JPH10228619A - 磁気記録媒体、及び磁気記録方法 - Google Patents

磁気記録媒体、及び磁気記録方法

Info

Publication number
JPH10228619A
JPH10228619A JP2635097A JP2635097A JPH10228619A JP H10228619 A JPH10228619 A JP H10228619A JP 2635097 A JP2635097 A JP 2635097A JP 2635097 A JP2635097 A JP 2635097A JP H10228619 A JPH10228619 A JP H10228619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic layer
magnetic
less
recording medium
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2635097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohide Mizunoya
博英 水野谷
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Akira Shiga
章 志賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2635097A priority Critical patent/JPH10228619A/ja
Publication of JPH10228619A publication Critical patent/JPH10228619A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生出力が高く、かつ、オーバーライト特性
に優れた技術を提供することである。 【解決手段】 支持体と磁性層とを具備した磁気記録媒
体において、前記磁性層の厚さは100nm以上、15
0nm以下であり、かつ、前記磁性層の面に垂直方向の
保磁力成分Hc⊥/前記磁性層の面に水平方向の保磁力
成分Hc‖が1.80以上、2.10以下である磁気記
録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生出力が高く、
かつ、記録信号の消去率が高い(オーバーライト特性に
優れた)磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ等の磁気記録媒体において
は、高密度記録化の要請から、支持体上に設けられる磁
性層として、バインダ樹脂を用いた塗布型のものではな
く、バインダ樹脂を用いない金属薄膜型のものが提案さ
れている。すなわち、無電解メッキ等の湿式メッキ手
段、真空蒸着やスパッタリングあるいはイオンプレーテ
ィング等の乾式メッキ手段により磁性層を形成した磁気
記録媒体が提案されている。そして、この種の磁気記録
媒体は磁性体の充填密度が高く、高密度記録に適したも
のである。
【0003】この種の磁気記録媒体において、磁性層の
面に垂直方向の保磁力成分Hc⊥/磁性層の面に水平方
向の保磁力成分Hc‖が1.2〜1.7の磁性層を有す
るものが提案(特公平5−61683号公報)されてい
る。そして、このものは、リング型磁気ヘッドにより高
密度記録再生で優れたS/Nを奏すると記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高密度記録
化に伴い、記録に際して用いられる信号の最短記録波長
は短くなって来ている。この為、一度書き込まれている
上から書き込んだ場合、前の記録が完全に消去されない
ことが有る。特に、記録波長が0.40μm以下の信号
が用いられた場合には、消去されない割合が高い。
【0005】従って、本発明が解決しようとする課題
は、再生出力が高く、かつ、オーバーライト特性に優れ
た技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、支持体と
磁性層とを具備した磁気記録媒体において、前記磁性層
の厚さは100nm以上、150nm以下であり、か
つ、前記磁性層の面に垂直方向の保磁力成分Hc⊥/前
記磁性層の面に水平方向の保磁力成分Hc‖が1.80
以上、2.10以下であることを特徴とする磁気記録媒
体によって解決される。
【0007】特に、支持体と磁性層とを具備した磁気記
録媒体において、前記磁性層の厚さは100nm以上、
150nm以下であり、かつ、前記磁性層の面に垂直方
向の保磁力成分Hc⊥/前記磁性層の面に水平方向の保
磁力成分Hc‖が1.80以上、2.10以下であり、
角型比Sqが0.90以上、1未満であることを特徴と
する磁気記録媒体によって解決される。
【0008】尚、磁性層は、Hc⊥が2100Oe以
上、2950Oe以下であり、Hc‖が1200Oe以
上、1600Oe以下のものが好ましい。又、飽和磁束
密度が5000G以上、7000G以下のものが好まし
い。そして、磁性層は一層タイプのものと、二層以上の
複数層が積層された積層タイプのものが有る。積層タイ
プの場合には、上層側の磁性層が下層側の磁性層より厚
いのが好ましい。特に、上層側の磁性層が下層側の磁性
層より2倍以上、6倍以下厚いのが好ましい。
【0009】尚、磁性層が複数層からなる場合、上記の
値は複数層全体によるものである。又、支持体は、その
厚さが3μm以上、5μm以下であるのが好ましい。そ
して、上記の磁気記録媒体に対して、最短記録波長λが
0.25μm以上、0.40μm以下の信号を用いて記
録することを特徴とする磁気記録方法によって、前記の
課題は解決される。
【0010】すなわち、上記のように構成させることに
よって、0.40μm以下の波長の信号でも磁性層の下
層部分まで進入でき、効率よく消磁できる。又、再生出
力も高いものが得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録媒体は、支持体
と磁性層とを具備した磁気記録媒体において、前記磁性
層の厚さは100nm以上、150nm以下(特に、1
10nm以上、130nm以下)であり、かつ、前記磁
性層の面に垂直方向の保磁力成分Hc⊥/前記磁性層の
面に水平で長手方向の保磁力成分Hc‖が1.80以
上、2.10以下(特に、1.85以上、2.05以
下)である。特に、支持体と磁性層とを具備した磁気記
録媒体において、前記磁性層の厚さは100nm以上、
150nm以下(特に、110nm以上、130nm以
下)であり、かつ、前記磁性層の面に垂直方向の保磁力
成分Hc⊥/前記磁性層の面に水平で長手方向の保磁力
成分Hc‖が1.80以上、2.10以下(特に、1.
