JPH10283626A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH10283626A
JPH10283626A JP22713597A JP22713597A JPH10283626A JP H10283626 A JPH10283626 A JP H10283626A JP 22713597 A JP22713597 A JP 22713597A JP 22713597 A JP22713597 A JP 22713597A JP H10283626 A JPH10283626 A JP H10283626A
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recording medium
magnetic recording
magnetic
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unevenness
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JP22713597A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Ikeda
英一郎 池田
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドをさらに低浮上走行させて高密度の記
録・再生を行う場合であっても、CSS耐久性に優れヘ
ッドクラッシュを起こすことがなく、したがって、ヘッ
ドスライダーの低浮上走行化、ひいては、高密度の記録
・再生を実現しうる磁気記録媒体及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 凹凸形成層の突起又は凹凸10の一つ一
つの形状を厳密に制御して突起又は凹凸10の機械的耐
久性を向上させることで、CSS耐久性を向上させヘッ
ドクラッシュを効果的に防止する。具体的には、凹凸形
成層の突起又は凹凸の形状が、頂点を基準としてベアリ
ング深さがRmax/2の位置におけるベアリングレシ
オが50%以上の値を有する形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
等に使用される磁気記録媒体及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置等の磁気記録
装置における記録容量の向上はめざましく、それに伴い
磁気記録媒体に対する高密度記録化の要請はますます厳
しいものになってきている。
【0003】ここで、一般に、ハードディスク等の磁気
記録媒体は、非磁性基板上に下地層、磁性層及び保護層
等を順次形成したもので、この上で磁気ヘッドが搭載さ
れたヘッドスライダーを浮上走行させながら記録及び再
生を行う。
【0004】したがって、この磁気記録媒体の高密度記
録化を実現するためには、磁性層の高保磁力化に加え
て、ヘッドスライダーの低浮上走行化、及びCSS(co
ntactstart/stop)に対する高い耐久性等を実現するこ
とが重要である。
【0005】特に、ヘッドスライダーを低浮上走行させ
ると、ヘッドスライダーの走行開始時及び停止時におけ
る摺動走行と浮上走行との切り替えの繰り返し動作(C
SS)の際に、磁気ヘッド及び磁気記録媒体に加わる物
理的・機械的負担が急激に増すので、このCSSにおけ
る磁気ヘッド及び磁気記録媒体の耐久性の向上(CSS
耐久性の向上)が必要になる。
【0006】これらの問題に対して、密接な関係を有す
る重要な因子として、ヘッドスライダーに接するハード
ディスク表面の表面粗さがある。この表面粗さの状態
(表面の凹凸の大きさや密度等)が上記CSS耐久性等
に大きな影響を与える場合が少なくない。それ故、従来
からこの表面粗さの状態を適切に制御しようとする試み
がなされている(特開平6−60368号公報、特開平
8−102033号公報)。
【0007】特開平6−60368号公報に記載の技術
は、非磁性基体の表面又は磁性層の表面に、離散的に分
布する窒化アルミニウムからなる凹凸を形成し、これら
の凹凸を保護層表面に反映させることによって、耐摩耗
性、耐吸着特性を改善して、磁気ヘッドの浮上距離の短
縮を図り、高密度記録の磁気ディスクを実現しようとす
るものである。
【0008】また、特開平8−102033号公報に記
載の技術は、剛体基板、磁性層又は保護層上に、連続す
る複数の部分球体として形成された窒化アルミニウムか
らなるテクスチャ層を直接形成し、磁気ディスク表面に
丸味を帯びたクラスタを形成することによって、ヘッド
・スティクション(ヘッドの吸着現象)を減少させ、か
