JP2002207125A - 光学補償シート及び液晶表示装置 - Google Patents
光学補償シート及び液晶表示装置Info
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- JP2002207125A JP2002207125A JP2001078474A JP2001078474A JP2002207125A JP 2002207125 A JP2002207125 A JP 2002207125A JP 2001078474 A JP2001078474 A JP 2001078474A JP 2001078474 A JP2001078474 A JP 2001078474A JP 2002207125 A JP2002207125 A JP 2002207125A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 視野角特性、斜め方向から見た場合の画面の
着色、明暗の反転現象を、1枚のみで簡便に改善できる
光学補償シートを提供し、且つ、視野角が改善される液
晶表示装置を提供する。 【解決手段】 光学補償シートの一方の面から該2層を
見たときに、一方の層は、該液晶性化合物の光軸と該光
学補償シート面とのなす角度が該光学補償シートの厚さ
方向に対して連続的または段階的に増加し、他方の層
は、該角度が連続的または段階的に減少し、且つ、該2
層の液晶性化合物の面内における配向方向が互いに80
〜100度の角度で交差することを特徴とする光学補償
シート。
着色、明暗の反転現象を、1枚のみで簡便に改善できる
光学補償シートを提供し、且つ、視野角が改善される液
晶表示装置を提供する。 【解決手段】 光学補償シートの一方の面から該2層を
見たときに、一方の層は、該液晶性化合物の光軸と該光
学補償シート面とのなす角度が該光学補償シートの厚さ
方向に対して連続的または段階的に増加し、他方の層
は、該角度が連続的または段階的に減少し、且つ、該2
層の液晶性化合物の面内における配向方向が互いに80
〜100度の角度で交差することを特徴とする光学補償
シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学補償シート及
び液晶表示装置に関する。
び液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置の視野角拡大のため
に用いられる光学補償シートとしては、下記のような3
種の構成が試みられており、各々、有効な方法として提
案されている。
に用いられる光学補償シートとしては、下記のような3
種の構成が試みられており、各々、有効な方法として提
案されている。
【0003】(1)負の1軸性を有する化合物であるデ
ィスコティック液晶性化合物を支持体上に担持させる方
法 (2)正の光学異方性を有するネマティック型高分子液
晶性化合物を深さ方向に液晶分子のプレチルト角が変化
するハイブリッド配向をさせたものを支持体上に担持さ
せる方法 (3)正の光学異方性を有するネマティック型液晶性化
合物を支持体上に2層構成にして各々の層の配向方向を
略90度とすることにより擬似的に負の1軸性類似の光
学特性を付与させる方法 上記記載の構成の各々が、下記のような問題点を有して
いる。
ィスコティック液晶性化合物を支持体上に担持させる方
法 (2)正の光学異方性を有するネマティック型高分子液
晶性化合物を深さ方向に液晶分子のプレチルト角が変化
するハイブリッド配向をさせたものを支持体上に担持さ
せる方法 (3)正の光学異方性を有するネマティック型液晶性化
合物を支持体上に2層構成にして各々の層の配向方向を
略90度とすることにより擬似的に負の1軸性類似の光
学特性を付与させる方法 上記記載の構成の各々が、下記のような問題点を有して
いる。
【0004】上記(1)に記載の方法では、TNモード
の液晶パネルに適用する場合に斜め方向から見た場合の
画面が黄色く着色するというディスコティック液晶性化
合物特有の欠点が発現する。
の液晶パネルに適用する場合に斜め方向から見た場合の
画面が黄色く着色するというディスコティック液晶性化
合物特有の欠点が発現する。
【0005】上記(2)に記載の方法では、液晶発現温
度が高く、TAC(セルローストリアセテート)のよう
な等方性の透明支持体上で液晶の配向を固定出来ず、必
ず、一度別の支持体上で配向固定後、TACのような支
持体に転写する必要があり、工程が煩雑化、且つ、極め
て生産性が低下してしまう。
度が高く、TAC(セルローストリアセテート)のよう
な等方性の透明支持体上で液晶の配向を固定出来ず、必
ず、一度別の支持体上で配向固定後、TACのような支
持体に転写する必要があり、工程が煩雑化、且つ、極め
て生産性が低下してしまう。
【0006】上記(3)に記載の方法の一例として、例
えば、特開平8−15681号には、棒状の正の1軸性
低分子液晶性化合物を用いた光学異方層として、配向能
を有する配向性層を介して配向させた棒状の正の1軸性
低分子液晶性化合物からなる層を形成し、固定化して、
この層のさらに上に再度配向能をもつ配向性層を介して
再び配向させた棒状の正の1軸性低分子液晶性化合物か
らなる層を形成し固定化する4層構成の光学異方層が開
示されている。この場合、2つの液晶層の平面内に投影
される配向方向を例えば90度ずらして与えることによ
り擬似的に円盤状に近い特性を与えることが可能とな
る。
えば、特開平8−15681号には、棒状の正の1軸性
低分子液晶性化合物を用いた光学異方層として、配向能
を有する配向性層を介して配向させた棒状の正の1軸性
低分子液晶性化合物からなる層を形成し、固定化して、
この層のさらに上に再度配向能をもつ配向性層を介して
再び配向させた棒状の正の1軸性低分子液晶性化合物か
らなる層を形成し固定化する4層構成の光学異方層が開
示されている。この場合、2つの液晶層の平面内に投影
される配向方向を例えば90度ずらして与えることによ
り擬似的に円盤状に近い特性を与えることが可能とな
る。
【0007】よって、上記(3)に記載の方法は、ディ
スコティック液晶性化合物の場合と異なり着色の問題が
ないので、発色再現性が重視される液晶TV(テレビ)
などの用途においては極めて有利な特徴を有している。
スコティック液晶性化合物の場合と異なり着色の問題が
ないので、発色再現性が重視される液晶TV(テレビ)
などの用途においては極めて有利な特徴を有している。
【0008】しかしながら、この方法は、ディスコティ
ック液晶性化合物において1層で達成していたものをあ
えて2層の液晶層で達成するものであり、いかにも効率
が悪い。
ック液晶性化合物において1層で達成していたものをあ
えて2層の液晶層で達成するものであり、いかにも効率
が悪い。
【0009】しかしながら、これらの方法はいずれもよ
り根本的な、共通する問題点を有している。すなわち、
これらの方式によれば、光学補償能を得るためには必ず
液晶パネルの各々、両面に配置しなければならないと言
う点である。このことは、簡便とされる光学補償フィル
ムによる視野角改善の方式においても非常にコスト高と
なっていることを意味する。これらの方式では、一枚の
みをもちいるときには必ず左右の対称性がくずれて視野
角特性が非対称になる。また、配置する際に例えばラビ
ング軸を45度回転させてずらしても対称性が改善され
る場合があっても視野角特性は改善しない。このよう
に、1枚の光学補償シートで2枚の場合と同等またはそ
れ以上に視野角特性を改善する方法は未だ存在しなかっ
た。
り根本的な、共通する問題点を有している。すなわち、
これらの方式によれば、光学補償能を得るためには必ず
液晶パネルの各々、両面に配置しなければならないと言
う点である。このことは、簡便とされる光学補償フィル
ムによる視野角改善の方式においても非常にコスト高と
なっていることを意味する。これらの方式では、一枚の
みをもちいるときには必ず左右の対称性がくずれて視野
角特性が非対称になる。また、配置する際に例えばラビ
ング軸を45度回転させてずらしても対称性が改善され
る場合があっても視野角特性は改善しない。このよう
に、1枚の光学補償シートで2枚の場合と同等またはそ
れ以上に視野角特性を改善する方法は未だ存在しなかっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、TN
−TFTなどのTN型LCDの視野角特性、すなわち、
斜め方向から見た場合の画面の着色、明暗の反転現象を
簡便に改善できる光学補償シートを提供し、且つ、それ
を用いて簡単な構成で著しく視野角が改善される液晶表
示装置を提供することである。
−TFTなどのTN型LCDの視野角特性、すなわち、
斜め方向から見た場合の画面の着色、明暗の反転現象を
簡便に改善できる光学補償シートを提供し、且つ、それ
を用いて簡単な構成で著しく視野角が改善される液晶表
示装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の項目1〜
47によって達成された。
47によって達成された。
【0012】1.光学的に正の一軸性の液晶性化合物を
配向させて形成された少なくとも2層の光学異方層を有
する光学補償シートにおいて、該光学補償シートの一方
の面から該2層を見たときに、一方の層は、該液晶性化
合物の光軸と該光学補償シート面とのなす角度が該光学
補償シートの厚さ方向に対して連続的または段階的に増
加するように配向させた層であり、他方の層は、該角度
が連続的または段階的に減少するように配向させた層で
あり、且つ、該2層の液晶性化合物の面内における配向
方向が互いに80〜100度の角度で交差するように配
置したことを特徴とする光学補償シート。
配向させて形成された少なくとも2層の光学異方層を有
する光学補償シートにおいて、該光学補償シートの一方
の面から該2層を見たときに、一方の層は、該液晶性化
合物の光軸と該光学補償シート面とのなす角度が該光学
補償シートの厚さ方向に対して連続的または段階的に増
加するように配向させた層であり、他方の層は、該角度
が連続的または段階的に減少するように配向させた層で
あり、且つ、該2層の液晶性化合物の面内における配向
方向が互いに80〜100度の角度で交差するように配
置したことを特徴とする光学補償シート。
【0013】2.少なくとも2層の光学異方層が液晶セ
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする前
記1に記載の光学補償シート。
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする前
記1に記載の光学補償シート。
【0014】3.光学的に二軸性の液晶性化合物を配向
させて形成された少なくとも2層の光学異方層を有する
光学補償シートにおいて、該光学補償シートの一方の面
から該2層を見たときに、一方の層はその液晶分子の最
も屈折率が大きい方向とシート面とのなす角度がシート
の厚さ方向に対して連続的または段階的に増加するよう
に配向させた層であり、他方の層は前記角度が連続的ま
たは段階的に減少するように配向させた層であり、該2
層の液晶性化合物の面内における配向方向が互いに80
〜100度の角度で交差するように配置したことを特徴
とする光学補償シート。
させて形成された少なくとも2層の光学異方層を有する
光学補償シートにおいて、該光学補償シートの一方の面
から該2層を見たときに、一方の層はその液晶分子の最
も屈折率が大きい方向とシート面とのなす角度がシート
の厚さ方向に対して連続的または段階的に増加するよう
に配向させた層であり、他方の層は前記角度が連続的ま
たは段階的に減少するように配向させた層であり、該2
層の液晶性化合物の面内における配向方向が互いに80
〜100度の角度で交差するように配置したことを特徴
とする光学補償シート。
【0015】4.少なくとも2層の光学異方層が液晶セ
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする前
記3に記載の光学補償シート。
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする前
記3に記載の光学補償シート。
【0016】5.光学的に負の一軸性の液晶性化合物を
配向させて形成された少なくとも2層の光学異方層を有
する光学補償シートにおいて、シートの一方の面から該
2層を見たときに、一方の層はその液晶分子の光軸とシ
ート面とのなす角度がシートの厚さ方向に対して連続的
または段階的に増加するように配向させた層であり、他
方の層は前記角度が連続的または段階的に減少するよう
に配向させた層であり、該2層の液晶性化合物の面内に
おける配向方向が互いに80〜100度の角度で交差す
るように配置したことを特徴とする光学補償シート。
配向させて形成された少なくとも2層の光学異方層を有
する光学補償シートにおいて、シートの一方の面から該
2層を見たときに、一方の層はその液晶分子の光軸とシ
ート面とのなす角度がシートの厚さ方向に対して連続的
または段階的に増加するように配向させた層であり、他
方の層は前記角度が連続的または段階的に減少するよう
に配向させた層であり、該2層の液晶性化合物の面内に
おける配向方向が互いに80〜100度の角度で交差す
るように配置したことを特徴とする光学補償シート。
【0017】6.少なくとも2層の光学異方層が液晶セ
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする前
記5に記載の光学補償シート。
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする前
記5に記載の光学補償シート。
【0018】7.液晶性化合物を配向させて形成された
少なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シートに
おいて、シートの一方の面から該2層を見たときに、一
方の層は光学的に正の一軸性の液晶性化合物を配向させ
た層であり、その液晶分子の光軸とシート面とのなす角
度がシートの厚さ方向に対して連続的または段階的に増
加するように配向させた層であり、他方の層は光学的に
二軸性の液晶性化合物を配向させた層であり、その液晶
分子の最も屈折率が大きい方向とシート面とのなす角度
が連続的または段階的に減少するように配向させた層で
あり、該2層の液晶性化合物の面内における配向方向が
互いに80〜100度の角度で交差するように配置した
ことを特徴とする光学補償シート。
少なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シートに
おいて、シートの一方の面から該2層を見たときに、一
方の層は光学的に正の一軸性の液晶性化合物を配向させ
た層であり、その液晶分子の光軸とシート面とのなす角
度がシートの厚さ方向に対して連続的または段階的に増
加するように配向させた層であり、他方の層は光学的に
二軸性の液晶性化合物を配向させた層であり、その液晶
分子の最も屈折率が大きい方向とシート面とのなす角度
が連続的または段階的に減少するように配向させた層で
あり、該2層の液晶性化合物の面内における配向方向が
互いに80〜100度の角度で交差するように配置した
ことを特徴とする光学補償シート。
【0019】8.少なくとも2層の光学異方層が液晶セ
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする前
記7に記載の光学補償シート。
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする前
記7に記載の光学補償シート。
【0020】9.液晶性化合物を配向させて形成された
少なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シートに
おいて、該光学補償シートの一方の面から該2層を見た
ときに、一方の層は光学的に正の一軸性の液晶性化合物
Aを配向させ、該液晶性化合物A分子の光軸と該光学補
償シート面とのなす角度Aが該光学補償シートの厚さ方
向に対して連続的または段階的に、減少または増加する
ように配向させた層であり、他方の層は光学的に二軸性
の液晶性化合物Bを配向させ、該液晶性化合物B分子の
最も屈折率が大きい方向と該光学補償シート面とのなす
角度Bが該光学補償シートの厚さ方向に対して連続的ま
たは段階的に、増加または減少するように配向させた層
であり(但し、光学補償シートの一方の面より観察した
時に、該角度Aと該角度Bは両方、同時に増加すること
はなく、両方、同時に減少することはない)、且つ、該
2層の該液晶性化合物A、Bの面内における配向方向が
互いに80〜100度の角度で交差するように配置した
ことを特徴とする光学補償シート。
少なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シートに
おいて、該光学補償シートの一方の面から該2層を見た
ときに、一方の層は光学的に正の一軸性の液晶性化合物
Aを配向させ、該液晶性化合物A分子の光軸と該光学補
償シート面とのなす角度Aが該光学補償シートの厚さ方
向に対して連続的または段階的に、減少または増加する
ように配向させた層であり、他方の層は光学的に二軸性
の液晶性化合物Bを配向させ、該液晶性化合物B分子の
最も屈折率が大きい方向と該光学補償シート面とのなす
角度Bが該光学補償シートの厚さ方向に対して連続的ま
たは段階的に、増加または減少するように配向させた層
であり(但し、光学補償シートの一方の面より観察した
時に、該角度Aと該角度Bは両方、同時に増加すること
はなく、両方、同時に減少することはない)、且つ、該
2層の該液晶性化合物A、Bの面内における配向方向が
互いに80〜100度の角度で交差するように配置した
ことを特徴とする光学補償シート。
【0021】10.少なくとも2層の光学異方層が液晶
セルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする
前記9に記載の光学補償シート。
セルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする
前記9に記載の光学補償シート。
【0022】11.複屈折性を有する材質から形成され
た少なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シート
において、シートの一方の面から該2層を見たときに、
一方の層はその複屈折性を有する材質の屈折率楕円体に
おける屈折率の最大値を示す方向と該光学補償シート面
とのなす角が、該光学補償シートの厚さ方向に対して連
続的または段階的に増加するように配向させた層であ
り、他方の層は前記角度が連続的または段階的に減少す
るように配向させた層であり、該2層の複屈折性を有す
る材質の面内における配向方向が互いに80〜100度
の角度で交差するように配置したことを特徴とする光学
補償シート。
た少なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シート
において、シートの一方の面から該2層を見たときに、
一方の層はその複屈折性を有する材質の屈折率楕円体に
おける屈折率の最大値を示す方向と該光学補償シート面
とのなす角が、該光学補償シートの厚さ方向に対して連
続的または段階的に増加するように配向させた層であ
り、他方の層は前記角度が連続的または段階的に減少す
るように配向させた層であり、該2層の複屈折性を有す
る材質の面内における配向方向が互いに80〜100度
の角度で交差するように配置したことを特徴とする光学
補償シート。
【0023】12.少なくとも2層の光学異方層が液晶
セルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする
前記11に記載の光学補償シート。
セルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする
前記11に記載の光学補償シート。
【0024】13.支持体上に液晶性化合物を配向させ
形成された少なくとも2層の光学異方層を有し、且つ、
該2層の光学異方層が液晶セルの一方の面のみに配置さ
れている光学補償シートにおいて、(1)該光学補償シ
ートの一方の面から該2層を見たときに、一方の層は、
該液晶性化合物の光軸と該光学補償シート面とのなす角
度が該光学補償シートの厚さ方向に対して連続的または
段階的に減少するように配向させた層であり、且つ、前
記2層の液晶性化合物の面内における配向方向が互いに
80〜100度の角度で交差するように配置され、
(2)光学補償シート面内の屈折率が最大となる方向を
X軸、該X軸と直交する前記光学補償シート面内の方向
をY軸、法線方向をZ軸とした時、光学補償シート面上
に形成されるYZ平面上の任意の点から該X軸、該Y
軸、該Z軸が交わる点(原点ともいう)を観察したと
き、その観察方向に対して垂直な面の、前記式(1)で
定義される面内リターデーション値(Re)が最小とな
る角度(θ)を求め、該角度(θ)で測定した、波長5
89.3nmにおける面内リターデーション値(Re
(589.3))及び波長480nmにおける面内リタ
ーデーション値(Re(480))が前記式(2)及び
前記式(3)を満たすような波長分散特性を示すことを
特徴とする光学補償シート。
形成された少なくとも2層の光学異方層を有し、且つ、
該2層の光学異方層が液晶セルの一方の面のみに配置さ
れている光学補償シートにおいて、(1)該光学補償シ
ートの一方の面から該2層を見たときに、一方の層は、
該液晶性化合物の光軸と該光学補償シート面とのなす角
度が該光学補償シートの厚さ方向に対して連続的または
段階的に減少するように配向させた層であり、且つ、前
記2層の液晶性化合物の面内における配向方向が互いに
80〜100度の角度で交差するように配置され、
(2)光学補償シート面内の屈折率が最大となる方向を
X軸、該X軸と直交する前記光学補償シート面内の方向
をY軸、法線方向をZ軸とした時、光学補償シート面上
に形成されるYZ平面上の任意の点から該X軸、該Y
軸、該Z軸が交わる点(原点ともいう)を観察したと
き、その観察方向に対して垂直な面の、前記式(1)で
定義される面内リターデーション値(Re)が最小とな
る角度(θ)を求め、該角度(θ)で測定した、波長5
89.3nmにおける面内リターデーション値(Re
(589.3))及び波長480nmにおける面内リタ
ーデーション値(Re(480))が前記式(2)及び
前記式(3)を満たすような波長分散特性を示すことを
特徴とする光学補償シート。
【0025】14.互いに80〜100度の角度で交差
するように配向処理した2層の配向層を介して、各々、
液晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、
固定化された2層の光学異方層を有し、該2層の光学異
方層が支持体の両面に各々、1層ずつ配置されているこ
とを特徴とする前記1〜13のいずれか1項に記載の光
学補償シート。
するように配向処理した2層の配向層を介して、各々、
液晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、
固定化された2層の光学異方層を有し、該2層の光学異
方層が支持体の両面に各々、1層ずつ配置されているこ
とを特徴とする前記1〜13のいずれか1項に記載の光
学補償シート。
【0026】15.互いに80〜100度の角度で交差
するように配向処理した2層の配向層を介して、各々、
液晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、
固定化された2層の光学異方層を有し、該2層の光学異
方層が支持体の片面側に配置されていることを特徴とす
る前記1〜13のいずれか1項に記載の光学補償シー
ト。
するように配向処理した2層の配向層を介して、各々、
液晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、
固定化された2層の光学異方層を有し、該2層の光学異
方層が支持体の片面側に配置されていることを特徴とす
る前記1〜13のいずれか1項に記載の光学補償シー
ト。
【0027】16.互いに80〜100度の角度で交差
するように配向処理した2層の配向層を介して、各々、
液晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、
固定化された2層の光学異方層が、2つの支持体に挟ま
れて配置されていることを特徴とする前記1〜13のい
ずれか1項に記載の光学補償シート。
するように配向処理した2層の配向層を介して、各々、
液晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、
固定化された2層の光学異方層が、2つの支持体に挟ま
れて配置されていることを特徴とする前記1〜13のい
ずれか1項に記載の光学補償シート。
【0028】17.光学異方層を配向させる前記2層の
配向層が、各々、40度以下のプレチルト角を与える配
向層Aであるか、または、各々、45°以上のプレチル
ト角を与える配向層Bであることを特徴とする前記14
に記載の光学補償シート。
配向層が、各々、40度以下のプレチルト角を与える配
向層Aであるか、または、各々、45°以上のプレチル
ト角を与える配向層Bであることを特徴とする前記14
に記載の光学補償シート。
【0029】18.支持体上の片面に、40度以下のプ
レチルト角を与える配向層Aと該配向層A上に液晶性化
合物Aを配置され、固定化され、形成された第1の光学
異方層と、45°以上のプレチルト角を与える配向層B
と該配向層B上に液晶性化合物Bを配置され固定化さ
れ、形成された第2の光学異方層のシート面内における
配向方向が互いに80〜100度の角度で交差するよう
に作製されたことを特徴とする前記1〜10、15およ
び16のいずれか1項に記載の光学補償シート。
レチルト角を与える配向層Aと該配向層A上に液晶性化
合物Aを配置され、固定化され、形成された第1の光学
異方層と、45°以上のプレチルト角を与える配向層B
と該配向層B上に液晶性化合物Bを配置され固定化さ
れ、形成された第2の光学異方層のシート面内における
配向方向が互いに80〜100度の角度で交差するよう
に作製されたことを特徴とする前記1〜10、15およ
び16のいずれか1項に記載の光学補償シート。
【0030】19.前記1〜13、14及び16のいず
れか1項に記載の光学補償シートを作製するにあたり、
下記の工程(1)、(2)及び(3)を有する工程を用
いて作製されたことを特徴とする光学補償シート。
れか1項に記載の光学補償シートを作製するにあたり、
下記の工程(1)、(2)及び(3)を有する工程を用
いて作製されたことを特徴とする光学補償シート。
【0031】(1)第1の支持体上に、配向処理した配
向層Aを介して液晶性化合物Aが液晶相を発現する温度
条件で固定化された第1の光学異方層を形成し、(2)
第2の支持体上に配向処理した配向層B上に液晶性化合
物Bが液晶相を発現する温度条件で固定化された第2の
光学異方層を形成し、(3)第1の光学異方層面と第2
の光学異方層面を直接、または、粘着性層、接着層及び
他の層から選択される少なくともひとつの層を介して、
第1及び第2の光学異方層の該光学補償シート面内にお
ける配向方向が互いに80〜100度の角度で交差する
ように張り合わせる。
向層Aを介して液晶性化合物Aが液晶相を発現する温度
条件で固定化された第1の光学異方層を形成し、(2)
第2の支持体上に配向処理した配向層B上に液晶性化合
物Bが液晶相を発現する温度条件で固定化された第2の
光学異方層を形成し、(3)第1の光学異方層面と第2
の光学異方層面を直接、または、粘着性層、接着層及び
他の層から選択される少なくともひとつの層を介して、
第1及び第2の光学異方層の該光学補償シート面内にお
ける配向方向が互いに80〜100度の角度で交差する
ように張り合わせる。
【0032】20.前記1〜13及び15のいずれか1
項に記載の光学補償シートを作製するにあたり、下記の
(1)〜(4)を含む工程により作製されたことを特徴
とする光学補償シート。
項に記載の光学補償シートを作製するにあたり、下記の
(1)〜(4)を含む工程により作製されたことを特徴
とする光学補償シート。
【0033】(1)第1の支持体上に、配向処理した配
向層Aを介して液晶性化合物Aが液晶相を発現する温度
条件で固定化された第1の光学異方層を形成し、(2)
第2の支持体上に配向処理した配向層B上に液晶性化合
物Bが液晶相を発現する温度条件で固定化された第2の
光学異方層を形成し、(3)第1の光学異方層上に、第
2の光学異方層を直接または粘着性層、接着層または他
の層を介して、該光学補償シート面内における配向方向
が互いに80〜100度の角度で交差するように転写
し、(4)第2の支持体を剥離する。
向層Aを介して液晶性化合物Aが液晶相を発現する温度
条件で固定化された第1の光学異方層を形成し、(2)
第2の支持体上に配向処理した配向層B上に液晶性化合
物Bが液晶相を発現する温度条件で固定化された第2の
光学異方層を形成し、(3)第1の光学異方層上に、第
2の光学異方層を直接または粘着性層、接着層または他
の層を介して、該光学補償シート面内における配向方向
が互いに80〜100度の角度で交差するように転写
し、(4)第2の支持体を剥離する。
【0034】21.下記の工程(1)〜(4)を有し、
且つ、長尺の支持体上に連続的な塗布を行うことを特徴
とする光学補償シートの製造方法。
且つ、長尺の支持体上に連続的な塗布を行うことを特徴
とする光学補償シートの製造方法。
【0035】(1)長尺の該支持体上に直接または他の
層を介して配向層を連続的に設け、(2)該配向層を該
支持体の長尺方向に対して略45度の角度で斜め方向に
配向処理を行い、(3)該配向層上に液晶性化合物を連
続的に塗布して、液晶相を発現する温度条件で固定化
し、(4)該支持体の長尺方向に平行な該支持体面上の
任意の線で折り返して、直接または粘着性層または他の
層を介して貼合する。
層を介して配向層を連続的に設け、(2)該配向層を該
支持体の長尺方向に対して略45度の角度で斜め方向に
配向処理を行い、(3)該配向層上に液晶性化合物を連
続的に塗布して、液晶相を発現する温度条件で固定化
し、(4)該支持体の長尺方向に平行な該支持体面上の
任意の線で折り返して、直接または粘着性層または他の
層を介して貼合する。
【0036】22.前記21に記載の製造方法を用いて
製造されたことを特徴とする前記1〜13、14及び1
6のいずれか1項に記載の光学補償シート。
製造されたことを特徴とする前記1〜13、14及び1
6のいずれか1項に記載の光学補償シート。
【0037】23.下記の工程(1)〜(4)を有し、
且つ、長尺の支持上に連続的な塗布を行うことを特徴と
する光学補償シートの製造方法。
且つ、長尺の支持上に連続的な塗布を行うことを特徴と
する光学補償シートの製造方法。
【0038】(1)長尺の該支持体上に直接または他の
層を介して配向層を連続的に設け、(2)該配向層を該
支持体の長尺方向に対して略45度の角度で斜め方向に
配向処理を行い、(3)該配向層上に液晶性化合物を連
