JPH0979219A - 作動油タンクの加圧装置 - Google Patents

作動油タンクの加圧装置

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JPH0979219A
JPH0979219A JP7230948A JP23094895A JPH0979219A JP H0979219 A JPH0979219 A JP H0979219A JP 7230948 A JP7230948 A JP 7230948A JP 23094895 A JP23094895 A JP 23094895A JP H0979219 A JPH0979219 A JP H0979219A
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JP
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hydraulic oil
oil tank
tank
hydraulic
pressure
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JP7230948A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tsuchino
健 土野
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレンタンクのオーバフローを防止する。 【解決手段】 制動エネルギ回生装置7を備えた車両に
おいて、エンジン1が停止した時には切換電磁弁64に
より作動油タンク9内の圧力を開放し、エンジン1が自
動的に停止した場合に油圧ポンプ・モータ10内嵌合部
からの作動油の漏れが生じることがなくなり、ドレンタ
ンク57の油量が増加することがなく、エンジン1が停
止した時にはドレンタンク57に油が回収されず、ドレ
ンタンク57のオーバフローが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動油をエネルギ
伝達媒体として車両の制動エネルギを発進加速エネルギ
に利用する蓄圧式の制動エネルギ回生装置を備えた車両
の作動油タンクの加圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の制動時における車輪駆動側の回転
エネルギを油圧を介して回収し、回収した油圧エネルギ
を発進時や加速時に利用する制動エネルギ回生装置がバ
ス等の車両に搭載されている。この制動エネルギ回生装
置は、車両制動時にポンプ・モータをポンプとして作動
させ、アキュムレータに作動油タンクの作動油を圧送し
て制動エネルギを蓄えるようにしている。そして、車両
の発進時や加速時には、アキュムレータの高圧作動油を
ポンプ・モータに供給してポンプ・モータをモータとし
て作動させ、車両の駆動輪をポンプ・モータで駆動して
制動エネルギを再利用している。このような制動エネル
ギ回生装置が搭載された車両では、エンジンが停止状態
にあってもアキュムレータに蓄えられた制動エネルギに
よって車両を発進させることが可能である。
【0003】近年、燃費や公害抑制の観点から車両が停
止状態にある時にはエンジンを停止させることが考えら
れている。信号待ち等の際にエンジンを停止させる場
合、運転者がその都度キースイッチを操作してエンジン
を停止させるのは非常に煩わしいので、車両の停止状態
を検出してエンジンを自動的に停止させると共に、車両
が発進可能である状態を検出してエンジンを自動的に始
動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、制動エネル
ギ回生装置では、ポンプ・モータの油圧系内のキャビテ
ーションを防止するために、作動油タンク内を加圧して
いる。そして、ポンプ・モータ内の嵌合部から漏れる油
をドレンタンクに回収し、回収した油をエンジンによっ
て駆動されるポンプにより作動油タンクに戻すようにし
ている。しかし、エンジンを自動的に停止させた場合、
エンジンの停止によってポンプの作動も停止し、ドレン
タンク内の作動油を作動油タンクに戻すことができなく
なってしまう。
【0005】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、制動エネルギ回生装置を備えた車両において、エン
