JPH0990380A - 液晶表示素子およびその製造方法 - Google Patents
液晶表示素子およびその製造方法Info
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- JPH0990380A JPH0990380A JP24491195A JP24491195A JPH0990380A JP H0990380 A JPH0990380 A JP H0990380A JP 24491195 A JP24491195 A JP 24491195A JP 24491195 A JP24491195 A JP 24491195A JP H0990380 A JPH0990380 A JP H0990380A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶セル内部への空気の混入を防止して液晶
セルを確実に封止し、液晶表示素子の表示不良を低減
し、信頼性を向上させる。 【解決手段】 注入口ツノ４の外側に、空気混入防止部
材である第２のツノ７を設ける。さらに、封止材５を注
入口ツノ４の外側に設けた第２のツノ７も覆うように幅
広く形成し、液晶セルを２重に封止することにより封止
材中に混入した気泡による外部からの空気の混入を防
ぎ、表示不良を低減することができる。また、空気混入
防止部材を、注入口ツノ４の外側に２重、３重に設け
る。さらに、封止材を注入口ツノ４と空気混入防止部材
および上下２枚の基板間によって形成される空間に毛細
管現象により浸透させ、空気漏れを防止する。
セルを確実に封止し、液晶表示素子の表示不良を低減
し、信頼性を向上させる。 【解決手段】 注入口ツノ４の外側に、空気混入防止部
材である第２のツノ７を設ける。さらに、封止材５を注
入口ツノ４の外側に設けた第２のツノ７も覆うように幅
広く形成し、液晶セルを２重に封止することにより封止
材中に混入した気泡による外部からの空気の混入を防
ぎ、表示不良を低減することができる。また、空気混入
防止部材を、注入口ツノ４の外側に２重、３重に設け
る。さらに、封止材を注入口ツノ４と空気混入防止部材
および上下２枚の基板間によって形成される空間に毛細
管現象により浸透させ、空気漏れを防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極パターンを有
した上下一対のガラス基板を基板周辺に形成されたシー
ル材により接合し、その内部に液晶を封入した液晶表示
素子に関し、特に注入口近傍のシール材の形状および注
入口封止材および液晶表示素子の製造方法に関するもの
である。
した上下一対のガラス基板を基板周辺に形成されたシー
ル材により接合し、その内部に液晶を封入した液晶表示
素子に関し、特に注入口近傍のシール材の形状および注
入口封止材および液晶表示素子の製造方法に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】図７は、従来の一般的な液晶表示素子
の、液晶を注入するための注入口付近のシール材の形状
と、液晶注入後に注入口を塞ぐための封止材との構成を
示す平面概略図である。図において１、２はそれぞれ電
極パターンを有する上下一対のガラス基板、３は基板周
辺端部に形成され、基板１、２を接着するためのシール
材、４は基板周辺端部に形成されたシール材３が注入口
幅で直角に折れ曲がって基板端部まで達する堰（以下
「注入口ツノ」と称す）である。５は液晶注入後に注入
口を塞ぐための封止材である。通常の液晶セルにおいて
は、図７に示すように、注入口ツノ４は基板周辺端部に
形成されたシール材３から基板の端に向かい注入口左右
に一対一重に形成されており、封止材５は注入口を塞ぐ
ように形成されている。
の、液晶を注入するための注入口付近のシール材の形状
と、液晶注入後に注入口を塞ぐための封止材との構成を
示す平面概略図である。図において１、２はそれぞれ電
極パターンを有する上下一対のガラス基板、３は基板周
辺端部に形成され、基板１、２を接着するためのシール
材、４は基板周辺端部に形成されたシール材３が注入口
幅で直角に折れ曲がって基板端部まで達する堰（以下
「注入口ツノ」と称す）である。５は液晶注入後に注入
口を塞ぐための封止材である。通常の液晶セルにおいて
は、図７に示すように、注入口ツノ４は基板周辺端部に
形成されたシール材３から基板の端に向かい注入口左右