続的に塗布して、液晶相を発現する温度条件で固定化
し、(4)長尺の該支持体同士を、該液晶性化合物含有
層を有する面同士または、該支持体面同士を直接、粘着
性層または他の層を介して貼合する。
層を介して配向層を連続的に設け、(2)該配向層を該
支持体の長尺方向に対して略45度の角度で斜め方向に
配向処理を行い、(3)該配向層上に液晶性化合物を連
続的に塗布して、液晶相を発現する温度条件で固定化
し、(4)長尺の該支持体同士を、該液晶性化合物含有
層を有する面同士または、該支持体面同士を直接、粘着
性層または他の層を介して貼合する。
【0039】24.前記23に記載の製造方法を用いて
製造されたことを特徴とする前記1〜13、14及び1
6のいずれか1項に記載の光学補償シート。
製造されたことを特徴とする前記1〜13、14及び1
6のいずれか1項に記載の光学補償シート。
【0040】25.2つの長尺シートを各々の支持体面
を外側にして貼合した後、一方の支持体層を分離して除
去することを特徴とする前記21または23に記載の光
学補償シートの製造方法。
を外側にして貼合した後、一方の支持体層を分離して除
去することを特徴とする前記21または23に記載の光
学補償シートの製造方法。
【0041】26.支持体が透明支持体であって、実質
的に光学的に等方性であることを特徴とする前記1〜2
0、22及び24のいずれか1項に記載の光学補償シー
ト。
的に光学的に等方性であることを特徴とする前記1〜2
0、22及び24のいずれか1項に記載の光学補償シー
ト。
【0042】27.支持体が透明支持体であって、光学
補償シートの法線方向に光軸を有する負の一軸性の光学
特性を有することを特徴とする前記1〜20、22及び
24のいずれか1項に記載の光学補償シート。
補償シートの法線方向に光軸を有する負の一軸性の光学
特性を有することを特徴とする前記1〜20、22及び
24のいずれか1項に記載の光学補償シート。
【0043】28.支持体が前記式(4)を満たすこと
を特徴とする前記27に記載の光学補償シート。
を特徴とする前記27に記載の光学補償シート。
【0044】29.支持体の厚さ方向のリターデーショ
ン値(Rt)が5〜250nmであることを特徴とする
前記28に記載の光学補償シート。
ン値(Rt)が5〜250nmであることを特徴とする
前記28に記載の光学補償シート。
【0045】30.支持体が透明支持体であって、主成
分がセルロースエステルであることを特徴とする前記1
〜20、22、24、26、27及び28のいずれか1
項に記載の光学補償シート。
分がセルロースエステルであることを特徴とする前記1
〜20、22、24、26、27及び28のいずれか1
項に記載の光学補償シート。
【0046】31.偏光板と駆動用液晶パネルのセルの
間に光学補償シートが配置され、一方の光学異方層の面
内における配向方向が、該偏光板の透過軸と略直交およ
び他方の光学異方層の前記配向方向が略平行に配置され
ることを特徴とする請求項1〜20、22、24、2
6、27、28及び30のいずれか1項に記載の光学補
償シート。
間に光学補償シートが配置され、一方の光学異方層の面
内における配向方向が、該偏光板の透過軸と略直交およ
び他方の光学異方層の前記配向方向が略平行に配置され
ることを特徴とする請求項1〜20、22、24、2
6、27、28及び30のいずれか1項に記載の光学補
償シート。
【0047】32.少なくとも2層の光学異方層の少な
くとも1層の、前記式(a)で表される面内リターデー
ション値(R0)が50〜200nmであることを特徴
とする前記1〜20,22,24,26〜29及び30
のいずれか1項に記載の光学補償シート。
くとも1層の、前記式(a)で表される面内リターデー
ション値(R0)が50〜200nmであることを特徴
とする前記1〜20,22,24,26〜29及び30
のいずれか1項に記載の光学補償シート。
【0048】33.2層の光学異方層の少なくとも1層
が、法線方向を90°と規定し、該光学異方層面に平行
で、且つ、該光学異方層面内の屈折率が最大となる方向
を0°と規定した時、前記光学異方層に対して0〜90
°の範囲で入射角を変化させて測定した時の前記式
(1)で定義される面内リターデーション値(Re)が
最大となる角度θa(°)が0<θa<90°の範囲に
あり、該リターデーションの最大値が65〜250nm
の範囲にあることを特徴とする前記1〜20,22,2
4,26〜30及び31のいずれか1項のいずれか1項
に記載の光学補償シート。
が、法線方向を90°と規定し、該光学異方層面に平行
で、且つ、該光学異方層面内の屈折率が最大となる方向
を0°と規定した時、前記光学異方層に対して0〜90
°の範囲で入射角を変化させて測定した時の前記式
(1)で定義される面内リターデーション値(Re)が
最大となる角度θa(°)が0<θa<90°の範囲に
あり、該リターデーションの最大値が65〜250nm
の範囲にあることを特徴とする前記1〜20,22,2
4,26〜30及び31のいずれか1項のいずれか1項
に記載の光学補償シート。
【0049】34.2層の光学異方層の少なくとも1層
のリターデーション値(Re)の最大となる角度が光学
補償シート面の法線方向から該光学異方層の配向方向に
対して20°〜70°の範囲にあることを特徴とする前
記1〜20,22,24,26〜32及び33のいずれ
か1項のいずれか1項記載の光学補償シート。
のリターデーション値(Re)の最大となる角度が光学
補償シート面の法線方向から該光学異方層の配向方向に
対して20°〜70°の範囲にあることを特徴とする前
記1〜20,22,24,26〜32及び33のいずれ
か1項のいずれか1項記載の光学補償シート。
【0050】35.光学補償シートの前記式(1)で定
義される面内リタデーション(Re)の最小値を取る方
向が10°〜75°となることを特徴とする前記1〜2
0,22,24,26〜33及び34のいずれか1項に
記載の光学補償シート。
義される面内リタデーション(Re)の最小値を取る方
向が10°〜75°となることを特徴とする前記1〜2
0,22,24,26〜33及び34のいずれか1項に
記載の光学補償シート。
【0051】36.2層の光学異方層の少なくとも1層
の乾燥膜厚が0.5〜2.2μmであることを特徴とす
る前記1〜20,22,24,26〜34及び35のい
ずれか1項に記載の光学補償シート。
の乾燥膜厚が0.5〜2.2μmであることを特徴とす
る前記1〜20,22,24,26〜34及び35のい
ずれか1項に記載の光学補償シート。
【0052】37.略90°で交差する方向で配向処理
された2つの基板間にネマチック型液晶を封入して形成
された液晶セルと該液晶セルを挟むように配置された2
つの偏光子を有する液晶表示装置において、該液晶セル
と一方の偏光子の間に、前記1〜20,22,24,2
6〜35及び36のいずれか1項に記載の光学補償シー
ト(偏光子と一体型の光学補償シートでもよい)を有
し、該基板の法線方向について、前記光学異方層を前記
基板側から観察したとき、一方の光学異方層は、屈折率
楕円体における屈折率の最大値を示す方向と前記基板面
とのなす角度が、前記基板から離れる方向に連続的また
は段階的に増加する層であり、もう一方の光学異方層は
前記基板から離れる方向に連続的または段階的に減少す
る層であり、前記2層の光学異方層は、光学補償シート
面内方向の屈折率が最大となる方向が互いに略90°と
なるように配置され、前記光学異方層の面内方向の屈折
率が最大となる方向と前記液晶セルの基板の配向方向が
略等しくなるように配置されたことを特徴とする液晶表
示装置。
された2つの基板間にネマチック型液晶を封入して形成
された液晶セルと該液晶セルを挟むように配置された2
つの偏光子を有する液晶表示装置において、該液晶セル
と一方の偏光子の間に、前記1〜20,22,24,2
6〜35及び36のいずれか1項に記載の光学補償シー
ト(偏光子と一体型の光学補償シートでもよい)を有
し、該基板の法線方向について、前記光学異方層を前記
基板側から観察したとき、一方の光学異方層は、屈折率
楕円体における屈折率の最大値を示す方向と前記基板面
とのなす角度が、前記基板から離れる方向に連続的また
は段階的に増加する層であり、もう一方の光学異方層は
前記基板から離れる方向に連続的または段階的に減少す
る層であり、前記2層の光学異方層は、光学補償シート
面内方向の屈折率が最大となる方向が互いに略90°と
なるように配置され、前記光学異方層の面内方向の屈折
率が最大となる方向と前記液晶セルの基板の配向方向が
略等しくなるように配置されたことを特徴とする液晶表
示装置。
【0053】38.前記1〜20,22,24,26〜
35及び36のいずれか1項に記載の光学補償シートを
用いることを特徴とする前記37に記載の液晶表示装
置。
35及び36のいずれか1項に記載の光学補償シートを
用いることを特徴とする前記37に記載の液晶表示装
置。
【0054】39.液晶セルの表示側またはバックライ
ト側のどちらか一方の面において、前記1〜20、2
2、24、26及び31のいずれか1項に記載の光学補
償シートが液晶セルと偏光板(偏光子ともいう)の間に
配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
ト側のどちらか一方の面において、前記1〜20、2
2、24、26及び31のいずれか1項に記載の光学補
償シートが液晶セルと偏光板(偏光子ともいう)の間に
配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
【0055】40.偏光板(偏光子ともいう)と駆動用
液晶パネルのセルおよびその間に、前記1〜20、2
2、24、26、27及び30のいずれか1項に記載の
光学補償シートが配置され、該駆動用液晶パネルのセル
上に配置された該光学補償シートの光学異方層部分につ
いて、該駆動用液晶パネル上端側または下端側から見た
場合に投影される該光学補償シートの厚さ方向の光学的
な配列状態が、該光学補償シートの厚さ方向中央部の厚
さ方向に平行な線に対して該光学補償シートの表面と裏
面方向に略線対称の構造を有することを特徴とする液晶
表示装置。
液晶パネルのセルおよびその間に、前記1〜20、2
2、24、26、27及び30のいずれか1項に記載の
光学補償シートが配置され、該駆動用液晶パネルのセル
上に配置された該光学補償シートの光学異方層部分につ
いて、該駆動用液晶パネル上端側または下端側から見た
場合に投影される該光学補償シートの厚さ方向の光学的
な配列状態が、該光学補償シートの厚さ方向中央部の厚
さ方向に平行な線に対して該光学補償シートの表面と裏
面方向に略線対称の構造を有することを特徴とする液晶
表示装置。
【0056】41.液晶表示装置に組み込まれ、且つ、
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シート上に配置されている、全ての該偏光板の前記光学
補償シート側に接している面の反対側の面が、偏光板反
射防止処理、アンチグレア処理、ハードコート処理の群
から選択される少なくとも一つの処理を施されているこ
とを特徴とする光学補償シート。
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シート上に配置されている、全ての該偏光板の前記光学
補償シート側に接している面の反対側の面が、偏光板反
射防止処理、アンチグレア処理、ハードコート処理の群
から選択される少なくとも一つの処理を施されているこ
とを特徴とする光学補償シート。
【0057】42.液晶表示装置に組み込まれ、且つ、
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シートの一方の面側から該2層を見たときに、一方の層
が該液晶性化合物の光軸と前記光学補償シート面とのな
す角度が前記光学補償シートの厚さ方向に対して連続的
または段階的に減少するように配向させた層であり、且
つ、前記2層の液晶性化合物の面内における配向方向が
互いに80〜100度の角度で交差するように配置さ
れ、(3)前記光学補償シートに配置されている全ての
該偏光板に偏光板反射防止処理、アンチグレア処理及び
ハードコート処理からなる群から選択される少なくとも
一つの処理が施されていることを特徴とする光学補償シ
ート。
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シートの一方の面側から該2層を見たときに、一方の層
が該液晶性化合物の光軸と前記光学補償シート面とのな
す角度が前記光学補償シートの厚さ方向に対して連続的
または段階的に減少するように配向させた層であり、且
つ、前記2層の液晶性化合物の面内における配向方向が
互いに80〜100度の角度で交差するように配置さ
れ、(3)前記光学補償シートに配置されている全ての
該偏光板に偏光板反射防止処理、アンチグレア処理及び
ハードコート処理からなる群から選択される少なくとも
一つの処理が施されていることを特徴とする光学補償シ
ート。
【0058】43.液晶表示装置に組み込まれ、且つ、
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シートの一方の面側から該2層を見たときに、一方の層
が該液晶性化合物分子の長軸と前記光学補償シート面と
のなす角度が前記光学補償シートの厚さ方向に対して連
続的または段階的に減少するように配向させた層であ
り、且つ、前記2層の液晶性化合物の面内における配向
方向が互いに80〜100度の角度で交差するように配
置され、(3)前記光学補償シートに配置されている全
ての該偏光板に偏光板反射防止処理、アンチグレア処理
及びハードコート処理からなる群から選択される少なく
とも一つの処理が施され、(4)前記光学補償シート面
内の屈折率が最大となる方向をX軸、該X軸と直交する
前記光学補償シート面内の方向をY軸、法線方向をZ軸
とした時、光学補償シート面上に形成されるYZ平面上
の任意の点から該X軸、該Y軸、該Z軸が交わる点(原
点ともいう)を観察したとき、その観察方向に対して垂
直な面の、前記式(1)で定義される面内リターデーシ
ョン値(Re)が最小となる角度(θ)を求め、該角度
(θ)で測定した、波長589.3nmにおける面内リ
ターデーション値(Re(589.3))及び波長48
0nmにおける面内リターデーション値(Re(48
0))が前記式(2)及び前記式(3)を満たすような
波長分散特性を示すことを特徴とする光学補償シート。
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シートの一方の面側から該2層を見たときに、一方の層
が該液晶性化合物分子の長軸と前記光学補償シート面と
のなす角度が前記光学補償シートの厚さ方向に対して連
続的または段階的に減少するように配向させた層であ
り、且つ、前記2層の液晶性化合物の面内における配向
方向が互いに80〜100度の角度で交差するように配
置され、(3)前記光学補償シートに配置されている全
ての該偏光板に偏光板反射防止処理、アンチグレア処理
及びハードコート処理からなる群から選択される少なく
とも一つの処理が施され、(4)前記光学補償シート面
内の屈折率が最大となる方向をX軸、該X軸と直交する
前記光学補償シート面内の方向をY軸、法線方向をZ軸
とした時、光学補償シート面上に形成されるYZ平面上
の任意の点から該X軸、該Y軸、該Z軸が交わる点(原
点ともいう)を観察したとき、その観察方向に対して垂
直な面の、前記式(1)で定義される面内リターデーシ
ョン値(Re)が最小となる角度(θ)を求め、該角度
(θ)で測定した、波長589.3nmにおける面内リ
ターデーション値(Re(589.3))及び波長48
0nmにおける面内リターデーション値(Re(48
0))が前記式(2)及び前記式(3)を満たすような
波長分散特性を示すことを特徴とする光学補償シート。
【0059】44.液晶表示装置に組み込まれ、且つ、
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シートの一方の面側から該2層を見たときに、一方の層
が該液晶性化合物の光軸と前記光学補償シート面とのな
す角度が前記光学補償シートの厚さ方向に対して連続的
または段階的に減少するように配向させた層であり、且
つ、前記2層の光学異方性化合物の該光学補償シート面
内における配向方向が互いに80〜100度の角度で交
差するように配置され、(3)前記光学補償シートに配
置されている全ての該偏光板に偏光板反射防止処理、ア
ンチグレア処理、ハードコート処理からなる群から選択
される少なくとも一つの処理が施されていることを特徴
とする光学補償シート。
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シートの一方の面側から該2層を見たときに、一方の層
が該液晶性化合物の光軸と前記光学補償シート面とのな
す角度が前記光学補償シートの厚さ方向に対して連続的
または段階的に減少するように配向させた層であり、且
つ、前記2層の光学異方性化合物の該光学補償シート面
内における配向方向が互いに80〜100度の角度で交
差するように配置され、(3)前記光学補償シートに配
置されている全ての該偏光板に偏光板反射防止処理、ア
ンチグレア処理、ハードコート処理からなる群から選択
される少なくとも一つの処理が施されていることを特徴
とする光学補償シート。
【0060】45.液晶表示装置に組み込まれ、且つ、
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シートの一方の面側から該2層を見たときに、一方の層
が該液晶性化合物の光軸と前記光学補償シート面とのな
す角度が前記光学補償シートの厚さ方向に対して連続的
または段階的に減少するように配向させた層であり、且
つ、前記2層の光学異方性化合物の該光学補償シート面
内における配向方向が互いに80〜100度の角度で交
差するように配置され、(3)前記光学補償シートに配
置されている全ての該偏光板に偏光板反射防止処理、ア
ンチグレア処理、ハードコート処理からなる群から選択
される少なくとも一つの処理が施され、(4)前記光学
補償シート面内の屈折率が最大となる方向をX軸、該X
軸と直交する前記光学補償シート面内の方向をY軸、法
線方向をZ軸とした時、光学補償シート面上に形成され
るYZ平面上の任意の点から該X軸、該Y軸、該Z軸が
交わる点(原点ともいう)を観察したとき、その観察方
向に対して垂直な面の、前記式(1)で定義される面内
リターデーション値(Re)が最小となる角度(θ)を
求め、該角度(θ)で測定した、波長589.3nmに
おける面内リターデーション値(Re(589.3))
及び波長480nmにおける面内リターデーション値
(Re(480))が前記式(2)及び前記式(3)を
満たすような波長分散特性を示すことを特徴とする光学
補償シート。
液晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の
光学異方層を有する光学補償シートにおいて、(1)液
晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光板と該光
学補償シートとを一体化して配置し、(2)該光学補償
シートの一方の面側から該2層を見たときに、一方の層
が該液晶性化合物の光軸と前記光学補償シート面とのな
す角度が前記光学補償シートの厚さ方向に対して連続的
または段階的に減少するように配向させた層であり、且
つ、前記2層の光学異方性化合物の該光学補償シート面
内における配向方向が互いに80〜100度の角度で交
差するように配置され、(3)前記光学補償シートに配
置されている全ての該偏光板に偏光板反射防止処理、ア
ンチグレア処理、ハードコート処理からなる群から選択
される少なくとも一つの処理が施され、(4)前記光学
補償シート面内の屈折率が最大となる方向をX軸、該X
軸と直交する前記光学補償シート面内の方向をY軸、法
線方向をZ軸とした時、光学補償シート面上に形成され
るYZ平面上の任意の点から該X軸、該Y軸、該Z軸が
交わる点(原点ともいう)を観察したとき、その観察方
向に対して垂直な面の、前記式(1)で定義される面内
リターデーション値(Re)が最小となる角度(θ)を
求め、該角度(θ)で測定した、波長589.3nmに
おける面内リターデーション値(Re(589.3))
及び波長480nmにおける面内リターデーション値
(Re(480))が前記式(2)及び前記式(3)を
満たすような波長分散特性を示すことを特徴とする光学
補償シート。
【0061】46.前記41〜45のいずれか1項に記
載の光学補償シートを有することを特徴とする液晶表示
装置。 47.偏光子または偏光板の少なくとも一方の面に前記
1〜20、26〜36、41〜45のいずれか1項に記
載の光学補償シートを有することを特徴とする視野角補
償偏光板。
載の光学補償シートを有することを特徴とする液晶表示
装置。 47.偏光子または偏光板の少なくとも一方の面に前記
1〜20、26〜36、41〜45のいずれか1項に記
載の光学補償シートを有することを特徴とする視野角補
償偏光板。
【0062】以下、本発明を詳細に説明する。従来の光
学補償シートにおいては、液晶セルの両面に配置するこ
とにより始めて実用に耐える光学補償能を得られてい
た。しかし、今回本発明者らは、前述の構成の光学異方
層を形成した光学補償シートを作製することにより、驚
くべきことにたった1枚のみのシートを液晶セルと偏光
板の間に片面側だけに配置するのみで、極めて優れた光
学補償能が得られることを見出した。
学補償シートにおいては、液晶セルの両面に配置するこ
とにより始めて実用に耐える光学補償能を得られてい
た。しかし、今回本発明者らは、前述の構成の光学異方
層を形成した光学補償シートを作製することにより、驚
くべきことにたった1枚のみのシートを液晶セルと偏光
板の間に片面側だけに配置するのみで、極めて優れた光
学補償能が得られることを見出した。
【0063】本発明の光学補償シートは、斜め方向から
見た場合のコントラストが高くいわゆる視野角が広いだ
けではなく、斜め方向から見た場合の画面の着色もな
く、反転領域も非常に狭くなるなど優れた光学補償能を
示した。本発明の光学補償シートは、液晶セル1枚に対
して1枚しか使用しないことから、コストは半分とな
り、同じ面積の光学補償シートを用いて、従来よりも2
倍量の液晶セルに対して供給することが可能となる。
見た場合のコントラストが高くいわゆる視野角が広いだ
けではなく、斜め方向から見た場合の画面の着色もな
く、反転領域も非常に狭くなるなど優れた光学補償能を
示した。本発明の光学補償シートは、液晶セル1枚に対
して1枚しか使用しないことから、コストは半分とな
り、同じ面積の光学補償シートを用いて、従来よりも2
倍量の液晶セルに対して供給することが可能となる。
【0064】また、一枚で光学補償が可能なシートを提
供することは、液晶パネルに光学補償シートを組み込む
場合のシートの配置方法による以下のような利点を生じ
る。
供することは、液晶パネルに光学補償シートを組み込む
場合のシートの配置方法による以下のような利点を生じ
る。
【0065】偏光板は通常表面側(観察者側)と液晶セ
ルの背面側(バックライト側)とでは表面加工状態がこ
となり、例えば表面側ではAG(アンチグレア)などの
処理がなされた特殊な偏光板が用いられている。この場
合、表面側の偏光板は、片面に例えばAG処理をしてそ
の裏面には光学補償フィルムを一体化させることにな
り、加工工程が多い分だけ収率の低下を招く可能性が高
い。更には、表面加工済み偏光板との貼合過程で異常が
発生すると、その表面加工済みの高価な偏光板を廃棄せ
ざるを得ないなど、コスト高にならざるをえなかった。
しかし本発明によれば、特段の表面加工をしない側の偏
光板と貼合することによりそのような付加機能を有する
偏光板を無駄にすることはなくなる。逆に、手前側のA
G加工などがされた偏光板に光学補償シートを配置する
ことによる利点もある。すなわち、液晶表示装置に必要
な一対(2枚)の偏光板のうち、背面側に使用する偏光
板は、全く特殊な加工を施さない通常の偏光板を使用す
ることが可能になる。その結果、様々な種類の液晶表示
装置に一般的に使用する偏光板と部品を共通化すること
が可能となり、この点でコストを低下させることができ
る。
ルの背面側(バックライト側)とでは表面加工状態がこ
となり、例えば表面側ではAG(アンチグレア)などの
処理がなされた特殊な偏光板が用いられている。この場
合、表面側の偏光板は、片面に例えばAG処理をしてそ
の裏面には光学補償フィルムを一体化させることにな
り、加工工程が多い分だけ収率の低下を招く可能性が高
い。更には、表面加工済み偏光板との貼合過程で異常が
発生すると、その表面加工済みの高価な偏光板を廃棄せ
ざるを得ないなど、コスト高にならざるをえなかった。
しかし本発明によれば、特段の表面加工をしない側の偏
光板と貼合することによりそのような付加機能を有する
偏光板を無駄にすることはなくなる。逆に、手前側のA
G加工などがされた偏光板に光学補償シートを配置する
ことによる利点もある。すなわち、液晶表示装置に必要
な一対(2枚)の偏光板のうち、背面側に使用する偏光
板は、全く特殊な加工を施さない通常の偏光板を使用す
ることが可能になる。その結果、様々な種類の液晶表示
装置に一般的に使用する偏光板と部品を共通化すること
が可能となり、この点でコストを低下させることができ
る。
【0066】また、光学補償シートに用いるトリアセチ
ルセルロースや、例えばディスコティック液晶性化合物
の波長分散特性に起因する黄色味の着色は、本発明の光
学補償シートを用いることにより枚数が1枚減らせるた
め抑えることが可能になる。
ルセルロースや、例えばディスコティック液晶性化合物
の波長分散特性に起因する黄色味の着色は、本発明の光
学補償シートを用いることにより枚数が1枚減らせるた
め抑えることが可能になる。
【0067】本発明は、1枚だけで補償可能な光学補償
シート、該光学補償シートを用いた偏光板及び液晶表示
装置の提供を可能にしたものであり、更に詳しくは、ね
じれネマティック(TN)型の液晶特有の視野角による
コントラストの変化、特にフルカラー表示ディスプレー
として用いられるアクティブマトリックス型TN型液晶
表示装置の表示の視野角依存性を改善したものである。
シート、該光学補償シートを用いた偏光板及び液晶表示
装置の提供を可能にしたものであり、更に詳しくは、ね
じれネマティック(TN)型の液晶特有の視野角による
コントラストの変化、特にフルカラー表示ディスプレー
として用いられるアクティブマトリックス型TN型液晶
表示装置の表示の視野角依存性を改善したものである。
【0068】上記方式としては、例えば、特開平10−
186356号等に一般記載として『光学補償シートを
液晶ディスプレイの片側のみに配置することも可能であ
る』等の記載があるが、実際にパネルの片側のみに一枚
の光学補償シートを配置してTN−TFT型の液晶ディ
スプレイの反転領域、コントラスト、色味の問題などを
改善した例は存在しない。
186356号等に一般記載として『光学補償シートを
液晶ディスプレイの片側のみに配置することも可能であ
る』等の記載があるが、実際にパネルの片側のみに一枚
の光学補償シートを配置してTN−TFT型の液晶ディ
スプレイの反転領域、コントラスト、色味の問題などを
改善した例は存在しない。
【0069】本発明に係る液晶性化合物の液晶層中にお
ける配向形態に関して説明する。本発明における波長分
散特性とは波長589.3nmにおける、入射方向を法
線とする面内のリタデーションを基準とし、波長480
nmにおける前述面内のリタデーションとの差および比
を取り扱うものである。589.3nm、590nmお
よび480nmの波長は、測定装置により多少ばらつく
こともあるが、±3nmであればそのまま用いるでき、
±1nmであれば、測定値の補正を行わずに、そのまま
用いることができるので好ましい。さらに好ましくは、
後述する計算により求める方法である。
ける配向形態に関して説明する。本発明における波長分
散特性とは波長589.3nmにおける、入射方向を法
線とする面内のリタデーションを基準とし、波長480
nmにおける前述面内のリタデーションとの差および比
を取り扱うものである。589.3nm、590nmお
よび480nmの波長は、測定装置により多少ばらつく
こともあるが、±3nmであればそのまま用いるでき、
±1nmであれば、測定値の補正を行わずに、そのまま
用いることができるので好ましい。さらに好ましくは、
後述する計算により求める方法である。
【0070】本発明の光学補償シートの波長分散特性
は、光学シートに用いる液晶分子のチルト角などの影
響、さらには光学異方層の積層などの影響により、光学
異方層1層の波長分散特性も材料の特性と必ずしも一致
するものではなく、材料起因のみによる波長分散特性を
そのまま当てはめられるものではない。
は、光学シートに用いる液晶分子のチルト角などの影
響、さらには光学異方層の積層などの影響により、光学
異方層1層の波長分散特性も材料の特性と必ずしも一致
するものではなく、材料起因のみによる波長分散特性を
そのまま当てはめられるものではない。
【0071】本発明の光学補償シートの波長分散は、シ
ート法線方向を0°とし、シート面の屈折率が最大の方
向である遅相軸を軸とし、シート面の屈折率が最小とな
る進相軸上で−90°〜90°の範囲の入射角より測定
した前記式(1)で定義されるリタデーション値(R
e)が最小となる『ポイント』で波長589.3nmと
480nmにより測定を行うものである。
ート法線方向を0°とし、シート面の屈折率が最大の方
向である遅相軸を軸とし、シート面の屈折率が最小とな
る進相軸上で−90°〜90°の範囲の入射角より測定
した前記式(1)で定義されるリタデーション値(R
e)が最小となる『ポイント』で波長589.3nmと
480nmにより測定を行うものである。
【0072】480nmおよび589.3nmでの測定
が困難であれば、波長450〜800nmの範囲で50
〜100nm程度の間隔で上記条件における測定値をデ
ータ数に応じて、下記一般式(a) R(λ)=a+b/λ2+c/λ4+d/λ6・・・・・ に入れることにより、480nmおよび589.3nm
におけるリタデーション値を計算することが可能であ
る。データ数は多い方が好ましいが、実質的には3点以
上であればよく、好ましくは4点以上である。
が困難であれば、波長450〜800nmの範囲で50
〜100nm程度の間隔で上記条件における測定値をデ
ータ数に応じて、下記一般式(a) R(λ)=a+b/λ2+c/λ4+d/λ6・・・・・ に入れることにより、480nmおよび589.3nm
におけるリタデーション値を計算することが可能であ
る。データ数は多い方が好ましいが、実質的には3点以
上であればよく、好ましくは4点以上である。
【0073】本発明に記載の効果を得る観点から、本発
明の光学補償シートの波長分散特性は前記式(2)で表
される、Re(589.3)−Re(480)が45n
m以下であることが好ましく、更に好ましくは15nm
以下である。また、Re(589.3)/Re(48
0)の比が0.7〜1.4であることが好ましく、0.
