JPH0978418A - 縫製製品の端縁処理用テープ及び端縁処理縫製製品の製法 - Google Patents

縫製製品の端縁処理用テープ及び端縁処理縫製製品の製法

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JPH0978418A
JPH0978418A JP25560195A JP25560195A JPH0978418A JP H0978418 A JPH0978418 A JP H0978418A JP 25560195 A JP25560195 A JP 25560195A JP 25560195 A JP25560195 A JP 25560195A JP H0978418 A JPH0978418 A JP H0978418A
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数彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫製製品の端縁処理用テープ及びそれを用い
る端縁処理縫製製品の製法を提供する。 【解決手段】 端縁処理用テープは、長手方向の縫代帯
5と接着層担持帯6とからなる長尺状ベースシート2
と、接着層担持帯の一表面の一部に、シート2の長手方
向に接着層担持帯と縫代帯との境界線4を端部として含
んで設けた帯状第1接着層3aと、接着層担持帯の他表
面の一部にシート2の長手方向に設けた帯状第2接着層
3bとを含み、縫代帯の幅方向長さが、縫代帯と被処理
布地とを縫代帯の長手方向に所定間隔をおいて、少なく
とも縫代帯の幅方向に縫合した際に、非縫合部にヘムだ
れを生じない長さである。 【効果】 「ヘムだれ」や「あたり」を生ぜずに、裾上
げ加工を実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縫製製品の端縁処
理用テープ、及び前記の端縁処理用テープを用いる端縁
処理縫製製品の製造方法に関する。本発明による端縁処
理用テープは、上着などの裾上げ加工などに用いること
ができる。
【0002】
【従来の技術】衣服や袋物などの縫製製品では、布地
(表地)の端部を内側に折り返して止める、裾上げ加工
が行われる。特に、上着の袖口や裾、あるいはスカート
やズボンの裾などでは、裾上げ加工が不充分な場合に
は、装着時に、へム(裾上げ加工を行った場合に、袖口
などの裏側に折り曲げられる布地の端縁)が表側に飛び
出す現象、すなわち「ヘムだれ」が生じやすくなる。従
来、前記のヘムだれを防ぐための裾上げ加工は、スレキ
布を使用して千鳥止め(抄縫い)により実施するのが一
般的であったが、非常に手間がかかると同時に薄手の表
地には適用することができなかった。また、前記の欠点
を解決する目的で、袖口の一周分にテープ状接着不織布
を接着させた後にへムを折り返し、表地の縫合部と一致
する前記折返し部の端部を、表地及び裏地と縫合する方
法があったが、例えば、背広の袖口の表地では袖口の一
周円上に縫合部が2箇所しかないので、縫合していない
箇所のへムが外に飛出しやすいという問題があった。更
に、実開平3−38393号公報には、テープの両端部
に接着テープを縫合した裾上げテープが開示されてい
る。しかし、この裾上げテープは表地の裏側で接着剤を
直接に接触させるため、表地の裏側に裾上げテープが接
着していることが外観から分かる現象、すなわち「あた
り」が生じるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、背広やコートなどの上着の袖口、裾や、スカートや
ズボンの裾などの裾上げ加工を容易にするために、薄手
の表地にも適用でき、操作が簡便で、「ヘムだれ」や
「あたり」が生じない裾上げ加工手段を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明に
より、(1)長手方向に延びる縫代帯と接着層担持帯と
からなる長尺状ベースシートと、(2)その接着層担持
帯の一方の表面の一部に、長尺状ベースシートの長手方
向に、前記接着層担持帯と縫代帯との境界線を一方の端
部として含んで帯状に設けた第1接着層と、(3)前記
の接着層担持帯のもう一方の表面の一部に、長尺状ベー
スシートの長手方向に帯状に設けた第2接着層とを含
む、縫製製品の端縁処理用テープであって、前記の縫代
帯の幅方向の長さが、縫代帯と被処理布地とを縫代帯の
長手方向に所定間隔をおいて、縫代帯の幅方向に縫合し
た際に、非縫合部に実質的にヘムだれを生じない長さで
あることを特徴とする、前記の端縁処理用テープによっ
て達成することができる。本発明は、 (1)請求項1に記載の端縁処理用テープの接着層担持
帯側の端縁を、被処理布地の裾上げ加工側の端縁の方向
へ向けて両者の端縁が実質的に平行になるように、しか
も、前記接着層担持帯側の端縁が裾上げ加工側の端縁と
実質的に一致するか若しくは被処理布地の裾上げ加工側
の端縁が突出するように接触させ、更に、前記端縁処理
