JPH0995331A - 箱形運搬容器 - Google Patents

箱形運搬容器

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JPH0995331A
JPH0995331A JP25168495A JP25168495A JPH0995331A JP H0995331 A JPH0995331 A JP H0995331A JP 25168495 A JP25168495 A JP 25168495A JP 25168495 A JP25168495 A JP 25168495A JP H0995331 A JPH0995331 A JP H0995331A
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frame
box
shaped
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Tetsuro Yokota
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷重を側枠に作用させずに、箱形運搬容器を
吊り上げることが可能な構造にすることによって、箱形
運搬容器を小型軽量化する。 【解決手段】 下部枠フレーム体2に、前後左右の側枠
6,8,10,12から成る囲枠体3が立設され、下部枠フ
レーム体2に、左側部を基端として上下に回動すること
により囲枠体3の下方を開閉可能な底枠4が設けられ、
下部枠フレーム体2の左右両側辺の前後端部にそれぞれ
チェン45の一端が連結され、これらチェン45の他端に吊
り輪60が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場や倉庫などに
おいて、物品や食品などを吊り上げて運ぶのに使用され
る箱形運搬容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の箱形運搬容器については
例えば実公昭55−53470号公報に挙げられるもの
がある。すなわち、箱形運搬容器は、網状体の底枠と、
この底枠の各辺に起立姿勢に装着された四枚の網状体の
側枠とから形成されている。上記底枠は、上下揺動によ
り開閉自在に設けられている。
【0003】これによると、箱形運搬容器を吊り上げ、
底枠を開放することにより、箱形運搬容器内の収納物品
を一斉に落下排出させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、側枠にフックなどを引っ掛けて箱形運搬
容器を吊り上げることが考えられるが、このようにして
箱形運搬容器を吊り上げた場合、荷重が直接に側枠に作
用する。特に、側枠は網状体(メッシュ)構造になって
いるため強度が弱く、これに対応するためには、底枠だ
けでなく、側枠も大荷重に耐えられるだけの高強度に設
計しなければならない。したがって、側枠が大型化する
とともに重量が増大し、箱形運搬容器の小型軽量化を困
難にしていた。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、箱形運搬容器を小型軽量化することを目的としたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、下部枠
フレーム体に、前後左右の側枠から成る囲枠体を立設
し、上記下部枠フレーム体に、囲枠体の下方を開閉可能
な底枠を設け、上記下部枠フレーム体の相対向する少な
くとも一組の辺に屈曲自在な吊り索体の一端を連結し、
これら吊り索体の他端に吊り器具を設けたことを特徴と
したものである。
【0007】これによると、フックなどを各吊り器具に
掛け、クレーンなどを用いて吊り上げることにより、箱
形運搬容器は、下部枠フレーム体が各吊り索体により支
持された状態で、吊り上げられる。このため、吊り上げ
時の荷重は、下部枠フレーム体と底枠とに作用し、各側
枠には直接作用せず、したがって各側枠の強度を落とす
ことが可能となる。これにより、従来と同じ内容積の箱
形運搬容器であっても、各側枠を小型軽量化することが
でき、これによる箱形運搬容器の小型軽量化が図れる。
【0008】また、底枠を開放することにより、収納物
品を一斉に箱形運搬容器の下方へ排出することができ