8〜1.2であることがさらに好ましい。
明の光学補償シートの波長分散特性は前記式(2)で表
される、Re(589.3)−Re(480)が45n
m以下であることが好ましく、更に好ましくは15nm
以下である。また、Re(589.3)/Re(48
0)の比が0.7〜1.4であることが好ましく、0.
8〜1.2であることがさらに好ましい。
【0074】TN−TFT型に代表される液晶ディスプ
レイに液晶セルの片側のみに用いる光学補償シートにお
いて、その波長分散特性を上記範囲内に調整した場合に
は、コントラストおよび反転領域(特に下方向)の特性
(視覚特性、視野角特性等)を著しく改善させることが
可能であり、且つ、特に、従来の光学補償シートの問題
点である、斜めからディスプレイを見たときに黄色に着
色するといった問題が激減し、良好な色再現性を実現で
きるので極めて高品位なディスプレイを提供することが
できる。
レイに液晶セルの片側のみに用いる光学補償シートにお
いて、その波長分散特性を上記範囲内に調整した場合に
は、コントラストおよび反転領域(特に下方向)の特性
(視覚特性、視野角特性等)を著しく改善させることが
可能であり、且つ、特に、従来の光学補償シートの問題
点である、斜めからディスプレイを見たときに黄色に着
色するといった問題が激減し、良好な色再現性を実現で
きるので極めて高品位なディスプレイを提供することが
できる。
【0075】本発明においては、光学補償シートの波長
分散特性、特に波長589.3nmおよび480nmで
のリタデーション(Re)の関係をある特定の範囲に調
整することにより、従来から大きな問題となっていたデ
ィスプレイ画面の黄色着色を低減できることを見いだ
し、これを改善した本発明の光学補償シートを用いるこ
とで色再現性にすぐれた液晶ディスプレイを提供するも
のであるが、589.3nmより長波長側の可視光λ’
におけるリタデーションRe(λ’)との関係について
は、Re(589.3)−Re(λ’)の値は|Re
(589.3)−Re(480)|より小さいことが好
ましく、また、Re(λ’)/Re(589.3)の範
囲は0.7〜1.3の範囲にあることが好ましい。
分散特性、特に波長589.3nmおよび480nmで
のリタデーション(Re)の関係をある特定の範囲に調
整することにより、従来から大きな問題となっていたデ
ィスプレイ画面の黄色着色を低減できることを見いだ
し、これを改善した本発明の光学補償シートを用いるこ
とで色再現性にすぐれた液晶ディスプレイを提供するも
のであるが、589.3nmより長波長側の可視光λ’
におけるリタデーションRe(λ’)との関係について
は、Re(589.3)−Re(λ’)の値は|Re
(589.3)−Re(480)|より小さいことが好
ましく、また、Re(λ’)/Re(589.3)の範
囲は0.7〜1.3の範囲にあることが好ましい。
【0076】本発明の光学補償シートは、複屈折性を有
する材質を配向させた層が2層以上積層されている。そ
れら2層の配向方向は、面内においては互いに略直交し
ていることが特徴である。ここで、略直交とは干渉によ
る着色などがあまり問題にならない範囲で90度から一
定の幅を有してもよいが、実質的には80〜100度が
好ましく、さらに好ましくは85〜95度の範囲であ
り、90度が最も好ましい。さらに、その複屈折性を有
する材質の構成単位はその屈折率楕円体における屈折率
の最大値を示す方向が、第一の層とシート面とのなす角
がシートの一方の面(A面)から他方の面(B面)に向
かって当該シートの厚さ方向に対して増加するように配
置され、第二の層とシート面とのなす角が同様にA面か
らB面に向かって厚さ方向に対して減少するように配置
されていることを特徴とする。
する材質を配向させた層が2層以上積層されている。そ
れら2層の配向方向は、面内においては互いに略直交し
ていることが特徴である。ここで、略直交とは干渉によ
る着色などがあまり問題にならない範囲で90度から一
定の幅を有してもよいが、実質的には80〜100度が
好ましく、さらに好ましくは85〜95度の範囲であ
り、90度が最も好ましい。さらに、その複屈折性を有
する材質の構成単位はその屈折率楕円体における屈折率
の最大値を示す方向が、第一の層とシート面とのなす角
がシートの一方の面(A面)から他方の面(B面)に向
かって当該シートの厚さ方向に対して増加するように配
置され、第二の層とシート面とのなす角が同様にA面か
らB面に向かって厚さ方向に対して減少するように配置
されていることを特徴とする。
【0077】ここで言う複屈折性を有する材質の構成単
位とは、光軸を有する単位と理解することができ、例え
ば複屈折性を有する液晶化合物の分子のことをいうが、
必ずしも分子単位に限定されるものではなく、複数分子
の集合体が一定の光軸を有する場合はその集合体を指す
こともできる。また、シート面とのなす角度が増加また
は減少するとは、当該各層が各々、に層全体としては光
軸を持たないことを意味しており、当該角度の増加また
は減少は、シートの厚さ方向に対して連続的に変化して
もよく断続的に変化してもよい。このようなシートの厚
さ方向に対する配向形態を以後ハイブリッド配向と呼ぶ
ことがある。本発明に有効な厚さ方向のハイブリッド配
向の形態は、2層の積層の場合で説明すると、前述のA
面側からB面側に向かって、シート面とのなす角が1層
目は増加し2層目では減少する場合もしくは1層目は減
少し2層目では増加する場合が好ましく、いずれの層に
おいても増加する場合や減少する場合、または一定の角
度である場合には本発明の効果は生じない。このシート
面とのなす角は、0度から90度の間で変化することが
できる。好ましくは5度から85度でありこの角度の変
化の幅は広い方が一般的には好ましいが、これは液晶セ
ル側の設計の仕方によっても変化する。この角度の変化
の形状(ハイブリッド形態)は1層目と2層目でシート
断面を見た場合に、同様の形態をしていることが好まし
い。
位とは、光軸を有する単位と理解することができ、例え
ば複屈折性を有する液晶化合物の分子のことをいうが、
必ずしも分子単位に限定されるものではなく、複数分子
の集合体が一定の光軸を有する場合はその集合体を指す
こともできる。また、シート面とのなす角度が増加また
は減少するとは、当該各層が各々、に層全体としては光
軸を持たないことを意味しており、当該角度の増加また
は減少は、シートの厚さ方向に対して連続的に変化して
もよく断続的に変化してもよい。このようなシートの厚
さ方向に対する配向形態を以後ハイブリッド配向と呼ぶ
ことがある。本発明に有効な厚さ方向のハイブリッド配
向の形態は、2層の積層の場合で説明すると、前述のA
面側からB面側に向かって、シート面とのなす角が1層
目は増加し2層目では減少する場合もしくは1層目は減
少し2層目では増加する場合が好ましく、いずれの層に
おいても増加する場合や減少する場合、または一定の角
度である場合には本発明の効果は生じない。このシート
面とのなす角は、0度から90度の間で変化することが
できる。好ましくは5度から85度でありこの角度の変
化の幅は広い方が一般的には好ましいが、これは液晶セ
ル側の設計の仕方によっても変化する。この角度の変化
の形状(ハイブリッド形態)は1層目と2層目でシート
断面を見た場合に、同様の形態をしていることが好まし
い。
【0078】本発明の光学補償シートは、2層の光学異
方層の少なくとも一方が請求項32を満たすことが好ま
しいが、前記2層とも請求項32を満たすことがより好
ましい。
方層の少なくとも一方が請求項32を満たすことが好ま
しいが、前記2層とも請求項32を満たすことがより好
ましい。
【0079】また、本発明の光学補償シートの光学異方
層の少なくとも一方が請求項33を満たすことが好まし
いが、2層とも請求項33を満たすことがより好まし
い。(請求項34、36についても同様である。) 本発明の光学補償シートの厚み方向のリタデーション値
(Rt)は85nm以上340nm未満であることが好
ましい。
層の少なくとも一方が請求項33を満たすことが好まし
いが、2層とも請求項33を満たすことがより好まし
い。(請求項34、36についても同様である。) 本発明の光学補償シートの厚み方向のリタデーション値
(Rt)は85nm以上340nm未満であることが好
ましい。
【0080】液晶性化合物は、配向を制御することによ
りこのような光学異方層を具現化するために好適に用い
ることが出来る。以下、本発明に係る液晶性化合物につ
いて説明する。
りこのような光学異方層を具現化するために好適に用い
ることが出来る。以下、本発明に係る液晶性化合物につ
いて説明する。
【0081】本発明に係る液晶性化合物は、低分子液晶
性化合物でもよいし、高分子液晶性化合物でもよい。光
学的な特性としては、正の一軸性の棒状液晶性化合物、
二軸性の液晶性化合物が好ましく用いられる。また、負
の一軸性を示すものであってもよく、例えば代表的に
は、ディスコチック液晶性化合物を用いることもでき
る。二軸性の液晶化合物については、棒状の分子形態を
とることができるが、ディスコティック化合物のように
やや広がりを持った円盤に近い形態のものある。
性化合物でもよいし、高分子液晶性化合物でもよい。光
学的な特性としては、正の一軸性の棒状液晶性化合物、
二軸性の液晶性化合物が好ましく用いられる。また、負
の一軸性を示すものであってもよく、例えば代表的に
は、ディスコチック液晶性化合物を用いることもでき
る。二軸性の液晶化合物については、棒状の分子形態を
とることができるが、ディスコティック化合物のように
やや広がりを持った円盤に近い形態のものある。
【0082】本発明に係る負の一軸性を示す液晶性化合
物とは典型的にはディスコチック液晶性化合物が挙げら
れ、例えば、液晶の化学:季刊 化学総説No.22,
1994、日本化学会編(学会出版センター),60〜
72頁に記載されているような化合物であり、具体的に
は、前記総説の62頁に記載のような分子構造1〜46
を有する液晶性化合物である。また、特許公報第258
7398号、同第2640083号、同第264108
6号、同第2692033号、同第2692035号、
同第2767382号、同第2747789号等に記載
されているような液晶性化合物もディスコチック液晶性
化合物である。
物とは典型的にはディスコチック液晶性化合物が挙げら
れ、例えば、液晶の化学:季刊 化学総説No.22,
1994、日本化学会編(学会出版センター),60〜
72頁に記載されているような化合物であり、具体的に
は、前記総説の62頁に記載のような分子構造1〜46
を有する液晶性化合物である。また、特許公報第258
7398号、同第2640083号、同第264108
6号、同第2692033号、同第2692035号、
同第2767382号、同第2747789号等に記載
されているような液晶性化合物もディスコチック液晶性
化合物である。
【0083】本発明に係る正の一軸性の光学異方性を有
する(単に、正の一軸性を有するともいう)化合物や、
棒状液晶性化合物に近い光学的な特性を示す二軸性を有
する化合物は、棒状液晶性化合物の光学特性として扱う
ことができる。ここで、正の一軸性を有する(光学的に
一軸性である)とは、光学異方性を有する異方性素子に
おける三軸方向の屈折率の値nx、ny、nzのうち2
つのみが等しい値を示し、その2つの屈折率が残る1つ
の軸の屈折率よりも小さいことを示し、二軸性を有する
とは、三軸方向の屈折率の値nx、ny、nzのいずれ
もが異なる値を示す場合を表す。
する(単に、正の一軸性を有するともいう)化合物や、
棒状液晶性化合物に近い光学的な特性を示す二軸性を有
する化合物は、棒状液晶性化合物の光学特性として扱う
ことができる。ここで、正の一軸性を有する(光学的に
一軸性である)とは、光学異方性を有する異方性素子に
おける三軸方向の屈折率の値nx、ny、nzのうち2
つのみが等しい値を示し、その2つの屈折率が残る1つ
の軸の屈折率よりも小さいことを示し、二軸性を有する
とは、三軸方向の屈折率の値nx、ny、nzのいずれ
もが異なる値を示す場合を表す。
【0084】本発明に係る正の一軸性の棒状液晶性化合
物については、さらに詳しくは、誘電率異方性が正のも
のでも負のものであっても良いが、後に述べるシートの
厚み方向における傾斜制御の容易性からは、正の誘電率
異方性のものが好ましい。
物については、さらに詳しくは、誘電率異方性が正のも
のでも負のものであっても良いが、後に述べるシートの
厚み方向における傾斜制御の容易性からは、正の誘電率
異方性のものが好ましい。
【0085】棒状液晶性化合物の誘電率異方性(Δε)
とは、分子の長軸が電解と平行に配向した状態の誘電率
(ε//)と分子の短軸が電解と平行に配向した状態の誘
電率(ε⊥)との値の差、Δε(=ε//−ε⊥≠0)で
表される。誘電率異方性(Δε)は、液晶分子内を通過
する光の屈折率の異方性に影響を与え、両者の関係は、
Δε=n// 2−n⊥2(ここでn//は液晶分子の配向ベク
トルの方向に偏っている光に対する屈折率、n⊥は配向
ベクトルに垂直な方向に偏っている光に対する屈折率で
ある。)となる。
とは、分子の長軸が電解と平行に配向した状態の誘電率
(ε//)と分子の短軸が電解と平行に配向した状態の誘
電率(ε⊥)との値の差、Δε(=ε//−ε⊥≠0)で
表される。誘電率異方性(Δε)は、液晶分子内を通過
する光の屈折率の異方性に影響を与え、両者の関係は、
Δε=n// 2−n⊥2(ここでn//は液晶分子の配向ベク
トルの方向に偏っている光に対する屈折率、n⊥は配向
ベクトルに垂直な方向に偏っている光に対する屈折率で
ある。)となる。
【0086】なお、このΔεおよびΔnの値は、通常の
TN液晶セルなどを駆動させるために用いる液晶性化合
物の場合は正の値である。
TN液晶セルなどを駆動させるために用いる液晶性化合
物の場合は正の値である。
【0087】本発明に係る液晶性化合物の光学異方性
(具体的には、屈折率の異方性)は、低分子液晶性化合
物の場合には分子全体で規定され、高分子液晶性化合物
の場合は、大別して、主鎖型液晶、側鎖型液晶がある
が、いずれの場合においてもメソゲン基部分について低
分子液晶性化合物に準じて規定される。
(具体的には、屈折率の異方性)は、低分子液晶性化合
物の場合には分子全体で規定され、高分子液晶性化合物
の場合は、大別して、主鎖型液晶、側鎖型液晶がある
が、いずれの場合においてもメソゲン基部分について低
分子液晶性化合物に準じて規定される。
【0088】上記記載のメソゲン基(メソゲン単位)と
は、液晶性化合物中において液晶性をもたせるために必
須の部分を表し、通常メソゲン基(メソゲン単位)とは
剛直な部分のコア、柔軟な部分のスペーサー、末端に位
置する末端基からなるが、液晶性化合物に液晶相を発現
させる構造であれば必ずしも上記の3つのメソゲン基
(メソゲン単位)には限定されない。
は、液晶性化合物中において液晶性をもたせるために必
須の部分を表し、通常メソゲン基(メソゲン単位)とは
剛直な部分のコア、柔軟な部分のスペーサー、末端に位
置する末端基からなるが、液晶性化合物に液晶相を発現
させる構造であれば必ずしも上記の3つのメソゲン基
(メソゲン単位)には限定されない。
【0089】以下、正の一軸性棒状液晶性化合物の具体
例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0090】
【化1】
【0091】
【化2】
【0092】
【化3】
【0093】上記の具体例の他に、液晶の化学:季刊
化学総説No.22,1994、日本化学会編(学会出
版センター),42、44頁に挙げられている化合物を
用いることが出来る。また、上記記載の正の一軸性を示
す棒状液晶性化合物は、TNセルに使用する通常の棒状
ネマティック液晶などを好適に用いることが出来る。
化学総説No.22,1994、日本化学会編(学会出
版センター),42、44頁に挙げられている化合物を
用いることが出来る。また、上記記載の正の一軸性を示
す棒状液晶性化合物は、TNセルに使用する通常の棒状
ネマティック液晶などを好適に用いることが出来る。
【0094】本発明に係る棒状の液晶性化合物として
は、ネマティック液晶相を発現するものが好ましく用い
られる。
は、ネマティック液晶相を発現するものが好ましく用い
られる。
【0095】二軸性の液晶性化合物の具体例としては、
例えば、有機合成化学、第49巻;第5号(1991)
の124〜143頁に記載の化合物、D.W.Bruc
eらの研究報告〔AN EU−SPONSORED’O
XFORD WORKSHOP ON BIAXIAL
NEMATICS’(St Benet’s Hal
l、University of Oxford 20
−22 December、1996)、p157−2
93〕、S.CHANDRASEKHAR等の研究報告
〔A Thermotropic Biaxial N
ematicLiquid Crystal;Mol.
Cryst.Liq.Cryst.,1988,Vo
l.165,pp.123−130〕、D.Demu
s,J.Goodby等著〔Handbook of
Liquid CrystalsVol.2B:Low
Molecular Weight Liquid
Crystals II、pp933−943:WIL
EY−VCH社刊〕等に記載の化合物を用いることが出
来る。
例えば、有機合成化学、第49巻;第5号(1991)
の124〜143頁に記載の化合物、D.W.Bruc
eらの研究報告〔AN EU−SPONSORED’O
XFORD WORKSHOP ON BIAXIAL
NEMATICS’(St Benet’s Hal
l、University of Oxford 20
−22 December、1996)、p157−2
93〕、S.CHANDRASEKHAR等の研究報告
〔A Thermotropic Biaxial N
ematicLiquid Crystal;Mol.
Cryst.Liq.Cryst.,1988,Vo
l.165,pp.123−130〕、D.Demu
s,J.Goodby等著〔Handbook of
Liquid CrystalsVol.2B:Low
Molecular Weight Liquid
Crystals II、pp933−943:WIL
EY−VCH社刊〕等に記載の化合物を用いることが出
来る。
【0096】本発明に係る液晶性高分子については、特
に制限はないが、正または負の固有複屈折値を有するも
のが好ましい。これらの詳細については、「LIQUI
DCRYSTALS,1989,Vol.5,NO.
1,pp.159−170」に記載されている。
に制限はないが、正または負の固有複屈折値を有するも
のが好ましい。これらの詳細については、「LIQUI
DCRYSTALS,1989,Vol.5,NO.
