JPH0974002A - 巻線抵抗器 - Google Patents
巻線抵抗器Info
- Publication number
- JPH0974002A JPH0974002A JP22771595A JP22771595A JPH0974002A JP H0974002 A JPH0974002 A JP H0974002A JP 22771595 A JP22771595 A JP 22771595A JP 22771595 A JP22771595 A JP 22771595A JP H0974002 A JPH0974002 A JP H0974002A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistor
- wire
- resistance wire
- cement
- resistor unit
- Prior art date
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- Pending
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- Details Of Resistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電源投入時等の過度的な瞬時突入電流が加わ
ったとき、抵抗線が断線し難い巻線抵抗器を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 巻芯１１に抵抗線１２を巻回し、キャップ１
３に接続してなる抵抗器ユニット１７を、少なくとも巻
芯１１と抵抗線１２を保護膜１６で覆うことにより、瞬
時突入電流に対する抵抗線が断線しない巻線抵抗器を提
供するものである。
ったとき、抵抗線が断線し難い巻線抵抗器を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 巻芯１１に抵抗線１２を巻回し、キャップ１
３に接続してなる抵抗器ユニット１７を、少なくとも巻
芯１１と抵抗線１２を保護膜１６で覆うことにより、瞬
時突入電流に対する抵抗線が断線しない巻線抵抗器を提
供するものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電源機器などの電
気回路に用いられる電流を制限する機能を有する巻線抵
抗器に関するものである。
気回路に用いられる電流を制限する機能を有する巻線抵
抗器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】以下、従来の巻線抵抗器について、図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【０００３】図３は従来の巻線抵抗器の一部切欠断面
図、図４は同要部拡大断面図である。図において、１は
セラミックまたはガラス等からなる巻芯である。２は巻
芯１に巻回してなる抵抗線である。３は巻芯１の両端の
それぞれに設けられた金属性のキャップで、巻芯１に巻
回してなる抵抗線２のそれぞれの端点４と溶接等により
電気的に接続されている。５はそれぞれのキャップ３と
電気的に接続するリード線で、上述した構成により抵抗
器ユニット６を構成している。７は上部に開口部を有し
かつそれぞれの端部に抵抗器ユニット６のリード線５を
延出するように設けられたセラミック等からなるケース
で、内部に抵抗器ユニット６を備えている。８はケース
７の開口部よりケース７を封止するように設けられた絶
縁性のセメントで、セメント８の表面クラックやセメン
ト８の陥没等のセメント８の外観上の不具合を少なくす
るため、抵抗線２の線径より大きい約４００ミクロンメ
ータ位の粒径を含むものであった。
図、図４は同要部拡大断面図である。図において、１は
セラミックまたはガラス等からなる巻芯である。２は巻
芯１に巻回してなる抵抗線である。３は巻芯１の両端の
それぞれに設けられた金属性のキャップで、巻芯１に巻
回してなる抵抗線２のそれぞれの端点４と溶接等により
電気的に接続されている。５はそれぞれのキャップ３と
電気的に接続するリード線で、上述した構成により抵抗
器ユニット６を構成している。７は上部に開口部を有し
かつそれぞれの端部に抵抗器ユニット６のリード線５を
延出するように設けられたセラミック等からなるケース
で、内部に抵抗器ユニット６を備えている。８はケース
７の開口部よりケース７を封止するように設けられた絶
縁性のセメントで、セメント８の表面クラックやセメン
ト８の陥没等のセメント８の外観上の不具合を少なくす
るため、抵抗線２の線径より大きい約４００ミクロンメ
ータ位の粒径を含むものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の巻線抵抗器は、抵抗器ユニット６が直接ケース
７内にセメント８で封入されるため、抵抗ユニット器６
とケース７の内側面の狭い部分、あるいはケース７の開
口面底部と抵抗器ユニット６との間のセメント８の粒径
が大きいので、セメント８がケース７内に十分充填でき
ず空隙９ができたり、セメント８に含まれている気泡が
抵抗ユニット６の周辺に集まり、抵抗線２が障害物とな
って、いずれも抵抗線２の周辺上に抵抗線２の線径より
大きな空隙９ができやすく、これらの空隙９は、電源投
入時等の過度的な瞬時突入電流が加わったとき、瞬時的