85以上、2.05以下)であり、角型比Sqが0.9
0以上、1未満(特に、0.90以上、0.95以下)
である。Hc⊥は2100Oe以上、2950Oe以下
(特に、2500Oe以上、2900Oe以下)であ
り、Hc‖は1200Oe以上、1600Oe以下(特
に、1300Oe以上、1500Oe以下)である。飽
和磁束密度は5000G以上、7000G以下(特に、
5500G以上、6500G以下)である。磁性層は単
層または二層以上の複数層が積層された積層タイプであ
る。積層タイプの場合には、上層側の磁性層が下層側の
磁性層より厚い。特に、上層側の磁性層が下層側の磁性
層より2倍以上、6倍以下(特に、3倍以上、4倍以
下)厚い。支持体は、その厚さが3μm以上、5μm以
下である。
【0012】本発明の磁気記録方法は、上記の磁気記録
媒体に対して、最短記録波長λが0.25μm以上、
0.40μm以下の信号を用いて記録するものである。
以下、更に詳しく説明する。図1は、本発明になる磁気
記録媒体の概略断面図である。図1中、1は支持体であ
る。この支持体1は、磁性を有するものでも、非磁性の
ものでも良い。一般的には非磁性のものである。例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略
す。)等のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リスルフォン、ポリカーボネート、ポリプロピレン等の
オレフィン系の樹脂、セルロース系の樹脂、塩化ビニル
系の樹脂といったフレキシブルな高分子材料が用いられ
る。支持体1の厚さは、特に、3μm以上、5μm以下
である。
【0013】この非磁性の支持体1上に厚さが100n
m以上、150nm以下(特に、110nm以上、13
0nm以下)の磁性層2が設けられる。磁性層2は一つ
であっても良いが、二つ、あるいは三つ以上が積層され
たものであっても良い。尚、前記の厚さは、磁性層が積
層されている積層タイプの場合には合計の厚さである。
そして、積層タイプの場合には、上層側の磁性層が下層
側の磁性層より厚い。特に、上層側の磁性層が下層側の
磁性層より2倍以上、6倍以下(特に、3倍以上、4倍
以下)厚い。そして、磁性層が二層の積層タイプの場合
には、上層側の磁性層の厚さが80nm以上、130n
m以下、下層側の磁性層の厚さが20nm以上、50n
m以下、上層側の磁性層の厚さ/下層側の磁性層の厚さ
が2倍以上、6倍以下、磁性層の合計厚さは100nm
以上、150nm以下である。
【0014】磁性層2は、例えば図2に示す斜め蒸着装
置を用いて設けられる。図2中、1は支持体、10は冷
却キャンロール、11はルツボ、12はルツボ11に充
填された磁性金属、13は遮蔽板、14は酸素ガス供給
ノズル、15は電子銃である。そして、真空槽16内
を、例えば10-4〜10-6Torr程度に排気し、磁性
金属12に電子銃15からの電子ビームを照射して蒸発
させ、金属磁性粒子を堆積(斜め蒸着)させることによ
り金属薄膜型の磁性層2が設けられる。
【0015】磁性層2は、Hc⊥が2100Oe以上、
2950Oe以下(特に、2500Oe以上、2900
Oe以下)である。Hc‖は1200Oe以上、160
0Oe以下(特に、1300Oe以上、1500Oe以
下)である。そして、Hc⊥/Hc‖が1.80以上、
2.10以下(特に、1.85以上、2.05以下)で
ある。これは、Hc⊥/Hc‖が1.80未満である
と、高域での充分な出力が得られず、逆に、2.10を
越えた範囲では、オーバーライト特性が低下してしまう
からである。又、飽和磁束密度は5000G以上、70
00G以下(特に、5500G以上、6500G以下)
である。角型比Sqは0.90以上、1未満(特に、
0.90以上、0.95以下)である。この範囲の磁気
特性の時、再生出力が高く、かつ、オーバーライト特性
に優れたものとなる。上記の保磁力及び角型比、飽和磁
束密度を有する磁気記録媒体は、支持体1の走行速度、
電子銃15の出力、酸素ガス供給ノズル14からの酸素
ガス供給量などの諸条件を調整することにより得られ
る。例えば、先ず、酸素ガス供給量以外の条件をある値
に設定しておき、この後、酸素ガス供給量を微調整する
ことによって本発明の磁気記録媒体を得ることが出来
る。酸素ガス供給量を増加させると、保磁力は高くな
り、残留磁束密度は低くなる。逆に、酸素ガス供給量を
減少させると、保磁力は低くなり、残留磁束密度は高く
なる。具体的な条件は、個々の蒸着装置により異なる
が、本装置の場合、以下の実施例に示す設定値により目
的とする磁性膜が得られる。
【0016】磁性層2を構成する磁性金属12の材料と
しては、例えばFe,Co,Ni等の金属の他に、Co
−Ni合金、Co−Pt合金、Co−Ni−Pt合金、
Fe−Co合金、Fe−Ni合金、Fe−Co−Ni合
金、Fe−Co−B合金、Co−Ni−Fe−B合金、
Co−Cr合金、あるいはこれらに異種の金属を含有さ
せた合金が用いられる。尚、金属薄膜型の磁性層として
は、前記材料の窒化物(例えば、Fe−N,Fe−N−
O)や炭化物(例えば、Fe−C,Fe−C−O)等も
挙げられる。
【0017】磁性層2上には1〜50nm、特に3〜2
0nm程度のダイヤモンドライクカーボン等からなる保
護層3が設けられる。保護層3は、例えばECRマイク
ロ波プラズマCVD装置を用いて成膜できる。そして、
必要に応じて、フッ素系潤滑剤の層4が浸漬あるいは超
音波噴霧などの手段により1〜7nm程度の厚さ設けら
れる。
【0018】
【実施例1】厚さ4μmのPETフィルム1を図2に示
す斜め蒸着装置に装填し、PETフィルム1上にCo金
属斜め蒸着磁性層2を設けた。尚、この斜め蒸着磁性層
