JP2004293307A - 内燃機関のオイルパン構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッフルプレートを用いて潤滑後のオイルを受けとめる際、エアレーションを悪化させることのないように、バッフルプレートをクランクシャフトに近接させて、クランクシャフトの回転に伴う風圧の影響をなくすようにする、内燃機関のオイルパン構造を提供すること。
【解決手段】シリンダブロック8の下部に装着されるオイルパン1と、バッフルプレート4を備える内燃機関のオイルパン構造であって、バッフルプレート4にはオイルストレーナ2のストレーナ部2aとパイプ部2bとを挿通する長孔を形成する。また、バッフルプレート4に補助バッフルプレート10を備える。この際、補助バッフルプレート10は長孔6を横断するように配置され、パイプ部2bの下方を覆う溝11を形成し、ストレーナ部2aを挿通可能な隙間S−1を形成し、かつ、溝11の底部を隙間S−1から離間する部位が下方に位置するように傾斜させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のオイルパン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の内燃機関では、内部の軸受部や摺動部の摩擦や磨耗を減らすため、これら軸受部や摺動部に潤滑油(オイル)を給油して、潤滑、冷却している。例えば、図5に示す内燃機関Eでは、オイルパン(油槽)1に貯留されたオイルをオイルストレーナ2によって吸上げて、オイルポンプ3により圧送して、内部の軸受部や摺動部を潤滑、冷却している。この際、潤滑後のオイルはオイル戻し通路を伝わって、自然落下等によりオイルパン1まで流下するが、バッフルプレート(邪魔板)4を用いて、オイルの流下を一旦受けとめた後、図6及び図7に示すように、バッフルプレート4に形成したオイル落し孔(油切り孔)5からオイルパン1に戻すようにしている。これは、潤滑後のオイルが直接オイルパン1に貯留されたオイルの液面Oに落下すると、落差によって気泡が発生して、この気泡が混入したオイルをオイルストレーナ2が吸上げ、オイルポンプ3によりエンジン本体1内に圧送すると、潤滑経路内でオイル切れが生じるためである。
【0003】
バッフルプレート4は空気混入率(エアレーション)を低下させる上で効果的であるが、しかしながら、バッフルプレート4にはクランクシャフト7の回転に伴う風圧が作用しており、この風圧によりオイル飛沫を散乱させている。特に、図6及び図7に示すように、バッフルプレート4にオイルストレーナ2のストレーナ部(ストレ−ナ吸込部)2aと、該ストレーナ部2aから延設されるパイプ部2bとを挿通する長孔(ストレ−ナ取付用の孔部)6を形成して、組立て時にストレーナ2との干渉を避ける場合には、この長孔6から、風圧によりオイル飛沫が飛散されて、オイルパン1の液面Oに降り注ぐ場合があった。この場合、クランクシャフト7の回転による遠心力により、オイル飛沫が大きな速度を持ってオイルパン1の液面Oに降り注ぐため、オイル飛沫によって、オイルパン1内のオイルが攪拌され空気が混じりやすくなる。このため、従来、クランクシャフト7にカバーを取付けて、クランクシャフト7の回転に伴う風圧によってオイル飛沫が散乱することを防ぐ場合がある。しかしながら、クランクカバーを採用するためには、内燃機関Eのシリンダブロック8に取付ボスを設ける必要があるため、大幅な設計変更が必要になる。
このため、クランクカバーを採用することなく、クランクシャフト7の回転に伴う風圧の影響を低下させるために、バッフルプレート4をクランクシャフト7に近接させて、バッフルプレート4にクランクカバーの機能を追加させることが検討されている。しかしながらこの場合、オイルストレーナ2のパイプ部2bとの干渉を避けるため、ストレ−ナ取付用の孔部6を従来よりも拡大することが必要となり、オイル飛沫が逃げやすくなる。また、バッフルプレート4を従来よりも高く位置決めすることで、バッフルプレート4からオイルパン1に流下する際のオイルの落差が大きくなる。これらはいずれもエアレーションを悪化させるため、問題とされている。
【0004】
