JP2956396B2 - 制動エネルギ回生装置 - Google Patents

制動エネルギ回生装置

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JP2956396B2 JP32038392A JP32038392A JP2956396B2 JP 2956396 B2 JP2956396 B2 JP 2956396B2 JP 32038392 A JP32038392 A JP 32038392A JP 32038392 A JP32038392 A JP 32038392A JP 2956396 B2 JP2956396 B2 JP 2956396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、制動時、車両の駆動
軸によりポンプを駆動して液圧エネルギを蓄え、一方、
発進や加速時には、液圧エネルギによりモータを駆動し
て、車両の駆動力として利用できる制動エネルギ回生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】制動エネルギ回生装置は、大型車両、特
に、路線バス用に開発されたものである。一般に、路線
バスの運行は、バス停間の距離が短いことから、発進お
よび制動が繰り返し頻繁に行われており、バス停に停止
するたびに、つまり、制動のたびに、ブレーキドラム等
に生じる摩擦熱、すなわち、熱エネルギとして大気中に
放出される車両の運動エネルギも大となる。そのため、
その制動時に放出していたエネルギを、他の再利用可能
な液圧エネルギとして蓄え、その蓄えた液圧エネルギを
発進や加速時、車両の駆動力に還元するべく開発された
のが、制動エネルギ回生装置である。
【0003】この制動エネルギ回生装置(以下単に「装
置」とする)は、主に、アキュムレータ、作動油タン
ク、油圧ポンプ・モータおよび各作動バルブから構成さ
れ、アキュムレータは、油圧ポンプ・モータを介して、
作動油タンクに接続されており、油圧ポンプ・モータの
ポンプ・モータ軸は車両の駆動軸に接続されている。こ
の装置によれば、制動時に、車両の駆動軸により油圧ポ
ンプ・モータをポンプとして働かせて、作動油タンクか
ら圧液管路を通じ油圧ポンプ・モータに供給される作動
油を、この油圧ポンプ・モータによりアキュムレータに
圧送して、アキュムレータ内に封入された窒素ガスの圧
縮エネルギとして蓄圧する。
【0004】一方、発進および加速時には、アキュムレ
ータに蓄圧された作動油を油圧ポンプ・モータおよび前
記圧液管路を通じ作動油タンクに放出することにより、
油圧ポンプ・モータをモータとして働かせて、車両の駆
動軸の駆動力を補助する。また、前記装置は、アクセル
の踏み込み量、ブレーキペダルの操作の有無およびトラ
ンスミッションのギア位置などの情報に基づき、前記コ
ントロールユニットは、運転者の運転操作が、発進・加
速または制動時であるかを識別して、油圧ポンプ・モー
タのモータモードとポンプモードとの間でのモード切換
えを行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両
が、例えば、エンストを起こしたときに、トランスミッ
ションのギヤを入れたまま、クラッチペダルを踏み込ん
でクラッチを切り離し、アクセルペダルを操作してエン
ジンを再スタートさせる場合があるが、この場合には、
クラッチを切り離してエンジンからの駆動力を切り離し
たのにもかかわらず、前記コントロールユニットは、こ
のときの運転者の運転操作を発進時であると認識して、
油圧ポンプ・モータのモータモードの作動を可能とさせ
るため、運転車の意志に反して車両が動くという不具合
がある。
【0006】このようなことから、従来よりクラッチペ
ダルに設けられているオン・オフスイッチを利用して、
クラッチが踏み込まれたとき送出されるそのオフ信号に
基づいて、油圧ポンプ・モータのモータモードの作動を
不能とすることが考えられるが、このオン・オフスイッ
チは単にクラッチが踏まれたかどうかを検知するもので
