JPH0982705A - 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置 - Google Patents
半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置Info
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- JPH0982705A JPH0982705A JP7256969A JP25696995A JPH0982705A JP H0982705 A JPH0982705 A JP H0982705A JP 7256969 A JP7256969 A JP 7256969A JP 25696995 A JP25696995 A JP 25696995A JP H0982705 A JPH0982705 A JP H0982705A
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Abstract
た炭素の含有量を減少させ、半導体の特性の向上と信頼
性を向上させる。 【構成】 半導体装置の製造において、各種絶縁膜を有
機シランを用いて成膜する際に、その成膜中に水素ラジ
カルや水素イオンを添加することで成膜中の炭素を、C
HX やCOHのごときガスにして、成膜中の炭素を減少
させる。
Description
いて、炭素を含んだソースガスを用いて各種成膜を行う
に際して、その膜中から炭素を除去しながら成膜を行
い、炭素含有量を減じた膜を提供する半導体装置の製造
方法に関するものである。
間隔が0.2〜0.4μmと狭くなり、然も配線のアス
ペクト比(高さ/横)が1を超えてきており、層間絶縁
膜を形成したのちの平坦化において、絶縁膜のボイドの
発生を抑えるために、正珪酸四エチル、化学式Si(O
C2 H5 )4 (いわゆるTEOS)をソースガスとして
用いて、その段差被覆性の良さを利用した成膜方法が利
用されてきている。また、絶縁基板上に多数の薄膜トラ
ンジスタを形成する、液晶ディスプレイ分野において
も、正珪酸四エチルをソースガスとして用いて、その段
差被覆性の良さを利用して、薄膜トランジスタ配線のい
わゆる段切れなどを低減させている。また、シリコンウ
ェハなどの高温ではなく、600℃以下のプロセスを用
いる液晶ディスプレイ分野では、層間絶縁膜以外にもゲ
ート酸化膜や下地膜としても用いられている。
を用いた酸化膜を層間絶縁膜として用いているが、そこ
では、酸化膜中に炭素や酸素と水素の結合のが多く残存
し、吸湿性の高い膜となっている。
薄膜トランジスタ(TFTとも呼ぶ)では、ガラス基板
などの絶縁基板の上に成膜する下地膜、ゲート絶縁膜、
層間絶縁膜などにも、正珪酸四エチルをソースガスとし
て熱CVD法、プラズマCVD法などによって成膜され
ている。しかしながら、炭素の残存が多く、酸化膜とし
ての特性に問題を残している。
従来からよく用いられているものとして、プラズマCV
D法として、平行平板電極を有する真空引き可能なチャ
ンバーの中に、成膜を行いたい基板を、配置する。この
時、平行平板電極の片側を高周波電源に接続しいわゆる
カソードに接続する。他方の電極をアースに接続してあ
り、基板はアース側の電極いわゆるアノード側に配置さ
れる。正珪酸四エチルは、常温で液体のために加熱して
蒸気圧を高めてチャンバーへ導入するか、タンクにキャ
リアガスをバブリングさせてキャリアガスとともにチャ
ンバーへ導入させる。プラズマ中で分解された正珪酸四
エチルは、前駆体を形成し、基板上にて、流動的に動く
ことが特徴的で、それによって段差被覆性のよい膜を形
成できる特徴をもっている。基板を動く前駆体同士がぶ
つかり合い、またそれにプラズマ中で形成された酸素イ
オンや酸素ラジカル、オゾンが衝突して、表面にて引抜
き反応を起こし、そこでSiOX を形成する。酸素の量
を多く導入すると、表面での正珪酸四エチルから形成さ
れた前駆体からの引抜き反応が促進して、炭素の量は減
少するが、逆に段差被覆性が悪い膜となる。
性は向上するが、炭素や酸素と水素の結合が多く残存
し、吸湿性の高い膜になる。赤外吸収による測定を行う
と、3660cm-2付近の吸収が、時間の経過とともに
増えてくるような膜となる。3660cm-2付近の吸収
は、主にSi−OHの結合による吸収であり、成膜され
た膜が吸湿性であることをしめしている。
しては、オゾンと熱による常圧CVD法がある。これ
は、300〜400℃に加熱させた基板上に、N2 によ
って正珪酸四エチルのタンクをバブリングして反応室に
導入させ、また酸素はオゾナイザーを通してオゾンを発
生させてチャンバンーに導入させるものである。この方
法では、段差被覆性が高くかつ成膜速度も大きいことか
ら、LSIやDRAM等のメモリなどの多層配線が必要
とされる層間絶縁膜に用いられる。その後、エッチバッ
クやSOG(SPIN ON GLASS)やCMP
(CHEMICALMECHANICAL POLIS
HING)などを併用して、いわゆる平坦化を行ってい
る。
が非常に粗ないわゆるポーラスな膜となり、単体では、
吸湿性が非常に高く、配線間のリークなどを引起し、半
導体の信頼性を低下させることになってしまう。また、
0.3μmルールが、間近にせまってきた昨今では、配
線間の横方向の容量が無視できず、低誘電率の膜が必要
になってきている。
正珪酸四エチルのごとき有機系ガスをソースとして成膜
を行う場合に、段差被覆性を向上させると吸湿性および
炭素含有量が増え、その結果信頼性の欠如、半導体特性
の不良好性をまねいていた。また、含有炭素量を減少さ
せるために、正珪酸四エチルのごとき有機シラン系ガス
に酸素を多量に加えると、段差被覆性を悪化させ、ボイ
ドの発生、配線切れなどをおこし、その結果信頼性の欠
如、半導体特性の不良好性をまねいていた。本発明を用
いることで上記のような問題を解消して、段差被覆性が
よく、炭素の含有量を従来より減少させ、吸湿性を少な
くし、成膜速度も大きくすることが可能である。
に、本発明の構成の一つは、プラズマCVD法または常
圧CVD法によって有機シラン系のソースと、酸素ある
いは酸素から形成したオゾンなどのソース、を少なくと
も含んだ気体を用いて加熱した基板に酸化膜を成膜する
工程を有する半導体装置の製造方法において、前記酸化
膜の成膜中に水素を添加して、前記水素を水素ラジカル
となして酸化膜を成膜する、または、前記酸化膜を成膜
する工程中に、水素を水素ラジカルとなしてから添加し
て酸化膜を成膜することを特徴とする半導体装置の製造
方法である。
たは常圧CVD法によって有機シラン系のソースと、酸
素あるいは酸素から形成したオゾンなどのソース、を少
なくとも含んだ気体を用いて加熱した基板に酸化膜を成
膜する工程を有する半導体装置の製造方法において、前
記酸化膜を成膜する工程中にH2 Oを添加して前記H2
Oから水素ラジカルを形成して酸化膜を成膜することを
特徴とする半導体装置の製造方法である。
て、有機シラン系のソースと、酸素あるいは酸素から形
成したオゾンなどのソース、を少なくとも含んだ気体を
用いて、オゾン濃度1%以上の濃度で、親水性表面を有
する基板を加熱し、少なくとも前記親水性表面上の一部
に酸化膜を成膜する工程において、前記酸化膜を成膜す
る工程中に水素を添加して、前記水素を水素ラジカルと
なして酸化膜を成膜する、または、前記酸化膜を成膜す
る工程中に、水素を水素ラジカルとなしてから添加して
酸化膜を成膜することを特徴とする半導体装置の製造方
法である。
よって有機シラン系のソースと、酸素あるいは酸素から
形成したオゾンなどのソース、を少なくとも含んだ気体
を用いて加熱した基板に酸化膜を成膜する工程を有する
半導体装置の製造方法において、前記酸素の量が、前記
有機シラン系ソースの15倍以下の量であって、前記酸
化膜を成膜する工程中に、水素を前記有機シラン系ソー
スの0.01倍以上の量を添加して、前記水素を水素ラ
ジカルとなして酸化膜を成膜することを特徴とする半導
体装置の製造方法である。
よって有機シラン系のソースと、酸素あるいは酸素から
形成したオゾンなどのソース、を少なくとも含んだ気体
を用いて加熱した基板に酸化膜を成膜する工程を有する
半導体装置の製造方法において、前記酸素の量が、前記
有機シラン系ソースの15倍以下の量であって、前記酸
化膜を成膜する工程中に、キャリアガスを前記有機シラ
ン系ソースの0.1〜1倍の量をH2 O中をバブリング
させて前記H2 Oを添加して前記H2 Oから水素ラジカ
ルを形成して酸化膜を成膜することを特徴とする半導体
装置の製造方法である。
て、有機シラン系のソースと、酸素あるいは酸素から形
