JPH0973686A - オートバックスペース装置 - Google Patents

オートバックスペース装置

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Publication number
JPH0973686A
JPH0973686A JP7229026A JP22902695A JPH0973686A JP H0973686 A JPH0973686 A JP H0973686A JP 7229026 A JP7229026 A JP 7229026A JP 22902695 A JP22902695 A JP 22902695A JP H0973686 A JPH0973686 A JP H0973686A
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JP
Japan
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control circuit
main control
recording
button
recording medium
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JP7229026A
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English (en)
Inventor
Takashi Onishi
孝史 大西
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0973686A publication Critical patent/JPH0973686A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適切な戻し位置を得ることができる、使い勝手
のよいオートバックスペース装置を提供する。 【解決手段】音声情報が所定の長さ単位で有音部と無音
部とを区別してデジタル記録された記録媒体から無音部
を検出する無音部検出手段(デジタル信号処理部5)
と、再生モードと停止モード間の移行に伴い停止位置か
ら現在位置を所定量戻す現在位置変更手段(主制御回路
8)と、この現在位置変更手段による戻し位置が無音部
となるように制御する制御手段(主制御回路8)とを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートバックスペ
ース装置、詳しくは、音声信号をデジタル処理して記
録、再生する機能を備えたオートバックスペース装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログ方式の音声記録再生装
置、たとえばカセットテープレコーダ等において、再生
時に所定時間長だけテープを戻し、該戻し位置から自動
的に再生するいわゆるオートバックスペース機能を有す
る技術手段が知られている。このようなオートバックス
ペース機能においては、その戻し位置は所定の停止位置
から所定時間テープを巻き戻した位置に設定されるよう
になっており、該所定時間長はカセットテープレコーダ
に配設された調節部を使用者が調節することにより、た
とえば、0〜1.5[s]間程度で調節できるようにな
っている。このように、オートバックスペースの戻し位
置は、所定時間に依存するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たオートバックスペース機能を有するカセットテープレ
コーダにおいては、オートバックスペースの戻し位置は
時間に依存するので、戻し位置を特定することは困難で
あった。すなわち、戻し位置が音声が記録されている有
音部である場合、この状態で再生すると非常に聞き辛い
ものとなり、該戻し位置を無音部に設定することが望ま
れるが、戻し位置を時間に依存している限り適切な戻し
位置を特定することは困難であった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、適切な戻し位置を得ることができる、使い勝
手のよいオートバックスペース装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに第1の発明に係るオートバックスペース装置は、音
声情報が所定の長さ単位で有音部と無音部とを区別して
デジタル記録された記録媒体から無音部を検出する無音
部検出手段と、再生モードと停止モード間の移行に伴い
停止位置から現在位置を所定量戻す現在位置変更手段
と、この現在位置変更手段による戻し位置が無音部とな
るように制御する制御手段とを具備する。
【0006】上記の目的を達成するために第2の発明に
係るオートバックスペース装置は、上記第1の発明に係
