JPH10307269A - 光ビーム走査装置 - Google Patents

光ビーム走査装置

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JPH10307269A
JPH10307269A JP9118078A JP11807897A JPH10307269A JP H10307269 A JPH10307269 A JP H10307269A JP 9118078 A JP9118078 A JP 9118078A JP 11807897 A JP11807897 A JP 11807897A JP H10307269 A JPH10307269 A JP H10307269A
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imaging optical
optical system
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image
light beam
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JP9118078A
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Akito Yoshimaru
明人 吉丸
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリゴンスキャナーを中心にして光学的に対称
に配置した複数の結像光学系からの光ビームを感光体に
結像走査して潜像を形成し、異なる色のトナーで可視像
化した上で、転写紙上に重ね転写して多色画像を得る画
像形成装置において、各結像光学系による作像の倍率誤
差のずれを簡易な構成で補正すること。 【解決手段】結像光学系の1つ(2−1)について同期
検知ユニット(15−1、15−2)を設けた2点同期
方式を採用して倍率誤差のずれ量を検知し、他の結像光
学系については1点同期方式を採用し、2点同期方式に
よる検知結果に基づく倍率誤差に基づいて、結像光学系
(2−1)の倍率誤差をレーザーダイオードの周波数変
調により補正し、各結像光学系による倍率誤差のずれが
なくなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ビーム走査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単数あるいは複数の感光体上をレ
ーザーダイオードを光源とする複数の光ビームで走査す
る複数の結像光学系からなる光ビーム走査装置を有し、
該光ビーム走査装置の走査により前記感光体上に得た潜
像を可視像化して、これらの可視像を転写紙上に重ね合
わせ転写して多色画像を得、この多色画像を定着して出
力する多色画像形成装置に使用される光ビーム走査装置
において、各々の結像光学系により形成される画像を精
度よく重ね合わせることにより色ずれをなくして、鮮明
な多色画像を得ることは重要な技術課題となっている。
【0003】このため、各結像光学系による、感光体上
での走査線の位置(縦、横レジスト)や姿勢(傾き、曲
がり)を調整することが従来より行われている。また、
各々の走査線のドット位置も精度よく重ね合わせる必要
があり、このため、光源であるレーザーダイオード(L
D)の周波数変調により倍率誤差を調整することも従来
より行われている。
【0004】ところが、通常、コピー、レーザープリン
ター等の画像形成装置は大量の熱を発生する定着装置を
有しているため、画像形成装置内部の温度は場所によ
り、また、稼動時間とともに変化し、さらに、該温度は
画像形成装置が置かれた環境によっても変動する。この
ため、このような多色画像形成装置の結像光学系として
は、温度変化による倍率誤差変動の小さい結像光学系と
してガラスレンズを用いるのが望ましいといえる。
【0005】しかし、近来、装置の低コスト化の要望か
ら、大幅なコストダウンを図ることのできるプラスチッ
クレンズを用いた結像光学系が広く用いられるようにな
ってきた。プラスチックレンズを用いた場合、温度変化
による倍率誤差変動が大きくなるため、光ビーム走査装
置によっては、走査される光ビームの走査開始端と走査
