JPH0973016A - 長尺状光学補償シートの製造方法 - Google Patents

長尺状光学補償シートの製造方法

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JPH0973016A
JPH0973016A JP7250249A JP25024995A JPH0973016A JP H0973016 A JPH0973016 A JP H0973016A JP 7250249 A JP7250249 A JP 7250249A JP 25024995 A JP25024995 A JP 25024995A JP H0973016 A JPH0973016 A JP H0973016A
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coating layer
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康司 菅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視野角が拡大し、且つ画像ムラのない大きい
面積の光学補償シートを工業的に効率よく製造すること
ができる長尺用光学補償シートの製造方法を提供する。 【解決手段】 液晶性ディスコティック化合物を溶媒に
溶解してなる塗布液を、搬送下にある配向膜を備えた長
尺状透明樹脂フィルムの配向膜表面に連続的に塗布する
工程、形成された塗布層の表面を気体層でシールしなが
ら溶媒を抑制下に蒸発させる工程、そして、溶媒の大部
分を蒸発させた塗布層を加熱することにより、ディスコ
ティックネマティックの液晶層とすることからなる長尺
状光学補償シートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学補償シートの
製造方法に関し、特に表示コントラスト及び表示色の視
角特性を改善するために有用な光学補償シートの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管型画像表示装置であるCRT
(Cathode-ray tube)に対して、薄型、軽量、低消費電力
という大きな利点をもつ液晶表示装置は、特に携帯用の
ワードプロセッサやパーソナルコンピュータの表示装置
として、一般的に使用されている。現在普及している液
晶表示素子(以下LCDと称す)の多くは、ねじれネマ
チック液晶を用いている。このような液晶表示素子は、
一般に、液晶セルとその両側に設けられた偏光板からな
る。このような液晶を用いた表示方式は、複屈折モード
と旋光モードとの二つの方式に大別できる。
【0003】複屈折モードを利用する超ねじれ(スーパ
ーツィスティッド)ネマチック液晶表示装置(以下ST
N−LCDと称す)は、90度を超えるねじれ角及び急
峻な電気光学特性を有するスーパーツィスティッドネマ
チック液晶を用いている。このため、このようなSTN
−LCDは、時分割駆動による大容量の表示が可能であ
る。しかしながら、STN−LCDで実用的なコントラ
ストが得られるのは、イエローモード(黄緑/濃紺)及
びブルーモード(青/淡黄)であり、白黒モードを得る
には位相差板(一軸延伸ポリマーフィルムや補償用液晶
セル)を設ける必要があった。TN−LCDの表示モー
ドである旋光モードでは、高速応答性(数十ミリ秒)及
び高いコントラストが得られる。従って、旋光モード
は、複屈折モードや他のモードに比べて多くの点で有利
である。しかしながら、TN−LCDは、STN−LC
Dのように位相差板を備えていないので、表示色や表示
コントラストが液晶表示装置を見る時の角度によって変
化し易い(視野角特性)との問題がある。
【0004】上記TN−LCDにおける視野角特性を改
善するため(即ち、視野角の拡大のため)、一対の偏光
板と液晶セルとの間に位相差板(光学補償シート)を設
けるとの提案が、特開平4−229828号公報及び特
開平4−258923号公報に記載されている。上記公
報で提案されている位相差板は、液晶セルに対して垂直
方向の位相差はほぼ0であるため真正面からは何ら光学
的作用を与えないが、傾けた時に位相差が発現し、これ
で液晶セルで発生する位相差を補償するものである。
【0005】特開平6−75115号公報、特開平4−
169539号公報及び特開平4−276076号公報
には、負の複屈折を有し、かつ光軸が傾いてい光学補償
シートが開示されている。即ち、上記シートは、ポリカ
ーボネートやポリエステル等のポリマーを延伸すること
により製造され、そしてシートの法線から傾いた主屈折
率の方向を持つ。延伸処理により上記シートを製造する
には、極めて複雑な延伸処理が必要とされるため、大面
積の光学補償シートを開示されている方法で製造するこ
とは極めて困難である。
【0006】一方、液晶性ポリマーを用いた光学補償シ
ートも知られている。例えば、特開平3−9326号公
報及び特開平3−291601号公報には、液晶性を有
するポリマーを支持フィルム上の配向膜表面に塗布する
ことにより得られる光学補償シートが開示されている。
しかしながら、液晶性を有するポリマーは、配向させる
ために高温で長時間の熟成が必要なため、生産性が極め
て低く大量生産に向いていない。また特開平5−215
921号公報には、支持体と液晶性及び正の複屈折を有
する重合性棒状化合物からなる光学補償シート(複屈折
板)が開示されている。この光学補償シートは、重合性
棒状化合物の溶液を支持体に塗布、加熱硬化することに
より得られる。しかしながら、この液晶性を有するポリ
マーは、光学的に正の一軸性であるため、全方向視野角
をほとんど拡大することができない。
【0007】そこで、簡単な製法により全方向視野角が
拡大した光学補償シートとして、透明樹脂フィルム上に
配向膜を形成し、配向膜上に液晶性ディスコティック化
合物の層が形成された光学補償シートも知られている
(EP0646829A1公開明細書)。
【0008】しかしながら、大きい面積の光学補償シー
トを作成するためには、大面積のフィルム上に液晶性デ
ィスコティック化合物の層を均一な膜厚で形成する必要
があるが、従来の塗布、乾燥方法ではこのような層を得
ることは困難である。例えば長尺状のフィルム(配向膜