用テープの前記境界線又は第2接着層の境界線側端部と
所定の折返し線とを所定の相対位置に合わせて、前記端
縁処理用テープを前記被処理布地の上に置き、 (2)前記端縁処理用テープと被処理布地とを、それら
の間で接触している第1接着層又は第2接着層のいずれ
か一方によって接着し、 (3)被処理布地の裾上げ加工側の端縁を、所定の前記
折返し線に沿って、端縁処理用テープの未接着の第2接
着層又は第1接着層の担持面に向けて折返し、 (4)前記端縁処理用テープと被処理布地とを未接着の
第2接着層又は第1接着層によって接着し、 (5)端縁処理用テープの縫代帯と被処理布地とを、縫
代帯の長手方向に非縫合部に実質的にヘムだれを生じな
い所定間隔をおいて、少なくとも縫代帯の幅方向に縫合
する各工程を含む、端縁処理縫製製品の製造方法であっ
て、前記工程(1)で被処理布地と接触する第1接着層
の境界線側端部、又は被処理布地と接触する第2接着層
の境界線側端部との所定の相対位置に合わせる前記の折
返し線が、(a)第1接着層の境界線側端部若しくは第
2接着層の境界線側端部と一致するか、(b)第1接着
層の境界線側端部若しくは第2接着層の境界線側端部よ
りも、被処理布地の裾上げ加工側の端縁から離れる方向
に位置するか、又は(c)前記の折返し線が、第1接着
層の境界線側端部若しくは第2接着層の境界線側端部よ
りも被処理布地の裾上げ加工側の端縁に向かう方向に位
置する場合には、折返し線と第1接着層の境界線側端部
若しくは第2接着層の境界線側端部との間が裾上げ加工
後の裾にはりを生じる距離であることを特徴とする、前
記の端縁処理縫製製品の製造方法にも関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の端縁処理用テープの1態
様を図1に示す。端縁処理用テープ1は、長尺状ベース
シート2と接着層3a,3bとからなり、前記ベースシ
ート2は、境界線4によって分割される縫代帯5と接着
層担持帯6とからなる。また、前記ベースシート2は、
前記接着層3a,3bを担持する部分に帯状の担持層7
a,7bを有していることもできる。前記接着層3a,
3bは、前記担持層を設けずに、ベースシート2上に直
接設けてもよい。前記の担持層7a,7bは、例えば、
縫合線8a,8bに示すように、縫合によりベースシー
ト2に結合させると、融通性があり、風合いが優れてい
るので好適である。
【0006】前記の縫代帯5及び接着層担持帯6は、ベ
ースシート2の長手方向に相互に平行に、それぞれが実
質的に同じ幅で帯状に連続して延びているのが好まし
い。すなわち、図1に示すように、縫代帯5は、境界線
4と縫代帯側端縁Esとの間の帯状体であり、接着層担
持帯6は、境界線4と接着層担持帯側端縁Eaとの間の
帯状体である。前記の縫代帯5及び接着層担持帯6は、
ベースシート2における機能により便宜的に分割したも
のである。すなわち、第1接着層によって区分される、
接着層を有さない部分を縫代帯5と称し、接着層を担持
する帯状部分を接着層担持帯6と称するものであり、縫
代帯5と接着層担持帯6とを別の材料から構成してもよ
いが、ベースシートとして一体的に構成されるのが好ま
しい。
【0007】縫代帯5と接着層担持帯6との境界線4を
一方の端縁とする第1接着層3aは、ベースシート2の
長手方向に、連続的に又は不連続的に、好適には連続的
に帯状に延びる。第1接着層3aの幅方向(長手方向に
直交する方向)の長さは特に限定されず、境界線とは反
対側の端部がベースシート2の接着層担持帯側端部Ea
にまで延びていてもよい。なお、担持層7aを有する場
合は、第1接着層3aが担持層7aと共に接着層担持帯
6の端縁Eaよりも更に外側に延長されていてもよい。
第2接着層3bは、前記の第1接着層3aとは反対側の
接着層担持帯6の表面に設ける。第2接着層3bも、ベ
ースシート2の長手方向に連続的又は不連続に帯状に延
び、設置位置や幅の長さなどは特に限定されない。ま
た、担持層7bを有する場合は、図2に示すように、第
2接着層3bが担持層7bと共に接着層担持帯6の端縁
Eaよりも更に外側に延長されていてもよい。
【0008】本発明による端縁処理用テープは、任意の
縫製製品の裾上げ処理や袖口処理などに用いることがで
きる。縫製製品及びその縫製製品において端縁処理が必
要な箇所としては、例えば、上着の袖口や裾、ズボンや
スカートの裾、袋物(例えば、巾着)の口などがある。
前記のベースシートは、織物又は不織布のいずれから構
成してもよいが、不織布の方がほつれないので好適であ
る。ベースシートとして用いることのできる不織布は特
に限定されるものではないが、例えば、水流絡合やニー
ドルパンチによる絡合によって調製した不織布、接着剤
の部分的若しくは全体的な接着、又は不織布構成繊維の
部分的若しくは全体的な融着によって調製した不織布、
構成繊維又は別の繊維(又は糸)によるステッチ処理に
より調製した不織布、あるいはこれらの方法を組合わせ
て調製した不織布を挙げることができる。なお、糸、織
物、編物と繊維ウエブとを複合した不織布であってもよ
