JP2005308971A - 画像形成装置 - Google Patents

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昭宏 藤本
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Abstract

【課題】 複数の像担持体を備えた画像形成装置で、複数のレーザー・ビーム発生部に対して回転多面鏡、BDセンサを1つにしてコスト低減すること。
【解決手段】 第1のレーザー・ビームの走査路上にあって、レーザー・ビームが入力されると、ビームを検出したことを表す信号を出力するレーザー・ビーム検出手段と、レーザー・ビーム検出手段からの信号を入力して、第1のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する際の基準となる第1の水平同期信号を発生する第1水平同期信号発生手段と、第1のレーザー・ビームの水平同期信号を入力して所定時間遅延させることにより、第2のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する信号を生成する第2レーザー・ビーム用タイミング信号生成手段とを備える。ここで、回転多面鏡の第1と第2のレーザー・ビームの反射面のズレがnのときに、遅延を第1の水平同期信号の平均周期のn倍の時間とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成装置に関し、より詳細には、電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関し、特に複数のレーザー・ビームを用いて異なる色画像を形成するカラー画像形成装置に関する。
従来電子写真方式を用いた画像形成装置においては、画像信号によって変調されたレーザー・ビームが回転する多面鏡(以後ポリゴン・ミラー、またはポリゴンと略す場合あり)を有するスキャナによって反射され、感光体上を走査することによって画像形成を行っている。感光体はドラム状のものが多用され、感光ドラムと呼ばれている。この方式をカラー・レーザー・プリンタに応用する場合、色の異なる(たとえばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色)複数の現像色画像をシート状媒体上に重ね合わせてカラー画像を形成している。この重ね合わせ技術を達成するための構成には次のようなものがある。
1つの構成として1つの感光ドラムをそれぞれの現像色で順番に使用する方法であり、第1の現像色画像信号で感光ドラム上を走査して、感光ドラム上に潜像を作り、可視化するためにこの感光ドラムに現像剤を付着させ可視画像とし、この可視画像を記録紙に転写し、その後に感光ドラムをクリーニングし、再び第2の現像色画像信号で同一の感光ドラム上を走査して潜像を作り、第1と同様の工程を行う。但し、現像剤は第2の色のものを使用する。これを第3の現像色画像信号、第4の現像色画像信号に対しても同様の工程を繰り返す。このようにして同一の記録紙に複数回それぞれ異なる現像色で現像した画像を重ね合わせることによって1つのカラー画像記録を行うものである。
また、別の構成においては、複数の現像色画像に対して同数の感光ドラム、すなわち、複数の感光ドラムを具備し、それぞれの現像色画像信号に対して1対1に対応する感光ドラムに潜像を作り、それぞれ対応する色の現像剤でもって可視化現像を行い、そして記録紙に順次転写する。この場合、1つの現像色画像に対して1つのレーザー、1つのスキャナ、レーザーの画像書き出しタイミングを検知するための1つのBD(Beam Detect)センサ、1つの感光ドラムを用意するのが一般的であり、したがって重ね合わせるべき色画像が複数ある場合は色画像と同数のレーザー、スキャナ、感光ドラムおよびBDセンサが必要である。
前記第1の構成は帯電−露光−現像−転写−クリーニングの一連の電子写真プロセスを第1の現像色画像信号に対して行い、次に第2の現像色画像信号に対して再び同じプロセスを行い、第3の現像色画像信号に対しても、第4の現像色画像信号に対してもそれぞれ、シリーズに時系列的に行わなければならない。したがって1枚のプリント時間が非常に長いという欠点を持っている。
前記第2の構成は第1の構成に対して、それぞれの現像色の処理をオーバーラップして処理することが可能なので、短時間でプリントできるというメリットがある。しかし前記した如く、レーザー、スキャナ、感光ドラム、BDセンサをそれぞれの現像色の数と同数を用意しなければならず、装置が大型化し、高価になる欠点を持っている。
どちらの構成においても各現像色の画像を重ね合わせていくため、各現像色の画像位置が合わないことで発生する、いわゆる色ずれを起こしやすい。特に後者の構成においては、異なったスキャナ、感光ドラムを用いてそれぞれの色画像を形成するため、色ごとのレジストレーションが合致しにくいという問題点を有している。そのため、色ごとのレジストレーション合わせを行っている。たとえば、中間転写ベルト(Intermediate Transfer Belt:ITBと略する)や静電転写ベルト(Electrostatic Transportation Belt:ETBと略する)の転写面上にレジスト検知用パターン画像を形成し、これをレジスト検知センサで読み取って、画像の書き出し位置等にフィードバックすることによって補正を行う手段が用いられている。
レジスト検知センサは、ITBまたはETB上に形成されたレジスト検知用画像パターンを、光源で照射し、反射光をフォーカシングして受光センサで読み取り、レジスト検知用パターンが通過したときの受光センサの信号の時間的な強度変化を出力する。この出力信号を電気的に処理して、位置ずれ情報が得られる。
通常レーザー・プリンタのプリント時間を短縮するためにはスキャナの回転速度を上げることによって行われる。レーザー・プリンタの従来のスキャナ回転速度は20,000rpm以上の高速回転が普通である。さらにスキャナに使用されるミラーは多面鏡である、ポリゴン・ミラーであり、偏向角度の誤差がレーザー・ビームの光路長によって感光ドラム上での位置変動を生ずるため、スキャナは各面の倒れ誤差が非常に少ないことが必要であり、また高速回転による振動が少ないことも必要である。したがってポリゴン・ミラーの安定した高速回転を得るためにモータが大型になり、またミラー各面に倒れ誤差の制限が必要なことから精密加工技術がスキャナ製造工程に要求される。このため、製造の歩留まりが悪く非常に高価なものになっている。