を有するフィルム)を搬送させながら、その上に液晶性
ディスコティック化合物を含む塗布液を連続的に塗布
し、送風して乾燥を行なった場合、得られる液晶層に厚
さの不均一な分布や液晶分子の不均一な配向が見られ、
このような液晶層を有する光学補償シートを液晶表示装
置に組み込んだ場合に表示画面にムラが発生するとの問
題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ワイヤー
バー塗布機等を用いて液晶性ディスコティック化合物を
含む塗布液を連続的に塗布、乾燥して得られる液晶層に
発生する厚さの不均一な分布や液晶分子の不均一な配向
の原因を究明すべく、種々検討を行った。そして多くの
実験を重ねた結果、液晶性ディスコティック化合物の塗
布液を塗布してから、液晶にディスコティックネマティ
ック相を形成させるために加熱するまでの、塗布層中の
溶剤を蒸発させる乾燥工程中に行なわれる送風が液晶層
に上記欠陥を与えることになることが明らかとなった。
【0010】従って、本発明の目的は、液晶表示装置に
使用した場合、視野角が拡大し、且つ画像ムラのない大
きい面積の光学補償シートを工業的に効率良く製造する
ことができる長尺状光学補償シートの製造方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、液晶性ディ
スコティック化合物を溶媒に溶解してなる塗布液を、搬
送下にある配向膜を備えた長尺状透明樹脂フィルムの配
向膜表面に連続的に塗布する工程、形成された塗布層の
表面を気体層でシールしながら溶媒を抑制下に蒸発させ
る工程、そして溶媒の大部分を蒸発させた塗布層を加熱
することにより、ディスコティックネマティック相の液
晶層とすることからなる長尺状光学補償シートの製造方
法により達成することができる。
【0012】上記光学補償シートの製造方法の好ましい
態様は、下記のとおりである。 1)上記塗布層表面の気体層のシールを、塗布層の表面
に沿って気体を塗布層の移動速度に対して、−0.1〜
0.1m/秒の相対速度となるように移動させる。 2)上記溶媒を抑制下に蒸発させる工程を、少なくとも
塗布層中の溶媒の含有量の減少速度が時間と比例関係に
ある期間内に行なう(即ちこの期間内の一部又は全部の
範囲で行なう)。 3)上記液晶性ディスコティック化合物の塗布液が、液
晶性ディスコティック化合物を15〜50重量含有して
いる。 4)塗布層の加熱を、該透明樹脂フィルムの液晶層を持
たない側に、熱風または遠赤外線を付与することによ
り、あるいは加熱ローラを接触させることにより行な
う。 5)塗布層の加熱を、該透明樹脂フィルムの両面に、熱
風または遠赤外線を付与することにより行なう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の光学補償シートの製造方法は、配向膜が
形成された長尺状透明樹脂フィルムを搬送させながら、
その配向膜表面に液晶性ディスコティック化合物を溶媒
に溶解した塗布液を塗布した後、塗布層の表面を気体層
(一般に空気層)でシールしながら溶媒を抑制下に蒸発
させることに特徴を有する。
【0014】上記製造方法は、例えば下記の工程より行
なわれる。 1)透明樹脂フィルムの送出工程; 2)透明樹脂フィルムの表面に配向膜形成用樹脂を含む
塗布液を塗布、乾燥する配向膜形成用樹脂層の形成工
程; 3)表面に配向膜形成用樹脂層が形成された透明樹脂フ
ィルム上に、樹脂層の表面にラビング処理を施し透明樹
脂フィルム上に配向膜を形成するラビング工程; 4)液晶性ディスコティック化合物を溶剤に溶解した塗
布液を、配向膜上に塗布する液晶性ディスコティック化
合物の塗布工程; 5)塗布層を乾燥して該塗布層中の溶媒の大部分を蒸発
させる乾燥工程; 6)乾燥した塗布層をディスコティックネマティック相
形成温度に加熱して、ディスコティックネマティック相
の液晶層を形成する液晶層形成工程; 7)液晶層を固化する(即ち、液晶層形成後急冷して固
化させるか、あるいは架橋性官能基を有する液晶性ディ
スコティック化合物を使用した場合、液晶層を光照射
(または加熱)により架橋させる)工程; 8)該配向膜および液晶層が形成された透明樹脂フィル
ムを巻き取る巻取り工程。
【0015】図面を参照しながら詳しく説明する。図1
及び図2に光学補償シートの製造方法の概略図を示す。
フィルムの長尺ロール(フィルムロール)5aから送出
機1aにより送り出された長尺状の透明樹脂フィルム4
aは、駆動ロールにより搬送され、表面除塵機2により
除塵された後、塗布機3により配向膜形成用樹脂を含む
塗布液が塗布され、加熱乾燥ゾーン5で乾燥され、樹脂
層がフィルム表面上に形成される(上記1)〜2)の工
程)。得られたフィルムは、連続的に次の工程に移って
も良いし、ここで一旦巻き取っても良い。
【0016】配向膜形成用樹脂層を有する透明樹脂フィ
ルム4bは、ラビングローラ8、スプリングでローラス
テージに固定されたガイドローラ6及びラビングローラ
に備え付けられた除塵機7からなるラビング装置によ
り、ラビング処理が施され、形成された配向膜の表面
は、ラビング装置に隣接して設けられた表面除塵機9に
より除塵される(上記3)の工程)。ラビング装置は、
上記以外の公知の装置を使用しても良い。配向膜が形成
された透明樹脂フィルム4cは駆動ローラにより搬送さ
れ、配向膜上に、液晶性ディスコティック化合物が溶剤
に溶解された塗布液が塗布機10により塗布され(上記
4)の工程)、次いで、乾燥(溶剤を蒸発)させた後
(上記5)の工程)、加熱ゾーン11において、塗布層
をディスコティックネマティック相形成温度に加熱して
(ここで塗布層の残留溶剤も蒸発する)、ディスコティ
ックネマティック相の液晶層を形成する(上記6)の工
程)。
【0017】上記液晶層は、次いで、紫外線(UV)ラ
ンプ12により紫外線が照射され、液晶層は架橋する
(上記7)の工程)。架橋させるためには、液晶性ディ
スコティック化合物として架橋性官能基を有する液晶性
ディスコティック化合物を使用する必要がある。架橋性
官能基を持たない液晶性ディスコティック化合物を用い
た場合は、この紫外線照射工程は省略され、直ちに冷却
される。この場合、ディスコティックネマティック相が