に一対一重に形成されており、封止材５は注入口を塞ぐ
ように形成されている。
【０００３】また、図８には別の従来の実施の形態を示
す。この例では、一対の注入口ツノ４の外側に更に２重
になるようにツノ７が形成されており封止材５は注入口
を塞ぐように塗布されている。このように、注入口ツノ
を２重にするという実施の形態は、実開昭６３−１３５
３２７号公報、特開平１−１８０５２０号公報、特開平
５−８０３４４号公報等に示されているが、これらの目
的は、注入時の液晶の這い上がりを防ぐことであった。
すなわち、液晶注入作業時に、液晶が液晶セル内部に注
入されると同時に毛細管現象によって注入口ツノ４の外
側にまで広がっても、外部に設けられたもう一対のツノ
７によって食い止められ、無駄な液晶の消費を僅かな量
に抑えるためのものである。
す。この例では、一対の注入口ツノ４の外側に更に２重
になるようにツノ７が形成されており封止材５は注入口
を塞ぐように塗布されている。このように、注入口ツノ
を２重にするという実施の形態は、実開昭６３−１３５
３２７号公報、特開平１−１８０５２０号公報、特開平
５−８０３４４号公報等に示されているが、これらの目
的は、注入時の液晶の這い上がりを防ぐことであった。
すなわち、液晶注入作業時に、液晶が液晶セル内部に注
入されると同時に毛細管現象によって注入口ツノ４の外
側にまで広がっても、外部に設けられたもう一対のツノ
７によって食い止められ、無駄な液晶の消費を僅かな量
に抑えるためのものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の液
晶セルの注入口と封止材の位置関係では、注入口ツノ４
の外側にさらにもう一対のツノ７を設けることにより、
毛細管現象による無駄な液晶の広がりを食い止めること
はできるが、封止材５中に混入した気泡がバイパスとな
り液晶セル中に空気が進入するという不良を防ぐことは
できない。例えば、図８に示すように封止材５中の注入
口ツノ４近傍に気泡６が混入した場合、気泡６が液晶セ
ル内部と外気とをつなぐバイパスの役目をするので、セ
ル内部に空気が進入し、表示不良となる。すなわち、注
入口ツノ４とその外側に設けられたツノ７の間の領域Ｂ
とセル内部Ａとが気泡６によってバイパスされ、領域Ｂ
は封止材により封止されていないため外気が侵入し、気
泡６を通ってセル内部Ａにまで到達する。このように、
従来の注入口と封止材の位置関係では、液晶セル内に空
気が混入することを防ぐことは困難であった。
晶セルの注入口と封止材の位置関係では、注入口ツノ４
の外側にさらにもう一対のツノ７を設けることにより、
毛細管現象による無駄な液晶の広がりを食い止めること
はできるが、封止材５中に混入した気泡がバイパスとな
り液晶セル中に空気が進入するという不良を防ぐことは
できない。例えば、図８に示すように封止材５中の注入
口ツノ４近傍に気泡６が混入した場合、気泡６が液晶セ
ル内部と外気とをつなぐバイパスの役目をするので、セ
ル内部に空気が進入し、表示不良となる。すなわち、注
入口ツノ４とその外側に設けられたツノ７の間の領域Ｂ
とセル内部Ａとが気泡６によってバイパスされ、領域Ｂ
は封止材により封止されていないため外気が侵入し、気
泡６を通ってセル内部Ａにまで到達する。このように、
従来の注入口と封止材の位置関係では、液晶セル内に空
気が混入することを防ぐことは困難であった。
【０００５】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、液晶セル内部への空気の混入を防
止して液晶セルを確実に封止し、液晶表示素子の表示不
良を低減し、信頼性を向上させるものである。
めになされたもので、液晶セル内部への空気の混入を防
止して液晶セルを確実に封止し、液晶表示素子の表示不
良を低減し、信頼性を向上させるものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる液晶表
示素子は、表示駆動基板および対向基板間の外縁部に形
成され、一部が上記基板外縁部より基板端部に向かって
両側に折れ曲がり基板端部に達して液晶の注入口を形成
するシール材と、注入口の両外側に所定の間隔をおいて
ほぼ平行に形成されたシール材よりなる空気混入防止部
材と、基板の注入口および空気混入防止部材の端面に塗
布された注入口封止材を備えたものである。また、空気
混入防止部材は、注入口封止材中に混入する気泡の直径