以上の様なスキャナを複数個用意した装置は大型になり、高価なものとなってしまう。
そこでコスト・ダウンを図るために、複数の各現像色に対して共通のスキャナを用いるようにしたもの(特許文献1)さらには、スキャナを共通にし、複数の各現像色に対応して設けられた複数の光源のうち、1つの光源に対してのみBDセンサを設けるようにしたもの(特許文献2)が考案されている。
特許文献2について簡単に説明すると、複数(2つ)の光源は、ポリゴンの異なる面によって同時に感光体の走査される構成にしてあり、BDセンサを設けた光源以外の他の光源は、ポリゴンの回転位相差(角度差)があらかじめ分かっていることから、BDセンサを設けた光源のBD信号から、推測できるというものである。
特公平4−51829号公報 特開平4−313776号公報
しかしながら、上記提案のうち、特許文献1においては、ポリゴン・ミラー、スキャナ・モータについては1つに共通化している。しかしながら、BDセンサについてはそれぞれの色ごとに用意しなければならないので、その分のコスト・アップは避けられない。
また、特許文献2の第1の実施例においては、BDセンサを1つにし、画像形成順序C、M、Y、Bkの最初のC(シアン)の現像色の画像を形成するためのレーザー・ビームの走査路上に設けているためコスト・ダウンは実現できる。しかしながら、BDセンサのない光源のBDに関しては、ポリゴンの回転位相差すなわち、面分割精度が正確であることを前提にしている。すなわち、回転位相差はあらかじめ分かっているため、BDセンサのあるレーザーのBD信号で、BDセンサのない方のレーザーの走査位置は分かるとしている。
複数色に対して共通のスキャナを用いるようにしたものの例を図11および図12を使用して説明する。図11は、ポリゴン・ミラー1103の回転中心に対して点対称にレーザー・ダイオードLD1、LD2を配置し、それぞれが上方および下方に走査される様子を示す図である。符号1104、1105は、BDセンサであり、それぞれの走査において画像を書き出す走査期間に先だって走査されるレーザー・ビームを検出する。ここで、BDセンサ1104、1105も互いにポリゴン・ミラー1103の回転中心に対して点対称の位置に配置されている。
また、図12は、図11に示すように構成された場合のレーザー・ダイオードLD1、LD2の画像変調期間と対応するBDセンサの検出信号とのタイミングの関係を示す図である。図11においてLD1(1101)の走査路上にはBDセンサ1104が存在する。通常BDセンサ1104からのBD信号をBD1とすれば、図12の符号1201、符号1202に示すようにBD1から、所定タイミング(たとえばtc)後に画像を書き出すことにより、正しい位置に画像が形成されていく。一方、LD2(1102)の走査路上にもBDセンサ1105が存在し、LD1と全く対称的な位置であれば、やはり図12の符号1203、符号1204に示すようにBD2(BDセンサ1105からのBD信号をBD2とする)からtc後に画像を書き出すことにより、正しい位置に画像が形成されていく。
2つのレーザー1101と1102は、ポリゴン・ミラーの回転中心軸に対して全く線対称な位置に配置され、ポリゴン・ミラー1103も全くの理想的な90度の角度をもつ正方形であれば、BDセンサ1104と1105は全く同じタイミングでBD信号を出力するため、BDセンサ1104の一方だけを利用すればよいということになる。
しかしながら、現実にはポリゴン・ミラーの各鏡面の面分割精度を全て同じにすることは不可能であり、必ず、図13に示すように誤差αが存在する。(αはふつう数十から数百秒程度の角度)このようなポリゴン・ミラーを使用したときのBD周期がどのようになるかを次に紹介する。
図11に示すようにポリゴン・ミラー1103の各面の位置を(1)から(4)とし、レーザー・ダイオードLD1(1101)から出力されたレーザー・ビームがポリゴン・ミラー1103によって反射され、BDセンサ1104に入射したときのBD信号の周期を毎回測定する。図14に示すグラフはそのBD周期をプロットしたものである。図14においてt1−2はポリゴンの(1)面でBDを検知してから(2)面でBDを検知するまでの時間を示し、t2−3、t3−4、t4−1についても同様な意味である。Δtはt1−2と平均BD周期(本実施形態では1回転の4分の1の期間)との差を示し、Δt、Δt、Δtについても同様な意味である。この様子を時間を横軸にとって表したのが図15に示すタイミング・チャートである。ポリゴンの(1)面で検知したBDを基準にして、上側は理想的なポリゴン・ミラーのときのBD周期、下が実際のポリゴン・ミラーのBD周期である。t1−2は理想のBD周期に対し、Δtだけ周期が短い。t2−3は理想のBD周期に対し、Δtだけ周期が長い。誤差は累積してΔt+Δtとなる。(Δtは負、Δtは正)このようにして、ポリゴンが1周すると誤差は累積してΔt+Δt+Δt+Δtとなる。これはゼロと等しくなる。以上が実際のポリゴン・ミラーを使用したときのBD周期の特性である。
通常、ポリゴンの各面で毎回必ずBDを検知するようにしているため、ポリゴン各面の誤差は影響せず、画像の書き出し位置がずれることはない。しかしながら、図11のように2つのレーザーを1つのポリゴンで同時に走査し、一方のレーザーの走査路にのみBDセンサを配置し、他方のレーザーの走査に対するBD検知はBDセンサのあるレーザーのBD信号から検知するような構成をとると、図14や図15で示したような各面ごとのBD周期のずれが影響し、BDのあるレーザーの走査面とBDのないレーザーの走査面が異なることから、BDのないレーザーの方の画像の書き出しタイミングが合わず、書き出し位置ずれとなって現れてしまう。これを避けるためには、ポリゴンの面精度を極限まで上げればよい。しかしながら、ポリゴン・ミラーの面精度を上げるには、高度な精密加工技術が不可欠になる。