るオートバックスペース装置において、上記現在位置変
更手段による戻し量は1音節の正数倍であることを特徴
とする。
【0007】上記の目的を達成するために第3の発明に
係るオートバックスペース装置は、上記第1の発明また
は第2の発明に係るオートバックスペース装置におい
て、上記現在位置変更手段による戻し量の設定を予め行
うための戻し量調節手段を有する。
【0008】上記第1の発明に係るオートバックスペー
ス装置は、無音部検出手段で、音声情報が所定の長さ単
位で有音部と無音部とを区別してデジタル記録された記
録媒体から無音部を検出する。また、現在位置変更手段
で、再生モードと停止モード間の移行に伴い停止位置か
ら現在位置を所定量戻す。そして、この現在位置変更手
段による戻し位置が無音部となるように制御手段で制御
する。
【0009】上記第2の発明に係るオートバックスペー
ス装置は、第1の発明に係るオートバックスペース装置
において、上記現在位置変更手段による戻し量を1音節
の正数倍とする。
【0010】上記第3の発明に係るオートバックスペー
ス装置は、第1の発明または第2の発明に係るオートバ
ックスペース装置において、戻し量調節手段で上記現在
位置変更手段による戻し量の設定を予め行う。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態である音声記
録再生装置の構成を示すブロック回路である。
【0013】図に示すように、本実施形態の音声記録再
生装置は、音声を電気信号に変換するマイクロホン1を
具備し、該マイクロホン1からの音声出力は接続された
マイクアンプ(AMP)2によって増幅されるようにな
っている。このマイクアンプ2の出力はローパスフィル
タ(LPF)3を介してA/D変換器(A/D)4に入
力されるようになっており、マイクアンプ2で増幅され
たアナログの音声信号は、ローパスフィルタ3でアンチ
エリアジングノイズの発生を防止するため不要な周波数
帯域をカットされ該A/D変換器4に入力される。
【0014】上記A/D変換器4においてアナログ信号
である音声信号はデジタル信号に変換された後、無音部
検出手段、音声符号化・復号化手段としてのデジタル信
号処理部5に入力されるようになっている。
【0015】また、このデジタル信号処理部5には、異
なる基準周波数を有する2つの基準クロックX1,X2
がクロック切換スイッチ18(SW3)を介して入力し
ている。なお、上記基準クロックX1,X2は、その周
波数を比較してX1>X2に設定してある。また、該ク
ロック切換スイッチ18の切換動作は、基準クロック制
御手段である、後述する主制御回路8によって制御され
るようになっており、これにより、デジタル信号処理部
5は、録音時(符号化時)には比較的高周波の基準クロ
ックX1によって、また、再生時(復号化時)には比較
的低周波の基準クロックX2によって動作するようにな
っている。
【0016】また、上記デジタル信号処理部5には、該
デジタル信号処理部5の動作を制御する制御回路6が接
続されているとともに、符号化されたデータを一時的に
記憶するデータバッファ手段としてのデータI/Oバッ
ファ7が接続されている。上記制御回路6は後述する主
制御回路8に接続され、制御されるようになっている。
【0017】さらに、デジタル信号処理部5には、当該
音声記録再生装置全体に電源電圧を供給する電池(BA
T)20より、主電源スイッチ16(SW1),電源制
御回路21,DSP電源スイッチ17(SW2)を介し
て動作電圧が供給されるようになっている。また、該D
SP電源スイッチ17のオン・オフ動作は電源制御回路
21を介して電力供給制御手段である主制御回路8によ
って制御されるようになっている。
【0018】上記電池20は、当該音声記録再生装置に
内蔵される電源電池であり、装着することで主制御回路
8に電源を供給するようになっている。該電池20のプ
ラス側には主電源スイッチ16が接続されている。この
主電源スイッチ16は、当該音声記録再生装置全体への
電源供給を司るスイッチであり、そのオン,オフ動作は
上記主制御回路8により検出されるようになっている。
【0019】また、上記電源制御回路21は、図示はし
ないが、主電源スイッチ16のオンに伴い上記電池20
からの電源電圧を主制御回路8の制御のもと当該音声記
録再生装置の各回路に供給するようになっている。
【0020】上記デジタル信号処理部5は、録音時に
は、制御回路6に制御されて上記A/D変換器4でデジ
タル信号に変換された音声信号を一定のフォーマットの
データに圧縮変換(符号化)し、符号化されたデータは
一時的に該データI/Oバッファ7に記録され、この
後、主制御回路8に対して伝送されるようになってい
る。
【0021】一方、再生時には、該デジタル信号処理部
5は、制御回路6に制御されて上記主制御回路8からの
データを伸長変換(復号化)する処理を行い、復号化さ
