JPH0976583A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0976583A
JPH0976583A JP7285324A JP28532495A JPH0976583A JP H0976583 A JPH0976583 A JP H0976583A JP 7285324 A JP7285324 A JP 7285324A JP 28532495 A JP28532495 A JP 28532495A JP H0976583 A JPH0976583 A JP H0976583A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙等の被記録媒体の残留位置に応じた排出
経路を選択して、無駄のない最適な自動排出動作を行う
こと。 【解決手段】 用紙の搬送路中のセンサ306,30
9,314,317,320,322によって、残留用
紙の有無を検出し、その検出結果に基づき、残留用紙を
排紙させるために動作させる搬送路を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録媒体の搬送
路を複数備えた複写機等の記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の記録装置は、電源オン時、ドアク
ローズ時、あるいはリセットコマンドを受けたとき等の
記録装置の初期設定時に、機内の残留紙の有無を検知す
る機能を有している。さらに、そのような初期設定時に
検知した機内の残留紙を自動的に排出する制御手段をも
有するようになっている。特に、複数の給紙部や排紙部
を有する記録装置においては、用紙の搬送部が複雑とな
り、ユーザーによる機内の残留紙の処置が困難な場合も
あるため、機内の残留紙の自動排出機能は、ユーザーの
負荷を軽減する有効な手段となっている。
【0003】従来、このような記録装置において、残留
紙を自動的に排出する動作は、その残留紙の残留位置に
拘らず、画一的に設定されており、予め定められた用紙
の搬送路を通して排出するようになっている。その排出
のための動作時間は、最も離れた位置の残留紙の排出に
要する最大時間に画一的に設定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の記録装置の場合は、残留紙の残留位置の如何に拘ら
ず、排紙経路が画一的に設定されているため、用紙の搬
送路の長さに応じて、必然的に、機内の残留紙の自動排
紙時間も長時間となってしまう。また、例えば、用紙の
搬送モータが感光ドラム駆動用モータと併用されていた
場合、用紙の排出の間も感光ドラムが回転し、ドラム削
れの問題が無視できなくなり、その寿命に大きな影響を
与えてしまう。また、機内の残留紙の自動排紙時間が長
ければ、その分、消費電力も大きくなり、さらに自動排
紙中は記録動作に移行することができないため、ユーザ
ーを待たせることにもなる。
【0005】また、オプションの排紙装置が接続されて
いる場合、機内の残留紙を含む用紙の排紙経路はさらに
複雑になる。仮りに、機内の残留紙を通常の排紙部、例
えばソータにあるビンなどに排出した場合には、ユーザ
ーは、記録済みの用紙への不正用紙の混入に気付かない
可能性があり、記録装置の信頼性を損ねるおそれがあ
る。
【0006】また、残留紙の排紙経路を形成する搬送路
を、その上流側と下流側の区別なく排出動作させるた
め、下流側が搬送可能な状態にないときに上流側から残
留紙を搬送した場合に、その下流側にて残留紙が詰まっ
てしまい、その下流側が位置するソータ等の装置の破損
を招くおそれもあった。
【0007】本発明の目的は、用紙等の被記録媒体の残
留位置に応じた排出経路を選択して、無駄のない最適な
自動排出動作を行うことができる記録装置を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の他の目的は、残留した被記録媒体
を排出経路を通して確実に排出することができ、また残
留した被記録媒体が複数存在するときに、それを一括し
て速やかに排出することができる記録装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、被
記録媒体を搬送可能な複数の搬送路と、前記搬送路を選
択的に動作させて被記録媒体の搬送方向を制御する搬送
制御手段と、前記搬送路中の被記録媒体に記録をする記
録手段とを有する記録装置において、前記搬送路中に残
留した前記被記録媒体の残留位置を検出する検出手段
と、前記検出手段によって検出された前記被記録媒体の
残留位置に応じて前記搬送路を選択し、該搬送路によっ
て前記残留した被記録媒体を排出させる排出制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の記録装置は、その装置内における
被記録媒体の残留位置に応じて排出経路を選択すること
により、無駄のない最適な自動排出動作を行う。また、
複数の搬送路を同時に選択することにより、残留した複
数の被記録媒体の自動排出を短い時間で完了する。
【0011】また、記録装置にオプションの排出装置が
接続されている場合に、残留した被記録媒体の排出位置
として、その排出装置の特定の排出部を選択することに
より、不正用紙等の残留した被記録媒体が記録済みの被
記録媒体に混入することを回避する。
【0012】また、残留した被記録媒体を排出する際
に、その排出経路の上流側と下流側とを分けて、下流側
が搬送可能な状態にあることを条件として上流側を搬送
動作させることにより、無理なく確実に自動排出動作を
行う。
【0013】また、残留した被記録媒体が複数存在する
ときに、それらを所定位置に搬送してから一括して排出
させることにより、それらを共通の排出経路から速やか
に排出する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0015】(第1の実施例)図1から図4は、本発明
の第1の実施例を説明するための図である。
【0016】まず、図3により、本発明における記録装
置301の構成について説明する。図3において、30
4は上段デッキ、302は下段デッキであり、また反転
ローラ318と両面搬送ローラ321によって両面搬送
機構が構成されている。上段デッキ304または下段デ
ッキ302から矢印AまたはB方向に給紙された用紙
は、まず、給紙センサ306をオンにし、さらに給紙搬
送ローラ307によって搬送されてレジ前センサ309
をオンにしてから、レジストローラ310の位置にて所
定のループを形成して待機する。その後、図示しないコ
ントローラからの同期信号により、用紙は再び矢印C方
向に搬送され、感光ドラム311、定着ローラ312、
定着排紙ローラ314を経て定着排紙センサ313をオ