2を成膜する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;7m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;230sccm この後、磁性層2の上に、ECR−CVD装置を用いて
12nm厚のダイヤモンドライクカーボン層(保護層)
3が設けられ、更にその上にパーフルオロポリエーテル
系の潤滑剤の層4が4nmの厚さ設けられた。
【0019】又、反対側の面にカーボンブラックとバイ
ンダ樹脂とを含む塗料が乾燥後の厚さが0.5μmとな
るよう塗布され、バックコート層5が設けられた。この
後、所定の工程を経て磁気テープが作製された。
【0020】
【実施例2】下記方法とした以外は、実施例1の方法に
準じて磁気テープを作製した。斜め蒸着磁性層2を成膜
する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;5.5m/min 電子銃15の出力;23kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;190sccm
【0021】
【実施例3】下記方法とした以外は、実施例1の方法に
準じて磁気テープを作製した。斜め蒸着磁性層2を成膜
する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;6m/min 電子銃15の出力;24kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;210sccm
【0022】
【実施例4】下記方法とした以外は、実施例1の方法に
準じて磁気テープを作製した。斜め蒸着磁性層2を成膜
する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;6m/min 電子銃15の出力;23kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;160sccm
【0023】
【実施例5】厚さ3.6μmのPETフィルム1を図2
に示す斜め蒸着装置に装填し、PETフィルム1上にC
o金属斜め蒸着磁性層2aを設けた。尚、この斜め蒸着
磁性層2aを成膜する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;20m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;400sccm 磁性層2aが設けられた支持体を、再度、図2に示す斜
め蒸着装置に装填し、磁性層2a上にCo金属斜め蒸着
磁性層2bを設けた。尚、この上層の斜め蒸着磁性層2
bを成膜する時の条件は下記の通りである。
【0024】 PETフィルム1の走行速度;8m/min 電子銃15の出力;24kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;200sccm この後、磁性層2bの上に、ECR−CVD装置を用い
て12nm厚のダイヤモンドライクカーボン層(保護
層)3が設けられ、更にその上にパーフルオロポリエー
テル系の潤滑剤の層4が4nmの厚さ設けられた。
【0025】又、反対側の面にカーボンブラックとバイ
ンダ樹脂とを含む塗料が乾燥後の厚さが0.5μmとな
るよう塗布され、バックコート層5が設けられた。この
後、所定の工程を経て磁気テープが作製された。
【0026】
【実施例6】下記方法とした以外は、実施例5の方法に
準じて磁気テープを作製した。下層の斜め蒸着磁性層2
aを成膜する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;20m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;400sccm 上層の斜め蒸着磁性層2bを成膜する時の条件は下記の
通りである。
【0027】 PETフィルム1の走行速度;7m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;220sccm
【0028】
【実施例7】下記方法とした以外は、実施例5の方法に
準じて磁気テープを作製した。下層の斜め蒸着磁性層2
aを成膜する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;20m/min 電子銃15の出力;23kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;420sccm 上層の斜め蒸着磁性層2bを成膜する時の条件は下記の
通りである。
【0029】 PETフィルム1の走行速度;7m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;230sccm
【0030】
【比較例1】下記方法とした以外は、実施例1の方法に
準じて磁気テープを作製した。斜め蒸着磁性層2を成膜
する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;4.5m/min 電子銃15の出力;24kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;150sccm
【0031】
【比較例2】下記方法とした以外は、実施例1の方法に
準じて磁気テープを作製した。斜め蒸着磁性層2を成膜
する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;5.2m/min 電子銃15の出力;22kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;170sccm