冷却中に破壊されないように、冷却は急速に行なう必要
がある。配向膜及び液晶層が形成された透明樹脂フィル
ムは、検査装置13により透明樹脂フィルム表面の光学
特性が測定され、異状がないかどうか検査が行なわれ
る。次いで、液晶層表面に保護フィルム14がラミネー
ト機15によりラミネートされ、巻き取り装置に巻き取
られる。
【0018】一旦巻き取られた配向膜形成用樹脂層を有
するフィルムロールを用いて、図2に示すように光学補
償シートを作成して巻き取るまでの前記の工程を連続的
に、一貫生産で行なっても良い。配向膜形成用樹脂層を
有するフィルムロール5bから、フィルム4bが送出し
機1bにより送り出され、ラビング工程以下の工程が上
記図1と同様に行なわれる。
【0019】上記1)〜8)の工程は図1のように全て
連続で行なっても良いし、図2に示すように2段階で行
なっても良いし、更に樹脂層の形成工程、ラビング工程
及び液晶層形成工程を別に行なっても良い。勿論更に細
分化して行なっても良い。
【0020】透明樹脂フィルム上に配向膜形成用樹脂層
を形成する工程(上記2)の工程)を、図3を参照しな
がら詳しく説明する。上記工程は、例えば下記のように
行なうことができる。塗布液槽31内の配向膜形成用樹
脂を含む塗布液が、ポンプ32により、フィルター33
を介して減圧室35aを有するエクストルージョンダイ
35内に送られ、搬送されてくる透明樹脂フィルム34
(図1の4a)上に、バックアップローラ36で支持さ
れながらエクストルージョンダイから押し出されて塗布
される。39は送風機である。次いで塗布された透明樹
脂フィルム34は、初期乾燥を行なう搬送ゾーン37を
通って、加熱乾燥ゾーン38で乾燥され、次のラビング
処理に連続的に移される。あるいは、一旦巻き取られ
る。エクストルージョンダイ35と透明樹脂フィルム3
4との距離は、一般に100〜300μmであり、減圧
室は、一般に大気圧より200〜500Pa低く保たれ
ている。塗布速度は、0.1〜1.0m/秒が好まし
く、乾燥は70〜100℃で1〜10分行なうことが好
ましい。塗布液の粘度は、1〜20mPa・s(25
℃)が好ましく、塗布量は、10〜50g/m2 が好ま
しい。上記では、塗布をエクストルージョンダイにより
行なったが、後述する液晶層の形成に使用されるワイヤ
ーバーを用いて同様に行なうことができる。
【0021】上記配向膜形成用樹脂層の形成に使用され
るエクストルージョンダイ35の構成を詳細に示す断面
図を図4に示す。排液孔44及び排気孔45を有する減
圧室43を備えた架台42上に、マニホールド41a及
びスロット41bを有するエクストルージョンダイ41
が設置されている。塗布液はマニホールド41aに供給
され、ここからスロット41bを通って、バックアップ
ローラ46で搬送される透明樹脂フィルム上に塗布され
る。エクストルージョンダイ41のスロット41bの方
向と水平線との角度は30〜50度が好ましく、またエ
クストルージョンダイ41の先端の位置は、バックアッ
プローラ46の中心を通る水平線と下方に5度から上方
に5度の位置に配置するのが好ましい。
【0022】配向膜形成用樹脂層が形成された透明樹脂
フィルムのその樹脂層はラビングして配向膜を形成する
(上記3)の工程)。ラビングは、前記図1に示したよ
うに、上記配向膜形成用樹脂層を有する透明樹脂フィル
ムを連続的に搬送させながら好ましく、その際ラビング
ローラ及びラビングされた配向膜の除塵を行なうことが
好ましい。
【0023】続いて、上記配向膜が形成された透明樹脂
フィルムのその配向膜表面には、液晶性ディスコティッ
ク化合物が溶媒に溶解された塗布液が塗布される。上記
液晶性ディスコティック化合物の塗布液の塗布層のよう
な薄層の場合、塗布直後からの数秒乃至数分は、塗膜中
の溶媒の含有量の減少が時間に比例する恒率乾燥速度を
示す期間(化学工学辞典、707〜712頁、丸善株式
会社発行、昭和55年10月25日)であり、本発明者
は、上記液晶性ディスコティック化合物の塗布層におけ
るこの期間(特に、塗布直後から初期の段階)に、不均
一に風が当たったり、不均一に加熱された場合、塗布層
の膜厚が不均一となり、最終的に得られる液晶層の配向
にムラが生ずるとの知見を得た。そして、塗布層の乾燥
を、塗布層の表面を気体層(一般に空気層)でシールす
ることにより塗布層中の溶媒を抑制下に蒸発させながら
行なうことにより上記問題を解決した。
【0024】液晶性ディスコティック化合物が溶剤に溶
解された塗布液の塗布層を乾燥して該塗布層中の溶媒の
大部分を蒸発させる本発明の乾燥工程(上記5)の工
程)を、図5を参照しながら詳しく説明する。上記配向
膜が形成された透明樹脂フィルム54aを搬送しなが
ら、その配向膜表面に、ワイヤーバー塗布機51により
液晶性ディスコティック化合物の塗布液を塗布する。塗
布された液晶性ディスコティック化合物の塗布層を有す
る透明樹脂フィルム54b、整流板52に沿って乾燥ゾ
ーン56に搬送され、更に加熱ゾーン59に搬送され
る。但し、加熱ゾーンでは、残留溶剤を蒸発させるため
の乾燥も行なわれる。本発明では、塗布直後から加熱ゾ
ーン59に入るまでは、塗布層にできるだけ風を当てる
ことなく行なわれる。即ち、乾燥工程に於ては、整流板
を過ぎた後の乾燥ゾーン56の金網55aから塗布室給
気口53aからの風(ほぼフィルムの搬送速度と同じ風
速、風向の風)が導入される。塗布室給気口53aから
の風は、塗布室排気口53bから排気されると共に、金
網55aから多孔板58及び金網55bを介して排気孔
57から排気される。このような金網や多孔板を配置す
ることによって、風速、風向の急激な変化がほとんど起
こらない。
【0025】整流板52とフィルムの間隙は1〜10m
mが一般的である。整流板の長さは、1〜5mが好まし
い。乾燥ゾーン56の温度は、室温〜50℃が好まし
い。乾燥ゾーン56に導入される風は、金網55aの位
置で0.3m/秒前後が一般的であり、フィルムの搬送
速度は、一般に5〜30m/分である。乾燥ゾーンの条
件を上記のようにすることによって、乾燥時に、塗布層
を有する透明樹脂フィルムの移動速度(搬送速度)との
相対速度が−0.1〜0.1m/秒の風を塗布層に当て
る(即ち、気体層を移動させる)ことようにすることが
好ましい。また、液晶性ディスコティック化合物の塗布
