JP2004058492A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004058492A
JP2004058492A JP2002220921A JP2002220921A JP2004058492A JP 2004058492 A JP2004058492 A JP 2004058492A JP 2002220921 A JP2002220921 A JP 2002220921A JP 2002220921 A JP2002220921 A JP 2002220921A JP 2004058492 A JP2004058492 A JP 2004058492A
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Abstract

【課題】レーザビーム検出手段の数を減らすと共に、色ずれの無い高品位な画像形成装置を提供する。
【解決手段】LD101の走査路上には光ファイバの一端107が配置され、LD101のレーザビームが入力されるようになっている。同様にLD102の走査路上にも光ファイバの一端108が配置され、LD102のレーザビームが入力されるようになっている。2つの光ファイバのそれぞれの他方の端は、全て1つのBDセンサ106に向けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関するものであり、詳しくは1つの回転多面鏡で複数のレーザビームを走査する光学系を有する画像形成装置における各レーザビームの水平同期信号の検知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置においては、画像信号によって変調されたレーザビームが回転する回転多面鏡(以後ポリゴンミラーと略す)を有するスキャナによって反射され、感光体上を走査することによって画像形成を行っている。感光体はドラム状のものが多用され、感光ドラムと呼ばれている。
【0003】
この方式をカラーレーザプリンタに応用する場合、色の異なる(例えばイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色)複数の画像を重ね合わせてカラー画像をシート状媒体上に形成している。この重ね合わせ技術を達成するための構成には次のようなものがある。
【0004】
1つの構成として第1の色画像信号を感光ドラム上に走査して潜像を作り、可視化する為に現像剤を付着させ、これをシート状媒体(以後記録紙ともいう)に転写し、その後に感光ドラムをクリーニングし、再び第2の色画像信号を同一の感光ドラムに走査し潜像を作り、第1と同様の工程を行う。但し、現像剤は第2の色のものを使用する。これを第3の色画像信号、第4の色画像信号に対しても同じ工程を繰り返す。このようにして同一の記録紙に複数回現像した画像を重ね合わせることによって1つの画像記録を行うものである。
【0005】
また、別の構成においては、複数の画像信号に対して同数の感光ドラムを具備し、それぞれの色画像信号に対して1対1に対応する感光ドラムに潜像をつくり、それぞれ異なる色の現像剤でもって可視化現像を行い、そして記録紙に順次転写する。この場合、1つの画像信号に対して1つのレーザ、1つのスキャナ、レーザの画像書き出しタイミングを検知するための1つのBD(Beam Detect)センサ、1つの感光ドラムを用意するのが一般的であり、従って重ね合わせるべき画像信号が複数ある場合は画像信号と同数のレーザ、スキャナ、感光ドラム及びBDセンサが必要である。
【0006】
前記第1の構成は帯電−露光−現像−転写−クリーニングの一連の電子写真プロセスを第1の色画像信号に対して行い、次に第2の色画像信号に対して再び同じプロセスを行い、第3の色画像信号に対しても、第4の色画像信号に対してもそれぞれ時系列的に行わなければならない。従って1枚のプリント時間が非常に長いという欠点を持っている。
【0007】
前記第2の構成は第1の構成に対して短時間でプリントできるというメリットがある。しかし前述した如く、レーザ、スキャナ、感光ドラム、BDセンサをそれぞれの色画像信号の数と同数用意しなければならず、装置が大型化し、高価になる欠点を持っている。
【0008】
通常カラーレーザプリンタのプリント時間を短縮する為にはスキャナの回転速度を上げることによって行われる。カラーレーザプリンタの従来のスキャナ回転速度は20000rpm以上の高速回転が普通である。更にスキャナに使用されるミラーは多面鏡であるポリゴンミラーであり、偏向角度の誤差がレーザビームの光路長によって感光ドラム上での位置変動を生ずるため、スキャナは各面の倒れ誤差が非常に少ないことが必要であり、又高速回転による振動が少ないことも必要である。
【0009】