る。さらに、請求項2記載の発明は、底枠に、接地可能
でかつ他の箱形運搬容器の囲枠体の上端に載置可能な脚
体を設けたことを特徴としたものである。
【0009】これによると、底枠にかかる荷重は直接脚
体を介して床面で支持されるため、底枠の下方へのたわ
みを防止できる。また、脚体を他の箱形運搬容器の囲枠
体の上端に載置することにより、複数の箱形運搬容器を
上下に段積みすることができる。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、囲枠体を
底枠側へ折畳み可能にしたことを特徴としたものであ
る。これによると、囲枠体を底枠側へ折畳むことによ
り、箱形運搬容器の保管に要するスペースを縮小し得
る。
【0011】さらに、請求項4記載の発明は、下部枠フ
レーム体の左右両側部の前端部と後端部とにそれぞれ、
下部枠フレーム体の側面から外側方に突出した連結用ブ
ラケットを設け、吊り索体の一端を上記各連結用ブラケ
ットの先端部に連結し、下部枠フレーム体と底枠との左
右いずれか一側面に、上記底枠を閉状態でロックするロ
ック装置を設け、上記ロック装置の外側端部を上記連結
用ブラケットの外側端部よりも内側へ寄せたことを特徴
としたものである。
【0012】これによると、箱形運搬容器を吊り上げた
際、箱形運搬容器が揺れて連結用ブラケットの外側端部
が誤って周囲の壁などに接触しても、ロック装置までも
が壁に接触することは防止される。このため、ロック装
置を保護することができる。
【0013】さらに、請求項5記載の発明は、囲枠体を
挾んで相対向する一対の吊り索体間に、これら両吊り索
体の間隔を維持する間隔維持体を設けたことを特徴とし
たものである。
【0014】これによると、箱形運搬容器を吊り上げた
際、囲枠体を挾んで相対向する一対の吊り索体には、互
いに接近する方向へ力が作用するが、間隔維持体を設け
たため、両吊り索体の間隔は狭まることなく一定に維持
される。したがって、吊り上げ時、一方の吊り索体が一
方の側枠に押し付けられたり、他方の吊り索体が他方の
側枠に押し付けられることはなく、これにより側枠が吊
り索体に押されて損傷するといった不具合を防止するこ
とができる。
【0015】さらに、請求項6記載の発明は、間隔維持
体の両端部に連結孔を形成し、これら連結孔に吊り索体
を挿通させて、間隔維持体を吊り索体に対してスライド
可能にしたことを特徴としたものである。
【0016】これによると、間隔維持体を吊り索体に対
してスライドさせることにより、吊り索体の下端から間
隔維持体までの距離を自由に変えることができる。これ
により、間隔維持体を箱形運搬容器の端部まで移動させ
ることができ、箱形運搬容器の開放された上面を全面に
わたり活用して物品を箱形運搬容器内に出し入れでき、
この際、間隔維持体が邪魔になることはない。
【0017】さらに、請求項7記載の発明は、間隔維持
体は、棒状部材と、この棒状部材の両端に設けられた連
結部材とにより構成され、これら両連結部材は、上記棒
状部材の両端部に連結された縦板部と、これら縦板部の
上端から外側方へ延びる横板部とにより形成され、上記
両縦板部は相対向する一対の側枠の上端部間に上方から
嵌脱自在に形成され、上記両横板部は相対向する一対の
側枠の上端に載置可能に形成されていることを特徴とし
たものである。
【0018】これによると、間隔維持体の両縦板部は相
対向する一対の両側枠の上端部間に上方から嵌入されて
いるため、棒状部材は、上記両側枠間の内側に位置し、
側枠の上方へはみ出ない。これにより、箱形運搬容器の
上端に、別の箱形運搬容器を載置して、複数の箱形運搬
容器を上下に段積みする際、下段の箱形運搬容器の間隔
維持体の棒状部材が上段の箱形運搬容器に対して邪魔に
なることはない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、1は上面が開
放された箱形運搬容器であり、四角形の下部枠フレーム
体2に立設された囲枠体3と、この囲枠体3の下方を開
閉可能な底枠4とにより構成されている。上記囲枠体3
は、下部枠フレーム体2の前辺にヒンジ具5を介して連
結された前側枠6と、下部枠フレーム体2の後辺にヒン
ジ具7を介して連結された後側枠8と、後側枠8の右端
部に螺旋形のヒンジコイル9を介して連結された右側枠
