JPH0973623A - 情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
情報記録媒体及びその製造方法Info
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- JPH0973623A JPH0973623A JP22561895A JP22561895A JPH0973623A JP H0973623 A JPH0973623 A JP H0973623A JP 22561895 A JP22561895 A JP 22561895A JP 22561895 A JP22561895 A JP 22561895A JP H0973623 A JPH0973623 A JP H0973623A
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- Japan
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- thin film
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- magnetic
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行性が良好で、導電性に優れ、塵や埃が付
着し難く、再生特性に優れた情報記録媒体を提供するこ
とである。 【解決手段】 支持体と、この支持体の一面側に設けら
れたフィラー及びバインダを含有する表面に凹凸が形成
された下塗り層と、この下塗り層上に設けられた金属薄
膜層と、前記支持体の他面側に設けられた記録層とを具
備してなる情報記録媒体。
着し難く、再生特性に優れた情報記録媒体を提供するこ
とである。 【解決手段】 支持体と、この支持体の一面側に設けら
れたフィラー及びバインダを含有する表面に凹凸が形成
された下塗り層と、この下塗り層上に設けられた金属薄
膜層と、前記支持体の他面側に設けられた記録層とを具
備してなる情報記録媒体。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金属薄膜型
の磁気記録媒体に関する。
の磁気記録媒体に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】磁気テープ等の磁気記
録媒体は、支持体の一面にバックコート層を、他面に磁
性層を設けた構造である。尚、これらの磁気記録媒体
は、磁性塗料を塗布手段によって設けた塗布型のもの
と、磁性金属を蒸着やスパッタ等の乾式メッキ手段（薄
膜形成手段）によって設けた金属薄膜型のものとに大別
できる。ところで、磁性層が金属薄膜型の磁気記録媒体
は、磁性層にバインダを含まないことから、磁性材料の
充填密度が高く、高密度記録に適したものである。
録媒体は、支持体の一面にバックコート層を、他面に磁
性層を設けた構造である。尚、これらの磁気記録媒体
は、磁性塗料を塗布手段によって設けた塗布型のもの
と、磁性金属を蒸着やスパッタ等の乾式メッキ手段（薄
膜形成手段）によって設けた金属薄膜型のものとに大別
できる。ところで、磁性層が金属薄膜型の磁気記録媒体
は、磁性層にバインダを含まないことから、磁性材料の
充填密度が高く、高密度記録に適したものである。
【０００３】この磁性層が金属薄膜型の磁気記録媒体に
あっても、バックコート層が塗布型のものと金属薄膜型
のものとが有る。しかし、最近、バックコート層を金属
薄膜型のものにしようとする試みが増大している。しか
し、金属薄膜型のバックコート層にも大きな問題が有
る。すなわち、蒸着等によって設けた金属薄膜型バック
コート層の表面は平滑であり過ぎ、この為、走行に際し
て走行ガイド系との間で貼り付きが起き、走行性が低下
する。
あっても、バックコート層が塗布型のものと金属薄膜型
のものとが有る。しかし、最近、バックコート層を金属
薄膜型のものにしようとする試みが増大している。しか
し、金属薄膜型のバックコート層にも大きな問題が有
る。すなわち、蒸着等によって設けた金属薄膜型バック
