JP3026038B2 - 生茶葉運搬用コンテナ並びにその使用方法 - Google Patents

生茶葉運搬用コンテナ並びにその使用方法

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JP3026038B2 JP4131979A JP13197992A JP3026038B2 JP 3026038 B2 JP3026038 B2 JP 3026038B2 JP 4131979 A JP4131979 A JP 4131979A JP 13197992 A JP13197992 A JP 13197992A JP 3026038 B2 JP3026038 B2 JP 3026038B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は茶園で摘採した生茶葉を
製茶工場まで運ぶコンテナに関するものであって、特に
その扱い勝手を向上させた新規な構成並びに使用方法に
係るものである。
【0002】
【発明の背景】生茶葉は収穫された後、製茶工場まで運
搬されるわずかな間でもその変質が進みやすく、何らの
対策もとられていない場合にはいわゆる生茶葉の「や
け」等によって著しくその品質を劣化させてしまう。こ
のため従来からトラック等の荷台に積載する専用のコン
テナについても生茶葉を収容しながら通気性が確保でき
るようにするなどの種々の工夫がなされている。しかし
ながら従来とられていた工夫はそこまでにとどまり、コ
ンテナの不使用時における取り扱い、あるいは荷下ろし
時における取り扱いに関しその扱い勝手を向上させよう
とする試みは未だなされていない。
【0003】例えば従来のコンテナはあくまで矩形箱状
の容器形状を保ったものであり、その折り畳み等はでき
ないから、茶期以外の時期、倉庫に格納する場合にスペ
ースを要したり、また茶期には頻繁に使われることから
トラックの荷台に積み込まれたままになりがちになる
が、この状態ではトラックを他の大型農機具等の搬送に
用いようとしてもその積み込みができなくなり、用途が
限られてしまうという問題も生じていた。また生茶葉を
収容した生茶葉コンテナはかなりの重量となるものであ
り、生茶葉を製茶工場において荷下ろしする際にも格別
な工夫がないから専らコンテナから手作業によって掻き
落とすような手法をとらざるを得なかった。勿論、荷下
ろしを合理的に行うには例えばコンテナの一部を扉状に
開放自在としておき、ダンプトラック等によって荷台ご
と傾ければ一挙に荷下ろしが可能であるが、そのために
はダンプトラックを用意することが前提となり、必ずし
もすべての茶農家が対応できるものではなかった。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、本発明者は不使用時における
格納スペースを可及的に少なくでき、且つ仮に茶期にお
いてトラックの荷台等に積載したままであっても他の比
較的嵩高な農機具等の積載も更に可能であり、トラック
の汎用性を損なわず且つ生茶葉の荷下ろしが省力的に行
い得る新規な生茶葉運搬用コンテナ並びにその使用方法
の開発を試みたものである。
【0005】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願の第一の発明たる生茶葉
運搬用コンテナは、矩形状の底板部材と、この底板部材
の四周部から垂直に立ち上がる前面板、後面板、及び一
対の側面板から成る側壁部材とを具え、この側壁部材内
部に収穫後の生茶葉を収容でき、且つトラックへの積載
が可能なコンテナにおいて、前記底板部材は送風可能な
中空箱状の風導を形成するとともに、その支承板は通気
性を有し、更に前記側壁部材の全部または一部は少なく
とも下端を回動支点として支承板上にほぼ平板状に折り
重なり自在に構成されることにより支承板の上面を覆っ
た状態で他の積載物を積載できるようにしたことを特徴
として成るものである。
【0006】また本出願の第二の発明たる生茶葉運搬用
コンテナは、前記要件に加え、前記底板部材における風
導に対して送風する送風機を一部に搭載していることを
特徴として成るものである。
【0007】更にまた本出願の第三の発明たる生茶葉運
搬用コンテナの使用方法は、矩形状の底板部材と、この
底板部材の四周部から垂直に立ち上がる前面板、後面
板、及び一対の側面板から成る側壁部材とを具え、前記
底板部材は送風可能な中空箱状の風導を形成するととも