終了端にそれぞれ同期検知装置を設け、これら同期検知
装置により温度変動による倍率誤差のずれ量を検知する
ことにより、LDの周波数変調を操作してずれを補正す
る2点同期方式が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような2点同期方
式を、全ての結像光学系に持たせることにより、各々の
結像光学系の倍率誤差のずれを検知し、このずれを補正
して鮮明な多色画像を得ることができるが、装置のコス
トが高くなるというデメリットもある。
【0007】この発明は、複数の結像光学系の各々の倍
率誤差のずれを低コストで補正して鮮明な多色画像を得
ることのできる光ビーム走査装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。
【0009】(1)単数あるいは複数の感光体上をレー
ザーダイオードを光源とする複数の光ビームで走査する
複数の結像光学系からなる光ビーム走査装置を有し、該
光ビーム走査装置の走査により前記感光体上に得た潜像
を可視像化して、これらの可視像を転写紙上に重ね合わ
せ転写して多色画像を得、この多色画像を定着して出力
する多色画像形成装置に使用される光ビーム走査装置に
おいて、倍率誤差補正機能を有する少なくとも1つの結
像光学系について2点同期方式による倍率誤差のずれ量
を検知できるビーム検知手段を付帯し、他の結像光学系
については画像の書き込み時点設定のための1点同期方
式によるビーム検知手段を付帯していることとした(請
求項1)。
【0010】(2)(1)記載の光ビーム走査装置にお
いて、1点同期方式の結像光学系の少なくとも1つはレ
ーザーダイオードの周波数変調による倍率誤差補正機能
を有し、前記2点同期方式の結像光学系より検出された
倍率誤差のずれ量をもとに、前記2点同期方式の結像光
学系に対する倍率補正と同様な倍率誤差補正を前記倍率
誤差補正機能を有する1点同期方式の結像光学系に対し
て行うこととした(請求項2)。
【0011】(3)(2)記載の光ビーム走査装置にお
いて、2点同期方式を有する結像光学系と、1点同期方
式を有する結像光学系の間での温度差を小さくする温度
差補正手段を設けた(請求項3)。
【0012】(4)(1)記載の光ビーム走査装置にお
いて、1点同期方式の結像光学系の少なくとも1つは前
記レーザーダイオードの周波数変調による倍率誤差補正
機能を有し、予め測定された各結像光学系間の温度差デ
ータと、2点同期方式の結像光学系により検出された倍
率誤差のずれ量より、1点同期方式の結像光学系の倍率
誤差のずれ量を予測し、これを補正することとした(請
求項4)。
【0013】
【発明の実施の形態】
(一)画像形成の概要 本発明にかかる光ビーム走査装置は、単数あるいは複数
の感光体上をレーザーダイオードを光源とする複数の光
ビームで走査する複数の結像光学系からなる光ビーム走
査装置を有し、該光ビーム走査装置の走査により前記感
光体上に得た潜像を可視像化して、これらの可視像を転
写紙上に重ね合わせ転写して多色画像を得、この多色画
像を定着して出力する多色画像形成装置に使用される光
ビーム走査装置を前提とし、図3、図4、図5はそのよ
うな装置構成の例を示している。
【0014】図3の例では複数のドラム状をした感光体
42a,42b,42c,42dを、図4の例では複数
のドラム状をした感光体40a,40b,40c,40
dを、それぞれ使用し、また、図5の例では単数のドラ
ム状をした感光体45を用いている。何れの例も、ポリ
ゴンスキャナーを中心に複数の結像光学系を対称に配置
して使用している。これらの例に示すように、本発明
は、単数あるいは複数の感光体または複数のポリゴンス
キャナーを有する光ビーム走査装置に対して適用するこ
とができる。
【0015】図1は本発明にかかる光ビーム走査装置を
デジタルカラープリンタの光ビーム走査装置に適用した
場合の構成を示している。図1において、符号1はポリ
ゴンスキャナーを示し、符号2−1、2−2はそれぞれ
一対の結像光学系を示している。以下、符号2−1を付
した結像光学系を第1結像光学系、符号2−2を付した
結像光学系を第1結像光学系と称することとする。
【0016】図1において、符号3−1a、3−1b、
3−2a、3−2bはそれぞれ折り返しミラー、符号4
はドラム状をした感光体、符号5−1、5−2、6−
