JPH0989707A - 廃棄物処分場に敷設した遮水シートの破損検知方法及びその方法に使用する水分吸引部材 - Google Patents

廃棄物処分場に敷設した遮水シートの破損検知方法及びその方法に使用する水分吸引部材

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JPH0989707A
JPH0989707A JP27200995A JP27200995A JPH0989707A JP H0989707 A JPH0989707 A JP H0989707A JP 27200995 A JP27200995 A JP 27200995A JP 27200995 A JP27200995 A JP 27200995A JP H0989707 A JPH0989707 A JP H0989707A
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JP27200995A
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Yuji Nagasaka
勇二 長坂
Shinji Nagatsuma
真治 永妻
Shinzo Matsuyama
眞三 松山
Toshihiro Muranaka
俊裕 村中
Makoto Fukuda
誠 福田
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Takiron Co Ltd
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KISO KOGAKU CONSULTANT KK
Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の地盤から湧出する地下水の影響を受け
にくい、廃棄物処分場に敷設した遮水シートの破損検知
方法を提供すること。 【解決手段】 廃棄物処分場1に敷設する遮水シート3
と地盤2との間に砂等の通水性材料からなるモニタリン
グ層5を形成するとともに、モニタリング層5中に親水
性の多孔質中空糸膜からなる水分吸引部材6を配設し、
この水分吸引部材6から吸引したモニタリング層5内の
水分を導管7を介して水分分析装置12に導き、水分の
成分を分析することにより遮水シート3の破損を検知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処分場に埋
め立てた廃棄物から染み出る汚染水により周囲の環境が
汚染されないように廃棄物処分場に敷設する遮水シート
の破損検知方法及びその方法に使用する水分吸引部材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物を焼却した残
滓、その他の廃棄物を埋め立てにより処分する廃棄物処
分場では、廃棄物処分場に埋め立てた廃棄物から染み出
る汚染水により周囲の環境が汚染されないように、廃棄
物処分場に遮水工を施すようにしている。この遮水工と
しては、施工性、経済性、確実性、安全性等の観点か
ら、従来より、廃棄物処分場に合成樹脂製又はゴム製の
遮水シートを敷設する方式の遮水構造が広く用いられて
いる。
【0003】ところで、廃棄物処分場に合成樹脂製又は
ゴム製の遮水シートを敷設する遮水構造の場合、遮水シ
ートの接合部の不具合や廃棄物中に含まれる鋭利な物体
等により遮水シートが破損し、この破損箇所から汚染水
が漏出し、周囲の環境を汚染する場合があった。
【0004】遮水シートの破損箇所からの汚染水の漏出
による周囲の環境の汚染を最小限に止めるためには、遮
水シートの破損箇所を検知し、検知した破損箇所に適当
な補修を施す必要がある。この遮水シートの破損検知方
法として、従来より、廃棄物処分場に敷設する遮水シー
トの下方に電極を対にして配設し、この電極間の電気特
性の変化から汚染水の漏出を検知する方法が多数提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
遮水シートの破損検知方法は、汚染水の漏出により生じ
る電極間の電気特性の変化から遮水シートの破損を検知
するものであるため、周囲の地盤から湧出する地下水の
影響を受けやすく、汚染水の漏出と地下水の湧出の判別
が困難であるという問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記従来の遮水シートの破損検