ジンが停止した時にはドレンタンクに漏れ油を回収する
必要がないようにした作動油タンクの加圧装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、作動油を貯留する作動油タンクと油
圧エネルギを蓄圧するアキュムレータとの間に介装さ
れ、車両の走行によって駆動されることで該車両の制動
時には油圧ポンプとして機能して制動エネルギを油圧エ
ネルギに変換して前記アキュムレータに蓄圧すると共
に、前記車両の加速発進時には油圧モータとして機能し
て前記アキュムレータに蓄圧された油圧エネルギを発進
加速源とする油圧ポンプ・モータを有する制動エネルギ
回生装置を備えた車両において、前記油圧ポンプ・モー
タからの漏れ油を回収するドレンタンクと、エンジンに
よって作動され該ドレンタンク内の作動油を前記作動油
タンクに戻すポンプ装置と、前記作動油タンク内を所定
圧力に加圧する加圧手段と、前記作動油タンク内の圧力
を開放する加圧開放手段と、前記エンジンが駆動されて
いる時には前記ポンプ装置の作動により前記ドレンタン
ク内の作動油を前記作動油タンクに戻すと共に前記加圧
手段により前記作動油タンク内を加圧し、前記エンジン
が停止した時には前記加圧開放手段により前記作動油タ
ンク内の圧力を開放する制御手段とを備えたことを特徴
とし、作動油タンク内の圧力を開放することにより油圧
ポンプ・モータから圧油が漏れることがなくなり、ドレ
ンタンクに回収される作動油は増加しない。
【0007】また、前記ドレンタンクには高レベルスイ
ッチが設けられ、前記制御手段には、前記高レベルスイ
ッチの信号により前記ドレンタンク内の作動油が高レベ
ルにあることが検出されてから所定時間経過した後に前
記加圧開放手段により前記作動油タンク内の圧力を開放
する機能が備えられていることを特徴とする。また、前
記加圧手段は、エアタンクからの圧縮エアを前記作動油
タンクに供給する供給路と、前記作動油タンクに連通さ
れるエアチャンバとから構成され、前記加圧開放手段
は、前記作動油タンクと前記エアチャンバとの間の流体
路に設けられ該流体路を大気開放する弁部材により構成
されていることを特徴とする。また、前記加圧手段は、
エアタンクからの圧縮エアを前記作動油タンクに供給す
る供給路と、該供給路に設けられ流路の開閉を行なう切
換弁と、前記作動油タンクに設けられ該作動油タンク内
の圧力が所定値を越えると開放されるリリーフ弁と、前
記作動油タンクに設けられ該作動油タンク内の圧力が所
定値を下回った際に作動され前記供給路を開く状態に前
記切換弁を作動させる圧力スイッチとから構成されてい
ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施例に係る
作動油タンクの加圧装置を有する制動エネルギ回生装置
を備えた車両の概略構成、図2には作動油タンクの加圧
装置のブロック構成、図3には加圧装置による制御状況
を表すフローチャートを示してある。
【0009】図1に基づいて制動エネルギ回生装置を備
えた車両の全体構成を説明する。図に示したように、エ
ンジン1の出力軸は図示しないクラッチを介してトラン
スミッション3に接続され、トランスミッション3の出
力軸4は後輪駆動軸5の差動装置(スルーシャフト型)
6に接続されている。
【0010】制動エネルギ回生装置7は、油圧エネルギ
を蓄圧するピストン型のアキュムレータ8と、作動油を
貯留する作動油タンク9と、車両の走行によって駆動さ
れ車両の制動時には油圧ポンプとして機能すると共に車
両の発進加速時には油圧モータとして機能する斜板式可
変容量ピストン型の油圧ポンプ・モータ10と、ギヤボ
ックス11及び制御手段としてのコントロールユニット
(ECU)12とを備えている。ECU12には、ブレ
ーキペダル13の踏込みを検出するブレーキスイッチ1
4が接続され、また、アクセルペダル15の踏込みを検
出するアクセルセンサとしてのアクセルスイッチ16が
接続されている。
【0011】アキュムレータ8は高圧油路18を介して
油圧ポンプ・モータ10の第1ポート19に接続され、
油圧ポンプ・モータ10の第2ポート20は低圧油路2
1を介して作動油タンク9に接続されている。アキュム
レータ8はピストン22によりガス室23と作動油室2
4とに区画され、ガス室23に所定圧の窒素ガスが封入
されると共に作動油室24に圧油が蓄圧される。アキュ
ムレータ8の作動油室24に接続される高圧油路18に