成したオゾンなどのソース、を少なくとも含んだ気体を
用いて加熱した基板に酸化膜を成膜する工程を有する半
導体装置の製造方法において、前記酸化膜を成膜する工
程中に、水素を前記有機シラン系ソースの0.1倍以上
の量を添加して前記水素を水素ラジカルとなして酸化膜
を成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法であ
る。
膜トランジスタを形成する工程における、活性層となる
半導体層の下方に成膜される酸化膜を成膜する工程にお
いて、プラズマCVD法または常圧CVD法によって有
機シラン系のソースと、酸素あるいは酸素から形成した
オゾンなどのソース、を少なくとも含んだ気体をを用い
て加熱した基板に酸化膜を成膜する工程を有する半導体
装置の製造方法において、前記酸化膜を成膜する工程中
に水素を添加して、前記水素を水素ラジカルとなして酸
化膜を成膜する、または、前記酸化膜を成膜する工程中
に、水素を水素ラジカルとなしてから添加して酸化膜を
成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法であ
る。
膜トランジスタを形成する工程における、活性層となる
半導体層の上方に成膜される酸化膜を成膜する工程にお
いて、プラズマCVD法によって有機シラン系のソース
と、酸素あるいは酸素から形成したオゾンなどのソー
ス、を少なくとも含んだ気体をを用いて加熱した基板に
酸化膜を成膜する工程を有する半導体装置の製造方法に
おいて、前記酸化膜を成膜する工程中に水素を添加し
て、前記水素を水素ラジカルとなして酸化膜を成膜す
る、または、前記酸化膜を成膜する工程中に、水素を水
素ラジカルとなしてから添加して酸化膜を成膜すること
を特徴とする半導体装置の製造方法である。
膜トランジスタを形成する工程における、ゲート絶縁膜
の上方に成膜される酸化膜を成膜する工程において、プ
ラズマCVD法または常圧CVD法によって有機シラン
系のソースと、酸素あるいは酸素から形成したオゾンな
どのソース、を少なくとも含んだ気体をを用いて加熱し
た基板に酸化膜を成膜する工程を有する半導体装置の製
造方法において、前記酸化膜を成膜する工程中に水素を
添加して、前記水素を水素ラジカルとなして酸化膜を成
膜する、または、前記酸化膜を成膜する工程中に、水素
を水素ラジカルとなしてから添加して酸化膜を成膜する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法である。
型の電極と、前記電極の片側に、整合器を介して接続さ
れたプラズマ電源と、前記電極の前記プラズマ電源が接
続されていない側の電極上に被成膜面を有する基板を配
置するための、基板ホルダーとを有し、前記基板ホルダ
ーは加熱可能であり、前記真空室には、流量制御用の制
御弁を介してポンプが接続されている、プラズマCVD
装置において、有機シラン系ガスと、酸素あるいは酸素
の一部をオゾンにしたものとが、それぞれ流量制御器を
介して、前記電極の前記プラズマ電源が接続されている
電極から真空室内にガスが導入され、かつ、水の入った
タンクを、流量制御器を介してキャリアガスがバブリン
グして、前記キャリアガスとともに水を、前記有機シラ
ン系ガスとは独立して前記真空室内に導入されることを
特徴とする半導体装置の製造装置である。
って、被成膜面を有する基板を配置するための加熱可能
な基板ホルダーと、前記基板の被成膜面に相対してガス
ノズルを有し、有機シラン系ソースとキャリアガスが流
量制御器を介して前記ガスノズルに接続され、酸素が流
量制御器を介して前記酸素の一部をオゾンにするオゾナ
イザーに接続したあとで、前記ガスノズルに接続され、
水素が流量制御器を介して前記水素の一部を水素ラジカ
ルにする触媒に接続したあとで前記ガスノズルに接続さ
れた構成を有することを特徴とする半導体装置の製造装
置である。
ラズマCVD法によって酸化膜を形成する場合に、酸素
と正珪酸四エチルを混合して成膜していたが、炭素を成
膜された膜から減少させる方法を種々実験した結果、水
素ラジカルと水素イオンを成膜中に用いることにその効
果のあることを発見した。水素ラジカルと水素イオン
は、炭素と反応してCHX 形成し炭素をガス化してしま
う。特に炭素の一重結合であるC−Cの結合を切りCH
4 やC−OHなどとして、ガス化することで成膜中の炭
素を除去することが可能である。
わゆる脱炭素の効果があり、かつ原子が小さいために膜
および基板に対する水素イオンによるスパッタ効果は、
ほとんど無視してよい程度しかない。そのため、正珪酸
四エチル、酸素、水素を混合させてプラズマCVDによ
り成膜をする場合に、正珪酸四エチルと酸素の混合比
は、段差被覆性がよく生産性のよい成膜速度となるよう
に決定し、脱炭素のために水素を混合させる系をとる。
特に正珪酸四エチルの0.01〜1倍の量を導入した時
に効果が大きい。それによって、プラズマによって発生
した正珪酸四エチルからの前駆体と酸素イオンやオゾン
や酸素ラジカルは、基板表面での成膜に関する表面反応
を繰り返しながら、前駆体はいろいろ種類の前駆体に変
化しながら基板表面を流動して段差被覆性の良い酸化膜
を形成していく。そこで酸化膜を前駆体と酸素イオンや
オゾンや酸素ラジカルの反応によって形成させていく中
で、水素イオンや水素ラジカルが基板表面の炭素原子と
反応して炭素をガス化する。ガス化された炭素は、真空
ポンプによって排気される。
利用する場合は、水素の一部をを水素ラジカルにするた
めに触媒法を用いる。触媒としては、白金、パラジュー
ム、還元ニッケル、コバルト、チタン、パナジウム、タ
ンタル等の3d−遷移金属またはアルミニウム、ニッケ
ル、白金・珪素、白金・塩素、白金・レニウム、ニッケ
ル・モリブデン、コバルト・モリブデン、等の金属化合
物、又は上記遷移金属とアルミナ、シリカゲル等の混合
または化合物あるいは、ラネーコバルト、ルテニウム、
パラジウム、ニッケル、等あるいはそれらと炭素の混合
または化合物が適当であるが、これを粒状、網状または
粉末状態で使用する。ただし、低融点で反応性物質の初
期吸着速度を著しく高める物質、および物質内に容易に
気化し易いナトリウムなどのアルカリ金属を含む物質、
例えば銅、タングステン、等は好ましくない。実験によ
ると反応性物質の分解温度以上では触媒に著しい劣化が
みられた。触媒の量、密度に関しては反応性気体との有
効接触面積に関係するものであり、必要に応じて調整す
ればよい。水素を加熱した触媒中を通すことで、活性な
水素ラジカルを発生させる。酸素はオゾナイザーを通す
ことで、活性なオゾンを発生させる。
正珪酸四エチルの入ったタンクを窒素等のキャリアガス
でバブリングして、オゾナイザーを通して酸素の一部を
オゾンにして導入し、触媒を通して水素を導入する。ガ
スは拡散機構を有するガスノズルから、全て混合して基
板上に供給される。常圧CVDにおいて正珪酸四エチル
とオゾンのみで成膜を行う場合に、表面の親水性である
場合と疎水性である場合とで、形成される酸化膜に大き
な違いがある。疎水性の表面をもつ基板上では、正常な
成膜が可能であるが、親水性をもつ表面では成膜異常や
成膜速度の低下などが発生しやすく少なくとも親水性表
面の一部に成膜をする場合に問題を有していた。水素ラ
ジカルを伴う本発明では、脱炭素効果とともに、基板表
面を活性な水素がターミネートすることで疎水性の表面
を形成し、成膜異常や成膜速度の低下を防ぐことが可能
である。特にN2 キャリアガスの0.1〜1倍程度の水
素を導入すると効果が大きく、正珪酸四エチルを加熱し
て直接ガス化した場合は、その1〜5倍程度が効果が大
きい。
は、プラズマCVD法では、プラズマによって水素ラジ
カルを発生させ、常圧CVD法では、触媒法によって発
生させたがこれは逆にすることも可能である。あらかじ
め触媒法にて活性な水素ラジカルを発生させておいて、
それをプラズマCVD装置に導入することもできるし、
予め放電によって活性な水素ラジカルを形成してその後
に、常圧CVD装置のガスノズルで混合することも可能
である。
形成する場合は、必ず活性な酸素ラジカルや酸素イオン
やオゾンを用いるためにソースとして酸素を使う。しか
しながら本発明では、それに活性な水素ラジカルあるい
は水素イオンを用いるためにH2 Oを用いることも可能
である。ただしH2 Oと正珪酸四エチルは、反応性が高
いので、基板上で反応させる前に、配管内で混合をする
場合は、配管が詰まるようなことを起こしかねない。プ
ラズマCVDでは、正珪酸四エチルの導入配管とH2 O
の導入配管を分離することがよい。
2 H5 )4 などのFを含む有機シランを用いることで、
炭素の含有量が少なく、しかもSiOX よりも誘電率の
