JPH0987158A - マッサージ化粧料 - Google Patents
マッサージ化粧料Info
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- JPH0987158A JPH0987158A JP7269160A JP26916095A JPH0987158A JP H0987158 A JPH0987158 A JP H0987158A JP 7269160 A JP7269160 A JP 7269160A JP 26916095 A JP26916095 A JP 26916095A JP H0987158 A JPH0987158 A JP H0987158A
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Abstract
及び皮膚の清浄効果に優れ、且つ粘度の温度依存性が小
さくて、安定性にも優れるマッサージ化粧料を得る。 【解決手段】 シリカゲル、平均分子量4000以上の
ポリエチレングリコール、及び4個以下の水酸基を有す
る分子量200以下の多価アルコールを含有して成り、
実質的に水を含有しないチキソトロピー性を有するゲル
によりマッサージ化粧料を形成する。シリカゲルの配合
量は1.0〜10重量%、ポリエチレングリコールの配
合量は0.001〜10重量%とするのが好ましい。さ
らに、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩の1種又
は2種以上より成る粒子径0.05〜2.00mmの粒子
を配合しても良い。
Description
行促進等のマッサージ効果及び清浄効果に優れるマッサ
ージ化粧料に関する。さらに詳しくは、シリカゲルと平
均分子量4000以上のポリエチレングリコールを併用
して成るチクソトロピー性を有するゲルを利用し、さら
に4個以下の水酸基を有する分子量200以下の多価ア
ルコールによる温熱脱水効果を利用して成る、実質的に
水を含有しないことを特徴とするマッサージ化粧料に関
するものである。
ことにより、皮膚の血行を促進するとともに皮膚の洗
浄,爽快感といった効果を得るものである。近年、かか
るマッサージ化粧料としては、皮膚上で塗擦しやすく、
さらにみずみずしい感触が得られることから水性ゲルタ
イプのものが使用されている。そして、多価アルコール
等の保湿剤を配合して保湿性を高めたり、さらには保湿
剤を多く配合して温熱感を付与したり、皮膚の清浄や古
い角質の除去等を目的としてスクラブ剤を配合したりと
いった工夫がなされている。
を与えるため、グアーガム,ローカストビーンガム,キ
サンタンガム等の多糖類、ヒドロキシエチルセルロー
ス,カルボキシメチルセルロース,アルギン酸塩等の半
合成高分子、ポリビニルピロリドン,カルボキシビニル
ポリマー,ポリアクリル酸ナトリウム等の合成高分子と
いった増粘剤高分子を配合して生成される。前記増粘剤
高分子は、スクラブ剤の分散安定化作用をも有するもの
である。
角質除去効果を目的として、非水溶性結合剤により造粒
された顆粒や、多孔性球状セルロース、塩化ナトリウム
を主成分とする粒体等を利用することが開示されている
(特開昭60−152407,同63−238008,
特開平3−123732)。
ゲルは粘度の温度依存性が大きく、低温時に皮膚に塗布
する際の伸びが悪くなったり、高温時に流動性が上昇し
てマッサージ化粧料の手指へのとれ悪くなったり、スク
ラブ剤を含有する場合には高温でその沈降が見られたり
するという問題があった。また、従来用いられていたス
クラブ剤には、皮膚に塗布する際の違和感や痛み,刺激
が感じられるといった問題もあった。
な従来のマッサージ化粧料の有する問題点を解決し、粘
度の温度依存性が小さくて使用性が良好で、優れた血行
促進効果を有し、さらにマッサージ時における違和感や
痛み,刺激がなく、皮膚に対して温和であり且つ清浄効
果に優れるマッサージ化粧料を得ることを目的とする。
め本発明においては、シリカゲル、平均分子量4000
以上のポリエチレングリコールと4個以下の水酸基を有
する分子量200以下の多価アルコールを含有し、水を
実質的に含有しないチキソトロピー性の高いゲルを用い
た。それにより、粘度の温度依存性が小さく安定なマッ
サージ化粧料が得られ、さらにチキソトロピー性を有す
ることから、静置時の粘度が高くてスクラブ剤等の保持
性に優れ、手指に取る際には適度な硬さを有し、皮膚に
塗布する際には粘度が低下し良好な伸びを示すのであ
る。
は、BET法による比表面積が100m2/g以上1000
m2/g以下で、一次粒子の平均粒子径が1μm〜50μmの
ものが適当であり、比表面積が200m2/g以上,500
m2/g以下で、一次粒子の粒子径が2μm〜20μmのもの
が特に好ましい。本発明のマッサージ化粧料へのシリカ
ゲルの配合量は1.0重量%〜40重量%程度であり、
好ましくは5重量%〜20重量%である。
均分子量4000以上のポリエチレングリコールは0.
