JPH09240060A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JPH09240060A
JPH09240060A JP8046112A JP4611296A JPH09240060A JP H09240060 A JPH09240060 A JP H09240060A JP 8046112 A JP8046112 A JP 8046112A JP 4611296 A JP4611296 A JP 4611296A JP H09240060 A JPH09240060 A JP H09240060A
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JP
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JP8046112A
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Nobuyuki Sato
信行 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の感光体を有し、これら感光体に形成され
た画像を転写紙上に重ね合わせてカラー画像を形成する
デジタルカラー画像形成装置において、各色同士の色ず
れを補正するとともに、転写紙のずれに起因する転写材
上での作像位置のずれを補正すること。 【解決手段】書き込みが行われる最初の感光体に対する
書き込みが行われる以前に転写材のずれを検出する転写
材位置ずれ検出手段330を設け、この転写材位置ずれ
検出手段330による転写材の位置ずれ検出結果に基づ
いて、転写材に対する作像位置を補正することにより、
各色のずれを補正すると同時に転写材に対する作像位置
のずれも補正することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の感光体を有す
るデジタルカラー複写機、デジタルカラーファクシミ
リ、カラープリンタ等の画像形成方法及び画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置には、駆動機構により回転
駆動される複数の感光体に対して独立して複数の書込手
段により複数の異なった色の情報をそれぞれ走査線で書
き込んで静電潜像を形成し、これらの静電潜像を複数の
顕像化手段により異なった色の顕像にそれぞれ顕像化し
て転写材上に重ね合わせて転写してカラー画像を得るデ
ジタルカラー複写機などのデジタルカラー画像形成装置
がある。このデジタルカラー画像形成装置において、書
込手段は半導体レーザ等からの書き込みビームからなる
走査線で書き込みレンズ等からなる光学部品を介して感
光体を走査することにより感光体に情報を書き込んで静
電潜像を形成する。
【0003】また、特開平2ー282763号公報に
は、画素クロックの周波数を偏向レーザビームの主走査
方向位置に応じて変化させて各色間のfθ特性のバラツ
キを補正するカラー画像形成装置が記載されている。特
開平2ー291573号公報には、転写紙搬送方向と直
交する方向の少なくとも3箇所にテストトナー像を形成
してその位置を像位置検出手段により検出し、画像の書
き出し位置、倍率及びfθ特性を補正することにより、
転写ずれのないカラー画像を形成するカラー画像形成装
置が記載されている。
【0004】特開平2ー297574号公報には、パタ
ーン画像の主走査方向の複数箇所での副走査方向の位置
を位置検出手段により検出してレーザビーム走査装置の
光学部品の機械的な変位によるビーム走査線の湾曲を補
正することにより、ビーム走査線の軌跡が湾曲して生ず
る色ずれを補正するカラー画像形成装置が記載されてい
る。
【0005】特開平6ー35287号公報には、スキュ
ー(カラーレジずれ)に対する補正を反射鏡に取り付け
られたステッピングモータを駆動制御することにより補
正する多重画像出力装置におけるカラーレジずれの補正
方法が記載されている。特開平6ー118325公報に
は、非球面結像反射鏡を変位調整することで走査線の曲
がりを補正する光走査装置が記載されている。
【0006】上記デジタルカラー画像形成装置では、駆
動機構により回転駆動される複数の感光体に対して独立
して複数の書込手段により複数の異なった色の情報をそ
れぞれ走査線で書き込んで静電潜像を形成し、これらの
静電潜像を複数の顕像化手段により異なった色の顕像に
それぞれ顕像化して転写材上に重ね合わせて転写してカ
ラー画像を得るので、各感光体の機械的な位置精度、各
書込手段の走査線の各感光体に対する位置精度、書き込
みレンズのばらつきに起因する、走査線の曲がり、傾
き、倍率誤差、各感光体の速度誤差、機械全体の温度上
昇による書き込み位置及び倍率の変動等により、各色の
顕像のずれが発生し易く、これが最終的なカラー画像に
色ムラ、色ずれとなって現われ、画像品質を劣化させる
要因となっている。
【0007】上記特開平2ー297574号公報記載の
カラー画像形成装置や特開平6ー35287号公報記載
の多重画像出力装置におけるカラーレジずれの補正方法
では、走査線の曲がり、傾き(スキュー)を光学部品の
機械的変位により補正しているが、感光体上で必要とさ
れる各色の走査線の曲がり、傾きの精度は、1/2do
t以下であって、例えば記録密度が400dpiの場合
には±30μm程度であり、走査線の曲がり、傾きを書
込手段の光学部品で補正する場合には数μm程度の精度
で走査線の曲がり、傾きを補正しなければならず、非常
に高価なものとなる。
【0008】また、感光体を回転駆動する駆動機構の中
にギア、ベルト等の減速機構が含まれている場合、その
バックラッシュや歯形の精度不良等により走査線の曲が
り、傾きを正確に補正できないという不具合があった。
更に、外部からの振動に対しても光学部品を回転部品を
介してしか固定できないので、光学部品の固定は通常の
固定よりも機械的に弱くなり、光学部品の固有振動数が
低下することによりバンディングなどが発生しやすくな
る等の不具合がある。
【0009】また、光学部品を変位させて走査線の曲が
り、傾きを補正しようとすると、走査線の曲がり、傾き
は補正できてもピントが最良のピント位置からはずれて
しまって書き込みビーム径が不良となり、照度むら等に
より画像に悪影響を与えてしまう。
【0010】特開平2ー282763号公報記載のカラ
ー画像形成装置では、画素クロックの周波数を偏向レー
ザビームの主走査方向位置に応じて変化させて各色間の
fθ特性のバラツキを補正しているが、画素クロックの
周波数を1dot以下の単位で安定して変化させスイー
プすることは画素クロック自体が高速である場合には非
常に難しくてコストがかかる。
【0011】このようなことから、機械的な変位による
補正を行うことなく画像データの補間による補正を行う
ことにより、低コストにて常に安定した補正を行う手段
として、複数の感光体と、この複数の感光体にそれぞれ
異なった色の画像データにより異なった色の情報を走査
線で書き込んで静電潜像を形成する複数の書込手段と、
前記複数の感光体上の各静電潜像を異なった色の顕像に
顕像化する複数の顕像化手段とを用い、かつ、前記複数
の感光体上の各顕像を転写材上に重ね合わせて転写して
カラー画像を得る画像形成方法又は画像形成装置におい
て、前記書込手段の走査線の曲がり、傾きを測定する測
定手段と、この測定手段の測定結果に応じて前記画像デ
ータを副走査方向に若しくは2次元的に補間して補正す
るリサンプリング手段とを用いる画像形成方法及びこれ
らの手段を有する画像形成装置が提案されている。
【0012】一方、デジタルカラー画像形成装置におい
ては、転写材の搬送の過程等で転写材のスキューや所謂
レジストずれに起因する転写材上での作像位置のずれの
問題があり、この問題を解決する手段として、スキュー
に対する補正を反射鏡に取付けられたステッピングモー
ターの駆動制御により行う行う技術(特開平6−352
87号公報参照)が知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記提案技術における
画像形成方法、画像形成装置については、転写材はロー
ラなどの搬送手段により感光体に送られるようになって
おり、この搬送の過程で、本来の作像位置からずれてし