【0032】
【比較例3】下記方法とした以外は、実施例5の方法に
準じて磁気テープを作製した。下層の斜め蒸着磁性層2
aを成膜する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;9m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;260sccm 上層の斜め蒸着磁性層2bを成膜する時の条件は下記の
通りである。
【0033】 PETフィルム1の走行速度;9m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;260sccm
【0034】
【比較例4】下記方法とした以外は、実施例5の方法に
準じて磁気テープを作製した。下層の斜め蒸着磁性層2
aを成膜する時の条件は下記の通りである。 PETフィルム1の走行速度;11m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;310sccm 上層の斜め蒸着磁性層2bを成膜する時の条件は下記の
通りである。
【0035】 PETフィルム1の走行速度;10m/min 電子銃15の出力;25kw 斜め蒸着時における最小入射角;60° ノズル14からの酸素ガス供給量;300sccm
【0036】
【特性】上記各例で得た磁気テープの磁性層の厚さ、磁
気特性(保磁力Hc⊥,Hc‖、角型比Sq、飽和磁束
密度Bs)を求めたので、その結果を下記の表−1に示
す。尚、厚さは断面TEM写真により、磁気特性はVS
Mにより求めたものである。
【0037】 表−1 膜厚(nm) 磁気特性 下層 上層 Hc‖ Hc⊥ Hc⊥/Hc‖ Sq Bs (Oe) (Oe) (G) 実施例1 − 114 1430 2870 2.01 0.94 6650 実施例2 − 142 1400 2550 1.82 0.92 6530 実施例3 − 134 1500 2780 1.85 0.92 6210 実施例4 − 129 1260 2390 1.90 0.93 6900 実施例5 42 98 1350 2510 1.86 0.91 6700 実施例6 39 106 1450 2620 1.81 0.90 6310 実施例7 30 115 1510 2900 1.92 0.93 6150 比較例1 − 172 1500 2370 1.58 0.83 6090 比較例2 − 155 1480 2630 1.78 0.82 6110 比較例3 89 92 1400 2370 1.69 0.85 6250 比較例4 70 80 1420 2470 1.74 0.82 5980 又、上記各例で得た磁気テープについて、記録波長λが
0.33μm,0.49μm,0.98μm,2μm,
5μm,10μm,21μmの再生出力を調べたので、
その結果を表−2に示す。
【0038】 表−2 再生出力 0.33μm 0.49μm 0.98μm 2μm 5μm 10μm 21μm 実施例1 +3.0 +2.2 +1.6 +0.8 -0.3 -0.6 -0.9 実施例2 +2.1 +1.8 +1.2 +0.9 -0.1 -0.3 -0.7 実施例3 +2.6 +2.0 +1.4 +0.5 +0.1 -0.1 -0.5 実施例4 +3.1 +2.4 +1.8 +1.3 +0.8 +0.5 +0.2 実施例5 +1.7 +1.6 +1.4 +1.1 +0.1 +0.4 +0.5 実施例6 +1.5 +1.3 +0.9 +1.6 +0.1 +0.3 +0.5 実施例7 +2.8 +2.6 +1.9 +1.4 +0.6 +1.1 +1.5 比較例1 -1.5 -1.2 -1.0 -0.8 -0.5 -0.2 0.0 比較例2 -0.8 -0.6 -0.3 -0.1 0.0 +0.6 +0.9 比較例3 0 0 0 0 0 0 0 比較例4 +0.8 +0.5 +0.3 +0.1 0.0 +0.3 +0.4 *比較例3を基準(0dB) 又、上記各例で得た磁気テープについて、波長1.32
μm(又は10μm)の信号を記録した後、次に波長
0.33μmの信号をオーバーライトし、最初に記録し
た波長1.32μm(又は10μm)の信号を読み取っ
て信号の残存分を測定し、オーバーライト特性(消去
率)を調べたので、その結果を表−3に示す。
【0039】 表−3 オーバーライト特性(%) 1.32μm−0.33μm 10μm−0.33μm 実施例1 87 85 実施例2 85 82 実施例3 86 85 実施例4 88 84 実施例5 82 80 実施例6 81 79 実施例7 81 79 比較例1 69 67 比較例2 71 69 比較例3 70 68 比較例4 69 69 上記表−2及び表−3から、本発明になるものは、再生
出力が高く、かつ、オーバーライト特性に優れた(消去
率が高い)ものであることが判る。
【0040】
【発明の効果】磁性層の厚さを100nm以上、150
nm以下、磁性層の面に垂直方向の保磁力成分Hc⊥/
前記磁性層の面に水平方向の保磁力成分Hc‖を1.8
0以上、2.10以下と構成させたので、0.40μm
以下の波長の信号でも磁性層の下層部分まで進入でき、
再生出力が高く、かつ、オーバーライト特性に優れたも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録媒体の概略断面図
【図2】斜め蒸着装置の概略図
【図3】磁気記録媒体の概略断面図
【符号の説明】
1 支持体 2 磁性層 2a 下層磁性層 2b 上層磁性層 3 保護層 4 潤滑剤層 5 バックコート層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と磁性層とを具備した磁気記録媒