コート層の表面は平滑であり過ぎ、この為、走行に際し
て走行ガイド系との間で貼り付きが起き、走行性が低下
する。
【０００４】そこで、走行性改善の為の摩擦係数を低減
させる為の工夫が色々考えられている。例えば、 潤
滑剤の使用、 支持体にフィラーを混入しておき、予
め、表面を粗しておき、その上に形成される金属薄膜型
バックコート層の表面も粗いようにする等が考えられて
いる。
させる為の工夫が色々考えられている。例えば、 潤
滑剤の使用、 支持体にフィラーを混入しておき、予
め、表面を粗しておき、その上に形成される金属薄膜型
バックコート層の表面も粗いようにする等が考えられて
いる。
【０００５】しかし、これらのものは充分でなかった。
前記の問題点に対する研究を鋭意押し進めて行った結
果、最も簡単にして、確実なのは、金属薄膜型バックコ
ート層の下に凹凸を有する下塗り層を設けておけば、こ
の凹凸度が金属薄膜型バックコート層表面にも転写さ
れ、走行に際して走行ガイド系との間で貼り付きが起き
ず、走行性が良好であろうことに気付いた。
前記の問題点に対する研究を鋭意押し進めて行った結
果、最も簡単にして、確実なのは、金属薄膜型バックコ
ート層の下に凹凸を有する下塗り層を設けておけば、こ
の凹凸度が金属薄膜型バックコート層表面にも転写さ
れ、走行に際して走行ガイド系との間で貼り付きが起き
ず、走行性が良好であろうことに気付いた。
【０００６】この知見を基にして本発明が達成されたも
のであり、本発明の第１の目的は、走行性が良好な情報
記録媒体を提供することである。本発明の第２の目的
は、導電性に優れ、塵や埃が付着し難く、再生特性に優
れた情報記録媒体を提供することである。本発明の第３
の目的は、表裏のバランスがとれ、記録・再生に悪影響
を引き起こす反りがない情報記録媒体を提供することで
ある。
のであり、本発明の第１の目的は、走行性が良好な情報
記録媒体を提供することである。本発明の第２の目的
は、導電性に優れ、塵や埃が付着し難く、再生特性に優
れた情報記録媒体を提供することである。本発明の第３
の目的は、表裏のバランスがとれ、記録・再生に悪影響
を引き起こす反りがない情報記録媒体を提供することで
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、支
持体と、この支持体の一面側に設けられたフィラー及び
バインダを含有する表面に凹凸が形成された下塗り層
と、この下塗り層上に設けられた金属薄膜層と、前記支
持体の他面側に設けられた記録層とを具備してなること
を特徴とする情報記録媒体によって達成される。
持体と、この支持体の一面側に設けられたフィラー及び
バインダを含有する表面に凹凸が形成された下塗り層
と、この下塗り層上に設けられた金属薄膜層と、前記支
持体の他面側に設けられた記録層とを具備してなること
を特徴とする情報記録媒体によって達成される。
【０００８】又、支持体と、この支持体の一面側に設け
られたフィラー及びバインダを含有する表面にグラビア
パターンに応じた凹凸が形成されたグラビアコーター層
と、このグラビアコーター層上に設けられた金属薄膜層
と、前記支持体の他面側に設けられた記録層とを具備し
てなることを特徴とする情報記録媒体によって達成され
る。
られたフィラー及びバインダを含有する表面にグラビア
パターンに応じた凹凸が形成されたグラビアコーター層
と、このグラビアコーター層上に設けられた金属薄膜層
と、前記支持体の他面側に設けられた記録層とを具備し
てなることを特徴とする情報記録媒体によって達成され
る。
【０００９】又、フィラー及びバインダを含有し、表面
にグラビアパターンに応じた凹凸を有する下塗り層をグ
ラビアコーターにより支持体の一面側に設ける下塗り層
形成工程と、前記下塗り層の上に薄膜形成手段で金属薄
膜層を設ける金属薄膜層形成工程と、支持体の他面側に
記録層を設ける記録層形成工程とを具備することを特徴
とする情報記録媒体の製造方法によって達成される。
にグラビアパターンに応じた凹凸を有する下塗り層をグ
ラビアコーターにより支持体の一面側に設ける下塗り層
形成工程と、前記下塗り層の上に薄膜形成手段で金属薄