まうため、所謂レジストずれや、スキューが発生するこ
とがある。また、これら、複数の感光体を有する、デジ
タルカラー画像形成装置においては、各感光体に独立し
て画像が書き込まれ、それらを転写材上に重ね合わせる
方式であるため、各感光体の機械的な位置精度、書き込
みビームの各感光体に対する位置精度、書き込みレンズ
のばらつきに起因する、走査線の曲がり、傾き、倍率誤
差、各感光体の速度誤差、機械全体の温度上昇による書
き込み位置、倍率の変動等により各色のずれが発生しや
すく、最終的な画像に、色むら、色ずれとなって現れ、
画像品質を劣化させる要因となっている。また、転写材
に対して、スキューやレジストずれがあると製本化した
場合に、非常に見ずらいものとなってしまう。特に両面
の画像で製本した場合、裏表で不自然な画像配置になっ
てしまう。
【0014】本発明は、前記公開技術とは異なる手段に
より、これらの問題を解決し、低コストにて、ずれのな
い良好な画像を得、さらに転写材に対しても高精度なレ
ジストを得る画像形成方法、画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、 (1).複数の感光体と、この複数の感光体にそれぞれ
異なった色の画像データにより異なった色の情報を走査
線で書き込んで静電潜像を形成する複数の書込手段と、
前記複数の感光体上の各静電潜像を異なった色の顕像に
顕像化する複数の顕像化手段とを用い、かつ、前記複数
の感光体上の各顕像を転写材上に重ね合わせて転写して
カラー画像を得る画像形成方法において、前記書込手段
の走査線の曲がり、傾きを測定する測定手段と、この測
定手段の測定結果に応じて前記画像データを副走査方向
に若しくは2次元的に補間して補正するリサンプリング
手段とを用いる画像形成方法であって、前記複数の感光
体のうち、前記走査線による書き込みが行われる最初の
感光体に対する前記書き込みよりも前の時点で、前記転
写材の副走査方向でのずれ量及び前記転写材の主走査方
向でのずれ量を転写材位置ずれ検出手段により検出し、
これらの検出結果を前記リサンプリング手段に入力し、
前記転写材に対する作像位置を補正して画像形成するこ
ととした(請求項1)。
【0016】(2).(1)記載の画像形成方法におい
て、前記転写材表面の作像時における前記転写材の副走
査方向でのずれ量及び前記転写材の主走査方向でのずれ
量を記憶する記憶手段を用い、該転写材の裏面作像時に
は、前記記憶手段に記憶された前記各ずれ量に基づい
て、前記裏面の作像位置を補正することとした(請求項
2)。
【0017】(3).(1)又は(2)記載の画像形成
方法において、前記転写材ずれ検出手段としては、転写
材のサイズに応じて前記主走査方向に移動可能なものを
用いることとした(請求項3)。
【0018】(4).複数の感光体と、この複数の感光
体にそれぞれ異なった色の画像データにより異なった色
の情報を走査線で書き込んで静電潜像を形成する複数の
書込手段と、前記複数の感光体上の各静電潜像を異なっ
た色の顕像に顕像化する複数の顕像化手段とを有し、前
記複数の感光体上の各顕像を転写材上に重ね合わせて転
写してカラー画像を得る画像形成装置において、前記書
込手段の走査線の曲がり、傾きを測定する測定手段と、
この測定手段の測定結果に応じて前記画像データを副走
査方向に若しくは2次元的に補間して補正するリサンプ
リング手段とを用いる画像形成装置であって、かつ、前
記複数の感光体のうち、前記走査線による書き込みが行
われる最初の感光体によりも前記転写材の搬送方向上流
の位置に、前記転写材の副走査方向でのずれ量及び前記
転写材の主走査方向でのずれ量を検出する転写材位置ず
れ検出手段を設け、この転写材位置ずれ検出手段の出力
を前記リサンプリング手段に入力するように接続した
(請求項4)。
【0019】
【発明の実施の形態】
(一).本発明の前提技術となる画像形成装置、画像形
成方法 以下、本発明の前提技術となる画像形成装置、画像形成
方法としての発明の一実施形態例を説明する。この実施
形態例は、複数の感光体を有するデジタルカラー複写機
からなるデジタルカラー画像形成装置の実施形態例であ
る。図2において、原稿画像を読み取るためのスキャナ
ー部1と、このスキャナー部1から出力されるデジタル
カラー画像信号を電気的に処理する画像処理部2と、こ
の画像処理部2からのデジタルカラー画像信号に基づい
て画像を転写材、以下の例では転写紙上に形成するプリ
ンタ部3とを有する。
【0020】スキャナー部1においては、原稿載置台4
の上に載置された原稿が蛍光灯からなる光源5により照
明され、その反射光がミラー6〜8、結像レンズ9を経
てダイクロイックプリズム10により、例えば赤(以下
Rという)、緑(以下Gという)、青(以下Bという)
の3種類の波長の光に分光されて各波長毎に(各色毎
に)CCDからなる撮像素子11R、11G、11Bに
入射すると共に、光源5及びミラー6〜8の移動により
原稿の走査が行われる。CCD11R、11G、11B
は、ダイクロイックプリズム10からの入射光を各色の
アナログ画像信号に変換し、この各色のアナログ画像信
号は図示しないA/D変換器により各色のデジタル画像
信号に変換されて画像処理部2に入力される。
【0021】画像処理部2は、スキャナー部1からの各
色のデジタル画像信号に対して所定の処理を施して複数
の記録色のデジタル画像信号、例えばブラック(以下B
Kという)、イエロー(以下Yという)、マゼンタ(以
下Mという)、シアン(以下Cという)のデジタル画像
信号に変換し、プリンタ部3内のレーザ光出射装置から
なる書込手段12BK、12Y、12M、12Cへ送
る。
【0022】なお、この実施形態例では、BK、Y、
M、Cの4色の顕像を重ね合わせてフルカラー画像を得
るが、3色の顕像を重ね合わせてフルカラー画像を得る
ようにしてもよい。この場合、プリンタ部3はBK、
Y、M、Cの4色の顕像を形成する4組の記録装置13
BK、13Y、13M、13Cのうちの1組の記録装置
を省略することができる。
【0023】プリンタ部3においては、4組の記録装置
13BK、13Y、13M、13Cが並んで配置されて
いる。Cの顕像を形成する記録装置13Cでは、感光体
としての感光体ドラム14Cは、図示しない駆動機構に
より副走査方向へ回転駆動されて帯電チャージャからな
る帯電手段15Cにより均一に帯電され、書込手段12
Cによる画像露光で静電潜像が形成される。
【0024】ここに、書込手段12Cは、画像処理部2
からのCのデジタル画像信号により半導体レーザ駆動制
御部で半導体レーザを駆動制御してCのデジタル画像信
号により強度変調されたレーザビームを出射させ、この
レーザビームを光偏向器で主走査方向へ繰り返して偏向
して感光体ドラム14Cに走査線として照射することに
より、感光体ドラム14CにCの情報を書き込んで静電
潜像を形成する。この感光体ドラム14C上の静電潜像
は顕像化手段としての現像装置16CによりCトナーか
らなる1成分現像剤もしくはCトナーとキャリアからな
る2成分現像剤により現像されてCの顕像となる。
【0025】同様に、他の記録装置13BK、13Y、
13Mでは、それぞれ、感光体としての感光体ドラム1
4BK、14Y、14Mは、図示しない駆動機構により
副走査方向へ回転駆動されて帯電チャージャからなる帯
電手段15BK、15Y、15Mにより均一に帯電さ
れ、書込手段12BK、12Y、12Mによる画像露光
で静電潜像が形成される。
【0026】書込手段12BK、12Y、12Mは、そ
れぞれ、画像処理部2からのBK、Y、Mの各デジタル
画像信号によりそれぞれ半導体レーザ駆動制御部で半導
体レーザを駆動制御してBK、Y、Mの各デジタル画像
信号により強度変調されたレーザビームを出射させ、こ
れらのレーザビームをそれぞれ光偏向器で主走査方向へ
繰り返して偏向して感光体ドラム14BK、14Y、1
4Mに走査線として照射することにより、感光体ドラム
14BK、14Y、14MにそれぞれBK、Y、Mの各
情報を書き込んで静電潜像を形成する。この感光体ドラ
ム14BK、14Y、14M上の各静電潜像は顕像化手
段としての現像装置16BK、16Y、16MによりB
Kトナー、Yトナー、Mトナーの各1成分現像剤もしく
はBKトナーおよびキャリア、Yトナーおよびキャリ