10と、後側枠8の左端部に螺旋形のヒンジコイル11を介
して連結された左側枠12とから構成されている。これに
より、上記前側枠6は図1のイで示すようにヒンジ具5
を介して底枠4側へ横倒して折畳み可能となり、後側枠
8は図1のロで示すようにヒンジ具7を介して底枠4側
へ横倒して折畳み可能となり、右側枠10は図1のハで示
すようにヒンジコイル9を介して後側枠8の外面側へ回
動して折畳み可能となり、左側枠12は図1のニで示すよ
うにヒンジコイル11を介して後側枠8の外面側へ回動し
て折畳み可能となる。尚、上記各側枠6,8,10,12は
それぞれ線材を格子状に配設した四角形のパネル体によ
り構成されている。また、上記前側枠6は上部前側枠6
aと下部前側枠6bとに二分割され、上部前側枠6a
は、ヒンジコイル13を介して、下部前側枠6b側に回動
して折畳み可能に連結されている。
【0020】上記前側枠6の右端部には、前側枠6と右
側枠10とを組立てた状態で着脱自在に固定する閂形式の
ロック部材14が上下に複数設けられており、同様に、前
側枠6の左端部には、前側枠6と左側枠12とを組立てた
状態で着脱自在に固定する閂形式のロック部材15が上下
に複数設けられている。
【0021】上記底枠4は、四角枠状に形成された底枠
フレーム18と、この底枠フレーム18の上面に取付けられ
た覆い板19とにより構成されている。図4に示すよう
に、底枠4の左側部と上記下部枠フレーム体2の左辺と
は前後複数の蝶番20で連結されている。これら蝶番20
は、図5と図6に示すように、下部枠フレーム体2の左
側面に設けられた門形状の上部金具21と、底枠4の左側
面に設けられて上部金具21の内側に嵌入されたU形状の
下部金具22と、これら上部金具21と下部金具22とに挿通
されたリベット23とにより構成されている。これによ
り、図10に示すように、底枠4の開閉は左側部を基端と
して上下方向に回動することにより可能となる。
【0022】また、図1と図3に示すように、下部枠フ
レーム体2の右側面と底枠4の右側面との前後二箇所に
は、底枠4を閉じた状態でロックするロック装置26が設
けられている。すなわち、図5と図7に示すように、底
枠4の右側面の前後には、外側方かつ上方へ張り出して
下部枠フレーム体2の右側方まで延びた被係合片27が設
けられている。また、下部枠フレーム体2の右側面に
は、前後方向へ往復移動して上記被係合片27のロック孔
38に挿脱可能であるとともに前後軸心28回りに回動自在
なロックピン29が支持部材30を介して設けられている。
上記支持部材30は、ロックピン29が挿通されて支持され
る第1支持板31と第2支持板32と第3支持板33と、上記
第2支持板32と第3支持板33との間の下方に形成された
位置決め片34とにより構成されている。このうち、第1
支持板31と第2支持板32との間に、閉じた底枠4の被係
合片27が下方から挿入される。尚、第1支持板31の下部
と第2支持板32の下部とには、上記被係合片27を第1支
持板31と第2支持板32との間へ案内するための、下位ほ
ど前後に拡がった傾斜面35,36が相対向して形成されて
いる。このうち、一方の傾斜面35は第1支持板31の下部
を斜めに折り曲げることにより形成されている。また、
上記ロックピン29には、このロックピン29を操作するた
めの棒状の取手37が設けられている。そして、ロックピ
ン29を上記ロック孔38に挿入した場合、図7の実線に示
すように、上記取手37は第2支持板32と位置決め片34と
の間に挿入可能となり、ロックピン29をロック孔38から
脱抜した場合、上記取手37は位置決め片34と第3支持板
33との間に挿入可能となる。
【0023】図1〜図3に示すように、上記底枠4の下
面の左右両側にはそれぞれ、接地可能でかつ他の箱形運
搬容器1の右側枠10の上端と左側枠12の上端とに載置可
能な脚体41が前後一対設けられている。各脚体41の下面
には、図2に示すように、下方に開放されかつ他の箱形
運搬容器1の右側枠10の上端と左側枠12の上端とに上方
から嵌合可能な凹部42が前後方向にわたり形成されてい
る。
【0024】上記下部枠フレーム体2の右辺の前後両端
部と左辺の前後両端部とにはそれぞれ、屈曲自在なチェ
ン45(吊り索体の一例)の一端が連結用ブラケット46を
介して連結されている。上記各連結用ブラケット46は、