液としては、固形分濃度が15〜50重量%で、且つ2
5℃の粘度が1〜20mPa・sのものが好ましい。一
般に10〜40℃で塗布される。
【0026】上記乾燥工程を終了した透明樹脂フィルム
は、続いてディスコティックネマティック相形成温度に
加熱される。ディスコティックネマティック相の液晶層
を形成する液晶層形成工程(上記6)の工程)について
説明する。加熱乾燥を、塗布面側から行なうと、塗布層
の表面がまず乾燥するため、表面の液晶分子が配向膜か
らの配向規制を受けることなく配列し、層全体として液
晶分子の配向ムラが起こる。このため、加熱ゾーン59
では、フィルムの両側に設けられた熱風吹き出し口59
a、59bから熱風が吹き出し、フィルムの両側に熱風
が当たるようにされている。少なくとも塗布層を持たな
い側から熱風を当てることが好ましい。加熱温度は一般
に70〜300℃の範囲である。好ましい加熱手段とし
ては、透明樹脂フィルムの液晶層を持たない側に、熱風
または遠赤外線の付与することにより、あるいは加熱ロ
ーラを接触させること等を挙げることができる。
【0027】上記のようにして得られた液晶層は、架橋
性官能基を持たない液晶性ディスコティック化合物を使
用した場合は、空冷あるいは冷却されたドラムに液晶層
を有するフィルムを接触させることにより、急激に冷却
する。これにより、乾燥に形成された液晶相を維持した
まま固化することができる。また上記のようにして得ら
れた液晶層が、架橋性官能基を有する液晶性ディスコテ
ィック化合物を使用している場合は、直ちに光照射(好
ましくは紫外線照射)により架橋させる。
【0028】以上説明した本発明の光学補償シートを製
造する方法により得られる光学補償シートは、液晶層に
液晶の配向ムラがなく、これを液晶表示装置に装着した
場合、ディスコティック液晶層に由来する視野角の拡大
が得られるだけでなく画像ムラもほとんどないものとな
る。
【0029】本発明の製造方法により得られる光学補償
シートは、透明樹脂フィルム、その上に設けられた配向
膜及び配向膜上に形成されたディスコネマティック相の
液晶層(光学異方層とも言う)からなる基本構成を有す
る。上記透明樹脂フィルムの材料としては、透明である
限りどのような材料でも使用することができる。光透過
率が80%以上を有する材料が好ましく、特に正面から
見た時に光学的等方性を有するものが好ましい。従っ
て、透明樹脂フィルムは、小さい固有複屈折を有する材
料から製造することが好ましい。このような材料として
は、セルローストリアセテート{市販品の例、ゼオネッ
クス(日本ゼオン(株)製)、ARTON(日本合成ゴ
ム(株)製)及びフジタック(富士写真フイルム(株)
製)}を使用することができる。さらに、ポリカーボネ
ート、ポリアリレート、ポリスルフォン及びポリエーテ
ルスルホンなどの固有複屈折率の大きい素材であって
も、溶液流延、溶融押し出し等の条件、さらには縦、横
方向に延伸状検討を適宜設定することにより、得ること
ができる。
【0030】透明樹脂フィルムの面内の主屈折率をそれ
ぞれ、nx、ny、厚み方向の主屈折率をnz、フイル
ムの厚さをdとしたとき、三軸の主屈折率の関係がnz
<ny=nx(負の一軸性)を満足し、式{(nx+n
y)/2−nz}×dで表されるレタデーションが、0
nmから300nm(好ましくは30〜150nm)で
あることが好ましい。ただし、nxとnyの値は厳密に
等しい必要はなく、ほぼ等しければ充分である。具体的
には、|nx−ny|/|nx−nz|≦0.2であれ
ば実用上問題はない。|nx−ny|×dで表される正
面レターデーションは、50nm以下であることが好ま
しく、20nm以下であることがさらに好ましい。
【0031】配向膜は、一般に透明樹脂フィルム上に設
けられる。配向膜は、その上に設けられる液晶性ディス
コティック化合物の配向方向を規定するように機能す
る。そしてこの配向が、光学補償シートから傾いた光軸
を与える。配向膜は、光学異方層に配向性を付与できる
ものであれば、どのような層でも良い。配向膜の好まし
い例としては、有機化合物(好ましくはポリマー)のラ
ビング処理された層、無機化合物の斜方蒸着層、及びマ
イクログルーブを有する層、さらにω−トリコサン酸、
ジオクタデシルメチルアンモニウムクロライド及びステ
アリル酸メチル等のラングミュア・ブロジェット法(L
B膜)により形成される累積膜、あるいは電場あるいは
磁場の付与により誘電体を配向させた層を挙げることが
できる。
【0032】配向膜用の有機化合物の例としては、ポリ
メチルメタクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共重
合体、スチレン/マレインイミド共重合体、ポリビニル
アルコール、ポリ(N−メチロールアクリルアミド)、
スチレン/ビニルトルエン共重合体、クロロスルホン化
ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩
素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸
ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共
重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン、
ポリプロピレン及びポリカーボネート等のポリマー及び
シランカップリング剤等の化合物を挙げることができ
る。好ましいポリマーの例としては、ポリイミド、ポリ
スチレン、スチレン誘導体のポリマー、ゼラチン、ポリ
ビニルアルコール及びアルキル基(炭素原子数6以上が
好ましい)を有する変性ポリビニルアルコールを挙げる
ことができる。これらのポリマーの層を配向処理するこ
とにより得られる配向膜は、液晶性ディスコティック化
合物を斜めに配向させることができる。
【0033】上記ポリマーの中で、ポリビニルアルコー
ル又は変性ポリビニルアルコールが好ましい。ポリビニ
ルアルコールとしては、例えば鹸化度70〜100%の
ものであり、一般に鹸化度80〜100%のものであ
り、より好ましくは鹸化度85乃至95%のものであ
る。重合度としては、100〜3000のも範囲が好ま
しい。変性ポリビニルアルコールとしては、共重合変性