ア、Mトナーおよびキャリアの各2成分現像剤によりそ
れぞれ現像されてBK、Y、Mの各顕像となる。
【0027】例えば2つの給紙カセットを用いた2つの
給紙部19の何れかから給紙コロ18により転写紙Sか
らなる転写材がレジストローラ20へ給紙され、レジス
トローラ20は転写紙Sをタイミングをとって転写搬送
ベルト21へ送出されて転写搬送ベルト21により搬送
される。転写搬送ベルト21上の転写紙Sは、転写搬送
ベルト21と感光体ドラム14BK、14C、14M、
14Yとのニップ部を通過する際に、転写手段としての
転写チャージャ17BK、17C、17M、17Yによ
り感光体ドラム14BK、14C、14M、14Y上の
各色の顕像が重ね合わせて転写されることでフルカラー
画像が形成され、定着装置22によりフルカラー画像が
定着されて排紙ローラ23により外部へカラーコピーと
して排出される。
【0028】また、感光体ドラム14BK、14C、1
4M、14Yはそれぞれ顕像転写後にクリーニング装置
24BK、24C、24M、24Yによりクリーニング
されて残留トナーが除去される。図3にも示すように転
写搬送ベルト21は、駆動ローラ25及び従動ローラ2
6、27に張架されて駆動源により駆動ローラ25を介
して回転駆動され、レジストローラ20からの転写紙を
搬送する。クリーニング装置28は転写搬送ベルト21
を転写紙搬送後にクリーニングする。
【0029】図3において、照明光源としての複数組の
発光素子29及び反射型フォトセンサからなる受光素子
30、スリット部材31及び複数の集光レンズ32は書
込手段としてのレーザ光出射装置12BK、12C、1
2M、12Yの走査線の曲がり、傾きを随時測定する測
定手段としての位置ずれ検出部33(図1参照)を構成
するものである。スリット部材31のスリットは、複数
組の発光素子29及び受光素子30に対応して複数個設
けられて転写搬送ベルト21の幅方向(主走査方向)へ
配列され、若しくは、転写搬送ベルト21の幅方向(主
走査方向)及び該幅方向(主走査方向)と直交する転写
紙Sの搬送方向(副走査方向)へ2次元的にずらせて配
置され、所定の測定パターンのライン幅、例えば0.1
mm程度のラインと同程度のスリットとして設けられ
る。
【0030】レーザ光出射装置12BK、12C、12
M、12Yは、互いに異なる所定のタイミングで測定パ
ターン発生回路からのBK、C、M、Yの各測定パター
ン画像信号によりそれぞれ半導体レーザ駆動制御部で半
導体レーザを駆動制御してBK、C、M、Yの各測定パ
ターン画像信号により強度変調されたレーザビームを出
射させ、これらのレーザビームをそれぞれ光偏向器で主
走査方向へ繰り返して偏向して感光体ドラム14BK、
14C、14M、14Yに走査線として照射することに
より、感光体ドラム14BK、14C、14M、14Y
にそれぞれBK、C、M、Yの各測定パターンを書き込
んで各測定パターンの静電潜像を形成する。
【0031】感光体ドラム14BK、14C、14M、
14Y上の各測定パターンの静電潜像は、現像装置16
BK、16C、16M、16Yによりそれぞれ現像され
てBK、C、M、Yの各測定パターンの顕像となり、転
写チャージャ17BK、17C、17M、17Yにより
転写搬送ベルト21に直接的に重ならないように転写さ
れて転写紙には転写されない。転写搬送ベルト21は各
照明光源29からスリット部材31のスリットを通して
光束が照射されてそれらの反射光がスリット部材31の
各スリット及び各集光レンズ32を介して受光素子30
で受光され、転写搬送ベルト21上のBK、C、M、Y
の各測定パターンの顕像の濃度が光学的に測定される。
【0032】位置ずれ検出部33は、随時、受光素子3
0の出力信号を演算してレーザ光出射装置12BK、1
2C、12M、12Yの走査線の曲がり、傾きを求め、
例えばスリット部材31の主走査方向へ配列された複数
のスリットを通して受光する複数の受光素子の出力信号
から各測定パターンの顕像の副走査方向への位置ずれを
検出してレーザ光出射装置12BK、12C、12M、
12Yの走査線の副走査方向への曲がり、傾きを検出
し、若しくは、スリット部材31の主走査方向及び副走
査方向へ2次元的に配列された複数のスリットを通して
受光する複数の受光素子の出力信号から各測定パターン
の顕像の主走査方向及び副走査方向への2次元的な位置
ずれを検出してレーザ光出射装置12BK、12C、1
2M、12Yの走査線の主走査方向及び副走査方向への
2次元的な曲がり、傾きを検出し、その結果を位置ずれ
データとして出力する。
【0033】図1に、この実施形態例の回路構成を示
す。図1、図2において、画像処理部2は、スキャナー
部1からR、G、Bの各デジタル画像信号が入力され、
かつ、外部装置34から外部コントローラ35を介して
R、G、Bの各デジタル画像信号が入力される。画像処
理部2では、スキャナ部1から入力されたR、G、Bの
各デジタル画像信号又は外部装置34から外部コントロ
ーラ35を介して入力されたR、G、Bの各デジタル画
像信号が空間フィルタ36によってモアレ除去処理等が
行われ、色度座標変換回路37によってY、M、C、B
Kの記録色の各デジタル画像信号に変換される。なお、
画像処理部2には外部からY、M、C、BKの各デジタ
ル画像信号が直接送られて来る場合もある。
【0034】Y、M、C、BKの各デジタル画像信号は
変倍部38により変倍処理が行われてクリエイト部39
でクリエイトが行われ、階調補正部40で階調補正が施
される。この階調補正部40からのY、M、C、BKの
各デジタル画像信号は、感光体間メモリ41によって第
1の感光体ドラム14BKから各感光体ドラム14B
K、14C、14M、14Yまでの距離に応じた時間だ
けそれぞれ保持される。一方、制御手段としてのシステ
ム制御部42は、上記位置ずれ検出部33からの位置ず
れデータより近似式によって書込手段12BK、12
C、12M、12Yの走査線の曲がり、傾きを近似して
主走査方向の各ドットに対応した走査線の副走査方向へ
のずれ量を算出し、このずれ量に基づいて主走査方向の
各ドット毎に、或いは主走査方向の複数ドット毎に補間
パラメータを作成してずれ補正装置43の補間用メモリ
に格納する。
【0035】ずれ補正装置43は感光体間メモリ41を
経たY、M、C、BKの各デジタル画像信号を補間用メ
モリ内の補間パラメータにより副走査方向に若しくは2
次元的に補間して補正し、プリンタ部3の書込手段12
BK、12C、12M、12Yへ送る。ここに、システ
ム制御部42、ずれ補正装置43及び像域判定部44は
位置ずれ検出部33の検出結果に応じて画像データを副
走査方向に若しくは2次元的に補間して補正するリサン
プリング手段を構成する。
【0036】図4は上記ずれ補正装置43の1色分の構
成を示す。ずれ補正装置43は、各色分の構成が同様な
構成となっている。システム制御部42は、位置ずれ検
出部33からの位置ずれデータに応じて近似式によって
画像データの位置ずれの補間による補正(以下リサンプ
リングという)を行う位置の近傍の画素に重み付けを行
い、その重み付けのデータを補間パラメータとして画素
単位で、あるいは複数の画素単位でずれ補正装置43の
補間用メモリに設定する。
【0037】ずれ補正装置43は、補間パラメータを記
憶する補間用メモリとして複数(m)ライン分のライン
メモリ45と、感光体間メモリ41からの画像データを
mライン分にわたり保持するnライン分のラインメモリ
46と、演算手段としての補間データ演算回路47とを
有する。ここに、nはn≧m+(走査線の副走査方向の
曲がり、傾き量)に設定される。補間データ演算回路4
7は、ラインメモリ46内の画像データをラインメモリ
45内の補間パラメータにより直線補間又は3次関数コ
ンボリューション又はスプライン補間等でリサンプリン
グし(補間して補正し)、プリンタ部3の書込手段12
BK、12C、12M、12Yへ送る。
【0038】次に、画像データをリサンプリングする具
体的な例として、主走査方向の画素数を256ドット、
主走査方向の補間マトリックスサイズを1×4とした場
合の例を、説明の簡略化のために2色分の画像データに
ついて説明する。ここで、図5に示すように1色目の書
込手段の走査線が曲がりにより主走査方向の中央(12
