JPH1068902A - 光走査装置における光学レンズの固定構造 - Google Patents
光走査装置における光学レンズの固定構造Info
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- JPH1068902A JPH1068902A JP22399596A JP22399596A JPH1068902A JP H1068902 A JPH1068902 A JP H1068902A JP 22399596 A JP22399596 A JP 22399596A JP 22399596 A JP22399596 A JP 22399596A JP H1068902 A JPH1068902 A JP H1068902A
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- 238000010276 construction Methods 0.000 claims 1
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
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- Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学レンズを容易に圧入できると共に光学レ
ンズの内部応力を光学特性の劣化が生じない程度に抑制
する。 【解決手段】 レーザビームプリンタ等の光走査装置の
結像光学系中に用いられるfθレンズ等の光学レンズ1
の両側端に鍔部2,2を一体に形成し、基台3に設けた
一対の固定部4,4に鍔部2,2を嵌合することにより
光学レンズ1を固定する光学レンズの固定構造13にお
いて、固定部4は、鍔部2に当接して光学レンズ1の光
軸方向Yの位置決めの基準となる基準面5と、この基準
面5と対峙し鍔部2を局部的に押圧する押圧部6と、こ
の押圧部6に連続して形成され鍔部2に対して非接触と
なる逃げ部7とを備える。
ンズの内部応力を光学特性の劣化が生じない程度に抑制
する。 【解決手段】 レーザビームプリンタ等の光走査装置の
結像光学系中に用いられるfθレンズ等の光学レンズ1
の両側端に鍔部2,2を一体に形成し、基台3に設けた
一対の固定部4,4に鍔部2,2を嵌合することにより
光学レンズ1を固定する光学レンズの固定構造13にお
いて、固定部4は、鍔部2に当接して光学レンズ1の光
軸方向Yの位置決めの基準となる基準面5と、この基準
面5と対峙し鍔部2を局部的に押圧する押圧部6と、こ
の押圧部6に連続して形成され鍔部2に対して非接触と
なる逃げ部7とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光走査装置における光
学レンズの固定構造に関する。更に詳述すると、本発明
は、鍔部を有する光学レンズを固定するのに適した光学
レンズの固定構造に関する。
学レンズの固定構造に関する。更に詳述すると、本発明
は、鍔部を有する光学レンズを固定するのに適した光学
レンズの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタ等には、レーザビ
ームを偏光器により走査して感光体上に結像するいわゆ
る光走査装置が備えられている。この光走査装置にあっ
ては、回転多面鏡により反射された反射光の走査速度を
一定にするためいわゆるfθレンズ等の光学レンズが使
用されている。
ームを偏光器により走査して感光体上に結像するいわゆ
る光走査装置が備えられている。この光走査装置にあっ
ては、回転多面鏡により反射された反射光の走査速度を
一定にするためいわゆるfθレンズ等の光学レンズが使
用されている。
【0003】図3に示すように、この光学レンズ101
は、湾曲したレンズ部102と、該レンズ部102の光
軸に対して平行でほぼ半円形状の壁部103,103
と、レンズ部102の両端部から互いに反対方向に突出
した鍔部104,104とを備えている。そして、基台
105には固定部106が取り付けられている。この固
定部106には矩形状の固定溝107が向き合って形成
されている。各固定溝107,107には光学レンズ1
01の鍔部104,104が圧入により嵌合されてい
る。この嵌合は、鍔部104の光軸方向の両面を固定溝
107により挟み付けてなされている。これにより、光
学レンズ101が基台105に固定される。