つ、磁気記録性能が低下しない磁気ディスクを実現しよ
うとするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の磁気ディスクは近年の厳しい要請を必ずしも十
分に満たすものではない。
【0010】特に、ヘッドをさらに低浮上走行させて高
密度の記録・再生を行おうとした場合、凹凸形成層の突
起又は凹凸の高さ、大きさ、密度をより厳密に制御した
としても、CSS耐久性が十分でなくCSSの際に原因
不明のヘッドクラッシュを起こすことがあった。
【0011】本発明は上述した背景の下になされたもの
であり、ヘッドをさらに低浮上走行させて高密度の記録
・再生を行う場合であっても、CSS耐久性に優れヘッ
ドクラッシュを起こすことがなく、したがって、ヘッド
スライダーの低浮上走行化、ひいては、高密度の記録・
再生を実現しうる磁気記録媒体及びその製造方法の提供
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、従来の磁気ディスク
においては、凹凸形成層の突起又は凹凸の一つ一つの形
状に注目しておらず、突起又は凹凸の形状が機械的耐久
性の弱い形状であるため、凹凸形成層の突起又は凹凸の
高さ、大きさ、密度をより厳密に制御したとしても、C
SS耐久性が十分でなくヘッドクラッシュを起こすこと
があることを突き止めた。
【0013】そして、ヘッドをさらに低浮上走行させて
高密度の記録・再生を行うためには、凹凸形成層の突起
又は凹凸の一つ一つの形状を機械的耐久性の強い形状と
することが必要であることを見い出し、凹凸形成層の突
起又は凹凸一つ一つの形状を厳密に制御して突起又は凹
凸の機械的耐久性を向上させることで、CSS耐久性を
向上できヘッドクラッシュを効果的に防止することがで
き、したがって、ヘッドスライダーのさらなる低浮上走
行化、ひいては、さらなる高密度の記録・再生を実現し
うる磁気記録媒体を安定して製造できることを見い出し
本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち、本発明の磁気記録媒体は、 (構成1)非磁性基板上に、少なくとも、基板と磁気ヘ
ッドとの吸着を防止する凹凸形成層と、磁性層と、を有
する磁気記録媒体において、前記凹凸形成層は、離散的
に分布した島状突起又は表面に凹凸を有する連続した薄
膜からなるとともに、該突起又は凹凸の形状が、頂点を
基準としてベアリング深さがRmax/2の位置におけ
るベアリングレシオが50%以上の値を有する形状であ
ることを特徴とする構成とし、
【0015】また、前記構成1の態様として、 (構成2)前記ベアリングレシオが80%以下の値を有
する形状であることを特徴とする構成とし、
【0016】また、前記構成1〜2の態様として、 (構成3)前記凹凸形成層の突起又は凹凸の高さが、1
0〜50nmであることを特徴とする構成とし、
【0017】また、前記構成1〜3の態様として、 (構成4)前記凹凸形成層が、前記非磁性基板と前記磁
性層との間に形成されていることを特徴とする構成と
し、
【0018】また、前記構成1〜4の態様として、 (構成5)前記非磁性基板が、ガラスからなることを特
徴とする構成としてある。
【0019】また、本発明の磁気記録媒体の製造方法
は、 (構成6)非磁性基板上に、少なくとも、基板と磁気ヘ
ッドとの吸着を防止する凹凸形成層と、磁性層と、を形
成する磁気記録媒体の製造方法において、離散的に分布
した島状突起又は表面に凹凸を有する連続した薄膜から
なる凹凸形成層を、前記突起又は凹凸の形状が、頂点を
基準としてベアリング深さがRmax/2の位置におけ
るベアリングレシオが50%以上の値を有する形状とな
るよう成膜して形成することを特徴とする構成とし、
【0020】また、前記構成6の態様として、 (構成7)前記凹凸形成層を、スパッタ粒子等の被成膜
粒子が基板上で流動性を持ち、スパッタ粒子と基板との
結合よりもスパッタ粒子どうしの結合が容易となるよう
な条件で成膜して形成することを特徴とする構成とし、
【0021】また、前記構成6又は7の態様として、 (構成8)前記凹凸形成層を、基板の加熱温度及びガス
流量比を制御しつつ成膜して形成する構成とし、
【0022】また、前記構成8の態様として、 (構成9)前記凹凸形成層を、アルミニウムをターゲッ
トとし、アルゴンと窒素とからなる混合ガス雰囲気中
で、該混合ガスに対する窒素流量比(N2/(Ar+
2))を制御しつつ成膜して形成することを特徴とす
る構成とし、
【0023】また、前記構成9の態様として、 (構成10)前記混合ガスに対する窒素流量比(N2
(Ar+N2))が、1.0〜7.5%であることを特