に対して十分に幅広に形成されているものである。ま
た、空気混入防止部材は、注入口の両外側に１対以上設
置され、注入口封止材は最外郭の空気混入防止部材間の
間隔よりも幅広に塗布されるものである。さらに、注入
口封止材を、注入口と空気混入防止部材および２枚の基
板によって形成される空間に、毛細管現象により浸透さ
せたものである。
示素子は、表示駆動基板および対向基板間の外縁部に形
成され、一部が上記基板外縁部より基板端部に向かって
両側に折れ曲がり基板端部に達して液晶の注入口を形成
するシール材と、注入口の両外側に所定の間隔をおいて
ほぼ平行に形成されたシール材よりなる空気混入防止部
材と、基板の注入口および空気混入防止部材の端面に塗
布された注入口封止材を備えたものである。また、空気
混入防止部材は、注入口封止材中に混入する気泡の直径
に対して十分に幅広に形成されているものである。ま
た、空気混入防止部材は、注入口の両外側に１対以上設
置され、注入口封止材は最外郭の空気混入防止部材間の
間隔よりも幅広に塗布されるものである。さらに、注入
口封止材を、注入口と空気混入防止部材および２枚の基
板によって形成される空間に、毛細管現象により浸透さ
せたものである。
【０００７】また、表示駆動基板および対向基板間の外
縁部に形成され、一部が基板外縁部より基板端部に向か
って両側に折れ曲がり基板端部に達して液晶の注入口を
形成するシール材と、基板の注入口の端面に塗布された
注入口封止材を備え、２枚の基板端部の注入口封止材塗
布面に段差を設けたものである。また、この発明に係わ
る液晶表示素子の製造方法は、表示駆動基板および対向
基板を重ね合わせ、シール材により接着する工程と、液
晶の注入口を封止する注入口封止材を脱泡する工程と、
注入口より液晶を注入し注入口封止材にて封止する工程
を備えて製造するようにしたものである。
縁部に形成され、一部が基板外縁部より基板端部に向か
って両側に折れ曲がり基板端部に達して液晶の注入口を
形成するシール材と、基板の注入口の端面に塗布された
注入口封止材を備え、２枚の基板端部の注入口封止材塗
布面に段差を設けたものである。また、この発明に係わ
る液晶表示素子の製造方法は、表示駆動基板および対向
基板を重ね合わせ、シール材により接着する工程と、液
晶の注入口を封止する注入口封止材を脱泡する工程と、
注入口より液晶を注入し注入口封止材にて封止する工程
を備えて製造するようにしたものである。
【０００８】
発明の実施の形態１．以下、本発明の実施の形態の一例
を図について説明する。図１は本発明の一実施の形態に
よる液晶表示素子の平面概略を示す図である。図におい
て、１、２は一方が表示駆動基板、他方が対向基板とな
って液晶セルを構成する上下一対の電極パターンを有す
るガラス基板、３はガラス基板１、２を密着させ且つ液
晶を閉じ込めるためのシール材、４は基板周辺端部に形
成されたシール材３が注入口幅で直角に折れ曲がって基
板端部まで達する堰（以下「注入口ツノ」と称す）であ
る。注入口は、液晶を注入後、封止材５により塞がれ
る。７は、注入口ツノ４の外側に設けられた第２のツノ
で、空気混入防止部材である。封止材５は、この２重の
ツノ４、７を覆うように幅広く形成されている。
を図について説明する。図１は本発明の一実施の形態に
よる液晶表示素子の平面概略を示す図である。図におい
て、１、２は一方が表示駆動基板、他方が対向基板とな
って液晶セルを構成する上下一対の電極パターンを有す
るガラス基板、３はガラス基板１、２を密着させ且つ液
晶を閉じ込めるためのシール材、４は基板周辺端部に形
成されたシール材３が注入口幅で直角に折れ曲がって基
板端部まで達する堰（以下「注入口ツノ」と称す）であ
る。注入口は、液晶を注入後、封止材５により塞がれ
る。７は、注入口ツノ４の外側に設けられた第２のツノ
で、空気混入防止部材である。封止材５は、この２重の
ツノ４、７を覆うように幅広く形成されている。
【０００９】本実施の形態では、封止材５を注入口ツノ
４の外側に設けた第２のツノ７も覆うように幅広く形成
し、液晶セルを２重に封止することにより封止材中に混
入した気泡による外部からの空気の混入を防ぐものであ
る。すなわち、図１に示すように、注入口ツノ４の外側
のツノ７の間隔ａに対して、封止材で封止する長さｂが
ａ＜ｂになるように封止材５を形成することにより、封
止材５とツノにより閉じられる部分が２重となり、より
