JPH05144622A - ボンドマグネツト用コンパウンドの製造方法 - Google Patents

ボンドマグネツト用コンパウンドの製造方法

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JPH05144622A
JPH05144622A JP3301460A JP30146091A JPH05144622A JP H05144622 A JPH05144622 A JP H05144622A JP 3301460 A JP3301460 A JP 3301460A JP 30146091 A JP30146091 A JP 30146091A JP H05144622 A JPH05144622 A JP H05144622A
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JP
Japan
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compound
kneading
magnetic powder
temperature
resin
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JP3301460A
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English (en)
Inventor
Masaharu Abe
雅治 阿部
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/10Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure
    • H01F1/11Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure in the form of particles
    • H01F1/113Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure in the form of particles in a bonding agent

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  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ナイロン樹脂中にハードフェライト磁性粉体
を練り込んでコンパウンドを作る際に、該磁性粉体のコ
ンパウンド中での均一分散化をはかり、もってボンドマ
グネットの磁気特性の向上をはかる。 【構成】 あらかじめ、ナイロン樹脂中にハードフェラ
イト磁性粉体を練り込んだコンパウンドを 140℃以下に
冷却固化させた後、 200〜 290℃の温度で1乃至2回再
混練を施し、均一混合を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石用フェライト
磁粉をナイロン樹脂中に分散してなるボンドマグネット
に使用されるコンパウンドの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ボンドマグネット用コンパウンド
は、次の工程で製造されている。即ち、(1)混合機の
中でフェライト磁粉をリン酸系エステル,シランカップ
リング剤等で表面処理し、次いで、(2)樹脂バインダ
ーさらには必要に応じて安定剤や可塑剤等の添加剤を加
えよく混合する。(3)その混合物に熱と剪断力を加え
て溶融,混練し米粒大のコンパウンドを得る。
【0003】ボンドマグネットの諸特性は、上記(1)
における表面処理剤の種類や量、(2)における種類や
量に左右されるばかりでなく、(3)における十分な混
練にも依存している。十分な混練を行うために、混練機
のシリンダー温度やスクリューの回転数、更に剪断力を
強くするためのスクリュー形状などが検討されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、平均粒
径 1.5μ前後の磁気を帯び易い微粉である磁粉は、非常
に凝集し易く、また、有機物であるナイロン樹脂等の中
へ無機物である該磁粉を良く分散させることは非常に困
難であった。また、上述した(2)の工程で混合する樹
脂の粒径を小さくすることも1つの有効な手段である
が、磁粉が凝集し易いためまだ不十分であった。
【0005】混練が十分であれば、磁粉粒子はよく分散
し、たとえば磁場配向射出成形時における磁粉の配向度
が向上し、結果として成形体の表面磁界が高くなって好
ましい結果を得る。本発明の目的は、ナイロン樹脂系の
コンパウンドを用いた場合、コンパウンドの混練性を高
めバインダー中への磁粉の分散性を高めたコンパウンド
の能率のよい製造方法の提案であり、結果としてそのコ
ンパウンドを使用した、磁場配向射出成形体の、特にボ
ンドマグネット表面の磁気特性を、高めるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、あらかじめ、
ハードフェライト磁性粉体をナイロン樹脂中に練り込ん
だコンパウンドを一旦 140℃以下に冷却して凝固させた
後、 200〜 290℃の温度で再混練する冷却・再混練工程
を1乃至2回施すことを特徴とするボンドマグネット用
コンパウンドの製造方法である。
【0007】
【作用】本発明によれば、まず永久磁石用フェライト磁
粉をナイロン樹脂中に通常の方法で練り込む。ここで、
あらかじめ得られたコンパウンドは、一般に米粒大のペ
レットと呼ばれるもので、通常は、このまま射出成形に
具される。該コンパウンドは、磁粉粒子が一部凝集し、
一部は良く分散した状態で樹脂中に詰まっている。
【0008】本発明では、 140℃以下に冷却,固化する
ことにより、コンパウンドを再度混練するとき、コンパ
ウンドに剪断応力を有効に発生させる。この剪断作用は
未だ溶融していない樹脂部分ではなく、磁粉の凝集部分
の弱い部分に優先的に作用し、磁粉の凝集が解放され
る。この剪断による発熱と外部からの加熱によって、や
がて樹脂が半溶融状態となって、更に混練が進行し、磁
粉1個、1個が分散した良好な混練状態が実現する。即
ち、一旦冷却固化した後の剪断力及び加熱によって、コ
ンパウンドを 200〜 290℃の範囲で1回乃至2回再混練
することにより、磁粉の良好な分散状態が達成される。
【0009】ところで、ナイロン12の融点は約 180℃で
あり、ナイロン6のそれは更に高い。ナイロン12とナイ
ロン6との共重合体の種類によっては、融点が 150℃程
度のものがある。再混練するに当っては、剪断力を有効