れたデジタル信号は、D/A変換器(D/A)11に入
力されるようになっている。
【0022】上記D/A変換器11でアナログ信号に変
換された音声信号は、不要な周波帯域をカットして量子
化雑音を軽減する図示しないローパスフィルタを介し
て、該音声信号を増幅してスピーカを駆動するパワーア
ンプ(AMP)12に入力されるようになっている。ま
た、該パワーアンプ12で増幅された音声信号は音声に
変換して放音するスピーカ13より発音されるようにな
っている。
【0023】上記主制御回路8は、マイクロプロセッサ
(CPU)で構成され、現在位置変更手段、該現在位置
変更手段による戻し位置が無音部となるように制御する
制御手段、該戻し量を調節する手段の構成要素であると
共に、当該音声記録再生装置の各部の動作を制御する制
御手段としての役目を果たすようになっている。すなわ
ち、後述する複数の操作ボタンおよびスイッチからなる
操作入力部19の操作に応じて、上記デジタル信号処理
部5、該主制御回路8に接続されたアドレス制御回路9
および当該音声記録再生装置に着脱自在な記録媒体10
の動作を制御するようになっている。
【0024】なお、該主制御回路8は、上述したように
内蔵する上記電池20の装着と共に動作を開始し、上記
主電源スイッチ16のオン,オフ動作を検知するように
なっている。また、電源制御回路21を介して各回路へ
の電源供給を制御するようになっている。
【0025】さらに、主制御回路8には上述したように
上記データI/Oバッファ7が接続されており、該デー
タI/Oバッファ7を介して上記デジタル信号処理部5
からのデータを入力するようになっている。
【0026】また、上記主制御回路8には上述したよう
に記録媒体10,アドレス制御回路9が接続されてお
り、操作入力部19の操作に応じて、アドレス制御回路
9に適当なアドレス信号を与え、上記データI/Oバッ
ファ7から供給された音声データを記録媒体10に記
録、あるいは該記録媒体10に記録されているデータを
読み出して上記データI/Oバッファ7を介してデジタ
ル信号処理部5に供給するようになっている。
【0027】上記記録媒体10は半導体メモリで構成さ
れており、その内部は一時記録媒体部と主記録媒体部と
で構成されている。この一時記録媒体部は、例えばSR
AMやEEPROMや高誘電体メモリやフラッシュメモ
リ等、主記録媒体部と比較して比較的高速で読み書きが
行えるものが用いられる。一方、主記録媒体部は、例え
ばフラッシュメモリや光磁気ディスク、磁気ディスクや
磁気テープ等が用いられる。本実施形態では、この内、
一時記録媒体部にSRAMを用い、主記録媒体部にはフ
ラッシュメモリを用いるものについて説明を行う。
【0028】なお、ここで音声情報の記録位置を示す情
報であるアドレスは、着脱自在な半導体メモリで構成さ
れた記録媒体10に記憶させても良く、記録再生装置側
に設けられているアドレス制御回路に付随する不図示の
半導体メモリ(内部記憶部)に記憶させるようにしても
良い。
【0029】上記記録媒体10は、本実施形態では、図
2に示すような記録構成を有している。すなわち、メモ
リ空間は、インデックス部10Aと音声データ部10B
とに大きく二分されている。このインデックス部10A
は、音声データ部10Bに記録される複数の音声メッセ
ージファイル10B1、10B2、10B3、…それぞ
れについて、操作開始位置情報10A1と操作終了位置
情報10A2、その他符号モードや操作条件等が記録さ
れるようになっている。また、現在の音声データ部10
Bに対する動作位置を示す動作位置情報10A3が記録
されるようになっている。
【0030】上記主制御回路8には、さらに、当該音声
記録再生装置の動作モードを指示する操作手段としての
操作入力部19が接続されており、また、動作モードや
記録時間などを表示するとともに、現在位置変更手段
(主制御回路8)による音節の戻し量の表示手段である
表示器15が駆動回路14を介して接続されている。
【0031】上記操作入力部19は、各種操作ボタンお
よびスイッチ、すなわち、録音ボタンREC、再生ボタ
ンPL、停止ボタンST、早送りボタンFF、戻しボタ
ンREW、IマークボタンI、EマークボタンE、ビッ
トレート切り替えスイッチRATEとで構成されてい
る。
【0032】また、主制御回路8には、後述する戻し量
設定ボタン30A,30Bの操作に連動してオートバッ
クスペースの戻し量(音節数)を可変するオートバック
スペースボリュームABSが接続されている。
【0033】図4は、本実施形態の音声記録再生装置に
おける上記表示器15、戻し量設定ボタン30A,30
Bおよびその周辺部を示した正面図である。
【0034】本実施形態においては、上記表示器15は
LCDディスプレイで構成されており、該表示器15が
配設された当該音声記録再生装置の正面には、さらに2