あるため、オン・オフスイッチからオフ信号が送出され
ていても、車両のクラッチは半クラッチの状態に維持さ
れている場合があり、クラッチが完全に切り離されたか
否かの認識に、このオン・オフスイッチは利用できな
い。
【0007】また、車両が半クラッチを維持している状
態とは、車両の発進時や坂道発進時などの場合であり、
つまり、運転者に発進の意志がある場合である。このよ
うな場合には、車両のクラッチディスクが摩耗しやすい
ので、逆に、回生装置の補助駆動力を必要とし、油圧ポ
ンプ・モータのモータモードの作動が必要であることか
ら、油圧ポンプ・モータのモータとしての作動を不能と
したのでは回生装置の効果が発揮されないといった不具
合がある。
【0008】上述した事情を考慮してなされ、その目的
は、運転者の運転操作を確実に認識でき、運転者の意志
に反して油圧ポンプ・モータがモータとして回転するを
防止できる制動エネルギ回生装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、車両のアクセルの踏込み量、ブレーキ
ペダル操作の有無およびトランスミッションのギア位置
などの情報から運転者の運転操作が発進・加速または制
動時であるかを識別する識別手段を備え、この識別手段
は、制動時であると識別した場合、車両の駆動軸により
液圧ポンプ・モータをポンプモードに切換えて作動さ
せ、作動液タンクから圧液管路を通じて圧液を液圧アキ
ュムレータに圧送して蓄圧させる一方、発進・加速時と
識別した場合には、液圧アキュムレータに蓄圧された圧
液を圧液管路を通じ作動液タンクに放出することにより
液圧ポンプ・モータをモータモードに切換えて作動さ
せ、車両の駆動軸の駆動力を補助する制動エネルギ回生
装置において、車両のクラッチが完全に切り離された
態と半クラッチ状態とをそれぞれ検出するクラッチ位置
検出手段を備えている。
【0010】
【作用】この発明の制動エネルギ回生装置によれば、前
識別手段は、前記情報から車両が発進時であると識別
しても、クラッチ位置検出手段からの前記完全に切り離
された状態の信号を受けると、液圧ポンプ・モータのモ
ータモードへの切換えを不能とし、前記半クラッチ状態
の信号を受けると液圧ポンプ・モータのモータモードへ
の切換えを可能とする。
【0011】
【実施例】この発明の、一実施例を図1および図2に基
づいて詳細に説明する。制動エネルギ回生装置(以下単
に「装置」とする)は、主に、ピストン型のアキュムレ
ータ装置、油圧ポンプ・モータ16、作動油タンク1
7、クラッチ付ギアボックス18およびコントロールユ
ニット25から構成されている。
【0012】アキュムレータ装置は、一対のアキュムレ
ータ10を備えており、これらアキュムレータ10は、
ピストン11を介して2つの圧力室12,13を有する
油圧シリンダからなっている。これらアキュムレータ1
0は、一方の圧力室12に、所定圧の窒素ガスが封入さ
れ、他方の圧力室13に、油圧が蓄圧可能とされてい
る。圧力室13、13は共に高圧パイプ14および電磁
式の切換弁15を介して相互に接続されており、また、
切換弁15は、管路P1を介して油圧ポンプ・モータ1
6の第1ポート16aに接続されている。なお、図1中
の符号10aは、ボトムキャップを示し、一方のアキュ
ムレータ10のボトムキャップ10aには、ストローク
センサ11aが設けられている。このストロークセンサ
11aは、コントロールユニット25に電気的に接続さ
れており、アキュムレータ10内のピストン11がボト
ムキャップ11a側に移動したとき、ピストン11が当
たるのを検出し、この検出信号をコントロールユニット
25に供給している。
【0013】切換弁15は、コントロールユニット25
に電気的に接続されており、通常は、油圧ポンプ・モー
タ16からアキュムレータ10への作動油の流れのみを
許容する第1切換位置となっており、油圧ポンプ・モー
タを作動させて、発進および加速するときには、アキュ
ムレータ10から油圧ポンプ・モータ16への作動油の
流れを許容する第2切換位置に切換えられる。