8ドット目)で副走査方向に+1ドットずれ、かつ、2
色目のレーザ光出射装置の走査線が曲がりにより主走査
方向の中央(128ドット目)で副走査方向に−1ドッ
トずれていると位置ずれ検出部33によって検出された
場合を想定する。なお、上記ドット数(256ドット)
及び補間マトリックスサイズは、計算の便宜上のもので
あって、実際には適切な値が設定される。
【0039】位置ずれ検出部33からの位置ずれデータ
はシステム制御部42に送られ、システム制御部42は
位置ずれ検出部33からの位置ずれデータからリサンプ
リングを行うべきライン上の主走査方向に配列された各
ドットに対応した走査線の副走査方向へのずれ量を例え
ば直線近似式によって求める。この場合、システム制御
部42は、直線近似式を用いたが、2次式、3次式のよ
うな多項式やスプライン関数等を用いて位置ずれ検出部
33からの位置ずれデータからリサンプリングを行うべ
きライン上で主走査方向に配列された各ドットに対応し
た走査線の副走査方向へのずれ量を求めるようにしても
よい。
【0040】スプライン関数を用いた場合には、自由に
曲線を設定できるので、局部的なレンズの誤差に対して
も対応可能となる。直線近似式を用いた場合には、1色
目、2色目の各走査線の副走査方向へのずれ量はリサン
プリングを行うべきラインにおける主走査方向のドット
位置をX、副走査方向への走査線ずれ量をYとすると、
それぞれY=±X/128(0〜127ドットの範
囲)、Y=−{±(X−128)/128}±1(12
8〜255ドットの範囲)として求められる。
【0041】次に、システム制御部42は、リサンプリ
ングを行うべきライン上で主走査方向に配列された各ド
ットに対応した走査線の副走査方向へのずれ量から例え
ば図6に示すようなsinc関数を用いて補間マトリッ
クスを計算する。すなわち、システム制御部42は、リ
サンプリングを行うべきライン上で主走査方向に配列さ
れている各ドットに対応した走査線の副走査方向へのず
れ量より、リサンプリング点から副走査方向に隣接する
±2ドット(補間マトリックスのサイズによる)までの
距離を求めてその距離に相当するsinc関数の値(s
inc関数のπの位置が1ドットに対応)を求めるとい
う計算を行い、この計算を主走査方向の各ドット毎に順
次に行ってその計算結果をずれ補正装置43の補間用メ
モリに補間パラメータとして格納する。図14はその計
算結果の例を示す。
【0042】図7は上記ずれ補正装置43の具体例を示
す。感光体間メモリ41からの画像データは上記ライン
メモリ46としての複数のラインメモリ460〜466
複数ライン分が保持される。この場合、ラインメモリ4
0〜466はライン番号カウンタ480〜486にセット
されているライン番号の画像データを保持する。今、画
像データのリサンプリング点のアドレスは主走査方向ア
ドレスがXで、副走査方向アドレスが画像データのYラ
インとY+1ラインとの間である場合を考える。ここ
に、ラインメモリ460にはY−2ライン目の画像デー
タが格納されており、ラインメモリ461にはY−1ラ
イン目の画像データが格納されており、ラインメモリ4
2〜465にはそれぞれY〜Y+3ライン目の各画像デ
ータが格納されている。
【0043】また、補間用ラインメモリ450〜456
は各ラインの画像データに対する重み付けの補間パラメ
ータが書き込まれている。この補間パラメータの重み付
けは、上述のようにsinc関数に従うものであり、リ
サンプリングを行うラインからこれに隣接する±2ライ
ンまでの距離以上離れたラインに対応する重みが0とな
るように設定されている。
【0044】ラインメモリ460のX番目の値(主走査
方向アドレスXの画像データ)に対応する補間パラメー
タは補間用ラインメモリ450のX番目に格納されてお
り、この両者がリードされて積算回路490で積算され
る。同様に、ラインメモリ461〜465のX番目の値と
これに対応する補間用ラインメモリ451〜455のX番
目の補間パラメータが順次にリードされて積算回路49
1〜495で積算される。この場合、補間用ラインメモリ
451〜455はカラムクロックに同期して順次にX番目
の補間パラメータを出力し、ラインセレクタ50はライ
ンメモリ460〜465のX番目の値を順次に選択して積
算回路490〜495へ出力する。
【0045】この時、感光体間メモリ41からのY+4
ライン目の画像データがラインメモリ466のX番地に
書き込まれる。積算回路490〜496の積算値は、加算
回路51で加算され、リサンプリングされた画像データ
としてプリンタ部3のレーザ光出射装置12Cへ送られ
る。同様に、X+1番目以降の画像データがリサンプリ
ングされる。したがって、注目画素及びその近傍の複数
の画素の画像データと補間パラメータとがそれぞれ積算
されて加算されることにより、画像データの位置ずれが
補正されることになる。
【0046】1ライン分の画像データが主走査方向の最
終アドレスの画像データまでリサンプリングされると、
次の1ライン分の画像データのリサンプリングが開始さ
れる。この時、ラインメモリ461〜466はライン番号
カウンタ481〜486によってライン番号がずらされて
(Y−2)〜(Y+3)ラインの画像データが格納され
ていることになり、ラインメモリ460は(Y+4)ラ
インの画像データが格納されていることになる。
【0047】このように常にリサンプリング点の近傍の
6ライン分の画像データがリードされて画像データのリ
サンプリングが行われる。この時、リサンプリングされ
た画像データの桁あふれが発生した場合には、その桁あ
ふれが無効とされて画像データが最大値又は最小値に設
定される。
【0048】図9は図5に示すように1色目のレーザ光
出射装置の走査線が曲がりにより主走査方向の中央(1
28ドット目)で副走査方向に+1ドットずれた場合に
おけるずれ補正装置43からの位置ずれ補正後の画像デ
ータを示し、図10は2色目のレーザ光出射装置の走査
線が曲がりにより主走査方向の中央(128ドット目)
で副走査方向に−1ドットずれた場合におけるずれ補正
装置43からの位置ずれ補正後の画像データを示す。こ
こに、図8はずれ補正装置43による位置ずれ補正の前
の画像データを示す。
【0049】これらの2色の画像データで形成された2
色の顕像を重ね合わせて合成した場合の合成画像とその
各ドットの状態は、レーザ光出射装置の走査線の曲が
り、傾きが無い場合には図12と図15(a)に示すよ
うになり、レーザ光出射装置の走査線の曲がり、傾きが
有ってその補正を行わない場合には図13と図15
(b)に示すようになり、レーザ光出射装置の走査線の
曲がり、傾きが有ってその補正を上述のように行った場
合には図14と図15(c)に示すようになる。
【0050】また、図1に示すように像域判定部44は
スキャナ部1、外部装置34からのデジタル画像信号よ
り画像の種別を判定し、システム制御部42は像域判定
部44の判定結果から画像が例えば黒1色のみにて形成
されている画像種別の像域を有する場合にはその画像種
別の像域でずれ補正装置43にスルーモードであること
を通告して画像データのリサンプリングを行わせずに画
像データをそのまま通過させる。このことで、ラインず
れ補正の不要な画像部に対して補正を行わないことでリ
サンプリングに伴うMTFの劣化を防止することができ
る。
【0051】また、操作部52はシステム制御部42に
対して補間パラメータの設定、補正、リセットが可能で
あり、システム制御部42は操作部52により補間パラ
メータを設定し、又は位置ずれ検出部33による測定結
果から求めた補間パラメータを補正し或いはリセットす
るための入力信号が入力された場合にはその入力信号に
応じた補間パラメータをずれ補正装置43の補間用メモ
リ45に格納し、又は補間用メモリ45内の補間パラメ
ータを操作部52からの入力信号に応じて補正したりリ
セットしたりする。
【0052】例えばシステム制御部42は、操作部52
からの入力信号に応じて上記近似式の係数、位置ずれ検
出部33により測定された書込手段12BK、12C、
12M、12Yの走査線の曲がり、傾きの設定、補正、
リセットを行う。従って、ユーザはプリンタ部3により
出力された最終画像を確認しながら操作部52で補間パ
ラメータを微調整することにより、位置ずれ検出部33