に、その支承板は通気性を有し、更に前記側壁部材の全
部または一部は少なくとも下端を回動支点として支承板
上にほぼ平板状に折り重なり自在に構成されることによ
支承板の上面を覆った状態で他の積載物を積載できる
ようにし、且つトラックへの積載が可能な生茶葉運搬用
コンテナを用いるにあたり、コンテナ内に収容した生茶
葉を荷下ろしする場合においては、前記底板部材におけ
る前面板が設けられている辺以外の辺のいずれか一辺の
近くにおいて、その部分を前記生茶葉運搬用コンテナを
積載するトラックのアオリ板に対し係止させ、一方、そ
の反対側において底板部材を扛上させ、前記トラックの
アオリ用ヒンジを直接またはその近くを中心として生茶
葉運搬用コンテナを傾倒させ、且つ傾斜下方側における
側壁部材の一つを開放し、収容された生茶葉を落下させ
るようにし、一方 生茶葉運搬の用に供しない場合にお
いては、トラックの荷台に積載した状態のまま、側壁部
材の全部または一部を支承板上にほぼ平板状に折り重
ね、これにより支承板の上面を覆った状態で他の積載物
を積載できるようにしたことを特徴として成るものであ
る。これら発明により前記目的を達成しようとするもの
である。
【0008】
【発明の作用】本発明にあっては、生茶葉運搬用コンテ
ナの側壁部材を組立状態からそれぞれ底板部材上に折り
重ねるように折り畳むと全体がほぼ偏平な形状となり、
使用時におけるスペースも生茶葉運搬用コンテナとし
て使用する際の数分の1程度の嵩となる。また車載時に
おいてこのような折り畳み状態とすれば、他の農機具等
の積載も行い得る。更に本発明の方法にあっては生茶葉
運搬用コンテナの底板部材とトラックの荷台に設けられ
ているアオリ用ヒンジとが接続されているから、アオリ
用ヒンジを直接またはその近くを回動支点として利用し
ながら、他辺側を持ち上げることによってトラックの荷
台上において生茶葉運搬用コンテナを安全に傾倒するこ
とができる。そして傾倒した下方側の側壁部材を開放す
ることによって生茶葉の荷下ろしが容易に行い得る。
【0009】
【実施例】まず本発明たる生茶葉運搬用コンテナ1につ
いて説明する。このものはトラック更には耕運機に牽引
されるトレーラタイプの運搬車両に積載されて用いられ
るものであるが、以下の実施例では最も一般的なトラッ
ク2を用いた場合について説明する。トラック2は車体
後方に荷台3を有するものであって、このものは積載物
を直接支承するデッキ3Aに対しその周囲にアオリ部材
を有する。詳しくは後方に後部アオリ3Bを設けるとと
もに、左右両側縁部に側部アオリ3Cを有する。これら
各後部アオリ3B、側部アオリ3Cは荷台3のデッキ3
Aの周縁部においてアオリ用ヒンジ4によって立ち上げ
及び垂れ下がりの位置まで回動自在に操作できるように
構成されるとともに、特に後部アオリ3Bについてはア
オリチェーン5を設けて後部アオリ3Bを開放状態でほ
ぼ水平位置に支持した状態として使用できるように構成
されている。
【0010】次にこのようなトラック2に対し積載さ
れ、生茶葉Aを直接収容する生茶葉運搬用コンテナ1に
ついて説明する。このものは先に述べたトラック2の荷
台3にほぼ隙間なく搭載できるような形状寸法に設定す
ることが好ましいものであって、一例として矩形状を成
す底板部材10と、この底板部材10の四周部から垂直
に立ち上がるように設けられた側壁部材11とを主要部
材として具える。これらの部材は先に背景説明において
述べたようにわずかな時間でも生茶葉Aは外気温等の影
響によって変質することが多いことを考慮し、炎天下の
トラック2の荷台3に搭載した状態であっても極端に熱
くならないように放熱性の優れたアルミニウム材料等を
もって構成することが好ましい。勿論それ以外にアルミ
ニウム材料と木質部材等を適宜組み合わせた複合部材、
更にはアルミニウム材料以外にも繊維強化プラスチック
(FRP)、あるいは鉄、更にはこれらを適宜組み合わ
せた複合材等を素材として構成し得るものである。そし
て側壁部材11は前面板12と、これと対向した位置に
設けられる後面板13と、左右両側に一対設けられる側
面板14とから成るものであり、全体として角箱状の容
器形状を形成する。
【0011】まず底板部材10について説明すると、底
板部材10は一例としてその前面板12側の部分を一部
張出状態として送風機マウント15を形成し、この部分
に送風機16を搭載する。送風機16は例えばシロッコ