1、6−2はfθレンズ、符号7−1、7−2は横型の
トロイダルレンズをそれぞれ示している。
【0017】図2は図1におけるポリゴンスキャナー1
と一対の結像光学系2−1、2−2とからなる構成部分
において、折り返しミラー3−1a,3−1bを除いた
光学的に等価な位置関係を示す部分平面図である。図2
において、ポリゴンスキャナー1は矢印の向きに回転す
るものとし、第1結像光学系2−1は走査開始端と走査
終了端に2つの同期検知ユニット15−1、15−2を
有していて、2点同期方式を採用している。また、第2
結像光学系2−2は走査開始端にのみ同期検知ユニット
15−3を配置した1点同期方式を採用している。
【0018】図2において、ポリゴンスキャナー1の片
側(図1において紙面の奥側)には、ポリゴンスキャナ
ー1の相異なる鏡面にレーザービームを照射すべくLD
による第1レーザー発光装置11、第2レーザー発光装
置12が配置されている。ポリゴンスキャナー1は第1
レーザー発光装置11、第2レーザー発光装置12など
から出射されるレーザービームを感光体4上で主走査方
向に走査するような向き(主走査方向対応方向)に、感
光体4は主走査方向に直交する副走査方向にそれぞれ回
転している。
【0019】第1レーザー発光装置11、第2レーザー
発光装置12は、図示を省略した画像データ入力装置に
より入力された画像データに基づいて駆動される。これ
ら第1結像光学系2−1、第2結像光学系2−2を含む
光ビーム走査装置では、図1、図2において、第1レー
ザー発光装置11から出射された第1ビームB1はシリ
ンドリカルレンズ13を通り、ポリゴンスキャナー1で
反射され、fθレンズ5−1、6−1を通り、折り返し
ミラー3−1aで折り返され、トロイダルレンズ7−1
を通り、折り返しミラー3−1bで折り返されて、感光
体4を走査する。
【0020】一方、第2レーザー発光装置12から出射
された第2ビームB2はシリンドリカルレンズ14を通
った後、ポリゴンスキャナー1で反射され、fθレンズ
5−2、6−2を通り、折り返しミラー3−2aで折り
返され、トロイダルレンズ7−2を通り、感光体4を走
査する。第1ビームB1と第2ビームB2とは、ポリゴ
ンスキャナー1の回転により、主走査方向に互いに逆向
きに走査される。
【0021】このように第1レーザー発光装置11、第
2レーザー発光装置12の2つの発光源から出射された
ビームB1、B2をポリゴンスキャナー1で主走査方向
対応方向に同時に振らせつつ、副走査方向に回転してい
る感光体っ4の表面をビーム露光することにより感光体
4表面の異なった位置にそれぞれ静電潜像が形成され
る。
【0022】次に、感光体4の表面上、これら異なった
位置に形成されたそれぞれの静電潜像に対し、現像装置
9、10により色違いのトナー粒子を付着させてトナー
像として可視像化し、それぞれのトナー像を転写チャー
ジャ(図示せず)の働きにより転写紙(図示せず)上に
重ね合わせ転写する。転写後の転写紙を搬送ベルト11
0により矢印で示すように排紙部側へ向けて送り出しつ
つ、定着装置16により熱および圧力を付与して、トナ
ー像を転写紙の紙面上に定着させることにより、転写紙
上に多色画像を得る。
【0023】なお、図1中、符号8は感光体4の表面を
ビーム露光する前に均一に帯電させるための帯電チャー
ジャ、符号120は転写後に感光体4の表面に残った残
留トナーを除去・回収するためのクリーニングユニット
をそれぞれ示す。
【0024】(一)請求項1記載の発明の例 図2において、第1結像光学系2−1、第2結像光学系
2−2は、それぞれ走査開始端側に配置された同期検知
ユニット15−1、15−3に同期ビームが入射した
後、ある一定間隔の時間の後に、第1レーザー発光装置
11、第2レーザー発光装置12を、書き込むべき画像
データに基づいて駆動させることにより、画像の書き出
し位置を揃えることができる。
【0025】但し、図1、図2に示した装置において
は、多量の熱を発生する定着装置16からの熱の影響に
よりfθレンズその他の光学部材が熱変形して第1結像
光学系2−1の倍率誤差が変化してしまうために、第1
結像光学系2−1による書き込み画像と第2結像光学系
2−2による書き込み画像との間に色ずれを生じてしま
う。この点については、従来技術の項で述べた通りであ
る。