は、湾曲したレンズ部102と、該レンズ部102の光
軸に対して平行でほぼ半円形状の壁部103,103
と、レンズ部102の両端部から互いに反対方向に突出
した鍔部104,104とを備えている。そして、基台
105には固定部106が取り付けられている。この固
定部106には矩形状の固定溝107が向き合って形成
されている。各固定溝107,107には光学レンズ1
01の鍔部104,104が圧入により嵌合されてい
る。この嵌合は、鍔部104の光軸方向の両面を固定溝
107により挟み付けてなされている。これにより、光
学レンズ101が基台105に固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た光学レンズの固定構造では、鍔部104と固定溝10
7との接触面積が大きいので、各部品成形の際の寸法誤
差により鍔部104の厚さが大きくなったり固定溝10
7の幅が小さくなると、圧入力が大きくなってしまう。
これにより、圧入作業が困難になると共に、組立後の光
学レンズ102の内部応力が増加して光学特性が劣化す
るおそれがある。
た光学レンズの固定構造では、鍔部104と固定溝10
7との接触面積が大きいので、各部品成形の際の寸法誤
差により鍔部104の厚さが大きくなったり固定溝10
7の幅が小さくなると、圧入力が大きくなってしまう。
これにより、圧入作業が困難になると共に、組立後の光
学レンズ102の内部応力が増加して光学特性が劣化す
るおそれがある。
【0005】そこで、本発明は、光学レンズや固定部の
寸法誤差にかかわらず、光学レンズを容易に圧入できる
と共に、光学レンズの内部応力を光学特性の劣化が生じ
ない程度に抑制できる光学レンズの固定構造を提供する
ことを目的としている。
寸法誤差にかかわらず、光学レンズを容易に圧入できる
と共に、光学レンズの内部応力を光学特性の劣化が生じ
ない程度に抑制できる光学レンズの固定構造を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、光走査装置の結像光学系中に
用いられる光学レンズの両側端に鍔部を一体に形成し、
基台に設けた一対の固定部に鍔部を嵌合することにより
光学レンズを固定する光学レンズの固定構造において、
固定部は、鍔部に当接して光学レンズの光軸方向の位置
決めの基準となる基準面と、この基準面と対峙し鍔部を
局部的に押圧する押圧部と、この押圧部に連続して形成
され鍔部に対して非接触となる逃げ部とを備えるように
している。
め、本発明の請求項1は、光走査装置の結像光学系中に
用いられる光学レンズの両側端に鍔部を一体に形成し、
基台に設けた一対の固定部に鍔部を嵌合することにより
光学レンズを固定する光学レンズの固定構造において、
固定部は、鍔部に当接して光学レンズの光軸方向の位置
決めの基準となる基準面と、この基準面と対峙し鍔部を
局部的に押圧する押圧部と、この押圧部に連続して形成
され鍔部に対して非接触となる逃げ部とを備えるように
している。
【0007】したがって、光学レンズの鍔部の一面は基
準面に当接され、鍔部の他面は押圧部のみにより局部的
に押さえられる。このため、鍔部と固定部との接触面積
が小さくなるので、光学レンズや固定部に寸法誤差があ
っても光学レンズを固定部に圧入する際の圧入力が小さ
くなる。
準面に当接され、鍔部の他面は押圧部のみにより局部的
に押さえられる。このため、鍔部と固定部との接触面積
が小さくなるので、光学レンズや固定部に寸法誤差があ
っても光学レンズを固定部に圧入する際の圧入力が小さ
くなる。
【0008】また、請求項2の光学レンズの固定構造で
は、光学レンズは両側端の鍔部間に第1の係合部を有
し、基台は第1の係合部と係合する第2の係合部を有
し、第1の係合部と第2の係合部とが互いに係合して光
学レンズが両鍔部を結ぶ方向に位置決めされる。したが
って、光学レンズは基台に対して両鍔部を結ぶ方向、即
ち図2中の光学レンズの幅方向Xに固定される。
は、光学レンズは両側端の鍔部間に第1の係合部を有
し、基台は第1の係合部と係合する第2の係合部を有
し、第1の係合部と第2の係合部とが互いに係合して光
学レンズが両鍔部を結ぶ方向に位置決めされる。したが
って、光学レンズは基台に対して両鍔部を結ぶ方向、即
ち図2中の光学レンズの幅方向Xに固定される。
【0009】さらに、請求項3の光学レンズの固定構造
では、光学レンズの両側端の鍔部の側面と固定部とが非