は切換弁25が設けられ、この切換弁25は、通常時に
は油圧ポンプ・モータ10から作動油室24へ向かう作
動油の流れを許容し逆方向への流れを阻止する逆止弁と
して機能する。切換弁25にはECU12から遮断信号
が送られ、切換弁25に遮断信号が入力すると作動油室
24側から油圧ポンプ・モータ10側への圧油の流れを
許容するようになっている。
【0012】油圧ポンプ・モータ10はギヤボックス1
1及び駆動軸26を介して差動装置6側に連結されてお
り、後輪駆動軸5の制動エネルギは駆動軸26及びギヤ
ボックス11を介して油圧ポンプ・モータ10に伝達さ
れる。また、油圧ポンプ・モータ10の発進加速エネル
ギはギヤボックス11から駆動軸26及び差動装置6を
介して後輪駆動軸5に伝達される。ギヤボックス11に
は一対の歯車27及びドグクラッチ28が設けられ、駆
動軸26の回転が歯車27によって一定のギヤ比で増速
されて油圧ポンプ・モータ10に伝達され、駆動軸26
と油圧ポンプ・モータ10との連結がドグクラッチ28
によって断接される。
【0013】油圧ポンプ・モータ10には、ギヤボック
ス11の出力軸に接続されたポンプ駆動軸29が備えら
れ、ポンプ駆動軸29と一体回転するシリンダ30が設
けられている。シリンダ30にはピストン31が軸方向
に往復動自在に嵌着され、ピストン31はポンプ駆動軸
29の回転に伴って斜板32によって往復動される。斜
板32は傾転角が可変となっており、斜板32の傾転角
を制御することにより油圧ポンプ・モータ10の容量が
設定される。つまり、斜板32がポンプ駆動側に傾転さ
れると、油圧ポンプ・モータ10はポンプとして作動し
て所望の吐出量の圧油を作動油室24に蓄圧し、斜板3
2がモータ駆動側に傾転されると、油圧ポンプ・モータ
10はモータとして作動して蓄圧された圧油を駆動源と
して所定の出力トルクが発生する。斜板32の傾転角は
比例電磁弁33を介して圧油が送られる図示しないシリ
ンダにより可変制御されるようになっており、比例電磁
弁33の指令電流値に応じて斜板32の傾転角、即ち、
油圧ポンプ・モータ10の容量(ポンプ作動時にあって
は吐出量、モータ作動時にあっては出力トルク)が調整
される。
【0014】ECU12には車速センサ43からの車速
信号が入力されると共に、蓄圧センサ44からの蓄圧力
の情報が入力される。また、ニュートラルセンサ55に
よってトランスミッション3の変速段が中立位置にある
ことが検出され、変速段のニュートラル情報がECU1
2に入力される。ECU12では、前述したブレーキス
イッチ14、アクセルスイッチ16の検出情報、車速セ
ンサ43からの車速情報及び蓄圧センサ44からの蓄圧
力情報等に基づいて比例電磁弁33の指令電流値が演算
される。
【0015】一方、エンジン1には燃料噴射装置51が
備えられ、燃料噴射装置51には燃料噴射量を制御する
ガバナ52が接続されている。またエンジン1には、エ
ンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ53
及びエンジン1を始動させるスタータスイッチ54が設
けられている。エンジン回転数センサ53の検出信号は
ECU12に送られ、ガバナ52及びスタータスイッチ
54にはECU12から制御信号が送られる。更に、E
CU12からは吸気を遮断する吸気遮断弁56に制御信
号が送られる。ECU12からの制御信号により、ガバ
ナ52に燃料噴射量が指令されると共にスタータスイッ
チ54が作動されると、停止中のエンジン1が始動され
る。ECU12からの制御信号により、ガバナ52に燃
料噴射量が指令されると共に吸気遮断弁56に吸気の遮
断が指令されると、駆動中のエンジン1が停止される。
つまり、ガバナ52、スタータスイッチ54及び吸気遮
断弁56によりエンジン停止始動手段が構成されてい
る。
【0016】油圧ポンプ・モータ10内嵌合部(オイル
シール)等から漏れる作動油を回収するドレンタンク5
7が設けられ、ドレンタンク57にはドレンタンク57
内の油量の限度を検出する高レベルスイッチ58が設け
られている。エンジン1にはポンプ59が設けられ、ポ
ンプ59を介してドレンタンク57は作動油タンク9に
連結されている。ポンプ59と作動油タンク9との間の
油路60には切換電磁弁61が設けられ、切換電磁弁6
1はドレンタンク57内の油量が増加して高レベルスイ
ッチ58が作動した時にECU12からの制御信号によ