の定常的な測定誤差をキャンセルし、より正確なライン
ずれ補正を行うことができる。
【0053】また、システム制御部42は、位置ずれ検
出部33による測定直後の走査線の曲がり、傾き量と、
位置ずれ検出部33による測定直前の走査線の曲がり、
傾き量とを比較してその差が基準値を越えた場合には異
常信号を発生し、例えば上記近似式の係数を位置ずれ検
出部33にて走査線の曲がり、傾きが測定される度に更
新して位置ずれ検出部33の前回の測定結果に対する今
回の測定結果の変動量が基準値を越えた場合に異常信号
を発生し、位置ずれ検出部33の再測定等の処置を行
う。このことで、転写搬送ベルト21上のキズ等による
位置ずれ検出部33の誤動作を防止することができる。
【0054】この実施形態例は、本発明の前提技術とな
る画像形成方法、画像形成装置の実施形態例であって、
複数の感光体としての感光体ドラム14BK、14C、
14M、14Yと、この複数の感光体14BK、14
C、14M、14Yにそれぞれ異なった色の画像データ
により異なった色の情報を走査線で書き込んで静電潜像
を形成する複数の書込手段としてのレーザ光出射装置1
2BK、12C、12M、12Yと、複数の感光体14
BK、14C、14M、14Y上の各静電潜像を異なっ
た色の顕像に顕像化する複数の顕像化手段としての現像
装置16BK、16C、16M、16Yとを有し、複数
の感光体14BK、14C、14M、14Y上の各顕像
を転写紙からなる転写材上に重ね合わせて転写してカラ
ー画像を得るカラー画像形成方法、カラー画像形成装置
装置において、書込手段12BK、12C、12M、1
2Yの走査線の曲がり、傾きを測定する測定手段として
の位置ずれ検出部33と、この位置ずれ検出部33の測
定結果に応じて前記画像データを副走査方向に若しくは
2次元的に補間して補正するリサンプリング手段として
のシステム制御部42及びずれ補正装置43とを備えた
ので、機械的な変位による補正を行うことなく画像デー
タの補間による補正を行うことで、常に安定した補正を
行うことができ、低コスト化を図ることができる。
【0055】また、この実施形態例は、リサンプリング
手段としてのシステム制御部42及びずれ補正装置43
は、測定手段としての位置ずれ検出部33の測定結果に
より書込手段12BK、12C、12M、12Yによる
走査線の曲がり、傾きを近似式によって近似し、この近
似値に基づいて主走査方向の各ドットに対して画像デー
タの副走査方向への補正位置を決定するので、測定手段
である位置ずれ検出部33の個数を最小限にして低コス
ト化を図ることができる。
【0056】また、この実施形態例は、リサンプリング
手段としてのシステム制御部42及びずれ補正装置43
は前記近似式の係数を測定手段33にて書込手段12B
K、12C、12M、12Yの走査線の曲がり、傾きが
測定される度に更新し、測定手段33の前回の測定結果
に対する今回の測定結果の変動量が基準値を越えた場合
に異常信号を発生する手段としてのシステム制御部42
を備えたので、機械の温度上昇による走査線のずれを精
度良く補正することができ、かつ、測定手段33のキズ
等による誤測定を防止することができる。
【0057】また、この実施形態例は、前記近似式の係
数、もしくは、書込手段12BK、12C、12M、1
2Yの走査線の曲がり、傾きを外部から可変する手段と
しての操作部52を備えたので、測定手段33に異常が
発生した場合でも正常な動作を行わせることができる。
また、テストパターン等の実際の出力画像を基に近似式
の係数を補正するようにすれば測定手段33自体に含ま
れる測定誤差を解消することができる。
【0058】また、この実施形態例は、画像データから
画像種別を判定する像域判定手段としての像域判定部4
4を備え、リサンプリング手段としてのシステム制御部
42及びずれ補正装置43は像域判定手段44により判
定された画像種別に応じて画像データ補間補正動作を行
うので、リサンプリングを行わないことで、リサンプリ
ングに伴うMTFの劣化を防止することができる。
【0059】また、この実施形態例は、リサンプリング
手段としてのシステム制御部42及びずれ補正装置43
は、画像データを複数ライン分保持する第1の複数のラ
インメモリ460〜466と、測定手段33の測定結果に
応じた補間パラメータを保持する第2の複数のラインメ
モリ451〜456と、この第2の複数のラインメモリ4
1〜456に保持されている補間パラメータと第1の複
数のラインメモリ460〜466に保持されている画像デ
ータにより各画素毎にその近傍の画像データと補間パラ
メータとを積算して加算することで画像データを副走査
方向に若しくは2次元的に補間して補正する演算手段と
しての補間データ演算回路47とを有するので、リサン
プリングのアルゴリズムによらない演算手段を提供で
き、3次関数コンボリューション法によるリサンプリン
グが可能となり、補間パラメータを保持するラインメモ
リを節約することができる。
【0060】また、この実施形態例は、上記実施形態例
において、ずれ補正装置43の前にフィルタリング回路
が設けられてこのフィルタリング回路が感光体間メモリ
41からの画像データの高調波成分を取り除き、また、
ずれ補正装置43の後にエッジ強調フィルタからなるフ
ィルタリング回路が設けられてこのフィルタリング回路
がずれ補正装置43からの画像データをフィルタリング
処理する。画像データをリサンプリング手段としてのシ
ステム制御部42及びずれ補正装置43による補正の前
にフィルタリング処理するフィルタリング手段としての
フィルタリング回路を備えたので、画像データのエッジ
部等の高調波成分を取り除いてリサンプリング処理時の
モアレやエッジ部での色のにじみを防止することができ
る。
【0061】また、この実施形態例は、画像データをリ
サンプリング手段による補正の後にフィルタリング処理
するフィルタリング手段としてのエッジ強調フィルタを
備えたので、リサンプリング手段の補正によるシャープ
性及びMTFの劣化を回復することができる。
【0062】また、この実施形態例において、位置ずれ
検出部33が転写搬送ベルト21上の書込手段12B
K、12C、12M、12Yの書き込み有効範囲内にて
各色の顕像の主走査方向の倍率を測定する複数の倍率測
定手段を兼ね、システム制御部42がその複数の倍率測
定手段における主走査方向最両端の倍率測定手段の測定
結果に基づいて書込手段12BK、12C、12M、1
2Yの書き込みクロック(画素クロック)を補正する。
ここに、書込手段12BK、12C、12M、12Y
は、それぞれ書き込みクロックに同期して画像処理部2
からの各色のデジタル画像信号により半導体レーザ駆動
制御部で半導体レーザを駆動制御する。
【0063】また、位置ずれ検出部33は、複数の照明
光源29から転写搬送ベルト21へ光束を照射してそれ
らの反射光をスリット部材31の複数のスリット及び複
数の集光レンズ32を介して受光素子30で受光するの
で、各色の顕像の主走査方向の倍率を測定する複数の倍
率測定手段を構成している。また、システム制御部42
は上記複数の倍率測定手段における主走査方向中間の倍
率測定手段の測定結果に基づいて補間パラメータを可変
することで、ずれ補正装置43に画像データを主走査方
向にリサンプリングさせる。ここに、マトリックスサイ
ズは例えば4×4に設定され、画像データが主走査方向
及び服走査方向へ2次元的にリサンプリングされること
になって色ずれの低減を図ることができる。
【0064】このように、書込手段としてのレーザ光出
射装置12BK、12C、12M、12Yの書き込み有
効範囲内にて主走査方向の倍率を測定する複数の倍率測
定手段としての位置ずれ検出部33と、この複数の倍率
測定手段における最両端の倍率測定手段の測定結果に基
づいて書込手段12BK、12C、12M、12Yの書
き込みクロックを補正する手段としてのシステム制御部
42とを備え、リサンプリング手段としてのシステム制
御部42及びずれ補正装置43は複数の倍率測定手段に
おける中間の倍率測定手段の測定結果に基づいて画像デ
ータを主走査方向に補間して補正するので、画素クロッ
クを一定に保ったままで精度良くレンズのfθ特性を補
正することができる。
【0065】さらに、上記実施形態例において、出力カ
ラーモードが複数の感光体14BK、14C、14M、