したもの(変性基として、例えば、COONa、Si
(OX)3 、N(CH33 ・Cl、C919COO、
SO3 、Na、C1225等が導入される)、連鎖移動に
より変性したもの(変性基として、例えば、COON
a、SH、C1225等が導入されている)、ブロック重
合による変性をしたもの(変性基として、例えば、CO
OH、CONH2 、COOR、C65 等が導入され
る)等のポリビニルアルコールの変性物を挙げることが
できる。重合度としては、100〜3000のも範囲が
好ましい。これらの中で、鹸化度80〜100%の未変
性乃至変性ポリビニルアルコールであり、より好ましく
は鹸化度85乃至95%の未変性ないしアルキルチオ変
性ポリビニルアルコールである。
【0034】変性ポリビニルアルコールとして、特に、
下記一般式(1):
【0035】
【化1】 (但し、R1 は無置換のアルキル基又はアクリロイル
基、メタクリロイル基あるいはエポキシ基で置換された
アルキル基を表わし、Wはハロゲン原子、アルキル基又
はアルコキシ基を表わし、Xは活性エステル、酸無水物
及び酸ハロゲン化物を形成するために必要な原子群を表
わし、lは0または1を表わし、そしてnは0〜4の整
数を表わす。)で表わされる化合物とポリビニルアルコ
ールとの反応物が好ましい。上記反応物(特定の変性ポ
リビニルアルコール)は、さらに下記一般式(2):
【0036】
【化2】 (但し、X1 は活性エステル、酸無水物及び酸ハロゲン
化物を形成するために必要な原子群を表わし、そしてm
は2〜24の整数を表わす。)で表わされる化合物とポ
リビニルアルコールとの反応物が好ましい。
【0037】本発明の一般式(1)および一般式(2)
により表される化合物と反応させるために用いられるポ
リビニルアルコールとしては、上記変性されていないポ
リビニルアルコール及び上記共重合変性したもの、即ち
連鎖移動により変性したもの、ブロック重合による変性
をしたもの等のポリビニルアルコールの変性物、を挙げ
ることができる。上記特定の変性ポリビニルアルコール
の好ましい例としては、下記の化合物を挙げることがで
きる。これらは、特願平7−20583号明細書に詳し
く記載されている。また下記の特定の変性ポリビニルア
ルコールも特に好ましい。
【0038】
【化3】
【0039】上記一般式のx、y及びz(単位モル%)
の例を下記に示す。 ポリマーA:x=87.2、y=0.8、z=12.0 ポリマーB:x=88.0、y=0.003、z=1
2.0 ポリマーC:x=87.86、y=0.14、z=1
2.0 ポリマーD:x=87.94、y=0.06、z=1
2.0 ポリマーE:x=86.9、y=1.1、z=12.0 ポリマーF:x=98.5、y=0.5、z=1.0 ポリマーG:x=97.8、y=0.2、z=2.0 ポリマーH:x=96.5、y=2.5、z=1.0 ポリマーI:x=94.9、y=4.1、z=1.0
【0040】
【化4】
【0041】上記一般式のn、x、y及びz(単位モル
%)の例を下記に示す。 ポリマーJ:n=3、x=87.8、y=0.2、z=
12.0 ポリマーK:n=5、x=87.85、y=0.15、
z=12.0 ポリマーL:n=6、x=87.7、y=0.3、z=
12.0 ポリマーM:n=8、x=87.7、y=0.3、z=
12.0
【0042】下記のポリマーを構成する各単位の数値
は、モル%で示した。
【0043】
【化5】
【0044】
【化6】
【0045】また、LCDの配向膜として広く用いられ
ているポリイミド膜(好ましくはフッ素原子含有ポリイ
ミド)も有機配向膜として好ましい。これはポリアミッ
ク酸(例えば、日立化成(株)製のLQ/LXシリー
ズ、日産化学(株)製のSEシリーズ等)を支持体面に
塗布し、100〜300℃で0.5〜1時間焼成した
後、ラビングすることにより得られる。
【0046】また前記ラビング処理に使用するラビング
用の布としては、ゴム、ナイロン、ポリエステル等から
得られるシート、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等か
ら得られるシート(ベルベット等)、紙、ガーゼ、フェ
ルトなどを挙げることができる。配向膜表面と布の相対
速度は、50〜1000m/分が一般的で、特に100
〜500m/分が好ましい。長尺状フィルムに形成され
た配向膜を連続的にラビング処理するために、パスロー
ルの外周面に前記布を巻き付けた、所謂ラビングロール
を、搬送する長尺状フィルムがパスロール(バックアッ
プロール)で支持された位置で押しつける(バックアッ
プラビング)あるいは搬送する長尺状フィルムが支持さ
れているパスロール(バックアップロール)間で押しつ
ける(ラップラビング)。図1で示したようにラップラ
ビングが好ましい。
【0047】上記ディスコネマティック相の液晶層は、
配向膜上に形成される。本発明の液晶層は、液晶性ディ
スコティック化合物を配向後冷却固化させる、あるいは
重合性の液晶性ディスコティック化合物の重合(硬化)
により得られる負の複屈折を有する層である。上記のデ
ィスコティック化合物の例としては、C.Destra
deらの研究報告、Mol.Cryst.、71巻、1
11頁(1981年)に記載されているベンゼン誘導
体、C.Destradeらの研究報告、Mol.Cr
yst.、122巻、141頁(1985年)、Phy
sics lett.、A,78巻、82頁(199
0)に記載されているトルキセン誘導体、B.Kohn
eらの研究報告、Angew.Chem.96巻、70
頁(1984年)に記載されたシクロヘキサン誘導体及
びJ.M.Lehnらの研究報告、J.Chem.、C
ommun.、1794頁(1985年)、J.Zha
ngらの研究報告、J.Am.Chem.Soc.、1
16巻、2655頁(1994年)に記載されているア
ザクラウン系やフェニルアセチレン系マクロサイクルな
どを挙げることができる。上記ディスコティック(円盤
状)化合物は、一般的にこれらを分子中心の母核とし、
直鎖のアルキル基やアルコキシ基、置換ベンゾイルオキ
シ基等がその直鎖として放射線状に置換された構造であ
り、液晶性を示し、一般的にディスコティック液晶とよ
ばれるものが含まれる。ただし、分子自身が負の一軸性
