JPH0997709A - 合成樹脂磁石用組成物 - Google Patents
合成樹脂磁石用組成物Info
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- JPH0997709A JPH0997709A JP8095719A JP9571996A JPH0997709A JP H0997709 A JPH0997709 A JP H0997709A JP 8095719 A JP8095719 A JP 8095719A JP 9571996 A JP9571996 A JP 9571996A JP H0997709 A JPH0997709 A JP H0997709A
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- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
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- H01F1/06—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder
- H01F1/08—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder pressed, sintered, or bound together
- H01F1/083—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder pressed, sintered, or bound together in a bonding agent
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のポリアミド樹脂を用いた合成樹脂磁石
用組成物の耐熱安定性を改善すること。 【解決手段】 表面処理剤として一般式: 【化1】 (式中、R1 ,R2 及びR3 はいずれも低級アルコキシ
基を意味するか、あるいはR1 ,R2 及びR3 のうち1
個又は2個が低級アルコキシ基、残余が低級アルキル基
を意味する)で表わされるシラン系カップリング剤を磁
性体粉末100重量部に対し、0.1〜3.0重量部の
範囲で使用することを特徴とする合成樹脂磁石用組成
物。
用組成物の耐熱安定性を改善すること。 【解決手段】 表面処理剤として一般式: 【化1】 (式中、R1 ,R2 及びR3 はいずれも低級アルコキシ
基を意味するか、あるいはR1 ,R2 及びR3 のうち1
個又は2個が低級アルコキシ基、残余が低級アルキル基
を意味する)で表わされるシラン系カップリング剤を磁
性体粉末100重量部に対し、0.1〜3.0重量部の
範囲で使用することを特徴とする合成樹脂磁石用組成
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂磁石の成形
において、耐熱安定性を向上させ、かつ成形品の再使用
を可能とする合成樹脂磁石用組成物に関するものであ
る。
において、耐熱安定性を向上させ、かつ成形品の再使用
を可能とする合成樹脂磁石用組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂磁石用組成物として、各種の樹
脂がバインダーとして用いられており、特にポリアミド
樹脂は機械的強度に優れ、かつ比較的安価であることか
ら多用されている。
脂がバインダーとして用いられており、特にポリアミド
樹脂は機械的強度に優れ、かつ比較的安価であることか
ら多用されている。
【0003】しかしながら、従来のポリアミド樹脂をバ
インダーとして用いた合成樹脂磁石は、 (1)耐熱安定性が悪く、高い熱負荷をうけると流動性
が大きく低下し、成形安定性に劣る。
インダーとして用いた合成樹脂磁石は、 (1)耐熱安定性が悪く、高い熱負荷をうけると流動性
が大きく低下し、成形安定性に劣る。
【0004】(2)高い熱負荷をうけた成形品は回収、
再使用することが出来ない。という問題があった。
再使用することが出来ない。という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように従来の
ポリアミド樹脂を用いた合成樹脂磁石用組成物は耐熱安
定性が悪く、これが本発明の解決すべき課題であった。
ポリアミド樹脂を用いた合成樹脂磁石用組成物は耐熱安
定性が悪く、これが本発明の解決すべき課題であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは耐熱安定性
