JP2014219554A - 光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光束を検出する光センサを1つだけ用いながらも、各光学系のいずれにおいても光束による感光体の走査開始位置を正確に設定することが可能な光走査装置を提供する。
【解決手段】ポリゴンミラー42の各反射面42aの数を4×k(kは整数、k=1、2、3、…)に設定し、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光束L1〜L4により各有効走査領域H1、H2の中心が走査されるときに反射面42aに対する各光束L1〜L4の入射角γが45°となるように設定した上で、BDセンサ72による光束L1の検出時点ta1から各光束L1、L2による有効走査領域H1の主走査開始時点ta2までの時間をΔtとし、ポリゴンミラー42の回転速度をN回転/秒とすると、各光束L3、L4による有効走査領域H2の主走査開始時点ta4は、光束L1の検出時点ta1から時間ΔT=Δt+(1/N)/4を経過した時点に設定される。
【選択図】図9

Description

本発明は、複数の光束によりそれぞれの被走査体を走査する光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置としては、電子写真方式を採用したカラー用のレーザビームプリンタ、デジタル複写機、マルチファンクションプリンタ等がある。いずれの装置においても、複数の色に対応する各感光体の表面を均一に帯電させてから、複数の光束により各感光体表面を走査して、各感光体表面にそれぞれの静電潜像を形成し、各色のトナーにより各感光体表面の静電潜像を現像して、各感光体表面に各色のトナー像を形成し、各色のトナー像を各感光体から中間転写体に重ね合わせ転写して、中間転写体上にカラーのトナー像を形成し、このカラーのトナー像を中間転写体から記録用紙に転写している。
各光束による各感光体の走査は、光走査装置により行われる。一般的には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のトナーを用いており、よって少なくとも4本の光束により4つの感光体を走査する必要があって、4本の光束を出射する4つの発光素子を必要とする。
また、近年は、画像形成装置の小型化や薄型化が要求されており、光走査装置もそのような要求を満たす必要がある。このため、ポリゴンミラーを光走査装置の概ね中央に配置し、ポリゴンミラーを中心にして2つの光学系を対称に配置し、各発光素子から出射されたそれぞれの光束をポリゴンミラーで反射して各光学系に振り分けて入射させ、各光学系により各光束をそれぞれの感光体に導いて入射させ、各感光体表面にそれぞれの静電潜像を形成するという構成の光走査装置が提案されている。
例えば、特許文献1、2には、そのような構成の光走査装置が記載されている。図15は、特許文献1に記載の光走査装置の構成を模式的に示す図である。図15に示すように特許文献1では、ポリゴンミラー101を中心にして2つの光学系102、103を対称に配置し、各発光素子104、105から出射された各光束106、107をポリゴンミラー101のそれぞれの反射面で反射して各光学系102、103に振り分けて入射させ、各光束106、107を各光学系102、103を通じて各感光体(図示せず)へと入射させている。また、各光学系102、103には、各感光体の走査開始直前に各光束106、107を検出する2つの受光素子111、112を設け、各受光素子111、112による各光束106、107の検出時点に基づき各光束106、107による各感光体の走査開始時点を設定している。
また、図16は、特許文献2に記載の光走査装置の構成を模式的に示す図である。図16に示すように特許文献2では、受光センサ121を1つだけ設け、2つの光学系102、103へと入射される各光束106、107を複数のミラー122で反射して受光センサ121に入射させ、受光センサ121による各光束1106、107の検出時点に基づき各光束106、107による各感光体の走査開始時点を設定している。
特開2008−281945号公報 特開2010−262244号公報
しかしながら、特許文献1では、各光学系102、103に2つの受光素子111、112を設けていることから、これらの受光素子111、112の配置スペースを確保する必要があり、これが光走査装置の省スペース化、小型化、薄型化を妨げる原因となり、また部品点数の増大、配線の複雑化、コストの増大を招いた。
また、特許文献2では、受光センサ121を1つだけ用いているが、各光束106、107を複数のミラー122で反射して受光センサ121に入射させていることから、各ミラー122の配置スペースを確保する必要があって、光走査装置の省スペース化、小型化、薄型化が困難であり、更には部品点数の増大、コストの増大を招いた。
また、各光学系の一方に受光素子を設け、一方の光学系の受光素子により1つの光束を検出して、この受光素子による光束の検出時点に基づき、両方の光学系における各光束による各感光体の走査開始時点を同一に設定することが考えられる。
ところが、ポリゴンミラーの互いに異なるそれぞれの反射面で反射された各光束を2つの光学系を通じて各感光体に導く構成においては、本来は正多角柱であるべきポリゴンミラーの各反射面の向き(各反射面の内角)に誤差があることから、各光束による各感光体の走査開始時点を同一に設定すると、各光束による各感光体の走査開始位置にずれが生じ、これが画像品質の低下をもたらす。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、光束を検出する光センサを1つだけ用いながらも、配置スペースや部品点数を増大させることなく、各光学系のいずれにおいても光束による感光体の走査開始位置を正確に設定することが可能な光走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光走査装置は、それぞれの光束を出射する複数の発光素子と、入射した前記各光束を偏向させる複数の偏向面を有する偏向部と、前記各偏向面で偏向された前記各光束をそれぞれの被走査体へと導く2つの結像光学系とを備え、前記各結像光学系を前記偏向部の回転軸を通る直線の両側に配置し、前記各偏向面で偏向されて前記各結像光学系を経由した前記各光束により前記各被走査体を走査する光走査装置であって、前記各偏向面で偏向された前記各光束のいずれか1つを検出する光センサと、前記光センサによる前記各偏向面のうちの一偏向面で偏向された光束の検出時点に基づき、前記一偏向面と同一偏向面で偏向されて前記各結像光学系の一方を通じて被走査体へと導かれた光束による前記被走査体の走査開始時点を設定し、前記光束の検出時点、前記被走査体の走査開始時点、前記各偏向面の数、及び前記偏向部の回転速度に基づき、前記同一偏向面で偏向されて前記各結像光学系の他方を通じて他の被走査体へと導かれた他の光束による前記他の被走査体の走査開始時点を設定する制御部とを備えている。
このような本発明では、光センサは、偏向部の各偏向面で偏向された各光束のいずれか1つを検出する。また、各偏向面のうちの一偏向面は、偏向部が一定回転速度で回転されると、各光束を一定の時間間隔で順次偏向させる。このため、光センサによる一偏向面で偏向された各光束のいずれかの検出時点を用いて、一偏向面と同一偏向面で偏向されて各結像光学系の一方を通じて被走査体へと導かれた光束による被走査体の走査開始時点を設定して、その光束による被走査体の走査開始位置を設定することができる。また、各偏向面の数(正多角柱である偏向部の側面の数)及び偏向部の回転速度に応じてその同一偏向面の向きが特定されるため、光束の検出時点、被走査体の走査開始時点、各偏向面の数、及び偏向部の回転速度に基づき、同一偏向面で偏向されて各結像光学系の他方を通じて他の被走査体へと導かれた他の光束による他の被走査体の走査開始時点を設定して、他の被走査体の走査開始位置を設定し、各被走査体の走査開始位置を対応させることができる。すなわち、光センサによる一偏向面で偏向された光束の検出時点を用いて、一偏向面で偏向され各結像光学系を通じて各被走査体へと導かれた各光束による該各被走査体の走査開始時点を設定して、各被走査体の走査開始位置を設定して対応させることができる。尚、各偏向面のいずれも一偏向面として用いられ、偏向面毎に、光センサによる光束の検出時点を用いて、各光束による各被走査体の走査開始時点を設定し、各被走査体の走査開始位置を設定して対応させる。
