JPH0973215A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0973215A
JPH0973215A JP7250146A JP25014695A JPH0973215A JP H0973215 A JPH0973215 A JP H0973215A JP 7250146 A JP7250146 A JP 7250146A JP 25014695 A JP25014695 A JP 25014695A JP H0973215 A JPH0973215 A JP H0973215A
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JP
Japan
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image
image forming
forming apparatus
light
pattern
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Application number
JP7250146A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Sato
信行 佐藤
Toshio Shimazaki
俊男 島崎
Naoki Matsuyama
直樹 松山
Hiroshi Ono
博司 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定パターン位置を正確に検出し、高品位の
画像を構成する画像形成装置を得る。 【解決手段】 レーザダイオード271の発射したレー
ザ光はコリメートレンズ272により平行光とされ、反
射シリンダミラー273で線形状に集光される。この線
形の集光は測定ラインパターンへ照射され、反射光を受
光センサ274が受光する。この受光信号が解析され、
カラー画像を構成する複数の顕像の転写のタイミングが
調整される。本パターン位置検出部を用いて、複数の感
光体のそれぞれにカラー画像を構成する異なった色の情
報を書き込み、それぞれの情報を顕像化し、転写ベルト
21または転写紙に異なった色毎に測定用パターン画像
を作成し、それぞれの位置を測定することにより、カラ
ー画像の転写の際生じ易い色ズレを効率良く補正する画
像形成装置が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、例えば、カラー複写機、カラープリンタ等の複数の
感光体によるカラー画像の、色ずれ補正装置に特徴を有
する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置としての複写機が一
般的に用いられ、さらに最近ではカラー複写機等のカラ
ー画像形成装置が従来の単色機器にとって代わる傾向に
ある。カラー画像形成装置、特にデジタルカラー画像形
成装置においては、一般的に、複数の感光体を有して構
成される。この構成に成るデジタルカラー画像形成装置
では、各感光体に独立して画像が書き込まれ、それらを
転写紙上に重ね合わせる方式である為、最終的な画像
に、色ムラ、色ズレ等が生じ易い。
【0003】上記の色ムラ、色ズレ等は、各感光体の機
械的な位置精度、書き込みの各感光体に対する位置精
度、書き込みレンズのばらつきに起因する。この原因に
より、走査線の曲がり、傾き、倍率誤差、各感光体の速
度誤差、機械全体の温度上昇による書き込み位置、倍率
の変動等による各色のずれが生じ易く、最終的な画像
に、色ムラ、色ズレとなって現れる。この色ムラ、色ズ
レは、画像品質を劣化させる決定的な要因である。そこ
でこれらのズレ等を低コストで補正し、ズレの無い良好
な画像を得るために下記の各手法が提案されている。
【0004】第1の従来例の特開昭63−286864
号では、横線と斜め線の測定パターンを転写ベルト上に
作成し、それぞれの反射型センサまでの到達時間差を測
定することにより主走査方向の倍率を測定し、クロック
と書き出し位置を補正している。
【0005】第2の従来例の特開昭63−286866
号および特開昭63−279273号では、反射型セン
サの出力を2値化した後、中央値を演算によって求める
ことによりラインの太りに対する影響を少なくしてい
る。
【0006】第3の従来例の特開昭63−217275
号では、転写ベルト上に十字マークを各色毎に書き込
み、CCDのよりズレを読み取り、書き込みユニットを
機械的に移動することによりズレを補正する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各従来例の何れの場合も、反射型センサを設けパター
ン、ライン、マーク等の検出によりズレを補正する方法
を用いている。この手法では、反射型センサの投光面積