対向する二枚の板材から成り、下部枠フレーム体2の左
右両側部の前端部と後端部との下面側に取付けられてい
る。上記各連結用ブラケット46の先端部は下部枠フレー
ム体2の側面から左右外側方へ突出している。図6と図
7に示すように、上記チェン45の一端と連結用ブラケッ
ト46の先端部とは六角ボルト47とナット48とにより連結
されている。
【0025】また、図5に示すように、上記ロック装置
26の外側端部は上記連結用ブラケット46の外側端部より
も内側へ寸法Dだけ寄せられている。同様に、上記蝶番
20の外側端部は上記連結用ブラケット46の外側端部より
も内側へ寸法Dだけ寄せられている。
【0026】図1〜図4に示すように、上記囲枠体3を
挾んで相対向する一対のチェン45間には、これら両チェ
ン45間の間隔を維持する間隔維持体51が設けられてい
る。すなわち、間隔維持体51は、図8と図9に示すよう
に、丸パイプを用いた棒状部材52と、この棒状部材52の
両端に設けられた連結部材53とにより構成されている。
上記連結部材53は、棒状部材52の両端面に固着された縦
板部54と、これら縦板部54の上端から左右外側方へ延び
る横板部55とにより、アングル状に形成されている。上
記両縦板部54は左側枠12の上端部と右側枠10の上端部と
の間に上方から嵌脱自在に形成され、両横板部55は左側
枠12の上端と右側枠10の上端に載置可能に形成されてい
る。
【0027】上記横板部55には連結孔56が形成されてお
り、これら連結孔56には上記チェン45が挿通されてい
る。これにより、間隔維持体51は、左右両チェン45間
に、これらチェン45に対してスライド自在に連結されて
いる。また、上記横板部55の下面には縦断面円形のU形
状部材57が取付けられている。図9に示すように、これ
らU形状部材57の湾曲部57aが上記縦板部54側に向けら
れ、かつ湾曲部57aの内周部は連結孔56の内周面から中
心側に偏心して突出している。上記各チェン45の他端に
は、上記連結孔56よりも径の大きな吊り輪60(吊り器具
の一例)が設けられている。
【0028】以下、上記構成における作用を説明する。
これによると、図2と図3に示すように、フック62を各
吊り輪60に掛け、クレーンなどを用いて吊り上げること
により、箱形運搬容器1は、下部枠フレーム体2が各チ
ェン45により支持された状態で、吊り上げられる。この
ため、吊り上げ時の荷重は、下部枠フレーム体2と底枠
4とに作用し、各側枠6,8,10,12には直接作用せ
ず、したがって各側枠6,8,10,12の強度を落とすこ
とが可能となる。これにより、従来と同じ内容積の箱形
運搬容器1であっても、各側枠6,8,10,12を小型軽
量化することができ、これによる箱形運搬容器1の小型
軽量化が図れる。
【0029】また、上記のようにして箱形運搬容器1を
吊り上げた際、図8に示すように、左右一対のチェン45
には互いに接近する方向へ力Fが作用するが、左右一対
のチェン45の間隔Wは間隔維持体51によって狭まること
なく一定に維持される。このため、吊り上げ時、右側の
チェン45が右側枠10に押し付けられたり、左側のチェン
45が左側枠12に押し付けられることはなく、右側枠10が
右側のチェン45に押されて損傷したり、左側枠12が左側
のチェン45に押されて損傷するといった不具合を防止す
ることができる。
【0030】また、箱形運搬容器1を床面63に下ろした
状態で、間隔維持体51をチェン45に対してスライドさせ
ることにより、チェン45の下端から間隔維持体51までの
距離を自由に変えることができる。これにより、図4の
仮想線で示すように、前方の間隔維持体51を左側枠12と
右側枠10との間の前端まで移動させるとともに後方の間
隔維持体51を左側枠12と右側枠10との間の後端まで移動
させることができ、箱形運搬容器1の開放された上面を
全面にわたり活用して物品を箱形運搬容器1内に出し入
れでき、この際、両間隔維持体51が邪魔になることはな
い。
【0031】さらに、図3に示すように、箱形運搬容器
1を床面63に下ろした際、脚体41が床面63に接地して箱
形運搬容器1は脚体41により支持される。この際、底枠
4にかかる荷重は直接各脚体41を介して床面63で支持さ
れるため、底枠4が下方にたわむのを防止できる。