ンにする。そして、図示しないコントローラによって両
面印字指定がされている場合には、両面フラッパ315
が動作して、用紙は矢印D方向から反転センサ317を
通過し、反転ローラ318によって反転させられる。そ
の用紙は、さらに矢印E方向から第1の両面搬送ローラ
319、両面センサ320、第2の両面搬送ローラ32
1を通過し、再び給紙搬送ローラ307によって矢印C
方向に再給紙される。
【0017】一方、図示しないコントローラによってフ
ェイスアップ(以下、「FU」と略す)排紙指定がされ
ている場合は、FUフラッパ316が動作し、用紙は、
FUローラ324によって矢印F方向のFUトレイに排
出される。また、フェイスダウン(以下、「FD」と略
す)指定されている場合、用紙はFD排紙センサ32
2、FD排紙ローラ323を経て矢印G方向からFDト
レイに排出される。
【0018】図4は、図3に示した用紙搬送機構の各駆
動部の駆動回路、およびセンサ入力回路を説明するため
のブロック図である。図4において401は、ROM,
RAM内蔵のワンチップマイクロコンピュータ(以下、
「CPU」と略す)である。また、402〜407はセ
ンサ入力回路であり、それぞれ給紙センサ信号(以下、
「FEEDS」という)、レジ前センサ信号(以下、
「REGS」という)、定着排紙センサ信号(以下、
「FIXS」という)、反転センサ信号(以下、「SW
BKS」という)、両面センサ信号(以下、「DUP
S」という)、FD排紙センサ信号(以下、「POUT
S」という)をCPU401に入力する。
【0019】408は、メインモータ416を回転させ
る駆動回路で、CPU401から駆動信号(以下、「M
MD」という)を入力する。メインモータ416は、給
紙搬送ローラ307、レジストローラ310、感光ドラ
ム311、定着ローラ312、定着排紙ローラ314、
およびFD排紙ローラ323を回転させる。409は、
上段給紙ローラ305、下段給紙ローラ303を回転さ
せる給紙モータ417の駆動回路であり、CPU401
から駆動信号(以下、「FEEDMD」という)を入力
する。410は、反転ローラ318、両面搬送ローラ3
21を回転させる反転モータ418の駆動回路であり、
CPU401から駆動信号(以下、「SWBKMD」と
いう)を入力する。411は、メインモータ416の駆
動力を給紙搬送ローラ307に伝達する電磁クラッチ4
19の駆動回路であり、CPU401から駆動信号(以
下、「FEEDCLD」という)を入力する。412
は、メインモータ416の駆動力をレジストローラ31
0に伝達する電磁クラッチ420の駆動回路であり、C
PU401から駆動信号(以下、「REGCLD」とい
う)を入力する。413は、両面フラッパ315を動作
させるソレノイド421の駆動回路であり、CPU40
1から駆動信号(以下、「DUPSLD」という)を入
力する。414は、FUフラッパ316を動作させるソ
レノイド422の駆動回路であり、CPU401から駆
動信号(以下、「FUSLD」という)を入力する。4
15は、反転モータ418の駆動力を両面搬送ローラ3
19,321に伝達する電磁クラッチ423の駆動回路
であり、CPU401から駆動信号(以下、「DUPC
LD」という)を入力する。
【0020】図1,図2は、CPU401のROM上に
書き込まれているプログラムによる制御を説明するため
のフローチャートである。図1は、記録装置301に電
源を投入したとき、あるいは開閉ドアを閉じられたとき
等、記録装置の初期時に行う機内残留紙検知の処理を示
し、機内の残留紙の検出は、図4に示す各駆動部を所定
期間一斉に動作させ、それらの動作時間中に後述するよ
うに各センサによって用紙の有無を検知する。以下にお
いては、フローチャート中のステップをS101のよう
に、Sを付して示す。
【0021】まず、図1のS101で、図4の各駆動部
が一斉に動作する動作時間を規制するためのタイマーを
スタートさせる。S102では、このタイマーが所定の
動作時間の経過によってタイムオーバしたか否かを判定
し、もし経過していればS117でこのタイマーを停止
させ、S118で各駆動部を停止させる。S102の判
定で所定時間経過していなければ、S103で各駆動部
の動作を継続させる。このような各駆動部の動作中に残
留紙検知が行われる。
【0022】残留紙検知は、まず、S104での給紙セ
ンサ306からのセンサ信号FEEDSの検知、つまり
給紙センサ306による用紙検知の有無の判定から始
め、もしそれが用紙有を検知すれば、S105で、自動
排紙搬送路としてレジストローラ310に至る共通給紙
路を選択する。そのときにおける残留紙の位置の一例を
図3中のSAで示す。次のS106では、レジ前センサ
309からのセンサ信号REGSを検知し、用紙有なら
ば、S107で、自動排紙搬送路としてレジストローラ
310から定着排紙ローラ314に至る共通搬送路を選
択する。次のS108では、定着排紙センサ313から
のセンサ信号FIXSを検知し、用紙有の場合は、図3
中のSBのように用紙の先端がすでに矢印G方向のFD
排紙部に向っている可能性があるため、S109で、F
D排紙ローラ323に至るFD排紙路を選択する。次の
S110では、反転センサ317からのセンサ信号SW
BKSを検知し、用紙有であれば、反転分岐点(以下、
「AZETAポイント」という)にて用紙を反転させる
べくS111で反転搬送路を選択する。次のS112で
は、両面センサ320からのセンサ信号DUPSを検知
し、用紙有であれば、S113で自動排紙搬送路として
給紙搬送ローラ307に至る両面搬送路を選択する。こ
のときにおける残留紙の位置の一例を図3中のSCで示
す。次のS114では、FD排紙センサ322からのセ
ンサ信号POUTSを検知し、用紙有であれば、S11
5で自動排紙搬送路としてFD排紙路を選択する。
【0023】図2は、図1で示した機内残留紙検知処理
の後に実施される自動排紙処理を説明するためのフロー
チャートである。
【0024】まず、S201では、タイマーに自動排紙
時間Tの初期値0をセットする。図1の機内残留紙検知
処理で機内残留紙が検知されなければ、以下の処理にお
いて、このTに0以外の値が設定されることはない。
【0025】S202では、図1の機内残留紙検知処理
で反転搬送路が選択されたか否かを判断し、それが選択
されていれば、反転搬送時間、すなわちAZETAポイ
ントにて用紙を反転させてから両面センサ320の位置
まで搬送するために要する時間t1をTにセットする
(S209)。ここで、時間t1は最大サイズの用紙の
反転搬送に要する時間である。その後、自動排紙搬送路
の選択内容に応じて、S210からS219までの処理
が実行され、後述するように、用紙を排出するために必
要な駆動の駆動時間が設定される。
【0026】S203で、両面搬送路が選択されている
