JP6100007B2 - 光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複数の光ビームによりそれぞれの被走査体を走査する光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
例えば、電子写真方式のカラー画像形成装置では、複数の色に対応する各感光体表面を均一に帯電させてから、各光ビームにより各感光体表面を走査して、各感光体表面にそれぞれの静電潜像を形成し、各色のトナーにより各感光体表面の静電潜像を現像して、各感光体表面に各色のトナー像を形成し、各色のトナー像を各感光体から中間転写体に重ね合わせ転写して、中間転写体上にカラーのトナー像を形成し、このカラーのトナー像を中間転写体から記録用紙に転写している。
各光ビームによる各感光体表面の走査は、光走査装置により行われる。一般的には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のトナーを用いており、よって少なくとも4本の光ビームにより4つの感光体表面を走査する必要があって、4本の光ビームを出射する4つの発光素子を必用とする。
また、近年は、画像形成装置の小型化や薄型化が要求されており、光走査装置の小型化や薄型化が必となっている。このため、ポリゴンミラーを光走査装置の概ね中央に配置し、ポリゴンミラーを中心にして2つの光学系を対称に配置し、各発光素子から出射されたそれぞれの光ビームをポリゴンミラーで反射して各光学系に振り分けて入射させ、各光学系においては、各光ビームを複数の反射ミラーで反射してそれぞれの感光体に入射させている。
例えば、特許文献1及び2には、そのような構成の光走査装置が記載されており、各光ビームを複数の反射ミラーで反射してそれぞれの感光体に入射させている。反射ミラーの数は、ポリゴンミラーから各感光体までのそれぞれの光路毎に異なり、ポリゴンミラーからブラック用の感光体までの光路には1個の反射ミラーが設けられ、ポリゴンミラーからシアン用の感光体までの光路には2個の反射ミラーが設けられ、ポリゴンミラーからマゼンタ用の感光体までの光路には3個の反射ミラーが設けられ、ポリゴンミラーからイエロー用の感光体までの光路には2個の反射ミラーが設けられている。
特開2006−323279号公報 特開2010−262245号公報
ところで、反射ミラーの反射率は100%未満であって、反射損失が生じる。従って、反射ミラーによる光ビームの反射回数が多くなる程、光ビームの強度が低減する。このため、特許文献1、2のようにブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色別に、ポリゴンミラーから感光体までの光路に設けられた反射ミラーの数が異なる場合は、各色の感光体に入射するそれぞれの光ビームの強度に大きなバラツキが生じる。例えば、反射ミラーの反射率が90%である場合は、1個の反射ミラーが設けられた光路では発光素子の光ビームの強度が90%に低下し、また3個の反射ミラーが設けられた光路では発光素子の光ビームの強度が73%に低下し、光ビームの強度の差が17%となる。このため、各光ビームの強度を互いに一致させるための調整が困難になる。
尚、特許文献1、2のいずれにおいても、各発光素子の光ビームが1個のハーフミラーを経てポリゴンミラーに入射している。このハーフミラーについては、反射率だけではなく、その透過率が光ビームの強度に影響をもたらすので、反射ミラーの数には入れていないが、反射ミラーと同等以上の影響があると考えられる。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、反射ミラーの反射損失が原因となって、各色の感光体に入射するそれぞれの光ビームの強度に大きなバラツキが生じることのない光走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、次の第1態様及び第2態様の光走査装置並びに画像形成装置を提供する。
(1)第1態様の光走査装置
本発明に係る第1態様の光走査装置は、複数の発光素子と、光ビームを偏向させる偏向部と、前記各発光素子の光ビームを前記偏向部へと導き、前記偏向部で偏向された前記各発光素子の光ビームを複数の被走査体へとそれぞれ導く複数の光路を形成する第1光学系及び第2光学系とを備え、前記第1光学系及び第2光学系は、前記偏向部の回転軸を通る直線の両側に設けられた光走査装置であって、前記各光路のいずれにも光ビームを反射する反射ミラーが設けられ、前記各光路の反射ミラーの数が互いに等しく、前記第1光学系及び第2光学系のそれぞれは、2つの発光素子の光ビームを、前記偏向部の回転軸方向から視たときに該2つの発光素子の光ビームが前記回転軸方向で同一直線上に互いに重なるように前記偏向部へと導いており、前記2つの光ビームのうち、一方の光ビームが前記反射ミラーで反射されて前記偏向部へと導かれ、他方の光ビームが前記反射ミラーから前記偏向部の回転軸方向に離間した位置を通過して前記偏向部へと導かれ、前記第1光学系及び前記第2光学系のそれぞれにおいて前記一方の光ビームを前記偏向部に導く前記反射ミラーと前記偏向部との間の光路上かつ前記他方の光ビームを出射する前記発光素子と前記偏向部との間の光路上に、4つの前記発光素子の前記光ビームを通過させる単一のシリンドリカルレンズが配設されている。
(2)第2態様の光走査装置
