JPH0987495A - 成形材料及び電気部品 - Google Patents
成形材料及び電気部品Info
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- JPH0987495A JPH0987495A JP27195195A JP27195195A JPH0987495A JP H0987495 A JPH0987495 A JP H0987495A JP 27195195 A JP27195195 A JP 27195195A JP 27195195 A JP27195195 A JP 27195195A JP H0987495 A JPH0987495 A JP H0987495A
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- Japan
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- polybutylene terephthalate
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- molding material
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート系樹脂に対
し、分子内に２個のエポキシ基を持つ臭素化エポキシ樹
脂、難燃助剤及びガラス繊維を特定量配合して成る樹脂
組成物を用いた電気部品。 【効果】 難燃性に優れるのみならず、電気絶縁性の耐
久性、特に高湿熱条件下における電気絶縁性の長期保持
性、にも優れた電気部品が得られる。
し、分子内に２個のエポキシ基を持つ臭素化エポキシ樹
脂、難燃助剤及びガラス繊維を特定量配合して成る樹脂
組成物を用いた電気部品。 【効果】 難燃性に優れるのみならず、電気絶縁性の耐
久性、特に高湿熱条件下における電気絶縁性の長期保持
性、にも優れた電気部品が得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は耐久性、特に湿熱条
件下での電気絶縁性の耐久性が改良されたトランス、コ
イルボビン等の電気部品を与える電気部品用成形材料お
よび該電気部品に関するものである。
件下での電気絶縁性の耐久性が改良されたトランス、コ
イルボビン等の電気部品を与える電気部品用成形材料お
よび該電気部品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】トラン
ス、コイルボビン等の高電圧が発生する電気部品の材質
として、ポリブチレンテレフタレート系樹脂に難燃剤、
および所望によりさらにガラス繊維を配合した難燃性ポ
リブチレンテレフタレート系樹脂組成物が使用されてい
る。これはポリブチレンテレフタレート系樹脂が電気絶
縁性、成形性、耐熱性、機械特性などの諸性能に優れ、
かつコスト的に安価であるためである。しかしながらポ
リブチレンテレフタレート系樹脂は、日本のような高湿
条件では、温度上昇を伴うような環境下にさらされる
と、経時的に電気絶縁性の低下を起こす。かかる絶縁性
の低下が電気部品において著しく進行すれば、周囲の導
体との間にアーク放電が発生し易くなるので、火災の原
因となることも危惧される。
ス、コイルボビン等の高電圧が発生する電気部品の材質
として、ポリブチレンテレフタレート系樹脂に難燃剤、
および所望によりさらにガラス繊維を配合した難燃性ポ
リブチレンテレフタレート系樹脂組成物が使用されてい
る。これはポリブチレンテレフタレート系樹脂が電気絶
縁性、成形性、耐熱性、機械特性などの諸性能に優れ、
かつコスト的に安価であるためである。しかしながらポ
リブチレンテレフタレート系樹脂は、日本のような高湿
条件では、温度上昇を伴うような環境下にさらされる
と、経時的に電気絶縁性の低下を起こす。かかる絶縁性
の低下が電気部品において著しく進行すれば、周囲の導
体との間にアーク放電が発生し易くなるので、火災の原
因となることも危惧される。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、成形材料
として特定の難燃性ポリブチレンテレフタレート系樹脂
組成物を使用したならば前記電気部品で湿熱時の絶縁破
壊電圧の経時的低下が著しく改善され、耐久性、安全性
