JP6220284B2 - 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の光ビームによりそれぞれの被走査体を走査する光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
例えば、電子写真方式のカラー画像形成装置では、複数の色に対応する各感光体表面を均一に帯電させてから、各光ビームにより各感光体表面を走査して、各感光体表面にそれぞれの静電潜像を形成し、各色のトナーにより各感光体表面の静電潜像を現像して、各感光体表面に各色のトナー像を形成し、各色のトナー像を各感光体から中間転写体に重ね合わせ転写して、中間転写体上にカラーのトナー像を形成し、このカラーのトナー像を中間転写体から記録用紙に転写している。
各光ビームによる各感光体の走査は、光走査装置により行われる。一般的には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のトナーを用いており、よって少なくとも4本の光ビームにより4つの感光体を走査する必要があって、4本の光ビームを出射する4つの発光素子を必要とする。
また、近年は、画像形成装置の小型化や薄型化が要求されており、光走査装置の小型化や薄型化が必要となっている。このため、ポリゴンミラーを光走査装置の概ね中央に配置し、ポリゴンミラーを中心にして2つの光学系を対称に配置し、各発光素子から出射されたそれぞれの光ビームをポリゴンミラーで反射して各光学系に振り分けて入射させ、各光学系により各光ビームをそれぞれの感光体に入射させるという構成の両側走査方式の光走査装置が提案されている。
図9は、特許文献1に示された従来の光走査装置800の概略図である。光走査装置800は、光源から照射された光を走査させるポリゴンミラー801と、該ポリゴンミラーを回転駆動させるポリゴンモータ802と、該ポリゴンモータ802が搭載される略長方形の基板803と、ポリゴンミラー801によって所定の位置に照射された光を検出するBDセンサ804a、804bと、ポリゴンミラー801で走査されるレーザ光を感光体ドラムの表面上に結像するためのレンズ805〜808を備えてなり、基板803が筺体809に固定され、筺体809は、基板803の外側に形成された開口部810、811を有する。
本発明によれば、ポリゴンモータ802の発熱により、基板803が変形するときに、その変形量が筺体809の開口部810、811の変形によって吸収されるので、基板803の変形によるポリゴンミラー801の位置ずれを防止することができ、光学性能を安定させることができる。また、ポリゴンモータ802からの熱伝達が開口部810、811によって抑制されるため、BDセンサ804a、804bによる光検出タイミングのずれを防止することができる。
特開2013−200567号公報
しかしながら、上記した各特許文献に記載の構成によれば、ポリゴンモータの発熱に対する基板の膨張と、BDセンサへの熱伝達という課題に対しては対応しているものの、発熱に対するレンズの膨張には対応していない。
図10は、従来技術における一般的な光走査装置900のレンズ固定について説明する図である。図において、上が光走査装置900の前面側、下が背面側、左右が光走査装置900の左右に対応しており、説明に不要な部品は記載を省略している。
通常、両側走査方式の光走査装置では、左右のレンズ901、902は同じ部材を用いている関係上、装置の組み立てにおいて、レンズ901、902は装置の前面側、もしくは背面側のいずれか一方にそれぞれの固定位置901a、902aがあり、これに基づいて左右のレンズが固定される。図10(a)は、ポリゴンモータ停止時のレンズ901、902の固定された状態であり、図においては光走査装置900の前面側に固定位置901a、902aが設けられ、これに基づいてレンズ901、902が固定されている。図10(a)において、直線矢印は、ポリゴンミラー903で反射したレーザ光911、912を示しており、矢印の先端は、レーザ光911、912による光走査の開始位置を示している。また、回転矢印913はポリゴンミラー903の回転の向きを示している。
図10(b)は、ポリゴンミラー903の回転により、1回の光走査が終了した状態を示している。ここで、直線矢印911、912の先端はレーザ光による光走査の終了位置を示している。図10(a)(b)において、レンズ901、902が膨張していない状態では、左右の光反射範囲のバランスが取れており、この状態でポリゴンミラー903が回転すると、光走査装置900の左右それぞれから照射される光は、矢印の先端のそれぞれが示す開始位置が左上と右下で整合しており、また、終了位置も左下と右上で整合しており、左右の光反射バランスが取れているので、左右の光走査範囲及び走査開始タイミングのずれは生じていない。
ここで、温度変化等が原因となって、レーザ光911及びレーザ光912のそれぞれが透過するレンズ901及びレンズ902が膨張し、各レンズ901、902の倍率が変化したときには、レーザ光911とレーザ光912の走査方向は、互いに逆方向であるため、レンズの固定されていない側の膨張の影響は左右どちらかにしか関係せず、レーザ光911による感光体ドラムの走査範囲及び走査開始タイミングとレーザ光912による感光体ドラムの走査範囲及び走査開始タイミングとがずれる。仮に、各走査範囲のずれを放置したならば、全ての感光体ドラム表面のトナー像を中間転写ベルト上で正確に重ね合わせることができず、画像品質が著しく劣化する。
