JPH051176B2 - - Google Patents

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JPH051176B2
JPH051176B2 JP17592885A JP17592885A JPH051176B2 JP H051176 B2 JPH051176 B2 JP H051176B2 JP 17592885 A JP17592885 A JP 17592885A JP 17592885 A JP17592885 A JP 17592885A JP H051176 B2 JPH051176 B2 JP H051176B2
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JP
Japan
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pressure
pump
motor
countershaft
pto
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JP17592885A
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Yoichiro Kono
Nobuaki Takeda
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は車両の減速エネルギー回収装置に関す
るものである。 (従来の技術) 車両の減速時の減速エネルギー(慣性エネルギ
ー)を回収して、アキユムレータに蓄圧する一
方、アキユムレータに蓄えた蓄積エネルギーを車
輪駆動系以外の付属機器、例えばクレーン等へ伝
えて、クレーン等を作動するPTO(Power take
off)出力装置を具えた車両の減速エネルギー回
収装置は、従来公知である。 (発明が解決しようとする問題点) 前記従来の車両の減速エネルギー回収装置はア
キユムレータに蓄えた蓄積エネルギーを車輪駆動
系以外の付属機器例えばクレーン等へ伝えるもの
であり、アキユムレータに蓄えた蓄積エネルギー
を車両発進時の発進エネルギーに利用するもので
なく、しかも構造が複雑でそのままでは車両減速
時の減速エネルギー(慣性エネルギー)を回収し
てアキユムレータに蓄圧する一方、アキユムレー
タに蓄えた蓄積エネルギーを車両発進時の発進エ
ネルギーに利用しにくいという問題があつた。 又、蓄積エネルギーを車両の発進時の発進エネ
ルギーに利用する減速エネルギー回収装置におい
て、蓄積エネルギーが十分でない場合であつても
蓄積エネルギーを必要な発進エネルギーの一部に
利用するのが望ましい。 本発明は上述の問題を解決するためになされた
もので、構造を複雑化することなく、車両減速時
の減速エネルギーを回収してこれを蓄積し、蓄積
したエネルギーを車両の発進エネルギー及び加速
エネルギーに利用し、しかも、蓄積エネルギーが
十分にアキユムレータに蓄えられていない場合で
あつてもこれを必要な発進エネルギーの一部に利
用することにより燃費の向上を図る車両の減速エ
ネルギー回収装置を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明に依れば、
エンジン側のクラツチを介して駆動されるカウン
タシヤフトと車輪駆動系に接続したメインシヤフ
トと前記カウンタシヤフトの回転を前記メインシ
ヤフトへ変速して伝える多段の歯車列機構とを有
するトランスミツシヨン、前記カウンタシヤフト
にカウンタシヤフトPTOギヤシンクロナイザを
介して接断可能に装着されたカウンタシヤフト
PTOギヤと該カウンタシヤフトPTOギヤに噛合
し且つ前記メインシヤフトにメインシヤフト
PTOギヤシンクロナイザを介して接断可能に装
着されたメインシヤフトPTOギヤと該メインシ
ヤフトPTOギヤに噛合した駆動ギヤを介して駆
動されるPTO出力軸とを有する多段階変速式
PTO出力装置、前記PTO出力軸に連結されたポ
ンプ・モータ、該ポンプ・モータの第1ポートか
らアキユムレータへ延びた高圧油回路、前記ポン
プ・モータの第2ポートからオイルタンクへ延び
た低圧油回路、前記アキユムレータ内の圧力を検
出する圧力センサ、及び車両の減速時に前記ポン
プ・モータをポンプとして機能させる一方、車両
の発進時に前記ポンプ・モータをモータとして機
能させると共に前記圧力センサにより検出された
圧力が所定値以上のとき前記クラツチに断作動さ
せ、且つ、前記カウンタシヤフトPTOギヤシン
クロナイザに接作動させ、前記所定値以下のとき
前記クラツチに接作動させ、且つ、前記メインシ
ヤフトPTOギヤシンクロナイザに接作動させる
制御手段を具備して成ることを特徴とする車両の
減速エネルギー回収装置が提供される。 (作用) 本発明の車両の減速エネルギー回収装置の制御
手段は車両の減速時にはポンプ・モータをポンプ
として機能させ、車輪の回転がメインシヤフト、
メインシヤフトPTOギヤ、駆動ギヤ、及びPTO
出力軸を経てポンプ・モータへ伝えられるとポン
プ・モータはオイルタンク内の作動油をポンプ・
モータの第2ポートから同ポンプ・モータ内に吸
引し、同作動油を第1ポートからアキユムレータ
に圧送し、アキユムレータに蓄圧する。又、アキ
ユムレータ内の圧力が所定値以上の車両の発進
時、制御手段はポンプ・モータをモータとして機
能させると共にクラツチに断作動させ、且つ、カ
ウンタシヤフトPTOギヤシンクロナイザに接作
動させる。ポンプ・モータの第1ポートに流入す
るアキユムレータの作動圧油はポンプ・モータを
駆動した後、第2ポートからオイルタンクに戻さ
れる。このとき、ポンプ・モータの回転がPTO
出力軸、駆動ギヤ、メインシヤフトPTOギヤ、
カウンタシヤフトPTOギヤ、カウンタシヤフト、
変速ギヤ、及びメインシヤフトを経て車輪に伝え
られ、同車輪が回転してアキユムレータに蓄圧さ
れた作動油圧が発進エネルギーとして利用され、
燃費の向上が図られる。更に、アキユムレータ内
の圧力が前記所定値以下の車両発進時には制御手
段はポンプ・モータをモータとして機能させると
共にクラツチに接作動させ、且つ、メインシヤフ
トPTOギヤシンクロナイザに接作動させる。こ
のとき、ポンプ・モータの回転がPTO出力軸、
駆動ギヤ、メインシヤフトPTOギヤ、及びメイ
ンシヤフトを経て車輪に伝えられると共に、エン
ジンの回転がクラツチ、カウンタシヤフト、変速
ギヤ、及びメインシヤフトを経て車輪に伝えら
れ、車両はポンプ・モータの駆動力及びエンジン
の駆動力により駆動され、アキユムレータの蓄積
エネルギーが必要な発進エネルギーの一部として
利用され、この場合においても燃費の向上が図ら
れる。 (実施例) 以下、本発明の車両の減速エネルギー回収装置
の一実施例を図面を参照しながら説明する。第1
図は減速エネルギー回収装置の全体構成を示し、
符号1は車両に搭載した例えばデイーゼルエンジ
ンであり、エンジン1の出力軸はクラツチ2、ト
ランスミツシヨン3、ドライブシヤフト12a、
及び差動装置12bを介して車輪12cに接続し
ている。トランスミツシヨン3はトランスミツシ
ヨンケース3aと、前記クラツチ2を介してエン
ジン1の出力軸に接続している入力軸19と、メ
インシヤフト4と、カウンタシヤフト5と、メイ
ンシヤフト4に変速比に対応して設けた複数の変
速ギヤ17と、カウンタシヤフト5に変速比に対
応して設けた複数の変速ギヤ18と、及び後述す
る多段変速式PTO出力装置(動力取出装置)
3′とから構成される。選択された変速比に応じ
た前記各変速ギヤ17,18は互いに噛合し、エ
ンジン1の回転を変速して車輪に伝える。 次に、前記多段変速式PTO出力装置3′のメイ
ンシヤフトPTOギヤ6がメインシヤフト4の出
力側に遊嵌してあり、このメインシヤフトPTO
ギヤ6に噛合しているカウンタシヤフトPTOギ
ヤ10がカウンタシヤフト5の出力側に遊嵌して
いる。また、前記メインシヤフト4及びカウンタ
シヤフト5の各出力側にメインシヤフトPTOギ
ヤシンクロナイザ9、カウンタシヤフトPTOギ
ヤシンクロナイザ11が夫々装着してある。更
に、メインシヤフトPTOギヤ6に噛合する駆動
ギヤ7aがギヤ7bを介してPTO出力軸8に接
続されている。これらメインシヤフトPTOギヤ
6、カウンタシヤフトPTOギヤ10、メインシ
ヤフトPTOギヤシンクロナイザ9、カウンタシ
ヤフトPTOギヤシンクロナイザ11、PTO出力
軸8等により多段変速式PTO出力装置3′が構成
されている。 多段変速式PTO出力装置3′のPTO出力軸8
は継手13及び電磁クラツチ14を介してポン
プ・モータ16に接続されている。このポンプ・
モータ16はその第1ポート28に高圧油路40
が接続され、高圧油路40は遮断弁44を介して
アキユムレータ41に接続している。これら高圧
油路40、遮断弁44、及びアキユムレータ41
により高圧油回路が構成される。ポンプ・モータ
16の第2ポート29は低圧油路42に接続し、
低圧油路42は加圧オイルタンク43に接続して
いる。低圧油路42及び加圧オイルタンク43に
より低圧油回路が構成される。加圧オイルタンク
43には管路43aが接続され、この管路43a
はエアタンク45に連通し、又管路43a途中に
は加圧オイルタンク43側から加圧エア制御用電
磁弁46、減圧弁47、エアドライヤ48がこの
順に配設されている。 前記遮断弁44は電磁パイロツト操作弁であ
り、電磁切換弁80とロジツク弁81とで構成さ
