JPS5812865B2 - ポリエステル被覆線状金属構造物 - Google Patents

ポリエステル被覆線状金属構造物

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JPS5812865B2
JPS5812865B2 JP1080878A JP1080878A JPS5812865B2 JP S5812865 B2 JPS5812865 B2 JP S5812865B2 JP 1080878 A JP1080878 A JP 1080878A JP 1080878 A JP1080878 A JP 1080878A JP S5812865 B2 JPS5812865 B2 JP S5812865B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステル樹脂で被覆された金属線状物、主
として電線からなり、成形加工性、耐熱劣化性、耐ネツ
キング性に優れた線状被覆金属構造物に関するものであ
る。
従来、被覆電線などに代表される線状被覆金属構造物に
使用される被覆用合成樹脂材料としては不飽和ポリエス
テル樹脂、アルキツド樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化
性樹脂およびポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ドなどの熱可塑性樹脂が広く使用されてきた。
しかしながら、一般に熱硬化性樹脂は熱可塑性樹脂に比
較して成形加工性が悪く、生産性が非常に低い上に、剛
性が高くて被覆電線に対し折り曲げのような変形を与え
差時に被覆面にワレやクラツクが発生し、電気絶縁性が
低下するという欠点を有しているため、限られた用途で
しか使用し得ないのが現状である。
一方、熱可塑性樹脂の中でポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ルについては成形加工性、ネツキング性が優れているが
特に耐熱性が劣り、たとえばポリエチレンの使用温度の
上限値は50℃、塩化ビニルの使用温度の上限値は75
℃であるために、これらを用いてなる被覆電線は高温に
さらされるような部分の電気配線用として使用すること
ができない。
またポリアミドについては、吸水性の問題があり、吸水
率によって機械物性が変化する。
たとえば絶乾状態のポリアミドを用いてなる被覆電線は
被覆面の剛性が高くて変形を与えた時にワレ、クラツク
またはネツキングなどの欠陥が発生し、さらには吸水率
に依存して被覆電線の絶縁性能が変化するという問題が
ある。
さらにポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレートなどのポリエステル樹脂は電気的性質は優れ
ているが、成形後球晶を形成して結晶化し、耐衝撃性の
低いもろい被覆しか与えないため、この種の用途には注
目されていなかった。
最近になってポリエーテル成分を共重合することによっ
てポリエステルの耐衝撃性を改善した。
ブロックポリエーテルエステルエラストマーを被覆した
電線が知られるようになった(たとえば、特開昭51−
50350号公報)。
しかしかかるポリエーテルエステルエラストマーは柔軟
で耐衝撃性が良く、かつ成形性も比較的優れている点で
は好ましいが、重金属類特に銅の存在下もしくは接触下
に極めて劣化が促進されるという大きな欠陥を有してい
る。
すなわちポリエステルエラストマーを被覆した銅線は高
温状態で劣化が著しく、絶縁破壊を起こしてしまう。
安定化方法についてもいくうがの改良方法が考案されて
いるが、長期にわたる耐性という点では満足できないも
のであった。
またポリエーテルエステルエラストマーと金属との接着
力が高すぎるため、これを被覆電線の用途に用いようと
すると該電線のカットスルー抵抗値が増大すると共に耐
摩耗性が低下するため好ましくない。
そこで本発明者らは従来の熱可塑性樹脂特にポリブチレ
ンテレフタレートやポリエーテルエステルエラストマー
を用いた被覆電線の上記欠点を解消し、成形性、耐熱性
や耐ネヅキング性、耐摩耗性などの機械特性さらにはカ
ットスルー性などの性能がバランスよく備わった線状被
覆構造物を得るべく鋭意検討した結果本発明に到達した
すなわち本発明は金属線状物および該金属線状物表面に
被覆されたポリエステル樹脂層からなり、該ポリエステ