他、関連する先行技術として、上記ストレ−ナ取付用の孔部からオイルが直接オイルパンに戻されることを防ぐものとして、バッフルプレ−トに凸部又は凹部を一体に形成し、この側面にストレ−ナ部の挿入用の窓部とパイプ部の逃げ溝を穿設して、孔部の開口面積を小さくするものがある(例えば、特許文献1参照)。また、オイルがストレ−ナ部の付近に流下することでエアレーションが悪化することを防ぐものとして、バッフルプレートに別体の補助バッフルプレートを取付けて、潤滑後のオイルをストレ−ナ部から離れた場所に滴下させるものがある(例えば、特許文献2参照)。さらに、オイルパンの浅底部の上面に仕切り板を備えて、クランクシャフトの回転に伴う風圧を利用することで、オイルパンの浅底部に返戻されたオイルを深底部に導くものがある(例えば、特許文献3参照)。これら特許文献1〜3に記載の従来例はいずれもオイルパンの泡立ちを低減させることを可能としているが、しかしながら、いずれもクランクシャフトの回転に伴う風圧の影響を低下させていないため、この風圧によってオイルが飛散されることを防ぐものではない。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−030115号公報
【特許文献2】
特開平9−068024号公報
【特許文献3】
特開平11−336524号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、バッフルプレートを用いて潤滑後のオイルの流下を受けとめる際、クランクシャフトの回転に伴う風圧による潤滑油の飛散をなくすようにバッフルプレートをクランクシャフトに近接させて配置し、クランクカバーとしても機能させるとともに、バッフルプレートをクランクシャフトに近接して配置した場合にストレーナ取付用の孔部が大きくなり、液面に落下する潤滑油が増加することに伴う気泡の増加を防止できる内燃機関のオイルパン構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明においては、シリンダブロックの下部に装着されるオイルパンと、このオイルパンに内包される空間を上下に分割するバッフルプレートとを備え、該バッフルプレートにはオイルストレーナのストレーナ部と、該ストレーナ部から延設されるパイプ部とを挿通する長孔を形成した内燃機関のオイルパン構造において、前記バッフルプレートに補助バッフルプレートを備え、この際、前記補助バッフルプレートは前記長孔を横断するように配置される本体に前記パイプ部の下方を覆う溝を形成し、前記シリンダブロックの側から視た場合に前記溝の端面と前記長孔との間に前記ストレーナ部を挿通可能な隙間を形成し、かつ、前記溝の底部を前記隙間から離間する部位が下方に位置するように傾斜させたことを特徴とする。
この構成では、クランクシャフトの回転に伴う風圧の影響を少なくするようにバッフルプレートをクランクシャフトに近接させるためにバッフルプレートに形成する長孔を拡大しても、この下方に補助バッフルプレートを設けることで長孔から侵入するオイル飛沫を補助バッフルプレートで受けとめることができる。
【0008】
次に、請求項2に記載した発明においては、請求項1に記載されたものにおいて、前記補助バッフルプレートは前記溝の両側に取付部を形成して備え、前記取付部を介して前記補助バッフルプレートを前記長孔の縁部の間を連絡するように前記バッフルプレートに対して固着することを特徴とする。
この構成では、バッフルプレートをクランクシャフトに近接して配置することにより長孔が拡大されて、バッフルプレートの剛性が低下しても、長孔の縁部の間を補助バッフルプレートで連絡することで剛性を高めるように補強できる。
【0009】
本発明に係る内燃機関のオイルパン構造は基本的には以上のように構成されるが、このオイルパン構造は自動車用の内燃機関に限定されず、他、汎用の内燃機関に対して用いてもよい。また、内燃機関のシリンダ軸を傾斜させて設置させて、オイルパンに装着されるバッフルプレートを傾斜させてもよい。この場合、バッフルプレートをクランクシャフトに近接させることでオイルパンに戻るオイルの落差が大きくなるが、しかし、傾斜したオイルパンのうちで最も低い場所からオイルをオイルパンに戻すことにより、実質的には落差を広げ過ぎないようにできる。また、本発明に係る内燃機関のオイルパン構造では使用する補助バッフルプレートの数は一つに限定されず、例えば、補助バッフルプレートにストレーナを挿通可能な隙間を形成することによってストレーナ部が補助バッフルプレートで覆われなくなる場合には、さらなる補助バッフルプレートを用いてストレーナ部を覆うようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る内燃機関のオイルパン構造を添付した図を用いて説明する。