これは製造の歩留まりが悪く、非常に高価なものになってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは各現像色の独立して発生するレーザー・ビームごとにBDセンサを設けなくとも各レーザー・ビームに対する画像書き出しタイミングを得る方法、すなわち、BDセンサの数を減らし、低コストで且つ各色の画像レジスト位置の精度の高い、高品位な画像形成装置を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像形成装置であって、第1、第2の2つのレーザー・ビーム発生手段と、前記レーザー・ビーム発生手段のそれぞれに対応して設けられた第1および第2の像担持体と、前記2つのレーザー・ビーム発生手段により発生された第1、第2のレーザー・ビームを、同時に前記対応する像担持体表面上に向けて、異なる面で偏向走査させる1つの回転多面鏡と、前記第1のレーザー・ビームの走査路上にあって、レーザー・ビームが入力されると、ビームを検出したことを表す信号を出力するレーザー・ビーム検出手段と、前記レーザー・ビーム検出手段からの信号を入力して、前記第1のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する際の基準となる第1の水平同期信号を発生する第1水平同期信号発生手段と、前記第1のレーザー・ビームの水平同期信号を入力して所定時間遅延させることにより、前記第2のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する信号を生成する第2レーザー・ビーム用タイミング信号生成手段とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、画像形成装置であって、第1、第2の2つのレーザー・ビーム発生手段と、前記レーザー・ビーム発生手段のそれぞれに対応して設けられた第1および第2の像担持体と、前記2つのレーザー・ビーム発生手段により発生された第1、第2のレーザー・ビームを、同時に前記対応する像担持体表面上に向けて、異なる面で偏向走査させる1つの回転多面鏡と、前記第1のレーザー・ビームの走査路上にあって、レーザー・ビームが入力されると、ビームを検出したことを表す信号を出力するレーザー・ビーム検出手段と、前記レーザー・ビーム検出手段からの信号を入力して、前記第1のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する際の基準となる第1の水平同期信号を発生する第1水平同期信号発生手段と、前記第1のレーザー・ビームの水平同期信号を入力して所定時間遅延させることにより、第2のレーザー・ビームの水平同期信号を発生する第2水平同期信号発生手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置であって、前記第2レーザー・ビーム用タイミング信号生成手段あるいは前記第2水平同期信号発生手段において前記第1の水平同期信号を遅延させる量を設定する設定値は、可変することが可能であることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記第1のレーザー・ビームを偏向走査する前記回転多面鏡の面のn面後に、前記第2のレーザー・ビームを偏向走査する前記回転多面鏡の面がある構成において、前記第1の水平同期信号を遅延させる量を設定する設定値は、前記第1の水平同期信号の平均周期のn倍の時間を表す値であることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記第1、第2のレーザー・ビームによって前記像担持体上に作像されてさらに中間転写体上に転写されたそれぞれのレジスト検知用パターン画像を読み取り、それぞれの画像レジスト位置を検知する画像レジスト検知手段を備え、前記画像レジスト検知手段の検知結果に基づき、前記設定値を変更することを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置であって、ブラックのトナー像を担持する像担持体を走査するレーザー・ビームを発生するレーザー・ビーム発生手段の走査路上に前記レーザー・ビーム検出手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、イエローのトナー像を担持する像担持体を走査するレーザー・ビームを発生するレーザー・ビーム発生手段の走査路上には前記レーザー・ビーム検出手段を備えないことを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれかに記載のカラー画像形成装置であって、前記光学系を複数有し、複数色の画像形成用光源として使用し、複数色の画像を重ね合わせてカラー画像をシート状媒体に形成することを特徴とするものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載のカラー画像形成装置であって、前記第2のレーザー・ビームを偏向走査する前記回転多面鏡の面は、前記第1のレーザー・ビームを偏向走査する前記回転多面鏡の回転方向において下流側の隣の面であることを特徴とするものである。
本発明によれば、本発明の第1の実施形態によれば、第1、第2の2つのレーザー・ビーム発生部と、レーザー・ビーム発生部のそれぞれに対応して設けられた第1および第2の像担持体と、2つのレーザー・ビーム発生部により発生された第1、第2のレーザー・ビームを、同時に対応する像担持体表面上に向けて、異なる面で偏向走査させる1つの回転多面鏡と、第1のレーザー・ビームの走査路上にあって、レーザー・ビームが入力されると、ビームを検出したことを表す信号を出力するレーザー・ビーム検出部と、レーザー・ビーム検出部からの信号を入力して、第1のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する際の基準となる第1の水平同期信号を発生する第1水平同期信号部と、第1のレーザー・ビームの水平同期信号を入力して所定時間遅延させることにより、第2のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する信号を生成する第2レーザー・ビーム用タイミング信号生成部と、あるいは第1のレーザー・ビームの水平同期信号を入力して所定時間遅延させることにより、第2のレーザー・ビームの水平同期信号を発生する第2水平同期信号発生手段を備えたので、スキャナ・モータ、およびBDセンサを1つにすることができ、BDセンサの取りつけ構造を含めてコスト・ダウンを図ることができる。
さらに、第1のレーザー・ビームを偏向走査する回転多面鏡の面のn面後に、第2のレーザー・ビームを偏向走査する回転多面鏡の面がある構成において、第1の水平同期信号を遅延させる量を設定する設定値を、第1の水平同期信号の平均周期のn倍の時間を表す値としたので、レジスト検知用パターン画像を読み取り、それぞれの画像レジスト位置を検知する画像レジスト検知部を有効に機能させることが可能になる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、上述したことに加え、第2レーザー・ビーム用タイミング信号生成手段あるいは前記第2水平同期信号発生手段において前記第1の水平同期信号を遅延させる量を設定する設定値を可変することが可能なように構成したので、レーザー・ビーム検知手段がない第2のレーザー・ビームの位置が、第1のレーザー・ビーム位置と回転多面鏡の中心に関して対称の位置からずれた構成の場合でも画像書き出し位置精度が良い、高品位な画像形成装置を提供できる。