確実に液晶セルを封止することができる。ツノのサイズ
は、例えば長さ３mm、厚さ０. ２mm、ツノ相互間の間隔
が２．３mm程度である。
４の外側に設けた第２のツノ７も覆うように幅広く形成
し、液晶セルを２重に封止することにより封止材中に混
入した気泡による外部からの空気の混入を防ぐものであ
る。すなわち、図１に示すように、注入口ツノ４の外側
のツノ７の間隔ａに対して、封止材で封止する長さｂが
ａ＜ｂになるように封止材５を形成することにより、封
止材５とツノにより閉じられる部分が２重となり、より
確実に液晶セルを封止することができる。ツノのサイズ
は、例えば長さ３mm、厚さ０. ２mm、ツノ相互間の間隔
が２．３mm程度である。
【００１０】空気混入防止部材であるツノ７の作用につ
いて説明する。例えば、図１に示すように封止材５中の
注入口ツノ４先端に気泡６が混入した場合、注入口ツノ
４と第２のツノ７の間の領域Ｂとセル内部Ａとが気泡６
によってバイパスされるが、領域Ｂも封止材により封止
されているため外気が侵入することはなく、表示不良と
はならない。また、第２のツノ７先端に気泡８が混入し
た場合には、注入口ツノ４と第２のツノ７の間の領域Ｂ
とセル外部Ｃとが気泡８によってバイパスされ領域Ｂに
外気が侵入するが、領域Ｂとセル内部Ａとは封止材５に
より遮断されているためセル内部にまで外気が侵入する
ことはない。本実施の形態のように２重に封止された液
晶セルでは、封止材５中の２つのツノすなわち注入口ツ
ノ４およびその外側に形成された第２のツノ７の近傍に
同時に気泡６、８が混入しなけれは液晶セル内に外気が
侵入することはなく、その可能性は大変低いものであ
る。
いて説明する。例えば、図１に示すように封止材５中の
注入口ツノ４先端に気泡６が混入した場合、注入口ツノ
４と第２のツノ７の間の領域Ｂとセル内部Ａとが気泡６
によってバイパスされるが、領域Ｂも封止材により封止
されているため外気が侵入することはなく、表示不良と
はならない。また、第２のツノ７先端に気泡８が混入し
た場合には、注入口ツノ４と第２のツノ７の間の領域Ｂ
とセル外部Ｃとが気泡８によってバイパスされ領域Ｂに
外気が侵入するが、領域Ｂとセル内部Ａとは封止材５に
より遮断されているためセル内部にまで外気が侵入する
ことはない。本実施の形態のように２重に封止された液
晶セルでは、封止材５中の２つのツノすなわち注入口ツ
ノ４およびその外側に形成された第２のツノ７の近傍に
同時に気泡６、８が混入しなけれは液晶セル内に外気が
侵入することはなく、その可能性は大変低いものであ
る。
【００１１】以上のように、本実施の形態によれば、注
入口ツノ４の外側に第２のツノ７を形成し、第２のツノ
７の形成された間隔よりも幅広く封止材５を形成するこ
とにより、液晶セルを２重に封止し、液晶セル内への空
気の侵入を防ぎ、表示不良を低減することが可能であ
る。
入口ツノ４の外側に第２のツノ７を形成し、第２のツノ
７の形成された間隔よりも幅広く封止材５を形成するこ
とにより、液晶セルを２重に封止し、液晶セル内への空
気の侵入を防ぎ、表示不良を低減することが可能であ
る。
【００１２】発明の実施の形態２．図２は、本発明の実
施の形態の他の例である液晶表示素子を示す平面概略図
である。本実施の形態では注入口ツノ４の外側に設けら
れた第２のツノ７の外側にさらに第３のツノ９を形成
し、封止材５を第３のツノ９も覆うように幅広く形成
し、液晶セルを３重に封止するものである。すなわち、
第３のツノ９の間隔ｃに対して、封止材で封止する長さ
ｄがｃ＜ｄになるように封止材５を形成することによ
り、封止材５とツノにより閉じられる部分が３重とな
り、実施の形態１よりもさらに確実に液晶セルを封止
し、液晶セル内への空気の侵入を防ぎ、表示不良を低減
することが可能である。
施の形態の他の例である液晶表示素子を示す平面概略図
である。本実施の形態では注入口ツノ４の外側に設けら
れた第２のツノ７の外側にさらに第３のツノ９を形成
し、封止材５を第３のツノ９も覆うように幅広く形成
し、液晶セルを３重に封止するものである。すなわち、
第３のツノ９の間隔ｃに対して、封止材で封止する長さ
ｄがｃ＜ｄになるように封止材５を形成することによ
り、封止材５とツノにより閉じられる部分が３重とな
り、実施の形態１よりもさらに確実に液晶セルを封止
し、液晶セル内への空気の侵入を防ぎ、表示不良を低減
することが可能である。
【００１３】発明の実施の形態３．図３は、本発明の実