14Yのうちのいずれか1つを用いて1色の画像を得る
単色モードである場合にはシステム制御部42がずれ補
正装置43にリサンプリングを行わせないようにした例
では、出力カラーモードが複数の感光体14BK、14
C、14M、14Yのうちのいずれか1つを用いて1色
の画像を得る単色モードである場合にはリサンプリング
手段としてのシステム制御部42及びずれ補正装置43
がリサンプリングを行わないので、単色モード時に画質
劣化の少ない画像を得ることができる。
【0066】上記実施形態例は、例えばデジタルカラー
複写機以外のデジタルカラーファクシミリ、カラープリ
ンタ等の画像形成装置に同様に適用することができ、ま
た、感光体上の各色の顕像を中間転写体に重ねて転写し
た後に転写紙に転写する場合などにも適用できる。
【0067】(二)請求項1、4に対応する説明 前記(一)本発明の前提技術となる画像形成装置、画像
形成方法では、走査線の曲がり、傾きなどを位置ずれ検
出部33の測定結果に基づいて、画像データをサンプリ
ングして補正する。つまり、システム制御部42によ
り、位置ずれ検出部33からの位置ずれデータに応じて
近似式によってリサンプリングを行う位置の近傍の画素
に重み付けを行い、その重み付けのデータを補間パラメ
ータとして画素単位で、あるいは複数の画素単位でずれ
補正装置43の補間用メモリに設定し、書込手段の走査
線の曲がり、傾きを補正している。
【0068】しかし、この(一)に記載された画像形成
装置、画像形成方法では、位置ずれ検出部のスリット位
置に各色を合わせる方式のため、各色同士の位置ずれは
補正可能であるが、転写紙に対する作像位置のずれは何
ら保証されていない。そのため、転写紙自体が給紙時に
レジストずれや、スキューを生じた場合に、転写紙に対
してずれて作像されてしまうことを補正することができ
ない。
【0069】この発明では、転写紙Sに対する書込手段
による走査線の傾きを、前記(一)本発明の前提技術と
なる画像形成装置、画像形成方法同様の手法ににおける
と同様の手法により補正し、かつ、最初の感光体ドラム
に対する書き込みが行われる以前に転写紙のずれを検出
し、この検出結果に基づいて、転写紙に対する作像位置
を補正することにより、各色のずれを低減すると同時に
転写紙に対するずれも良好に補正する。
【0070】したがって、本発明の実施の形態例として
は、図1〜図7などで説明した構成は全て備えた上で、
さらに、これに本発明独自の構成を付加した画像形成装
置を例示することとする。図2に示す画像形成装置で
は、複数の感光体ドラム14BK、14Y、14M、1
4Cのうち、走査線による書き込みが行われる最初の感
光体ドラムは、転写紙Sの搬送方向最上流に位置する感
光体ドラム14BKである。この感光体ドラム14BK
に対する書込手段12BKによる書き込みよりも前の時
点で、転写紙Sの副走査方向でのずれ量及び該転写紙S
の主走査方向でのずれ量を検出するため、転写材位置ず
れ検出手段330を設けている。この転写材位置ずれ検
出手段330の配設位置は図3にも示すように、転写紙
Sの搬送方向上、レジストローラ20よりも下流であっ
て、転写搬送ベルト21よりも上流の位置である。
【0071】この転写材位置ずれ検出手段330は、前
記位置ずれ検出部33に準じた構成をしていて、照明光
源としての複数組の発光素子290及び反射型フォトセ
ンサからなる受光素子300、スリット部材310及び
複数の集光レンズ320からなる。
【0072】複数組の発光素子290及び受光素子30
0は、転写紙Sの主走査方向での幅寸法以上にわたって
設けられている。スリット部材310のスリットは、転
写紙Sの主走査方向での幅寸法以上にわたっている。ス
リット310のスリットは、複数組の発光素子290及
び受光素子300に対応して複数個設けられて転写搬送
ベルト21の幅方向(主走査方向)へ配列され、若しく
は、転写搬送ベルト21の幅方向(主走査方向)及び該
幅方向(主走査方向)と直交する転写紙Sの搬送方向
(副走査方向)へ2次元的にずらせて配置され、所定の
測定パターンのライン幅、例えば0.1mm程度のライ
ンと同程度のスリットとして設けられている。
【0073】かかる構成により、転写材位置ずれ検出手
段330は、転写紙移動方向のレジストずれ、実際に
は当該転写材位置ずれ検出手段330を転写紙先端が通
過するタイミングのずれ転写紙の移動方向に対して直
角方向の所謂レジストずれ(主走査方向のずれ)転写
紙先端の転写紙移動方向への傾き、所謂転写紙のスキュ
ー、などを測定する。
【0074】転写材位置ずれ検出手段330の他の例と
しては、図16に示すように光ファイバーを使用するこ
ともできる。配設位置は、図3で説明した位置と同じ
で、レジストローラ20と転写搬送ベルト21との間と
する。本例では、斜視図で示した図16(a)、側面か
ら見た図16(b)に明らかなように、0.1mm〜
0.5mm系の光ファイバーを10個、平面状に密着し
て配列した投光光ファイバー組315と、同様の構成の
受光光ファイバー組316とを一対として、このような
対を複数個、想定される転写紙の主走査方向での紙幅に
合わせて適宜の間隔をおき、かつ、各光ファイバーの端
面同士が転写紙Sの通路を挟んで対向するように配置し
ている。このような構成により、受光光ファイバーの各
本についての受光状態から、転写紙Sについて、前記
〜の転写紙ずれを測定できる。転写材位置ずれ検出手
段330の出力は、図2、図4、図7に示すようにリサ
ンプリング手段の一部を構成するシステム制御部42に
入力されるように、接続されている。
【0075】転写材位置ずれ検出手段330による転写
紙のずれ検出結果に基づいて作像位置をずれがないよう
に見える如く補正するのであるから、この転写紙のずれ
検出動作は、最初に書き込みが行われる感光体ドラム1
4BKに対して書込手段により書き込みが行われる以前
に終了していることが必要である。
【0076】図3、図16に示す例では、感光体ドラム
14BKに対する書込手段による書き込みは、感光体ド
ラムの上部からのレーザー光の照射により行われるの
で、該感光体ドラムの全外周長の半分の長さ以上、転写
搬送ベルト21と感光体ドラム14BKとのニップ部た
る転写部よりも上流の位置にて、転写材位置ずれ検出手
段330による転写紙のずれ検出が行われる。
【0077】一方、位置ずれ検出部33は、それぞれの
書込手段12BK,12Y,12M,12Cの作像位置
のずれや、各感光体ドラム14BK,14Y,14M,
14C自体のずれが、予め前記(一)本発明の前提技術
となる画像形成装置、画像形成方法の項で述べた方法に
よって検出され、補正パラメータが図1に示すシステム
制御部42に送られ、該システム制御部42の記憶部に
記憶されている。
【0078】他方、転写材位置ずれ検出手段330によ
り画像形成について搬送されてきた転写紙Sについて、
前記〜の測定がなされ、この測定による出力は、シ
ステム制御部42の記憶部に入力される。これにより、
システム制御部42の記憶部に記憶された前記位置ずれ
検出部33からの出力の記憶値が、転写材位置ずれ検出
手段330による転写紙Sのずれ情報により、転写紙S
のずれも補正されるように、補間パラメータの値が重層
又は修正される。
【0079】この修正された補間パラメータは、図1に
示すところの、ずれ補正装置43に送られ、さらに図4
に示す補間用ラインメモリとして、補間用ラインメモリ
45に格納される。その後、前記(一)本発明の前提技
術となる画像形成装置、画像形成方法の項で述べた方法
によって画像データをリサンプリングし、レーザの書き
込み動作を開始する。
【0080】転写紙Sの位置ずれがあった場合であっ
て、本発明に基づく転写紙Sのずれに対する補正が行わ
れない場合(図18(a))と、本発明に基づく転写紙
Sのずれに対する補正が行われた場合(図18(b))
での転写紙S上での作像線Lの比較例を示す。これら図
18(a)、(b)において、2点鎖線で示す転写紙S
は転写搬送ベルト21に載る前の状態を示しており、こ
の段階で既にスキューしている。また、実線で示す転写
紙Sは転写搬送ベルト21を通過した後のもので、やは
り、スキューしたままであるが、転写紙Sの端縁Sf
対する作像線Lの位置関係が異なる。
【0081】図18(a)は、転写紙Sがスキューして