が通常Φ3〜Φ5程度であり、ラインの測定パターンを
検出するには検出範囲が広くなる。このため、S/N比
が悪く検出精度が低く、良好な補正が行えない。例えば
図14および図15に示すように、Φ5の投光部(照明
部)を0.1mmの測定ラインパターンがよぎった場
合、全反射光の略6%しか光量変化が生じない。又、検
出範囲が広いため、時間的な出力波形はだらだらした緩
慢な波形となり、正確な位置検出ができない等の問題点
を伴う。
【0008】本発明は、測定パターン位置を正確に検出
し、高品位の画像を構成する画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置は、複数の感光体と、この複
数の感光体のそれぞれにカラー画像を構成する異なった
色の情報を書き込む書込手段と、書き込まれた情報を顕
像化する顕像手段とを備え、顕像を順次、転写ベルト上
を搬送される転写紙に転写してカラー画像を得る際、転
写ベルトまたは転写紙に異なった色毎に測定用パターン
画像を作成し、それぞれの位置を測定することによりカ
ラー画像の色ズレを補正する画像形成装置であり、レー
ザ光を発射するレーザ発光手段と、レーザ光を受光する
受光手段とを具備するパターン位置検出手段を有し、レ
ーザ発光手段により発射されたレーザ光を測定用パター
ンに照射し、受光手段の受光する受光信号により測定用
パターン位置を検出し、転写ベルトまたは転写紙への顕
像の転写のタイミングを調整することを特徴としてい
る。
【0010】さらに、上記のパターン位置検出手段は、
レーザ発光手段の発射したレーザ光を所定の領域に集光
させるレーザ光集光手段を具備し、集光されたレーザ光
により測定用パターン画像を照射し、この照射による反
射光または透過光を受光手段が受光するとよい。なお、
レーザ光集光手段は、レンズおよびミラーの少くとも1
つにより構成され、所定の領域は線形状であり、この線
形状と測定用パターン画像とは略平行に設定されるとよ
い。
【0011】さらに、画像形成装置は、パターン位置検
出手段と転写ベルトまたは転写紙との間に偏向素子を備
え、レーザ発光手段の発射したレーザ光と受光手段の受
光するレーザ光との間に偏向素子が配置されているとよ
い。画像形成装置は、さらに信号を微分する微分手段を
備え、この微分手段により受光手段が受信した受光信号
を微分し、微分した微分信号の−/+変化点を測定用パ
ターン画像の検出位置とし、検出位置に応じて異なった
色毎に顕像の転写のタイミングを調整するとよい。
【0012】
【作用】したがって、本発明の画像形成装置によれば、
レーザ光を測定用パターンに照射し、この受光信号によ
り測定用パターン位置を検出し、転写ベルトまたは転写
紙への顕像の転写のタイミングを調整する。よって、測
定パターン上に微小なスポットを構成することで転写ベ
ルトに近接したスリットを用いる必要がない。
【0013】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明による画像形
成装置の実施例を詳細に説明する。図1〜図13を参照
すると本発明の画像形成装置の実施例が示されている。
これらの図において、図1および図2は画像形成装置の
全体構成例を示している。図3〜図7は、本発明の特徴
部であるパターン位置検出部の構成を説明するための図
である。図8〜図10は、パターン位置検出部の画像形
成装置における接続関係を説明するための回路ブロック
図である。また、図11〜図13は、パターン位置検出
および転写のタイミングを決める手順例を説明するため
の図である。
【0014】以下、本発明による画像形成装置の構成・
動作及び作用について図示の実施例に基づいて詳細に説
明する。まず、図1は本発明が適用されるデジタルカラ
ー画像形成装置の概略構成図である。なお、図1は画像
形成装置の一例としてカラー複写機の構成を示してい
る。実施例のカラー複写機は、原稿読み取りのためのス
キャナー部1と、スキャナー部1よりデジタル信号とし
て出力される画像信号を電気的に処理する画像処理部2
と、画像処理部2からの各色の画像記録情報に基づいて
画像を転写紙(複写用紙)上に形成するプリンタ部3と
を有する。
【0015】スキャナー部1は、原稿載置台4の上の原
稿を走査照明する蛍光灯等のランプ5を有する。この蛍
光灯5により照明された原稿からの反射光は、ミラー
6、7、8により反射されて結像レンズ9に入射され
る。画像光は、結像レンズ9によりダイクロイックプリ
ズム10に結像され、例えばレッド(R)、グリーン
(G)、ブルー(B)の3種類の波長の光に分光され、
各波長光ごとにCCD等を用いた受光器11へ入射され
る。この受光器11は、例えばレッド用CCD11R、
グリーン用CCD11G、ブルー用CCD11Bにより
構成される。
【0016】これら各色のCCD、11R、11G、1