【0032】その後、図7に示すように、作業者がロッ
ク装置26の取手37を摘んでロックピン29を前後軸心28回
りの一方に回転させて、上記取手37を第2支持板32と位
置決め片34との間から脱抜し、次に仮想線で示すように
ロックピン29を前後一方向に移動して被係合片27のロッ
ク孔38から脱抜させ、さらにロックピン29を前後軸心28
回りの他方に回転させて仮想線で示すように上記取手37
を第3支持板33と位置決め片34との間に挿入する。これ
により、底枠4のロックは解除され、ロックピン29は開
位置に位置決め固定される。
【0033】このように、ロックを解除しても、脚体41
が床面63に接地しているため底枠4が自重および収納物
品の荷重により勝手に下方に開いてしまうことはない。
したがって、底枠4の遊端が床面63に強く当たって損傷
したり、作業者の手などが底枠4の遊端と床面63との間
に挟まれるといった危険性はない。
【0034】そして、先に述べた要領で箱形運搬容器1
を吊り上げることにより、図10に示すように、底枠4が
下方に開いて収納物品が箱形運搬容器1の下方へ一斉に
排出される。
【0035】収納物品を排出した後、箱形運搬容器1を
下ろすことにより、底枠4が閉じられる。この際、底枠
4の閉動とともに、被係合片27は、図7に示すように、
ロック装置26の両傾斜面35,36により案内されて、確実
かつスムーズに第1支持板31と第2支持板32との間に挿
入される。そして、仮想線で示した取手37を第3支持板
33と位置決め片34との間から脱抜し、実線で示すように
ロックピン29を被係合片27のロック孔38に挿通させた
後、上記取手37を実線で示したように第2支持板32と位
置決め片34との間に挿入することにより、底枠4は閉じ
た状態でロックされ、ロックピン29は閉位置に位置決め
固定される。したがって、振動等でロックピン29が被係
合片27から勝手に脱抜されて底枠4が開いてしまうとい
った事故を防止できる。
【0036】また、図11に示すように、箱形運搬容器1
の右側枠10の上端と左側枠12の上端に、フォークリフト
を用いて持ち上げた他の箱形運搬容器1の脚体41を載置
することによって、複数の箱形運搬容器1を上下に段積
みすることができる。この際、図2に示すように、上段
の箱形運搬容器1の脚体41の凹部42が下段の箱形運搬容
器1の右側枠10の上端と左側枠12の上端に嵌合している
ため、段積みされた箱形運搬容器1の左右方向へのずれ
を防止できる。また、図11に示すように、間隔維持体51
の両縦板部54は右側枠10の上端部と左側枠12の上端部と
の間に上方から嵌入されているため、棒状部材52は右側
枠10と左側枠12との内側に位置しており上方へはみ出な
い。したがって、下段の箱形運搬容器1の棒状部材52が
上段の箱形運搬容器1に対して邪魔にならず、さらに、
下段の箱形運搬容器1の棒状部材52と上段の箱形運搬容
器1の底枠4との間に形成されるフォーク挿入スペース
64を上下に広く確保することができるため、フォークリ
フトを使っての段積み作業が容易に行える。
【0037】また、前側の一対のチェン45を下端を中心
にして前方へ揺動させるとともに後側の一対のチェン45
を下端を中心に後方へ揺動させることにより、図1の仮
想線で示すように、前側の間隔維持体51を前側枠6の前
方かつ下方へ退避させるとともに後側の間隔維持体51を
後側枠8の後方かつ下方へ退避させる。その後、右側の
ロック部材14によるロックを解除して、図1の矢印ハの
方向へ右側枠10を回動させて後側枠8の外面側に折畳
み、さらに、左側のロック部材15によるロックを解除し
て、矢印ニの方向へ左側枠12を回動させて上記右側枠10
に重ねて折畳み、右側枠10と左側枠12と共に後側枠8を
矢印ロの方向へ横倒させて底枠4側へ折り畳む。このよ
うにして折り畳まれた左側枠12の上面後部上に、図12に
示すように横倒させた後側の間隔維持体51とチェン45と
を載置するとともに、折り畳まれた後側枠8と右側枠10
と左側枠12との前方かつ底枠4の前部上面に前側の間隔
維持体51とチェン45とを載置する。その後、図1に示す
ように、前側枠6を矢印イの方向へ横倒させて底枠4側
に折り畳むことにより、図12に示すように、上記前側の
間隔維持体51とチェン45とを底枠4と前側枠6との間に
