JP3671319B2 - 粉末状マッサージ料 - Google Patents
粉末状マッサージ料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3671319B2 JP3671319B2 JP15588897A JP15588897A JP3671319B2 JP 3671319 B2 JP3671319 B2 JP 3671319B2 JP 15588897 A JP15588897 A JP 15588897A JP 15588897 A JP15588897 A JP 15588897A JP 3671319 B2 JP3671319 B2 JP 3671319B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- massage
- powder
- sodium chloride
- skin
- powdered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末状マッサージ料に関し、更に詳細には塩化ナトリウム及び親水性粉体及び常温で液状の油剤を含有することにより、皮膚に対する刺激が少なく、皮膚への密着性に優れ、更に洗い流し後の十分なエモリエント効果等を有する粉末状マッサージ料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、塩化ナトリウムを配合した粉末状マッサージ料は、物理的洗浄効果やマッサージ効果、並びに収斂効果を目的として汎用されてきた。また、塩化ナトリウムの使用性や使用感の向上を目的として、塩化ナトリウムに微粉化した海草類及び卵白の粉末を配合した粉末状マッサージ料も提案されている(特開平9−59120号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、塩化ナトリウム粒子を配合した粉末状マッサージ料は、皮膚に対する刺激が強い、皮膚への密着性に欠けマッサージしにくい、皮膚の水分やエモリエント成分が失われやすいといった難点があり、その改善が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、粉末状マッサージ料の効果を向上させるべく鋭意検討を行った結果、結晶セルロース粉体、流動パラフィン及び/又はジメチルポリシロキサン、及びメチルセルロース粉末を組み合わせて配合することにより、塩化ナトリウムの皮膚に対する刺激が少なく、皮膚への密着性に優れ、更に洗い流し後の充分なエモリエント効果が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D);
(A)塩化ナトリウム粒子
(B)結晶セルロース粉体
(C)流動パラフィン及び/又はジメチルポリシロキサン
(D)メチルセルロース粉末
を含有し、水分含有量が5重量%未満であることを特徴とする粉末状マッサージ料を提供するものである。以下、詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の(A)成分である塩化ナトリウムは、精製されているものでも、精製されていない粗塩や並塩等のいずれでも使用することができる。粒径は特に限定されないが、好ましくは、平均粒径50μm〜2mmであり、この範囲において適度なマッサージ効果が得られる。本発明における塩化ナトリウム粒子の含有量は、特に限定されないが、好ましくは10〜95重量%(以下、単に「%」と記す)の範囲であり、より好ましくは30〜80%である。
【0007】
本発明の(B)成分である結晶セルロース粉体は、市販品としては、例えばアビセルPH102(旭化成工業社製)等を使用することができる。本発明における結晶セルロース粉体の含有量は、特に限定されないが、好ましくは5〜50%であり、より好ましくは15〜35%である。
【0008】
本発明の(C)成分は、流動パラフィン及び/又はメチルポリシロキサンである。これらは、エモリエント効果の高い油剤であり、好ましい。市販品としては例えばハイコールK−230(カネダ社製)等を使用することができる。これらは常温で液状の油剤で、その含有量は、好ましくは0.1〜30%であり、より好ましくは5〜15%である。
【0009】
さらに、本発明の粉末状マッサージ料においては、水分含有量が5%未満であることを必須とする。水分含有量が5%以上であると、塩化ナトリウムが溶解するため適度なマッサージ効果を得ることができず、また良好な製品安定性が得られない。
【0010】
本発明の粉末状マッサージ料においては、上述した成分(A)と(C)の配合重量比が、(A):(C)=100:1〜3:1であると、よりエモリエント効果が良好なものとなる。
【0011】
さらに、本発明の粉末状マッサージ料は、上記成分に加えて、成分(D)としてメチルセルロース粉末を含有する。この水溶性高分子粉末であるメチルセルロース粉末を含有させると、皮膚への密着性が良好なものとなり、より使用性に優れたものとなる。メチルセルロース粉末は、市販品としては例えばメトローズ60SH4000、メトローズ65SH4000(以上、信越化学工業社製)等を使用することができる。メチルセルロース粉末の含有量は、好ましくは0.1〜30%であり、より好ましくは0.5〜15%である。
【0012】
本発明の粉末状マッサージ料においては、その形態に応じ本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、粉体、スクラブ剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、色素、美容成分、防腐剤、香料等を配合することができる。
【0013】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
【0014】
実施例1〜3及び比較例1〜4
表1に示す組成及び下記製法で粉末状マッサージ料を調製し、使用性(刺激のなさ、皮膚への密着性)、マッサージ効果並びに後肌のしっとり感について評価した。
【0015】
【表1】
【0016】
(製法)成分2〜5を混合し、これを成分1に添加混合して粉末状マッサージ料を得た。
【0017】
(評価)女性10名の専門パネルにより使用テストを行い、刺激のなさ、皮膚への密着感、マッサージ効果、後肌のしっとり感について下記の基準で評価し、その平均点で判定した。