接触状態とされている。したがって、鍔部と固定部との
接触面積がさらに小さくなり、光学レンズを固定部に圧
入する際の圧入力がより小さくなる。また、圧入後は、
光学レンズに両鍔部の側面同士を圧縮する力が与えられ
ない。
では、光学レンズの両側端の鍔部の側面と固定部とが非
接触状態とされている。したがって、鍔部と固定部との
接触面積がさらに小さくなり、光学レンズを固定部に圧
入する際の圧入力がより小さくなる。また、圧入後は、
光学レンズに両鍔部の側面同士を圧縮する力が与えられ
ない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。
実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1に示すように、本実施形態の光学レン
ズの固定構造13は、レーザビームプリンタ等の光走査
装置の結像光学系中に用いられるfθレンズ等の光学レ
ンズ1の両側端に鍔部2を一体に形成し、基台3に設け
た一対の固定部4,4に鍔部2,2を嵌合することによ
り光学レンズ1を固定するものである。そして、固定部
4は、光学レンズ1の光軸方向Yの位置決めの基準とな
る基準面5と、鍔部2を局部的に押圧する押圧部6と、
鍔部2に対して非接触となる逃げ部7とを備えている。
光学レンズ1は、メニスカス状のレンズ部8と、該レン
ズ部8の両端に形成された鍔部2,2とを備えている。
なお、図中の光学レンズ1の片方の鍔部2には射出成形
の際のゲート9が残っているが、これが無くても構わな
いことは勿論である。
ズの固定構造13は、レーザビームプリンタ等の光走査
装置の結像光学系中に用いられるfθレンズ等の光学レ
ンズ1の両側端に鍔部2を一体に形成し、基台3に設け
た一対の固定部4,4に鍔部2,2を嵌合することによ
り光学レンズ1を固定するものである。そして、固定部
4は、光学レンズ1の光軸方向Yの位置決めの基準とな
る基準面5と、鍔部2を局部的に押圧する押圧部6と、
鍔部2に対して非接触となる逃げ部7とを備えている。
光学レンズ1は、メニスカス状のレンズ部8と、該レン
ズ部8の両端に形成された鍔部2,2とを備えている。
なお、図中の光学レンズ1の片方の鍔部2には射出成形
の際のゲート9が残っているが、これが無くても構わな
いことは勿論である。
【0012】そして、固定部4,4は光学レンズ1の鍔
部2,2に対応して2箇所に配置されているが、本実施
形態ではこれら固定部4,4を一体成形して基台3に固
着したものとしている。そして、これら固定部4,4の
間には、走査線が通過する窓4aが形成されている。但
し、固定部4,4は一体成形したものに限らず、別個の
固定部4をそれぞれ基台3に固着しても構わない。ま
た、基台3と固定部4とを一体成形しても構わない。
部2,2に対応して2箇所に配置されているが、本実施
形態ではこれら固定部4,4を一体成形して基台3に固
着したものとしている。そして、これら固定部4,4の
間には、走査線が通過する窓4aが形成されている。但
し、固定部4,4は一体成形したものに限らず、別個の
固定部4をそれぞれ基台3に固着しても構わない。ま
た、基台3と固定部4とを一体成形しても構わない。
【0013】固定部4は例えばガラス入りポリカーボネ
イトから成り、基準壁10と支持壁11と押圧壁12と
を有する。基準壁10は、固定する光学レンズ1の光軸
Oに垂直で、光学レンズ1側の側面が基準面5とされて
いる。この基準面5は、光学レンズ1の鍔部2に当接し
て該光学レンズ1の光軸方向Yの位置決めの基準とな
る。
イトから成り、基準壁10と支持壁11と押圧壁12と
を有する。基準壁10は、固定する光学レンズ1の光軸
Oに垂直で、光学レンズ1側の側面が基準面5とされて
いる。この基準面5は、光学レンズ1の鍔部2に当接し
て該光学レンズ1の光軸方向Yの位置決めの基準とな
る。
【0014】また、支持壁11は、基準壁10の外端部
から光学レンズ1側に垂直に形成されている。支持壁1
1と鍔部2との間には隙間Sが設けられている。このた
め、鍔部2と固定部4との接触面積は小さくなり、光学
レンズ1を固定部4に圧入する際の圧入力がより小さく
なると共に、圧入後は支持壁11が光学レンズ1に応力
を発生させることはない。なお、本実施形態では、光学
レンズ1の片方の鍔部2にゲート9が残されているた
め、その鍔部2を固定する方の固定部4の支持壁11は
光軸Oからの距離が他方の支持壁11に比べて大きくさ
れている。