い。なお、ベースシートに、前記接着層を担持する担持
層を設ける場合には、その担持層も織物又は不織布のい
ずれから構成してもよいが、不織布の方がほつれないの
で好適である。担持層に用いることのできる不織布も特
に限定されるものではなく、例えば、前記のベースシー
トと同様の不織布を用いることができるが薄く、柔軟性
に優れるものを使用するのが好ましい。また、担持層を
前記のベースシートに結合させる方法も特に限定される
ものではないが、例えば、接着剤により接着するか、不
織布の繊維を絡合して結合するか、あるいは好ましくは
縫合によりベースシートに結合させることができる。
【0009】接着層は、感圧又は感熱接着樹脂をベース
シート又は担持層に塗布して設けることができる。ま
た、エルダー糸(接着糸:すなわち、高融点コア繊維と
感熱接着繊維とを撚り合わせて製造した糸で、表面に感
熱接着繊維の露出部がある)を縫合してもよい。図3
に、不連続な第2接着層としてエルダー糸3cをベース
シート2に縫合して配置した端縁処理用テープ1を示
す。エルダー糸を1本のみでなく、2本又はそれ以上、
例えばそれぞれ平行に縫合して配置してもよい。また、
第1接着層3a及び第2接着層3bの両方をエルダー糸
からなる接着層としてもよく、又は第1接着層3aのみ
をエルダー糸からなる接着層としてもよい。担持層上に
接着層を設ける場合には、接着樹脂を塗布した繊維テー
プを縫合すると、歪を吸収することができるので好まし
い。特に、不織布製テープにホットメルト接着剤をドッ
ト状に塗布して製造した接着不織布を、担持層及びその
上の接着層として用いるのが好ましい。
【0010】次に、図1に示すように、本発明による端
縁処理用テープにおいて、ベースシート2上の第1接着
層3aと第2接着層3bとの間に接着層を担持しない空
白域9が存在し、しかも第2接着層3bの端縁がベース
シート2における接着層担持帯側端縁Eaと一致する好
ましい態様(接着層担持層7a,7bは、設置しても、
設置しなくてもよい)の1つである端縁処理用テープに
ついて、それらの使用方法を、図面に沿って説明する。
すなわち、図1に示す端縁処理用テープ1を用いて、被
処理布地10の裾上げを行う場合には、はじめに、図4
に示すように、被処理布地10の折返し線P1に沿っ
て、第2接着層3bの端縁(すなわち、端縁処理用テー
プの接着層担持帯側端縁Ea)を合わせ、端縁処理用テ
ープ1と被処理布地10とを第2接着層3bで接着させ
る。この接着は、第2接着層3bと被処理布地10と
を、例えば、アイロンなどにより、加熱押圧処理して実
施することができる。
【0011】次に、被処理布地10の端縁Eを、折返し
線P1に沿って矢印Aの方向へ折曲げて、図5に示すよ
うに、端縁Eの先端を第1接着層3aの縫代帯側の端縁
Fに合わせ、更に被処理布地10と第1接着層3aとを
接着させる。この接着も、第1接着層3aと被処理布地
10とを、例えば、アイロンなどにより、加熱押圧処理
して実施することができる。なお、図5において破線で
示すように、被処理布地10の端縁Eを、矢印Aの方向
へ折曲げた時に、その端縁Eの先端を第1接着層3aの
縫代帯側の端縁Fよりも縫代帯5の側に飛び出るよう
に、端縁処理用テープ1を被処理布地10と合わせて、
被処理布地10と第2接着層3bとを接着させてもよ
い。後者の場合には、縫代帯5の側に飛び出した被処理
布地領域10’を裏地接合部、すなわち、例えば縫合に
より被処理布地10と裏地(図示せず)とを接合する領
域とすることができるので好ましい。従って、縫代帯5
の側に飛び出した裏地接合部10’の幅方向の長さは、
裏地との接合(例えば、縫合)が可能な長さであれば充
分である。なお、第1接着層3aを縫合糸8aによって
端縁処理用テープ1と縫合してある場合は、第1接着層
3aの境界線側端部と縫合糸8aとの間の領域も裏地と
の接合部として用いることができる。
【0012】こうして得られた裾上げ処理部は、裾の端
部に接着剤との接合部に直接あたる部分Bが存在する
が、その部分は裾なので「あたり」が出ず、むしろ裾に
「はり」をもたせることができるので好ましい。すなわ
ち、この場合には、折り返した際に、裾に「はり」をも
たせる位置に折返し線P1を設定する。なお、「はり」
が不要の場合には、折り返した時に端縁Eの先端が第1
接着層3aの縫代帯側の端縁Fに一致するか、又はその
端縁Fよりも裏地接合部10’を設けるように縫代帯側
に飛び出すように、第2接着層3bの端縁(端縁処理用
テープの接着層担持帯側端縁Ea)を被処理布地10に
合わせ、第2接着層の境界線側端縁と一致する折返し線
P2に沿って折り返せば、接着剤と直接あたる部分Bが
裾上げ加工後の外側からは見えなくなる。もちろん、折
返し線P1と折返し線P2との間で折り返しても、更
に、折返し線P2よりも更に被処理布地10の裾上げ加
工側の端縁Eから離れる位置、すなわち内側(端縁Eの
反対側)で折り返してもよい。しかし、折返し線P1よ
りも端縁Eの側に折返し線を設けると、前記部分Bが裾