[評価基準]
5点:非常に良好。
4点:良好。
3点:普通。
2点:やや不良。
1点:不良。
[判定]
◎:平均点4.5点以上。
○:平均点3.5点以上4.5点未満。
△:平均点2.5点以上3.5点未満。
×:平均点2.5点未満。
得られた結果を表1に併せて示す。
【0018】
表1の結果から明らかなように、本発明に係わる粉末状マッサージ料は、皮膚に対する刺激が少なく、密着性及びマッサージ効果に優れ、使用後のエモリエント効果も良好なものであった。それに対し、比較例1〜3では、全ての項目を満足するものは得られなかった。
【0019】
【発明の効果】
以上記述したように、本発明の粉末状マッサージ料は、塩化ナトリウム、親水性粉体並びに常温で液状の油剤を組み合わせることにより、皮膚に対する刺激が少なく、皮膚への密着性に優れ、更に洗い流し後に非常に高いエモリエント効果を得ることができる。
Claims (3)
- 次の成分(A)〜(D);
(A)塩化ナトリウム粒子
(B)結晶セルロース粉体
(C)流動パラフィン及び/又はジメチルポリシロキサン
(D)メチルセルロース粉末
を含有し、水分含有量が5重量%未満であることを特徴とする粉末状マッサージ料。 - 成分(A)の塩化ナトリウム粒子の平均粒径が50μm〜2mmであることを特徴とする請求項1記載の粉末状マッサージ料。
- 成分(A)と(C)の配合重量比が、(A):(C)=100:1〜3:1であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の粉末状マッサージ料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15588897A JP3671319B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 粉末状マッサージ料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15588897A JP3671319B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 粉末状マッサージ料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10330241A JPH10330241A (ja) | 1998-12-15 |
JP3671319B2 true JP3671319B2 (ja) | 2005-07-13 |
Family
ID=15615705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15588897A Expired - Fee Related JP3671319B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 粉末状マッサージ料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3671319B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5592095B2 (ja) * | 2009-10-08 | 2014-09-17 | 日本メナード化粧品株式会社 | 粉体化粧料 |
JP5994095B2 (ja) * | 2012-08-27 | 2016-09-21 | 株式会社バスクリン | スクラブ・マッサージ用粉体化粧料 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP15588897A patent/JP3671319B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10330241A (ja) | 1998-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS63225312A (ja) | 透明ないし半透明のジエリー状の化粧料 | |
JPH0768114B2 (ja) | 入浴剤 | |
JP3671319B2 (ja) | 粉末状マッサージ料 | |
JP2000086434A (ja) | 化粧料 | |
JPH115722A (ja) | 口腔内洗浄用水性組成物 | |
JP3560628B2 (ja) | セルフタンニング化粧料 | |
JPH06329525A (ja) | 化粧用パック剤 | |
JPH06157253A (ja) | シャンプー組成物 | |
JP2000219618A (ja) | ゴマージュ化粧料 | |
JP2005041809A (ja) | W/o乳化化粧料 | |
JP3532285B2 (ja) | パック化粧料 | |
JP4677125B2 (ja) | 冷感を抑制したアルゲパック | |
JPH04108714A (ja) | 水性ゲル状化粧料 | |
JP2007169185A (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
JP3619978B2 (ja) | 粉末状化粧料 | |
JP2001199865A (ja) | 美白化粧料 | |
JP3337553B2 (ja) | 口紅オーバーコート | |
JPH0146485B2 (ja) | ||
JPH0582364B2 (ja) | ||
JPH11193214A (ja) | クレンジング化粧料 | |
JPH0238253B2 (ja) | ||
JPH0759491B2 (ja) | 歯磨組成物 | |
JP2006176473A (ja) | 制汗剤組成物 | |
JPS5858323B2 (ja) | ハミガキソセイブツ | |
JP4714355B2 (ja) | 冷感を抑制したアルゲパック |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040315 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050308 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |