JPH08160429A - ラビング方法、ラビング装置、光学補償シートの製造方法 - Google Patents

ラビング方法、ラビング装置、光学補償シートの製造方法

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JPH08160429A
JPH08160429A JP29992794A JP29992794A JPH08160429A JP H08160429 A JPH08160429 A JP H08160429A JP 29992794 A JP29992794 A JP 29992794A JP 29992794 A JP29992794 A JP 29992794A JP H08160429 A JPH08160429 A JP H08160429A
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roll
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film
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Hidetomo Ito
秀知 伊藤
Jun Sasaki
純 佐々木
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺フイルムの液晶配向膜を均一にラビング
する。 【構成】 長尺のフイルム基板10表面に形成された液
晶配向膜に配向処理を施すラビング方法において、ラビ
ングロール8を該フイルム基板10の連続搬送工程内の
搬送ベルト上に配置し、回転する該ラビングロール8を
該搬送用ベルト9でバックアップ支持することによっ
て、該フイルム基板を搬送しながら連続して該フイルム
基板上の配向膜表面にラビング処理するラビング方法、
その装置、その方法で作成する光学補償シートの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子に係わり、
液晶分子を均一に配向させることができる液晶配向膜の
ラビング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶セルにおける液晶分子の配向処理方
法には、基板の表面に配向膜を形成し、この配向膜の表
面をラビングロールによって一方向にラビングする方法
が知られている(特開平6−110059号)。ところ
で、基板としてフイルム基板を用いる場合、各液晶セル
に対応する定尺なフイルム基板ごとにラビング処理を施
すと非能率的であるので、長尺なフイルム基板を用いて
ロール・ツー・ロールによる連続処理でラビングを行っ
ている。
【0003】図2は従来のこのような配向処理で用いら
れている配向処理装置の一部を示したものである。この
配向処理装置は、付随の長尺フイルム基板4の搬送装置
1とラビングロール2とそれに対向して配置されたバッ
クアップロール3からなる。この配向処理装置では、長
尺なフイルム基板4が搬送装置によって矢印Aの方向に
搬送されるようになっている。フイルム基板4の上面に
は、図示していないが、ポリイミド等からなる配向膜が
形成されている。ラビングロール2はロール本体の外周
面に植毛布からなるラビング布が巻き付けられたものか
らなっている。またラビングロール2は、ラビング角度
設定のため軸方向中心部を中心にして水平方向に回転自
在とされている。この方法ではまず、フイルム基板4上
方で待機させているラビングロール2とフイルム基板4
下方で待機させているバックアップロール3を共に軸方
向中心部を中心にして水平方向に回転させ、ラビング角
を設定する。次に、ラビングロール2を下降させフイル
ム基板4の上面に接触させるとともにバックアップロー
ル3を上昇させフイルム基板4の下面に接触させる。次
に、付随の搬送装置1によってフイルム基板4を矢印A
の方向に搬送する。また、ラビングロール2をフイルム
基板4の搬送方向とは逆の方向つまり矢印B方向に回転
させるとともに、バックアップロール3をフイルム基板
4の搬送方向と同方向つまり矢印C方向にフイルム基板
4の搬送速度と同期させて回転させる。すると、ラビン
グロール2とバックアップロール3との間を連続的に搬
送されるフイルム基板4上の配向膜の表面がラビングロ
ール2によって連続的にラビングされる。
【0004】しかしながら、従来のこのような配向処理
方法では、ラビングロール2とバックアップロール3で
フイルム基板4を夾みながらラビング処理を行なってい
る。このため、ラビングロール2とバックアップロール
3の軸が平行でないと、ラビングロール2のフイルム基
板4との接触面の圧力が不均一となり、ラビング処理が
不均一となるため、ラビングロール2とバックアップロ
ール3の軸平行度に高い精度が要求されるという問題が
あった。
【0005】また一般的には最終的な液晶画面の縦、横