から離れ、「あたり」が現れるので好ましくない。
【0013】更に、図1に示した端縁処理用テープ1を
別の態様で用いることもできる。すなわち、図6に示す
ように、端縁処理用テープ1の第2接着層3bの端縁
(すなわち、端縁処理用テープの接着層担持帯側端縁E
a)を、被処理布地10の端縁Eに合わせ、端縁処理用
テープ1と被処理布地10とを第2接着層3bで接着さ
せる。次に、図6及び図7に示すように、被処理布地1
0の端縁Eを、折返し線Pに沿って矢印Aの方向へ折曲
げて、端縁Eの先端を第1接着層3aの縫代帯側の端縁
Fに合わせ、更に端縁処理用テープと接着させる。これ
らの接着は、第1接着層3a又は第2接着層3bと被処
理布地10とを、例えば、アイロンなどにより、加熱押
圧処理して実施することができる。この場合にも「あた
り」が出ないので好適である。なお、図6及び図7にお
いて破線で示すように、被処理布地10の端縁Eを、矢
印Aの方向へ折曲げる際に、その端縁Eの先端を第1接
着層3aの縫代帯側の端縁Fよりも縫代帯5の側に飛び
出した地点で合わせ、裏地接着部10’を設けて被処理
布地10と第1接着層3aとを接着させたり、端縁処理
用テープ1の接着層担持帯側端縁Eaを、被処理生地1
0の端縁E’よりも内側(E)に接着した後、矢印Aの
方向へ折り曲げて裏地接着部10’を設けると、裏地と
の接合が容易になるので好ましい。
【0014】第1接着層及び第2接着層を設ける位置
は、例えば、図1〜図3に示すように、両者が表裏面で
重なり合わないように両者の間に多少の空白領域9を設
け、第2接着層を接着層担持帯側端縁Eaと略一致して
設けるか、又は接着層担持帯側端縁Eaよりも更に外側
に延長するように設けると、被処理布地との接着処理な
どが容易で、しかも端縁処理用テープに無駄が生じない
ので好ましい。また、図8に示すように、第1接着層3
aを接着層担持帯側端縁Eaまで延ばして設け、第2接
着層3bを、同様に接着層担持帯側の端縁Eaに沿って
設けることもできる。この場合は、折返し後に「あた
り」が出ないように折返し線Pを適当に設定して矢印A
の方向へ折り曲げることができる。また、図9に示すよ
うに、第1接着層3aを接着層担持帯側の端縁Eaまで
延ばして設け、第2接着層3bを、縫代帯5との境界線
14の少し内側に設けることもできる。更に、図10に
示すように、第2接着層3bを接着層担持帯側の端縁E
aから第1接着層3aの下まで延ばして設けることもで
きる。
【0015】図8〜図10に示す端縁処理用テープ1を
用いる場合は、矢印Aの方向に折り曲げた場合に、第1
接着層3a又は第2接着層3bと被処理布地10との接
合部を完全に裏側に折り返して、前記の接合部が裾上げ
加工後の外側から観察される「あたり」とならないよう
にするか、あるいは、接合部により裾に「はり」をもた
せるように折返し線Pを設定するのが好ましい。また、
図8〜図10に示す端縁処理用テープ1を用いる場合に
も、矢印Aの方向に折り曲げた場合に、被処理布地10
の端縁Eが接着層端縁Fと一致するように折返し線Pを
設定するか、又は、好ましくは、裏地接合部10’を設
けるために、縫代帯側の端縁Fよりも縫代帯5の側に飛
び出した地点E’で一致するように折返し線Pを設定す
るか、端縁処理用テープ1の接着層担持帯側端縁Eaを
被処理布地10の端縁E’よりも内側(E)に接着す
る。なお、図8〜図10に示す端縁処理用テープの場合
には、第1接着層と第2接着層とがベースシートを挟ん
で重なり合って設けられているので、接着工程は、後で
接着する接着層を剥離紙で保護しておいて最初の接着工
程を行い、続いて剥離紙を除去して次の接着工程を行う
か、あるいは、はじめに折返し線Pで折り返しておいて
から、第1接着層及び第2接着層と被処理布地との接着
を同時に行う。
【0016】図1に示した本発明の端縁処理用テープ1
を、図11〜図13に示す態様で用いることもできる。
すなわち、図11に示すように、端縁処理用テープ1の
第2接着層3bの端縁(すなわち、端縁処理用テープの
接着層担持帯側端縁Ea)を、被処理布地10の端縁E
に合わせ、端縁処理用テープ1と被処理布地10とを第
1接着層3aで接着させる。次に、図12に示すよう
に、接着層担持帯側の端縁Eaで、端縁処理用テープ1
と被処理布地10とを、例えば、縫合により結合する
(図12の縫合線11参照)。続いて、被処理布地10
の端縁Eを、折返し線P1に沿って矢印Aの方向へ折曲
げて、図13に示すように端縁Eを第2接着層3bによ
りベースシートと接着させる。裾の端部に接着剤と直接
あたる部分Bが存在するが、その部分は裾なので「あた
り」が出ず、むしろ裾に「はり」をもたせることができ
るので好ましい。もちろん、第1接着層の境界線側端縁
と一致する折返し線P2に沿って折り返せば、接着剤と
直接あたる部分Bがなくなる。また、折返し線P1と折
返し線P2との間で折り返しても、更に、折返し線P2
よりも内側(端縁Eの反対側)で折り返してもよい。し
かし、折返し線P1よりも端縁Eの側に折返し線を設け