低いFドープのSiOX を作製することができるため
に、LSIでの配線間の横方向の容量を低減することが
可能である。また、炭素を含む有機シラン系をソースと
して用いる場合の、脱炭素および段差被覆性の向上なら
びに、成膜速度の確保を行うためにも本発明は非常に有
効である。
プラズマCVD装置を示す。真空室11は、減圧が可能
であり、その中にガスのシャワーヘッドを兼ねるカソー
ド12、成膜される基板13が、ヒータを内在して基板
13を加熱することが可能な基板ホルダーの役割をもつ
アノード14がある。真空室11は、アノード14の周
りに真空室11を減圧にし、不要になったガスを排気す
るためのポンプ15がある。真空室11の圧力をほぼ一
定に維持するための圧力コントロールをするための、制
御弁16が、真空室11とポンプ15の間に設けてあ
る。カソード12には、整合器17を通してプラズマ電
源18が接続されている。導入するガスは、有機シラン
19a、酸素19bの成膜ソースガス19が、成膜用流
量制御器20として、有機シラン用流量制御器20a、
酸素用流量制御器20bを通してカソード12に接続さ
れている。また、水素21a、脱炭素用キャリアガス2
1bとしての脱炭素ソース21が水素用流量制御器22
a、キャリアガス用流量制御器22bの脱炭素ソース流
量制御器22を通してガスを導入できるように接続され
ている。脱炭素用キャリアガス21bは、H2 O 23
の入った水用タンク24の中でバブリングできるように
なっており、この系のみが他のガスとは別に直接真空室
11に接続されて、正珪酸四エチルとH2 Oとの反応に
よって配管が詰まることを防止している。
に均一に供給するように、拡散板のような攪拌メカニズ
ムが存在する。有機シラン19aは、常温で液体であり
蒸気圧が充分でない場合が多いため、有機シランソース
のあるタンクに対して、He、Ne、Arなどの不活性
ガスをキャリアガスとしてバブリングさせて用いる場合
や、タンクを加熱して有機シランソースの蒸気圧をあげ
て真空室11までの配管をタンク加熱温度以上に加熱
し、タンクと真空室11の間で凝集しないような工夫を
して導入する必要がある。
をアノード14内にあるヒータによって200〜500
℃に加熱する。あまり低温にすると、膜の緻密性が粗に
なり、半導体用の膜としてはほとんど使用できず、典型
的には300〜350℃で行った。有機シラン19aと
して、正珪酸四エチルを用いた。正珪酸四エチルの入っ
ているタンクを80℃に加熱し、タンクから真空室11
までの配管をすべて90℃に加熱して有機シラン用流量
制御器20aによって流量制御を行いながら導入した。
脱炭素ソース21として水素21a 用いた。
は、0.1〜1.5W/cm2 を供給したが、典型的に
は0.2〜0.5W/cm2 を印可した。反応圧力は、
0.1〜3Torrで典型的には0.8〜1.5Tor
rで行った。正珪酸四エチル:酸素:水素=1:1〜1
5:0〜10の範囲でガスを供給した。カソード12と
アノード13の間隔は30〜150mmの間で調整した
が、典型的には70mmで行った。脱炭素ソース21を
用いないで、成膜して酸化膜として正珪酸四エチル:酸
素の比率を1:1、1:3、1:5、1:10、1:1
5で行った。其以外の条件は基板温度300〜350
℃、供給電力0.2〜0.5W/cm2 、電極間隔70
mm、反応圧力0.8〜1.5Torrにて行った。そ
れぞれの段差被覆性、炭素量、吸湿性を表1に示す。
の値を用いた。基板21上に段差パターン22があり、
酸化膜23が被覆している。段差パターン22はAlを
1μmの厚さ成膜して幅1μmのラインにパターニング
したものを用いた。bは段差パターン22の側面で最も
厚みの薄い所の厚さで、aは基板21上で段差パターン
22から充分に離れたところでの厚みで、測定では段差
パターン22から約3μm離れたところで測定した。炭
素量は二次イオン質量分析法にて深さ方向に基板表面ま
で測定して、その中の炭素濃度のうち最低値を単位立法
cm当たりの炭素原子の数として評価した。吸湿性は、
成膜後湿度60%RHで25℃の中に12時間保存して
3660cm-1近傍の吸収値のピークの値が、初期値か
ら増加した値をを膜厚nmで割ったものにある定数をか
けたものを用いて、規格化した。吸湿率評価は一般的で
はないが、試料間の比較は可能である。
チルに比較して酸素の比率を上げていくと段差被覆性が
悪化し、炭素量が減少し、吸湿性が少なくなることが分
かる。つぎに水素を正珪酸四エチルの比較して0.0
1、0.05、0.1、0.2、0.5、0.8の比率
で添加して基板の評価を表2に示す。
場合に効果が表れ始め、0.5以上添加しても変わらな
い。特に水素添加の効果は、段差被覆性は、ほとんど変
化させずに炭素量を減少させ吸湿性を向上させている。
また、酸素が正珪酸四エチルに比較して15倍導入され
た場合は、ほとんど水素の効果がないことが分かる。従
って酸素が正珪酸四エチルに比較して15倍以下の量で
あって、水素量が正珪酸四エチルに比較して、0.01
以上添加することで本発明の効果が表れることになっ
た。
は、やはり同様の効果が見られた。酸素が正珪酸四エチ
ルに比較して15倍以下の量で、H2 Oをバブリングす
るキャリアガスの量が正珪酸四エチルに比較して、0.
1〜1倍にすることで、段差被覆性に殆ど変化を与えず
に、炭素量を減少させ、吸湿性を向上させた。ただし、
H2 Oの場合は、酸素も含んでいるために、水素の添加
とは異なり、多く添加しすぎると段差被覆性に変化を生
じさせてしまうために上限がある。
圧CVD装置を示す。基板31は、ヒータを内蔵した基
板ホルダー32に配置してあり。ガスの拡散システムを
内在したガスノズル33は、本実施例では基板31の上
方を往復運動34ができるようになっている。ガスノズ
ル33は、別段本実施例のように往復運動しながら成膜
する機構でなくとも、基板31の全面に均一にガスを供
給できるように固定してあってもよく、またガスノズル
33は固定で基板ホルダー32が移動するものであって
もよい。また、本実施例では、基板31は下方にありい
わゆるフェースアップで、被成膜面が上を向いている
が、逆に基板31を上方にしていわゆるフェースダウン
で被成膜面が下を向いた形状にして、ガスノズル33が
その下から上の基板31向けてガスを供給してもよい。
ランソース流量制御器39が接続してガスノズル33に
接続されている。酸素36は、酸素用流量制御器40を
通してオゾナイザー43に接続しその後ガスノズル33
に接続されている。オゾナイザーでは、効果的に酸素か
らオゾンを発生させる。キャリアガス37はキャリアガ
ス用流量制御器41を通してガスノズル33に接続され
ている。有機シランソース35はこの系では、有機シラ
ンの入ったタンクを加熱することで蒸気圧を高めそれを
直接有機シラン用流量制御器39で制御しているが、窒
素やヘリウムなどのガスにて、有機シランの入ったタン
クをバブリングし、それを有機シランソース35として
用いることも有用である。水素38は、水素用流量制御
器42を通して触媒44に接続されている。触媒44と
しては、白金、パラジューム、還元ニッケル、コバル
ト、チタン、パナジウム、タンタル等の3d−遷移金属
またはアルミニウム、ニッケル、白金・珪素、白金・塩
素、白金・レニウム、ニッケル・モリブデン、コバルト
・モリブデン、等の金属化合物、又は上記遷移金属とア
ルミナ、シリカゲル等の混合または化合物あるいは、ラ
ネーコバルト、ルテニウム、パラジウム、ニッケル、等
あるいはそれらと炭素の混合または化合物が適当である
が、これを粒状、網状または粉末状態で使用する。ただ
し、低融点で反応性物質の初期吸着速度を著しく高める
物質、および物質内に容易に気化し易いナトリウムなど
のアルカリ金属を含む物質、例えば銅、タングステン、
等は好ましくない。実験によると反応性物質の分解温度
以上では触媒に著しい劣化がみられた。触媒44の量、
密度に関しては反応性気体との有効接触面積に関係する
ものであり、必要に応じて調整すればよい。水素を加熱
した触媒中を通すことで、水素の一部を活性な水素ラジ
カルにする。本実施例では、白金15重量%をアルミナ
に混合した粒状のものを触媒44として用いた。
型的には300〜400℃で行った。有機シラン35は
としては正珪酸四エチルやOMCTS(Octamet
hylcyclotetrasiloxane)やHM
DS(Hexamethyldisiloxane)な
どがあるが、典型的には正珪酸四エチルを用いた。キャ
リアガスとしては、ヘリウムまたは窒素などを用いるが
典型的にはHeを用いた。水素38を有機シランソース
35の流量に対して、比率を0、0.1、0.2、0.