の向上に関して、熱劣化の現象につき詳細な検討を行な
った結果、次のような知見を得た。即ち、 (1)射出成形条件と同じ温度の280℃〜300℃で
従来のポリアミド樹脂磁石用組成物の溶融粘度を計測す
ると、5〜20分後に急激に粘度上昇し、極端な場合に
は全く流動性を示さなくなる。
の向上に関して、熱劣化の現象につき詳細な検討を行な
った結果、次のような知見を得た。即ち、 (1)射出成形条件と同じ温度の280℃〜300℃で
従来のポリアミド樹脂磁石用組成物の溶融粘度を計測す
ると、5〜20分後に急激に粘度上昇し、極端な場合に
は全く流動性を示さなくなる。
【0007】(2)成形体を回収し、再使用品を未使用
品と10〜30重量%で混合したものの280〜300
℃での溶融粘度は、未使用品での粘度上昇(上項で説
明)よりも短い時間で生じ、再使用品混入率が大きいほ
ど短時間となる。
品と10〜30重量%で混合したものの280〜300
℃での溶融粘度は、未使用品での粘度上昇(上項で説
明)よりも短い時間で生じ、再使用品混入率が大きいほ
ど短時間となる。
【0008】(3)ポリアミド樹脂磁石用組成物を製造
するにあたり、フェライトとポリアミドとの混練におい
て、剪断力の強い混練機ほど磁石用組成物の粘度上昇は
大きく、かつ短時間に生ずる。
するにあたり、フェライトとポリアミドとの混練におい
て、剪断力の強い混練機ほど磁石用組成物の粘度上昇は
大きく、かつ短時間に生ずる。
【0009】上記知見より、熱劣化のメカニズムはポリ
アミド樹脂磁石用組成物が高温で溶融され、ブレードや
シリンダーなどで混練された時、溶融の初期に磁性体粉
末とポリアミド樹脂が固く結合したミクロゲルが生成
し、これが経時とともにマクロゲルへと成長し、これら
が鎖状、環状につながってゆくために著しい粘度上昇が
生ずるものと推定される。
アミド樹脂磁石用組成物が高温で溶融され、ブレードや
シリンダーなどで混練された時、溶融の初期に磁性体粉
末とポリアミド樹脂が固く結合したミクロゲルが生成
し、これが経時とともにマクロゲルへと成長し、これら
が鎖状、環状につながってゆくために著しい粘度上昇が
生ずるものと推定される。
【0010】これらの知見、メカニズムの推定をもとに
更に鋭意研究を進めた結果、磁性体粉末の表面処理剤と
して特定な分子構造をもつシラン系カップリング剤を用
いることにより上記の課題が解決しうることを見出し
た。
更に鋭意研究を進めた結果、磁性体粉末の表面処理剤と
して特定な分子構造をもつシラン系カップリング剤を用
いることにより上記の課題が解決しうることを見出し
た。
【0011】即ち本発明の要旨とするところは、表面処
理剤として、一般式:
理剤として、一般式:
【0012】
【化2】 (式中、R1 ,R2 及びR3 はいずれも低級アルコキシ
基を意味するか、あるいはR1 ,R2 及びR3 のうち1
個又は2個が低級アルコキシ基、残余が低級アルキル基
を意味する)で表わされるシラン系カップリング剤を磁
性体粉末100重量部に対し、0.1〜3.0重量部、
好ましくは0.2〜1.0重量部の範囲で使用すること
により、耐熱安定性を著しく改良したポリアミド樹脂磁
石用組成物が得られる。なお表面処理剤を0.1重量部
以下とすると、表面処理剤本来の効果である溶融粘度の
低下が認められなくなり、また3.0重量部以上とする
のは効果の向上が期待できず、また過剰の表面処理剤の
存在は衝撃強度等の物性を低下させ好ましくない。
基を意味するか、あるいはR1 ,R2 及びR3 のうち1
個又は2個が低級アルコキシ基、残余が低級アルキル基
を意味する)で表わされるシラン系カップリング剤を磁
性体粉末100重量部に対し、0.1〜3.0重量部、
好ましくは0.2〜1.0重量部の範囲で使用すること
により、耐熱安定性を著しく改良したポリアミド樹脂磁
石用組成物が得られる。なお表面処理剤を0.1重量部
以下とすると、表面処理剤本来の効果である溶融粘度の
低下が認められなくなり、また3.0重量部以上とする
のは効果の向上が期待できず、また過剰の表面処理剤の
存在は衝撃強度等の物性を低下させ好ましくない。
【0013】上記表面処理剤の添加方法は特に制限され
ないが、予め磁性体粉末に塗布する方法が好ましい。塗
布の方法を具体的に述べれば、該物質をそのまま、或い
は適当な希釈剤を用いて希釈したのち、回転刃ミキサ
ー、Vブレンダー、リボンブレンダーなどの既に知られ
ている混合法で磁性体粉末上にロートによる滴下或いは
スプレーにより混入し、均一混合する。なお希釈剤を使
用した場合は、処理後に減圧あるいは加熱等により希釈
剤を除去することが望ましい。