を有し、一定の配向を付与できるものであれば上記記載
に限定されるものではない。また、本発明において、円
盤状化合物から形成したとは、最終的にできた物が前記
化合物である必要はなく、例えば、前記低分子ディスコ
ティツク液晶が熱、光等で反応する基を有しており、結
果的に熱、光等で反応により重合または架橋し、高分子
量化し液晶性を失ったものも含まれる。
【0048】上記ディスコティック化合物の好ましい例
を下記に示す。
【0049】
【化7】
【0050】
【化8】
【0051】
【化9】
【0052】
【化10】
【0053】
【化11】
【0054】
【化12】
【0055】
【化13】
【0056】
【化14】
【0057】
【化15】
【0058】
【化16】
【0059】
【化17】
【0060】上記ディスコティックネマティック相の液
晶層は、一般にディスコティック化合物及び他の化合物
を溶剤に溶解した溶液を配向膜上に前記のように塗布、
乾燥し、次いでディスコティックネマチック相形成温度
まで加熱し、その後配向状態(ディスコティックネマチ
ック相)を維持して冷却することにより得られる。ある
いは、上記液晶層は、ディスコティック化合物及び他の
化合物(更に、例えば重合性モノマー、光重合開始剤)
を溶剤に溶解した溶液を配向膜上に前記のように塗布
し、乾燥し、次いでディスコティックネマチック相形成
温度まで加熱したのち重合させ(UV光の照射等によ
り)、さらに冷却することにより得られる。本発明に用
いるディスコティック液晶性化合物のディスコティック
ネマティック液晶相−固相転移温度としては、70〜3
00℃が好ましく、特に70〜170℃が好ましい。
【0061】例えば、支持体(透明樹脂フィルム)側デ
ィスコティック化合物の配向時のチルト角は、一般に、
ディスコティック化合物あるいは配向膜の材料を選択す
ることにより、またはラビング処理方法の選択すること
により、調整することができる。また、表面側(空気
側)のディスコティック単位の傾斜角は、一般にディス
コティック化合物あるいはディスコティック化合物とと
もに使用する他の化合物(例、可塑剤、界面活性剤、重
合性モノマー及びポリマー)を選択することにより調整
することができる。
【0062】上記可塑剤、界面活性剤及び重合性モノマ
ーとしては、ディスコティック化合物と相溶性を有し、
液晶性ディスコティック化合物のチルト角を与えられる
か、あるいは配向を阻害しない限り、どのような化合物
も使用することができる。これらの中で、重合性モノマ
ー(例、ビニル基、ビニルオキシ基、アクリロイル基及
びメタクリロイル基を有する化合物)が好ましい。上記
化合物は、ディスコティック化合物に対して一般に1〜
50重量%(好ましくは5〜30重量%)の量にて使用
される。
【0063】上記ポリマーとしては、ディスコティック
化合物と相溶性を有し、液晶性ディスコティック化合物
にチルト角を与えられる限り、どのようなポリマーでも
使用することができる。ポリマー例としては、セルロー
スエステルを挙げることができる。セルロースエステル
の好ましい例としては、セルロースアセテート、セルロ
ースアセテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセ
ルロース及びセルロースアセテートブチレートを挙げる
ことができる。上記ポリマーは、液晶性ディスコティッ
ク化合物の配向を阻害しないように、ディスコティック
化合物に対して一般に0.1〜10重量%(好ましくは
0.1〜8重量%、特に0.1〜5重量%)の量にて使
用される。
【0064】ディスコティックネマティック相の液晶層
を形成するための塗布液は、ディスコティック化合物及
び前述の他の化合物を溶剤に溶解することにより作製す
ることができる。上記溶剤の例としては、N,N−ジメ
チルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルフォキシド
(DMSO)及びピリジン等の極性溶剤;ベンゼン及び
ヘキサン等の無極性溶剤;クロロホルム及びジクロロメ
タン等のアルキルハライド類;酢酸メチル及び酢酸ブチ
ル等のエステル類;アセトン及びメチルエチルケトン等
のケトン類;及びテトラヒドロフラン及び1,2−ジメ
トキシエタン等のエーテル類を挙げることができる。ア
ルキルハライド類及びケトン類が好ましい。溶剤は単独
でも、組合わせて使用しても良い。
【0065】本発明により得られるディスコティックネ
マティック相の液晶層(光学異方層)は、一般に光学補
償シートの法線方向から傾いた方向に、0以外のレター
デーションの絶対値の最小値を有する(光軸を持たな
い)。上記液晶層を含む光学補償シートの代表的な構成
例を図6に示す。図6において、透明樹脂フィルム11
1、配向膜112そしてディスコティック相の液晶層
(光学異方層)113が、順に積層され、光学補償シー
トを構成している。Rは配向膜のラビング方向を示す。
12 及びn3 は、光学補償シートの三軸方向の屈折
率を表わし、正面から見た場合にn1 ≦n3 ≦n2 の関
係を満足する。βは、Re(レターデーション)の最小
値を示す方向の光学異方層の法線114からの傾きであ
る。TN−LCD及びTFT−LCDの視野角特性を改
善するために、Reの絶対値の最小値を示す方向が、光
学異方層の法線44から5〜50度(傾きの平均値)傾
いていることが好ましく、更に10〜40度が好ましい
(上記β)。更に、上記シートは、下記の条件: 50≦[(n3 +n2 )/2−n1 ]×D≦400(n
m) (但し、Dはシートの厚さ)を満足することが好まし
く、更に下記の条件: 100≦[(n3 +n2 )/2−n1 ]×D≦400
(nm)
【0066】本発明により得られる光学補償シートが組
み込まれた液晶表示装置の代表的構成例を図7に示す。
図7において、透明電極を備えた一対の基板とその基板
間に封入されたねじれ配向したネマチック液晶とからな
る液晶セルTNC、液晶セルの両側に設けられた一対の
偏光板A、B、液晶セルと偏光板との間に配置された光
学補償シートRF1 、RF2 及びバックライトBLが、
組み合わされて液晶表示装置を構成している。光学補償
シートは一方のみ配置しても良い(即ち、RF1 または
RF2 )。R1 は光学補償シートRF1 の、正面から見
