JPH0992376A - 電線カバー付きコネクタ - Google Patents

電線カバー付きコネクタ

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JPH0992376A
JPH0992376A JP26773195A JP26773195A JPH0992376A JP H0992376 A JPH0992376 A JP H0992376A JP 26773195 A JP26773195 A JP 26773195A JP 26773195 A JP26773195 A JP 26773195A JP H0992376 A JPH0992376 A JP H0992376A
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恒 国府谷
Kazunori Yamashita
和紀 山下
Heiji Kuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線をハウジングの後面の近傍で略直角に屈
曲させ、かつ一列に並んだ偏平な状態にして引き出すよ
うにする。 【解決手段】 ハウジング1の後端側の側面には、左右
一対のカバー構成体16がセルフヒンジ部17を介して
揺動開閉可能に設けられている。各カバー構成体16に
は、外壁19と内壁25との間において電線収容溝30
が形成されている。その電線収容溝30は、端子金具の
挿入方向と直交し、かつ電線3を1本だけ収容できる間
隔に形成されている。キャビティ2から延出した電線3
を、それぞれ鎖線に示すように直角に屈曲して両カバー
構成体16を閉じ、屈曲された電線3を順次に電線収容
溝30に収容する。両カバー構成体16が完全に閉じら
れると、電線収容溝30の引出口から、5本の電線3が
直角に屈曲され、かつ一列に並んだ状態で引き出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グに電線を覆うためのカバーを付設した電線カバー付き
コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電線カバー付きのコネクタとし
ては、実開平5−53155号公報に記載されたものが
知られている。これは図10、11に示すように、電線
aの端末に固着された端子金具を収容するコネクタハウ
ジングbの後面側に、一対のカバーcが開閉可能に設け
られ、ハウジングbから引き出された各電線aを束ねて
両カバーcを閉じてロックすることで、引き出された電
線aをカバーcにより覆う構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
コネクタを使用する場合、コネクタの嵌合位置あるいは
スペース等の関係から、コネクタハウジングの後面の近
傍で電線を直角に屈曲し、かつ横一列に並べた状態で引
き出したい場合がある。しかしながら、従来のもので
は、図11に示すように、電線aをハウジングbの後面
から真直な方向に、かつ太い束状にまとめられた状態で
しか引き出すことができないため、上記のような条件で
電線を引き出すことのできるコネクタの出現が切望され
ていた。
【0004】本発明は上記のような要望に基づいて完成
されたものであって、電線をハウジングの後面の近傍で
略直角に屈曲させ、かつ一列に並んだ偏平な状態にして
引き出すことができるようにした電線カバー付きコネク
タを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、電線の端末に固着
された端子金具が挿入される複数のキャビティを設けた
コネクタハウジングと、そのコネクタハウジングにおけ
る端子金具の挿入側の端面に開閉可能に設けられたカバ
ーとを備え、そのカバーには、前記各キャビティから引
き出された電線を一列に並べ、かつ前記端子金具の挿入
方向と略直交する方向に屈曲して収容可能とした電線収
容溝が形成されている構成としたところに特徴を有す
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記カバーは、前記コネクタハウジングの前記端面
の両側にヒンジ部を介して開閉可能に設けられた一対の
カバー構成体により構成され、両カバー構成体の自由端
を突き合わせてロックすることで一体化される構成とし
たところに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項1
または請求項2の発明において、前記カバーは、前記コ
ネクタハウジングの前記端面の一側にヒンジ部を介して
開閉可能に設けられ、その自由端が前記端面の他側にロ