【0014】油圧ポンプ・モータ16は、斜板式アキシ
ャルプランジャ型のポンプからなっており、その回転方
向は常に一定方向となっている。この油圧ポンプ・モー
タ16は、その斜板の傾きが別に設けられた油圧ポンプ
(図示せず)を介して、コントロールユニット25から
制御され、制動時はポンプモードで作動し、発進および
加速時にはモータモードで作動する。また、油圧ポンプ
・モータ16は、停車および通常走行時には、ポンプお
よびモータモードとの間の中立状態にて作動する。
【0015】また、油圧ポンプ・モータ16の第2ポー
ト16bは、管路P2を介して作動油タンク17に接続
されている。作動油タンク17は、所定容量のタンクか
らなり、このタンク内には所定量の作動油が貯められて
いる。作動油タンク17には、3方向2位置のエア供給
弁28および減圧弁29を介して、メインエアタンク1
9が接続されている。エア供給弁28は、コントロール
ユニット25に電気的に接続されており、その開閉が制
御されている。したがって、エア供給弁28は、前記装
置の作動が停止されているときに、メインエアタンク1
9と作動油タンク17との間を閉じると同時に、作動油
タンク17を大気側に開放する第1切換位置に切り換え
られ、前記装置の作動が再開されたときには、逆に、メ
インエアタンク19と作動油タンク17とを接続すると
同時に、作動油タンク17と大気との間を遮断する第2
切換え位置に切換えられる。したがって、エア供給弁2
8は、この実施例の場合、エア供給弁と開放弁とが組み
合わされたものとなっている。なお、減圧弁29は、メ
インエアタンク19から供給されるエア圧を、所定の圧
力に調整している。
【0016】また、作動油タンク17には、2方向2位
置の連通弁30を介して、サブエアタンク20が接続さ
れている。連通弁30は、コントロールユニット25に
電気に接続されており、その開閉が制御されている。具
体的には、連通弁30は、前記装置の作動が停止されて
いるときに、サブエアタンク20と作動油タンク17と
の間を閉じ、第1切換位置に切り換えられ、前記装置の
作動が再開されたときには、逆に、メインエアタンク2
0と作動油タンク17との間を開く第2切換え位置に切
換えられる。また、前記装置の装置の作動中であって、
油圧ポンプ・モータ16がポンプまたはモータとして働
いていないときは、連通弁30は閉弁され、油圧ポンプ
・モータ16が働いているときのみ開弁される。
【0017】したがって、前記装置の作動が停止されて
いるとき、すなわち、車両のエンジンが駆動されていな
いときには、エア供給弁28および連通弁30が共に第
1切換位置28a,30aとされ、作動油タンク17へ
のメインおよびサブエアタンク19,20からのエア圧
の供給が絶たれ、作動油タンク17内は、エア圧が大気
に開放されて減圧される。これにより、油圧ポンプ・モ
ータ16の第2ポート16bすなわちポンプ吸込口への
作動油の加圧が防止され、油圧ポンプ・モータ16から
ドレインタンク21への作動油の流出が防止される。な
お、前記装置の作動が停止されるときには、そのときの
作動油タンク17内のエア圧がそのままサブエアタンク
20に蓄圧される。
【0018】一方、前記装置の作動が再開されたとき、
すなわち、エンジンが駆動されているときには、エア供
給弁28および連通弁30が共に第2切換位置28b,
30bとされ、作動油タンク17にメインおよびサブエ
アタンク19,20からのエア圧が供給され、作動油タ
ンク17内の作動油の液面は常に加圧された状態に保も
たれる。これにより、油圧ポンプ・モータ16がポンプ
として働くとき、その第2ポート16bすなわちポンプ
吸込口への作動油もまた加圧された状態にあるから、油
圧ポンプ・モータ16のポンプ吸込性能が向上し、ま
た、キャビテーションの発生をも防止することができ
る。
【0019】また、作動油タンク17と切換弁15との
間には、リリーフ管路P3が接続されている。実際に
は、切換弁15内部に設けられたリリーフバルブによ
り、アキュムレータ10内の作動油の油圧が既定圧に達
