JPH0977503A - 金属酸化物または水酸化物ゾルの製造方法 - Google Patents
金属酸化物または水酸化物ゾルの製造方法Info
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- JPH0977503A JPH0977503A JP7262121A JP26212195A JPH0977503A JP H0977503 A JPH0977503 A JP H0977503A JP 7262121 A JP7262121 A JP 7262121A JP 26212195 A JP26212195 A JP 26212195A JP H0977503 A JPH0977503 A JP H0977503A
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Abstract
れた金属酸化物または水酸化物ゾルの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 緩衝作用を有する化合物としては、弱酸
とその塩等の通常の緩衝剤が使用でき、また、所望する
金属水酸化物の沈澱を生成するpHより高い近傍のpH
で沈澱を生成する無機化合物を用いることもできる。緩
衝剤の添加量は、所望する金属酸化物または水酸化物コ
ロイド粒子の原料となる金属塩1モルに対して0.00
1〜10モルの範囲とする。また、アルカリ化合物の添
加量は、溶液中に存在する酸性分の当量に対して0.1
〜2の範囲とする。
Description
水酸化物コロイド粒子が溶媒中に分散したゾルの製造方
法に関するものである。
ル、およびその製造方法に関しては、従来より種々のも
のが知られている。例えば、Colloids Surface Vol.18,
No.2/4 (1986)には、クエン酸塩を用いた安定な水酸化
鉄ゾルの製造方法が開示されており、この方法により微
細でかつ安定な水酸化鉄ゾルを得ることができる。しか
しながら、クエン酸塩を安定化剤として用いるとCOD
値が高い有機酸を含む多量の排水が排出されるため、工
業的規模での実施は困難である。
991)には、水酸化鉄ゾルの水酸化鉄粒子にNiやAl等
の無機化合物を複合化する方法が開示されており、当該
方法により微細な水酸化鉄コロイド粒子に上記無機化合
物を複合化することができる。しかしながら、これらの
複合化方法は鉄ゾルへのニッケル化合物の固溶置換であ
るため、複合割合は最高15モル%までと低く、ニッケ
ル原子はコロイド表面近くに偏在し易く均質な複合粒子
を得ることが困難であった。また、この固溶置換での複
合化はニッケルイオンの拡散が律速であるため、複合化
に非常に時間がかかり、効率の悪い方法であった。
よび吸光度等の光学特性に優れた金属酸化物または水酸
化物ゾルの製造方法を提供することを目的とするもので
ある。また、本発明の他の目的は、簡易でかつ工業的に
実施可能なプロセスにより金属酸化物または水酸化物ゾ
ルを製造する方法を提供するものである。
または水酸化物ゾルの製造方法は、金属塩の1種または
2種以上と緩衝作用を有する無機または有機化合物の1
種または2種以上を含有する溶液を撹拌しながら、これ
にアルカリ化合物を添加して加水分解させ、次いで副生
した塩を洗浄して除去することを特徴とするものであ
る。
る。
よび/または水溶性有機溶媒に可溶なものであれば格別
の制限はなく、例えば、Be、Mg、Al、Si、C
a、Ti、V、Cr、Mn、Co、Ni、Cu、Zn、
Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Rh、P
d、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Ba、La、C
e、Hf、Ta、W、Re、Os、Pb、BiおよびT
hなどの塩酸、硝酸、過塩素酸、硫酸および燐酸などの
鉱酸、シュウ酸、クエン酸、乳酸、フマル酸などの有機
酸、アセチルアセトナートなどの有機化合物、または、
硫酸アンモニウム、クエン酸アンモニウムなどの複塩化
合物が用いられる。具体的には、硝酸第二鉄、塩酸第一
鉄、硫酸第二鉄アンモニウム、硫酸亜鉛、硝酸イットリ
ウム、オキシ塩化ジルコニウム、酢酸アルミニウム、硝
酸第二セリウムアンモニウム、リン酸錫などが挙げられ
る。
は工業的に入手しやすく、安価なことから特に好まし
い。これら金属塩の他に所望に応じて、塩酸、酢酸等の
フリーの酸性分、クエン酸、EDTA、アセチルアセト