本発明に係る第2態様の光走査装置は、複数の発光素子と、光ビームを偏向させる偏向部と、前記各発光素子の光ビームを前記偏向部へと導き、前記偏向部で偏向された前記各発光素子の光ビームを複数の被走査体へとそれぞれ導く複数の光路を形成する第1光学系及び第2光学系とを備え、前記第1光学系及び第2光学系は、前記偏向部の回転軸を通る直線の両側に設けられた光走査装置であって、前記各光路のいずれにも光ビームを反射する反射ミラーが設けられ、前記各光路の反射ミラーの数が互いに等しく、底板及び前記底板を囲む複数の側板を有する筐体と、前記各発光素子を一方の平面に搭載した単一の基板とを備え、前記第1光学系又は第2光学系は、2つの発光素子の光ビームを、前記偏向部の回転軸方向から視たときに該2つの発光素子の光ビームが前記回転軸方向で同一直線上に互いに重なるように前記偏向部へと導いており、前記2つの光ビームのうち、一方の光ビームが前記反射ミラーで反射されて前記偏向部へと導かれ、他方の光ビームが前記反射ミラーから前記偏向部の回転軸方向に離間した位置を通過して前記偏向部へと導かれ、前記第1光学系は、2つの発光素子の光ビームを前記偏向部の第1入射スポットへと導き、前記第2光学系は、別の2つの発光素子の光ビームを前記偏向部の第2入射スポットへと導き、前記各発光素子が前記基板の前記平面上に配設されて、前記各発光素子の光ビームの出射方向が前記平面と直交し、前記平面上において、前記各発光素子は、前記偏向部の回転軸と直交する方向の2ライン上に振り分けて配設され、かつ前記偏向部の回転軸方向の4ライン上にそれぞれ配設され、前記筐体の前記複数の側板のうち1つの側板の外側には、前記各発光素子を搭載した前記基板が固定されており、前記側板には、前記各発光素子のそれぞれに対応して貫通孔が形成されており、前記各発光素子は、それぞれ、前記1つの側板に形成された前記各貫通孔を通じて前記筐体の内側を臨んでいる。
このような第1態様及び第2態様の構成の本発明では、各光路のいずれにも光ビームを反射する反射ミラーが設けられ、各光路の反射ミラーの数が互いに等しくされている。このため、各光路のいずれにおいても、反射ミラーの反射損失が等しくなり、各光路を通じてそれぞれの被走査体へと導かれる各光ビームの強度が等しくなる。
しかも、前記第1光学系又は第2光学系は、2つの発光素子の光ビームを、前記偏向部の回転軸方向から視たときに該2つの発光素子の光ビームが前記回転軸方向で同一直線上に互いに重なるように前記偏向部へと導いており、前記2つの光ビームのうち、一方の光ビームが前記反射ミラーで反射され前記偏向部へと導かれ、前記他方の光ビームが前記反射ミラーから前記偏向部の回転軸方向に離間した位置を通過し前記偏向部へと導かれている。
このように第1光学系又は第2光学系において、2つの発光素子の光ビームを、偏向部の回転軸方向から視たときに該2つの発光素子の光ビームが前記回転軸方向で同一直線上に互いに重なるように偏向部へと導くので、それらの光ビームが入射する偏向部のサイズを小さくすることができ、光走査装置の小型化を図ることができる。また、2つの光ビームの一方が反射ミラーで反射され、他方が反射ミラーから偏向部の回転軸方向に離間した位置を通過するので、2つの光ビームが反射ミラーで反射されるそれぞれの回数を調節することができる。
さらに、本発明に係る第2態様の光走査装置では、各発光素子を基板の平面上に配設しているので、各発光素子を同一の基板に搭載することができ、部品点数を減少させることができる。また、各発光素子を横方向の2ライン上に振り分けて配設し、各発光素子を縦方向の4ライン上にそれぞれ配設しているので、主に縦方向のピッチを狭くすることができ、光走査装置の小型化を図ることができる。
また、本発明に係る第1態様及び第2態様の光走査装置においては、前記反射ミラーと前記光走査装置の筐体の内面との間に、前記2つの光ビームの他方が通過する空きスペースを設けている。
このような空きスペースを設けることにより、光ビームを反射ミラーから離間した位置に通過させることが可能になる。
また、本発明に係る第1態様の光走査装置においては、前記第1光学系は、2つの発光素子の光ビームを前記偏向部の第1入射スポットへと導き、前記第2光学系は、別の2つの発光素子の光ビームを前記偏向部の第2入射スポットへと導き、前記各発光素子が同一の平面上に配されて、前記各発光素子の光ビームの出射方向が前記平面と直交し、前記平面上において、前記各発光素子は、前記偏向部の回転軸と直交する方向の2ライン上に振り分けて配され、かつ前記偏向部の回転軸方向の4ライン上にそれぞれ配されている
このように各発光素子を同一の平面上に配しているので、各発光素子を同一の基板に搭載することができ、部品点数を減少させることができる。
また、各発光素子を横方向の2ライン上に振り分けて配し、各発光素子を縦方向の4ライン上にそれぞれ配しているので、主に縦方向のピッチを狭くすることができ、光走査装置の小型化を図ることができる。
本発明に係る第1態様及び第2態様の光走査装置において、例えば、前記各発光素子は、前記平面上の台形の各角に配されている
次に、本発明の画像形成装置は、上記本発明に係る第1態様又は第2態様の光走査装置を備え、前記光走査装置により被走査体上に潜像を形成し、前記被走査体上の潜像を可視像に現像して、前記可視像を前記被走査体から用紙に転写形成している。
このような画像形成装置においても、上記本発明の光走査装置と同様の作用効果を奏する。
本発明では、各光路のいずれにも光ビームを反射する反射ミラーが設けられ、各光路の反射ミラーの数が互いに等しくされている。このため、各光路のいずれにおいても、反射ミラーの反射損失が等しくなり、各光路を通じてそれぞれの被走査体へと導かれる各光ビームの強度が等しくなる。