するとき、高圧の作動油が切換弁15からリリーフ管路
P3を通じて作動油タンク17に戻される。油圧ポンプ
・モータ16のドレイン口16cは、ドレインタンク2
1および油圧ポンプ32を介して作動油タンク17に接
続されている。このドレインタンク21には、油圧ポン
プ・モータ16内部で潤滑され、余剰となった作動油が
排出される。また、作動油タンク17内の作動油が設定
容量以下となるか、または、ドレインタンク21内の作
動油が許容レベル以上となると、油圧ポンプ32の作動
により、ドレインタンク21から作動油タンク17に作
動油が補給されるようになっている。
【0020】また、油圧ポンプ・モータ16は、図1に
示すように、そのポンプ・モータ軸がクラッチ付ギアボ
ックス18を介して連結軸J1に接続可能となってお
り、この連結軸J1は、ディファレンシャルギア22を
介して車両の駆動輪の車軸に接続されている。なお、デ
ィファレンシシャルギア22は、プロペラシャフトJ2
を介してエンジン24のトランスミッション23の出力
軸に接続されている。
【0021】ギアボックス18のクラッチは、コントロ
ールユニット25に電気的に接続されており、コントロ
ールユニット25からオン信号が供給されてクラッチが
オン動作されると、油圧ポンプ・モータ16のポンプ軸
とそのギア列、すなわち、車両の駆動車軸とを接続し、
それとは逆に、コントロールユニット25からオフ信号
が供給されてクラッチがオフ動作されると、油圧ポンプ
・モータ16のポンプ軸と車両の駆動車軸とを切り離
す。なお、前記ギアボックスのクラッチは通常接続され
ており、車両が高速走行する場合などに切り離される。
【0022】一方、コントロールユニット25は、マイ
クロコンピュータ等からなっており、コントロールユニ
ット25には、前記切換弁15、ギアボックス18のク
ラッチおよび油圧ポンプ・モータ16のモード切換用の
油圧ポンプに加え、各種のセンサが接続されている。す
なわち、コントロールユニット25には、ブレ−キセン
サ26、アクセルセンサ27、ギヤ位置センサ34、第
1および第2クラッチセンサSW1,SW2がそれぞれ
電気的に接続されている。
【0023】ブレーキセンサ26は、ブレーキペダルが
操作されると、そのセンサ信号をコントロールユニット
25に供給する。また、アクセルセンサ27は、アクセ
ルペダルが操作されると、そのセンサ信号をコントロー
ルユニット25に供給する。ギア位置センサ34は、ト
ランスミッシヨン23に設けられており、各変速ギアの
ギア位置を検出し、そのセンサ信号をコントロールユニ
ット25に供給する。また、このセンサ信号により、コ
ントロールユニット25は、ギアのニュートラル位置も
検出する。
【0024】第1クラッチセンサSW1は、クラッチペ
ダルが踏まれたか否かを検出し、そのセンサ信号をコン
トロールユニット25に供給する。第2クラッチセンサ
SW2は、クラッチペダルが完全に踏み込まれことを検
出し、そのセンサ信号をコントロールユニット25に供
給している。なお、第1および第2クラッチセンサは、
共にオン・オフセンサである。
【0025】さらに、コントロールユニット25は、上
述した各センサからのセンサ信号に基づき、運転者の運
転操作を確実に認識して、前記装置の作動つまり油圧ポ
ンプ・モータのポンプモードおよびモータモード間での
切換を制御している。図2には、運転者の運転操作の状
況を判断して、油圧ポンプ・モータ16のモータモード
の作動を制御するモータモード作動制御ルーチンが示さ
れている。
【0026】以下、このモータモード作動制御ルーチン
の動作を説明する。なお、この制御ルーチンは、回生装
置の作動中、一定の周期で繰返し実行される。先ず、ス
テップS1にて、コントロールユニット25は、ブレー
キセンサ26からのセンサ信号に基づいて、ブレーキペ
ダルが操作されたか否かの判断を行い、この判断結果が
正(Yes)つまり、ブレーキペダルが踏まれたとき、
ステップS7を実行し、逆に否(No)であればステッ
プS2を実行する。
【0027】ステップS2では、コントロールユニット
