JPH0971627A - ポリウレタンフォーム - Google Patents
ポリウレタンフォームInfo
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- JPH0971627A JPH0971627A JP7254656A JP25465695A JPH0971627A JP H0971627 A JPH0971627 A JP H0971627A JP 7254656 A JP7254656 A JP 7254656A JP 25465695 A JP25465695 A JP 25465695A JP H0971627 A JPH0971627 A JP H0971627A
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Abstract
た、耐水性に優れ、水或いは洗剤の水溶液に浸漬しても
膨潤し難く、繰り返し洗濯しても、しわの発生、粉末
化、強度の低下等を生ずることのないポリウレタンフォ
ームを提供する。 【解決手段】 オキシエチレン単位を含有せず、1級の
水酸基末端の割合が0%であり、数平均分子量が300
0のポリオキシプロピレントリオール100重量部(以
下、部という。)に、発泡剤としての水を3.0部、架
橋剤を2.0部、触媒を3.0部、整泡剤を1.5部及
び安定剤を1.0部配合してポリオール成分を調製し、
68.0部のイソホロンジイソシアネートと混合し、攪
拌して軟質ポリウレタンフォームを製造した。
Description
露しても長期に渡って安定であって、変色し難く、且つ
水或いは洗剤の水溶液に浸漬した場合でも、膨潤が少な
いため変形によるしわの発生等がなく、また、膨潤に伴
う酸化防止剤等の安定剤の流出も少ないため、耐熱性及
び強度等の低下も小さく、特に肩パット、ブラカップ等
の衣料用として好適なポリウレタンフォームに関する。
且つ優れたゴム弾性を有し、保温性にも優れるため衣料
用途に広く使用されている。しかし、一般のポリウレタ
ンフォームは安価なトルエンジイソシアネート等の芳香
族系ポリイソシアネートを使用しているため、これとポ
リオールとを反応させて得られるフォームは太陽光等の
光によって変色、特に黄変することが多い。従って、衣
料用として使用される場合には外から見えない部位に限
定して使用するか、又は製品の表面に塗装を施し、変色
が目立たないようにして使用されている。
族環に直接結合したイソシアネート基を有さないポリイ
ソシアネートを意味する。)は一般に高価ではあるが、
このポリイソシアネートを使用して製造したフォームは
光に対して安定であり、長期に渡って変色しない。その
ため、衣料用途においてもフォームの変色が問題となる
部位等に好適である。しかし、脂肪族系ポリイソシアネ
ートは、芳香族系ポリイソシアネートに比べ一般に反応
性が低いため、軟質ポリウレタンフォームを製造する場
合には、特殊な触媒が必要であることが知られている
(特公昭52−30437号公報)。
るだけでなく、反応性の高いポリオール、即ち、1級の
水酸基末端を有するポリオールを高い割合で使用するこ
とが一般に行われている。このような反応性の高いポリ
オールとしては以下のものが挙げられる。
ン、トリメチロールプロパン等を出発物質として、これ
にアジピン酸とジエチレングリコールとを縮合重合させ
て得られるポリエステルポリオール、或いは多官能の活
性水素化合物、例えばグリセリン等を出発物質として、
これにプロピレンオキサイド単独又は一部エチレンオキ
サイドを付加重合させ、反応の最後にエチレンオキサイ
ドを適量重合させて得られるポリエーテルポリオールが
一般に使用される。
ソシアネートとポリオールとを使用することにより、変
色の問題には対処できるが、そのようにして得られたフ
ォームを衣料用に使用した場合、洗濯による膨潤、劣化
といった他の問題が起きることがある。即ち、上記のポ