5、1と混入し、段差被覆性、炭素量、吸湿性を評価し
た結果を表3に示す。
の値を用いた。基板21上に段差パターン22があり、
酸化膜23が被覆している。段差パターン22はAlを
1μmの厚さ成膜して幅1μmのラインにパターニング
したものを用いた。bは段差パターン22の側面で最も
厚みの薄い所の厚さで、aは基板21上で段差パターン
22から充分に離れたところでの厚みで、測定では段差
パターン22から約3μm離れたところで測定した。炭
素量は二次イオン質量分析法にて深さ方向に基板表面ま
で測定して、その中の炭素濃度のうち最低値を単位立法
cm当たりの炭素原子の数として評価した。吸湿性は、
成膜後湿度60%RHで25℃の中に12時間保存して
3660cm-1近傍の吸収値のピークの値が、初期値か
ら増加した値をを膜厚nmで割ったものにある定数をか
けたものを用いて、規格化した。吸湿率評価は一般的で
はないが、試料間の比較は可能である。
て混合させた水素38から発生する水素ラジカルの効果
が顕著に見られている。混合させた水素38の量が、有
機シランソース35に比較して0.5倍までは、水素3
8の量の増加に伴って炭素量が減少し、吸湿性も向上し
ている。この結果からは、有機シランソース35に対し
て0.1〜0.5倍が水素ラジカルによる効果が顕著で
あり、それ以上混入しても悪化はしないが効果は飽和す
ると思われる。常圧CVD法に於いて触媒法を用いて水
素ラジカルを発生させて有機シラン─オゾン系の成膜
に、水素ラジカルを添加することで、炭素量の減少させ
ることが可能である。
を用いた薄膜トランジスタ(TFTとも呼ぶ)に本発明
を用いた例を示す。図4にTFTの作製工程を示す。ガ
ラス基板41の上に下地膜42を成膜する工程を図4
(A)に示してあるが、ガラス基板41は、ホウケイ酸
ガラス、石英などの可視光に対して透光性の大きいもの
を用いる。本実施例では、コーニング社のコーニング7
059ガラスを用いた。下地膜42を成膜する際に、本
発明を用いた、TFTが完成した後に、ゲート電圧をオ
ン方向に大きくしたときに、チャネルの下にチャネルを
流れるキャリア、例えばチャネルがNチャネル型であれ
ばチャネルを流れるキャリアは電子であり、チャネルが
Pチャネル型であればチャネルを流れるキャリアはホー
ルであるが、ゲート電圧をオン方向に大きくしていく
と、チャネルの下の基板41側に、逆型のチャネルのよ
うなものが発生することがある。ゲート電圧を大きくし
た時のドレイン電流が、本来はチャネルがオン状態にな
れば、ゲート電圧を大きくしても飽和するが、チャネル
の下の基板41側に逆型のチャネルが発生するとそのと
きにドレイン電流が急激に上がり、ゲート電圧に対する
ドレイン電流が段をもったようになる。いわゆるキンク
効果が発生する。本発明を、下地膜42を成膜するとき
に用いることで、キンク効果の発生を防止あるいは減少
させる。下地膜42の膜が、不純物を含まない、SiO
X であればキンク効果の発生は少なくなる。
VD装置を用いて正珪酸四エチル(TEOSとも呼ぶ)
と酸素と水素を用いて、成膜を行った。正珪酸四エチル
の代わりにOMCTS(Octamethylcycl
otetrasiloxane)やHMDS(Hexa
methyldisiloxane)などの有機シラン
を用いることも有効である。基板温度200〜500℃
で、典型的には400℃に加熱して、成膜圧力0.1〜
2Torrで典型的には1Torrに設定した。プラズ
マ電源としては5〜50MHzの高周波を用いるが、典
型的には20MHzを用いた。プラズマ電源の供給電力
は、0.1〜2W/cm2 を用いたが、典型的には0.
3W/cm2 で行った。正珪酸四エチルと酸素の比率
は、正珪酸四エチル:酸素=1:5〜20で典型的には、
正珪酸四エチル:酸素=1:5で行った。水素の量は、正
珪酸四エチル:水素=1:0.01〜1の範囲で行った
が、典型的には、正珪酸四エチル:水素=1:0.5で
行った。下地膜42は500〜3000Å成膜したが、
典型的には2000Åを成膜した。
VD以外にも、他のプラズマCVD法においても、有機
シランを用いて酸化膜を形成する場合は、水素ラジカル
と水素イオンによって成膜中の炭素を除去することは非
常に効果が大きく、どの様なプラズマCVD法において
も有効である。また、常圧CVDによって、下地膜42
を成膜する場合も、触媒法によって水素ラジカルを発生
させてそれを成膜中にも用いることで、やはり成膜中の
炭素を除去することが可能であり、有機シランを用いた
常圧CVD法においても本発明は有効である。常圧CV
Dを用いた成膜に対して本発明を利用する場合は、水素
を水素ラジカルにするために触媒法を用いる。触媒とし
ては、白金、パラジューム、還元ニッケル、コバルト、
チタン、パナジウム、タンタル等の3d−遷移金属また
はアルミニウム、ニッケル、白金・珪素、白金・塩素、
白金・レニウム、ニッケル・モリブデン、コバルト・モ
リブデン、等の金属化合物、又は上記遷移金属とアルミ
ナ、シリカゲル等の混合または化合物あるいは、ラネー
コバルト、ルテニウム、パラジウム、ニッケル、等ある
いはそれらと炭素の混合または化合物が適当であるが、
これを粒状、網状または粉末状態で使用する。ただし、
低融点で反応性物質の初期吸着速度を著しく高める物
質、および物質内に容易に気化し易いナトリウムなどの
アルカリ金属を含む物質、例えば銅、タングステン、等
は好ましくない。実験によると反応性物質の分解温度以
上では触媒に著しい劣化がみられた。触媒の量、密度に
関しては反応性気体との有効接触面積に関係するもので
あり、必要に応じて調整すればよい。水素を加熱した触
媒中を通すことで、活性な水素ラジカルを発生させる。
酸素はオゾナイザーを通すことで、活性なオゾンを発生
させる。基板を加熱した常圧CVD装置において、正珪
酸四エチルの入ったタンクを窒素等のキャリアガスでバ
ブリングして、オゾナイザーを通して酸素を導入し、触
媒を通して水素を導入する。ガスは拡散機構を有するガ
スノズルから、全て混合して基板上に供給される。常圧
CVDにおいて正珪酸四エチルとオゾンのみで成膜を行
う場合に、表面の親水性である場合と疎水性である場合
とで、形成される酸化膜に大きな違いがある。疎水性の
表面をもつ基板上では、清浄な成膜が可能であるが、親
水性をもつ表面では成膜異常や成膜速度の低下などが発
生しやすい。水素ラジカルを伴う本発明では、脱炭素効
果とともに、基板表面を活性な水素がターミネートする
ことで疎水性の表面を形成し、成膜異常や成膜速度の低
下を防ぐことが可能である。特にN2 キャリアガスの
0.01〜1倍程度の水素を導入すると効果が大きく、
正珪酸四エチルを加熱して直接ガス化した場合は、その
0.1〜1倍程度が効果が大きい。
のに、活性層43としてアモルファスシリコンを成膜し
たものが、図4(B)である。アモルファスシリコン
は、厚み50〜3000Å程度であり、典型的には40
0〜1000Åを成膜した。成膜方法としては、プラズ
マCVD法、減圧熱CVD法、スパッタ法等を用いた。
本実施例では、プラズマCVD法にて、シランを分解さ
せて、基板温度200〜400℃で、典型的には250
〜350℃で成膜した。その後、アモルファスシリコン
をいわゆる固相成長させて、多結晶化(ポリシリコン
化)するが、その方法には、本出願人による特開平6−
232059、特開平6−244103、特開平6−2