【0026】そこで、この例では、温度変動により倍率
誤差が変動する第1結像光学系2−1の走査終了端位置
に倍率誤差補正用の同期検知ユニット15−2を設けて
いる。第2結像光学系2−2の走査開始端に設けた同期
検知ユニット15−1は、第1結像光学系2−1の走査
開始端に設けた同期検知ユニット15−3と同様に、1
点制御方式による画像の書き込み時点を設定するための
ものである。
【0027】また、第1結像光学系2−1に設けた同期
検知ユニット15−1は、同期検知ユニット15−2と
協働して2点同期方式を可能にし、倍率誤差のずれ量を
検知する機能を有する。第1結像光学系2−1は倍率誤
差の補正機能を有している。この倍率誤差補正機能は、
光源としてのレーザーダイオードに周波数変調をかける
手段として構成されている。
【0028】2点同期方式では、これら同期検知ユニッ
ト15−1、15−2によるビームの検知時点から所定
間隔の走査に要する実時間を制御手段により算出して、
この実時間を基準となる時間と比較する。これにより、
倍率誤差を検知することができる。こうして検知さた倍
率誤差に基づき、レーザーダイオードの周波数変調によ
る倍率誤差機能を働かせて、誤差を補正する。
【0029】この例では、2つの結像光学系の中の熱に
よる誤差が生ずる結像光学系について2点同期方式と
し、他の結像光学系を1点同期方式とすることで、熱に
よる誤差が生ずる側の結像光学系である2点同期方式を
採用した側の結像光学系についての倍率誤差を把握し、
この倍率誤差に基づいて、該倍率誤差が発生している結
像光学系のレーザーダイオードに対する周波数変調を制
御して誤差を修正し、2つの結像光学系による書き込み
画像のずれがなくなるように修正する。
【0030】画像形成装置内にかなりの温度差がある。
2点同期方式を採用する結像光学系の選択は、温度変動
の大きい方の結像光学系とする。例えば定着装置に近い
側の結像光学系が該当する。
【0031】結像光学系を3つ以上備える画像形成装置
も考えられる。その場合も、温度変動が最も大きい方の
結像光学系についてのみ2点制御方式を採用して倍率誤
差を補正することとし、他の結像光学系については1点
制御方式を採用することで、簡易な構成かつ低コストで
色ずれの問題を解決できる。
【0032】(二)請求項2記載の発明の例 図3の例により説明する。図3において、ポリゴンスキ
ャナー43aを中心に光学的に対称な位置に第1結像光
学系44a−1、第2結像光学系44−bが配置されて
いる。さらに、これら第1結像光学系4a−1、第2結
像光学系44a−2の組に隣接して、ポリゴンスキャナ
ー43bを中心に光学的に対称な位置に第1結像光学系
44b−1、第2結像光学系44b−2が配置されてい
る。これにより、いわば、図2に示した光ビーム走査装
置を2つ並列に並べた如きものに近い構成となってい
る。なお、これらの結像光学系の要素は、前記した第1
結像光学系2−1、第2結像光学系2−2などと同じで
ある。
【0033】これらの第1結像光学系44a−1、第2
結像光学系44a−2、第1結像光学系44b−1、第
2結像光学系44b−2から出射される光ビームはそれ
ぞれ、ドラム状をした感光体42a,42b,42c,
42dに結像され、最終的にそれぞれの感光体にトナー
像が形成されて、矢印の向きに搬送される転写紙に重ね
転写されるようになっている。
【0034】これら2つの光ビーム走査装置は各々、図
示されない、アルミダイキャストなどの熱伝動性の良好
な2つの光学箱にそれぞれ収められて、全体として画像
形成装置を構成しているものとする。この画像形成装置
においては、矢印で示す方向に4色の画像が順次形成さ
れていく。第1結像光学系44a−1の手前に定着装置
が配置されているものとする。
【0035】この条件のもとでは、定着装置から発生し
た熱は第1結像光学系44a−1、第2結像光学系44
b−2を収めた光学箱(図示省略)に伝わり易く、第1
結像光学系44a−1、第2結像光学系44b−2はほ
ぼ同一な温度変動環境にあるといえる。また、別の光学
箱に収まる第1結像光学系44b−1、44b−2につ
いては、定着装置の熱は伝わりにくく、温度変動の少な
い同様な環境にあるといえる。
【0036】そこで、第1結像光学系44a−1(また
は第2結像光学系44a−2)を2点同期方式とし、第