25は、ギア位置センサ34からのセンサ信号に基づい
て、トランスミッションのギアがニュートラル位置にあ
るか否かの判断を行い、この判断結果が正(Yes)、
つまり、ギアがニュートラル位置にあるとき、ステップ
S7を実行し、逆に否(No)であればステップS3を
実行する。
【0028】ステップS3では、コントロールユニット
25は、第1クラッチセンサSW1からのセンサ信号
(オン・オフ信号)に基づいて、クラッチペダルが踏ま
れたか否かの判断を行い、この判断結果が正(Ye
s)、つまり、クラッチペダルが踏まれて、オフ信号の
供給を受けるとステップS4を実行し、逆に否(N
o)、つまり、クラッチペダルが踏まれておらず、オン
信号の供給を受けるとステップS5を実行する。
【0029】ステップS4では、コントロールユニット
25は、第2クラッチセンサSW2からのセンサ信号
(オン・オフ信号)に基づいて、クラッチペダルが完全
に踏み込まれたか否かの判断を行い、この判断結果が正
(Yes)、つまり、完全に踏み込まれたときは、オン
信号の供給を受けてステップS7を実行し、逆に否(N
o)、つまり、完全に踏み込まれていないときは、オフ
信号の供給を受けてステップS5を実行する。
【0030】ここで、ステップS3からステップS4を
経てステップS5へと進む過程においては、、コントロ
ールユニット25により、車両のクラッチが半クラッチ
状態であると認識され、ステップS3からステップS5
へ直接進む場合は、単にクラッチが接続されていると認
識される。ステップS5では、コントロールユニット2
5は、アクセルセンサ27からのセンサ信号に基づい
て、アクセルペダルの踏み込み量が所定量(X%)以下
であるか否かの判断を行い、この判断結果が正(Ye
s)つまり、X%以下であるときステップS7を実行
し、逆に否(No)であればステップS5を実行する。
【0031】したがって、ステップS1から、ステップ
S2,S3,S4およびS5を経てステップS6に至る
過程とは、ブレーキペダルが踏み込まれておらず、トラ
ンスミッションのギアがいずれかのギアに入り、エンジ
ンのクラッチが接続され(半クラッチ状態も含む)、そ
して、アクセルペダルの踏み込み量が所定量以上のとき
である。これは、コントロールユニット25により、運
転者の運転操作が車両発進時であると判断された場合で
ある。この場合、コントロールユニット25は、ステッ
プS6にて、油圧ポンプ・モータ16のモータモードの
作動を可能とする。
【0032】また、ステップS1、ステップS2、ステ
ップS4およびステップS5の各ステップからステップ
S7が実行される過程とは、ブレーキが踏み込まれてい
る場合、トランスミッションのギアがニュートラル位置
になっている場合、クラッチペダルが完全に踏み込まれ
クラッチが切り離されている場合、また、アクセルペダ
ルの踏み込み量が所定量以下である場合である。これ
は、コントロールユニット25により、運転者の運転操
作が車両の発進時でないと判断された場合である。この
場合、コントロールユニット25は、ステップS7に
て、油圧ポンプ・モータ16のモータモードの作動を不
可とし、車両が運転者の意志に反してい動くのを防止す
る。
【0033】次に、アキュムレータ10に油圧が蓄圧さ
れ、メインおよびサブエアタンク19、20にのエア圧
が蓄圧されていることを前提として、上述した制動エネ
ルギ回生装置の作動を説明する。先ず、イグニションキ
ーがオン操作されエンジンが可動されると、コントロー
ルユニット25の制御が開始され、同時に制度エネルギ
回生装置(以下単に「装置」とする)の作動が開始され
る。
【0034】前記装置の作動が開始されると、コントロ
ールユニット25は、エア供給弁28を第2切換位置2
8bに切換え、作動油タンク17にメインエアタンク1
9からのエア圧を供給し、作動油タンク17内の作動油
を常に加圧した状態に保つようにする。このとき、サブ
エアタンクからのエア圧も供給される。発進時および加
速時に、アクセルペダルが操作され、アクセルセンサ2
7からセンサ信号がコントロールユニット25に供給さ