つの戻し量設定ボタン30A,30Bが配設されてい
る。この戻し量設定ボタン30A,30Bは、何れかの
ボタンを押圧することで上記オートバックスペースボリ
ュームABSを可変するようになっており、周知の電子
ボリュームで構成されている。なお、上記戻し量設定ボ
タン30A,30Bおよびオートバックスペースボリュ
ームABSで、現在位置変更手段による音節の戻し量の
設定を行う戻し量調節手段を構成する。
【0035】上記戻し量設定ボタン30A,30Bは、
ボタン30Aを押圧することで上記上記オートバックス
ペースボリュームABSが変化して音節の戻し量(音節
数)が減少し、また、ボタン30Bを押圧することで同
様にして音節の戻し量が増大するようになっている。ま
た、該戻す音節数の変化の様子は、上記表示器15の上
部に表示されるようになっている。
【0036】ここで、上述したIマークおよびEマーク
について説明する。
【0037】上記記録媒体10には複数の文章が記録さ
れることから、この種の音声記録再生装置では、文章録
音者により録音時に、IマークボタンIを操作すること
により、記録媒体10に記録された複数文章間の優先関
係を示すインストラクション(I)マークというタイピ
ストや秘書向けの指示用インデックスマークを記録する
ことができるようになっており、文章録音者は、このI
マークを使って、音声によって具体的に優先関係を指示
するということが可能になっている。
【0038】また、複数文書間の区切りを示すために、
EマークボタンEの操作により、エンド(E)マークと
いうインデックスマークを記録することができるように
なっている。
【0039】次に、このような構成をなす本実施形態の
音声記録再生装置の動作を詳細に説明する。
【0040】図5は、本実施形態の音声記録再生装置の
動作を示したフローチャートである。
【0041】電池20(BAT)が当該音声記録再生装
置に装着され、主制御回路8に電源が供給されると該主
制御回路8は、まず、外部条件や内部の記憶部の初期設
定を行う(ステップS1)。なお、この時点では、当該
音声記録再生装置の全体への電力供給を指示するための
主電源スイッチ16はオフ状態にある。上記主制御回路
8は、初期設定を完了した後、該主電源スイッチ16が
オン状態か否かを検出する(ステップS2)。
【0042】このステップS2において、主電源スイッ
チ16がオン状態であることを検出したならば、当該音
声記録再生装置に電力を供給するための電池20と各回
路との間に設けられた不図示のスイッチをオンにし、記
録媒体10より、インデックス部10Aの情報を読み込
む。すなわち、操作開始位置情報10A1、操作終了位
置情報10A2、その他符号モードや操作条件等のメモ
リインデックスを読み込む(ステップS3)。
【0043】このとき、上記記録媒体10から読み込ん
だデータによって、該記録媒体10が既にインデックス
を正常に記録したものかどうか、即ち記録媒体10のフ
ォーマットが正常か否かを判断する(ステップS4)。
【0044】ここで、記録媒体10としてフォーマット
されていない記録媒体を装填していたときには正常では
ないと判断され、その場合には該記録媒体10のインデ
ックス部10Aに利用条件を示す情報を入力し、且つ音
声データ部10Bに“0”を入力する処理であるメモリ
フォーマット(初期化)を行うかどうかを確認する(ス
テップS5)。即ち、駆動回路14を制御して、メモリ
フォーマットを行うか否かの確認表示を表示器15に行
わせる。
【0045】ここで、メモリフォーマット処理を確認指
示するボタン(録音ボタンREC兼用)が押されたなら
ば、記録媒体10のフォーマット(初期化)を行い(ス
テップS6)、このフォーマット完了後、駆動回路14
を制御して表示器15にて初期設定完了表示を行う(ス
テップS7)。
【0046】また、メモリフォーマットをしないことを
確認指示するボタン(停止ボタンST兼用)を押された
ときには、駆動回路14を制御して表示器15にて記録
媒体10が正常でないことを表示すると共に、記録媒体
10を取り替えるべきである旨の指示表示を行い、当該
音声記録再生装置全体に電力を供給するための電池20
と各回路との間に設けられ不図示のスイッチをオフする
(ステップS8)。
【0047】その後、記録媒体10の交換のために、主
電源スイッチ16がオフされるのを待ち(ステップS
9)、該主電源スイッチ16がオフされたことを検出す
ると、上記ステップS2に戻る。
【0048】一方、上記記録媒体10が正常に初期設定
が完了されたものは、初期設定完了表示後、インデック
ス部10Aから読み出した情報(動作位置情報10A
3)より現在の動作位置を検出し、駆動回路14を制御
して表示器15にてその検出した位置の表示を行う(ス
テップS10)。その後、上記操作入力部19のうち、
どの操作ボタンが押されたかを検出しながら各回路を待
ち状態にさせる(ステップS11)。