に利用するため一旦 140℃以下に冷却した後、再混練す
ることが必要である。再混練するときの温度は、 200〜
290℃で実施する。 200℃未満であると粘度が高く混練
負荷が非常に大きく、実質上混練出来ない。また 290℃
を超えると、ナイロン樹脂の劣化が著しく、特に力学的
特性が低下するので、再混練温度は 200〜 290℃の温度
範囲に限定される。
【0010】本発明でいう再混練は、混練機の機種,能
力に依るものの、工業的には2回以下に限定される。再
混練回数は多数回行うと、熱履歴のため、樹脂の劣化が
進み、樹脂の力学的強度の低下を招き、また、保磁力の
低下も伴うので、再混練は1回乃至2回に限定される。
再混練時の生産量は、初めての混練時と同等が望まし
い。例えば池貝鉄工(株)製混練機PCM−45(商品
名)を使用する場合、15〜20kg/Hr である。なお、本発
明において永久磁石用フェライト磁粉の比率は、体積換
算で全体の(内のりで)60〜70%が適切である。60%未
満では磁気特性が低く、70%を超えると粘度が高く混練
出来ない。
【0011】
【実施例】比較例1 15kgのストロンチウムフェライト 100重量部に対して
0.3重量部のシランカップリング剤で処理した磁粉が、
体積で66%になるように、ナイロン12樹脂粉末とよく混
合し、次いで、池貝鉄工(株)製混練機PCM−45(商
品名)で温度 220℃、二軸スクリュー回転負荷50Aで、
1時間混練し、コンパウンドを製造した。
【0012】該コンパウンドを用いて外径8mm,外周10
極の極異方配向磁石を 310℃で射出成形したところ、そ
の室温での表面磁界は、1435Gと低かった。また該コン
パウンドの力学特性(曲げ強度)は 920kg/cm2,保磁力
は、2.78kOe であった。 実施例1 比較例1で製造したコンパウンドを室温まで冷却した
後、再度、PCM−45で比較例1と同じ条件すなわち温
度 220℃で1時間で再混練して、コンパウンドを得た。
比較例1と同様に極異方配向磁石を製造し、測定した特
性は、表面磁界1525G,曲げ強度 916kg/cm2、及び保磁
力2.75kOe であった。
【0013】実施例2 実施例1で得た再混練コンパウンドを再度室温まで冷却
した後、再度、実施例1と同じ条件で混練し、また同様
に射出成形により極異方配向磁石を製造した。実施例1
と同様に測定した特性は、表面磁界1530G,曲げ強度 9
10kg/cm2、及び保磁力2.61kOe であった。
【0014】比較例2 実施例2で得たコンパウンドを再度室温まで冷却し、 2
20℃で1時間再混練し、コンパウンドを得た。実施例2
と同様に極異方配向磁石を製造した。その特性は、表面
磁界1532G,曲げ強度 880kg/cm2,保磁力2.28kOe であ
った。この場合は表面磁界が向上するが、その他の特性
が著しく劣化し、特に保磁力が低くローター用コンパウ
ンドとしては好ましくない。
【0015】比較例3 比較例1で得たコンパウンドを 160℃に保温したまま、
原田製作所製のオープンルーダー(単軸φ25混練押出
機)で 240℃で2回 160℃での保温を挾み再混練した。
得られたコンパウンドの特性は、表面磁界1442G,曲げ
強度 920kg/cm2、及び保磁力2.74kOe であった。表面磁
界の上昇は小さく、依然として、低いレベルであった。
【0016】実施例3 実施例1で再混練温度のみを 270℃で実施したところ、
特性は、表面磁界1520G,曲げ強度 885kg/cm2、及び保
磁力2.76kOe であった。 実施例4 比較例1で製造したコンパウンドを 110℃まで冷却する
こと以外は、実施例1と同様の方法でコンパウンドを得
た。その特性は、表面磁界1528G,曲げ強度 917kg/c
m2、及び保磁力2.69kOe であった。
【0017】比較例4 実施例1において 190℃で再混練しようとしたところ負
荷が大きくスクリューが折れる恐れがあり、またモータ
ーのブレーカーが働き混練出来なかった。 比較例5 実施例1において 310℃で再混練したところ特性は表面
磁界1498G,曲げ強度724kg/cm2、及び保磁力2.73kOe
であり、特に、力学特性の低下が大きかった。
【0018】
【発明の効果】上述の如く、通常の方法で得られたコン
パウンドを一度、 140℃以下まで冷却した後、 200〜 2
90℃で1回又は中間冷却を挾み2回再混練することによ
り、磁気特性が向上する。一方、混練を繰り返しすぎる
と、力学特性の低下や、保磁力の低下が著しく、永久磁
石ボンドマグネット用コンパウンドとしては好ましくな
い。また、コンパウンドを 140℃を超える温度に保った
まま混練を繰り返しても磁気特性の改善は小さい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ、ハードフェライト磁性粉体
    をナイロン樹脂中に練り込んだコンパウンドを一旦 140
    ℃以下に冷却して凝固させた後、 200〜 290℃の温度で
    再混練する冷却・再混練工程を1乃至2回施すことを特
    徴とするボンドマグネット用コンパウンドの製造方法。
JP3301460A 1991-11-18 1991-11-18 ボンドマグネツト用コンパウンドの製造方法 Pending JPH05144622A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1981044A3 (en) * 2007-03-30 2008-11-05 Toda Kogyo Corporation Ferrite particles for bonded magnet resin composition for bonded magnet and molded products using the same
US11820055B2 (en) 2013-04-03 2023-11-21 Toda Kogyo Corp. Ferrite particles for bonded magnets, resin composition for bonded magnets, and molded product using the same
US11823823B2 (en) 2013-10-02 2023-11-21 Toda Kogyo Corporation Ferrite particles for bonded magnets, resin composition for bonded magnets, and molded product using the same

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