リエステルポリオールを使用したフォームは、通常の洗
剤を使用して洗濯を繰り返した場合に、劣化を生じ強度
等が低下する。具体的には、洗濯、乾燥等の繰り返しに
よりフォームが徐々に粉末状態になり、甚だしい場合は
フォームが消失してしまう等の問題がある。また、上記
のポリエーテルポリオールを使用したフォームは、洗剤
の種類によっては洗濯の繰り返しにより膨潤し、乾燥後
も膨潤が回復せず、しわが残る等の問題の他、膨潤によ
り安定剤がフォーム中から流出し、耐熱性、耐久性等が
低下することがある。
を解決するものであり、主に、肩パット或いはブラカッ
プ等の衣料用の分野で使用されている変色し難いポリウ
レタンフォーム、所謂、無黄変フォームであって、耐水
性に優れ、水或いは洗剤の水溶液に浸漬しても膨潤し難
く、特に洗濯を繰り返した場合にも、膨潤、しわの発
生、強度の低下及び粉末化などを生ずることのない、耐
久性に優れたウレタンフォームを提供することを目的と
する。
フォームは、ポリイソシアネートとポリオール成分とを
反応、硬化させて得られるポリウレタンフォームにおい
て、上記ポリイソシアネートは脂肪族系ポリイソシアネ
ート(芳香族環に直接結合したイソシアネート基を有さ
ないポリイソシアネートを意味する。)であり、上記ポ
リオール成分は、少なくともポリオキシアルキレンポリ
オールを含み、該ポリオキシアルキレンポリオールを1
00重量%とした場合に、オキシエチレン単位の含有量
は18重量%以下であることを特徴とする。
イソシアネートとポリオール成分とを反応、硬化させて
得られるポリウレタンフォームにおいて、上記ポリイソ
シアネートは脂肪族系ポリイソシアネート(芳香族環に
直接結合したイソシアネート基を有さないポリイソシア
ネートを意味する。)であり、上記ポリオール成分は、
少なくともポリオキシアルキレンポリオールを含み、イ
ソシアネート基と反応する該ポリオキシアルキレンポリ
オールの水酸基において、1級の水酸基の割合が50%
以下であることを特徴とする。
ポリウレタンフォームを、アルカリ性洗剤の0.5重量
%水溶液に、25℃で24時間浸漬した後、浸漬した状
態で測定した下記の式で表される膨潤率が15%以下で
あることを特徴とする。 膨潤率(%)={(浸漬後の試片の長さ−浸漬前の試片
の長さ)/浸漬前の試片の長さ}×100 尚、上記試片の形状は、平面形状が方形又は長方形の板
状体とすることが好ましく、上記膨潤率は、方形又は長
方形の一辺の長さについて測定した値であってもよい
し、異なる二辺以上の値の平均値として求めてもよい。
ては、HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)、L
DI(リジンジイソシアネート)等の脂肪族系ジイソシ
アネート、及びIPDI(イソホロンジイソシアネー
ト)、水添XDI〔水添キシレンジイソシアネート(H
6XDI)〕、水添MDI〔水添ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(H12MDI)〕、CHDI(シクロヘ
キシルジイソシアネート)等の脂環族系ジイソシアネー
トなどが挙げられる。また、その他に、リジンエステル
トリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−
イソシアネートメチルオクタン、1,6,11−ウンデ
カントリイソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレン
トリイソシアネート及びビシクロヘプタントリイソシア
ネート等のトリイソシアネートなど、芳香環を含まない
ポリイソシアネート並びにそれらの変性体等を用いるこ
ともできる。
アネート基が芳香環には直接結合していない、黄変し難
いフォームを得ることができるポリイソシアネートとし
て、XDI、TMXDI(テトラメチルキシレンジイソ
シアネート)などを用いることができる。尚、以上の各