また、本発明の第3の実施形態発明によれば、上述したことに加え、さらにブラックのトナー像を担持する像担持体を走査するレーザー・ビームを発生するレーザー・ビーム発生手段の走査路上にレーザー・ビーム検出手段を備えるようにしたので、モノクロ印字を行うときに無用なレーザー・ダイオードを点灯する必要がないという効果がある共に、自身のレーザーでレーザー・ビーム検知手段を走査することができるので、ポリゴンの回転ムラの影響を受けることが少なく、高精度に画像書き出し位置を合わせることができる。また、万一他のレーザー・ビームが故障した場合でも、モノクロ印字が可能な画像形成装置とすることができる。
また、本発明の第4の実施形態発明によれば、イエローの感光ドラムを走査する走査路上にはBDセンサを有しない構成になっている。このように配置すると、イエローの主走査の書き出し位置の精度はマゼンタの精度と比較してやや悪くなる。しかし、イエロー画像は目立ちにくいので、マゼンタの書き出し位置精度が悪くなる場合と比較して、画像の劣化を目立たなくすることができるというメリットがある。
また、本発明の第5の実施形態発明によれば、擬似BD信号を生成する際のBDセンサ出力からの遅延時間を最小にすることができ、BDセンサを備えていないステーションの、スキャナ・モータの回転速度変動の影響による書き出し位置ずれを小さくすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態を説明するブロック図であり、2つのスキャナ・ユニット105、106を含む4ドラム方式の符号101で示すカラー・レーザー・プリンタを示している。符号102はホスト・コンピュータである。本カラー・レーザー・プリンタは4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBk)の画像を重ね合わせたカラー画像を形成するために4色の画像形成部を備えている。
画像形成部は、像担持体としての感光ドラムを有するトナー・カートリッジ107〜110と、スキャナ・ユニット105、106とからなり、スキャナ・ユニットは画像露光用光源としてのレーザー・ビームを発生させるレーザー・ダイオードを有する。このうち、トナー・カートリッジは、カラー現像色の4色分それぞれ1つづつ有している。しかし、スキャナ・ユニットに関しては、イエロー、マゼンタで共通の1つ、シアン、ブラックで共通の1つの計2つであるのが特徴である。このスキャナ・ユニットに関しては後で詳しく説明する。
ホスト・コンピュータ102からの画像データを受け取ると、レーザー・プリンタ内のビデオ・コントローラ103で前記画像データをビットマップ・データに展開し、画像形成用のビデオ信号を生成する。ビデオ・コントローラとエンジン・コントローラはシリアル通信を行い、情報の送受信を行っている。ビデオ信号はエンジン・コントローラ104に送信され、エンジン・コントローラは前記ビデオ信号に応じてスキャナ・ユニット105と106内のレーザー・ダイオード(不図示)を駆動し、最終的にトナー・カートリッジ(207〜210)内の感光ドラム(不図示)上にそれぞれの現像色画像を形成する。感光ドラムは、中間転写ベルトITB111に接しており、感光ドラム上に形成された各現像色画像がITB111上に転写され順次(Y、M、C、Bkの順)重ね合わされていくことにより、カラー画像が形成される。画像形成のプロセスについては後ほど詳しく述べる。
また、ITB111上の画像のレジスト位置、言い替えればITB111上に作像されたレジスト検知用パターン画像、をモニタする画像レジスト位置検知センサ(レジ検センサ)112を備えている。
図2は、カラー・レーザー・プリンタの構造を示す断面図である。図1と同一のものには同一の符号を付してある。なお、図1で説明したビデオ・コントローラおよびエンジン・コントローラは図示していない。符号201〜204は感光ドラムであり、感光ドラム201はブラック、感光ドラム202はシアン、感光ドラム203はマゼンタ、感光ドラム204はイエローの現像色画像の形成に利用される。この図では、ITB111上には、最初にイエローYを、つぎにマゼンタM、シアンC、そしてブラックBkの順にそれぞれの現像色画像は、転写されることを示している。図において、符号105、106はスキャナ・ユニットであり、それぞれ、イエローYとマゼンタM、シアンCとブラックBk、の感光ドラム上への潜像形成を行う。
図3は、図2におけるスキャナ・ユニット105、106の詳細を示した図である。まず図3を使用して、スキャナ・ユニット105の構成について説明する。スキャナ・ユニット106はスキャナ・ユニット105と構成は同様であるため、説明を省く。図3において、符号301および符号302はレーザー・ダイオード(以下、レーザーと略す場合あり)であり、図示しないエンジン・コントローラからの制御信号によって駆動制御される。便宜上、符号301、符号302のレーザー・ダイオードをそれぞれLD1、LD2と称する。符号303はポリゴン・ミラーであり、図示しないスキャナ・モータで図中の矢印の方向に一定速度で回転し、LD1およびLD2から射出されたレーザー・ビームを反射しながら走査する。本実施形態ではLD1からのレーザー・ビームは図の右側から左方向に、LD2からのレーザー・ビームは図の左側から右方向に射出され、共にポリゴン・ミラー303に照射される。
フォト・ダイオード306はLD1からのレーザー・ビーム走査路上にあって、レーザー・ビームが入射されると信号を発生する光センサであり、BD(Beam Detect)センサと呼ぶ。このBDセンサはLD1からのレーザー・ビームの走査路上にのみあり、他方のLD2のレーザー・ビーム走査路上には存在しない。LD1から発せられたレーザー・ビームはポリゴン・ミラー303により反射されながら走査され、折り返しミラー304でさらに反射され、感光ドラム202上を、図において右から左方向に走査する。
なお、実際にはレーザー・ビームは感光ドラム上に焦点を合わせるため、あるいはレーザー・ビームを拡散光から平行光に変換するための各種レンズ(不図示)を経由する。しかし、今回は説明を省略する。
