JP2834381B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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Description
更に詳しくは、特定の球状微粒子無機顔料を含有し、か
つ水溶性高分子の使用によって、安定性に優れ、物理的
(機械的)な洗浄力に優れ、皮膚に対して刺激,損傷が
なく、かつ洗浄後のぬるつきが少なく、さっぱりとした
洗い上がりを与える使用感に優れた洗浄剤組成物に関す
る。
向上し、清潔は生活上の基本であり、特に洗浄料におい
ては様々な機能や効果が求められている。ボディ洗浄剤
や洗顔料等の洗浄剤に求められる機能を挙げると、ま
ず、洗浄剤としての基本機能である、塵埃や微生物(細
菌)等による外因性の汚れ、皮脂、汗、老廃角質等によ
る内因性の汚れを洗浄除去する機能である。次に、皮膚
は生態のひとつの器官として様々な生理作用を営んでい
るという観点から、皮膚の生理機能を阻害しない、、皮
膚を損傷させないことが求められる。更に、洗浄後の使
用感も重要な機能であり、近年、特に洗浄後において皮
膚のぬるつきがなく、さっぱりとした仕上がり感が強く
求められている。
目的として、洗浄剤においては、スクラブ剤や粘土鉱
物、高分子化合物などを配合した洗浄剤が提案されてい
る。例えば、(1)粒径100〜1000μmの真珠質
及び/または真珠屑を2.5〜20重量%含むスクラブ
皮膚洗浄料(特開昭56−13152号公報)。(2)
粘土鉱物としてモンモリロナイトを配合した洗浄料(特
開平1−190622号公報)。(3)平均粒径が10
0〜1000μmで、特定の弾性率をもつ高分子粒子を
含む洗浄剤組成物(特開平2−151693号公報)が
開示されている。
(1)の洗浄料は粒子が大きく不定形であり、かつ硬質
であるために皮膚表面を傷める危険性があり皮膚洗浄料
としては充分でない。(2)の洗浄料は高級脂肪酸石け
ん等への洗浄料へ応用した場合、モンモリロナイトの沈
殿が生じ、また、べたつきがあり使用感も十分ではな
い。また、(3)の洗浄剤組成物は洗浄効果に優れてい
るもののさっぱりとした洗い上がり等の使用感において
は効果が不十分であり、充分満足すべきものには至って
いない。
激性、使用感(ぬめりがなく、さっぱりとした洗い上が
り)は相容れないものであり、そのいずれかの目的を達
成させるためには、他方の効果を犠牲にしなけれはなら
ないという問題と、また沈殿や凝集等という安定性の面
での問題があり、その解決が強く望まれていた。
明者等は、前記従来技術の問題点や欠点を改良した洗浄
剤組成物を開発すべく鋭意研究した結果、特定の粒径及
び吸油量を有する球状微粒子無機顔料を洗浄剤に配合す
ることにより、高い洗浄効果を有し、皮膚に対して刺
激,損傷を与えることなく、かつ使用感(洗浄後のぬる
つきが少なく、さっぱりとした洗い上がり)に優れ、さ
らに水溶性高分子を使用することにより安定性に優れた
洗浄剤が得られることを見出し本発明を完成した。
100μmであり、且つ吸油量が0.5ml/g以上で
ある球状微粒子無機顔料と水溶性高分子を0.01〜1
0重量%含有することを特徴とする洗浄剤組成物を提供
するものである。
発明で配合される球状微粒子無機顔料は、無水ケイ酸、
ケイ酸マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシ
ウム、酸化亜鉛、酸化チタン、更にこれらの表面改質又
は多孔性を有するための化学処理、更には粒径の調節を
施し、吸油量の増大、吸油/吸水能の調節、吸油の選択
性を向上させたもの等があげられる。形状としては球
形、または真球状である。上記球状微粒子無機顔料中で
無水ケイ酸が好ましく、特に球状多孔質シリカや、中心
部が中空の状態となっている中空多孔質の球状シリカが
最も好ましい。
100μmの粒子であり、好ましくは、1〜20μmで
ある。0.1μm未満であると充分な使用感が得られ
ず、100μmを越えると違和感、皮膚への損傷等が発
現し好ましくない。また、球状微粒子無機顔料の吸油量
は、0.5ml/g以上であり、好ましくは、1.0m
l/g以上である。0.5ml/gより小さいと、球状
微粒子無機顔料の比重が増加し、洗浄剤組成物中で分
離、沈殿等が生じ好ましくない。
量は、実際の適用剤型に応じて適宜選択できるが、当該
洗浄剤組成物における処方成分の全量重量(組成物の重
量)を基準として0.01〜10重量%が好ましく、更
に好ましくは0.1〜5重量%である。0.01重量%
より少ないとその所望の効果が発揮されにくい傾向にな
り、また、処方系中における安定性や使用感を考慮する
と、10重量%以下が好ましい。
油量はスクワレンを用い、JISK 5101(197
8年)に規定される顔料の吸油量測定法に準拠して測定
する。即ち、粉体1gをガラス板上に取り、スクワレン
を少量ずつ滴下しながらヘラを用いて練り込み、粉体が
全体的にペースト状になったときを終点とし、粉体1g
あたりの所要スクワレン量(ml)を吸油量とする。J
IS法では油として煮あまに油を用いるが、本法では皮
脂との類似性からスクワレンを用いる。
成物に適度な粘度を与え、球状微粒子無機顔料が沈殿や
凝集するのを防止し、経日安定性の向上に役立つ。この
水溶性高分子には天然高分子(例えば、アラビアゴム、
クインスシード、ペクチン、トラガントゴム、キサンタ
ンガム、カラギーナン等)、半合成高分子(例えば、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロ
ース、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸塩
等)、合成高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ボ
リビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、カリ
ボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、メト
キシエチレン無水マレイン酸共重合体等)等があげら
れ、好ましくは、半合成高分子であるメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース等である。