ックされて閉じられる構成としたところに特徴を有す
る。
【0007】請求項4の発明は、請求項1、請求項2ま
たは請求項3の発明において、前記カバーの前記電線収
容溝の途中位置が段差状に屈曲されている構成としたと
ころに特徴を有する。請求項5の発明は、請求項1、請
求項2、請求項3または請求項4の発明において、前記
カバーの前記電線収容溝の内面に、電線の外周を押圧す
る押圧部が設けられている構成としたところに特徴を有
する。
【0008】
【発明の作用および効果】請求項1の発明では、各端子
金具は、カバーが開かれた状態においてコネクタハウジ
ングの対応するキャビティに挿入される。各キャビティ
から引き出された電線をカバーに設けられた電線収容溝
に収容しつつ、カバーを閉じると、カバーからは、各電
線が一列に並びかつ端子金具の挿入方向と略直交する方
向に屈曲した状態で引き出される。コネクタハウジング
の後端側において、電線を略直角に屈曲させ、かつ偏平
な状態に保持して引き出すことができ、スペース的な制
約を解消し得る効果がある。
【0009】請求項2の発明では、両カバー構成体は、
それらに分割されて設けられた電線収容溝に電線を収容
させつつ閉じられて一体化され、カバーから、各電線が
一列に並びかつ端子金具の挿入方向と略直交する方向に
屈曲した状態で引き出される。コネクタが略対称形状に
できて、金型構造等を簡単にできる。請求項3の発明で
は、各電線はカバーに設けられた単一の電線収容溝に収
容される。電線の収容作業がより簡単にできる。
【0010】請求項4の発明では、電線に引張力が作用
した場合に、電線収容溝の段差状に屈曲された部分が引
っ掛かりとなることで、端子金具側に作用する引張力が
緩和される。端子金具側に過負荷が掛かることが防止さ
れる。請求項5の発明では、電線に引張力が作用した場
合に、電線の途中が押し付けられて引っ掛かりとなるこ
とで、端子金具側に作用する引張力が緩和される。端子
金具側に過負荷が掛かることが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の数々の実施形態を
添付図面に基づいて説明する。 <第1実施形態>図1ないし図3は本発明の第1実施形
態を示し、雌側の電線カバー付きの防水コネクタを例示
している。図において、符号1はコネクタハウジング
(以下、単にハウジングという)であって、合成樹脂材
により一体成形されており、その内部には、上段に2
個、下段に3個の合計5個のキャビティ2が形成されて
いる。各キャビティ2内には、電線3の端末に固着され
た雌形端子金具4が後面側(図1の手前側の面)から挿
入され、各キャビティ2に設けられたランス5で係止さ
れることによって抜け止め状態で収容されるようになっ
ている(図3参照)。また、雌形端子金具4の後端側に
は防水ゴム栓7が嵌着されていて、キャビティ2の入り
口内に緊密に嵌合されることでシールが施されている。
【0012】ハウジング1の前面側には、図3に示すよ
うに、フロントタイプのリテーナ9がゴムリング10を
介して装着されるようになっていて、そのリテーナ9に
設けられた突入部11が、ランス5の撓み変形空間12
に突入することでランス5の撓み変形を規制し、雌形端
子金具4の二重係止がなされるようになっている。また
ハウジング1の上面には、図示しない相手の雄側のコネ
クタハウジングと嵌合された場合に、嵌合状態にロック
するためのロック片13が設けられている。
【0013】さて、ハウジング1の後面側には、各キャ
ビティ2から引き出された電線3を覆うカバー15が設
けられている。このカバー15は、略対称形状をなす左
右一対のカバー構成体16から構成されており、それぞ
れハウジング1の側面においてセルフヒンジ部17を介
して一体的に形成され、図1に示す開放位置と、図2に
示す閉鎖位置との間で揺動可能となっている。
【0014】各カバー構成体16の形状をさらに詳細に
説明する。各カバー構成体16は、平面L字形をなす外
壁19を備えている。この外壁19は、側面部20と、
それと直交して形成された後面部21と、後面部21の
上縁から内面側に突出して形成された上面部22とを有
している。
【0015】上記した側面部20は、カバー構成体16
が閉じられた場合には、ハウジング1の後端側の側面を
近接状態で覆うようになっている。後面部21はその下
縁が側面部20よりも下方に延長して形成されていて、
互いに突き合わせ状に閉じられることにより、ハウジン
グ1の後端面から一定寸法後方に離間した位置で面一に
連結され、ハウジング1のキャビティ2が設けられた部
分の後方からその下方の領域にわたって覆うようになっ
ている。
【0016】また、上面部22は同じく突き合わせ状に
閉じられて、ハウジング1の後面側におけるキャビティ
2を設けた部分の上方を覆うようになっている。なお、
両外壁19における後面部21から上面部22にわたる
突き合わせ端縁23は、内面側または外面側のいずれか
が薄肉となった段差状に形成されていて、互いに重畳し
て突き合わされるようになっている。
【0017】外壁19の内面側には内壁25が一体的に
形成されている。この内壁25は、外壁19における側
面部20の下縁から、その側面部20と直交するように
して下面部26が突設され、その下面部26における外
壁19の後面部21と対応する側の端縁からは、ガイド
部27が下向きに屈曲して形成されている。このガイド
部27は、図3に示すように、上記の後面部21と平行
に、かつその後面部21との間に電線3の直径よりも少
し大きい間隔を開けて形成され、また屈曲部分28では
適度の丸みが付けられている。このガイド部27と後面
部21との間によって、詳しくは後記するように、電線
3を雌形端子金具4の挿入方向と直交する下向きに屈曲
して収容可能とした電線収容溝30が形成されている。
【0018】各内壁25は、カバー構成体16が閉じら
れた場合に、図1の手前側に示されたL字形の端縁同士
が突き合わされて、左右の電線収容溝30同士が直線状
に連通され、その連通された電線収容溝30の下側の開
口部が電線3の引出口31を構成するようになってい
る。
【0019】なお各内壁25の下面部26は、閉じられ
た場合に、それぞれハウジング1の後端側の下面を近接
状態で覆うようになっているとともに、各電線収容溝3
0の互いに連通される側と反対側の奥側は、閉塞部32
により閉塞されている。
【0020】上記したカバー15には、閉鎖状態にロッ
クするための複数のロック部位が設けられており、それ
について簡単に説明する。一方のカバー構成体16(図
1の左側)の外壁19における上面部22の突合部に
は、係止溝35が切られた撓み変形可能な第1ロック片
34が突設されるとともに、他方のカバー構成体16の
上面部22の突合部には、係止溝35に嵌合可能な第1
ロック突部36が形成されている。また、一方のカバー
構成体16の内壁25におけるガイド部27の突合部に
は、同じく係止溝38が切られた撓み変形可能な第2ロ
ック片37が突設されるとともに、他方のカバー構成体
16のガイド部27の突合部には、係止溝38に嵌合可
能な第2ロック突部39が形成されている。
【0021】また、各カバー構成体16の外壁19にお
ける側面部20には、それぞれ第1嵌合孔40が開口さ
れているとともに、ハウジング1の両側面には、それら
の第1嵌合孔40に嵌合可能な第1嵌合突部41が形成
されている。さらに、各カバー構成体16の内壁25に
おける下面部26には、それぞれ第2嵌合孔42が開口
されているとともに、ハウジング1の下面には、それら
の第2嵌合孔42に各別に嵌合可能な第2嵌合突部43
が形成されている。
【0022】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその組み付けの手順を説明する。まず、図1
に示すように、両カバー構成体16を開いておいて、ハ
ウジング1の5個のキャビティ2内に、電線3の端末に
固着された雌形端子金具4ならびに防水ゴム栓7を後面
側から挿入し、抜け止め状態で収容する。引き続きハウ
ジング1の前面にリテーナ9を装着して二重係止する。
【0023】次に、キャビティ2の後面から延出した各
電線3を、図1の鎖線に示すように下向きに屈曲させて
両カバー構成体16を閉じる。そのカバー構成体16を
閉じるのと同時に、屈曲された電線3を内壁25で案内
させつつ順次に電線収容溝30内に収容する。その場
合、電線収容溝30の間隔が、電線3の直径よりも少し
大きい寸法に設定されていることから、各電線3は一列
に整列される。
【0024】両カバー構成体16が完全に閉じられる
と、第1ロック突部36が第1ロック片34の係止溝3
5に、また第2ロック突部39が第2ロック片37の係
止溝38にそれぞれ嵌合することで、両カバー構成体1
6が一体的に結合されたカバー15が形成される。ま
た、両カバー構成体16の第1および第2嵌合孔40、
42が、ハウジング1の第1および第2嵌合突部41、
43に嵌合することで、カバー15がハウジング1に対
してロックされる。
【0025】上記のようにカバー15が閉じられた状態
では、両電線収容溝30が連通されて一本の溝となり、
図2および図3に示すように、カバー15の引出口31
からは、5本の電線3がそれぞれ雌形端子金具4の挿入
方向と直交する方向に屈曲され、かつ一列に並んだ偏平