り作動され、図示しない冷却機構側から作動油タンク9
側へ流路を切り換えるようになっている。尚、図示の状
態は冷却機構側に油路が切り換えられている。エンジン
1が駆動することによりポンプ59が駆動され、切換電
磁弁61が作動した時に、即ち、ドレンタンク57内の
油量が増加して高レベルになった時にドレンタンク57
内の圧油が作動油タンク9に戻されるようになってい
る。つまり、ポンプ59及び切換電磁弁61によってポ
ンプ装置が構成されている。
【0017】また、作動油タンク9には供給路71を介
してエアタンクとしての加圧用エアタンク63が接続さ
れ、供給路71には切換電磁弁62が設けられている。
切換電磁弁62はECU12からの制御信号により作動
されて作動油タンク9内を加圧する状態に流路が切り換
えられる(加圧手段)。尚、図示の状態は作動油タンク
9内が加圧されない状態に流路が切り換えられている。
切換電磁弁62の作動により作動油タンク9内が加圧さ
れることにより、制動エネルギ回生装置7の油圧経路が
加圧された状態になり油路系のキャビテーションの発生
が防止される。
【0018】更に、作動油タンク9には流体路72を介
してエアチャンバ65が連通しており、流体路72には
弁部材としての切換電磁弁64が設けられている。切換
電磁弁64はECU12からの制御信号により作動さ
れ、作動油タンク9が大気開放される状態から作動油タ
ンク9内とエアチャンバ65とが連通する状態に流路が
切り換えられる(加圧手段)。尚、図示の状態は作動油
タンク9が大気開放される状態に流路が切り換えられて
いる。切換電磁弁64が作動することにより作動油タン
ク9がエアチャンバ65と連通しており、作動油タンク
9内が所定圧以上にならないように保持される。作動油
タンク9が大気開放状態にされると(切換電磁弁64が
非作動の状態)、制動エネルギ回生装置7の油圧経路が
加圧されず、油圧ポンプ・モータ10内嵌合部からの作
動油の漏れが無くなりドレンタンク57内の油量が増加
しないようになっている。
【0019】上述した制動エネルギ回生装置7を備えた
車両では、車両が予め定められた所定の運転状態になる
と、ギヤボックス11のドグクラッチ28が接続され、
油圧ポンプ・モータ10が駆動される。そして、走行状
態等に応じてECU12から比例電磁弁33に所定の指
令電流値が出力され、油圧ポンプ・モータ10の斜板3
2の傾転角が制御される。制動時には油圧ポンプ・モー
タ10がポンプとして機能し、斜板32の傾転角に応じ
た吐出量の圧油がアキュムレータ8の作動油室24に送
られてアキュムレータ8に圧油が蓄圧され、制動エネル
ギが回収される(ポンプ制御)。発進加速時には油圧ポ
ンプ・モータ10が蓄圧油を駆動源とするモータとして
機能し、斜板32の傾転角に応じた出力トルクが後輪駆
動軸5に伝達される(モータ制御)。
【0020】制動エネルギ回生装置7によってモータ制
御が実行される際、エンジン1の駆動によらず車両を発
進させることが可能である。そこで、この制動エネルギ
回生装置7を備えた車両では、車両が停止した際にエン
ジン1を停止させると共にモータ制御により車両を発進
させた後にエンジン1を始動させるエンジン駆動装置が
備えられている。
【0021】車両が停止した際、エンジン駆動装置によ
りエンジン1を停止させる場合、車両の停止状態、アク
セルペダル15が踏込まれていない状態及び所定の油圧
エネルギの蓄圧状態を検出することにより、吸気遮断弁
56により吸気を遮断すると共にガバナ52にエンジン
1を停止させる燃料噴射状態の信号を送り、エンジン1
を停止させるようにしている。また、車両が発進する
際、エンジン駆動装置によりエンジン1を始動させる場
合、エンジン1が停止状態でアクセルペダル15が踏込
まれ油圧ポンプ・モータ10のモータ制御によって車両
が発進走行した状態を検出することにより、スタータス
イッチ54を作動させると共にガバナ52にエンジン1
を始動させる燃料噴射状態の信号を送り、エンジン1を
始動させるようにしている。このため、車両の停止時に
は確実にエンジン1を停止させることができると共に、
車両が確実に発進した時にエンジン1を始動させること
ができ、排出ガス低減と燃費向上が図れる。
【0022】制動エネルギ回生装置7を備え、停車時に
は自動的にエンジン1を停止させると共にモータ制御に
より発進させた後に自動的にエンジン1を始動させる車
両には、制動エネルギ回生装置7の作動油タンク9内を