従ってポリゴンミラーの安定した高速回転を得るためにモータが大型になり、またミラー各面に倒れ誤差の制限が必要なことから精密加工技術がスキャナ製造工程に要求される。このため、製造の歩留まりが悪く非常に高価なものになっている。
【0010】
以上の様なスキャナを複数個用意した装置は大型になり、高価なものとなってしまう。
【0011】
そこでコストダウンを図るために、複数色に対して共通のスキャナを用いるようにしたもの(特公平4−51829号公報)さらには、スキャナを共通にし、複数の光源のうち、1つの光源に対してのみBDセンサを設けるようにしたもの(特開平4−313776号公報)が提案されている。
【0012】
特開平4−313776号公報について簡単に説明すると、複数の光源は、ポリゴンミラーの異なる面によって同時に感光体を走査される構成にしてあり、BDセンサを設けた光源以外の光源は、ポリゴンミラーの回転位相差(角度差)が予め決まっていることから、BDセンサを設けた光源のBD信号から、決定可能というものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案のうち、特公平4−51829号公報においては、ポリゴンミラー、スキャナモータについては1つに共通化している。しかしながら、BDセンサについてはそれぞれの色ごとに用意しなければならないので、その分のコストアップは避けられない。
【0014】
また、特開平4−313776号公報においては、BDセンサを1つにしているためコストダウンは実現できる。しかしながら、BDセンサのない光源のBDに関しては、ポリゴンミラーの回転位相差すなわち面精度が正確であることを前提にしている。すなわち、回転位相差はあらかじめ分かっているため、BDセンサのあるレーザのBD信号で、BDセンサのない方のレーザの走査位置は分かるとしている。
【0015】
複数色に対して共通のスキャナを用いるようにしたものの例を図9及び図10で説明する。
【0016】
図9においてLD901の走査路上にはBDセンサ904が存在する。通常BDセンサ904からのBD信号を/BD1とすれば、図10の1001,1002に示すように/BD1から、所定タイミング(たとえばtc)後に画像を書き出すことにより、正しい位置に画像が形成されていく。一方、LD902の走査路上にもBDセンサ905が存在し、LD901と全く対称的な位置であれば、BDセンサ905からのBD信号を/BD2とすると、やはり図10の1003,1004に示すようにLD902からtc後に画像を書き出すことにより、正しい位置に画像が形成されていく。
【0017】
2つのLD901,902は全く対称な位置で、ポリゴンミラー903も全くの理想的な90度の角度をもつ正方形であれば、BDセンサ904,905は全く同じタイミングでBD信号を出力するため、一方のBDセンサ904だけを利用すればよいということになる。
【0018】
しかしながら、現実にはポリゴンミラーの各鏡面の面精度を全て同じにすることは不可能であり、必ず図11に示すように誤差α(αはふつう数十から数百秒程度の角度)が存在する。
【0019】
このようなポリゴンミラーを使用した時のBD周期がどのようになるかを次に紹介する。
【0020】
図9に示すようなポリゴンミラー903の各面の位置を(1)から(4)とし、LD901から出力されたレーザビームがポリゴンミラー903によって反射され、BDセンサ904に入射したときのBD信号の周期を毎回測定する。
【0021】
図12はそのBD周期をプロットしたものである。図12においてt1−2はポリゴンミラーの(1)面でBDを検知してから(2)面でBDを検知するまでの時間を示し、t2−3、t3−4、t4−1についても同様な意味である。Δt1はt1−2と平均BD周期(1回転の4分の1の時間)との差を示し、Δt2、Δt3、Δt4についても同様な意味である。
【0022】
この様子を時間を横軸にとって表したのが図13である。図13はポリゴンミラーの(1)面で検知したBDを基準にして、上側は理想的なポリゴンミラーのBD周期、下が実際のポリゴンミラーのBD周期である。t1−2は理想のBD周期に対し、Δt1だけ周期が短い。t2−3は理想のBD周期に対し、Δt2だけ周期が長い。誤差は累積してΔt1+Δt2となる(Δt1は負、Δt2は正)。このようにして、ポリゴンミラーが1周すると誤差は累積してΔt1+Δt2+Δt3+Δt4となる。これはゼロと等しくなる。以上が実際のポリゴンミラーを使用した時のBD周期の特性である。
【0023】
コストダウンの目的で図9のように2つのレーザビームを1つのポリゴンミラーで同時に走査し、一方のレーザビームのみに対してBDセンサを配置し、他方のレーザビームのBD検知はBDセンサのあるレーザビームのBD信号から検知するような構成をとると、図12や図13で示したような各面ごとのBD周期のずれが影響し、BDセンサのあるレーザビームの走査面とBDセンサのないレーザビームの走査面が異なることから、BDセンサのないレーザビームの方の画像のレジストレーションが合わず、色ずれとなって現れてしまう。