種のポリイソシアネートの中では、HDI、IPDI及
びそれらの変性体が、1級イソシアネート基を含み立体
障害性がないため、立体障害を伴うものに比べて比較的
反応性が高く、特に好ましい。
としては、通常、オキシプロピレン単位とオキシエチレ
ン単位とからなるものが使用される。第1発明におい
て、このポリオール中のオキシエチレン単位の含有量が
18重量%を越える場合は、耐水性が低下し、水或いは
洗剤の水溶液に浸漬した場合(洗濯時)に膨潤し易くな
り、安定剤等の流出等のため、フォームの強度等が低下
し、乾燥後も膨潤が残ってフォームにしわが発生した
り、劣化して粉末化することがある。尚、第2発明にお
いて、イソシアネート基と反応する水酸基のうちの1級
水酸基の割合が50%を越える場合も、同様の問題を生
ずる。
成分」は、上記特定のポリオキシアルキレンポリオール
等の他、発泡剤、触媒、整泡剤及び酸化防止剤、光安定
剤等の安定剤などによって構成される。尚、複数のポリ
オールを併用した場合であっても、ポリオールの種類に
関係なく、複数のポリオール全量のオキシエチレン単位
の全含有量及び1級の水酸基末端の割合が、本発明にお
いて特定された範囲にあれば、本発明の効果が期待され
る。
され、整泡剤としては、通常使用されるシリコーン系の
ものを使用することができる。触媒としては、脂肪族系
ポリイソシアネートとポリオールとの反応性を高くする
ため、1,8−ジアザビシクロ−5,4,0−ウンデセ
ン−5、1,5−ジアザビシクロ−4,3,0−ノネン
−5等のジアザビシクロアルケン触媒及びその塩、又は
この触媒とグアニジン誘導体、及び炭酸、フェノール、
安息香酸等の弱酸のアルカリ金属塩からなる群から選ば
れた化合物とを併用したものなどの使用が好ましい。
他、通常使用されるアミン系触媒及び金属系触媒を併用
することもできる。本発明では、特に、上記のジアザビ
シクロアルケン触媒と錫系等の金属触媒を併用し、これ
にフェノール等の弱酸のアルカリ金属塩を組み合わせて
使用することが好ましい。触媒等をこのように組み合わ
せることにより、反応性の低い脂肪族ポリイソシアネー
トと、オキシエチレン単位の含有量の少ないポリオキシ
アルキレンポリオールとの反応性を、実用上問題のない
程度にまで高めることができる。
ができる。酸化防止剤としては、フェノール系、アミン
系等のラジカル連鎖禁止剤(一次酸化防止剤)、及びイ
オウ系、リン系等の過酸化物分解剤(二次酸化防止剤)
等があり、両者を併用すれば相乗効果が得られる。ま
た、光安定剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾ
フェノン系等の紫外線吸収剤、或いは所謂HALSと呼
ばれるヒンダードピペリジン骨格を持つヒンダードアミ
ン等の光安定剤などを使用することができる。
濯等によって流出し難い安定剤の使用が好ましく、酸化
防止剤としてはフェノール系、紫外線吸収剤としてはベ
ンゾトリアゾール系等が好ましい。また、従来、酸化防
止剤、紫外線吸収剤ともに2000ppm程度を添加し
ていたが、本発明においては、上記各安定剤はより多量
に添加することができ、それぞれ5000ppm或いは
それ以上を配合することができる。それによって洗濯の
繰り返しによる耐熱性、耐久性等の低下をより効果的に
抑制することができる。
レンポリオールでは、そのオキシエチレン単位の含有率
が高いもの、或いは1級の水酸基末端の割合が高くなる
傾向にあるものを使用した場合、得られるフォームは一
般に耐水性が低下し、水に対して膨潤し易くなる。しか
もフォームの洗剤水溶液に対する膨潤性は、水に対する
膨潤性よりも非常に大きくなる傾向にあり、ポリオール
のオキシエチレン単位の含有率が18重量%を越える
と、フォームの洗剤水溶液に対する膨潤性が急激に高く
なる。その結果、フォームにしわが発生したり、各種安
定剤が流出し易くなるために、耐熱性、耐久性等が低下
する。
黄変フォームが劣化する原因は、上記のように耐水性の