いるにも拘らず本発明による補正が行われない場合であ
り、主走査方向の複数の走査線上に同じ大きさのドット
が並ぶことにより、作像線Lは転写紙Sの端縁Sfに対
して傾いてしまっている。この場合、走査線上に並ぶド
ットの重み付けは一定であり、走査線上に並ぶ各ドット
の大きさは全部等しい。
【0082】図18(b)は、転写紙Sにスキューがあ
ることが転写材位置ずれ検知手段330の検知によりわ
かったので、本発明による補正を行った場合であり、主
走査方向の複数の走査線上に重み付けを異ならせたドッ
トを並べることにより、作像線Lが転写紙Sの端縁Sf
に対して平行に見えるように補正して作像している。こ
の場合、当然、主走査方向上での作像開始位置、作像終
了位置、についても補正により転写紙S上、正しい位置
に書き込まれるように補正される。
【0083】図18(b)の作像線Lを拡大して模視的
に示した図19を参照しながら、作像線Lの構造を説明
する。図19において、作像線Lは4本の走査線L1
2、L3、L4上に並ぶ大小の重み付けをした多数のド
ット(丸印中にハッチングを施して示す)からなる。こ
のように各走査線上に重み付けを異ならせて並べられた
多数のドットの全体から、仮想線O−Oに沿う、つま
り、結果的に転写紙Sの端縁Sfに対して平行に見える
直線状の作像線Lが形成されることとなる。
【0084】以上により、各感光体ドラムのうち、最初
に書き込みが行われる感光体ドラムに書き込みが行われ
る以前に、転写紙のずれを転写材位置ずれ検出手段によ
り検出し、この検出結果に基づいて、転写紙に対する作
像位置を補正することにより、各色のずれを低減すると
同時に、転写紙に対するずれも良好に補正することがで
きる。
【0085】(三)請求項2に対応する説明 両面画像形成機構を備えた画像形成装置の場合、例え
ば、図2に示した画像形成装置において、図示はしてい
ないが、定着装置22の下流に転写紙の反転機構を設
け、表面に画像形成されてからこの反転機構を通過した
転写紙を転写紙搬送経路を介して再びレジストローラ2
0の上流部位の転写紙搬送経路に合流させ、今度は裏面
を上にして転写搬送ベルト21上に送り出し、該裏面に
ついて作像を行い、定着装置22を経由させて排紙ロー
ラ23により排出する構成が採用される。なお、定着装
置22の下流の転写紙搬送経路には、前記反転機構へ向
かう搬送経路と、排紙ローラ23へ向かう搬送経路とを
切り換える切り換え案内板が設けられていて、片面モー
ドのときには、排紙ローラ23へ導かれるような態位に
おかれ、両面モードのときには、表面に対する作像が終
了した段階では前記反転機構に導かれるような態位にお
かれ、両面に対する作像が終了した段階では排紙ローラ
23へ導かれるような態位におかれる。
【0086】このような自動両面機能を備えた画像形成
装置においては、転写紙の裏表のレジストずれは、製本
時に見ずらいものとなってしまう。そこで、この請求項
2に記載された発明では、表面の作像時のレジストずれ
量を記憶手段に記憶し、裏面の作像時に前記記憶された
表面作像時のレジストずれ量に加えて、裏面の作像に際
しての転写紙のレジストずれ量を加味して、裏面の作像
位置を補正することで、さらに、高精度に裏表のレジス
ト合わせを行おうとするものである。
【0087】したがって、請求項2の発明では、このよ
うに、転写紙の表面に対する作像が済んだら、次に、転
写紙の裏面に対する作像がなされるような構成の画像形
成装置であって、前記(二)で述べた画像形成方法を採
用した画像形成装置を前提としている。
【0088】かかる画像形成装置、画像形成方法におい
ては、転写紙Sの表面についての作像時でのレジストず
れを転写材位置ずれ検出手段330により検知したら、
これに基づいて、表面作像時の補正を行い、かつ、この
表面作像時におけるレジストずれ量の情報をシステム制
御部42の記憶手段に記憶しておく。そして、反転機構
により反転させられて裏面を上にしてレジストローラ2
2から送り出された転写紙のレジストずれ、この場合は
反転機構などによるずれをも含んだものであるが、この
ような状態の転写紙に対して再度、転写材位置ずれ検出
手段330によりずれを検知し、裏面作像時にはこのパ
ラメータを、前記システム制御部42の記憶手段に記憶
されたずれ量の情報に加味することにより、表裏面同士
のレジストを高精度に合わせる。特に、製本時の綴代調
整が行われている場合、高精度なレジスト合わせを行う
ことができる。
【0089】(四)請求項3に対応する説明 これまで説明した転写材位置ずれ検出手段330として
は、図3で説明したように発光素子290と受光素子3
00とを組み合わせたもの、つまり、これら安価な反射
型のもの、あるいは、透過型のもの、さらに、図16に
示したように光ファイバーを使用してもよいが、転写紙
のサイズに応じてすべて検出用の素子を設けると結果的
に高価になってしまう。一方、これら透過型、反射型な
どの検出手段に代えて転写紙Sの幅を考慮してCCD
(電荷結合素子)を配置することで、転写材位置ずれ検
出手段を構成することもできるが、CCDを使用した場
合には、転写紙の全体を一度に検出できる利点はあるも
のの、電気処理、レンズ光学系などが比較的高価なもの
になってしまう。
【0090】そこでこの発明では、安価な反射型センサ
を主走査方向に移動する機構を設けることで、最小限の
センサ数で転写紙のサイズを検出することとしている。
図17はその例を説明したもので、図17(a)に示す
ように転写紙Sのスキューを検知する手段として、主走
査方向に複数個間隔をおいて配置する。転写紙の搬送が
所謂片側基準の場合、反射型のセンサ317a,317
b,317cを図に示すように片側の基準位置から適宜
の間隔をおいて複数個設ける。この例では、3個のセン
サを配置している。転写紙Sにスキューがなければ、こ
れらのセンサが同時に転写紙の先端を検知するし、スキ
ューがあれば、これらの何れかが早く検知する。このタ
イミングの差により傾きの度合いもわかる。
【0091】転写紙Sの主走査方向でのずれを検知する
手段として、反射型のセンサ317dを主走査方向に移
動可能に設ける。この移動可能手段としては、該反射型
のセンサ317dをナット318に固定する一方、この
ナット317dをねじ軸319に螺合させ、該ねじ軸3
19を正逆転可能なモータMにより回転駆動されるよう
になっている。符号400は、ねじ軸の軸受を示す。こ
のモータMとしては、パルスモータを使用する。ナット
318は図17(b)に示すように主走査方向に延びる
ガイド320に嵌合させることによりまわり止めした上
で、ねじ軸319の回転に応じて主走査方向に移動可能
としている。かかる構成により、センサ317dはモー
タMの駆動により主走査方向に移動可能であり、転写紙
のサイズに合わせて所定の位置に予め移動しておく。よ
って、転写紙の端部は多少のずれがあってもこのセンサ
317dによって検知され、本来の位置からのずれも検
出することができる。
【0092】転写紙の送り方式が中央基準の場合には、
図17(c)に示すように、ねじ軸319に代えて、該
ねじ軸の中央から半分が右ねじ319Rで、他の半分が
左ねじ319Lのねじ軸を用い、右ねじ319Rの部分
にはナット318R、センサ317d1を、左ねじ31
9Lの部分にはナット318L、センサ317d2をそ
れぞれ設ける。これらの各ナット318R、318L
は、図17(b)で示すナット318に準じてガイド3
20と同じガイド(図示されず)に摺動自在かつ、まわ
り止めされて嵌合している。
【0093】以上よりこの発明では、レジストずれを検
出する転写材位置ずれ検出手段を、転写材のサイズに応
じて、主走査方向に移動することで、転写材のサイズの
数だけ転写材位置検出センサを設けることなく、低コス
トな単一のセンサにより転写材の位置ずれを検出するこ
とができる。また、CCDやレンズなどのような高価な
部品を用いることなく、転写材位置ずれ検出手段を構成
することができる。
【0094】
【発明の効果】請求項1、4記載の発明では、最初に書
き込みが行われる感光体に対する書き込みを行う以前に
転写紙のずれを転写材位置ずれ検出手段により検出し、
この検出結果に基づいて、転写材に対する作像位置を補
正することにより、各色のずれを低減すると同時に、転
写材対するずれも良好に補正することができる。