1,pp.159−170」に記載されている。
【0097】本発明に係る液晶性高分子は大きく分ける
と、前述の通りメソゲン基の組み込まれ方として、主鎖
型、側鎖型がある。また、サーモトロピックとライオト
ロピックにも分類できる。
と、前述の通りメソゲン基の組み込まれ方として、主鎖
型、側鎖型がある。また、サーモトロピックとライオト
ロピックにも分類できる。
【0098】本発明に係る液晶性高分子としては、特に
制限はないが、ネマチック液晶を形成することが好まし
い。また、配向性の点で側鎖型が好ましく、配向固定の
点でサーモトロピックが好ましい。側鎖型液晶性高分子
で用いられる骨格は、ビニル型のポリマー、ポリシロキ
サン、ポリペプチド、ポリホスファゼン、ポリエチレン
イミン、セルロース等が好ましい。
制限はないが、ネマチック液晶を形成することが好まし
い。また、配向性の点で側鎖型が好ましく、配向固定の
点でサーモトロピックが好ましい。側鎖型液晶性高分子
で用いられる骨格は、ビニル型のポリマー、ポリシロキ
サン、ポリペプチド、ポリホスファゼン、ポリエチレン
イミン、セルロース等が好ましい。
【0099】本発明に係る配向層(配向性層ともいう)
について説明する。配向性層は、一般に透明支持体上又
は下塗層上に設けられる。配向性層は、その上に設けら
れる液晶性化合物の配向方向を規定するように機能す
る。そしてこの配向が、光学補償シートから傾いた配向
を与える。配向性層は、光学異方層に配向性を付与でき
るものであれば、どのような層でも良い。配向性層の好
ましい例としては、有機化合物(好ましくはポリマー)
のラビング処理された層、無機化合物の斜方蒸着層、及
びマイクログルーブを有する層、さらにω−トリコサン
酸、ジオクタデシルメチルアンモニウムクロライド及び
ステアリル酸メチル等のラングミュア・ブロジェット法
(LB膜)により形成される累積膜、あるいは電場ある
いは磁場の付与により誘電体を配向させた層を挙げるこ
とができる。
について説明する。配向性層は、一般に透明支持体上又
は下塗層上に設けられる。配向性層は、その上に設けら
れる液晶性化合物の配向方向を規定するように機能す
る。そしてこの配向が、光学補償シートから傾いた配向
を与える。配向性層は、光学異方層に配向性を付与でき
るものであれば、どのような層でも良い。配向性層の好
ましい例としては、有機化合物(好ましくはポリマー)
のラビング処理された層、無機化合物の斜方蒸着層、及
びマイクログルーブを有する層、さらにω−トリコサン
酸、ジオクタデシルメチルアンモニウムクロライド及び
ステアリル酸メチル等のラングミュア・ブロジェット法
(LB膜)により形成される累積膜、あるいは電場ある
いは磁場の付与により誘電体を配向させた層を挙げるこ
とができる。
【0100】支持体自体に配向性を付与した例として
は、特開平9−281331号等に記載の技術が挙げら
れる。
は、特開平9−281331号等に記載の技術が挙げら
れる。
【0101】配向性層形成用の有機化合物としては、例
えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸/メタク
リル酸共重合体、スチレン/マレインイミド共重合体、
ポリビニルアルコール、ポリ(N−メチロールアクリル
アミド)、スチレン/ビニルトルエン共重合体、クロロ
スルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化
ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイ
ミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢
酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリ
エチレン、ポリプロピレン及びポリカーボネート等のポ
リマー及びシランカップリング剤等の化合物を挙げるこ
とができる。好ましいポリマーの例としては、ポリイミ
ド、ポリスチレン、スチレン誘導体のポリマー、ゼラチ
ン、ポリビルアルコール及びアルキル基(炭素原子数6
以上が好ましい)を有するアルキル変性ポリビルアルコ
ールを挙げることができる。これらのポリマーの層を配
向処理することにより得られる配向性層は、液晶性化合
物を斜めに配向させることができる。
えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸/メタク
リル酸共重合体、スチレン/マレインイミド共重合体、
ポリビニルアルコール、ポリ(N−メチロールアクリル
アミド)、スチレン/ビニルトルエン共重合体、クロロ
スルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化
ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイ
ミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢
酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリ
エチレン、ポリプロピレン及びポリカーボネート等のポ
リマー及びシランカップリング剤等の化合物を挙げるこ
とができる。好ましいポリマーの例としては、ポリイミ
ド、ポリスチレン、スチレン誘導体のポリマー、ゼラチ
ン、ポリビルアルコール及びアルキル基(炭素原子数6
以上が好ましい)を有するアルキル変性ポリビルアルコ
ールを挙げることができる。これらのポリマーの層を配
向処理することにより得られる配向性層は、液晶性化合
物を斜めに配向させることができる。
【0102】中でも、アルキル変性のポリビニルアルコ
ールは特に好ましく、液晶性化合物を均一に配向させる
能力に優れている。これは配向性層表面のアルキル鎖と
液晶性化合物のアルキル鎖との強い相互作用のためと推
察される。また、アルキル基は、炭素原子数6〜14が
好ましく、更に、−S−、−(CH3)C(CN)−ま
たは−(C2H5)N−CS−S−を介してポリビニルア
ルコールに結合していることが好ましい。上記アルキル
変性ポリビニルアルコールは、未端にアルキル基を有す
るものであり、けん化度80%以上、重合度200以上
が好ましい。また、上記側鎖にアルキル基を有するポリ
ビニルアルコールは、クラレ(株)製のMP103、M
P203、R1130などの市販品を利用することがで
きる。
ールは特に好ましく、液晶性化合物を均一に配向させる
能力に優れている。これは配向性層表面のアルキル鎖と
液晶性化合物のアルキル鎖との強い相互作用のためと推
察される。また、アルキル基は、炭素原子数6〜14が
好ましく、更に、−S−、−(CH3)C(CN)−ま
たは−(C2H5)N−CS−S−を介してポリビニルア
ルコールに結合していることが好ましい。上記アルキル
変性ポリビニルアルコールは、未端にアルキル基を有す
るものであり、けん化度80%以上、重合度200以上
が好ましい。また、上記側鎖にアルキル基を有するポリ
ビニルアルコールは、クラレ(株)製のMP103、M
P203、R1130などの市販品を利用することがで
きる。
【0103】また、LCDの配向性層として広く用いら
れているポリイミド膜(好ましくはフッ素原子含有ポリ
イミド)も有機配向性層として好ましい。これはポリア
ミック酸(例えば、日立化成(株)製のLQ/LXシリ
ーズ、日産化学(株)製のSEシリーズ等)を支持体面
に塗布し、100〜300℃で0.5〜1時間焼成した
後、ラビングすることにより得られる。更に、本発明に
係る配向性層は、上記ポリマーに反応性基を導入するこ
とにより、あるいは上記ポリマーをイソシアネート化合
物及びエポキシ化合物などの架橋剤と共に使用して、こ
れらのポリマーを硬化させることにより得られる硬化膜
であることが好ましい。
れているポリイミド膜(好ましくはフッ素原子含有ポリ
イミド)も有機配向性層として好ましい。これはポリア
ミック酸(例えば、日立化成(株)製のLQ/LXシリ
ーズ、日産化学(株)製のSEシリーズ等)を支持体面
に塗布し、100〜300℃で0.5〜1時間焼成した
後、ラビングすることにより得られる。更に、本発明に
係る配向性層は、上記ポリマーに反応性基を導入するこ
とにより、あるいは上記ポリマーをイソシアネート化合
物及びエポキシ化合物などの架橋剤と共に使用して、こ
れらのポリマーを硬化させることにより得られる硬化膜
であることが好ましい。
【0104】また、前記ラビング処理は、LCDの液晶
配向処理工程として広く採用されている処理方法を利用
することができる。即ち、配向膜の表面を、紙やガー
ゼ、フェルト、ゴムあるいはナイロン、ポリエステル繊
維などを用いて一定方向に擦ること(ラビング)により
配向を得る方法を用いることができる。一般的には、長
さ及び太さが均一な繊維を平均的に植毛した布などを用
いて数回程度ラビングを行うことにより実施され、これ
によりラビング操作を好適に行うことが出来る。
配向処理工程として広く採用されている処理方法を利用
することができる。即ち、配向膜の表面を、紙やガー
ゼ、フェルト、ゴムあるいはナイロン、ポリエステル繊
維などを用いて一定方向に擦ること(ラビング)により
配向を得る方法を用いることができる。一般的には、長
さ及び太さが均一な繊維を平均的に植毛した布などを用
いて数回程度ラビングを行うことにより実施され、これ
によりラビング操作を好適に行うことが出来る。
【0105】本発明の光学補償シートの配向状態は様々
な液晶層の接触面(例えば、支持体または空気面)の表
面エネルギーや、混合する液晶性化合物の種類の組み合
せによって、そのような、いわゆるハイブリッド配向を
し、その傾斜度合いも変化するため、これらの因子によ
りコントロールできる。例えば、支持体側の前記棒状構
造単位の傾斜角は、前述のように、一般に本発明に用い
る液晶性化合物あるいは配向膜の材料を選択することに
より、またはラビング処理方法を選択することにより、
調整することができる。また、表面側(空気側)の液晶
構造単位の傾斜角は、一般に本発明に用いる液晶性化合
物あるいはこれらとともに使用する他の化合物(例、可
塑剤、界面活性剤、重合性モノマー及びポリマー)を選
択することにより調製することができる。更に、傾斜角
の変化の程度も上記選択により調整することができる。
な液晶層の接触面(例えば、支持体または空気面)の表
面エネルギーや、混合する液晶性化合物の種類の組み合
せによって、そのような、いわゆるハイブリッド配向を
し、その傾斜度合いも変化するため、これらの因子によ
りコントロールできる。例えば、支持体側の前記棒状構
造単位の傾斜角は、前述のように、一般に本発明に用い
る液晶性化合物あるいは配向膜の材料を選択することに
より、またはラビング処理方法を選択することにより、
調整することができる。また、表面側(空気側)の液晶
構造単位の傾斜角は、一般に本発明に用いる液晶性化合
物あるいはこれらとともに使用する他の化合物(例、可
塑剤、界面活性剤、重合性モノマー及びポリマー)を選
択することにより調製することができる。更に、傾斜角
の変化の程度も上記選択により調整することができる。
【0106】上記記載の配向性層の中でも、本発明に係
る液晶性化合物をネマティックハイブリッド配向に形成
せしめるのに好適な配向性層としては、ラビングポリイ
ミド含有配向性層、ラビングポリエーテルスルフォン含
有配向性層、ラビングポリフェニレンサルファイド含有
配向性層、ラビングポリエチレンテレフタレート含有配
向性層、ラビングポリエチレンなフタレート含有配向性
層、ラビングポリアリレート含有配向性層、セルロース
系プラスチック含有配向性層を挙げることができる。
る液晶性化合物をネマティックハイブリッド配向に形成
せしめるのに好適な配向性層としては、ラビングポリイ
ミド含有配向性層、ラビングポリエーテルスルフォン含
有配向性層、ラビングポリフェニレンサルファイド含有
配向性層、ラビングポリエチレンテレフタレート含有配
向性層、ラビングポリエチレンなフタレート含有配向性
層、ラビングポリアリレート含有配向性層、セルロース
系プラスチック含有配向性層を挙げることができる。
【0107】上記可塑剤、界面活性剤及び重合性モノマ
ーとしては、本発明に用いる液晶性化合物と相溶性を有
し、前述の本発明に係る液晶性化合物の傾斜角の変化を
与えられるか、あるいは配向を阻害しない限り、どのよ
うな化合物も使用することができる。これらの中で、重
合性モノマー(例、ビニル基、ビニルオキシ基、アクリ
ロイル基及びメタクリロイル基を有する化合物)が好ま
しい。上記化合物は、本発明の液晶性化合物に対して一
般に1〜50質量%(好ましくは5〜30質量%)の量
にて使用される。
ーとしては、本発明に用いる液晶性化合物と相溶性を有
し、前述の本発明に係る液晶性化合物の傾斜角の変化を
与えられるか、あるいは配向を阻害しない限り、どのよ
うな化合物も使用することができる。これらの中で、重
合性モノマー(例、ビニル基、ビニルオキシ基、アクリ
ロイル基及びメタクリロイル基を有する化合物)が好ま
しい。上記化合物は、本発明の液晶性化合物に対して一
般に1〜50質量%(好ましくは5〜30質量%)の量
にて使用される。
【0108】上記ポリマーとしては、本発明の液晶性化
合物と相溶性を有し、本発明の液晶性化合物に傾斜角の
変化を与えられる限り、どのようなポリマーでも使用す
ることができる。ポリマー例としては、セルロースエス
テルを挙げることができる。セルロースエステルの好ま
しい例としては、セルロースアセテート、セルロースア
セテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセルロー
ス及びセルロースアセテートブチレートを挙げることが
できる。上記ポリマーは、本発明の液晶性化合物の配向
を阻害しないように、本発明の液晶性化合物に対して一
般に0.1〜10質量%(好ましくは0.1〜8質量
%、特に0.1〜5質量%)の量にて使用される。セル
ロースアセテートブチレート(酢酸酪酸セルロース)の
ブチリル化度は、30%以上、特に30〜80%の範囲
が好ましい。またアセチル化度は30%以上、特に30
〜80%の範囲が好ましい。セルロースアセテートブチ
レートの粘度(ASTM D−817−72に従う測定
により得られる値)は、0.01〜20秒の範囲が好ま
しい。
合物と相溶性を有し、本発明の液晶性化合物に傾斜角の
変化を与えられる限り、どのようなポリマーでも使用す
ることができる。ポリマー例としては、セルロースエス
テルを挙げることができる。セルロースエステルの好ま
しい例としては、セルロースアセテート、セルロースア
セテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセルロー
ス及びセルロースアセテートブチレートを挙げることが
できる。上記ポリマーは、本発明の液晶性化合物の配向
を阻害しないように、本発明の液晶性化合物に対して一
般に0.1〜10質量%(好ましくは0.1〜8質量
%、特に0.1〜5質量%)の量にて使用される。セル
ロースアセテートブチレート(酢酸酪酸セルロース)の
ブチリル化度は、30%以上、特に30〜80%の範囲
が好ましい。またアセチル化度は30%以上、特に30
〜80%の範囲が好ましい。セルロースアセテートブチ
レートの粘度(ASTM D−817−72に従う測定
により得られる値)は、0.01〜20秒の範囲が好ま
しい。
【0109】ラビング方法には、所定形状のマスクを移
動させながらラビングするマスクラビングによる方法
(K.Takatori et.al.,”A Com
plemetary T LCD with Wide
−Viewig Agle Grayscale”,J
apa Display’92,pp591)、複数の
配向膜材料の塗布による方法(T.Kamada e
t.al.,”WideViewig Agle Fu
ll−Color TFT LCDs”,Japa D
isplay’92,pp886)等がある。マスクラ
ビングによる方法と複数の配向膜材料を塗布する方法
は、工程及びプロセスが複雑である。
動させながらラビングするマスクラビングによる方法
(K.Takatori et.al.,”A Com
plemetary T LCD with Wide
−Viewig Agle Grayscale”,J
apa Display’92,pp591)、複数の
配向膜材料の塗布による方法(T.Kamada e
t.al.,”WideViewig Agle Fu
ll−Color TFT LCDs”,Japa D
isplay’92,pp886)等がある。マスクラ
ビングによる方法と複数の配向膜材料を塗布する方法
は、工程及びプロセスが複雑である。
【0110】また、これらの方法は、配向膜を形成した
ときの液晶の傾き角度(所謂プレティルト角)を変化さ
せ対称な2つのプレティルト角を形成するのみで、配向
方向が単一であるため、視野角の改善は、所定の方向に
限定される。
ときの液晶の傾き角度(所謂プレティルト角)を変化さ
せ対称な2つのプレティルト角を形成するのみで、配向
方向が単一であるため、視野角の改善は、所定の方向に
限定される。
【0111】ラビング法以外の液晶配向制御方法として
は、SiO等の斜め蒸着膜を用いる斜方蒸着法(特開昭
56−66826号等)がある。無機斜方蒸着膜の蒸着
物質としては、SiO2を代表とし、TiO2、ZnO2
等の金属酸化物、あるいはMgF2等のフッ化物、さら
にAu、Al、等の金属が挙げられる。尚、金属酸化物
は、高誘電率のものであれば斜方蒸着物質として用いる
ことができ、上記に限定されない。無機斜方蒸着膜は、
蒸着装置を用いて形成することができる。フィルム(支
持体)を固定して蒸着するか、あるいは長尺フィルムを
移動させて連続的に蒸着することにより無機斜方蒸着膜
を形成することができる。他の方法としては、フォトリ
ソグラフィ等の方法で配向膜表面にグレーティング状の
凹凸を形成するフォトリソ法(特開昭60−60624
号等)、基板上への累積の際に引上げ方向に高分子鎖を
配向させるLB膜法(特開昭62−195622号
等)、イオン等を斜め照射するイオン照射法(特開平3
−83017号等)、液体を斜めから高速に噴射する高
速液体ジェット法(特開昭63−96631号)、氷片
を斜めから噴射するアイスブラスチング法(特開昭63
−96630号)、高分子表面にエキシマレーザなどを
照射して周期的な縞模様を形成するエキシマレーザ法
(特開平2−196219号等)、熱可塑性材料状を電
子線で走査して微細な凹凸を形成する電子線走査法(特
開平4−97130号等)、塗布した配向膜溶液に遠心
力を作用させ高分子鎖を配向させる遠心法(特開昭63
−213819号)、すでに配向処理された基材を圧着
することで配向能を転写するスタンプ法(特開平6−4
3457号等)、Y.Tokoらによるカイラル剤を添
加することでツイストさせるランダム配向法(J.Ap
pl.Phys.A74(3)、p2071(199
3))、長谷川らによるポリイミド膜を偏光紫外光で光
分解する光分解法(液晶討論会予稿集、p232(記事
番号2G604)(1994))などが提案されてい
る。
は、SiO等の斜め蒸着膜を用いる斜方蒸着法(特開昭
56−66826号等)がある。無機斜方蒸着膜の蒸着
物質としては、SiO2を代表とし、TiO2、ZnO2
等の金属酸化物、あるいはMgF2等のフッ化物、さら
にAu、Al、等の金属が挙げられる。尚、金属酸化物
は、高誘電率のものであれば斜方蒸着物質として用いる
ことができ、上記に限定されない。無機斜方蒸着膜は、
蒸着装置を用いて形成することができる。フィルム(支
持体)を固定して蒸着するか、あるいは長尺フィルムを
移動させて連続的に蒸着することにより無機斜方蒸着膜
を形成することができる。他の方法としては、フォトリ
ソグラフィ等の方法で配向膜表面にグレーティング状の
凹凸を形成するフォトリソ法(特開昭60−60624
号等)、基板上への累積の際に引上げ方向に高分子鎖を
配向させるLB膜法(特開昭62−195622号
等)、イオン等を斜め照射するイオン照射法(特開平3
−83017号等)、液体を斜めから高速に噴射する高
速液体ジェット法(特開昭63−96631号)、氷片
を斜めから噴射するアイスブラスチング法(特開昭63
−96630号)、高分子表面にエキシマレーザなどを
照射して周期的な縞模様を形成するエキシマレーザ法
(特開平2−196219号等)、熱可塑性材料状を電
子線で走査して微細な凹凸を形成する電子線走査法(特
開平4−97130号等)、塗布した配向膜溶液に遠心
力を作用させ高分子鎖を配向させる遠心法(特開昭63
−213819号)、すでに配向処理された基材を圧着
することで配向能を転写するスタンプ法(特開平6−4
3457号等)、Y.Tokoらによるカイラル剤を添
加することでツイストさせるランダム配向法(J.Ap
pl.Phys.A74(3)、p2071(199
3))、長谷川らによるポリイミド膜を偏光紫外光で光
分解する光分解法(液晶討論会予稿集、p232(記事
番号2G604)(1994))などが提案されてい
る。
【0112】その他、液晶性化合物を配向させる手段と
しては、磁場又は電場が用いられるが、特に本発明のよ
うに液晶分子を斜めに配向させる手段としては、磁場が
好ましい。したがって、高分子マトリクスに液晶性化合
物を混合して高分子マトリクス中に液晶分子を分散さ
せ、これを支持シート上に塗布し、支持シート表面の法
線方向に対して角度をなして外部磁場を加えることによ
り、液晶分子をその方向に配向させることができる。こ
の場合、磁場強度は500G以上であることが好ましい
が、液晶の固有粘度の低いものは500G以下の磁場で
も配向し得る。
しては、磁場又は電場が用いられるが、特に本発明のよ
うに液晶分子を斜めに配向させる手段としては、磁場が
好ましい。したがって、高分子マトリクスに液晶性化合
物を混合して高分子マトリクス中に液晶分子を分散さ
せ、これを支持シート上に塗布し、支持シート表面の法
線方向に対して角度をなして外部磁場を加えることによ
り、液晶分子をその方向に配向させることができる。こ
の場合、磁場強度は500G以上であることが好ましい
が、液晶の固有粘度の低いものは500G以下の磁場で
も配向し得る。
【0113】本発明に係わる配向膜は、これらの任意の
組み合せが可能であり、特に限定されないが、これらの
配向膜と液晶性化合物の組み合わせを選択することによ
り、後述するようにシートの厚み方向について基盤面と
ある角度(チルト角)を得ることが出来る。
組み合せが可能であり、特に限定されないが、これらの
配向膜と液晶性化合物の組み合わせを選択することによ
り、後述するようにシートの厚み方向について基盤面と
ある角度(チルト角)を得ることが出来る。
【0114】次に、本発明に係る液晶性化合物の配向の
固定化について説明する。本発明においては、光学補償
シートの光学補償層をより安定なものにするためは、液
晶性化合物を配向後固定化することが行われる。本発明
に係る液晶性化合物は、配向の固定のために、低分子液
晶同士、あるいは、高分子マトリクスと低分子液晶との
架橋のために、上記のような低分子液晶の末端に、不飽
和結合を有する置換基、活性水素を有する置換基等の反
応性置換基を有するものが好ましい。
固定化について説明する。本発明においては、光学補償
シートの光学補償層をより安定なものにするためは、液
晶性化合物を配向後固定化することが行われる。本発明
に係る液晶性化合物は、配向の固定のために、低分子液
晶同士、あるいは、高分子マトリクスと低分子液晶との
架橋のために、上記のような低分子液晶の末端に、不飽
和結合を有する置換基、活性水素を有する置換基等の反
応性置換基を有するものが好ましい。
【0115】本発明に係る液晶性化合物の配向状態を固
定化するための方法として、通常知られる全ての方法を
採ることができる。通常、配向の固定は、配向と同時に
行われることが好ましい。例えば、本発明に係る低分子
または高分子の液晶性化合物を液晶相発現温度(例え
ば、室温以上、100℃以下など、液晶の種類によ
る。)の範囲に維持して液晶層を形成し、これを基板上
で配向させ、室温まで冷却することにより配向は固定さ
れる。または、本発明に係る液晶性化合物及び他の化合
物を溶剤に溶解した溶液を配向性層上に塗布し、乾燥
し、次いでネマチック相形成温度まで加熱し、その後配
向状態(ネマチック相)を維持して固定化し、冷却する
ことにより得られる。あるいは、本発明に用いる液晶性
化合物及び他の化合物(更に、例えば重合性モノマー、
光重合開始剤)を溶剤に溶解した溶液を配向膜上に塗布
し、乾燥し、次いでネマチック相形成温度まで加熱した
のち重合させ(UV光の照射等により)得られる。
定化するための方法として、通常知られる全ての方法を
採ることができる。通常、配向の固定は、配向と同時に
行われることが好ましい。例えば、本発明に係る低分子
または高分子の液晶性化合物を液晶相発現温度(例え
ば、室温以上、100℃以下など、液晶の種類によ
る。)の範囲に維持して液晶層を形成し、これを基板上
で配向させ、室温まで冷却することにより配向は固定さ
れる。または、本発明に係る液晶性化合物及び他の化合
物を溶剤に溶解した溶液を配向性層上に塗布し、乾燥
し、次いでネマチック相形成温度まで加熱し、その後配
向状態(ネマチック相)を維持して固定化し、冷却する
ことにより得られる。あるいは、本発明に用いる液晶性
化合物及び他の化合物(更に、例えば重合性モノマー、
光重合開始剤)を溶剤に溶解した溶液を配向膜上に塗布
し、乾燥し、次いでネマチック相形成温度まで加熱した
のち重合させ(UV光の照射等により)得られる。
【0116】また、その他に配向を固定する方法として
は、不飽和結合を有する液晶性化合物を用いて配向させ
ると同時にあるいは配向させる前に予め、光重合開始剤
あるいは熱重合開始剤を添加して、光あるいは熱により
重合させ、液晶分子の配向を固定する方法、液晶性化合
物分子の末端に、不飽和結合を有する置換基、活性水素
を有する置換基、等の反応性の置換基を有する液晶性化
合物分子を用い、該反応性の置換基を有する液晶性化合
物と高分子マトリクスを熱、光又はpH変化により反応
させて配向を固定化する方法、反応性の置換基を有する
液晶性化合物同士を個々の液晶ドメインの中で架橋する
ことにより配向を固定する方法等があげられるが、本発
明は上記記載の方法に限定されず、様々な公知技術を適
用することができる。
は、不飽和結合を有する液晶性化合物を用いて配向させ
ると同時にあるいは配向させる前に予め、光重合開始剤
あるいは熱重合開始剤を添加して、光あるいは熱により
重合させ、液晶分子の配向を固定する方法、液晶性化合
物分子の末端に、不飽和結合を有する置換基、活性水素
を有する置換基、等の反応性の置換基を有する液晶性化
合物分子を用い、該反応性の置換基を有する液晶性化合
物と高分子マトリクスを熱、光又はpH変化により反応
させて配向を固定化する方法、反応性の置換基を有する
液晶性化合物同士を個々の液晶ドメインの中で架橋する
ことにより配向を固定する方法等があげられるが、本発
明は上記記載の方法に限定されず、様々な公知技術を適
用することができる。
【0117】上記記載の熱重合開始剤の例としては、ア
ゾ化合物、有機過酸化物、無機過酸化物、スルフィン酸
類等が挙げられ、また、光重合開始剤の例としては、ベ
ンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンゾイン類、チ
オキサントン類等が挙げられる。
ゾ化合物、有機過酸化物、無機過酸化物、スルフィン酸
類等が挙げられ、また、光重合開始剤の例としては、ベ
ンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンゾイン類、チ
オキサントン類等が挙げられる。
【0118】本発明の光学補償シートに係る層構成につ
いて説明する。本発明に係る層構成としては、前述の配
向形態を満たす少なくとも2つの層を有していれば特に
限定されるものではないが、代表例としては以下のよう
な構成が挙げられる。説明のため、複屈折性を有する層
である光学異方層は、配向された光学的に正の一軸性で
ある棒状液晶性化合物からなるものとし、分子の光軸の
向きがシート面となす角の変化を説明する場合にはシー
トのA面からB面へ一定方向で考えて「増加」するもの
と「減少」するものを各々、「増加」、「減少」と記載