図11は、そのような画像品質の著しい劣化の原因となるレーザ光911の走査範囲とレーザ光912の走査範囲とのずれを模式的に示す平面図である。図11に示すように通常温度のときには、レーザ光911により矢印方向Aに感光体ドラムの走査範囲D1が走査され、また、レーザ光912により矢印方向Bに感光体ドラムの走査範囲D2が走査され、走査範囲D1と走査範囲D2とが整合する(走査範囲D1と走査範囲D2とが中間転写ベルト21の同一領域に重なって一致する)。
ここで、温度上昇により各レンズ901、902が膨張し、レンズの倍率が増大すると、次に挙げるような不具合が生じる。
レーザ光911による感光体ドラムの走査範囲D1が広がって点線で示す走査範囲D1aとなり、レーザ光912による感光体ドラムの走査範囲D2が広がって点線で示す走査範囲D2aとなる。更に、温度上昇に伴う各レンズ901、902の倍率変化にバラツキがあったならば、各走査範囲D1a、D2aの長さが一致しなくなる。このため、各走査範囲D1a、D2aが整合せず、各感光体ドラム13表面のトナー像を中間転写ベルト21上で正確に重ね合わせることができなくなる。
あるいは、各レンズ901、902が膨張に加え、筺体自体に温度上昇の影響が及んだ場合、走査開始を検知するBDセンサの位置もずれることがある。この場合は、BDセンサによる光検出タイミングがずれるので、レーザ光による走査開始タイミングがずれる。レーザ光による走査開始タイミングがずれた場合は、例えば、図11の一点鎖線で示すような走査範囲D1b、D2bとなる。更に、温度上昇に伴う各レンズ901、902の倍率変化にバラツキがあったならば、各走査範囲D1b、D2bの長さが一致しなくなる。このため、各走査範囲D1b、D2bが整合せず、各感光体ドラム13表面のトナー像を中間転写ベルト21上で正確に重ね合わせることができなくなる。
特許文献1においては、上記に示すような発熱に対するレンズ及びセンサに及ぼす影響には、対応がなされていない。また、該文献においては、筺体809に設けられた開口部810、811から塵埃が浸入する可能性もあり、防塵性が低下する。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたものであり、熱などの使用環境の影響により、光走査装置における光走査範囲及び走査開始タイミングのずれが生じることを防止する光走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る光走査装置は、第1光ビーム及び第2光ビ
ームをそれぞれ出射する第1発光素子及び第2発光素子と、前記第1光ビーム及び第2
光 ビームを偏向させる偏向部と、前記偏向部で偏向された前記第1光ビームを第1被走
査体 へと導いて、前記第1光ビームにより前記第1被走査体を走査する第1結像光学系
と、前 記偏向部で偏向された前記第2光ビームを第2被走査体へと導いて、前記第2光
ビームに より前記第2被走査体を走査する第2結像光学系とを備えた筐体よりなる光走
査装置であって、前記第1結像光学系のfθレンズが前記筺体に位置決めされる位置決め位置は、前記第1被走査体の走査開始点側に設けられ、前記第2結像光学系のfθレンズが前記筺体に位置決めされる位置決め位置は、前記第2被走査体の走査開始点側に設けられ、前記fθレンズは、本体部と、該fθレンズの長手方向の両端部に設けられ、前記本体部から前記fθレンズの光軸方向に突出するボスとからなり、前記走査開始点側の一端の前記ボスは、前記筺体に設けられた突起により前記長手方向に位置決めされ、他端の前記ボスと前記筺体に設けられた突起とは前記長手方向に所定の間隙が設けられていることを特徴とする。
また、前記第1結像光学系のfθレンズを透過した前記第1光ビームを検出することで、走査開始直前のタイミングを検知する第1光センサと、前記第2結像光学系のfθレンズを透過した前記第2光ビームを検出することで走査開始直前のタイミングを検知する第2光センサとを備え、前記第1結像光学系のfθレンズの前記位置決め位置は、前記第1光センサ側に設けられ、前記第2結像光学系のfθレンズの前記位置決め位置は、前記第2光センサ側に設けられていることを特徴としてもよい。
また、前記fθレンズは、前記fθレンズに設けられたボス及び前記筺体に設けられた突起により固定されることを特徴としてもよい。
また、前記fθレンズは、前記fθレンズに設けられた穴及び前記筺体に設けられた突起により固定されることを特徴としてもよい。
また、前記fθレンズは、前記fθレンズに設けられた突起及び前記筺体に設けられた突起の穴により固定されることを特徴としてもよい。
本発明に係る画像形成装置は、上記のいずれかに記載の光走査装置を備えている。