加圧する加圧装置が備えられている。図2、図3に基づ
いて作動油タンク9の加圧装置を説明する。
【0023】図2に示すように、ECU12には、回転
数センサ53によるエンジン1の回転数の情報、ニュー
トラルセンサ55による変速段の情報、高レベルスイッ
チ58によるドレンタンク57内の油量の情報、及び切
換電磁弁61の作動信号、即ち、ポンプ59の駆動によ
りドレンタンク57内の作動油が作動油タンク9に戻さ
れている状態にあるか否かの情報が入力される。この入
力情報に応じてECU12からは切換電磁弁64に作動
信号が送られるようになっており、必要に応じて作動油
タンク9を大気開放し、低圧油路21の加圧をなくして
油圧ポンプ・モータ10内嵌合部からの作動油の漏れを
無くし、ドレンタンク57内の油量が増加しないように
する。
【0024】図3に基づいて作動油タンク9の加圧制御
を具体的に説明する。ステップS1で切換電磁弁61が
作動されているか否か、即ち、ポンプ59の駆動により
ドレンタンク57内の圧油が作動油タンク9に戻されて
いる状態にあるか否か判断され、切換電磁弁61が作動
中でドレンタンク57内の作動油が作動油タンク9に戻
されている状態にあると判断された場合には処理を終了
する。ステップS1で切換電磁弁61が非作動となって
ドレンタンク57内の作動油が作動油タンク9に戻され
ていないと判断された場合、ステップS2で回転数セン
サ53の信号によりエンジン1が停止しているか否かが
判断される。
【0025】ステップS2でエンジン1が停止している
と判断された場合、ステップS3でニュートラルセンサ
55の信号により変速段がニュートラル状態にあるか否
かが判断される。ステップS2でエンジン1が停止して
いないと判断された場合には処理を終了する。ステップ
S3で変速段がニュートラル以外の状態にあると判断さ
れた場合、エンジン1が停止する状態にないにも係わら
ずエンジン1が停止していると判断され(エンスト状
態)、ステップS4で切換電磁弁64を60秒後にオフ
にする。この場合、短時間でエンジン1を再始動させる
ため、短い時間で作動油タンク9を大気開放し、エンジ
ン1が始動されるまで作動油タンク9を大気開放させ
る。これにより、短時間ではあるが低圧油路21の加圧
がなくなり、油圧ポンプ・モータ10内嵌合部からの作
動油の漏れが無くなってドレンタンク57内の油量が増
加することがない。
【0026】ステップS3で変速段がニュートラル状態
にあると判断された場合、ステップS5で高レベルスイ
ッチ58の信号によりドレンタンク57内の油量が高レ
ベルにあるか否かが判断される。ステップS5で高レベ
ルスイッチ58がオンになっていない、即ち、ドレンタ
ンク57内に作動油がそれほど溜まっていないと判断さ
れた場合には処理を終了する。ステップS5で高レベル
スイッチ58がオンになっている、即ち、車両が停車し
てエンジン1が停止した状態(ポンプ59の駆動により
ドレンタンク57内の作動油を作動油タンク9に戻せな
い状態)でしかもドレンタンク57内に圧油が溜まって
いると判断された場合、このまま作動油タンク9を加圧
して油圧ポンプ・モータ10内嵌合部からの作動油の漏
れがドレンタンク57に回収され続けると、ドレンタン
ク57がオーバフローする虞がある状態にある。このた
め、ステップS5で高レベルスイッチ58がオンになっ
ていると判断された場合、ステップS6で切換電磁弁6
4を10分後(所定時間経過した後)にオフにし、10
分後に作動油タンク9を大気開放させる。これにより、
制動エネルギ回生装置7の油圧経路の加圧が10分後に
なくなり、油圧ポンプ・モータ10内嵌合部からの作動
油の漏れが無くなってドレンタンク57内の油量が増加
することがない。
【0027】従って、車両が停車してエンジン1が自動
的に停止状態になっても、10分後には作動油タンク9
が大気開放されるので、ドレンタンク57内の作動油を
作動油タンク9に戻せない状態となるエンジン1の停止
中に、車両が長時間にわたって停車してもドレンタンク
57の作動油が増加することがなく、ドレンタンク57
がオーバフローすることがない。尚、切換電磁弁64を
10分後にオフにするのは、作動油タンク9を大気開放
させる際に生じるエア排気音の発生頻度を減らしエア消
費量の低減を図るためである。このため、頻繁にエア排
気音が発生しても差支えない場合や、装置の能力やタン
ク類の容量に余裕がある場合には、10分よりも短時間