する。その場合、シートの片側の面(A面)から、 (1) 支持体−「増加」する層−「減少」する層 (2) 支持体−「減少」する層−「増加」する層 (3) 「増加」する層−支持体−「減少」する層 (4) 「減少」する層−支持体−「増加」する層 (5) 支持体−「減少」する層−「増加」する層−支
持体 (6) 支持体−「増加」する層−「減少」する層−支
持体 等が考えられる。「増加」または「減少」する層は複数
あって差し支えない。また、当該「増加」または「減
少」する層は複数の層を組み合わせることにより複合効
果で成立するものであっても良い。
いて説明する。本発明に係る層構成としては、前述の配
向形態を満たす少なくとも2つの層を有していれば特に
限定されるものではないが、代表例としては以下のよう
な構成が挙げられる。説明のため、複屈折性を有する層
である光学異方層は、配向された光学的に正の一軸性で
ある棒状液晶性化合物からなるものとし、分子の光軸の
向きがシート面となす角の変化を説明する場合にはシー
トのA面からB面へ一定方向で考えて「増加」するもの
と「減少」するものを各々、「増加」、「減少」と記載
する。その場合、シートの片側の面(A面)から、 (1) 支持体−「増加」する層−「減少」する層 (2) 支持体−「減少」する層−「増加」する層 (3) 「増加」する層−支持体−「減少」する層 (4) 「減少」する層−支持体−「増加」する層 (5) 支持体−「減少」する層−「増加」する層−支
持体 (6) 支持体−「増加」する層−「減少」する層−支
持体 等が考えられる。「増加」または「減少」する層は複数
あって差し支えない。また、当該「増加」または「減
少」する層は複数の層を組み合わせることにより複合効
果で成立するものであっても良い。
【0119】(1)および(2)は、支持体上に通常の
プレチルト角(0度より大きく40度以下)を与える配
向膜を介して液晶性化合物を配向させた層の上に、別の
支持体上で同様に形成させた第二の液晶性化合物を配向
させた層を、例えば粘着剤を介して転写することにより
達成される。また、(5)、(6)は、この方法で支持
体ごと転写した場合である。
プレチルト角(0度より大きく40度以下)を与える配
向膜を介して液晶性化合物を配向させた層の上に、別の
支持体上で同様に形成させた第二の液晶性化合物を配向
させた層を、例えば粘着剤を介して転写することにより
達成される。また、(5)、(6)は、この方法で支持
体ごと転写した場合である。
【0120】例えば、この支持体ごと転写する方法は、
本発明の光学補償シートをさらに容易に作製することを
可能にする。すなわち、支持体上に1層の光学異方層を
形成した後、これをシート面内における配向方向に対し
て45度の軸を中心に二つ折りして貼合することにより
作製することができる。
本発明の光学補償シートをさらに容易に作製することを
可能にする。すなわち、支持体上に1層の光学異方層を
形成した後、これをシート面内における配向方向に対し
て45度の軸を中心に二つ折りして貼合することにより
作製することができる。
【0121】また、(1)は、別の方法によっても達成
できる。例えば、支持体上に通常のプレチルト角を与え
る前出の配向膜を介して液晶性化合物を配向させた層の
上に、次にホメオトロピック配向を与える配向膜を介し
て液晶性化合物を配向させることにより達成される。
できる。例えば、支持体上に通常のプレチルト角を与え
る前出の配向膜を介して液晶性化合物を配向させた層の
上に、次にホメオトロピック配向を与える配向膜を介し
て液晶性化合物を配向させることにより達成される。
【0122】(2)についても、同様に第一の液晶性化
合物を配向させた層と第二の層とを逆にすることにより
達成される。
合物を配向させた層と第二の層とを逆にすることにより
達成される。
【0123】(3)(4)は、支持体の両面に同一の性
質の配膜を介して液晶性化合物を配向させた層を形成し
たものであり、各々、ホメオトロピック配向を与える配
向膜、通常のプレチルト角を与える配向膜同士を用いた
場合である。これは、典型的には、支持体の両面に液晶
性化合物を塗設し配向させることにより達成されるが、
例えば他の方法として、支持体上に1層の光学異方層を
形成した後、これをシート面内における配向方向に対し
て45度の軸を中心に支持体を内側にして二つ折りして
貼合することによっても作製することができる。いずれ
の層構成をとる場合であっても、平面内における各々、
の層のなす配向方向の角度は略90度である。
質の配膜を介して液晶性化合物を配向させた層を形成し
たものであり、各々、ホメオトロピック配向を与える配
向膜、通常のプレチルト角を与える配向膜同士を用いた
場合である。これは、典型的には、支持体の両面に液晶
性化合物を塗設し配向させることにより達成されるが、
例えば他の方法として、支持体上に1層の光学異方層を
形成した後、これをシート面内における配向方向に対し
て45度の軸を中心に支持体を内側にして二つ折りして
貼合することによっても作製することができる。いずれ
の層構成をとる場合であっても、平面内における各々、
の層のなす配向方向の角度は略90度である。
【0124】本発明の光学補償シートを液晶セルに貼合
して使用する場合の配置方法について説明する。
して使用する場合の配置方法について説明する。
【0125】配置方向としては、偏光板の透過軸に対し
て、一方の光学異方層の配向方向に合わせて配置するこ
とが好ましい。軸のずれは多少であれば大きくは影響し
ないが、一定の効果を維持するためには±5度程度のず
れに抑える必要がある。
て、一方の光学異方層の配向方向に合わせて配置するこ
とが好ましい。軸のずれは多少であれば大きくは影響し
ないが、一定の効果を維持するためには±5度程度のず
れに抑える必要がある。
【0126】光学補償シートと液晶セルの配置の関係
は、液晶セルの手前側(観察者側)のラビング方向がパ
ネルの右上―左下方向に45度の傾斜方向である場合
に、液晶セルの手前側に配置した光学補償シートの光学
異方層の配向方向は、シート面の手前から順に、第一の
層が面内で右上から左下に向かってシート面とのなす角
が減少していき、第二の層が面内で左上から右下に向か
ってシート面とのなす角が増加していくような配置方法
が典型的である。必ずしも、この配置のみに限定される
ものではないが多少の効果の違いが生じ得る。
は、液晶セルの手前側(観察者側)のラビング方向がパ
ネルの右上―左下方向に45度の傾斜方向である場合
に、液晶セルの手前側に配置した光学補償シートの光学
異方層の配向方向は、シート面の手前から順に、第一の
層が面内で右上から左下に向かってシート面とのなす角
が減少していき、第二の層が面内で左上から右下に向か
ってシート面とのなす角が増加していくような配置方法
が典型的である。必ずしも、この配置のみに限定される
ものではないが多少の効果の違いが生じ得る。
【0127】次に、本発明に係る光学異方層と支持体と
の間に配置できる接着層に関して説明する。
の間に配置できる接着層に関して説明する。
【0128】本発明の光学補償シートの構成において
は、偏光子(液晶層)と支持体のとの接着性を向上させ
るために、接着性層を設けることが好ましい。
は、偏光子(液晶層)と支持体のとの接着性を向上させ
るために、接着性層を設けることが好ましい。
【0129】本発明の光学補償シートが液晶セルと接す
る側には、接着層もしくは粘着層を配置することが好ま
し、粘着層としては、特開2000−235117号に
記載の技術を用いることができるが、特にこれらに限定
されない。粘着層は、剥離強度300g/cm以上とな
る強度であることが好ましく、更に400g/cm以上
となる強度であることが好ましく、特に、500g/c
m以上となる強度であることが好ましい。また、本発明
の光学補償シートの構成においては、好ましくは支持体
の一方の側に紫外線硬化塗膜層を設け、その反対側に偏
光膜(液晶層)と接着性を向上させるための接着性層が
設けられる。
る側には、接着層もしくは粘着層を配置することが好ま
し、粘着層としては、特開2000−235117号に
記載の技術を用いることができるが、特にこれらに限定
されない。粘着層は、剥離強度300g/cm以上とな
る強度であることが好ましく、更に400g/cm以上
となる強度であることが好ましく、特に、500g/c
m以上となる強度であることが好ましい。また、本発明
の光学補償シートの構成においては、好ましくは支持体
の一方の側に紫外線硬化塗膜層を設け、その反対側に偏
光膜(液晶層)と接着性を向上させるための接着性層が
設けられる。
【0130】接着性層は1層であってもよく、2層以上
であってもよく、接着性層の易接着性を持たせるために
は、親水性高分子化合物が好ましく用いられる。親水性
高分子化合物としては、例えば−COOH基含有高分子
化合物、好ましくは−COOH基含有の酢酸ビニル−マ
レイン酸共重合体、又は親水性セルロース誘導体、ポリ
ビニルアルコール誘導体、天然高分子化合物、親水性ポ
リエステル誘導体、ポリビニル誘導体等が挙げられる。
であってもよく、接着性層の易接着性を持たせるために
は、親水性高分子化合物が好ましく用いられる。親水性
高分子化合物としては、例えば−COOH基含有高分子
化合物、好ましくは−COOH基含有の酢酸ビニル−マ
レイン酸共重合体、又は親水性セルロース誘導体、ポリ
ビニルアルコール誘導体、天然高分子化合物、親水性ポ
リエステル誘導体、ポリビニル誘導体等が挙げられる。
【0131】本発明の光学補償シートに係る支持体につ
いて説明する。本発明に係る支持体は、好ましくは透明
支持体であり、更に好ましくは、光透過率が80%以上
の透明支持体である。これらの素材としてはトリアセチ
ルセルロースなど、固有複屈折率が小さい素材から形成
された素材が好ましく、トリアセチルセルロースフィル
ム(コニカ(株)製)などを用いることができる。
いて説明する。本発明に係る支持体は、好ましくは透明
支持体であり、更に好ましくは、光透過率が80%以上
の透明支持体である。これらの素材としてはトリアセチ
ルセルロースなど、固有複屈折率が小さい素材から形成
された素材が好ましく、トリアセチルセルロースフィル
ム(コニカ(株)製)などを用いることができる。
【0132】但し、光透過率が良好であれば、固有屈折
率が大きい素材でも製膜時に特に正面から見たときに光
学的等方性を有するものが好ましい。この様な材料とし
ては、ゼオネックス(日本ゼオン(株)製)、ARTO
N(日本合成ゴム(株)製)などの市販品を使用するこ
とができる。更に、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルフォン及びポリエーテルスルフォンなどの
固有複屈折率の大きい素材であっても、溶液流延、溶融
押し出し等の条件、更には縦、横方向に延伸条件等を適
宜設定することにより、得ることが出来る。
率が大きい素材でも製膜時に特に正面から見たときに光
学的等方性を有するものが好ましい。この様な材料とし
ては、ゼオネックス(日本ゼオン(株)製)、ARTO
N(日本合成ゴム(株)製)などの市販品を使用するこ
とができる。更に、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルフォン及びポリエーテルスルフォンなどの
固有複屈折率の大きい素材であっても、溶液流延、溶融
押し出し等の条件、更には縦、横方向に延伸条件等を適
宜設定することにより、得ることが出来る。
【0133】本発明に係る支持体は、透明な材料であれ
ば特に限定されるものではないが、光学的に実質的に等
方性のものであればシート全体の光学異方性を液晶層で
コントロールしやすいため好ましい。
ば特に限定されるものではないが、光学的に実質的に等
方性のものであればシート全体の光学異方性を液晶層で
コントロールしやすいため好ましい。
【0134】また、TN型液晶セルは黒表示の時に液晶
層中間部の液晶分子が垂直に配列するため正の1軸性を
示すが、この部分の補償を助けるために、支持体自身が
法線方向に光軸を有する負の1軸性を有するか、さらに
は面内の屈折率異方性が異なる2軸性を有しかつ支持体
面の法線方向の屈折率がさらに小さい値であることがさ
らに有効である(nx≠ny>nz、ここでnx;支持
体平面内の一方向、ny;支持体平面内のnxに直交す
る方向、nz;支持体の厚み方向)。このような特性を
得やすい材料としては、アセチルセルロースプロピオネ
ートが挙げられる。これは、アセチル置換度2.0、プ
ロピオニル置換度0.8が好ましい。
層中間部の液晶分子が垂直に配列するため正の1軸性を
示すが、この部分の補償を助けるために、支持体自身が
法線方向に光軸を有する負の1軸性を有するか、さらに
は面内の屈折率異方性が異なる2軸性を有しかつ支持体
面の法線方向の屈折率がさらに小さい値であることがさ
らに有効である(nx≠ny>nz、ここでnx;支持
体平面内の一方向、ny;支持体平面内のnxに直交す
る方向、nz;支持体の厚み方向)。このような特性を
得やすい材料としては、アセチルセルロースプロピオネ
ートが挙げられる。これは、アセチル置換度2.0、プ
ロピオニル置換度0.8が好ましい。
【0135】本発明の液晶表示装置を以下に示す図8〜
図38を用いて詳細に説明する。図8〜図14は、本発
明の液晶表示装置に用いられる好ましい層構成の例を示
したものである。尚、図8〜図14において示されてい
る層構成は、全て図8に記載されているように液晶表示
装置の画面を45°傾けて正方形の形に切り出したもの
の断面について示したものである。同様に、図15〜図
38で示した層構成は全て図15に記載されているよう
に、液晶表示装置の画面を45°傾けて正方形の形に切
り出したものを断面図として示したものである。
図38を用いて詳細に説明する。図8〜図14は、本発
明の液晶表示装置に用いられる好ましい層構成の例を示
したものである。尚、図8〜図14において示されてい
る層構成は、全て図8に記載されているように液晶表示
装置の画面を45°傾けて正方形の形に切り出したもの
の断面について示したものである。同様に、図15〜図
38で示した層構成は全て図15に記載されているよう
に、液晶表示装置の画面を45°傾けて正方形の形に切
り出したものを断面図として示したものである。
【0136】図8、図10(a)、図12(a)、図1
3(a)は液晶セルCと表示側(表面側)の偏光子44
との間に本発明の光学補償シートBを配置した液晶表示
装置を示している。
3(a)は液晶セルCと表示側(表面側)の偏光子44
との間に本発明の光学補償シートBを配置した液晶表示
装置を示している。
【0137】図9、図10(b)、図12(b)、図1
3(b)は液晶セルCとバックライト側(裏面側)の偏
光子44aとの間に本発明の光学補償シートBを配置し
た液晶表示装置を示している。
3(b)は液晶セルCとバックライト側(裏面側)の偏
光子44aとの間に本発明の光学補償シートBを配置し
た液晶表示装置を示している。
【0138】図11(a)、図11(b)、図14
(a)、図14(b)は偏光板一体型光学補償シート
(F1、F2、F3またはF4)を配置した液晶表示装
置を示している。すなわち、これらの図に示した液晶表
示装置では、本発明の光学補償シート(支持体と光学異
方層を含む)は偏光子44または44aの一方の面側に
配置され、偏光板保護フィルムを兼ねて一体となった構
成となっている。
(a)、図14(b)は偏光板一体型光学補償シート
(F1、F2、F3またはF4)を配置した液晶表示装
置を示している。すなわち、これらの図に示した液晶表
示装置では、本発明の光学補償シート(支持体と光学異
方層を含む)は偏光子44または44aの一方の面側に
配置され、偏光板保護フィルムを兼ねて一体となった構
成となっている。
【0139】また、図8、図9の光学補償シートBは支
持体45、45aの上に各々、光学異方層46b、46
cを設けたシート2枚を直接もしくは接着層または粘着
層をかいして光学異方層塗設面どうしを張り合わせた
(貼合するともいう)構成を示している。
持体45、45aの上に各々、光学異方層46b、46
cを設けたシート2枚を直接もしくは接着層または粘着
層をかいして光学異方層塗設面どうしを張り合わせた
(貼合するともいう)構成を示している。
【0140】図10(a)の光学補償シートBは、支持
体45eの両面に光学異方層46,46aを一層ずつ設
けた構成であり、図10(b)の光学補償シートBは、
支持体45fの両面に光学異方層46b、46cを1層
ずつ設けた構成を示す。
体45eの両面に光学異方層46,46aを一層ずつ設
けた構成であり、図10(b)の光学補償シートBは、
支持体45fの両面に光学異方層46b、46cを1層
ずつ設けた構成を示す。
【0141】図11(a)の光学補償シートF1は、支
持体45に光学異方層46、支持体45aに光学異方層
46aを設けて得られたシート2枚を直接もしくは接着
層または粘着層を介して前記の光学異方層46、46a
同士を張り合わせたものを偏光子44の一方の面に貼合
し、偏光板保護フィルムを兼ねて一体化した構成となっ
ている。図11(b)、図14(a)、(b)について
も同様に、光学補償シートが偏光板保護フィルムを兼ね
て一体化した構成が示されている。
持体45に光学異方層46、支持体45aに光学異方層
46aを設けて得られたシート2枚を直接もしくは接着
層または粘着層を介して前記の光学異方層46、46a
同士を張り合わせたものを偏光子44の一方の面に貼合
し、偏光板保護フィルムを兼ねて一体化した構成となっ
ている。図11(b)、図14(a)、(b)について
も同様に、光学補償シートが偏光板保護フィルムを兼ね
て一体化した構成が示されている。
【0142】図12(a)は支持体45cの片面に2つ
の光学異方層46、46aを図12(b)は支持体45
dの片面に2つの光学異方層46b、46cを設けた構
成の光学補償シートBを有する液晶表示装置の構成を示
している。ここでは、液晶セルCに近い方に光学異方層
がくるように配置されている。
の光学異方層46、46aを図12(b)は支持体45
dの片面に2つの光学異方層46b、46cを設けた構
成の光学補償シートBを有する液晶表示装置の構成を示
している。ここでは、液晶セルCに近い方に光学異方層
がくるように配置されている。
【0143】図13(a)は、支持体45eの片面に2
つの光学異方層46、46a、図13(b)は支持体4
5fの片面に2つの光学異方層46b、46cを設けた
構成の光学補償シートBを有する液晶表示装置の構成が
示されている。ここでは、液晶セルCから遠い方に、各
々、光学異方層がくるように配置されている。
つの光学異方層46、46a、図13(b)は支持体4
5fの片面に2つの光学異方層46b、46cを設けた
構成の光学補償シートBを有する液晶表示装置の構成が
示されている。ここでは、液晶セルCから遠い方に、各
々、光学異方層がくるように配置されている。
【0144】図15〜図38は光学補償シートを構成す
る2つの光学異方層について、より詳細に説明した図で
あり、液晶性化合物の配向を固定化して得られたこれら
の光学異方層の配向方向52、53と液晶セルの基板の
ラビング方向54、54a、偏光子の吸収軸51、51
aの方向などの配置関係の詳細な説明図である。
る2つの光学異方層について、より詳細に説明した図で
あり、液晶性化合物の配向を固定化して得られたこれら
の光学異方層の配向方向52、53と液晶セルの基板の
ラビング方向54、54a、偏光子の吸収軸51、51
aの方向などの配置関係の詳細な説明図である。
【0145】ここで、図15〜22と図31〜34は液
晶セルと表示側(表面側)の偏光子44との間に2つの
光学異方層が配置された液晶表示装置を示しており、図
23〜30または図35〜38は液晶セルとバックライ
ト側(裏面側)の偏光子44aとの間に2つの光学異方
層が配置された液晶表示装置を示している。
晶セルと表示側(表面側)の偏光子44との間に2つの
光学異方層が配置された液晶表示装置を示しており、図
23〜30または図35〜38は液晶セルとバックライ
ト側(裏面側)の偏光子44aとの間に2つの光学異方
層が配置された液晶表示装置を示している。
【0146】すなわち、図8、図10(a)、図12
(a)、図13(a)、図11(a)、図14(a)で
示されている光学異方層46及び46aはそれぞれ図1
5〜22あるいは図31〜34から選ばれる配向方向の
光学異方層とすることができ、図に記載された配置関係
の組み合わせをとることができる。
(a)、図13(a)、図11(a)、図14(a)で
示されている光学異方層46及び46aはそれぞれ図1
5〜22あるいは図31〜34から選ばれる配向方向の
光学異方層とすることができ、図に記載された配置関係
の組み合わせをとることができる。
【0147】図9、図10(b)、図12(b)、図1
3(b)、図11(b)、図14(b)で示されている
光学異方層46b及び46cはそれぞれ図23〜30あ
るいは図35〜38から選ばれる配向方向の光学異方層
とすることができ、図に記載された配置関係とすること
ができる。
3(b)、図11(b)、図14(b)で示されている
光学異方層46b及び46cはそれぞれ図23〜30あ
るいは図35〜38から選ばれる配向方向の光学異方層
とすることができ、図に記載された配置関係とすること
ができる。
【0148】ここで、好ましい例でより詳細に説明する
が、他の組み合わせであっても同様である。例えば、図
12(a)が好ましい層構成の1例としてあげられる。
ここで、偏光板Aは表示側(パネルの表面側)の偏光板
であり、光学補償シートBは本発明の光学補償シートを
示している。液晶セルCは本発明の液晶表示装置に用い
られる液晶セルを表している。偏光板Dはバックライト
側(パネルの裏面側)の偏光板を示している。偏光板A
は表面側から単層あるいは複数層からなる反射防止層4
1と防眩層42有する偏光板保護フィルム43と別の偏
光板保護フィルム43aで偏光子44をサンドイッチし
た構成となっている。
が、他の組み合わせであっても同様である。例えば、図
12(a)が好ましい層構成の1例としてあげられる。
ここで、偏光板Aは表示側(パネルの表面側)の偏光板
であり、光学補償シートBは本発明の光学補償シートを
示している。液晶セルCは本発明の液晶表示装置に用い
られる液晶セルを表している。偏光板Dはバックライト
側(パネルの裏面側)の偏光板を示している。偏光板A
は表面側から単層あるいは複数層からなる反射防止層4
1と防眩層42有する偏光板保護フィルム43と別の偏
光板保護フィルム43aで偏光子44をサンドイッチし
た構成となっている。
【0149】光学補償シートBは本発明の光学補償シー
トであり、2つの光学異方層46及び46aと支持体4
5cを有している。光学補償シートBの光学異方層46
は、好ましくは、次のように形成される。すなわち、支
持体45cに、図では示していないが、好ましくは下引
き層を塗布した後、配向層を設け、その上に液晶性化合
物を塗布した後、該液晶性化合物を配向させた後、固定
化させて、支持体45c上に光学異方層46が形成され
る。更に光学異方層46の上に別の配向層を設け、その
上に液晶性化合物を塗布した後、該液晶性化合物を配向
させた後、固定化させて、光学異方層46上に光学異方
層46aが形成されたものである。別の方法としては、
支持体45c上に設けた光学異方層46上に、別の支持
体上に設けた光学異方層46aを転写して作製すること
もできる。
トであり、2つの光学異方層46及び46aと支持体4
5cを有している。光学補償シートBの光学異方層46
は、好ましくは、次のように形成される。すなわち、支
持体45cに、図では示していないが、好ましくは下引
き層を塗布した後、配向層を設け、その上に液晶性化合
物を塗布した後、該液晶性化合物を配向させた後、固定
化させて、支持体45c上に光学異方層46が形成され
る。更に光学異方層46の上に別の配向層を設け、その
上に液晶性化合物を塗布した後、該液晶性化合物を配向
させた後、固定化させて、光学異方層46上に光学異方
層46aが形成されたものである。別の方法としては、
支持体45c上に設けた光学異方層46上に、別の支持
体上に設けた光学異方層46aを転写して作製すること
もできる。
【0150】液晶セルCは本発明の液晶表示装置に用い
られる液晶セルであり、基板47及び基板49の間に液
晶48が充填された構造を有している。
られる液晶セルであり、基板47及び基板49の間に液
晶48が充填された構造を有している。
【0151】偏光板Dは、偏光板保護フィルム50と別
の偏光板保護フィルム50aで偏光子44aをサンドイ
ッチした構成となっている。
の偏光板保護フィルム50aで偏光子44aをサンドイ
ッチした構成となっている。
【0152】また、図15〜図38において、E1、E
2、E3は各々、光学異方層用の支持体が配置可能な部
位を表す。
2、E3は各々、光学異方層用の支持体が配置可能な部
位を表す。
【0153】既に説明したように、図12(a)の光学
異方層46及び46aは図15〜22あるいは図31〜
34から選ばれる配向方向の光学異方層46及び46a
の配置関係をとることができるが、図12(a)の光学
異方層46及び46aの液晶表示装置内の配置は、図1
5で詳細に示されている光学異方層46及び46aの配
向方向と偏光子44及び44aの吸収軸方向及び液晶セ
ルのラビング方向の関係にあることが視野角が著しく拡
大するため、特に好ましいものである。
異方層46及び46aは図15〜22あるいは図31〜
34から選ばれる配向方向の光学異方層46及び46a
の配置関係をとることができるが、図12(a)の光学
異方層46及び46aの液晶表示装置内の配置は、図1
5で詳細に示されている光学異方層46及び46aの配
向方向と偏光子44及び44aの吸収軸方向及び液晶セ
ルのラビング方向の関係にあることが視野角が著しく拡
大するため、特に好ましいものである。
【0154】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するが本発明は
これらに限定されない。
これらに限定されない。
【0155】実施例1 《透明支持体1、2の作製》下記のドープ組成物1を用
いて、透明支持体1、2を作製した。
いて、透明支持体1、2を作製した。
【0156】 (ドープ組成物1の調製) 綿花リンターから合成したセルローストリアセテート(酢化度61.0%) 50部 木材パルプから合成されたセルローストリアセテート(酢化度61.0%) 50部 チヌビン326(チバスペシャルティケミカルズ社製紫外線吸収剤1) 0.5部 チヌビン328(チバスペシャルティケミカルズ社製紫外線吸収剤2) 0.5部 トリフェニルホスフェート(可塑剤A) 12部 微粒子シリカ(日本アエロジル社製アエロジル200:0.016μm、 マット剤1) 0.1部 メチレンクロライド 460部 エタノール 40部 上記のドープ組成物1を密閉容器に投入し、加圧下で8
0℃に保温・攪拌しながら完全に溶解させた。次に、こ
のドープを濾過し、冷却して31℃に保ち、2つのドラ
ムに張られた回転する長さ6m(有効長5.5m)のエ
ンドレスステンレスバンド上に均一に流延し、剥離残留
溶媒量が50%になるまで溶媒を蒸発させた時点でステ
ンレスバンド上から剥離張力9.8N/mで剥離し、多
数のロールで搬送張力127N/mで搬送させながら乾
燥させ、膜厚80μmのセルローストリアセテート(T
AC)フィルム(透明支持体1)を得た。また、膜厚を
40μmに調整する以外は、同様にして透明支持体2を
作製した。
0℃に保温・攪拌しながら完全に溶解させた。次に、こ
のドープを濾過し、冷却して31℃に保ち、2つのドラ
ムに張られた回転する長さ6m(有効長5.5m)のエ
ンドレスステンレスバンド上に均一に流延し、剥離残留
溶媒量が50%になるまで溶媒を蒸発させた時点でステ
ンレスバンド上から剥離張力9.8N/mで剥離し、多
数のロールで搬送張力127N/mで搬送させながら乾
燥させ、膜厚80μmのセルローストリアセテート(T
AC)フィルム(透明支持体1)を得た。また、膜厚を
40μmに調整する以外は、同様にして透明支持体2を
作製した。
【0157】《配向膜の作製》以下の方法により、上記
で作製した透明支持体上に配向膜を塗設して、さまざま
な配向を与える配向膜を調製した。
で作製した透明支持体上に配向膜を塗設して、さまざま
な配向を与える配向膜を調製した。
【0158】(配向膜A−1の作製)上記の透明支持体
1にゼラチン薄膜(0.1μm)を塗設し、1gの直鎖
アルキル変性ポリビニルアルコール(MP203;クラ
レ(株)製)をメタノール/水=1:4混合比を有する
溶媒100mlに溶解した溶液をワイヤーバー#3によ