れている。ロジツク弁81は弁体81aとこの弁
体81aを高圧油路40を閉塞する方向に押圧す
るばね81bと、弁体81aの背後に設けられ、
ばね81bを収容する圧力室81cとで構成され
る。電磁切換弁80は例えばポペツト弁であり、
そのオフ時(図示ノーマル位置にある時)に、遮
断弁44よりアキユムレータ41側の高圧油路4
0から分岐する第1のパイロツト油圧供給路82
をロジツク弁81の圧力室81cに連通させて、
ロジツク弁81をして高圧油路40を遮断せしめ
る一方、オン時には第1のパイロツト油圧供給路
82を遮断して圧力室81cをドレンタンク55
に連通させる。遮断弁44とポンプ・モータ16
間の高圧油路40から分岐するリリーフ油路49
が前記加圧オイルタンク43に延び、リリーフ油
路49には分岐側からリリーフ弁50、油圧モー
タ51、クーラ(ラジエータ)52がこの順に配
設されている。油圧モータ51の出力軸にはフア
ン53が取りつけられ、このフアン53はクーラ
52に冷却用空気を送風する。 符号54はドレンタンク55から前記高圧油路
40及び低圧油路42に延びる補給油路であり、
補給油路54は2つの油路54a及び54bに分
岐し、一方の油路54aは前記リリーフ油路49
の分岐点とポンプ・モータ16間の高圧油路40
に、他方の油路54bは低圧油路42に夫々接続
している。各油路54a,54bの途中には逆止
弁、及びリリーフ弁で構成される並列回路56
a,56bが夫々配設されている。補給油路54
には油路54a及び54bの分岐点側から電磁弁
A、リリーフ弁57、フイルタ58、電磁弁B、
オイルポンプ59、及びフイルタ60がこの順で
配設されている。電磁弁Aは2位置切換弁で、そ
のオフ時(図示ノーマル位置にある時)に補給油
路54を遮断してこれを油路54d及びクーラ6
1を介してドレンタンク55に連通させる。オイ
ルポンプ59には例えば公知のギヤポンプが使用
され、オイルポンプ59は前記エンジン1又は電
動モータにより常時駆動され、ドレンタンク55
の作動油を補給油路54に圧送する。電磁弁Bも
2位置切換弁であり、オフ時(図示ノーマル位置
にある時)に補給油路54を遮断してオイルポン
プ59から送られてくる作動油を油路54cを介
してドレンタンク55に循環させる。又、前記油
路54a及び54bの分岐点と電磁弁A間の補給
油路54にはリリーフ弁62を設けた逃がし油路
54eが接続されている。 前記リリーフ弁57とフイルタ58間の補給油
路54から第2のパイロツト油圧供給路63が分
岐し、同供給路63はポンプ・モータ16の容量
を制御する電磁弁30に接続している。この容量
制御用電磁弁30、ポンプ・モータ16、及びポ
ンプ・モータ16の斜板を駆動するアクチユエー
タであるピストン32の詳細を第1図に加え第2
図乃至第4図を参照して説明する。容量制御用電
磁弁30は4ポートサーボ弁であり、スプール3
1と、スプール31の両端部に設けられたソレノ
イド35a,35bからなり、これらのソレノイ
ド35a,35bは電源コネクタ35を介して駆
動回路36に接続され、この駆動回路36は電子
コントロールユニツト(以下これを「ECU」と
いう)64に電気的に接続されている。スプール
31はソレノイド35a,35bに供給れる駆動
回路36からのソレノイド駆動(付勢)信号の制
御電流値に応じて移動し、ソレノイド35a,3
5bのいずれにも駆動信号が供給されないとき、
スプール31は図示中立位置にある。ポンプ・モ
ータ16は可変容量のアキシヤルピストン型が使
用され、同ポンプ・モータ16の回転軸21が前
記電磁クラツチ14に接続されている。この回転
軸21にスプライン係合されたシリンダブロツク
25にはシリンダ25aが穿設され、このシリン
ダ25aにピストン24が摺動自在に嵌挿されて
いる。ピストン24の、シリンダ25aから突出
した球状端部24aにはシユー23が係合してお
り、回転軸21が回転するときには回転軸21と
ともにシリンダブロツク25も回転し、ピストン
24がシユー23を介して斜板22上を摺動しな
がらシリンダ25a内を往復動する。このとき斜
板22の傾転角に応じてポンプ・モータ16がポ
ンプ又はモータとして作動することになる。斜板
22には傾転角制御用ピストン32に固着したロ
ツド32aが係合しており、ばね34,34が傾
転角制御用ピストン32を中立位置に付勢してい
る。傾転角制御用ピストン32と前記容量制御用
電磁弁30間には傾転角制御用ピストン32の動
きを容量制御用電磁弁30のスプール31にフイ
ードバツクするフイードバツク機構33が設けら
れている。第2図中符号27a及び27bは夫々
ケーシング及びエンドブロツクであり、エンドブ
ロツク27bに前述の第1ポート28及び第2ポ
ート29が設けられ、各ポート28,29はエン
ドブロツク27bとシリンダブロツク25間に介
装されたバルブプレート26の吸入・吐出孔26
a,26aを介してシリンダ25aに連通してい
る。容量制御用電磁弁30のソレノイド35a,
35bのいずれかに駆動回路36から駆動信号が
与えられると、スプール31が駆動信号値に応じ
て移動し、パイロツト油圧供給路63からのパイ
ロツト圧油が傾転角制御用ピストン32の一方の
油圧作用面が臨む油圧室32b,32cに送られ
ると共に他方の油圧作用面が臨む油圧室32c,
32bの圧油が排油され、これにより傾転角制御
用ピストン32が移動して斜板22の傾転角が制
御される。又、傾転角制御用ピストン32の動き
はフイードバツク機構33を介して容量制御用電
磁弁30のスプール31に伝えられ、これにより
スプール31が中立位置に戻つて、斜板22の傾
転角が所要の角度値に制御される。斜板22の傾
転角の設定により、ポンプ・モータ16がポンプ
として作動する場合にはポンプ・モータ16は加
圧オイルタンク43内の作動油を低圧油路42、
第2ポート29、第1ポート28、高圧油路40
を経てアキユムレータ41に圧送する。又、ポン
プ・モータ16がモータとして作動する場合には
アキユムレータ41に蓄えられた高圧作動油がポ
ンプとして作動する場合とは逆の経路を辿つてポ
ンプ・モータ16に供給され、シリンダブロツク
25、及び回転軸21を回転させる。尚、上記フ
イードバツク機構を含む斜板22の傾転角制御機
構は従来公知であるのでその詳細な説明は省略す
る。 前記加圧エア制御用電磁弁46、補給油路54
に配設された電磁弁A及びB、並びに電磁切換弁
80はいずれも前記ECU64に電気的に接続さ
れ、ECU64から夫々駆動信号D1〜D4の供
給を受ける。又、ECU64の出力側はエンジン
クラツチ2、電磁クラツチ14、メイン及びカウ
ンタシヤフトPTOギヤシンクロナイザ9及び1
1の夫々に電気的に接続しており、ECU64は
これらに駆動信号を与える。ECU64にはアク
セルペタル(図示せず)に取付けられたストロー
クセンサ(ポテンシヨメータ、このストロークセ
ンサを以下「アクセルセンサ」という)65、ブ
レーキペタル(図示せず)に取り付けられたスト
ロークセンサ(ポテンシヨメータ、このストロー
クセンサを以下「ブレーキセンサ」という)6
6、クラツチペタル(図示せず)に取りつけら
れ、クラツチペタルが踏み込まれたときオフ信号
を出力するクラツチセンサ67、変速シフトレバ
ー(図示せず)に取付けられ、トランスミツシヨ
ン3の選択されたギヤ段を検出するギヤ段センサ
68、減速エネルギー回収装置を作動させるメイ
ンスイツチ78が夫々電気的に接続され、各検出
信号がECU64に供給される。又、前記遮断弁
44とアキユムレータ41間の高圧油路40には
圧力センサ69が取付けられ、圧力センサ69か
らECU64に圧力検出信号Pが供給される。ド
レンタンク55にはオイルレベルを検出するレベ
ルセンサ70が取付けられ、該レベルセンサ70
はドレンタンク55のオイルレベルが所定値以上
か否かを検出してレベル検出信号LをECU64
に供給する。符号77は例えば車両の運転席に取
付けられるチヤージスイツチであり、運転者がア
キユムレータ41に蓄圧を希望する場合、このチ
ヤージスイツチ77をオンにしてECU64にチ
ヤージ指令信号を与える。更に、前記傾転角制御
用ピストン32が中立位置にあるか否かを検出し
て傾転角中立位置信号NPをECU64に供給する
傾転角中立位置センサ71、トランスミツシヨン
3のメインシヤフト4の出力側端部に固着された
フライホイル72の回転速度から車速を検出する
車速センサ73、メイン及びカウンタシヤフト
PTOギヤシンクロナイザ9及び11の各係合状
態を検出して、夫々シンクロフイードバツク信号
MSF,CSFをECU64に供給するシンクロ検出
センサ74,75、及びトランスミツシヨン3の
ニユートラル状態を検出するニユートラルセンサ
76が夫々ECU64に電気的に接続されている。 エンジン1には電子ガバナ83を備える燃料噴
射ポンプ84が具備されており、電子ガバナ83
は電子ガバナコントロールユニツト86に電気的
に接続されて、この電子ガバナコントロールユニ
ツト86により電子的に作動制御される。そし
て、電子ガバナコントロールユニツト86と前記
ECU64とは互いに電気的に接続されており、
ECU64から電子ガバナコントロールユニツト
86には前述のアクセルセンサ65が検出したア
クセルペダルの踏込量に基づくアクセル信号(又
は後述する擬似アクセル信号)及び後述するチヤ
ージリクエスト信号が供給され、電子ガバナコン
トロールユニツト86からECU64には例えば、
電子ガバナ83のカム軸の回転数からエンジン回