の向上が達成されることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
として特定の難燃性ポリブチレンテレフタレート系樹脂
組成物を使用したならば前記電気部品で湿熱時の絶縁破
壊電圧の経時的低下が著しく改善され、耐久性、安全性
の向上が達成されることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【０００４】即ち、本発明は、ポリブチレンテレフタレ
ート系樹脂（ａ）に、分子内に２個のエポキシ基を持つ
臭素化エポキシ樹脂（ｂ）および難燃助剤（ｃ）、およ
び所望によりさらにガラス繊維（ｄ）を配合してなり、
ポリブチレンテレフタレート系樹脂（ａ）１ｇ基準にお
ける該臭素化エポキシ樹脂（ｂ）の配合量が０．０５〜
０．５ｇの範囲内であるとともに、エポキシ基換算で
１．５×１０-4〜３．５×１０-4モル（エポキシ基）の
範囲内となる量であり、かつポリブチレンテレフタレー
ト系樹脂（ａ）１ｇ基準における難燃助剤（ｃ）の配合
量が０．０１〜０．３ｇの範囲内の量であるポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂組成物からなることを特徴とす
る電気部品用成形材料、ならびに該電気部品用成形材料
からなる電気部品を提供するものである。
ート系樹脂（ａ）に、分子内に２個のエポキシ基を持つ
臭素化エポキシ樹脂（ｂ）および難燃助剤（ｃ）、およ
び所望によりさらにガラス繊維（ｄ）を配合してなり、
ポリブチレンテレフタレート系樹脂（ａ）１ｇ基準にお
ける該臭素化エポキシ樹脂（ｂ）の配合量が０．０５〜
０．５ｇの範囲内であるとともに、エポキシ基換算で
１．５×１０-4〜３．５×１０-4モル（エポキシ基）の
範囲内となる量であり、かつポリブチレンテレフタレー
ト系樹脂（ａ）１ｇ基準における難燃助剤（ｃ）の配合
量が０．０１〜０．３ｇの範囲内の量であるポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂組成物からなることを特徴とす
る電気部品用成形材料、ならびに該電気部品用成形材料
からなる電気部品を提供するものである。
【０００５】ここにおいて、前記ポリブチレンテレフタ
レート系樹脂（ａ）とは、ポリブチレンテレフタレート
およびブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位と
する共重合ポリエステルを包含する総称である。通常、
ジカルボン酸成分については少なくとも９０モル％がテ
レフタル酸またはそのエステル成形性誘導体からなる。
エステル形成性誘導体としては、テレフタル酸のジアル
キルエステル、ジアリ−ルエステル等が挙げられる。ジ
カルボン酸成分として併用可能なジカルボン酸として
は、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−１，４−ジ
カルボン酸等の芳香族ジカルボン酸；アジピン酸、セバ
シン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸などが挙
げられる。
レート系樹脂（ａ）とは、ポリブチレンテレフタレート
およびブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位と
する共重合ポリエステルを包含する総称である。通常、
ジカルボン酸成分については少なくとも９０モル％がテ
レフタル酸またはそのエステル成形性誘導体からなる。
エステル形成性誘導体としては、テレフタル酸のジアル
キルエステル、ジアリ−ルエステル等が挙げられる。ジ
カルボン酸成分として併用可能なジカルボン酸として
は、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−１，４−ジ
カルボン酸等の芳香族ジカルボン酸；アジピン酸、セバ
シン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸などが挙
げられる。
【０００６】また、そのジオ−ル成分については、通
常、少なくとも９０モル％が１，４−ブタンジオ−ルで
ある。ジオ−ル成分として併用することのできるジオ−
ルとしては、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂肪族ジオ−ル；シク
ロヘキサンジオ−ル等の脂環式ジオ−ル；２，２−ビス
（４−ヒドロキシフェニル）プロパン等の芳香族ジオ−
ル；ポリエチレングリコ−ル、ポリトリメチレングリコ
−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル等のポリアルキレ
ングリコ−ルなどが挙げられる。
常、少なくとも９０モル％が１，４−ブタンジオ−ルで
ある。ジオ−ル成分として併用することのできるジオ−
ルとしては、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂肪族ジオ−ル；シク
ロヘキサンジオ−ル等の脂環式ジオ−ル；２，２−ビス
（４−ヒドロキシフェニル）プロパン等の芳香族ジオ−
ル；ポリエチレングリコ−ル、ポリトリメチレングリコ
−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル等のポリアルキレ
ングリコ−ルなどが挙げられる。
【０００７】この他にも共重合成分として、ｐ−ヒドロ
キシ安息香酸、ｐ−ヒドロキシメチル安息香酸等のオキ
シ酸も１０モル％（ジカルボン酸とジオ−ルの各１分子
から形成される縮合物単位に対して）程度以下の範囲で
使用することができる。
キシ安息香酸、ｐ−ヒドロキシメチル安息香酸等のオキ
シ酸も１０モル％（ジカルボン酸とジオ−ルの各１分子
から形成される縮合物単位に対して）程度以下の範囲で
使用することができる。
【０００８】前記した臭素化エポキシ樹脂（ｂ）は、分
子内に２個のエポキシ基を持つことが必要である。１個
のエポキシ基しか持たないエポキシ樹脂では、電気絶縁
性の長期保持性の向上が見られず、また、３個以上のエ
ポキシ基を持つエポキシ樹脂は、組成物中で３次元架橋
をつくり、増粘ゲル化を起こすため、成形性の劣ったも
のとなる。また、かかる臭素化エポキシ樹脂（ｂ）のエ
ポキシ当量は７００〜２５００グラム／モル（エポキシ
基）の範囲が好ましい。７００グラム／モル（エポキシ
基）未満では未反応原料などの不純物の存在量が多くな
るため電気絶縁性が不安定となり、２５００グラム／モ
ル（エポキシ基）を超えると組成物の粘度が上昇し成形
上不利となる傾向がある。このような臭素化エポキシ樹
脂としては、例えば、臭素化ビスフェノールＡとエピク
ロルヒドリンを重合してなる臭素化エポキシ樹脂等が挙
げられる。
子内に２個のエポキシ基を持つことが必要である。１個
のエポキシ基しか持たないエポキシ樹脂では、電気絶縁
性の長期保持性の向上が見られず、また、３個以上のエ
ポキシ基を持つエポキシ樹脂は、組成物中で３次元架橋
をつくり、増粘ゲル化を起こすため、成形性の劣ったも
のとなる。また、かかる臭素化エポキシ樹脂（ｂ）のエ
ポキシ当量は７００〜２５００グラム／モル（エポキシ
基）の範囲が好ましい。７００グラム／モル（エポキシ
基）未満では未反応原料などの不純物の存在量が多くな
るため電気絶縁性が不安定となり、２５００グラム／モ
ル（エポキシ基）を超えると組成物の粘度が上昇し成形
上不利となる傾向がある。このような臭素化エポキシ樹
脂としては、例えば、臭素化ビスフェノールＡとエピク
ロルヒドリンを重合してなる臭素化エポキシ樹脂等が挙
げられる。
【０００９】かかる２官能臭素化エポキシ樹脂（ｂ）の
添加量は、樹脂（ａ）１ｇに対し０．０５〜０．５ｇで
あり、０．１５〜０．３ｇが特に好ましい。０．０５ｇ
未満では、難燃性が不十分であり、０．５ｇをこえる
と、得られる成形物品の機械的性能が低下する。
添加量は、樹脂（ａ）１ｇに対し０．０５〜０．５ｇで
あり、０．１５〜０．３ｇが特に好ましい。０．０５ｇ
未満では、難燃性が不十分であり、０．５ｇをこえる
と、得られる成形物品の機械的性能が低下する。
【００１０】さらに、かかる２官能臭素化エポキシ樹脂
（ｂ）の添加量は樹脂（ａ）１ｇに対し、エポキシ基に
換算して、１．５×１０-4〜３．５×１０-4モル（エポ
キシ基）の範囲内にする必要がある。１．５×１０-4モ
ル（エポキシ基）未満では電気絶縁性の長期保持性の向
上が不十分であり、３．５×１０-4モル（エポキシ基）
を超えると成形時に溶融粘度が変動し好ましくない。
（ｂ）の添加量は樹脂（ａ）１ｇに対し、エポキシ基に
換算して、１．５×１０-4〜３．５×１０-4モル（エポ
キシ基）の範囲内にする必要がある。１．５×１０-4モ
ル（エポキシ基）未満では電気絶縁性の長期保持性の向