ナートなどのキレート剤を加えてもよい。また、所望に
応じて上記元素のアルコキシド化合物およびその誘導体
などの有機化合物を用いてもよい。
化合物としては、所望する金属塩の水酸化物の沈澱が生
成し始めるpHより高い近傍のpHにて緩衝作用を有す
る化合物であれば格別の制限はない。例えば、弱酸とそ
の塩等の通常の緩衝剤が使用でき、具体的には、シュウ
酸塩、フタル酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩などが
挙げられる。所望する金属水酸化物の沈澱が生成するp
Hは、例えば、定性分析化学II(共立出版、G.シャル
ロー著)に記載されている溶解度グラフを参考にすると
よい。
て、所望する金属水酸化物の沈澱を生成するpHより高
い近傍のpHにて沈澱を生成する無機化合物を用いるこ
ともできる。このような無機化合物としては、上記した
各種元素の金属塩などが用いられ、これらの金属塩は、
特に、工業的規模での製造に適している。
して、緩衝剤の添加量は、所望する金属酸化物または水
酸化物コロイド粒子の原料となる金属塩1モルに対して
0.001〜10モルの範囲、好ましくは0.01〜5
モルの範囲、更に好ましくは0.1〜3モルの範囲とす
ることが望ましい。
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化ルビジウムなどの通常のアルカリ金属元
素の水酸化物、アンモニア、テトラメチルアンモニウム
オキサイドなどの窒素化合物、または、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウムなどのアルカリ
化合物の炭酸塩などを挙げることができる。これらのア
ルカリ化合物を単独でまたは混合して用いる。
して、アルカリ化合物の添加量は、溶液中に存在する酸
性分の当量に対して0.1〜2の範囲、好ましくは0.
2〜1.1の範囲、更に好ましくは0.5〜0.9の範
囲とすることが望ましい。上記アルカリの添加量(当
量)が2以上では、コロイド溶液中のpHが上昇し、コ
ロイド粒子が凝集体を形成するおそれがあるので好まし
くない。一方、0.1以下では酸性分とアルカリによる
加水分解反応ガ少なく、コロイド粒子が析出する割合が
少なくなるため、収率が低下し経済的でない。
0.01モル〜5モルの濃度の範囲に調整することが望
ましい。また、上記金属塩、アルカリ化合物、緩衝剤の
添加量を調整することによりコロイド粒子の平均粒子
径、粒子径分布を任意に制御することができる。例え
ば、上記アルカリ化合物と共に金属塩を連続的に加える
ことによりコロイド粒子の粒子径を大きく成長させるこ
とができる。勿論、上記方法で得られたコロイド粒子を
シード粒子として更に他の金属塩を加えて成長させるこ
ともできる。
形状は、粒子の結晶性、複合する無機化合物の種類およ
び量、緩衝剤等により一概には特定できないが、繊維
状、紡錘状、板状、球形状、サイコロ状等のコロイド粒
子が得られる。
衝剤が共存するため、アルカリ化合物を加えても緩衝剤
の緩衝作用により局部的なpHの変動および急激なpH
の上昇が抑制されため、微細なコロイド粒子を得ること
ができる。他方、上記緩衝剤を併用しない場合は、アル
カリ化合物を加えることにより溶液中に局部的且つ急激
なpHの上昇が起こるため、コロイド粒子は凝集体を生
成し、粗大粒子になる。また、上記理由により粒度分布
が広いコロイド粒子となり、そのため、透明性が悪いゾ
ルしか得られない。
種類やアルカリの添加量に応じて異種元素がお互いに固
溶した複合型や、コロイド粒子の表面に異種元素が被覆
された表面改質型のコロイド粒子を得ることができる。
例えば、金属塩として沈澱生成pHが近いチタニアと鉄
を用いた場合では、アルカリを加えて加水分解する際
に、同時に沈澱を生成するためチタニア・鉄の複合コロ
イド粒子が得られる。また、更に同系にアルミナ等の沈
澱生成pHが離れている金属塩を共存させた上で、アル
カリを更に加えた場合には、上記チタニア・鉄コロイド
粒子の表面付近(一部内部を含む)にアルミナが析出し
たチタニア・鉄・アルミナ複合コロイド粒子を得ること
もできる。
えて加水分解するときの温度は100℃以下、好ましく
は50℃以下、更に好ましくは30℃以下の室温が望ま
しい。上記温度が100℃以上では加水分解速度が速い
ため、新たな粒子または凝集粒子が生成し易く、均一な
粒度分布のコロイド粒子を得ることが困難となる。ま
た、アルカリを添加する速度は通常、0.001〜0.