転数を検出したエンジン回転数信号Neが供給さ
れる。 符号84は警告灯であり、ECU64に入力す
る前記圧力検出信号Pに基づきアキユムレータ4
1内の油圧が所定圧(例えば、250Kgf/cm2)以
下のときECU64は警告灯87を点灯させて警
報を発する。又、符号88はブレーキライト(ス
トツプライト)であり、前述のブレーキセンサ6
6がブレーキペタルの踏込量が後述する所定値を
越える値を検出したときECU64はブレーキラ
イト88を点灯させる。 次に、上述のように構成される減速エネルギー
回収装置の作用を第5図乃至第11図に示す、
ECU64内で実行されるプログラムフローチヤ
ート及び第12図乃至第19図を参照しながら説
明する。ECU64は上述した種々のセンサから
の検出信号に基づき、エンジンクラツチ2、メイ
ン及びカウンタシヤフトPTOギヤシンクロナイ
ザ9,11、電磁クラツチ14の夫々に駆動信号
を供給し、加圧エア制御用電磁弁46、電磁弁A
及びB、並びに電磁切換弁80の夫々に駆動信号
を供給し、駆動回路36には傾転角制御信号を供
給して容量制御用電磁弁30に駆動信号を供給せ
しめて減速エネルギー回収装置を以下のように作
動させる。 先ず、ECU64は第5図に示すメインフロー
チヤートのステツプ100を実行し、車速センサ7
3からの車速信号Vに基づいて車速が0Km/hで
あるか否か、即ち、車両が停止しているか否かを
判別する。この答が肯定(Yes)の場合には直接
ステツプ101に進み、減速エネルギー回収装置の
メインスイツチ78のオン・オフ状態を判別す
る。メインスイツチ78がオフ状態にあれば
ECU64は減速エネルギー回収装置へのすべて
の出力、即ちメイン及びカウンタシヤフトPTO
ギヤシンクロナイザ9,11、電磁クラツチ1
4、加圧エア制御用電磁弁46、電磁弁A及び
B、電磁切換弁80並びに容量制御用電磁弁30
への駆動信号の供給を行わず(ステツプ102)、ス
テツプ101においてメインスイツチ78がオン状
態になる迄でステツプ100が繰り返し実行される。 メインスイツチ78のオン状態が検出される
と、ステツプ104が実行され、ECU64は加圧エ
ア制御用電磁弁46に駆動信号D1を供給して管
路43aを開成し、エアタンク45に蓄圧されて
いる高圧空気を減圧弁47で所定圧に調圧した後
加圧オイルタンク43に導く。これによりオイル
タンク43内の作動油を加圧することができ、低
圧油路42内でのキヤビテーシヨンを防止するこ
とができると共にオイルタンクをバス等の車両の
屋根の上に設置してこれをヘツドタンクとする必
要もなく、加圧オイルタンク44を任意の位置に
設置することができる。尚、減速エネルギー回収
装置は車両停止時にメインスイツチ78がオンに
なつたとき初めて起動されるものであり、減速エ
ネルギー回収装置の不作動時(メインスイツチ7
8のオフ時)には電磁弁46が消勢されて(ステ
ツプ102)第1図に示すノーマル位置に切換えら
れ、このとき加圧オイルタンク43の加圧空気は
大気に放出されるのでオイルタンク43からアキ
ユムレータ41に至る油圧回路の各シール部等か
ら漏洩してドレンタンク55に逆流する油量を減
少又は零にすることができ、ドレンタンク55の
容量を必要最小限にすることができる。尚、管路
43aに配設された減圧弁47はエアタンク45
からの高圧空気を所定圧に調圧し、加圧オイルタ
ンク43内の空気圧を一定に保つ。 次いで、後述するフラグf0の値を1に設定して
(ステツプ105)、ステツプ106に進み、前記車速セ
ンサ73からの車速信号Vに基づき車速が所定値
(例えば65Km/h)以上であるか否かを判別する。
車両の停止時にはステツプ106において、車速が
65Km/h以下であると判別されることは勿論であ
るが、一旦車両が走り出した後において車速が65
Km/h以上になると前記フラグf0値を零に設定し
(ステツプ107)、前記ステツプ102を実行して、
ECU64から減速エネルギー回収装置への出力
をすべてオフ、即ち、減速エネルギー回収装置の
作動を停止する。これは車速が65Km/h以上にな
るとメイン及びカウンタシヤフトPTOギヤシン
クロナイザ9,11の同期動作が不能となり、し
かもポンプ・モータ16の回転数が許容回転数を
超えてしまうので車速が65Km/h以上で減速エネ
ルギーを回収しようとした場合、ポンプ・モータ
16の寿命に悪影響を及ぼすことになるので減速
エネルギー回収装置の作動を強制的に停止させる
のである。 前記ステツプ100の判別結果が否定(No)の場
合、即ち車速が0Km/h以上のときステツプ103
に進みフラグf0値の判別が実行される。前記ステ
ツプ107においてフラグf0に値0が一旦設定され
るとステツプ103の判別結果は車両が停止される
迄は常にf0=0であり、この場合、前記ステツプ
102が引き続き実行される。しかし、車速が65
Km/h以上にならない限り、ステツプ103の判別
結果はf0=1であり、この場合前記ステツプ101
は実行されることになる。 前記ステツプ106において、車速が65Km/h以
下であると判別されるとステツプ110に進み、第
6図の電磁弁A・B制御サブルーチンが実行され
る。このサブルーチンは車両の運転状態等に応じ
て第1図の電磁弁A及びBを第1表に示す作動モ
ードに設定するものである。
【表】 先ず、第6図のステツプ111において、ECU6
4は第1図のドレンタンク55に取付けられたレ
ベルセンサ70からのレベル検出信号Lに基づ
き、ドレンタンク55内のオイルレベルが所定値
以上か否かを判別する。ドレンタンク55のオイ
ルレベルが前記所定値以上のとき、ECU64は
オイル補給モード制御を実行して電磁弁A及びB
に駆動信号D2,D3を出力し、これらの電磁弁
A及びBのいずれもオン(付勢)状態にする(ス
テツプ112,113)。この結果、ポンプ59により
補給油路54に吐出された作動油は開成された電
磁弁A,B及び並列回路56a又は56bを介し
て高圧油路40(又は低圧油路42)に補給され
ることになる。第1図のアキユムレータ41から
加圧オイルタンク43に至る油圧回路に供給され
ていた作動油が該油圧回路のシール部等から漏洩
してドレンタンク55に戻されると、ドレンタン
ク55の油量がそれだけ増加することになるので
ドレンタンク55のオイルレベルが前記所定値を
超えると超えた分だけ作動油を高圧油路40(又
は低圧油路42)に補給することによりアキユム
レータ41乃至加圧オイルタンク43の油圧回路
内の油量を常に一定値に保つことができる。 前記ステツプ111において、ドレンタンク55
のオイルレベルが前記所定値以上でないと判別さ
れたとき、ステツプ114に進み、後述するチヤー
ジリクエスト条件が成立しているか否かを判別す
る。ここにチヤージリクエスト条件とは第1図の
ニユートラルセンサ75によりトランスミツシヨ
ン3のニユートラル状態が検出され、圧力センサ
69からの圧力検出信号Pによりアキユムレータ
41内の圧力が250Kgf/cm2以下であり、しかも
運転席に設けられたチヤージスイツチ77がオン
状態にあるときをいい、これらの条件がすべて成
立したときECU64は傾転角制御モードにより、
電磁弁Aには駆動信号D2を出力せずにこれを消
勢(オフ)し(ステツプ120)、電磁弁Bには駆動
信号D3を供給してこれを付勢(オン)する(ス
テツプ121)。これにより第2のパイロツト油圧供
給路63にはリリーフ弁57より下流の補給油路
54内の油圧、即ち、所定圧に調圧されたパイロ
ツト油圧が発生することになり、このパイロツト
油圧は容量制御用電磁弁30を介して傾転角制御
用ピストン32に供給され、ポンプ・モータ16
の傾転角制御に使用される。ポンプ59はエンジ
ン1又は電磁モータにより常時駆動されているの
でポンプ・モータ16の傾転角制御を開始すべき
ときに直ちに所要圧に調圧されたパイロツト油圧
を傾転角制御用ピストン32に供給することがで
きる。又、高圧油路40の高圧作動油の一部をパ
イロツト油として使用する型式のものと異なり、
パイロツト油圧を別途設けたポンプ59で発生す
るので、高圧作動油(蓄圧エネルギー)の損失を
抑制できると共に、高圧油路40からパイロツト
油圧を導くための高圧用切換弁を設けなくて済
み、それだけ油圧回路の構成が簡単になる。 ステツプ114のチヤージリクエスト条件が成立
しないとき、ステツプ115に進み、ブレーキセン
サ66からの信号に基づき、前記ブレーキペタル
が踏込まれた否かを判別する。ブレーキペタルの
踏込量が零より大きいときにはステツプ116に進
み、車速が0Km/hより大きいか否かを判別す
る。車速が0Km/hより大きいとき、即ち、ブレ
ーキペタルが少しでも踏込まれており、且つ、車
両が停止していないとき(車両減速時)には前記
ステツプ120及び121を実行して第2のパイロツト
油圧供給路63にパイロツト油圧を発生させ、後
述するポンプ傾転制御に備える。ブレーキペタル
が踏込まれたものの車速が0Km/hの場合には、
ECU64は作動休止モードにより電磁弁A及び
Bを共に消勢(オフ)する(ステツプ122,123)。
このとき、即ちポンプ・モータ16がポンプとし
てもモータとしても機能する必要のないとき、ポ
ンプ59によりドレンタンク55から吸上げられ
た作動油は油路54cを介して再びドレンタンク
55に戻され、補給油路54には作動油が圧送さ
れないことになる。又、補給油路54内の作動油
は消勢された電磁弁A及び油路54dを介してド
レンタンク55に戻される。かくして、後述する