ファンあるいは渦巻形ブロワ等適宜送風作用が期待でき
る部材であればよい。そしてこの送風機16を駆動する
ためのモータM、及びこのモータMに対し電源を供給す
る発電機17を前記送風機マウント15上にほぼ直列的
に搭載する。勿論、送風機16は後述するように生茶葉
Aの変質を防ぐための送風作用を行うものであり、その
駆動にあたっては直接小型エンジンによって駆動しても
よいし、またモータMによって駆動する場合にせよ電源
を外部電源としたり、あるいは別途用意した発電機等か
ら給電を受けてもよい。更に付言すれば、送風機16に
ついては生茶葉運搬用コンテナ1と一体に設けず、専用
の送風機16を別途用意してそこからエアホース等を適
宜コネクタによって生茶葉運搬用コンテナ1に接続する
ような接続手法であってもよい。
【0012】底板部材10は収容した生茶葉Aに対し通
気できるような構造とすべく偏平な中空箱状を成すもの
であり、その中空部を風導18とする。従って底板部材
10の底面部、側面部等はすべて密閉した状態とする。
そして直接生茶葉Aを支承する支承板20についてはこ
こに通気孔21を多数穿設して通気性を確保する。従っ
て支承板20はパンチングメタルあるいは金網状のメッ
シュ板、更にはラス板等適宜の目的に合った部材が選択
し得る。尚、底板部材10における風導18内の構成に
ついては図4(a)に示すように適宜送風機16の送風
が満遍なく行い得るようにファンボックス22と連通す
るダクト23を配設したり、更には同じ目的で風導18
内部を何室かに仕切るように構成してもよい。また仕切
るにあたっては強度部材となるフレーム等を利用して行
ってもよい。因にフレーム部材が桟状に設けられ、尚且
つフレーム部材が中空断面のアルミニウム材料等を用い
ているときには、図4(b)に示すように前記ダクト2
3の代わりに当該フレーム部材をダクトとして作用し得
るように構成してもよい。尚、符号24は一例として底
板部材10における前面板12側に設けたフックであ
り、これは後述するように生茶葉Aの荷下ろし時にリフ
トフック6を係止させる部材である。
【0013】次に側板部材11について説明する。側板
部材11はこれらを構成する前面板12、後面板13、
一対の側面板14のすべてあるいは一部が底板部材10
上に折り重ねられるように折り畳まれるような構成をと
る。即ち底板部材10と側壁部材11との折衝部分には
ヒンジ25を有する。この実施例においては一例として
前面板12と左右一対の側面板14、14が内側に折り
畳まれるように構成され、後面板13は取り外されるよ
うな構成をとるものであり、従ってヒンジ25は前面板
12用のヒンジ25aと側面板14用のヒンジ25bと
を有する。そしてこれら前面板12用のヒンジ25aと
左右の側面板14用のヒンジ25bとは、前面板12あ
るいは側面板14を折り重ねたときに、それらの厚み分
だけ回動位置がずれるようになるから、それぞれヒンジ
25a、25bの高さ方向の設定位置は異ならせて構成
する。勿論、後面板13についても同様構造の下に折り
畳み自在にヒンジによって底板部材10と接続させるよ
うにすることももとより可能である。
【0014】そしてこれら各側壁部材11が立ち上げら
れて立方体状に構成されたときには、その状態を維持す
るために一例として前面板12と側面板14との衝接縁
近くにロック26を設ける。このロック26は一例とし
て図7に示すようにバックル状のものを用いるほか、更
に最も簡単なボルト締め、あるいは簡単なラッチ等によ
る接続が可能である。更に後面板13については、これ
を簡単な構造で取り外し自在に構成しておくものであ
る。その構成は例えは後面板13の下縁部に底板部材1
0との係止部13aを設けておき、上方に左右の側面板
14と係合するキャッチ装置27を設ける。尚このもの
は図8(a)に示す簡単な機構のほか、図8(b)に示
すように適宜のリンク機構を介して左右を同時に操作す
る一基の操作レバーあるいは格別に両手操作する操作レ
バー28によって開放できるように構成する。
【0015】本発明の生茶葉運搬用コンテナ1はこのよ
うな具体的な構造を有するものであるが、これをトラッ
ク2の荷台3に搭載するには次のような搭載手段をと
る。例えば後部アオリ3Bを水平に張り出した状態まで
の積載寸法となる生茶葉運搬用コンテナ1において、ア
オリ固定片30によって生茶葉運搬用コンテナ1と後部
アオリ3Bとを固定するのである。因みにこのような構