と判断した場合は、S210,S211のそれぞれで駆
動信号SWBKMD,DUPCLDをオンにして、反転
モータ418、両面搬送用の電磁クラッチ423を駆動
する。S212では、両面センサ320から給紙センサ
306まで用紙を搬送するために要する時間t2をTに
加算する。S204で、共通給紙路が選択されていると
判断した場合は、S213で給紙搬送ローラ307を回
転させるべく駆動信号FEEDCLDを出力する。ま
た、S214で、給紙センサ306からレジ前センサ3
09までの用紙の搬送に要する時間t3をTに加算す
る。S205で、共通搬送路が選択されていると判断し
た場合は、S215でレジストローラ310を回転すべ
く、駆動信号REGCLDを出力する。それから、S2
16で、用紙の最も短い排紙路である矢印F方向のFU
トレイに排紙すべく、FUフラッパ316を動作させる
ための駆動信号FUSLDを出力する。さらに、S21
7で時間t4をTに加算する。ここで、時間t4は、用
紙の先端がレジ前センサ309から定着排紙センサ31
3に到達するまでの搬送時間に、最大サイズの用紙の先
端から後端までが定着排紙センサ313の位置を通過す
るために要する時間を加えた時間である。
【0027】ここで、用紙が正しくFUトレイに排紙で
きるかを判断するため、処理をS206に移す。S20
6で、FD排紙路が選択されていると判断した場合は、
S207で、先のS216で出力した駆動信号FUSL
Dをオフにし、S208でTにさらに時間t5を加算す
る。この時間t5は、FD排紙路とFU排紙路の長さの
差に相当し、Tに加算されることによって、結果的に、
時間(t4+t5)がTに加算されることになる。ここ
で、時間(t4+t5)は、用紙の先端がレジ前センサ
309からFD排紙センサ322に到達するまでの搬送
時間に、最大サイズの用紙の先端から後端までがFD排
紙センサの位置を通過するために要する時間を加えた時
間である。
【0028】S206でFD排紙路が選択されていなけ
れば、S228にて、自動排紙時間Tに時間がセットさ
れているか否かを判断し、それが0であれば自動排紙の
必要なしとして処理終了させる。それが0でなければ、
S218で、自動排紙のためにメインモータ416を回
転させるべく駆動信号MMDを出力する。そして、S2
19で自動排紙時間測定用のタイマーをスタートさせ、
S220で所定の自動排紙時間Tを経過するまで待機す
る。したがって、その自動排紙時間Tだけ、自動排紙動
作が継続することになる。その自動排紙時間の経過後
は、S221〜S226で用紙搬送路上のすべてのセン
サ306〜322の検出信号を読み込み、用紙の有無を
確認する。それらのセンサ306〜322のいずれかが
用紙有を検知した場合は、自動排紙が失敗したとして、
S227でジャム処理を行い自動排紙処理を終了する。
【0029】(第2の実施例)まず、図8により、本実
施例の記録装置301の構成について説明する。前述し
た第1の実施例では、給紙部が記録装置301にあらか
じめ設定されているが、本実施例では、給紙部としての
機能をさらにオプション入力装置にまず拡張した。図8
において、701は封筒専用の給紙装置(以下、「封筒
フィーダ」という)であり、封筒給紙ローラ703によ
って封筒を記録装置301の本体内に送り込む。702
は、その封筒の給紙路上にある用紙センサである。70
4はオプション入力装置(以下、「オプションデッキ」
という)であり、大容量の給紙装置、あるいは多段デッ
キの給紙装置を備えることができる。706は、その給
紙装置704の最終段の搬送ローラであり、705は、
その最終搬送路にある用紙センサである。これらオプシ
ョン装置701,704は、それぞれを制御するために
図示しないマイクロコンピュータ形態の制御部を有して
いる。記録装置301の本体のCPU401(図4参
照)は、これらのマイクロコンピュータ形態の制御部と
の間にて、シリアル通信機能を用いて指令や状態の情報
の授受を行う。
【0030】図5は、本実施例における機内残留紙検知
処理のフローチャートを示したものである。処理の大筋
は、前述した第1の実施例と同様であるので、ここでは
異なっている部分について説明する。本実施例では、前
述した第1の実施例の構成にさらに封筒フィーダ70
1、オプションデッキ704が追加されているので、記
録装置301の機内の残留紙だけでなく、それら封筒フ
ィーダ701およびオプションデッキ704の機内の残
留紙をも検知する。まず、CPU401と封筒フィーダ
701との間でシリアル通信を行い、S501で、封筒
給紙センサ702からのセンサ信号ENVSに基づいて
用紙有と判断した場合は、S502で自動排紙搬送路と
して封筒フィーダ給紙路を選択する。そのときにおける
用紙(封筒)の残留状態の一例を図8中のDSで示す。
また、同様に、オプションデッキ704との間でシリア
ル通信を行い、S503でオプションデッキ用紙センサ
705からのセンサ信号OPTDSに基づいて用紙有と
判断した場合には、S504で自動排紙搬送路としてオ
プションデッキ給紙路を選択する。そのときにおける用
紙の残留状態の一例を図8中のSEで示す。
【0031】図6,図7は、本実施例での自動排紙処理
のフローチャートである。前述した第1の実施例での共
通給紙路選択の判断処理S204の前に、S601,S
602で封筒フィーダ給紙路やオプションデッキ給紙路
が選択されているか否かを判断し、もし選択されていれ
ば、S603,S604でシリアル通信により給紙指令
を封筒フィーダ701、オプションデッキ704に送信
して、用紙を搬送させる。具体的には、封筒フィーダ7
01にあっては、封筒給紙ローラ703によって用紙と
しての封筒を矢印H方向に搬送し、またオプションデッ
キ704にあっては、搬送ローラ706によって用紙を
矢印J方向に搬送する。このような場合における自動排
紙時間Tについては、封筒フィーダ701、オプション
デッキ704内での用紙の搬送時間が短いため、ここで
は加算しない。また、このような複数の給紙搬送路のそ
れぞれに残留紙が存在した場合に、それら複数の残留紙
について必要な排紙時間の内、最大の排紙時間を自動排
紙時間Tとして設定して、各給紙搬送を同時に開始する
ことにより、それら複数の残留紙をまとめて排出するこ
とができる。図7中のステップS701,S702に
て、封筒給紙センサ702、オプションデッキ用紙セン
サ705の検出信号ENVS,OPTDSを読み込み、
用紙の有無を確認する。
【0032】このように、本実施例では、オプションの
給紙装置に対しても十分に対応することができる。
【0033】(第3の実施例)図10は、本実施例の記
録装置301の構成を示す。本例の記録装置301は、
前述した第2の実施例の構成に対し、さらにオプション
の出力装置(以下、「オプションソータ」という)90