り塗布した。これらを80℃温風にて乾燥させた後、ラ
ビング処理を行い、配向膜A−1を作製した。
1にゼラチン薄膜(0.1μm)を塗設し、1gの直鎖
アルキル変性ポリビニルアルコール(MP203;クラ
レ(株)製)をメタノール/水=1:4混合比を有する
溶媒100mlに溶解した溶液をワイヤーバー#3によ
り塗布した。これらを80℃温風にて乾燥させた後、ラ
ビング処理を行い、配向膜A−1を作製した。
【0159】(配向膜A−2の作製)上記の透明支持体
1にゼラチン薄膜(0.1μm)を塗設し、1gの下記
構造のアルキル変性ポリビニルアルコールをメタノール
/水=1:4混合比を有する溶媒100mlに溶解した
溶液をワイヤーバー#3により塗布した。これを65℃
温風にて乾燥させた後、ラビング処理を行い、配向膜A
−2を作製した。
1にゼラチン薄膜(0.1μm)を塗設し、1gの下記
構造のアルキル変性ポリビニルアルコールをメタノール
/水=1:4混合比を有する溶媒100mlに溶解した
溶液をワイヤーバー#3により塗布した。これを65℃
温風にて乾燥させた後、ラビング処理を行い、配向膜A
−2を作製した。
【0160】尚、ラビング処理の方向については、配向
膜を塗布した支持体を配向膜面側から見て直線上にラビ
ングした方向をY軸の+方向とみなし、それに直交する
X軸を同様に支持体面内に設定し、基準配置とした。以
後、シート面の面内方向の特定については、特に断らな
い限り、ラビング方向を基準として同様に行った。
膜を塗布した支持体を配向膜面側から見て直線上にラビ
ングした方向をY軸の+方向とみなし、それに直交する
X軸を同様に支持体面内に設定し、基準配置とした。以
後、シート面の面内方向の特定については、特に断らな
い限り、ラビング方向を基準として同様に行った。
【0161】
【化4】
【0162】(配向膜A−3の作製)アルミ基盤上にポ
リアミック酸をNMP/DMF=9:1の混合溶媒に溶
解した1質量%溶液をスピンコーターで塗布し、200
℃、2時間熱処理を行いポリイミド膜を作製した。な
お、ここに用いたポリアミック酸はPolymer P
reprins、 Japan Vol.47 No1
1(1998) 2894〜2895を参考にして合成
した。得られたポリイミド膜に、UER20H(ウシオ
電機製)で波長222nm、0.96mJの偏光紫外線
照射を行い配向膜A−3を作製した。また、偏光照射軸
をX軸とした。
リアミック酸をNMP/DMF=9:1の混合溶媒に溶
解した1質量%溶液をスピンコーターで塗布し、200
℃、2時間熱処理を行いポリイミド膜を作製した。な
お、ここに用いたポリアミック酸はPolymer P
reprins、 Japan Vol.47 No1
1(1998) 2894〜2895を参考にして合成
した。得られたポリイミド膜に、UER20H(ウシオ
電機製)で波長222nm、0.96mJの偏光紫外線
照射を行い配向膜A−3を作製した。また、偏光照射軸
をX軸とした。
【0163】
【化5】
【0164】《液晶性化合物の配向特性の評価方法》本
発明の光学補償シートに係る配向膜の特性と液晶性化合
物の組み合わせによって得られる液晶性化合物の配向特
性は以下の手順で決定した。
発明の光学補償シートに係る配向膜の特性と液晶性化合
物の組み合わせによって得られる液晶性化合物の配向特
性は以下の手順で決定した。
【0165】上記で作製した各配向膜(3種類)と下記
に示す溶液LC−1、溶液LC−2を用いて各配向膜の
特性を検討した。溶液LC−1、LC−2の液晶性化合
物の液晶性に関しては、いずれもエナンチオトロピック
なネマティック層を発現する。
に示す溶液LC−1、溶液LC−2を用いて各配向膜の
特性を検討した。溶液LC−1、LC−2の液晶性化合
物の液晶性に関しては、いずれもエナンチオトロピック
なネマティック層を発現する。
【0166】 (溶液LC−1の組成) MEK(メチルエチルケトン) 89.5部 化合物1 2部 化合物2 4部 化合物3 3部 イルガキュアー369(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製) 1.5部
【0167】
【化6】
【0168】
【化7】
【0169】
【化8】
【0170】 (溶液LC−2の組成) MEK 89.5部 化合物1 3部 化合物2 3部 化合物3 5部 イルガキュアー369(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製) 1.5部 検討方法としては、配向膜を塗布したスライドグラスを
用いて各々、配向処理を行い、溶液LC−1、LC−2
を配向膜上に塗布後溶剤を乾燥させ、配向膜がアンチパ
ラレルになるよう合わせた。さらに、ホットステージを
用い、液晶温度範囲でオルソスコープ像、コノスコープ
像の観察を行い、さらに自動複屈折計を用いてアンチパ
ラレル処理を行った際の平均チルト角を測定した。また
クリスタルローテーション法を用いてチルト角の測定を
行った。さらに、各々の配向膜に溶液LC−1、LC−
2を塗布、乾燥、熱処理を行い、液晶性化合物の片面の
みに配向膜を配置し、もう片面は空気界面となるような
試料を作製し、これを同様の観察、測定を行った。結果
を表1に示す。
用いて各々、配向処理を行い、溶液LC−1、LC−2
を配向膜上に塗布後溶剤を乾燥させ、配向膜がアンチパ
ラレルになるよう合わせた。さらに、ホットステージを
用い、液晶温度範囲でオルソスコープ像、コノスコープ
像の観察を行い、さらに自動複屈折計を用いてアンチパ
ラレル処理を行った際の平均チルト角を測定した。また
クリスタルローテーション法を用いてチルト角の測定を
行った。さらに、各々の配向膜に溶液LC−1、LC−
2を塗布、乾燥、熱処理を行い、液晶性化合物の片面の
みに配向膜を配置し、もう片面は空気界面となるような
試料を作製し、これを同様の観察、測定を行った。結果
を表1に示す。
【0171】
【表1】
【0172】表1から、配向膜A−1、A−2、A−3
のプレチルト角は、各々、約5度以下、80度以上、8
0度以上であることが示された。
のプレチルト角は、各々、約5度以下、80度以上、8
0度以上であることが示された。
【0173】《光学補償シートの作製》 (光学補償シート1の作製)上記記載の配向膜A−1上
に上記の溶液LC−1をワイヤーバー♯5を用いて塗設
した。更に、これを55度の無風状態で30秒乾燥、次
いで75度30秒熱処理を行い、98kPaで60秒間
窒素パージした後、酸素濃度0.1%条件下で450m
Jの紫外線により硬化させた膜を作製した。こうして得
られた1層の液晶配向層を有するシートをP−1とし
た。
に上記の溶液LC−1をワイヤーバー♯5を用いて塗設
した。更に、これを55度の無風状態で30秒乾燥、次
いで75度30秒熱処理を行い、98kPaで60秒間
窒素パージした後、酸素濃度0.1%条件下で450m
Jの紫外線により硬化させた膜を作製した。こうして得
られた1層の液晶配向層を有するシートをP−1とし
た。
【0174】次に、このP−1上に、上記の配向膜A−
2の作製に用いたアルキル変性ポリビニルアルコールと
メタノール/水1:4からなる溶液をワイヤバー#3に
より塗布した。これを65℃温風にて乾燥させた後、ラ
ビング処理を行い、配向膜を形成した。ラビングは、1
層目のシートP−1の配置を基準としてX軸の+の方向
に向けて行った。そして、この配向膜上に下記成分の前
出の溶液LC−2をワイヤバー#5を用いて塗設した。
これを55度の無風状態で30秒乾燥、次いで75度3
0秒熱処理を行い、98kPaで60秒間窒素パージし
た後、酸素濃度0.1%条件下で450mJの紫外線に
より膜を硬化させ、図1に示すような、透明支持体の片
面に、2層の液晶性化合物含有層を有する光学補償シー
ト1を得た。
2の作製に用いたアルキル変性ポリビニルアルコールと
メタノール/水1:4からなる溶液をワイヤバー#3に
より塗布した。これを65℃温風にて乾燥させた後、ラ
ビング処理を行い、配向膜を形成した。ラビングは、1
層目のシートP−1の配置を基準としてX軸の+の方向
に向けて行った。そして、この配向膜上に下記成分の前
出の溶液LC−2をワイヤバー#5を用いて塗設した。
これを55度の無風状態で30秒乾燥、次いで75度3
0秒熱処理を行い、98kPaで60秒間窒素パージし
た後、酸素濃度0.1%条件下で450mJの紫外線に
より膜を硬化させ、図1に示すような、透明支持体の片
面に、2層の液晶性化合物含有層を有する光学補償シー
ト1を得た。
【0175】(光学補償シート2の作製)上記記載の配
向膜A−2上に、前記の溶液LC−2をワイヤバー#5
を用いて塗設した。さらにこれを55度の無風状態で3
0秒乾燥、次いで75℃、30秒熱処理を行い、98k
Paで60秒間窒素パージした後、酸素濃度0.1%条
件下で450mJの紫外線により硬化させた膜を作製し
た。こうして、1層の液晶配向層を有するシートをP−
2を得た。次いで、このP−2の液晶配向層面上にSK
ダイン2092(総研化学社製)の接着剤を塗布して接
着層を設け、ここにもう1枚用意したシート(上記の配
向膜A−3を用いる以外は、P−2シートと同様に作製
した)の液晶配向層を上記の接着層の接着面に接するよ
うに転写し、転写した側のアルミ基盤、ポリイミド膜を
剥離、除去し、図2に示すような、透明支持体の片面に
2層の光学異方層を有し、且つ、その光学異方層の間に
接着層が設けられている光学補償シート2を得た。この
とき、転写後の2層目のラビング方向はもう一枚のシー
トの−X方向に最初のP−2シートの+Y方向が一致す
るように調整した。
向膜A−2上に、前記の溶液LC−2をワイヤバー#5
を用いて塗設した。さらにこれを55度の無風状態で3
0秒乾燥、次いで75℃、30秒熱処理を行い、98k
Paで60秒間窒素パージした後、酸素濃度0.1%条
件下で450mJの紫外線により硬化させた膜を作製し
た。こうして、1層の液晶配向層を有するシートをP−
2を得た。次いで、このP−2の液晶配向層面上にSK
ダイン2092(総研化学社製)の接着剤を塗布して接
着層を設け、ここにもう1枚用意したシート(上記の配
向膜A−3を用いる以外は、P−2シートと同様に作製
した)の液晶配向層を上記の接着層の接着面に接するよ
うに転写し、転写した側のアルミ基盤、ポリイミド膜を
剥離、除去し、図2に示すような、透明支持体の片面に
2層の光学異方層を有し、且つ、その光学異方層の間に
接着層が設けられている光学補償シート2を得た。この
とき、転写後の2層目のラビング方向はもう一枚のシー
トの−X方向に最初のP−2シートの+Y方向が一致す
るように調整した。
【0176】(光学補償シート3の作製)下記に示すよ
うに、配向膜A−1を両面に塗設した後、支持体の両面
に光学異方層を各1層づつ塗設した。具体的には、上記
のP−1の裏面にそれぞれ、前記の1gの直鎖アルキル
変性ポリビニルアルコールと100mlのメタノール/
水=1:4からなる溶液をワイヤバー#3により塗布し
た。これを65℃温風にて乾燥させた後、ラビング処理
を行い、配向膜を形成した。ラビング方向は第1の光学
異方層側からみて−X方向に対して行った。さらに、ラ
ビング処理を行ったP−1に、前出の溶液LC−1をワ
イヤバー#5を用いて塗設し、同様の処理を行い液晶性
化合物を含む層を硬化させ、図3に示すように、透明支
持体の両面に光学異方層を有する光学補償シート3を得
た。
うに、配向膜A−1を両面に塗設した後、支持体の両面
に光学異方層を各1層づつ塗設した。具体的には、上記
のP−1の裏面にそれぞれ、前記の1gの直鎖アルキル
変性ポリビニルアルコールと100mlのメタノール/
水=1:4からなる溶液をワイヤバー#3により塗布し
た。これを65℃温風にて乾燥させた後、ラビング処理
を行い、配向膜を形成した。ラビング方向は第1の光学
異方層側からみて−X方向に対して行った。さらに、ラ
ビング処理を行ったP−1に、前出の溶液LC−1をワ
イヤバー#5を用いて塗設し、同様の処理を行い液晶性
化合物を含む層を硬化させ、図3に示すように、透明支
持体の両面に光学異方層を有する光学補償シート3を得
た。
【0177】(光学補償シート4の作製)下記のように
して、光学補償シート2の第2層目の光学異方層を、配
向膜A−3を用いて作製した。具体的には、上記の光学
補償シート2の第1層と同様に作製したものの液晶配向
層上に、以下のように調製した第2層を転写した。すな
わち、アルミ基盤上にポリアミック酸(化合物:化5)
をNMP/DMF9:1の混合溶媒に溶解した1質量%
溶液をスピンコーターで塗布し、200℃、2時間熱処
理を行いポリイミド膜を作製した。これにUER20H
(ウシオ電機製)で波長222nm、0.96mJの偏
光紫外線照射を行い配向膜とした。
して、光学補償シート2の第2層目の光学異方層を、配
向膜A−3を用いて作製した。具体的には、上記の光学
補償シート2の第1層と同様に作製したものの液晶配向
層上に、以下のように調製した第2層を転写した。すな
わち、アルミ基盤上にポリアミック酸(化合物:化5)
をNMP/DMF9:1の混合溶媒に溶解した1質量%
溶液をスピンコーターで塗布し、200℃、2時間熱処
理を行いポリイミド膜を作製した。これにUER20H
(ウシオ電機製)で波長222nm、0.96mJの偏
光紫外線照射を行い配向膜とした。
【0178】また、偏光照射軸をX軸とした。この配向
膜上に、LC−1溶液をワイヤバー#5を用いて塗設
し、同様の処理を行い液晶性化合物を含む層が硬化した
転写層を得た。次に、第1層上にSKダイン2092を
100部に対しE−AX5部(いづれも総研化学社製)
を加えよく撹拌したものをワイヤバー#3で塗布して接
着層を設け、ここに転写層の液晶配向層を接着面に接す
るように転写し、転写した側のアルミ基盤を剥離、除去
した。このとき、転写方向はP−2の−X方向に転写層
の+Y方向が一致するようにした。これを、光学補償シ
ート4とする。
膜上に、LC−1溶液をワイヤバー#5を用いて塗設
し、同様の処理を行い液晶性化合物を含む層が硬化した
転写層を得た。次に、第1層上にSKダイン2092を
100部に対しE−AX5部(いづれも総研化学社製)
を加えよく撹拌したものをワイヤバー#3で塗布して接
着層を設け、ここに転写層の液晶配向層を接着面に接す
るように転写し、転写した側のアルミ基盤を剥離、除去
した。このとき、転写方向はP−2の−X方向に転写層
の+Y方向が一致するようにした。これを、光学補償シ
ート4とする。
【0179】(光学補償シート5の作製)光学補償シー
ト1の第1層の液晶性化合物含有層(支持体に近い層を
示す)と第2層の液晶性化合物含有層の順番を逆にした
ものを作製した。具体的にはP−2の層構成と同様にな
るように、配向層、液晶性化合物含有層を順次塗布し、
次いでP−1層の配向層を順次塗布する。このとき2層
目の配向層のラビング方向は−X方向に向けて行った。
これを、光学補償シート5とする。
ト1の第1層の液晶性化合物含有層(支持体に近い層を
示す)と第2層の液晶性化合物含有層の順番を逆にした
ものを作製した。具体的にはP−2の層構成と同様にな
るように、配向層、液晶性化合物含有層を順次塗布し、
次いでP−1層の配向層を順次塗布する。このとき2層
目の配向層のラビング方向は−X方向に向けて行った。
これを、光学補償シート5とする。
【0180】各々の液晶性化合物を含む層を硬化させた
層はいずれも膜厚0.9μmの光学異方層であった。
層はいずれも膜厚0.9μmの光学異方層であった。
【0181】これらのフィルムの平均チルト角を、王子
計測製KOBRAを用いて測定した。光学補償シートの
光学異方層部分のみの平均チルト角は、支持体を同様の
方法で測定し、光学補償シートから支持体の値を差し引
くことで求めることが出きる。平均チルト角が45度を
越えるものは、液晶分子の向きが垂直方向に近い方向を
向いている成分が多いものと考えられる。
計測製KOBRAを用いて測定した。光学補償シートの
光学異方層部分のみの平均チルト角は、支持体を同様の
方法で測定し、光学補償シートから支持体の値を差し引
くことで求めることが出きる。平均チルト角が45度を
越えるものは、液晶分子の向きが垂直方向に近い方向を
向いている成分が多いものと考えられる。
【0182】上記の平均チルト角の測定を、図1を使っ
て説明する。図4は、配向層A−1上に上記のLC−1
を配向固定化してえられた光学異方層のリタデーション
値を測定した結果を示す。この図4にみられるように、
光学的に正の1軸性を有する液晶性化合物のチルト角が
シートの厚さ方向に対して連続的に変化している場合、
平均チルト角は光学シートの進相軸を回転軸とし遅相軸
方向の測定方向から垂直な面内のリタデーションを測定
し、その最大値をとる角度と同義であると考えることが
できる。また、液晶性化合物のチルト角が連続的に変化
することにより、その光学異方層は層としての光軸は持
たない。
て説明する。図4は、配向層A−1上に上記のLC−1
を配向固定化してえられた光学異方層のリタデーション
値を測定した結果を示す。この図4にみられるように、
光学的に正の1軸性を有する液晶性化合物のチルト角が
シートの厚さ方向に対して連続的に変化している場合、
平均チルト角は光学シートの進相軸を回転軸とし遅相軸
方向の測定方向から垂直な面内のリタデーションを測定
し、その最大値をとる角度と同義であると考えることが
できる。また、液晶性化合物のチルト角が連続的に変化
することにより、その光学異方層は層としての光軸は持
たない。
【0183】(光学補償シート6の作製)透明支持体2
を用いて、配向膜A−1の作製と同様の処理を行った。
その結果得られた配向膜上に、LC−1をP−1と同様
の方法で塗設し、P−1と同様の方法で光学異方層を有
するシートを得た。更に、P−1に接着剤をワイヤバー
#3で塗設し、もう一枚用意したP−1の光学異方層同
士が内側になるように貼合し、支持体で2層の光学異方
層を挟む構成の光学補償シート6を作製した。貼合方向
は接着層を設けたP−1の−X方向と他方の+Y方向が
一致するようにした。
を用いて、配向膜A−1の作製と同様の処理を行った。
その結果得られた配向膜上に、LC−1をP−1と同様
の方法で塗設し、P−1と同様の方法で光学異方層を有
するシートを得た。更に、P−1に接着剤をワイヤバー
#3で塗設し、もう一枚用意したP−1の光学異方層同
士が内側になるように貼合し、支持体で2層の光学異方
層を挟む構成の光学補償シート6を作製した。貼合方向
は接着層を設けたP−1の−X方向と他方の+Y方向が
一致するようにした。
【0184】(比較の光学補償シート1、2及び3の作
製)比較例として、光学補償シート1の1層目をP−2
層としたもの、光学補償シート2の1層目をP−1層と
したもの、光学補償シート3の1層目をP−2層とした
ものを作製した。これらをそれぞれ比較の光学補償シー
ト1、比較の光学補償シート2、比較の光学補償シート
3とした。
製)比較例として、光学補償シート1の1層目をP−2
層としたもの、光学補償シート2の1層目をP−1層と
したもの、光学補償シート3の1層目をP−2層とした
ものを作製した。これらをそれぞれ比較の光学補償シー
ト1、比較の光学補償シート2、比較の光学補償シート
3とした。
【0185】《視野角評価方法》上記で作製した、光学
補償フィルム1〜6および比較の光学補償シート1〜3
について視野角測定を行った。
補償フィルム1〜6および比較の光学補償シート1〜3
について視野角測定を行った。
【0186】具体的には、光学補償シート1、2及び3
の場合ならば、液晶性化合物の配向方向が、各々、図
5、図6、図7に示すように、NEC製15インチディ
スプレイMultiSync LCD1525Jのあら
かじめ貼合されていた偏光板を剥がしてからそこに貼り
付けて、ELDIM社製EZ−contrastにより
視野角を測定した。視野角は、液晶パネルの白表示と黒
表示時のコントラスト比が10以上を示すパネル面に対
する法線方向からの傾き角の範囲で表した。
の場合ならば、液晶性化合物の配向方向が、各々、図
5、図6、図7に示すように、NEC製15インチディ
スプレイMultiSync LCD1525Jのあら
かじめ貼合されていた偏光板を剥がしてからそこに貼り
付けて、ELDIM社製EZ−contrastにより
視野角を測定した。視野角は、液晶パネルの白表示と黒
表示時のコントラスト比が10以上を示すパネル面に対
する法線方向からの傾き角の範囲で表した。
【0187】図5、6及び7の各々が示す、光学補償シ
ート1、光学補償シート2、光学補償シート3は、各
々、液晶セルに張り合わせた状態での光学補償シートを
表す説明図である(液晶セルは図示されていない)。
ート1、光学補償シート2、光学補償シート3は、各
々、液晶セルに張り合わせた状態での光学補償シートを
表す説明図である(液晶セルは図示されていない)。
【0188】各々の図において、図5(a)、図6
(a)、図7(a)は各々、光学補償シートを液晶セル
に貼り付けた状態での正面図をあらわし、図5(b)、
図6(b)、図7(b)は、各々、光学補償シートの一
辺5に平行な状態から、光学補償シートを観察したとき
の断面図を表す。実線で示される矢印22は、観察者側
から見て、手前に位置する液晶性化合物の配向方向を示
し、点線で示される矢印33は、観察者から見て奥に位
置する液晶性化合物の配向方向を示す。
(a)、図7(a)は各々、光学補償シートを液晶セル
に貼り付けた状態での正面図をあらわし、図5(b)、
図6(b)、図7(b)は、各々、光学補償シートの一
辺5に平行な状態から、光学補償シートを観察したとき
の断面図を表す。実線で示される矢印22は、観察者側
から見て、手前に位置する液晶性化合物の配向方向を示
し、点線で示される矢印33は、観察者から見て奥に位
置する液晶性化合物の配向方向を示す。
【0189】図5(a)、図6(a)、図7(a)の正
面図は、本発明の光学補償シートにおいて、2層の液晶
性化合物の配向方向が各々、交差していることを示す説
明図であり、また、図5(b)、図6(b)、図7
(b)の断面図は、光学補償シートの厚さ方向に対し
て、各2層の液晶性化合物の配向方向とシート面とのな
す角度が連続的または段階的に増加または減少するが、
その減少または増感が2層の液晶化合物が互いに相反す
る方向に変化することを示す説明図である。
面図は、本発明の光学補償シートにおいて、2層の液晶
性化合物の配向方向が各々、交差していることを示す説
明図であり、また、図5(b)、図6(b)、図7
(b)の断面図は、光学補償シートの厚さ方向に対し
て、各2層の液晶性化合物の配向方向とシート面とのな
す角度が連続的または段階的に増加または減少するが、
その減少または増感が2層の液晶化合物が互いに相反す
る方向に変化することを示す説明図である。
【0190】その結果、本発明の光学補償シートは、い
ずれも左右の視野角が60°以上、上45°以上、下3
5°以上の良好な値を示した。一方、比較例の3種類に
ついては、いずれも左右方向からの視野角特性が著しく
異なり、いずれも本発明の視野角と比較して著しく劣っ
ていた。
ずれも左右の視野角が60°以上、上45°以上、下3
5°以上の良好な値を示した。一方、比較例の3種類に
ついては、いずれも左右方向からの視野角特性が著しく
異なり、いずれも本発明の視野角と比較して著しく劣っ
ていた。
【0191】以上から、本発明の光学補償シートは1枚
の光学補償シートのみできわめて高い視野角改善効果を
示すことがわかる。
の光学補償シートのみできわめて高い視野角改善効果を
示すことがわかる。
【0192】実施例2 《透明支持体の作製》実施例1に記載の方法と同様にし
て、透明支持体1、2を各々作製した。
て、透明支持体1、2を各々作製した。
【0193】透明支持体1、2の膜厚(μm)、面内リ
ターデーション(R0)、厚み方向のリターデーション
値(Rt)は下記に示す。
ターデーション(R0)、厚み方向のリターデーション
値(Rt)は下記に示す。
【0194】 膜厚 R0 Rt 透明支持体1 80μm 2.0nm 52.2nm 透明支持体2 40μm 1.2nm 30.3nm ここで、R0およびRtは下記式(a)、(b)で定義さ
れる透明支持体のリターデーション値を示す。
れる透明支持体のリターデーション値を示す。
【0195】(a)R0=(nx−ny)×d (b)Rt=((nx+ny)/2−nz)×d 式中、nxは面内での最大屈折率方向であるx方向、n
yはx方向に垂直な面内の方向であるy方向の屈折率で
ある。nzは厚み方向の屈折率、dは厚み(nm)であ
る。
yはx方向に垂直な面内の方向であるy方向の屈折率で
ある。nzは厚み方向の屈折率、dは厚み(nm)であ
る。
【0196】《支持体の作製》上記で作製した透明支持
体1にゼラチン下引きを行い、次いで、下記組成の溶液
1を乾燥膜厚が0.3μmになるように塗設し、ラビン
グ処理を行ない、支持体1を得た。支持体1の作製にお
いて、溶液1の代わりに下記組成の溶液2を用いる以外
は同様にして、支持体2を作製した。
体1にゼラチン下引きを行い、次いで、下記組成の溶液
1を乾燥膜厚が0.3μmになるように塗設し、ラビン
グ処理を行ない、支持体1を得た。支持体1の作製にお
いて、溶液1の代わりに下記組成の溶液2を用いる以外
は同様にして、支持体2を作製した。
【0197】支持体1、2ともに各々、ゼラチン下引き
後の透明支持体1、透明支持体2と比較して実質的に光
学的性質の変化はなかった。
後の透明支持体1、透明支持体2と比較して実質的に光
学的性質の変化はなかった。
【0198】(溶液1) 下記構造式を有する変性ポバール1 1.0部 水 95.0部 メタノール 4.0部
【0199】
【化9】
【0200】(溶液2) 下記構造式を有する変性ポバール2 1.0部 水 92.0部 メタノール 7.0部
【0201】
【化10】
【0202】以下に示す光学補償シートの作製におい
て、液晶分子の配向方向については、第1層目の配向膜
を塗布した方向から見て、ラビングを行った方向を+Y
方向とした。また、貼合の際は、特に断らない限りこの
方向を光学補償シートの方向として用いるものとする。
て、液晶分子の配向方向については、第1層目の配向膜
を塗布した方向から見て、ラビングを行った方向を+Y
方向とした。また、貼合の際は、特に断らない限りこの
方向を光学補償シートの方向として用いるものとする。
【0203】光学補償シートの作製に用いる液晶性化合
物としては、下記のLC−3、LC−4を各々用いた。
物としては、下記のLC−3、LC−4を各々用いた。
【0204】 (溶液LC−3の組成) MEK(メチルエチルケトン) 89.5部 化合物1 2部 化合物4 4部 化合物5 3部 イルガキュアー369(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製) 1.5部
【0205】
【化11】
【0206】
【化12】
【0207】 (溶液LC−4の組成) MEK 89.5部 化合物1 3部 化合物4 3部 化合物5 5部 イルガキュアー369(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製) 1.5部 《光学補償シートの作製》 (光学補償シート7の作製)支持体1上に溶液1を塗
布、乾燥、ついでラビング処理を行い、ついでLC−4
をワイヤーバー#5を用いて塗布、乾燥し、80℃2分
間熱処理を行い、98kPaで60秒間窒素パージを行
い酸素濃度0.1%条件下で450mJの紫外線により
硬化した膜を作製した。第1層目の光学異方層の膜厚は
1.4μmであり、面内リタデーション(R0)は85
nm、リタデーション値(Re)は110nmであり、
Reの最大値を与える方向は、光学異方層面の法線方向
より35°傾いた方向であった。
布、乾燥、ついでラビング処理を行い、ついでLC−4
をワイヤーバー#5を用いて塗布、乾燥し、80℃2分
間熱処理を行い、98kPaで60秒間窒素パージを行
い酸素濃度0.1%条件下で450mJの紫外線により
硬化した膜を作製した。第1層目の光学異方層の膜厚は
1.4μmであり、面内リタデーション(R0)は85
nm、リタデーション値(Re)は110nmであり、
Reの最大値を与える方向は、光学異方層面の法線方向
より35°傾いた方向であった。
【0208】更に、第1層目の光学異方層の上に溶液2
を塗布乾燥後ラビング処理を行った。ラビング方向は、
定義した方向に対して+X方向に行った。ついで、この
上にLC−3をワイヤーバー#5を用いて塗布、乾燥
し、80℃2分間熱処理を行い、98kPaで60秒間