本発明の光走査装置によれば、熱などの使用環境の影響により、光走査装置における光走査範囲及び走査開始タイミングのずれが生じることを防止する光走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の光走査装置の実施形態1を備えた画像形成装置を示す断面図である。 光走査装置の筐体の内部を斜め上方から視て示す斜視図であって、上蓋を外した状態を示している。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す斜視図であり、図2の背面側から視た状態を示している。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す平面図である。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す側面図である。 ポリゴンミラー42の左右に配置されるfθレンズ63、65の配置方法につい説明する図である。 実施形態3に係るfθレンズ67の概略図及びfθレンズ67の両端の穴部分の平面図である。 実施形態3に係るfθレンズ67の別の例の概略図である。 特許文献1に示された従来の光走査装置800の概略図である。 従来技術における一般的な光走査装置900のレンズ固定について説明する図である。 従来技術のレーザ光911の走査範囲及び走査開始タイミングとレーザ光912の走査範囲及び走査開始タイミングとのずれを模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。以下の説明では同一の部材には同一の符号を付してある。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る本発明の光走査装置を備えた画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電器15等は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するためにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電器15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置11により感光体ドラム13表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置12により感光体ドラム13表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
引き続いて、中間転写ベルト21を矢印方向Cに周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置22により中間転写ベルト21の残留トナーを除去及び回収した後、各感光体ドラム13表面の各色のトナー像を中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせ、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト21と2次転写装置23の転写ローラ23aとの間にはニップ域が形成されており、S字状の用紙搬送経路R1を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
一方、記録用紙は、ピックアップローラ33により給紙カセット18から引出されて、用紙搬送経路R1を通じて搬送され、2次転写装置23や定着装置17を経由し、排紙ローラ36を介して排紙トレイ39へと搬出される。この用紙搬送経路R1には、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃えた後、中間転写ベルト21と転写ローラ23a間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始するレジストローラ34、記録用紙の搬送を促す搬送ローラ35、排紙ローラ36等が配置されている。
次に、本実施形態の光走査装置11の構成を、図2〜図5を用いて詳細に説明する。なお、図4において、上が光走査装置11の前面側、下が背面側、左右が光走査装置11の左右に対応している。
図2は、図1の光走査装置11の筐体41の内部を斜め上方から視て示す斜視図であって、上蓋を外した状態を示している。また、図3は、光走査装置11の複数の光学部材を抽出して示す斜視図であり、図2の背面側から視た状態を示している。更に、図4及び図5は、光走査装置11の複数の光学部材を抽出して示す平面図及び側面図である。なお、図4において、上が光走査装置11の前面側、下が背面側、左右が光走査装置11の左右に対応している。
筐体41は、矩形状の底板41a及び底板41aを囲む4つの側板41b、41cを有している。底板41aの略中央には、平面視すると正方形のポリゴンミラー42が配置されている。また、底板41aの略中央にポリゴンモータ43が固定され、ポリゴンモータ43の回転軸にポリゴンミラー42の中心が接続固定され、ポリゴンモータ43によりポリゴンミラー42が回転される。
また、筐体41の1つの側板41bの外側には、2個の第1半導体レーザ44a、44b及び2個の第2半導体レーザ45a、45b(合計4個の半導体レーザ)を搭載した駆動基板46が固定されている。各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bは、側板41bに形成されたそれぞれの孔を通じて筐体41の内側を臨む。
各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45bとは、ポリゴンミラー42の中心(ポリゴンモータ43の回転軸の中心)を通って主走査方向Xに延びる仮想直線Mを想定すると、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。尚、主走査方向Xと直交する方向を副走査方向Yとし、主走査方向X及び副走査方向Yと直交する方向(ポリゴンモータ43の回転軸の長手方向)を高さ方向Zとする。