1Bは、入射した光をデジタル信号に変換して出力し、
その出力信号は画像処理部2において必要な処理が施さ
れ、各色の記録色情報、例えばブラック(Bkと略
称)、イエロー(Yと略称)、マゼンダ(Mと略称)、
シアン(Cと略称)で形成される各色の記録形成用信号
に変換される。なお、図1にはBk、Y、M、Cの4色
を形成する例を示すが、3色だけでカラー画像を形成す
ることもできる。その場合は図1の例に対し記録装置を
1組減らすことができる。
【0017】画像処理部2からの各色の信号Y、M、
C、Bkは、プリンタ部3に入力され、それぞれの色に
対応するレーザ光出射装置12Y、12M、12C、1
2Bkへ送られる。
【0018】プリンタ部3には、図の例では4組の記録
装置13Y、13M、13C、13Bkが並んで配置さ
れている。各記録装置13は、それぞれが同じ構成部材
より成る。よって、説明を簡単化するためにC用の記録
装置についてのみ説明し、他の色についての説明は省略
する。尚、各色用について、同じ部分には同じ符号を付
し、各色の構成を峻別するために、符号に各色を示す添
字(Y、M、C、Bk)を付す。
【0019】記録装置13Cは、レーザ光出射装置12
Cの他に感光体14C、例えば感光体ドラムを有する。
この感光体14Cには、帯電チャージャ15C、レーザ
光出射装置12Cによる露光装置、現像装置16C、転
写チャージャ17C等が公知の複写装置と同様に付設さ
れている。
【0020】帯電チャージャ15Cにより一様に帯電さ
れた感光体14Cには、書き込み手段であるレーザ光出
射装置12Cからの露光により、シアン光像の潜像が形
成され、現像装置16Cにより現像して顕像が形成され
る。給紙部19である2つの給紙カセットの何れかから
供給される転写紙は、給紙コロ18およびレジストロー
ラ20により先端が揃えられ、タイミングを合わせて転
写ベルト21に送られる。転写ベルト21により搬送さ
れる転写紙は、それぞれの顕像が形成された感光体14
Bk、14C、14M、14Yへ順次送られ、転写チャ
ージャ17の作用下で顕像が転写される。顕像が転写さ
れた転写紙は、定着ローラ22により定着され、排紙ロ
ーラ23により排紙される。なお、転写紙は、転写ベル
ト21に静電吸着され、転写ベルト21と同一速度で精
度よく搬送することができる。
【0021】図2は本実施例に係る画像形成装置のシス
テムブロック図である。システムコントローラ31は、
スキャナー1、画像処理部2、プリンタ3の各モジュー
ルを制御する。その制御内容は、操作パネル32での表
示制御およびキー入力処理、操作パネル32により設定
されたモードに従うスキャナー1およびプリンタ3への
スタート信号と変倍率指定信号の送出、画像処理部2へ
の画像処理モード指定信号(色変換、マスキング、トリ
ミング、ミラーリング等)の送出、各モジュールからの
異常信号および動作状態ステイタス信号(Wait,R
eady,Busy,Stop等)によるシステム全体
のコントロールである。
【0022】スキャナー1は、システムコントローラ3
1からのスタート信号により指定された変倍率に合った
走査速度で原稿を走査し、原稿像をCCD等の素子で読
み取る。読取られた原稿像のデータは、R、G、Bのそ
れぞれが8bitの画像データとして、画像処理部2か
らのS−LSYNC(水平同期信号)、S−STROB
E(画像クロック)、及びFGATE(垂直同期信号)
に同期して、画像処理部2へ送られる。
【0023】画像処理部2は、スキャナー1から送られ
たR、G、B各8bitの画像データに、γ補正、UC
R(下色除去)、色補正等の画像処理を施す。画像処理
された画像データは、Y、M、C、Bk各8bitの画
像データに変換され、プリンタ3へ送られる。またシス
テムコントローラ31からの指令により、変倍処理、マ
スキング、トリミング、色変換、ミラーリング等の編集
処理が行なわれる。尚、画像処理部2は、Y、M、C、
Bkの画像データをプリンタ3の感光体ドラム間隔分だ
けずらして出力するための、バッファメモリを有してい
る。
【0024】プリンタ3は、画像処理部2からP−LS
YNC(水平同期信号)、P−STROBE(画像クロ
ック)に同期して送られたY、M、C、Bk各8bit
の画像データに従って、各レーザ光出射装置12Y、1
2M、12C、12Bkを変調し、電子写真プロセスに
より転写紙上に複写画像を得る。
【0025】以上が、本実施例のカラー複写機の全体構
成および動作である。以下に、本実施例の特徴部分につ
いて説明する。図3〜図7は、図1および図2に示した
実施例の画像形成装置の要部または特性を説明するため
の図である。これら各図において、図3が転写ベルト部
の概略正面図、図4が転写ベルト部を上方から見た時の
概略構成例を示す上面図である。また、図5〜図7がパ
ターン位置検出部を説明するための図であり、図5が構
