JPH0981932A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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JPH0981932A
JPH0981932A JP20304695A JP20304695A JPH0981932A JP H0981932 A JPH0981932 A JP H0981932A JP 20304695 A JP20304695 A JP 20304695A JP 20304695 A JP20304695 A JP 20304695A JP H0981932 A JPH0981932 A JP H0981932A
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css
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area
recording medium
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JP20304695A
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Takeshi Sato
毅志 佐藤
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Kao Corp
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたCSS耐久性を示し、又、超低グライ
ドハイト特性を達成できる磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 基板と、該基板上に形成されたCSS領
域とデータ領域とを有し、CSS領域からデータ領域へ
の表面粗さが連続的に遷移しており、かつ前記CSS領
域のRaが10〜40Åである磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体およ
びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は耐
久性に優れた磁気ディスク等の磁気記録媒体およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスクドライブに用いら
れる磁気ディスクにおいては、ディスク上の任意の位置
で磁気ヘッドが停止、起動するいわゆるコンタクト・ス
タート・ストップ(以下、CSSと表記する)方式が採
用されていたが、この方式では停止、起動時に磁気ヘッ
ドとディスクが摺動するため、ディスクに損傷が生じた
りデータが破壊されたりする等の問題が生じていた。
【0003】そのため、今日では、磁気ディスク上に、
磁気ヘッドがCSSを行なう領域(以下、CSS領域と
表記する)、データが磁気記録され磁気ヘッドが摺動動
作を行なわないデータ領域とを形成してデータの破壊や
磁気ディスクの機械的損傷を防ぐ方式が主流となってい
る。
【0004】この方式では、磁気ヘッド浮上量をより少
なくして高密度記録を達成するためにデータ領域の表面
はできるだけ平滑にされる。一方、CSS領域は、磁気
ヘッドが脱着するという機能から、磁気ヘッドのより速
い離脱や、ヘッドの停泊時の液体成分(潤滑剤や水分
等)の凝集を防止することが必要であり、そのため一般
にCSS領域の表面粗さは、データ領域の表面粗さより
も粗くされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にCSS領域とデータ領域の表面粗さが違うことは、今
日要求される磁気ヘッドの低浮上量化には大きな障害と
なる。すなわち、磁気ヘッドがCSSゾーンで摺動し、
浮上してデータゾーンに移動する際の磁気ディスク表面
形状の差によって生ずる磁気ヘッドの浮上姿勢の乱れが
磁気ディスクと磁気ヘッドの高速度での接触を引起し、
その結果、磁気ヘッドの損傷、磁気ディスクのクラッシ
ュ、デジタルデータのバースト的な破壊等が生ずる。
【0006】CSSゾーンの突起を研磨等により低くす
る方法も考えられるが、この場合、突起上部の表面積が
大きくなってしまうので、磁気ヘッドとの接触面積も大
きくなり、停止時から作動する際の摩擦係数も増大し消
費電力が大きくなり、またCSS領域の寿命が短くな
る。
【0007】特開平6−111291号公報には、この
ような問題を解決するために、CSS領域とデータ領域
の間に表面粗さ、接触面積、表面形状高さが連続的に変
化している遷移領域を設けた磁気記録媒体が提案されて
いるが、この磁気記録媒体もCSS領域、遷移領域、デ
ータ領域への表面形状の変化は諧調的であり、磁気ヘッ
ドの浮上姿勢は必ずしも十分でない。また、かかる公報