1を接続した構成となっている。図10において、90
2は複数の排紙ビンであり、それらに対する用紙の振り
分けは、それぞれのビン902の根元に位置する搬送路
切り替えフラッパ902Aを制御することによって行わ
れる。903は、不正用紙排出用のスタッカであり、そ
れよりも上流側に位置するどの搬送路切り換えフラッパ
902Aも動作しなかった場合に、用紙は、このスタッ
カ903に排出される。オプションソータ901は、図
示しないマイクロコンピュータ形態の制御部を有してお
り、記録装置301のCPU401との間のシリアル通
信によって、指令や状態の情報を授受する。
【0034】機内残留紙検知処理は、前述した第2の実
施例の図5と同じであるのでここでは省略する。
【0035】図9は、本実施例における自動排紙処理の
フローチャートであり、同図9のS220の後は図7の
フローチャートが続く。前述した第2の実施例S216
では、用紙をFDトレイに排出せざる得ない場合を除
き、それをFUトレイに排出していたが、本実施例で
は、さらにオプションソータ901が接続されているの
で、その後のS801で、CPU401は、シリアル通
信を使って不正用紙排出用スタッカ903を選択する指
令をオプションソータ901に発する。このような指令
を受けたオプションソータ901は、図示しない入口セ
ンサで用紙を検知したら、その用紙を不正用紙排出用ス
タッカ903に排出する。また、FDトレイに用紙を排
出すると判断した場合は、S802で不正用紙排出用ス
タッカ903を選択する指令を取り消す。
【0036】(第4の実施例)図11から図13は、本
発明の第4の実施例を説明するための図である。
【0037】まず、図12により本実施例における記録
装置の構成について説明する。図12において、201
はオプション入力装置であり、下段デッキ204と上段
デッキ205を有する。208,209は、対応するデ
ッキ204,205から用紙を給紙するローラである。
210は、デッキ204,205から給紙された用紙を
プリンタ202内に送り込む搬送ローラであり、搬送ロ
ーラ210の下流側に用紙出口センサ211が配置され
ている。
【0038】206はプリンタ202内に設置される下
段デッキ、207は同じく上段デッキであり、それぞれ
給紙用のローラ212,213を有する。214はプリ
ンタ202内の給紙センサであり、オプション入力装置
201側から給紙される用紙、およびプリンタ202側
のデッキ206、上段デッキ207から給紙される用紙
を検知する。215は、給紙された用紙をさらに搬送す
る給紙搬送ローラであり、レジストローラ217の位置
にて所定のループを作成させるまで用紙を送り込む。2
16は、その用紙のループを作成するために利用される
用紙センサ(以下、「レジ前センサ」という)である。
レジストローラ217は、感光ドラム218によって用
紙に画像が開始される直前に回転し、その用紙を定着ロ
ーラ219、定着排紙ローラ220を通してプリンタ2
02から排出する。221は、プリンタ202内の用紙
の搬送路の最下流側に位置する用紙センサであり、用紙
の排出を監視する。
【0039】203はオプション出力装置であり、プリ
ンタ202から排出された用紙を入口センサ222で検
知して、その用紙を搬送ローラ223によって取り込ん
でから、指定された排紙ビン224のいずれかに排出す
る。
【0040】図13は、図3に示した用紙搬送機構の各
駆動部の駆動回路、およびセンサの入力回路を説明する
ためのブロック図である。図13において1301は、
プリンタシステムを管理するビデオコントローラ上に搭
載されるマイクロコンピュータ(以下、「CPU」と略
す)であり、ホストから送られる画像データの処理、コ
マンドの処理を行い、そして、オプション入力装置20
1を制御するマイクロコンピュータ(以下、「CPU」
と略す)1302、プリンタエンジンを制御するマイク
ロコンピュータ(以下、「CPU」と略す)1303、
およびオプション出力装置203を制御するマイクロコ
ンピュータ(以下、「CPU」と略す)1304とシリ
アル通信を行いながら、それぞれの装置を制御する。
【0041】1305はセンサ入力回路であり、オプシ
ョン入力装置201の出口センサ211の検知信号をC
PU1302に入力する。1306は、オプション入力
装置201の搬送ローラ210を回転させるモータ13
16の駆動回路であり、CPU1302から出力される
駆動信号によって制御される。CPU1302は、CP
U1301から送られる給紙指令、搬送指令によって、
用紙を所望のデッキ204,205,206または20
7から給紙、搬送する。
【0042】1307,1308,1309は、それぞ
れプリンタ202内の搬送路上に位置する給紙センサ2
14、レジ前センサ216、定着排紙センサ221の入
力回路であり、それぞれ対応するセンサからの検知信号
をCPU1303に入力する。1310は、プリンタ2
02内のすべてのローラと感光ドラム218を駆動する
メインモータ1320の駆動回路であり、CPU130
3から出力される駆動信号によって制御される。131
1は、給紙搬送ローラ215にメインモータ1320の
回転を伝達するクラッチ1321の駆動回路であり、C
PU1303から出力される駆動信号によって制御され
る。1312は、レジストローラ217にメインモータ
1320の回転を伝達するクラッチ1322の駆動回路
であり、CPU1303から出力される駆動信号によっ
て制御される。CPU1303は、CPU1301から
送られる搬送指令によって、用紙をオプション出力装置
203へ搬送する。
【0043】1313はセンサ入力回路であり、オプシ
ョン出力装置203の入口センサ222の検知信号をC
PU1304に入力する。1314は、オプション出力
装置203の搬送ローラ223を回転させるモータ13
24の駆動回路であり、CPU1304から出力される
駆動信号によって制御される。CPU1304は、CP
U1301から送られる搬送指令によって、用紙をプリ
ンタエンジンから搬送する。
【0044】図11は、本実施例におけるCPU130
1の制御を説明するためのフローチャートである。本例
の場合、オプション入力装置緒201、プリンタ20
2、オプション出力装置203は、それぞれの判断で自
動排紙動作を行うようになっており、システムの初期設
定を終えたCPU1301は、各装置201,202,
203のウォームアップの最中に、各装置のステータス
をシリアル通信によって得る。
【0045】まず、S1101では、オプション入力装
置201が自動排紙動作に入ったか否かを判断し、もし
自動排紙動作中ならば、S1104で、オプション入力
装置201の搬送下流側にあたるプリンタエンジンが搬
送可能であるか否かを判断する。もし、搬送可能でなけ
れば、S1109で全ての装置に対して緊急停止指令を