徴とする構成とし、
【0024】また、前記構成8〜10の態様として、 (構成11)前記凹凸形成層を、基板の加熱温度を20
0〜1000℃の範囲内で制御しつつ成膜して形成する
ことを特徴とする構成としてある。
【0025】
【作用】上述の構成1によれば、凹凸形成層が、離散的
に分布した島状突起又は表面に凹凸を有する連続した薄
膜からなるとともに、その突起又は凹凸の形状を、頂点
を基準としてベアリング深さがRmax/2の位置にお
けるベアリングレシオが50%以上の値を有する形状と
しているので、突起又は凹凸の機械的耐久性を向上させ
ることができる。
【0026】ここで、ベアリングレシオとは、図1に示
すように、突起又は凹凸10の基底の面積Aに対する任
意の等高面で突起又は凹凸10を切断した時の断面積a
の割合(%)をいう。
【0027】突起又は凹凸1の高さHの半分の高さ(1
/2H)におけるベアリングレシオが50%であると図
1に示すように突起又は凹凸10の形状は三角形状とな
り、同ベアリングレシオが50%を超えると図2に示す
ように突起又は凹凸10の形状は外側に膨らみ丸味を帯
びた形状となる。そして、1/2Hにおけるベアリング
レシオが50%以上であれば、突起又は凹凸の機械的強
度が高く、ヘッドの接触に対する機械的耐久性に優れC
SS耐久性に優れる。逆に、1/2Hにおけるベアリン
グレシオが50%未満であると、図3に示すように突起
又は凹凸10の形状は内側に窪んだ鋭角的な形状とな
り、突起又は凹凸の機械的強度が弱く機械的耐久性に劣
りCSS耐久性に劣る。
【0028】なお、頂点Bを基準としてベアリング深さ
CがRmax/2の位置におけるベアリングレシオを特
に問題にしているのは、多数の突起又は凹凸のうち、C
SS耐久性やヘッドクラッシュに関し最も影響を及ぼす
のは、最大の高さを有する突起又は凹凸であるからであ
る。
【0029】ベアリングレシオの測定は、例えば、原子
間力顕微鏡(AFM)、走査型トンネル顕微鏡(ST
M)等を用いて行うことができる。
【0030】本発明では、上述したようにベアリングレ
シオをパラメーターとして凹凸形成層の突起又は凹凸一
つ一つの形状を厳密に制御して突起又は凹凸の機械的耐
久性を向上させることで、CSS耐久性を向上でき、ヘ
ッドクラッシュを効果的に防止することができる。した
がって、ヘッドスライダーのさらなる低浮上走行化、ひ
いては、さらなる高密度の記録・再生を実現しうる磁気
記録媒体を実現できる。
【0031】上述の構成2によれば、前記凹凸形成層の
突起又は凹凸の形状が、ベアリングレシオが80%以下
の値を有する形状であるので、突起又は凹凸の頂上部分
が平坦となって、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの吸着
(ヘッド・スティクション)を起こすことがない。ベア
リングレシオが80%を超えると、突起又は凹凸の頂上
部分が平坦に近くなって、ヘッド・スティクションを起
こす。
【0032】上記構成1及び2の観点から、ベアリング
レシオの好ましい範囲は50〜70%、より好ましい範
囲は55〜65%である。突起又は凹凸の好ましい静摩
擦係数は1.0以下、より好ましくは0.5以下であ
る。
【0033】上述の構成3によれば、前記凹凸形成層の
突起又は凹凸の高さを10〜50nmにすることで、C
SSに対する高い耐久性が得られ、また、磁気記録媒体
と磁気ヘッドとが吸着することなくヘッドスライダーの
低浮上走行化が実現できるので、高密度な記録・再生が
可能となる。
【0034】ここで、凹凸形成層の凹凸の高が10nm
未満の場合、磁気記録媒体と磁気ヘッドとが吸着するの
で好ましくない。また、凹凸形成層の凹凸の高さが50
nmを超えた場合、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの間隔
(スペーシング)が大きくなり、ヘッドスライダーの低
浮上走行化が図れないので、高密度な記録・再生が実現
できない。
【0035】この場合、凹凸形成層の凹凸の高さとは、
凹凸形成層が離散的に分布した島状突起からなる場合、
その島状突起の高さをいい、凹凸形成層が表面に凹凸を
有する連続したテクスチャー膜からなる場合、その表面
粗さRmaxのことを指す。
【0036】上述の構成4によれば、凹凸形成層を非磁
性基板と磁性層との間に形成することで、より高密度な
記録・再生が可能な磁気記録媒体が得られる。
【0037】なぜなら、磁気記録媒体の耐腐食性と、高
い耐摺動特性を得るために、通常、磁性層上に保護層や
潤滑層を設けるが、より高密度な記録・再生を行うに
は、磁性層表面と磁気ヘッドとのスペーシングを極力小
さくする必要があるからである。磁気記録媒体と磁気ヘ