に記載された磁気記録媒体は、遷移領域の幅が不十分で
あるためCSS領域とデータ領域でGHT(グライトハ
イト)特性が大きく変化し、磁気ヘッドがクラッシュし
やすく、またCSS領域ではエラーが多数発生するとい
う傾向を示す。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の点
に鑑み、さらに磁気ヘッドの浮上安定性を改良すべく鋭
意研究した結果、CSS領域からデータ領域への表面形
状を諧調的ではなく連続的に変化させ、しかもCSS領
域の中心線平均粗さ(Ra)を特定範囲とすることによ
り、目的とする磁気記録媒体が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、基板と、該基板上に形
成されたCSS領域とデータ領域とを有する磁気記録媒
体において、前記CSS領域から前記データ領域への表
面粗さが連続的に遷移しており、かつ前記CSS領域の
中心線平均粗さ(Ra)が10〜40Åであることを特徴
とする磁気記録媒体を提供するものである。
【0010】かかる磁気記録媒体は、前記CSS領域
を、スパッタ源と前記基板のCSS領域となる部分との
間に記基板と非接触のマスキング手段を設けて、前記基
板上にスパッタ粒子を堆積させるスパッタ法により形成
する工程を含む方法により製造される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においてCSS領域とは、
主として磁気記録媒体の停止時に磁気ヘッドとの接触が
生じる領域であり、データ領域とは磁気記録媒体の停止
時・起動時に磁気ヘッドとの接触が生じず、主として磁
気記録を行なう領域であるが、CSS領域は必要に応じ
て磁気記録を行なう領域として使用することもできる。
【0012】また、本発明においてCSS領域からデー
タ領域へと表面粗さが連続的に変化するとは、CSS領
域からデータ領域に渡って10μm〜100μmの測定
長における表面粗さ測定を連続的に行なった場合、CS
S領域からデータ領域に至る表面粗さが単調に減少して
いることを意味する。ただし、データ領域においてはそ
の領域の表面粗さが単調に減少している必要はない。
【0013】本発明において用いられる基板は、通常の
磁気ディスク等に用いられる非磁性支持体であり、例え
ば、ガラス状カーボン材料等のカーボン、強化ガラス、
結晶化ガラス、アルミニウムおよびアルミニウム合金、
チタンおよびチタン合金、セラミックス、樹脂、あるい
はこれらの複合材料からなる基板が用いられる。これら
の中でも、ガラス状カーボン材料製の基板は、耐熱性、
軽量性等の点において特に優れたものであり、本発明に
おいて特に好ましく用いることができる。
【0014】ここで、「ガラス状カーボン材料」とは、
ガラス状カーボン単体だけでなく、ガラス状カーボンを
母材とする複合材料を含むものとする。
【0015】また、本発明では、ガラス状カーボン材料
の集合体、ガラス状カーボン材料と合成樹脂および/ま
たは炭素質フィラーを含有する複合材料集合体を使用す
ることもできる。これらは、注型、圧縮、押出し等の広
く知られた各種成型法により成型し、これを乾燥、硬化
後、高温で炭素化された形態、または基体表面にスパッ
タリング法や蒸着法等で直接ガラス状カーボン材料を析
出させた析出体の形態をなすものであり、具体的には、
特開昭60−35333号に記載された材料を使用する
のが好ましい。
【0016】本発明のディスク用基板は、空孔の数がで
きるだけ少ないガラス状カーボン材料集合体、または、
ガラス状カーボン材料を含む複合材料集合体によって製
作されることが好ましいが、このような集合体を得るた
めには、注型法による場合は例えばカーボン材料の前駆
体(熱硬化性樹脂を硬化剤あるいは熱で硬化させた状態
のもの)を得る段階において、硬化剤を均一に分散さ
せ、あるいは均一に加熱し、かつ硬化速度があまり速く
ならないように調整する。また圧縮あるいは押出し成型
法の場合は、例えばカーボン材料あるいは上記複合材料
を熱硬化性樹脂で濡らして空隙を極力減少させて成型す
ることにより得られる。
【0017】さらに、ガラス質炭素に超高温HIP(熱
間静水圧加圧)処理等を施すことにより、気孔を殆ど消
失させて密度を高くし、その特性をグラファイトに近づ
けた高密度アモルファスカーボンを用いることもでき、
具体的には特開平1−230471号等に記載されたガ
ラス状カーボンを使用することができる。
【0018】上記支持体には、スパッタテクスチャー、
テープテクスチャー等の適当な方法によりテクスチャー
処理が施される。このテクスチャー処理により基板のC
SS領域となる部分が形成され、かつCSS領域からデ
ータ領域への表面粗さが連続的に遷移したものとなる。
【0019】テクスチャー処理は、基板表面の表面粗さ
がCSS領域からデータ領域へと連続的に遷移するよう