膜層を設ける金属薄膜層形成工程と、支持体の他面側に
記録層を設ける記録層形成工程とを具備することを特徴
とする情報記録媒体の製造方法によって達成される。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の情報記録媒体は、支持体
と、この支持体の一面側に設けられたフィラー及びバイ
ンダを含有する表面に凹凸が形成された下塗り層と、こ
の下塗り層上に設けられた金属薄膜層と、前記支持体の
他面側に設けられた記録層とを具備したものである。
と、この支持体の一面側に設けられたフィラー及びバイ
ンダを含有する表面に凹凸が形成された下塗り層と、こ
の下塗り層上に設けられた金属薄膜層と、前記支持体の
他面側に設けられた記録層とを具備したものである。
【００１１】特に、支持体と、この支持体の一面側に設
けられたフィラー及びバインダを含有する表面にグラビ
アパターンに応じた凹凸が形成されたグラビアコーター
層と、このグラビアコーター層上に設けられた金属薄膜
層と、前記支持体の他面側に設けられた記録層とを具備
したものである。又、フィラー及びバインダを含有し、
表面にグラビアパターンに応じた凹凸を有する下塗り層
をグラビアコーターにより支持体の一面側に設ける下塗
り層形成工程と、前記下塗り層の上に薄膜形成手段で金
属薄膜層を設ける金属薄膜層形成工程と、支持体の他面
側に記録層を設ける記録層形成工程とを具備する。
けられたフィラー及びバインダを含有する表面にグラビ
アパターンに応じた凹凸が形成されたグラビアコーター
層と、このグラビアコーター層上に設けられた金属薄膜
層と、前記支持体の他面側に設けられた記録層とを具備
したものである。又、フィラー及びバインダを含有し、
表面にグラビアパターンに応じた凹凸を有する下塗り層
をグラビアコーターにより支持体の一面側に設ける下塗
り層形成工程と、前記下塗り層の上に薄膜形成手段で金
属薄膜層を設ける金属薄膜層形成工程と、支持体の他面
側に記録層を設ける記録層形成工程とを具備する。
【００１２】本発明の情報記録媒体（特に、磁気記録媒
体）に用いられる支持体としては、磁性を有するもので
も、非磁性のものでも良い。代表的なものとして、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレンビスフェノキ
シカルボキシレート等のポリエステル類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
アセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオ
ネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリアミド、ポリカー
ボネート等の非磁性のプラスチック材料が挙げられる。
勿論、これらに限定されるものではない。
体）に用いられる支持体としては、磁性を有するもので
も、非磁性のものでも良い。代表的なものとして、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレンビスフェノキ
シカルボキシレート等のポリエステル類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
アセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオ
ネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリアミド、ポリカー
ボネート等の非磁性のプラスチック材料が挙げられる。
勿論、これらに限定されるものではない。
【００１３】支持体面の所謂バックコート面上には、グ
ラビアコーターによりフィラー及びバインダを含有する
塗料が塗布される。バックコート面上に設けられる下塗
り層の厚さは、塗布直後で１μｍ〜５μｍ程度である。
このバックコート面上に設けた下塗り層に対してはスム
ージングを行わない。磁気記録媒体のバックコート層の
下塗り層として好ましいグラビアパターンを図１（ａ）
〜（ｄ）に示す。（ａ）は磁気記録媒体の走行方向に対