な状態で引き出される。それにより、スペース的な制約
を解消し得る。
【0026】また本第1実施形態では、特に一対のカバ
ー構成体16を観音開き式に設けたことで、コネクタが
略対称の形状となるから、金型構造等を簡単にできる利
点が得られる。なお、電線3を電線収容溝30に収容す
る際の導入部となる内壁25の屈曲部分28を、より大
きな曲率半径で丸みを付けて形成すると、電線3の収容
作業がよりしやすくなる。
【0027】<第2実施形態>図4は本発明の第2実施
形態を示し、上記の第1実施形態に対してカバーの分割
形状に変更を加えたものである。この第2実施形態で
は、左右の2つのカバー構成体45、46がそれぞれセ
ルフヒンジ部17を介して揺動開閉可能に設けられてい
ることは同様であるが、一方のカバー構成体45側で
は、外壁47としてハウジング1の側面を覆う側面部4
8に加えて、第1実施形態の両後面部21と両上面部2
2をそれぞれ一体化した後面部49と上面部50が形成
されているとともに、その内面側に、同じく第1実施形
態の両内壁25を一体化した内壁51とが形成され、そ
の間に電線収容溝52が形成されている。すなわち一方
のカバー構成体45に電線収容溝52のすべてが形成さ
れている。他方のカバー構成体46では、側面部48と
電線収容溝52の図示手前側の開口を塞ぐ閉塞部54を
設けるに留められている。そして、一方のカバー構成体
45における外壁47ならびに内壁51の手前側の端面
が、他方のカバー構成体46の内面の周縁に沿って当て
られた状態で、両カバー構成体45、46が閉じられ
る。
【0028】なお、両カバー構成体45、46を閉鎖状
態にロックするロック機構については、カバー構成体の
形状が変わった関係から、各ロック部材の配設位置が第
1実施形態とは若干異なるが、形状や基本的な機能は第
1実施形態と同様であるので、同一符号を付すことで詳
しい説明は省略する。また、その他の構成部材について
は第1実施形態と同様であって、同一部材については同
一符号を付すことで重複した説明は省略する。
【0029】そして、組み付けに際しては、同様にキャ
ビティ2の後面から延出した各電線3を屈曲させつつ両
カバー構成体45、46を閉じ、そのとき電線3を一方
のカバー構成体45に設けられた電線収容溝52に順次
に収容する。両カバー構成体45、46が完全に閉じら
れてロックされると、電線収容溝52の引出口53から
は、5本の電線3がそれぞれ雌形端子金具4と直交する
方向に屈曲され、かつ一列に並んだ偏平な状態で引き出
される。この第2実施形態によれば、特に一方のカバー
構成体45にのみ電線収容溝52を設けた構造としたこ
とによって、電線3の収容作業がより簡単となり、組み
付けの作業性を向上させることができる利点が得られ
る。
【0030】<第3実施形態>図5は本発明の第3実施
形態を示す。この第3実施形態では、上記の第2実施形
態のカバー構成体45と略同一形状になるカバー56の
みがセルフヒンジ部17を介して揺動開閉可能に設けら
れ、他方のカバー構成体46に対応する部分は、固定の
側壁57として設けられている。ロック機構はその配設
位置が変更となっているだけで基本的な機能は同様であ
る。組み付けに際しては、電線3を屈曲させてカバー5
6を閉じつつ、屈曲された電線3を電線収容溝52に順
次に収容する。カバー56が閉じられたところで、各電
線3が直角に屈曲され、かつ偏平に一列に並んだ状態で
引出口53から引き出される。
【0031】<第4実施形態>図6、7は本発明の第4
実施形態を示す。この第4実施形態は、電線3が引っ張
られた場合に、その引張力が雌形端子金具4側に作用す
るのを緩和することを目的としている。そのため、この
実施形態では、前記した第1実施形態のコネクタにおい
て、カバー15の電線収容溝30の引出口31の近傍が
段差状に屈曲されている。すなわち、電線3が引っ張ら
れた場合に、上記の屈曲部60で引っ掛かることによ
り、雌形端子金具4側に作用する引張力が緩和される。
そのため、例えば電線3に大きな引張力が作用した場合
に、防水ゴム栓7の一面側が潰れるように変形して、反
対側の面とキャビティ2の内周面との間に隙間ができ、
シール性が損なわれるおそれがあるところを、上記のよ
うに引張力が緩和されることで防水ゴム栓7が変形する
ことが阻止され、シール性が担保される。 <第5実施形態>図8は本発明の第5実施形態を示し、
目的は第4実施形態と同様である。この実施形態では、
電線収容溝30の引出口31を構成する外壁19の後面
部21と内壁25のガイド部27の対応面に、後面部2
1で2本、ガイド部27で1本の突条61が、電線3の
軸線方向と直角方向に、かつ両側で互い違いとなるよう
