JPH0972209A - 内燃機関のバッフルプレート構造 - Google Patents

内燃機関のバッフルプレート構造

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JPH0972209A
JPH0972209A JP25456395A JP25456395A JPH0972209A JP H0972209 A JPH0972209 A JP H0972209A JP 25456395 A JP25456395 A JP 25456395A JP 25456395 A JP25456395 A JP 25456395A JP H0972209 A JPH0972209 A JP H0972209A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化することなく空気混入率の低減を図る
ことができる内燃機関のバッフルプレート構造を提供す
る。 【解決手段】 オイルポンプ5及びオイルストレーナ3
配置部分を覆う補助バッフルプレート20の重なり対向
部20bを、バッフルプレート6に重なる重なり部分2
0aに対して高いレベルになるように傾斜させて設け
た。補助バッフルプレート20は、スプロケットカバー
を覆うスプロケットカバー部22を有する。第2、第3
のオイル戻し通路8,9を流下したオイルが、バッフル
プレート6のオイルストレーナ3から離間した部分を通
してオイルパン1に戻される。仮に空気泡の発生があっ
たとしてもオイルストレーナ3を通したオイルポンプ5
のオイル2の吸込に際し、オイル2に泡が混入するのを
抑えられ空気混入率の低減を図ることができる。オイル
パン1を深くせずに、空気混入率の低減化を図ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のバッフ
ルプレート構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関のバッフルプレート構造
の一例として図16に示すものがある。図において、オ
イルパン1は、図示しないシリンダブロックの下部側に
形成されるクランクケースの下部に図示しないガスケッ
トを挟んでボルト等の締結手段(図示省略)で取付けら
れている。オイルパン1に貯留されるオイル2中にはオ
イルストレーナ3が配置されている。オイルストレーナ
3にはストレーナ用管4を介してオイルポンプ5が接続
されている。前記オイルパン1側部分とクランクケース
側とを仕切るようにバッフルプレート6が設けられてい
る。このバッフルプレート6はオイルパン1の壁面に溶
着されている。
【0003】この場合、オイルポンプ5及びオイルスト
レーナ3を組み付けた後に、バッフルプレート6が溶着
されたオイルパン1を組み付けるために、前記バッフル
プレート6は取付けられた状態で、オイルポンプ5及び
オイルストレーナ3の上側部分が省略された形状になっ
ており(即ち、バッフルプレート6は、オイルポンプ5
及びオイルストレーナ3の配置部分を除くオイルパン1
側の部分とクランクケース側とを仕切るようになってお
り)、組み付け時に干渉しないようになっている。
【0004】上記内燃機関のバッフルプレート構造で
は、オイルパン1に貯留されたオイル2は、オイルスト
レーナ3を介してオイルポンプ5に吸い上げられ図示し
ないクランクシャフト、シリンダライナ、ピストン等の
各部に供給されて各部を潤滑、冷却する。各部に供給さ
れたオイルは、第1、第2、第3のオイル戻し通路7,
8,9を伝わって流下する。ここで、第1、第2、第3
のオイル戻し通路7,8,9の下側の開口部は、それぞ
れ、バッフルプレート6の上面部、オイルストレーナ3
の近傍部、オイルポンプ5の近傍部に臨んだものになっ
ている。
【0005】そして、第1のオイル戻し通路7を流下し
たオイルは、バッフルプレート6の上面部を流れた後、
バッフルプレート6におけるオイルパン1の壁側部分に
形成した筒部6bを通してオイルパン1に戻される。ま
た、第2、第3のオイル戻し通路8,9を流下したオイ
ルは、所定の落差をもってオイルパン1のオイル2の液
面に流下する。
【0006】また、オイルポンプ5を駆動するチェーン
10(図11参照)を、図11に示すようにオイルポン
プ用スプロケット(以下、スプロケットという。)11
及びクランクシャフト12(図11参照)側に巻回して
設け、さらに前記スプロケット11を覆うように図示し
ないカバー(以下、スプロケットカバーという。)13
を設け、スプロケットカバー13に、オイルポンプ5駆
動用のチェーン10を通す貫通孔13aを形成した構成
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した内
燃機関のバッフルプレート構造では、第2のオイル戻し
通路8の開口部8aがオイルストレーナ3の近傍にあ