【0049】このステップS11において、何れかの操
作ボタンが押されたことを検出すると、まず、操作され
たボタンが録音ボタンRECかどうかを検出する(ステ
ップS12)。ここで、録音ボタンRECが押されてい
れば、主制御回路8は、上記電源制御回路21を介して
上記DSP電源スイッチ17をオンにし、デジタル信号
処理部5を制御してA/D変換器4から入力される音声
情報を圧縮し、アドレス制御回路9を制御して記録媒体
10の音声データ部10Bに記録を行う録音処理動作を
行う(ステップS13)。
【0050】この後、停止ボタンSTが押されると該録
音処理動作を終了し、デジタル信号処理部5の電源をオ
フにして上記ステップS11に戻る。
【0051】上記ステップS12において、操作された
のが録音ボタンRECでないときには、次に、再生ボタ
ンPLの検出を行う(ステップS14)。ここで再生ボ
タンPLが押されていれば、主制御回路8は、同様に上
記電源制御回路21を介して上記DSP電源スイッチ1
7をオンにし、その後、アドレス制御回路9を制御して
記録媒体10の音声データ部10Bから記録されている
データを読み出し、デジタル信号処理部5に送って伸長
処理を行い、D/A変換器11に音声情報を送る再生処
理動作を行う(ステップS15)。
【0052】この後、停止ボタンSTが押されると該再
生処理動作を終了し、デジタル信号処理部5の電源をオ
フにして上記ステップS11に戻る。
【0053】上記ステップS14において、再生ボタン
PLが押されていないときは、早送りボタンFFが押さ
れているか否かを検出する(ステップS16)。ここ
で、該早送りボタンFFが押されていれば、動作位置を
順次適当な速度(例えば、再生時の20倍)で早送りを
行う早送処理動作を行う(ステップS17)。この後、
停止ボタンSTが押されると該早送処理動作を終了し、
上記ステップS11に戻る。
【0054】さらに、上記ステップS16において、早
送りボタンFFが押されていなければ、早戻しボタンR
EWが押されているか否かを検出をする(ステップS1
8)。ここで該早戻しボタンREWが押されていれば、
上記早送りの場合とは逆の方向に同様の速度で動作位置
の移動を行う早戻処理動作を行う(ステップS19)。
この後、停止ボタンSTが押されると該早戻処理動作を
終了し、上記ステップS11に戻る。
【0055】上記ステップS18において、操作された
のが録音、再生、早送り、早戻し等のボタンでなけれ
ば、主制御回路8は、主電源スイッチ16がオフである
かまたは各種の設定ボタンの状態の検出を行う(ステッ
プS20)。ここで、主電源スイッチ16がオフ操作さ
れたときには、上記アドレス制御回路9を制御して、記
録媒体(メモリ)10内のインデックス部10A内の情
報を消去し、主制御回路8内部の不図示の記憶部に記憶
してあるインデックス情報を、記録媒体10のインデッ
クス部10Aに転送して記憶する(ステップS21)。
【0056】このステップS21においてインデックス
転送処理が完了すると、主制御回路8は、当該音声記録
再生装置全体、すなわち各回路へ給電を行う不図示のス
イッチをオフにした後(ステップS22)、上記ステッ
プS2に戻る。
【0057】また、上記ステップS20において、主電
源スイッチ16がオフでないと判断したときには、設定
ボタンの状態を検出し、その状態を内部の記憶部に記憶
した後ステップS11に戻る。なお、該設定ボタンとは
実際に当該音声記録再生装置に設けられたボタンではな
く、録音ボタンREC,再生ボタンPL,停止ボタンS
T,早送りボタンFF,早戻しボタンREW,Iマーク
ボタンI,EマークボタンEの内のいくつかのボタンを
同時に押すことで代用されるボタンである。
【0058】次に、上記ステップS13における録音処
理のサブルーチンについて、図6に示すフローチャート
を参照して詳細に説明する。
【0059】上記主制御回路8は、録音ボタンRECが
押されたことを検出するとこの録音処理のサブルーチン
に移り、まず、ピットレート切り替えボタンRATEが
どちらに選択されているか、すなわち録音モードを検出
する(ステップS31)。次に、主制御回路8は、この
RATE選択情報、録音感度情報等の録音モードをコマ
ンドとしてデジタル信号処理部5(DSP)へ転送する
(ステップ32)。そして、内部記憶部に記憶している
インデックス情報(動作位置情報)より、記録媒体10
の音声データ部10Bにおける録音スタート位置を求
め、そのスタート位置を示す情報をインデックス部10
Aに操作開始位置情報10A1として書き込む(ステッ
プ33)。
【0060】次に、デジタル信号処理部5は、ある所定
時間長の音声データ(フレーム)が有音か無音かの判定
を行い、同時に符号化を行う(ステップS34)。そし
て、主制御回路8は、データ転送された符号化データの
書き込むべきアドレスを、内部記憶部に記憶している動