にできれるものであればどのような方法でもよいが、ス
パッタ源からのスパッタ粒子を基板上に堆積させてCS
S領域を形成するスパッタテクスチャーが好ましく、特
に、該スパッタテクスチャーを、基板上のデータ領域と
なる部分とスパッタ源との間に基板と非接触のマスキン
グ手段、例えば遮蔽板等を設けて行なう方法が最も好ま
しい。
【0020】この方法の具体例を図1a,bに示す。図
1中、1は基板、2は遮蔽板、3はパレット等の基板支
持体である。この方法では、基板1の前に隙間を開けて
マスキング手段である遮蔽板2を設け、スパッタテクス
チャーを行なうことにより、図2に示すように、スパッ
タ粒子が遮蔽板2の内側にも回り込んで緩やかな曲線を
描いて基板1上に堆積してスパッタ層4を形成するた
め、本発明の磁気記録媒体の特徴であるCSS領域から
データ領域への連続的な表面粗さの変化が容易に達成で
きる。なお、マスキング手段と基板との距離を変更する
ことにより、スパッタテクスチャーのおよぶ範囲やRa
の傾斜(CSS領域のRaからデータ領域のRaの変化
率)が変えることができる。マスキング手段と基板の距
離としては、基板とスパッタリングターゲットの距離の
1/20〜1/2が好ましく、この場合マスクの開口部
の大きさは基板サイズの50〜70%とすることが好ま
しい。
【0021】スパッタテクスチャーに用いられるスパッ
タ源としては、Al−M合金(Mはカーバイドを形成し
得るSi,Cr,Ta,Ti,Zr,Y,Mo,Wおよ
びVから選ばれる1種または2種以上の金属)が好まし
い。なお、本発明においてスパッタとはスパッタリング
の他に、真空蒸着、イオンプレーティング等のPVD
(物理的気相成長)手段も含む概念である。なお、カー
ボン基板は基板としての性能に優れる上、高温耐久性が
良好なため、スパッタテクスチャーによる処理に好適で
ある。テクスチャー後の基板のデータ領域のRaは10
Å未満が好ましい。またCSS領域のRaは11〜35
Åが好ましい。
【0022】かかる特徴を有する基板上に、常法により
磁性層、保護層、潤滑層等が適宜形成される。磁性層と
しては、例えば、PVD手段により形成された金属薄膜
型の磁性層を挙げることができる。該金属薄膜型の磁性
層を形成する材料としては、例えばCoCr、CoN
i、CoCrX、CoNiX、CoWX(ここで、X
は、Ta、Pt、Au、Ti、V、Cr、Ni、W、L
a、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Li、S
i、B、Ca、As、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、R
h、Ag、SbおよびHf等からなる群より選ばれる1
種または2種以上を示す)等で表されるCoを主成分と
するCo系の磁性合金等を好ましく挙げることができ、
使用に際しては、単独または2種以上の混合物として用
いることができる。上記磁性層の膜厚は、20〜50n
mであるのが好ましい。
【0023】金属薄膜型の磁性層を有する記録媒体で
は、磁性層を保護する観点から、磁性層上に保護層を設
けることが一般的に行われている。この保護層は、耐磨
耗性の観点から硬度の高いものが選ばれる。例えば、A
l,Si,Ti,Cr,Zr,Nb,Mo,Ta,W等
の金属の酸化物、窒化物、炭化物、あるいはカーボンや
ボロンナイトライド等が挙げられる。この他にも、例え
ば特開平5−217154号公報、特開平5−2171
56号公報、特開平5−225555号公報、特開平5
−225557号公報、特開平5−282661号公
報、特開平6−25840号公報、特願平4−2689
52号明細書、特願平5−1720号明細書、特願平5
−217156号明細書、特願平5−40142号明細
書に開示されているものを用いることが出来る。中でも
好ましいものは炭素、炭化ケイ素、炭化タングステン、
酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、あるいは
これらの材料の複合されたものである。特に好ましいも
のはカーボン、特にダイヤモンドライクカーボンであ
る。この保護層は、厚さが5〜25nmが好ましい。保
護層は、スパッタ等のPVD手段により形成できる。
【0024】また、走行性を向上させるために、磁性層
上或いは保護層上には、例えば厚さが5〜100Å、好
ましくは10〜50Å程度の潤滑剤層を設けてもよい。
潤滑剤としては、極性基を持つ潤滑剤と極性基を持たな
い潤滑剤とを単独で用いてもよいが併用することが好ま
しい。例えば、極性基を持つ潤滑剤溶液を塗布した後、
末端に極性基を持たない潤滑剤溶液を塗布したり、極性
基を持つ潤滑剤と極性基を持たない潤滑剤との混合溶液
を塗布し、主として保護層側に近い下層側に極性基を持
つ潤滑剤を、上層側に極性基を持たない潤滑剤を存在さ
せるようにしても良い。用いられる極性基を持つ潤滑剤