【0024】
これを避けるためには、ポリゴンミラーの面精度を極限まで上げればよい。しかしながら、ポリゴンミラーの面精度を上げるには、高度な精密加工技術が不可欠になる。これは製造の歩留まりが悪く、非常に高価なものになってしまう。
【0025】
本発明は上記従来技術に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、レーザビーム検出手段の数を減らすと共に、色ずれの無い高品位な画像形成装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
2つのレーザビーム発生手段と1つの回転多面鏡とを有する光学ユニットを備え、前記2つのレーザビーム発生手段から発生した2つのレーザビームを前記回転多面鏡の異なる面によって、同時にそれぞれ異なる像担持体上に偏向走査し画像形成を行う画像形成装置において、2つの光ファイバと1つのレーザビーム検出手段とを備え、2つのレーザビームの各走査路上にそれぞれ光ファイバの一端をレーザビームが入射可能に配置すると共に、光ファイバの他端を全て前記1つのレーザビーム検出手段によって各光ファイバ内を伝達したレーザビームが検出可能に配置したことを特徴とする。
【0027】
前記2つのレーザビーム発生手段を前記回転多面鏡に同一方向からレーザビームを出力するように配置したことが好適である。
【0028】
前記2つのレーザビーム発生手段を同一の基板に実装したことが好適である。
【0029】
前記1つのレーザビーム検出手段を前記光学ユニット内に配置したことが好適である。
【0030】
前記1つのレーザビーム検出手段を前記2つのレーザビーム発生手段と同一の基板に配置したことが好適である。
【0031】
ホストコンピュータからの画像データをビットマップに変換し、画像形成用のビデオデータを生成するビデオコントローラと、前記ビデオデータに応じて、前記2つのレーザビーム発生手段を制御して画像形成を行うエンジンコントローラと、を備え、前記1つのレーザビーム検出手段を前記エンジンコントローラに配置したことが好適である。
【0032】
ホストコンピュータからの画像データをビットマップに変換し、画像形成用のビデオデータを生成するビデオコントローラと、前記ビデオデータに応じて、前記2つのレーザビーム発生手段を制御して画像形成を行うエンジンコントローラと、を備え、前記1つのレーザビーム検出手段を前記ビデオコントローラに配置したことが好適である。
【0033】
前記光学ユニットを複数有し、複数のレーザビームを複数色の画像用光源として利用し、複数色の色画像を重ねることにより、カラー画像をシート状媒体に形成することが好適である。
【0034】
この構成では、1つのレーザビーム検出手段で2つのレーザビームを検出することができ、コストダウンを図れると共に、回転多面鏡の面精度が悪くても、各レーザビーム毎に光ファイバによって正確に画像書き出しタイミングを検知できるため、レジストレーションのずれのない画像形成装置を提供できる。
【0035】
また、レーザビーム検知手段とレーザビーム発生手段を同一の基板上に配置すると、組み立て易さ、調整機、検査機等の基板へのアクセスのし易さが向上し、基板のコストダウンや組み立て費のコストダウンも見込めるというメリットがある。
【0036】
さらに、レーザビーム検知手段がエンジンコントローラにあると、光学ユニット内で光信号を電気信号に変換してエンジンコントローラに伝送する場合に比べ、外部からの電気的ノイズに対する耐性が増加し、より安定した画像を得ることが可能になる。
【0037】
さらにまた、レーザビーム検知手段がビデオコントローラにあると、エンジンコントローラで光信号を電気信号に変換し、ビデオコントローラに伝送する場合に比べ、光信号をビデオコントローラに伝送するので、さらに電気的ノイズに対する耐性が増加し、より安定した画像を得ることが可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0039】
(第1の実施の形態)
図1〜図5を参照して、第1の実施の形態について説明する。本実施の形態では4ドラム方式のカラーレーザプリンタの例をあげる。
【0040】
図2は本実施の形態を説明するカラーレーザプリンタのブロック図である。201はレーザプリンタ、202はホストコンピュータである。
【0041】
本カラーレーザプリンタ201は4色(イエローY、マゼンダM、シアンC、ブラックBK)の画像を重ね合わせたカラー画像を形成するために4色の画像形成部を備えている。
【0042】