窒素パージを行い酸素濃度0.1%条件下で450mJ
の紫外線により硬化した膜を作製した。第2層目の光学
異方層の膜厚は1.4μmであり、面内リタデーション
(R0)は95nm、リタデーション値(Re)は11
0nmであり、Reの最大値を与える方向は、光学異方
層の法線方向より36°傾いた方向であった。
を塗布乾燥後ラビング処理を行った。ラビング方向は、
定義した方向に対して+X方向に行った。ついで、この
上にLC−3をワイヤーバー#5を用いて塗布、乾燥
し、80℃2分間熱処理を行い、98kPaで60秒間
窒素パージを行い酸素濃度0.1%条件下で450mJ
の紫外線により硬化した膜を作製した。第2層目の光学
異方層の膜厚は1.4μmであり、面内リタデーション
(R0)は95nm、リタデーション値(Re)は11
0nmであり、Reの最大値を与える方向は、光学異方
層の法線方向より36°傾いた方向であった。
【0209】(光学補償シート8の作製)ワイヤーバー
#4を用いてLC−3、LC−4を塗設した以外は、光
学補償シート7の作製と同様にして光学補償シート8を
作製した。
#4を用いてLC−3、LC−4を塗設した以外は、光
学補償シート7の作製と同様にして光学補償シート8を
作製した。
【0210】それぞれの光学異方層の膜厚は1.0μm
であった。第1層目の光学異方層の面内リタデーション
(R0)は65nm、リタデーション値(Re)は86
nm、Reの最大値を与える方向は光学異方層の法線よ
り31°傾いた方向であった。第2の光学異方層の面内
リタデーション(R0)は61nm、リタデーション値
(Re)は88nm、Reの最大値を与える方向は光学
異方層の法線より42°傾いた方向であった。
であった。第1層目の光学異方層の面内リタデーション
(R0)は65nm、リタデーション値(Re)は86
nm、Reの最大値を与える方向は光学異方層の法線よ
り31°傾いた方向であった。第2の光学異方層の面内
リタデーション(R0)は61nm、リタデーション値
(Re)は88nm、Reの最大値を与える方向は光学
異方層の法線より42°傾いた方向であった。
【0211】(光学補償シート9の作製)光学補償シー
ト7の第1層目の光学異方層の作製と同様な方法を用い
て、LC−3を用いた光学異方層を各々、有するシート
を2枚作製した。1枚のシートの光学異方層上にSKダ
イン2092(総研化学社製)の接着剤を塗布して接着
層を設け、ここにもう1枚のシートの光学異方層を上記
の接着層の接着面に接するように貼合し、図8に示すよ
うな、光学異方層の両側に支持体を有し、且つ、その光
学異方層の間に接着層が設けられている光学補償シート
9を得た。このとき、初めに接着層を設けた方のシート
の+Y方向と、もう一枚のシートの−X方向が一致する
ように貼合した。
ト7の第1層目の光学異方層の作製と同様な方法を用い
て、LC−3を用いた光学異方層を各々、有するシート
を2枚作製した。1枚のシートの光学異方層上にSKダ
イン2092(総研化学社製)の接着剤を塗布して接着
層を設け、ここにもう1枚のシートの光学異方層を上記
の接着層の接着面に接するように貼合し、図8に示すよ
うな、光学異方層の両側に支持体を有し、且つ、その光
学異方層の間に接着層が設けられている光学補償シート
9を得た。このとき、初めに接着層を設けた方のシート
の+Y方向と、もう一枚のシートの−X方向が一致する
ように貼合した。
【0212】(光学補償シート10の作製)支持体同士
を貼合する以外は光学補償シート9の作製と同様な方法
で、光学補償シート10を作製した。
を貼合する以外は光学補償シート9の作製と同様な方法
で、光学補償シート10を作製した。
【0213】(光学補償シート11の作製)光学補償シ
ート7の作製に記載の第1層目の光学異方層のみを塗設
したシートを作製し、さらに支持体にアルミ基盤を用い
る以外は光学補償シート7の第1層目の光学異方層を作
製するのと同様にして光学異方層を作製した。初めに作
製したシート上にSKダイン2092(総研化学社製)
の接着剤を塗布して接着層を設け、アルミ基盤上に作製
した光学異方層を、シートの+Y方向と、アルミ基盤上
の光学異方層の+X方向が重なるように接着し、アルミ
基盤を剥離し光学補償シート11を作製した。
ート7の作製に記載の第1層目の光学異方層のみを塗設
したシートを作製し、さらに支持体にアルミ基盤を用い
る以外は光学補償シート7の第1層目の光学異方層を作
製するのと同様にして光学異方層を作製した。初めに作
製したシート上にSKダイン2092(総研化学社製)
の接着剤を塗布して接着層を設け、アルミ基盤上に作製
した光学異方層を、シートの+Y方向と、アルミ基盤上
の光学異方層の+X方向が重なるように接着し、アルミ
基盤を剥離し光学補償シート11を作製した。
【0214】(光学補償シート12の作製)透明支持体
1の両側にゼラチン下引きを行い、それぞれの面に溶液
1を塗布、乾燥、ラビング処理を行った。ラビング方向
は、シートを1方向からみて、表になる面を+Y方向に
ラビングし、裏面のラビング方向は表からみて+X方向
になるように行った。さらに、まず片面にLC−4をワ
イヤーバー#5を用いて塗布、乾燥し、80℃2分間熱
処理を行い、98kPaで60秒間窒素パージを行い酸
素濃度0.1%条件下で450mJの紫外線により硬化
した光学異方層を作製し、裏面にも同様の方法で光学異
方層を作製し、光学補償シート12を作製した。
1の両側にゼラチン下引きを行い、それぞれの面に溶液
1を塗布、乾燥、ラビング処理を行った。ラビング方向
は、シートを1方向からみて、表になる面を+Y方向に
ラビングし、裏面のラビング方向は表からみて+X方向
になるように行った。さらに、まず片面にLC−4をワ
イヤーバー#5を用いて塗布、乾燥し、80℃2分間熱
処理を行い、98kPaで60秒間窒素パージを行い酸
素濃度0.1%条件下で450mJの紫外線により硬化
した光学異方層を作製し、裏面にも同様の方法で光学異
方層を作製し、光学補償シート12を作製した。
【0215】(光学補償シート13の作製)透明支持体
2を用いる以外は光学補償シート7の作製と同様の方法
で光学補償シート13を作製した。
2を用いる以外は光学補償シート7の作製と同様の方法
で光学補償シート13を作製した。
【0216】(光学補償シート14の作製)LC−4塗
布をワイヤーバー#6を用いる以外は光学補償シート1
2の作製と同様の方法で光学補償シート14を作製し
た。それぞれの光学異方層の膜厚は2.2μmであり、
光学異方層の面内リタデーション(R0)は171n
m、リタデーション値(Re)は210nm、Reの最
大値を与える方向は光学異方層の法線より46°傾いた
方向であった。
布をワイヤーバー#6を用いる以外は光学補償シート1
2の作製と同様の方法で光学補償シート14を作製し
た。それぞれの光学異方層の膜厚は2.2μmであり、
光学異方層の面内リタデーション(R0)は171n
m、リタデーション値(Re)は210nm、Reの最
大値を与える方向は光学異方層の法線より46°傾いた
方向であった。
【0217】(光学補償シート15の作製)LC−4塗
布をワイヤーバー#3を用いる以外は光学補償シート1
2の作製と同様の方法で光学補償シート15を作製し
た。それぞれの光学異方層の膜厚は0.6μmであり、
光学異方層の面内リタデーション(R0)は46nm、
リタデーション値(Re)は60nm、Reの最大値を
与える方向は光学異方層の法線より21°傾いた方向で
あった。
布をワイヤーバー#3を用いる以外は光学補償シート1
2の作製と同様の方法で光学補償シート15を作製し
た。それぞれの光学異方層の膜厚は0.6μmであり、
光学異方層の面内リタデーション(R0)は46nm、
リタデーション値(Re)は60nm、Reの最大値を
与える方向は光学異方層の法線より21°傾いた方向で
あった。
【0218】(光学補償シート16の作製)LC−4を
メチルエチルケトンを用い2倍に希釈してワイヤーバー
#4を用いる以外は光学補償シート12の作製と同様の
方法で光学補償シート16を作製した。それぞれの光学
異方層の膜厚は0.5μmであり、光学異方層の面内リ
タデーション(R0)は37nm、リタデーション値
(Re)は46nm、Reの最大値を与える方向は光学
異方層の法線より18°傾いた方向であった。
メチルエチルケトンを用い2倍に希釈してワイヤーバー
#4を用いる以外は光学補償シート12の作製と同様の
方法で光学補償シート16を作製した。それぞれの光学
異方層の膜厚は0.5μmであり、光学異方層の面内リ
タデーション(R0)は37nm、リタデーション値
(Re)は46nm、Reの最大値を与える方向は光学
異方層の法線より18°傾いた方向であった。
【0219】(比較の光学補償シート4の作製)溶液2
を用いた以外は光学補償シート16の作製と同様の方法
で比較の光学補償シート4を作製した。光学異方層の膜
厚は0.5μmであり、光学異方層の面内リタデーショ
ン(R0)は54nm、リタデーション値(Re)は5
5nm、Reの最大値を与える方向は光学異方層の法線
より89°傾いた方向であった。
を用いた以外は光学補償シート16の作製と同様の方法
で比較の光学補償シート4を作製した。光学異方層の膜
厚は0.5μmであり、光学異方層の面内リタデーショ
ン(R0)は54nm、リタデーション値(Re)は5
5nm、Reの最大値を与える方向は光学異方層の法線
より89°傾いた方向であった。
【0220】(比較シート5の作製)透明支持体1の両
側にゼラチン下引きを行い、それぞれの面に溶液2を塗
布、乾燥、ラビング処理を行った。ラビング方向は、シ
ートを1方向からみて、表になる面を+Y方向にラビン
グし、裏面のラビング方向は表からみて+X方向になる
ように行った。さらに、LC−2をメチルエチルケトン
を用いて2倍に希釈しワイヤーバー#3を用いて塗布、
乾燥し、80℃2分間熱処理を行い、98kPaで60
秒間窒素パージを行い酸素濃度0.1%条件下で450
mJの紫外線により硬化した光学異方層を作製し、裏面
にも同様の方法で光学異方層を作製し、比較シート2を
作製した。光学異方層の膜厚は0.3μmであり、光学
異方層の面内リタデーション(R0)は33nm、リタ
デーション値(Re)は34nm、Reの最大値を与え
る方向は光学異方層の法線より89°傾いた方向であっ
た。
側にゼラチン下引きを行い、それぞれの面に溶液2を塗
布、乾燥、ラビング処理を行った。ラビング方向は、シ
ートを1方向からみて、表になる面を+Y方向にラビン
グし、裏面のラビング方向は表からみて+X方向になる
ように行った。さらに、LC−2をメチルエチルケトン
を用いて2倍に希釈しワイヤーバー#3を用いて塗布、
乾燥し、80℃2分間熱処理を行い、98kPaで60
秒間窒素パージを行い酸素濃度0.1%条件下で450
mJの紫外線により硬化した光学異方層を作製し、裏面
にも同様の方法で光学異方層を作製し、比較シート2を
作製した。光学異方層の膜厚は0.3μmであり、光学
異方層の面内リタデーション(R0)は33nm、リタ
デーション値(Re)は34nm、Reの最大値を与え
る方向は光学異方層の法線より89°傾いた方向であっ
た。
【0221】(比較シート6の作製)LC−4を希釈せ
ずにワイヤーバー#6を用いて塗布する以外は比較シー
ト5と同様の方法で比較の光学補償シート6を作製し
た。光学異方層の膜厚は2.2μmであり、光学異方層
の面内リタデーション(R0)は237nm、リタデー
ション値(Re)は239nm、Reの最大値を与える
方向は光学異方層の法線より88°傾いた方向であっ
た。
ずにワイヤーバー#6を用いて塗布する以外は比較シー
ト5と同様の方法で比較の光学補償シート6を作製し
た。光学異方層の膜厚は2.2μmであり、光学異方層
の面内リタデーション(R0)は237nm、リタデー
ション値(Re)は239nm、Reの最大値を与える
方向は光学異方層の法線より88°傾いた方向であっ
た。
【0222】(比較シート7の作製)溶液1を用い、さ
らにメチルエチルケトンで2倍に希釈したLC−3を#
3を用いて塗布する以外は比較シート5の作製と同様の
方法で比較のシート7を作製した。光学異方層の膜厚は
0.3μmであり、光学異方層の面内リタデーション
(R0)は11nm、リタデーション値(Re)は24
nm、Reの最大値を与える方向は光学異方層の法線よ
り15°傾いた方向であった。
らにメチルエチルケトンで2倍に希釈したLC−3を#
3を用いて塗布する以外は比較シート5の作製と同様の
方法で比較のシート7を作製した。光学異方層の膜厚は
0.3μmであり、光学異方層の面内リタデーション
(R0)は11nm、リタデーション値(Re)は24
nm、Reの最大値を与える方向は光学異方層の法線よ
り15°傾いた方向であった。
【0223】上記で作製した光学補償シート7〜16、
比較シート4〜7の光学的性質を表2に示す。
比較シート4〜7の光学的性質を表2に示す。
【0224】
【表2】
【0225】次いで、光学補償シートの各々について下
記に示すような評価を行った。 《評価方法》NEC製15インチディスプレイMult
iSync LCD1525Jのパネル両側の偏光板を
はずし、光学補償シート7〜16、比較シート4〜7の
各々のシートを用いて表2に記載の層構成になるように
液晶セルとの配置を組み合わせ、更に偏光板の透過軸
(または吸収軸)を調整してパネル両面に張り合わせて
液晶表示装置7〜16、比較の液晶表示装置4〜7を各
々、作製し、反転領域、色味およびコントラストをEL
DIM社のEz−Contrastを用いて評価した。
記に示すような評価を行った。 《評価方法》NEC製15インチディスプレイMult
iSync LCD1525Jのパネル両側の偏光板を
はずし、光学補償シート7〜16、比較シート4〜7の
各々のシートを用いて表2に記載の層構成になるように
液晶セルとの配置を組み合わせ、更に偏光板の透過軸
(または吸収軸)を調整してパネル両面に張り合わせて
液晶表示装置7〜16、比較の液晶表示装置4〜7を各
々、作製し、反転領域、色味およびコントラストをEL
DIM社のEz−Contrastを用いて評価した。
【0226】パネルとフィルムの貼合方向は一方の光学
異方層の面内屈折率最大の方向が、偏光板の透過軸と一
致するようにした。得られた結果を表3に記載する。
異方層の面内屈折率最大の方向が、偏光板の透過軸と一
致するようにした。得られた結果を表3に記載する。
【0227】
【表3】 斜めから見たときの色相評価 ◎:通常のTN液晶パネルと比較して非常に良い(色相
変化なし、CRT並)。 ○:TNより明らかに改善。実用上全く問題なし。 △:TNより改善。実用上大きな問題なし。 ×:通常のTN並の色相。
変化なし、CRT並)。 ○:TNより明らかに改善。実用上全く問題なし。 △:TNより改善。実用上大きな問題なし。 ×:通常のTN並の色相。
【0228】表3から、比較シートと比べて本発明の光
学補償シートは、反転領域(特に下方向)の視野角特
性、色味(上下、左右)、コントラスト等の特性が著し
く優れていることが明らかである。
学補償シートは、反転領域(特に下方向)の視野角特
性、色味(上下、左右)、コントラスト等の特性が著し
く優れていることが明らかである。
【0229】実施例3 以下の手順により、従来より偏光板用支持体として用い
られているセルローストリアセテートフィルムを作製し
た。
られているセルローストリアセテートフィルムを作製し
た。
【0230】アセチル基の置換度2.92、粘度平均重
合度300のセルローストリアセテート100質量部、
エチルフタリルエチルグリコレート2質量部、トリフェ
ニルフォスフェイト10質量部、塩化メチレン350質
量部、エタノール50質量部を密閉容器に入れ、混合物
をゆっくり攪拌しながら徐々に昇温し、60分かけて4
5℃まで上げ溶解した。容器内は1.2気圧となった。
合度300のセルローストリアセテート100質量部、
エチルフタリルエチルグリコレート2質量部、トリフェ
ニルフォスフェイト10質量部、塩化メチレン350質
量部、エタノール50質量部を密閉容器に入れ、混合物
をゆっくり攪拌しながら徐々に昇温し、60分かけて4
5℃まで上げ溶解した。容器内は1.2気圧となった。
【0231】このドープを安積濾紙(株)製の安積濾紙
No.244を使用して濾過した後、24時間静置しド
ープ中の泡を除いた。
No.244を使用して濾過した後、24時間静置しド
ープ中の泡を除いた。
【0232】また、これとは別に、上記セルローストリ
アセテート5質量部、チヌビン326(チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ(株)製)3質量部、チヌビン10
9(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)7質
量部、チヌビン171(チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(株)製)5質量部、及びAEROSIL 200
V(日本アエロジル(株)製)1質量部を塩化メチレン
90質量部とエタノール10質量部を混合し撹拌溶解
し、紫外線吸収剤溶液を調製した。
アセテート5質量部、チヌビン326(チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ(株)製)3質量部、チヌビン10
9(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)7質
量部、チヌビン171(チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(株)製)5質量部、及びAEROSIL 200
V(日本アエロジル(株)製)1質量部を塩化メチレン
90質量部とエタノール10質量部を混合し撹拌溶解
し、紫外線吸収剤溶液を調製した。
【0233】上記ドープ100質量部に対して紫外線吸
収剤溶液を2質量部の割合で加え、スタチックミキサー
により十分混合した後、ダイからステンレスベルト上に
ドープ温度35℃で流延した。ステンレスベルトの裏面
から35℃の温度の温水を接触させて温度制御されたス
テンレスベルト上で1分間乾燥した後、更にステンレス
ベルトの裏面に、15℃の冷水を接触させて15秒間保
持した後、ステンレスベルトから剥離した。
収剤溶液を2質量部の割合で加え、スタチックミキサー
により十分混合した後、ダイからステンレスベルト上に
ドープ温度35℃で流延した。ステンレスベルトの裏面
から35℃の温度の温水を接触させて温度制御されたス
テンレスベルト上で1分間乾燥した後、更にステンレス
ベルトの裏面に、15℃の冷水を接触させて15秒間保
持した後、ステンレスベルトから剥離した。
【0234】剥離時のウェブ中の残留溶媒量は70質量
%であった。次いで剥離したウェブの両端を固定しなが
ら120℃で10分間乾燥させ、膜厚80μmのセルロ
ーストリアセテートフィルムを得た。このセルロースト
リアセテートフィルムに、特開平11−246692号
に記載の方法を用いて反射防止層を形成し、反射防止加
工セルローストリアセテートフィルムを作製した。
%であった。次いで剥離したウェブの両端を固定しなが
ら120℃で10分間乾燥させ、膜厚80μmのセルロ
ーストリアセテートフィルムを得た。このセルロースト
リアセテートフィルムに、特開平11−246692号
に記載の方法を用いて反射防止層を形成し、反射防止加
工セルローストリアセテートフィルムを作製した。
【0235】次に、偏光板を以下の手順により作製し
た。平均重合度3800、けん化度99.5モル%のポ
リビニルアルコール100部を水に溶解し、5.0質量
%濃度の溶液を得た。該液をポリエチレンテレフタレー
ト上に流延後乾燥して原反フィルムを得た。このフィル
ムをヨウ素0.2g/リットル、ヨウ化カリウム60g
/リットルよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬
し、次いでホウ酸70g/リットル、ヨウ化カリウム3
0g/リットルの組成の水溶液に浸漬すると共に、同時
に搬送方向に6.0倍に一軸延伸しつつ搬送しながら、
5分間ホウ酸処理を行い乾燥した。
た。平均重合度3800、けん化度99.5モル%のポ
リビニルアルコール100部を水に溶解し、5.0質量
%濃度の溶液を得た。該液をポリエチレンテレフタレー
ト上に流延後乾燥して原反フィルムを得た。このフィル
ムをヨウ素0.2g/リットル、ヨウ化カリウム60g
/リットルよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬
し、次いでホウ酸70g/リットル、ヨウ化カリウム3
0g/リットルの組成の水溶液に浸漬すると共に、同時
に搬送方向に6.0倍に一軸延伸しつつ搬送しながら、
5分間ホウ酸処理を行い乾燥した。
【0236】一方、上述のセルロースエステルフィルム
と反射防止加工済みセルローストリアセテートフィルム
をそれぞれコア径200mmのガラス繊維強化樹脂製の
コアに巾660mm、長さ1500mのフィルムロール
状に巻き取った原反フィルムを2mol/リットルの水
酸化ナトリウム溶液に60℃で1分間浸漬し、さらに水
洗、乾燥させた。この各々のけん化処理原反フィルム
を、前述の延伸して巻き取り済みのポリビニルアルコー
ルフィルムの片面ずつに保護膜としてポリビニルアルコ
ール系接着剤を用いて、ロール・ツー・ロールで連続的
に貼合した。
と反射防止加工済みセルローストリアセテートフィルム
をそれぞれコア径200mmのガラス繊維強化樹脂製の
コアに巾660mm、長さ1500mのフィルムロール
状に巻き取った原反フィルムを2mol/リットルの水
酸化ナトリウム溶液に60℃で1分間浸漬し、さらに水
洗、乾燥させた。この各々のけん化処理原反フィルム
を、前述の延伸して巻き取り済みのポリビニルアルコー
ルフィルムの片面ずつに保護膜としてポリビニルアルコ
ール系接着剤を用いて、ロール・ツー・ロールで連続的
に貼合した。
【0237】このようにして得た反射防止加工された偏
光板をロールの中間部から適当に1m間隔で5cm×5
cm角で計50枚切り出した。これに、それぞれ実施例
2で作製した光学補償シート7を用いて同寸法で切り出
したシート50枚を反射防止加工されていない面に貼合
して、反射防止加工された光学補償シート付偏光板を得
た。
光板をロールの中間部から適当に1m間隔で5cm×5
cm角で計50枚切り出した。これに、それぞれ実施例
2で作製した光学補償シート7を用いて同寸法で切り出
したシート50枚を反射防止加工されていない面に貼合
して、反射防止加工された光学補償シート付偏光板を得
た。
【0238】同様に、セルロースエステルフィルムを保
護膜に用いて偏光板を作製したものに同様の方法により
実施例2で作製した光学補償シート7を貼合して、50
枚の光学補償シート付偏光板を得た。
護膜に用いて偏光板を作製したものに同様の方法により
実施例2で作製した光学補償シート7を貼合して、50
枚の光学補償シート付偏光板を得た。
【0239】これらについてキズなどがなく正常に作製
された反射防止加工された光学補償シート付偏光板、光
学補償シート付偏光板の枚数を確認したところそれぞれ
34枚、42枚であり、反射防止膜により高機能化した
偏光板は収率が低下した。
された反射防止加工された光学補償シート付偏光板、光
学補償シート付偏光板の枚数を確認したところそれぞれ
34枚、42枚であり、反射防止膜により高機能化した
偏光板は収率が低下した。
【0240】
【発明の効果】本発明により、視野角特性、即ち、斜め
方向から見た場合の画面の着色、明暗の反転現象を一枚
のみで簡便に改善できる光学補償シートを提供し、且
つ、それらを用いて著しく視野角が改善される液晶表示
装置を提供することが出来た。
方向から見た場合の画面の着色、明暗の反転現象を一枚
のみで簡便に改善できる光学補償シートを提供し、且
つ、それらを用いて著しく視野角が改善される液晶表示
装置を提供することが出来た。
【図1】本発明の光学補償シートの一例を示す概略図で
ある。
ある。
【図2】本発明の光学補償シートの一例を示す概略図で
ある。
ある。
【図3】本発明の光学補償シートの一例を示す概略図で
ある。
ある。
【図4】光学異方層の面内リタデーションと角度の関係
から、平均チルト角の求めかたを示す説明図である。
から、平均チルト角の求めかたを示す説明図である。
【図5】(a)は、光学補償シート1を液晶セルに張り
合わせ、正面から見たときの概略図(液晶セルは省略)
であり、(b)は、その光学補償シート1を正面に対し
て下から見たときの断面図である。
合わせ、正面から見たときの概略図(液晶セルは省略)
であり、(b)は、その光学補償シート1を正面に対し
て下から見たときの断面図である。
【図6】(a)は、光学補償シート2を液晶セルに張り
合わせ、正面から見たときの概略図(液晶セルは省略)
であり、(b)は、その光学補償シート2を正面に対し
て下から見たときの断面図である。
合わせ、正面から見たときの概略図(液晶セルは省略)
であり、(b)は、その光学補償シート2を正面に対し
て下から見たときの断面図である。
【図7】(a)は、光学補償シート3を液晶セルに張り
合わせ、正面から見たときの概略図(液晶セルは省略)
であり、(b)は、その光学補償シート3を正面に対し
て下から見たときの断面図である。
合わせ、正面から見たときの概略図(液晶セルは省略)
であり、(b)は、その光学補償シート3を正面に対し
て下から見たときの断面図である。
【図8】本発明の液晶表示装置に用いられる好ましい層
構成の一形態を示す。
構成の一形態を示す。
【図9】本発明の液晶表示装置に用いられる好ましい層
構成の一形態を示す。
構成の一形態を示す。
【図10】本発明の液晶表示装置に用いられる好ましい
層構成の一形態を示す。
層構成の一形態を示す。
【図11】本発明の液晶表示装置に用いられる好ましい
層構成の一形態を示す。
層構成の一形態を示す。
【図12】本発明の液晶表示装置に用いられる好ましい
層構成の一形態を示す。
層構成の一形態を示す。
【図13】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図14】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図15】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図16】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図17】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図18】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図19】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図20】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図21】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図22】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図23】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図24】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図25】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図26】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図27】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図28】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図29】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図30】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図31】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図32】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図33】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図34】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図35】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図36】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図37】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