駆動基板46は、平板状のプリント基板であって、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bを駆動する回路を有している。各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bは、平板状のプリント基板に搭載されることにより概ね同一の平面(YZ平面)上に配置され、またその平面に対しては垂直方向(主走査方向X)にかつ筐体41の内側向きにそれぞれの光ビームL1〜L4を出射する。
駆動基板46(YZ平面)上では、各第1半導体レーザ44a、44bが副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置され、同様に各第2半導体レーザ45a、45bも副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されている。
また、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2をポリゴンミラー42へと導く第1入射光学系51と、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4をポリゴンミラー42へと導く第2入射光学系52とを設けている。第1入射光学系51は、2個のコリメータレンズ53a、53b、2個のアパーチャー54、2個のミラー55a、55b、及びシリンドリカルレンズ56等からなる。同様に、第2入射光学系52は、2個のコリメータレンズ57a、57b、2個のアパーチャー58、2個のミラー59a、59b、及びシリンドリカルレンズ56等からなる。第1入射光学系51の各コリメータレンズ53a、53b、各アパーチャー54、及び各ミラー55a、55bと、第2入射光学系52の各コリメータレンズ57a、57b、各アパーチャー58、及び各ミラー59a、59bとは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。また、仮想直線Mは、シリンドリカルレンズ56の中心を通っており、仮想直線Mにより区分されるシリンドリカルレンズ56の片側半分が第1入射光学系51に配置され、シリンドリカルレンズ56の他の片側半分が第2入射光学系52に配置されている。
更に、ポリゴンミラー42で反射された各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2を2つの感光体ドラム13(第1被走査体)へと導く第1結像光学系61と、ポリゴンミラー42で反射された各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4を他の2つの感光体ドラム13(第2被走査体)へと導く第2結像光学系62とを設けている。第1結像光学系61は、fθレンズ63及び4つの各ミラー64a、64b、64c、64d等からなる。同様に、第2結像光学系62は、fθレンズ65及び4つの各ミラー66a、66b、66c、66d等からなる。第1結像光学系61のfθレンズ63及び各ミラー64a、64b、64c、64dと、第2結像光学系62のfθレンズ65及び各ミラー66a、66b、66c、66dとは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。
また、第1結像光学系61側に第1BDセンサ71及び第2BDセンサ72を設け、第2結像光学系62側に第3BDセンサ73を設けている。第1BDセンサ71と第3BDセンサ73とは、ポリゴンミラー42の中心(ポリゴンモータ43の回転軸の中心)に対して対称に配置されている。また、第1BDセンサ71が筐体41の一方の側板41b近くに設けられ、第2BDセンサ72及び第3BDセンサ73が筐体41の他方の側板41b近くに設けられている。更に、光ビームL1を反射して第1BDセンサ71及び第2BDセンサ72に入射させる第1BDミラー74及び第2BDミラー75が設けられ、光ビームL3を反射して第3BDセンサ73に入射させる第3BDミラー76が設けられている。
次に、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2がそれぞれの感光体ドラム13に入射するまでの光路、及び各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4がそれぞれの感光体ドラム13に入射するまでの光路について説明する。
第1半導体レーザ44aの光ビームL1は、コリメータレンズ53aを透過して平行光にされ、アパーチャー54、ミラー(ハーフミラー)55a、及びシリンドリカルレンズ56を介してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。また、第1半導体レーザ44bの光ビームL2は、コリメータレンズ53bを透過して平行光にされ、アパーチャー54を介して各ミラー55a、55bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を介してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。シリンドリカルレンズ56は、高さ方向Zのみについて、各光ビームL1、L2をポリゴンミラー42の反射面42aでほぼ収束するように集光して出射する。
