JPH0974790A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH0974790A
JPH0974790A JP7224299A JP22429995A JPH0974790A JP H0974790 A JPH0974790 A JP H0974790A JP 7224299 A JP7224299 A JP 7224299A JP 22429995 A JP22429995 A JP 22429995A JP H0974790 A JPH0974790 A JP H0974790A
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signal
position sensor
voltage phase
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Kazunobu Nagai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小限の位置センサで任意波形の電圧をブラ
シレスモータに供給することができるインバータ装置を
提供する。 【解決手段】 ブラシレスモータ8のロータにホールI
C9u,9v及び9wを配置し、マイクロコンピュータ
30は、その位置センサ信号Hu,Hv及びHwに基づ
いて位置センサ周期を決定すると、ロータの電気角及び
位置センサ周期に対応する位相差並びに電圧位相指令を
ROM30aから読出し、時間カウンタ30bのカウン
ト値を読出して、これらの演算パラメータから電圧位相
を演算により求める。そして、その電圧位相に対応する
正弦波の電圧率をROM30aから読出すと、その電圧
率に応じてU,V及びW相の信号波を演算して駆動信号
回路32に出力し、駆動信号回路32は、信号波とPW
M搬送波との振幅レベルを比較することによって駆動信
号を形成して駆動回路13に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線に任意の電圧
波形を印加することによりブラシレスモータを駆動する
インバータ装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、エアコンなどのファンモータや電気
自動車の駆動用モータとしては、広範囲の可変速制御や
電力消費量の節約のために、また、洗濯機の洗濯用モー
タとしては、洗浄能力の向上のためにブラシレスモータ
が採用されており、これをインバータ装置によって駆動
することが行われている。
【0003】ブラシレスモータの内部には、通常、位置
センサとして構成が簡単で最も安価であるホールIC
が、例えば電気角120度毎に配置されている。そし
て、インバータ装置は、これらのホールICによってロ
ータの回転位置に対応した信号を得て、ブラシレスモー
タの巻線に120度通電方式で電圧を印加して駆動する
ようになっている。
【0004】図28は、このようなインバータ装置の第
1の従来例を示すものである。電気的構成を示す図28
において、交流電源1の両端子は、一方にリアクトル2
を介して全波整流回路3の交流入力端子に接続されてい
る。全波整流回路3の直流出力端子間には、平滑用コン
デンサ4が接続されており、以上が直流電源回路5を構
成している。そして、直流電源回路5の出力端子は、直
流母線6a,6bを介して3相ブリッジ回路7の入力端
子に接続されている。その3相ブリッジ回路7は、3相
ブリッジ接続されたトランジスタT1乃至T6と、各ト
ランジスタT1乃至T6に夫々接続されるフライホイー
ルダイオードD1乃至D6とから構成されている。そし
て、3相ブリッジ回路7の出力端子7u,7v,7w
は、3相のブラシレスモータ8の各巻線8u,8v,8
wに接続されている。
【0005】ブラシレスモータ(以下、単にモータと称
す)8には、位置センサとしてのホールIC9即ち9
u,9v,9wが電気角で120度毎に配置されてお
り、夫々の出力端子は論理回路10の入力端子に接続さ
れている。PWMのデューティを決定するための電圧指
令信号Daが入力されるPWM回路11は、PWM信号
PaをAND回路12即ち12u,12v,12wの一
方の入力端子に与えるようになっている。また、論理回
路10の出力端子10up,10vp,10wpは、A
ND回路12u,12v,12wのもう一方の入力端子
に夫々接続されている。
【0006】AND回路12u,12v,12wの出力
端子は、例えばフォトカプラからなる駆動回路13即ち
13up,13vp,13wpの入力端子に夫々接続さ
れており、駆動信号Dup,Dvp,Dwpを夫々与え
るようになっている。論理回路10の出力端子10u
n,10vn,10wnは,駆動回路13un,13v
n,13wnの入力端子に夫々接続されており、駆動信
号Dun,Dvn,Dwnを夫々与えるようになってい
る。そして、駆動回路13up乃至13wp及び13u
n乃至13wnの出力端子は、トランジスタT1乃至T
3及びトランジスタT4乃至T6のベースに夫々接続さ
れている。以上がインバータ装置14を構成している。
【0007】次に、図29を参照して従来例の作用を説
明する。ここで、モータ8の各巻線8u,8v,8wに
発生する誘起電圧vmu,vmv,vmw((a)参
照)のうち誘起電圧vmuを基準とした電気角によっ
て、永久磁石形のロータ(図示せず)の回転位置を示す
ものとする。
【0008】モータ8内に設けられたホールIC9u,
9v,9wは夫々の対応するU,V,W相の誘起電圧に
対して電気角30度遅れの関係の出力信号Hu,Hv,
Hw((b)参照)を発生するように配置されている。
論理回路10は、例えば、以下に示す論理演算を行っ
て、出力端子10up,10un,10vp,10v
n,10wp,10wnに夫々D´up,D´un,D
´vp,D´vn,D´wp,D´wnを出力する。 D´up=(Hu)and{not(Hv)} D´un={not(Hu)}and(Hv) D´vp=(Hv)and{not(Hw)} …(1) D´vn={not(Hv)}and(Hw) D´wp=(Hw)and{not(Hu)} D´wn={not(Hw)}and(Hu)
【0009】PWM回路11は、例えば図30に示すよ
うに、PWM制御の搬送波Pzとして三角波を形成する
例えばアップダウンカウンタからなる三角波発生器11
aと、外部より速度制御信号として与えられる電圧指令
信号Da(図31(a)参照)をラッチするラッチ回路
11bと、ラッチ回路11bの出力信号であるラッチ信
号Dbと搬送波Pzとをデジタル比較する比較回路11
cとから構成されている。三角波発生器11aは、クロ
ック信号に従ってカウント値「0」から一定値までアッ
プカウントした後、また「0」までダウンカウントする
動作を繰返すことにより、デジタルな三角波の搬送波P
zを発生させるものである。そして、図31(b)及び
(c)に示すように、比較回路11cは、ラッチ信号D
bのレベルが搬送波Pzのレベルよりも大であれば出力
がハイレベルとなるように構成されており、以て、PW
M信号Paを形成するようになっている。
【0010】論理回路10の出力信号D´up,D´u
n,D´vp,D´vn,D´wp,D´wn(図29
(c)参照)とPWM信号Pa(図29(d)参照)と
の論理和によって、駆動信号Dup,Dun,Dvp,
Dvn,Dwp,Dwn(図29(e)参照)が形成さ
れ、これらの駆動信号により3相ブリッジ回路7のトラ
ンジスタT1乃至T6がオンオフ制御される。
【0011】以て、インバータ装置14は、モータ8の
ロータ位置に対応した電圧を各相の巻線8u,8v,8
cに供給し、電圧指令信号Daに対応したPWM制御に
よって、各相の巻線8u乃至8cに供給する電圧の大き
さを変化させて、モータ8の回転数を制御するようにな
っている。
【0012】以上のように、120度通電の電圧でモー
タ8を制御した場合のモータ発生トルク波形の一例を図
32に示している。モータ発生トルクTqは、(2)式
の近似式により求められる。ここで、モータ8の各相の
電流を夫々iu,iv,iw、回転数をNとしている。
図32では、PWM制御していない端子電圧波形vu
と、誘起電圧波形vmuと、巻線電流波形iuと、1相
分のトルク波形としての(vmu×iu)と、3相分の
総合トルク波形としての(vmu×iu+vmv×iv
+vmw×iw)とを、シミュレーション結果により示
している。 Tq=(vmu×iu+vmv×iv+vmw×iw) /(2×π×N/60) …(2)
【0013】図32に示すように、巻線8u乃至8cに
電流が流れない期間があり、ロータの図示しない永久磁
石が発生する磁束が最大限有効に利用されていない。ま
た、電圧の切替え、即ち、転流時には、これに伴うトル
ク変動がモータ8に生じている。
【0014】エアコンや洗濯機などの家庭電気製品や電