こうして光センサによる一偏向面で偏向された光束の検出時点を用いて、一偏向面で偏向された各光束による各被走査体の走査開始時点を設定して、各被走査体の走査開始位置を設定すれば、本来は正多角柱であるべき偏向部の各偏向面の向き(各偏向面の内角)に誤差があったとしても、画像品質が低下することはない。
また、1つの光学センサを用いて、各光束のいずれか1つを検出するので、光束を反射するミラーの数を節減することができ、配置スペースや部品点数が増大せず、光走査装置の省スペース化、小型化、薄型化を図ることができる。
また、本発明の光走査装置においては、前記光センサは、前記被走査体の走査開始直前に光束を検出している。
この場合は、光センサにより被走査体の走査開始直前に光束が検出されて、光センサによる光束の検出時点に基づき被走査体の走査開始時点が設定されるので、光束の検出時点から走査開始時点までの時間間隔が短くなり、延いては光束の検出時点から他の光束による他の被走査体の走査開始時点までの時間間隔も短くなる。このため、偏向部の回転速度にムラが生じたとして、この回転速度のムラの影響を抑えることができる。
更に、本発明の光走査装置においては、前記偏向部の各偏向面の数を4×k(kは整数)に設定し、前記光束により前記被走査体の中心が走査されているときの前記偏向部の偏向面に対する前記光束の入射角度を45°に設定し、前記光センサによる光束の検出時点から前記光束による前記被走査体の走査開始時点までの時間をΔt秒とし、前記偏向部の回転速度をN回転/秒とすると、前記他の被走査体の走査開始時点は、前記光センサによる光束の検出時点から時間ΔT=Δt+(1/N)/4を経過した時点に設定されている。
このように光センサによる光束の検出時点、被走査体の走査開始時点、各偏向面の数、及び偏向部の回転速度に基づき、他の被走査体の走査開始時点を設定することができる。
また、本発明の光走査装置においては、前記光センサは、前記光束を前記被走査体へと反射する前記結像光学系の最後段のミラーよりも前記偏向部から離間した位置に、かつ前記被走査体の有効走査領域に対応する前記光束の走査角度範囲の内側に配置されている。
このように被走査体への入射直前に光束を反射する最後段のミラーよりも偏向部から離間した位置に、光センサを配置しているので、光センサ及び光センサの基板が光束に干渉することはない。また、被走査体の有効走査領域に対応する光束の走査角度範囲の内側に、光センサを配置しているので、光束の走査角度範囲を含むように光走査装置のサイズを設定すればよく、光走査装置の小型化を図ることができる。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の光走査装置を備え、前記光走査装置により被走査体上に潜像を形成し、前記被走査体上の潜像を可視像に現像して、前記可視像を前記被走査体から用紙に転写形成している。
このような画像形成装置においても、上記本発明の光走査装置と同様の作用効果を奏する。
本発明では、光センサは、偏向部の各偏向面で偏向された各光束のいずれか1つを検出する。また、各偏向面のうちの一偏向面は、偏向部が一定回転速度で回転されると、各光束を一定の時間間隔で順次偏向させる。このため、光センサによる一偏向面で偏向された各光束のいずれかの検出時点を用いて、一偏向面と同一偏向面で偏向されて各結像光学系の一方を通じて被走査体へと導かれた光束による被走査体の走査開始時点を設定して、その光束による被走査体の走査開始位置を設定することができる。また、各偏向面の数(正多角柱である偏向部の側面の数)及び偏向部の回転速度に応じてその同一偏向面の向きが特定されるため、光束の検出時点、被走査体の走査開始時点、各偏向面の数、及び偏向部の回転速度に基づき、同一偏向面で偏向されて各結像光学系の他方を通じて他の被走査体へと導かれた他の光束による他の被走査体の走査開始時点を設定して、他の被走査体の走査開始位置を設定し、各被走査体の走査開始位置を対応させることができる。すなわち、光センサによる一偏向面で偏向された光束の検出時点を用いて、一偏向面で偏向され各結像光学系を通じて各被走査体へと導かれた各光束による該各被走査体の走査開始時点を設定して、各被走査体の走査開始位置を設定して対応させることができる。尚、各偏向面のいずれも一偏向面として用いられ、偏向面毎に、光センサによる光束の検出時点を用いて、各光束による各被走査体の走査開始時点を設定し、各被走査体の走査開始位置を設定して対応させる。
こうして光センサによる一偏向面で偏向された光束の検出時点を用いて、一偏向面で偏向された各光束による各被走査体の走査開始時点を設定して、各被走査体の走査開始位置を設定すれば、本来は正多角柱であるべき偏向部の各偏向面の向き(各偏向面の内角)に誤差があったとしても、画像品質が低下することはない。
また、1つの光学センサを用いて、各光束のいずれか1つを検出するので、光束を反射するミラーの数を節減することができ、配置スペースや部品点数が増大せず、光走査装置の省スペース化、小型化、薄型化を図ることができる。
本発明の光走査装置の第1実施形態を備えた画像形成装置を示す断面図である。 光走査装置の筐体の内部を斜め上方から視て示す斜視図であって、上蓋を外した状態を示している。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す斜視図であり、図2の背面側から視た状態を示している。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す平面図である。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す側面図である。 BDミラー及びBDセンサを筐体の外側から視て拡大して示す斜視図である。 BDミラー及びBDセンサを図6よりも高い視点から視て拡大して示す斜視図である。 筐体の底板の下面におけるBDミラーの取付け構造を拡大して示す斜視図である。 (a)、(b)は、光走査装置のポリゴンミラー、第1及び第2結像光学系等を模式的に示す平面図であり、ポリゴンミラーの回転に伴う光束の走査状態の変化を示している。 光走査装置のポリゴンミラーの変形例を模式的に示す平面図である。 各感光体ドラム及び中間転写ベルトを模式的に示す側面図である。 BD信号、及び各光束による各感光体ドラム表面の静電潜像の書込み周期等を示すタイミングチャートである。 光走査装置の制御系を示すブロック図である。 (a)、(b)は、本発明の光走査装置の第2実施形態におけるポリゴンミラー、第1及び第2結像光学系等を模式的に示す平面図であり、ポリゴンミラーの回転に伴う光束の走査状態の変化を示している。 従来の光走査装置を模式的に示す平面図である。 従来の他の光走査装置を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本発明の光走査装置の第1実施形態を備えた画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1においては、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像を記録用紙に印刷する。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電装置15等は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するためにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電装置15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置11により感光体ドラム13表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置12により感光体ドラム13表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
引き続いて、中間転写ベルト21を矢印方向Cに周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置22により中間転写ベルト21の残留トナーを除去及び回収した後、各感光体ドラム13表面の各色のトナー像を中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせ、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト21と2次転写装置23の転写ローラ23aとの間にはニップ域が形成されており、S字状の用紙搬送経路R1を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、前記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