り、かつオイルパン1に貯留されたオイル2の液面との
間に所定の落差がある。このため、第2のオイル戻し通
路8を流下したオイルがオイルパン1に貯留されたオイ
ル2の液面に落下すると、泡が容易に発生し、この泡が
オイル2に混入してオイルストレーナ3を通してオイル
ポンプ5で吸い上げられ、オイル2の空気混入率(いわ
ゆる、エアレーション)が高いものになってしまう虞が
あった。
【0008】上述した問題点の対策として、オイルパン
1を深く、ひいてはオイルストレーナ3を液面から離し
て泡の混入を抑えることが考えられる。しかしながら、
この場合、エンジン全体が大型化してしまい、適切な改
善策になり得ないというのが実情である。
【0009】また、スプロケットカバー13にオイルが
侵入してくると、チェーン10が回動していることによ
りこのオイルに気泡が混入し、ひいてはオイル2の空気
混入率の増加を招く虞があった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、大型化することなく空気混入率の低減を図ることが
できる内燃機関のバッフルプレート構造を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
オイルポンプ及びオイルストレーナ配置部分を除くオイ
ルパン側部分とクランクケース側とを仕切るようにバッ
フルプレートを設けた内燃機関のバッフルプレート構造
において、前記オイルポンプ及びオイルストレーナ配置
部分を覆う補助バッフルプレートの主部を、前記バッフ
ルプレートに重なる端部に対して高いレベルになるよう
に傾斜させて設けたことを特徴とする。ここで、レベル
とは上下方向の位置関係を言う。
【0012】この場合、補助バッフルプレートは、オイ
ルポンプに設けたスプロケットカバーを覆うスプロケッ
トカバー部を有し、該スプロケットカバー部にオイルポ
ンプ駆動用のチェーンを通す孔を形成し、該孔を形成し
た周端部に上方に延びるリブを形成してもよい。また、
バッフルプレートと補助バッフルプレートの重なり部分
のそれぞれの端部に、上方、下方にそれぞれ延びるリブ
を設けてもよい。
【0013】請求項4記載の発明は、オイルポンプ及び
オイルストレーナ配置部分を除くオイルパン側部分とク
ランクケース側とを仕切るようにバッフルプレートを設
けた内燃機関のバッフルプレート構造において、一部が
前記バッフルプレートに重なり他の部分がオイルポンプ
に設けたスプロケットカバーを覆い、オイルポンプ駆動
用チェーンを通す孔を有し、かつ該孔を形成した周端部
に上方に延びるリブを形成したカバー用補助バッフルプ
レートを、前記一部に比して前記他の部分が高いレベル
になるように傾斜させて設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態の内
燃機関のバッフルプレート構造を図1ないし図11に基
づいて説明する。なお、図16に示す部材、部分と同等
の部材、部分についての図示、及び説明は、適宜省略す
る。
【0015】図1、図2において、オイルパン1は、シ
リンダブロック14の下部側に形成されるクランクケー
ス15の下部に、図示しないガスケットを挟んでボルト
16で取付けられている。オイルパン1に貯留されるオ
イル2中にはオイルストレーナ3が配置されている。オ
イルストレーナ3にはストレーナ用管4を介してオイル
ポンプ5が接続されている。オイルポンプ5は、図4に
示すようにこのオイルポンプ5の取付フランジ17に形
成した孔17aに挿入するボルト(図示省略)を用いて
クランクケース15に固定されている。図2に示すよう
に前記オイルパン1側部分とクランクケース15側とを
仕切るようにバッフルプレート6が設けられている。こ
のバッフルプレート6はオイルパン1に溶着されてい
る。
【0016】この場合、バッフルプレート6は取付けら
れた状態で、オイルポンプ5及びオイルストレーナ3の
上側部分が省略された形状になっており(即ち、バッフ
ルプレート6は、オイルポンプ5及びオイルストレーナ
3配置部分を除くオイルパン1側部分とクランクケース
15側とを仕切るようになっており)、組み付け時に干
渉しないようになっている。
【0017】上記内燃機関のバッフルプレート構造で
は、オイルパン1に貯留されたオイル2は、オイルスト
レーナ3を介してオイルポンプ5に吸い上げられクラン
クシャフト12、シリンダライナ18、ピストン19等
の各部に供給されて各部を潤滑、冷却することになる。
各部に供給されたオイルは、図1及び図3に示すように
第1、第2、第3のオイル戻し通路7,8,9を伝わっ
て流下する。
【0018】この内燃機関のバッフルプレート構造で
は、さらに、図1及び図2に示すように補助バッフルプ
レート20が設けられている。補助バッフルプレート2
0は、図5ないし図9に示すように、溝21aを有しか