に抵抗線２の温度は高温になり、特に空隙９部分の抵抗
線２は他の部分より温度上昇がより大きくなり、繰り返
しの熱ストレスにより、この空隙９部分の抵抗線２が熱
劣化しやすいという課題を有していた。
た従来の巻線抵抗器は、抵抗器ユニット６が直接ケース
７内にセメント８で封入されるため、抵抗ユニット器６
とケース７の内側面の狭い部分、あるいはケース７の開
口面底部と抵抗器ユニット６との間のセメント８の粒径
が大きいので、セメント８がケース７内に十分充填でき
ず空隙９ができたり、セメント８に含まれている気泡が
抵抗ユニット６の周辺に集まり、抵抗線２が障害物とな
って、いずれも抵抗線２の周辺上に抵抗線２の線径より
大きな空隙９ができやすく、これらの空隙９は、電源投
入時等の過度的な瞬時突入電流が加わったとき、瞬時的
に抵抗線２の温度は高温になり、特に空隙９部分の抵抗
線２は他の部分より温度上昇がより大きくなり、繰り返
しの熱ストレスにより、この空隙９部分の抵抗線２が熱
劣化しやすいという課題を有していた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するもので、瞬時突入電流による抵抗線の断線し
難い巻線抵抗器を提供することを目的とするものであ
る。
を解決するもので、瞬時突入電流による抵抗線の断線し
難い巻線抵抗器を提供することを目的とするものであ
る。
【０００６】
【作用】上記構成により、抵抗線上は塗料粒子で緻密に
覆われ抵抗線より大きな空隙はできない。また、この塗
装された抵抗素子をセラミックケースに塗料と同質のセ
メントで封止するため、塗料とセメントが相性よく密着
するので抵抗線で発生した熱は、塗料からセメントそし
てセラミックケースへと留まることなく発散する。
覆われ抵抗線より大きな空隙はできない。また、この塗
装された抵抗素子をセラミックケースに塗料と同質のセ
メントで封止するため、塗料とセメントが相性よく密着
するので抵抗線で発生した熱は、塗料からセメントそし
てセラミックケースへと留まることなく発散する。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例における巻線抵抗器
について、図面を参照しながら説明する。
について、図面を参照しながら説明する。
【０００８】図１は本発明の一実施例における巻線抵抗
器の一部切欠断面図、図２は同要部拡大図である。図に
おいて、１１はセラミックまたはガラス等からなる巻芯
である。１２は巻芯１１に巻回してなる抵抗線である。
１３は巻芯１１の両端のそれぞれに設けられた金属性の
キャップで、巻芯１１に巻回してなる抵抗線１２のそれ
ぞれの端点１４と溶接等により電気的に接続されてい
る。１５はそれぞれのキャップ１３と電気的に接続する
リード線である。１６は少なくとも巻芯１１とこの巻芯
１１を巻回する抵抗線１２とを覆うように設けられたシ
リコン系塗料または無機セメントからなる保護膜であ
り、上述した構成により抵抗器ユニット１７を構成して
いる。１８は上部に開口部を有しかつそれぞれの端部に
抵抗器ユニット１７のリード線１５を延出するように設
けられたセラミック等からなるケースで、内部に抵抗器
ユニット１７を備えるものである。１９はケース１８の
開口部よりケース１８を封止するように設けられた絶縁
性のセメントで、好ましくは保護膜１６と同質の材料か
らなり、その材料の粒度は４００ミクロンメータ〜１０
ミクロンメータまでの大小の粒子を組み合わせたシリコ
ン系塗料かセメントが作業性、封入性の面で最適であ
る。
器の一部切欠断面図、図２は同要部拡大図である。図に
おいて、１１はセラミックまたはガラス等からなる巻芯
である。１２は巻芯１１に巻回してなる抵抗線である。
１３は巻芯１１の両端のそれぞれに設けられた金属性の
キャップで、巻芯１１に巻回してなる抵抗線１２のそれ
ぞれの端点１４と溶接等により電気的に接続されてい
る。１５はそれぞれのキャップ１３と電気的に接続する
リード線である。１６は少なくとも巻芯１１とこの巻芯
１１を巻回する抵抗線１２とを覆うように設けられたシ
リコン系塗料または無機セメントからなる保護膜であ
り、上述した構成により抵抗器ユニット１７を構成して
いる。１８は上部に開口部を有しかつそれぞれの端部に
抵抗器ユニット１７のリード線１５を延出するように設
けられたセラミック等からなるケースで、内部に抵抗器
ユニット１７を備えるものである。１９はケース１８の
開口部よりケース１８を封止するように設けられた絶縁
性のセメントで、好ましくは保護膜１６と同質の材料か
らなり、その材料の粒度は４００ミクロンメータ〜１０
ミクロンメータまでの大小の粒子を組み合わせたシリコ
ン系塗料かセメントが作業性、封入性の面で最適であ
る。
【０００９】なお、抵抗器ユニット１７の次工程で保護
膜を設けることにより、抵抗線が巻線後直ちに保護され
るので、空気中に放置されることによる抵抗線の酸化、
ほこり、油分などの異物付着が防げるばかりでなく、巻
線工程以降の封入工程などの取り扱いで抵抗線に傷を付
けることもない。
膜を設けることにより、抵抗線が巻線後直ちに保護され
るので、空気中に放置されることによる抵抗線の酸化、
ほこり、油分などの異物付着が防げるばかりでなく、巻
線工程以降の封入工程などの取り扱いで抵抗線に傷を付
けることもない。
【００１０】また、本実施例では、巻芯をセラミックま
たはガラス等からなる有芯の巻線抵抗器について説明し
たが、これを抵抗線だけからなる空芯の巻線抵抗器とし