一方、前記録用紙は、ピックアップローラ33により給紙カセット18から引出されて、用紙搬送経路R1を通じて搬送され、2次転写装置23や定着装置17を経由し、排紙ローラ36を介して排紙トレイ39へと搬出される。この用紙搬送経路R1には、前記録用紙を一旦停止させて、前記録用紙の先端を揃えた後、中間転写ベルト21と転写ローラ23a間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始するレジストローラ34、及び記録用紙の搬送を促す搬送ローラ35等が配置されている。
次に、第1実施形態の光走査装置11の構成を、図2乃至図5を用いて詳細に説明する。図2は、図1の光走査装置11の筐体41の内部を斜め上方から視て示す斜視図であって、上蓋を外した状態を示している。また、図3は、光走査装置11の複数の光学部材を抽出して示す斜視図であり、図2の背面側から視た状態を示している。更に、図4及び図5は、光走査装置11の複数の光学部材を抽出して示す平面図及び側面図である。尚、図5には、光走査装置11外側に配置された各感光体ドラム13も示されている。
筐体41は、矩形状の底板41a及び底板41aを囲む4つの側板41b、41cを有している。底板41aの略中央には、平面視すると正方形のポリゴンミラー42が配置されている。また、底板41aの略中央にポリゴンモータ43が固定され、ポリゴンモータ43の回転軸にポリゴンミラー42の回転中心が接続固定され、ポリゴンモータ43によりポリゴンミラー42が回転される。
また、筐体41の1つの側板41bの外側には、2個の第1半導体レーザ44a、44b及び2個の第2半導体レーザ45a、45b(合計4個の半導体レーザ)を搭載した駆動基板46が固定されている。各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bは、側板41bに形成されたそれぞれの孔を通じて筐体41の内側を臨む。
各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45bとは、ポリゴンミラー42の回転中心を通って主走査方向Xに延びる仮想直線Mを想定すると、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。尚、主走査方向Xと直交する方向を副走査方向Yとし、主走査方向X及び副走査方向Yと直交する方向(ポリゴンモータ43の回転軸の長手方向)を高さ方向Zとする。
駆動基板46は、平板状のプリント基板であって、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bを駆動する回路を有している。各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bは、平板状のプリント基板に搭載されることにより概ね同一の平面(YZ平面)上に配置され、またその平面に対しては垂直方向(主走査方向X)にかつ筐体41の内側向きにそれぞれの光束L1〜L4を出射する。
駆動基板46(YZ平面)上では、各第1半導体レーザ44a、44bが副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置され、同様に各第2半導体レーザ45a、45bも副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されている。
また、各第1半導体レーザ44a、44bの光束L1、L2をポリゴンミラー42へと導く第1入射光学系51と、各第2半導体レーザ45a、45bの光束L3、L4をポリゴンミラー42へと導く第2入射光学系52とを設けている。第1入射光学系51は、2個のコリメータレンズ53a、53b、2個のアパーチャー54、第1半導体レーザ44aと同一高さに配置された2個のミラー55a、55b、及びシリンドリカルレンズ56等からなる。同様に、第2入射光学系52は、2個のコリメータレンズ57a、57b、2個のアパーチャー58、第2半導体レーザ45bと同一高さに配置された2個のミラー59a、59b、及びシリンドリカルレンズ56等からなる。第1入射光学系51の各コリメータレンズ53a、53b、各アパーチャー54、及び各ミラー55a、55bと、第2入射光学系52の各コリメータレンズ57a、57b、各アパーチャー58、及び各ミラー59a、59bとは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。また、仮想直線Mは、シリンドリカルレンズ56の中心を通っており、仮想直線Mにより区分されるシリンドリカルレンズ56の片側半分が第1入射光学系51に配置され、シリンドリカルレンズ56の他の片側半分が第2入射光学系52に配置されている。
更に、ポリゴンミラー42で反射された各第1半導体レーザ44a、44bの光束L1、L2をブラック及びシアンに対応する2つの感光体ドラム13へと導く第1結像光学系61と、ポリゴンミラー42で反射された各第2半導体レーザ45a、45bの光束L3、L4をマゼンタ及びイエローに対応する2つの感光体ドラム13へと導く第2結像光学系62とを設けている。第1結像光学系61は、fθレンズ63及び4つの各ミラー64a、64b、64c、64d等からなる。同様に、第2結像光学系62は、fθレンズ65及び4つの各ミラー66a、66b、66c、66d等からなる。第1結像光学系61のfθレンズ63及び各ミラー64a、64b、64c、64dと、第2結像光学系62のfθレンズ65及び各ミラー66a、66b、66c、66dとは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。
また、第1結像光学系61側に、BDミラー71、BDセンサ72、及びBDセンサ72を搭載したBD基板73を設け、第2結像光学系62側には、BDミラー、BDセンサ、及び基板を設けていない。従って、光走査装置11には、1組のBDミラー71、BDセンサ72、及びBD基板73だけが設けられている。これにより、第1及び第2結像光学系61、62のいずれの側にもBDミラー、BDセンサ、及び基板を設けた構成と比較すると、構成及び配線の簡単化、部品点数の低減、及び光走査装置11の小型化を図ることができる。
次に、各第1半導体レーザ44a、44bの光束L1、L2がそれぞれの感光体ドラム13に入射するまでの各光路、及び各第2半導体レーザ45a、45bの光束L3、L4がそれぞれの感光体ドラム13に入射するまでの各光路について説明する。
まず、第1入射光学系51において、第1半導体レーザ44aの光束L1は、コリメータレンズ53aを透過して平行光にされ、アパーチャー54で絞られて、各ミラー55a、55bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。また、第1半導体レーザ44bの光束L2は、コリメータレンズ53bを透過して平行光にされ、アパーチャー54で絞られて、ミラー55bの下方(高さ方向Zの下向き)の空きスペースEを通過し、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。シリンドリカルレンズ56は、高さ方向Zのみについて、各光束L1、L2をポリゴンミラー42の反射面42aで略収束するように集光して出射する。
ここで、駆動基板46(YZ平面)上では各第1半導体レーザ44a、44bが高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、各第1半導体レーザ44a、44bの光束L1、L2の出射方向又は各ミラー55a、55bの向きの設定により、ポリゴンミラー42の反射面42a上で各光束L1、L2の入射スポットが略重なるようにされている。このため、各第1半導体レーザ44a、44bの光束L1、L2が斜め上方向及び斜め下方向からポリゴンミラー42の反射面42aへと入射する。また、Y方向に視ると、各光束L1、L2が同一直線上に重なった状態で反射面42aへと入射する。