施の形態の他の例である液晶表示素子を示す平面概略図
である。本実施の形態では注入口ツノ４の外側に設けら
れた第２のツノ７を幅広に形成したものである。なお、
このように幅広のツノを設けた場合には、封止材５は必
ずしもツノ７よりも幅広に塗布する必要はなく、図３に
示すようにツノ７を十分に覆うように塗布すれば良い。
本実施の形態によれば、空気混入防止部材である第２の
ツノ７を、封止材５中に混入する気泡の大きさを考慮し
て、気泡による空気のバイパスができないための十分な
幅に形成しているので、確実に液晶セルを封止すること
ができ、液晶セル内への空気の侵入を防ぎ、表示不良を
低減することが可能である。
施の形態の他の例である液晶表示素子を示す平面概略図
である。本実施の形態では注入口ツノ４の外側に設けら
れた第２のツノ７を幅広に形成したものである。なお、
このように幅広のツノを設けた場合には、封止材５は必
ずしもツノ７よりも幅広に塗布する必要はなく、図３に
示すようにツノ７を十分に覆うように塗布すれば良い。
本実施の形態によれば、空気混入防止部材である第２の
ツノ７を、封止材５中に混入する気泡の大きさを考慮し
て、気泡による空気のバイパスができないための十分な
幅に形成しているので、確実に液晶セルを封止すること
ができ、液晶セル内への空気の侵入を防ぎ、表示不良を
低減することが可能である。
【００１４】発明の実施の形態４．図４は、本発明の実
施の形態の他の例である液晶表示素子を示す平面概略図
である。図において、１０は基板間に浸透させた封止材
である。本実施の形態では、封止材により注入口を封止
する際に、注入口ツノ４と第２のツノ７との間のセルの
隙間に封止材を浸透させ、注入口ツノ４、第２のツノ７
と封止材との接触面積を大きくすることで、より完全に
注入口部を封止するものである。本実施の形態によれ
ば、封止材とツノ４、７により液晶セルを２重に封止
し、さらに封止材を基板間に浸透させることによりツノ
と封止材との接触面積が大きくなるために気泡によるバ
イパスができにくくなり、液晶セル内への空気の侵入を
確実に防ぎ、表示不良を低減することが可能である。
施の形態の他の例である液晶表示素子を示す平面概略図
である。図において、１０は基板間に浸透させた封止材
である。本実施の形態では、封止材により注入口を封止
する際に、注入口ツノ４と第２のツノ７との間のセルの
隙間に封止材を浸透させ、注入口ツノ４、第２のツノ７
と封止材との接触面積を大きくすることで、より完全に
注入口部を封止するものである。本実施の形態によれ
ば、封止材とツノ４、７により液晶セルを２重に封止
し、さらに封止材を基板間に浸透させることによりツノ
と封止材との接触面積が大きくなるために気泡によるバ
イパスができにくくなり、液晶セル内への空気の侵入を
確実に防ぎ、表示不良を低減することが可能である。
【００１５】発明の実施の形態５．図５は、本発明の実
施の形態の他の例である液晶表示素子を示す平面概略図
である。図６は、図５の液晶表示素子の注入口付近Ａ−
Ａ’の部分断面図である。本実施の形態では、電極パタ
ーンを有するガラス基板１、２の注入口側の基板端面に
段差をつけて、封止材５を塗布するものである。このよ
うに基板端面に段差をつけることにより、封止材５とガ
ラス基板との接触面積が大きくなり、より確実に封止す
ることができ、液晶セル内部への空気の侵入を防ぎ、表
示不良を低減することが可能である。
施の形態の他の例である液晶表示素子を示す平面概略図
である。図６は、図５の液晶表示素子の注入口付近Ａ−
Ａ’の部分断面図である。本実施の形態では、電極パタ
ーンを有するガラス基板１、２の注入口側の基板端面に
段差をつけて、封止材５を塗布するものである。このよ
うに基板端面に段差をつけることにより、封止材５とガ
ラス基板との接触面積が大きくなり、より確実に封止す
ることができ、液晶セル内部への空気の侵入を防ぎ、表
示不良を低減することが可能である。
【００１６】発明の実施の形態６．本実施の形態では、
封止材を真空脱気等の方法で脱泡する工程を設けること
により、液晶セル内部に空気が侵入するために発生する
表示不良を防止する。本実施の形態による液晶表示装置
の製造方法によれば、まず２枚の電極パターンを有する
ガラス基板すなわち表示駆動基板および対向基板を重ね
合わせ、予め塗布されているシール材により接着する。
次に、真空脱気等の方法により、注入口封止材を脱泡し