ないが、予め磁性体粉末に塗布する方法が好ましい。塗
布の方法を具体的に述べれば、該物質をそのまま、或い
は適当な希釈剤を用いて希釈したのち、回転刃ミキサ
ー、Vブレンダー、リボンブレンダーなどの既に知られ
ている混合法で磁性体粉末上にロートによる滴下或いは
スプレーにより混入し、均一混合する。なお希釈剤を使
用した場合は、処理後に減圧あるいは加熱等により希釈
剤を除去することが望ましい。
【0014】本発明で用いられるポリアミド樹脂として
は、合成樹脂磁石用組成物として用いられるものであれ
ば良く、特に制限はない。幾つかの例を示せば、環状脂
肪属ラクタムの開環系であるポリアミド6,12、脂肪
酸と脂肪族アミンの縮重合系であるポリアミド66,6
10,612,MXD6或いはアミノ酸の縮重合系であ
るポリアミド11、またそれら1種以上からなるコポリ
マー、ポリマーアロイ化物などが挙げられる。ポリアミ
ド樹脂の磁石用組成物における成分比率は5〜70重量
パーセントの範囲で対象とする磁性体粉末の特性にあわ
せて選択することが出来る。また、必要に応じて成形助
剤、耐候性安定剤を添加することは一向に差支えない。
は、合成樹脂磁石用組成物として用いられるものであれ
ば良く、特に制限はない。幾つかの例を示せば、環状脂
肪属ラクタムの開環系であるポリアミド6,12、脂肪
酸と脂肪族アミンの縮重合系であるポリアミド66,6
10,612,MXD6或いはアミノ酸の縮重合系であ
るポリアミド11、またそれら1種以上からなるコポリ
マー、ポリマーアロイ化物などが挙げられる。ポリアミ
ド樹脂の磁石用組成物における成分比率は5〜70重量
パーセントの範囲で対象とする磁性体粉末の特性にあわ
せて選択することが出来る。また、必要に応じて成形助
剤、耐候性安定剤を添加することは一向に差支えない。
【0015】磁性体粉末としては、合成樹脂磁石用組成
物として用いられているものであれば特に制限はなく、
Ba系、Sr系のフェライト磁性体、希土類金属間化合
物磁性体、カーボニル鉄粉、その他の金属または合金粉
末、軟磁性フェライトなど任意の磁性材料を1種、ある
いは2種以上の組合せで利用することが出来る。なお、
磁石用組成物における磁性体粉末の成分比率は、フェラ
イト系磁性体やサマリウム−コバルト系、ネオジウム−
鉄系の希土類系の磁性体の特性に応じて、30〜95重
量パーセントの範囲内で選択することが出来る。
物として用いられているものであれば特に制限はなく、
Ba系、Sr系のフェライト磁性体、希土類金属間化合
物磁性体、カーボニル鉄粉、その他の金属または合金粉
末、軟磁性フェライトなど任意の磁性材料を1種、ある
いは2種以上の組合せで利用することが出来る。なお、
磁石用組成物における磁性体粉末の成分比率は、フェラ
イト系磁性体やサマリウム−コバルト系、ネオジウム−
鉄系の希土類系の磁性体の特性に応じて、30〜95重
量パーセントの範囲内で選択することが出来る。
【0016】本発明に係る当該樹脂磁石用組成物の成形
方法は、組成物を加熱し溶融した状態で射出、押出し、
プレス等の各種成形法にて成形するに際し、磁場印加
し、目的とする製品に着磁する。印加する磁場の強さは
3000エルステッド以上であれば良い。
方法は、組成物を加熱し溶融した状態で射出、押出し、
プレス等の各種成形法にて成形するに際し、磁場印加
し、目的とする製品に着磁する。印加する磁場の強さは
3000エルステッド以上であれば良い。
【0017】なお、ポリアミド樹脂磁石用組成物の溶融
粘度の評価は東洋精機製作所(株)社製のラボプラスト
ミル20C200型機を用いた。試験条件は該物質を5
0cm3 (重量約170gr)計量し、予め300℃に
加熱してあるラボプラストミルの試験チャンバーに投入
する。R−60Hローラー型ブレードを用い300℃の
加熱下、20分間50rpmの回転数で溶融物のトルク
値の変化を測定した。本測定ではトルク値が高いほど溶
融物の粘度は高く、流動性が悪いということを示す。
粘度の評価は東洋精機製作所(株)社製のラボプラスト
ミル20C200型機を用いた。試験条件は該物質を5
0cm3 (重量約170gr)計量し、予め300℃に
加熱してあるラボプラストミルの試験チャンバーに投入
する。R−60Hローラー型ブレードを用い300℃の
加熱下、20分間50rpmの回転数で溶融物のトルク
値の変化を測定した。本測定ではトルク値が高いほど溶
融物の粘度は高く、流動性が悪いということを示す。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限される
ものではない。 [実施例1〜3]表1に示す配合処方に従って、まずフ
ェライト磁性体粉末(平均粒径1.2μ)を回転刃ミキ