そして、第1結像光学系61においては、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光束L1、L2が斜め下方向及び斜め上方向へと互いに離れて行く。一方の光束L1は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射され、fθレンズ63を透過して1つのミラー64aで反射され、ブラックのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。また、他方の光束L2は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射され、fθレンズ63を透過して3つのミラー64b、64c、64dで順次反射され、シアンのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。
また、ポリゴンミラー42は、ポリゴンモータ43により等角速度で回転されて、各反射面42aで各光束L1、L2を逐次反射し、各光束L1、L2を主走査方向Xに繰り返し等角速度で偏向させる。fθレンズ63は、主走査方向X及び副走査方向Yのいずれについても各光束L1、L2をそれぞれの感光体ドラム13の表面で所定のビーム径となるように集光して出射し、かつポリゴンミラー42により主走査方向Xに等角速度で偏向されている各光束L1、L2をそれぞれの感光体ドラム13上の主走査線に沿って等線速度で移動するように変換する。これにより、各光束L1、L2がそれぞれの感光体ドラム13の表面を主走査方向Xに繰返し走査する。
また、一方の光束L1は、各光束L1、L2による各感光体ドラム13の主走査が開始される直前に、BDミラー71で反射されてBDセンサ72に入射する。BDセンサ72は、各感光体ドラム13の主走査が開始される直前のタイミングで光束L1を受光して、この主走査開始直前のタイミングを示すBD信号を出力する。このBD信号に基づき各光束L1、L2による各感光体ドラム13の主走査開始時点が設定され、ブラック及びシアンの各画像データに応じた各光束L1、L2の変調が開始される。
その一方で、ブラック及びシアンのトナー像が形成される各感光体ドラム13が回転駆動されて、各光束L1、L2により該各感光体ドラム13の2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
次に、第2入射光学系52において、第2半導体レーザ45aの光束L3は、コリメータレンズ57aを透過して平行光にされ、アパーチャー58で絞られて、ミラー59aの下方(高さ方向Zの下向き)の空きスペースEを通過し、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。また、第2半導体レーザ45bの光束L4は、コリメータレンズ57bを透過して平行光にされ、アパーチャー58で絞られて、各ミラー59a、59bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。
また、駆動基板46(YZ平面)上では各第2半導体レーザ45a、45bが高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、各第2半導体レーザ45a、45bの光束L3、L4の出射方向又は各ミラー59a、59bの向きの設定により、ポリゴンミラー42の反射面42a上で各光束L3、L4の入射スポットが略重なるようにされている。このため、各第2半導体レーザ45a、45bの光束L3、L4が斜め下方向及び斜め上方向からポリゴンミラー42の反射面42aへと入射する。また、Y方向に視ると、各光束L3、L4が同一直線上に重なった状態で反射面42aへと入射する。
そして、第2結像光学系62においては、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光束L3、L4が斜め上方向及び斜め下方向へと互いに離れて行く。一方の光束L3は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射され、fθレンズ65を透過して3つのミラー66b、66c、66dで順次反射されて、マゼンタのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。また、他方の光束L4は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射され、fθレンズ65を透過して1つのミラー66aで反射されて、イエローのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。
また、先に述べたように第1結像光学系61側では、BDセンサ72から出力されたBD信号に応じて各光束L1、L2による各感光体ドラム13の主走査開始時点が設定される。これに対して第2結像光学系62側にはBDセンサが設けられていないため、第1結像光学系61側で設定された主走査開始時点等に基づき、各光束L3、L4による各感光体ドラム13の主走査開始時点が設定され、マゼンタ及びイエローの各画像データに応じた各光束L3、L4の変調が開始される。
その一方で、マゼンタ及びイエローのトナー像が形成される各感光体ドラム13が回転駆動されて、各光束L3、L4により該各感光体ドラム13の2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
このような構成の光走査装置11においては、筐体41の底板41aの略中央にポリゴンミラー42を配置し、ポリゴンミラー42の回転中心を通る仮想直線Mを中心にして、各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45bとを対称に配置し、第1入射光学系51と第2入射光学系52とを対称に配置し、第1結像光学系61と第2結像光学系62とを対称に配置しているので、側方から視ると、ポリゴンミラー42、各第1半導体レーザ44a、44b、各第2半導体レーザ45a、45b、第1入射光学系51、及び第2入射光学系52等を小さなスペースに集約させて、光走査装置11を概ね小型化することができる。
また、BDミラー71、BDセンサ72、及びBD基板73を第1結像光学系61側だけに設け、それらを第2結像光学系62側に設けていないことから、構成及び配線の簡単化、部品点数の低減、及び光走査装置11の小型化を図ることができる。
次に、BDミラー71、BDセンサ72、及びBD基板73の取付け構造や配置位置等について詳しく説明する。図6は、BDミラー71及びBDセンサ72を筐体41の外側から視て拡大して示す斜視図である。また、図7は、BDミラー71及びBD基板73を図6よりも高い視点から視て拡大して示す斜視図である。更に、図8は、筐体41の底板41aの下面におけるBDミラー71の取付け構造を拡大して示す斜視図である。
図6及び図7に示すように筐体41の側板41cの外側には、凹部41dが形成されており、この凹部41dにBD基板73が取り付けられている。また、凹部41dの内側には、矩形孔41eが形成されており、この矩形孔41eを通じてBDセンサ72が筐体41の内側を臨んでいる。
また、図8に示すように底板41aの下面には、凹部41fが形成されており、凹部41fにBDミラー71が配置されている。この凹部41fの内側には、支持片41gが突設されており、支持片41gにBDミラー71が重ね合わされ、概ねコの字型に折り曲げられたバネ部材74の内側に支持片41g及びBDミラー71が共に挟み込まれて、BDミラー71が保持されている。
また、図7に示すように凹部41fには、ポリゴンミラー42で反射された光束L1をBDミラー71へと入射させる入射孔41h、及びBDミラー71で反射された光束L1をBDセンサ72へと出射させる出射孔41iが形成されている。
図5に示すようにポリゴンミラー42により光束L1が斜め下方に反射されて入射孔41hを通じてBDミラー71に入射する。BDミラー71は、その反射面の向きを斜め上方向に設定されており、光束L1を斜め上方向に反射する。光束L1は、BDミラー71で斜め上方向に反射されると、出射孔41iを通り、ミラー64aの上端の上方を通過して、BDセンサ72に入射する。
一方、図4に示すように各光束L1〜L4は、ポリゴンミラー42で反射されることにより概ね扇形の範囲(図示せず)で繰り返し偏向されている。この概ね扇形の範囲に、各感光体ドラム13の有効走査領域H1、H2を走査するのに必要な各光束L1〜L4の走査角度範囲αが含まれており、各感光体ドラム13の有効走査領域H1、H2と各光束L1〜L4の走査角度範囲αとが対応する。