つオイルポンプ5及びオイルストレーナ3上部を覆う略
矩形のプレート本体21と、プレート本体21に連接し
て設けられ、オイルポンプ5に設けたスプロケットカバ
ー13を覆うスプロケットカバー部22とから大略構成
されており、端部(図2左側部分及び上側部分)がバッ
フルプレート6に重複した状態でオイルポンプ5とオイ
ルストレーナ3の配置部及びスプロケットカバー13上
を覆うものになっている。
【0019】スプロケットカバー部22には、図7、図
10、図11に示すように、オイルポンプ5駆動用のチ
ェーン10を通す長孔23が形成されていると共に、該
長孔23を形成した周端部に上方に延びるリブ(以下、
カバー用リブという。)24が形成されている。また、
図5に示すように、前記長孔23に沿うようにボルト挿
入用孔25が形成されている。補助バッフルプレート2
0は、ボルト挿入用孔25に挿入するボルト(図示省
略)によりスプロケットカバー13及びオイルポンプ5
と共にクランクケース15に固定されている。
【0020】補助バッフルプレート20は、クランクケ
ース15に取付けられた状態で、図1に示すようにバッ
フルプレート6との重なり部分20a(図2左側部分)
に比して、重なり部分20aと対向する部分(以下、重
なり対向部という。)20b(図2右側部分)が高いレ
ベルになるように(即ち、クランクシャフト12の回転
方向Rに沿って)緩やかに傾斜したものになっており、
重なり対向部20bに流下したオイルがプレート本体2
1上を流れてバッフルプレート6に流下しやすいように
なっている。図2中、符号Aはエンジン傾斜角を示す。
本実施の形態では、重なり対向部20bが補助バッフル
プレートの主部を構成する、
【0021】また、バッフルプレート6と補助バッフル
プレート20の重なり部分のそれぞれの端部には、図1
及び図2に示すように、それぞれ、上方、下方に延びる
リブ6a,20cが設けられており、オイルの逆流を防
止するようになっている。
【0022】上記内燃機関のバッフルプレート構造で
は、オイルパン1に貯留されたオイル2が、クランクシ
ャフト12、シリンダライナ18、ピストン19等の各
部に供給されて各部を潤滑、冷却する。各部に供給され
たオイルは、第1、第2、第3のオイル戻し通路7,
8,9を伝わって流下する。そして、第1のオイル戻し
通路7を流下したオイルは、バッフルプレート6上を流
れた後、バッフルプレート6に形成した筒部6bを通し
てオイルパン1に戻される。この際、筒部6bがオイル
パン1の壁側、即ちオイルストレーナ3から離間して配
置されているので、仮に空気泡の発生があったとしても
オイルストレーナ3を通したオイルポンプ5のオイル2
の吸込に際し泡の混入を抑えることができる。
【0023】また、第2、第3のオイル戻し通路8,9
を流下したオイルは、図1に示すようにその開口部8
a,9aから補助バッフルプレート20のプレート本体
21上に落下して当該プレート本体21上を流れバッフ
ルプレート6に流下し、以下、上述したのと同様に筒部
6bを通してオイルパン1に戻される。この場合も、上
述したのと同様に、仮に空気泡の発生があったとしても
オイルストレーナ3を通したオイルポンプ5のオイル2
の吸込時に泡の混入を抑えることができる。上述した従
来技術では、第2のオイル戻し通路8を流下したオイル
がオイルストレーナ3近傍に落下して泡の混入を招く虞
があったが、これに比して本実施の形態では、仮に泡が
発生してもオイルストレーナ3に達するまでの時間及び
距離を十分大きくすることが可能であり、上述したよう
にオイルポンプ5のオイル2の吸込に際し、オイル2へ
の泡の混入を抑えることができる。
【0024】なお、バッフルプレート6と補助バッフル
プレート20の重なり部分のそれぞれの端部にリブ6
a,20cを設けており、オイルの逆流を防止する。こ
のため、補助バッフルプレート20からバッフルプレー
ト6に流下したオイルが逆流して、バッフルプレート6
のオイルストレーナ3側の端部から落下するようなこと
を防止するので、この分、オイル2への泡の混入防止を
確実に果たすことができる。
【0025】また、スプロケットカバー13側に近付く
オイルは、スプロケットカバー13上に補助バッフルプ
レート20のスプロケットカバー部22が配置されてい
ることにより、このスプロケットカバー部22上を流
れ、以下、上述したのと同様にバッフルプレート6に流
下し、筒部6bを通してオイルパン1に戻される。この
ため、オイルがスプロケットカバー13に侵入するのが
抑制され、ひいてはチェーン10の回動によるオイル2
への泡の混入が防止される。この場合、スプロケットカ
バー部22にはカバー用リブ24が設けられており、オ
イルがスプロケットカバー部22を流れる際、オイルが
孔23から流入するのをリブ24が抑止するので、スプ
ロケットカバー13へのオイルの侵入防止を確実なもの
にできる。