95当量/当量・hr程度が好適である。
は水酸化物コロイド粒子は、所望によりゾルを調製する
いずれかの工程で、室温〜200℃程度で熱処理するこ
とにより、結晶性(結晶形)を更に高めることもでき、
また、熱処理することにより粒度分布が均一なコロイド
粒子とすることもできる。また、上記工程において過酸
化水素、オゾン、ヨウ素などの酸化剤を用いて、また
は、水素、硫化水素、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンお
よびその塩などの還元剤等を用いて処理することによ
り、コロイド粒子の結晶性(結晶形)を変えることも可
能である。
製造に際して、加水分解生成物を含む液の洗浄は、副生
塩の含有量が固形分に対して5重量%以下、好ましくは
1重量%以下となるよう洗浄することが望ましい。副生
塩の含有量が5重量%以上残存する場合は、コロイド溶
液の安定性が損なわれる場合があり好ましくない。洗浄
方法には格別の制限はなく、限外濾過法、吸引濾過法、
フィルタープレス、オリーバーなどの通常の洗浄方法を
採用することができる。なお、得られた洗浄ケーキは、
水にレスラリーすることによりコロイド次元で分散し、
ゾルを得ることができる。この際、pHの調整剤として
上記酸性分、またはアルカリ成分を適宜加えてもよい。
更に、所望に応じて上記洗浄工程で、またはエバポレー
ター等を用いて更にゾルを濃縮できる。ゾルの固形分濃
度は、通常1〜50重量%の範囲に調整できる。
または水酸化物ゾルは、コロイド粒子の平均粒子径が
0.001〜1.0μmの範囲で、その標準偏差が1〜
2.0であり、また、固形分濃度0.05重量%の該ゾ
ルの吸光度が、下記(a)、(b)の特性を有するもの
である。 (a)800nmの波長における吸光度が0.1以下 (b)560nmの波長における吸光度が0.5以下
うに特定の波長において特定の吸光度特性を有する透明
性の高い金属酸化物または水酸化物ゾルであり、分散質
となる金属酸化物または水酸化物は、結晶性または無定
形の酸化物または水酸化物コロイド粒子からなるもので
ある。当該結晶形は、X線回折装置を用いて測定するこ
とにより特定することができる。しかしながら、無機酸
化物元素の2種以上が固溶したり、化学的または物理的
に積層ないし表面に被覆したコロイド粒子(以下、複合
粒子と記す。)においては、回折ピークの位置が大きく
ずれることがあり、結晶形を特定することが困難となる
場合がある。
固形分濃度0.05重量%のゾルについて、800nm
の波長における吸光度は0.1以下、好ましくは0.0
5以下、更に好ましくは0.02以下であり、また、5
60nmの波長における吸光度は0.5以下、好ましく
は0.3以下、更に好ましくは0.1以下である。波長
800nmおよび波長560nmにおける吸光度が上記
範囲より大きい場合にはゾルの透明性が悪くなり、化粧
品材料等の透明性を要求される各用途において使用上の
制限を受けるため好ましくない。
の1種または2種以上のコロイド粒子から構成され、金
属元素としては、例えば、Be、Mg、Al、Si、C
a、Ti、V、Cr、Mn、Co、Ni、Cu、Zn、
Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Rh、P
d、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Ba、La、C
e、Hf、Ta、W、Re、Os、Pb、BiおよびT
hなどが挙げられる。特にTi、V、Fe、Zn、S
b、La、Ceから構成されるコロイド粒子の複合ゾル
は、紫外線吸収機能、特に波長320nm〜400nm
のUV−A領域の紫外線に対して優れた遮蔽効果を発揮
することから特に化粧品材料などに好適である。このよ
うな金属元素を適宜選択し複合化することによりコロイ
ド粒子の分散性、屈折率、紫外線吸収特性などの物性を
調整することができる。通常、該コロイド粒子の屈折率
は1.30〜2.70の範囲に調整することができる。
001〜1.0μmの範囲、好ましくは0.01〜0.