【0095】請求項2記載の発明ではさらに、表面の作
像時のレジストずれ量を記憶する手段を有し、裏面の作
像時には前記記憶手段に記憶された情報と、該裏面作像
時のレジズトずれ量の情報とに基づいて、裏面の作像位
置を補正することで、さらに高精度に裏表のレジスト合
わせを行うことができる。
【0096】請求項3記載の発明ではさらに、安価な反
射型センサを用いることが可能となり、このようなセン
サを用いて、最小限のセンサ数により転写材の位置ずれ
を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の回路構成を示したブロ
ック図である。
【図2】同実施形態例としての画像形成装置の概略構成
を説明した図である。
【図3】同実施形態例としての転写ベルトまわりに設け
たずれ検出部、転写材位置ずれ検出手段の配置を説明し
た図である。
【図4】同実施形態例としてのずれ補正装置の1色分の
構成を示すブロック図である。
【図5】1色目及び2色目の書込手段による走査線が曲
がった状態の例を説明した図である。
【図6】sinc関数を示す特性曲線図である。
【図7】同実施形態例におけるずれ補正装置の具体例を
示すブロック図である。
【図8】同実施形態例のずれ補正装置による位置ずれ補
正の前の画像データを示す図である。
【図9】同実施形態例における書込手段の走査線が曲が
りにより主走査方向の中央で副走査方向に+1ドットず
れた場合の位置ずれ補正後の画像データを示す図であ
る。
【図10】同実施形態例における書込手段の走査線が曲
がりにより主走査方向の中央で副走査方向に−1ドット
ずれた場合の位置ずれ補正後の画像データを示す図であ
る。
【図11】同実施形態例の補間マトリックスの例を示し
た図である。
【図12】2色の画像データで形成された2色の顕像を
重ね合わせて合成した場合の合成画像を書込手段の走査
線の曲がり、傾きが無い場合について示した図である。
【図13】2色の画像データで形成された2色の現像を
重ね合わせて合成した場合の合成画像を書込手段の走査
線の曲がり、傾きが有ってその補正を行わない場合につ
いて説明した図である。
【図14】2色の画像データで形成された2色の顕像を
重ね合わせて合成した場合の合成画像を書込手段の走査
線の曲がり、傾きが有ってその補正を上記実施形態例で
行った場合について説明した図である。
【図15】2色の画像データで形成された2色の顕像を
重ね合わせて合成した場合の合成画像の各ドットの状態
を説明した図である。
【図16】転写材位置ずれ検出手段として、光ファイバ
ーを使用した場合の配置の例を説明した図である。
【図17】転写材位置ずれ検出手段として、反射型のセ
ンサを使用した場合の説明図である。
【図18】転写紙の位置ずれがあった場合における、本
発明による補正が行われた場合、該補正が行われない場
合、とを比較して示した説明図である。
【図19】本発明により補正が行われた場合における、
作像線を模式的に拡大して示した図である。
【符号の説明】
12BK 書込手段 12C 書込手段 12M 書込手段 12Y 書込手段 14BK 感光体ドラム 14C 感光体ドラム 14M 感光体ドラム 14Y 感光体ドラム 33 位置ずれ検出部 42 システム制御部 43 ずれ補正装置 44 像域判定部 45 補間用ラインメモリ 46 ラインメモリ 47 補間データ演算回路 490〜495 積算回路 51 加算回路 52 操作部 330 転写材位置ずれ検出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の感光体と、この複数の感光体にそれ
    ぞれ異なった色の画像データにより異なった色の情報を
    走査線で書き込んで静電潜像を形成する複数の書込手段
    と、前記複数の感光体上の各静電潜像を異なった色の顕
    像に顕像化する複数の顕像化手段とを用い、前記複数の
    感光体上の各顕像を転写材上に重ね合わせて転写してカ
    ラー画像を得る画像形成方法であり、かつ、前記書込手
    段の走査線の曲がり、傾きを測定する測定手段と、この
    測定手段の測定結果に応じて前記画像データを副走査方
    向に若しくは2次元的に補間して補正するリサンプリン
    グ手段とを用いる画像形成方法であって、 前記複数の感光体のうち、前記走査線による書き込みが
    行われる最初の感光体に対する前記書き込みよりも前の
    時点で、前記転写材の副走査方向でのずれ量及び前記転
    写材の主走査方向でのずれ量を転写材位置ずれ検出手段
    により検出し、これらの検出結果を前記リサンプリング
    手段に入力し、前記転写材に対する作像位置を補正する
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成方法において、前
    記転写材表面の作像時における前記転写材の副走査方向
    でのずれ量及び前記転写材の主走査方向でのずれ量を記
    憶する記憶手段を用い、該転写材の裏面作像時には、前
    記記憶手段に記憶された前記各ずれ量に基づいて、前記
    裏面の作像位置を補正することを特徴とする画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の画像形成方法
    において、前記転写材ずれ検出手段は、転写材のサイズ
    に応じて前記主走査方向に移動可能であることを特徴と
    する画像形成方法。
  4. 【請求項4】複数の感光体と、この複数の感光体にそれ
    ぞれ異なった色の画像データにより異なった色の情報を
    走査線で書き込んで静電潜像を形成する複数の書込手段
    と、前記複数の感光体上の各静電潜像を異なった色の顕
    像に顕像化する複数の顕像化手段とを有し、前記複数の
    感光体上の各顕像を転写材上に重ね合わせて転写してカ
    ラー画像を得る画像形成装置であり、かつ、前記書込手
    段の走査線の曲がり、傾きを測定する測定手段と、この
    測定手段の測定結果に応じて前記画像データを副走査方
    向に若しくは2次元的に補間して補正するリサンプリン
    グ手段とを有する画像形成装置であって、 前記複数の感光体のうち、前記走査線による書き込みが
    行われる最初の感光体よりも前記転写材の搬送方向上流
    の位置に、前記転写材の副走査方向でのずれ量及び前記
    転写材の主走査方向でのずれ量を検出する転写材位置ず
    れ検出手段を設け、この転写材位置ずれ検出手段の出力
    を前記リサンプリング手段に入力するように接続してい
    ることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2086213A1 (en) 2008-02-04 2009-08-05 Ricoh Company, Limited Image reading apparatus, and image forming apparatus
US7639274B2 (en) 2004-04-20 2009-12-29 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus with exposure units using oscillation mirrors and method for controlling drive frequencies of the oscillation mirrors
JP2010099885A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Canon Inc 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム

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EP2086213A1 (en) 2008-02-04 2009-08-05 Ricoh Company, Limited Image reading apparatus, and image forming apparatus
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