収納した状態で、箱形運搬容器1を折畳むことができ
る。これにより、箱形運搬容器1の保管に要するスペー
スを縮小し得る。
【0038】さらに、間隔維持体51を右側枠10の上端と
左側枠12の上端とに載置した際、チェン45が自重により
連結孔56を通って下方へスライドし、自動的に吊り輪60
が連結部材53の横板部55上に乗る。これにより、フック
62を容易に吊り輪60に引っ掛けることができる。
【0039】尚、間隔維持体51をチェン45に対してスラ
イドさせる際、図9に示すように、U形状部材57の湾曲
部57aがチェン45に当接することにより、間隔維持体51
をチェン45に対してスムーズにスライドさせることがで
きる。また、上記U形状部材57は連結部材53の補強の役
割も兼ねている。
【0040】また、図5に示すように、ロック装置26の
外側端部は連結用ブラケット46の外側端部よりも内側へ
寸法Dだけ寄せられているため、箱形運搬容器1を吊り
上げた際、箱形運搬容器1が揺れて連結用ブラケット46
の外側端部が誤って周囲の壁などに接触しても、ロック
装置26までもが壁に接触することは防止される。このた
め、ロック装置26を保護することができる。同様に、蝶
番20の外側端部は連結用ブラケット46の外側端部よりも
内側へ寸法Dだけ寄せられているため、蝶番20までもが
壁に接触することは防止され、これにより、蝶番20を保
護することができる。
【0041】上記本発明の実施の形態では屈曲可能な吊
り索体の一例としてチェン45を用いたが、これはワイヤ
やベルトなどであってもよい。上記本発明の実施の形態
では、図10に示すように左側部を基端として底枠4を開
閉自在に構成しているが、右側部あるいは前側部や後側
部を基端として開閉自在に構成してもよい。また、底枠
4を二分割してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によると、フックなどを各吊り器具に掛
け、クレーンなどを用いて吊り上げることにより、箱形
運搬容器は、下部枠フレーム体が各吊り索体により支持
された状態で、吊り上げられる。このため、吊り上げ時
の荷重は、下部枠フレーム体と底枠とに作用し、各側枠
には直接作用せず、したがって各側枠の強度を落とすこ
とが可能となる。これにより、従来と同じ内容積の箱形
運搬容器であっても、各側枠を小型軽量化することがで
き、これによる箱形運搬容器の小型軽量化が図れる。
【0043】また、底枠を開放することにより、収納物
品を一斉に箱形運搬容器の下方へ排出することができ
る。さらに、請求項2記載の発明によると、底枠にかか
る荷重は直接脚体を介して床面で支持されるため、底枠
の下方へのたわみを防止できる。また、脚体を他の箱形
運搬容器の囲枠体の上端に載置することにより、複数の
箱形運搬容器を上下に段積みすることができる。
【0044】さらに、請求項3記載の発明によると、囲
枠体を底枠側へ折畳むことにより、箱形運搬容器の保管
に要するスペースを縮小し得る。さらに、請求項4記載
の発明によると、箱形運搬容器を吊り上げた際、箱形運
搬容器が揺れて連結用ブラケットの外側端部が誤って周
囲の壁などに接触しても、ロック装置までもが壁に接触
することは防止される。このため、ロック装置を保護す
ることができる。
【0045】さらに、請求項5記載の発明によると、箱
形運搬容器を吊り上げた際、囲枠体を挾んで相対向する
一対の吊り索体には、互いに接近する方向へ力が作用す
るが、間隔維持体を設けたため、両吊り索体の間隔は狭
まることなく一定に維持される。したがって、吊り上げ
時、一方の吊り索体が一方の側枠に押し付けられたり、
他方の吊り索体が他方の側枠に押し付けられることはな
く、これにより側枠が吊り索体に押されて損傷するとい
った不具合を防止することができる。
【0046】さらに、請求項6記載の発明によると、間
隔維持体を吊り索体に対してスライドさせることによ
り、吊り索体の下端から間隔維持体までの距離を自由に
変えることができる。これにより、間隔維持体を箱形運
搬容器の端部まで移動させることができ、箱形運搬容器
の開放された上面を全面にわたり活用して物品を箱形運
搬容器内に出し入れでき、この際、間隔維持体が邪魔に
なることはない。
【0047】さらに、請求項7記載の発明によると、間
隔維持体の両縦板部は相対向する一対の両側枠の上端部