2結像光学系44a−2(または第1結像光学系44a
−1)を1点同期方式として、第1結像光学系44a−
1(または第2結像光学系44a−2)における2点同
期方式により得られた倍率誤差補正の情報を1点同期方
式を採用する第2結像光学系44a−2(または第1結
像光学系44a−1)にも適用し、第1結像光学系44
a−1、第2結像光学系44a−2について倍率誤差を
補正することにより、色ずれを防ぐことができる。この
例では、第1結像光学系44b−1、第2結像光学系4
4b−2はどちらも1点同期方式とし、温度変動が小さ
いため、倍率誤差補正は行わないものとする。
【0037】ポリゴンスキャナー43aを中心にして光
学的に対称に配置した関係にある第1結像光学系44a
−1と第2結像光学系44a−2とでは、感光体上での
走査の向きが逆になる関係で、両結像光学系が近似した
温度変動環境におかれているとしても、経時的な温度差
が開く程、両結像光学系による書き込み像同士の位置ず
れは増大する傾向をもつ。
【0038】このため、2点同期方式の結像光学系(第
1結像光学系44a−1)と装置内部で近い温度変動環
境にある1点同期方式の結像光学系(第2結像光学系4
4a−2)については、温度変動環境が近似しているの
で、これらそれぞれの結像光学系について、倍率誤差の
変動量(共通の基準値に対するずれ量)は近似した量で
あるとして2点同期方式により検出された倍率誤差のず
れから、同じ量の倍率誤差補正を行うのである。
【0039】(三)請求項3記載の発明の例 画像形成装置の一部を示した図4により説明する。図4
において、光ビーム走査装置は上下一対のポリゴンスキ
ャナー41a、41bによって4つの光ビームを走査す
る。上段のポリゴンスキャナー41aを中心として光学
的に対称な位置に第1結像光学系47a−1、第2結像
光学系47a−2が配置されている。また、下段のポリ
ゴンスキャナー41bを中心として光学的に対称な位置
に第1結像光学系47b−1、第2結像光学系47b−
2が配置されている。なお、図4では、図示を簡略化
し、折り返しミラーのみを図示し、レンズ系は図示を省
略している。これらの4つの結像光学系47a−1,4
7a−2、47b−1,47は、図示しない1つの光学
箱の中に収納されている。
【0040】これらの結像光学系の下方には、ドラム状
の感光体40a、40b、40c、40dが間隔をおい
て並列状に配置されている。第1結像光学系47b−1
からの光ビームは感光体40aに、第1結像光学系47
a−1からの光ビームは感光体40bに、第2結像光学
系47a−2からの光ビームは感光体40cに、第2結
像光学系47b−2からの光ビームは感光体40dにそ
れぞれ結像、走査されて、静電潜像が形成され、トナー
により可視像化される。これらの感光体40a〜40b
の下方には共通に近接して転写紙Sを矢印の向きに搬送
する搬送ベルト48が設けられている。
【0041】矢印の向きに送られる転写紙Sには、感光
体40d,40c,40b、40aの順にトナー像が重
ね転写され、矢印の向きの進行方向上であって転写ベル
ト48の外側に設けた定着装置(図示されず)により定
着されて転写紙上にカラー画像が仕上がる。
【0042】ここで、定着装置より発せられる熱は、光
学箱に伝わるが4つの結像光学系は定着装置から遠ざか
るにしたがって、該定着装置からの熱による温度変動を
受けにくくなるので、各結像光学系同士で温度勾配を生
ずる。この場合、任意の一つの結像光学系に対して2点
同期方式を採用して倍率誤差補正をしても、他の結像光
学系については、上記任意の結像光学系とは異なる温度
変化をしているので、温度変動による画像ずれをなくす
ことができない。
【0043】そこで、この例では、定着装置が設けられ
た側の結像光学系である第1結像光学系47b−1と逆
側端の結像光学系である第2結像光学系47b−2の近
傍位置に温度補正装置として、加熱ヒータ17を配置し
た。この加熱ヒータ17は、定着装置から供給されると
同等な熱量を光学箱に供給して該光学箱全体の温度差を
なくすように設定されており、この加熱ヒータ17の働
きにより4つの結像光学系は常に同等な温度変動環境に
おかれることになる。
【0044】このように温度補正装置としての加熱ヒー
タ17を設けることにより、4つの結像光学系の全部に