気自動車などの分野においては、消費電力の低減や振動
の低減が要求されており、効率向上やトルク変動低減に
効果のある、例えば正弦波などの電圧波形をモータに供
給できるインバータ装置が望まれている。
【0015】この様に、任意波形の電圧をロータの回転
位置に対応してモータ巻線に供給する方法として、図3
3に示すようなインバータ装置がある。第2の従来例を
示す図33においては、モータ8の図示しない回転軸に
分解能の高いエンコーダ15を設けてあると共に、3相
ブリッジ回路7の出力端子7u,7v,7wと、モータ
8の巻線8u,8v,8wとの間には、電流検出器16
u,16v,16wが夫々設けられている。エンコーダ
15の出力端子は、ロータ位相カウンタ17の入力端子
に接続されており、ロータ位相カウンタ17の出力端子
は、電流指令発生回路18の入力端子に接続されてい
る。
【0016】比較回路19u,19v,19wの各2つ
の入力端子には、電流指令発生回路18の各相に応じた
出力端子及び電流検出器16u,16v,16wの出力
端子が夫々接続されている。そして、比較回路20u,
20v,20wの各2つの入力端子には、比較回路19
u,19v,19wの出力端子及び三角波発生器21の
出力端子が夫々接続されており、比較回路20u,20
v,20wの出力端子は、駆動回路13の入力端子に接
続されている。その他は前記従来例と同様であり、以上
がインバータ装置22を構成している。
【0017】図34に示すように、エンコーダ15は、
モータ8が回転すると、回転角度の例えば15度毎にパ
ルス信号を出力し((b)参照)、ロータ位相カウンタ
17は、そのパルス信号をカウントすることにより、ロ
ータの位相Peを0〜360度の範囲で循環的に示す
((c)参照)。電流指令発生回路18は、ロータ位相
カウンタ17が示すロータの位相に応じて、電流指令デ
ータの電流パターンを内部のROMから読出すと、D/
A変換して電流指令ieu,iev,iewを出力する
((d)参照)。
【0018】比較回路19u,19v,19wは、その
電流指令ieu,iev,iewと、電流検出器16u,16
v,16wの出力信号とを比較して、比較回路20u,
20v,20wに電圧指令veu,vev,vewを出力する
((e)参照)。そして、比較回路20u,20v,2
0wは、電圧指令veu,vev,vew及び搬送波Pzのレ
ベルを比較することにより、駆動信号を駆動回路13に
出力する。このようにして、予めROMに記憶された電
流パターンを読出して、電気角数度単位でモータ8に供
給する電流をフィードバック制御するものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インバ
ータ装置22に用いられる分解能の高いエンコーダ15
は高価であるため、製品のコストが大幅に上昇してしま
う。また、エンコーダ15を取付けるには、製品寸法の
制約もあり、家電製品など低コスト及び小形化を要求さ
れる製品分野においては、インバータ装置22のような
構成を導入することは出来なかった。
【0020】本発明は上記事情を鑑みて成されたもので
あり、その目的は、最小限の位置センサで任意波形の電
圧をブラシレスモータに供給することができるインバー
タ装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のインバータ装置は、ブラシレスモー
タの複数の巻線に発生する誘起電圧と一定の位相関係を
もち且つロータの基準位置からの回転位置たる電圧位相
を示す複数の位置センサ信号に基づいて複数の巻線に通
電するものにおいて、複数の位置センサ信号が変化する
周期を測定する位置センサ周期測定手段と、複数の位置
センサ信号と変化周期とに基づいて、変化周期に対応す
る電気角よりも高い分解能を有する電圧位相を決定する
電圧位相決定手段と、電圧位相決定手段によって決定さ
れた電圧位相に対応した電圧率を記憶する電圧率記憶手
段と、電圧率に基づいて信号波を形成する信号波形成手
段と、PWM制御を行うための搬送波を出力する搬送波
出力手段を有し、信号波と搬送波との振幅レベルを比較
することによって駆動信号を形成する駆動信号形成手段
と、駆動信号に基づいて複数の巻線に通電する駆動手段
とを具備したことを特徴とする。
【0022】この場合、電圧位相決定手段は、位置セン
サ周期測定手段が測定した変化周期Tsと変化周期に対
応するロータ位相差Psと位置センサ信号の変化時刻T
xと変化時刻に対応するロータ位相Pxと予め定められ
た電圧位相指令Prとを演算パラメータとして記憶する
パラメータ記憶手段を有し、ある時刻Tnにおける電圧
位相Pnを前記演算パラメータに基づいて演算により決
定しても良く(請求項2)、具体的には、 Pn=Px+Pr+Ps×(Tn−Tx)/Ts のように演算すると良い(請求項3)。
【0023】また、位置センサ周期測定手段によって得
られた位置センサの変化周期に基づいてカウント周期が
決定され、位置センサ信号の変化時刻に対応するロータ
位相と電圧位相指令との和によって一定時間毎にカウン
ト値が書替えられる電圧位相カウンタを備え、電圧位相
決定手段は、電圧位相カウンタのカウント値を読出して
電圧位相を決定するようにしても良い(請求項4)。
【0024】請求項5記載のインバータ装置は、ブラシ
レスモータの複数の巻線に発生する誘起電圧と一定の位
相関係をもち且つロータの基準位置からの回転位置たる
電圧位相を示す複数の位置センサ信号に基づいて複数の
巻線に通電するものにおいて、巻線に流れる電流の誘起
電圧に対する位相差即ち電圧電流位相差を検出する電流
位相差検出手段と、複数の位置センサ信号が変化する周
期を測定する位置センサ周期測定手段と、電圧電流位相
差及び位置センサ信号並びに変化周期に基づいて変化周
期に対応する電気角よりも高い分解能を有する電圧位相
を決定する電圧位相決定手段と、電圧位相決定手段によ
って決定された電圧位相に対応した電圧率を記憶する電
圧率記憶手段と、電圧率に基づいて信号波を形成する信
号波形成手段と、PWM制御を行うための搬送波を出力
する搬送波出力手段を有し、信号波と搬送波との振幅レ
ベルを比較することによって駆動信号を形成する駆動信
号形成手段と、駆動信号に基づいて複数の巻線に通電す
る駆動手段とを具備したことを特徴とする。
【0025】この場合、電圧位相決定手段は、位置セン
サ周期測定手段が測定した変化周期Tsと変化周期に対
応するロータ位相差Psと位置センサ信号の変化時刻T
xと変化時刻に対応するロータ位相Pxと電流位相差検
出手段が検出する電圧電流位相差Pjとを演算パラメー
タとして記憶するパラメータ記憶手段を有し、ある時刻
Tnにおける電圧位相Pnを演算パラメータに基づいて
演算により決定しても良く(請求項6)、具体的には、 Pn=Px+Pj+Ps×(Tn−Tx)/Ts のように演算すると良い(請求項7)。
【0026】また、位置センサ周期測定手段によって得
られた位置センサの変化周期に基づいてカウント周期が
決定され、位置センサ信号の変化時刻に対応するロータ
位相と電圧電流位相差との和によって一定時間毎にカウ
ント値が書替えられる電圧位相カウンタを備え、電圧位
相決定手段は、電圧位相カウンタのカウント値を読出し
て電圧位相を決定するようにしても良い(請求項8)。
【0027】更に、巻線に流れる電流のゼロクロス点を
検出する電流検出手段を備え、電流位相差検出手段は、
前記ゼロクロス点に基づいて電圧電流位相差を検出する
ようにしても良い(請求項9)。
【0028】以上の場合において、位置センサ信号の論
理演算結果により初期駆動信号を形成する初期駆動信号
形成手段と、ブラシレスモータの始動開始後に所定条件
が成立したか否かを判断する条件判断手段と、ブラシレ
スモータの始動開始時に初期駆動信号を選択し、条件判
断手段が所定条件成立と判断すると駆動信号形成手段に
より得られる駆動信号を選択して駆動手段に出力する選
択手段とを備えるのが好ましい(請求項10)。
【0029】また、条件判断手段は、ブラシレスモータ
の始動開始時からの経過時間を計時する計時手段を備
え、経過時間が一定時間に達すると所定条件成立と判断
するようにしても良い(請求項11)。
【0030】更に、条件判断手段は、位置センサ信号に
基づいてロータの回転回数を計測する回転回数計測手段
を備え、ロータの回転回数が一定値に達すると所定条件
成立と判断するようにしても良い(請求項12)。
【0031】加えて、条件判断手段は、位置センサ信号
に基づいてロータの回転数を計測する回転数計測手段を
備え、ロータの回転数が一定値に達すると所定条件成立
と判断するようにしても良い(請求項13)。また、以
上の場合において、電圧率記憶手段に記憶される電圧位
相に対応した電圧率は、正弦波に応じた電圧率であるの
が好ましい(請求項14)。
【0032】更に、駆動信号形成手段と初期駆動信号形
成手段と選択手段とを集積回路によって構成し、位置セ
ンサ周期測定手段と電圧位相決定手段と電圧率記憶手段