成例を示す概念図、図6が投光部と測定ラインパターン
との関係図、図7が特性図である。
【0026】図3において、転写ベルト21は、転写ベ
ルト搬送ローラ25によって支持され、転写ベルト21
の進行方向に移動して転写紙を搬送する。また、クリー
ニングユニット26により転写ベルト21上に付着した
トナーが除去される。転写ベルト21、転写紙の搬送経
路中には、最終感光体の下流にパターン位置検出部27
が設けられている。このパターン位置検出部27の詳細
を以下に説明する。
【0027】図5〜図7において、レーザダイオード2
71から出射されたレーザ光は、まずコリメートレンズ
272によって平行光に変換され、次に、1方向のみに
集光作用をもつ反射シリンダミラー273によって転写
ベルト21上に集光される。この投光部と測定ラインパ
ターンの関係を図6が表している。図6の検出状態にお
いて、転写ベルト上に位置測定用の測定ラインパターン
が無い場合は、集光光の正反射光が受光センサ274に
入射する。次に、測定ラインパターンがレーザ光の集光
部に入った場合には、トナーによって集光光が拡散さ
れ、受光センサ274へ入射する光量が減衰する。トナ
ーが集光部を移動した場合の受光センサ274の出力
は、図7に示すようにピークの鋭い波形となり、その最
低値を検出することで正確にパターンの位置を検出する
ことが出来る。又、反射光路中に偏光素子を挿入するこ
とにより転写ベルトのキズや汚れの影響を低下させ、S
/N比を高め、さらに位置検出精度を向上させることも
できる。
【0028】図8は、実施例の書き込み電装系の全体構
成例をブロック図で示している。図8において、CLK
発生回路41は、詳細構成例を図9に示すように、位相
ロックループ(PLL)に構成され、クロック周波数が
可変とされ、主走査方向の倍率が調整可能とされる。C
PU411からクロック周波数補正値(Δn)が分周器
412に送られることにより、出力クロックは基本周波
数f0の(n+Δn)倍の出力が得られる(nは初期
(設計)設定値)。また、Δnの値により出力周波数を
調整することができる。位相比較器414において、発
振器(OSC)413の出力f0 とPLL出力とを(n
+Δn)分周したものと比較し(通常、EXOR型が用
いられf0 とF/(n+Δn)の位相差分が出力され
る)、その出力を低域透過フィルタ(LPF)415を
介して電圧制御発振器(VCO)416に入力する。こ
のVCO出力は入力電圧に対して、出力周波数が変化す
る。このループにより、F≒(n+Δn)f0 に固定さ
れる。
【0029】図10に同期検知回路42の構成例を示
す。受光センサ274から出力された測定パターン検知
信号は遅延素子421に入力され、複数の1ドット以下
の位相のずれた信号を得る。その後、CPU411によ
って送られる1ドット以下の書き出し補正値(ΔPS
に従い、セレクタ422により選択し、1ドット以下の
書き出し位置の補正が行なわれる。
【0030】次に、セレクタ422からの信号は、遅延
回路43に入力され、同期検知から書き出し位置までの
距離の設計値(初期値)分の画素数の遅延(PL)と、
CPU411からの書き出し位置の補正値(ΔPL)分
の遅延を行なう。そして、上記ΔPS、ΔPLにより、書
き出し位置を可変としている。CLK選択回路44で
は、CLK発生回路41からの信号から上記同様、位相
の異なる複数のクロックを発生し、同期検知信号と最も
近いクロックが選択され、実際の書き込みに使用される
クロック(CLK)を出力する。
【0031】次に、図11〜図13を基に具体的な書き
出し位置、倍率の測定及び調整の手順の一例を説明す
る。この場合の例は、図11(1)に示すように、ビー
ム投光部が書き出し位置SSと書き終り位置Seの2個所
に設けられ、同期検知位置を原点0としている(スリッ
トは別の位置にあってもかまわない)。
【0032】この時の同期検知位置0から最初のビーム
投光位置SSまでのクロック数、走査画素周波数の初期
設定(設計)値をそれぞれNS0、F0(Hz)とし、ビ
ームの走査速度、ビーム投光位置SSからSeまでの距離
(SS、Se間のクロック数)をそれぞれV(mm/se
c)、Ne0(=一定)とする。上記条件の測定パターン
が図8のパターン発生回路46により発生され、各色毎
に書き込まれる。これは各色同様なので、以下では一色
のみについて説明する。
【0033】書き込み位置誤差等がなければ、図11
(2)のように測定パターン(χ10、χ20)が各ビーム
投光部(SS、Se)上に形成される。しかしながら実際
には多数の誤差が有り、図11(3)のように測定パタ
ーン(χ11、χ21)がビーム投光部(SS、Se)に対し
てずれた位置に形成される。この例の場合は、書き出し
位置が同期検知位置例にずれており、倍率も小さい例
(測定パターン間距離<Ne0)を上げている。但し、他
の場合でも一般性は失われない。