上が不十分であり、３．５×１０-4モル（エポキシ基）
を超えると成形時に溶融粘度が変動し好ましくない。
【００１１】前記した難燃助剤（ｃ）としては、三酸化
アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ほ
う酸亜鉛、二酸化錫などが使用可能である。これらの中
でも三酸化アンチモンが難燃性の向上作用が特に高いこ
とから電気部品用成形材料の成分として好ましい。
アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ほ
う酸亜鉛、二酸化錫などが使用可能である。これらの中
でも三酸化アンチモンが難燃性の向上作用が特に高いこ
とから電気部品用成形材料の成分として好ましい。
【００１２】前記した難燃助剤（ｃ）の粒子径等につい
ては、好適なものを適宜選んで使用することができる。
また、その添加量は、樹脂（ａ）１ｇに対し０．０１〜
０．３ｇであることが必要があり、好ましくは、０．０
３〜０．１５ｇの範囲である。添加量が０．０１ｇ未満
であると難燃性が不十分となり、またそれが０．３ｇを
超えると得られる成形物品の機械的性能が低下する。
ては、好適なものを適宜選んで使用することができる。
また、その添加量は、樹脂（ａ）１ｇに対し０．０１〜
０．３ｇであることが必要があり、好ましくは、０．０
３〜０．１５ｇの範囲である。添加量が０．０１ｇ未満
であると難燃性が不十分となり、またそれが０．３ｇを
超えると得られる成形物品の機械的性能が低下する。
【００１３】本発明における前記の組成物としては、以
上の各成分（ａ）〜（ｃ）の他に、さらに必要に応じガ
ラス繊維（ｄ）を配合したものも包含される。その添加
量は、一般に樹脂（ａ）１ｇに対し０〜０．７ｇである
ことが好ましい。
上の各成分（ａ）〜（ｃ）の他に、さらに必要に応じガ
ラス繊維（ｄ）を配合したものも包含される。その添加
量は、一般に樹脂（ａ）１ｇに対し０〜０．７ｇである
ことが好ましい。
【００１４】本発明におけるポリブチレンテレフタレー
ト系樹脂組成物には、さらにその必要に応じ所望の特性
を付与するため、他の有機重合体、例えばポリエチレン
テレフタレ−ト、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等が配合されてもよく、また従来公知の添加
物、例えば、各種表面処理をしたあるいはしていないガ
ラスビーズ、ガラスフレーク、タルク、その他のフィラ
−、滑剤、離型剤、安定剤、可塑剤、帯電防止剤、顔
料、染料等が配合されていてもよい。
ト系樹脂組成物には、さらにその必要に応じ所望の特性
を付与するため、他の有機重合体、例えばポリエチレン
テレフタレ−ト、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等が配合されてもよく、また従来公知の添加
物、例えば、各種表面処理をしたあるいはしていないガ
ラスビーズ、ガラスフレーク、タルク、その他のフィラ
−、滑剤、離型剤、安定剤、可塑剤、帯電防止剤、顔
料、染料等が配合されていてもよい。
【００１５】前記の樹脂組成物は、既知の任意の樹脂組
成物の製造方法、例えば各成分をあらかじめタンブラ−
又はヘンシェルミキサ−のような混合機で均一に混合し
たのち、単軸又は２軸の押出機に供給して溶融混練する
方法などにより調製されペレット化されたのち、トラン
ス、コイルボビン、ハウジング等の所定の電気部品に成
形される。
成物の製造方法、例えば各成分をあらかじめタンブラ−
又はヘンシェルミキサ−のような混合機で均一に混合し
たのち、単軸又は２軸の押出機に供給して溶融混練する
方法などにより調製されペレット化されたのち、トラン
ス、コイルボビン、ハウジング等の所定の電気部品に成
形される。
【００１６】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、各実施例または比較例のポリブチレンテレフ
タレート系樹脂組成物において、配合される各成分は次
のものである。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、各実施例または比較例のポリブチレンテレフ
タレート系樹脂組成物において、配合される各成分は次
のものである。
【００１７】・ポリブチレンテレフタレート：（株）ク
ラレ製、商品名クラレＰＢＴ ＫＳ２７３ＦＮ ・２官能臭素化エポキシ１：下記式（１）のエポキシ樹