もしくは即座に切換電磁弁64をオフにして作動油タン
ク9を大気開放させるようにしてもよい。
【0028】上述した作動油タンク9の加圧装置では、
エンジン1が自動的に停止した場合に油圧ポンプ・モー
タ10内嵌合部からの作動油の漏れが生じないようにし
たので、ドレンタンク57の油量が増加することがなく
ドレンタンク57のオーバフローを防止することができ
る。また、エンジン1が自動的に停止してから切換電磁
弁64をオフにするまでに、即ち、作動油タンク9を大
気開放させるまでに10分間のずれを設けたので、短時
間でエンジン1を始動させる時には作動油タンク9が大
気開放されず、エア排気音の発生頻度を減らしエア消費
量の低減が図れる。
【0029】図4に基づいて作動油タンク9の加圧装置
の他の実施例(請求項4)を説明する。図4には作動油
タンク9の加圧装置の他の実施例を表す要部構成を示し
てある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号
を付して重複する説明は省略してある。
【0030】図4に示すように、作動油タンク9には、
作動油タンク9内の圧力が所定値を越えると開放される
リリーフ弁81と、作動油タンク9内の圧力を検出して
圧力が所定値を下回った時に作動される圧力スイッチ8
2が設けられている。作動油タンク9は、切換弁として
の切換電磁弁62の作動により加圧用エアタンク63か
らエアが供給されて加圧され、圧力が所定値を越えると
リリーフ弁81が開放して作動油タンク9内の圧力の上
昇を抑制している。作動油タンク9内の圧力が低下する
と、圧力スイッチ82が作動して作動信号がECU12
に送られ、ECU12から切換電磁弁62に作動指令が
送られて作動油タンク9が加圧され、作動油タンク9内
の圧力の低下を防止している。
【0031】一方、作動油タンク9には切換電磁弁83
が設けられ、切換電磁弁83はECU12からの制御信
号により作動されて作動油タンク9が大気開放される状
態から作動油タンク9内を封じる状態に流路が切り換え
られる。尚、図示の状態は作動油タンク9が大気開放さ
れる状態に流路が切り換えられている。
【0032】この加圧装置では、リリーフ弁81と圧力
スイッチ82による切換電磁弁62の作動により作動油
タンク9がキャビテーションを防止する所定圧に保持さ
れる。また、切換電磁弁83により作動油タンク9が大
気開放され、油圧ポンプ・モータ10内嵌合部からの作
動油の漏れがなくなりドレンタンク57内の油量が増加
しないようになっている。
【0033】上述した加圧装置では、リリーフ弁81と
圧力スイッチ82により作動油タンク9の圧力を所定の
圧力範囲に保持しているので、エアチャンバを用いる必
要がなく装置の小型化が図れると共に加圧用エアタンク
63も小型化することが可能となっている。
【0034】
【発明の効果】本発明の作動油タンクの加圧装置は、制
動エネルギ回生装置を備えた車両において、エンジンが
停止した時には加圧開放手段によって作動油タンク内の
圧力を開放するようにしたので、エンジンが自動的に停
止した場合にポンプ・モータ内嵌合部からの作動油の漏
れが生じることがなくなり、ドレンタンクの油量が増加
することがない。この結果、エンジンが停止した時には
ドレンタンクに油が回収されないようになり、ドレンタ
ンクのオーバフローが防止される。
【0035】また、エンジンが停止して所定時間が経過
した後に作動油タンク内の圧力を開放するようにしたの
で、短時間でエンジンを始動させる時には作動油タンク
が大気開放されず、エア排気音の発生頻度を減らしエア
消費量の低減を図ることが可能になる。また、リリーフ
弁と圧力スイッチにより作動油タンクの圧力を所定の圧
力範囲に保持するようにしたので、エアチャンバを用い
ることなく作動油タンク内を所定圧力に保つことがで
き、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る作動油タンクの加圧装
置を有する制動エネルギ回生装置を備えた車両の概略構
成図。
【図2】作動油タンクの加圧装置のブロック構成図。
【図3】加圧装置による制御状況を表すフローチャー
ト。
【図4】本発明の他実施例に係る作動油タンクの加圧装
置の要部構成図。
【符号の説明】