ると、前記部分Bが裾から離れ、「あたり」が現れるの
で好ましくない。また、折り返した後の被処理布地10
の先端に裏地接合部10’を設けるように、端縁処理用
テープ1と被処理布地10とを第1接着層3aで接着さ
せるのが好ましい。
【0017】次に、図2に示すように、本発明による端
縁処理用テープにおいて、ベースシート2上の第1接着
層3aと第2接着層3bとの間に接着層を担持しない空
白域9が存在し、しかも第2接着層3bがそれを担持す
る接着層担持層7bと共に、ベースシート2の接着層担
持帯側端縁Eaから突出している好ましい態様(接着層
担持層7aは、設置しても、設置しなくてもよい)の1
つである端縁処理用テープについて、その使用方法を、
図面に沿って説明する。すなわち、図2に示す端縁処理
用テープ1を用いて、被処理布地10の裾上げを行う場
合には、はじめに、図14に示すように、被処理布地1
0の端縁E(又はE’)に、第2接着層3bの端縁を合
わせ、端縁処理用テープ1と被処理布地10とを第2接
着層3bで接着させる。この接着は、第2接着層3bと
被処理布地10とを、例えば、アイロンなどにより、加
熱押圧処理して実施することができる。
【0018】次に、被処理布地10の端縁Eを、例え
ば、ベースシートの接着層担持帯側端縁Eaと一致する
折返し線P1に沿って矢印Aの方向へ折曲げて、図15
に示すように、端縁Eの先端を第1接着層3aの縫代帯
側の端縁Fに合わせ、更に被処理布地10と第1接着層
3aとを接着させる。この接着も、第1接着層3aと被
処理布地10とを、例えば、アイロンなどにより、加熱
押圧処理して実施することができる。なお、図15にお
いて破線で示すように、被処理布地10の端縁Eを、矢
印Aの方向へ折曲げる際に、その端縁Eの先端を第1接
着層3aの縫代帯側の端縁Fよりも縫代帯5の側に飛び
出した地点E’で合わせ、裏地接合部10’を設けなが
ら被処理布地10と第1接着層3aとを接着させるか、
あるいは被処理布地10の端縁E’よりも内側(E)で
第2接着層3bを接着させて裏地接合部10’を設けて
もよい。
【0019】図2に示す本発明の端縁処理用テープにお
いて、前記の担持層7b及び第2接着層3bとして、ベ
ースシート2よりも薄くて柔軟で風合いの優れた接着不
織布を用いると、担持層7bが薄いので、折り返しても
全体が厚くならず、風合いも優れているので好ましい。
なお、図14及び図15に示す裾上げ加工において、前
記の折返し線P1は、その折返し線P1で折返すと裾に
「はり」をもたせることができる地点に設定するのが好
ましい。「はり」が不要の場合には、第2接着層の境界
線側端縁と一致する折返し線P2に沿って折り返せば、
接着剤と直接あたる部分Bが、裾上げ加工後の外側から
は見えなくなる。もちろん、折返し線P1と折返し線P
2との間で折り返しても、更に、折返し線P2よりも更
に被処理布地10の裾上げ加工側の端縁Eから離れる位
置、すなわち内側(端縁Eの反対側)で折り返してもよ
い。しかし、折返し線P1よりも端縁Eの側に折返し線
を設けると、前記部分Bが裾から離れ、「あたり」が現
れるので好ましくない。
【0020】図5、図7、図13、及び図15などに示
すように、被処理布地10の端縁(ヘム)を内側に折り
曲げ、端縁処理用テープ1と被処理布地10とを接着さ
せた後、端縁処理用テープ1の少なくとも縫代帯5(及
び必要により更に接着層担持帯)を被処理布地10と縫
合する。縫合する位置は、被処理布地10の用途により
異なるが、縫代帯5(及び場合により接着層担持帯の一
部若しくは全部)と被処理布地10とを、縫代帯5の長
手方向に所定間隔をおいて、縫代帯5の幅方向に縫合す
る。例えば、上着の袖口の場合には、図16(袖口の断
面図)及び図17(図5のように折り返した後に、縫代
帯5で被処理布地10と端縁処理用テープ1とを縫合し
た状態を、内側から見た部分平面図)に示すように、端
縁処理用テープ1が被処理布地10を1周する間に2箇
所12a,12b(及び好ましくは、更に接着層担持帯
13a,13b)で縫合が行われる。従来の裾上げ用テ
ープには縫代帯5がないので、端縁Eが縫合線12a,
12bと交差する線13a,13bでのみ結合されてい
たので、非結合部14で「ヘムだれ」が生じやすかっ
た。これに対し、本発明の端縁処理用テープには縫代帯
5が存在し、その縫代帯5において縫合線12a,12
bにより結合されるので、「ヘムだれ」が実質的に生じ
ない。また、被処理布地に応じて、「ヘムだれ」が実質
的に生じない長さ(幅方向長さ)を有する縫代帯を設け
ることができる。
【0021】縫代帯と被処理布地とを縫代帯の長手方向
に所定間隔をおいて、縫代帯の幅方向に縫合した際に、
非縫合部に実質的にヘムだれを生じない長さは、前記の
とおり、被処理布地の用途により、容易に決定すること
ができる。縫代帯の幅の接着層担持帯の幅に対する比率
は3分の2以上が好ましく、より好ましくは、1以上で
ある。前記の比率が3分の2未満になると、「ヘムだ
れ」を防止することが事実上困難になる。本発明者の実