画像形成部は、像担持体としての感光ドラムを有するトナーカートリッジ207,208,209,210と、画像露光用光源としてのレーザビームを発生させるレーザビーム発生手段としてのレーザダイオード(以下LDという)を有する光学ユニットとしてのスキャナユニット205,206とからなる。
【0043】
ここで、トナーカートリッジは4色それぞれに対して1つ有する。しかし、スキャナユニットに関しては、イエロー、マゼンダで共通の1つ、シアン、ブラックで共通の1つの計2つであるのが特徴である。このスキャナユニットに関しては後で詳しく説明する。
【0044】
ホストコンピュータ202からの画像データを受け取ると、レーザプリンタ201内のビデオコントローラ203で前記画像データをビットマップデータに展開し、画像形成用のビデオ信号を生成する。
【0045】
ビデオ信号は後で説明するBD信号をビデオコントローラ203がエンジンコントローラ204から受信すると、そのBD信号に同期してビデオコントローラ203からエンジンコントローラ204に送信され、エンジンコントローラ204は前記ビデオ信号に応じてスキャナユニット205,206内のLD(不図示)を駆動し、トナーカートリッジ(207〜210)内の感光ドラム(不図示)上にそれぞれ画像を形成する。
【0046】
前記感光ドラムは、中間転写ベルトITB211に接しており、各色の感光ドラム上に形成された画像がITB211上に転写され順次重ね合わされていくことにより、カラー画像が形成される。画像形成のプロセスについては後ほど詳しく述べる。
【0047】
図3はカラーレーザプリンタ201の構造を示す断面図である。図3では図2と同一のものには同一の符号を付してある。なお、図2で説明したビデオコントローラ203及びエンジンコントローラ204は図示していない。
【0048】
301,302,303,304は感光ドラムであり、それぞれ301はブラック、302はシアン、303はマゼンダ、304はイエローの画像の形成に利用される。
【0049】
図1は図3におけるスキャナユニット205,206の詳細を示した図である。便宜上、スキャナユニット205の構成についてのみ説明する。スキャナユニット206はスキャナユニット205と構成は同様であるため、説明を省く。
【0050】
図1において、101,102は2つのレーザビーム発生手段としてのLDであり、図示しないエンジンコントローラからの制御信号によって駆動制御される。
【0051】
103は回転多面鏡としてのポリゴンミラーであり、不図示のスキャナモータで図中の矢印の方向に一定速度で回転し、LD101,102から出力されるレーザビームを反射させながら走査する。本実施の形態ではLD101からのレーザビームは図の右側から、LD102からのレーザビームは図の左側から同時にポリゴンミラー103に照射される。
【0052】
LD101の走査路上には光ファイバの一端107が配置され、LD101のレーザビームが入力されるようになっている。同様にLD102の走査路上にも光ファイバの一端108が配置され、LD102のレーザビームが入力されるようになっている。
【0053】
2つの光ファイバのそれぞれの他方の端は、全て1つのレーザビーム検出手段としてのBDセンサ106に向けられている。BDセンサ106は光ファイバ内を伝達したレーザビームが入射されると画像書き出しタイミングの基準となる同期信号を発生する光センサであり、BD(Beam Detect)センサと呼ぶ。
【0054】
LD101から発せられたレーザビームはポリゴンミラー103により反射されながら走査され、折り返しミラー104でさらに反射され、感光ドラム301上を右から左方向に走査する。
【0055】
なお、実際にはレーザビームは感光ドラム上に焦点をあわせるため、あるいはレーザビームを拡散光から平行光に変換するための各種レンズ(不図示)を経由する。しかし、今回は説明を省略する。
【0056】
LD101は不図示のビデオコントローラで生成された、ビデオ信号によって変調されたレーザビームを発生し、感光ドラム301上を走査していく。一方、感光ドラム301は図示しないドラムモータによって一定速度で図1に示す矢印の方向に回転する。感光ドラム301は図3の帯電ローラ305によって表面を一様に帯電されており、この表面をビデオコントローラで作成されたビデオ信号で変調されたレーザビームが走査することで、目には見えない静電潜像が形成される。静電潜像は図3の現像器309によってトナー像として可視化される。
【0057】
通常、ビデオコントローラはBDセンサ106の出力信号を検知してから所定時間後に、ビデオ信号をエンジンコントローラに対して送信する。そうすることにより、感光ドラム301上のレーザビームによる画像の書き出し位置が常に一致するのである。
【0058】
一方、LD102の方についても、LD101と同様に感光ドラム302上に静電潜像を形成する。
【0059】