【0034】そこで第1に図10のΔPL、ΔPSを変更
することにより、図11(4)のように書き出し位置を
一方向(ここでは+側)にずらしながらパターンを作成
し、そのスリットを介した反射光量を受光センサ274
によりサンプリングする。この出力はノイズを低減する
ために適時平均化、平滑化処理、補間処理が行われても
良い。次に図12に示すように、受光センサ274の出
力信号は微分処理が行なわれる。
【0035】その時の0クロス点のΔPL1、ΔPS1を記
憶し、この時の書き出し位置までのクロック数をN
S1(但し、NS1=Ne0+ΔPL1+ΔPS1)とする。この
時の測定パターンχ12の位置は、図13(1)に示すよ
うにSS に一致し、各測定パターンの位置は、下記の式
(1)の関係となる。
【0036】 χ12=(V/F0)NS1=SS χ22=(V/F0)Ne1 但し、Ne1=NS1+Ne0 …(1)
【0037】次に、図9のクロック周波数補正値Δnを
変化させ(この例では周波数が下がって倍率を大きくす
る方向)、上記と同様にSe側の反射光の微分値が0ク
ロスした時の周波数F1を記憶する。この時の測定パタ
ーンχ23の位置はSeに一致する。この時の各測定パタ
ーンの位置は図13(2)に示すように、下記の式
(2)の関係となる。
【0038】 χ13=NS1・V/F1 χ23=Ne1・V/F1 =Se …(2)
【0039】よって、各パターン間距離LS1は、下記の
式(3)により得られる。 LS1=χ23−χ13=(Ne1−NS1)・V/F1 …(3)
【0040】ここで、ビーム投光位置をLS0とすれば、
測定パターン間隔をビーム投光間隔に合わせるための周
波数(倍率)F2は、下記の式(4)により求まる。 F2 =(LS1/LS0)・F1 …(4)
【0041】周波数をF2にした場合の測定パターンの
位置(χ14、χ24)を図13(3)に示す。この時の書
き出し位置のSSに対するズレ量ΔDは、下記の関係と
なる。 χ14=V・NS1/F2 …(5) ΔD=V・NS1(1/F2 −1/F0) …(6)
【0042】ΔDを補正するための位相を含めたクロッ
ク数NS2は、式(7)となる。 NS2=NS1(1−F2/F0) …(7)
【0043】この関係より最終的に書き出し位置をSS
に合わせるための書き出しクロック数NS3は、式(8)
によって求められる。 NS3=NS1・F2/F0 …(8)
【0044】この時の測定パターンの位置(χ15
χ25)は図13(4)に示すようになり、各測定パター
ンの位置を正確にビーム投光位置(SS、Se)に合わせ
ることができる。
【0045】また、他の色のトナーについても同様にし
てビーム投光位置に測定パターンの位置を合わせること
で、全色の書き出し位置と倍率を合わせることができ
る。従って、色ズレの無い良好な画像が得られる。
【0046】なお、別の調整手段の例として、書き出し
クロック数または周波数のみを変化させてパターン位置
の測定を行い、周波数、書き出し位置を決定しても良
い。また、これらの調整は、コピー枚数や機内の温度上
昇等に応じて適時行なわれる。また、本実施例は、書き
出し位置、倍率の調整であるが、副走査方向の場合のズ
レも正確に測定し、調整することが可能である。
【0047】上記の実施例によれば、パターン位置検出
用の照明光源にレーザ光を用いることで、測定パターン
上に微小なスポットを構成することが可能となる。転写
ベルトに近接したスリットを用いることなく高精度な位
置検出が可能となり又、トナーとスリットとの接触によ
る像流れを防止できる。
【0048】また、レーザ光を1方向のみに絞り、測定
パターンがライン状である場合に、ラインと略平行に集
光させることで、検出精度を向上させることができる。
反射光路中に、偏光板を挿入することで、転写ベルト上
の正反射光とトナーによる拡散光とのS/N比を大きく
することができ、位置検出精度を向上させることができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
画像形成装置は、レーザ光を測定用パターンに照射し、
この受光信号により測定用パターン位置を検出し、転写
ベルトまたは転写紙への顕像の転写のタイミングを調整
する。よって、測定パターン上に微小なスポットを構成
することで高精度な位置検出が可能となる。また、転写
ベルトに近接したスリットを用いる必要がなく、トナー
とスリットとの接触による像流れの発生がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施例を示す全体構成
図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の制御系の一例を示す
システムブロック図である。
【図3】本発明の特徴部を説明するための転写ベルト部
の概略正面図である。