001重量%〜10重量%配合することが好ましい。ま
た、特に平均分子量6000〜10万のものを用いるこ
とが好ましい。シリカゲルとポリエチレングリコールの
配合量を前記範囲内とすることにより、良好なチキソト
ロピー性が得られ、手指に取りやすく、皮膚に塗布して
手などで摩擦した時に心地よいマッサージ感触を得るこ
とができ、皮膚に対して違和感や刺激感を与えることな
く、良好な効果を得ることができる。
量4000以上のポリエチレングリコールとともに配合
される4個以下の水酸基を有する分子量200以下の多
価アルコールとしては、エチレングリコール,ジエチレ
ングリコール,トリエチレングリコール,プロピレング
リコール,ジプロピレングリコール,1,3-ブチレングリ
コール,ヘキシレングリコール,イソプレングリコー
ル,グリセリン,エチレングリコールモノメチルエーテ
ル,エチレングリコールモノエチルエーテル,ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル,ジグリセリン,エリスリトー
ル,スレイトール,ペンタエリスリトール等が挙げら
れ、これらより1種又は2種以上を選択して配合する。
かかる多価アルコールは、温熱感を付与して皮膚の血行
促進効果を高める。
化リチウム,塩化ナトリウム,塩化カリウム,塩化ルビ
ジウム,塩化セシウム,炭酸ナトリウム,炭酸水素ナト
リウム,炭酸水素カリウム,炭酸カリウム,硫酸ナトリ
ウム等のアルカリ金属塩、及び塩化マグネシウム,塩化
カルシウム,塩化ストロンチウム,塩化バリウム,炭酸
マグネシウム,炭酸カルシウム,炭酸ストロンチウム,
炭酸バリウム,硫酸マグネシウム,硫酸カルシウム,硫
酸バリウム等のアルカリ土類金属塩より選んだ1種又は
2種以上から成る粒子をスクラブ剤として配合すること
ができる。かかる粒子としては、粒子径0.05mm〜
2.00mmのものが好ましい。配合量は化粧料全量に対
して0.5重量%〜40重量%とするのが好ましい。こ
れらアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩の1種又は
2種以上より成る粒子は、スクラブ剤として作用して古
くなった角質層や皮膚上の老廃物を除去するとともに、
マッサージ時に潮解することにより、皮膚表面の自由水
を減少させて、シリカゲル,ポリエチレングリコール及
び多価アルコールより成る非水ゲルの温熱効果を高める
作用を示す。
存性の小さいチキソトロピー性を示す非水ゲルより成
り、適度な硬度を有するため手指に取って皮膚に塗布し
やすく、塗擦によって粘度が減少して良好な伸びを示す
ため、爽快なマッサージ感が得られる。また、多価アル
コールによる温熱効果により、優れた血行促進効果が得
られる。さらにアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩
より選んだ1種又は2種以上より成る粒子をスクラブ剤
として配合した場合は、皮膚の清浄効果に加えて温熱効
果がより一層高められる。
皮膚に対する違和感や刺激感,痛みがほとんどなく、皮
膚に対して非常に温和な作用を示す。
カゲル1.0〜40重量%、平均分子量4000以上の
ポリエチレングリコール0.01〜10重量%、及び残
部の4個以下の水酸基を有し分子量が200以下の多価
アルコールによりゲルを生成させてマッサージ化粧料と
する。このマッサージ化粧料には、さらにアルカリ金属
塩及びアルカリ土類金属塩の1種又は2種以上より成る
粒子をスクラブ剤として配合することができる。また、
香料,色素,防腐剤等の一般的な化粧料用原料,添加剤
等も、本発明の特徴を損なわない範囲で配合することも
できる。
詳細に説明する。以下に本発明の実施例の処方を示す。
各実施例は、色素及び香料以外の成分を混合し、85℃
〜90℃に加熱して均一になるまで攪拌し、冷却後40
℃にて色素及び香料を添加,分散させて調製する。
性,粘度の温度依存性,チキソトロピー性の評価を行っ
た。化粧料の製剤安定性は、25℃で3カ月間静置し、
配合成分の分離,析出や分散させた粒子の沈降の有無を
観察して評価し、「○;状態の変化を認めない」,
「△;わずかに分離或いは析出を認める」,「×;顕著
に分離或いは析出を認める」として表した。粘度の温度
依存性については、温度を5℃〜70℃の間で変化させ
て粘度を測定し、その変化の度合いにより、「○;粘度
変化が小さい」,「△;粘度変化がやや大きい」,
「×;粘度変化が顕著である」として評価した。チキソ
トロピー性については、コーンプレート型粘度計によ
り、ずり応力に対するずり速度の関係を示すヒステリシ