ッドとの吸着防止や、CSSに対する高い耐久性を得る
ために、凹凸形成層を磁性層上に設けた場合、凹凸形成
層の膜厚の分だけ磁性層表面と磁気ヘッドとのスペーシ
ングが大きくなるので、より高密度な記録・再生を行う
ことができないという観点からは好ましくない。
【0038】上述の構成5によれば、非磁性基板材料と
してガラスを採用しているので、次の利点がある。すな
わち、ガラス基板の場合、従来の磁気記録媒体に多く使
用されているアルミニウム基板に比べ平滑性が非常に良
いので、凹凸形成層の凹凸を所望の高さ、大きさ、密
度、形状に高精度に制御することができる。平滑性の悪
い基板(例えば、アルミニウム基板)の場合、基板表面
が荒れているので、基板の凹凸の影響で凹凸形成層の表
面に異常突起が形成されたり、所望の値に突起高さを制
御できないので、ヘッドクラッシュが生じて磁気記録媒
体や磁気ヘッドに致命的なダメージが発生したり、ヘッ
ドスライダーの低浮上走行化が実現できず、高密度な記
録・再生が実現できないので好ましくない。
【0039】上述の構成6によれば、凹凸形成層の突起
又は凹凸の形状を機械的強度の強い形状としているの
で、CSS耐久性を向上でき、ヘッドクラッシュを効果
的に防止することができる。したがって、ヘッドスライ
ダーのさらなる低浮上走行化、ひいては、さらなる高密
度の記録・再生を実現しうる磁気記録媒体を安定して製
造できる。
【0040】上述の構成7によれば、スパッタ粒子等の
被成膜粒子が基板上で流動性を持ち、スパッタ粒子(被
成膜粒子)と基板との結合よりスパッタ粒子(被成膜粒
子)どうしの結合が容易となるような条件で凹凸形成層
を形成する構成としているので、凹凸形成層の突起又は
凹凸の形状のみならず、突起又は凹凸の高さ、大きさ等
を所望の値に高精度に制御することができる。
【0041】上述の構成8によれば、基板の加熱温度及
びガス流量比を制御しつつ成膜して凹凸形成層を形成す
る構成としているので、凹凸形成層の突起又は凹凸の形
状、高さ、大きさ等が所望の値に高精度に制御された磁
気記録媒体を安定して製造できる。
【0042】上述の構成9によれば、窒化アルミニウム
からなる凹凸形成層を、アルゴンと窒素とからなる混合
ガスに対する窒素流量比を制御して形成する構成として
いるので、ごく簡単な工程で、凹凸形成層の突起又は凹
凸の形状、高さ、大きさ等を所望の値に高精度に制御す
ることができ、したがって、磁気記録媒体の信頼性が向
上するばかりでなく、生産性の向上も図ることができ
る。
【0043】上述の構成10によれば、構成9における
混合ガスに対する窒素流量比を1〜7.5%とすること
で、凹凸形成層の突起又は凹凸の形状、高さ、大きさ等
を所望の値に高精度に制御することができる。
【0044】ここで、窒素流量比が7.5%を超える
と、窒化アルミニウムに含まれる窒化の原子%比がアル
ミニウムの原子%比よりも大きくなり窒化アルミニウム
表面が平坦に近くなって、磁気記録媒体と磁気ヘッドと
の吸着現象が起きてしまうので好ましくない。また、窒
素流量比が1%未満の場合、窒化アルミニウムの凹凸の
高さや大きさにバラツキが発生し、異常突起によるヘッ
ドクラッシュが発生するので好ましくない。
【0045】上述の構成11によれば、凹凸形成層を基
板の加熱温度を200〜1000℃の範囲内で制御しつ
つ成膜して形成する構成にしているので、表面上に凹凸
のバラツキがなく、かつ、むらのない凹凸形成層を形成
できる。
【0046】ここで、基板の加熱温度が200℃未満の
場合、基板の表面エネルギーが小さくなるので、基板に
堆積しつつあるアルミニウム原子等のスパッタ粒子(被
成膜粒子)が平面内で動き回らず、均一に分布されるた
め、凹凸ではなく平面になり易くなる。また、基板の加
熱温度が1000℃を超えてしまうと、凹凸の高さが大
きくなり、磁気記録媒体に対して磁気ヘッドを低浮上走
行させることができず、高密度な記録・再生が実現でき
ないとともに、基板の耐熱温度を超えて基板が変形して
しまう可能性があるので好ましくない。これらの観点か
ら、基板の加熱温度は、200〜600℃程度が好まし
く、230〜450℃程度がさらに好ましい。
【0047】構成11における「基板」とは、凹凸形成
層を形成するときの、非磁性基板上に磁性層等が堆積し
た基板をいい、例えば、凹凸形成層を非磁性基板上に直
接形成する場合にあっては「基板」は非磁性基板上を指
し、凹凸形成層を磁性層上に形成する場合は非磁性基板
及び磁性層を含む基板を指す。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、実施例を交えて本発明の実
施の形態について説明する。