成としたときには、後述するように生茶葉運搬用コンテ
ナ1は、図1に示すようにその前方側を引き上げて後方
が傾斜下方になるように傾倒状態として収容した生茶葉
Aの荷下ろしを行う。
【0016】勿論、側部アオリ3Cも開閉するタイプの
トラック2の場合には図9に示すように更に側方に傾斜
させることも可能である。この場合には図10(a)に
拡大して示すように補助ヒンジ31として中折リンク等
を利用した接続部材を設け、このものを生茶葉運搬用コ
ンテナ1における底板部材10の側部底縁付近と側部ア
オリ3Cのアオリ用ヒンジ4の位置近くに設けるのであ
る。因みにこのように構成する理由は側方に生茶葉運搬
用コンテナ1を傾倒させた場合に側部アオリ3Cも独立
的に別途傾倒しなければ側部アオリ3Cが外側に開くこ
とができないからであって、その側部アオリ3Cが外側
に開くことが許容できる接続機構であればこのような補
助ヒンジ31のタイプに限定されない。例えば図10
(b)に示すようにトラック2における側部アオリ3C
の上端縁に設けたピンPを側壁部材11における側面板
14に設けたスロットSに嵌め合わせ、両者の係合点が
一定範囲に摺動できるような接続を行い、傾倒時に側部
アオリ3Cが側面板14を案内するような開放状態とな
るようにすることも可能である。即ち側部アオリ3Cの
上端近くに係止片を設けておき、一方これに係合するよ
うな係止スロット32を設けておくものである。
【0017】本発明たる生茶葉運搬用コンテナ1及びト
ラック2に対する取付手法は以上述べたような構成を有
するものであり、これを用いるには次のようにする。 i)組み立て、折り畳み 例えば生茶葉運搬用コンテナ1をアルミニウム材料等で
構成したときには極めて軽量に構成し得るから、例えば
作業者が二人程度でこのものを荷台3上に搭載すること
ができる。勿論この際あらかじめ側壁部材11を立ち上
げて容器状に構成しておいてもよいし、偏平な折り畳み
状態としてもよい。この偏平な折り畳み状態とするには
この実施例においては図5、6に示すように、まず側面
板14のうちの一方(以下側面板14Aとする)をまず
底板部材10における支承板20上に倒し込むように折
り畳む。従ってこの側面板14Aのヒンジ25bの位置
が最も底板部材10寄りに設けられる。次にこの上に対
向する側面板14Bを折り重ねる。従ってこの側面板1
4Bのヒンジ25bの設置高さは側面板14Aのヒンジ
25bに比べて側面板14の厚み分だけ上方にずれた位
置に設定される。そして最後に前面板12を側面板14
Bの上に折り重ねるように倒し込む。勿論この倒し込み
順序は適宜設定し得る。尚この実施例において後面板1
3についてはこれを別途取り外すような取り扱いの場合
には、それぞれ折り畳まれた側壁部材11の上面に載置
して格納するような手法をとる。勿論、後面板13が同
様に折り畳める場合にはこのものも折り畳んだ状態とす
る。
【0018】一方、容器状に側壁部材11を立ち上げる
には、折り畳んだ順序と逆に上方に折り重ねられている
前面板12及び側面板14B、14Aの順に起こしてゆ
く。このとき側面板14は前面板12に対しロック26
を掛けてその組立状態を維持する。そして最後に後面板
13が取り外し自在となっている場合にはその下方を底
板部材10の係止部13Cに係止させた後、更に操作レ
バー28を操作してキャッチ装置27を側面板14に係
止した状態とする。
【0019】ii)生茶葉の積み込み 摘採した生茶葉Aを積み込むには、通常は茶摘採機に取
り付けられた収容袋に生茶葉Aが一杯になった都度これ
をトラック2の位置まで運び、生茶葉Aを支承板20上
にあけてゆくのである。勿論このときには送風機16を
作動させて通気孔21から新鮮な空気が常に流入するよ
うに操作する。そして生茶葉Aの収容作業が終了した後
には後面板13を閉蓋してトラック2によって製茶工場
等に運搬してゆく。
【0020】製茶工場での荷下ろしにあたっては、例え
ば図1に示す実施例では後方下ろしタイプであるから後
面板13を取り外した状態とする一方、工場等に備え付
けのリフトフック6を底板部材10に設けられているフ
ック24に係止させ、生茶葉運搬用コンテナ1の前方を
持ち上げるように操作してゆく。このようにしたときに
は底板部材10はその後方近くにおいてトラック2の後
部アオリ3Bと固定されているから、生茶葉運搬用コン
テナ1は後部アオリ3Bのアオリ用ヒンジ4を回動中心
として傾斜してゆき、一定の傾斜角度に至ると内部の生