た場合のラビング方向を示し、R2 は光学補償シートR
2 のラビング方向を示す。液晶セルTNCの実線の矢
印は、液晶セルの偏光板B側の基板のラビング方向を表
わし、液晶セルTNCの点線の矢印は、液晶セルの偏光
板A側の基板のラビング方向を表わす。PA及びPB
は、それぞれ偏光板A、Bの偏光軸を表わす。
【0067】
【実施例】
[実施例1]ゼラチン薄膜(0.1μm)を塗設した1
00μm厚さを有するトリアセチルセルロースの長尺状
フィルム(幅:36cm、長さ:300m;富士写真フ
イルム(株)製)を15m/分で搬送させながら、その
ゼラチン薄膜上に下記の組成からなる配向膜形成用塗布
液を図3に示すようにエクストルージョンダイで塗布
し、90℃で4分間加熱乾燥し、0.5μmの塗布膜を
形成した。塗布条件としては、エクストルージョンダイ
35と透明フィルム34との距離は、200μmであ
り、減圧室は、一般に大気圧より350Pa低く保たれ
ている。塗布液の粘度は、3.5mPa・s(25℃)
であった。 <配向膜形成用塗布液> ポリビニルアルコール誘導体(前記ポリマーA) 10重量部 水 371重量部 メタノール 119重量部 グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5重量部
【0068】得られた塗布膜を、ラビングローラ(直径
150mm)を用いて、フィルム搬送速度15m/分、
ラビング回転数1200rpm及びフィルム基板搬送張
力4kgf/cmの条件でラビング処理を行ない、配向
膜を形成した。
【0069】前述した液晶性ディスコティック化合物T
E−8(8、m=4)(前記化合物例番号)182重量
部、エチレングリコール変性トリメチロールプロパント
リアクリレート(V#360;大阪有機化学工業(株)
製)18重量部、セルロースアセテートブチレート(C
AB551−0.2;イーストマンケミカル社製)4重
量部、光重合開始剤(イルガキュア−907;チバ・ガ
イギー社製)6重量部及び増感剤(カヤキュアーDET
X、日本化薬(株)製)2重量部を、343重量部のメ
チルエチルケトンに溶解して得られた液晶性ディスコテ
ィック化合物を含む塗布液を得た。
【0070】上記材料の化学構造を下記に示す。
【0071】
【化18】
【0072】前記で得られた配向膜を有する長尺状フィ
ルムを搬送させながら、その配向膜表面に、得られた液
晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を図5に示す
ワイヤバー塗布機を含む乾燥、加熱装置を用いて、塗
布、乾燥及び加熱下記のように行なった。得られた配向
膜が形成された長尺状透明フィルム54aを15m/分
(0.25m/秒)で搬送しながら、その配向膜表面
に、ワイヤーバー塗布機51により上記組成の液晶性デ
ィスコティック化合物の塗布液(粘度4mPa・s)を
塗布する。塗布された液晶性ディスコティック化合物の
塗布層を有する透明フィルム54b、整流板52に沿っ
て乾燥ゾーン56に搬送され、更に加熱ゾーン89に搬
送される。乾燥工程に於ては、整流板を過ぎた後の乾燥
ゾーン56の金網55aから塗布室給気口(5mm×4
50mm)53aからの風(金網55aでの風:搬送方
向に0.1m/秒の風速;25℃、50%RH)が導入
される。塗布室給気口53aからの風は、塗布室排気口
83bから排気されると共に、金網85aから多孔板5
8及び金網55bを介して排気孔57から排気される。
こうして塗布層を有する透明フィルムが塗布機から加熱
ゾーンまでの2mを搬送された(所要時間6秒)。
【0073】次いで、配向膜上に上記液晶性ディスコテ
ィック化合物を含む塗布液が塗布、乾燥されたフィルム
を、130℃の加熱ゾーンを2分間で通過させた。加熱
は、フィルムの上下(両側)に設置された二次元ノズル
の熱風吹き出し口59a、59bから風速7m/秒で1
30℃の熱風を吹く出すことにより行なった。熱風吹き
出し口59a、59bは、熱風を吹き出すと共に搬送さ
れる透明フィルムを支えるエアープレート方式タイプを
使用した。
【0074】続いて、この配向膜及び液晶層が塗布され
たフィルムを、連続して15m/分で搬送させながら、
液晶層の表面に紫外線ランプ12(図1)により紫外線
を照射した。即ち、紫外線照射は、紫外線照射装置(紫
外線ランプ:出力120W/cm、発光長1.6m)に
より、照度600mWの紫外線を1秒間照射し、液晶層
を架橋させ、長尺状光学補償シートを得た。
【0075】[実施例2]実施例1において、上記乾燥
を、塗布室給気口53aからの金網55aでの風として
搬送方向に0.25m/秒の風速の風を導入することに
よりに行なった以外は実施例1と同様にして長尺状光学
補償シートを得た。
【0076】[実施例3]実施例1において、上記乾燥
を、塗布室給気口53aからの金網55aでの風風とし
て搬送方向に0.35m/秒の風速の風を導入すること
により行なった以外は実施例1と同様にして長尺状光学
補償シートを得た。
【0077】[比較例1]実施例1において、上記乾燥
を、塗布室給気口53aからの金網55aでの風として
搬送方向に0.05m/秒の風速の風を導入することに
より行なった以外は実施例1と同様にして長尺状光学補
償シートを得た。
【0078】[比較例2]実施例1において、上記乾燥
を、塗布室給気口53aからの金網55aでの風として
搬送方向に0.40m/秒の風速の風を導入することに
より行なった以外は実施例1と同様にして長尺状光学補
償シートを得た。
【0079】[比較例3]実施例1において、上記乾燥
を、塗布室給気口53aからの金網55aでの風として
搬送方向に0.50m/秒の風速の風を導入することに
より行なった以外は実施例1と同様にして長尺状光学補
償シートを得た。
【0080】(光学補償シートの評価) 1)得られた光学補償シートの液晶層の、液晶分子の配
向の状態を偏光顕微鏡を用いて配向ムラの有無を観察し
た。 2)上記光学補償シート(スジの発生があた場合はその
部分を使用した)を、図7に示す液晶の異常光と常光の
屈折率の差と液晶セルのギャップサイズの積が510n
mでねじれ角が87゜のTN型液晶表示装置に装着し
た。図7の液晶表示装置のRF1及びRF2のように装