【0049】実施例1 図4は、本発明の一実施例に係る磁気記録媒体の構成を
示す模式的断面図である。
【0050】図4に示すように、本実施例の磁気記録媒
体は、ガラス基板1の上に、順次、凹凸形成層2、下地
層3、磁性層4、保護層5及び潤滑層6を形成したもの
である。
【0051】ここで、ガラス基板1は、石英ガラス基板
を、外径65mmφ、中心部の穴径20mmφ、厚さ
0.65mmのディスク状に加工し、その両主表面の表
面粗さをRmaxで3nmになるように精密研磨したも
のである。なお、ガラス基板1の表面粗さはRmaxで
10nm以下であることが好ましく、3nm以下である
ことがより好ましい。
【0052】また、ガラス基板1としては、石英ガラス
の他に、化学強化ガラス、結晶化ガラス、オキシナイト
ライドガラス等を用いることもできる。好ましくは、凹
凸形成層を形成する際の基板加熱温度に十分耐え得る石
英ガラス、結晶化ガラス、オキシナイトライドガラスな
どの基板が総合的な面でよい。その他、本発明に使用で
きる非磁性基板としては、セラミックス、シリコン、カ
ーボン等を材料とする基板が挙げられる。
【0053】凹凸形成層2は、平均膜厚10nm、表面
粗さ(Rmax)25nmである窒化アルミニウムの連
続したテクスチャー膜である。
【0054】なお、凹凸形成層の表面粗さはRmaxで
10〜50nmであることが好ましく、10〜30nm
であることがより好ましい。
【0055】また、本発明では、凹凸形成層2は、連続
したテクスチャー膜でも良いし、離散的に分布した島状
突起でも良い。この場合、凹凸形成層の凹凸の山の高さ
は10〜50nmであることが好ましく、10〜30n
mであることがより好ましい。
【0056】上記凹凸形成層2を構成する窒化アルミニ
ウムの具体的組成は、原子%比でAl:N=65:35
である。
【0057】なお、窒化アルミニウムの好ましい原子%
の範囲は、窒化アルミニウムをAlxNy(x,y:原
子%)と表したときに、x=60〜90原子%であり、
さらに好ましくはx=60〜70原子%である。
【0058】ここで、窒化アルミニウムに含まれる窒素
の原子%比が、アルミニウムの原子%比より大きいか、
又は同じの場合(x/(x+y)≦0.5)、細かな柱
状の結晶構造になるため、窒化アルミニウム表面が平坦
に近くなり、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの吸着現象が
起きてしまうことがある。また、アルミニウム金属単体
の場合(x/(x+y)=1の場合)、凹凸の大きさや
高さにバラツキが発生するので、異常突起によるヘッド
クラッシュが発生することがある。
【0059】なお、凹凸形成層2は、ガラス基板1と磁
性層4との間に形成することが前述した観点から好まし
いが、磁性層4の上部に凹凸形成層を形成することもで
きる。
【0060】さらに、凹凸形成層2としては、上述した
窒化アルミニウムの他に、アルミニウムや、Ti、C
r、Ag、Nb、Ta、Bi、Si、Zr、Cu、C
e、Au、Sn、Pd、Sb、Ge、Mg、In、W、
Pb等の金属やそれらの合金、又はそれらの金属や合金
の酸化物、窒化物、炭化物などの低融点金属材料等であ
っても良い。
【0061】下地層3は、平均膜厚50nmのCr膜で
ある。
【0062】なお、本発明の磁気記録媒体における下地
層は、磁性層に応じて選択される。下地層としては、例
えば、Cr、Mo、Ta、Ti、W、V、B、Alなど
の非磁性金属から選ばれる少なくとも一種以上の材料か
らなる下地層等が挙げられる。Coを主成分とする磁性
層の場合には、磁気特性向上等の観点からCr単体やC
r合金であることが好ましい。また、下地層は単層とは
限らず、同一又は異種の層を積層した複数層構造とする
こともできる。例えば、Cr/Cr、Cr/CrMo、
Cr/CrV、CrV/CrV等の多層下地層等が挙げ
られる。
【0063】磁性層4は、平均膜厚20nmのCoPt
Cr膜である。このCoPtCr膜の組成は、原子%
で、Co:Pt:Cr=74:10:16である。
【0064】なお、本発明の磁気記録媒体における磁性
層の材料は特に制限されない。
【0065】磁性層としては、具体的には、例えば、C
oを主成分とするCoPt、CoCr、CoNi、Co
NiCr、CoCrTa、CoPtCr、CoNiPt
や、CoNiCrPt、CoNiCrTa、CoCrT
aPt、CoCrPtSiOなどの磁性薄膜が挙げられ
る。磁性層は、磁性層を非磁性膜(例えば、Cr、Cr
Mo、CrVなど)で分割してノイズの低減を図った多
層構成(例えば、CoPtCr/CrMo/CoPtC
r、CoCrTaPt/CrMo/CoCrTaPtな
ど)としてもよい。