図1は自動車に搭載する内燃機関Eを示す図である。内燃機関Eはオイルパン1、オイルストレーナ2、オイルポンプ3及びオイルフィルタ15を有する潤滑機構を構成して、内部の各軸受部や摺動部を潤滑、冷却している。図1に示す実施の形態では、オイルパン1は、シリンダブロック8の下部側に対して、ガスケットを挟んでボルト9で取付けられる。オイルパン1に貯留されるオイル中にはオイルストレーナ2が配置され、オイルストレーナ2にはオイルポンプ3が接続されている。そして、オイルパン1に貯留されたオイルからオイルストレーナ2で比較的大きな異物を除去してオイルポンプ3に吸い上げて、オイルポンプ3からオイルフィルタ15に圧送して、オイルフィルタ15で比較的小さな異物を除去した後に、内燃機関Eの内部の各軸受部や摺動部に分配して潤滑、冷却する。そして、潤滑後のオイルは内燃機関E内のオイル戻し通路を伝わって自然落下等により流下するが、オイル流下口とオイルパン1内の液面との落差による気泡発生を防ぐため、オイルパン1に内包される空間を上下に分割するようにバッフルプレート4を設けて、この上に潤滑後のオイルを受けとめた後、オイルパン1に戻すようにする。
【0011】
尚、図示した実施の形態では、内燃機関Eは傾斜して示しているが、これはエンジンルーム内でスペースの有効利用を図るように内燃機関Eを搭載させるためである。この傾斜角度Aは任意であり、実施の形態に従って定められる。また、図示したオイルポンプ3は内接ギヤタイプであって、インナロータ3aとアウタロータ3bとを有し、これらの歯がかみあいながら回転する際、歯の間にチャンバを順次形成して、オイルを圧送する。ただし、本発明に係る実施の形態ではオイルポンプ3の具体的な形態については特定しない。また、オイルポンプ3の駆動はクランクシャフト7直結のものでもよく、あるいは、ベルト、チェーン、ギヤ、または他の任意の手段で駆動されてもよい。
【0012】
上述のように、バッフルプレート4はオイルパン1に取付けられるが、この取付方法は任意であって、例えば、バッフルプレート4はオイルパン1の壁部に対して溶着してもよく、また、オイルパン1をシリンダブロック8に取付けるボルト9を用いて共締めしてもよい。また、図3に示すように、バッフルプレート4にはオイルストレーナ2のストレーナ部2aと、該ストレーナ部2aから延設されるパイプ部2bとを挿通する長孔6を形成して、組立て時にストレーナ2との干渉を避けるようにする。この際、本発明の実施の形態では、バッフルプレート4をクランクシャフト7に近接させて、潤滑後のオイルの流下を受けとめるだけでなく、クランクカバーとしても機能させて、潤滑後のオイルに対するクランクシャフト7の回転に伴う風圧の影響を低下させるようにする。
【0013】
このため、通常、バッフルプレート4はオイルパン1のオイルの液面Oと略平行に設けられるが(図5及び特許文献1〜3参照)、図1に示した実施の形態ではバッフルプレート4をシリンダブロック8の底部と略平行に設ける。この際、バッフルプレート4はオイルの液面Oに対して従来よりも高く設置されるため、流下するオイルの落差が大きくなりやすい。しかしながら、図示するように、シリンダブロック8を傾斜して設置する場合には、この傾斜角度Aに沿ってバッフルプレート4もまた傾斜するため、この上に流下するオイルは傾斜して流れて、最も低い場所にあるオイル落し孔5からオイルパン1に戻されるため、実質的にはオイルの落差をそれほど大きくさせない。従って、図3に示すように、本発明に係る実施の形態では、バッフルプレート4には、図7に示した略円形状のオイル落し孔5を設けていない。ただし、本発明に係る他の実施の形態では、バッフルプレート4をオイルの液面Oに対して傾斜させて、この最も低い位置からオイルを戻すとともに、適宜図7に示した略円形状のオイル落し孔5を設けて、落差を大きくさせないようにオイルを戻してもよい。また、本発明に係る他の実施の形態では、シリンダブロック8を直立状態で設置してもよい。