して直交する方向に溝（凹凸パターン）を有するもの、
（ｂ）は磁気記録媒体の走行方向に沿った方向に溝（凹
凸パターン）を有するもの、（ｃ）は磁気記録媒体の走
行方向に対して斜め方向に溝（凹凸パターン）を有する
もの、（ｄ）は斑点状の凸パターンを有するものであ
る。これらの中でも、（ｂ）や（ｃ）の如く、磁気記録
媒体の走行方向に対して垂直以外の角度の連続パターン
を持つものが特に好ましい。これは、（ａ）や（ｄ）の
パターンのものでは、走行系のガイドピンに引っ掛か
り、走行性が低下する恐れが有るからによる。尚、同じ
理由から、（ｃ）のパターンでも、傾斜ピンが有る走行
系では、傾斜ピンと平行にないパターンのものが好まし
い。グラビアパターンの高さｈは０．０１μｍ〜１μｍ
程度である。又、グラビアパターンにおける線間隔ｌは
０．１ｍｍ〜１ｍｍ程度である。
ラビアコーターによりフィラー及びバインダを含有する
塗料が塗布される。バックコート面上に設けられる下塗
り層の厚さは、塗布直後で１μｍ〜５μｍ程度である。
このバックコート面上に設けた下塗り層に対してはスム
ージングを行わない。磁気記録媒体のバックコート層の
下塗り層として好ましいグラビアパターンを図１（ａ）
〜（ｄ）に示す。（ａ）は磁気記録媒体の走行方向に対
して直交する方向に溝（凹凸パターン）を有するもの、
（ｂ）は磁気記録媒体の走行方向に沿った方向に溝（凹
凸パターン）を有するもの、（ｃ）は磁気記録媒体の走
行方向に対して斜め方向に溝（凹凸パターン）を有する
もの、（ｄ）は斑点状の凸パターンを有するものであ
る。これらの中でも、（ｂ）や（ｃ）の如く、磁気記録
媒体の走行方向に対して垂直以外の角度の連続パターン
を持つものが特に好ましい。これは、（ａ）や（ｄ）の
パターンのものでは、走行系のガイドピンに引っ掛か
り、走行性が低下する恐れが有るからによる。尚、同じ
理由から、（ｃ）のパターンでも、傾斜ピンが有る走行
系では、傾斜ピンと平行にないパターンのものが好まし
い。グラビアパターンの高さｈは０．０１μｍ〜１μｍ
程度である。又、グラビアパターンにおける線間隔ｌは
０．１ｍｍ〜１ｍｍ程度である。
【００１４】下塗り層に用いることが出来るバインダと
しては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂または反応型樹脂
やこれらの混合物を併用することが出来る。例えば、塩
化ビニル系の樹脂などが挙げられる。その他にも、特開
昭５７−１６２１２８号公報に記載の樹脂が挙げられ
る。又、フィラーは、例えばカーボン、チタン、アルミ
ナ、炭酸カルシウム等の無機系粒子や、プラスチックビ
ーズ等の有機系粒子が挙げられる。このような中から選
ばれるフィラーの大きさは、直径が０．０１〜１０μｍ
（望ましくは、０．０５〜０．５μｍ）程度のものが好
ましい。前記バインダとフィラーとは、バインダ１００
重量部に対して１〜２０重量部の割合が好ましい。
しては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂または反応型樹脂
やこれらの混合物を併用することが出来る。例えば、塩
化ビニル系の樹脂などが挙げられる。その他にも、特開
昭５７−１６２１２８号公報に記載の樹脂が挙げられ
る。又、フィラーは、例えばカーボン、チタン、アルミ
ナ、炭酸カルシウム等の無機系粒子や、プラスチックビ
ーズ等の有機系粒子が挙げられる。このような中から選
ばれるフィラーの大きさは、直径が０．０１〜１０μｍ
（望ましくは、０．０５〜０．５μｍ）程度のものが好
ましい。前記バインダとフィラーとは、バインダ１００
重量部に対して１〜２０重量部の割合が好ましい。
【００１５】支持体の一方の下塗り層の上には金属薄膜
層が、他方には磁性金属薄膜層が蒸着法、直流スパッタ
法、交流スパッタ法、高周波スパッタ法、直流マグネト
ロンスパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ法、イオ
ンビームスパッタ法などの各種の乾式メッキ手段で設け
られる。バックコート層を構成する金属薄膜層の材料と