1 エンジン 3 トランスミッション 5 後輪駆動軸 7 エネルギ回生装置 8 アキュムレータ 9 作動油タンク 10 油圧ポンプ・モータ 12 コントローラ(ECU) 15 アクセルペダル 16 アクセルスイッチ 22 ピストン 23 ガス室 24 作動油室 29 ポンプ駆動軸 32 斜板 33 比例電磁弁 43 車速センサ 44 蓄圧センサ 51 燃料噴射装置 52 ガバナ 53 回転数センサ 54 スタータスイッチ 56 吸気遮断弁 57 ドレンタンク 58 高レベルスイッチ 59 ポンプ 60 油路 61 切換電磁弁 62 切換電磁弁 63 加圧用エアタンク 64 切換電磁弁 65 エアチャンバ 71 供給路 72 流体路 81 リリーフ弁 82 圧力スイッチ 83 切換電磁弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油を貯留する作動油タンクと油圧エ
    ネルギを蓄圧するアキュムレータとの間に介装され、車
    両の走行によって駆動されることで該車両の制動時には
    油圧ポンプとして機能して制動エネルギを油圧エネルギ
    に変換して前記アキュムレータに蓄圧すると共に、前記
    車両の加速発進時には油圧モータとして機能して前記ア
    キュムレータに蓄圧された油圧エネルギを発進加速源と
    する油圧ポンプ・モータを有する制動エネルギ回生装置
    を備えた車両において、 前記油圧ポンプ・モータからの漏れ油を回収するドレン
    タンクと、 エンジンによって作動され該ドレンタンク内の作動油を
    前記作動油タンクに戻すポンプ装置と、 前記作動油タンク内を所定圧力に加圧する加圧手段と、 前記作動油タンク内の圧力を開放する加圧開放手段と、 前記エンジンが駆動されている時には前記ポンプ装置の
    作動により前記ドレンタンク内の作動油を前記作動油タ
    ンクに戻すと共に前記加圧手段により前記作動油タンク
    内を加圧し、前記エンジンが停止した時には前記加圧開
    放手段により前記作動油タンク内の圧力を開放する制御
    手段とを備えたことを特徴とする作動油タンクの加圧装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ドレンタンクには高レベルスイッチ
    が設けられ、前記制御手段には、前記高レベルスイッチ
    の信号により前記ドレンタンク内の作動油が高レベルに
    あることが検出されてから所定時間経過した後に前記加
    圧開放手段により前記作動油タンク内の圧力を開放する
    機能が備えられていることを特徴とする請求項1に記載
    の作動油タンクの加圧装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧手段は、エアタンクからの圧縮
    エアを前記作動油タンクに供給する供給路と、前記作動
    油タンクに連通されるエアチャンバとから構成され、前
    記加圧開放手段は、前記作動油タンクと前記エアチャン
    バとの間の流体路に設けられ該流体路を大気開放する弁
    部材により構成されていることを特徴とする請求項1も
    しくは請求項2に記載の作動油タンクの加圧装置。
  4. 【請求項4】 前記加圧手段は、エアタンクからの圧縮
    エアを前記作動油タンクに供給する供給路と、該供給路
    に設けられ流路の開閉を行なう切換弁と、前記作動油タ
    ンクに設けられ該作動油タンク内の圧力が所定値を越え
    ると開放されるリリーフ弁と、前記作動油タンクに設け
    られ該作動油タンク内の圧力が所定値を下回った際に作
    動され前記供給路を開く状態に前記切換弁を作動させる
    圧力スイッチとから構成されていることを特徴とする請
    求項1もしくは請求項2に記載の作動油タンクの加圧装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103790898A (zh) * 2014-02-26 2014-05-14 安徽合力股份有限公司 一种用于液力变速器的清洗、净化装置

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CN103790898A (zh) * 2014-02-26 2014-05-14 安徽合力股份有限公司 一种用于液力变速器的清洗、净化装置

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