【0014】
一方、バッフルプレート4をクランクシャフト7に近接させて位置決めすると、オイルストレーナ2のパイプ部2bの上部までを挿通させるため、ストレ−ナ取付用の孔部(長孔)6を従来よりも拡大することが必要となり(図3と図7参照)、この長孔6からオイル飛沫が逃げやすくなる。このため、本発明の実施の形態では、バッフルプレート4の下方にカバーまたは補助バッフルプレート10を取付けて、長孔6から流下したオイルをこの下方に設ける補助バッフルプレート10によって受けとめる。故に、長孔6を従来に比べて拡大したとしても、オイル飛沫が長孔6を通して直接液面Oに侵入することを防ぐことができる。また、この補助バッフルプレート10をオイルの液面Oに近づけて設置することで、補助バッフルプレート10からオイルパン1に戻されるオイルの落差を小さくして、泡立ちの発生を防ぐことができる。
尚、補助バッフルプレート10の形状がストレーナ2に向って下り勾配となると、ストレーナ部2a周辺にオイルが集中して注ぎ込むこととなり、エアレーションが悪化することが懸念される。このため、図1に示すように、本発明の実施の形態では、補助バッフルプレートの形状をストレーナ部2aから離れる方向に向って、高低差Hを持たせて下り勾配として、オイルが流れ込む場所をストレーナ部2a周辺から遠ざける。
【0015】
ここで、補助バッフルプレート10について詳述する。
図1〜図3に示すように、好ましくは補助バッフルプレート10は本体を略板状の部材から形成して、バッフルプレート4に形成する長孔6を横断するように配置される。また、補助バッフルプレート10はストレーナ2のパイプ部2bの下方を覆う溝11を形成して備えて、長孔6から流下したオイルをこの溝11の上に受けとめる。図示した実施の形態では、溝11を四角形状に形成しているが、溝11の形状は任意であって、この形状に限定されない。また、溝11は常に平面状に形成される必要はなく、曲面状に形成してもよい。そして、図3に示すように、シリンダブロック8の側から視て、溝11の端面13−1と長孔6との間にストレーナ部2を挿通可能な隙間S−1を形成して、組付時に、隙間S−1を通してストレーナ部2aをオイル液面Oより下側に位置させるようにする。例えば、溝11を外形が四角形状の板から形成する場合には、この4辺のうち、対向する2辺側12をバッフルプレート4に接続し、他の対向する2辺側13−1、13−2に隙間S−1、S−2を形成する。
【0016】
このように、図示した実施の形態では、補助バッフルプレート10の溝11を四角形状に形成するとともに、対向する2辺側12からバッフルプレート4と接続する。この際、好ましくは、図3に示すように、溝11の両側12に取付部(フランジ部)14を形成して備え、長孔6の縁部の間を連絡するように、取付部14を介して補助バッフルプレート10をバッフルプレート4に対して固着させる。このため、バッフルプレート4をクランクシャフト7に近接して配置することにより長孔6が拡大され、バッフルプレート4の剛性が低下しても、長孔6の縁部の間を補助バッフルプレート10で連絡することで、バッフルプレート4の強度を高めるように補強することができる。尚、好ましくは、取付部14を略板状部材からなる本体から屈曲形成するが、他の任意の手段から形成されてもよい。また、取付部14の形状は任意であり、図示した形状に限定されない。例えば、略棒状部材から補助バッフルプレート10をバッフルプレート4に対して固着させるようにしてもよい。さらに、取付部14の数は二つに限定されない。そして、取付部14は常にバッフルプレート4に対して取付けられるとは限らず、例えばオイルパン1の壁部に対して取付けることは可能である。
【0017】