と条件判断手段と信号波形成手段と駆動信号形成手段と
をマイクロコンピュータにより構成すると良い(請求項
15)。
【0033】また、位置センサ周期測定手段と、電圧位
相決定手段と、電圧率記憶手段と、信号波形成手段と、
駆動信号形成手段とをワンチップマイクロコンピュータ
により構成しても良い(請求項16)。
【0034】更にまた、電流位相差検出手段と、位置セ
ンサ周期測定手段と、電圧位相決定手段と、電圧率記憶
手段と、信号波形成手段と、駆動信号形成手段とをワン
チップマイクロコンピュータにより構成しても良い(請
求項17)。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1乃至図11を参照して説明する。尚、図28と
同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異な
る部分のみ説明する。電気的構成を示す図1において、
ブラシレスモータ(以下、単にモータと称す)8内に配
置されたホールIC9u,9v,9wの出力端子は、マ
イクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)30の入
力端子及び割込み信号発生回路31の入力端子に接続さ
れている。
【0036】割込み信号発生回路31は、図2に示すよ
うに、NOTゲート31a乃至31c,ANDゲート3
1d乃至31f及びORゲート31gによって構成され
ており、ホールIC9u,9v,9wの出力信号Hu,
Hv,Hwの内の何れか一つが立上ると立上り、何れか
一つが立下ると立下る信号Shを出力するようになって
いる。そして、割込み信号発生回路31の出力端子は、
マイコン30の割込み信号入力端子に接続されており、
出力信号Shを割込み信号として与えるようになってい
る。尚、マイコン30は、割込み信号の立上りエッジ及
び立下りエッジの両方で割込みを認識するようになって
いる。
【0037】また、マイコン30の入力端子には、外部
から電圧指令信号Daが与えられるようになっている。
更に、マイコン30は、その内部に有しているROM3
0a(電圧率記憶手段,パラメータ記憶手段)に、図3
に示すように、電気角0〜359度に対応した正弦波の
一周期の電圧率データDuを記憶している。その電圧率
データDuの値は、例えば、「−127」〜「127」
とする。加えて、マイコン30の内部には、例えば1μ
s単位で「0」から「999999」までのカウントを
繰返す時間カウンタ30bが内蔵されていると共に、作
業領域としてパラメータ記憶手段たるRAM30cをも
内蔵している。
【0038】駆動信号回路(駆動信号形成手段)32
は、搬送波Pzとして三角波を形成する例えば8ビット
のアップダウンカウンタ32aと、マイコン30から得
られる各相の信号波に対応するデータvau,vav,
vawをラッチするラッチ回路32Lu,32Lv,3
2Lwと、搬送波Pzとラッチ出力を比較する比較器3
2u,32v,32wとから構成されている。
【0039】駆動信号回路32の割込み信号出力端子
は、マイコン30の割込み信号入力端子に接続されてお
り、割込み信号Spを与えるようになっている。アップ
ダウンカウンタ32aは、カウント値「0」からアップ
カウントを開始して、カウント値が「255」に達する
と、そこからダウンカウントに切替るという動作を繰返
すことにより、図8(d)に示すようにデジタルな三角
波の搬送波Pzを出力するものである。そして、割込み
信号Spは、アップダウンカウンタ32aのカウント値
が「0」になるとハイレベルとなり、カウント値が「2
55」に達するとローレベルとなる矩形波状の信号であ
る。而して、駆動信号回路32の6つの駆動信号出力端
子は、選択手段たる選択回路33の入力端子に夫々接続
されており、駆動信号Dup,Dun,Dvp,Dv
n,Dwp,Dwnを夫々与えるようになっている。
【0040】初期駆動信号回路(初期駆動信号形成手
段)34は、図28において第1の従来例として示した
論理回路10,PWM回路11及びAND回路12から
構成されており、第1の従来例と同様に、PWM制御さ
れた120度通電の駆動信号を形成するものである。そ
して、初期駆動信号回路34の6つの駆動信号出力端子
は、選択回路33の入力端子に夫々接続されている。
【0041】また、マイコン30の2つの選択信号出力
端子は、選択回路33の2つの入力端子に夫々接続され
ており、マイコン30は、選択信号Se1及びSe2を
選択回路33に与えるようになっている。そして、選択
回路33は、駆動信号回路32により形成された駆動信
号と初期駆動信号回路34により形成された初期駆動信
号とのどちらか一方を、与えられる選択信号Se1及び
Se2のレベルに応じて選択して(図4参照)、駆動手
段たる駆動回路13に供給するものである。以上がイン
バータ装置35を構成している。
【0042】次に、本実施例の作用について、図5乃至
図8をも参照して説明する。モータ8の始動時における
マイコン30の制御内容のフローチャートを示す図5に
おいて、このフローチャートはメインループであり、例
えば20m秒周期で処理が行われている。まず、「始動
条件?」の判断ステップD1において、マイコン30
は、図示しないスタート信号が外部より与えられる入力
端子を参照して、始動条件が成立しているか否かを判定
する。判断ステップD1において「NO」と判断する
と、「Se1=L,Se2=L」の処理ステップD2に
移行して、選択信号Se1及びSe2を共にローレベル
(L)にする。この場合は、駆動回路13に駆動信号は
供給されない。
【0043】スタート信号が与えられて、判断ステップ
D1において「YES」と判断すると、「一定時間経過
?」の判断ステップD3に移行して、マイコン30は、
ステップD1において「YES」と判断した時点から、
例えば図示しないシステムタイマ(計時手段)によるタ
イマ割込み回数をカウントすることにより、一定時間が
経過したか否かを判断する。判断ステップD3において
「NO」と判断すると、「Se1=H,Se2=L」の
処理ステップD4に移行して、選択信号Se1及びSe
2をハイ(H)及びローレベルにする。これにより初期
駆動信号回路34が出力する初期駆動信号が選択され
て、インバータ装置35は、位置センサ信号Hu乃至H
wに対応した120度通電の電圧によりモータ8を駆動
して始動させる。
【0044】その後、一定時間が経過して、判断ステッ
プD3において「YES」と判断すると、「Se1=
L,Se2=H」の処理ステップD5に移行して、マイ
コン30は、選択信号Se1及びSe2をロー及びハイ
レベルにして、駆動回路13に駆動信号回路32が出力
する駆動信号を与えるようにする。以降は、ステップD
1で「NO」と判断するまで、駆動信号回路32が出力
する駆動信号が駆動回路13に与えられる。尚、判断ス
テップD3は、条件判断手段に対応している。
【0045】次に、駆動信号回路32の動作について説
明する。尚、以降はU相に関する信号を中心として説明
する。割込み信号Shは、前述のように、位置センサた
るホールIC9u,9v,9wの出力信号(位置センサ
信号)Hu,Hv,Hwの内の何れか一つのレベルが変
化する毎に変化するので、図8(c)に示すように、電
気角60度毎にハイ,ローレベルを繰返す信号となる。
図6は、割込み信号Shによって生じる割込み処理ルー
チンのフローチャートである。
【0046】まず、「カウンタデータTcの読込み」の
処理ステップA1において、マイコン30は、割込み信
号Shによる割込みが生じた時刻、即ち、位置センサ信
号Hu乃至Hwが変化した時刻のカウンタデータTcを
時間カウンタ30bから読込む。そして、前回の割込み
処理で読込んだカウンタデータが変数Txに格納されて
いるので、その変数Txを変数Tyに代入して、今回読
込んだカウンタデータTcを、新たに変数Txに代入す
る。尚、これらの変数は、RAM30cに記憶される。
そして、「位置センサ信号周期測定」の処理ステップA
2に移行する。
【0047】処理ステップA2においては、マイコン3
0は、位置センサ信号Hu乃至Hwが変化する周期Ts
を求める。この変化周期(以下、位置センサ周期と称
す)Tsは、前回と今回の割込み処理が発生した時刻の
差に等しいので、ステップA1における変数Tx及びT
yの差、即ち、Ts=Tx−Tyにより求める。次に、
「位置センサ信号データ読込み」の処理ステップA3に
移行する。尚、ステップA1及びA2は、位置センサ周
期測定手段に対応している。
【0048】処理ステップA3においては、マイコン3
0は、この時点で位置センサ信号Hu,Hv,Hwが示
している信号レベルを読込んで、次の「電気角Pxを得
る」の処理ステップA4に移行する。処理ステップA4
においては、ステップA3で得た位置センサ信号データ
に基づいて、ROM30aに記憶されたデータテーブル