知方法の問題点を解決し、周囲の地盤から湧出する地下
水の影響を受けにくい、廃棄物処分場に敷設した遮水シ
ートの破損検知方法及びその方法に使用する水分吸引部
材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の廃棄物処分場に敷設した遮水シートの破損
検知方法は、廃棄物処分場に敷設する遮水シートと地盤
との間に砂等の通水性材料からなるモニタリング層を形
成するとともに、該モニタリング層中に親水性の多孔質
中空糸膜からなる水分吸引部材を配設し、該水分吸引部
材から吸引したモニタリング層内の水分を導管を介して
水分分析装置に導き、前記水分の成分を分析することに
より遮水シートの破損を検知することを特徴とする。
【0008】すなわち、本発明は、遮水シートが破損し
た場合に、廃棄物から放出された水分が遮水シートと地
盤との間に形成したモニタリング層内に漏出することに
注目し、モニタリング層中に配設した親水性の多孔質中
空糸膜からなる水分吸引部材により、モニタリング層内
の水分を吸引し、この水分の成分を分析することにより
遮水シートの破損を検知するもので、これにより、従来
の電極間の電気特性の変化から遮水シートの破損を検知
する方法と比較して、周囲の地盤から湧出する地下水の
影響を受けにくくすることができる。
【0009】この場合において、モニタリング層と地盤
との間に遮水シートを敷設することができる。
【0010】これにより、モニタリング層を周囲の地盤
と隔絶することができ、周囲の地盤から湧出する水分等
の影響を受けることを完全に防止することができる。
【0011】また、上記本発明の廃棄物処分場に敷設し
た遮水シートの破損検知方法に使用する本発明の水分吸
引部材は、導管の先端に1本又は複数本の親水性の多孔
質中空糸膜の両端を、該多孔質中空糸膜の開口端が導管
内に開口するように配設したことを特徴とする。
【0012】これにより、廃棄物処分場の大きさ、形状
等に応じて区画した遮断シートの破損検出区画に適応し
た水分吸引部材を簡易に、かつ低廉に得ることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の廃棄物処分場に敷
設した遮水シートの破損検知方法及びその方法に使用す
る水分吸引部材の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。
【0014】本発明の廃棄物処分場に敷設した遮水シー
トの破損検知方法を実施する廃棄物処分場1は、廃棄物
9を埋め立て処分しやすいように、一般に、擂り鉢形状
をしており、その構造は、図1に示すように、廃棄物処
分場1の底部及び側縁部、すなわち、地盤2上に遮水シ
ート4を敷設し、その上に砂等の通水性材料からなる所
要厚さのモニタリング層5を形成し、その上に遮水シー
ト3を敷設し、さらにその上に砂等の通水性材料からな
る所要厚さのクッション層8を形成し、クッション層8
の上方に廃棄物9を投棄し、埋め立てるようにしてい
る。
【0015】このうち、モニタリング層5上に敷設され
る遮水シート3は、廃棄物9から染み出た汚染水が漏出
して周囲の環境を汚染するのを防止することを目的とし
て敷設されるもので、所定の強度と耐久性を有する従来
から広く一般に用いられている合成樹脂製又はゴム製の
遮水シートを用いることができる。
【0016】一方、地盤2上に敷設される遮水シート4
は、モニタリング層5を地盤2と隔絶して、地盤2から
湧出する水分等の影響をなくすことを目的として敷設さ
れるもので、遮水シート3と同様、従来から広く一般に
用いられている合成樹脂製又はゴム製の遮水シートを用
いることができる。この場合において、遮水シート3と
遮水シート4を、両者が地上に露出している箇所におい
て接着又は溶着し、両者間を密閉することにより、両者
間に形成したモニタリング層5に雨水等が侵入するのを
防止することができる。なお、遮水シート4は、上記の
機能に加えて、遮水シート3が破損した場合に、汚染水
が地盤2に漏出して、周囲の環境を汚染するのを防止す
る機能も有している。また、この遮水シート4は、地盤
2の性状、具体的には、地盤2から湧出する水分及びそ
の成分に応じて、省略したり、他の遮水工に置き換える
ことができる。
【0017】モニタリング層5は、遮水シート3が破損
した場合に、廃棄物9から放出された水分14が、モニ
タリング層5内に容易に漏出、拡散するように、通気性