から光学レンズ1側に垂直に形成されている。支持壁1
1と鍔部2との間には隙間Sが設けられている。このた
め、鍔部2と固定部4との接触面積は小さくなり、光学
レンズ1を固定部4に圧入する際の圧入力がより小さく
なると共に、圧入後は支持壁11が光学レンズ1に応力
を発生させることはない。なお、本実施形態では、光学
レンズ1の片方の鍔部2にゲート9が残されているた
め、その鍔部2を固定する方の固定部4の支持壁11は
光軸Oからの距離が他方の支持壁11に比べて大きくさ
れている。
【0015】さらに、押圧壁12は、支持壁11の先端
部から基準壁10と平行に形成されている。そして、押
圧壁12の基準壁10側の側面は先端部を残して凹まさ
れ、この凹んだ部分が逃げ部7とされている。また、押
圧壁12の当該側面の先端部は押圧部6とされている。
このため、押圧部6は、基準壁10の基準面5と対峙し
鍔部2を局部的に押圧することになる。そして、逃げ部
7は鍔部2に接触しない。
部から基準壁10と平行に形成されている。そして、押
圧壁12の基準壁10側の側面は先端部を残して凹まさ
れ、この凹んだ部分が逃げ部7とされている。また、押
圧壁12の当該側面の先端部は押圧部6とされている。
このため、押圧部6は、基準壁10の基準面5と対峙し
鍔部2を局部的に押圧することになる。そして、逃げ部
7は鍔部2に接触しない。
【0016】ここで、光学レンズ1を装着しない状態で
の押圧部6と基準面5との間隔は、鍔部2の厚さよりも
僅かに小さく形成されている。このため、鍔部2を押圧
部6と基準壁10との間に嵌合することにより、押圧部
6と基準壁10とが鍔部2を挟持する。これにより、光
学レンズ1や固定部4に寸法誤差があっても嵌合により
吸収されるので、光学レンズ1の固定が確実に行われ
る。
の押圧部6と基準面5との間隔は、鍔部2の厚さよりも
僅かに小さく形成されている。このため、鍔部2を押圧
部6と基準壁10との間に嵌合することにより、押圧部
6と基準壁10とが鍔部2を挟持する。これにより、光
学レンズ1や固定部4に寸法誤差があっても嵌合により
吸収されるので、光学レンズ1の固定が確実に行われ
る。
【0017】また、押圧部6の鍔部2への接触面の幅
は、光学レンズ1の幅方向Xの寸法に対して左右各々1
〜5%とすることが好ましい。押圧部6の鍔部2への接
触面の幅が左右各々5%を越えると、押圧部6が鍔部2
に与える付勢力が強くなりすぎて光学レンズ1の内部応
力が増加して光学特性が劣化する恐れがある。逆に、押
圧部6の鍔部2への接触面の幅が左右各々1%未満にな
ると、押圧部6自体の強度が弱まり、鍔部2を押圧する
ときに破損する恐れがある。さらに、押圧部6は、鍔部
2の付け根を押圧する位置に形成されていることが好ま
しい。この場合、鍔部2の付け根部分はその先端部分よ
りも寸法誤差が小さいので、押圧部6により鍔部2を高
精度に押さえることができる。
は、光学レンズ1の幅方向Xの寸法に対して左右各々1
〜5%とすることが好ましい。押圧部6の鍔部2への接
触面の幅が左右各々5%を越えると、押圧部6が鍔部2
に与える付勢力が強くなりすぎて光学レンズ1の内部応
力が増加して光学特性が劣化する恐れがある。逆に、押
圧部6の鍔部2への接触面の幅が左右各々1%未満にな
ると、押圧部6自体の強度が弱まり、鍔部2を押圧する
ときに破損する恐れがある。さらに、押圧部6は、鍔部
2の付け根を押圧する位置に形成されていることが好ま
しい。この場合、鍔部2の付け根部分はその先端部分よ
りも寸法誤差が小さいので、押圧部6により鍔部2を高
精度に押さえることができる。
【0018】以上のように構成された光学レンズの固定
構造13に光学レンズ1を組み込む際は、光学レンズ1
を固定部4に圧入する。すなわち、各鍔部2,2を各固
定部4,4に嵌合させる。ここで、鍔部2と固定部4と
の間に接着剤を注入しても構わない。
構造13に光学レンズ1を組み込む際は、光学レンズ1
を固定部4に圧入する。すなわち、各鍔部2,2を各固
定部4,4に嵌合させる。ここで、鍔部2と固定部4と
の間に接着剤を注入しても構わない。
【0019】そして、固定部4は鍔部2の基準面5及び
押圧部6に接触し逃げ部7には接触しないので、接触面
積が小さくなる。このため、光学レンズ1や固定部4に
寸法誤差があっても、圧入力を小さくすることができ
る。これにより、光学レンズ1の固定部4への組み付け
を容易に行うことができる。また、光学レンズ1や固定
部4の寸法誤差の許容範囲が大きくなるので、製造コス