本発明の光走査装置の一実施形態を備えた画像形成装置を示す断面図である。 光走査装置の筐体の内部を斜め上方から視て示す斜視図であって、上蓋を外した状態を示している。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す斜視図であり、図2の背面側から視た状態を示している。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す平面図である。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す側面図である。 第1入射光学系の各反射ミラー及び第2入射光学系を拡大して示す平面図である。 (a)、(b)は、4組の柱状部を示す正面図及び各反射ミラーを支持した状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本発明の光走査装置の一実施形態を備えた画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電器15等は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するためにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電器15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置11により感光体ドラム13表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置12により感光体ドラム13表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
引き続いて、中間転写ベルト21を矢印方向Cに周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置22により中間転写ベルト21の残留トナーを除去及び回収した後、各感光体ドラム13表面の各色のトナー像を中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせ、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト21と2次転写装置23の転写ローラ23aとの間にはニップ域が形成されており、S字状の用紙搬送経路R1を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
一方、記録用紙は、ピックアップローラ33により給紙カセット18から引出されて、用紙搬送経路R1を通じて搬送され、2次転写装置23や定着装置17を経由し、排紙ローラ36を介して排紙トレイ39へと搬出される。この用紙搬送経路R1には、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃えた後、中間転写ベルト21と転写ローラ23a間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始するレジストローラ34、記録用紙の搬送を促す搬送ローラ35、排紙ローラ36等が配置されている。
次に、本実施形態の光走査装置11の構成を、図2乃至図5を用いて詳細に説明する。図2は、図1の光走査装置11の筐体41の内部を斜め上方から視て示す斜視図であって、上蓋を外した状態を示している。また、図3は、光走査装置11の複数の光学部材を抽出して示す斜視図であり、図2の背面側から視た状態を示している。更に、図4及び図5は、光走査装置11の複数の光学部材を抽出して示す平面図及び側面図である。尚、図5には、光走査装置11外側に配置された各感光体ドラム13も示されている。
筐体41は、矩形状の底板41a及び底板41aを囲む4つの側板41b、41cを有している。底板41aの略中央には、平面視すると正方形のポリゴンミラー42が配置されている。また、底板41aの略中央にポリゴンモータ43が固定され、ポリゴンモータ43の回転軸にポリゴンミラー42の中心が接続固定され、ポリゴンモータ43によりポリゴンミラー42が回転される。
また、筐体41の1つの側板41bの外側には、2個の第1半導体レーザ44a、44b及び2個の第2半導体レーザ45a、45b(合計4個の半導体レーザ)を搭載した駆動基板46が固定されている。各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bは、側板41bに形成されたそれぞれの孔を通じて筐体41の内側を臨む。
各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45bとは、ポリゴンミラー42の中心を通って主走査方向Xに延びる仮想直線Mを想定すると、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。尚、主走査方向Xと直交する方向を副走査方向Yとし、主走査方向X及び副走査方向Yと直交する方向(ポリゴンモータ43の回転軸の長手方向)を高さ方向Zとする。
駆動基板46は、平板状のプリント基板であって、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bを駆動する回路を有している。各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bは、平板状のプリント基板に搭載されることにより概ね同一の平面(YZ平面)上に配置され、またその平面に対しては垂直方向(主走査方向X)にかつ筐体41の内側向きにそれぞれの光ビームL1〜L4を出射する。
駆動基板46(YZ平面)上では、各第1半導体レーザ44a、44bが副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置され、同様に各第2半導体レーザ45a、45bも副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置され、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bが一点鎖線で示す逆等脚台形Qの4つの角q1〜q4に配置されている。