有効走査領域H1、H2とは、各光束L1〜L4により走査される各感光体ドラム13上の領域であって、静電潜像の形成領域を含む領域である。実際には、各感光体ドラム13の有効走査領域H1、H2が各ミラー64a、64d、66a、66dの上方に位置するが、図4においては、有効走査領域H1、H2を2次元平面に展開して示している。
BDミラー71は、走査角度範囲αに入る直前(感光体ドラム13の有効走査領域H1の主走査が開始される直前)の光束L1を反射してBDセンサ72へと入射させる。BDセンサ72は、光束L1を検出して、BD信号を出力する。
ここで、仮に、図4に示すようにBDセンサ72を搭載したBD基板73を、走査角度範囲αの内側の位置W1に配置したならば、BD基板73のサイズが大きいことから、BD基板73が各光束L1、L2に確実に干渉して静電潜像の形成を阻害する。また、仮に、BD基板73を、走査角度範囲αの外側の位置W2に配置したならば、BD基板73の配置スペースを設けるために筐体41の奥行きを増大させる必要がある。
このため、第1実施形態の光走査装置11では、BD基板73を筐体41の各側板41cの外側に重ねて設け、側板41cの内側に配置されている最後段のミラー64aの外側、よってポリゴンミラー42に対して、最後段のミラー64aよりも離れた位置に、BD基板73を配置し、BDセンサ72も同一の位置に配置し、これによりBDセンサ72及びBD基板73が各光束L1、L2に干渉しないようにされている。尚、図4及び図5に示すようにミラー64aは、感光体ドラム13に入射する直前の光束L1を反射し、第1結像光学系61の各ミラーのうちではポリゴンミラー42から最も離間したミラーであり、更にBDセンサ72により検出される光束L1を反射するミラーである。このため、ミラー64aを最後段のミラー64aと称するものとする。
また、BD基板73を筐体41の側板41cの外側に重ねて、副走査方向YにおいてはBDセンサ72及びBD基板73の配置スペースを格別に設ける必要がないようにしている。更に、筐体41の横幅を最後段のミラー64aの位置に合わせて設定して、光走査装置11の横幅を最小限に抑えている。また、BD基板73の高さを筐体41の各側板41cの高さ以下に設定しているので、BD基板73が光走査装置11の高さを高くする原因になることはない。
また、図4に示すようにBDセンサ72及びBD基板73を走査角度範囲αの内側に配置している。このため、光走査装置11の奥行きについては、BDセンサ72及びBD基板73の配置スペースを格別に設ける必要がなく、走査角度範囲αが筐体41の内側に収まるようにすればよく、光走査装置11の奥行きを増大させる必要がない。
ところで、第1実施形態の光走査装置11においては、先に述べたようにBDミラー71、BDセンサ72、及びBD基板73を第1結像光学系61側だけに設け、それらを第2結像光学系62側に設けていないことから、第1結像光学系61側ではBDセンサ72から出力されたBD信号に基づき各光束L1、L2による各感光体ドラム13の主走査開始時点を設定し、また第2結像光学系62側では、第1結像光学系61側で設定された主走査開始時点等に基づき各光束L3、L4による各感光体ドラム13の主走査開始時点を設定している。
次に、そのような第1結像光学系61側の各光束L1、L2による主走査開始時点及び第2結像光学系62側の各光束L3、L4による主走査開始時点の設定手順を詳しく説明する。図9(a)、(b)は、光走査装置1のポリゴンミラー42、第1及び第2結像光学系61、62等を模式的に示す平面図であり、ポリゴンミラー42の回転に伴う各光束L1〜L4の走査状態の変化を示している。
まず、図9(b)に示すようにポリゴンミラー42の互いに向きが90°異なる各反射面42aで反射された各光束L1〜L4により各感光体ドラム13の有効走査領域H1、H2の中心が走査されるときに該各反射面42aに対する各光束L1〜L4の入射角γが45°となるように、各光束L1〜L4の向き及び各感光体ドラム13の位置等が設定されているものとする。また、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光束L1〜L4に重なる仮想直線とポリゴンミラー42の回転中心を通る仮想直線Mとの交点を走査中心Qとする。
また、第1結像光学系61側では、各光束L1、L2により各感光体ドラム13の有効走査領域H1が主走査開始位置h1から矢印方向Aに走査され、第2結像光学系62側では、各光束L3、L4により各感光体ドラム13の有効走査領域H2が主走査開始位置h2から矢印方向Bに走査され、各有効走査領域H1、H2が同一長さであって主走査方向Xと平行である。
更に、有効走査領域H1が主走査開始位置h1から矢印方向Aに走査され、有効走査領域H2が主走査開始位置h2から矢印方向Aとは逆方向の矢印方向Bに走査されることから、有効走査領域H1の主走査開始位置h1を主走査ラインの先頭の画素に対応させるならば、有効走査領域H2の主走査開始位置h2を主走査ラインの最後尾の画素に対応させて、各主走査ライン間で先頭の画素位置と最後尾の画素位置とを一致させている。
このような構成において、図9(a)に示すように光束L1は、ポリゴンミラー42の一反射面42aで反射されて、走査角度範囲αに入る直前の検出時点ta1にBDミラー71で反射されてBDセンサ72に入射する。そして、各光束L1、L2は、ポリゴンミラー42の矢印方向の回転に伴い、その検出時点ta1より一定の時間Δtを経過した主走査開始時点ta2で走査角度範囲αに到達して、主走査開始位置h1から矢印方向Aへの有効走査領域H1の走査を開始する。
更に、図9(a)に示すように平面視するとポリゴンミラー42が正方形であるから、検出時点ta1よりポリゴンミラー42が1/4回転するのに要する時間Δtqを経過した仮想検出時点ta3で、その一反射面42aと同一反射面42aが有効走査領域H2の側に向いて、同一反射面42aで反射された各光束L3、L4が走査角度範囲αに入る直前位置に到達する。そして、各光束L3、L4は、仮想検出時点ta3より一定の時間Δtを経過した主走査開始時点ta4で、走査角度範囲αに到達して、主走査開始位置h2から矢印方向Bへの有効走査領域H2の走査を開始する。
従って、ポリゴンミラー42の一反射面42aを用いて、各光束L1〜L4を偏向し、各光束L1〜L4を第1及び第2結像光学系61、62を通じて各有効走査領域H1、H2へと導き、各光束L1〜L4による各有効走査領域H1、H2の主走査開始時点ta2、ta4を設定して、各光束L1〜L4による各有効走査領域H1、H2の走査を開始することができる。
また、図9(a)から明らかなように検出時点ta1から仮想検出時点ta3までにポリゴンミラー42が1/4回転し、仮想検出時点ta3より一定の時間Δtを経過した主走査開始時点ta4から、各光束L3、L4が走査中心Qに対して各光束L1、L2とは対称的に走査される。
このため、各光束L1、L2による各感光体ドラム13の主走査開始位置h1と各光束L3、L4による各感光体ドラム13の主走査開始位置h2とが走査中心Qに対して対称な位置となり、主走査方向Xにおいて有効走査領域H1と有効走査領域H2とが一致する。
また、ポリゴンミラー42の各反射面42aのいずれも一反射面42aとして用い、反射面42a毎に、BDセンサ72による光束L1の検出時点ta1を基準にして、各光束L1〜L4による各有効走査領域H1、H2の主走査開始時点ta2、ta4を設定し、各有効走査領域H1、H2の主走査開始位置h1、h2を設定することができる。
従って、主走査方向Xにおいては、常に、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する各感光体ドラム13の有効走査領域H1、H2を一致させて、該各感光体ドラム13の静電潜像の位置を一致させ、該各感光体ドラム13表面に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト21上でずれることなく重ね合わせることができる。
また、図10から明らかなようにポリゴンミラー42が正八角柱や正十二角柱である場合にも、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光束L1〜L4により各有効走査領域H1、H2の中心が走査されるときに反射面42aに対する各光束L1〜L4の入射角γを45°に設定することができる。このため、正方形のポリゴンミラー42と同様に、光束L1がポリゴンミラー42の一反射面42aで反射されてBDセンサ72に入射した検出時点ta1より、ポリゴンミラー42が1/4回転すると、その一反射面42aと同一反射面42aで反射された各光束L3、L4が走査中心Qに対して各光束L1、L2とは対称的に走査されることになり、各有効走査領域H1、H2を一致させて、各感光体ドラム13の静電潜像の位置を一致させることができる。