【0026】上述したように、オイルが第1、第2、第
3のオイル戻し通路7,8,9のいずれを流下しても、
オイルストレーナ3を通したオイルポンプ5のオイル2
吸込時に泡を混入するようなことがないので、オイル2
の空気混入率を小さい値に維持できる。また、オイルパ
ン1を深くせずに、空気混入率の低減化を図ることがで
きるので、オイルパン1ひいては装置の大型化を惹起す
ることがない。
【0027】補助バッフルプレート20及びオイルポン
プ5を共締めしてクランクケース15に固定するので、
ボルトが共用化され、その分、部品点数が少なくなって
コストダウンを図ることができる。
【0028】上記実施の形態の補助バッフルプレート2
0に代えて、図12及び図13に示すカバー用補助バッ
フルプレート27、あるいは図14及び図15に示すカ
バー用補助バッフルプレート28を用いて内燃機関のバ
ッフルプレート構造を構成することができる。
【0029】カバー用補助バッフルプレート27は、オ
イルポンプ5に設けたスプロケットカバー13(図11
参照)を覆う形状をなし、オイルポンプ5駆動用のチェ
ーン10を通す長孔23を有し、さらに、図10に示す
ように長孔23を形成した周端部に上方に延びるリブ
(以下、カバー用リブという。)24が形成されてい
る。カバー用補助バッフルプレート27の端部(図12
の上側部分)はバッフルプレート6に重なって取付けら
れ、取付られた状態で前記端部に対する主部(図12の
下側部分)が高いレベルに設定されている。また、前記
長孔23に沿うようにボルト挿入用孔25が形成されて
いる。カバー用補助バッフルプレート27は、ボルト挿
入用孔25に挿入するボルト(図示省略)によりスプロ
ケットカバー13及びオイルポンプ5と共にクランクケ
ース15に固定されている。
【0030】カバー用補助バッフルプレート28は、カ
バー用補助バッフルプレート27に比してオイルポンプ
用ボルト挿入孔29aを形成したオイルポンプ取付部2
9を有したことが異なっている。このカバー用補助バッ
フルプレート28は、オイルポンプ用ボルト挿入孔29
aに挿入するオイルポンプ用ボルト(図示省略)により
オイルポンプ5に固定され、前記ボルト挿入用孔24に
挿入するボルトによる固定を補強するようにしている。
カバー用補助バッフルプレート28の端部(図14の上
側部分)はバッフルプレート6に重なって取付けられ、
取付られた状態で前記端部に対する主部(図14の下側
部分)が高い位置関係になるように設定されている。
【0031】前記カバー用補助バッフルプレート27,
28を用いた内燃機関のバッフルプレート構造では、図
1、図2に示すようにスプロケットカバー13側に近付
くオイルを、スプロケットカバー13上に配置したカバ
ー用補助バッフルプレート27,28が受け、スプロケ
ットカバー13に侵入するのを防止し、前記オイルをカ
バー用補助バッフルプレート27,28上を流下させて
バッフルプレート6に案内し、上述したのと同様に筒部
6bを通してオイルパン1に戻す。このようにして、オ
イルがスプロケットカバー13に侵入するのが抑制さ
れ、オイルポンプ5駆動用のチェーン10の回動による
オイル2への泡の混入を防止することになる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、クランクシャフト、シリンダ
ライナ、ピストン等の各部に供給されたオイルのうちオ
イルストレーナ上に開口するオイル戻し通路を流下した
ものが、補助バッフルプレート上に落下してバッフルプ
レートに流下し、バッフルプレートのオイルストレーナ
から離間した部分を通してオイルパンに戻される。この
ため、仮に空気泡の発生があったとしてもオイルストレ
ーナを通したオイルポンプのオイル吸込に際し、オイル
に泡が混入するのを抑えられ空気混入率の低減を図るこ
とができる。また、オイルパンを深くせずに、空気混入
率の低減化を図ることができるので、オイルパンひいて
は装置の大型化を惹起することがない。
【0033】スプロケットカバー部を設けることによ
り、スプロケットカバーに近付くオイルがスプロケット
カバー部に受けられてバッフルプレートに流下してオイ
ルパンに戻される。オイルがスプロケットカバーに侵入
するのが抑制され、ひいてはチェーンの回動によるオイ
ルへの泡の混入が防止される。オイルがスプロケットカ
バー部を流れる際、オイルが孔から流入するのをリブが
抑止するので、スプロケットカバーへのオイルの侵入防
止を確実なものにできる。
【0034】バッフルプレートと補助バッフルプレート
の重なり部分のそれぞれの端部に、上方、下方にそれぞ
れ延びるリブを設けることにより、リブがオイルの逆流
を防止するので、補助バッフルプレートからバッフルプ
レートに流下したオイルがバッフルプレートのオイルス
トレーナ側の端部から落下するようなことを防止するこ
とが可能であり、この分、オイルへの泡の混入をより確