さらに、本発明に係る他の実施の形態では、図4に示すように、さらなる第二補助バッフルプレート20を用いて長孔6を覆うようにしてもよい。この場合、補助バッフルプレート10にストレーナ2を挿入させるための隙間S−1を形成することによって、ストレーナ部2aを完全に覆うことができなくても、第二補助バッフルプレート20を組合せて用いることで、ストレーナ部2aにオイルが流下することをより確実に防ぐことができる。ただし、この第二補助バッフルプレート20の形状は任意であって、図4に示すように、シリンダブロック8の側から視た場合に、少なくともストレーナ部2aへオイルが流下することを防ぐことができれば足りる。また、第二補助バッフルプレート20は補助バッフルプレート10に対して取付けられてもよく、バッフルプレート4に対して取付けられてもよく、またはオイルパン1の壁部に対して取付けられてもよい。ただし、第二補助バッフルプレート20はストレーナ2のパイプ部2bとの干渉を避けるように取付けられるものとする。また、第二補助バッフルプレート20を用いてストレーナ部2aを覆う際、第二補助バッフルプレート20の形状をストレーナから離れる方向に向って、高低差を持たせて下り勾配として、オイルが流れ込む場所をストレーナ部2a周辺から遠ざけるのが好ましい。あるいは、第二補助バッフルプレート20からオイルが補助バッフルプレート10に流れ込むように第二補助バッフルプレート20の形状を構成してもよい。さらには、第二補助バッフルプレート20を補助バッフルプレート10と一体に提供してもよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成された内燃機関のオイルパン構造であるから、請求項1に記載した発明によれば、クランクシャフトの回転に伴う風圧の影響を少なくするようにバッフルプレートをクランクシャフトに近接させるためにバッフルプレートに形成する長孔を拡大しても、この下方に補助バッフルプレートを設けることで長孔から侵入するオイル飛沫を補助バッフルプレートで受けとめることが可能となる。
【0019】
請求項2に記載した発明によれば、上記効果に加え、バッフルプレートをクランクシャフトに近接して配置することにより長孔が拡大されて、バッフルプレートの剛性が低下しても、長孔の縁部の間を補助バッフルプレートで連絡することで剛性を高めるように補強することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオイルパン構造を示す内燃機関の正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った内燃機関の側断面図である。
【図3】図1に示したオイルパン構造をシリンダブロックの側から視た図である。
【図4】図3に示したオイルパン構造の他の実施の形態を示す図である。
【図5】従来のオイルパン構造を示す内燃機関の正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った内燃機関の側断面図である。
【図7】図5に示したオイルパン構造をシリンダブロックの側から視た図である。
【符号の説明】
E 内燃機関
1 オイルパン
2 オイルストレーナ
2a ストレーナ部(ストレ−ナ吸込部)
2b パイプ部
3 オイルポンプ
4 バッフルプレート
5 オイル落し孔(油切り孔)
6 長孔(ストレ−ナ取付用の孔部)
7 クランクシャフト
8 シリンダブロック
9 ボルト
10 補助バッフルプレート
11 溝
14 取付部(フランジ部)

Claims (2)

  1. シリンダブロックの下部に装着されるオイルパンと、このオイルパンに内包される空間を上下に分割するバッフルプレートとを備え、該バッフルプレートにはオイルストレーナのストレーナ部と、該ストレーナ部から延設されるパイプ部とを挿通する長孔を形成した内燃機関のオイルパン構造において、
    前記バッフルプレートに補助バッフルプレートを備え、この際、前記補助バッフルプレートは前記長孔を横断するように配置される本体に前記パイプ部の下方を覆う溝を形成し、前記シリンダブロックの側から視た場合に前記溝の端面と前記長孔との間に前記ストレーナ部を挿通可能な隙間を形成し、かつ、前記溝の底部を前記隙間から離間する部位が下方に位置するように傾斜させたことを特徴とする内燃機関のオイルパン構造。
  2. 前記補助バッフルプレートは前記溝の両側に取付部を形成して備え、前記取付部を介して前記補助バッフルプレートを前記長孔の縁部の間を連絡するように前記バッフルプレートに対して固着することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイルパン構造。
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