に対して斜めの方向に配向している液晶が用いられる場
合も多い。そこで、ラビング処理後の長尺フイルム基板
を定尺液晶画面用寸法へ裁断する際の歩留まりを良く
し、生産性の向上を図ることを目的として、長尺のフイ
ルム基板長手方向に対し、ラビング方向が斜めになるよ
うにラビングロールを設置する場合がある。図2におい
ても、この目的のために、ラビングロール2は、ラビン
グ角度設定のため軸方向中心部を中心にして水平方向に
回転自在とされているが、ラビングロール2とバックア
ップロール3でフイルム基板4を挟みながらラビング処
理を行なっている。このため、フイルム基板搬送方向A
とラビング方向Dが平行でない場合、つまりラビングロ
ール2とバックアップロール3の回転軸がフイルム搬送
方向と直角でない場合、搬送されているラビング部のフ
イルム基板4はラビングロール2とバックアップロール
3との挟み込みにより、ロール回転軸に直角な方向に力
を受ける。この力によりフイルム基板4は幅方向に移動
してしまい、ラビング方向が不均一になったり、ラビン
グロール2とバックアップロール3の挟み込みの部分で
フイルム基板4にしわが発生するといった問題があっ
た。
【0006】また、長時間ラビング処理を行うと、ラビ
ング布は劣化するため、一定期間毎にラビングロール3
の交換、もしくはラビング布の張り替え作業が必要とな
る。従来の方法だとラビングロールは1セットしかない
ため、この作業の度にラビング処理を中断しなければな
らず、非能率的であるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
平行精度を要求されることなく均一なラビング処理を施
すことができ、また長時間安定したフイルム基板搬送、
およびラビング方向を維持することができる配向処理方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明のラビング処理方法は、長尺のフイルム基板表
面に形成された液晶配向膜に配向処理を施すラビング方
法において、ラビングロールを該フイルム基板の連続搬
送工程内の搬送ベルト上に配置し、回転する該ラビング
ロールを該搬送用ベルトでバックアップ支持することに
よって、該フイルム基板を搬送しながら連続して該フイ
ルム基板上の配向膜表面にラビング処理を施すことを特
徴とする。
【0009】また、好ましくは本発明のラビング処理方
法は、上記ラビング方法において、フイルム基板の搬送
方向に対し、回転軸を傾けてラビングロールを配置する
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明のラビング装置は、搬送用ベ
ルトでバックアップ支持されているラビングロールの他
に、装置内に搬送用ベルトで支持されていないラビング
ロールを備えていることを特徴とする。
【0011】また、好ましくは本発明のラビング処理方
法は、ロール自身の真円度、円筒度、振れ(偏芯)がい
ずれも30μm以下であるラビングロールを備えている
ことを特徴とする。
【0012】配向膜の代表的なものとしてポリイミド膜
がある。これはポリアミック酸(例えば、日産化学
(株)製SE−7210)を支持体面に塗布し100℃
から300℃で焼成後ラビングすることにより、ネマテ
ィック液晶やディスコティック液晶を配向させることが
できる。また、アルキル鎖変性系ポバール(例えば、ク
ラレ(株)製MP203、同R1130など)の塗膜な
らば焼成は必要なく、ラビングするだけで該配向能が付
与できる。その他、ポリビニルブチラール、ポリメチル
メタクリレート、など疎水性表面を形成する有機高分子
膜ならば大抵のものがその表面をラビングすることによ
り液晶配向能を付与できる。また、無機物斜方蒸着膜と
しては代表的なものにSiO斜方蒸着膜がある。これ
は、真空槽内においてベースフィルム面に斜め方向から
SiO蒸発粒子を当て、約20〜200nm厚の斜め蒸
着膜を形成させて配向膜とするものである。この蒸着膜
によって液晶が配向をすると該液晶層の光軸は、SiO
蒸着粒子が飛んできた軌跡を含み該ベースフィルム面に
垂直な平面上の特定の方向を向く。
【0013】このようにして得られたラビング処理され
たフィルムは液晶セルあるいは液晶表示板の視野角補償
用光学異方性フィルムに用いられる。本発明が利用でき
る光学異方性フィルムには例えば、透明フィルム上に配
向膜を形成した後、本発明の装置でラビングを行い、そ
の上に本発明の円盤状化合物、例えば下記に列挙するデ
ィスコティック液晶、および他の低分子化合物やポリマ
−との反応により、もはや液晶性を示さなくなったディ
スコティック液晶の反応生成物等のように、分子自身が
光学的に負の一軸性を有する化合物全般を意味する。
【0014】ディスコティック液晶として代表的なもの
は例えば、C.Destradeらの研究報告、Mo
l.Cryst.Liq.Cryst.71巻、111
頁(1981年)に記載されている、ベンゼン誘導体、