    体において、 前記磁性層の厚さは100nm以上、150nm以下で
    あり、かつ、前記磁性層の面に垂直方向の保磁力成分H
    c⊥/前記磁性層の面に水平方向の保磁力成分Hc‖が
    1.80以上、2.10以下であることを特徴とする磁
    気記録媒体。
  2. 【請求項2】 支持体と磁性層とを具備した磁気記録媒
    体において、 前記磁性層の厚さは100nm以上、150nm以下で
    あり、かつ、前記磁性層の面に垂直方向の保磁力成分H
    c⊥/前記磁性層の面に水平方向の保磁力成分Hc‖が
    1.80以上、2.10以下であり、角型比Sqが0.
    90以上、1未満であることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 磁性層は、Hc⊥が2100Oe以上、
    2950Oe以下であり、Hc‖が1200Oe以上、
    1600Oe以下であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 磁性層は、飽和磁束密度が5000G以
    上、7000G以下であることを特徴とする請求項1〜
    請求項3いずれかの磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 支持体の厚さが3μm以上、5μm以下
    であることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかの
    磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5いずれかの磁気記録
    媒体に対して、最短記録波長λが0.25μm以上、
    0.40μm以下の信号を用いて記録することを特徴と
    する磁気記録方法。
JP2635097A 1997-02-10 1997-02-10 磁気記録媒体、及び磁気記録方法 Pending JPH10228619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2635097A JPH10228619A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 磁気記録媒体、及び磁気記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2635097A JPH10228619A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 磁気記録媒体、及び磁気記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10228619A true JPH10228619A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12191023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2635097A Pending JPH10228619A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 磁気記録媒体、及び磁気記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10228619A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4661418A (en) Magnetic recording medium
US5908711A (en) Magnetic recording medium
JPH10228619A (ja) 磁気記録媒体、及び磁気記録方法
JP2936533B2 (ja) 磁気記録媒体、及び磁気記録方法
US7198861B2 (en) Magnetic recording medium and method of producing the same
JPH09320031A (ja) 磁気記録媒体
US4526131A (en) Magnetic recording medium manufacturing apparatus
JPS6194239A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH10228639A (ja) 磁気記録媒体
JP2970219B2 (ja) 磁気記録媒体とその製造方法
JPH10172129A (ja) 磁気記録媒体
JP2001143236A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH10188257A (ja) 磁気記録媒体、及び磁気記録方法
JPH0973621A (ja) 磁気記録媒体
JPS6194240A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH08315347A (ja) 薄膜垂直磁気記録媒体
JPS615428A (ja) 磁気記録媒体
JPH103642A (ja) 磁気記録媒体
JPH10105952A (ja) 磁気記録媒体
JPH10105953A (ja) 磁気記録媒体
JPH01303623A (ja) 磁気記録媒体
JPH10105951A (ja) 磁気記録媒体
JPS63127418A (ja) 磁気記録媒体
JPS6156563B2 (ja)
JPH103639A (ja) 磁気記録媒体