ここで、駆動基板46(YZ平面)上では各第1半導体レーザ44a、44bが副走査方向Yにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、第1半導体レーザ44bの光ビームL2は、各ミラー55a、55bで反射されて第1光路J1まで副走査方向Yに変位されている。第1光路J1とは、ミラー55aからシリンドリカルレンズ56を介してポリゴンミラー42の反射面42aまでの光路である。この第1光路J1では、図4に示すように平面視したときに各光ビームL1、L2が重なっている。
また、駆動基板46(YZ平面)上では各第1半導体レーザ44a、44bが高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2の出射方向又は各ミラー55a、55bの向きの設定により、ポリゴンミラー42の反射面42a上で各光ビームL1、L2の入射スポットが略重なるようにされている。このため、第1光路J1では、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2が斜め上方向及び斜め下方向からポリゴンミラー42の反射面42aへと入射する。そして、各光ビームL1、L2は、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射されると斜め下方向及び斜め上方向へと互いに離れて行く。一方の光ビームL1は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射され、fθレンズ63を透過して1つのミラー64aで反射され、イエローのトナー像が形成される感光体ドラム13(第1被走査体)に入射する。また、他方の光ビームL2は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射され、fθレンズ63を透過して3つのミラー64b、64c、64dで順次反射され、マゼンタのトナー像が形成される感光体ドラム13(第1被走査体)に入射する。
また、ポリゴンミラー42は、ポリゴンモータ43により等角速度で回転されて、各反射面42aで各光ビームL1、L2を逐次反射し、各光ビームL1、L2を主走査方向Xに繰り返し等角速度で偏向させる。fθレンズ63は、主走査方向X及び副走査方向Yのいずれについても各光ビームL1、L2をそれぞれの感光体ドラム13の表面で所定のビーム径となるように集光して出射し、かつポリゴンミラー42により主走査方向Xに等角速度で偏向されている各光ビームL1、L2をそれぞれの感光体ドラム13上の主走査線に沿って等線速度で移動するように変換する。これにより、各光ビームL1、L2がそれぞれの感光体ドラム13の表面を主走査方向Xに繰返し走査する。
また、一方の光ビームL1は、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の主走査が開始される直前に、fθレンズ63の一端部を透過して第1BDミラー74に入射し、第1BDミラー74で反射されて第1BDセンサ71に入射する。第1BDセンサ71は、各感光体ドラム13の主走査が開始される直前のタイミングで光ビームL1を受光して、この光ビームL1の検出時点を示す第1BD信号を出力する。この第1BD信号に応じてイエロー及びマゼンタのトナー像が形成される各感光体ドラム13の主走査の開始時点が判定され、イエロー及びマゼンタの各画像データに応じた各光ビームL1、L2の変調が開始される。
更に、光ビームL1は、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の主走査が終了した直後に、fθレンズ63の他端部を透過して第2BDミラー75に入射し、第2BDミラー75で反射されて第2BDセンサ72に入射する。第2BDセンサ72は、各感光体ドラム13の主走査が終了した直後のタイミングで光ビームL1を受光して、この光ビームL1の検出時点を示す第2BD信号を出力する。
その一方で、イエロー及びマゼンタのトナー像が形成される各感光体ドラム13が回転駆動されて、各光ビームL1、L2により該各感光体ドラム13の2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
次に、第2半導体レーザ45aの光ビームL3は、コリメータレンズ57aを透過して平行光にされ、アパーチャー58を介して各ミラー59a、59bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。また、第2半導体レーザ45bの光ビームL4は、コリメータレンズ57bを透過して平行光にされ、アパーチャー58、ミラー(ハーフミラー)59b、及びシリンドリカルレンズ56を介してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。
駆動基板46(YZ平面)上では各第2半導体レーザ45a、45bが副走査方向Yにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、第2半導体レーザ45aの光ビームL3は、各ミラー59a、59bで反射されて第2光路J2まで副走査方向Yに変位されている。第2光路J2とは、ミラー59bからシリンドリカルレンズ56を介してポリゴンミラー42の反射面42aまでの光路である。第2光路J2では、図4に示すように平面視したときに各光ビームL3、L4が重なる。