トリフェニレン誘導体、トルキセン誘導体、フタロシア
ニン誘導体や、B.Kohneらの研究報告、Ange
w.Chem.96巻、70頁(1984年)に記載さ
れたシクロヘキサン誘導体及びJ.M.Lehnらの研
究報告、J.Chem.Soc.Chem.Commu
n.,1794頁(1985年)、J.Zhangらの
研究報告、J.Am.Chem.Soc.116巻、2
655頁(1994年)に記載されているアザクラウン
系やフェニルアセチレン系マクロサイクルが挙げられ
る。このほか下記に列挙する様なものであるが、分子自
身が負の一軸光学異方性を持ち且つ斜め配向膜により基
盤面に対して斜めに光軸が配向するもので有れば、特に
下記物質に限定されるものではない。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】本発明における負の一軸性とは、光学異方
性を有するシートの3軸方向屈折率を、その値が小さい
順にn1、n2、n3 としたとき、n1<n2=n3の関係
を有するものである。従って光学軸方向の屈折率が最も
小さいという特性を有するものである。ただし、n2と
n3の値は厳密に等しい必要はなく、ほぼ等しければ十
分である。
【0020】本発明の透明フィルムは光透過率が良好で
あることが好ましい。具体的には、光の透過率が80%
以上、更には90%以上であることが好ましい。従っ
て、ゼオネックス(日本ゼオン)、ARTON(日本合
成ゴム)、フジタック(富士フィルム)などの商品名で
売られている固有複屈折値が小さい素材から形成された
支持体が好ましい。しかし、ポリカーボネート、ポリア
クリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等の
固有複屈折値が大きな素材であっても、製膜時に分子配
向を制御することによって光学的に等方的な支持体を形
成することも可能であり、それらも好適に利用される。
具体的には、支持体の面配向主屈折率をNx,Ny、厚
み方向の主屈折率をNz、厚みをdとした時に、下式
(2)で表せる面配向性Re値の範囲が、20nm乃至
300nm,更に好ましくは30nm乃至150nmで
ある。この面配向の条件を満たすことにより、視角特性
の改善に著しい効果をもたらす。
【0021】式(1) Re=((Nx+Ny)/2−Nz)×d
【0022】本発明の光学補償シートを作成する場合
は、その製造工程において均一な斜め配向を得るための
工程を必要とする。具体的には配向膜を塗布した長尺の
フィルムを均一にラビングする工程、ディスコティック
液晶を塗布する工程、ディスコティック液晶形成温度ま
で昇温する工程が、架橋型分子の場合はUV光照射等架
橋処理を施し、冷却する工程などである。これにより該
液晶は均一な斜め配向をし、その配向を崩さずに常温で
固体になる。本発明に用いるディスコティック液晶のデ
ィスコティック液晶相をとる温度としては、好ましくは
90℃以上300℃以下、特に好ましくは90℃以上1
50℃以下である。
【0023】基板上に塗設されたディスコティック液晶
を斜めに配向させる上記以外の方法として、配向膜以外
の方法としては磁場配向や電場配向がある。この方法に
おいてはディスコティック液晶を基板に塗設後、所望の
角度に磁場、あるいは電場をかけるゾーンが必要である
がそのゾーン自体をディスコティック液晶が形成される
温度に調整しておく必要がある。
【0024】図1(A)、(B)は本発明の実施例を示
す概要図である。この配向処理方法は、付随の長尺なフ
イルム基板10の搬送装置11と外径60〜100mm
のラビングロール8と基板の搬送用を兼ねるバックアッ
プ用ベルト9およびベルト9の支持ロール5、6、7の
構成からなる。ここでベルト9の支持ロール5、6はラ
ビングロール8からそれぞれ等距離の位置に配置されて
いる。また本実施例ではもう一つの支持ロール7を備え
ているが、複数本配置してもよい。この配向処理装置で
は、長尺なフイルム基板10が搬送装置11によって、
一定張力の状態で1〜100m/minの搬送速度で矢
印Eの方向に搬送されるようになっている。フイルム基
板10の上面には、図示していないが、ポリイミド等か
らなる配向膜が形成されている。ラビングロール8はロ
ール本体の外周面にベルベットのラビング布が巻き付け
られたものからなっている。またラビングロール8は、
ラビング角度設定のため軸方向中心部を中心にして水平
方向に回転自在とされ、また上下自在とされている。こ
の方法ではまず、フイルム基板10上方で待機させてい
たラビングロール8を軸方向中心部を中心にして水平方
向に回転させ、図中αで示すラビング角を設定する。α
は0〜45°の適切な角度を選ぶ。次に、ラビングロー
ル8を所定の位置まで下降させ、ラビングロール8にフ
イルム基板10の配向膜面をラップさせる。この時、フ
イルム基板10はベルト9により、バックアップ支持さ
れる。このラップ角はラビングロール8前後のベルト支