れると、コントロールユニット25は、発進または加速
時であることを判断して、アキュムレータ10の切換弁
15を前記第2切換位置に切換え、一方、油圧ポンプ・
モータ16をモータモードに切り換える。このとき、ア
キュムレータ10に蓄圧された作動油が油圧ポンプ・モ
ータ16および管路P2を通じて作動油タンク17に放
出されるため、油圧ポンプ・モータ16はトルクを発生
し、このトルクがギアボックス18を介して車両の駆動
車軸に伝達される。この結果、車両の駆動力は、油圧ポ
ンプ・モータ16のトルクに助けられることになるの
で、車両の滑らかな発進および加速が可能となる。
【0035】この際、コントロールユニット25は、ス
トロークセンサ11aにピストンが当たるのを検出し
て、切換弁15を第1切換位置に切換え、アキュムレー
タ100からの作動油の放出を中止する。したがって、
車両は、通常の車両と同じくエンジン24の駆動力のみ
で走行することになる。このとき、油圧ポンプ・モータ
16は、その斜板の角度が零(ゼロ)に傾斜され、ポン
プとモータとの間の中立状態で駆動される。
【0036】制動時に、ブレーキペダルが操作され、ブ
レーキセンサ26からセンサ信号がコントロールユニッ
ト25に供給されると、コントロールユニット25は、
制動時であることを判断して、アキュムレータ10の切
換弁15を第1切換位置に切換え、また、油圧ポンプ・
モータ16をポンプモードに切り換える。このとき、車
両の駆動力が駆動車軸からギアボックス18を介して油
圧ポンプ・モータ16のポンプ軸に伝達され、油圧ポン
プ・モータ16は、作動油タンク17から管路P2およ
びP1を通じて作動油をアキュムレータ10に圧送して
油圧を蓄圧する。そして、アキュムレータ10に油圧が
既定の圧力まで蓄圧されると、高圧の作動油は、リリー
フ管路P3を経由して作動油タンク17に戻されるが、
このとき、アキュムレータ10の窒素ガスは圧縮され、
車両の駆動力つまり運動エネルギは、窒素ガスの静圧エ
ネルギとして、アキュムレータ10に蓄圧されている。
このように、アキュムレータ10に蓄えられた蓄圧エネ
ルギは、再び発進および加速時に利用される。
【0037】イグニションキーがオフ操作されエンジン
の稼働が停止されると、コントロールユニット25は、
前記装置の作動を停止させる。この前記装置の作動が停
止される過程において、コントロールユニット25は、
エア供給弁28を第1切換位置28aに切換え、作動油
タンク17へのメインエアタンク20およびサブエアタ
ンクからのエア圧の供給を絶って、作動油タンク17内
のエア圧を大気に開放して減圧させる。このとき、サブ
エアタンクには、大気に開放する前のエア圧がそのまま
蓄圧され、このエア圧は前記装置の作動が再開されると
きに使用される。
【0038】上述した制動エネルギ回生装置によれば、
コントロールユニット25は、第1クラッチセンサSW
1からのオフ信号と第2クラッチセンサSW2からのオ
ン信号により、クラッチが完全に切り離されたこと、つ
まり、運転者の運転操作が発進時でないこと認識して、
油圧ポンプ・モータ16のモータモードの作動を不能と
するようにしたから、車両がエンストしたときに、トラ
ンスミッションのギアを入れたまま、クラッチペダルを
踏み込みクラッチを切り離して、アクセルペダルを操作
しながらエンジンを再スタートさせても、運転者の意志
に反して、車両が動いたりすることがなく、車両運行時
の安全性が確保できる。また、コントロールユニット2
5は、第1クラッチセンサSW1からのオフ信号と第2
クラッチセンサSW2からのオフ信号により、車両クラ
ッチの半クラッチ状態を認識できるようにして、油圧ポ
ンプ・モータ16のモータモードの作動を可能にするよ
うにしたから、半クラッチ状態の場合にも回生装置のか
らの補助駆動力が利用できて、このときのクラッチディ
スクの摩耗が防止できるなどの効果を奏する。
【0039】この発明は、上述した実施例に制約される
ものではなく、種々の変形が可能であることは言うまで
もない。たとえば、前記アキュムレータ装置は、一対の