しては、例えばＣｕ−Ａｌ−Ｘ（但し、ＸはＭｎ，Ｆ
ｅ，Ｎｉの群の中から選ばれる一つ、若しくは二つ以
上）系合金を用いることが出来る。尚、Ｃｕ−Ａｌ−Ｘ
系合金を用いる場合には、Ａｌ含有量は５〜１５ｗｔ％
であり、Ｘ含有量が５ｗｔ％以下であることが好まし
い。特に、好ましくはＣｕ含有量は８５〜９１ｗｔ％、
Ａｌ含有量は６〜１２ｗｔ％、Ｍｎ含有量が１〜２ｗｔ
％で、Ｆｅ含有量が１〜３ｗｔ％で、Ｎｉ含有量が１〜
５ｗｔ％であり、Ｍｎ，Ｆｅ，Ｎｉの総含有量が３〜７
ｗｔ％であることが好ましい。この金属薄膜層の厚さ
は、後述の記録層の厚さとほぼ同じ程度であれば良い。
層が、他方には磁性金属薄膜層が蒸着法、直流スパッタ
法、交流スパッタ法、高周波スパッタ法、直流マグネト
ロンスパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ法、イオ
ンビームスパッタ法などの各種の乾式メッキ手段で設け
られる。バックコート層を構成する金属薄膜層の材料と
しては、例えばＣｕ−Ａｌ−Ｘ（但し、ＸはＭｎ，Ｆ
ｅ，Ｎｉの群の中から選ばれる一つ、若しくは二つ以
上）系合金を用いることが出来る。尚、Ｃｕ−Ａｌ−Ｘ
系合金を用いる場合には、Ａｌ含有量は５〜１５ｗｔ％
であり、Ｘ含有量が５ｗｔ％以下であることが好まし
い。特に、好ましくはＣｕ含有量は８５〜９１ｗｔ％、
Ａｌ含有量は６〜１２ｗｔ％、Ｍｎ含有量が１〜２ｗｔ
％で、Ｆｅ含有量が１〜３ｗｔ％で、Ｎｉ含有量が１〜
５ｗｔ％であり、Ｍｎ，Ｆｅ，Ｎｉの総含有量が３〜７
ｗｔ％であることが好ましい。この金属薄膜層の厚さ
は、後述の記録層の厚さとほぼ同じ程度であれば良い。
【００１６】記録層は、磁気記録媒体として用いる場合
には磁性金属層である。磁性金属層の材料としては、例
えばＦｅ，Ｃｏ，Ｎｉ等の金属の他に、Ｃｏ−Ｎｉ合
金、Ｃｏ−Ｐｔ合金、Ｃｏ−Ｎｉ−Ｐｔ合金、Ｆｅ−Ｃ
ｏ合金、Ｆｅ−Ｎｉ合金、Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ合金、Ｆｅ
−Ｃｏ−Ｂ合金、Ｃｏ−Ｎｉ−Ｆｅ−Ｂ合金、Ｃｏ−Ｃ
ｒ合金、あるいはこれらにＡｌ等の金属を含有させたも
の等が用いられる。尚、磁性金属層の厚さは、例えば８
００〜５０００Å程度であることが好ましい。
には磁性金属層である。磁性金属層の材料としては、例
えばＦｅ，Ｃｏ，Ｎｉ等の金属の他に、Ｃｏ−Ｎｉ合
金、Ｃｏ−Ｐｔ合金、Ｃｏ−Ｎｉ−Ｐｔ合金、Ｆｅ−Ｃ
ｏ合金、Ｆｅ−Ｎｉ合金、Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ合金、Ｆｅ
−Ｃｏ−Ｂ合金、Ｃｏ−Ｎｉ−Ｆｅ−Ｂ合金、Ｃｏ−Ｃ
ｒ合金、あるいはこれらにＡｌ等の金属を含有させたも
の等が用いられる。尚、磁性金属層の厚さは、例えば８
００〜５０００Å程度であることが好ましい。
【００１７】記録層の上には保護層が設けられても良
い。保護層の材料としては、例えばＡｌ，Ｓｉ，Ｔｉ，
Ｃｒ，Ｚｒ，Ｎｂ，Ｍｏ，Ｔａ，Ｗ等の金属の酸化物、
窒化物、炭化物などが挙げられる。更に、カーボンある
いはボロンナイトライド等も用いることが出来る。中で
も、ダイヤモンドライクカーボンは好ましい。又、潤滑
剤、例えばパーフルオロポリエーテルが表面に付けられ
る。
い。保護層の材料としては、例えばＡｌ，Ｓｉ，Ｔｉ，
Ｃｒ，Ｚｒ，Ｎｂ，Ｍｏ，Ｔａ，Ｗ等の金属の酸化物、
窒化物、炭化物などが挙げられる。更に、カーボンある
いはボロンナイトライド等も用いることが出来る。中で
も、ダイヤモンドライクカーボンは好ましい。又、潤滑
剤、例えばパーフルオロポリエーテルが表面に付けられ
る。
【００１８】
【実施例１】図２は本発明に係る情報記録媒体（磁気テ
ープ）の概略断面図、図３はグラビアコーターの概略
図、図４は金属薄膜層や磁性金属層形成用の斜め蒸着装
置の概略図である。図３中、１は支持体（ＰＥＴフィル
ム）、１２は２００本／インチの割合で、深さが５０μ
ｍのメツシュが形成されたグラビアロール、１３は下塗
り層用塗料、１４はドクターブレード、１５は支持体１
をグラビアロール１２に圧着させ、グラビアパターン内
の下塗り層用塗料を支持体１に転写させる為のゴムロー