44104に記載された発明を用いることで、600℃
以下で、固相成長させることができる。固相成長させる
前に、アモルファスシリコン中の、水素をある程度取り
除いておかなけば、固相成長させるときの加熱によっ
て、水素が急激にアモルファスの中から外にでるためひ
どい場合は、穴があくことがある。そのために、固相成
長前に、400〜500℃で0.5〜5時間窒素中での
水素出し工程を入れることは有効である。典型的には4
00℃で1〜2時間、窒素中にて行った。
に歪み点が高温のもの以外は、熱のサイクルによって、
基板が縮むいわゆるシュリンケージの問題が発生する。
このシュリンケージは、事前に一度高温にして、その後
のプロセスをその温度以下で行うことによって、ある程
度回避することが可能である。つまり、固相成長を行う
ときにこのシュリンケージの対策も同時に行うことにな
る。本出願人による特開平6−232059、特開平6
−244103、特開平6−244104に記載された
発明を用いることで、600℃以下で、固相成長させる
ことができ、例えば500℃による固相成長も可能であ
る。また、この方法を利用しないで固相成長させるため
には、600℃で4〜24時間の固相成長時間を必要と
する。固相成長が終了して、活性層43がアモルファス
シリコンからポリシリコンに変化するが、活性層43
が、ポリシリコンの中に微量のアモルファス成分をもつ
よな場合は、活性層43に、レーザを照射してレーザ結
晶化させることも有効である。また、熱による固相成長
をせずに、水素出し工程の後に、レーザを照射して活性
層43をアモルファスシリコンから、ポリシリコンにか
えることも有効である。レーザの条件は、レーザ源とし
てArF、ArCl、KrF、KrCl、XeF、Xe
Clなどのいわゆるエキシマレーザを用いる。照射エネ
ルギーとしては、レーザ本体からの出口エネルギーで4
00〜1000mJで、レーザを光学系にて加工して、
基板41表面にて、150〜500mJ/cm2 程度に
して照射する。エネルギーはレーザの1回当たりのエネ
ルギーである。基板温度は、室温〜300℃に加熱す
る。照射の繰り返し周波数は、20〜100Hz程度で
あり、レーザの基板41上での移動速度は1〜5mm/
秒で、ビームをスキャンさせるか、基板41を移動する
ステージに配置してステージを移動させる。本実施例で
は、KrFエキシマレーザを用いて、本体出口出力55
0〜650mJで、基板41上で、180〜230mJ
/cm2 で、照射の繰り返し周波数35〜45HZで、
基板41を乗せているステージを2.0〜3.0mm/
秒の速度で移動しさせた。
3がアモルファスシリコンから、ポリシリコンにした後
に、活性層43をパターニングしてアイランド44を形
成するしたものが図4(C)である。活性層43のパタ
ーニングは、公知のフォトリソグラフィーを用いてレジ
ストをパターニングして、その後レジストをマスクとし
て、活性層43をエッチングしてアイランド44を形成
する。エッチングとしては、ウェットエチング、ドライ
エッチングなどがあるが、本実施例では、CF4 とO2
を用いた平行平板高周波プラズマ処理装置を用いた。
縁膜45を成膜したものが図4(D)になる。このアイ
ランド44とゲート絶縁膜45の界面が、最終的なTF
Tの特性に大きな影響を及ぼすために、このゲート絶縁
膜45自体の成膜に本発明を用いるが、その成膜まえの
アイランド44上のクリーニングが非常に重要になって
くる。炭素等の有機物に関しては、過酸化水素水に硫酸
を加えた溶液での洗浄やオゾンあるいは酸素プラズマに
よるドライアッシングなどがよく知られている。しかし
ながら、本出願人の研究によって炭素の除去に関して
は、さらに複雑な状況があることが判明した。炭素の汚
染混入がどこからあるのかといえば、フォトリソプロセ
ス中に、任意のパターンを形成するために用いるフォト
レジストは感光性有機物であり、炭素汚染の原因にもな
る。また、半導体装置の作製において、薄膜プロセスは
もはや必須用件であり、そのための真空装置も必須装置
となっているが、真空装置の真空にするための真空ポン
プには、いまだ油を用いているものもあり、炭素汚染の
原因にもなる。それ以外にも、基板キャリアとして用い
るテフロン(PFA)、ポリプロピレン(PP)、ポリ
フッ化ビニリデン(PVDF)、3フッ化エチレン共有
合樹脂(ECTFE)、4フッ化エチレン共有合樹脂
(ETFE)、ポリエチレン(PE)などからの蒸気圧
や、クリーンルーム内の床材、壁材などからの汚染もあ
る。フォトリソ工程後にドライアッシングを行い、各工
程の直前に、過酸化水素水に塩酸を1対1で加えた溶液
を80℃に加熱して用いていることで有機物の除去を行
い(以後、ウェットアッシングと呼ぶ)。すぐに次の処
理を行なうようにすることが従来の方法である。ドライ
アッシングとウェットアッシングによって、ほとんどの
有機物を取り除くことができるように思われていたが、
公知のXPSによって、基板表面の炭素汚染を評価する
と、C−Cの結合のみほとんど除去されていないことが
判明した。
る不純物を取り除くことに関して水素ラジカルあるいは
水素イオンが有効に作用する。水素ラジカルだけでも十
分な効果があるが、それに酸素ラジカルあるいはオゾン
または酸素イオンを加えるとその除去効果は増大するこ
ともわかった。これは、炭素結合に対して水素ならびに
酸素のラジカル等が反応しCHX 、COX 、COH等の
気体を形成し、それによって結果的に炭素がガス化す
る。水素のラジカルあるいは水素イオンを発生させるた
めには、例えば平行平板のプラズマ装置の中に、基板を
配置する。この時の基板は、プラズマイオン等の損傷を
受けないようにするために、陽極(アノード)側に配置
した方がよく、基板を加熱できるようにすると、熱によ
る離脱も作用し効果は増進される。水素ガスを、導入し
て平行平板の間に、高周波電力を印可すると、プラズマ
が発生する。プラズマ中では、水素イオン、電子ととも
に活性の高い中性の水素ラジカルが発生する。このラジ
カルあるいはイオンの量を増やすには、高周波電力を増
加することも有用ではあるが、電子サイクロトロン共鳴
を利用したマイクロ波を用いるとさらに水素ラジカルと
イオンの量を増加することが可能である。発生した水素
ラジカルとイオンは、基板表面に達し、そこで炭素の一
重結合C−Cと反応して、其を除去する。反応して、ガ
ス化した炭素は、ポンプによって排気される。
硫酸:過酸化水素水=1:1を80℃に加熱して、その
中に5〜10分間浸して、炭素汚染物をある程度除去
し、その後塩酸:過酸化水素水=1:1を80℃に加熱
して、その中に5〜10分間浸して、重金属を除去す
る。このような洗浄は、基板41等に、影響を与える場
合には、その洗浄を行わない。その後、アイランド44
の表面から、炭素の一重結合をすくなくとその一部にお
いて含んでいる、炭素汚染物を除去するために、プラズ
マ処理装置に基板41を配置する。
の表面を清浄にした後に、ゲート絶縁膜45を成膜する
ので、ゲート絶縁膜45を成膜する装置と、炭素の一重
結合をすくなくとその一部において含んでいる、炭素汚
染物を除去するためのプラズマ処理装置は、同一の反応
室で行えることが望ましい。ゲート絶縁膜45の成膜と
炭素の一重結合をすくなくとその一部において含んでい
る、炭素汚染物を除去するためのプラズマ処理装置を兼
ねるものとしては、平行平板型のプラズマCVD装置、