脂である。
ラレ製、商品名クラレＰＢＴ ＫＳ２７３ＦＮ ・２官能臭素化エポキシ１：下記式（１）のエポキシ樹
脂である。
【００１８】
【化１】
【００１９】・２官能臭素化エポキシ２：下記式（２）
のエポキシ樹脂である。
のエポキシ樹脂である。
【００２０】
【化２】
【００２１】・三酸化アンチモン：日本精鉱社製ＰＡＴ
ＯＸ−Ｌ ・五酸化アンチモン：日産化学工業社製サンエポックＮ
Ａ−３０７０ ・ガラス繊維：日本電気ガラス社製ＥＣＳ−０３Ｔ−１
８７／Ｐ ・臭素化エポキシ３：下記式（３）のエポキシ樹脂であ
る。
ＯＸ−Ｌ ・五酸化アンチモン：日産化学工業社製サンエポックＮ
Ａ−３０７０ ・ガラス繊維：日本電気ガラス社製ＥＣＳ−０３Ｔ−１
８７／Ｐ ・臭素化エポキシ３：下記式（３）のエポキシ樹脂であ
る。
【００２２】
【化３】
【００２３】・臭素化フェノキシ樹脂：東都化成製ＹＰ
Ｂ−４３Ｃ ・臭素化ポリカーボネート：グレートレークス社製ＢＣ
−５８ ・臭素化ＰＰＯ：グレートレークス社製ＰＯ−６４Ｐ ・ほう酸亜鉛：岸田化学株式会社製試薬１級 ・二酸化錫：岸田化学株式会社製試薬１級
Ｂ−４３Ｃ ・臭素化ポリカーボネート：グレートレークス社製ＢＣ
−５８ ・臭素化ＰＰＯ：グレートレークス社製ＰＯ−６４Ｐ ・ほう酸亜鉛：岸田化学株式会社製試薬１級 ・二酸化錫：岸田化学株式会社製試薬１級
【００２４】また、各実施例または比較例における評価
は以下の方法に従って行った。ポリブチレンテレフタレ
ート系樹脂組成物のペレットを成形材料として用いて、
住友重機株式会社製 SG100 SYCAP-MIII射出成形機を使
用し、１００×５０×１ｍｍ、および１２７×１
２．７×０．７９ｍｍ、の短冊を作製した。
は以下の方法に従って行った。ポリブチレンテレフタレ
ート系樹脂組成物のペレットを成形材料として用いて、
住友重機株式会社製 SG100 SYCAP-MIII射出成形機を使
用し、１００×５０×１ｍｍ、および１２７×１
２．７×０．７９ｍｍ、の短冊を作製した。
【００２５】試験片の絶縁破壊電圧の測定：上記で作製
した短冊を用いて測定した。測定時の電極はＪＩＳ
Ｋ６９１１の５．８．１記載のものを用いた。測定は、
試験片と電極以外は、ＪＩＳ Ｋ６９１１の５．１１．
３に記載の短時間法の方法に従って行った。
した短冊を用いて測定した。測定時の電極はＪＩＳ
Ｋ６９１１の５．８．１記載のものを用いた。測定は、
試験片と電極以外は、ＪＩＳ Ｋ６９１１の５．１１．
３に記載の短時間法の方法に従って行った。
【００２６】電気絶縁性の長期保持性：上記で作製した
短冊を１２１℃、２気圧、湿度１００％の条件下に放
置し、絶縁破壊電圧が初期値の８０％以下となるまでの
日数を上記の方法で測定した。
短冊を１２１℃、２気圧、湿度１００％の条件下に放
置し、絶縁破壊電圧が初期値の８０％以下となるまでの
日数を上記の方法で測定した。
【００２７】難燃性の測定：上記で作製した短冊を用
い、ＵＬ９４の方法で難燃性を測定した。
い、ＵＬ９４の方法で難燃性を測定した。
【００２８】実施例１〜３、比較例１、２ ポリブチレンテレフタレートに、表１に示すように、２
官能臭素化エポキシ樹脂、三酸化アンチモン及びガラス
繊維を混合した後、２軸押出機を用いて溶融混練し、ペ
レット状の組成物を調製した。ついで、この組成物を用
いて各種特性の評価を行った。これらの結果を表１に示
す。
官能臭素化エポキシ樹脂、三酸化アンチモン及びガラス
繊維を混合した後、２軸押出機を用いて溶融混練し、ペ
レット状の組成物を調製した。ついで、この組成物を用
いて各種特性の評価を行った。これらの結果を表１に示
す。
【００２９】
【表１】
【００３０】（表１中の組成については、（）のないも
のはポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのｇ数を表
し、（）内はポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのエ
ポキシ基のモル数を表す。）
のはポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのｇ数を表
し、（）内はポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのエ
ポキシ基のモル数を表す。）