ルである。
ープ）の概略断面図、図３はグラビアコーターの概略
図、図４は金属薄膜層や磁性金属層形成用の斜め蒸着装
置の概略図である。図３中、１は支持体（ＰＥＴフィル
ム）、１２は２００本／インチの割合で、深さが５０μ
ｍのメツシュが形成されたグラビアロール、１３は下塗
り層用塗料、１４はドクターブレード、１５は支持体１
をグラビアロール１２に圧着させ、グラビアパターン内
の下塗り層用塗料を支持体１に転写させる為のゴムロー
ルである。
【００１９】図４中、１は支持体、２ａは支持体１の供
給側ロール、２ｂは支持体１の巻取側ロール、３は冷却
キャンロール、４はルツボ、５は金属薄膜層（又は磁性
金属層）形成用の金属材料、６は防着板、７は酸素ガス
供給ノズル、８は電子銃、９は真空槽である。尚、これ
らの塗布装置及び斜め蒸着装置、並びに使用方法は良く
知られているから、詳細な説明を省略する。
給側ロール、２ｂは支持体１の巻取側ロール、３は冷却
キャンロール、４はルツボ、５は金属薄膜層（又は磁性
金属層）形成用の金属材料、６は防着板、７は酸素ガス
供給ノズル、８は電子銃、９は真空槽である。尚、これ
らの塗布装置及び斜め蒸着装置、並びに使用方法は良く
知られているから、詳細な説明を省略する。
【００２０】先ず、図４の斜め蒸着装置により、支持体
１の表面に磁性金属（Ｃｏ−Ｎｉ）層２１を設けた。こ
の後、図３に示すグラビアコーターによりＰＥＴフィル
ム１の裏面（バックコート面）に下塗り層２２を設け
た。この下塗り層２２を構成する塗料は、ポリウレタン
樹脂２重量部、ニトロセルロース０．５重量部、フィラ
ー（直径２０ｎｍの炭酸カルシウム）２．５重量部、メ
チルエチルケトンとトルエンとアノンとの等量混合溶液
９５重量部からなる。
１の表面に磁性金属（Ｃｏ−Ｎｉ）層２１を設けた。こ
の後、図３に示すグラビアコーターによりＰＥＴフィル
ム１の裏面（バックコート面）に下塗り層２２を設け
た。この下塗り層２２を構成する塗料は、ポリウレタン
樹脂２重量部、ニトロセルロース０．５重量部、フィラ
ー（直径２０ｎｍの炭酸カルシウム）２．５重量部、メ
チルエチルケトンとトルエンとアノンとの等量混合溶液
９５重量部からなる。
【００２１】下塗り層２２の厚さはパターンの凸部の上
部までで０．６μｍである。そして、下塗り層２２に形
成されたグラビアパターンは図１（ｃ）に示すタイプの
もので、触針式段差計によればパターンの段差ｈは０．
３μｍであった。下塗り層２２が設けられた後、下塗り
層２２上に金属薄膜型のバックコート（Ｃｕ−Ａｌ）層
２３を設けた。尚、磁性金属層２１の厚さは０．２μ
ｍ、バックコート層２３の厚さは０．２μｍである。
部までで０．６μｍである。そして、下塗り層２２に形
成されたグラビアパターンは図１（ｃ）に示すタイプの
もので、触針式段差計によればパターンの段差ｈは０．
３μｍであった。下塗り層２２が設けられた後、下塗り
層２２上に金属薄膜型のバックコート（Ｃｕ−Ａｌ）層
２３を設けた。尚、磁性金属層２１の厚さは０．２μ
ｍ、バックコート層２３の厚さは０．２μｍである。
【００２２】この後、磁性金属層２１上に保護膜（ダイ
ヤモンドライクカーボン）を設け、そしてパーフルオロ
ポリエーテル系潤滑剤を塗布し、８ｍｍＶＴＲ用磁気テ
ープを得た。
ヤモンドライクカーボン）を設け、そしてパーフルオロ
ポリエーテル系潤滑剤を塗布し、８ｍｍＶＴＲ用磁気テ
ープを得た。
【００２３】
【実施例２】実施例１において、グラビアロール１２の
グラビアパターンが１００本／インチの割合のものを用
いた以外は実施例１に準じて行い、磁気テープを得た。
グラビアパターンが１００本／インチの割合のものを用
いた以外は実施例１に準じて行い、磁気テープを得た。
【００２４】
【比較例１】実施例１において、下塗り層２２を設けな
かった以外は実施例１に準じて行い、磁気テープを得
た。
かった以外は実施例１に準じて行い、磁気テープを得
た。
【００２５】
【特性】上記各例で得た磁気テープについて、動摩擦係
数μ及びカッピングを調べたので、その結果を表−１に