は、分子量が2000〜4000のパーフロロポリエー
テル系のものであり、末端に芳香族環を持つものが好ま
しい。即ち、−(CF2CF2O)n−(CF2O)m−の骨格
を有し、末端に芳香族環を持ち、分子量が2000〜4
000であるものが好ましい。具体例としては、フォン
ブリンAM2001(モンテカチーニ社製)やデムナム
SP(ダイキン工業社製)等が挙げられる。極性基を持
たない潤滑剤は、分子量が2000〜10000のパー
フロロポリエーテル系のものが好ましい。すなわち、C
3−(CF2CF2O)n−(CF2O)m−CF3で表され、
分子量が2000〜10000のものが好ましい。具体
例としては、フォブリンZ03(モンテカチーニ社製)
等が挙げられる。塗布方法は限定されず、通常用いられ
るディップコート法やスピンコート法が挙げられる。
【0025】また、潤滑剤層は、気相重合により形成す
ることもできる。具体的には、フッ化炭素系化合物の気
相重合によって潤滑剤を合成し、これを垂直方向に立て
た、あるいは水平方向に寝かせた被析出物体の表面に析
出させることによって潤滑剤層が形成される。つまり、
気相で重合したフッ素系化合物(潤滑剤組成物)は拡散
により表面に到達して付着し、フッ素系化合物中に残存
しているラジカル等で表面と反応し、固定される。これ
によって潤滑剤層が形成される。そして、この重合反応
は気相中で進行するので、ディスク表面の不均一性に左
右されず、又、表面凝縮を促進させる為にディスクを冷
却する必要がなく、生産性にも優れている。気相重合
は、例えば、プラズマ重合やCVD(特に、光CVD)
によって行われる。光CVDで行う場合、レーザ光を被
析出物体表面には直接照射せず、原料ガス中にのみ照射
して行うのがよい。
【0026】最終的に得られた本発明の磁気記録媒体で
は、CSS領域のRaが10〜40Åとなる。CSS領
域のRaがこの範囲を外れると耐久性の劣化、GHT特
性が悪くなる。CSS領域のRaは13〜35Åである
とGHT特性(合格率)が向上するので好ましい。また
CSS領域のRp(中心線平均高さ)は50〜200Å
が好ましい。
【0027】また、最終的に得られた本発明の磁気記録
媒体では、データ領域のRaは3〜10Å、Rpは15
〜60Åであるのが好ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、CSS領域か
らデータ領域へと表面粗さが連続的に遷移しているた
め、CSS領域からデータ領域へ磁気ヘッドが移行する
際の磁気ヘッドの追従が良好となり、磁気ヘッドのダメ
ージが非常に少なくなる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下実施例にて本発明を説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0030】実施例1 ディスク基板の作製 カーボン基板1(直径1.8インチ、厚さ635μm、
Ra6Å)に、図1,2のように、データ領域となる部
分に遮蔽板2によるマスキング(遮蔽板2と基板1は非
接触で、両者の距離は5mmであり、ターゲット(図示
せず)と基板1の距離は70mm、遮蔽板の開口径は1
2mmとした)を施して、スパッタリングによりAl−
Siを堆積させてテクスチャー処理を行なった。この時
のスパッタ条件は以下の通りである。 圧力:2mTorr,Arガス雰囲気 厚さ:40nm 磁気ディスクの作製 この後、DCマグネトロンスパッタによりArガス雰囲
気中で上記テクスチャー層上に、厚さ40nmのCoC
rTa系の磁性層を設けた。続いて、ガラス状カーボン
製ターゲットを装着した対向ターゲット型のスパッタ装
置を用い、室内を排気し、そして2mTorrのガス圧
となるようArガスを導入してスパッタを行い、磁性層
上に200Å厚のガラス状カーボンからなる保護層を設
け、さらにディップコーティングにより潤滑剤層を形成
し、磁気ディスクを得た。このようにして得られた磁気
ディスクのRaとRpを触針式粗さ計(TENCOR社
製、型式P2)により、下記の条件で測定した。 触針径:0.6μm(針曲率半径) 触針押し付け圧力:7mg 測定長:50μm×310回(半径8mmから23.5
mmまで分割測定) トレース速度:2.5μm/秒 カットオフ:1.25μm(ローパスフィルタ) また、CSS領域からデータ領域における表面粗さRa
の遷移を結果を図3に示す。
【0031】〔特性評価〕上記で得た磁気ディスクにつ
いて、CSSテストおよびグライドハイトテスト(GH
T)を以下の方法により行なった。 *CSSテスト;ヤマハ社製の薄膜ヘッドを用い、ヘッ
ド荷重3.5g、ヘッド浮上量2.8μインチ、450
0rpmで5秒間稼働、5秒間停止のサイクルを繰り返
して行い、その際の静摩擦係数(μs)が0.6になる
までの回数を調べた。なお、CSSテストはディスクを