作位置情報より算出し、アドレス制御回路9へ出力する
(ステップS35)。
【0061】これと同時に、主制御回路8において、デ
ジタル信号処理部5よりデータ転送された符号化データ
が上記記録媒体10に転送され、上記アドレス制御回路
9の制御により音声データ部10Bに記録される。次
に、主制御回路8は、内部記憶部に記憶している動作位
置情報を更新し、その更新した値に、インデックス部1
0Aの操作終了位置情報10A2および動作位置情報1
0A3を更新する(ステップ36)。
【0062】そして、主制御回路8は、停止ボタンST
が押されているか否かを検出し(ステップS37)、押
されていなければ上記ステップS34へ移行する。ま
た、停止ボタンSTが押されていれば、終了位置を確定
して、この録音処理のサブルーチンを終了する。
【0063】本実施形態の音声記録再生装置は上述した
録音処理の際、上記デジタル信号処理部5の内部におい
て、音声データを符号化するためにCELP(Code
Excited LPC)符号化(分析合成形符号
化)方式を採用している。このCELP方式は、上記フ
レームを単位として分析したLPC合成フィルタの音源
信号を、種々の波形パターンから成るコードブックを用
いてきわめて効率的にベクトル量子化をする方式であ
る。
【0064】符号化されるデータは各フレームに対して
RATE選択情報、有音無音情報、10次のLPC係数
のインデックス情報、LPC合成フィルタによって合成
するための駆動信号源を作成するためのインデックス情
報とする。この方式により予測された波形と所定区間内
の音声信号との差を残差信号として、この残差信号と所
定区間内音声信号の相互相関をとり、これを所定区間内
の音声信号の自己相関で割った場合に、0.81以下の
ときは有音で、0.81を越えるときは無音とする。
【0065】この録音処理の際に、音声データ部に書き
込まれるべきデータのビット配分は図3に示すように通
常ビットレート時は7.5kビット/秒であり、低ビッ
トレート時は4.9kビット/秒となるように1フレー
ム毎に書き込まれていく。
【0066】次に、上記デジタル信号処理部5における
符号化処理と、有音・無音の判定処理について図7に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0067】まず、音声データをA/D変換回路4より
入力し、フレーム入力処理(24ms間をサンプリング
周波数8kHzでサンプルされたデータを1フレームと
する)を行う(ステップS40)。次に、このサンプル
されたデータにプリエンファシスや、ハミング窓掛け処
理の前処理を行う(ステップS41)。そして、前述し
たような分析合成形符号化処理を行う(ステップS4
2)。
【0068】この処理より現在のフレームの音声エネル
ギー(自己相関)や残差波形との相互相関が求められ
る。このとき、前述の方法により、有音・無音のエネル
ギー計算が行われる(ステップS43)。また、上記有
音・無音の条件式から判定し(ステップS44)、有無
であれば有音・無音フラグを“1”にセット(ステップ
S45)し、無音であれば有音・無音フラグを“0”に
リセット(ステップS46)し、該処理を終了する。
【0069】次に、上記ステップS15における再生処
理(再生モード)のサブルーチンについて、図8に示す
フローチャートを参照して詳細に説明する。
【0070】主制御回路8は、再生ボタンPLが押され
ていることを検出すると再生処理(再生モード)のサブ
ルーチンに移り、まず、主制御回路8からデジタル信号
処理部5(DSP)に音量ボリューム値情報等の音声再
生モードをコマンドとして転送する(ステップS5
0)。次に、主制御回路8は、記録媒体10の音声デー
タ部10Bの読み出し位置をインデックス情報部10A
の動作位置情報より得て、駆動回路14を制御してその
位置を表示器15に表示する。その後、主制御回路8
は、記録媒体10の音声データ部10Bから音声メッセ
ージファイル読み込みを行うため、内部記憶部に記憶し
ている動作回路位置情報より算出したアドレスをアドレ
ス制御回路9に出力する(ステップ51)。
【0071】これにより、記録媒体10の音声データ部
10Bより1フレームの符号化データが主制御回路8に
読み込まれる(ステップ52)。該主制御回路8は、こ
の読み込んだ1フレーム分の符号化データをデジタル信
号処理部5(DSP)に転送し(ステップS53)、1
フレーム分の合成処理を行い、D/A変換器11に出力
してスピーカ13より音を出力する。
【0072】さらに、上記主制御回路8は、内部記憶部
に記憶している再生位置(動作位置)情報を更新し、ま
たインデックス部10Aの動作位置情報10A3を更新
する(ステップS54)。その後、主制御回路8は、停
止ボタンST(STOPボタン)が押されているか否か