1(図9参照)を参照してロータ位相たる電気角Pxを
得て、RAM30cの所定領域に書込む。例えば、位置
センサ信号Hu,Hv,Hwの信号レベルがH,L,L
であれば、電気角Pxは90度(U相誘起電圧vmuを
基準として)となる。そして、「ロータ位相差Psを得
る」の処理ステップA5に移行する。
【0049】処理ステップA5においては、位置センサ
周期Tsに対応するロータ位相差Psを、ステップA4
と同様に、位置センサ信号データに基づいて、ROM3
0aに記憶されたデータテーブル2(図10参照)を参
照してロータ位相差Psを得てRAM30cの所定領域
に書込むと、メインルーチンにリターンする。尚、本実
施例では、ホールIC9u,9v,9wは電気角で12
0度間隔で配置されているので、ロータ位相差Psは全
て60度となる。以上の処理が、割込み信号Shのレベ
ルが変化する度に繰返される。
【0050】次に、割込み信号Spに応じた割込み処理
について図7を参照して説明する。割込み信号Spは、
割込み信号Shよりも短い周期でマイコン30に割込み
を発生させるものである。まず、「カウンタデータTc
の読込み」の処理ステップB1においては、割込み発生
時刻を示す時間カウンタ30bのデータTcを読込ん
で、変数Tnに代入する。そして、「電圧位相指令Pr
の読出し」の処理ステップB2に移行する。
【0051】処理ステップB2においては、マイコン3
0は、U相誘起電圧vmuに対して、印加電圧に進み位
相を与えるための電圧位相指令PrをROM30aから
読出すと、次の「電圧位相Pnを演算」処理ステップB
3に移行する。処理ステップB3においては、マイコン
30は、以上の処理によって得られた演算パラメータを
もRAM30cから読出して、時刻Tnにおける電圧位
相Pnを次式により演算して求める。 Pn=Px+Pr+Ps×(Tn−Tx)/Ts …(3)
【0052】この(3)式は、時刻の変化に応じて電圧
位相Pnが線形に変化することに基づいたものである。
ここで、電圧位相Pnは「0」〜「359」のデータで
あり、計算結果が「359」を超えた場合には「36
0」を減じてデータの修正を行う。尚、以上のステップ
B1乃至B3は、電圧位相決定手段に対応している。
【0053】またここで、図8(e)に示す時刻t1,
t2,t3において演算パラメータとして以下の具体的
数値を得た場合の、電圧位相Pnの計算例を示す。時刻
t1,において割込み信号Shによる割込みが発生し、
時刻t2は、その次に割込み信号Shによる割込みが発
生した時刻である。また、時刻t3は、時刻t2後の任
b意の時刻で割込み信号Spによる割込みが発生した時
刻である。
【0054】時刻t1,t2,t3において時間カウン
タ30bによって得られたカウント値を順に「1000
0」,「14000」,「15000」とすると、ステ
ップA1及びA2によって、変数Ty,Tx及びTsが
下記のように決定されて記憶される。そして、ステップ
A3において位置センサ信号Hu,Hv,Hwの信号レ
ベルが「H,L,L」と得られたとすると、ステップA
4においては、図9のデータテーブル1から電気角Px
が「90」と、ステップA5においては、図10のデー
タテーブル2からロータ位相差Psが「60」と求めら
れる。
【0055】ステップB1においては、Tn(=t3)
が「15000」と記憶され、ステップB2では、RO
M30aに記憶された電圧位相指令Prが「15」であ
ったとする。すると、ステップB3においては、電圧位
相Pnは以下のように演算される。 Ty=10000, Tx=14000, Ts=Tx−Ty=4000, Px=90, Ps=60, Tn=15000, Pr=15 Pn=90+15+60×(15000−14000)/4000 =120 …(4)
【0056】以上のようにして電圧位相Pnを求める
と、「電圧指令信号Daを読込む」の処理ステップB4
に移行する。処理ステップB4においては、マイコン3
0は、外部より与えられている電圧指令信号Daを読込
むと、次の「電圧率データDuの読出し」の処理ステッ
プB5に移行して、ステップB3で求めた電圧位相Pn
に対応する正弦波の電圧率データDu(図3参照)をR
OM30aから読出す。そして、「信号波vauを演
算」の処理ステップB6に移行する。
【0057】処理ステップB6においては、次式に従っ
て信号波vauを演算する。 vau=Du×(Da/255)+128 …(5) ここで、電圧率データDuの値域は、例えば8ビットデ
ータの2の補数表現で取り得る「−127」〜「12
7」であり、8ビットのアップダウンカウンタ22aの
取り得る値域(カウントデータ0〜255)にシフトさ
せるため、「128」をoffset値として加えている。ま
た、電圧指令信号Daの値域も「0」〜「255」であ
り、電圧率データDuに「Da/255」を乗ずること
によって、電圧指令に応じて正弦波の振幅、即ち、信号
波vauのレベルを制御するものである。そして、「信
号波vauを出力」の処理ステップB7に移行して、信
号波vauの演算結果をラッチ回路32Luに出力す
る。
【0058】次に、「信号波vavを演算して出力」の
処理ステップB8に移行する。処理ステップB8におい
ては、マイコン30は、V相の信号波vavを演算する
ために、ステップB3において演算したU相の電圧位相
Pnから120度を減じてV相の電圧位相Poを求め
る。そして、その電圧位相Poに応じてROM30aよ
り電圧率データDvを読出し、ステップB4と同様に、
信号波vavを演算する。 Po=Pn−120 (Po<0の場合、Po=Po+360) …(6) vav=Dv×(Da/256)+128 …(7) そして、信号波vavの演算結果をラッチ回路32Lv
に対して出力すると、「信号波vawを演算して出力」
の処理ステップB9に移行する。
【0059】処理ステップB9においては、マイコン3
0は、W相の信号波vawを演算するために、ステップ
B3において演算したU相の電気角Pnから240度を
減じてW相の電圧位相Pqを求める。そして、その電圧
位相Pqに応じてROM30aより電圧率データDwを
読出し、ステップB4と同様に、信号波vawを演算す
る。 Pq=Pn−240 (Pq<0の場合、Pq=Po+360) …(8) vaw=Dw×(Da/256)+128 …(9) 尚、以上のステップB4乃至B9は、信号波形成手段に
対応している。
【0060】次に、駆動信号回路32の作用について、
図8を参照して説明する。信号波vau,vav,va
wは、ラッチ回路32Lu乃至32Lwを介して搬送波
Pzと比較され、その大小関係から駆動信号Dupが形
成される。比較器32uは、信号波vauと搬送波Pz
のレベルを比較して、信号波vauのレベルが大きい場
合に出力をハイレベルにすることにより駆動信号Dup
を形成する。また、駆動信号Dupを反転した信号が駆
動信号Dunとなる。同様に、信号波vavと搬送波P
zの比較結果から駆動信号Dvp及びその反転信号であ
る駆動信号Dvnが、信号波vawと搬送波Pzの比較
結果から駆動信号Dwp及びその反転信号である駆動信
号Dwnが形成される。
【0061】図8(h)に示すように、駆動信号Dup
のPWMデューティは、正弦波の振幅変化に応じて、滑
らかに変化して行く。従って、これらの駆動信号により
駆動回路13を介して3相ブリッジ回路7の夫々のトラ
ンジスタT1乃至T6をオンオフ制御すると、モータ8
の各巻線8u,8v,8wには夫々の誘起電圧vmu,
vmv,vmwと電気角Pr進み位相の正弦波電圧が供
給されて、図8(i)のようにロータ位置に応じた正弦
波電流が各巻線に通電される。
【0062】図11は、本実施例のインバータ装置35
によって正弦波電圧でモータ8を駆動した場合の、シミ
ュレーションによるモータ8のトルク波形を示したもの
である。実際の端子電圧は複雑なPWM波形を示すが、
ここでは正弦波波形に近似して、しかも交流電圧として
示している。3相分の総合トルク波形としての(vmu
×iu+vmv×iv+vmw×iw)は直線で示さ
れ、トルク変動が激減しているのが明確である。
【0063】以上のように本実施例によれば、モータ8
内にホールIC9u,9v及び9wを配置して、その位
置センサ信号Hu,Hv及びHwに基づいて発生される
割込み信号Shによる割込み処理で、マイコン30は、
ステップA1及びA2において位置センサ周期Tsを決
定し、ステップA4及びA5においてロータ位相たる電
気角Px及び位置センサ周期Tsに対応するロータ位相
差PsをROM30aから読出すと共に、割込み信号S
pによる割込み処理ルーチンのステップB1及びB2に
おいて時間カウンタ30bのカウンタデータTc及びR
OM30aから電圧位相指令Prを読出すと、これらの
演算パラメータからステップB3において電圧位相Pn
を演算(Pn=Px+Pr+Ps×(Tn−Tx)/T
s)によって求め、ステップB5において電圧位相Pn