験によれば、図1に示す端縁処理用テープを用いて、男
性用ジャケット及び婦人用ジャケットのそれぞれの袖口
を裾上げ加工する場合には、以下の表1に示す範囲内で
各部の寸法を設定するのが好ましいことが分かった。表
1に示す数値の単位はmmである(以下の表2〜6も同
様)。また、S1は縫代帯の幅、S2は第1接着層の
幅、S3は空白域の幅、S4は第2接着層の幅であり、
W1は端縁処理用テープと表地との長手方向における縫
合間隔(図16及び図17の12aと12bとの間
隔)、そしてW2は裏地接合部の幅(図1の第1接着層
3aの境界線側端部と縫合糸8aとの間も含む)であ
り、S1、S2、S3及びS4のそれぞれの長さの範囲
は、以下の性質から判定した(以下の表2〜表6も同
様)。 S1:ヘムだれを生じず、経済的な長さ(男性用と女性
用の違いは、明き見せの有無)、 S2及びS4:接着力に優れ、風合いを損なわない長
さ、 S3:接着作業性に優れ、経済的な長さ。
【0022】
【表1】 ジャケット S1 S2 S3 S4 W1 W2 男性用 50〜120 5〜15 10〜40 5〜15 140〜160 5〜40 女性用 20〜75 5〜15 10〜40 5〜15 120〜150 5〜40
【0023】また、図1に示す構造を有し、表2に示す
寸法を有する端縁処理用テープを、図6及び図7に示す
態様で用いる場合について試験を実施したところ、優れ
た裾上げ加工を行うことができ、表2に示す組合せが特
に好ましい寸法の組合せであることが分かった。具体的
には、図6に示すように、表地10の端部E’から20
mm離れた位置に端縁処理テープ1の接着層担持帯側端
部Eaを合わせ、接着剤層3b(S4)により、表地1
0と端縁処理テープ1とを接着した。接着層担持帯側端
部Eaから肩口側へ20mmの位置P(表地10の端部
E’から40mm離れた位置)で折返して、接着剤層3
a(S2)により、表地10と端縁処理テープ1とを接
着した。次いで、図16及び図17に示すように、表地
10と縫代帯5とを、男性用の場合は、150mmの間
隔(12aと12bとの間隔)をおいて、女性用の場合
は、140mmの間隔(12aと12bとの間隔)をお
いて縫合した。更に、裏地接合部で表地と裏地とを縫合
した。
【0024】
【表2】 ジャケット S1 S2 S3 S4 W2 男性用 90 10 30 10 15 女性用 40 10 20 10 25
【0025】また、図2に示す端縁処理用テープを用い
て、男性用ジャケット及び婦人用ジャケットのそれぞれ
の袖口を裾上げ加工する場合には、以下の表3に示す範
囲内で各部の寸法を設定するのが好ましいことが分かっ
た。なお、以下の表3においてS4はベースシート上の
第2接着層の幅であり、S5はベースシートの接着層担
持帯側端縁から突出した第2接着層の幅であり、S5の
長さの範囲は以下の性質から判定した(以下の表4も同
様)。 S5:端部Eaで折り返してS2で接着できる、経済的
な長さ。
【0026】
【表3】 ジャケット S1 S2 S3 S4 S5 W1 W2 男性用 50〜120 5〜15 5〜30 5〜15 15〜60 140〜160 5〜40 女性用 20〜75 5〜15 5〜30 5〜15 15〜60 120〜150 5〜40
【0027】また、図2に示す構造を有し、表4に示す
寸法を有する端縁処理用テープを、図14及び図15に
示す態様で用いる場合について試験を実施したところ、
優れた裾上げ加工を行うことができ、表4に示す組合せ
が特に好ましい寸法の組合せであることが分かった。具
体的には、図14に示すように、表地10の端部E’か
ら10mm離れた位置に端縁処理テープ1の接着層担持
層7bの端部を合わせ、接着剤層3b(S4及びS5)
により、表地10と端縁処理テープ1とを接着した。端
縁処理テープ1の接着層担持帯側端部Eaで折返し、接
着剤層3a(S2)により、表地10と端縁処理テープ
1とを接着した。次いで、図16及び図17に示すよう
に、表地10と縫代帯5とを、男性用の場合は、150
mmの間隔(12aと12bとの間隔)をおいて、女性
用の場合は、140mmの間隔(12aと12bとの間
隔)をおいて縫合した。更に、裏地接合部で表地と裏地
とを縫合した。
【0028】
【表4】 ジャケット S1 S2 S3 S4 S5 W1 W2 男性用 90 10 10 10 30 150 15 女性用 40 10 10 10 30 140 15
【0029】更に、図3に示す端縁処理用テープを用い
て、男性用ジャケット及び婦人用ジャケットのそれぞれ
の袖口を裾上げ加工する場合には、以下の表5に示す範
囲内で各部の寸法を設定するのが好ましいことが分かっ
た。表5において、S6はエルダー糸と接着層担持帯側
端縁Eaとの幅であり、S6の長さの範囲は以下の性質
から判定した(以下の表6も同様)。 S6:経済的な位置。
【0030】
【表5】 ジャケット S1 S2 S3 S6 W1 W2 男性用 50〜120 5〜15 10〜40 1〜10 140〜160 5〜40 女性用 20〜75 5〜15 10〜40 1〜10 120〜150 5〜40