5μm、更に好ましくは0.01〜0.1μmの範囲の
ものが好ましい。該粒子径が1.0μmより大きい場合
は可視光領域での散乱が大きくなり透明性が損なわれる
ため好ましくない。一方、0.001μm未満では、ゾ
ルの分散安定性が低下するため好ましくない。また、該
コロイド粒子の標準偏差は1〜2.0の範囲、好ましく
は1〜1.5、更に好ましくは1〜1.3の範囲の粒度
分布のシャープなものが望ましい。標準偏差が2.0を
越える場合には、可視光領域の透明性が極めて悪化する
ため好ましくない。
たは水酸化物ゾルは、減圧蒸留、限外濾過法などの公知
の方法により、分散媒としての水を有機溶媒に置換して
オルガノゾルとすることも可能である。このような有機
溶媒としては、アルコール類、グリコール類、エステル
類、ケトン類、窒素化合物類、芳香族類などの溶媒を使
用することができ、具体的には、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、グリセリン、エチレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、などの有機溶媒を例
示することができる。また、ポリエチレングリコール、
シリコーンオイルなどの高分子化合物を分散媒として用
いることもできる。
より表面処理することにより、キシレン、トルエン、ジ
メチルエタンなどの低極性有機溶媒を分散媒とするゾル
とすることもできる。このような表面処理剤としては、
例えば、エトラエトキシシラン、トリイソプロポキシア
ルミニウムなどのアルコキシド化合物、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤、低分子または高分子界
面活性剤、高級脂肪酸の金属塩、または、ナフテン酸の
金属塩などの金属石鹸などが挙げられる。
ミナなどの無機化合物を用いて修飾することにより分散
性、耐光性等に優れたゾルとすることも可能であり、こ
のような処理方法としては公知の方法を採用することが
できる。また、本願の出願人が特願平6−131377
号として先に出願した方法、即ち、結晶性アルミナ微粒
子が水に分散したアルカリ性アルミナゾルに重合性珪素
化合物を添加して熟成する方法などを用いることができ
る。
接触させることにより、コロイド粒子の表面電荷を変え
ることが可能であり、例えば、陽イオン性から陰イオン
性に、または陰イオン性から陽イオン性に換えることが
できる。このような処理方法としては公知の方法を採用
することができる。また、本願の出願人が特願平7−1
52714号として先に出願した方法、即ち、酸性アル
ミナ水和物ゾルを水相中でアルカリの存在下に陰イオン
交換体と接触させる方法などを用いることができる。
水酸化物ゾルは、触媒担体としての用途以外にも、次に
述べるような用途に有用である。
化物ゾルおよび複合酸化物ゾルにおいては、UV−Aお
よびB領域の紫外線遮蔽力が非常に高いので、各種プラ
スチック、ゴムまたはフィルムに含有させ、あるいは、
樹脂、エチルシリケートなどの加水分解物からなるマト
リックスと併用して塗布することにより、紫外線による
変質防止効果が期待できる。具体的には、食品、医療
品、衣料などの包装材料として用いれば優れた効果が期
待できる。また、ガラスの表面に前記マトリックスと併
用して塗布することにより優れた紫外線遮蔽ガラスとす
ることができる。また、化粧品材料として化粧水、乳
液、ファンデーション、口紅などに配合して用いれば、
透明性、皮膚との密着性、仕上がり感、使用感等に優れ
た紫外線遮蔽用化粧料とすることができる。
学材料として用いることができる。例えば、前記マトリ
ックスと併用してレンズなどのコーティング剤として用
いることにより、透明性、耐磨耗性に優れた中屈折率、
または高屈折率レンズを得ることができる。
各種プラスチックやゴムなどのフィラーに用いた場合、
透明性に優れ、機械的強度および寸法安定性が大幅に向