サー内に所定量計量して投入する。室温にてミキサーを
回転させながらイソプロピルアルコールで25%とした
表面処理剤γ−ウレイドプロピルトリエトキシシランを
所定量添加した。5分間ミキサーを回転させたのちミキ
サー内を約100℃に昇温し、イソプロピルアルコール
等の揮発性成分を除去する。次いで所定量のポリアミド
6を投入し、先に調製した表面処理済の磁性体粉末と再
び回転刃ミキサーにて均一に混合した。このようにして
得られた粉末混合物を連続型一軸混練機により250℃
で5分間溶融混合し、冷却固化後粉砕し、ペレット化し
た。
するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限される
ものではない。 [実施例1〜3]表1に示す配合処方に従って、まずフ
ェライト磁性体粉末(平均粒径1.2μ)を回転刃ミキ
サー内に所定量計量して投入する。室温にてミキサーを
回転させながらイソプロピルアルコールで25%とした
表面処理剤γ−ウレイドプロピルトリエトキシシランを
所定量添加した。5分間ミキサーを回転させたのちミキ
サー内を約100℃に昇温し、イソプロピルアルコール
等の揮発性成分を除去する。次いで所定量のポリアミド
6を投入し、先に調製した表面処理済の磁性体粉末と再
び回転刃ミキサーにて均一に混合した。このようにして
得られた粉末混合物を連続型一軸混練機により250℃
で5分間溶融混合し、冷却固化後粉砕し、ペレット化し
た。
【0019】次にこのペレットを用い、前記したラボプ
ラストミルによってトルク値の変化を計測するととも
に、300℃にて曲げ弾性率、アイゾット衝撃試験用テ
ストピースを射出成形により作成した。また磁力特性値
であるBHmax のテストピースは10,000エルステ
ッドの印加磁場中に射出、成形した。テストピースの形
状は14mmφ、厚さ15mmである。
ラストミルによってトルク値の変化を計測するととも
に、300℃にて曲げ弾性率、アイゾット衝撃試験用テ
ストピースを射出成形により作成した。また磁力特性値
であるBHmax のテストピースは10,000エルステ
ッドの印加磁場中に射出、成形した。テストピースの形
状は14mmφ、厚さ15mmである。
【0020】上記した各種の測定結果を表1に示す。ま
た実施例2及び実施例3の樹脂磁石用組成物のトルク値
の経時変化挙動をそれぞれ図1及び図2に示した。 [比較例1〜6]シラン系表面処理剤としてポリアミド
樹脂に対して多用されている末端がアミノ基であるN−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシランを用いたこと以外、表1に示した配合処方にし
たがって実施例1〜3で述べたと同じ条件でポリアミド
樹脂磁石用組成物を製造した。得られた組成物の溶融ト
ルク値、物性、磁力特性などの測定結果を表1に示す。
また比較例2のトルク値経時変化挙動を図1に、比較例
3,4の変化挙動を図2に示した。
た実施例2及び実施例3の樹脂磁石用組成物のトルク値
の経時変化挙動をそれぞれ図1及び図2に示した。 [比較例1〜6]シラン系表面処理剤としてポリアミド
樹脂に対して多用されている末端がアミノ基であるN−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシランを用いたこと以外、表1に示した配合処方にし
たがって実施例1〜3で述べたと同じ条件でポリアミド
樹脂磁石用組成物を製造した。得られた組成物の溶融ト
ルク値、物性、磁力特性などの測定結果を表1に示す。
また比較例2のトルク値経時変化挙動を図1に、比較例
3,4の変化挙動を図2に示した。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】図1及び図2で示したごとく、本発明に
係る末端が尿素基であるシラン系表面処理剤を用いた実
施例2、実施例3の溶融時のトルク変化は20分経時し
てもトルク上昇、即ち粘度上昇傾向を示さないが、比較
例2,3,4は経時とともに顕著にトルク値が上昇して
いることが判る。
係る末端が尿素基であるシラン系表面処理剤を用いた実
施例2、実施例3の溶融時のトルク変化は20分経時し
てもトルク上昇、即ち粘度上昇傾向を示さないが、比較
例2,3,4は経時とともに顕著にトルク値が上昇して
いることが判る。
【0023】即ち比較例2,3,4では外部より熱エネ
ルギーが負荷された状態が続くと急激に粘度上昇を生じ
流動性を失なっていき、耐熱性が劣ることが明らかであ
る。なお比較例4の経時トルク上昇が比較的小さいが、
これは低剪断力の加圧ニーダーで混練したことによる。