【図38】本発明の液晶表示装置の一形態を示す断面図
である。
である。
1、2、3 光学補償シート 22 観察者側から見て、手前に位置する液晶性化合物
の配向方向 33 観察者から見て奥に位置する液晶性化合物の配向
方向 5 光学補償シートの一辺 A 偏光板 B 光学補償シート C 液晶セル D 偏光板 F1、F2、F3、F4 偏光板一体型光学補償シート 41 反射防止層 42 防眩層 43、43a、50、50a 偏光板保護フィルム 44、44a 偏光子 45、45a、45b、45c、45d、45e、45
f 支持体 46、46a、46b、46c 光学異方層 47、49 基板 48 液晶 51、51a 偏光子の吸収軸 52、53 光学異方層の配向方向 54、54a 基板のラビング方向 E1、E2、E3 光学異方層用の支持体が配置可能な
部位 E4、E5、E6 光学異方層用の支持体が配置可能な
部位 55、56 光学異方層の配向方向
の配向方向 33 観察者から見て奥に位置する液晶性化合物の配向
方向 5 光学補償シートの一辺 A 偏光板 B 光学補償シート C 液晶セル D 偏光板 F1、F2、F3、F4 偏光板一体型光学補償シート 41 反射防止層 42 防眩層 43、43a、50、50a 偏光板保護フィルム 44、44a 偏光子 45、45a、45b、45c、45d、45e、45
f 支持体 46、46a、46b、46c 光学異方層 47、49 基板 48 液晶 51、51a 偏光子の吸収軸 52、53 光学異方層の配向方向 54、54a 基板のラビング方向 E1、E2、E3 光学異方層用の支持体が配置可能な
部位 E4、E5、E6 光学異方層用の支持体が配置可能な
部位 55、56 光学異方層の配向方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝山 信行 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 田坂 公志 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 川上 壮太 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA27 BA46 BB03 BB43 BB49 BB51 BB62 BB65 BC03 BC04 BC05 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FB02 FC01 FD06 FD10 KA02 LA19
Claims (47)
- 【請求項1】 光学的に正の一軸性の液晶性化合物を配
向させて形成された少なくとも2層の光学異方層を有す
る光学補償シートにおいて、該光学補償シートの一方の
面から該2層を見たときに、一方の層は、該液晶性化合
物の光軸と該光学補償シート面とのなす角度が該光学補
償シートの厚さ方向に対して連続的または段階的に増加
するように配向させた層であり、他方の層は、該角度が
連続的または段階的に減少するように配向させた層であ
り、且つ、該2層の液晶性化合物の面内における配向方
向が互いに80〜100度の角度で交差するように配置
したことを特徴とする光学補償シート。 - 【請求項2】 少なくとも2層の光学異方層が液晶セル
の一方の面のみに配置されていることを特徴とする請求
項1に記載の光学補償シート。 - 【請求項3】 光学的に二軸性の液晶性化合物を配向さ
せて形成された少なくとも2層の光学異方層を有する光
学補償シートにおいて、該光学補償シートの一方の面か
ら該2層を見たときに、一方の層はその液晶分子の最も
屈折率が大きい方向とシート面とのなす角度がシートの
厚さ方向に対して連続的または段階的に増加するように
配向させた層であり、他方の層は前記角度が連続的また
は段階的に減少するように配向させた層であり、該2層
の液晶性化合物の面内における配向方向が互いに80〜
100度の角度で交差するように配置したことを特徴と
する光学補償シート。 - 【請求項4】 少なくとも2層の光学異方層が液晶セル
の一方の面のみに配置されていることを特徴とする請求
項3に記載の光学補償シート。 - 【請求項5】 光学的に負の一軸性の液晶性化合物を配
向させて形成された少なくとも2層の光学異方層を有す
る光学補償シートにおいて、シートの一方の面から該2
層を見たときに、一方の層はその液晶分子の光軸とシー
ト面とのなす角度がシートの厚さ方向に対して連続的ま
たは段階的に増加するように配向させた層であり、他方
の層は前記角度が連続的または段階的に減少するように
配向させた層であり、該2層の液晶性化合物の面内にお
ける配向方向が互いに80〜100度の角度で交差する
ように配置したことを特徴とする光学補償シート。 - 【請求項6】 少なくとも2層の光学異方層が液晶セル
の一方の面のみに配置されていることを特徴とする請求
項5に記載の光学補償シート。 - 【請求項7】 液晶性化合物を配向させて形成された少
なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シートにお
いて、シートの一方の面から該2層を見たときに、一方
の層は光学的に正の一軸性の液晶性化合物を配向させた
層であり、その液晶分子の光軸とシート面とのなす角度
がシートの厚さ方向に対して連続的または段階的に増加
するように配向させた層であり、他方の層は光学的に二
軸性の液晶性化合物を配向させた層であり、その液晶分
子の最も屈折率が大きい方向とシート面とのなす角度が
連続的または段階的に減少するように配向させた層であ
り、該2層の液晶性化合物の面内における配向方向が互
いに80〜100度の角度で交差するように配置したこ
とを特徴とする光学補償シート。 - 【請求項8】 少なくとも2層の光学異方層が液晶セル
の一方の面のみに配置されていることを特徴とする請求
項7に記載の光学補償シート。 - 【請求項9】 液晶性化合物を配向させて形成された少
なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シートにお
いて、該光学補償シートの一方の面から該2層を見たと
きに、一方の層は光学的に正の一軸性の液晶性化合物A
を配向させ、該液晶性化合物A分子の光軸と該光学補償
シート面とのなす角度Aが該光学補償シートの厚さ方向
に対して連続的または段階的に、減少または増加するよ
うに配向させた層であり、他方の層は光学的に二軸性の
液晶性化合物Bを配向させ、該液晶性化合物B分子の最
も屈折率が大きい方向と該光学補償シート面とのなす角
度Bが該光学補償シートの厚さ方向に対して連続的また
は段階的に、増加または減少するように配向させた層で
あり(但し、光学補償シートの一方の面より観察した時
に、該角度Aと該角度Bは両方、同時に増加することは
なく、両方、同時に減少することはない)、且つ、該2
層の該液晶性化合物A、Bの面内における配向方向が互
いに80〜100度の角度で交差するように配置したこ
とを特徴とする光学補償シート。 - 【請求項10】 少なくとも2層の光学異方層が液晶セ
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする請
求項9に記載の光学補償シート。 - 【請求項11】 複屈折性を有する材質から形成された
少なくとも2層の光学異方層を有する光学補償シートに
おいて、シートの一方の面から該2層を見たときに、一
方の層はその複屈折性を有する材質の屈折率楕円体にお
ける屈折率の最大値を示す方向と該光学補償シート面と
のなす角が、該光学補償シートの厚さ方向に対して連続
的または段階的に増加するように配向させた層であり、
他方の層は前記角度が連続的または段階的に減少するよ
うに配向させた層であり、該2層の複屈折性を有する材
質の面内における配向方向が互いに80〜100度の角
度で交差するように配置したことを特徴とする光学補償
シート。 - 【請求項12】 少なくとも2層の光学異方層が液晶セ
ルの一方の面のみに配置されていることを特徴とする請
求項11に記載の光学補償シート。 - 【請求項13】 支持体上に液晶性化合物を配向させ形
成された少なくとも2層の光学異方層を有し、且つ、該
2層の光学異方層が液晶セルの一方の面のみに配置され
ている光学補償シートにおいて、(1)該光学補償シー
トの一方の面から該2層を見たときに、一方の層は、該
液晶性化合物の光軸と該光学補償シート面とのなす角度
が該光学補償シートの厚さ方向に対して連続的または段
階的に減少するように配向させた層であり、他方の層
は、該角度が連続的または段階的に増加するように配向
させた層であり、且つ、前記2層の液晶性化合物の面内
における配向方向が互いに80〜100度の角度で交差
するように配置され、(2)光学補償シート面内の屈折
率が最大となる方向をX軸、該X軸と直交する前記光学
補償シート面内の方向をY軸、法線方向をZ軸とした
時、光学補償シート面上に形成されるYZ平面上の任意
の点から該X軸、該Y軸、該Z軸が交わる点(原点とも
いう)を観察したとき、その観察方向に対して垂直な面
の、下記式(1)で定義される、波長590nmにおけ
る面内リターデーション値(Re)が最小となる角度
(θ)を求め、該角度(θ)で測定した、波長589.
3nmにおける面内リターデーション値(Re(58
9.3))及び波長480nmにおける面内リターデー
ション値(Re(480))が下記式(2)及び下記式
(3)を満たすような波長分散特性を示すことを特徴と
する光学補償シート。 式(1) Re=(nx1−ny1)*d 式(2) Re(589.3)−Re(480)≦45nm 式(3) 0.7≦Re(480)/Re(589.3)≦1.4 〔式中、nx1は、前記光学補償シート内における入射
方向が法線となる平面(シート面とは限らない)内の波
長589.3nmにおける最大屈折率であり、ny1は
該平面内の波長589.3nmにおける最小屈折率であ
る。dは膜厚を表すが、nx1、ny1の要素として複数
の層の屈折率があれば、dはシートの膜厚を表すもので
ある〕 - 【請求項14】 互いに80〜100度の角度で交差す
るように配向処理した2層の配向層を介して、各々、液
晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、固
定化された2層の光学異方層を有し、該2層の光学異方
層が支持体の両面に各々、1層ずつ配置されていること
を特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の光
学補償シート。 - 【請求項15】 互いに80〜100度の角度で交差す
るように配向処理した2層の配向層を介して、各々、液
晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、固
定化された2層の光学異方層を有し、該2層の光学異方
層が支持体の片面側に配置されていることを特徴とする
請求項1〜13のいずれか1項に記載の光学補償シー
ト。 - 【請求項16】 互いに80〜100度の角度で交差す
るように配向処理した2層の配向層を介して、各々、液
晶性化合物または複屈折性を有する材質が配置され、固
定化された2層の光学異方層が、2つの支持体に挟まれ
て配置されていることを特徴とする請求項1〜13のい
ずれか1項に記載の光学補償シート。 - 【請求項17】 光学異方層を配向させる前記2層の配
向層が、各々、40度以下のプレチルト角を与える配向
層Aであるか、または、各々、45°以上のプレチルト
角を与える配向層Bであることを特徴とする請求項14
に記載の光学補償シート。 - 【請求項18】 支持体上の片面に、40度以下のプレ
チルト角を与える配向層Aと該配向層A上に液晶性化合
物Aを配置され、固定化され、形成された第1の光学異
方層と、45°以上のプレチルト角を与える配向層Bと
該配向層B上に液晶性化合物Bを配置され固定化され、
形成された第2の光学異方層のシート面内における配向
方向が互いに80〜100度の角度で交差するように作
製されたことを特徴とする請求項1〜10、15および
16のいずれか1項に記載の光学補償シート。 - 【請求項19】 請求項1〜13、14及び16のいず
れか1項に記載の光学補償シートを作製するにあたり、
下記の工程(1)、(2)及び(3)を有する工程を用
いて作製されたことを特徴とする光学補償シート。 (1)第1の支持体上に、配向処理した配向層Aを介し
て液晶性化合物Aが液晶相を発現する温度条件で固定化
された第1の光学異方層を形成し、(2)第2の支持体
上に配向処理した配向層B上に液晶性化合物Bが液晶相
を発現する温度条件で固定化された第2の光学異方層を
形成し、(3)第1の光学異方層面と第2の光学異方層
面を直接、または、粘着性層、接着層及び他の層から選
択される少なくともひとつの層を介して、第1及び第2
の光学異方層の該光学補償シート面内における配向方向
が互いに80〜100度の角度で交差するように張り合
わせる。 - 【請求項20】 請求項1〜13及び15のいずれか1
項に記載の光学補償シートを作製するにあたり、下記の
(1)〜(4)を含む工程により作製されたことを特徴
とする光学補償シート。 (1)第1の支持体上に、配向処理した配向層Aを介し
て液晶性化合物Aが液晶相を発現する温度条件で固定化
された第1の光学異方層を形成し、(2)第2の支持体
上に配向処理した配向層B上に液晶性化合物Bが液晶相
を発現する温度条件で固定化された第2の光学異方層を
形成し、(3)第1の光学異方層上に、第2の光学異方
層を直接または粘着性層、接着層または他の層を介し
て、該光学補償シート面内における配向方向が互いに8
0〜100度の角度で交差するように転写し、(4)第
2の支持体を剥離する。 - 【請求項21】 下記の工程(1)〜(4)を有し、且
つ、長尺の支持体上に連続的な塗布を行うことを特徴と
する光学補償シートの製造方法。 (1)長尺の該支持体上に直接または他の層を介して配
向層を連続的に設け、(2)該配向層を該支持体の長尺
方向に対して略45度の角度で斜め方向に配向処理を行
い、(3)該配向層上に液晶性化合物を連続的に塗布し
て、液晶相を発現する温度条件で固定化し、(4)該支
持体の長尺方向に平行な該支持体面上の任意の線で折り
返して、直接または粘着性層または他の層を介して貼合
する。 - 【請求項22】 請求項21に記載の製造方法を用いて
製造されたことを特徴とする請求項1〜13、14及び
16のいずれか1項に記載の光学補償シート。 - 【請求項23】 下記の工程(1)〜(4)を有し、且
つ、長尺の支持上に連続的な塗布を行うことを特徴とす
る光学補償シートの製造方法。 (1)長尺の該支持体上に直接または他の層を介して配
向層を連続的に設け、(2)該配向層を該支持体の長尺
方向に対して略45度の角度で斜め方向に配向処理を行
い、(3)該配向層上に液晶性化合物を連続的に塗布し
て、液晶相を発現する温度条件で固定化し、(4)長尺
の該支持体同士を、該液晶性化合物含有層を有する面同
士または、該支持体面同士を直接、粘着性層または他の
層を介して貼合する。 - 【請求項24】 請求項23に記載の製造方法を用いて
製造されたことを特徴とする請求項1〜13、14及び
16のいずれか1項に記載の光学補償シート。 - 【請求項25】 2つの長尺シートを各々の支持体面を
外側にして貼合した後、一方の支持体層を分離して除去
することを特徴とする請求項21または23に記載の光
学補償シートの製造方法。 - 【請求項26】 支持体が透明支持体であって、実質的
に光学的に等方性であることを特徴とする請求項1〜2
0、22及び24のいずれか1項に記載の光学補償シー
ト。 - 【請求項27】 支持体が透明支持体であって、光学補
償シートの法線方向に光軸を有する負の一軸性の光学特
性を有することを特徴とする請求項1〜20、22及び
24のいずれか1項に記載の光学補償シート。 - 【請求項28】 支持体が下記式(4)を満たすことを
特徴とする請求項27に記載の光学補償シート。 式(4) nx2≧ny2>nz2。 〔式中、nx2は前記支持体の平面内の最大の屈折率、
ny2は前記支持体の平面内のnx2に直交する方向、n
z2は前記支持体の厚み方向の屈折率を表す。但し、n
x2とny2の差が1%以内である〕 - 【請求項29】 支持体の厚さ方向のリターデーション
値(Rt)が5〜250nmであることを特徴とする請
求項28に記載の光学補償シート。 - 【請求項30】 支持体が透明支持体であって、主成分
がセルロースエステルであることを特徴とする請求項1
〜20、22、24、26、27及び28のいずれか1
項に記載の光学補償シート。 - 【請求項31】 偏光板と駆動用液晶パネルのセルの間
に光学補償シートが配置され、一方の光学異方層の面内
における配向方向が、該偏光板の透過軸と略直交および
他方の光学異方層の前記配向方向が略平行に配置される
ことを特徴とする請求項1〜20、22、24、26、
27、28及び30のいずれか1項に記載の光学補償シ
ート。 - 【請求項32】 少なくとも2層の光学異方層の少なく
とも1層の、下記式(a)で表される面内リターデーシ
ョン値(R0)が50〜200nmであることを特徴と
する請求項1〜20,22,24,26〜29及び30
のいずれか1項に記載の光学補償シート。 (a)R0=(nx−ny)×d 〔式中、nxは面内での最大屈折率方向であるx方向、
nyはx方向に垂直な面内の方向であるy方向の屈折率
である。dは光学異方層の厚み(nm)である。〕 - 【請求項33】 2層の光学異方層の少なくとも1層
が、法線方向を90°と規定し、該光学異方層面に平行
で、且つ、該光学異方層面内の屈折率が最大となる方向
を0°と規定した時、前記光学異方層に対して0〜90
°の範囲で入射角を変化させて測定した時の前記式
(1)で定義される面内リターデーション値(Re)が
最大となる角度θa(°)が0<θa<90°の範囲に
あり、該リターデーションの最大値が65〜250nm
の範囲にあることを特徴とする請求項1〜20,22,
24,26〜30及び31のいずれか1項に記載の光学
補償シート。 - 【請求項34】 2層の光学異方層の少なくとも1層の
リターデーション値(Re)の最大となる角度が光学補
償シート面の法線方向から該光学異方層の配向方向に対
して20°〜70°の範囲にあることを特徴とする請求
項1〜20,22,24,26〜32及び33のいずれ
か1項記載の光学補償シート。 - 【請求項35】 光学補償シートの前記式(1)で定義
される面内リタデーション(Re)の最小値を取る方向
が10°〜75°となることを特徴とする請求項1〜2
0,22,24,26〜33及び34のいずれか1項に
記載の光学補償シート。 - 【請求項36】 2層の光学異方層の少なくとも1層の
乾燥膜厚が0.5〜2.2μmであることを特徴とする
請求項1〜20,22,24,26〜34及び35のい
ずれか1項に記載の光学補償シート。 - 【請求項37】 略90°で交差する方向で配向処理さ
れた2つの基板間にネマチック型液晶を封入して形成さ
れた液晶セルと該液晶セルを挟むように配置された2つ
の偏光子を有する液晶表示装置において、 該液晶セルと一方の偏光子の間に、請求項1〜20,2
2,24,26〜35及び36のいずれか1項に記載の
光学補償シート(偏光子と一体型の光学補償シートでも
よい)を有し、該基板の法線方向について、前記光学異
方層を前記基板側から観察したとき、一方の光学異方層
は、屈折率楕円体における屈折率の最大値を示す方向と
前記基板面とのなす角度が、前記基板から離れる方向に
連続的または段階的に増加する層であり、もう一方の光
学異方層は前記基板から離れる方向に連続的または段階
的に減少する層であり、 前記2層の光学異方層は、光学補償シート面内方向の屈
折率が最大となる方向が互いに略90°となるように配
置され、前記光学異方層の面内方向の屈折率が最大とな
る方向と前記液晶セルの基板の配向方向が略等しくなる
ように配置されたことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項38】 請求項1〜20,22,24,26〜
35及び36のいずれか1項に記載の光学補償シートを
用いることを特徴とする請求項37に記載の液晶表示装
置。 - 【請求項39】 液晶セルの表示側またはバックライト
側のどちらか一方の面において、請求項1〜20、2
2、24、26及び31のいずれか1項に記載の光学補
償シートが液晶セルと偏光板(偏光子ともいう)の間に
配置されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項40】 偏光板(偏光子ともいう)と駆動用液
晶パネルのセルおよびその間に、請求項1〜20、2
2、24、26、27及び30のいずれか1項に記載の
光学補償シートが配置され、該駆動用液晶パネルのセル
上に配置された該光学補償シートの光学異方層部分につ
いて、該駆動用液晶パネル上端側または下端側から見た
場合に投影される該光学補償シートの厚さ方向の光学的
な配列状態が、該光学補償シートの厚さ方向中央部の厚
さ方向に平行な線に対して該光学補償シートの表面と裏
面方向に略線対称の構造を有することを特徴とする液晶
表示装置。 - 【請求項41】 液晶表示装置に組み込まれ、且つ、液
晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の光
学異方層を有する光学補償シートにおいて、 (1)液晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光
板と該光学補償シートとを一体化して配置し、 (2)該光学補償シート上に配置されている、全ての該
偏光板の前記光学補償シート側に接している面の反対側
の面が、偏光板反射防止処理、アンチグレア処理、ハー
ドコート処理の群から選択される少なくとも一つの処理
を施されていることを特徴とする光学補償シート。 - 【請求項42】 液晶表示装置に組み込まれ、且つ、液
晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の光
学異方層を有する光学補償シートにおいて、 (1)液晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光
板と該光学補償シートとを一体化して配置し、 (2)該光学補償シートの一方の面側から該2層を見た
ときに、一方の層が該液晶性化合物の光軸と前記光学補
償シート面とのなす角度が前記光学補償シートの厚さ方
向に対して連続的または段階的に減少するように配向さ
せた層であり、且つ、前記2層の液晶性化合物の面内に
おける配向方向が互いに80〜100度の角度で交差す
るように配置され、 (3)前記光学補償シートに配置されている全ての該偏
光板に偏光板反射防止処理、アンチグレア処理及びハー
ドコート処理からなる群から選択される少なくとも一つ
の処理が施されていることを特徴とする光学補償シー
ト。 - 【請求項43】 液晶表示装置に組み込まれ、且つ、液
晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の光
学異方層を有する光学補償シートにおいて、 (1)液晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光
板と該光学補償シートとを一体化して配置し、 (2)該光学補償シートの一方の面側から該2層を見た
ときに、一方の層が該液晶性化合物分子の長軸と前記光
学補償シート面とのなす角度が前記光学補償シートの厚
さ方向に対して連続的または段階的に減少するように配
向させた層であり、且つ、前記2層の液晶性化合物の面
内における配向方向が互いに80〜100度の角度で交
差するように配置され、 (3)前記光学補償シートに配置されている全ての該偏
光板に偏光板反射防止処理、アンチグレア処理及びハー
ドコート処理からなる群から選択される少なくとも一つ
の処理が施され、 (4)前記光学補償シート面内の屈折率が最大となる方
向をX軸、該X軸と直交する前記光学補償シート面内の
方向をY軸、法線方向をZ軸とした時、 光学補償シート面上に形成されるYZ平面上の任意の点
から該X軸、該Y軸、該Z軸が交わる点(原点ともい
う)を観察したとき、その観察方向に対して垂直な面
の、前記式(1)で定義される面内リターデーション値
(Re)が最小となる角度(θ)を求め、該角度(θ)
で測定した、波長589.3nmにおける面内リターデ
ーション値(Re(589.3))及び波長480nm
における面内リターデーション値(Re(480))が
前記式(2)及び前記式(3)を満たすような波長分散
特性を示すことを特徴とする光学補償シート。 - 【請求項44】 液晶表示装置に組み込まれ、且つ、液
晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の光
学異方層を有する光学補償シートにおいて、 (1)液晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光
板と該光学補償シートとを一体化して配置し、 (2)該光学補償シートの一方の面側から該2層を見た
ときに、一方の層が該液晶性化合物の光軸と前記光学補
償シート面とのなす角度が前記光学補償シートの厚さ方
向に対して連続的または段階的に減少するように配向さ
せた層であり、且つ、前記2層の光学異方性化合物の該
光学補償シート面内における配向方向が互いに80〜1
00度の角度で交差するように配置され、 (3)前記光学補償シートに配置されている全ての該偏
光板に偏光板反射防止処理、アンチグレア処理、ハード
コート処理からなる群から選択される少なくとも一つの
処理が施されていることを特徴とする光学補償シート。 - 【請求項45】 液晶表示装置に組み込まれ、且つ、液
晶性化合物を配向させて形成された少なくとも2層の光
学異方層を有する光学補償シートにおいて、 (1)液晶セルと偏光子との間に、該偏光子を含む偏光
板と該光学補償シートとを一体化して配置し、 (2)該光学補償シートの一方の面側から該2層を見た
ときに、一方の層が該液晶性化合物の光軸と前記光学補
償シート面とのなす角度が前記光学補償シートの厚さ方
向に対して連続的または段階的に減少するように配向さ
せた層であり、且つ、前記2層の光学異方性化合物の該
光学補償シート面内における配向方向が互いに80〜1
00度の角度で交差するように配置され、 (3)前記光学補償シートに配置されている全ての該偏
光板に偏光板反射防止処理、アンチグレア処理、ハード
コート処理からなる群から選択される少なくとも一つの
処理が施され、 (4)前記光学補償シート面内の屈折率が最大となる方
向をX軸、該X軸と直交する前記光学補償シート面内の
方向をY軸、法線方向をZ軸とした時、 光学補償シート面上に形成されるYZ平面上の任意の点
から該X軸、該Y軸、該Z軸が交わる点(原点ともい
う)を観察したとき、その観察方向に対して垂直な面
の、前記式(1)で定義される面内リターデーション値
(Re)が最小となる角度(θ)を求め、該角度(θ)
で測定した、波長589.3nmにおける面内リターデ
ーション値(Re(589.3))及び波長480nm
における面内リターデーション値(Re(480))が
前記式(2)及び前記式(3)を満たすような波長分散
特性を示すことを特徴とする光学補償シート。 - 【請求項46】 前記請求項41〜45のいずれか1項
に記載の光学補償シートを有することを特徴とする液晶
表示装置。 - 【請求項47】 偏光子または偏光板の少なくとも一方
の面に前記請求項1〜20、26〜36、41〜45の
いずれか1項に記載の光学補償シートを有することを特
徴とする視野角補償偏光板。
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