着し、得られた画像について、視認性(表示画像の乱れ
の有無等)を評価した。上記結果を表1に示す。
【0081】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 金網55a フィルム 液晶の配向ムラ 視認性 での風(m/s) 上での風(m/s) ──────────────────────────────────── 実施例1 0.15 −0.10 なし 表示ムラなし 実施例2 0.25 0 なし 表示ムラなし 実施例3 0.35 0.10 なし 表示ムラなし ──────────────────────────────────── 比較例1 0.05 −0.20 弱いムラあり 少し表示ムラあり 比較例2 0.40 0.15 弱いムラあり 少し表示ムラあり 比較例3 0.50 0.25 強いムラあり 大きい表示ムラあり ────────────────────────────────────
【0082】
【発明の効果】本発明の長尺状光学補償シートを製造す
る方法により得られる光学補償シートは、液晶層に液晶
の配向ムラがなく、これを液晶表示装置に装着した場
合、ディスコティック液晶層に由来する視野角の拡大が
得られるだけでなく画像ムラもほとんどないものとな
る。また実施例から明らかなように、画像ムラのない液
晶表示装置を与える光学補償シートを、上記製造方法に
より容易に得ることができることから、本発明の製造方
法により光学補償シートの大量生産を可能にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学補償シートの製造方法の全工程の
一例を示す概略図である。
【図2】本発明の光学補償シートの製造方法の全工程の
別の一例を示す概略図である。
【図3】本発明の製造方法に使用することができる配向
膜形成用樹脂層を形成する装置の一例を示した図であ
る。
【図4】図3の配向膜形成用樹脂層を形成する装置のエ
クストルージョンダイの詳細を示す図である。
【図5】本発明の製造方法に使用することができる液晶
性ディスコティック化合物の塗布液を塗布、乾燥及び加
熱する装置の一例を示す。
【図6】本発明により得られる光学補償シートの構成の
一例を示す斜視図である。
【図7】本発明により得られる光学補償シートが装着さ
れた液晶表示装置の構成の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a、1b 送出機 2 表面除塵機 3 塗布機 4a 長尺状の透明フィルム 4b 樹脂層が形成された透明フィルム 4c 配向膜が形成された透明フィルム 5a、5b フィルムロール 5 加熱乾燥ゾーン 8 ラビングローラ 6 ガイドローラ 7 除塵機 9 表面除塵機 10 塗布機 11 加熱ゾーン 12 紫外線(UV)ランプ 13 検査装置 14 保護フィルム 15 ラミネート機 31 塗布液槽 32 ポンプ 33 フィルター 34 透明フィルム 35a 減圧室 35 エクストルージョンダイ 36 バックアップローラ 37 搬送ゾーン 38 加熱乾燥ゾーン 39 送風機 41a マニホールド 41b スロット 41 エクストルージョンダイ 42 架台 43 減圧室 44 排液孔 45 排気孔 46 バックアップローラ 51 ワイヤーバー塗布機 52 整流板 53a 塗布室給気口 53b 塗布室排気口 54 液晶性ディスコティック化合物の塗布層を有する
透明フィルム 55a、85b 金網 56 乾燥ゾーン 58 多孔板 59 加熱ゾーン 59a,59b 熱風吹き出し口 TNC TN型液晶セル A、B 偏光板 PA、PB 偏光軸 RF1、RF2 光学補償シート BL バックライト R1、R2 光学補償シートのラビング方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 19/40 9279−4H C09K 19/40 G02F 1/1335 510 G02F 1/1335 510

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶性ディスコティック化合物を溶媒に
    溶解してなる塗布液を、搬送下にある配向膜を備えた長
    尺状透明樹脂フィルムの配向膜表面に連続的に塗布する
    工程、形成された塗布層の表面を気体層でシールしなが
    ら溶媒を抑制下に蒸発させる工程、そして、溶媒の大部
    分を蒸発させた塗布層を加熱することにより、ディスコ
    ティックネマティック相の液晶層とすることからなる長
    尺状光学補償シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記塗布層表面の気体層のシールを、塗
    布層の表面に沿って気体を塗布層の移動速度に対して−
    0.1〜0.1m/秒の相対速度となるように移動させ
    る請求項1に記載の長尺状光学補償シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記溶媒を抑制下に蒸発させる工程を、
    塗布層中の溶媒の含有量の減少速度が時間と比例関係に
    ある期間内に行なう請求項1に記載の長尺状光学補償シ
    ートの製造方法。
  4. 【請求項4】 該液晶性ディスコティック化合物の塗布
    液が、ディスコティック化合物を15〜50重量%含有
    している請求項1に記載の長尺状光学補償シートの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 該塗布層の加熱を、該透明樹脂フィルム
    の液晶層を持たない側に、熱風または遠赤外線を付与す
    ることにより、あるいは加熱ローラを接触させることに
    より行なう請求項1に記載の長尺状光学補償シートの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 該塗布層を乾燥後の加熱を、該透明樹脂
    フィルムの両面に、熱風または遠赤外線を付与すること
    により行なう請求項1に記載の長尺状光学補償シートの
    製造方法。
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