た後、注入口より液晶を注入し、脱泡済みの注入口封止
材にて封止を行う。本発明によれば、封止材中に含まれ
る気泡を予め消滅させておくことにより、液晶セル内部
への空気の侵入を防ぎ、表示不良を低減することが可能
である。
封止材を真空脱気等の方法で脱泡する工程を設けること
により、液晶セル内部に空気が侵入するために発生する
表示不良を防止する。本実施の形態による液晶表示装置
の製造方法によれば、まず２枚の電極パターンを有する
ガラス基板すなわち表示駆動基板および対向基板を重ね
合わせ、予め塗布されているシール材により接着する。
次に、真空脱気等の方法により、注入口封止材を脱泡し
た後、注入口より液晶を注入し、脱泡済みの注入口封止
材にて封止を行う。本発明によれば、封止材中に含まれ
る気泡を予め消滅させておくことにより、液晶セル内部
への空気の侵入を防ぎ、表示不良を低減することが可能
である。
【図１】 この発明の実施の形態１である液晶表示素子
を示す平面概略図である。
を示す平面概略図である。
【図２】 この発明の実施の形態２である液晶表示素子
を示す平面概略図である。
を示す平面概略図である。
【図３】 この発明の実施の形態３である液晶表示素子
を示す平面概略図である。
を示す平面概略図である。
【図４】 この発明の実施の形態４である液晶表示素子
を示す平面概略図である。
を示す平面概略図である。
【図５】 この発明の実施の形態５である液晶表示素子
を示す平面概略図である。
を示す平面概略図である。
【図６】 この発明の実施の形態５である液晶表示素子
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
【図７】 従来の液晶表示素子の液晶注入口と封止材の
構成を示す平面概略図である。
構成を示す平面概略図である。
【図８】 従来の液晶表示素子の液晶注入口と封止材の
構成を示す平面概略図である。
構成を示す平面概略図である。
１、２ 電極パターンを有するガラス基板、３ シール
材、４ 注入口ツノ、５ 封止材、６ 封止材中に混入
した気泡による空気のバイパス、７ 空気混入防止部材
である第２のツノ、８ 封止材中に混入した気泡による
空気のバイパス、９ 第２のツノ７の外側に形成された
第３のツノ、１０ 基板間に浸透した封止材。
材、４ 注入口ツノ、５ 封止材、６ 封止材中に混入
した気泡による空気のバイパス、７ 空気混入防止部材
である第２のツノ、８ 封止材中に混入した気泡による
空気のバイパス、９ 第２のツノ７の外側に形成された
第３のツノ、１０ 基板間に浸透した封止材。
Claims (7)
- 【請求項１】 表示駆動基板および対向基板間の外縁部
に形成され、一部が上記基板外縁部より基板端部に向か
って両側に折れ曲がり基板端部に達して液晶の注入口を
形成するシール材、 上記注入口の両外側に所定の間隔をおいてほぼ平行に形
成された、上記シール材よりなる空気混入防止部材、 上記基板の上記注入口および上記空気混入防止部材の端
面に塗布された注入口封止材を備えたことを特徴とする
液晶表示素子。 - 【請求項２】 空気混入防止部材は、注入口封止材中に
混入する気泡の直径に対して十分に幅広に形成されてい
ることを特徴とする請求項１記載の液晶表示素子。 - 【請求項３】 空気混入防止部材は、注入口の両外側に
１対以上設置され、注入口封止材は最外郭の空気混入防
止部材間の間隔よりも幅広に塗布されることを特徴とす
る請求項１または請求項２記載の液晶表示素子。 - 【請求項４】 注入口封止材を、注入口と空気混入防止
部材および２枚の基板によって形成される空間に、毛細
管現象により浸透させたことを特徴とする請求項１〜請
求項３のいずれか一項記載の液晶表示素子。 - 【請求項５】 表示駆動基板および対向基板間の外縁部
に形成され、一部が上記基板外縁部より基板端部に向か
って両側に折れ曲がり基板端部に達して液晶の注入口を
形成するシール材、 上記基板の上記注入口の端面に塗布された注入口封止材
を備え、上記２枚の基板端部の注入口封止材塗布面に段
差を設けたことを特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項６】 ２枚の基板端部の注入口封止材塗布面に
段差を設けたことを特徴とする請求項１〜請求項４のい
ずれか一項記載の液晶表示素子。 - 【請求項７】 表示駆動基板および対向基板を重ね合わ
せ、シール材により接着する工程、液晶の注入口を封止