持ロール5、6の間隔等の条件により0〜360°の間
の適当な角度を選ぶことができるが、フイルム基板の安
定な搬送を考えると2〜60°が好ましい。次に、付随
の搬送装置11によって一定張力、一定速度条件でフイ
ルム基板10を矢印Eの方向に搬送する。同時に、この
搬送速度に同期させてベルト9を支持ロール5、6、7
のいずれかで搬送する。また、ラビングロール8をフイ
ルム基板10の搬送方向とは逆の方向つまり矢印F方向
に100〜800m/minの一定の回転周速度で回転
させる。すると、連続的に搬送されるフイルム基板10
上の配向膜の表面がラビングロール8によって連続的に
ラビングされる。しかし、長時間連続してラビング処理
を続けるとラビング布が劣化してくる。そのため、本発
明ではラビング装置内にもう1セットのラビングロール
を備え、第一のラビングロールのラビング布が劣化する
と、第二のラビングロールに連続的に切り替えれるよう
にしたものも用いた。まず、第一のラビングロールでラ
ビング処理を開始し、第一のラビングロールのラビング
布が劣化した時点で、第二のラビングロールに連続的に
切り替える。この切り替えの後は、第一のラビングロー
ルは予備となるが、第二のラビングロールのラビング布
が劣化するまでの間に、この第一のラビングロールを他
の新しいラビングロールに交換する。そして、第二のラ
ビングロールが劣化したら、再度第一のラビングロール
に連続して切り替える。この繰り返しにより、長時間連
続してラビング処理を続けることができた。なお、予備
のラビングロールは1セットに限定するものではなく、
2セット以上の予備でも上記の連続ラビングは当然可能
である。また、ラビングロール自身は真円度、円筒度、
振れ(偏芯)が悪いと、回転中フイルム基板への押圧が
変動しラビングムラが生じるため、いずれの値も30μ
m以下のものを用いるが、10μm以下のものが望まし
い。
【0025】このように、この配向処理方法では、フイ
ルム基板10をラビングロール8にラップさせ、ベルト
9によりバックアップ支持しながらラビングする。この
ため、ベルト9の張力およびラビングロール8の設定位
置等によりラップ角を一度設定すると、フイルム基板1
0の搬送張力を一定に保つだけで、ラビング時のフイル
ム基板10とラビングロール8の接触状態を一定にする
ことができ、均一な連続ラビング処理が達成できる。従
って、従来のような、ラビングロールおよびバックアッ
プロールの設定に際し、高い平行精度を要求されること
なく、またフイルム基板10に幅方向の力を受けること
なく、安定して均一なラビング処理ができる。また、ラ
ビングロールが劣化しても、連続的に新しいものと交換
することで、長時間連続してラビング処理を行うことが
できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。 実施例1 トリアセチルセルロースの127μm厚フィルム(フィ
ルム面内の直交する二方向の屈折率をnx、ny、厚み
方向の屈折率をnz、厚みd=127μmとした場合 (nx−ny)×d=20(nm) {(nx−ny)/2−nz}×d=95(nm) を支持体とし、その上に配向膜としてアルキル変性ポバ
ール(クラレ(株)製MP203)を2μm厚となるよ
うに塗布した。これを本発明の図1のラビング方法でラ
ビング処理を行った。実施例1としては、ゴム製のベル
トを用い、ラビングロール外径80mm、ベルト支持ロ
ール外径60mm、フイルム基板搬送速度100m/m
in、ラビングロール回転周速度250m/min、フ
イルム基板搬送張力1kgf/cm基板巾、ラップ角5
°、ラビングロール傾き角α=0°の条件でラビング処
理を行った。ラビングロールは真円度が8μm、円筒度
が10μm、振れ(偏芯)が10μmのものを用いた。
そして、このラビング処理を施したフイルム配向膜上に
下記処方の塗布液をバーコーターで乾燥膜2μm厚さに
塗布する。 CAB531・・・・・・・・12部 TE−8(m=4)・・・100部 SR306・・・・・・・・・10部 イルガキュア907・・・・・・2部 メチルエチルケトン・・・・400部 ここで、CAB531はイーストマンケミカル社のセル
ロースアセテートブチレート、TE−8は前記のディ
スコティック液晶、SR306はソマール(株)のトリ
プロピイレングリコールジアクリレート、イルガキュア
907は日本チバガイギー(株)の光重合開始剤であ
る。この塗布フィルムを140℃の加熱ゾーンを通過さ
せ加熱状態で2分処理しその後UV光照射を行い、架橋
させて、1μ厚のディスコティック液晶を含む層を有し
た光学補償シートサンプルを得た。
【0027】実施例2 ラビングロールの傾き角α=45°以外は実施例1と同
一条件で、ディスコティック液晶を含む層を有した光学
シートサンプルを得た。
【0028】実施例1および2で作成したフィルムを1
45℃に設定された恒温槽に5分間入れた後に、10〜
20℃に設定された金属表面に接触させて急冷する事に