ここで、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bを逆等脚台形Qの4つの角q1〜q4に配置した場合は、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bを正方形の4つの角に配置した場合と比較して、各第1半導体レーザ44a、44bの間隔及び各第2半導体レーザ45a、45bの間隔を一定に保ちながらも、高さ方向Z(縦方向)について、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bの配置スペースを低減させることができ、光走査装置11の高さを低減させることができる。
また、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2をポリゴンミラー42へと導く第1入射光学系51と、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4をポリゴンミラー42へと導く第2入射光学系52とを設けている。第1入射光学系51は、2個のコリメータレンズ53a、53b、2個のアパーチャー54、第1半導体レーザ44aと同一高さに配置された2個の反射ミラー55a、55b、及びシリンドリカルレンズ56等からなる。同様に、第2入射光学系52は、2個のコリメータレンズ57a、57b、2個のアパーチャー58、第2半導体レーザ45bと同一高さに配置された2個の反射ミラー59a、59b、及びシリンドリカルレンズ56等からなる。第1入射光学系51の各コリメータレンズ53a、53b、各アパーチャー54、及び各反射ミラー55a、55bと、第2入射光学系52の各コリメータレンズ57a、57b、各アパーチャー58、及び各反射ミラー59a、59bとは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。また、仮想直線Mは、シリンドリカルレンズ56の中心を通っており、仮想直線Mにより区分されるシリンドリカルレンズ56の片側半分が第1入射光学系51に配置され、シリンドリカルレンズ56の他の片側半分が第2入射光学系52に配置されている。
更に、ポリゴンミラー42で反射された各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2をブラック用及びシアン用の2つの感光体ドラム13へと導く第1結像光学系61と、ポリゴンミラー42で反射された各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4をマゼンタ用及びイエロー用の2つの感光体ドラム13へと導く第2結像光学系62とを設けている。第1結像光学系61は、fθレンズ63及び4つの各反射ミラー64a、64b、64c、64d等からなる。同様に、第2結像光学系62は、fθレンズ65及び4つの各反射ミラー66a、66b、66c、66d等からなる。第1結像光学系61のfθレンズ63及び各反射ミラー64a、64b、64c、64dと、第2結像光学系62のfθレンズ65及び各反射ミラー66a、66b、66c、66dとは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。
また、第1結像光学系61側にBDミラー71及びBDセンサ72を搭載した基板73を設け、第2結像光学系62側にもBDミラー74及びBDセンサ75を搭載した基板76を設けている。第1結像光学系61側のBDミラー71及びBDセンサ72と、第2結像光学系62側のBDミラー74及びBDセンサ75とは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。
次に、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2がそれぞれの感光体ドラム13に入射するまでの各光路、及び各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4がそれぞれの感光体ドラム13に入射するまでの各光路について説明する。
第1半導体レーザ44aの光ビームL1は、コリメータレンズ53aを透過して平行光にされ、アパーチャー54で絞られて、各反射ミラー55a、55bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。また、第1半導体レーザ44bの光ビームL2は、コリメータレンズ53bを透過して平行光にされ、アパーチャー54で絞られて、反射ミラー55bの下方(高さ方向Zの下向き)の空きスペースEを通過し、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。シリンドリカルレンズ56は、高さ方向Zのみについて、各光ビームL1、L2をポリゴンミラー42の反射面42aでほぼ収束するように集光して出射する。
ここで、駆動基板46(YZ平面)上では各第1半導体レーザ44a、44bが副走査方向Yにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、第1半導体レーザ44aの光ビームL1は、各反射ミラー55a、55bで反射されて第1光路重複領域J1まで副走査方向Yに変位されている。第1光路重複領域J1は、反射ミラー55bからシリンドリカルレンズ56を介してポリゴンミラー42の反射面42aまでの各光ビームL1、L2の光路を含む領域である。この第1光路重複領域J1では、図4に示すように平面視した(ポリゴンミラー42の回転軸方向に視た)ときに各光ビームL1、L2が重なって直線状の同一ラインを通っている。つまり、各光ビームL1、L2が高さ方向Zで重なっている。