ようにポンプ・モータ16の斜板22の傾転角制
御を行わない場合に第2のパイロツト油圧供給路
63に不必要な油圧が発生しないようにしてい
る。 前記ステツプ115においてブレーキペタルの踏
込量が零であるとき、ステツプ117に進み、圧力
センサ69からの圧力検出信号Pに基づきアキユ
ムレータ41内の圧力が所定値(例えば、210Kg
f/cm2)以上であるか否かを判別する。アキユム
レータ41内の圧力が所定値(210Kgf/cm2)以
下の場合には減速エネルギーが十分に蓄圧されて
いないことを意味し、斯かる場合には前記ステツ
プ122及び123を実行して電磁弁A,Bを共にオフ
にする。一方、アキユムレータ41内の圧力が所
定値(210Kgf/cm2)以上の場合にはステツプ118
に進み、第1図のシンクロ検出センサ74,75
の各シンクロフイードバツク信号MSF,CSFに
基づいてメイン及びカウンタシヤフトPTOギヤ
シンクロナイザ9及び11の各係合状態を判別す
る。ステツプ118においてカウンタシヤフトPTO
ギヤシンクロナイザ11が接作動してカウンタシ
ヤフトPTOギヤ10がカウンタシヤフト5に固
定されていると判別されたときには減速エネルギ
ー回収装置が後述する発進制御又は車両停止時の
圧力チヤージ制御が実行される場合を意味し、こ
の場合には、前記ステツプ120,121を実行して第
2のパイロツト油圧供給路63にパイロツト油圧
を発生させる。 ステツプ118においてメインシヤフトPTOギヤ
シンクロナイザ9が接作動してメインシヤフト
PTOギヤ6がメインシヤフト4に固定されてい
ると判別されたときにはステツプ119に進み、第
1図のアクセルセンサ65からの信号に基づき、
前記アクセルペタルの踏込量が全踏込量の60%に
相当する値以上であるか否かを判別する。アクセ
ルペタルの踏込量が60%に相当する値以上のとき
には減速エネルギー回収装置が後述する加速制御
が実行される場合を意味し、この場合には前記ス
テツプ120,121を実行して第2のパイロツト油圧
供給路63にパイロツト油圧を発生させる。 前記ステツプ118において、メイン及びカウン
タシヤフトPTOギヤシンクロナイザ9,11が
いずれも断作動の場合(シンクロオープンの場
合)には前記ステツプ122及び123に進み、電磁弁
A及びBを共にオフにする。 第5図のメインルーチンに戻り、電磁弁A,B
制御サブルーチンの実行が終わるとステツプ130
に進み、再び車速が0Km/hであるか否か、即ち
車両が停止しているか否かを判別する。車両が停
止している場合には後述するフラグf2の値を零に
設定し(ステツプ131)、これも後述するフラグf1
の値を値1に設定して(ステツプ132)、ステツプ
134に進む。ステツプ130における判別結果が否定
(No)の場合にはステツプ133に進み、前記フラ
グf1の値を判別してフラグf1値が前記ステツプ
132で設定される値1に引き続き保持されている
場合には前記ステツプ134に進む。 ステツプ134では第1図のギヤ段センサ68か
らの信号に基づきトランスミツシヨン3の選択さ
れたギヤ段を判別し、変速シフトレバーがリバー
ス位置にあるときステツプ135に進み、ECU64
は電磁クラツチ駆動信号DCRを出力せずに電磁
クラツチ14を断作動させると共にステツプ136
においてエンジンクラツチ駆動信号DEGを出力
してエンジンクラツチ2を接作動させ、ステツプ
260に進む。従つて、変速シフトレバーがリバー
ス位置にあるときには減速エネルギー回収装置は
不作動にされる。 前記ステツプ134において、変速シフトレバー
がニユートラル位置にあると判別されたとき、前
記フラグf2の値を零に設定した後(ステツプ
137)、ステツプ138においてチヤージスイツチ7
7のオン・オフ状態を判別する。チヤージスイツ
チ77がオフの場合には前記ステツプ135及び136
が実行され、減速エネルギー回収装置は不作動に
される。前記ステツプ138において、チヤージス
イツチ77がオンの場合にはステツプ139に進み、
圧力センサ69の圧力検出信号Pに基づき、アキ
ユムレータ41内の圧力が所定圧(例えば、250
Kgf/cm2)以下か否を判別する。アキユムレータ
41内の圧力が前記所定圧(250Kgf/cm2)以上
の場合にはアキユムレータ41に減速エネルギー
は充分に蓄圧されており、後述する圧力チヤージ
制御を実行してまでアキユムレータ41に蓄圧す
る必要がないと判断して前記ステツプ135及び136
の実行により、減速エネルギー回収装置を不作動
にする。一方、ステツプ139においてアキユムレ
ータ41内の圧力が所定圧(250Kgf/cm2)以下
であると判別されると前述したチヤージリクエス
ト条件がすべて成立したことになり、ステツプ
140に進み、ECU64は圧力チヤージ制御サブル
ーチンを実行する。 第7図はECU64により実行される圧力チヤ
ージ制御サブルーチンのフローチヤートであり、
先ず、ステツプ141において第1図のクラツチセ
ンサ67により運転者がクラツチペタルを踏込み
エンジンクラツチ2が断作動しているか否かを判
別する。運転者がエンジンクラツチ2を断作動
(オフ)にさせているとき、ステツプ142に進み、
ECU64は駆動回路36へのポンプ傾転角制御
信号出力を0Vにして同駆動回路36から容量制
御用電磁弁30のソレノイド30a及び30bの
いずれにも駆動信号を出力させず、容量制御用電
磁弁30のスプール31を図示中立位置に保持す
ると共に後述する電子ガバナコントロールユニツ
ト86へのチヤージリクエスト信号をオフにし
(ステツプ143)、更に、電磁クラツチ駆動信号
DCRの供給を断つて電磁クラツチ14を断作動
(オフ)にする(ステツプ144)。 一方、ステツプ141においてエンジンクラツチ
2がオン(係合状態)の場合にはステツプ145に
進みECU64はエンジンクラツチ2へのエンジ
ンクラツチ駆動信号DEGの供給を一旦停止して
クラツチ2を断作動させた後、メインシヤフト
PTOギヤシンクロナイザ9へのシンクロ駆動信
号MSDの供給も停止してメインシヤフトPTOギ
ヤシンクロナイザ9に断作動(オフ)させる(ス
テツプ146)。そして、ECU64はメインシヤフ
トPTOギヤシンクロナイザ9が確実に断作動を
完了したか否かをシンクロ検出センサ74からの
シンクロフイードバツク信号MSFにより判別し、
メインシヤフトPTOギヤシンクロナイザ9の断
作動が断作動が完了する迄待機する(ステツプ
147)。メインシヤフトPTOギヤシンクロナイザ
9の断作動が完了してメインシヤフトPTOギヤ
6がメインシヤフト4に対して解放されるとステ
ツプ148に進み、ECU64はカウンタシヤフト
PTOギヤシンクロナイザ11にシンクロ駆動信
号CSDを送つてこれに接作動(オン)させる。
この場合にもECU64はカウンタシヤフトPTO
ギヤシンクロナイザ11が確実に接作動を完了し
たか否かをシンクロ検出センサ75からのシンク
ロフイードバツク信号CSFにより判別し、カウン
タシヤフトPTOギヤシンクロナイザ11の接作
動が完了する迄待機する(ステツプ149)。 次いで、カウンタシヤフトPTOギヤシンクロ
ナイザ11の接作動(オン)が完了してカウンタ
シヤフトPTOギヤ10がカウンタシヤフト5に
固定されると電磁クラツチ駆動信号DCRを電磁
クラツチ14に供給して電磁クラツチ14を接作
動(オン)にした後(ステツプ150)、ECU64
は電子コントロールユニツト86にチヤージリク
エスト信号を送出し、電子ガバナコントロールユ
ニツト86に燃料噴射ポンプ84をしてエンジン
1への燃料供給量を所要量増加せしめるように制
御させる(ステープ151)。これにより、圧力
チヤージ制御における後述のポンプ・モータ16
の作動によりエンジン1に掛かる負荷の増加に対
処している。 次に、ECU64はエンジンクラツチ2へのエ
ンジンクラツチ駆動信号DEGの供給を再開し、
エンジンクラツチ2を接作動(オン)にした後
(ステツプ152)、所定の正の電圧値を有するポン
プ傾転角制御信号を駆動回路36に送出し、ポン
プ・モータ16の斜板22の傾転角をポンプ・モ
ータ16がポンプとして作動するのに最適な値に
設定する(ステツプ153)。そして、ステツプ154
に進み、アキユムレータ41内の圧力が判別さ
れ、アキユムレータ41内の圧力が前記所定値
(250Kgf/cm2)以下の場合には第5図のステツプ
140に戻る。従つて、上述のチヤージリクエスト
条件が成立している間はこの圧力チヤージ制御サ
ブルーチンが繰返し実行されることになる。斯く
して、第16図の太破線で示さように、エンジン
1からクラツチ2及びトランスミツシヨンの入力
軸19を経てカウンタシヤフト5に伝えられる回
転はカウンタシヤフトPTOギヤ10、メインシ
ヤフトPTOギヤ6、駆動ギヤ7a,7b、PTO
出力軸8、継手13及び電磁クラツチ14を経て
ポンプ・モータ16に伝えられ、このときポンプ
として作動するポンプ・モータ16は圧油を第1
ポート28、高圧油路40を経てアキユムレータ
41に蓄える。運転者が運転席に設けられたチヤ
ージスイツチ77をオンにすればこの圧力チヤー
ジ制御によりアイドリング状態にあるエンジン出
力によつて、圧油量が不十分となつたアキユムレ
ータ41に圧油を蓄えることができる。前記ステ
ツプ154において、アキユムレータ41内の圧力
が前記所定圧(250Kgf/cm2)を超えたことが判
別されると前記ステツプ142乃至144を実行して減
速エネルギー回収装置を不作動にし、当該圧力チ