LD1はビデオ・コントローラ104で生成された、ビデオ信号、この図の場合はシアンCの画像を表すビデオ信号、によって変調されたレーザー・ビームを発生し、感光ドラム上を走査していく。一方、感光ドラム202は図示しないドラム・モータによって一定速度で図3に示す矢印の方向に回転する。感光ドラム202は図2の帯電ローラ206によって表面を一様に帯電されており、この表面をビデオ・コントローラで作成されたビデオ・データによって変調されたレーザー・ビームが走査することで、目には見えない静電潜像が形成される。この静電潜像は図2の現像器210によってトナー像、この場合はシアンCのトナー像として可視化される。
通常、ビデオ・コントローラはBDセンサの出力信号を検知してから所定時間後に、ビデオ信号をエンジン・コントローラに対して送信する。BDセンサの出力信号からビデオ信号の開始までの時間を一定にすることにより、感光ドラム上のレーザー・ビームによる画像の書き出し位置が常に一致するのである。
一方、LD2の方についても、LD1と同様に感光ドラム201上に静電潜像を形成する。
なお、LD2の走査路上にはBDセンサは存在しないのでLD2用のBD信号を得ることができない。したがって、LD1用のBDセンサからのBD信号と同じ位置付けのLD2用のBD信号として、LD1のBD信号を所定時間遅延させた信号を生成する。この詳細については後で説明する。
以上のようにして、LD1によるシアン(C)の色画像が感光ドラム202上に、また、LD2によるブラック(Bk)の色画像が感光ドラム201上に形成される。
以上、図2におけるスキャナ・ユニット105の説明をした。スキャナ・ユニット106についても105と全く同様である。すなわち、感光ドラム203上にマゼンタ(M)、感光ドラム204上にイエロー(Y)の色画像がそれぞれ形成される。
各感光ドラム上に形成された各色画像は、一定速度で搬送されるITB111上に順次、重ね合うように転写(一次転写)される。つまり、最初にイエロー(Y)の画像がITBに転写され、その上に重ね合わせるようにマゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の順に転写され、ITB上にカラー画像が形成される。
ITB上に形成されたカラー画像は、ITBによって搬送されていく。一方、カセット214内のシートはピックアップ・ローラ216によって、転写ローラ218の位置でちょうどITB上の画像とタイミングが合うようにピックアップされる。そしてシートは転写ローラ218に加圧されカラー画像はITBからシートの方に転写される(2次転写)。画像が転写されたシートは定着器213で、熱と圧力によって、画像を定着させられた後、プリンタの上部、排紙トレイ217に排出される。以上が、画像形成の一連のプロセスである。
次に、画像レジスト位置検知センサ(以後、レジ検センサと称す)について説明する。
図2の符号112がレジ検センサの位置である。このセンサは、ITB上に形成された各色の画像の位置を読み取り、ビデオ・コントローラあるいはエンジン・コントローラにそのデータをフィードバックすることにより各色の画像レジスト位置を調整し、色ずれを防止するためのものである。
図5は、ITBを抜き出した図である。図2と同一のものについては同一の符号を付してある。4色の画像を、それぞれ独立した4つの感光ドラム上に形成し、4つの色画像を重ね合わせてカラー画像を形成する、いわゆるインライン方式のカラー・レーザー・プリンタにおいては、広く用いられているセンサであるレジ検センサの構造を図4に示す。図4においてレジ検センサ112は発光部であるLED401と受光部である光センサ402を含んで構成される。LED401からの光をITB111上で反射させ、その反射光をフォーカシングして光センサ402上に結像させ、光センサ402の受光部で、入射する光量を検知するものである。トナー画像が形成されていない状態のITB上の反射光の光量と、トナー画像の反射光の光量の違いを検知し、検知したタイミングとITBの搬送速度からトナー画像403のレジスト位置、水平(主走査)方向と垂直(副走査)方向のレジスト検知用パターンの位置を検知するものである。
たとえば、トナー画像の縦方向(ITBの搬送方向、副走査方向と称する)のレジスト位置を検知するには、レーザーによってITB上に1ラインの横線を描き、レジ検センサでその横線画像を検知するタイミングを調べればよい。所定タイミングに対して、早く検知したか、遅く検知したかによって画像の副走査方向のレジスト位置を検知できる。
トナー画像の横方向(ITBの搬送方向に対して垂直、主走査方向と称する)のレジスト位置を検知するには、図5の符号501〜符号504に示すように、ひらがなの“く”の字を印字し、レジ検センサが一度画像を検知した後、再び画像を検知するまでの時間、すなわち、“く”の字を縦方向に横切る時間、を調べればよい。画像の検知間隔が所定時間よりも短い場合は、画像は図5でITB上の右側にシフトされて形成されていると判断でき、また逆に画像の検知間隔が所定時間よりも長い場合は、画像は左側にシフトされて形成されていると判断することができる。
このようなレジスト検知は、プリント動作前に行われ、通常、ある基準色、たとえばブラック(Bk)色の位置に対して、残りの色すなわちイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の位置を合わせることにより、色ずれをふせぐために行う。そのため、本実施形態のような各色ごとに独立の感光ドラムを使用するインライン方式のカラー・レーザー・プリンタでは、レジ検センサは必ず存在するものである。
次に、BD検知に関して説明する。先ほど、LD2のBD信号、すなわちLD1のBDセンサからのBD信号に相当するLD2用のBD信号は、LD1のBD信号を所定時間だけ遅延させて発生すると述べた。その詳細を説明する。
図11において、符号1105は、従来方法によるLD2用のBDセンサが配置される位置である。本来であればこの位置にBDセンサを配置し、このBDセンサの出力信号から所定タイミングtc後に画像を書き出せば、正しい位置から画像が書き出されるのである。しかしながらLD1のBD信号をそのままLD2用のBDとして使用すると、前述したようにポリゴン各面の誤差により、LD2の主走査方向の画像書き出し位置がLD1の主走査方向の画像書き出し位置とずれてしまう。そこで、LD1のBD信号を2つ分のBD周期だけ遅延させることによって、LD2のBD信号とする。ここで、BD周期とは、LD1のBD信号周期の平均周期である。このようにして発生させたLD2用のBD信号(BD2と呼ぶ)からtcだけ遅らせたタイミングにて、画像書き出しを行うことで正しい位置で画像書き出しを行うことができる。このような構成にすることにより、LD2が感光ドラム201を走査するポリゴン面と同じポリゴン面でLD1側で発生させたBD信号から、LD2用のBD2信号を発生することができる。