【0066】また、磁性層としては、上述したCo系の
他、フェライト系、鉄−希土類系や、SiO2、BNな
どからなる非磁性膜中にFe、Co、FeCo、CoN
iPt等の磁性粒子が分散された構造のグラニュラーな
どであってもよい。また、磁性層は、内面型、垂直型の
いずれの記録形式であってもよい。
【0067】保護層5は、磁性層4上に形成された平均
膜厚5nmのCr膜と、このCr膜上に形成された平均
膜厚15nmのカーボン膜の二層からなる。
【0068】なお、本発明の磁気記録媒体における保護
層は特に制限されない。
【0069】保護層としては、例えば、Cr膜、Cr合
金膜、カーボン膜、ジルコニア膜、シリカ膜等が挙げら
れる。これらの保護膜は、下地層、磁性層等とともにイ
ンライン型スパッタ装置で連続して形成できる。また、
これらの保護膜は、単層としてもよく、あるいは、同一
又は異種の膜からなる多層構成としてもよい。
【0070】本発明では、上記保護層5上に、あるいは
上記保護層5に替えて、他の保護層を形成してもよい。
例えば、上記保護層5に替えて、Cr膜の上にテトラア
ルコキシランをアルコール系の溶媒で希釈した中に、コ
ロイダルシリカ微粒子を分散して塗布し、さらに焼成し
て酸化ケイ素(SiO2)膜を形成してもよい。
【0071】潤滑層6は、パーフルオロポリエーテル
(PFPE)からなる液体潤滑層を浸漬法によって保護
層5上に塗布して、平均膜厚1nmに形成したものであ
る。
【0072】次に、上述の実施例の磁気記録媒体の製造
例について説明する。
【0073】まず、石英ガラス基板を、外径65mm
φ、中心部の穴径20mmφ、厚さ0.65mmのディ
スク状に加工し、その両主表面の表面粗さをRmaxで
3nmになるように精密研磨する。その精密研磨した石
英ガラス基板を、洗浄機内において、純水及び純度9
9.9%以上のイソプロピルアルコール(IPA)中で
それぞれ5分間超音波洗浄し、IPA蒸気中に1.5分
間放置後、乾燥させてガラス基板1を得る。
【0074】次に、上記ガラス基板1に対し、ガラス基
板1の加熱処理、凹凸形成層2の成膜、下地層3の成
膜、磁性層4の成膜及び保護層5の成膜の各工程を、イ
ンライン型スパッタリング装置を用いて連続的に行う。
【0075】このインライン型スパッタリング装置は、
図示しないが、搬送方向に向かって、基板加熱ヒーター
が設けられた第1のチャンバー、Alターゲットが設置
された第2のチャンバー、Crターゲットが設置された
第3のチャンバー、加熱ヒーターが設置された第4のチ
ャンバー、Crターゲット及びCoPtCrターゲット
が順次設置された第5のチャンバー、並びにCrターゲ
ット及びカーボンターゲットが順次設置された第6のチ
ャンバーがそれぞれ設けられたものである。
【0076】そして、ガラス基板1をロードロック室を
介して第1のチャンバー内に導入すると、このガラス基
板1は所定の搬送装置によって上記各チャンバー内を次
々と所定の一定速度で搬送され、その間に以下の条件等
で成膜や処理がなされる。
【0077】すなわち、第1のチャンバー内では、基板
を300℃で4分間加熱する処理がなされる。第2のチ
ャンバー内では、スパッタリング条件を、スパッタ圧力
が10mtorr、スパッタ雰囲気はアルゴンと窒素で
窒素流量比(N2/(Ar+N2))が5.7%(N2
0.3sccm、Ar:5sccm)、スパッタ電力が
200Wの条件とし、凹凸形成層2たる平均膜厚10n
m、表面粗さ(Rmax)25nmの窒化アルミニウム
(原子%比でAl:N=65:35)からなる連続した
テクスチャー膜が成膜される。第3のチャンバー内では
下地層3たる平均膜厚25nmのCr膜、第5のチャン
バー内では下地層3たる平均膜厚25nmのCr膜及び
磁性層4たる平均膜厚20nmのCoPtCr膜が順次
成膜される。第6のチャンバー内では保護層5を構成す
る平均膜厚5nmのCr膜及び平均膜厚15nmのカー
ボン膜が順次成膜される。
【0078】なお、上記の第3、5、6チャンバー内の
スパッタリング条件は、スパッタ圧力が、第3のチャン
バー内では5mtorr、第5のチャンバー内では3m
torr、第6のチャンバー内では5mtorrであ
り、各スパッタ雰囲気はアルゴンの不活性ガスとし、ス
パッタ電力が、第3のチャンバーでは200W、第5の
チャンバーでは200W、第6のチャンバー内では10
0Wとした。
【0079】次いで、保護層5の形成までの工程を終え
た基板を、上記インライン型スパッタリング装置から取
り出し、その保護層5の表面に、浸漬法によってパーフ
ルオロポリエーテルを塗布し、平均膜厚1nmの潤滑層
6を形成して実施例1にかかる磁気記録媒体を得た。
【0080】実施例2〜4 実施例1における凹凸形成層2の成膜条件のうちの窒素