ヤージ制御サブルーチンの実行を終了する。 圧力チヤージ制御サブルーチンから第5図のス
テツプ140に戻るとステツプ260に進み、再びアキ
ユムレータ41内の圧力が所定圧(250Kgf/cm2
以下か否かを判別し、アキユムレータ41内の圧
力が所定圧以下の場合には前述した通り第1図の
警告灯84を点灯させ(ステツプ261)、所定圧以
上の場合には警告灯84を消灯させる(ステツプ
262)。これにより運転者はアキユムレータ41内
の減速エネルギーの蓄圧状態を知ることができ
る。 前記ステツプ134において、変速シフトレバー
が2速から5速までのいずれかの位置にあると判
別されると、ステツプ160に進み、フラグf2の値
を判別する。このフラグf2は後述する発進制御サ
ブルーチンを既に実行したか否かを判別するため
のものであつて、車両が未だ停止状態にあるとき
にはフラグf2値は前記ステツプ131において設定
された値0のままであるのでかかる場合にはステ
ツプ161に進み、アキユムレータ41内の圧力が
所定圧(250Kgf/cm2)以下か否かを判別する。
この判別によりアキユムレータ41内の圧力が第
1の所定圧(250Kgf/cm2)以上の場合には前記
フラグf2に値1を設定して(ステツプ162)、後述
する発進制御サブルーチンを実行する(ステツプ
170)。ステツプ162において一旦フラグf2に値1
が設定されると、ECU64は前記ステツプ160の
判別により、ステツプ161及び162をスキツプして
直接ステツプ170に進んで発進制御サブルーチン
を実行する。即ち、車両の発進直前にアキユムレ
ータ41内の圧力が所定圧(250Kgf/cm2)以上
あれば後述の発進制御サブルーチンが実行され、
このサブルーチンを一旦実行すると仮令アキユム
レータ41内の圧力が所定圧(250Kgf/cm2)以
下になつても引続き該サブルーチンが実行される
ことになる。 第8図は発進制御サブルーチンのフローチヤー
トを示し、先ず、ステツプ171においてギヤ段セ
ンサ68からの信号に基づきトランスミツシヨン
3の選択されたギヤ段を判別し、変速シフトレバ
ーが4速及び5速のいずれか一方の位置にあると
き、ECU64はエンジンクラツチ駆動信号DEG
を出力せずクラツチ2を断作動させる(ステツプ
172)。車両を停止状態から発進させる場合、4速
又は5速のギヤ段、即ち発進には不適当なギヤ段
が選択されていると発進が困難であるからクラツ
チ2を断作動にし、減速エネルギー回収装置に対
してもなんら作動操作を実行せずにこれを不作動
状態のままにしてメインルーチンに戻る。 前記ステツプ171においてトランスミツシヨン
3が2速位置にあると判別されたとき、後述する
変速車速Vo値をこの時のエンジンアイドリング
回転数(例えば、600rpm)に対応する第1の所
定値(例えば5Km/h)に設定し(ステツプ
173)、3速位置にあると判別されたときには変速
車速Vo値をこの時のエンジンアイドリング回転
数に対応する第2の所定値(例えば10Km/h)に
設定して(ステツプ174)、ステツプ175に進む。
ステツプ175では車速センサ73からの車速信号
Vに基づいて検出された車速Vを前記ステツプ
173及び174のいずれか一方で設定された変速車速
Voと比較する。この変速車速Voは車両の発進時
に車両を減速エネルギーのみによつて駆動するか
減速エネルギーに加えエンジン1の出力によつて
駆動するか(後者を「加速制御」という)を判別
するためのもので、ステツプ175の比較結果、車
速Vが変速車速Vo以上のときにはステツプ187に
進み、加速制御を実行するための前操作である後
述する変速制御サブルーチンを実行する。 前記ステツプ175において車速Vが変速車速Vo
以下の場合、ステツプ176の進み、ECU64はエ
ンジンクラツチ2へのエンジンクラツチ駆動信号
DEGの供給を一旦停止してクラツチ2を断作動
させた後、メインシヤフトPTOギヤシンクロナ
イザ9へのシンクロ駆動信号MSDの供給も停止
してメインシヤフトPTOギヤシンクロナイザ9
を断作動(オフ)にする(ステツプ177)。そし
て、ECU64はメインシヤフトPTOギヤシンク
ロナイザ9が確実に断作動を完了したか否かをシ
ンクロ検出センサ74からのシンクロフイードバ
ツク信号MSFにより判別し、メインシヤフト
PTOギヤシンクロナイザ9の断作動が完了する
迄待機する(ステツプ178)。メインシヤフト
PTOギヤシンクロナイザ9の断作動が完了して
メインシヤフトPTOギヤ6がメインシヤフト4
に対して解放されるとステツプ179に進み、ECU
64はカウンタシヤフトPTOギヤシンクロナイ
ザ11にシンクロ駆動信号CSDを送つてこれを
接作動(オン)にする。この場合にもECU64
はカウンタシヤフトPTOギヤシンクロナイザ1
1が確実に接作動を完了したか否かをシンクロ検
出センサ75からのシンクロフイードバツク信号
CSFにより判別し、カウンタシヤフトPTOギヤ
シンクロナイザ11の接作動が完了する迄待機す
る(ステツプ180)。 次いで、カウンタシヤフトPTOギヤシンクロ
ナイザ11の接作動(オン)が完了してカウンタ
シヤフトPTOギヤ10がカウンタシヤフト5に
固定されるとステツプ181に進み、アクセルセン
サ65からの信号に基づいてアクセルペタルの踏
込量が零より大きいか否かを判別する。アクセル
ペタルの踏込量が零より大きいと判別された場合
車両は発進状態にあることを意味し、かかる場合
ステツプ188に進み、モータ傾転制御サブルーチ
ンを実行する。 第9図はモータ傾転制御サブルーチンのフロー
チヤートを示し、先ず、ステツプ221においてア
キユムレータ41内の圧力が第2の所定圧(例え
ば、210Kgf/cm2)以下に減少していないか否か
を判別する。アキユムレータ41内の圧力が第2
の所定圧(210Kgf/cm2)以下に減少すると、作
動圧油はポンプ・モータ16を駆動して車両を発
進、加速するだけの充分な駆動力を発生させるこ
とができなくなる。かかる場合、ステツプ222に
進み、前述の変速制御を実行する。ステツプ221
において、アキユムレータ41内の圧力が第2の
所定圧(210Kgf/cm2)以上であると判別された
場合、ステツプ223に進み、ECU64は前記駆動
回路36にモータ傾転角制御信号を出力する。こ
のモータ傾転角制御信号の出力値は第1図のアク
セルセンサ65、及びシンクロ検出センサ74,
75からの各検出信号に基づいて設定される。第
12図はECU64から出力されるモータ傾転角
制御信号の出力値とアクセルペタルの踏込量(ア
クセル開度)との関係の一例を示すグラフであ
り、カウンタシヤフトPTOギヤシンクロナイザ
11が接作動のときモータ傾転角制御信号値は図
中実線で示される直線に沿つてアクセル開度が第
1の所定値(例えば、40%)のときからその開度
値が増加するに従つて徐々に零から負方向にその
出力値を減少させ、アクセル開度が100%のとき
最大モータ容量を与える負の所定値VM(例えば、
−3V〜−5V間の所定値)になるように設定され
ている。メインシヤフトPTOギヤシンクロナイ
ザ9が接作動のときは第12図の破線で示される
直線に沿つてアクセル開度が前記第1の所定値よ
り大きい第2の所定値(例えば、60%)のときか
らその開度値が増加するに従つて徐々に零から負
方向にその出力値を減少させ、アクセル開度が
100%のとき前記負の所定値VMに至るように設定
されている。 駆動回路36が供給されるモータ傾転角制御信
号値に応じて容量制御用電磁弁30の2つのソレ
ノイド35a,35bのいずれか一方に所要の駆
動信号を与えると容量制御用電磁弁30は第2の
パイロツト油圧供給路63に発生しているパイロ
ツト油圧をピストン32に送出してピストン30
を変位させ、これによりポンプ・モータ16の斜
板の傾転角が発進時のモータ作動に最適な値に制
御される。 次いで、ステツプ224に進み、シンクロ検出セ
ンサ74,75の各シンクロフイードバツク信号
MSF,CSFに基づいてメイン及びカウンタシヤ
フトPTOギヤシンクロナイザ9及び11の各係
合状態を判別する。第8図の発進制御において当
該モータ傾転制御が実行される場合にはステツプ
224においてカウンタシヤフトPTOギヤシンクロ
ナイザ11が接作動していると判別される筈であ
り、かかる場合ステツプ225に進みECU64は電
子ガバナコントロールユニツト86に疑似アクセ
ル信号を供給してこれに運転者が踏込むアクセル
ペタルの踏込量に拘らず燃料噴射ポンプ84をし
てエンジンがアイドル状態を保持するに必要な燃
料量をエンジン1に噴射供給するように制御させ
る。そして、ステツプ226に進み、アクセルペタ
ルの踏込量が前記第1の所定値(40%)以上か否
かを判別し、この結果、第1の所定値以上の場合
にはECU64は電磁クラツチ駆動信号DCRを電
磁クラツチ14に供給してこれに接作動(オン)
させ(ステツプ227)、その後遮断弁44の電磁切
換弁(ポペツト弁)80に駆動信号D4を与えて
付勢し、ロジツク弁81を開弁させる(ステツプ
228)。かくして、アキユムレータ41に蓄えられ
ている高圧作動油はポンプ・モータ16に導かれ
てこれを駆動し、モータとして作動するポンプ・
モータ16の回転は第17図の太破線で示される
ように電磁クラツチ14、継手13、PTO出力
軸8、駆動ギヤ7b,7a、メインシヤフト
PTOギヤ6、カウンタシヤフトPTOギヤ10、
カウンタシヤフト5、変速ギヤ18,17及びメ
インシヤフト4に伝わり、更にメインシヤフト4
の回転はプロペラシヤフト12a、差動装置12