あるいは、電子サイクロトロン共鳴を利用したマイクロ
波プラズマCVD装置、石英チャンバの周りに電極を配
置した無電極放電のプラズマCVD装置などがある。本
実施例では、平行平板型のプラズマCVD装置を用い
た。
いて含んでいる、炭素汚染物を除去するためのプラズマ
処理を行う方法として、平行平板型のプラズマ処理装置
のアノード側に、アイランド44が形成されている基板
41を配置した。平行平板の電極であるアノードとカソ
ードの電極間隔は、30〜150mmの間で調整した。
典型的には70mmで行ったが、それより大きくても小
さくても条件を選べば問題は少ない。ガスは、カソード
電極が、シャワーヘッドになっておりそこからガスが反
応空間に導入され、基板41の表面で均一に流れるよう
に、シャワーヘッド内に拡散板等の工夫が施されてい
る。水素ガスと酸素ガスを同量導入させた。量的には、
処理室の大きさにもよるが、プラズマ処理を行う圧力が
50mTorr〜10Torrの間であり、ガスのレジ
デンスタイムが5秒以下となるようにした。レジデンス
タイムが10秒を越えると、ガス化した炭素の再付着が
発生することが時折みられたためにできるだけ、除去し
た炭素は速やかに排気するためにレジデンスタイムを5
秒以下にしたが、大体10秒以下であれば問題ない。例
えば40リットルのチャンバーで、圧力1Torrで3
16SCCMのガスを流せばレジデンスタイムは、約1
0秒になる。レジデンスタイムは、チャンバー容積とチ
ャンバー内圧力の積をガスの流量で割ったものになるた
めに、レジデンスタイムを小さくするためには、チャン
バー容積や圧力を小さくするか、ガス流量を増加するこ
とが必要になってくる。本実施例では、チャンバー容積
40リットル、処理圧力1Torr、酸素400SCC
M、水素400SCCMでレジデンスタイムを約4秒と
した。プラズマ発生手段としては、高周波放電にて行っ
た。高周波の周波数としては、10〜100MHzを用
いたが、実施例では20MHzを用いた。印加電力とし
ては、0.1〜2W/cm2 を投入した。電力が0.1
W/cm2 を下回ると、除去は可能だが、処理時間がか
かりすぎる。また、2W/cm2 を越えると、電極が加
熱されるために其を冷却すること等が必要となり装置の
大型化、高価格化をまねいてしまう。本実施例では0.
8W/cm2 を投入した。基板は、加熱すると除去能力
は増加する。典型的には基板温度200〜500℃程度
にすると除去能力が増加する。しかし、室温〜200℃
でも充分な効果があるが、本実施例では、その後にゲー
ト絶縁膜45を形成するために基板温度を同様にするた
めに300〜400℃にて行っている。プラズマ処理時
間としては、1〜10分間程度である。これは、各種の
条件(ガスのレジデンスタイム、高周波数、投入電力、
基板温度)によって大きく変わってくるが、あまり時間
をかけることは製造プロセスとしては好ましくない。本
実施例では2分間行った。また、水素と酸素を用いて、
水素ラジカル等、酸素ラジカル等を発生させる以外に、
H2 Oを用いることもできる。H2 Oを導入するには、
幾つかの方法がある。He、Ne、Arなどの不活性ガ
スをキャリアガスとしてH2 Oの入ったタンクをバブリ
ングし、それによってH2 Oを気体として処理室へ運
ぶ。また、H2 Oの入ったタンクから処理室までの全て
を加熱して、H2 Oの蒸気圧を大きくし気体のまま処理
室にはこぶ方法もある。導入されたH2 Oはプラズマに
よって分解され水素イオン、水素ラジカル、酸素イオ
ン、酸素ラジカル、オゾンを同時に発生する。キャリア
ガスとしてHeを500〜1000SCCMでH2 Oの
入ったタンクをバブリングしても同様の効果がみられ
た。
いて含んでいる、炭素汚染物を除去するための工程の後
に、ゲート絶縁膜45を形成する。ゲート絶縁膜45
は、正珪酸四エチル(TEOSとも呼ぶ)と酸素と水素
を用いて、成膜を行った。正珪酸四エチルの代わりにO
MCTS(Octamethylcyclotetra
siloxane)やHMDS(Hexamethyl
disiloxane)などの有機シランを用いること
も有効である。基板温度は、200〜500℃で、典型
的には300〜400℃で成膜する。成膜圧力0.1〜
2Torrで典型的には0.5〜1Torrに設定し
た。プラズマ電源としては5〜50MHzの高周波を用
いるが、典型的には20MHzを用いた。プラズマ電源
の供給電力は、0.1〜2W/cm2 を用いたが、典型
的には0.3〜0.5W/cm2 で行った。正珪酸四エ
チルと酸素の比率は、正珪酸四エチル:酸素=1:5〜2
0で典型的には、正珪酸四エチル:酸素=1:10で行っ
た。水素の量は、正珪酸四エチル:水素=1:0.01
〜1の範囲で行ったが、典型的には、正珪酸四エチル:
水素=1:0.5で行った。ゲート絶縁膜45は250
〜2000Å成膜したが、典型的には500〜1200
Åを成膜した。水素ラジカルと水素イオンによって、成
膜中の炭素は、CHX あるいはCOHのような形でガス
化して、チャンバーの外へ排気される。工程終了後に、
ゲート絶縁膜45中の炭素の量をSIMSで測定したと
ころ、水素を添加しないで成膜をしたゲート絶縁膜45
としての酸化膜中の、炭素の深さ方向のプロファイルの
中で、最も低い値が1×1019cm-3であったのに対し
て、水素を添加して成膜したゲート絶縁膜45としての
酸化膜中の、炭素の深さ方向のプロファイルの中で、最
も低い値が2×1018〜7×1018cm-3であった。
成膜して、それをパターニングしてゲート電極46を形
成し、その後に、ソース・ドレイン47を形成するため
の不純物領域を形成して図4(E)になる。導電性膜と
してAl、ドープドポリシリコン、Cr、Ta、等を積
層したのちに、フォトリソグラフィー工程によってレジ
ストをパターニングして、そのご導電性膜を所望の形に
エッチングしてゲート電極46を作製する。本実施例で
はAlをスパッタによって成膜した。その後、Pをイオ
ン注入によって5×1015cm-2のドーズ量になるよう
にスルードープして、ソース・ドレイン47を形成し
た。注入は、イオン注入に限らず、プラズマドープによ
ってPHX を注入してもよい。注入したのちに、活性化
させるために600℃で5時間加熱した。ゲート電極4
6を、金属ではなくポリシリコンで形成するためには、
ドープドポリシリコンを成膜してもよいが、ノンドープ
のポリシリコンを形成したのちに、ソース・ドレイン4
7を形成するときのイオン注入あるいはプラズマドープ
によって、ドープドポリシリコンとすることも可能であ
る。
極46の取り出し配線電極49とソース・ドレイン47
の取り出し配線電極50を形成して。トップゲート型ポ
リシリコン薄膜トランジスタが完成した。これが図4
(F)になる。層間絶縁膜48を成膜する際に、本発明
を利用した。常圧CVDによって、層間絶縁膜48を成
膜する場合も、触媒法によって水素ラジカルを発生させ
てそれを成膜中にも用いることで、やはり成膜中の炭素
を除去することが可能であり、有機シランを用いた常圧
CVD法においても本発明は有効である。常圧CVDを
用いた成膜に対して本発明を利用する場合は、水素を水
素ラジカルにするために触媒法を用いる。触媒として
は、白金、パラジューム、還元ニッケル、コバルト、チ
タン、パナジウム、タンタル等の3d−遷移金属または