よりディスコティック液晶層を配向させ、光学異方性を
有する光学補償フィルムを作成した。このようにして作
成したフィルム表面の液晶の配向の乱れを偏光顕微鏡で
観察した。
【0029】さらに、これらのフィルムをTN型液晶セ
ル(液晶の異常光と常光の屈折率の差と液晶セルのギャ
ップサイズの積が510nmでねじれ角が87゜)に図
3のように装着し、実際の画像による視認性評価を実施
した。
【0030】比較例 本発明の装置の代わりに図2の従来の装置でラビングし
た他は上記と同様にして作った光学補償フィルムの表面
の液晶の配向の乱れを偏光顕微鏡で観察した。更にこの
フィルムを図3と同じTN型液晶セルへ同じ構成で装着
し視認性評価(表示画像の乱れ)を観察した。
【0031】表1には偏光顕微鏡観察の結果とこれらフ
ィルムを用いて作成した液晶表板の視認性結果を示し
た。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フイルム基板をラビングロールにラップさせ、ベル
トでバックアップ支持しながら、連続的にラビング処理
しているので、ラビングロールおよびバックアップロー
ルの高い平行精度を要求されることなく均一なラビング
処理を施すことができ、画像表示むらのない液晶表示板
が得られることがわかった。また一般的には最終的な液
晶画面の縦、横に対して斜めの方向に配向している液晶
が用いられる場合も多いが、この方法によれば、長尺な
フイルム基板長手方向とラビング方向が平行でない場合
でも安定して均一な配向処理が行える。従って、長尺フ
イルム基板を定尺液晶画面用寸法へ裁断する場合の歩留
まりが良く、生産性の向上を図ることができることがわ
かった。さらに、複数のラビングロールを連続切り替え
可能とすることで、ラビング布の劣化に際しても、長時
間連続してラビング処理を行うことができることがわか
った。また、ラビング装置内に予備のラビングロールを
備え、第一のラビングロールのラビング布が劣化した時
点で、第二のラビングロールに連続的に切り替えること
により、長時間連続して安定したラビング処理が行える
ことがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第一の実施例における配向処
理装置の平面図、(B)はその正面図を示す。
【図2】(A)は従来の配向処理装置の平面図、(B)
はその正面図を示す。
【図3】TN型液晶表示板の構成を示す。
【符号の説明】
1:長尺フイルム基板搬送装置 2:ラビングロール 3:バックアップロール 4:長尺フイルム基板 5:ベルト支持ロール 6:ベルト支持ロール 7:ベルト支持ロール 8:ラビングロール 9:ベルト 10:長尺フイルム基板 11:長尺基板搬送装置 TNC:TN型液晶セル A、B:偏光板 PA、PB:偏光軸 RF1、RF2:光学補償フィルム BL:バックライト R1、R2:光学補償フィルムのラビング方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のフイルム基板表面に形成された液
    晶配向膜に配向処理を施すラビング方法において、ラビ
    ングロールを該フイルム基板の連続搬送工程内の搬送ベ
    ルト上に配置し、回転する該ラビングロールを該搬送用
    ベルトでバックアップ支持することによって、該フイル
    ム基板を搬送しながら連続して該フイルム基板上の配向
    膜表面にラビング処理を施すことを特徴とする液晶配向
    膜のラビング方法。
  2. 【請求項2】 フイルム基板の搬送方向に対し、回転軸
    を傾けてラビングロールを配置することを特徴とする請
    求項1記載の液晶配向膜のラビング方法。
  3. 【請求項3】 ロール自身の真円度、円筒度、振れがい
    ずれも30μm以下であるラビングロールを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶配向膜のラビング
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の搬送用ベルトでバックア
    ップ支持されているラビングロールの他に、搬送ベルト
    でバックアップ支持されていないラビングロールを備え
    ていることを特徴とする液晶配向膜のラビング装置。
  5. 【請求項5】 透明支持体上に配向膜材料を塗設、ラビ
    ング処理をした後、少なくとも一種の円盤状化合物を含
    む層を形成する光学補償シートの製造方法において、該
    ラビング処理が請求項1記載の方法であることを特徴と
    する光学補償シートの製造方法。
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Cited By (8)

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