bを介して車輪12c,12cへ伝達される。
尚、ポンプ・モータ16を駆動した作動油は第2
ポート29、低圧油路42を介して加圧オイルタ
ンク43に戻される。このように、アキユムレー
タ41に減速エネルギーが充分に蓄えられている
ときの発進制御においては車両はポンプ・モータ
16からの駆動力のみによつて駆動されることに
なり、しかもポンプ・モータ16の回転はトラン
スミツシヨン3のメインシヤフト4とカウンタシ
ヤフト5間に介装される変速ギヤ17,18を介
して、車両の荷重状態(負荷)に応じて選択され
たギヤ段の変速比により変速されて車輪12c,
12cに伝達されるので最適な発進性能が得られ
る。 前記ステツプ226において、アクセルペタルの
踏込量が前記第1の所定値(40%)以下であると
判別された場合、例えば、車両を発進させようと
したとき、アクセルペタルの踏込量が不十分な場
合や発進加速中にアクセルペタルを戻した場合、
ステツプ229に進み、第1図の傾転角中立位置セ
ンサ71からの傾転角中立位置信号NPに基づい
てピストン32が中立位置、即ちポンプ・モータ
16の斜板22の傾転角が零であるか否かを判別
する。アクセルペタルの踏込量が第1の所定値
(40%)以下の場合、第12図に示す如くECU6
4から駆動回路36に出力される傾転角制御信号
出力値は零に設定される。アクセルペタルの踏込
量が元々第1の所定値(40%)以下の場合には問
題がないがアクセルペタルが戻されて第1の所定
値以下になつた場合、油圧回路には応答遅れが存
するのでECU64からの傾転角制御信号出力値
が零になつたからといつてポンプ・モータ16の
斜板22の傾転角が直ちに零にならない。傾転角
が零にならないのに電磁クラツチ14を断作動
(オフ)にし、且つ高圧油回路40を遮断(ポペ
ツト弁80オフ)してしまうと油圧回路に振動及
びこれに伴う騒音が発生し好ましくない。そこ
で、ステツプ229において傾転角が未だ零でない
と判別されたときには(ステツプ229の判別結果
が否定(No)の場合)、後述のステツプ230,231
を実行せずに第8図のステツプ188、従つて第5
図のステツプ170に戻る。そして、ステツプ229に
おいて傾転角が零に戻されたことを確認して(ス
テツプ229の判別結果が肯定(Yes)の場合)、ス
テツプ230に進み電磁クラツチ14を断作動にす
ると共にステツプ231において遮断弁44の電磁
切換弁(ポペツト弁)80を消勢(オフ)してロ
ジツク弁81を閉弁させ、減速エネルギー回収装
置を不作動にする。 第8図の前記ステツプ181において、アクセル
ペタルの踏込量が零であると判別された場合、例
えば、車両が発進直前の状態にある場合、あるい
は発進加速中にアクセルペタルを完全に戻した場
合、ECU64は駆動回路36へのモータ傾転角
制御信号の出力値を零に設定してポンプ・モータ
16の斜板22の傾転角を零に戻す(ステツプ
182)。そして、斜板22の傾転角が零になつたこ
とを確認した後(ステツプ183)、遮断弁44の電
磁切換弁(ポペツト弁)80を消勢(オフ)し、
ロジツク弁81を閉弁させて高圧油路40を遮断
する(ステツプ184)。次いで、第1図のブレーキ
センサ64からの信号の基づいてブレーキペタル
の踏込量が零であるか否かを判別する(185)。そ
して、ブレーキペタルの踏込量が零であれば電磁
クラツチ14を断作動(オフ)にして減速エネル
ギー回収装置の作動を停止させ(ステツプ186)、
第5図のメインルーチンに戻る。 又、車速Vが変速車速Voに未だ至らない発進
加速中にアクセルペタルを放してブレーキペタル
を踏込むと前記ステツプ185の判別結果、ステツ
プ189に進み、後述するポンプ傾転制御が実行さ
れ、このような場合にも車両の減速エネルギーが
回収される。 発進加速中に車速Vが変速車速Voを超えた場
合(第8図のステツプ175の判別により実行され
るステツプ187)、及び発進開始時のアキユムレー
タ41内の圧力が第1の所定圧(250Kgf/cm2
以下の場合(第5図のステツプ161の判別により
実行されるステツプ190)、夫々前述の変速制御が
実行され、この変速制御に続いて実行される加速
制御により車両はポンプ・モータ16からの駆動
力に加え、エンジン1の駆動力によつても駆動さ
れることになる。 第10図は変速制御サブルーチンのフローチヤ
ートを示し、先ず、ステツプ191においてECU6
4は駆動回路36へのモータ傾転角制御信号の出
力値を零に設定して斜板22の傾転角を零に戻
す。次いで、ECU64はエンジンクラツチ駆動
信号DEGを出力してエンジンクラツチ2を接作
動させ(ステツプ192)、その後所定時間(例え
ば、0.1秒)の経過を待つて、即ちエンジンクラ
ツチ2の接作動の完了を待つて(ステツプ193)、
電子ガバナコントロールユニツト86にアクセル
センサ65からの真のアクセル信号を供給する
(ステツプ194)。電子ガバナコントロールユニツ
ト86は発進制御においてECU64から擬似ア
クセル信号の供給を受け(第8図のステツプ188
で実行されるモータ傾転制御サブルーチンのステ
ツプ225)燃料噴射ポンプ84にエンジン1をア
イドル状態に保持するに必要な燃料量をエンジン
1に噴射供給させていたが、ECU64から真の
アクセル信号を受けるとアクセルペタルの踏込量
に応じた燃料量をエンジン1に噴射供給させるこ
とになる。尚、ECU64はエンジンクラツチ2
の接作動の完了を待つて電子ガバナコントロール
ユニツト86に真のアクセル信号を与えるのはエ
ンジン1の所謂吹上がりを防止するためである。
次いで、ステツプ195においてポンプ・モータ1
6の斜板22の傾転角が零になる迄待機した後、
遮断弁44の電磁切換弁(ポペツト弁)80を消
勢(オフ)してロジツク弁81を閉弁させ(ステ
ツプ196)、電磁クラツチ14を断作動(オフ)に
して(ステツプ197)、減速エネルギー回収装置の
作動を一旦停止させる。そして、ステツプ198乃
至201において、接作動しているカウンタシヤフ
トPTOギヤシンクロナイザ11を断作動にする
一方、メインシヤフトPTOギヤシンクロナイザ
9を接作動に切換える。より具体的には、ステツ
プ198において、ECU64はカウンタシヤフト
PTOギヤシンクロナイザ11へのシンクロ駆動
信号CSDの供給を停止してカウンタシヤフト
PTOギヤシンクロナイザ11に断作動(オフ)
させる(ステツプ198)。そして、ECU64はカ
ウンタシヤフトPTOギヤシンクロナイザ11が
確実に断作動を完了したか否かをシンクロ検出セ
ンサ75からのシンクロフイードバツク信号CSF
により判別し、カウンタシヤフトPTOギヤシン
クロナイザ11の断作動が完了する迄待機する
(ステツプ199)。カウンタシヤフトPTOギヤシン
クロナイザ11の断作動が完了してカウンタシヤ
フトPTOギヤ10がカウンタシヤフト5に対し
て解放されるとステツプ200に進み、ECU64は
メインシヤフトPTOギヤシンクロナイザ9にシ
ンクロ駆動信号MSDを送つてこれに接作動(オ
ン)させる。この場合もECU64はメインシヤ
フトPTOギヤシンクロナイザ9が確実に接作動
を完了したか否かをシンクロ検出センサ74から
のシンクロフイードバツク信号MSFにより判別
し、メインシヤフトPTOギヤシンクロナイザ9
の接作動が完了する迄待機する(ステツプ201)。
次いで、メインシヤフトPTOギヤシンクロナイ
ザ9の接作動(オン)が完了してメインシヤフト
PTOギヤ6がメインシヤフト4に固定されると
ステツプ202に進み、前述のフラグf1に値0を設
定して第5図のメインルーチンに戻る。 変速制御サブルーチンが実行されると、第18
図に示す太実線の経路を経てエンジン1の駆動力
が車輪12c,12cに伝えられると共にポン
プ・モータ16の駆動力が車輪12c,12cに
伝達される、第18図の太破線で示す経路が確立
する。より具体的にはエンジン1からクラツチ2
及びトランスミツシヨン3の入力軸19を経てカ
ウンタシヤフト5に伝えられる回転は多段の変速
ギヤ18,17により通常のように変速されてメ
インシヤフト4に伝えられ、更にメインシヤフト
4の回転はプロペラシヤフト12a、差動装置1
2bを経て車輪12c,12cに伝えられる一
方、モータとして作動するポンプ・モータ16が
電磁クラツチ14、継手13、PTO出力軸8、
駆動ギヤ7b,7a、メインシヤフトPTOギヤ
6、メインシヤフト4、プロペラシヤフト12
a、及び差動装置12bを介して車輪12c,1
2cに接続される。これにより、第5図のメイン
ルーチンにおいてステツプ130の判別結果が否定
(No)、即ち車速が0Km/hでなく、且つステツ
プ133においてフラグf1値が零であると判別され
てステツプ210に進むことになる。尚、車両発進
後一度でも変速制御が実行されるとその後は車両
が停止する迄フラグf1値が値0に保持されるの
で、以後ステツプ210以降のステツプがメインル
ーチンの実行毎実行される。 ステツプ210ではECU64は電子ガバナコント
ロールユニツト86にアクセルセンサ65からの
真のアクセル信号を供給する。これにより、電子
ガバナコントロールユニツト86は燃料噴射ポン
プ84にアクセルペタルの踏込量に応じた燃料量
をエンジン1に噴射供給させることになる。次い
で、アクセルペタルの踏込量が零か否かを判別し
(ステツプ211)、零でなければエンジンクラツチ
2を接作動させて(ステツプ214)、ステツプ220
の前記モータ傾転制御サブルーチンを実行する。 第9図のモータ傾転制御サブルーチンが再び実