茶葉Aがずり落ちるようにして荷下ろしされるのであ
る。勿論、この場合には先に述べたような側部アオリ3
Cと生茶葉運搬用コンテナ1の側面部との係止は行わな
い。
【0021】因みに通常、茶農家が納品する製茶工場
決まっており、そのレイアウトに従って作業者か側部荷
下ろし形式が好ましいか、後部荷下ろし形式が好ましい
かであらかじめその準備はしておくものである。また側
部荷下ろしの場合には同様に側方に生茶葉運搬用コンテ
ナ1を傾斜させ、更に側壁部材11のうちの側面板14
を下端のヒンジ25bを中心に外側に開くように傾斜さ
せて荷下ろしを行うものである。因みにこのような荷下
ろしにあたって、積極的に側面板14を利用できるとき
には製茶工場における生茶葉Aの収納ピットが離れてい
る場合であっても、このものがみち板状となって円滑な
積み下ろしが可能となるのである。勿論このように側面
板14を開いた状態での収穫後の生茶葉Aの積載も行い
得ることはいうまでもない。
【0022】尚この実施例ではリフトフック6として工
場側の例えばホイストクレーン等を利用したものを図示
したが、リフトそのものをトラック2の荷台3に据え付
けた状態のものであっても勿論差し支えない。またリフ
トフック6等で生茶葉運搬用コンテナ1の一方の側を持
ち上げるにあたり、これにフック24が設けられていな
くとも、例えば玉掛け用のベルト等を通して持ち上げる
ようにすることももとより可能である。また底板部材1
0における持ち上げ側にスタンド等を設けておき、これ
を扛起させることによって生茶葉運搬用コンテナ1の傾
斜を図るようにすることももとより可能である。
【0023】iii)不使用時における使用例 更に茶期期間中の使用時においては、生茶葉運搬用コン
テナ1をトラック2の荷台3に搭載した状態のままであ
っても側壁部材11をすべて折り畳むことによって荷台
3の実質積載面の高さが多少高くなるにせよほぼ平板状
となるから、図11に示すように例えば嵩高な各種農機
具等をはじめ、種々の積載物Cを更に積載することも可
能である。そしてこの側壁部材11が直接積載物Cを支
承するから、生茶葉Aか積み込まれる支承板20に荷重
はかからず、またこれが覆われた状態となり、積載物か
ら落ちる泥等が底板部材10の風導18内に入り込むこ
とはない。なお生茶葉運搬用コンテナ1を折り畳んだ状
態における少なくとも最も上面にくる側壁部材11は充
分な強度を要求されるほか、必ずしも強度が充分でない
場合にはその間に充分剛性の高いベニヤ板等を介在させ
るように取り扱うものである。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
から、生茶葉運搬用コンテナ1が側壁部材11をすべて
折り畳んで全体として偏平な形状とすることにより、倉
庫等への格納も少ないスペースで行い得る。また茶期中
においてトラック2に対し別途作業器具等を積載する場
合であっても側壁部材11を折り畳めばほぼ偏平な荷台
3か確保できるから、他の作業器具等の積載も可能であ
る。また荷下ろし時において底板部材10とトラック2
の荷台における後部アオリ3Bあるいは側部アオリ3C
との接続を図れば、アオリ用ヒンジ4の近くにおいてこ
れを回動支点として利用することができ、生茶葉運搬用
コンテナ1を容易に且つ安全に傾斜させることかできる
から、荷下ろし作業が極めて省力化した状態で行い得
る。このように側壁部材11をほぼ平板状に折り畳み、
これを積載面として利用する場合には当然ながら側壁部
材によって支承板20の保護がされるから、支承板20
の変形、あるいは支承板20における通気孔への積載物
からのゴミ、土砂等の落下が防止されることとなり、以
後の使用にあたっては、生茶葉運搬用コンテナとしての
機能を一切損なうようなおそれがないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生茶葉運搬用コンテナをトラックに積
載した使用状態を示す側面図である。
【図2】同上荷台部分を拡大して示す側面図である。
【図3】本発明の生茶葉運搬用コンテナを示す透視斜視
図である。
【図4】風導内にダクトを設けた実施例並びにフレーム
部材をダクトとして利用した実施例を示す骨格的平面図
である。
【図5】側壁部材を立方体状に組み立てた状態並びに一
方の側面板を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図6】両方の側面板を折り畳んだ状態並びにこれに加