ついて同じ温度変動環境にした上で、任意の結像光学系
について、2点同期方式を採用し、残る結像光学系につ
いて1点同期方式を採用する。2点同期方式により検出
した倍率誤差補正の量に基づき、全部の結像光学系に対
し、温度補正をかける。これにより、色ずれをなくすこ
とができる。
【0045】4つの結像光学系の全部が同じ温度変動環
境におかれていても、ポリゴンスキャナーを中心にし
て、結像光学系を光学的に対称に配置した構成では、感
光体に対する書き込み開始端の位置が感光体の軸方向上
で逆の位置関係となるため、経時的な温度変動に対する
倍率誤差は各結像光学系について発生するから、このよ
うに、2点同期方式により検出した倍率誤差に基づい
て、他の1点同期方式の結像光学系に対して倍率誤差補
正をする必要があるのである。
【0046】温度補正装置のとしては、加熱ヒータ17
に代えて、定着装置の熱を外部に排出して光学箱の内部
を温度勾配が生じないようにしたり、定着装置からの排
出熱が光学箱の中、定着装置から遠い位置に与えられる
ように排気ダクトを設ける方法を採用することもでき
る。
【0047】(四)請求項4記載の発明の例 複数の結像光学系についての、温度変動による倍率誤差
の変動は、結像光学系を構成するプラスチックレンズ等
の熱膨張や熱収縮による要因が大きく、その変化量は各
結像光学系間の温度差がほぼ一定であるとすれば、か
つ、温度変動量に応じて、予測できるものである。そこ
で、この例では、前記、図2、図3、図4などに示した
例において、結像光学系間の温度差を予め測定された温
度差データに基づいて予測できるようにしておき、この
温度差データに基づいて任意の1つの結像光学系につい
て2点同期方式採用して、これにより求めた倍率誤差補
正量Kに、残る1点同期方式による結像光学系の倍率誤
差のずれ量を予測し、つまり、上記倍率誤差補正量Kに
各1点同期方式による結像光学系の温度差に対応する修
正値を加えて、この修正値を加えて算出した倍率誤差補
正値により該当する結像光学系の倍率誤差補正を行う。
このようにして色ずれを防止することができる。
【0048】(5)画像形成装置の他の例 以上に説明した例では、複数の感光体を並列配置したケ
ースであったが、本発明の適用としては、これらの例に
限らず、図5に示すように、単一のドラム状の感光体4
5の周りに、ポリゴンスキャナー46aを中心にして光
学的に対称に第1結像光学系48a−1と第2結像光学
系48a−2を設け、かつ、ポリゴンスキャナー46b
を中心にして光学的に対称に第1結像光学系48b−1
と第2結像光学系48b−2を設ける配置のものに対し
ても上記例に準じて本発明を適用することができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、少なくとも1
つの結像光学系が2点同期方式による倍率誤差補正機能
を有するため、この結像光学系に温度変動による倍率誤
差変動大の結像光学系を用いた場合、または、この結像
光学系が熱源の近くにあり温度変動が大きくなった場合
においても、容易に倍率誤差のずれを補正し、低コスト
で色ずれのない良好な画像を得ることができる。
【0050】請求項2記載の発明では、1点同期方式の
結像光学系の少なくとも1つはレーザーダイオードの周
波数変調による倍率誤差補正機能を有しており、2点同
期方式の結像光学系により倍率誤差のずれが検出可能な
ため、これら2種類の結像光学系がほぼ同様な温度変動
により、これら2種類の結像光学系がほぼ同様な倍率誤
差のずれを生ずる場合には、同様な倍率誤差補正を行う
ことにより、2種類の結像光学系により形成される画像
同士の色ずれを防止し、良好な画像を得ることができ
る。また、上記理由から、倍率誤差補正の必要な結像光
学系において、1点同期方式を採用することができるた
め、コストダウンになる。
【0051】請求項3記載の発明では、請求項2に記載
の光ビーム走査装置において、2種類の結像光学系に温
度差が生じる場合には、倍率誤差のずれ量が異なるが、
温度差を小さくする温度差補正手段を有するため、請求
項2に記載した発明におけると同様な制御を行うことに
より、同様な効果を得ることができる。
【0052】請求項4に記載の発明では、請求項3記載
の発明においては、2種類の結像光学系間の温度差を温
度差補正手段により小さくしたが、予め画像形成装置稼