出力する。S1104でプリンタエンジンが搬送可能状
態であれば、S1105でオプション出力装置203が
搬送可能であるか否かを判断する。もし、搬送可能でな
ければ、S1109で全ての装置に対して緊急停止指令
を出力する。S1105でオプション出力装置203が
搬送可能であれば、S1106でプリンタエンジンに対
して用紙搬送指令を出力する。S1102でプリンタエ
ンジンが自動排紙動作に入ったと判断した場合、S11
07でオプション出力装置203が搬送可能であるか否
かを判断する。もし、搬送可能でなければ、S1109
で全ての装置に対して緊急停止指令を出力する。S11
07でオプション出力装置203が搬送可能であれば、
S1108で、オプション出力装置203に対して用紙
搬送指令を出力する。S1103でオプション出力装置
203が自動排紙中であると判断した場合、あるいはそ
の他の装置が自動排紙中であるならば、その動作が終了
するまでS1101からS1103までの動作を繰り返
す。
【0046】(第5の実施例)図14は、本発明の第5
の実施例として、前述した第4の実施例におけるCPU
1301の他の制御例を説明するためのフローチャート
である。
【0047】前述した第4の実施例では、各装置20
1,202,203がそれぞれの判断で自動排紙動作を
行っていたが、本実施例では、CPU1301に対し
て、それぞれの装置のCPU1302,1303,13
04からシリアル通信によって自動排紙要求ステータス
を出力するようにした。
【0048】まず、第4の実施例と同様の各装置のウォ
ームアップ段階にて、S1401でオプション入力装置
201側から自動排紙要求がされていると判断した場
合、S1404でプリンタエンジンが搬送可能か否かを
判断し、それが搬送可能でなく、かつプリンタエンジン
用のCPU1302から搬送不能ステータスが入力され
ていれば、S1410からS1413に進みエラー処理
を行って制御を終える。搬送不能ステータスは、用紙の
ジャムや故障が発生した場合に送られるステータスであ
る。また、S1413でのエラー処理は、表示パネルや
ホストコンピュータに用紙が機内に残留していることを
報知する処理である。S1410で搬送不能ステータス
が送られてなければ、S1404に戻ってプリンタエン
ジンが搬送可能となるまで待機する。S1404でプリ
ンタエンジンが搬送可能となったときは、S1405,
S1411でオプション出力装置203についても同様
にして、搬送可能であるか否か、搬送不能ステータスが
送られてきているか否かを判断し、搬送可能であればS
1406でオプション入力装置201側へ用紙搬送指令
を出力する。
【0049】S1402では、プリンタエンジン側から
自動排紙要求が送られているか否かを判断する。もし、
要求がきていれば、S1405,S1411と同様に、
S1407,S1412でオプション出力装置203が
搬送可能であるか否か、搬送不能ステータスが送られて
きているか否かを判断し、それが搬送可能であれば、S
1408でプリンタエンジン側に対して用紙搬送指令を
出力する。S1403では、オプション出力装置203
から自動排紙要求がきているか否かを判断する。もし、
自動排紙要求がきていれば、S1409でオプション出
力装置203側に対して用紙搬送指令を出力する。
【0050】本実施例では、それぞれの装置について用
紙の搬送が可能であるか否かを判断してから、CPU1
301から用紙搬送指令を出力するため、装置間の同期
が取りやすく、前述した第4の実施例において生じるお
それのある問題、つまりある装置の自動排紙動作開始タ
イミングが早すぎて自動排紙を断念するケースが無くな
る。
【0051】(第6の実施例)図15は、本発明の第6
の実施例として、前述した第4の実施例におけるCPU
1301のさらに他の制御例を説明するためのフローチ
ャートである。
【0052】前述した第5の実施例では、CPU130
1が各装置からの自動排紙要求ステータスを受けて各装
置の状態を監視して、用紙搬送指令を出力していたが、
本実施例では、各装置からの自動排紙要求ステータスで
はなく、用紙搬送路に設置されたセンサの情報をもっ
て、CPU1301が自動排紙の必要性を判断して用紙
搬送指令を出力する。
【0053】まず、S1501で、制御する全ての装置
が搬送可能となるまで待機する。全ての装置が搬送可能
でなければ、S1522で、搬送不可能なエラーステー
タスが送られてきているか否かを判断する。もし、エラ
ーステータスが送られているならば、S1523のエラ
ー処理を行って制御を終了する。そのエラー処理の内容
は、前述した第5の実施例と同様である。
【0054】S1502で、オプション入力装置201
の用紙搬送路上にある出口センサ211が用紙を検知し
ているか否かを判断し、もし、「用紙なし」と判断した
場合は、S1503でオプション入力装置201に用紙
搬送停止指令を出力し、S1504で、オプション入力
装置201からの用紙排出予告であるフラグをリセット
する。S1502で「用紙有り」と判断した場合は、S
1515でオプション入力装置201へ用紙搬送指令を
出力してから、S1516でプリンタエンジンに搬送指
令を出力し、そしてS1517で、オプション入力装置
201からの用紙排出予告であるフラグをセットする。
S1515では、プリンタエンジンの用紙搬送路上の最
下流にある定着排紙センサ221が用紙を検知している
か否かを判断し、もし、「用紙なし」と判断した場合
は、S1506で、プリンタエンジンからの排紙予告で
あるフラグをリセットする。S1505で「用紙有り」
と判断した場合は、S1518でオプション出力装置2
03へ用紙搬送指令を出力し、S1519でプリンタエ
ンジンからの用紙排出予告のフラグをセットする。
【0055】S1507,S1508ではプリンタエン
ジン内の用紙搬送路上のレジ前センサ216、給紙セン
サ214が用紙を検知しているか否かを判断し、もし、
いずれも用紙を検知していなければ、S1509でオプ
ション入力装置201からの用紙排出予告があるか否か
を判断し、「予告無し」つまりオプション入力装置20
1からの用紙排出予告であるフラグがリセットされてい
れば、S1510でプリンタエンジンに用紙搬送停止指
令を出力する。S1507,S1508で「用紙有り」
と判断した場合は、S1520でプリンタエンジンに用
紙搬送指令を出力する。S1511では、オプション出
力装置203の搬送路上に設置された入口センサ222
が用紙を検知しているか否かを判断し、「用紙無し」と
判断した場合は、S1512でプリンタエンジンからの
用紙排出予告があるかを判断し、「予告無し」つまりプ
リンタエンジンからの排紙予告であるフラグがリセット
されていれば、S1513でオプション出力装置203
に用紙搬送停止指令を出力する。S1511で「用紙有