また、駆動基板46(YZ平面)上では各第1半導体レーザ44a、44bが高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2の出射方向又は各反射ミラー55a、55bの向きの設定により、ポリゴンミラー42の反射面42a上で各光ビームL1、L2の入射スポット(第1入射スポット)が略重なるようにされている。このため、第1光路重複領域J1では、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2が斜め上方向及び斜め下方向からポリゴンミラー42の反射面42aへと入射する。そして、各光ビームL1、L2は、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射されると斜め下方向及び斜め上方向へと互いに離れて行く。一方の光ビームL1は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射され、fθレンズ63を透過して1つの反射ミラー64aで反射され、ブラックのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。また、他方の光ビームL2は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射され、fθレンズ63を透過して3つの反射ミラー64b、64c、64dで順次反射され、シアンのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。
また、ポリゴンミラー42は、ポリゴンモータ43により等角速度で回転されて、各反射面42aで各光ビームL1、L2を逐次反射し、各光ビームL1、L2を主走査方向Xに繰り返し等角速度で偏向させる。fθレンズ63は、主走査方向X及び副走査方向Yのいずれについても各光ビームL1、L2をそれぞれの感光体ドラム13の表面で所定のビーム径となるように集光して出射し、かつポリゴンミラー42により主走査方向Xに等角速度で偏向されている各光ビームL1、L2をそれぞれの感光体ドラム13上の主走査線に沿って等線速度で移動するように変換する。これにより、各光ビームL1、L2がそれぞれの感光体ドラム13の表面を主走査方向Xに繰返し走査する。
また、一方の光ビームL1は、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の主走査が開始される直前に、BDミラー71で反射されてBDセンサ72に入射する。BDセンサ72は、各感光体ドラム13の主走査が開始される直前のタイミングで光ビームL1を受光して、この主走査開始直前のタイミングを示すBD信号を出力する。このBD信号に応じてブラック及びシアンのトナー像が形成される各感光体ドラム13の主走査の開始タイミングが設定され、ブラック及びシアンの各画像データに応じた各光ビームL1、L2の変調が開始される。
その一方で、ブラック及びシアンのトナー像が形成される各感光体ドラム13が回転駆動されて、各光ビームL1、L2により該各感光体ドラム13の2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
次に、第2半導体レーザ45aの光ビームL3は、コリメータレンズ57aを透過して平行光にされ、アパーチャー58で絞られて、反射ミラー59aの下方(高さ方向Zの下向き)の空きスペースEを通過し、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。また、第2半導体レーザ45bの光ビームL4は、コリメータレンズ57bを透過して平行光にされ、アパーチャー58で絞られて、各反射ミラー59a、59bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。
駆動基板46(YZ平面)上では各第2半導体レーザ45a、45bが副走査方向Yにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、第2半導体レーザ45bの光ビームL4は、各反射ミラー59a、59bで反射されて第2光路重複領域J2まで副走査方向Yに変位されている。第2光路重複領域J2は、反射ミラー59aからシリンドリカルレンズ56を介してポリゴンミラー42の反射面42aまでの各光ビームL3、L4の光路を含む領域である。この第2光路重複領域J2では、図4に示すように平面視した(ポリゴンミラー42の回転軸方向に視た)ときに各光ビームL3、L4が重なって直線状の同一ラインを通っている。つまり、各光ビームL3、L4が高さ方向Zで重なっている。
また、駆動基板46(YZ平面)上では各第2半導体レーザ45a、45bが高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4の出射方向又は各反射ミラー59a、59bの向きの設定により、ポリゴンミラー42の反射面42a上で各光ビームL3、L4の入射スポット(第2入射スポット)が略重なるようにされている。このため、第2光路重複領域J2では、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4が斜め下方向及び斜め上方向からポリゴンミラー42の反射面42aへと入射する。そして、各光ビームL3、L4は、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射されると斜め上方向及び斜め下方向へと互いに離れて行く。一方の光ビームL3は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射され、fθレンズ65を透過して3つの反射ミラー66b、66c、66dで順次反射されて、マゼンタのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。また、他方の光ビームL4は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射され、fθレンズ65を透過して1つの反射ミラー66aで反射されて、イエローのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。