動時の各結像光学系間の温度差データを有しているた
め、2点同期方式の結像光学系により検出された倍率誤
差のずれ量をもとに、1点同期方式の各結像光学系に必
要な倍率誤差補正量を予測してこれを補正することが可
能なため、請求項3に記載の発明と同様な効果が得られ
る。また、温度差補正手段が必要ないため、簡単な構成
によりさらなるコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかる光ビーム走査装置をデジ
タルカラープリンタの光ビーム走査装置に適用した場合
の構成を示した図である。
【図2】図2は図1におけるポリゴンスキャナー1と一
対の結像光学系2−1、2−2とからなる構成部分にお
いて、折り返しミラー3−1a,3−1bを除いた光学
的に等価な位置関係を示す部分平面図である。
【図3】図3は、複数の感光体と、複数のポリゴンスキ
ャナーと、各ポリゴンスキャナーを中心にして光学的に
対称に配置した結像光学系を有する光ビーム走査装置を
例示した要部の斜視図である。
【図4】図4は、複数の感光体と、2段のポリゴンスキ
ャナーと、各ポリゴンスキャナーを中心にして光学的に
対称に配置した結像光学系を有する光ビーム走査装置を
例示した要部の斜視図である。
【図5】図5は単一の感光体と、複数のポリゴンスキャ
ナーと、各ポリゴンスキャナーを中心にして光学的に対
称に配置した結像光学系を有する光ビーム走査装置を例
示した要部の斜視図である。
【符号の説明】
2−1、44a−1、44b−1、47a−1、47b
−1、48a−1、48b−1、 第1結像光学系 2−2、44a−2、44b−2、47a−2、47b
−2、48a−2、48b−2、 第2結像光学系 17 加熱ヒータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単数あるいは複数の感光体上をレーザーダ
    イオードを光源とする複数の光ビームで走査する複数の
    結像光学系からなる光ビーム走査装置を有し、該光ビー
    ム走査装置の走査により前記感光体上に得た潜像を可視
    像化して、これらの可視像を転写紙上に重ね合わせ転写
    して多色画像を得、この多色画像を定着して出力する多
    色画像形成装置に使用される光ビーム走査装置におい
    て、 倍率誤差補正機能を有する少なくとも1つの結像光学系
    について2点同期方式による倍率誤差のずれ量を検知で
    きるビーム検知手段を付帯し、他の結像光学系について
    は画像の書き込み時点設定のための1点同期方式による
    ビーム検知手段を付帯していることを特徴とする光ビー
    ム走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ビーム走査装置におい
    て、1点同期方式の結像光学系の少なくとも1つはレー
    ザーダイオードの周波数変調による倍率誤差補正機能を
    有し、前記2点同期方式の結像光学系より検出された倍
    率誤差のずれ量をもとに、前記2点同期方式の結像光学
    系に対する倍率補正と同様な倍率誤差補正を前記倍率誤
    差補正機能を有する1点同期方式の結像光学系に対して
    行うことを特徴とする光ビーム走査装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光ビーム走査装置におい
    て、2点同期方式を有する結像光学系と、1点同期方式
    を有する結像光学系の間での温度差を小さくする温度差
    補正手段を設けたことを特徴とする光ビーム走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の光ビーム走査装置におい
    て、1点同期方式の結像光学系の少なくとも1つは前記
    レーザーダイオードの周波数変調による倍率誤差補正機
    能を有し、予め測定された各結像光学系間の温度差デー
    タと、2点同期方式の結像光学系により検出された倍率
    誤差のずれ量より、1点同期方式の結像光学系の倍率誤
    差のずれ量を予測し、これを補正することを特徴とする
    光ビーム走査装置。
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