及び通水性が良好な砂等の材料から構成する。なお、モ
ニタリング層5は、上記の機能に加えて、遮水シート3
が破損した場合に、汚染水が直接地盤2に漏出して、周
囲の環境を汚染するのを防止する緩衝機能も有してい
る。
【0018】このモニタリング層5中に水分吸引部材6
を配設し、水分吸引部材6から吸引したモニタリング層
5内の水分を導管7を介して水分分析装置12に導くよ
うに構成する。水分吸引部材6は、モニタリング層5内
の水分を吸引できる、公知のポリプロピレン製、ポリエ
チレン製等の疎水性の多孔質中空糸膜の表面を高級脂肪
酸アルカリ塩類、第4級アンモニウム塩類、ポリエチレ
ングリコールアルキルエーテル、高級アミンハロゲン酸
塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク酸エステル塩
等の界面活性剤で処理して得た、親水性の多孔質中空糸
膜61からなるものであり、この多孔質中空糸膜61を
1本又は複数本、図4に示すように、ループ状にし、そ
の両端62を、導管7の先端に配設する。この場合、多
孔質中空糸膜61の開口端63を導管7内に開口させる
とともに、エポキシ樹脂等の接着剤13により、導管7
の先端の開口部を、多孔質中空糸膜61の間隙を含め、
密閉、固定することにより、導管7を介して多孔質中空
糸膜61の表面に形成された微細孔からモニタリング層
5内の水分を吸引できるようにする。なお、ループ状の
多孔質中空糸膜61の長さL2は、後述の遮断シート3
の破損検出区画の大きさ等を考慮して設定するが、通
常、10cm〜300cm程度の長さに設定する。この
場合において、水分吸引部材6をモニタリング層5中に
配設したときに、廃棄物9等の重量等により多孔質中空
糸膜61が損傷を受けないように、図4(b)に示すよ
うに、多孔質中空糸膜61を覆うようにカバー管64を
設けることができる。カバー管64は、モニタリング層
5内の水分が通過する多数の透孔65を有するととも
に、廃棄物9等の重量により押し潰されない程度の剛性
と、容易に屈曲して設置できる程度の可撓性とを備え
た、硬質又は半硬質の塩化ビニール製等の合成樹脂製チ
ューブ又はステンレス製等の金属製チューブ等からな
る。なお、カバー管64内に配設する多孔質中空糸膜6
1の本数は、1本又は複数本とすることができ、また、
導管7に接続するカバー管64の本数は、図4(b)に
示す1本のほか、複数本とすることができる。
【0019】ところで、水分吸引部材6を構成する多孔
質中空糸膜61の表面に形成された孔は、きわめて微細
であるため、長期の使用によっても目詰まりを起こしに
くいという特性を有しているが、例えば、多孔質中空糸
膜61に抗菌処理を施すことにより、微生物の繁殖によ
って生じる目詰まりを効果的に防止することができ、ま
た、定期的に圧力空気を導管7から水分吸引部材6に導
入して多孔質中空糸膜61の表面に形成された微細孔を
逆洗することにより、目詰まりを解消することができ
る。
【0020】導管7は、廃棄物9等の重量により押し潰
されない程度の剛性と、容易に屈曲して設置できる程度
の可撓性とを備えた、硬質又は半硬質の塩化ビニール製
等の合成樹脂製チューブ等からなる。なお、導管7の内
径Dは、モニタリング層5内の水分の吸引量、水分を吸
引する際の吸引抵抗等を考慮して設定するが、通常、1
mm〜15mm程度の内径を有するチューブを使用す
る。
【0021】クッション層8は、投棄された廃棄物9が
直接遮水シート3に接触し、遮水シート3が破損するの
を防止するとともに、遮水シート3が劣化するのを防止
することを目的として形成されるもので、遮水シート3
が破損した場合に、廃棄物9から放出された水分14
が、モニタリング層5内に容易に漏出、拡散するよう
に、通気性及び通水性が良好な砂等の材料から構成す
る。この場合、廃棄物処理場1に廃棄物を投棄、埋め立
てする前に、クッション層8が、雨水等により浸食され
るのを防止するために、クッション層8の構成材料とし
て、砂等の材料に繊維や少量の接着剤を混入した複合材
料を用いることができる。また、クッション層8には、
廃棄物から染み出た汚染水を廃棄物処理場1外にに排出
するための排水管10を配設することが望ましい。この
場合、汚染水は、適宜の汚水処理装置(図示省略)によ
り無害化した後、外部に排出するようにする。
【0022】ところで、遮水シート3の破損箇所3aか
らの汚染水の漏出による周囲の環境の汚染を最小限に止
めるためには、遮水シート3の破損箇所を正確に検出
し、検出した破損箇所に適当な補修を施す必要がある。
この遮水シート3の破損箇所3aを正確に検出するため
に、図2又は図3に示すように、廃棄物処分場1のモニ
タリング層5を便宜的に複数の破損検出区画5a,5
b,5c・・・に区画し(物理的な区画を設ける必要は
ない。)、各区画毎に独立して水分吸引部材6a,6
b,6c・・・を配設する。破損検出区画5a,5b,
5c・・・の大きさ及び形状は、廃棄物処理場1の大き
さ及び形状等に応じて任意に設定することができるが、
例えば、正方形に区画した場合の破損検出区画5a,5
b,5c・・・の一辺の長さL1は、通常、数m〜数十
m程度の長さに設定する。この場合において、水分吸引
部材6a,6b,6c・・・は、破損検出区画5a,5
b,5c・・・の略全面に拡がるように配設する。な
お、図2は、導管7の先端に複数本の多孔質中空糸膜6
1を配設して構成した水分吸引部材を使用した例を、ま
た、図3は、導管7の先端に1本の多孔質中空糸膜61
を配設して構成した水分吸引部材を使用した例をそれぞ
れ示す。
【0023】水分吸引部材6a,6b,6c・・・から
吸引した破損検出区画5a,5b,5c・・・内の水分
は、それぞれ独立した導管7a,7b,7c・・・を介
して、水分分析装置12に接続した区画切換装置11に
導かれる。区画切換装置11は、複数の導管7a,7
b,7c・・・の中から1つの導管を選択して水分分析
装置12に接続するもので、区画切換装置11の切換
は、機械操作及び手動操作により行うことができるよう
に構成することができる。
【0024】水分分析装置12は、水分吸引部材6から
吸引したモニタリング層5内の水分中に、廃棄物9から
放出された水分14の成分が含まれているかどうかを分
析するためのものである。廃棄物9から放出される水分
14に多量に含まれている成分は、廃棄物9の種類によ
ってCl、Na、K、Fe等(イオン化したものを含
む。)多岐に亘るため、当然、水分分析装置12により
分析すべき水分の成分は廃棄物9の種類によって変わる
が、廃棄物が産業廃棄物や一般廃棄物を焼却した残滓の
場合には、水分分析装置12によりClイオンの量を分
析することにより遮水シート3の破損の有無を判断する
ことができることが、各種の実験の結果より明らかとな
った。なお、水分分析装置12によるモニタリング層5
内の水分の成分の分析は、定期的に複数の破損検出区画
5a,5b,5c・・・のすべてに亘って行うようにす
るが、分析の周期は、例えば、破損が発生しやすい破損
検出区画については分析の周期を短く設定する等、任意
に設定することができる。
【0025】複数の破損検出区画において、廃棄物9か
ら放出された水分の成分が、ほぼ同時に検出された場合
の遮水シート3の破損箇所3aは、図5及び図6に示す
ように、検出された水分の成分の濃度分布等により推定
することができる。
【0026】なお、本実施例においては、モニタリング
層5内に配設した親水性の多孔質中空糸膜61からなる
水分吸引部材6からモニタリング層5内の水分を吸引
し、この水分を水分分析装置12に導き、水分の成分を
分析することにより遮水シート3の破損を検知するよう
にしているが、モニタリング層5内に水分がない場合に
は、モニタリング層5内に配設した親水性の多孔質中空
糸膜61からなる水分吸引部材6からモニタリング層5
内のガスを吸引し、このガスを導管7を介して水分分析
装置12に併設したガス分析装置(図示省略)に導き、
モニタリング層5内のガス中に、廃棄物9から放出され
たガスの成分が含まれているかどうかを分析することに
より遮水シート3の破損を検知するように構成すること
ができる。廃棄物9から放出されるガスは、廃棄物9の
種類によってCO、CO2、SO2、H2S、NO2、NH
3、Cl2等多岐に亘るため、当然、ガス分析装置により
分析すべきガスの種類は廃棄物9の種類によって変わる
が、廃棄物が産業廃棄物や一般廃棄物を焼却した残滓の
場合には、ガス分析装置によりCO又はNH3の量を分
析することにより遮水シート3の破損の有無を判断する
ことができることが、各種の実験の結果より明らかとな
った。
【0027】このガス分析装置を水分分析装置12に併
設することにより、廃棄物9から放出されたガスの漏出
により生じるモニタリング槽5内のガスの成分の変化か
ら遮水シート3の破損を検知することができ、これによ
り、汚染水の漏出が起きる前に遮水シートの破損を検知
することができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、廃棄物か
ら放出された水分の漏出により生じるモニタリング槽内
の水分の成分の変化から遮水シートの破損を検知するた
め、従来の電極間の電気特性の変化から遮水シートの破
損を検知する方法のように、周囲の地盤から湧出する地
下水の影響を受けることが少なく、遮水シートの破損を
誤りなく検知することができる。
【0029】また、請求項2記載の発明によれば、モニ
タリング層を周囲の地盤と隔絶することができ、周囲の
地盤から湧出する水分の影響を受けることを完全に防止
することができ、このため、廃棄物から放出される水分
の成分と周囲の地盤から湧出する水分の成分とに明確な
差がない場合でも、遮水シートの破損を誤りなく検知す
ることができる。
【0030】また、請求項3記載の発明によれば、廃棄
物処分場の大きさ、形状等に応じて区画した遮断シート
の破損検出区画に適応した水分吸引部材を簡易に、かつ
低廉に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する廃棄物処分場の構造の
一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の方法を実施する廃棄物処分場の構造の
一例を示す横断面図である。
【図3】本発明の方法を実施する廃棄物処分場の構造の
一例を示す横断面図である。
【図4】本発明の水分吸引部材の説明図である。
【図5】廃棄物から放出された水分の流れを示す廃棄物
処分場の縦断面図である。
【図6】廃棄物から放出された水分の成分の濃度分布を
示し、(a)は廃棄物処分場の横断面図、(b)は廃棄
物処分場の縦断面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処分場 2 地盤 3 遮水シート 4 遮水シート 5 モニタリング層 6 水分吸引部材 61 親水性の多孔質中空糸膜 7 導管 8 クッション層 9 廃棄物 10 排水管 11 区画切換装置 12 水分分析装置 13 接着剤 14 水分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 眞三 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 (72)発明者 村中 俊裕 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 (72)発明者 福田 誠 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物処分場に敷設する遮水シートと地
    盤との間に砂等の通水性材料からなるモニタリング層を
    形成するとともに、該モニタリング層中に親水性の多孔
    質中空糸膜からなる水分吸引部材を配設し、該水分吸引
    部材から吸引したモニタリング層内の水分を導管を介し
    て水分分析装置に導き、前記水分の成分を分析すること
    により遮水シートの破損を検知することを特徴とする廃
    棄物処分場に敷設した遮水シートの破損検知方法。
  2. 【請求項2】 モニタリング層と地盤との間に遮水シー
    トを敷設することを特徴とする請求項1記載の廃棄物処
    分場に敷設した遮水シートの破損検知方法。
  3. 【請求項3】 導管の先端に1本又は複数本の親水性の
    多孔質中空糸膜の両端を、該多孔質中空糸膜の開口端が
    導管内に開口するように配設したことを特徴とする水分
    吸引部材。
JP27200995A 1995-09-25 1995-09-25 廃棄物処分場に敷設した遮水シートの破損検知方法及びその方法に使用する水分吸引部材 Pending JPH0989707A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019533146A (ja) * 2016-09-19 2019-11-14 インフィコン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングInficon GmbH 細長いガスガイド部材を備えたガス導入用プローブ装着具

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