り」と判断した場合は、S1521でオプション出力装
置203に用紙搬送指令を出力する。
【0056】S1514では、全ての装置に用紙搬送停
止指令を出力したか否か、すなわち、自動排紙の必要性
がなかった否か、あるいは自動排紙を完了したか否かを
判断し、自動排紙中であればS1502からS1513
の処理を繰り返す。
【0057】以上のように本実施例では、システムの用
紙搬送路上のセンサ情報によって、各装置への用紙搬送
タイミングを変えることができるため、無駄な用紙搬送
のためのモータ駆動を行わなくてすむ。
【0058】(第7の実施例)図16は、本発明の第7
の実施例における記録装置の構成の説明図である。本例
では、前述した実施例の図12の構成に加えて、封筒専
用の給紙装置(以下、「封筒フィーダ」という)601
と、両面プリントのための両面搬送機構を記録装置本体
202の内部に備えている。
【0059】前者の封筒フィーダ601は、封筒給紙ロ
ーラ603によって封筒を記録装置本体202に送り込
む。602は、その給紙路上にある用紙センサである。
【0060】一方、後者の両面搬送機構は、両面フラッ
パ608、反転センサ604、反転ローラ605、両面
搬送ローラ606、両面センサ607で構成され、両面
プリントを行う場合には、両面フラッパ608を動作さ
せて、用紙を両面搬送機構に送り込む。その用紙は、図
16中の矢印Sのように、反転センサ604を通過して
から反転ローラ605によって反転させられ、さらに両
面搬送ローラ606、両面センサ607を通過し、再び
給紙搬送ローラ215によって再給紙される。
【0061】図17は、本実施例の記録装置の制御系の
ブロック図である。本例では、前述した実施例の図13
の構成に対して、前記封筒フィーダ601を制御するマ
イクロコンピュータ(以下、「CPU」と略す)170
1、前記両面搬送機構を制御するマイクロコンピュータ
(以下、「CPU」と略す)1702が追加されてい
る。CPU1301は、ホストから送られる画像データ
の処理、コマンドの処理を行い、オプション入力装置2
01を制御するCPU1302と、プリンタエンジンを
制御するCPU1303と、オプション出力装置203
を制御するCPU1304と、封筒フィーダ601を制
御するCPU1701との間にてシリアル通信を行いな
がら、それぞれの装置を制御する。また、プリンタエン
ジンを制御するCPU1303は、両面搬送機構を制御
するCPU1702との間にてシリアル通信を行いなが
ら、両面搬送の制御を行う。
【0062】本実施例における機内残留検知処理は、前
述した第2の実施例における図5と同様であるため、そ
の説明は省略する。
【0063】図18は、機内残留紙検知によって機内残
留紙が検知された場合の自動排紙処理のフローチャート
を示し、システムの初期設定を終えたCPU1301
は、機内残留紙検知処理によって、機内残留紙情報つま
り各センサの検出情報を得、この情報に基づき、この図
18の自動排紙制御を行う。
【0064】まず、S901にて、封筒フィーダ601
に機内残留紙があるか否かを判断し、もし機内残留紙が
あるならば、S904にて、封筒フィーダ601の搬送
下流側にあたるプリンタエンジンが搬送可能状態である
か否かを判断する。もし、それが搬送可能状態になけれ
ば、S921で全ての装置に対して緊急停止指令を出力
する。S904にてプリンタエンジンが搬送可能状態で
あれば、S905でオプション出力装置203が搬送可
能状態であるか否かを判断する。もし、それが搬送可能
状態になければ、S906で封筒フィーダ601に対し
て残留紙給紙指令を出力する。封筒フィーダ601は、
残留紙給紙指令を受けると、封筒給紙センサ602から
レジストローラ217までの用紙搬送時間分だけ駆動部
を動作(残留紙給紙動作)させた後に停止する。これに
より、封筒フィーダ601の機内残留紙は、レジストロ
ーラ217まで搬送されることになる。そして、S90
7にて、このような封筒フィーダ601の残留紙給紙動
作が終了するまで待機し、その残留紙給紙動作が終了す
ればS902へ進む。
【0065】S902では、オプション入力装置201
に機内残留紙があるか否かを判断し、もし、機内残留紙
があるならば、S908にて、オプション入力装置20
1の搬送下流にあたるプリンタエンジンが搬送可能状態
であるか否かを判断する。もし、それが搬送可能状態で
なければ、S921で全ての装置に対して緊急停止指令
を出力する。S908にてプリンタエンジンが搬送可能
状態であれば、S909でオプション出力装置203が
搬送可能状態であるか否かを判断する。もし、それが搬
送可能状態でなければ、S921で全ての装置に対して
緊急停止指令を出力する。S909にてオプション出力
装置203が搬送可能状態であれば、S910でオプシ
ョン入力装置201に対して残留紙給紙指令を出力す
る。オプション入力装置201は、残留紙給紙指令を受
けると、オプション入力装置201の出口センサ211
から給紙搬送ローラ215までの用紙搬送時間分だけ駆
動部を動作(残留紙給紙動作)させた後に停止する。こ
れにより、オプション入力装置201の機内残留紙は、
給紙搬送ローラ215まで搬送されることになる。そし
てS911にて、このようなオプション入力装置201
の残留紙給紙動作が終了するまで待機し、その残留紙給
紙動作が終了すればS912に進む。S912では、オ
プション入力装置201へ用紙搬送指令を出力し、S9
16以降のプリンタエンジン残留紙給紙制御へ進む。
【0066】S902にて、オプション入力装置201
に機内残留紙がなければ、S903でプリンタエンジン
内に機内残留紙があるか否かを判断し、もし機内残留紙
があるならば、S913にてオプション出力装置203
が搬送可能状態であるか否かを判断する。もし、それが
搬送可能状態でなければ、S921で全ての装置に対し
て緊急停止指令を出力する。
【0067】S913にてオプション出力装置203が
搬送可能状態であれば、S914にて、前述した機内残
留紙検知処理の時点でレジ前センサ216が用紙を検知
したか否かをチェックし、レジ前センサ216が用紙を
検出していたならば、S918に進み、システムを構成
する各装置(オプション入力装置201、プリンタ20
2、オプション出力装置203、封筒フィーダ601)
に対して用紙搬送指令を出す。S914にて、レジ前セ
ンサ216が用紙を検知していない場合は、S915に
て、前述した機内残留検知処理の時点で給紙センサ21
4が用紙を検知したか否かをチェックし、その給紙セン
サ214が用紙を検出していなければS918に進み、
システムを構成する各装置に対して用紙搬送指令を出
す。S915にて、給紙センサ214が用紙を検出して
いたならばS916へ進み、プリンタエンジンに対して
残留紙給紙指令を出力する。プリンタエンジンは、残留
紙給紙指令を受けると、給紙センサ214からレジスト
ローラ217までの用紙搬送時間分だけ駆動部を動作
(残留紙給紙動作)させた後に停止する。これにより、
給紙センサ214によって検出されていた紙は、レジス
トローラ217まで搬送されることになる。そしてS9
17にて、このようなプリンタエンジンの残留紙給紙動
作の終了を待ち、その残留紙給紙動作が終了するとS9
18へ進む。S918では、システムを構成する各装置
に対して用紙搬送指令を出力し、S919で所定の自動
排紙時間待った後、S920で各装置に対して用紙搬送
指令を解除して終了する。
【0068】以上のように制御することによって、各装
置の給紙部の残留紙をレジストローラ215の前でまと
めた上、一括して排出することができる。
【0069】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の記録装
置は、その装置内における被記録媒体の残留位置に応じ
て排出経路を選択する構成であるから、無駄のない最適
な自動排出動作を行うことができる。また、複数の搬送
路を同時に選択することにより、残留した複数の被記録
媒体の自動排出を短い時間で完了することもできる。ま
た、記録手段として、搬送路による被記録媒体の搬送に
伴い同時に回転する感光ドラムを用いた場合には、その
劣化を軽減することができる。
【0070】また、記録装置にオプションの排出装置が
接続されている場合に、残留した被記録媒体の排出位置
として、その排出装置の特定の排出部を選択することに
より、不正用紙等の残留した被記録媒体が記録済みの被
記録媒体に混入することを回避することもできる。
【0071】また、残留した被記録媒体を排出する際
に、その排出経路の上流側と下流側とを分けて、下流側
が搬送可能な状態にあることを条件として上流側を搬送
動作させることにより、無理なく確実に自動排出動作を
行い、装置の破損を防止することができる。
【0072】また、残留した被記録媒体が複数存在する
ときに、それらを所定位置に搬送してから一括して排出
させることにより、それらを共通の排出経路から速やか
に排出し、エネルギーの節約および騒音を低く抑えるこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における機内残留紙検知
の手順を説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施例における自動排紙処理の
手順を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施例の記録装置全体の概略構
成図である。
【図4】図3に示す記録装置における制御系のブロック
構成図である。
【図5】本発明の第2の実施例における機内残留紙検知
の手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例における自動排紙処理の
手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例における自動排紙処理の
手順を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例の記録装置全体の概略構
成図である。
【図9】本発明の第3の実施例における自動排紙処理の
手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施例の記録装置全体の概略
構成図である。
【図11】本発明の第4の実施例における用紙の搬送制
御を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施例の記録装置全体の概略
構成図である。
【図13】図12に示す記録装置における制御系のブロ
ック構成図である。
【図14】本発明の第5の実施例における用紙の搬送制
御を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第6の実施例における用紙の搬送制
御を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の第7の実施例の記録装置全体の概略
構成図である。
【図17】図16に示す記録装置における制御系のブロ
ック構成図である。
【図18】図16に示す記録装置における用紙の搬送制
御を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
301 記録装置 302 下段デッキ 303 下段給紙ローラ 304 上段デッキ 306 給紙センサ 307 給紙搬送ローラ 309 レジ前センサ 310 レジストローラ 311 感光ドラム 312 定着ローラ 313 定着排紙センサ 314 定着排紙ローラ 315 両面フラッパ 316 FUフラッパ 317 反転センサ 318 反転ローラ 319 第1の両面搬送ローラ 320 両面センサ 321 第2の両面搬送ローラ 322 FD排紙センサ 323 FD排紙ローラ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体を搬送可能な複数の搬送路
    と、前記搬送路を選択的に動作させて被記録媒体の搬送
    方向を制御する搬送制御手段と、前記搬送路中の被記録
    媒体に記録をする記録手段とを有する記録装置におい
    て、 前記搬送路中に残留した前記被記録媒体の残留位置を検
    出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された前記被記録媒体の残留
    位置に応じて前記搬送路を選択し、該搬送路によって前
    記残留した被記録媒体を排出させる排出制御手段とを備
    えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記記録手段の記録動
    作開始前に前記被記録媒体の残留位置を検出し、 前記排出制御手段は、前記記録手段の記録動作開始前に
    前記残留した被記録媒体を排出させることを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記搬送路を所定時間
    動作させてから、前記被記録媒体の残留位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記複数の搬送路中に
    おける前記被記録媒体の有無を検知する複数のセンサを
    有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記排出制御手段は、前記残留した被記
    録媒体を排出させるために前記搬送路を複数同時に選択
    することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記排出制御手段は、前記残留した被記
    録媒体を排出させるために選択した前記搬送路に応じ
    て、前記被記録媒体の排出動作時間を設定することを特
    徴とする請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記排出制御手段は、前記残留した被記
    録媒体の排出経路が最も短くなる搬送路を選択すること
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記複数の搬送路は、前記記録手段が備
    わる主搬送路と、前記被記録媒体を前記主搬送路に搬入
    する搬入路と、前記被記録媒体を前記主搬送路から搬出
    する搬出路を含むことを特徴とする請求項1から7のい
    ずれかに記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記搬入路は、複数の被記録媒体供給部
    に応じて複数備えられ、各被記録媒体供給部から供給さ
    れる前記記録媒体を選択的に前記主搬送路に搬入し、 前記搬出路は、複数の被記録媒体排出部に応じて複数備
    えられ、前記被記録媒体を前記主搬送路から各被記録媒
    体排出部に選択的に搬出することを特徴とする請求項8
    に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記被記録媒体供給部は、記録装置の
    本体に必要に応じて取付けられる供給装置を含み、 前記搬入路は、前記供給装置内にて前記被記録媒体を搬
    送する搬送路を含むことを特徴とする請求項9に記載の
    記録装置。
  11. 【請求項11】 前記被記録媒体排出部は、記録装置の
    本体に必要に応じて取付けられる排出装置を含み、 前記搬出路は、前記排出装置内にて前記被記録媒体を搬
    送する搬送路を含むことを特徴とする請求項9または1
    0に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記排出制御手段は、前記残留した被
    記録媒体を前記排出装置の特定位置に排出させることを
    特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記排出制御手段は、前記残留した被
    記録媒体を排出させるために互いに連結する前記搬送路
    を複数選択し、かつ、該被記録媒体を排出する際に、上
    流側の搬送路をその下流側の搬送路が搬送可能な状態に
    あることを条件として搬送動作させることを特徴とする
    請求項1から12のいずれかに記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の搬送路は、前記記録手段が
    備わる主搬送路と、前記被記録媒体を前記主搬送路に搬
    入する搬入路と、前記被記録媒体を前記主搬送路から搬
    出する搬出路を含み、 前記排出制御手段は、前記残留した被記録媒体を排出さ
    せるために、前記搬入路、主搬送路、および搬出路を選
    択し、かつ該被記録媒体を排出する際に、前記搬入路、
    主搬送路、および搬出路の上流側をその下流側が搬送可
    能な状態にあることを条件として搬送動作させることを
    特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の記録装
    置。
  15. 【請求項15】 前記排出制御手段は、前記検出手段が
    前記残留の被記録媒体を複数検出したときに、該複数の
    被記録媒体を前記搬送路中の所定位置に搬送してから一
    括して排出させることを特徴とする請求項1から14の
    いずれかに記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の搬送路は、前記記録手段が
    備わる主搬送路と、前記被記録媒体を前記主搬送路の搬
    入部に搬入する複数の搬入路と、前記被記録媒体を前記
    主搬送路の搬出部から搬出する搬出路を含み、 前記排出制御手段は、前記検出手段が前記複数の搬入路
    中において前記残留の被記録媒体を複数検出したとき
    に、該複数の被記録媒体を前記主搬送路の搬入部近傍位
    置に搬送してから、一括して前記搬出路から排出させる
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の
    記録装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の搬送路は、前記記録手段が
    備わる主搬送路と、前記被記録媒体を前記主搬送路の搬
    入部に搬入する複数の搬入路と、前記被記録媒体を前記
    主搬送路の搬出部から搬出する搬出路を含み、 前記排出制御手段は、前記検出手段が前記複数の搬入路
    中において前記残留の被記録媒体を複数検出したとき
    に、該複数の被記録媒体を同時に排出させることを特徴
    とする請求項1から16のいずれかに記載の記録装置。
  18. 【請求項18】 前記複数の搬入路は別々のユニットか
    らなり、前記排出制御手段は、前記複数のユニットをシ
    ステム制御するシステムコントローラであることを特徴
    とする請求項17に記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006151686A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成装置における排紙制御方法
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US8531695B2 (en) 2005-05-13 2013-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming system and image forming method with operation continuation determination
JP2015036741A (ja) * 2013-08-13 2015-02-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成方法ならびに画像形成システム
JP2016161589A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、残留シート排出方法、およびプログラム

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