ル樹脂層が(A)ポリブチレンテレフタレート100重
量部当たり、(B)ポリエーテルソフトセグメントを1
5〜80重量%含有するポリエーテルエステルブロック
共重合体10〜90重量部を配合してなり、かつ全組成
物中のポリエーテル単位含有量が2〜30重量%である
ポリエステル組成物から形成されることを特徴とする線
状金属被覆構造物を提供するものである。
ポリエステル樹脂層を構成する一成分であるポリブチレ
ンテレフタレートとは実質的にテレフタル酸と1,4−
ブタジオールおよび/もしくはエステル形成性誘導体か
ら作られるものであるが、その他の芳香族、脂肪族もし
くは脂環族ジカルボン酸や脂肪族もしくは脂環族ジオー
ルを20%の範囲内でなら共重合したものも許容される
本発明におけるポリエステル樹脂層を構成する他の一成
分であるポリエーテルエステルブロック共重合体とは、
ポリエステルハードセグメントとポリエーテルソフトセ
グメントとがブロック的に共重合され、ポリエーテルソ
フトセグメント単位を15〜80重量%含有する共重合
体である。
該ポリエーテルエステルブ冶ツク共重合体のポリエステ
ルハードセグメントはジカルボン酸成分とジオール成分
とから形成され、ジカルボン酸成分としてはテレフクル
酸、イソフタル酸、ヱタル酸、ナフタレンー26−ジカ
ルボン酸、ナフタレン4−2,7−ジカルボン酸、ジフ
エニル−4,4’−ジカルボレ酸、ジフエノキシエタン
ジカルボン酸、3−スルホイソフタル酸ナトリウムのご
とき芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸のごとき脂環族ジカルボン酸、コハク酸、シュ
ウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマ
ー酸のごとき脂肪酸ジカルボン酸等を挙げることができ
る。
もちろんジカルボン酸のエステル形成性誘導体たとえば
低級アルキルエステル、アリールエステル、炭酸エステ
ルさらには酸ハロゲン化物なども同等に用いうる。
またジオール成分としては、たとえばエチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、1,4−フタンジオール
、ペタンメチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ト
リエチレングリコールなどの脂肪族ジオール、■,4−
シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタ
ノールのごとき脂環族ジオール、キシリレングリコール
、ビス(p−ヒドロキシン)ジフエニル、ビス(p−ヒ
ドロキシフエニル)プロパン、2,2−ビス(4−(2
−ヒドロキシエトキシン)フエニル〕プ0/々ン、ビス
(4−(2−ヒドロキシ)フエニル〕スルホン、1,1
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フエニル〕シ
クロヘキサンなどの芳香族基を含むジオールなどが挙げ
られる。
かかるジオールもエステル形成性誘導体たとえばアセチ
ル体、アルカリ金属塩などの形でも用いうる。
かかるジカルボン酸とジオールの組み合わせのうち本発
明のポリエーテルエステルのエステルハードセグメント
としては特にテレフタル酸および1,4−ブタンジオー
ルを主成分とするポリブチレンテレフタレート系のホモ
ポリマおよびコポリマであり、就中ポリブチレンテレフ
タレートを80〜50モル%含有し、他のエステル単位
が共重合されたポリブチレンテレフクレートを主成分と
する共重合ポリエステルである。
ポリブチレンテレフタレート系のエステル単位が特に好
ましい理由は耐熱性や電気的性質にもよるが、ポリエス
テル樹脂層の主体を占めるポリブチレンテレフタレート
とのブレンドの際の加工性が優れ、適度な分散状態のブ
レンド系が達成されるために本発明の目的とする柔軟性
、耐衝撃性をポリブチレンテレフタレートに付与しごか
つポリエーテルエステルの金属との接触分解性が保護し
うろことが太きい。
また、シカルボン酸やグリコールめ一部としてポリカル
ボン酸や多官能ヒドロキシ化合物、オキシ酸などが3モ
ル%以下の範囲で共重合されていてもよい。
かかる多官能成分として用いることができるものにはト
リメリット酸、トリメシン酸,ピロメリット酸、ペンゾ
フエノンテトラカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、
グリセリン、ペンタエリスリトールおよびそれらのエス
テル、酸無水物などを挙げることができる。
本発明のブロックポリエーテルエステル共重合体のソフ
トポリエーテルエステルセグメントは、前記ハードセグ
メントと同一のジカルボン酸と数平均分子量が約300
〜6000のポリ(アルキレンオキシド)グリコールと
から構成される。
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールとはポリエチレ
ングリコール、ポリ(1,2−および1,3−プロ,ピ
レンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキ
シド)グリコール、エチレン芽キシドとプロピレンオキ
シドの共重合体、エチレンオキシドとテトラヒド口フラ
ンの共重体などのポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ルが挙げられ、これらのうちで特に耐熱性や耐衝撃性お
よび電気的性質という点でポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコールが好適である。
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールの数平均分子量
は300〜6,0 0 0、より好ましくは500〜4
,5 0 0であり、分子量が大きすぎるとポリ(アル
キレンオキシド)グリコール単位自体が結晶性を持つよ
うになって、弾性機能を失わせることになり、また相溶
性も悪くなる。
逆に分子量が300以下ではポリエステルハードブロッ
クの長さが短くなりすぎるためにこの場合も弾性および
耐衝撃性付与効果が失われる。
コポリエーテルエステルブロック共重合体中、ポリエー
テルソフトセグメントの占める割合は15〜80重量%
である。
80重量%以上ではポリマのハードセグメントの性質が
ほとんど消滅してしまってブレンド加工性が悪くなる。
また15%以下では本発明の目的とする耐衝撃性付与効
果がなくなって好ましくない。
ポリエステル樹脂組成物におけるポリブチレンテレフタ
レートに混合されるポリエーテルエステルブロック共重
合体は、ポリゾチレンテレフタレート100重量部に対
し10〜90重量部であり、かつ全樹脂組成物中ポリエ
ーテル単位が2〜30重量知となるように適宜共重合組
成と配合量を決定する必要がある。
ポリエーテルエステルとポリブチレンテレフタレートの
配合状能が極めて重要であり、ポリブチレンテレフタレ
ートマトリックス中にポリエーテルエステルが微細な分
散相として存在し、かつ両相の界面において強固な結合
を有していることが必要である。
かかる分散状態が達成されるのはポリブチレンテレフタ
レート100重量部に対しポリエーテルエステルが90
重量部以下、好ましくは70重量部以下である。
この時、前記した好ましいブレンド状態が達成されて、
耐衝撃性、耐ネツキング性が改善され、またポリエーテ
ルエステルの高温時、金属接触下での分解が大幅に改善
される。
すなわち、ブレンド組成物にモノマ組成的にみて対応す
るポリエーテルエステルエラストマーで起こるような金
属腐食や金属による劣化促進という問題点が払拭される
ポリエーテル含量も同様に耐熱性の観点から30重量%
以下とすべきである。
またポリエーテルエステル配合量および全組成物中ポリ
エーテル単位の含量の下限は、本発明の目的であるポリ
ブチレンテレフタレートの耐衝撃性、耐ネツキング性の
改善効果の見出しろる最少量という点で規定される。
上記ポリエステル組成物もしくはポリエーテルエステル
ブロック共重合体には公知の酸化防止剤、紫外線吸収剤
などの耐熱、耐光性の安定剤を含有させることができる
耐熱安定剤としては、たとえば4,4′−ビス(2,6
−ジー第3ブチルフェノール)、1,3.5−トリメチ
ル−2.4.6 −トリス(3,5−ジー第3ブチルー
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチ
レン−3 ( 3.5−ジ−第3ブチルー4−ヒドロキ
シフエニル〕プロピオネート〕メタン、N,N′−へキ
サメチレンービス( 3.5−ジー第3ブチルー4−ヒ
ドロキシヒド口桂皮酸アミド)など各種ヒンダードフェ
ノール類、N,N’−ビス(β−ナフチル)−P−フエ