えて前面板も折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図7】前面板と側面板との固定を図るロックを拡大し
て示す斜視図である。
【図8】後面板と側面板との接続構造を示す二種の実施
例を示す斜視図である。
【図9】トラックの側方から生茶葉を取り出すようにし
た実施例を示す説明図である。
【図10】同上、その場合の回動機構の二種の実施例を
示す説明図である。
【図11】本発明の生茶葉運搬用コンテナの側壁部材を
折り畳み、その上に嵩高の農機具を積載した状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 生茶葉運搬用コンテナ 2 トラック 3 荷台 3A デッキ 3B 後部アオリ 3C 側部アオリ 4 アオリ用ヒンジ 5 アオリチェーン 6 リフトフック 10 底板部材 11 側壁部材 12 前面板 13 後面板 13a 係止部 14 側面板 14A 側面板 14B 側面板 15 送風機マウント 16 送風機 17 発電機 18 風導 20 支承板 21 通気孔 22 ファンボックス 23 ダクト 24 フック 25 ヒンジ 25a ヒンジ(前面板側) 25b ヒンジ(側面板側) 26 ロック 27 キャッチ装置 28 操作レバー 30 アオリ固定片 31 補助ヒンジ 32 係止スロット A 生茶葉 C 積載物 M モータ P ピン S スロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/50 A01D 90/00 A01F 25/00 B65D 88/12 B65D 88/52 B60P 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の底板部材と、この底板部材の四
    周部から垂直に立ち上がる前面板、後面板、及び一対の
    側面板から成る側壁部材とを具え、この側壁部材内部に
    収穫後の生茶葉を収容でき、且つトラックへの積載が可
    能なコンテナにおいて、前記底板部材は送風可能な中空
    箱状の風導を形成するとともに、その支承板は通気性を
    有し、更に前記側壁部材の全部または一部は少なくとも
    下端を回動支点として支承板上にほぼ平板状に折り重な
    自在に構成されることにより支承板の上面を覆った状
    態で他の積載物を積載できるようにしたことを特徴とす
    る生茶葉運搬用コンテナ。
  2. 【請求項2】 前記底板部材における風導に対して送風
    する送風機を一部に搭載していることを特徴とする請求
    項1記載の生茶葉運搬用コンテナ。
  3. 【請求項3】 矩形状の底板部材と、この底板部材の四
    周部から垂直に立ち上がる前面板、後面板、及び一対の
    側面板から成る側壁部材とを具え、前記底板部材は送風
    可能な中空箱状の風導を形成するとともに、その支承板
    は通気性を有し、更に前記側壁部材の全部または一部は
    少なくとも下端を回動支点として支承板上にほぼ平板状
    に折り重なり自在に構成されることにより支承板の上面
    を覆った状態で他の積載物を積載できるようにし、且つ
    トラックへの積載が可能な生茶葉運搬用コンテナを用い
    るにあたり、コンテナ内に収容した生茶葉を荷下ろしす
    場合においては、前記底板部材における前面板が設け
    られている辺以外の辺のいずれか一辺の近くにおいて、
    その部分を前記生茶葉運搬用コンテナを積載するトラッ
    クのアオリ板に対し係止させ、一方、その反対側におい
    て底板部材を扛上させ、前記トラックのアオリ用ヒンジ
    を直接またはその近くを中心として生茶葉運搬用コンテ
    ナを傾倒させ、且つ傾斜下方側における側壁部材の一つ
    を開放し、収容された生茶葉を落下させるようにし、
    方 生葉運搬の用に供しない場合においては、トラッ
    クの荷台に積載した状態のまま、側壁部材の全部または
    一部を支承板上にほぼ平板状にに折り重ね、これにより
    支承板の上面を覆った状態で他の積載物を積載できるよ
    うにしたことを特徴とする生茶葉運搬用コンテナの使用
    方法。
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