上する。例えば、ポリエステルフィルムのフィラーとし
て用いた場合、平滑で耐磨耗性および易滑性に優れた2
軸配向フィルムとすることができる。
優れているため、各種ニューセラミック原料として用い
ることができる。
の用途に好適である。
重量部と緩衝剤としての塩化アルミニウム6水和物10
3.5重量部の混合液を25℃で30分間撹拌した後、
反応液の温度を25℃に保持しながら、1.6%水酸化
ナトリウム水溶液7140重量部を2時間かけて添加し
て加水分解し、添加終了後、反応液を1時間撹拌した。
外濾過膜(旭化成工業製、SIP−1013)にて純水
を加えながら伝導度2mS/cm以下まで水洗した後、
濃縮して酸化物として10重量%の結晶性の水酸化鉄コ
ロイド粒子が分散した水性ゾルを得た。得られたコロイ
ド粒子の組成は、Fe2 O3 :94重量%、Al
2 O3 :6重量%であった。
平均粒子径は、8nmであり、粒子形状は紡錘状であっ
た。また、該コロイド粒子の結晶形を測定した結果、ア
カガナイト形であった。また、該水性ゾルを蒸留水で希
釈して固形分濃度0.05重量%とした試料について、
分光光度計(日立製作所製、U−2000)にて吸光度
を測定した結果、800nmの波長における吸光度は
0.01、560nmの波長における吸光度は0.0
8、400nmの波長における吸光度は2.4、380
nmの波長における吸光度は2.6であった。
表1に示す。また、このコロイド粒子の性状を次の方法
により測定、観察した結果を表2示す。
(大塚電子製、LPA−3100)にて測定した。
偏差/平均粒子径)×100である。
水で希釈し、同上の粒度分布測定装置を用いて平均粒子
径を測定した。なお、表2中の記号の意味は次の通りで
ある。 ◎:調製直後の平均粒子径に対して±20%以内のもの ○:調製直後の平均粒子径に対して±30%以内のもの △:調製直後の平均粒子径に対して±50%以内のもの ×:調製直後の平均粒子径に対して±50%以上のもの
鏡(日立製作所製、H−800)を用いて観察を行っ
た。
線回折装置(理学電機製、RINT−1400)を用い
て測定した。
0重量%、平均粒子径8nm)と、硝酸第二鉄9水和物
202重量部と、純水708重量部と、緩衝剤としての
硝酸アルミニウム9水和物37.5重量部との混合液を
15℃で30分間撹拌した後、反応液の温度を15℃に
保持しながら、2.0%水酸化リチウム水溶液597.
9重量部を1時間かけて添加した。続いて、硝酸第二鉄
9水和物404重量部と純水1616重量部の水溶液
と、2.0%水酸化リチウム水溶液4184.3重量部
を3時間かけて添加し、添加終了後、反応液を1時間撹
拌した。その後は実施例1と同様に洗浄、濃縮を行い、
酸化物として10重量%の結晶性の水酸化鉄コロイド粒
子が分散した水性ゾルを得た。得られたコロイド粒子の
組成は、Fe2 O3 :98重量%、Al2 O3 :2重量
%であった。
9重量部と、硝酸セリウム6水和物92.9重量部と、
緩衝剤としての塩化アルミニウム6水和物51.7重量
部との混合液を30℃で30分間撹拌した後、NH3 と
して1.0重量%アンモニア水溶液3386重量部を2
時間かけて添加した。その後は実施例1と同様に洗浄、
濃縮を行い、酸化物として10重量%の結晶性の鉄・セ
リア・アルミナ複合水酸化物コロイド粒子が分散した水
性ゾルを得た。続いて、ロタリーエバポレーターを用い
て90℃で濃縮し、酸化物として20重量%の水性ゾル
を得た。得られたコロイド粒子の組成は、Fe2 O3 :
77重量%、CeO2 :15重量%、Al2 O3 :8重
量%であった。
1重量部の混合液に、HClとして22重量%の塩酸2
2.5重量部を加えてpHを0.5とし、これに緩衝剤
としての塩化アルミニウム6水和物72.3重量部を加
えた混合液を25℃で30分間撹拌した後、1.6重量
%水酸化ナトリウム水溶液2250重量部を2時間かけ
て添加した。その後は実施例1と同様に洗浄、濃縮を行
い、酸化物として10重量%の水性ゾルを得た。続い