ニレンジアミン4,4′−ビス(4−α,α−ジメチル
ベンジル)ジフエニルアミンのごとき芳香族アミン類、
ジラウリルチオジプ口ピオネート等のごときイオウ化合
物やリン化合物、アルカリ土類金属酸化物、シツフ塩基
のニッケル塩、さらにポリヒドラジド、ヒドラゾンなど
のヒドラジン化合物誘導体を挙げることができる。
また耐光安定剤としては置換ペンゾフェノン、ペンゾト
リアゾール類や、ビス( 2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジン)セバケートや4−ペンゾイルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどのピ
ベリジン化合物を挙げることができる。
また、上記ポリエステル樹脂組成物には耐加水分解改良
剤、帯電防止剤、難熱剤、充填剤、可塑剤、滑剤、核剤
なとも目的に応じて任意に配合しうる。
本発明でいう線状被覆金属構造物とは主として被覆電線
を意味し、線状導電体金属上にポリエステル組成物を直
接被覆したもの、線状導電体金属上に適当なプライマを
介してポリエステル組成物を被覆したもの、通常の線状
導電体金属/他樹脂からなる被覆構造物上にポリエステ
ル組成物を被覆したものおよび線状金属導電体/ポリエ
ステル組成物からなる被覆構造物上に他樹脂を被覆した
ものなどを包含する。
また金属線状物の素材としては耐熱電線、柔軟電線また
は機器配線用電線、耐摩耗性電線などが使用できる。
本発明の線状被覆金属構造物を得る方法としては、単軸
あるいは多軸のスクリューを有する押出機でポリマを溶
融可塑化し、金属線状物と溶融ポリマを同時に押出して
クロスヘッドにて両者を接合せしめる電線被覆法などの
通常の手段を採用することができる。
この際ポリブチレンテレフタレートとポリエーテルエス
テルは予め押出機を用いて溶融混練したペレットもしく
は粉末を押出機に供してもよいが、予め溶融混練するこ
となく、両者を粉末もしくはペレットの形状でドライブ
レンドしたものを直接押出機に供してもよい。
押出しに適当な温度は240〜280℃である。
以上説明した様に本発明の線状被覆金属構造物は電気的
性質、成形加工性および耐熱性に優れると共に、耐衝撃
性、耐ネッキング性が良好であるので被覆電線などとし
て極めて有用である。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に詳述する。
なお実施例中特にことわらないかぎり「部」または「%
」で表示したものは全て重量比率で表わしたものである
また対数粘度はオルトクロロフェノール中、30℃、0
.5%濃度で測定した値である。
実施例 1 ポリブチレンテレフタレート(5),(B)テレフタル
酸と1.5倍モルの1.4−ブタジオールを出発原料と
して常法に従ってポリブチレンテレフタレート囚を調製
した。
このポリブチレンテレフタレー}(A)の対数粘度は0
.75であった。
また別途190℃で0. 3 ixiHHの真空下に2
0時間固相重合したサンプル(B)を作った。
このポリマ(B);の対数粘度は1.15であった。
ポリエーテルエステルブロック共重合体(C)ジメチル
テレフタレート292部、ジメチルイソフタレート12
5部、数平均分子量約1000のポリ(テトラメチレン
オキシド)グリコール100.部および1.4−ブタン
ジオール350部をチタンテトラブトキシド触媒0.3
0部と共に反応容器に入れ、210℃に2時間加熱して
理論メタノール量の95%を系外に留去した。
反応混合物に“イルガノツクス”1010 3.0部を
添加し、ついで;30分をかけて245℃、0.2mm
Hgの減圧とした後3時間重合を行なった。
得られた粘稠重合体をガット状に水中に押出し、チップ
化した。
このポリマ(C)はポリブチレンテレフタレート/イソ
フタレー}(70/30)共重合体をハードセグメント
とし、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールをソ
フトセグメントとして20重量%含有するブロックポリ
エーテルエステルであり、対数粘度は0.90、融点は
165℃であった。
ポリブチレンテレフタレート(A)100部とポリエー
テルエステルブロック共重合体(050部をペレット同
士ドライブレンドした後、240℃に加熱された45i
m押出機で直径0. 2 yttwの銅線に300m/
minの速度で押出し被覆し、被覆樹脂層の厚さ0.1
