JPH0987216A - アルコール類およびケトン類の製造方法 - Google Patents
アルコール類およびケトン類の製造方法Info
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- JPH0987216A JPH0987216A JP7242815A JP24281595A JPH0987216A JP H0987216 A JPH0987216 A JP H0987216A JP 7242815 A JP7242815 A JP 7242815A JP 24281595 A JP24281595 A JP 24281595A JP H0987216 A JPH0987216 A JP H0987216A
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- JP
- Japan
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- saturated hydrocarbon
- tpfpp
- ketones
- porphyrin
- tetrakis
- Prior art date
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価な触媒を用い、触媒効率よく、飽和炭化
水素を酸化してアルコール類およびケトン類を同時に製
造する方法を提供する。 【解決手段】 飽和炭化水素と酸素とを、一般式(1) で示される5,10,15,20−テトラキス(ハロフ
ェニル)ポルフィリンを配位子とする遷移金属錯体とア
ルデヒド類との存在下に反応させることを特徴とするア
ルコール類およびケトン類の製造方法。
水素を酸化してアルコール類およびケトン類を同時に製
造する方法を提供する。 【解決手段】 飽和炭化水素と酸素とを、一般式(1) で示される5,10,15,20−テトラキス(ハロフ
ェニル)ポルフィリンを配位子とする遷移金属錯体とア
ルデヒド類との存在下に反応させることを特徴とするア
ルコール類およびケトン類の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルコール類およ
びケトン類の製造方法に関する。
びケトン類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、飽和炭化水素と酸素とを、金
属触媒とアルデヒド類との存在下に反応させて、アルコ
ール類およびケトン類を同時に製造する方法が知られて
いる。かかる金属触媒としては、例えば酢酸と鉄粉もし
くは塩化ルテニウムとからなる触媒〔J.Am.Che
m.Soc.,114,7913−7914(199
2)〕、または水酸化銅〔J.Chem.Soc.,C
hem.Commun.,139−140(199
3)〕などが知られているが、これらの金属触媒を用い
る方法は、触媒のターンオーバー数が小さく触媒効率が
低いため、工業的に有利な方法であるとは言えなかっ
た。
属触媒とアルデヒド類との存在下に反応させて、アルコ
ール類およびケトン類を同時に製造する方法が知られて
いる。かかる金属触媒としては、例えば酢酸と鉄粉もし
くは塩化ルテニウムとからなる触媒〔J.Am.Che
m.Soc.,114,7913−7914(199
2)〕、または水酸化銅〔J.Chem.Soc.,C
hem.Commun.,139−140(199
3)〕などが知られているが、これらの金属触媒を用い
る方法は、触媒のターンオーバー数が小さく触媒効率が
低いため、工業的に有利な方法であるとは言えなかっ
た。
【0003】また、銅触媒とともに助触媒としてクラウ
ンエーテル類を用いる方法が提案されているが(特開平
6−263664号公報)、クラウンエーテル類は高価
であるため、この方法も工業的に有利な方法であるとは
言えなかった。
ンエーテル類を用いる方法が提案されているが(特開平
6−263664号公報)、クラウンエーテル類は高価
であるため、この方法も工業的に有利な方法であるとは
言えなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
安価な触媒を用い、触媒効率よく、飽和炭化水素を酸化
してアルコール類およびケトン類を同時に製造する方法
について検討した結果、本発明に至った。
安価な触媒を用い、触媒効率よく、飽和炭化水素を酸化
してアルコール類およびケトン類を同時に製造する方法
について検討した結果、本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、飽和
炭化水素と酸素とを、一般式(1) (式中、Xはハロゲン原子を示し、nは1〜5の整数で
ある。)で示される5,10,15,20−テトラキス
(ハロフェニル)ポルフィリンを配位子とする遷移金属
錯体とアルデヒド類との存在下に反応させることを特徴
とするアルコール類およびケトン類の製造方法を提供す
るものである。
炭化水素と酸素とを、一般式(1) (式中、Xはハロゲン原子を示し、nは1〜5の整数で
ある。)で示される5,10,15,20−テトラキス
(ハロフェニル)ポルフィリンを配位子とする遷移金属
錯体とアルデヒド類との存在下に反応させることを特徴
とするアルコール類およびケトン類の製造方法を提供す
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における飽和炭化水素とし
ては、炭素数12以下の飽和炭化水素が好ましく、かか
る飽和炭化水素としては、メタン、エタン、プロパン、
ブタン、n−ヘキサンなどの直鎖状の飽和炭化水素、イ
ソブタンなどの分枝状の飽和炭化水素などの他、環状の
飽和炭化水素、例えばシクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロオクタン、シクロドデカン、アダマンタンな
どが挙げられる。本発明は、これらの飽和炭化水素の中
でも、収率や生成物の汎用性の点で、環状の飽和炭化水
素に好ましく適用される。
ては、炭素数12以下の飽和炭化水素が好ましく、かか
る飽和炭化水素としては、メタン、エタン、プロパン、
ブタン、n−ヘキサンなどの直鎖状の飽和炭化水素、イ
ソブタンなどの分枝状の飽和炭化水素などの他、環状の
飽和炭化水素、例えばシクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロオクタン、シクロドデカン、アダマンタンな
どが挙げられる。本発明は、これらの飽和炭化水素の中
でも、収率や生成物の汎用性の点で、環状の飽和炭化水
素に好ましく適用される。
【0007】遷移金属錯体における配位子である5,1
0,15,20−テトラキス(ハロフェニル)ポルフィ
リン(以下、TXPPと称する。)において、Xで示さ
れるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子などが挙げられるが、収率の点でフッ素原子が好
ましい。またnは1〜5の整数であるが、全てのnが同
一の値であることが好ましく、その合計が8以上である
ことがさらに好ましい。かかるTXPPとしては、例え
ば、5,10,15,20−テトラキス(2,4,6−
トリフルオロフェニル)ポルフィリン(以下、TTFP
Pと称する。)、5,10,15,20−テトラキス
(2,6−ジクロロフェニル)ポルフィリン(以下、T
DCPPと称する。)、5,10,15,20−テトラ
キス(2,6−ジブロモフェニル)ポルフィリン(以
下、TDBPPと称する。)、5,10,15,20−
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリン
(以下、TPFPPと称する。)などが挙げられ、この
中でもTPFPPが特に好ましい。遷移金属としては、
例えばCo、Mn、Ru、Cr、Fe、Niなどが挙げ
られる。
0,15,20−テトラキス(ハロフェニル)ポルフィ
リン(以下、TXPPと称する。)において、Xで示さ
れるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子などが挙げられるが、収率の点でフッ素原子が好