すなわち、ポリゴンミラー42の各反射面42aの数を4×k(kは整数、k=1、2、3、…)に設定し、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光束L1〜L4により各有効走査領域H1、H2の中心が走査されるときに反射面42aに対する各光束L1〜L4の入射角γが45°となるように設定した上で、BDセンサ72による光束L1の検出時点ta1から各光束L1、L2による有効走査領域H1の主走査開始時点ta2までの時間をΔtとし、ポリゴンミラー42の回転速度をN回転/秒とすると、各光束L3、L4による有効走査領域H2の主走査開始時点ta4は、光束L1の検出時点ta1から時間ΔT=Δt+(1/N)/4を経過した時点に設定される。
従って、各光束L1、L2により各感光体ドラム13に書込まれる静電潜像の主走査開始時点ta2をBDセンサ72による光束L1の検出時点ta1よりも時間Δtだけ遅らせ、また各光束L3、L4により各感光体ドラム13に書込まれる静電潜像の主走査開始時点ta4を光束L1の検出時点ta1よりも時間ΔTだけ遅らせていることになる。
こうしてポリゴンミラー42の一反射面42aを用いて、各光束L1〜L4を偏向し、各光束L1〜L4による各有効走査領域H1、H2の主走査開始時点ta2、ta4を設定すれば、本来は正多角柱であるべきポリゴンミラー42の各反射面42aの向き(各反射面42aの内角)に誤差があったとしても、主走査方向Xにおいては、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する各感光体ドラム13の有効走査領域H1、H2が一致し、該各感光体ドラム13の静電潜像の位置が一致し、該各感光体ドラム13表面に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト21上でずれることなく重ね合わされる。
また、1つのBDセンサ72を用いて、光束L1だけを検出するので、光束L1を反射するミラーとして1つのBDミラー71を設ければよく、ミラーの数を節減することができ、配置スペースや部品点数が増大せず、光走査装置11の省スペース化、小型化、薄型化を図ることができる。
一方、図11の模式図に示すようにブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する各感光体ドラム13が転写ローラ23a側から中間転写ベルト21に沿って一定間隔で配置されているため、各感光体ドラム13表面のトナー像を中間転写ベルト21に順次重ね合わせるには、イエローに対応する感光体ドラム13表面に形成されたトナー像の中間転写ベルト21への転写開始後に、マゼンタに対応する感光体ドラム13表面に形成されたトナー像の中間転写ベルト21への転写を開始する必要があり、以降同様にシアンに対応する感光体ドラム13表面に形成されたトナー像の中間転写ベルト21への転写、及びブラックに対応する感光体ドラム13表面に形成されたトナー像の中間転写ベルト21への転写を順次遅延させて開始する必要がある。このため、イエローに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込み開始時点(副走査開始時点)から遅れて、マゼンタに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込み開始時点(副走査開始時点)を設定し、この書込み開始時点から遅れて、シアンに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込み開始時点(副走査開始時点)を設定し、この書込み開始時点から遅れて、ブラックに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込み開始時点(副走査開始時点)を設定している。
具体的には、各感光体ドラム13のピッチが65mmであって、中間転写ベルト21の周回移動速度(プロセス速度)が185mm/秒である場合は、各光束L4、L3、L2、L1による各感光体ドラム13表面の静電潜像の書込み開始時点を65mm/185mm/秒=0.35秒ずつ遅らせて、各感光体ドラム13表面の静電潜像を順次書込む。これにより、副走査方向Yにおいても、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する各感光体ドラム13の静電潜像の位置が一致する。
ただし、先に述べたように主走査方向Xにおいては、各光束L1、L2により各感光体ドラム13に書込まれる静電潜像の主走査開始時点ta2を光束L1の検出時点ta1よりも時間Δtだけ遅らせ、また各光束L3、L4により各感光体ドラム13に書込まれる静電潜像の主走査開始時点ta4を光束L1の検出時点ta1よりも時間ΔTだけ遅らせる必要がある。
そこで、副走査方向Yにおいては、各光束L4、L3、L2、L1によるそれぞれの書込み開始時点を65mm/185mm/秒=0.35秒ずつ遅らせるだけではなく、各光束L1、L2による書込み開始時点を光束L1の検出時点ta1よりも時間Δtだけ遅らせ、また各光束L3、L4による書込み開始時点を光束L1の検出時点ta1よりも時間ΔTだけ遅らせる。詳しくは、ポリゴンミラー42の一反射面42aに着眼すると、BDセンサ72による光束L1の検出時点ta1よりも時間ΔTだけ遅らせた書込み開始時点を設定して、この書込み開始時点でその一反射面42aで反射された光束L4によりイエローに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みを開始し、光束L1の検出時点ta1よりも0.35秒+ΔTだけ遅れた時点で、その一反射面42aと同一反射面42aで反射された光束L3によりマゼンタに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みを開始する。更に、光束L1の検出時点ta1よりも(0.35秒×2)+Δtだけ遅れた時点で、その同一反射面42aで反射された光束L2によりシアンに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みを開始し、引き続いて光束L1の検出時点ta1よりも(0.35秒×3)+Δtだけ遅れた時点で、その同一反射面42aで反射された光束L1によりブラックに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みを開始する。
図12は、BDセンサ72のBD信号、及び各光束L1〜L4の変調に用いられるブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの画像データD1〜D4を示すタイミングチャートである。図12のタイミングチャートから明らかなように、BD信号の検出時点ta1より時間ΔTを経過した主走査開始時点ta4が光束L4による書込み開始時点t11として設定されて、この書込み開始時点t11で光束L4によりイエローの画像データD4に基づく感光体ドラム13への静電潜像の書込みが開始され、以降、BD信号の検出時点ta1の度に、検出時点ta1より時間ΔTを経過した主走査開始時点ta4が繰り返し設定されて、この書込みが書込み周期Δtsで継続される。引き続いて、書込み開始時点t11直前のBD信号の検出時点ta1よりも0.35秒+ΔTだけ遅れた書込み開始時点t12が設定され、この書込み開始時点t12でその一反射面42aと同一反射面42aで反射された光束L3によりマゼンタの画像データD3に基づく感光体ドラム13への静電潜像の書込みが開始され、以降、主走査開始時点ta4の度に、この書込みが書込み周期Δtsで継続される。
更に、書込み開始時点t11直前のBD信号の検出時点ta1よりも(0.35秒×2)+Δtだけ遅れた書込み開始時点t13が設定され、この書込み開始時点t13でその同一反射面42aで反射された光束L2によりシアンの画像データD2に基づく感光体ドラム13への静電潜像の書込みが開始され、以降、BD信号の検出時点ta1の度に、BD信号の検出時点ta1より時間Δtを経過した主走査開始時点ta2が繰り返し設定されて、この書込みが書込み周期Δtsで継続される。引き続いて、書込み開始時点t11直前のBD信号の検出時点ta1よりも(0.35秒×3)+Δtだけ遅れた書込み開始時点t14が設定され、この書込み開始時点t14でその同一反射面42aで反射された光束L1によりブラックの画像データD1に基づく感光体ドラム13への静電潜像の書込みが開始され、以降、主走査開始時点ta2の度に、この書込みが書込み周期Δtsで継続される。