スループを求めて観察し、「○;明確に認められる」,
「△;はっきりしないが傾向は認められる」,「×;全
く認められない」として評価した。なお、同時に次に示
す比較例1〜比較例3についても評価を行った。
000以上のポリエチレングリコールの替わりに分子量
500の水溶性のものを用い、さらに水を含むゲルより
成る。調製方法は実施例と同様である。
の水酸基を有し、分子量200以下の多価アルコールの
替わりに水酸基を6個有するソルビトールを用い、さら
に水を含むゲルより成る。調製方法は実施例と同様であ
る。
ルの替わりに、水溶性の高分子化合物であるカルボキシ
ビニルポリマーとメチルセルロースで増粘させたもので
あり、やはり水を含むゲルより成るものである。製造方
法は次の通りである。まず、(10)に(3)及び(4)を均一に
溶解させた後、(2)を添加する。一方、(1)に(5)を加え
て50〜55℃で加熱溶解し、これに(8),(9)を加え
る。これに前記溶液を攪拌しながら徐々に添加し、次い
で(6)を加えて増粘させ、(7)を分散させて調製する。
なように、本発明の実施例はいずれも良好な製剤安定性
を示しており、化粧料中に分散させた塩粒子の沈降をは
じめ構成成分の分離,析出等は認められなかった。ま
た、粘度の温度依存性はいずれも小さく、さらにすべて
高いチキソトロピー性を示していた。これに対し、平均
分子量500の水溶性のポリエチレングリコールを用い
た含水ゲルより成る比較例1と、水酸基を6個有する多
価アルコールを含有する含水ゲルより成る比較例2で
は、チキソトロピー性が認められず、比較例2について
は製剤安定性もやや悪く、粘度の温度依存性も若干認め
られた。また、シリカゲルではなく水溶性高分子により
増粘させた比較例3では、粘度の温度依存性が大きく、
経時的に塩化ナトリウム粒子の沈降が認められるなど、
製剤安定性も悪かった。
について使用試験を行った。使用試験は20才〜50才
の女性パネラー20名を1群とし、各群に実施例或いは
比較例をブラインドにて使用させ、手指への取れ、皮膚
上での伸び、温熱感、皮膚における刺激感、皮膚の清浄
効果及び血行促進効果について官能評価させて行った。
官能評価は、手指への取れ及び皮膚上での伸びについて
は、「良い;5点」,「やや良い;4点」,「普通;3
点」,「やや悪い;2点」,「悪い;1点」、温熱感,
皮膚の清浄効果及び血行促進効果については、「ある;
5点」,「ややある;4点」,「どちらともいえない;
3点」,「ややない;2点」,「ない;1点」、皮膚に
おける刺激感については、「感じない;5点」,「わず
かに感じる;4点」,「感じる;3点」,「かなり感じ
る;2点」,「強く感じる;1点」として評価させて点
数化した。結果は20名のパネラーの平均値にて表2に
示した。
いては、いずれも手指への取れ及び皮膚上での伸びがと
もに良好であると評価されていた。また、温熱感につい
ての評価も良く、特にアルカリ金属塩或いはアルカリ土
類金属塩より成る粒子を配合したものでは、温熱感が強
く感じられていた。皮膚の刺激感については、いずれの
使用群においても感じないか、感じてもわずかに感じる
程度であった。さらに皮膚の清浄効果及び血行促進効果
についても、「ある」と評価したパネラーがほとんどで
あることが示された。
の伸びと皮膚清浄効果についての評価はまあまあであっ
たが、比較例1及び比較例2使用群では若干手指に取り
にくいと評価されており、各比較例使用群において、温
熱感及び血行促進効果についても明確に実感したパネラ
ーは少なかった。また、皮膚における刺激感が若干認め
られていた。
いチキソトロピー性を有するため手指に取りやすく、皮
膚上での伸びが良好で、粘度の温度依存性が小さく、非
常に安定なマッサージ化粧料を得ることができた。さら
に本発明のマッサージ化粧料は、優れた温熱感を与え、
皮膚の清浄効果及び血行促進効果に優れるものであっ
た。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリカゲル、平均分子量4000以上の
ポリエチレングリコール、及び4個以下の水酸基を有す
る分子量200以下の多価アルコールを含有して成り、
水を実質的に含有しないことを特徴とするマッサージ化
粧料。 - 【請求項2】 アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩
の1種又は2種以上より成る粒子径0.05mm〜2.0
0mmの粒子を含有することを特徴とする、請求項1に記
載のマッサージ化粧料。
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