アキュムレータ10としたが、蓄圧容量が確保できるの
であれば、一本であっても構わない。また、図1中、1
点鎖線で示されているように、エアポンプ30とサブエ
アタンク20とを接続しておき、メインエアタンク19
と同様にエアポンプ31からのエア圧を前記サブエアタ
ンク20にも供給できるようにして、サブエアタンク2
0に蓄圧されるエア圧を制御できるようにしても構わな
い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の制動エ
ネルギ回生装置は、車両のアクセルの踏込み量、ブレー
キペダル操作の有無およびトランスミッションのギア位
置などの情報から運転者の運転操作が発進・加速または
制動時であるかを識別する識別手段に加え、車両のクラ
ッチが完全に切り離された状態と半クラッチ状態とをそ
れぞれ検出するクラッチ位置検出手段を備えており、前
識別手段、前記情報から車両が発進時であると識別
しても、クラッチ位置検出手段からの前記完全に切り離
された状態の信号を受けると、液圧ポンプ・モータのモ
ータモードへの切換えを不能とすることから、車両がエ
ンストしたときに、トランスミッションのギアを入れた
まま、クラッチペダルを踏み込みクラッチを切り離し
て、アクセルペダルを操作しながらエンジンを再スター
トさせても、運転者の意志に反して車両が動いたりする
ことがな、運転者進意志がないときに車両が動く
のを防止して、車両運行時の安全性を確保でき、しか
も、前記半クラッチ状態の信号を受けると液圧ポンプ・
モータのモータモードへの切換えを可能とすることか
ら、半クラッチ状態の場合にも回生装置からの補助制動
力が利用できて、クラッチディスクの摩耗が防止できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】制動エネルギ回生装置の概略システム構成図で
ある。
【図2】モータモード作動制御ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 アキュムレータ 15 切換弁 16 油圧ポンプ・モータ 17 作動油タンク 18 ギアボックス 19 メインエアタンク 20 サブエアタンク 21 ドレインタンク 25 コントロールユニット 26 ブレーキセンサ 27 アクセルセンサ 31 エアポンプ 33 クラッチペダル 34 ギア位置センサ P1,P2,P3 管路 SW1 第1クラッチセンサ SW2 第2クラッチセンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のアクセルの踏込み量、ブレーキペ
    ダル操作の有無およびトランスミッションのギア位置な
    どの情報から運転者の運転操作が発進・加速または制動
    時であるかを識別する識別手段を備え、この識別手段
    は、制動時であると識別した場合、車両の駆動軸により
    液圧ポンプ・モータをポンプモードに切換えて作動さ
    、作動液タンクから圧液管路を通じて圧液を液圧アキ
    ュムレータに圧送して蓄圧させる一方、発進・加速時と
    識別した場合には、液圧アキュムレータに蓄圧された圧
    液を圧液管路を通じ作動液タンクに放出することにより
    液圧ポンプ・モータをモータモードに切換えて作動さ
    せ、車両の駆動軸の駆動力を補助する制動エネルギ回生
    装置において、 車両のクラッチが完全に切り離された状態と半クラッチ
    状態とをそれぞれ検出するクラッチ位置検出手段を備
    え、前記識別手段は、前記情報から車両が発進時である
    識別しても、クラッチ位置検出手段からの前記完全に
    切り離された状態の信号を受けると、液圧ポンプ・モー
    タのモータモードへの切換えを不能とし、前記半クラッ
    チ状態の信号を受けると液圧ポンプ・モータのモータモ
    ードへの切換えを可能とすることを特徴とする制動エネ
    ルギ回生装置。
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