トを削減することができる。
押圧部6に接触し逃げ部7には接触しないので、接触面
積が小さくなる。このため、光学レンズ1や固定部4に
寸法誤差があっても、圧入力を小さくすることができ
る。これにより、光学レンズ1の固定部4への組み付け
を容易に行うことができる。また、光学レンズ1や固定
部4の寸法誤差の許容範囲が大きくなるので、製造コス
トを削減することができる。
【0020】さらに、圧入力が小さくなることにより、
組立後の光学レンズ1内での応力が小さくなるので、光
学特性を劣化させることはない。特に本実施形態によれ
ば、固定部4の支持壁11と鍔部2との間に隙間Sが設
けられているので、光学レンズ1の幅方向Xの応力が生
じず、光学特性を劣化させることはない。
組立後の光学レンズ1内での応力が小さくなるので、光
学特性を劣化させることはない。特に本実施形態によれ
ば、固定部4の支持壁11と鍔部2との間に隙間Sが設
けられているので、光学レンズ1の幅方向Xの応力が生
じず、光学特性を劣化させることはない。
【0021】また、本実施形態では、光学レンズ1の光
軸方向Yへの位置決めが固定部4の基準面5によりなさ
れるので、一面のみで基準位置を定めることができる。
一面の加工は比較的高精度にできるので、光学レンズ1
の位置決めの精度を向上させることができる。
軸方向Yへの位置決めが固定部4の基準面5によりなさ
れるので、一面のみで基準位置を定めることができる。
一面の加工は比較的高精度にできるので、光学レンズ1
の位置決めの精度を向上させることができる。
【0022】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、図2に示すように、光学レンズ1’の両
鍔部2,2の間の底面14に第1の係合部としての突起
15を形成し、固定部4の間の基台3に第2の係合部と
しての凹み16を形成し、これら突起15と凹み16と
が互いに係合して光学レンズ1’の幅方向Xへの位置決
めを行うようにすることができる。なお、同図中、基準
壁は図示を省略している。ここで、突起15及び凹み1
6は、光軸方向を長手方向として形成されている。この
ため、これら突起15及び凹み16の係合では、光学レ
ンズ1’の光軸方向への固定はできない。
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、図2に示すように、光学レンズ1’の両
鍔部2,2の間の底面14に第1の係合部としての突起
15を形成し、固定部4の間の基台3に第2の係合部と
しての凹み16を形成し、これら突起15と凹み16と
が互いに係合して光学レンズ1’の幅方向Xへの位置決
めを行うようにすることができる。なお、同図中、基準
壁は図示を省略している。ここで、突起15及び凹み1
6は、光軸方向を長手方向として形成されている。この
ため、これら突起15及び凹み16の係合では、光学レ
ンズ1’の光軸方向への固定はできない。
【0023】これによれば、鍔部2と支持壁11とが接
触しなくても光学レンズ1の幅方向Xの位置決めを行う
ことができるので、光学レンズ1’の設置位置の調整が
容易になって調整作業の迅速化を図ることができる。し
かも、光学レンズ1’の光軸方向への固定はできないの
で、光学レンズ1’の光軸方向への位置決めは基準面の
みによりなされる。このため、複数の基準面が互いに干
渉することはない。
触しなくても光学レンズ1の幅方向Xの位置決めを行う
ことができるので、光学レンズ1’の設置位置の調整が
容易になって調整作業の迅速化を図ることができる。し
かも、光学レンズ1’の光軸方向への固定はできないの
で、光学レンズ1’の光軸方向への位置決めは基準面の
みによりなされる。このため、複数の基準面が互いに干
渉することはない。
【0024】なお、突起15及び凹み16の形状は、図
に示すように断面矩形に限らず断面三角形や半円形等と
することができる。また、光学レンズに凹みを形成し、
基台に突起を形成しても構わない。
に示すように断面矩形に限らず断面三角形や半円形等と
することができる。また、光学レンズに凹みを形成し、
基台に突起を形成しても構わない。
【0025】また、第1の係合部を光学レンズの上面と
下面とに形成し、第2の係合部を基台と光学レンズの上
側を押さえる部材とに形成しても構わない。この場合、
光学レンズの上下の両面が幅方向に固定されるので、光
学レンズの位置決めをより高精度に行うことができる。