図13は、光走査装置11の制御系を示すブロック図である。図13において、画像メモリ81には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの画像データD1〜D4が格納されている。制御部82は、BDセンサ72から出力されたBD信号を入力すると、BD信号の入力時点(BDセンサ72による光束L1の検出時点ta1)より時間ΔTを経過した主走査開始時点ta4を求め、主走査開始時点ta4を光束L1による書込み開始時点t11として設定して、書込み開始時点t11をレーザ駆動部83に通知し、イエローの画像データD4を画像メモリ81から読出して、この画像データD4を主走査ラインの各画素の最後尾からレーザ駆動部83へと出力する。以降、制御部82は、BDセンサ72のBD信号を入力する度に、光束L1の検出時点ta1より時間ΔTを経過した主走査開始時点ta4を繰り返し求めて、その度に、主走査開始時点ta4をレーザ駆動部83に通知し、イエローの画像データD4を画像メモリ81から読出して、この画像データD4を主走査ラインの各画素の最後尾からレーザ駆動部83へと出力する。レーザ駆動部83は、イエローの画像データD4を主走査ラインの各画素の最後尾から入力して、書込み開始時点t11より主走査ラインの各画素に応じて第2半導体レーザ45bの光束L4の強度を変調し、以降、主走査開始時点ta4の度に、次の順番の主走査ラインの各画素に応じて第2半導体レーザ45bの光束L4の強度を変調する。これにより、書込み開始時点t11で光束L4によりイエローに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みが開始されて、この静電潜像の書込みが書込み周期Δtsで継続される。
また、制御部82は、書込み開始時点t11直前のBD信号の検出時点ta1よりも0.35秒+ΔTだけ遅れた書込み開始時点t12を設定して、書込み開始時点t12をレーザ駆動部83に通知し、マゼンタの画像データD3を画像メモリ81から読出して、この画像データD3を主走査ラインの各画素の最後尾からレーザ駆動部83へと出力する。以降、制御部82は、主走査開始時点ta4の度に、マゼンタの画像データD3を画像メモリ81から読出して、この画像データD3を主走査ラインの各画素の最後尾からレーザ駆動部83へと出力する。レーザ駆動部83は、マゼンタの画像データD3を主走査ラインの各画素の最後尾から入力して、書込み開始時点t12より主走査ラインの各画素に応じて第2半導体レーザ45aの光束L3の強度を変調し、以降、主走査開始時点ta4の度に、次の順番の主走査ラインの各画素に応じて第2半導体レーザ45aの光束L3の強度を変調する。これにより、書込み開始時点t12で光束L3によりマゼンタに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みが開始されて、この静電潜像の書込みが書込み周期Δtsで継続される。
更に、制御部82は、書込み開始時点t11直前のBD信号の検出時点ta1よりも(0.35秒×2)+Δtだけ遅れた書込み開始時点t13を設定して、書込み開始時点t13をレーザ駆動部83に通知し、シアンの画像データD2を画像メモリ81から読出して、この画像データD2を主走査ラインの各画素の先頭からレーザ駆動部83へと出力する。以降、制御部82は、BDセンサ72のBD信号を入力する度に、光束L1の検出時点ta1より時間Δtを経過した主走査開始時点ta2を繰り返し求めて、その度に、主走査開始時点ta2をレーザ駆動部83に通知し、シアンの画像データD2を画像メモリ81から読出して、この画像データD2を主走査ラインの各画素の先頭からレーザ駆動部83へと出力する。レーザ駆動部83は、シアンの画像データD2を主走査ラインの各画素の先頭から入力して、書込み開始時点t13より主走査ラインの各画素に応じて第1半導体レーザ44bの光束L2の強度を変調し、以降、主走査開始時点ta2の度に、次の順番の主走査ラインの各画素に応じて第1半導体レーザ44bの光束L2の強度を変調する。これにより、書込み開始時点t13で光束L2によりシアンに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みが開始されて、この静電潜像の書込みが書込み周期Δtsで継続される。
また、制御部82は、書込み開始時点t11直前のBD信号の検出時点ta1よりも(0.35秒×3)+Δtだけ遅れた書込み開始時点t14を設定して、書込み開始時点t14をレーザ駆動部83に通知し、ブラックの画像データD1を画像メモリ81から読出して、この画像データD1を主走査ラインの各画素の先頭からレーザ駆動部83へと出力する。以降、制御部82は、主走査開始時点ta2の度に、主走査開始時点ta2をレーザ駆動部83に通知し、ブラックの画像データD1を画像メモリ81から読出して、この画像データD1を主走査ラインの各画素の先頭からレーザ駆動部83へと出力する。レーザ駆動部83は、ブラックの画像データD1を主走査ラインの各画素の先頭から入力して、書込み開始時点t14より主走査ラインの各画素に応じて第1半導体レーザ44aの光束L1の強度を変調し、以降、主走査開始時点ta2の度に、次の順番の主走査ラインの各画素に応じて第1半導体レーザ44aの光束L1の強度を変調する。これにより、書込み開始時点t14で光束L1によりブラックに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みが開始されて、この静電潜像の書込みが書込み周期Δtsで継続される。
このような制御部82の制御により、主走査方向X及び副走査方向Yのいずれにおいても、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する各感光体ドラム13の静電潜像の位置が正確に一致する。
次に、本発明の光走査装置の第2実施形態について説明する。図14(a)、(b)は、第2実施形態の光走査装置におけるポリゴンミラー、第1及び第2結像光学系等を模式的に示す平面図であり、ポリゴンミラーの回転に伴う光束の走査状態の変化を示している。
第2実施形態の光走査装置11Aは、第1実施形態の光走査装置11と同様に、各第1半導体レーザ44a、44b、各第2半導体レーザ45a、45b、第1入射光学系51、第2入射光学系52、第1結像光学系61、及び第2結像光学系62等を備え、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する各感光体ドラム13にそれぞれの静電潜像を書込むものであるが、BDミラー71及びBDセンサ72の位置が異なり、有効走査領域H1の走査を終了した直後の光束L1を検出することができるようにBDミラー71及びBDセンサ72の位置を設定している。
また、図14(b)に示すようにポリゴンミラー42の互いに向きが90°異なる各反射面42aで反射された各光束L1〜L4により各感光体ドラム13の有効走査領域H1、H2の中心が走査されるときに該各反射面42aに対する各光束L1〜L4の入射角γが45°となるように、各光束L1〜L4の向き及び各感光体ドラム13の位置等が設定されている。
また、第1結像光学系61側では、各光束L1、L2により各感光体ドラム13の有効走査領域H1が主走査開始位置h1から矢印方向Aに走査され、第2結像光学系62側では、各光束L3、L4により各感光体ドラム13の有効走査領域H2が主走査開始位置h2から矢印方向Bに走査され、各有効走査領域H1、H2が同一長さであって主走査方向Xと平行である。
このような構成において、図14(a)に示すように第1結像光学系61側では、有効走査領域H1の走査を終了した直後の検出時点tb1で、光束L1がBDミラー71で反射されてBDセンサ72に入射する。
そして、ポリゴンミラー42の矢印方向の回転に伴い、その検出時点tb1より一定の時間Δtを経過した主走査開始時点tb2で、その一反射面42aと同一反射面42aが有効走査領域H2の側に向いて、その同一反射面42aで反射された各光束L3、L4が走査角度範囲αに到達し、主走査開始位置h2から矢印方向Bへの有効走査領域H2の走査が開始される。