円とみなした場合の中心から12mmの位置で行なっ
た。 *GHT;PROQUIP社製MG150Tを用い、5
0%スライダヘッドを用いて行った。1.2μインチの
浮上高さの通過率が90%以上のものをS、通過率が5
0〜90%のものをA、通過率が30〜50%のものを
B、通過率が30%以下のものをCで表示した。
【0032】実施例2 実施例1において、原料基板をNiめっきAl基板(直
径1.8インチ、厚さ635μm、Ra18Å)に代え
た以外は同様にしてテクスチャー処理および磁気ディス
クの作製を行い、実施例1同様の評価を行なった。その
結果を表1に示す。
【0033】実施例3 実施例1において、テクスチャー条件を以下のように変
更して表1に示すようにCSS領域とデータ領域のR
a,Rpが異なる磁気ディスクを作製し、実施例1同様
の評価を行なった。その結果を表1に示す。 ・基板−遮蔽板間の距離:10mm ・ターゲット−基板間の距離:70mm ・遮蔽板の開口径:12mm。
【0034】比較例1 実施例1におけるテクスチャー処理を、特開平6−11
1291号公報記載の方法(リソグラフィ法)で行なっ
た。その他は実施例1と同様にして磁気ディスクを作製
し、実施例1と同様の試験を行なった。ただし、この磁
気ディスクではCSS領域とデータ領域の表面粗さは連
続的には遷移していない。その結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1中、実施例1〜3磁気ディスクは、い
ずれもCSS領域からデータ領域にかけてのヘッド浮上
安定性が良好であった。また、比較例1の磁気ディスク
は、CSS領域からデータ領域にかけて表面粗さが諧調
的に変化するため、一部クラッシュも発生する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一例を示す略図
【図2】本発明の磁気記録媒体のCSS領域の形成状態
を示す略図
【図3】実施例1で得られた磁気ディスクの表面粗さの
遷移を示すグラフ
【符号の説明】
1:基板 2:遮蔽板 4:スパッタ層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上に形成されたCSS領
    域とデータ領域とを有する磁気記録媒体において、前記
    CSS領域から前記データ領域への表面粗さが連続的に
    遷移しており、かつ前記CSS領域の中心線平均粗さ
    (Ra)が10〜40Åであることを特徴とする磁気記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 CSS領域からデータ領域への表面粗さ
    の連続的な遷移がスパッタテクスチャーによるものであ
    る請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 基板上に形成されたCSS領域とデータ
    領域とを有する磁気記録媒体を製造するにあたり、前記
    CSS領域を、スパッタ源と前記基板のCSS領域とな
    る部分との間に記基板と非接触のマスキング手段を設け
    て、前記基板上にスパッタ粒子を堆積させるスパッタ法
    により形成する工程を含む磁気記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記基板がカーボンからなる請求項3記
    載の磁気記録媒体の製造方法。
JP20304695A 1995-07-07 1995-08-09 磁気記録媒体およびその製造方法 Pending JPH0981932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5930091A (en) * 1996-03-19 1999-07-27 Hitachi, Ltd. Magnetic disk having CSS area with concave and convex portions and apparatus containing the same
US8064156B1 (en) 2003-03-05 2011-11-22 Wd Media, Inc. Magnetic recording disk having a transition zone

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US5930091A (en) * 1996-03-19 1999-07-27 Hitachi, Ltd. Magnetic disk having CSS area with concave and convex portions and apparatus containing the same
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