実際の適応剤型に応じて適宜選択できるが、当該洗浄剤
組成物における処方成分の全量重量(組成物の重量)を
基準として0.01〜10.0重量%であり、好ましく
は0.1〜3.0重量%で存在する。0.01重量%よ
り少ないと所望の効果が発揮されず、また、10.0重
量%を越えると処方系中における安定性や使用感が悪く
なる。
は特に限定されないが、例えば、脂肪酸石鹸、カルボン
酸型活性剤、アルキル硫酸エステル型活性剤、スルホサ
クシネート型活性剤、タウレート系、アシルサルコシン
系、アシル−β−アラニン系等のアシル化アミノ酸型活
性剤、燐酸エステル型活性剤等のアニオン活性剤、アル
キルサッカライド類、EO付加型界面活性剤等の非イオ
ン界面活性剤等があげられる。その中でも、脂肪酸石
鹸、カルボン酸型活性剤、アシル化アミノ酸型活性剤等
が使用後にぬるつきが少なく、皮膚刺激が少なく好まし
い。
が、洗浄料が固形状のとき60〜90%、ペースト状の
とき30〜70%、ゲル状のとき20〜70%、液状の
とき10〜60%配合することが好ましい。
適度な粘稠性を持たせるためにアミンオキサイド、脂肪
酸ジエタノールアミド、イミダゾリン型又はベタイン型
の両性活性剤を用いることも好ましい。
分、例えば、湿潤剤、着色料、防腐剤、感触向上剤、香
料、殺菌剤、消炎剤、紫外線吸収剤等を、本発明の効果
を損なわない範囲で用いることができる。
浄料、固形石鹸、洗顔料等の皮膚洗浄料、食器用洗浄
料、コンタクトレンズ用洗浄料等に幅広く用いることが
できる。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、配
合量は、重量%である。実施例に先立ち、評価方法につ
いて述べる。
工皮脂を塗布し、一定時間乾燥させた後、上部汚れを拭
い、皮溝内に汚れが残るようにした。次に色彩色差計
(ミノルタ社製)を用いて人工皮脂塗布部位の明度(L
2 )を測定し、同時に未塗布部位の明度(L1 )も測定
する。次に、それぞれの洗浄剤で洗浄処理を施した。洗
浄処理後、左前腕部を乾燥させ、再び処理部位の明度
(L3 )を測定する。これらによって得られた明度値よ
り下記の式に入れて洗浄率を求めた。
(L2 −L1 )
て、1.0gのそれぞれの洗浄剤を含んだ小湿スポンジ
にて正確に60秒間洗浄する。次いで洗浄部を乾燥し、
この洗浄処理を1日3回、計15回行った後、各試験部
位を熟練鑑定者により肉眼観察を行い表1の基準によっ
て評価し、官能パネラー10名の結果の得点の平均値を
算出して評価した。
洗浄後の皮膚のぬるつきとさっぱり感について表2の基
準によって5点評価で判定させ、平均値を算出して、そ
の平均値を表3の基準により、○、×、△の記号で示し
た。
内に3ヵ月間保存し、試料の外観を肉眼で観察して、表
4の基準によって評価した。
評価結果を示す。表5から明らかなように本発明の実施
例1〜3は比較例1〜3に比較して、洗浄効果、皮膚刺
激性、使用感(ぬるつき、さっぱり感)、安定性の点に
おいて優れていた。
ープを製造した。 (1)球状多孔質シリカ 1.0 平均粒系:5μm 吸油量 :2.0 /g (2)カルボキシメチルセルロース 0.5 (3)ラウリン酸トリエタノールアミン 20.0 (4)ミリスチン酸トリエタノールアミン 5.0 (5)イミダゾリウムベタイン 3.0 (6)プロピレングリコール 10.0 (7)エチレングリコールジステアレート 3.0 (7)防腐剤 0.3 (8)香料 微量 (9)色素 微量 (10)精製水 バランス ────────────────────────── 合計 100.0
た。 (1)球状多孔質シリカ 0.5 平均粒系:5μm 吸油量 :2.0 /g (2)ポリアクリル酸ナトリウム 0.2 (3)ラウリン酸カリウム 15.0 (4)ミリスチン酸カリウム 10.0 (5)ココアミドベタイン 5.0 (6)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0 (7)エチレングリコールジステアレート 3.0 (8)防腐剤 0.3 (9)香料 微量 (10)色素 微量 (11)精製水 バランス ────────────────────────── 合計 100.0
果、皮膚刺激性、使用感(ぬるつき、さっぱり感)、安
定性の点において良好であった。
れ、物理的な洗浄効果に優れ、皮膚表面に対して刺激,
損傷を与えることなく、かつ使用感(皮膚のぬるつきが
少なく、さっぱりとした洗い上がり)に優れた洗浄剤組
成物を提供するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 平均粒径が0.1〜100μmであり、
且つ吸油量が0.5ml/g以上である球状微粒子無機
顔料と、水溶性高分子を0.01〜10重量%含有する
ことを特徴とする洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5066216A JP2834381B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5066216A JP2834381B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256162A JPH06256162A (ja) | 1994-09-13 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP5066216A Expired - Fee Related JP2834381B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 洗浄剤組成物 |
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Family Cites Families (2)
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-
1993
- 1993-03-01 JP JP5066216A patent/JP2834381B2/ja not_active Expired - Fee Related
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