【００３１】比較例３〜６ 実施例１において、２官能臭素化エポキシ１を他の難燃
剤に変更した系についても同様の評価試験を行った。こ
れらの結果を表２に示す。
剤に変更した系についても同様の評価試験を行った。こ
れらの結果を表２に示す。
【００３２】
【表２】
【００３３】（表２中の組成については、（）のないも
のはポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのｇ数を表
し、（）内はポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのエ
ポキシ基のモル数を表す。）
のはポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのｇ数を表
し、（）内はポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのエ
ポキシ基のモル数を表す。）
【００３４】実施例４〜６ 実施例１において、三酸化アンチモンを他の難燃助剤に
変更した系についても同様の評価試験を行った。これら
の結果を表３に示す。
変更した系についても同様の評価試験を行った。これら
の結果を表３に示す。
【００３５】
【表３】
【００３６】（表３中の組成については、（）のないも
のはポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのｇ数を表
し、（）内はポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのエ
ポキシ基のモル数を表す。）
のはポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのｇ数を表
し、（）内はポリブチレンテレフタレート１ｇ当りのエ
ポキシ基のモル数を表す。）
【００３７】表１〜３より、本発明における樹脂組成物
（実施例１〜６）は、湿熱条件下における絶縁破壊電圧
の保持期間が著しく向上することが分かる。これらの試
験結果から、かかる樹脂組成物よりなる電気部品におい
ては、高温高湿の環境下における電気的な耐久性が著し
く向上することが明らかである。
（実施例１〜６）は、湿熱条件下における絶縁破壊電圧
の保持期間が著しく向上することが分かる。これらの試
験結果から、かかる樹脂組成物よりなる電気部品におい
ては、高温高湿の環境下における電気的な耐久性が著し
く向上することが明らかである。
【００３８】
【発明の効果】本発明の電気部品用成形材料は、難燃性
に優れるのみならず、電気絶縁性の耐久性、特に高湿熱
条件下における電気絶縁性の長期保持性にも優れ、電気
絶縁性の経時的低下が抑制される。そのために、それか
ら成形された電気部品は耐久性と信頼性に優れる。
に優れるのみならず、電気絶縁性の耐久性、特に高湿熱
条件下における電気絶縁性の長期保持性にも優れ、電気
絶縁性の経時的低下が抑制される。そのために、それか
ら成形された電気部品は耐久性と信頼性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 //(Ｃ０８Ｌ 67/02 63:00）
Claims (3)
- 【請求項１】 ポリブチレンテレフタレート系樹脂
（ａ）に、分子内に２個のエポキシ基を持つ臭素化エポ
キシ樹脂（ｂ）および難燃助剤（ｃ）を配合してなり、
ポリブチレンテレフタレート系樹脂（ａ）１ｇ基準にお
ける該臭素化エポキシ樹脂（ｂ）の配合量が０．０５〜
０．５ｇの範囲内であるとともに、エポキシ基換算で
１．５×１０-4〜３．５×１０-4モル（エポキシ基）の
範囲内となる量であり、かつポリブチレンテレフタレー
ト系樹脂（ａ）１ｇ基準における難燃助剤（ｃ）の配合
量が０．０１〜０．３ｇの範囲内の量であるポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂組成物からなることを特徴とす
る電気部品用成形材料。 - 【請求項２】 ポリブチレンテレフタレート系樹脂
（ａ）に、分子内に２個のエポキシ基を持つ臭素化エポ
キシ樹脂（ｂ）、難燃助剤（ｃ）およびガラス繊維
（ｄ）を配合してなり、ポリブチレンテレフタレート系
樹脂（ａ）１ｇ基準における該臭素化エポキシ樹脂
（ｂ）の配合量が０．０５〜０．５ｇの範囲内であると
ともに、エポキシ基換算で１．５×１０-4〜３．５×１
０-4モル（エポキシ基）の範囲内となる量であり、かつ