【0031】また、図3に示す構造を有し、表6に示す
寸法を有する端縁処理用テープを、図6及び図7に示す
態様と同様の態様で用いる場合について試験を実施した
ところ、優れた裾上げ加工を行うことができ、表6に示
す組合せが特に好ましい寸法の組合せであることが分か
った。具体的には、図6に示すように、表地10の端部
E’から25mm離れた位置に端縁処理テープ1の接着
層担持帯側端部Eaを合わせ、接着剤層3cにより、表
地10と端縁処理テープ1とを接着した。接着層担持帯
側端部Eaから肩口側へ15mmの位置P(表地10の
端部E’から40mm離れた位置)で折返して、接着剤
層3a(S2)により、表地10と端縁処理テープ1と
を接着した。次いで、図16及び図17に示すように、
表地10と縫代帯5とを、男性用の場合は、150mm
の間隔(12aと12bとの間隔)をおいて、女性用の
場合は、140mmの間隔(12aと12bとの間隔)
をおいて縫合した。更に、裏地接合部で表地と裏地とを
縫合した。
【0032】
【表6】 ジャケット S1 S2 S3 S6 W1 W2 男性用 75 10 28 2 150 20 90 10 33 2 150 15 女性用 20 10 18 2 140 30 50 10 18 2 140 30
【0033】
【発明の効果】本発明による端縁処理用テープを用いる
と、「ヘムだれ」や「あたり」を生じることなく、上着
の袖口、裾や、スカートやズボンの裾などの裾上げ加工
を容易に実施することができ、しかも薄手の表地にも適
用することができる。また、裾上げ部に接着剤との接触
部を容易に配置することもでき、裾上げ部にはりをもた
せることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による端縁処理用テープの一態様の部分
斜視図である。
【図2】本発明による端縁処理用テープの別の一態様の
部分斜視図である。
【図3】本発明による端縁処理用テープの更に別の一態
様の部分斜視図である。
【図4】図1の端縁処理用テープを被処理布地にあてが
った一態様を模式的に示す断面図である。
【図5】図4の端縁処理用テープ及び被処理布地を折り
返した状態を模式的に示す断面図である。
【図6】図1の端縁処理用テープを被処理布地にあてが
った別の一態様を模式的に示す断面図である。
【図7】図6の端縁処理用テープ及び被処理布地を折り
返した状態を模式的に示す断面図である。
【図8】本発明による別の態様の端縁処理用テープを被
処理布地にあてがった態様を模式的に示す断面図であ
る。
【図9】本発明による更に別の態様の端縁処理用テープ
を被処理布地にあてがった態様を模式的に示す断面図で
ある。
【図10】本発明による更にまた別の態様の端縁処理用
テープを被処理布地にあてがった態様を模式的に示す断
面図である。
【図11】図1の端縁処理用テープを被処理布地にあて
がった更に別の態様を模式的に示す断面図である。
【図12】図11の端縁処理用テープ及び被処理布地の
端部を結合した状態を模式的に示す断面図である。
【図13】図12の端縁処理用テープ及び被処理布地を
折り返した状態を模式的に示す断面図である。
【図14】図2の端縁処理用テープを被処理布地にあて
がった一態様を模式的に示す断面図である。
【図15】図14の端縁処理用テープ及び被処理布地を
折り返した状態を模式的に示す断面図である。
【図16】本発明による端縁処理用テープを用いて裾上
げ加工した布地を、更に縫代帯にて被処理布地に縫合し
た状態を模式的に示す断面図である。
【図17】図5のように端縁処理用テープ及び被処理布
地を折り返した後に、縫代帯で被処理布地と端縁処理用
テープとを縫合した状態を、内側から見た状態を模式的
に示す部分平面図である。
【符号の説明】
1・・端縁処理用テープ;2・・ベースシート;3・・
接着層;4・・境界線;5・・縫代帯;6・・接着層担
持帯;7・・接着層担持層;8・・縫合線;9・・空白
域;10・・被処理布地;10’・・裏地接合部;1
1,12・・縫合線;13・・端縁と縫合線との交差
線;14・・非結合部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)長手方向に延びる縫代帯と接着層
    担持帯とからなる長尺状ベースシートと、(2)その接
    着層担持帯の一方の表面の一部に、長尺状ベースシート
    の長手方向に、前記接着層担持帯と縫代帯との境界線を
    一方の端部として含んで帯状に設けた第1接着層と、
    (3)前記の接着層担持帯のもう一方の表面の一部に、
    長尺状ベースシートの長手方向に帯状に設けた第2接着
    層とを含む、縫製製品の端縁処理用テープであって、前
    記の縫代帯の幅方向の長さが、縫代帯と被処理布地とを
    縫代帯の長手方向に所定間隔をおいて、縫代帯の幅方向
    に縫合した際に、非縫合部に実質的にヘムだれを生じな