て、オートクレーブを用いて200℃で10時間加熱処
理を行い、酸化物として10重量%の酸化セリウムコロ
イド粒子が分散した水性ゾルを得た。得られたコロイド
粒子の組成は、CeO2 :98.8重量%、Al
2 O3 :1.2重量%であった。
と、TiO2 として28重量%の四塩化チタン水溶液1
42.7重量部と、緩衝剤としての塩化アルミニウム6
水和物120.7重量部との混合液を20℃で30分間
撹拌した後、4.2重量%炭酸水素ナトリウム水溶液5
000重量部を2時間かけて添加し、添加終了後、反応
液を1時間撹拌した。
64.45重量部と純水235.6重量部の混合液と、
4.2重量%炭酸水素ナトリウム水溶液6880.8重
量部とを同時に3時間かけて添加した。その後は実施例
1と同様に洗浄、濃縮を行い、酸化物として10重量%
の水性ゾルを得た。続いて、オートクレーブを用いて2
00℃で10時間加熱処理を行い、酸化物として20重
量%の結晶性の鉄・チタニア・ジルコニア・アルミナ複
合(酸化物)コロイド粒子が分散した水性ゾルを得た。
得られたコロイド粒子の組成は、Fe2 O3 :36重量
%、TiO2 :23重量%、ZrO2 :11重量%、A
l2 O3 :30重量%であった。
水198重量部と、TiO2 として28重量%の四塩化
チタン水溶液132.8重量部と、緩衝剤としての塩化
アルミニウム6水和物72.4重量部との混合液を25
℃で30分間撹拌した後、NH3 として2.0重量%の
アンモニア水溶液2816.5重量部を1時間かけて添
加した。その後は実施例1と同様に洗浄、濃縮を行い、
酸化物として10重量%の水性ゾルとした。続いて、オ
ートクレーブを用いて150℃で10時間加熱処理を行
い、酸化物として10重量%の結晶性のチタニア・ジル
コニア・アルミナ複合酸化物コロイド粒子が分散した水
性ゾルを得た。得られたコロイド粒子の組成は、TiO
2 :52重量%、ZrO2 :28重量%、Al2 O3 :
20重量%であった。
Clとして3.6重量%の塩酸水溶液37重量部を加え
て、該水溶液のpHを1.7として塩化亜鉛を完全に溶
解させた後、緩衝剤としての塩化アルミニウム6水和物
120.7重量部を加えて、この混合液を20℃で30
分間撹拌した後、4.2重量%炭酸水素ナトリウム水溶
液2945重量部を2時間かけて添加した。添加終了
後、反応液を1時間撹拌した。その後は実施例1と同様
に洗浄、濃縮を行い、酸化物として10重量%の水性ゾ
ルとした。続いて、オートクレーブを用いて200℃で
10時間加熱処理を行い、酸化物として10重量%の結
晶性の酸化亜鉛コロイド粒子が分散した水性ゾルを得
た。得られたコロイド粒子の組成は、ZnO:99.5
重量%、Al2 O3 :0.5重量%であった。
量部と緩衝剤としての塩化マンガン4水和物99重量部
の混合液を30℃で30分間撹拌した後、4.2重量%
炭酸水素ナトリウム水溶液2000重量部を2時間かけ
て添加し、添加終了後、反応液を1時間撹拌した。続い
て、硝酸イットリウム6水和物383重量部と純水61
7重量部の混合水溶液と、4.2重量%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液3880.5重量部とを同時に3時間かけて
添加した。その後は実施例1と同様に洗浄、濃縮を行
い、酸化物として10重量%の水性ゾルとした。続い
て、オートクレーブを用いて200℃で10時間加熱処
理を行い、酸化物として10重量%の結晶性の酸化イッ
トリウムコロイド粒子が分散した水性ゾルを得た。得ら
れたコロイド粒子の組成は、Y2 O3 :99.7重量
%、MnO:0.3重量%であった。
水和物99.4重量部と、純水693重量部と、緩衝剤
としての塩化アルミニウム6水和物144.8重量部と
の混合液に窒素ガスを通気させながら、これを25℃で
30分間撹拌した後、2.4重量%水酸化リチウム水溶
液5706.8重量部と、塩化第二鉄6水和物135.