ましい。またnは1〜5の整数であるが、全てのnが同
一の値であることが好ましく、その合計が8以上である
ことがさらに好ましい。かかるTXPPとしては、例え
ば、5,10,15,20−テトラキス(2,4,6−
トリフルオロフェニル)ポルフィリン(以下、TTFP
Pと称する。)、5,10,15,20−テトラキス
(2,6−ジクロロフェニル)ポルフィリン(以下、T
DCPPと称する。)、5,10,15,20−テトラ
キス(2,6−ジブロモフェニル)ポルフィリン(以
下、TDBPPと称する。)、5,10,15,20−
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリン
(以下、TPFPPと称する。)などが挙げられ、この
中でもTPFPPが特に好ましい。遷移金属としては、
例えばCo、Mn、Ru、Cr、Fe、Niなどが挙げ
られる。
【0008】かかる遷移金属錯体としては、例えば、C
o(TTFPP)、Co(TDCPP)、Co(TDB
PP)、Co(TPFPP)などのコバルト錯体、Mn
(TTFPP)Cl、Mn(TTFPP)Br、Mn
(TTFPP)OCOCH3 、Mn(TTFPP)NO
3 、Mn(TDCPP)Cl、Mn(TDCPP)B
r、Mn(TDCPP)OCOCH3 、Mn(TDCP
P)NO3 、Mn(TDBPP)Cl、Mn(TDBP
P)Br、Mn(TDBPP)OCOCH3 、Mn(T
DBPP)NO3 、Mn(TPFPP)Cl、Mn(T
PFPP)Br、Mn(TPFPP)OCOCH3 、M
n(TPFPP)NO3 などのマンガン錯体、Ru(T
TFPP)(CO)、Ru(TTFPP)Cl、Ru
(TTFPP)OCOCH3 、Ru(TDCPP)(C
O)、Ru(TDCPP)Cl、Ru(TDCPP)O
COCH3 、Ru(TDBPP)(CO)、Ru(TD
BPP)Cl、Ru(TDBPP)OCOCH3 、Ru
(TPFPP)(CO)、Ru(TPFPP)Cl、R
u(TPFPP)OCOCH3 などのルテニウム錯体、
Cr(TTFPP)、Cr(TDCPP)、Cr(TD
BPP)、Cr(TTFPP)などのクロム錯体、Fe
(TTFPP)Cl、Fe(TTFPP)OCOC
H3 、Fe(TDCPP)Cl、Fe(TDCPP)O
COCH3 、Fe(TDBPP)Cl、Fe(TDBP
P)OCOCH3 、Fe(TPFPP)Cl、Fe(T
PFPP)OCOCH3 などの鉄錯体、Ni(TTFP
P)、Ni(TDCPP)、Ni(TDBPP)、Ni
(TPFPP)などのニッケル錯体などが挙げられる
が、この中でもマンガン錯体、コバルト錯体、ルテニウ
ム錯体が好ましい。
o(TTFPP)、Co(TDCPP)、Co(TDB
PP)、Co(TPFPP)などのコバルト錯体、Mn
(TTFPP)Cl、Mn(TTFPP)Br、Mn
(TTFPP)OCOCH3 、Mn(TTFPP)NO
3 、Mn(TDCPP)Cl、Mn(TDCPP)B
r、Mn(TDCPP)OCOCH3 、Mn(TDCP
P)NO3 、Mn(TDBPP)Cl、Mn(TDBP
P)Br、Mn(TDBPP)OCOCH3 、Mn(T
DBPP)NO3 、Mn(TPFPP)Cl、Mn(T
PFPP)Br、Mn(TPFPP)OCOCH3 、M
n(TPFPP)NO3 などのマンガン錯体、Ru(T
TFPP)(CO)、Ru(TTFPP)Cl、Ru
(TTFPP)OCOCH3 、Ru(TDCPP)(C
O)、Ru(TDCPP)Cl、Ru(TDCPP)O
COCH3 、Ru(TDBPP)(CO)、Ru(TD
BPP)Cl、Ru(TDBPP)OCOCH3 、Ru
(TPFPP)(CO)、Ru(TPFPP)Cl、R
u(TPFPP)OCOCH3 などのルテニウム錯体、
Cr(TTFPP)、Cr(TDCPP)、Cr(TD
BPP)、Cr(TTFPP)などのクロム錯体、Fe
(TTFPP)Cl、Fe(TTFPP)OCOC
H3 、Fe(TDCPP)Cl、Fe(TDCPP)O