を検出し(ステップS55)、押されていれば停止モー
ドに移行するとと共にオートバックスペース処理を行
い、再生位置の変更を行ってこの再生処理を終了する。
また、上記ステップS55において、停止ボタンSTが
押されていなければ上記ステップS51へ戻って、再生
処理(再生モード)を続ける。
【0073】次に、上記ステップS56におけるオート
バックスペース処理のサブルーチンについて、図9に示
すフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0074】上記図8に示した再生処理(再生モード)
において、上記主制御回路8は停止ボタンSTが押され
ていることを検出すると該再生処理を停止して停止モー
ドに移りオートバックスペース処理を行う。
【0075】いま、現在の再生位置は最後に合成処理が
行われたフレームの次のフレームの先端位置に位置して
いる。この現在の再生位置を最後に再生されたフレーム
の位置に更新(ステップS60)する。このフレームの
位置を基準として1フレーム前に再生位置を更新し、こ
のフレームの有音・無音フラグのビットをチェックする
(ステップS62)。もし“0”にセットされていれば
無音であると判定し、無音数をカウントする初期値が
“0”の内部カウンタnをインクリメントする(ステッ
プS63)。
【0076】ここで上記内部カウンタnの値が2より大
きい値、つまり2フレーム(24×2ms)以上連続し
て無音が続いた場合、ステップS61に戻り、そうでな
ければ該内部カウンタnが2であるか否かの判定を行う
(ステップS65)。ここで、該内部カウンタnが2で
あれば音節数をカウントする初期値が“0”である内部
カウンタcをインクリメントする(ステップS66)。
また、上記ステップS65において、上記内部カウンタ
nが2でなけばステップS61に戻る。
【0077】上記内部カウンタcは音節数のカウンタで
あり、上記戻し量設定ボタン30A,30B(図4参
照)の何れかのボタンを押すことによって設定できるよ
うになっている。すなわち、戻し量を1音節の正数倍で
設定できるようになっている。上述したように上記戻し
量設定ボタン30A,30Bは上記オートバックスペー
スボリュームABSに連動するようになっており、さら
に、主制御回路8において該オートバックスペースボリ
ュームABSの変化量を検出するようになっている。そ
して、該戻し量設定ボタン30A,30Bのうちボタン
30Aを一回押す毎に戻し音節数がデクリメントするよ
うになっている。
【0078】また、この音節数の変化に伴い、主制御回
路8はLCDディスプレイで構成された表示器15を制
御して、該LCDディスプレイの上部に配設された、戻
し音節数に対応するマークが消えるよう設定するように
なっている。
【0079】一方、上記戻し量設定ボタン30Bを一回
押す毎に、戻し音節数がインクリメントするようになっ
ており、これに伴い主制御回路8は表示器15上の上記
戻し音節数に対応するマークが点灯するように制御す
る。
【0080】なお、上記表示器15において、現在点灯
しているマークの数がオートバックスペースの戻し音節
数を表わしている。
【0081】図9に戻って、主制御回路8は、ステップ
S67において上記内部カウンタcの値と戻し音節数と
が等しいか否かの比較を行う。ここで、内部カウンタc
の値と戻し音節数とが同じであれば現在の再生位置は設
定した音節数だけ戻った位置にあるとして、オートバッ
クスペース処理を終了する。
【0082】また、上記ステップS67において、内部
カウンタcの値と戻し音節数とが等しくなければ上記ス
テップS61に戻り、さらに、ステップS62において
有音であると判定されると上記内部カウンタnをクリア
して(ステップS68)、ステップS61に戻って処理
をつづける。
【0083】なお、本実施形態においては、主制御回路
8によるオートバックスペース処理は、再生モードから
停止モードに移行した際に行うようにしているが、これ
に限らず、停止モードから再生モードに移行した際に現
在位置を変更するようにしても良い。
【0084】このように、本実施形態によると、次に再
生する音声が無音部から始まることになり非常に聞きや
すくなる。また、使用者にとって適切な戻し位置を設定
することができ、さらに、視覚的に設定が可能であり、
音節数の設定操作が簡単になる。
【0085】[付記]以上詳述した如き本発明の実施形態
によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、 (1) 音声情報が所定の長さ単位で有音部と無音部と
を区別してデジタル記録された記録媒体から無音部を検
出する無音部検出手段と、再生モードと停止モード間の
移行に伴い停止位置から現在位置を所定量戻す現在位置
変更手段と、この現在位置変更手段による戻し位置が無
音部となるように制御する制御手段と、を具備したこと