また、駆動基板46(YZ平面)上では各第2半導体レーザ45a、45bが高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4の出射方向又は各ミラー59a、59bの向きの設定により、ポリゴンミラー42の反射面42a上で各光ビームL3、L4の入射スポット(第2入射スポット)が略重なるようにされている。このため、第2光路J2では、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4が斜め下方向及び斜め上方向からポリゴンミラー42の反射面42aへと入射する。そして、各光ビームL3、L4は、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射されると斜め上方向及び斜め下方向へと互いに離れて行く。一方の光ビームL3は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射され、fθレンズ65を透過して3つのミラー66b、66c、66dで順次反射されて、シアンのトナー像が形成される感光体ドラム13(第2被走査体)に入射する。また、他方の光ビームL4は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射され、fθレンズ65を透過して1つのミラー66aで反射されて、ブラックのトナー像が形成される感光体ドラム13(第2被走査体)に入射する。
また、他方の光ビームL4は、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の主走査が開始される直前に、fθレンズ65の端部を透過して第3BDミラー76に入射し、第3BDミラー76で反射されて第3BDセンサ73に入射する。第3BDセンサ73は、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の主走査開始直前のタイミングを示す第3BD信号を出力する。この第3BD信号に応じてシアン及びブラックのトナー像が形成される各感光体ドラム13の主走査の開始時点が判定され、シアン及びブラックの各画像データに応じた各光ビームL3、L4の変調が開始される。
その一方で、シアン及びブラックのトナー像が形成される各感光体ドラム13が回転駆動されて、各光ビームL3、L4により該各感光体ドラム13の2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
このような構成の光走査装置11においては、筐体41の底板41aの略中央にポリゴンミラー42を配置し、ポリゴンミラー42の中心を通る仮想直線Mを中心にして、各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45bとを対称に配置し、第1入射光学系51と第2入射光学系52とを対称に配置し、第1結像光学系61と第2結像光学系62とを対称に配置しているので、側方から視ると、ポリゴンミラー42、各第1半導体レーザ44a、44b、各第2半導体レーザ45a、45b、第1入射光学系51、及び第2入射光学系52等が小さなスペースに集約され、光走査装置11を概ね小型化することができる。
ところで、図4に示すように第1結像光学系61においては、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13(第1被走査体)の走査が第1BDセンサ71側から開始され、また第2結像光学系62においては、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13(第2被走査体)の走査が第3BDセンサ73側から開始される。従って、各光ビームL1、L2の走査方向と各光ビームL3、L4の走査方向とが互いに逆方向となる。このため、例えば各光ビームL1、L2により各感光体ドラム13上の主走査ラインの各画素をその先頭から書込むならば、各光ビームL3、L4により各感光体ドラム13上の主走査ラインの各画素をその最後尾から書込んで、全ての主走査ラインの各画素の先頭と最後尾とを揃えている。
また、各光ビームL1、L2の走査方向と各光ビームL3、L4の走査方向とが互いに逆方向であるため、温度変化等が原因となって、各光ビームL1、L2が透過するfθレンズ63及び各光ビームL3、L4が透過するfθレンズ65が膨張収縮し、各fθレンズ63、65の倍率が変化したときには、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の走査開始位置が移動する場合があり、また、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の走査開始位置も移動する場合がある。この場合、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の走査範囲と各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の走査範囲もずれる。仮に、各走査範囲のずれを放置したならば、全ての感光体ドラム13表面のトナー像を中間転写ベルト21上で正確に重ね合わせることができず、画像品質が著しく劣化する。
本発明においては、光走査装置11の製造段階におけるfθレンズ63の位置決め工程においてfθレンズ63の固定位置は、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の走査開始点側、fθレンズ65の固定位置は、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の走査開始点側としている。本実施形態においては、fθレンズ63の位置決めにおいて、固定位置を光走査装置11の背面側、fθレンズ65の位置決めにおいて固定位置を光走査装置の前面側としている。