5mmの被覆電線を得た。
取引機における電線被覆層の粘着などの問題もなく良好
な製線性を有していた。
被覆電線の性能は表1に示すように優れており、また1
00℃で30日間熱処理後もその性能を保持していた。
比較のためにポリブチレンテレフタレート(5)および
ポリエーテルエステルブロック共重合体(C)を各々同
様の条件で製線し性能を評価した。
ポリブチレンテレフタレート(A)は脆く、ポリエーテ
ルエステルブロック共重合体は加工性およびカットスル
ー性に難があり、さらに耐熱性が著しく悪めった。
実施例 2 ポリブチレンテレフタレート(A)もしくは(B)10
0部に対し表2に掲げた量のポリエーテルエステル共重
合体(0を混合してなるブレンド物を30mφのスクリ
ューを有する250℃の押出機に導き、クロスへッドダ
イから直径0.3冨璽の銅線に被覆樹脂の厚さ0.15
mmとなるように製線した。
これらの被覆電線の性能を実施例1と同様に調べ、結果
を表2に示す。
実施例 3 ジメチルテレフタレート95部、ジメチルイソフタレー
ト41部、数平均分子量約1000のポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコール140部および1.4−ブタ
ンジオール135部を出発原料として実施例1と同様の
条件で重合反応させ、対数粘度1.15、融点150℃
のポリエーテルエステルブロック共重合体(D>を得た
ポリブチレンテレフタレート(A)とポリエーテルブロ
ック共重合体(D)を表3に掲げた配合比となるように
して250℃に加熱された30gm押出機にて溶融ブレ
ンドし、ペレット化した。
この際全組成物100部に対し、“イルガノックス”1
0100.5部とジラウリルチオジプロピオネート0.
5部を安定剤として配合した。
ブレンドしたペレットを250℃でプレス成形し、約2
00μのプレスフイルムとした。
フイルムの機械的性質を調べ、そのエージングテストを
実施した。
次いでブレンドペレットを0.2mmの銅箔上に約15
0μの厚みになるよう250℃でプレスコーティングし
、同様にエージングテストを実施した。
ポリエーテルエステルが50%を越えると銅による接触
劣化が著しかった。
さらに比較のためにポリブチレンテレフタレート70部
とポリエー4ルエステルブロック共重合体(D)30部
のブレンド物に対応する共重合体(E)を次のモノマを
出発原料として調製し、1回様に安定剤配合後、銅箔接
触下でのエージング性を調べたが著しい劣化を示した。
ジメチルテレフタレート
184部ジメチルイソフタレート 10
部ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール数平均分
子量 1000 34部1.4−ブタンジオー
ル 135部実施例 4 ポリブチレンチレフタレート(A)70部とポリエーテ
ルエステル(D)30部番実施例1と同様の条件で製線
し、ネツキングの発生じない良好な柔軟被覆電線をえた
この被覆電線はカットスルー性、耐荊曲疲労性にも優れ
ており、また、100℃で1片エージング後も優れた柔
軟性を保持していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属線状物および該金属線状物表面に被覆されたポ
    リエステル樹脂層からなり、該ポリエステル樹脂層が囚
    ポリブチレンテレタレート100重量部当たり(B)ポ
    リエーテルソフトセグメントを15〜80重量%含有す
    るポリエーテルエステルブ田ノク共重合体10〜90重
    量部を配合してなり、かつ全組成物中のポリエーテル単
    位含有量が2〜30重量%であるポリエステル組成物か
    ら形成されることを特徴とする線状金属被覆構造物。
JP1080878A 1978-02-02 1978-02-02 ポリエステル被覆線状金属構造物 Expired JPS5812865B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6080354U (ja) * 1983-11-01 1985-06-04 カルソニックカンセイ株式会社 交差コイル式計器
JPS6327029Y2 (ja) * 1982-09-16 1988-07-21

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