また、他方の光ビームL4は、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の主走査が開始される直前に、BDミラー74で反射されてBDセンサ75に入射し、BDセンサ75からは各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の主走査開始直前のタイミングを示すBD信号が出力され、このBD信号に応じてマゼンタ及びイエローのトナー像が形成される各感光体ドラム13の主走査の開始タイミングが設定され、マゼンタ及びイエローの各画像データに応じた各光ビームL3、L4の変調が開始される。
その一方で、マゼンタ及びイエローのトナー像が形成される各感光体ドラム13が回転駆動されて、各光ビームL3、L4により該各感光体ドラム13の2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
このような構成の光走査装置11においては、筐体41の底板41aの略中央にポリゴンミラー42を配置し、ポリゴンミラー42の中心を通る仮想直線Mを中心にして、各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45bとを対称に配置し、第1入射光学系51と第2入射光学系52とを対称に配置し、第1結像光学系61と第2結像光学系62とを対称に配置しているので、側方から視ると、ポリゴンミラー42、各第1半導体レーザ44a、44b、各第2半導体レーザ45a、45b、第1入射光学系51、及び第2入射光学系52等が小さなスペースに集約され、光走査装置11を概ね小型化することができる。
また、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2をポリゴンミラー42の反射面42a上の略同一の第1入射スポットに入射させ、かつ各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4をポリゴンミラー42の反射面42a上の略同一の第2入射スポットに入射させているので、ポリゴンミラー42の厚さを薄くすることができ、ポリゴンミラー42が、光走査装置11の高さを高くする原因になることはない。
また、各反射ミラー55a、55bにより第1半導体レーザ44aの光ビームL1を仮想直線M(装置の中央)近くの第1光路重複領域J1まで副走査方向Yに変位させてからポリゴンミラー42に入射させ、かつ各反射ミラー59a、59bにより第2半導体レーザ45bの光ビームL4を仮想直線M(装置の中央)近くの第2光路重複領域J2まで副走査方向Yに変位させてからポリゴンミラー42に入射させているので、ポリゴンミラー42の直径を小さくすることができ、第1結像光学系61と第2結像光学系62とを接近させることができ、光走査装置11の横幅を抑えて、光走査装置11の小型化を図ることができる。
また、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bを同一の駆動基板46に搭載しているので、部品点数を減少させて、各半導体レーザ44a、44b、45a、45bの配線を簡略化することができる。
ところで、ポリゴンミラー42の回転に伴い、各光ビームL1〜L4をそれぞれの感光体ドラム13上の主走査線に沿って同一の等線速度で移動させるべく、ポリゴンミラー42から各感光体ドラム13までの各光ビームL1〜L4の光路長を等しくする必要がある。このため、第1結像光学系61においては、光ビームL1を1個の反射ミラー64aのみで反射して、光ビームL1の光路を1回だけ屈曲させ短く設定し、また光ビームL2を3個の反射ミラー64b〜64dで反射して、光ビームL2の光路を3回屈曲させ、光ビームL2の光路を延ばしている。同様に、第2結像光学系62においても、光ビームL4を1個の反射ミラー66aのみで反射して、光ビームL4の光路を1回だけ屈曲させ短く設定し、光ビームL3を3個の反射ミラー66b〜66dで反射して、光ビームL3の光路を3回屈曲させ、光ビームL3の光路を延ばしている。これにより、ポリゴンミラー42に対する各感光体ドラム13の位置が異なっていても、各光ビームL1〜L4の光路長が互いに等しくなる。
しかしながら、各光ビームL1、L4については、1個の反射ミラー64a、66aのみで反射されるため、反射損失が小さく、それらの光強度の低下が少なく、これに対して各光ビームL2、L3については、3個の反射ミラー64b〜64d、66b〜66dで反射されるため、反射損失が大きく、それらの光強度の低下が大きい。仮に、各光ビームL1、L4と各光ビームL2、L3との光強度の差が大きい状態で、各光ビームL1〜L4の強度を互いに一致させるための調整を行ったならば、この調整が困難になる。
そこで、本実施形態では、第1入射光学系51においては光ビームL1を2個の反射ミラー55a、55bで反射してからポリゴンミラー42に入射させ、また光ビームL2を反射せずにポリゴンミラー42に入射させ、同様に第2入射光学系52においては光ビームL4を2個の反射ミラー59a、59bで反射してからポリゴンミラー42に入射させ、また光ビームL3を反射せずにポリゴンミラー42に入射させている。このため、光ビームL1については2個の反射ミラー55a、55bと1個の反射ミラー64aで3回反射され、光ビームL2については3個の反射ミラー64b〜64dで3回反射され、光ビームL3については3個の反射ミラー66b〜66dで3回反射され、光ビームL4については2個の反射ミラー59a、59bと1個の反射ミラー66aで3回反射され、よって各光ビームL1〜L4のいずれも3個の反射ミラーで3回反射されることになる。この結果、各光ビームL1、L2、L3、L4の光路における反射損失が同一になって、各感光体ドラム13に入射する各光ビームL1〜L4の光強度が概ね同一となり、各光ビームL1〜L4の光強度を互いに一致させるための調整が容易になる。