COCH3 、Fe(TDBPP)Cl、Fe(TDBP
P)OCOCH3 、Fe(TPFPP)Cl、Fe(T
PFPP)OCOCH3 などの鉄錯体、Ni(TTFP
P)、Ni(TDCPP)、Ni(TDBPP)、Ni
(TPFPP)などのニッケル錯体などが挙げられる
が、この中でもマンガン錯体、コバルト錯体、ルテニウ
ム錯体が好ましい。
【0009】これらの錯体はいずれも容易に製造でき、
例えばRu(TPFPP)(CO)は、Ru3 (CO)
12とTPFPPとをデカリン中で反応せしめて容易に製
造できる。かかる錯体の使用量はとくに限定されない
が、通常は飽和炭化水素に対して1×10-7〜2モル
倍、好ましくは1×10-6〜0.05モル倍の範囲であ
る。
例えばRu(TPFPP)(CO)は、Ru3 (CO)
12とTPFPPとをデカリン中で反応せしめて容易に製
造できる。かかる錯体の使用量はとくに限定されない
が、通常は飽和炭化水素に対して1×10-7〜2モル
倍、好ましくは1×10-6〜0.05モル倍の範囲であ
る。
【0010】酸素としては、酸素ガスを用いてもよい
し、酸素を含有する混合ガス、例えば空気を用いてもよ
い。
し、酸素を含有する混合ガス、例えば空気を用いてもよ
い。
【0011】アルデヒド類としては、例えばホルムアル
デヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブ
タナール、2−メチルプロパナール、2,2−ジメチル
プロパナールなどの脂肪族アルデヒド類、ベンズアルデ
ヒドなどの芳香族アルデヒド類などが挙げられ、この中
でも脂肪族アルデヒド類が好ましく、中でも安価かつ入
手容易である点でアセトアルデヒドが好ましい。かかる
アルデヒド類の使用量はとくに限定されないが、通常は
飽和炭化水素に対して0.001〜3モル倍、好ましく
は0.01〜2モル倍の範囲である。
デヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブ
タナール、2−メチルプロパナール、2,2−ジメチル
プロパナールなどの脂肪族アルデヒド類、ベンズアルデ
ヒドなどの芳香族アルデヒド類などが挙げられ、この中
でも脂肪族アルデヒド類が好ましく、中でも安価かつ入
手容易である点でアセトアルデヒドが好ましい。かかる
アルデヒド類の使用量はとくに限定されないが、通常は
飽和炭化水素に対して0.001〜3モル倍、好ましく
は0.01〜2モル倍の範囲である。
【0012】反応は、溶媒中で行ってもよいし、無溶媒
で行ってもよい。反応を溶媒中で行う場合には、例えば
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲ
ン化炭化水素類、酢酸エチルなどのエステル類、アセト
ニトリルなどのニトリル類、ベンゼン、トルエンなどの
芳香族炭化水素類などが溶媒として使用され、その使用
量はとくに限定されないが、通常は飽和炭化水素に対し
て2〜200重量倍の範囲である。
で行ってもよい。反応を溶媒中で行う場合には、例えば
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲ
ン化炭化水素類、酢酸エチルなどのエステル類、アセト
ニトリルなどのニトリル類、ベンゼン、トルエンなどの
芳香族炭化水素類などが溶媒として使用され、その使用
量はとくに限定されないが、通常は飽和炭化水素に対し
て2〜200重量倍の範囲である。
【0013】反応に際しては、例えば、酸素雰囲気下、
溶媒中で飽和炭化水素と遷移金属錯体とアルデヒド類と
を混合せしめればよい。反応温度は、通常は0℃以上、
反応混合物の還流温度以下であり、好ましくは20〜8
0℃の範囲である。また、反応は、通常は常圧ないしは
加圧下、好ましくは酸素分圧が10kg/cm2 以下の
範囲で行われる。かかる反応によって、原料である飽和
炭化水素に対応するアルコール類およびケトン類が同時
に生成するが、かかるアルコール類とケトン類との生成
割合は、例えば遷移金属錯体の種類や使用量、反応温度
などによって変化する。