に対応する正弦波の電圧率データDuをROM30aか
ら読出し、その電圧率データDuに応じてステップB6
乃至B9においてU,V及びW相の信号波vau,va
v及びvawを演算して駆動信号回路32に出力し、駆
動信号回路32は、信号波vau,vav及びvawと
搬送波Pzとの振幅レベルを比較することによって駆動
信号を形成して駆動回路13に出力するようにした。
【0064】従って、ホールIC9u,9v及び9wに
よって位置センサ信号Hu,Hv及びHwを得るだけ
で、これらの位置センサ信号から得られる以上に高い分
解能を有するロータの電圧位相Pnを得ることができ、
その電圧位相Pnに基づいて正弦波の電圧率データDu
に応じた駆動信号によってモータ8を駆動することがで
きるので、トルク変動を著しく低減して振動及び騒音を
も低減することができる。また、従来のように高精度の
エンコーダ15を用いる必要がないので、低コストで実
現でき、モータ8の設置スペースを確保できると共に、
防塵対策なども不要となる。
【0065】更に、本実施例によれば、マイコン30
は、モータ8の起動開始時には初期駆動信号回路34が
出力する初期駆動信号によってモータ8を駆動し、起動
開始から一定時間が経過したと判断すると、駆動信号回
路32が出力する駆動信号によってモータ8を駆動する
ように、選択回路33に選択信号Se1及びSe2を与
えて駆動回路13に選択的に出力させるようにした。
【0066】従って、モータ8の起動時には、ロータの
停止位置によらない初期駆動信号でモータ8を駆動し
て、モータ8の回転が定常状態に達した後に駆動信号回
路32によってモータ8を駆動することができるので、
モータ8にスムーズに起動を開始させることができ、起
動開始時からモータ8の振動及び騒音を低減することが
できる。
【0067】次に、本発明の第2実施例について、図1
2乃至図15を参照して説明する。第2実施例の構成
は、図1に示す第1実施例のインバータ装置35におい
て、3相ブリッジ回路7の出力端子7u,7v,7wと
モータ8の各巻線8u,8v,8wとの間に、巻線に流
れる電流に比例した電圧信号を得るための電流検出器3
6u,36v,36wが設けられている。そして、電流
検出器36u,36v,36wの出力端子は、比較器3
7u,37v,37wを介してマイコン30の入力端子
に接続されており、電流の正負判定結果、即ち、ゼロク
ロス点に対応した電流信号Siu,Siv,Siwをマ
イコン30に与えるようになっている。尚、電流検出器
36u乃至36w及び比較器37u乃至37wは、電流
検出手段を構成している。
【0068】また、比較器37u乃至37wの出力端子
は、回路構成は第1実施例の割込み信号発生回路31と
全く同様である割込み信号発生回路38の入力端子に接
続されている。その割込み信号発生回路38の出力端子
は、マイコン30の第3の割込み信号入力端子に接続さ
れており、マイコン30に割込み信号Siを与えるよう
になっている。他は第1実施例と同様の構成であり、以
上がインバータ装置39を構成している。尚、選択回路
33及び初期駆動回路34は、図示を省略している。
【0069】次に、第2実施例の作用について、図13
乃至図15をも参照して説明する。マイコン30は、第
2実施例においても図5乃至図7の処理を同様に行い、
更に、割込み信号Siの入力に応じて、図13に示す割
込み処理を行うものである。
【0070】処理ステップC1乃至C3は、割込み信号
Siが入力された時刻における電圧位相Pnを演算によ
り求めるもので、第1実施例におけるステップB1乃至
B3と同様の処理である。
【0071】次の「電流信号データの読込み」の処理ス
テップC4においては、マイコン30は、この時点で電
流信号Siu,Siv,Siw(図15(i)参照)が
示している信号レベルを読込んで、次の「電流位相Pi
を得る」の処理ステップC5に移行する。処理ステップ
C5においては、電流位相としての電気角データPi
を、予め各相の電流の正負判定結果の関係から算出して
マイコン30のROMに30a記憶されたデータテーブ
ル3(図14参照)を参照して求める。そして、「電流
位相差Pjを演算」の処理ステップC6に移行する。
【0072】処理ステップC6においては、U相の誘起
電圧vmuと通電電流iuとの位相差Pjを算出するも
ので、ステップC3において得られた電圧位相Pnから
ステップC5において得た電流位相Piを減じることに
より、電流位相差(電圧電流位相差)Pj(=Pn−P
i)を求める。そして、「電圧位相指令Prを決定」の
処理ステップC7に移行する。尚、ステップC4乃至C
6は、電流位相差検出手段に対応している。
【0073】処理ステップC7においては、ステップC
2ではROM30aから読出した電圧位相指令Prを、
ステップC6で得られた電圧位相Pnと電流位相Piと
の位相差Pjに置き換えて、RAM30cの所定領域に
書き込む。そして、以降のステップB2及びC2におけ
る電圧位相指令Prの読出しは、例えばフラグをたてる
ことによって、RAM30cから読出して電圧位相Pn
の演算を行うようにする。この処理によって、以降の印
加電圧の位相は、実際のU相誘起電圧vmuとU相電流
iuとの位相差Pjに基づいて決定されるので、両者の
位相差Pjは、縮小される方向に動的に調整される。
【0074】以上のように第2実施例によれば、電流検
出器36u,36v及び36wによって電流波形のゼロ
クロス点に対応した電流信号Siu,Siv及びSiw
を得て、これらの電流信号に基づいて発生される割込み
信号Siによる割込み処理で、マイコン30は、ステッ
プC4乃至C6において誘起電圧に対する電流の位相差
Pjを検出して、その位相差Pjを電圧位相指令Prと
して設定するようにした。
【0075】従って、電圧電流位相差Pjを正確に検出
することができ、誘起電圧に対する電圧位相指令Prが
その電圧電流位相差Pjに設定されることにより、各巻
線8u,8v及び8wに流れる巻線電流は、誘起電圧v
au,vav及びvawと同相になり、モータ8の発生
トルクを最大にして効率を高めることができる。
【0076】次に、本発明の第3実施例につき、図16
乃至図19を参照して説明する。第3実施例の構成は、
図16に示すように、マイコン30の内部に電圧位相カ
ウンタ30dが内蔵されている以外は第1実施例のイン
バータ装置35と同様であり、以下異なる作用について
のみ説明する。尚、時間カウンタ30bは、図示を省略
している。
【0077】割込み信号Shの入力による割込み処理の
フローチャートを示す図17においては、ステップA1
乃至A5は、図6に示す第1実施例と同様の処理であ
る。そして、ステップA5から、「電圧位相指令Prの
読出し」の処理ステップG6に移行する。処理ステップ
G6においては、マイコン30は、第1実施例と同様に
電圧位相指令PrをROM30aから読出す。そして、
「カウント周期Tgを設定」の処理ステップG7に移行
する。
【0078】ここで、マイコン30には、前述のように
電圧位相カウンタ30dが内蔵されており、この電圧位
相カウンタ30dは、カウント周期Tgが設定でき、カ
ウント値Dgが読書きできるプログラマブルカウンタで
ある。処理ステップG7においては、ステップA2で得
た割込み周期TsをステップA5で得たロータ位相差P
sで除算することによりカウンタ周期Tgを決定する。
そして、そのカウンタ周期Tgを電圧位相カウンタ30
dに設定すると、「カウントデータ書替え」の処理ステ
ップG8に移行する。
【0079】処理ステップG8においては、電圧位相カ
ウンタ30dの設定カウント値Dgを、ステップA4で
得た電気角PxとステップG6で得た電圧位相指令Pr
との和として求め、電圧位相カウンタ30dに書込んで
カウントデータを書替える。そして、メインルーチンに
リターンする。
【0080】以上の処理が、割込み信号Shが入力され
る毎に繰返される。電圧位相カウンタ30dは、そのカ
ウント周期Tgとカウント値Dgが,位置センサ信号の
変化タイミングの度に調整されるので、そのカウント動
作は、誘起電圧vmuの電圧位相と電圧位相指令Prに
よる位相差に対応するカウント値を示すものである。
【0081】ここで、図19(c)に示す時刻t4,t
5において、演算パラメータとして以下の具体的数値を
得た場合の、カウント周期Tgとカウント値Dgとの計
算例を示す。時刻t4において割込み信号Shによる割
込みが発生し、時刻t5は、その次に割込み信号Shに
よる割込みが発生した時刻である。時刻t4,t5にお
ける時間カウンタ30bのカウント値を「2000
0」,「23000」とすると、ステップA1及びA2
によって、変数Ty,Tx、及びTsが下記のように決
定されて記憶される。
【0082】そして、ステップA3において位置センサ
信号Hu,Hv,Hwの信号レベルが「H,L,L」と
得られたとすると、ステップA4においては、図9に示
すデータテーブル1から電気角Pxが「90」と、ステ