2重量部、塩化第一鉄4水和物99.4重量部および純
水265.4重量部の混合液とを同時に3時間かけて添
加した。その後は実施例1と同様に洗浄、濃縮を行い、
酸化物として10重量%の水性ゾルとした。続いて、ロ
ータリーエバポレーターを用いて90℃で濃縮し、酸化
物として20重量%の結晶性の(酸化)鉄コロイド粒子
が分散した水性ゾルを得た。得られたコロイド粒子の組
成は、Fe2 O3 :95重量%、Al2 O3 :5重量%
であった。
8.6重量部と緩衝剤としての塩化マグネシウム6水和
物40.8重量部の混合液を25℃で30分間撹拌した
後、4.6重量%テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド水溶液11633.8重量部と、塩化アルミニ
ウム6水和物241.4重量部および純水265.4重
量部の混合液とを同時に3時間かけて添加した。続い
て、95℃で2時間撹拌を行った後、室温まで冷却し
た。その後は実施例1と同様に洗浄、濃縮を行い、酸化
物として10重量%の結晶性の酸化アルミニウム水和物
コロイド粒子が分散した水性ゾルを得た。得られたコロ
イド粒子の組成は、Al2 O3:100重量%、Mg
O:0重量%であった。
重量部の混合液を室温で30分間撹拌した後、反応液の
温度を90℃に保持しながら、1.6%水酸化ナトリウ
ム水溶液5000重量部を2時間かけて添加し、添加終
了後、反応液を1時間撹拌した。続いて、コロイド水溶
液を限外濾過膜(旭化成工業製、SIP−1013)に
て純水を加えながら伝導度2mS/cm以下まで水洗し
た後、濃縮して酸化物として10重量%の結晶性の水酸
化鉄コロイド粒子が分散した水性ゾルを得た。この水性
ゾル中に分散した水酸化物コロイド粒子の平均粒子径
は、510nmであった。また、該コロイド粒子の結晶
形は、アカガナイト形であった。
グリコール90重量部を加えて、ロータリーエバポレー
ターを用いて90℃で溶媒置換を行い、エチレングリコ
ールを分散媒とする酸化物として20重量%の結晶性の
水酸化鉄コロイド粒子が分散したオルガノゾルを得た。
得られたオルガノゾル中の水分含有量は1重量%であっ
た。また、該ゾルを蒸留水で希釈して動的光散乱法粒度
分布測定装置にて測定を行った結果、コロイド粒子の平
均粒子径および変動係数は、該処理前と変わらなかっ
た。
量%塩酸20重量部を加えた後、限外濾過膜(旭化成工
業製、SIP−1013)を用いて、エタノールを加え
ながら溶媒置換を行い、エタノールを分散媒とする酸化
物として20重量%の結晶性の水酸化鉄コロイド粒子が
分散したオルガノゾルを得た。得られたオルガノゾル中
の水分含有量は0.5重量%であった。また、該ゾルを
蒸留水で希釈して動的光散乱法粒度分布測定装置にて測
定を行った結果、コロイド粒子の平均粒子径および変動
係数は、該処理前と変わらなかった。
水酸化物ゾルを簡易かつ工業的規模で製造することがで
きる。また、得られる金属酸化物または水酸化物ゾル
は、単分散性および吸光度等の光学特性に優れている。
Claims (1)
- 【請求項1】 金属塩の1種または2種以上と緩衝作用
を有する無機または有機化合物の1種または2種以上を
含有する溶液を撹拌しながら、これにアルカリ化合物を
添加して加水分解させ、次いで副生した塩を洗浄して除
去することを特徴とする金属酸化物または水酸化物ゾル
の製造方法。
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