溶媒中で飽和炭化水素と遷移金属錯体とアルデヒド類と
を混合せしめればよい。反応温度は、通常は0℃以上、
反応混合物の還流温度以下であり、好ましくは20〜8
0℃の範囲である。また、反応は、通常は常圧ないしは
加圧下、好ましくは酸素分圧が10kg/cm2 以下の
範囲で行われる。かかる反応によって、原料である飽和
炭化水素に対応するアルコール類およびケトン類が同時
に生成するが、かかるアルコール類とケトン類との生成
割合は、例えば遷移金属錯体の種類や使用量、反応温度
などによって変化する。
【0014】反応後の反応混合物を、通常の方法、例え
ば水酸化ナトリウム水溶液で洗浄後、濃縮することによ
り、目的のアルコール類およびケトン類の混合物が得ら
れ、かかる混合物は通常の方法、例えば蒸留操作によっ
て、容易にアルコール類とケトン類とに分離することが
できる。
ば水酸化ナトリウム水溶液で洗浄後、濃縮することによ
り、目的のアルコール類およびケトン類の混合物が得ら
れ、かかる混合物は通常の方法、例えば蒸留操作によっ
て、容易にアルコール類とケトン類とに分離することが
できる。
【0015】
【発明の効果】本発明の方法によれば、安価な触媒を用
いて、触媒効率よく、飽和炭化水素を酸化してアルコー
ル類およびケトン類を製造することができる。
いて、触媒効率よく、飽和炭化水素を酸化してアルコー
ル類およびケトン類を製造することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明がこれによって限定されるものではな
い。
明するが、本発明がこれによって限定されるものではな
い。
【0017】実施例1 酢酸エチル5mlに、シクロヘキサン3.36g(40
ミリモル)、アセトアルデヒド0.176g(4ミリモ
ル)、Co(TPFPP)0.0001g(0.000
1ミリモル)を加え、酸素ガス雰囲気下(1気圧)にお
いて70℃で24時間攪拌した。反応後、反応混合物を
ガスクロマトグラフィーにて分析し、シクロヘキサノー
ルおよびシクロヘキサノンのシクロヘキサンからの収率
を求めた。また、Co(TPFPP)1モルに対するシ
クロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの合計生成量
を求め、ターンオーバー数(以下、TNと称する。)と
した。結果を表1に示す。
ミリモル)、アセトアルデヒド0.176g(4ミリモ
ル)、Co(TPFPP)0.0001g(0.000
1ミリモル)を加え、酸素ガス雰囲気下(1気圧)にお
いて70℃で24時間攪拌した。反応後、反応混合物を
ガスクロマトグラフィーにて分析し、シクロヘキサノー
ルおよびシクロヘキサノンのシクロヘキサンからの収率
を求めた。また、Co(TPFPP)1モルに対するシ
クロヘキサノールおよびシクロヘキサノンの合計生成量
を求め、ターンオーバー数(以下、TNと称する。)と
した。結果を表1に示す。
【0018】実施例2 Co(TPFPP)0.0001gに代えてMn(TP
FPP)Cl 0.0001g(0.0001ミリモ
ル)を用いて、実施例1と同様に操作して、シクロヘキ
サノールとシクロヘキサノンを製造し、シクロヘキサン
からの収率とTNを求めた。結果を表1に示す。
FPP)Cl 0.0001g(0.0001ミリモ
ル)を用いて、実施例1と同様に操作して、シクロヘキ
サノールとシクロヘキサノンを製造し、シクロヘキサン
からの収率とTNを求めた。結果を表1に示す。
【0019】実施例3 Co(TPFPP)0.0001gに代えてRu(TP
FPP)(CO)0.0001g(0.0001ミリモ
ル)を用いて、実施例1と同様に操作して、シクロヘキ
サノールとシクロヘキサノンを製造し、シクロヘキサン
からの収率とTNを求めた。結果を表1に示す。
FPP)(CO)0.0001g(0.0001ミリモ
ル)を用いて、実施例1と同様に操作して、シクロヘキ
サノールとシクロヘキサノンを製造し、シクロヘキサン
からの収率とTNを求めた。結果を表1に示す。
【0020】実施例4 シクロヘキサノン3.36gに代えてアダマンタン0.