アルミニウム、ニッケル、白金・珪素、白金・塩素、白
金・レニウム、ニッケル・モリブデン、コバルト・モリ
ブデン、等の金属化合物、又は上記遷移金属とアルミ
ナ、シリカゲル等の混合または化合物あるいは、ラネー
コバルト、ルテニウム、パラジウム、ニッケル、等ある
いはそれらと炭素の混合または化合物が適当であるが、
これを粒状、網状または粉末状態で使用する。ただし、
低融点で反応性物質の初期吸着速度を著しく高める物
質、および物質内に容易に気化し易いナトリウムなどの
アルカリ金属を含む物質、例えば銅、タングステン、等
は好ましくない。実験によると反応性物質の分解温度以
上では触媒に著しい劣化がみられた。触媒の量、密度に
関しては反応性気体との有効接触面積に関係するもので
あり、必要に応じて調整すればよい。水素を加熱した触
媒中を通すことで、活性な水素ラジカルを発生させる。
酸素はオゾナイザーを通すことで、活性なオゾンを発生
させる。基板を加熱した常圧CVD装置において、正珪
酸四エチルの入ったタンクを窒素等のキャリアガスでバ
ブリングして、オゾナイザーを通して酸素を導入し、触
媒を通して水素を導入する。ガスは拡散機構を有するガ
スノズルから、全て混合して基板上に供給される。N2
キャリアガスの0.01〜1倍程度の水素を導入すると
効果が大きく、正珪酸四エチルを加熱して直接ガス化し
た場合は、その0.1〜1倍程度が効果が大きい。本実
施例では、Niを用いて、触媒温度500℃にて水素か
ら水素ラジカルを発生させた。水素の量は、N2 キャリ
アガスの0.3〜0.8倍とした。基板温度350℃で
7000〜15000Åを成膜した。典型的には900
0〜12000Åで成膜した。
45、層間絶縁膜48をすべて有機シランを用いた酸化
膜を形成して、その全ての成膜に対して本発明を用いた
が、下地膜42のみに本発明を適用しても、ゲート絶縁
膜45のみに適用しても、また層間絶縁膜48のみ適用
してもよい。それは、本発明は、有機シラン系に対して
成膜中の炭素を除去するものであるので、有機シランを
用いない成膜に本発明を利用しなくてもよい。それ以外
にも、炭素の量を減少させる以外に他の膜特性を重視す
るために、本発明を利用しなくともよい。従って、下地
膜42と層間絶縁膜48に対しては、本発明を利用した
酸化膜を成膜し、ゲート絶縁膜45は、熱酸化膜やシラ
ンと酸素を用いたものを利用してもよい。それ以外にも
組み合わせは色々と考えられる。
ャネル長8μmチャネル幅100μmでありその特性
は、移動度がNチャネル型で153cm2 /Vsec、
Pチャネル型で119cm2 /Vsecと大きく、ま
た、キンク効果は全く観測されなかった。耐湿性に関し
ても、150℃ 60%RH に12時間放置した後
に、特性の変化は見られなかった。本来このTFTの上
にSiNX の保護膜があればさらに耐湿性は向上する。
炭素が下地膜42、ゲート絶縁膜45、層間絶縁膜48
のすべてで、本発明を利用しない場合に比較して大幅に
少ないために、TFT特性の向上ならびに、信頼性の向
上が可能となった。
したラインアンドスペース配線に対して、その埋め込み
と平坦化用の絶縁膜成膜に対して利用した例を示す。図
5に、実施例の金属配線の埋め込みの様子を示す。半導
体基板51とその表面に熱酸化させた熱酸化膜52があ
り、その上に金属配線53があり、さらにその上に埋め
込み用の絶縁膜54がある。半導体基板51としては、
単結晶シリコンウェハが主に用いられるが、GaAs等
の化合物半導体基板でもよく、多結晶半導体基板を用い
てもよい。本実施例では、100面のP型シリコンウェ
ハを用いている。熱酸化膜52は、ウェット酸化でもド
ライ酸化でもよいが、本実施例ではドライ酸化による熱
酸化膜52を約500Åを半導体基板51の全面に拡散
成長させた。そのうえの金属配線53は、Alをスパッ
タにて成膜した、Alには、Siを2%混合したターゲ
ットを用いて、Alのヒロックを防止している。金属配
線53としてのAlは、厚さ1μm、幅1μmのアスペ
クト比1になるよに、異方性ドライエッチングを行って
形成してある。配線間隔は、0.3〜1.0μmの間で
変化させた。
した。本発明による有機シランを用いた成膜として、プ
ラズマCVD法、常圧CVD法などがあるが、本実施例
では常圧CVD法によって絶縁膜54を成膜した。常圧
CVDによって、絶縁膜54を成膜する場合も、触媒法
によって水素ラジカルを発生させてそれを成膜中にも用
いることで、やはり成膜中の炭素を除去することが可能
であり、有機シランを用いた常圧CVD法においても本
発明は有効である。常圧CVDを用いた成膜に対して本
発明を利用する場合は、水素を水素ラジカルにするため
に触媒法を用いる。触媒としては、白金、パラジュー
ム、還元ニッケル、コバルト、チタン、パナジウム、タ
ンタル等の3d−遷移金属またはアルミニウム、ニッケ
ル、白金・珪素、白金・塩素、白金・レニウム、ニッケ
ル・モリブデン、コバルト・モリブデン、等の金属化合
物、又は上記遷移金属とアルミナ、シリカゲル等の混合
または化合物あるいは、ラネーコバルト、ルテニウム、
パラジウム、ニッケル、等あるいはそれらと炭素の混合
または化合物が適当であるが、これを粒状、網状または
粉末状態で使用する。ただし、低融点で反応性物質の初
期吸着速度を著しく高める物質、および物質内に容易に
気化し易いナトリウムなどのアルカリ金属を含む物質、
例えば銅、タングステン、等は好ましくない。実験によ
ると反応性物質の分解温度以上では触媒に著しい劣化が
みられた。触媒の量、密度に関しては反応性気体との有
効接触面積に関係するものであり、必要に応じて調整す
ればよい。水素を加熱した触媒中を通すことで、活性な
水素ラジカルを発生させる。酸素はオゾナイザーを通す
ことで、活性なオゾンを発生させる。基板を加熱した常
圧CVD装置において、正珪酸四エチルの入ったタンク
を窒素等のキャリアガスでバブリングして、オゾナイザ
ーを通して酸素を導入し、触媒を通して水素を導入す
る。ガスは拡散機構を有するガスノズルから、全て混合
して基板上に供給される。
酸四エチルとオゾンのみで成膜を行う場合に、表面の親
水性である場合と疎水性である場合とで、形成される酸
化膜に大きな違いがある。疎水性の表面をもつ基板上で
は、清浄な成膜が可能であるが、親水性をもつ表面では
成膜異常や成膜速度の低下などが発生しやすい。絶縁膜
54を成膜する場合に、金属配線53上は、問題ない
が、熱酸化膜52上は、親水性であり、通常は、成膜の
初期には低濃度のオゾンによって成膜し、その後に高濃
度のオゾンで成膜するような処理をしなくては成膜異常
が発生しやすく、少なくとも親水性表面の一部に成膜す
る場合に問題があった。水素ラジカルを伴う本発明で
は、脱炭素効果とともに、基板表面を活性な水素がター
ミネートすることで疎水性の表面を形成し、成膜異常や
成膜速度の低下を防ぐことが可能である。そのために、
成膜の初期から最後までオゾン濃度を変化させることな
く成膜を行うことができ、膜の膜厚方向のプロファイル
に変化が少ない。本実施例では、オゾン濃度1.5〜
3.0%で成膜を行った。
2 H5 )4 などのFを含む有機シランを用いることで、
炭素の含有量が少なく、しかもSiOX よりも誘電率の
低いFドープのSiOX を作製することができるため
に、LSIでの配線間の横方向の容量を低減することが
可能である。水素の量としてはN2 キャリアガスの0.