行され、前記ステツプ221においてアキユムレー
タ41内の圧力が第2の所定圧(210Kgf/cm2
以上であることを確認した後、前記ステツプ223
に進み、ECU64はアクセルペタルの踏込量
(アクセル開度)に応じてモータ傾転角制御信号
の出力値を設定し、これを駆動回路36に供給す
る。この際、前述した通り変速制御サブルーチン
の実行によりメインシヤフトPTOギヤシンクロ
ナイザ9が接作動(オン)しているのでモータ傾
転角制御信号の出力値は第12図に示す破線に沿
つて設定される。第12図から明らかなように加
速制御におけるモータ傾転角制御信号出力値、従
つてポンプ・モータ16の斜板22の傾転角は同
じアクセル開度に対して発進制御時におけるより
小さい値に設定するのでポンプ・モータ16のモ
ータ容量が小に設定されることになり、ポンプ・
モータ16の負荷が軽減されることになる。この
結果、ポンプ・モータ16から車輪12c,12
cへの駆動力の伝達経路が第17図に示されるカ
ウンタシヤフト5からメインシヤフトを経由する
経路、即ち変速ギヤ17,18によりポンプ・モ
ータ16の回転が変速されて伝達される経路から
第18図に示される直接メインシヤフト5に伝達
される経路に切換えても、急激なトルク変動や振
動が生じることなく円滑に該切換えを行うことが
できる。 次いで、前記ステツプ224においてメインシヤ
フトPTOギヤシンクロナイザ9の接作動が判別
されるとステツプ232に進み、アクセルペタルの
踏込量(アクセル開度)が前記第2の所定値(60
%)以上か否かを判別し、アクセルペタルの踏込
量が第2の所定値以上の場合にはステツプ233に
進み、電磁クラツチ14を接作動すると共にステ
ツプ234において遮断弁44の電磁切換弁(ポペ
ツト弁)81を付勢し、ロジツク弁81を開弁さ
せる。これにより、ポンプ・モータ16の回転が
前記第18図に示す太破線の経路を経て車輪12
c,12cに伝達されることるなり、車両はエン
ジン1及びポンプ・モータ16の両者の駆動力で
駆動されることになる。 前記ステツプ232においてアクセルペタルの踏
込量が前記第2の所定値(60%)以下であると判
別された場合には前記ステツプ229に進む。この
とき前記ステツプ223においてモータ傾転角制御
信号出力値は零に設定されているので(第12図
破線)、ポンプ・モータ16の斜板22の傾転角
は零に変化するが、前述した通り、この斜板22
の傾転角が零になるのを待つて電磁クラツチ14
を断作動させると共に遮断弁44の電磁切換弁
(ポペツト弁)80を消勢(オフ)して減速エネ
ルギー回収装置を不作動にする(ステツプ229乃
至231)。従つて、かかる場合には車両はエンジン
1の駆動力によつてのみ駆動されることになる
(第14図)。 又、モータ傾転制御実行中にアキユムレータ4
1内の蓄圧エネルギーが消費されて圧力が前記第
2の所定圧(210Kgf/cm2)以下に減少した場合
にも前記変速制御が繰返し実行されることになり
(第9図のステツプ222)、この場合にも車両はエ
ンジン1の駆動力によつてのみ駆動されることに
なる。 次に、車両が定常走行状態にある場合、アクセ
ルペタルは所要踏込量だけ踏込まれており、かか
る場合にも第5図のステツプ211の判別を経てス
テツプ220に進み、モータ傾転制御サブルーチン
が実行される。しかし、車両が定常走行状態にあ
る場合、ECU64はメイン及びカウンタシヤフ
トPTOギヤシンクロナイザ9及び11を共に断
作動にしており(シンクロオープン)、第9図の
ステツプ224の判別によりステツプ235が実行され
る。このステツプ235において、ECU64は駆動
回路36へのモータ傾転角制御信号の出力値を零
に設定してポンプ・モータ16の斜板22の傾転
角を零に戻す。そして、前記ステツプ229乃至231
と同様に斜板22の傾転角が零になつたか否かを
判別し、未だ傾転角が零でなければ後述のステツ
プ237及び238をスキツプしてメインルーチンに戻
る。傾転角が零になると電磁クラツチ14を断作
動させると共に遮断弁44の電磁切換弁(ポペツ
ト弁)81を消勢して減速エネルギー回収装置を
不作動にする(ステツプ237及び238)。従つて、
車両が定常走行状態にある場合には車両はエンジ
ン1の駆動力のみによつて駆動される(第14
図)。 又、車両が定常走行状態から単にアクセルペタ
ルを踏込量零の位置に戻した状態に変化した場
合、第5図のステツプ212においてブレーキペタ
ルの踏込量が零であることを判別した後ステツプ
213に進み、電磁クラツチ14を断作動(オフ)
にする。従つて、かかる場合にも車両はエンジン
1の駆動力のみによつて駆動される。 しかし、ブレーキペタルが踏込まれ車両が減速
状態に入つた場合、例えば定常走行状態からブレ
ーキが踏込まれた場合(第5図のステツプ212の
判別を経てステツプ240に進む場合)、あるいは発
進加速途中でブレーキが踏込まれた場合(第8図
のステツプ185の判別を経てステツプ189の進む場
合)、ポンプ傾転制御が実行され減速エネルギー
が以下のようにしてアキユムレータ41内に蓄圧
される。 第11図はポンプ傾転制御サブルーチンのフロ
ーチヤートを示し、先ず、ステツプ241において、
ECU64は電磁クラツチ14を接作動にし、第
11図のブレーキセンサ66からの信号に基づい
て駆動回路36にブレーキペタルの踏込量に応じ
たポンプ傾転角制御信号を出力する(ステツプ
242)。第13図はECU64が出力するポンプ傾
転角制御信号出力値とプレーキペタル踏込量との
関係の一例を示すグラフで、ブレーキペタルが踏
込まれると、即ち踏込量が零以上になると踏込量
に応じて出力値が直線的に増加し、踏込量が全踏
込量の第1の所定値(例えば、30%)になると出
力値は正の所定最大値Vp(例えば、+3V〜+5V
間の所定値)に設定されている。従つて、ブレー
キペタルの踏込量が第1の所定値(30%)を超え
ると以後ポンプ容量が最大値(一定)となるよう
に、即ち、ブレーキペタルの踏込みの比較的初期
の段階で減速エネルギーを最大の割合でアキユム
レータ41内に蓄えることができるようにポン
プ・モータ16の傾転角が制御される。 次に、ECU64は車速センサ73からの車速
信号Vに基づいて車速を検出する(ステツプ243)
と共に、ギヤ段センサ68からの信号に基づきト
ランスミツシヨン3の選択されたギヤ段を検出す
る(ステツプ244)。そして、ECU64は検出し
た車速とギヤ段からエンジンクラツチ2の同期エ
ンジン回転数Noを計算し、これを記憶して(ス
テツプ245)、ステツプ246に進む。 ステツプ246では、ブレーキペタルの踏込量が
第2の所定値(例えば、全踏込量の10%)以上か
否かを判別する。この第2の所定値はブレーキペ
タルの遊び量より僅かに小さい値に設定してあ
る。ブレーキペタルの踏込量が第2の所定値(10
%)以上であると判別されたとき、ECU64は
ブレーキランプ(ストツプランプ)88を点灯
(オン)させて(ステツプ256)、ステツプ257に進
み、トランスミツシヨン3の選択されているギヤ
段を検出する。そして、選択されているギヤ段が
ニユートラルの場合にはエンジンクラツチ2を接
作動のままにして(ステツプ258)、メインルーチ
ンに戻り、ニユートラル以外のギヤ段の場合には
エンジンクラツチ2を断作動にして(ステツプ
255)、メインルーチンに戻る。これにより、ギヤ
段が何れの位置にあつても車輪12c,12cの
回転は第15図に示すようにプロペラシヤフト1
2a,メインシヤフトPTOギヤ6、駆動ギヤ7
a,7b、PTO出力軸8、継手13及び電磁ク
ラツチ14を経てポンプ・モータ16へ伝えら
れ、ポンプとして作動するポンプ・モータ16を
駆動する。ポンプ・モータ16で発生した圧油は
第1ポート28、高圧油路40を経てアキユムレ
ータ41に蓄えられる。このとき、車輪12c,
12cからエンジン1への動力伝達経路が遮断さ
れているため減速エネルギーの略全量がポンプ・
モータ16の駆動に利用されることになる。 ブレーキペタルの踏込量が第2の所定値(10
%)以下であると判別された場合(ステツプ
246)、ステツプ247に進み、ECU64はブレーキ
ランプ88を消灯(オフ)した後電子ガバナコン
トロールユニツト86から供給されるエンジン回
転数検出値Neと前記ステツプ245で求めた同期エ
ンジン回転数Noとを比較する(ステツプ248)。
この結果、エンジン回転数検出値Neが同期エン
ジン回転数Noより大きいとき前記ステツプ255に
進み、エンジンクラツチ2を断作動にしてメイン
ルーチンに戻る。このように、ブレーキペタルの
踏込量が第2の所定値(10%)より小さくても、
エンジン回転数Neが同期エンジン回転数Noより
大きい場合には車輪12c,12cとエンジン1
の動力伝達経路が遮断され、車輪12c,12c
の駆動力は略全量ポンプ・モータ16に伝えら
れ、減速エネルギーがむだなくアキユムレータ4
1内に蓄えられることになる。 前記ステツプ248の比較結果、エンジン回転数
検出値Neが同期エンジン回転数Noに等しいかそ
れ以下の場合にはステツプ249に進み、エンジン
クラツチ2が断作動しているか否かを判別する。
エンジンクラツチ2が断作動している場合にはス
テツプ250に進み、ECU64は電子ガバナコント
ロールユニツト86に擬似アクセル信号を送出し
て電子ガバナコントロールユニツト86に燃料噴
射ポンプをしてエンジン1に供給される燃料量を
増量せしめ、もつてエンジン回転数を上昇させる