ップA5においては、図10に示すデータテーブル2か
らロータ位相差Psが「60」と求められる。また、ス
テップG6において得られた電圧位相指令Prが「1
5」とすると、ステップG7及びG8の演算によって、
次のようにカウンタ周期Tgとカウント値Dgが決定さ
れる。 Ty=20000, Tx=23000, Ts=Tx−Ty=3000 Px=90, Ps=60, Tn=15000, Pr=15 Tn=Ts/Px=50 …(10) Dg=Px+Pr=105 …(11)
【0083】次に、図18に示すフローチャートにつき
説明する。このフローチャートは、第1実施例において
は図7に対応するものであり、割込み信号Spが入力さ
れた場合の割込み処理である。まず、「電圧位相Pnを
決定」の処理ステップH1においては、マイコン30
は、電圧位相カウンタ30dのカウント値Dgを読出し
て、そのカウント値Dgを電圧位相Pnとする。尚、ス
テップH1は、電圧位相決定手段に対応する。以降の処
理ステップB4乃至B9までは、第1実施例と同様の処
理である。
【0084】以上の構成と作用により、U相誘起電圧v
muと電気角Pr進み位相のカウント値を示す電圧位相
カウンタ30dが形成され、この電圧位相カウンタ30
dと正弦波電圧率とから各相の信号波が形成されるか
ら、モータ8の各巻線8u,8v,8wには夫々の誘起
電圧vmu,vmv,vmwと電気角Pr進み位相の正
弦波電圧が供給され、ロータ位置に応じた正弦波電流が
各巻線に通電される。
【0085】以上のように第3実施例によれば、ステッ
プA1及びA2において決定された位置センサ周期Ts
に基づいてカウント周期Tgが決定され、割込み信号S
hによる割込み処理が行われる毎に、その割込み発生時
刻に対応する電気角Pxと電圧位相指令Prとの和によ
ってカウント値が書替えられる電圧位相カウンタ30d
を備え、マイコン30は、電圧位相カウンタ30dのカ
ウント値Dgを読出すことによって、電圧位相Pnを決
定するようにした。従って、より単純な処理によって電
圧位相Pnを決定することができる。
【0086】次に、本発明の第4実施例について、図2
0を参照して説明する。第4実施例の構成は、第2実施
例と同様であり、以下異なる作用についてのみ説明す
る。マイコン30は、第4実施例においても、第3実施
例における図17及び図18に示す割込み処理を同様に
行っている。また、第2実施例において、図13に示し
た割込み信号Siによる割込み処理に対応して、図20
に示すフローチャートを実行するようになっている。
【0087】図20においては、図13におけるステッ
プC1乃至C3が、「電圧位相Pnを決定」の処理ステ
ップK1に置き換わっている。処理ステップK1におい
ては、マイコン30は、電圧位相カウンタ30dのカウ
ント値Dgを読込んで、電圧位相Pnを得る。即ち、第
2実施例においては演算によって求めた電圧位相Pn
を、電圧位相カウンタ30dのカウント値Dgを読出す
ことによって得るものである。以降の処理は第2実施例
と同様である。
【0088】以上のように第4実施例によれば、電圧位
相カウンタ30dのカウント値Dgを読出すことによっ
て電圧位相Pnを決定し、その電圧位相Pnと電流位相
Piとの位相差Pjにより電圧位相指令Prを決定する
ので、より単純な処理によって決定することができる。
【0089】本発明は、上記し且つ図面に記載した実施
例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形ま
たは拡張が可能である。第1及び第3実施例のインバー
タ装置35を、図21に示すように、直流電源回路5,
3相ブリッジ回路7,駆動回路13,マイコン30及び
集積回路40からなるインバータ装置41として構成し
ても良い。ここで、集積回路40は、割込み信号発生回
路31,駆動信号回路32,選択回路33、初期駆動信
号回路34及びインターフェイス回路42から構成され
ている。また、インターフェイス回路42は、位置セン
サ信号Hu,Hv,Hwや割込み信号Sh及びSpをマ
イコン30に与えると共に、マイコン30が出力する信
号波vau,vav,vawと選択信号Se1,Se2
を集積回路40内部の各回路に与えるものである。以上
のように集積回路40を構成することにより、インバー
タ装置41をより小形に構成することができる。
【0090】また、第1及び第3実施例のインバータ装
置35を、図22に示すように、直流電源回路5,3相
ブリッジ回路7,駆動回路13及びワンチップマイコン
43からなるインバータ装置44として構成しても良
い。ここで、ワンチップマイコン43は、割込み信号発
生回路31,駆動信号回路32,選択回路33,初期駆
動信号回路34,インターフェイス回路42及びマイコ
ン30を制御部43aとしたものから構成されている。
以上のようにワンチップマイコン43を構成することに
より、インバータ装置44をより一層小形に構成するこ
とができる。
【0091】第2及び第4実施例のインバータ装置39
を、図23に示すように、直流電源回路5,3相ブリッ
ジ回路7,駆動回路13,マイコン30及び集積回路4
5からなるインバータ装置46として構成しても良い。
ここで、集積回路45は、割込み信号発生回路31,駆
動信号回路32,選択回路33,初期駆動信号回路3
4,比較器37,割込み信号発生回路38及びインター
フェイス回路47から構成されている。また、インター
フェイス回路47は、位置センサ信号Hu,Hv,Hw
や電流信号Siu,Siv,Siw並びに割込み信号S
h,Sp及びSiをマイコン30に与えると共に、マイ
コン30が出力する信号波vau,vav,vawと選
択信号Se1,Se2を集積回路45内部の各回路に与
えるものである。以上のように集積回路45を構成する
ことにより、インバータ装置46をより小形に構成する
ことができる。
【0092】また、第2及び第4実施例のインバータ装
置39を、図24に示すように、直流電源回路5,3相
ブリッジ回路7,駆動回路13及びワンチップマイコン
48からなるインバータ装置49として構成しても良
い。ここで、ワンチップマイコン48は、割込み信号発
生回路31及び38,駆動信号回路32,選択回路3
3,初期駆動信号回路34,インターフェイス回路47
及びマイコン30を制御部48aとしたものから構成さ
れている。以上のようにワンチップマイコン47を構成
することにより、インバータ装置49をより一層小形に
構成することができる。
【0093】位置センサ信号は夫々の誘起電圧と30度
の位相差を持った信号としたが、これに限定されるもの
ではない。例えば、図25に示すような誘起電圧に対す
る位相差をもつ位置センサ信号の場合でも、データテー
ブル1及び2を、図26及び図27に示すように夫々設
定すれば、同様の構成・作用により同様の効果を得るこ
とができる。
【0094】また、第1実施例のように、ホールIC9
u乃至9wが電気角で120度間隔で配置されている場
合、割込み信号Shによる割込み周期は電気角について
は一定であるので、ステップA5においてデータテーブ
ル2から読出して求めたロータ位相差Psは、固定値
(60度)として与えるようにしても良い。
【0095】更に、ステップA4においてデータテーブ
ル1から読出して求めた電気角Pxも、毎回データテー
ブル1から読出して求めずとも、一度データテーブル1
から読出して初期値Px0求めた後は、割込み信号Sh
による割込みが入る毎に、初期値Px0に60度を加算
して求めても良い(但し、360度を超える場合は36
0度を減算する)。
【0096】ステップA4,A5,B6及びC5におい
て、電気角Px,ロータ位相差Ps,電圧位相指令Pr
及び電流位相PiをROM30aから読出すようにした
が、マイコン30の初期処理において、データテーブル
1乃至3並びに電圧位相指令PrをRAM30cに転送
して、以降はRAM30cから読出すようにしても良
い。
【0097】第1実施例において、モータ8の起動時に
初期駆動信号回路34によって駆動した後、駆動信号回
路32に切替える場合に、所定時間が経過するのを待っ
て切替えたが、例えばロータの回転回数を計測する回転
回数計測手段を設けて、その回転回数が所定値を超えた
場合に切替えるようにしても良い。また、ロータの回転
数を計測する回転数計測手段を設けて、その回転数が所
定値を超えた場合に切替えるようにしても良い。
【0098】また、回転回数計測手段は、割込み信号S
hによる割込み処理ルーチンにおいて、マイコン30が
割込み回数をカウントすることによりロータの回転回数
を計測するように制御プログラムによって構成しても良
い。同様に、回転数計測手段は、マイコン30が単位時
間について割込み回数をカウントしてロータの回転数を
計測するように構成しても良い。
【0099】信号波発生手段に対応するマイコン30の
動作は、搬送波Pzに同期した割込み信号Spに基づい