01〜1倍程度の水素を導入すると効果が大きく、正珪
酸四エチルなど有機シランをを加熱して直接ガス化した
場合は、その0.1〜1倍程度が効果が大きい。
μmまでは、本発明を用いた成膜では、埋め込みが完全
にできたが、水素を添加しない従来の方法では、成膜初
期に低オゾン(1%以下)によって成膜しその後にオゾ
ン濃度を向上させたものは、埋め込みが完全にできた
が、成膜初期から高いオゾン濃度(1.0%以上)で成
膜したものは熱酸化膜52上で、成膜異常がおこり、埋
め込みができなかった。配線間が0.3〜0.5μmで
は、0.3μmに近づくほど埋め込みは、本発明を用い
た場合も、用いない場合も埋め込みは完全にはできなか
った。これは、成膜方法であるところの常圧CVDの限
界であろうと思われる。
0℃ 80%RH 50時間の放置で、本発明を用いた
膜には、吸湿性は、赤外吸収において全く検出されなか
ったが、本発明を用いないもの全てに、赤外吸収にて3
660cm-1の付近に、Si−OHの吸収モードが観測
された。
性がよく、炭素の含有量を従来より減少させ、吸湿性を
少なくし、よって半導体装置の特性の向上と信頼性を向
上させる、半導体装置の製造方法を提供する。また、そ
の製造方法を実現するための半導体装置製造装置をも提
供し、その装置を用いることで有機シラン系のソースガ
スを用いた成膜で、成膜中に炭素を除去することが可能
である。
す図。
図。
図。
Claims (13)
- 【請求項1】プラズマCVD法または常圧CVD法によ
って有機シラン系のソースと、酸素あるいは酸素から形
成したオゾンなどのソース、を少なくとも含んだ気体を
用いて加熱した基板に酸化膜を成膜する工程を有する半
導体装置の製造方法において、 前記酸化膜の成膜中に水素を添加して、前記水素を水素
ラジカルとなして酸化膜を成膜する、または、 前記酸化膜を成膜する工程中に、水素を水素ラジカルと
なしてから添加して酸化膜を成膜することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】プラズマCVD法または常圧CVD法によ
って有機シラン系のソースと、酸素あるいは酸素から形
成したオゾンなどのソース、を少なくとも含んだ気体を
用いて加熱した基板に酸化膜を成膜する工程を有する半
導体装置の製造方法において、 前記酸化膜を成膜する工程中にH2 Oを添加して前記H
2 Oから水素ラジカルを形成して酸化膜を成膜すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】常圧CVD法によって、有機シラン系のソ
ースと、酸素あるいは酸素から形成したオゾンなどのソ
ース、を少なくとも含んだ気体を用いて、オゾン濃度1
%以上の濃度で、親水性表面を有する基板を加熱し、少
なくとも前記親水性表面上の一部に酸化膜を成膜する工
程において、 前記酸化膜を成膜する工程中に水素を添加して、前記水
素を水素ラジカルとなして酸化膜を成膜する、または、 前記酸化膜を成膜する工程中に、水素を水素ラジカルと
なしてから添加して酸化膜を成膜することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】プラズマCVD法によって有機シラン系の
ソースと、酸素あるいは酸素から形成したオゾンなどの
ソース、を少なくとも含んだ気体を用いて加熱した基板
に酸化膜を成膜する工程を有する半導体装置の製造方法
において、 前記酸素の量が、前記有機シラン系ソースの15倍以下
の量であって、 前記酸化膜を成膜する工程中に、水素を前記有機シラン
系ソースの0.01倍以上の量を添加して、前記水素を
水素ラジカルとなして酸化膜を成膜することを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】プラズマCVD法によって有機シラン系の
ソースと、酸素あるいは酸素から形成したオゾンなどの
ソース、を少なくとも含んだ気体を用いて加熱した基板
に酸化膜を成膜する工程を有する半導体装置の製造方法
において、 前記酸素の量が、前記有機シラン系ソースの15倍以下
の量であって、 前記酸化膜を成膜する工程中に、キャリアガスを前記有
機シラン系ソースの0.1〜1倍の量をH2 O中をバブ
リングさせて前記H2 Oを添加して前記H2 Oから水素
ラジカルを形成して酸化膜を成膜することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】常圧CVD法によって、有機シラン系のソ
ースと、酸素あるいは酸素から形成したオゾンなどのソ
ース、を少なくとも含んだ気体を用いて加熱した基板に
酸化膜を成膜する工程を有する半導体装置の製造方法に
おいて、 前記酸化膜を成膜する工程中に、水素を前記有機シラン
系ソースの0.1倍以上の量を添加して前記水素を水素
ラジカルとなして酸化膜を成膜することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項7】ガラス基板上に、薄膜トランジスタを形成
する工程における、活性層となる半導体層の下方に成膜
される酸化膜を成膜する工程において、プラズマCVD
法または常圧CVD法によって有機シラン系のソース
と、酸素あるいは酸素から形成したオゾンなどのソー
ス、を少なくとも含んだ気体をを用いて加熱した基板に
酸化膜を成膜する工程を有する半導体装置の製造方法に
おいて、 前記酸化膜を成膜する工程中に水素を添加して、前記水
素を水素ラジカルとなして酸化膜を成膜する、または、 前記酸化膜を成膜する工程中に、水素を水素ラジカルと
なしてから添加して酸化膜を成膜することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】ガラス基板上に、薄膜トランジスタを形成
する工程における、活性層となる半導体層の上方に成膜
される酸化膜を成膜する工程において、プラズマCVD
法によって有機シラン系のソースと、酸素あるいは酸素
から形成したオゾンなどのソース、を少なくとも含んだ
気体をを用いて加熱した基板に酸化膜を成膜する工程を
有する半導体装置の製造方法において、 前記酸化膜を成膜する工程中に水素を添加して、前記水
素を水素ラジカルとなして酸化膜を成膜する、または、 前記酸化膜を成膜する工程中に、水素を水素ラジカルと
なしてから添加して酸化膜を成膜することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】ガラス基板上に、薄膜トランジスタを形成
する工程における、ゲート絶縁膜の上方に成膜される酸
化膜を成膜する工程において、プラズマCVD法または
常圧CVD法によって有機シラン系のソースと、酸素あ
るいは酸素から形成したオゾンなどのソース、を少なく
とも含んだ気体をを用いて加熱した基板に酸化膜を成膜
する工程を有する半導体装置の製造方法において、 前記酸化膜を成膜する工程中に水素を添加して、前記水
素を水素ラジカルとなして酸化膜を成膜する、または、 前記酸化膜を成膜する工程中に、水素を水素ラジカルと
なしてから添加して酸化膜を成膜することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】請求項1〜9のいずれかにおいて、有機
シラン系ソースが、TEOS,OMCTS,HMDSの
何れかを用いることを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項11】請求項1〜9のいずれかにおいて、有機
シラン系ソースが、弗素を含んだ材料であることを特徴
とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】真空室と、 平行平板型の電極と、 前記電極の片側に、整合器を介して接続されたプラズマ
電源と、 前記電極の前記プラズマ電源が接続されていない側の電
極上に被成膜面を有する基板を配置するための、基板ホ
ルダーとを有し、 前記基板ホルダーは加熱可能であり、 前記真空室には、流量制御用の制御弁を介してポンプが
接続されている、プラズマCVD装置において、 有機シラン系ガスと、酸素あるいは酸素の一部をオゾン
にしたものとが、それぞれ流量制御器を介して、前記電
極の前記プラズマ電源が接続されている電極から真空室
内にガスが導入され、 かつ、水の入ったタンクを、流量制御器を介してキャリ
アガスがバブリングして、前記キャリアガスとともに水
を、前記有機シラン系ガスとは独立して前記真空室内に
導入されることを特徴とする半導体装置の製造装置。 - 【請求項13】常圧CVD装置であって、 被成膜面を有する基板を配置するための加熱可能な基板
ホルダーと、 前記基板の被成膜面に相対してガスノズルを有し、 有機シラン系ソースとキャリアガスが流量制御器を介し
て前記ガスノズルに接続され、 酸素が流量制御器を介して前記酸素の一部をオゾンにす
るオゾナイザーに接続したあとで、前記ガスノズルに接
続され、 水素が流量制御器を介して前記水素の一部を水素ラジカ
ルにする触媒に接続したあとで前記ガスノズルに接続さ
れた構成を有することを特徴とする半導体装置の製造装
置。
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KR1019960039195A KR100319333B1 (ko) | 1995-09-08 | 1996-09-06 | 반도체장치제작방법 |
US08/706,666 US6323142B1 (en) | 1995-09-08 | 1996-09-06 | APCVD method of forming silicon oxide using an organic silane, oxidizing agent, and catalyst-formed hydrogen radical |
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-
1995
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