この様子を図6のタイミング・チャートおよび図7のブロック図を用いて説明する。図6は、図3に示すスキャナ構成におけるBDセンサ306が出力するBD信号を示す図である。図6において、上段に示すS1001は、面分割誤差が理想的な場合の仮想BD信号であり、中段のS1002は、実際にBDセンサ306が出力するBD信号を示しており、S1003は、図3に示す第1の実施形態のLD2用のBD信号を示している。これらのBD信号はLowのときtrueであり、BD信号検知であることを示す。また、この図において、上段のS1001の位相は、LD1レーザーのBDセンサの出力信号の左端の位相と一致させている。本実施形態では、LD1レーザーのBD信号を2つのBD周期分、正確にいえば、LD1レーザーのBD信号の平均周期の2周期分だけ遅延させた信号をLD2用レーザーのBD信号として発生させている。この場合、LD1が第3のポリゴン面で感光ドラム202を走査しているときに、LD2は第1のポリゴン面で感光ドラム201を走査している。そのときの、LD2用のBD信号は、第1のポリゴン面がBDセンサ306を走査したタイミングを基準として発生させている。このようにすることにより、ポリゴン面の面分割誤差が大きい場合も適切なタイミングで画像書き出しを行うことができる。
したがって、図6においては、上段に示した平均BD周期を有する仮想のBD信号S1001の左端の信号位相を第1のポリゴン面によるBDセンサの出力位相と一致させているので、遅延させて生成したLD2用BD信号の第1のポリゴン面用の信号もS1001の位相と一致することになる。
図7は、本実施形態におけるLD2用のBD信号を発生するBD信号発生部のブロック図である。BDセンサ306の出力は、ブロック701に入力される。ブロック701において、そのままではアナログ量の、そしてアナログ的なタイミングを有すBDセンサ306の出力を比較器で所定の基準値と比較する。この比較器の出力は、画素クロック周波数の4倍以上のクロックでサンプリングされて、デジタル信号のBD信号、すなわちLD1用のBD信号(BD1)S1002として出力する。この信号はまた、遅延回路702にも入力される。遅延回路702は、2つのBD信号の平均周期の2周期分だけ入力信号S1002を遅延させて、LD2用のBD信号S1003を発生する。LD1およびLD2用のデジタルBD信号S1002、S1003はビデオ・コントローラに出力される。図示していないが、実際にはBDセンサの出力はアナログ的なタイミングを有しているので、たとえば画素クロックの4倍以上のクロックでサンプリングされて、デジタル的な信号に変換され、デジタルBD信号S1002となる。遅延回路702は、たとえば、平均BD周期の2倍分の時間をカウントできるカウント回路を備えて、S1002の入力と共にカウンタをロードし、クロックごとにダウン・カウントしてカウント値が0になったらS1003を出力するような回路とすることもできる。遅延回路702は、上述したようなカウンタ回路に限定されるものではなく、所定時間だけ遅延させることができる回路であればよい。
このような処理を行うことで、LD1のデジタルBD信号S1002とその画像書き出しタイミングとの関係と、LD2用のデジタルBD信号S1003とその画像書き出しタイミングとの関係を、等しくすることができる。言い替えれば、LD2のレーザー・ビーム走査路上にBDセンサを配置し、BDセンサからのBD信号を得た場合と同等とすることができる。
感光体上への画像書き出し位置については、折り返しミラーの、感光ドラムとポリゴン・ミラーに対する光学的配置が関係するが、ここでは説明の簡略化のために、たとえば図3に示す構成の場合、ポリゴン・ミラーの回転軸に対して線対称に折り返しミラーと感光ドラムが配置されているものとする。言い替えれば、LD1用とLD2用の光学系の諸特性は一致しているものとする。逆に一致していない場合は、画像位置、像の大きさ、画像の変形量について不一致が発生してしまい、タイミング調整のみでは色ずれを解消することができないので、一致させなければならない。
以上、説明したように、BDセンサが1つであっても、LD2の主走査方向の画像レジスト位置を、一定とするための基準信号を生成することとができる。このことは、レジスト検知用パターン画像を読み取り、それぞれの画像レジスト位置を検知する画像レジスト検知部を有効に機能させることを可能にする。
以上、本発明を、4面ポリゴンの実施形態を基に説明したが、本発明は4面ポリゴンに限定されるものではない。3面でも5面でも、またはそれ以上の面数でも適用可能である。3面の場合で、RD1のレーザー・ビームを反射した面の次の面がLD2のレーザー・ビームを反射する場合は平均BD周期の1周期の期間、5面の場合で、RD1のレーザー・ビームを反射した面の次の次の面がLD2のレーザー・ビームを反射する場合は平均BD周期の2周期の期間を遅延すればよい。この遅延において、あるいは平均周期の取得において、たとえば画素クロックの複数倍(4倍以上が望ましい)の周波数のクロックを使用することにより、取得する平均周期や遅延期間の精度を画素クロックの複数分の1とすることができる。このことは、BDセンサが受光するレーザー・ビームの反射面からN面目を他方のレーザー・ビームの反射面となる場合、その他方のレーザー・ビーム用のBD信号は、平均周期のN周期分を遅延させればよいことになる。
本実施形態ではITBを備えて画像を形成する画像形成装置を例にとって本発明を説明したが、ETB方式の画像形成装置にも適用可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態を説明するためのタイミング・チャートを図8に、ブロック図を図9に示す。
本実施形態では、図9に示す遅延回路703の遅延時間の設定量を可変として、符号704に示すエンジン・コントローラあるいはビデオ・コントローラが自由に設定できるようにしているところが第1の実施形態と異なる。それ以外の構成、動作は第1の実施形態と同様なので詳細な説明は省略する。