このように構成することで、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の走査開始点と各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の走査開始点のずれが生じにくい。
図6は、ポリゴンミラー42の左右に配置されるfθレンズ63、65の配置方法につい説明する図である。図において、上が光走査装置11の前面側、下が背面側、左右が光走査装置11の左右に対応している。
fθレンズ63には、その一端のポリゴンミラー42側にボス63aが、他端のポリゴンミラー42側にボス63bがそれぞれ設けられている。ボス63aは、筺体41の底板41aに突設された突起41hの凹部に嵌合し、位置決め、固定されている。一方ボス63bは、筺体41の底板41aに突設された突起41gの凹部にその周囲を約1mmの遊間を設けて設置されている。よって、fθレンズ63の背面側はボス63aと突起41hにより位置決めされ、固定されており、前面側はボス63bと突起41gにより周囲1mm程度の間隙を持たせて半固定されている。この間隙はfθレンズ63の膨張を考慮して設けられている。
一方、fθレンズ65には、その一端のポリゴンミラー42側にボス65aが、他端のポリゴンミラー42側にボス65bがそれぞれ設けられている。ボス65aは、筺体41の底板41aに突設された突起41eの凹部に嵌合し、位置決め、固定されている。一方ボス65bは、筺体41の底板41aに突設された突起41fの凹部にその周囲を約1mmの遊間を設けて設置されている。よって、fθレンズ65の前面側はボス65aと突起41eにより位置決め、固定されており、背面側はボス65bと突起41fにより周囲1mm程度の間隙を持たせて半固定されている。この間隙はfθレンズ65の膨張を考慮して設けられている。
ここで、図に示す各光ビームL1、L2は、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の走査開始時点の状態を示しており、各光ビームL3、L4は、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の走査開始時点の状態を示している。よって、fθレンズ63、65の固定位置は、各被走査体の走査開始点側となっている。
また、本実施形態においては、各fθレンズ63、65として、射出成形により同一キャビティで形成された合成樹脂レンズを用いている。詳しくは、同一金型の同一キャビティに同一材料の透光性合成樹脂を射出して、透光性合成樹脂を成形しており、射出速度、射出圧力、金型温度等の成形条件も同一にして、光学特性、温度特性等が実質的に一致する複数の合成樹脂レンズを作成し、これらの合成樹脂レンズを各fθレンズ63、65として用いている。このため、温度変化に伴い各fθレンズ63、65の倍率が同様に変化して、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の走査範囲の長さと各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の走査範囲の長さとが互いに異なる方向に同一長さだけ変化する。
このように仕様が同じである2枚のfθレンズを用いて、各被走査体の走査開始点側を固定位置として配置することで、温度変化によりfθレンズが膨張した場合にも、走査範囲の長さが略同一となるとともに、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の走査開始位置と、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の走査開始位置のずれが軽減される。よって、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の走査範囲と各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の走査範囲もずれることがなくなる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。本実施形態においては、BDセンサ位置に基づく左右のfθレンズの固定方法について説明する。
図4において、ポリゴンミラー42の右側に配置されたfθレンズ63の固定位置は、ボス63aが突起41hの凹部に嵌合することにより、光走査装置11の背面側であり、且つ、走査開始直前のタイミングを検知する第1BDセンサ71の設けられている側となっている。また、ポリゴンミラー42の左側に配置されたfθレンズ65の固定位置は、ボス65aが突起41eの凹部に嵌合することにより、光走査装置11の前面側であり、且つ、走査開始直前のタイミングを検知する第3BDセンサ73の設けられている側となっている。
このように、左右のfθレンズ63、65の固定位置を主走査開始直前のタイミングを検知するBDセンサの設けられている側に合わせることにより、熱による膨脹の影響がfθレンズとBDセンサにほぼ同様に伝わり、左右の膨張による動きがあたかも同じようになるため、たとえBDセンサによる主走査の開始点の検知がずれたとしても、左右のレンズとBDセンサのずれ値がほぼ同じになるので、各感光体ドラム13の走査範囲及び走査開始タイミングが左右でずれることがない。
したがって、熱膨張の影響がfθレンズとBDセンサに同様に伝わるため、検出位置のずれによる走査範囲及び走査タイミングのずれが生じにくくなる。