尚、各光ビームL1、L4の光路長は、各反射ミラー55a、55bの離間距離の分及び各反射ミラー59a、59bの離間距離の分それぞれ長くなるが、これらの離間距離が短いので、各光ビームL2、L3の光路長をそれらの離間距離だけ長くして各光ビームL1、L4の光路長に容易に等しくすることができる。
次に、そのような第1入射光学系51の2個の反射ミラー55a、55b及び第2入射光学系52の2個の反射ミラー59a、59bについて詳しく説明する。
図6は、第1入射光学系51及び第2入射光学系52を拡大して示す平面図である。図6に示すように筐体41の底板41aには、4組の柱状部81a〜81hが突設されており、各柱状部81a、81bの間に反射ミラー55aが支持され、各柱状部81c、81dの間に反射ミラー55bが支持され、各柱状部81e、81fの間に反射ミラー59aが支持され、各柱状部81g、81hの間に反射ミラー59bが支持されている。
図7(a)、(b)は、4組の柱状部81a〜81hを示す正面図及び各反射ミラー55a、55b、59a、59bを支持した状態を示す正面図である。図7(a)、(b)に示すように各柱状部81a、81bの対向面、各柱状部81c、81dの対向面、各柱状部81e、81fの対向面、及び各柱状部81g、81hの対向面には、それぞれの溝82がそれらの柱状部の先端から中央近くまで形成されており、各柱状部81a、81bの溝82に反射ミラー55aの両端が挿入されて接着され、各柱状部81s、81dの溝82に反射ミラー55bの両端が挿入されて接着され、各柱状部81e、81fの溝82に反射ミラー59aの両端が挿入されて接着され、各柱状部81g、81hの溝82に反射ミラー59bの両端が挿入されて接着されている。
また、各反射ミラー55a、55b、59a、59bは、4組の柱状部81a〜81hにより底板41aから離間して支持され、各反射ミラー55a、55b、59a、59bと底板41aの間、つまり各反射ミラー55a、55b、59a、59bの下方(高さ方向Zの下向き)には空きスペースEが形成されている。
ここで、図5を参照して先に述べたように駆動基板46(YZ平面)においては、各第1半導体レーザ44a、44bが副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置され、同様に各第2半導体レーザ45a、45bも副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置され、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bが一点鎖線で示す逆等脚台形Qの4つの角q1〜q4に配置されている。
また、図5から明らかなように第1入射光学系51においては、各反射ミラー55a、55bが第1半導体レーザ44aと同一高さに配置され、各反射ミラー55a、55bの下方に空きスペースEが形成されている。同様に、第2入射光学系52においては、各反射ミラー59a、59bが第2半導体レーザ45bと同一高さに配置され、各反射ミラー59a、59bの下方に空きスペースEが形成されている。
そして、図6に示すように第1入射光学系51においては、第1半導体レーザ44aの光ビームL1が、各反射ミラー55a、55bで2回反射されて第1光路重複領域J1まで副走査方向Yに変位され、第1光路重複領域J1では各光ビームL1、L2が高さ方向Zで重なって直線状の同一ラインを通るようにしている。また、図5に示すように第1半導体レーザ44bの光ビームL2が反射ミラー55bの下方の空きスペースEを通過するようにしている。従って、光ビームL1が2個の反射ミラー55a、55bで反射され、また光ビームL2が反射されずに反射ミラー55bの下方の空きスペースEを通過する。
同様に、第2入射光学系52においては、第2半導体レーザ45bの光ビームL4が、各反射ミラー59a、59bで2回反射されて第2光路重複領域J2まで副走査方向Yに変位され、第2光路重複領域J2では各光ビームL3、L4が高さ方向Zで重なって直線状の同一ラインを通るようにしている。また、図5に示すように第2半導体レーザ45aの光ビームL3が反射ミラー59aの下方の空きスペースEを通過するようにしている。従って、光ビームL4が2個の反射ミラー55a、55bで反射され、光ビームL3が反射されずに反射ミラー59aの下方の空きスペースEを通過する。
すなわち、第1入射光学系51においては光ビームL1を2個の反射ミラー55a、55bで反射し、また光ビームL2を反射せず、同様に第2入射光学系52においては光ビームL4を2個の反射ミラー59a、59bで反射し、また光ビームL3を反射しないようにしている。
このように第1及び第2入射光学系51、52においては、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bを逆等脚台形Qの4つの角q1〜q4に配置した上で、第1半導体レーザ44aと各反射ミラー55a、55bとを同一高さに配置すると共に、第2半導体レーザ45bと各反射ミラー59a、59bとを同一高さに配置し、第1半導体レーザ44aの光ビームL1を2個の反射ミラー55a、55bで反射し、第2半導体レーザ45bの光ビームL4を2個の反射ミラー59a、59bで反射し、また第1半導体レーザ44aの光ビームL2及び第2半導体レーザ45bの光ビームL3を反射しないようにしている。これにより、各光ビームL1、L2、L3、L4の光路のいずれにも3個の反射ミラーが設けられて、これらの光路における光ビームの反射損失が同一に設定される。このため、各感光体ドラム13に入射する各光ビームL1〜L4の光強度が概ね同一となり、各光ビームL1〜L4との光強度を互いに一致させるための調整が容易になる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1 画像形成装置