このようにして、LD101によるブラック(BK)の色画像が感光ドラム301上に形成され、また、LD102によるシアン(C)の色画像が感光ドラム302上に形成される。
【0060】
以上、図3におけるスキャナユニット205の説明をした。スキャナユニット206についてもスキャナユニット205と全く同様である。すなわち、感光ドラム303上にマゼンダ(M)の色画像が形成され、感光ドラム304上にイエロー(Y)の色画像が形成される。
【0061】
各色画像は、一定速度で搬送されるITB211上に順次、重ね合うように転写(一次転写)される。つまり、まず最初にイエロー(Y)の色画像がITBに転写され、その上に、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の順に色画像が転写され、カラー画像が形成される。
【0062】
ITB211上に形成されたカラー画像は、ITB211によって搬送されていく。
【0063】
一方、カセット314内のシート状媒体としてのシートはピックアップローラ316によって、転写ローラ318の位置でちょうどITB211上のカラー画像とタイミングが合うようにピックアップされる。
【0064】
そして、カラー画像は転写ローラ318に加圧されITB211からシートの方に転写される(2次転写)。
【0065】
画像が転写されたシートはさらに下流の定着器313で、熱と圧力によって画像を定着させられた後、カラーレーザプリンタ201の上部に設けられた排紙トレイ317に排出される。
【0066】
以上が、画像形成の一連のプロセスである。
【0067】
次に、BD検知に関して説明する。図4が本実施の形態のレーザビーム、ポリゴンミラー、光ファイバの一端の位置を示した図であり、図1と同様のものには同じ符号を付して説明を省略する。
【0068】
図4において、107はLD101のレーザビームが入射される光ファイバの一端を示しており、108はLD102のレーザビームが入射される光ファイバの一端を示している。
【0069】
図4に示すように、光ファイバの一端107からLD101の画像書き出し位置までの角度と、光ファイバの一端108からLD102の画像書き出し位置までの角度の関係は、光ファイバの一端107からLD101の画像書き出し位置までの方が大きくなるように配置している。
【0070】
このような関係にしてあるのは、同じ角度であると、ほぼ同じタイミングでLD101およびLD102が光ファイバの一端107および光ファイバの一端108の位置を走査するため、BDセンサ(不図示)でどちらのレーザの信号であるか判別できなくなるためである。
【0071】
このような構成にしたときのBDセンサの出力を図5のタイミングチャートに示す。
【0072】
図中の501は/BDのBD信号であり、“/”は負論理を示す。すなわち信号がLowのときtrueであり、BD信号検知であることを示す。
【0073】
502,503はLD101,102のそれぞれの駆動信号を示しており、Highのときレーザビームを発光させている状態を意味する。BD信号にはLD101によるBD信号504とLD102によるBD信号505の2つが出力される。
【0074】
LD101はBD信号504からtc後に画像を書き出せば、正しい位置に画像が形成されることになり、LD102はBD信号505からtd後に画像を書き出せば、正しい位置に画像が形成されることになる。
【0075】
以上、説明したように、BDセンサが1つであっても、光ファイバによってLD101およびLD102のBD検出を正確に行うことができ、色ずれのない高品位な画像を得ることが可能となる。
【0076】
また、本実施の形態では4面ポリゴンミラーについて述べた。しかしながら4面ポリゴンミラーに限定されるものではない。ポリゴンミラーは6面でも8面でも、またはそれ以上の面数でも適用可能である。
【0077】
(第2の実施の形態)
図6には、第2の実施の形態が示されている。図6は図1と同じ機能のものに関しては図1と同じ符号を付している。
【0078】
本実施の形態では図6に示すようにLD101とLD102が隣接して配置され、同一方向からポリゴンミラー103にレーザビームを照射する構成となっているところが、第1の実施の形態とは異なる。
【0079】
この構成でも第1の実施の形態と同じように、2つのレーザビームはポリゴンミラー103の別の面で走査され、感光ドラム301,302をそれぞれ反対方向に走査する。
【0080】
このように配置すると次のようなメリットがある。
【0081】
まず、LD101とLD102を図6の破線で示した601のように同一基板上に配置することが可能になり、基板の数を減らすことができるので、コストダウンが可能になる。第1の実施の形態のようなLDの配置であると、位置が離れすぎているため、1つの基板に配置することは不可能である。しかし、本実施の形態では近接しているので可能である。