(実施形態3)
次に、実施形態3について説明する。本実施形態では、fθレンズの固定方法の別の例を示す。
図7(a)は、本実施形態に係るfθレンズ67の概略図、図7(b)、(c)は、fθレンズ67の両端の穴部分に突起が差し込まれた状態の平面図である。図7(a)に示すように、fθレンズ67の両端部にはその厚み方向に穴67a、67bが設けられている。一方筺体41の底板41aには、突起41i、41jが突設されている。fθレンズ67の穴67a、67bに突起41i、41jをそれぞれ差し込むことにより、fθレンズ67を筺体41に組み込む。
ここで、仮にfθレンズ67の位置決めを穴67a側で行うこととする。図7(b)は、穴67aに突起41iが差し込まれた状態を上面から見た図である。穴67aには突起41iが間隙なく、きっちりと差し込まれている。よって、fθレンズ67は穴67a側で位置決めされ固定されている。
一方、図7(c)は、穴67bに突起41jが差し込まれた状態を上面から見た図である。穴67bには突起41jが遊嵌している。突起41jの周囲と穴67bの内周間には1mm程度の遊間が設けられており、半固定状態となっている。この遊間はfθレンズ67の膨張を考慮して設けられている。
このようにfθレンズの両端に穴を設け、筺体の底面に設けた突起に差し込む方法によれば、上記実施形態の効果に加え、突起部分の左右方向の厚みを考慮する必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
なお、本実施形態では、fθレンズ側に穴を設ける例を示したが、例えば図8に示すように、筺体の底板側に、穴41k、41lを有した突起を設け、fθレンズ67側に穴41k、41lに対応した突起67c、67dを設けてこれを差し込む方法でもかまわない。
よって、それぞれの実施形態で説明したとおり、本発明によれば、熱などの使用環境の影響により、光走査装置における光走査範囲及び走査開始タイミングのずれが生じることを防止する光走査装置及びそれを備えた画像形成装置を実現することが可能を実現することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
本発明は、電子写真方式の画像形成プロセスにおいて光照射によって感光体ドラムを走査する光走査装置及びそれを備えた複写機等の画像形成装置に好適に利用できる。
1 画像形成装置
11 光走査装置
12 現像装置
13 感光体ドラム(第1被走査体、第2被走査体)
14 ドラムクリーニング装置
15 帯電器
17 定着装置
21 中間転写ベルト
22 ベルトクリーニング装置
23 2次転写装置
33 ピックアップローラ
34 レジストローラ
35 搬送ローラ
36 排紙ローラ
41 筐体
42 ポリゴンミラー(偏向部)
43 ポリゴンモータ
44a、44b 第1半導体レーザ(第1発光素子)
45a、45b 第2半導体レーザ(第2発光素子)
46 駆動基板
51 第1入射光学系
52 第2入射光学系
61 第1結像光学系
62 第2結像光学系
63、65、67 fθレンズ
71 第1BDセンサ(第1光センサ)
72 第2BDセンサ(第1光センサ)
73 第3BDセンサ(第2光センサ)
74 第1BDミラー
75 第2BDミラー
76 第3BDミラー
L1、L2 光ビーム(第1光ビーム)
L3、L4 光ビーム(第2光ビーム)

Claims (3)

  1. 第1光ビーム及び第2光ビームをそれぞれ出射する第1発光素子及び第2発光素子と、
    記第1光ビーム及び第2光ビームを偏向させる偏向部と、
    記偏向部で偏向された前記第1光ビームを第1被走査体へと導いて、前記第1光ビー
    ムにより前記第1被走査体を走査する第1結像光学系と、前記偏向部で偏向された前記第2光ビームを第2被走査体へと導いて、前記第2光ビームにより前記第2被走査体を走査する第2結像光学系とを備えた筐体よりなる光走査装置であって、
    前記第1結像光学系のfθレンズが前記筺体に位置決めされる位置決め位置は、前記第1被走査体の走査開始点側に設けられ、前記第2結像光学系のfθレンズが前記筺体に位置決めされる位置決め位置は、前記第2被走査体の走査開始点側に設けられ
    前記fθレンズは、本体部と、該fθレンズの長手方向の両端部に設けられ、前記本体部から前記fθレンズの光軸方向に突出するボスとからなり、
    前記走査開始点側の一端の前記ボスは、前記筺体に設けられた突起により前記長手方向に位置決めされ、他端の前記ボスと前記筺体に設けられた突起とは前記長手方向に所定の間隙が設けられていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記第1結像光学系のfθレンズを透過した前記第1光ビームを検出することで、走査
    開始直前のタイミングを検知する第1光センサと、前記第2結像光学系のfθレンズを
    透 過した前記第2光ビームを検出することで走査開始直前のタイミングを検知する第2
    光セ ンサとを備え、
    前記第1結像光学系のfθレンズの前記位置決め位置は、前記第1光センサ側に設けられ、前記第2結像光学系のfθレンズの前記位置決め位置は、前記第2光センサ側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
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