する注入口封止材を脱泡する工程、上記注入口より液晶
を注入し上記注入口封止材にて封止する工程を備えたこ
とを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7244911A JP3063889B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7244911A JP3063889B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 液晶表示素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0990380A true JPH0990380A (ja) | 1997-04-04 |
| JP3063889B2 JP3063889B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=17125809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7244911A Expired - Fee Related JP3063889B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3063889B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001249344A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-09-14 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
| JP2006235392A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Optrex Corp | 液晶表示装置 |
| US8648995B2 (en) | 1999-12-28 | 2014-02-11 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof |
| US9075257B2 (en) | 2012-05-07 | 2015-07-07 | Samsung Display Co., Ltd. | Display device and manufacturing method thereof |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP7244911A patent/JP3063889B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001249344A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-09-14 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
| US8648995B2 (en) | 1999-12-28 | 2014-02-11 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof |
| JP2006235392A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Optrex Corp | 液晶表示装置 |
| US9075257B2 (en) | 2012-05-07 | 2015-07-07 | Samsung Display Co., Ltd. | Display device and manufacturing method thereof |
| US9500913B2 (en) | 2012-05-07 | 2016-11-22 | Samsung Display Co., Ltd. | Display device and manufacturing method thereof |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3063889B2 (ja) | 2000-07-12 |
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