にして形成されている。
【0032】すなわち電線3は、両側の突条61で挟ま
れてその部分で波形に屈曲されつつ、電線収容溝30の
引出口31から引き出されることになり、電線3が引っ
張られた場合に、同様に突条61が引っ掛かりとなっ
て、雌形端子金具4側に作用する引張力が緩和される。
【0033】<第6実施形態>図9に示す第6実施形態
は、上記の第4実施形態と第5実施形態とを組み合わせ
たものであって、電線収容溝30の引出口31の近傍が
段差状に屈曲されていることに加えて、引出口31の両
側の面に突条61が形成されている。これにより電線3
は多段階に引っ掛かりを受け、雌形端子金具4側に作用
する引張力がより効果的に緩和される。
【0034】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0035】(1)上記実施形態では、電線が上下2段
のキャビティから引き出されるコネクタを例示したが、
3段以上にわたって電線が引き出される形式のものにも
同様に適用することが可能である。 (2)また本発明は、上記実施形態に例示した雌側の防
水コネクタに限らず、雄側のコネクタや非防水型のコネ
クタにも広く適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカバーの開放状態
の斜視図である。
【図2】カバーの閉鎖状態の斜視図である。
【図3】その縦断面図である。
【図4】第2実施形態に係るカバーの開放状態の斜視図
である。
【図5】第3実施形態に係るカバーの開放状態の斜視図
である。
【図6】第4実施形態に係るカバーの開放状態の斜視図
である
【図7】そのカバーの閉鎖状態における縦断面図であ
る。
【図8】第5実施形態における電線収容溝の引出口付近
の拡大断面図である。
【図9】第6実施形態における電線収容溝の引出口付近
の拡大断面図である。
【図10】従来例のカバーの開放状態の平面図である。
【図11】そのカバーの閉鎖状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…コネクタハウジング 2…キャビティ 3…電線 4…雌形端子金具 15…カバー 16…カバー構成体 17…セルフヒンジ部 30…電線収容溝 31…引出口 45、46…カバー構成体 52…電線収容溝 53…引出口 56…カバー 60…(電線収容溝30の)屈曲部 61…突条(押圧部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の端末に固着された端子金具が挿入
    される複数のキャビティを設けたコネクタハウジング
    と、そのコネクタハウジングにおける端子金具の挿入側
    の端面に開閉可能に設けられたカバーとを備え、そのカ
    バーには、前記各キャビティから引き出された電線を一
    列に並べ、かつ前記端子金具の挿入方向と略直交する方
    向に屈曲して収容可能とした電線収容溝が形成されてい
    ることを特徴とする電線カバー付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記カバーは、前記コネクタハウジング
    の前記端面の両側にヒンジ部を介して開閉可能に設けら
    れた一対のカバー構成体により構成され、両カバー構成
    体の自由端を突き合わせてロックすることで一体化され
    ることを特徴とする請求項1記載の電線カバー付きコネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 前記カバーは、前記コネクタハウジング
    の前記端面の一側にヒンジ部を介して開閉可能に設けら
    れ、その自由端が前記端面の他側にロックされて閉じら
    れることを特徴とする請求項1記載の電線カバー付きコ
    ネクタ。
  4. 【請求項4】 前記カバーの前記電線収容溝の途中位置
    が段差状に屈曲されていることを特徴とする請求項1、
    請求項2または請求項3記載の電線カバー付きコネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記カバーの前記電線収容溝の内面に、
    電線の外周を押圧する押圧部が設けられていることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4
    記載の電線カバー付きコネクタ。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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