流量比をそれぞれ7.5%(実施例2)、4.0%(実
施例3)、1.0%(実施例4)と変化させて凹凸形成
層2を形成したこと以外は実施例1と同様にして磁気記
録媒体を製造した。
【0081】成膜された窒化アルミニウムの組成比を調
べたところ、いずれも、原子%比で、表1に示す値であ
った。
【0082】比較例1 実施例1における凹凸形成層2の成膜条件のうちの窒素
流量比を0%として凹凸形成層2を形成したこと以外は
実施例1と同様にして磁気記録媒体を製造した。
【0083】評価 上述の実施例1〜4及び比較例1の磁気記録媒体につい
て、凹凸形成層の組成(原子%)、表面粗さRmax
(nm)、Rmax/2でのベアリングレシオ(%)を
それぞれ測定した結果、及び、CSS耐久試験を行った
結果を表1に示す。
【0084】また、実施例1、並びに比較例1における
突起の形状測定を、Digital Instruments社製NanoScope
-3aD3000を用い、常温常湿雰囲気下で、タッピングモー
ドAFMによって測定した結果を図5及び図7(実施例
1)、並びに図6及び図8(比較例1)にそれぞれ示
す。
【0085】なお、CSS耐久試験は、常温常湿雰囲気
下で、荷重3.5g、50%スライダーのヘッドを用い
て行った。
【0086】
【表1】
【0087】表1において、CSS耐久試験における
「×」は、磁気記録媒体表面の突起に起因したヘッドク
ラッシュを起こしたことを示す。
【0088】表1から明らかなように、ベアリング深さ
がRmax/2の位置におけるベアリングレシオが50
%以上の場合(実施例1〜4)にあっては、CSS耐久
試験において磁気記録媒体表面の突起に起因したヘッド
クラッシュは発生しないが、ベアリングレシオが50%
未満の場合(比較例1)にあっては、CSS耐久試験に
おいてヘッドクラッシュが発生する。これは、図5〜8
及び表1から明らかなように、ベアリング深さがRma
x/2の位置におけるベアリングレシオが50%以上の
場合(実施例1〜4)は、凹凸形成層の突起又は凹凸の
一つ一つの形状が機械的耐久性の強い形状となっている
からであり、逆に、同ベアリングレシオが50%未満の
場合(比較例1)は、凹凸形成層の突起又は凹凸の一つ
一つの形状が機械的耐久性の弱い形状となっているから
である。
【0089】以上好ましい実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。
【0090】例えば、上述の実施例及び比較例では凹凸
形成層の凹凸を基板表面全体に渡って形成した例を示し
たが、CSSが行われる領域のみに凹凸を形成したいわ
ゆるゾーンテクスチャとしてもよい。
【0091】また、上述の実施例及び比較例では凹凸形
成層を非磁性基板上に直接形成した例を示したが、図9
に示すように、非磁性基板の表面粗さを調整する凹凸制
御層、あるいは、ガラス基板に含まれるアルカリ金属イ
オンの移動を阻止する層などの中間層を介在させてもよ
い。これらの中間層等としては、Ti、Al、Cr、M
o、W、Ag、Nb、Ta、Bi、Si、Zr、Cu、
Ce、Au、Sn、Pd、Sb、Ge、Mg、In、P
b等の金属やそれらの合金、又はそれら金属や合金の酸
化物、窒化物、炭化物などが挙げられる。好ましくは、
Tiの単層やAl/Cr積層体などがよい。
【0092】さらに、図10に示すように、凹凸形成層
2を磁性層上に形成してもよい。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明の磁気記録媒
体によれば、凹凸形成層の突起又は凹凸一つ一つの形状
を厳密に制御して突起又は凹凸の機械的耐久性を向上さ
せることで、CSS耐久性を向上でき、ヘッドクラッシ
ュを効果的に防止することができる。したがって、ヘッ
ドスライダーのさらなる低浮上走行化、ひいては、さら
なる高密度の記録・再生を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベアリングレシオを説明するための模式的断面
図である。
【図2】ベアリングレシオが50%を超える場合の突起
又は凹凸の形状を説明するための模式的断面図である。
【図3】ベアリングレシオが50%未満の場合の突起又
は凹凸の形状を説明するための模式的断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る磁気記録媒体の構成を
示す模式的断面図である。
【図5】窒化アルミニウム膜(Al65N35)のAFMに
よるベアリングレシオカーブ(相対付加曲線)と深さ分
布の測定結果を示す図である。
【図6】アルミニウム膜(Al)のAFMによるベアリ