て行われているが、これに限定されることはなく、例え
ば、所定周期の時間などその他のタイミングに基づいて
行っても良い。電圧位相Pnを求める演算は、(3)式
に限らず適宜変更して良い。メインルーチンの実行周期
は、20msに限らず適宜変更して良い。電圧率データ
Duは、正弦波に応じた電圧率に限ること無く、モータ
8のトルク変動を減少させる波形に応じた電圧率であれ
ば適宜変更して良い。
【0100】電圧率データDu及び電圧指令信号Daの
値域は、設定ビット数に応じて適宜変更して良い。ま
た、アップダウンカウンタ22aのビット数も8ビット
に限らず、適宜変更して良い。これらの値を変更する場
合は、信号波vauの計算式である(5)式を、一般式
として以下のように変更する。 vau=Do×(Du/Dum)×(Da/Dm)+Do …(12) Do:アップダウンカウンタ22aのビット数のMSB
が示す値 Dum:電圧率データDuのビット数のMSBが示す値 Dm:電圧指令信号Daの最大値
【0101】また、電圧率データDuの値域は、「−1
27」〜「127」のように正負の値をとらずとも、例
えば8ビットであれば「0」〜「254」の正の値とし
ても良い。その場合は、(5),(7)及び(9)式で
offset値として「128」を加算せずとも良い。(1
2)式の場合は、Doの加算が不要となる。
【0102】第3実施例において、ステップG7で決定
される電圧位相カウンタ30dのカウント周期Tgは電
気角1度に対応するカウント値となるが、カウント周期
Tgの設定に限界がある場合には、ステップG7の(1
0)式を(13)式と、ステップG8の(11)式を
(14)式とする。そして、ステップH1において電圧
位相Pnを決定する場合は、(15)式に示すように、
読出した電圧位相カウンタ30dのカウント値をn倍し
て電圧位相Pnを決定するようにして、変数nを回転数
に応じて変更しても良い。 Tg=n×Ts/Ps …(13) Dg=(Px+Pr)/n …(14) Pn=n×Dg …(15)
【0103】時間カウンタ30b及び電圧位相カウンタ
30dは、マイコン30のシステムタイマによるタイマ
割込み間隔が充分短い場合は、ソフトウエアタイマによ
り構成しても良い。
【0104】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のインバータ装置に
よれば、電圧位相決定手段は、複数の位置センサ信号と
これらの位置センサ信号の変化周期とに基づいて、その
変化周期に対応する電気角よりも高い分解能を有する電
圧位相を決定し、信号波形成手段は、電圧位相に対応し
た電圧率に基づいて信号波を形成し、駆動信号形成手段
は、信号波と搬送波との振幅レベルを比較することによ
って駆動信号を形成して駆動手段に出力するので、最小
限の位置センサで、ロータ位相と同期した任意波形の電
圧をブラシレスモータに供給でき、ブラシレスモータの
トルク変動を低減することができる。
【0105】請求項2または3記載のインバータ装置に
よれば、電圧位相決定手段は、位置センサ信号の変化周
期と、変化周期に対応するロータ位相差と、位置センサ
信号の変化時刻と、その変化時刻に対応するロータ位相
と、予め定められた位相指令とを演算パラメータとし
て、ある時刻における電圧位相を上記演算パラメータに
基づいて演算により決定するので、電圧位相を正確に求
めることができる。
【0106】請求項4記載のインバータ装置によれば、
電圧位相決定手段は、電圧位相カウンタのカウント値を
読出して電圧位相を決定するので、より単純な処理によ
って電圧位相を決定することができる。
【0107】請求項5記載のインバータ装置によれば、
電圧位相決定手段は、巻線に流れる電流の電圧に対する
位相差及び位置センサ信号並びに位置センサ信号の変化
周期に基づいて、変化周期に対応する電圧位相よりも高
い分解能を有する電圧位相を決定し、信号波形成手段
は、電圧位相に対応した電圧率に基づいて信号波を形成
し、駆動信号形成手段は、信号波と搬送波との振幅レベ
ルを比較することによって駆動信号を形成して駆動手段
に出力するので、巻線に流れる電流と誘起電圧とを同相
にすることができ、発生トルクを最大にしてモータの効
率を高めることができる。
【0108】請求項6または7記載のインバータ装置に
よれば、電圧位相決定手段は、位置センサ信号の変化周
期と、変化周期に対応するロータ位相差と、位置センサ
信号の変化時刻と、その変化時刻に対応するロータ位相
と、巻線に流れる電流の電圧に対する位相差とを演算パ
ラメータとして、ある時刻における電圧位相を上記演算
パラメータに基づいて演算により決定するので、請求項
2または3と同様の効果が得られる。
【0109】請求項8記載のインバータ装置によれば、
電圧位相決定手段は、電圧位相カウンタのカウント値を
読出して電圧位相を決定するので、請求項4と同様の効
果が得られる。
【0110】請求項9記載のインバータ装置によれば、
電流位相差検出手段は、巻線に流れる電流のゼロクロス
点に基づいて、電流の電圧に対する位相差を正確に検出
することができる。
【0111】請求項10記載のインバータ装置によれ
ば、選択手段は、モータの始動開始時に初期駆動信号形
成手段が出力する初期駆動信号を選択し、条件判断手段
が所定条件成立と判断すると駆動信号形成手段により得
られる駆動信号を選択して駆動手段に出力するので、ブ
ラシレスモータをスムーズに始動することができる。
【0112】請求項11,12または13記載のインバ
ータ装置によれば、条件判断手段は、計時手段が計時す
るモータの始動開始時からの経過時間が一定時間に達す
るか、回転回数計測手段が計測するロータの回転回数が
一定値に達するか、また、回転数計測手段が計測するロ
ータの回転数が一定値に達すると、所定条件成立と判断
するので、簡単な処理で請求項10と同様の効果が得ら
れる。
【0113】請求項14記載のインバータ装置によれ
ば、電圧率記憶手段に記憶される電圧位相に対応した電
圧率を正弦波に応じた電圧率としたので、正弦波の電圧
をブラシレスモータに供給することができ、ブラシレス
モータのトルク変動を一層低減することができる。
【0114】請求項15記載のインバータ装置によれ
ば、主要な部分を集積回路とマイクロコンピュータによ
り構成したので、小形化することができる。請求項16
及び17記載のインバータ装置によれば、主要な部分を
ワンチップマイクロコンピュータにより構成したので、
更に小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的構成のブロッ
ク図
【図2】割込み信号発生回路の電気的構成を示す図
【図3】電圧率データの波形図
【図4】選択信号Se1及びSe2と駆動回路に与えら
れる駆動信号との対応を示す図
【図5】制御内容のメインルーチンのフローチャート
【図6】割込み信号Shに対する割込み処理ルーチンの
フローチャート
【図7】割込み信号Spに対する図6相当図
【図8】タイミングチャート
【図9】位置センサ信号Hu,Hv,Hwと電気角Px
との対応を示す図
【図10】位置センサ信号Hu,Hv,Hwとロータ位
相差Psとの対応を示す図
【図11】ブラシレスモータの発生トルクを示す図
【図12】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図13】割込み信号Siに対する図6相当図
【図14】電流信号Si,Su,Svと電気角Piとの
対応を示す図
【図15】図8相当図
【図16】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図17】図6相当図
【図18】図7相当図
【図19】図8相当図
【図20】本発明の第4実施例を示す図13相当図
【図21】変形例を示す図1相当図
【図22】図21相当図
【図23】図21相当図
【図24】図21相当図
【図25】誘起電圧に対してホールICの配置が異なる
場合のタイミングチャート
【図26】図9相当図
【図27】図10相当図
【図28】第1の従来例を示す図1相当図
【図29】図8相当図
【図30】PWM回路の電気的構成を示す図
【図31】PWM回路の内部信号のタイミングチャート
【図32】図11相当図
【図33】第2の従来例を示す図1相当図
【図34】図8相当図
【符号の説明】
8はブラシレスモータ、9u,9v,9wはホールI
C、13は駆動回路(駆動手段)、30はマイクロコン
ピュータ、30aはROM(電圧率記憶手段,パラメー
タ記憶手段)、30bは時間カウンタ、30cはRAM
(パラメータ記憶手段)、30dは電圧位相カウンタ、
32は駆動信号回路(駆動信号形成手段)、33は選択
回路(選択手段)、34は初期駆動信号回路(初期駆動
信号形成手段)、35はインバータ装置、36u,36
v,36wは電流検出器(電流検出手段)、39はイン
バータ装置、40は集積回路、41はインバータ装置、
43はワンチップマイコン、44はインバータ装置、4