また、この構成によれば光学レンズの上下の両面が挟持
されるので、光学レンズの上下方向、即ち圧入方向への
位置決めも確実に行われる。
下面とに形成し、第2の係合部を基台と光学レンズの上
側を押さえる部材とに形成しても構わない。この場合、
光学レンズの上下の両面が幅方向に固定されるので、光
学レンズの位置決めをより高精度に行うことができる。
また、この構成によれば光学レンズの上下の両面が挟持
されるので、光学レンズの上下方向、即ち圧入方向への
位置決めも確実に行われる。
【0026】さらに、上述した各実施形態では固定構造
13をレーザビームプリンタの光学レンズ1に適用した
場合ついて説明しているが、これに限らず他の光走査装
置の光学レンズに適用しても構わない。
13をレーザビームプリンタの光学レンズ1に適用した
場合ついて説明しているが、これに限らず他の光走査装
置の光学レンズに適用しても構わない。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の光学レンズの固定構造では、固定部は、基準
面と対峙し鍔部を局部的に押圧する押圧部と、この押圧
部に連続して形成され鍔部に対して非接触となる逃げ部
とを備えるので、鍔部と固定部との接触面積が小さくな
り、光学レンズや固定部に寸法誤差があっても光学レン
ズを固定部に圧入する際の圧入力を小さくすることがで
きる。このため、光学レンズの固定部への組み付けを容
易に行うことができる。また、光学レンズや固定部の寸
法の許容範囲が大きくなるので、製造コストを削減する
ことができる。さらに、組立後の光学レンズ内での応力
が小さいので、光学特性を劣化させることはない。
1に記載の光学レンズの固定構造では、固定部は、基準
面と対峙し鍔部を局部的に押圧する押圧部と、この押圧
部に連続して形成され鍔部に対して非接触となる逃げ部
とを備えるので、鍔部と固定部との接触面積が小さくな
り、光学レンズや固定部に寸法誤差があっても光学レン
ズを固定部に圧入する際の圧入力を小さくすることがで
きる。このため、光学レンズの固定部への組み付けを容
易に行うことができる。また、光学レンズや固定部の寸
法の許容範囲が大きくなるので、製造コストを削減する
ことができる。さらに、組立後の光学レンズ内での応力
が小さいので、光学特性を劣化させることはない。
【0028】また、固定部は鍔部に当接して光学レンズ
の光軸方向の位置決めの基準となる基準面を備えるの
で、光学レンズの光軸方向への位置決めが基準面の一面
のみでなされる。このため、一面のみの加工精度は比較
的高いので、位置決めの精度を向上させることができ
る。
の光軸方向の位置決めの基準となる基準面を備えるの
で、光学レンズの光軸方向への位置決めが基準面の一面
のみでなされる。このため、一面のみの加工精度は比較
的高いので、位置決めの精度を向上させることができ
る。
【0029】そして、請求項2の光学レンズの固定構造
では、光学レンズは両側端の鍔部間に第1の係合部を有
し、基台は第1の係合部と係合する第2の係合部を有
し、第1の係合部と第2の係合部とが互いに係合して光
学レンズが両鍔部を結ぶ方向に位置決めされるので、光
学レンズの幅方向の位置調整が容易になって調整作業の
迅速化を図ることができる。
では、光学レンズは両側端の鍔部間に第1の係合部を有
し、基台は第1の係合部と係合する第2の係合部を有
し、第1の係合部と第2の係合部とが互いに係合して光
学レンズが両鍔部を結ぶ方向に位置決めされるので、光
学レンズの幅方向の位置調整が容易になって調整作業の
迅速化を図ることができる。
【0030】さらに、請求項3の光学レンズの固定構造
では、光学レンズの両側端の鍔部の側面と固定部とが非
接触状態とされているので、鍔部と固定部との接触面積
がさらに小さくなり、光学レンズを固定部に圧入する際
の圧入力がより小さくなると共に、光学レンズの幅方向
の応力が生じず光学特性を劣化させることはない。
では、光学レンズの両側端の鍔部の側面と固定部とが非
接触状態とされているので、鍔部と固定部との接触面積
がさらに小さくなり、光学レンズを固定部に圧入する際
の圧入力がより小さくなると共に、光学レンズの幅方向
の応力が生じず光学特性を劣化させることはない。
【図1】本発明の光学レンズの固定構造及び光学レンズ
の実施形態を示す平面図である。
の実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明の光学レンズの固定構造及び光学レンズ