55g(4ミリモル)の酢酸エチル溶液(12ml)を
用い、Co(TPFPP)0.0001gに代えてCo
(TPFPP)0.01g(0.01ミリモル)を用い
て、実施例1と同様に操作して、1−アダマンタノー
ル、2−アダマンタノール、1,3−アダマンタンジオ
ールおよび2−アダマンタノンを製造し、それぞれのア
ダマンタンからの収率とTNを求めた。結果を表1に示
す。
55g(4ミリモル)の酢酸エチル溶液(12ml)を
用い、Co(TPFPP)0.0001gに代えてCo
(TPFPP)0.01g(0.01ミリモル)を用い
て、実施例1と同様に操作して、1−アダマンタノー
ル、2−アダマンタノール、1,3−アダマンタンジオ
ールおよび2−アダマンタノンを製造し、それぞれのア
ダマンタンからの収率とTNを求めた。結果を表1に示
す。
【0021】実施例5 Co(TPFPP)0.01gに代えてMn(TPFP
P)Cl 0.01g(0.01ミリモル)を用いて実
施例4と同様に操作して、1−アダマンタノール、2−
アダマンタノール、1,3−アダマンタンジオールおよ
び2−アダマンタノンを製造し、アダマンタンからの収
率とTNを求めた。結果を表1に示す。
P)Cl 0.01g(0.01ミリモル)を用いて実
施例4と同様に操作して、1−アダマンタノール、2−
アダマンタノール、1,3−アダマンタンジオールおよ
び2−アダマンタノンを製造し、アダマンタンからの収
率とTNを求めた。結果を表1に示す。
【0022】実施例6 Co(TPFPP)0.01gに代えてRu(TPFP
P)(CO) 0.01g(0.01ミリモル)を用い
て実施例4と同様に操作して、1−アダマンタノール、
2−アダマンタノール、1,3−アダマンタンジオール
および2−アダマンタノンを製造し、アダマンタンから
の収率とTNを求めた。結果を表1に示す。
P)(CO) 0.01g(0.01ミリモル)を用い
て実施例4と同様に操作して、1−アダマンタノール、
2−アダマンタノール、1,3−アダマンタンジオール
および2−アダマンタノンを製造し、アダマンタンから
の収率とTNを求めた。結果を表1に示す。
【0023】実施例7〜9 アダマンタン0.55gの酢酸エチル溶液(12ml)
に代えてn−ヘキサン3.44g(40ミリモル)を用
いて実施例4〜6と同様に操作して、アルコール類およ
びケトン類を製造し、n−ヘキサンからの収率とTNを
求めた。結果を表1に示す。
に代えてn−ヘキサン3.44g(40ミリモル)を用
いて実施例4〜6と同様に操作して、アルコール類およ
びケトン類を製造し、n−ヘキサンからの収率とTNを
求めた。結果を表1に示す。
【0024】
【表1】 実施例 飽和炭化水素 遷移金属錯体 収率(%) TN アルコール 類 ケトン 類 合計 1 シクロヘキサン Co(TPFPP) 1.1 (1) 3.2 (2) 4.3 17000 2 シクロヘキサン Mn(TPFPP)Cl 0.94(1) 3.1 (2) 4.0 15900 3 シクロヘキサン Ru(TPFPP)(CO) 0.81(1) 2.7 (2) 3.5 14100 4 アタ゛マンタン Co(TPFPP) 6.1 (3) 1.2 (4) 7.3 270 5 アタ゛マンタン Mn(TPFPP)Cl 5.5 (5) 1.0 (4) 6.5 240 6 アタ゛マンタン Ru(TPFPP)(CO) 4.6 (6) 0.70 (4) 5.3 190 7 n-ヘキサン Co(TPFPP) 0.39(7) 1.2(8) 1.6 61 8 n-ヘキサン Mn(TPFPP)Cl 0.33(9) 0.80 (10)1.1 44 9 n-ヘキサン Ru(TPFPP)(CO) 0.23(11) 0.19 (12)0.42 17 (1)シクロヘキサノール (2)シクロヘキサノン (3)1−アダマンタノール:2−アダマンタノール:1,3−アダマンタンジ オール=73:2:25 (4)2−アダマンタノン (5)1−アダマンタノール:2−アダマンタノール:1,3−アダマンタンジ オール=80:3:17 (6)1−アダマンタノール:2−アダマンタノール:1,3−アダマンタンジ オール=87:2:11 (7)2−ヘキサノール:3−ヘキサノール=44:56 (8)2−ヘキサノン:3−ヘキサノン=49:51 (9)2−ヘキサノール:3−ヘキサノール=43:57 (10)2−ヘキサノン:3−ヘキサノン=49:51 (11)2−ヘキサノール:3−ヘキサノール−43:57 (12)2−ヘキサノン:3−ヘキサノン=46:54
【0025】実施例10 Co(TPFPP)0.0001gに代えてCo(TP
FPP)0.01g(0.01ミリモル)を用いて実施
例1と同様に操作してシクロヘキサノールおよびシクロ
ヘキサノンを製造し、収率を求めた。 シクロヘキサンからの収率:シクロヘキサノール1.8
%、シクロヘキサノン3.6%
FPP)0.01g(0.01ミリモル)を用いて実施
例1と同様に操作してシクロヘキサノールおよびシクロ
ヘキサノンを製造し、収率を求めた。 シクロヘキサンからの収率:シクロヘキサノール1.8
%、シクロヘキサノン3.6%
【0026】実施例11 Co(TPFPP)0.0001gに代えてMn(TP
FPP)Cl 0.01g(0.01ミリモル)を用い
て実施例1と同様に操作してシクロヘキサノールおよび
シクロヘキサノンを製造し、収率を求めた。 シクロヘキサンからの収率:シクロヘキサノール1.3
%、シクロヘキサノン3.3%
FPP)Cl 0.01g(0.01ミリモル)を用い
て実施例1と同様に操作してシクロヘキサノールおよび
シクロヘキサノンを製造し、収率を求めた。 シクロヘキサンからの収率:シクロヘキサノール1.3
%、シクロヘキサノン3.3%
【0027】実施例12 Co(TPFPP)0.0001gに代えてRu(TP
FPP)(CO) 0.01g(0.01ミリモル)を
用いて実施例1と同様に操作してシクロヘキサノールお
よびシクロヘキサノンを製造し、収率を求めた。 シクロヘキサンからの収率:シクロヘキサノール0.7
0%、シクロヘキサノン3.9%
FPP)(CO) 0.01g(0.01ミリモル)を
用いて実施例1と同様に操作してシクロヘキサノールお
よびシクロヘキサノンを製造し、収率を求めた。 シクロヘキサンからの収率:シクロヘキサノール0.7