実に果たすことができる。
【0035】一部が前記バッフルプレートに重なり他の
部分がオイルポンプに設けたスプロケットカバーを覆
い、オイルポンプ駆動用のチェーンを通す孔を有し、か
つ該孔を形成した周端部に上方に延びるリブを形成した
カバー用補助バッフルプレートを、前記一部に比して前
記他の部分が高いレベルになるように傾斜させて設ける
ことにより、スプロケットカバー側に近付くオイルを、
スプロケットカバー上に配置したカバー用補助バッフル
プレートが受けて、スプロケットカバーへの侵入を防止
し、前記オイルをカバー用補助バッフルプレート上を流
下させてバッフルプレートに案内してオイルパンに戻
す。このため、オイルがスプロケットカバーに侵入する
のが抑制され、オイルポンプ駆動用のチェーンの回動に
よるオイルへの泡の混入を防止することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の内燃機関のバッフルプ
レート構造を模式的に示す部分切断の正面図である。
【図2】同バッフルプレート構造を模式的に示す平面図
である。
【図3】同バッフルプレート構造を模式的に示す部分切
断の側面図である。
【図4】同バッフルプレート構造のクランクケースを示
す下面図である。
【図5】同バッフルプレート構造の補助バッフルプレー
トを示す平面図である。
【図6】図5のK矢視の図である。
【図7】図5のD−D矢視の断面図である。
【図8】図5のB−B矢視の断面図である。
【図9】図5のC−C矢視の断面図である。
【図10】同バッフルプレート構造のオイルポンプ近傍
部分を示す平面図である。
【図11】同バッフルプレート構造のオイルポンプ近傍
部分を模式的に示す部分切断の正面図である。
【図12】図5の補助バッフルプレートに代えるカバー
用補助バッフルプレートを示す平面図である。
【図13】同カバー用補助バッフルプレートの側面図で
ある。
【図14】図12、図13のカバー用補助バッフルプレ
ートに代える他のタイプのカバー用補助バッフルプレー
トを示す平面図である。
【図15】同カバー用補助バッフルプレートの側面図で
ある。
【図16】従来の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 オイルパン 3 オイルストレーナ 5 オイルポンプ 6 バッフルプレート 10 チェーン 15 クランクケース 20 補助バッフルプレート 20a 重なり部分(補助バッフルプレートの端部) 20b 重なり対向部分(補助バッフルプレートの主
部) 22 スプロケットカバー部 23 長孔 24 カバー用リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプ及びオイルストレーナ配置
    部分を除くオイルパン側部分とクランクケース側とを仕
    切るようにバッフルプレートを設けた内燃機関のバッフ
    ルプレート構造において、前記オイルポンプ及びオイル
    ストレーナ配置部分を覆う補助バッフルプレートの主部
    を、前記バッフルプレートに重なる端部に対して高いレ
    ベルになるように傾斜させて設けたことを特徴とする内
    燃機関のバッフルプレート構造。
  2. 【請求項2】 補助バッフルプレートは、オイルポンプ
    に設けたスプロケットカバーを覆うスプロケットカバー
    部を有し、該スプロケットカバー部にオイルポンプ駆動
    用のチェーンを通す孔を形成し、該孔を形成した周端部
    に上方に延びるリブを形成した請求項1記載の内燃機関
    のバッフルプレート構造。
  3. 【請求項3】 バッフルプレートと補助バッフルプレー
    トの重なり部分のそれぞれの端部に、上方、下方にそれ
    ぞれ延びるリブを設けたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の内燃機関のバッフルプレート構造。
  4. 【請求項4】 オイルポンプ及びオイルストレーナ配置
    部分を除くオイルパン側部分とクランクケース側とを仕
    切るようにバッフルプレートを設けた内燃機関のバッフ
    ルプレート構造において、一部が前記バッフルプレート
    に重なり他の部分がオイルポンプに設けたスプロケット
    カバーを覆い、オイルポンプ駆動用チェーンを通す孔を
    有し、かつ該孔を形成した周端部に上方に延びるリブを
    形成したカバー用補助バッフルプレートを、前記一部に
    比して前記他の部分が高いレベルになるように傾斜させ
    て設けたことを特徴とする内燃機関のバッフルプレート
    構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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