    い長さであることを特徴とする、前記の端縁処理用テー
    プ。
  2. 【請求項2】 第1接着層の接着層担持帯と縫代帯との
    境界線側とは反対側の端部が、第2接着層の前記境界線
    側の端部より、前記境界線側にある、請求項1に記載の
    端縁処理用テープ。
  3. 【請求項3】 袖口の端縁処理用であって、縫代帯の幅
    方向の長さが、接着層担持帯の幅方向の長さの3分の2
    以上である、請求項1又は2に記載の端縁処理用テー
    プ。
  4. 【請求項4】 接着層担持帯上に設けた接着層担持層の
    上に第2接着層を設け、第2接着層を担持した接着層担
    持層が接着層担持帯側端縁から突出している、請求項1
    〜3のいずれか一項に記載の端縁処理用テープ。
  5. 【請求項5】 (1)請求項1に記載の端縁処理用テー
    プの接着層担持帯側の端縁を、被処理布地の裾上げ加工
    側の端縁の方向へ向けて両者の端縁が実質的に平行にな
    るように、しかも、前記接着層担持帯側の端縁が裾上げ
    加工側の端縁と実質的に一致するか若しくは被処理布地
    の裾上げ加工側の端縁が突出するように接触させ、更
    に、前記端縁処理用テープの前記境界線又は第2接着層
    の境界線側端部と所定の折返し線とを所定の相対位置に
    合わせて、前記端縁処理用テープを前記被処理布地の上
    に置き、 (2)前記端縁処理用テープと被処理布地とを、それら
    の間で接触している第1接着層又は第2接着層のいずれ
    か一方によって接着し、 (3)被処理布地の裾上げ加工側の端縁を、所定の前記
    折返し線に沿って、端縁処理用テープの未接着の第2接
    着層又は第1接着層の担持面に向けて折返し、 (4)前記端縁処理用テープと被処理布地とを未接着の
    第2接着層又は第1接着層によって接着し、 (5)端縁処理用テープの縫代帯と被処理布地とを、縫
    代帯の長手方向に非縫合部に実質的にヘムだれを生じな
    い所定間隔をおいて、少なくとも縫代帯の幅方向に縫合
    する各工程を含む、端縁処理縫製製品の製造方法であっ
    て、前記工程(1)で被処理布地と接触する第1接着層
    の境界線側端部、又は被処理布地と接触する第2接着層
    の境界線側端部との所定の相対位置に合わせる前記の折
    返し線が、(a)第1接着層の境界線側端部若しくは第
    2接着層の境界線側端部と一致するか、(b)第1接着
    層の境界線側端部若しくは第2接着層の境界線側端部よ
    りも、被処理布地の裾上げ加工側の端縁から離れる方向
    に位置するか、又は(c)前記の折返し線が、第1接着
    層の境界線側端部若しくは第2接着層の境界線側端部よ
    りも被処理布地の裾上げ加工側の端縁に向かう方向に位
    置する場合には、折返し線と第1接着層の境界線側端部
    若しくは第2接着層の境界線側端部との間が裾上げ加工
    後の裾にはりを生じる距離であることを特徴とする、前
    記の端縁処理縫製製品の製造方法。
  6. 【請求項6】 接着層担持帯において第1接着層と第2
    接着層との間に接着層を担持しない空白域を有し、第2
    接着層の境界線側とは反対側の端部が、接着層担持帯側
    端部と実質的に一致する端縁処理用テープを用い、前記
    工程(1)において端縁処理用テープと被処理布地とを
    第2接着層を介して接触させ、折返し線を、第2接着層
    の境界線側とは反対側の端部との接触地点と、その接触
    地点から被処理布地の裾上げ加工側の端縁と反対側の方
    向に位置する地点との間に合わせ、前記折返し線に沿っ
    て折り返した被処理布地の裾上げ加工側の端縁が、第1
    接着層の境界線側端部と実質的に一致するか若しくは裏
    地接合部を先端部に残して接着させる、請求項5に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 接着層担持帯において第1接着層と第2
    接着層との間に接着層を担持しない空白域を有し、第2
    接着層の境界線側とは反対側の端部が、接着層担持帯側
    端部と実質的に一致する端縁処理用テープを用い、前記
    工程(1)において端縁処理用テープと被処理布地とを
    第1接着層を介して、しかも前記接着層担持帯側端縁と
    被処理布地の裾上げ加工側端縁とを実質的に一致するか
    若しくは裏地接合部を先端部に残すようにして接触さ
    せ、端縁処理用テープと被処理布地とを、端縁処理用テ
    ープの接着層担持帯側端部にて縫合し、第1接着層の境
    界線側とは反対側の端部との接触地点と、被処理布地の
    裾上げ加工側の端縁から離れる方向に位置する地点との
    間にある折返し線に沿って折り返えす、請求項5に記載
    の方法。
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