間に上方から嵌入されているため、棒状部材は、上記両
側枠間の内側に位置し、側枠の上方へはみ出ない。これ
により、箱形運搬容器の上端に、別の箱形運搬容器を載
置して、複数の箱形運搬容器を上下に段積みする際、下
段の箱形運搬容器の間隔維持体の棒状部材が上段の箱形
運搬容器に対して邪魔になることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における箱形運搬容器の斜
視図である。
【図2】箱形運搬容器の正面図である。
【図3】箱形運搬容器の右側面図である。
【図4】箱形運搬容器の平面図である。
【図5】箱形運搬容器の下部枠フレーム体の一部切欠き
平面図である。
【図6】箱形運搬容器の下部枠フレーム体と底枠との連
結部の詳細図である。
【図7】箱形運搬容器の底枠のロック装置の詳細図であ
る。
【図8】箱形運搬容器の間隔維持体の一部切欠き正面図
である。
【図9】箱形運搬容器の間隔維持体の平面図である。
【図10】底枠を開放した際の箱形運搬容器の正面図で
ある。
【図11】段積みされた複数の箱形運搬容器の概略正面
図である。
【図12】折り畳まれた箱形運搬容器の右側面図であ
る。
【符号の説明】
1 箱形運搬容器 2 下部枠フレーム体 3 囲枠体 4 底枠 6 前側枠 8 後側枠 10 右側枠 12 左側枠 26 ロック装置 41 脚体 45 チェン(吊り索体) 46 連結用ブラケット 51 間隔維持体 52 棒状部材 53 連結部材 54 縦板部 55 横板部 56 連結孔 60 吊り輪(吊り器具)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部枠フレーム体に、前後左右の側枠か
    ら成る囲枠体を立設し、上記下部枠フレーム体に、囲枠
    体の下方を開閉可能な底枠を設け、上記下部枠フレーム
    体の相対向する少なくとも一組の辺に屈曲自在な吊り索
    体の一端を連結し、これら吊り索体の他端に吊り器具を
    設けたことを特徴とする箱形運搬容器。
  2. 【請求項2】 底枠に、接地可能でかつ他の箱形運搬容
    器の囲枠体の上端に載置可能な脚体を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の箱形運搬容器。
  3. 【請求項3】 囲枠体を底枠側へ折畳み可能にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の箱形運搬容器。
  4. 【請求項4】 下部枠フレーム体の左右両側部の前端部
    と後端部とにそれぞれ、下部枠フレーム体の側面から外
    側方に突出した連結用ブラケットを設け、吊り索体の一
    端を上記各連結用ブラケットの先端部に連結し、下部枠
    フレーム体と底枠との左右いずれか一側面に、上記底枠
    を閉状態でロックするロック装置を設け、上記ロック装
    置の外側端部を上記連結用ブラケットの外側端部よりも
    内側へ寄せたことを特徴とする請求項1記載の箱形運搬
    容器。
  5. 【請求項5】 囲枠体を挾んで相対向する一対の吊り索
    体間に、これら両吊り索体の間隔を維持する間隔維持体
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の箱形運搬容
    器。
  6. 【請求項6】 間隔維持体の両端部に連結孔を形成し、
    これら連結孔に吊り索体を挿通させて、間隔維持体を吊
    り索体に対してスライド可能にしたことを特徴とする請
    求項5記載の箱形運搬容器。
  7. 【請求項7】 間隔維持体は、棒状部材と、この棒状部
    材の両端に設けられた連結部材とにより構成され、これ
    ら両連結部材は、上記棒状部材の両端部に連結された縦
    板部と、これら縦板部の上端から外側方へ延びる横板部
    とにより形成され、上記両縦板部は相対向する一対の側
    枠の上端部間に上方から嵌脱自在に形成され、上記両横
    板部は相対向する一対の側枠の上端に載置可能に形成さ
    れていることを特徴とする請求項6記載の箱形運搬容
    器。
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