示す。 表−１ 動摩擦係数μ カッピング＊ 実施例１ ０．２１ ＋２４０μｍ 実施例２ ０．２４ −１０３０μｍ 比較例１ ０．３５ −２６５０μｍ ＊磁性層側に凸を＋、凹を−で表示
数μ及びカッピングを調べたので、その結果を表−１に
示す。 表−１ 動摩擦係数μ カッピング＊ 実施例１ ０．２１ ＋２４０μｍ 実施例２ ０．２４ −１０３０μｍ 比較例１ ０．３５ −２６５０μｍ ＊磁性層側に凸を＋、凹を−で表示
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば、走行性が良いものが得
られる。又、カッピングも適度なものであり、ヘッドタ
ッチが良い。
られる。又、カッピングも適度なものであり、ヘッドタ
ッチが良い。
【図１】（ａ）〜（ｄ）はバックコート層の下塗り層の
概略平面図
概略平面図
【図２】本発明に係る情報記録媒体（磁気テープ）の概
略断面図
略断面図
【図３】グラビアコーターの概略図
【図４】斜め蒸着装置の概略図
１ 支持体 ２１ 磁性金属層 ２２ 下塗り層 ２３ 金属薄膜型バックコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 准子 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内
Claims (3)
- 【請求項１】 支持体と、この支持体の一面側に設けら
れたフィラー及びバインダを含有する表面に凹凸が形成
された下塗り層と、この下塗り層上に設けられた金属薄
膜層と、前記支持体の他面側に設けられた記録層とを具
備してなることを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項２】 支持体と、この支持体の一面側に設けら
れたフィラー及びバインダを含有する表面にグラビアパ
ターンに応じた凹凸が形成されたグラビアコーター層
と、このグラビアコーター層上に設けられた金属薄膜層
と、前記支持体の他面側に設けられた記録層とを具備し
てなることを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項３】 フィラー及びバインダを含有し、表面に
グラビアパターンに応じた凹凸を有する下塗り層をグラ
ビアコーターにより支持体の一面側に設ける下塗り層形
成工程と、 前記下塗り層の上に薄膜形成手段で金属薄膜層を設ける
金属薄膜層形成工程と、 支持体の他面側に記録層を設ける記録層形成工程とを具
備することを特徴とする情報記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22561895A JPH0973623A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 情報記録媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22561895A JPH0973623A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 情報記録媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0973623A true JPH0973623A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16832146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22561895A Pending JPH0973623A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 情報記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0973623A (ja) |
-
1995
- 1995-09-01 JP JP22561895A patent/JPH0973623A/ja active Pending
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