ても同様な効果がある。
たはガラス等からなる有芯の巻線抵抗器について説明し
たが、これを抵抗線だけからなる空芯の巻線抵抗器とし
ても同様な効果がある。
【００１１】
【発明の効果】以上のように本発明は、抵抗線上に抵抗
線径より大きな空隙ができることなく緻密な保護膜で覆
われ、抵抗線で発生した熱が一様に保護膜を介してケー
スへと効率よく放散されるので、瞬時突入電流による抵
抗線の熱劣化がし難い巻線抵抗器を提供するものであ
る。
線径より大きな空隙ができることなく緻密な保護膜で覆
われ、抵抗線で発生した熱が一様に保護膜を介してケー
スへと効率よく放散されるので、瞬時突入電流による抵
抗線の熱劣化がし難い巻線抵抗器を提供するものであ
る。
【００１２】また、保護膜とセメント１９とを同質の材
料で構成することにより、さらに熱放散に優れた巻線抵
抗器を提供するものである。
料で構成することにより、さらに熱放散に優れた巻線抵
抗器を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例における巻線抵抗器の一部切
欠断面図
欠断面図
【図２】同要部拡大図
【図３】従来の巻線抵抗器の一部切欠断面図
【図４】同要部拡大図
１１ 巻芯 １２ 抵抗線 １３ キャップ １６ 保護膜 １８ ケース １９ セメント
Claims (3)
- 【請求項１】 巻芯に抵抗線を巻回しかつ前記巻芯のそ
れぞれの両端に前記抵抗線を電気的に接続されたキャッ
プとからなる抵抗器ユニットと、この抵抗器ユニットを
内部に備えセメントで封止してなる巻線抵抗器におい
て、前記抵抗器ユニットの少なくとも前記巻芯と前記抵
抗線とは、保護膜で覆われてなる巻線抵抗器。 - 【請求項２】 抵抗線の両端に電気的に接続されたキャ
ップとからなる抵抗器ユニットと、この抵抗器ユニット
を内部に備えセメントで封止してなる巻線抵抗器におい
て、前記抵抗器ユニットの少なくとも前記抵抗線は、保
護膜で覆われてなる巻線抵抗器。 - 【請求項３】 保護膜とセメントは同質の材料である請
求項１または２記載の巻線抵抗器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22771595A JPH0974002A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 巻線抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22771595A JPH0974002A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 巻線抵抗器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0974002A true JPH0974002A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16865223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22771595A Pending JPH0974002A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 巻線抵抗器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0974002A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100418164C (zh) * | 2001-11-22 | 2008-09-10 | 兴亚株式会社 | 线圈电阻器以及其制造方法 |
| KR101010000B1 (ko) * | 2008-11-06 | 2011-01-21 | 동아전기부품 주식회사 | 모터 제어용 레지스터 |
| KR101627463B1 (ko) * | 2015-03-25 | 2016-06-07 | 스마트전자 주식회사 | 퓨즈 저항기 및 그 제조방법 |
| KR20160137818A (ko) * | 2015-05-22 | 2016-12-01 | 스마트전자 주식회사 | 퓨즈 저항기 및 그 제조방법 |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP22771595A patent/JPH0974002A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100418164C (zh) * | 2001-11-22 | 2008-09-10 | 兴亚株式会社 | 线圈电阻器以及其制造方法 |
| KR101010000B1 (ko) * | 2008-11-06 | 2011-01-21 | 동아전기부품 주식회사 | 모터 제어용 레지스터 |
| KR101627463B1 (ko) * | 2015-03-25 | 2016-06-07 | 스마트전자 주식회사 | 퓨즈 저항기 및 그 제조방법 |
| KR20160137818A (ko) * | 2015-05-22 | 2016-12-01 | 스마트전자 주식회사 | 퓨즈 저항기 및 그 제조방법 |
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