【0082】
さらに、BDセンサ106についても、2つのLD101,102と同一の基板に実装できることは言うまでもない(破線で示す601はBDセンサ106も実装した状態を想定している)。
【0083】
また、エンジンコントローラと信号線を接続する際にも、信号線の引き回しが容易になり、組み立て性の向上につながる。
【0084】
また通常、スキャナユニットの工場での生産、出荷検査時には、調整機や検査機といった自動機を使用して調整や検査を行う。本構成であれば、LD実装基板が1方向だけにあるため、LD実装基板と自動機のアクセスが容易になり、工数が減ることによるコストダウンにもなるといったメリットがある。
【0085】
(第3の実施の形態)
図7には、第3の実施の形態が示されている。図1、図2と同じものには同じ符号を付して説明を省略する。
【0086】
本実施の形態では図7に示すようにBDセンサ106が光学ユニット205,206内ではなく、エンジンコントローラ204の方にあるところが、第1、第2の実施の形態とは異なる。また、LD101,102については第2の実施の形態で示したように同一基板701上に実装されている。
【0087】
通常、BDセンサ106にレーザビームが入射されると、電気信号に変換し、エンジンコントローラ204内のCPUやASICを経由し、さらにビデオコントローラ203に伝送される。
【0088】
第1、第2の実施の形態のように光学ユニット内にBDセンサが存在すると、変換された電気信号をケーブルで光学ユニットからエンジンコントローラへ伝送する必要があり、画像形成装置の構成によっては、長い距離をケーブルで配線しなければならない。このケーブルに外部から電気的なノイズが入ってくると、ノイズを正規のBD信号と誤検知してしまい、画像不良を引き起こす可能性が生じてしまう。
【0089】
本実施の形態のように、光学ユニット205,206からエンジンコントローラ204までを光ファイバで伝送すれば、電気的なノイズに対する耐性が高くなり、画像不良のない安定した画像を形成することが可能となる。
【0090】
(第4の実施の形態)
図8には、第4の実施の形態が示されている。図1、図2と同じものには同じ符号を付して説明を省略する。
【0091】
本実施の形態では図8に示すようにBDセンサ106が光学ユニット205,206内ではなく、ビデオコントローラ203の方にあるところが、第1、第2、第3の実施の形態とは異なる。また、LD101,102については第3の実施の形態と同様に同一基板701上に実装されている。
【0092】
第1、第2の実施の形態のように光学ユニット内にBDセンサが存在すると、変換された電気信号をケーブルで光学ユニットからエンジンコントローラへ伝送する必要があり、画像形成装置の構成によっては、長い距離をケーブルで配線しなければならない。
【0093】
また、第3の実施の形態では、エンジンコントローラまでは光ファイバで伝送するものの、エンジンコントローラからビデオコントローラまでの間は電気信号であるため、この間に電気的なノイズが入ってくるとノイズをBD信号と誤検知してしまい、画像不良を引き起こしてしまう。
【0094】
本実施の形態では、ビデオコントローラ203まで光ファイバによって光信号を伝送するので、第3の実施の形態よりもさらに電気的ノイズに対する耐性が上がり、画像不良のない安定した高品位な画像を形成することが可能となる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、1つのレーザビーム検出手段で2つのレーザビームを検出することができ、コストダウンを図れると共に、回転多面鏡の面精度が悪くても、各レーザビーム毎に光ファイバよって正確に画像書き出しタイミングを検知できるため、レジストレーションのずれのない画像形成装置を提供できる。
【0096】
また、レーザビーム検知手段とレーザビーム発生手段を同一の基板上に配置すると、組み立て易さ、調整機、検査機等のレーザ基板へのアクセスのし易さが向上し、基板のコストダウンや組み立て費のコストダウンも見込めるというメリットがある。
【0097】
さらに、レーザビーム検知手段がエンジンコントローラにあると、光信号を電気信号に変換して伝送する場合に比べ、光信号のまま光学ユニットからエンジンコントローラに伝送するので、外部からの電気的ノイズに対する耐性が増加し、より安定した画像を得ることが可能になる。
【0098】
さらにまた、レーザビーム検知手段がビデオコントローラにあると、エンジンコントローラで光信号を電気信号に変換し、ビデオコントローラに伝送する場合に比べ、光信号をそのままビデオコントローラに伝送するので、さらに電気的ノイズに対する耐性が増加し、より安定した画像を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るスキャナユニットを説明する図である。