ングレシオカーブと深さ分布の測定結果を示す図であ
る。
【図7】窒化アルミニウム膜(Al65N35)のAFMに
よる表面形状の測定結果を示す図である。
【図8】アルミニウム膜(Al)のAFMによる表面形
状の測定結果を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る磁気記録媒体の構成
を示す模式的断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例に係る磁気記録媒
体の構成を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 凹凸形成層 3 下地層 4 磁性層 5 保護層 6 潤滑層 10 突起又は凹凸

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に、少なくとも、基板と磁
    気ヘッドとの吸着を防止する凹凸形成層と、磁性層と、
    を有する磁気記録媒体において、 前記凹凸形成層は、離散的に分布した島状突起又は表面
    に凹凸を有する連続した薄膜からなるとともに、該突起
    又は凹凸の形状が、頂点を基準としてベアリング深さが
    Rmax/2の位置におけるベアリングレシオが50%
    以上の値を有する形状であることを特徴とする磁気記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 前記ベアリングレシオが80%以下の値
    を有する形状であることを特徴とする請求項1に記載の
    磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記凹凸形成層の突起又は凹凸の高さ
    が、10〜50nmであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記凹凸形成層が、前記非磁性基板と前
    記磁性層との間に形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至3に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記非磁性基板が、ガラスからなること
    を特徴とする請求項1乃至4に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 非磁性基板上に、少なくとも、基板と磁
    気ヘッドとの吸着を防止する凹凸形成層と、磁性層と、
    を形成する磁気記録媒体の製造方法において、 離散的に分布した島状突起又は表面に凹凸を有する連続
    した薄膜からなる凹凸形成層を、前記突起又は凹凸の形
    状が、頂点を基準としてベアリング深さがRmax/2
    の位置におけるベアリングレシオが50%以上の値を有
    する形状となるよう成膜して形成することを特徴とする
    磁気記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記凹凸形成層を、スパッタ粒子が基板
    上で流動性を持ち、スパッタ粒子と基板との結合よりも
    スパッタ粒子どうしの結合が容易となるような条件で成
    膜して形成することを特徴とする請求項6に記載の磁気
    記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記凹凸形成層を、基板の加熱温度及び
    ガス流量比を制御しつつ成膜して形成することを特徴と
    する請求項6又は7に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記凹凸形成層を、アルミニウムをター
    ゲットとし、アルゴンと窒素とからなる混合ガス雰囲気
    中で、該混合ガスに対する窒素流量比(N2/(Ar+
    2))を制御しつつ成膜して形成することを特徴とす
    る請求項8に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記混合ガスに対する窒素流量比(N
    2/(Ar+N2))が、1.0〜7.5%であることを
    特徴とする請求項9に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記凹凸形成層を、基板の加熱温度を
    200〜1000℃の範囲内で制御しつつ成膜して形成
    することを特徴とする請求項8乃至11に記載の磁気記
    録媒体の製造方法。
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