【図4】図3の転写ベルト部を上側から見た平面図であ
る。
【図5】図3のパターン位置検出部の構成を説明するた
めの概念図である。
【図6】図5の投光と測定ラインパターンとの関係を説
明するための概念図である。
【図7】図5のパターン位置検出部の測定信号例を示す
特性図である。
【図8】図1の書き込み電装系の全体構成例を示すブロ
ック図である。
【図9】図8のCLK発生回路の回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図10】図8の同期検知回路とその周辺回路との係り
を説明するためのブロック図である。
【図11】顕像の転写のタイミングを調整する手順を説
明するためのタイミング図である。
【図12】測定ラインパターンの検出手順を説明するた
めの波形図である。
【図13】顕像の転写のタイミングを調整する手順を説
明するためのタイミング図である。
【図14】従来の投光と測定ラインパターンとの関係を
説明するための概念図である。
【図15】図14のパターン位置検出部の測定信号例を
示す特性図である。
【符号の説明】
1 スキャナー部 2 画像処理部 3 プリンタ部 4 原稿載置台 5 ランプ 6、7、8 ミラー 9 レンズ 10 ダイクロイックプリズム 11 受光器 12 レーザ光出射装置 13 記録装置 14 感光体 15 帯電チャージャ 16 現像装置 17 転写チャージャ 21 転写ベルト 25 搬送ローラ 26 クリーニングユニット 27 パターン位置検出部 271 レーザダイオード 272 コリメートレンズ 273 反射シリンダミラー 274 受光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 博司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の感光体と、該複数の感光体のそれ
    ぞれにカラー画像を構成する異なった色の情報を書き込
    む書込手段と、前記書き込まれた情報を顕像化する顕像
    手段とを備え、該顕像を順次、転写ベルト上を搬送され
    る転写紙に転写してカラー画像を得る際、前記転写ベル
    トまたは前記転写紙に前記異なった色毎に測定用パター
    ン画像を作成し、それぞれの位置を測定することにより
    前記カラー画像の色ズレを補正する画像形成装置におい
    て、 レーザ光を発射するレーザ発光手段と、レーザ光を受光
    する受光手段とを具備するパターン位置検出手段を有
    し、 前記レーザ発光手段により発射されたレーザ光を前記測
    定用パターンに照射し、前記受光手段の受光する受光信
    号により前記測定用パターン位置を検出し、前記転写ベ
    ルトまたは前記転写紙への前記顕像の転写のタイミング
    を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記パターン位置検出手段は、さらに前
    記レーザ発光手段の発射したレーザ光を所定の領域に集
    光させるレーザ光集光手段を具備し、前記集光されたレ
    ーザ光により前記測定用パターン画像を照射し、該照射
    による反射光または透過光を前記受光手段が受光するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光集光手段は、レンズおよび
    ミラーの少くとも1つにより構成され、前記所定の領域
    は線形状であり、該線形状と前記測定用パターン画像と
    は略平行に設定されることを特徴とする請求項2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置は、さらに前記パター
    ン位置検出手段と前記転写ベルトまたは前記転写紙との
    間に偏向素子を備え、前記レーザ発光手段の発射したレ
    ーザ光と前記受光手段の受光するレーザ光との間に前記
    偏向素子が配置されていることを特徴とする請求項1か
    ら3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成装置は、さらに信号を微分
    する微分手段を備え、該微分手段により前記受光手段が
    受信した受光信号を微分し、該微分した微分信号の−/
    +変化点を前記測定用パターン画像の検出位置とし、該
    検出位置に応じて前記異なった色毎に前記顕像の転写の
    タイミングを調整することを特徴とする請求項1から4
    の何れか1項に記載の画像形成装置。
JP7250146A 1995-09-04 1995-09-04 画像形成装置 Pending JPH0973215A (ja)

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