【図2】第1の実施の形態に係るカラーレーザプリンタのブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係るカラーレーザプリンタの断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係るスキャナユニット内部を説明する図である。
【図5】第1の実施の形態に係るBD信号と画像書き出しタイミングを説明する図である。
【図6】第2の実施の形態に係るスキャナユニットを説明する図である。
【図7】第3の実施の形態に係るカラーレーザプリンタの図である。
【図8】第4の実施の形態に係るカラーレーザプリンタの図である。
【図9】従来技術のスキャナユニット内部を説明する図である。
【図10】従来技術のBD信号と画像書出しタイミングを説明する図である。
【図11】ポリゴンミラーを説明する図である。
【図12】BD周期を説明する図である。
【図13】理想的なBD周期と実際のBD周期を説明する図である。
【符号の説明】
101,102 レーザダイオード(LD)
103 ポリゴンミラー
104,105 折り返しミラー
106 BDセンサ
107,108 光ファイバの一端
201 カラーレーザプリンタ
202 ホストコンピュータ
203 ビデオコントローラ
204 エンジンコントローラ
205,206 スキャナユニット
207,208,209,210 トナーカートリッジ
211 中間転写ベルトITB
301,302,303,304 感光ドラム
305,306,307,308 帯電ローラ
309,310,311,312 現像器
313 定着器
314 カセット
316 ピックアップローラ
317 排紙トレイ
318 転写ローラ
701 基板

Claims (8)

  1. 2つのレーザビーム発生手段と1つの回転多面鏡とを有する光学ユニットを備え、
    前記2つのレーザビーム発生手段から発生した2つのレーザビームを前記回転多面鏡の異なる面によって、同時にそれぞれ異なる像担持体上に偏向走査し画像形成を行う画像形成装置において、
    2つの光ファイバと1つのレーザビーム検出手段とを備え、
    2つのレーザビームの各走査路上にそれぞれ光ファイバの一端をレーザビームが入射可能に配置すると共に、光ファイバの他端を全て前記1つのレーザビーム検出手段によって各光ファイバ内を伝達したレーザビームが検出可能に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記2つのレーザビーム発生手段を前記回転多面鏡に同一方向からレーザビームを出力するように配置したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記2つのレーザビーム発生手段を同一の基板に実装したことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記1つのレーザビーム検出手段を前記光学ユニット内に配置したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記1つのレーザビーム検出手段を前記2つのレーザビーム発生手段と同一の基板に配置したことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. ホストコンピュータからの画像データをビットマップに変換し、画像形成用のビデオデータを生成するビデオコントローラと、
    前記ビデオデータに応じて、前記2つのレーザビーム発生手段を制御して画像形成を行うエンジンコントローラと、
    を備え、
    前記1つのレーザビーム検出手段を前記エンジンコントローラに配置したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  7. ホストコンピュータからの画像データをビットマップに変換し、画像形成用のビデオデータを生成するビデオコントローラと、
    前記ビデオデータに応じて、前記2つのレーザビーム発生手段を制御して画像形成を行うエンジンコントローラと、
    を備え、
    前記1つのレーザビーム検出手段を前記ビデオコントローラに配置したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  8. 前記光学ユニットを複数有し、複数のレーザビームを複数色の画像用光源として利用し、複数色の色画像を重ねることにより、カラー画像をシート状媒体に形成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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