本実施形態では、レジスト検査の結果、すなわち、所定のタイミングでITB上にレジストレーション検知用パターン画像を形成し、画像レジスト位置検知センサ112で読み取り、各色に相当する感光体上でのレジストレーションの様子を調べた結果に基づいて、主走査方向の色ずれが最も色ずれが小さくなるように、図8に示す遅延時間tvを調整する。その方法を以下に説明する。
第1の実施形態で説明した方法の通り、トナー画像の主走査方向のレジスト位置を検知するには、図5の符号501〜符号504に示すように、ひらがなの“く”の字(レジスト検知パターン)を印字し、レジ検センサが一度画像を検知した後、再び画像を検知するまでの時間、すなわち、“く”の字を縦方向に横切る時間、を調べればよい。したがって、上述した第1の実施形態で示した方法で、ブラックおよびシアンのレジスト検知パターンを形成してそのときの両者のずれ量を、正確には、図3に示す場合、シアンに対するブラックのずれ量を検出する。そのときの符号を有するずれ量ΔCBを補正する分の時間だけ、主走査の画像書き出しタイミングを変化させる。その時間をΔtCBとすると、ΔtCBは前記ずれ量とレーザー・ビームの感光ドラム上での走査速度Vsから容易に計算でき、ΔtCB=ΔCB/Vsとなる。
このΔtCBを、レジ検パターンを作成したときのもともとの遅延時間2tBDに加算した値をtvとする。このtvを遅延時間として使用すると、主走査方向におけるシアンの書き終わり位置に対して、ブラックの書き出し位置を精度良く合わせることができる。
本実施形態では、LD1のBD信号を遅延させてLD2のBD信号を発生させる際に、遅延時間の設定量を可変とし、初期に設定した2BD周期分から、レジ検の結果から判明した最終的に遅延量に再設定をするように構成している。したがって、たとえば図3において、レーザー・ダイオード1101と1102がポリゴン・ミラー1103に関して対称の位置から微小量ずれている場合でも、精度良くBD信号のずれを検出して、そのずれを可変遅延器703で補正することができる。
言い替えれば、上述した第1の実施形態における遅延量の設定を初期設定として、レジスト位置検査を実行し、その後に第2の実施形態を実行することにより、高精度に書き出し位置を合わせることができる。
(第3の実施形態)
図10に基づいて本発明の第3の実施形態を説明する。図10は図3と同じ機能のものに関しては図3と同じ符号を付してある。本実施形態では図10に示すように、BDセンサ306を走査路上に有するLD1を使用して、ブラックの感光ドラム201を走査する点が図1と異なる。この構成でも第1、第2の実施形態と同じように、2つのレーザー・ビームはポリゴンの別の面で走査され、感光ドラムをそれぞれ反対方向に走査する。
このように配置すると次のようなメリットがある。まず、ブラック・ステーションを使用して、すなわちブラック以外の現像色に関係する機構を使用しないで、モノクロ印字を行ういわゆるモノクロ・モードのときに、ブラック用の擬似BD信号を生成するためにシアン用のレーザー・ダイオードを点灯する必要がない。よって、モノクロ・モードのときに無用なレーザー・ダイオードの点灯をする必要がない。また、ブラック・ステーションは、それ自身のレーザーでBDセンサを走査することにより書き出しタイミングを発生することができるので、実施形態1、2で示したような遅延回路を使用した擬似BD信号を使用する必要がなく、したがってポリゴンの回転ムラの影響を受けることが少なく、高精度に書き出し位置を合わせることができるというメリットがある。
(第4の実施形態)
図16に基づいて本発明の第4の実施形態を説明する。図16は図2と同じ機能のものに関しては図2と同じ符号を付してある。本実施形態では図16に示すように、BDセンサ406を走査路上に有するLD1を使用して、マゼンタの感光ドラム203を走査し、イエローの感光ドラム204を走査する走査路上にはBDセンサを有しない構成になっている。この構成でも第1、第2の実施形態と同じように、2つのレーザー・ビームはポリゴンの別の面で走査され、感光ドラムをそれぞれ反対方向に走査する。
このように配置すると次のようなメリットがある。BDセンサがないステーションは、BDセンサがあるステーションと比較して、書き出し位置の精度はやや落ちる。本実施形態の構成では、イエローの画像を形成するステーションは、BDセンサを有していない。よって、イエローの主走査の書き出し位置の精度はマゼンタの精度と比較してやや悪くなる。しかし、イエロー画像は目立ちにくいので、マゼンタの書き出し位置精度が悪くなる場合と比較して、画像の劣化を目立たなくすることができるというメリットがある。
(第5の実施形態)
図17に基づいて本発明の第5実施形態を説明する。本実施形態では、図17に示すように、BDセンサを走査路上に備えないLD2のレーザー・ビームを反射するポリゴン面が、BDセンサ1406を走査路上に有するLD1のレーザー・ビームを反射するポリゴン面の隣、かつ回転方向において下流に位置するポリゴン面となるように走査光学系を構成する。この構成でも第1から第4実施形態と同じように、2つのレーザー・ビームはポリゴンの別の面で走査され、感光ドラム203、204をそれぞれ反対方向に走査する。
LD2で走査するステーションは、BDセンサ1406の出力を所定時間遅延させて擬似BD信号を生成する。前記所定時間は、スキャナ・モータ1403がBDセンサ1406の位置からLD2が走査する走査路上の書き出し位置に相当する位置まで回転する時間になる。しかし、この時間だけスキャナ・モータ1403が回転している間に、スキャナ・モータの回転速度はわずかながら変動する。この回転速度の変動により、LD2で走査するステーションの書き出し位置にずれを生じる。回転速度変動の変動量は、遅延時間が長くなるほど大きくなる。したがって、前記遅延時間が短いほどLD2が走査するステーションの書き出し位置のずれは小さくなり、高品位の画像を形成することができる。本発明の第5実施形態の構成にした場合に、前記遅延時間を最も小さくすることができ、書き出し位置ずれが小さい高品位な画像を形成することができる。