また、実施例ではいずれも耐熱性が改良されるとともに
表1で示したようにアイゾット衝撃強度が大巾に向上し
ていることが判る。これは耐熱性向上にもとずくポリア
ミド樹脂の熱劣化が非常に少ないためと考えられ、した
がって本発明の効果は顕著である。
ルギーが負荷された状態が続くと急激に粘度上昇を生じ
流動性を失なっていき、耐熱性が劣ることが明らかであ
る。なお比較例4の経時トルク上昇が比較的小さいが、
これは低剪断力の加圧ニーダーで混練したことによる。
また、実施例ではいずれも耐熱性が改良されるとともに
表1で示したようにアイゾット衝撃強度が大巾に向上し
ていることが判る。これは耐熱性向上にもとずくポリア
ミド樹脂の熱劣化が非常に少ないためと考えられ、した
がって本発明の効果は顕著である。
【0024】なお、たとえばポリフェニレンオキサイド
及びエチレンエチルアクリレートの如き重合体を包含す
るポリアミドも使用できる。
及びエチレンエチルアクリレートの如き重合体を包含す
るポリアミドも使用できる。
【図1】本発明による合成樹脂磁石用組成物及び従来の
合成樹脂磁石用組成物のトルク値の経時変化挙動を示す
グラフである。
合成樹脂磁石用組成物のトルク値の経時変化挙動を示す
グラフである。
【図2】本発明による合成樹脂磁石用組成物及び従来の
合成樹脂磁石用組成物のトルク値の経時変化挙動を示す
グラフである。
合成樹脂磁石用組成物のトルク値の経時変化挙動を示す
グラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性体粉末、ポリアミド樹脂及び表面処
理剤等からなる樹脂磁石用組成物に於いて、表面処理剤
として一般式: 【化1】 (式中、R1 ,R2 及びR3 はいずれも低級アルコキシ
基を意味するか、あるいはR1 ,R2 及びR3 のうち1
個又は2個が低級アルコキシ基、残余が低級アルキル基
を意味する)で表わされるシラン系カップリング剤を磁
性体粉末100重量部に対し、0.1〜3.0重量部の
範囲で使用することを特徴とする合成樹脂磁石用組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8095719A JPH0997709A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 合成樹脂磁石用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8095719A JPH0997709A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 合成樹脂磁石用組成物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62171097A Division JP2823559B2 (ja) | 1987-07-10 | 1987-07-10 | 合成樹脂磁石用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0997709A true JPH0997709A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=14145297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8095719A Pending JPH0997709A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 合成樹脂磁石用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0997709A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024057888A1 (ja) * | 2022-09-14 | 2024-03-21 | 戸田工業株式会社 | ボンド磁石用樹脂組成物ならびにそれを用いて成形されたボンド磁石成形体 |
-
1996
- 1996-04-17 JP JP8095719A patent/JPH0997709A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024057888A1 (ja) * | 2022-09-14 | 2024-03-21 | 戸田工業株式会社 | ボンド磁石用樹脂組成物ならびにそれを用いて成形されたボンド磁石成形体 |
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