ポリブチレンテレフタレート系樹脂（ａ）１ｇ基準にお
ける難燃助剤（ｃ）の配合量が０．０１〜０．３ｇの範
囲内の量であるポリブチレンテレフタレート系樹脂組成
物からなることを特徴とする電気部品用成形材料。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の電気部品用成
形材料からなる電気部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27195195A JPH0987495A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 成形材料及び電気部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27195195A JPH0987495A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 成形材料及び電気部品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987495A true JPH0987495A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17507092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27195195A Pending JPH0987495A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 成形材料及び電気部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0987495A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040001572A (ko) * | 2002-06-28 | 2004-01-07 | 주식회사 삼양사 | 열가소성 폴리부틸렌 테레프탈레이트 수지 조성물 |
| KR100430193B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2004-10-12 | 제일모직주식회사 | 폴리부틸렌테레프탈레이트수지조성물 |
| JP2010118380A (ja) * | 2008-11-11 | 2010-05-27 | Totoku Electric Co Ltd | コイル部品 |
| WO2014185484A1 (ja) | 2013-05-17 | 2014-11-20 | 株式会社Adeka | 成形品、これを用いた絶縁材料、およびポリエステル樹脂組成物の電気絶縁性の改善方法 |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP27195195A patent/JPH0987495A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100430193B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2004-10-12 | 제일모직주식회사 | 폴리부틸렌테레프탈레이트수지조성물 |
| KR20040001572A (ko) * | 2002-06-28 | 2004-01-07 | 주식회사 삼양사 | 열가소성 폴리부틸렌 테레프탈레이트 수지 조성물 |
| JP2010118380A (ja) * | 2008-11-11 | 2010-05-27 | Totoku Electric Co Ltd | コイル部品 |
| WO2014185484A1 (ja) | 2013-05-17 | 2014-11-20 | 株式会社Adeka | 成形品、これを用いた絶縁材料、およびポリエステル樹脂組成物の電気絶縁性の改善方法 |
| KR20160011211A (ko) | 2013-05-17 | 2016-01-29 | 가부시키가이샤 아데카 | 성형품, 이것을 사용한 절연 재료, 및 폴리에스테르 수지 조성물의 전기 절연성의 개선 방법 |
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