11 光走査装置
12 現像装置
13 感光体ドラム(被走査体)
14 ドラムクリーニング装置
15 帯電器
17 定着装置
21 中間転写ベルト
22 ベルトクリーニング装置
23 2次転写装置
33 ピックアップローラ
34 レジストローラ
35 搬送ローラ
36 排紙ローラ
41 筐体
42 ポリゴンミラー(偏向部)
43 ポリゴンモータ
44a、44b 第1半導体レーザ(発光素子)
45a、45b 第2半導体レーザ(発光素子)
46 駆動基板
51 第1入射光学系(第1光学系)
52 第2入射光学系(第2光学系)
53a、53b、57a、57b コリメータレンズ
55a、55b、59a、59b 反射ミラー
56 シリンドリカルレンズ
61 第1結像光学系(第1光学系)
62 第2結像光学系(第2光学系)
63、65 fθレンズ
64a〜64d、66a〜66d 反射ミラー
71、74 BDミラー
72、75 BDセンサ
73、76 基板
81a〜81h 柱状部

Claims (5)

  1. 複数の発光素子と、光ビームを偏向させる偏向部と、前記各発光素子の光ビームを前記偏向部へと導き、前記偏向部で偏向された前記各発光素子の光ビームを複数の被走査体へとそれぞれ導く複数の光路を形成する第1光学系及び第2光学系とを備え、前記第1光学系及び第2光学系は、前記偏向部の回転軸を通る直線の両側に設けられた光走査装置であって、
    前記各光路のいずれにも光ビームを反射する反射ミラーが設けられ、前記各光路の反射ミラーの数が互いに等しく、
    前記第1光学系及び第2光学系のそれぞれは、2つの発光素子の光ビームを、前記偏向部の回転軸方向から視たときに該2つの発光素子の光ビームが前記回転軸方向で同一直線上に互いに重なるように前記偏向部へと導いており、
    前記2つの光ビームのうち、一方の光ビームが前記反射ミラーで反射されて前記偏向部へと導かれ、他方の光ビームが前記反射ミラーから前記偏向部の回転軸方向に離間した位置を通過して前記偏向部へと導かれ、
    前記第1光学系及び前記第2光学系のそれぞれにおいて前記一方の光ビームを前記偏向部に導く前記反射ミラーと前記偏向部との間の光路上かつ前記他方の光ビームを出射する前記発光素子と前記偏向部との間の光路上に、4つの前記発光素子の前記光ビームを通過させる単一のシリンドリカルレンズが配設されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記第1光学系は、2つの発光素子の光ビームを前記偏向部の第1入射スポットへと導き、前記第2光学系は、別の2つの発光素子の光ビームを前記偏向部の第2入射スポットへと導き、
    前記各発光素子が同一の平面上に配設されて、前記各発光素子の光ビームの出射方向が前記平面と直交し、前記平面上において、前記各発光素子は、前記偏向部の回転軸と直交する方向の2ライン上に振り分けて配設され、かつ前記偏向部の回転軸方向の4ライン上にそれぞれ配設されたことを特徴とする光走査装置。
  3. 複数の発光素子と、光ビームを偏向させる偏向部と、前記各発光素子の光ビームを前記偏向部へと導き、前記偏向部で偏向された前記各発光素子の光ビームを複数の被走査体へとそれぞれ導く複数の光路を形成する第1光学系及び第2光学系とを備え、前記第1光学系及び第2光学系は、前記偏向部の回転軸を通る直線の両側に設けられた光走査装置であって、
    前記各光路のいずれにも光ビームを反射する反射ミラーが設けられ、前記各光路の反射ミラーの数が互いに等しく、
    底板及び前記底板を囲む複数の側板を有する筐体と、前記各発光素子を一方の平面に搭載した単一の基板とを備え、
    前記第1光学系又は第2光学系は、2つの発光素子の光ビームを、前記偏向部の回転軸方向から視たときに該2つの発光素子の光ビームが前記回転軸方向で同一直線上に互いに重なるように前記偏向部へと導いており、
    前記2つの光ビームのうち、一方の光ビームが前記反射ミラーで反射されて前記偏向部へと導かれ、他方の光ビームが前記反射ミラーから前記偏向部の回転軸方向に離間した位置を通過して前記偏向部へと導かれ、
    前記第1光学系は、2つの発光素子の光ビームを前記偏向部の第1入射スポットへと導き、前記第2光学系は、別の2つの発光素子の光ビームを前記偏向部の第2入射スポットへと導き、
    前記各発光素子が前記基板の前記平面上に配されて、前記各発光素子の光ビームの出射方向が前記平面と直交し、前記平面上において、前記各発光素子は、前記偏向部の回転軸と直交する方向の2ライン上に振り分けて配され、かつ前記偏向部の回転軸方向の4ライン上にそれぞれ配され
    前記筐体の前記複数の側板のうち1つの側板の外側には、前記各発光素子を搭載した前記基板が固定されており、
    前記側板には、前記各発光素子のそれぞれに対応して貫通孔が形成されており、
    前記各発光素子は、それぞれ、前記1つの側板に形成された前記各貫通孔を通じて前記筐体の内側を臨んでいることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の光走査装置であって、
    前記各発光素子は、前記平面上の台形の各角に配されたことを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1つに記載の光走査装置を備え、前記光走査装置により被走査体上に潜像を形成し、前記被走査体上の潜像を可視像に現像して、前記可視像を前記被走査体から用紙に転写形成する画像形成装置。
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