の他の実施形態を示す正面図である。
の他の実施形態を示す正面図である。
【図3】従来の光学レンズの固定構造及び光学レンズを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
1,1’ 光学レンズ 2 鍔部 3 基台 4 固定部 5 基準面 6 押圧部 7 逃げ部 13 光学レンズの固定構造 15 突起(第1の係合部) 16 凹み(第2の係合部)
Claims (3)
- 【請求項1】 光走査装置の結像光学系中に用いられる
光学レンズの両側端に鍔部を一体に形成し、基台に設け
た一対の固定部に前記鍔部を嵌合することにより前記光
学レンズを固定する光学レンズの固定構造において、前
記固定部は、前記鍔部に当接して前記光学レンズの光軸
方向の位置決めの基準となる基準面と、この基準面と対
峙し前記鍔部を局部的に押圧する押圧部と、この押圧部
に連続して形成され前記鍔部に対して非接触となる逃げ
部とを備えていることを特徴とする光走査装置における
光学レンズの固定構造。 - 【請求項2】 前記光学レンズは両側端の前記鍔部間に
第1の係合部を有し、前記基台は前記第1の係合部と係
合する第2の係合部を有し、前記第1の係合部と前記第
2の係合部とが互いに係合して前記光学レンズが前記両
鍔部を結ぶ方向に位置決めされることを特徴とする請求
項1記載の光走査装置における光学レンズの固定構造。 - 【請求項3】 前記光学レンズの両側端の前記鍔部の側
面と前記固定部とが非接触状態とされていることを特徴
とする請求項1または2に記載の光走査装置における光
学レンズの固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22399596A JPH1068902A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 光走査装置における光学レンズの固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22399596A JPH1068902A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 光走査装置における光学レンズの固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1068902A true JPH1068902A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16806944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22399596A Pending JPH1068902A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 光走査装置における光学レンズの固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1068902A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005129940A (ja) * | 2003-10-21 | 2005-05-19 | Asml Netherlands Bv | 組立体、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 |
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US8004552B2 (en) | 2008-06-27 | 2011-08-23 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical scanning device and image forming apparatus |
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-
1996
- 1996-08-26 JP JP22399596A patent/JPH1068902A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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