を特徴とするオートバックスペース装置。
【0086】(2) 上記現在位置変更手段による戻し
量が1音節の正数倍である上記(1)に記載のオートバ
ックスペース装置。
【0087】(3) 上記現在位置変更手段による戻し
量の設定を予め行うための戻し量調節手段を有する上記
(1)または(2)に記載のオートバックスペース装
置。
【0088】(4) 上記戻し量を表示する表示手段を
有する上記(3)に記載のオートバックスペース装置。
【0089】(5) 分析合成型の音声符号化・復号化
手段を有する上記(1)ないし(4)に記載のオートバ
ックスペース装置。
【0090】上記(1)に記載のオートバックスペース
装置によると、次に再生する音声が無音部から始まるこ
とになり非常に聞きやすくなる。
【0091】上記(2)に記載のオートバックスペース
装置によると、戻し位置が音節毎に区切られるので、再
生する音声がより聞きやすくなる。
【0092】上記(3)に記載のオートバックスペース
装置によると、使用者にとって適切な戻し位置を設定す
ることができる。
【0093】上記(4)に記載のオートバックスペース
装置によると、さらに、視覚的に設定が可能であり、音
節数の設定操作が簡単になる。
【0094】上記(5)に記載のオートバックスペース
装置によると、より正確に戻し位置を検出できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、適切な戻し位置を得ることができる、使い
勝手のよいオートバックスペース装置を提供できる。
【0096】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、より適切な戻し位置
を得ることができるオートバックスペース装置を提供で
きる。
【0097】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加え、よ
り使い勝手のよいオートバックスペース装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である音声記録再生装置の
構成を示すブロック回路である。
【図2】上記実施形態の音声記録再生装置における記録
媒体の記録構成を示した説明図である。
【図3】上記実施形態の音声記録再生装置において、音
声データ部に書き込まれるべきデータのビット配分を示
した説明図である。
【図4】上記実施形態の音声記録再生装置における表示
器、戻し量設定ボタンおよびその周辺部を示した正面図
である。
【図5】上記実施形態の音声記録再生装置の動作を示し
たフローチャートである。
【図6】上記実施形態の音声記録再生装置における録音
処理のサブルーチンを示したフローチャートである。
【図7】上記実施形態の音声記録再生装置におけるデジ
タル信号処理部の符号化処理および有音・無音判定処理
を示したフローチャートである。
【図8】上記実施形態の音声記録再生装置における再生
処理のサブルーチンを示したフローチャートである。
【図9】上記実施形態の音声記録再生装置におけるオー
トバックスペース処理のサブルーチンを示したフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…マイクロホン 2…マイクアンプ 3…ローパスフィルタ 4…A/D変換器 5…デジタル信号処理部 6…制御回路 7…データI/Oバッファ 8…主制御回路 9…アドレス制御回路 10…記録媒体 14…駆動回路 15…表示器 30A,30B…戻し量設定ボタン ABS…オートバックスペースボリューム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声情報が所定の長さ単位で有音部と無
    音部とを区別してデジタル記録された記録媒体から無音
    部を検出する無音部検出手段と、 再生モードと停止モード間の移行に伴い停止位置から現
    在位置を所定量戻す現在位置変更手段と、 この現在位置変更手段による戻し位置が無音部となるよ
    うに制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とするオートバックスペース装
    置。
  2. 【請求項2】 上記現在位置変更手段による戻し量が1
    音節の正数倍である請求項1に記載のオートバックスペ
    ース装置。
  3. 【請求項3】 上記現在位置変更手段による戻し量の設
    定を予め行うための戻し量調節手段を有する請求項1ま
    たは請求項2に記載のオートバックスペース装置。
JP7229026A 1995-09-06 1995-09-06 オートバックスペース装置 Withdrawn JPH0973686A (ja)

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