5は集積回路、46はインバータ装置、48はワンチッ
プマイコン、49はインバータ装置を示す。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータの複数の巻線に発生す
    る誘起電圧と一定の位相関係をもち且つロータの基準位
    置からの回転位置たる電圧位相を示す複数の位置センサ
    信号に基づいて前記複数の巻線に通電するインバータ装
    置において、 前記複数の位置センサ信号が変化する周期を測定する位
    置センサ周期測定手段と、 前記複数の位置センサ信号と前記変化周期とに基づい
    て、前記変化周期に対応する電気角よりも高い分解能を
    有する電圧位相を決定する電圧位相決定手段と、 前記電圧位相決定手段によって決定された電圧位相に対
    応した電圧率を記憶する電圧率記憶手段と、 前記電圧率に基づいて信号波を形成する信号波形成手段
    と、 PWM制御を行うための搬送波を出力する搬送波出力手
    段を有し、前記信号波と前記搬送波との振幅レベルを比
    較することによって駆動信号を形成する駆動信号形成手
    段と、 前記駆動信号に基づいて前記複数の巻線に通電する駆動
    手段とを具備したことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 電圧位相決定手段は、位置センサ周期測
    定手段が測定した位置センサの変化周期と、前記変化周
    期に対応するロータ位相差と、位置センサ信号の変化時
    刻と、前記変化時刻に対応するロータ位相と、予め定め
    られた電圧位相指令とを演算パラメータとして記憶する
    パラメータ記憶手段を有し、 ある時刻における電圧位相を、前記演算パラメータに基
    づいて演算により決定することを特徴とする請求項1記
    載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 変化周期をTs,ロータ位相差をPs,
    変化時刻をTx,ロータ位相をPx,電圧位相指令をP
    rとした場合、電圧位相を決定する時刻Tnにおける電
    圧位相Pnは、 Pn=Px+Pr+Ps×(Tn−Tx)/Ts のように演算されるようになっていることを特徴とする
    請求項2記載のインバータ装置。
  4. 【請求項4】 位置センサ周期測定手段によって得られ
    た位置センサ信号の変化周期に基づいてカウント周期が
    決定され、位置センサ信号の変化時刻に対応するロータ
    位相と電圧位相指令との和によって一定時間毎にカウン
    ト値が書替えられる電圧位相カウンタを備え、 電圧位相決定手段は、前記電圧位相カウンタのカウント
    値を読出して電圧位相を決定することを特徴とする請求
    項1記載のインバータ装置。
  5. 【請求項5】 ブラシレスモータの複数の巻線に発生す
    る誘起電圧と一定の位相関係をもち且つロータの基準位
    置からの回転位置たる電圧位相を示す複数の位置センサ
    信号に基づいて前記複数の巻線に通電するインバータ装
    置において、 前記巻線に流れる電流の誘起電圧に対する位相差即ち電
    圧電流位相差を検出する電流位相差検出手段と、 前記複数の位置センサ信号が変化する周期を測定する位
    置センサ周期測定手段と、 前記電圧電流位相差及び前記位置センサ信号並びに前記
    変化周期に基づいて、前記変化周期に対応する電気角よ
    りも高い分解能を有する電圧位相を決定する電圧位相決
    定手段と、 この電圧位相決定手段によって決定された電圧位相に対
    応した電圧率を記憶する電圧率記憶手段と、 前記電圧率に基づいて信号波を形成する信号波形成手段
    と、 PWM制御を行うための搬送波を出力する搬送波出力手
    段を有し、前記信号波と前記搬送波との振幅レベルを比
    較することによって駆動信号を形成する駆動信号形成手
    段と、 前記駆動信号に基づいて前記複数巻線に通電する駆動手
    段とを具備したことを特徴とするインバータ装置。
  6. 【請求項6】 電圧位相決定手段は、位置センサ周期測
    定手段が測定した変化周期と、前記変化周期に対応する
    ロータ位相差と、位置センサ信号の変化時刻と、前記変
    化時刻に対応するロータ位相と、電流位相差検出手段が
    検出する電圧電流位相差とを演算パラメータとして記憶
    するパラメータ記憶手段を有し、 ある時刻における電圧位相を、前記演算パラメータに基
    づいて演算により決定することを特徴とする請求項5記
    載のインバータ装置。
  7. 【請求項7】 変化周期をTs,ロータ位相差をPs,
    変化時刻をTx,ロータ位相をPx,電圧電流位相差を
    Pjとした場合、電圧位相を決定する時刻Tnにおける
    電圧位相Pnは、 Pn=Px+Pj+Ps×(Tn−Tx)/Ts のように演算されるようになっていることを特徴とする
    請求項6記載のインバータ装置。
  8. 【請求項8】 位置センサ周期測定手段によって得られ
    た位置センサ信号の変化周期に基づいてカウント周期が
    決定され、位置センサ信号の変化時刻に対応するロータ
    位相と電圧電流位相差との和によって一定時間毎にカウ
    ント値が書替えられる電圧位相カウンタを備え、 電圧位相決定手段は、前記電圧位相カウンタのカウント
    値を読出して電圧位相を決定することを特徴とする請求
    項5記載のインバータ装置。
  9. 【請求項9】 巻線に流れる電流のゼロクロス点を検出
    する電流検出手段を備え、 電流位相差検出手段は、前記ゼロクロス点に基づいて電
    圧電流位相差を検出することを特徴とする請求項5乃至
    8の何れかに記載のインバータ装置。
  10. 【請求項10】 位置センサ信号の論理演算結果により
    初期駆動信号を形成する初期駆動信号形成手段と、 ブラシレスモータの始動開始後に所定条件が成立したか
    否かを判断する条件判断手段と、 ブラシレスモータの始動開始時に前記初期駆動信号を選
    択し、前記条件判断手段が所定条件成立と判断すると駆
    動信号形成手段により得られる駆動信号を選択して駆動
    手段に出力する選択手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1乃至9の何れかに記載のインバータ装置。
  11. 【請求項11】 条件判断手段は、ブラシレスモータの
    始動開始時からの経過時間を計時する計時手段を備え、
    前記経過時間が一定時間に達すると所定条件成立と判断
    することを特徴とする請求項10記載のインバータ装
    置。
  12. 【請求項12】 条件判断手段は、位置センサ信号に基
    づいてロータの回転回数を計測する回転回数計測手段を
    備え、前記ロータの回転回数が一定値に達すると所定条
    件成立と判断することを特徴とする請求項10記載のイ
    ンバータ装置。
  13. 【請求項13】 条件判断手段は、位置センサ信号に基
    づいてロータの回転数を計測する回転数計測手段を備
    え、前記ロータの回転数が一定値に達すると所定条件成
    立と判断することを特徴とする請求項10記載のインバ
    ータ装置。
  14. 【請求項14】 電圧率記憶手段に記憶される電圧位相
    に対応した電圧率は、正弦波に応じた電圧率であること
    を特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載のインバ
    ータ装置。
  15. 【請求項15】 駆動信号形成手段と、初期駆動信号形
    成手段と、選択手段とを集積回路によって構成し、 位置センサ周期測定手段と、電圧位相決定手段と、電圧
    率記憶手段と、条件判断手段と、信号波形成手段と、駆
    動信号形成手段とをマイクロコンピュータにより構成し
    たことを特徴とする請求項10乃至14の何れかに記載
    のインバータ装置。
  16. 【請求項16】 位置センサ周期測定手段と、電圧位相
    決定手段と、電圧率記憶手段と、信号波形成手段と、駆
    動信号形成手段とをワンチップマイクロコンピュータに
    より構成したことを特徴とする請求項1乃至14の何れ
    かに記載のインバータ装置。
  17. 【請求項17】 電流位相差検出手段と、位置センサ周
    期測定手段と、電圧位相決定手段と、電圧率記憶手段
    と、信号波形成手段と、駆動信号形成手段とをワンチッ
    プマイクロコンピュータにより構成したことを特徴とす
    る請求項5乃至14の何れかに記載のインバータ装置。
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