0%、シクロヘキサノン3.9%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 35/37 C07C 35/37 45/33 45/33 49/04 9049−4H 49/04 A 49/403 9049−4H 49/403 A 49/453 49/453 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (8)
- 【請求項1】飽和炭化水素と酸素とを、一般式(1) (式中、Xはハロゲン原子を示し、nは1〜5の整数で
ある。)で示される5,10,15,20−テトラキス
(ハロフェニル)ポルフィリンを配位子とする遷移金属
錯体とアルデヒド類との存在下に反応させることを特徴
とするアルコール類およびケトン類の製造方法。 - 【請求項2】5,10,15,20−テトラキス(ハロ
フェニル)ポルフィリンが、5,10,15,20−テ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリンであ
ることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】遷移金属が、コバルト、マンガンまたはル
テニウムであることを特徴とする請求項1に記載の製造
方法。 - 【請求項4】飽和炭化水素が炭素数12以下の飽和炭化
水素であることを特徴とする請求項1に記載の製造方
法。 - 【請求項5】飽和炭化水素が環状の飽和炭化水素である
ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項6】環状の飽和炭化水素がシクロヘキサンまた
はアダマンタンであることを特徴とする請求項5に記載
の製造方法。 - 【請求項7】アルデヒド類が脂肪族アルデヒド類である
ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項8】脂肪族アルデヒド類がアセトアルデヒドで
あることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7242815A JPH0987216A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | アルコール類およびケトン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7242815A JPH0987216A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | アルコール類およびケトン類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0987216A true JPH0987216A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17094709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7242815A Pending JPH0987216A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | アルコール類およびケトン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0987216A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6187967B1 (en) | 1999-01-29 | 2001-02-13 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Process of producing adamantanols |
US6333438B1 (en) | 1999-07-16 | 2001-12-25 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Process for producing adamantanols |
JPWO2005105716A1 (ja) * | 2004-04-30 | 2008-03-13 | 住友化学株式会社 | シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンの製造方法 |
CN111018673A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-04-17 | 浙江工业大学 | 一种限域性卟啉Co(II)催化氧化环烷烃的方法 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP7242815A patent/JPH0987216A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6187967B1 (en) | 1999-01-29 | 2001-02-13 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Process of producing adamantanols |
US6333438B1 (en) | 1999-07-16 | 2001-12-25 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Process for producing adamantanols |
JPWO2005105716A1 (ja) * | 2004-04-30 | 2008-03-13 | 住友化学株式会社 | シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンの製造方法 |
CN111018673A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-04-17 | 浙江工业大学 | 一种限域性卟啉Co(II)催化氧化环烷烃的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051121 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051129 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060328 |