本発明の第1実施形態を説明するブロック図である。 本発明の第1実施形態を説明するレーザー・プリンタの断面図である。 本発明の第1実施形態を説明するスキャナ・ユニットと感光体との関係を示す概略図である。 画像レジスト位置検知センサの構成と、中間転写体(ITB)との関係を示す図である。 中間転写体(ITB)上のレジスト検知パターンと画像レジスト位置検知センサとの関係を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するタイミング・チャートである。 本発明の第1実施形態を説明するブロック図である。 本発明の第2の実施形態の動作を説明するタイミング・チャートである。 本発明の第2の実施形態を説明するブロック図である。 本発明の第3実施形態を説明するスキャナ・ユニットの概略図である。 スキャナ・ユニットとレーザー・ビーム走査の関係を説明する図である。 BD信号と画像書き出しの関係を説明するタイミング・チャートである。 ポリゴン・ミラーの面ごとの分割誤差を説明する図である。 ポリゴン・ミラーの面ごとの分割誤差によって、BDセンサの出力するBD信号の周期のずれを説明する図である。 図14と同様に、BD周期のずれを説明するタイミング・チャートである。 本発明の第4実施形態を説明するスキャナ・ユニットの概略図である。 本発明の第5実施形態を説明するスキャナ・ユニットの概略図である。
符号の説明
101 レーザー・プリンタ
102 ホスト・コンピュータ
103 ビデオ・コントローラ
104 エンジン・コントローラ
105 スキャナ(シアン、ブラック)
106 スキャナ(イエロー、マゼンタ)
107 カートリッジ(ブラック)
108 カートリッジ(シアン)
109 カートリッジ(マゼンタ)
110 カートリッジ(イエロー)
111 ITB
112 レジスト位置検知センサ
201 感光ドラム(ブラック)
202 感光ドラム(シアン)
203 感光ドラム(マゼンタ)
204 感光ドラム(イエロー)
301 第1のレーザー・ダイオード
302 第2のレーザー・ダイオード
303 ポリゴン・ミラー
304 第1の折り返しミラー
305 第2の折り返しミラー
306 BDセンサ
701 デジタルBD信号信号生成部
702 遅延回路
S1001 仮想BD信号
S1002 LD1用デジタルBD信号
S1003 LD2用デジタルBD信号

Claims (9)

  1. 第1、第2の2つのレーザー・ビーム発生手段と、前記レーザー・ビーム発生手段のそれぞれに対応して設けられた第1および第2の像担持体と、
    前記2つのレーザー・ビーム発生手段により発生された第1、第2のレーザー・ビームを、同時に前記対応する像担持体表面上に向けて、異なる面で偏向走査させる1つの回転多面鏡と、
    前記第1のレーザー・ビームの走査路上にあって、レーザー・ビームが入力されると、ビームを検出したことを表す信号を出力するレーザー・ビーム検出手段と、
    前記レーザー・ビーム検出手段からの信号を入力して、前記第1のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する際の基準となる第1の水平同期信号を発生する第1水平同期信号発生手段と、
    前記第1のレーザー・ビームの水平同期信号を入力して所定時間遅延させることにより、前記第2のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する信号を生成する第2レーザー・ビーム用タイミング信号生成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 第1、第2の2つのレーザー・ビーム発生手段と、前記レーザー・ビーム発生手段のそれぞれに対応して設けられた第1および第2の像担持体と、
    前記2つのレーザー・ビーム発生手段により発生された第1、第2のレーザー・ビームを、同時に前記対応する像担持体表面上に向けて、異なる面で偏向走査させる1つの回転多面鏡と、
    前記第1のレーザー・ビームの走査路上にあって、レーザー・ビームが入力されると、ビームを検出したことを表す信号を出力するレーザー・ビーム検出手段と、
    前記レーザー・ビーム検出手段からの信号を入力して、前記第1のレーザー・ビームの画像書き出しタイミングを決定する際の基準となる第1の水平同期信号を発生する第1水平同期信号発生手段と、
    前記第1のレーザー・ビームの水平同期信号を入力して所定時間遅延させることにより、第2のレーザー・ビームの水平同期信号を発生する第2水平同期信号発生手段
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記第2レーザー・ビーム用タイミング信号生成手段あるいは前記第2水平同期信号発生手段において前記第1の水平同期信号を遅延させる量を設定する設定値は、可変することが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1のレーザー・ビームを偏向走査する前記回転多面鏡の面のn面後に、前記第2のレーザー・ビームを偏向走査する前記回転多面鏡の面がある構成において、前記第1の水平同期信号を遅延させる量を設定する設定値は、前記第1の水平同期信号の平均周期のn倍の時間を表す値であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1、第2のレーザー・ビームによって前記像担持体上に作像されてさらに中間転写体上に転写されたそれぞれのレジスト検知用パターン画像を読み取り、それぞれの画像レジスト位置を検知する画像レジスト検知手段を備え、
    前記画像レジスト検知手段の検知結果に基づき、前記設定値を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. ブラックのトナー像を担持する像担持体を走査するレーザー・ビームを発生するレーザー・ビーム発生手段の走査路上に前記レーザー・ビーム検出手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. イエローのトナー像を担持する像担持体を走査するレーザー・ビームを発生するレーザー・ビーム発生手段の走査路上には前記レーザー・ビーム検出手段を備えないことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記光学系を複数有し、複数色の画像形成用光源として使用し、複数色の画像を重ね合わせてカラー画像をシート状媒体に形成することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記第2のレーザー・ビームを偏向走査する前記回転多面鏡の面は、前記第1のレーザー・ビームを偏向走査する前記回転多面鏡の回転方向において下流側の隣の面であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
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