ように制御させる(ステツプ251)。そして、再度
エンジン回転数検出値Neと同期エンジン回転数
Noとを比較し(ステツプ252)、エンジン回転数
検出値Neが同期エンジン回転数Noより未だ小さ
い場合には前記ステツプ250及び251を繰返し実行
し、エンジン回転数Neが同期エンジン回転数No
に等しくなる迄待機する。エンジン回転数検出値
Neが同期エンジン回転数Noに等しいかそれ以上
になるとECU64は電子ガバナコントロールユ
ニツト86に供給しているアクセル信号をアクセ
ルセンサ65からの真の値に戻した後(ステツプ
253)、エンジンクラツチ2を接作動にする(ステ
ツプ254)。このようにエンジンクラツチ2をエン
ジン回転数Neが同期エンジン回転数Noに一致す
るようにエンジン回転数を上昇させてから接作動
させるので、エンジンクラツチ2を極めて円滑且
つ静粛に接作動させることができる。 前記ステツプ249において、エンジンクラツチ
2が既に接作動している場合には何もせずにメイ
ンルーチンに戻る。斯くして、ブレーキペタルの
踏込量が第2の所定値(10%)以下且つエンジン
回転数Neが同期エンジン回転数Noに等しいかそ
れ以下の場合には減速エネルギーはポンプ・モー
タ16の駆動とエンジンブレーキの双方に利用さ
れることになる。 ポンプ・モータ16のポンプ作用によりアキユ
ムレータ41に圧送される油量がアキユムレータ
41の収容量を超えるとリリーフ弁50が開き、
作動油はリリーフ弁油路49を介して加圧オイル
タンク43に戻される。このとき、作動油がリリ
ーフ油路49に配設された油圧モータ51を駆動
してフアン53を回転させ、更に作動油自身もク
ーラ52を通過する際に冷却される。油圧モータ
51により駆動されるフアン53は前述したとお
りクーラ52に送風してクーラ52のオイル冷却
効果を高める。 尚、上述の実施例においては本発明をデイーゼ
ルエンジンに適用した場合について説明したが、
ガソリンエンジンに適用しても差支えないことは
勿論のことである。又、実施例のポンプ・モータ
16に可変容量のアキシヤルピストン型ポンプ・
モータを使用しているが他の形式のものに替えて
も差支えない。 (発明の効果) 以上詳述したように、本発明の車両の減速エネ
ルギー回収装置に依れば、エンジン側のクラツチ
を介して駆動されるカウンタシヤフトと車輪駆動
系に接続したメインシヤフトと前記カウンタシヤ
フトの回転を前記メインシヤフトへ変速して伝え
る多段の歯車列機構とを有するトランスミツシヨ
ン、前記カウンタシヤフトにカウンタシヤフト
PTOギヤシンクロナイザを介して接断可能に装
着されたカウンタシヤフトPTOギヤと該カウン
タシヤフトPTOギヤに噛合し且つ前記メインシ
ヤフトにメインシヤフトPTOギヤシンクロナイ
ザを介して接断可能に装着されたメインシヤフト
PTOギヤと該メインシヤフトPTOギヤに噛合し
た駆動ギヤを介して駆動されるPTO出力軸とを
有する多段階変速式PTO出力装着、前記PTO出
力軸に連結されたポンプ・モータ、該ポンプ・モ
ータの第1ポートからアキユムレータへ延びた高
圧油回路、前記ポンプ・モータの第2ポートから
オイルタンクへ延びた低圧油回路、前記アキユム
レータ内の圧力を検出する圧力センサ、及び車両
の減速時に前記ポンプ・モータをポンプとして機
能させる一方、車両の発進時に前記ポンプ・モー
タをモータとして機能させると共に前記圧力セン
サにより検出された圧力が所定値以上のとき前記
クラツチに断作動させ、且つ、前記カウンタシヤ
フトPTOギヤシンクロナイザに接作動させ、前
記所定値以下のとき前記クラツチに接作動させ、
且つ、前記メインシヤフトPTOギヤシンクロナ
イザに接作動させる制御手段を具備して構成され
るので、減速エネルギーの回収、及び発進エネル
ギーとしての利用に複雑な装置や機器を必要とせ
ず、構造が簡単になる上に、減速エネルギーを回
収して発進エネルギーに利用する分だけ燃費を向
上でき、しかも、アキユムレータ内に蓄積エネル
ギーが十分に蓄えられていない場合であつても、
蓄積エネルギーが必要な発進エネルギーの一部に
利用され、この場合にも燃費の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車両の減速エネルギー回
収装置の一実施例を示す油圧回路図、第2図は第
1図に示すポンプ・モータの縦断側面図、第3図
は同ポンプ・モータの容量制御用電磁弁の縦断正
面図、第4図は第3図の容量制御用電磁弁の縦断
側面図、第5図は第1図の電子コントロールユニ
ツト内で実行される、減速エネルギー回収装置の
制御手順を示すメインフローチヤート、第6図は
第5図のメインフローチヤートのステツプ110で
実行される電磁弁A,B制御サブルーチンのフロ
ーチヤート、第7図は第5図のメインフローチヤ
ートのステツプ140で実行される圧力チヤージ制
御サブルーチンのフローチヤート、第8図は第5
図のメインフローチヤートのステツプ170で実行
される発進制御サブルーチンのフローチヤート、
第9図は第5図のメインフローチヤートのステツ
プ220等で実行されるモータ傾転制御サブルーチ
ンのフローチヤート、第10図は第5図のメイン
フローチヤートのステツプ190等で実行される変
速制御サブルーチンのフローチヤート、第11図
は第5図のメインフローチヤートのステツプ240
等で実行されるポンプ傾転制御サブルーチンのフ
ローチヤート、第12図はモータ傾転制御実行時
に電子コントロールユニツトから容量制御用電磁
弁の駆動回路に出力されるモータ傾転角制御信号
の出力値とアクセルペタルの踏込量(アクセル開
度)との関係の一例を示すグラフ、第13図はポ
ンプ傾転制御実行時に電子コントロールユニツト
から容量制御用電磁弁の駆動回路に出力されるポ
ンプ傾転角制御信号の出力値とブレーキペタルの
踏込量との関係の一例を示すグラフ、第14図は
車両の定常走行時にエンジンから車輪に伝達され
る駆動力の伝達経路を示す減速エネルギー回収装
置の作動説明図、第15図は車両の減速時に車輪
からポンプ・モータに伝達される駆動力の伝達経
路を示す減速エネルギー回収装置の作動説明図、
第16図は車両停止時にエンジンからポンプ・モ
ータに伝達される駆動力の伝達経路を示す減速エ
ネルギー回収装置の作動説明図、第17図は車両
の発進時にポンプ・モータから車輪に伝達される
駆動力の伝達経路を示す減速エネルギー回収装置
の作動説明図、第18図は車両の加速時にエンジ
ン及びポンプ・モータから車輪に伝達される駆動
力の伝達経路を示す減速エネルギー回収装置の作
動説明図である。 1……エンジン、2……クラツチ、3……トラ
ンスミツシヨン、3′……多段変速式PTO出力装
置、4……メインシヤフト、5……カウンタシヤ
フト、6……メインシヤフトPTOギヤ、7a,
7b……駆動ギヤ、8……PTO出力軸、9……
メインシヤフトPTOギヤシンクロナイザ、10
……カウンタシヤフトPTOギヤ、11……カウ
ンタシヤフトPTOギヤシンクロナイザ、16…
…ポンプ・モータ、17,18……多段の歯車列
機構、30……容量制御用電磁弁、32……ピス
トン、40……高圧油路、41……アキユムレー
タ、42……低圧油回路、43……加圧オイルタ
ンク、45……エアタンク、46……加圧エア制
御用電磁弁、54……補給油路、59……オイル
ポンプ、64……電子コントロールユニツト、6
9……圧力センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジン側のクラツチを介して駆動されるカ
    ウンタシヤフトと車輪駆動系に接続したメインシ
    ヤフトと前記カウンタシヤフトの回転を前記メイ
    ンシヤフトへ変速して伝える多段の歯車列機構と
    を有するトランスミツシヨン、前記カウンタシヤ
    フトにカウンタシヤフトPTOギヤシンクロナイ
    ザを介して接断可能に装着されたカウンタシヤフ
    トPTOギヤと該カウンタシヤフトPTOギヤに噛
    合し且つ前記メインシヤフトにメインシヤフト
    PTOギヤシンクロナイザを介して接断可能に装
    着されたメインシヤフトPTOギヤと該メインシ
    ヤフトPTOギヤに噛合した駆動ギヤを介して駆
    動されるPTO出力軸とを有する多段階変速式
    PTO出力装置、前記PTO出力軸に連結されたポ
    ンプ・モータ、該ポンプ・モータの第1ポートか
    らアキユムレータへ延びた高圧油回路、前記ポン
    プ・モータの第2ポートからオイルタンクへ延び
    た低圧油回路、前記アキユムレータ内の圧力を検
    出する圧力センサ、及び車両の減速時に前記ポン
    プ・モータをポンプとして機能させる一方、車両
    の発進時に前記ポンプ・モータをモータとして機
    能させると共に、前記圧力センサにより検出され
    た圧力が所定値以上のとき前記クラツチに断作動
    させ、且つ、前記カウンタシヤフトPTOギヤシ
    ンクロナイザに接作動させ、前記所定値以下のと
    き前記クラツチに接作動させ、且つ、前記メイン
    シヤフトPTOギヤシンクロナイザに接作動させ
    る制御手段を具備して成ることを特徴とする車両
    の減速エネルギー回収装置。
JP17592885A 1985-08-12 1985-08-12 車両の減速エネルギ−回収装置 Granted JPS6237216A (ja)

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