更に、図14(a)に示すように平面視するとポリゴンミラー42が正方形であるから、検出時点tb1よりポリゴンミラー42が1/4回転するのに要する時間Δtqを経過した仮想検出時点tb3で、同一反射面42aで反射された各光束L3、L4が走査角度範囲αから出た直後位置に到達し、仮想検出時点tb3より一定の時間Δtを経過した主走査開始時点tb4で、各光束L1、L2が走査角度範囲αに到達して、各光束L1、L2により主走査開始位置h1から矢印方向Aへの有効走査領域H1の走査が開始される。
図14(a)、(b)から明らかなように検出時点tb1から仮想検出時点tb3までにポリゴンミラー42が1/4回転していることから、この後の主走査開始時点tb4からは、各光束L3、L4が走査中心Qに対して各光束L1、L2とは対称的に走査される。
このため、各光束L1、L2による各感光体ドラム13の主走査開始位置h1と各光束L3、L4による各感光体ドラム13の主走査開始位置h2とが走査中心Qに対して対称な位置となり、主走査方向Xにおいて有効走査領域H1と有効走査領域H2とが一致する。
また、ポリゴンミラー42の各反射面42aのいずれも一反射面42aとして用い、反射面42a毎に、BDセンサ72による光束L1の検出時点tb1を基準にして、各光束L1〜L4による各有効走査領域H1、H2の主走査開始時点tb2、tb4を設定し、各有効走査領域H1、H2の主走査開始位置h1、h2を設定する。
従って、主走査方向Xにおいては、常に、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する各感光体ドラム13の有効走査領域H1、H2を一致させて、該各感光体ドラム13の静電潜像の位置を一致させ、該各感光体ドラム13表面に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト21上でずれることなく重ね合わせることができる。
このような第2実施形態においても、ポリゴンミラー42の各反射面42aの数を4×k(kは整数、k=1、2、3、…)に設定し、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光束L1〜L4により各有効走査領域H1、H2の中心が走査されるときに反射面42aに対する各光束L1〜L4の入射角γが45°となるように設定した上で、BDセンサ72による光束L1の検出時点tb1から各光束L3、L4による有効走査領域H2の主走査開始時点tb2までの時間をΔtとし、ポリゴンミラー42の回転速度をN回転/秒とすると、各光束L1、L2による有効走査領域H1の主走査開始時点tb4は、光束L1の検出時点tb1から時間ΔT=Δt+(1/N)/4を経過した時点に設定される。
ただし、第2実施形態では、第1実施形態と比較すると、時間Δtが長くなるので、ポリゴンミラー42の回転速度にムラが生じると、この回転速度のムラの影響を受け易い。逆に、第1実施形態では、時間Δtが短く、ポリゴンミラー42の回転速度にムラが生じても、この回転速度のムラの影響を受け難い。
また、第1実施形態と同様に、各感光体ドラム13のピッチが65mmであって、中間転写ベルト21の周回移動速度(プロセス速度)が185mm/秒である場合は、BDセンサ72による光束L1の検出時点ta1よりも時間Δtだけ遅らせた書込み開始時点を設定して、この書込み開始時点でポリゴンミラー42の一反射面42aで反射された光束L4によりイエローに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みを開始し、光束L1の検出時点ta1よりも0.35秒+Δtだけ遅れた時点で、その一反射面42aと同一反射面42aで反射された光束L3によりマゼンタに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みを開始し、更に光束L1の検出時点ta1よりも(0.35秒×2)+ΔTだけ遅れた時点で、その同一反射面42aで反射された光束L2によりシアンに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みを開始し、引き続いて光束L1の検出時点ta1よりも(0.35秒×3)+ΔTだけ遅れた時点で、その同一反射面42aで反射された光束L1によりブラックに対応する感光体ドラム13への静電潜像の書込みを開始すれば、副走査方向Yにおいても、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する各感光体ドラム13の静電潜像の位置を一致させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1 画像形成装置
11、11A 光走査装置
12 現像装置
13 感光体ドラム(被走査体)
14 ドラムクリーニング装置
15 帯電装置
17 定着装置
18 給紙カセット
21 中間転写ベルト
22 ベルトクリーニング装置
23 2次転写装置
41 筐体
42 ポリゴンミラー(偏向部)
42a 反射面(偏向面)
43 ポリゴンモータ
44a、44b 第1半導体レーザ(発光素子)
45a、45b 第2半導体レーザ(発光素子)
46 駆動基板
51 第1入射光学系
52 第2入射光学系
53a、53b、57a、57b コリメータレンズ
54、58 アパーチャー
55a、55b、59a、59b ミラー
56 シリンドリカルレンズ
61 第1結像光学系(結像光学系)
62 第2結像光学系(結像光学系)
63、65 fθレンズ
64a〜64d、66a〜66d ミラー
71 BDミラー
72 BDセンサ(光センサ)
73 基板
81 画像メモリ
82 制御部
83 レーザ駆動部

Claims (5)

  1. それぞれの光束を出射する複数の発光素子と、入射した前記各光束を偏向させる複数の偏向面を有する偏向部と、前記各偏向面で偏向された前記各光束をそれぞれの被走査体へと導く2つの結像光学系とを備え、前記各結像光学系を前記偏向部の回転軸を通る直線の両側に配置し、前記各偏向面で偏向されて前記各結像光学系を経由した前記各光束により前記各被走査体を走査する光走査装置であって、
    前記各偏向面で偏向された前記各光束のいずれか1つを検出する光センサと、
    前記光センサによる前記各偏向面のうちの一偏向面で偏向された光束の検出時点に基づき、前記一偏向面と同一偏向面で偏向されて前記各結像光学系の一方を通じて被走査体へと導かれた光束による前記被走査体の走査開始時点を設定し、前記光束の検出時点、前記被走査体の走査開始時点、前記各偏向面の数、及び前記偏向部の回転速度に基づき、前記同一偏向面で偏向されて前記各結像光学系の他方を通じて他の被走査体へと導かれた他の光束による前記他の被走査体の走査開始時点を設定する制御部とを備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記光センサは、前記被走査体の走査開始直前に光束を検出することを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置であって、
    前記偏向部の各偏向面の数を4×k(kは整数)に設定し、
    前記光束により前記被走査体の中心が走査されているときの前記偏向部の偏向面に対する前記光束の入射角度を45°に設定し、
    前記光センサによる光束の検出時点から前記光束による前記被走査体の走査開始時点までの時間をΔt秒とし、
    前記偏向部の回転速度をN回転/秒とすると、
    前記他の被走査体の走査開始時点は、前記光センサによる光束の検出時点から時間ΔT=Δt+(1/N)/4を経過した時点に設定されることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光走査装置であって、
    前記光センサは、前記光束を前記被走査体へと反射する前記結像光学系の最後段のミラーよりも前記偏向部から離間した位置に、かつ前記被走査体の有効走査領域に対応する前記光束の走査角度範囲の内側に配置されたことを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の光走査装置を備え、前記光走査装置により被走査体上に潜像を形成し、前記被走査体上の潜像を可視像に現像して、前記可視像を前記被走査体から用紙に転写形成する画像形成装置。
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