低下によるフォームの膨潤に伴い、安定剤が流出してポ
リウレタン鎖の加水分解及び酸化分解が促進されるため
であると考えられる。そして本発明では、上記の問題を
解決するために、オキシエチレン単位の含有量の少な
い、又は1級の水酸基末端の割合の低い、特定のポリオ
キシアルキレンポリオールを使用している。この場合、
通常、反応性が低下し、フォームの成形性が劣ることに
なるが、この問題は前記の特定の触媒を使用することに
よって解決される。
レンポリオールの使用により、フォームの耐水性をより
高め、膨潤し難くした場合、各種安定剤はフォーム中で
物理的に動き難くなり、フォーム骨格から流出し難くな
って、強度の低下等が抑制されるものと思われる。従っ
て、フォームの劣化を抑制するためには、上記の特定の
ポリオールの使用の他、本質的に流出し難い構造を有す
る安定剤を選定することが効果的であり、また、熱分析
等によって耐熱性の高い安定剤を選定することが好まし
い。更に、そのような優れた性能の安定剤の添加量を増
加させること等によってもフォームの劣化を軽減又は防
止することができる。
に基づき具体的に説明する。尚、以下の実施例等におい
て使用したポリオール等の各成分は、具体的には下記の
ものである。
率;0重量%、1級の水酸基末端の割合;0%、数平均
分子量;3000のポリオキシプロピレントリオール
(三洋化成株式会社製、商品名「サンニックスGP30
00」) ポリオール2:オキシエチレン単位の含有率;0重量
%、1級の水酸基末端の割合;0%、数平均分子量;5
000のポリオキシプロピレントリオール(旭硝子株式
会社製、商品名:「プレミノール3005」)
率;5重量%、1級の水酸基末端の割合;2%、数平均
分子量;3000のポリオキシプロピレントリオール
(三洋化成株式会社製、商品名「サンニックスGP30
30」) ポリオール4:オキシエチレン単位の含有率;17重量
%、1級の水酸基末端の割合;22%、数平均分子量;
2300のポリオキシプロピレントリオール(三洋化成
株式会社製、商品名「FA225」)
率;20重量%、1級の水酸基末端の割合;53%、数
平均分子量;2600のポリオキシプロピレントリオー
ル(三洋化成株式会社製、商品名「FA226」) ポリオール6:オキシエチレン単位の含有率;22重量
%、1級の水酸基末端の割合;55%、数平均分子量;
4800のポリオキシプロピレントリオール(住友バイ
エルウレタン株式会社製、商品名「SBUポリオール0
350」)
0」 安定剤1:チバガイギー株式会社製、商品名「イルガノ
ックス1010」 安定剤2:チバガイギー株式会社製、商品名「チヌビン
765」 脂肪族系ポリイソシアネート:IPDI
〜4及び比較例1〜2のフォーム原料の組成及び量比を
表1に示す。尚、表1において、各数値はポリオールを
100重量部とした場合の重量部を表す。
し、攪拌して軟質ポリウレタンフォームを製造し、フォ
ーム製造時のクリームタイム及びライズタイムを測定し
た。また、得られたフォームの密度をJIS K640
1によって測定した。更に、このフォームを縦、横各5
cm角、厚み5mmにカットし、アルカリ性の洗剤(プ
ロクター・アンド・ギャンブル・ファーイースト社製、
商品名「ウルトラアリエール」)の0.5重量%水溶液
に25℃で24時間浸漬し、湿潤時の膨潤率を測定し
た。
洗剤の水溶液に浸漬したままの状態で、縦と横の長さの
膨潤率を測定し、それらを平均した値である。また、浸
漬したフォームを水溶液から取り出し、水洗し、室温で
自然乾燥した後、同様にして乾燥時の膨潤率を求めた。
及び粉末化等、フォームに対する悪影響を模擬的に確認
するため、15×15×1cmの試片を、50℃に調温
された上記洗剤の0.5重量%水溶液に16時間浸漬し
た後、取り出して水洗し、80℃で8時間乾燥するとい
う工程を20回繰り返した後、フォームの色、外観を目
視で観察し、JIS K6301によって引張試験を行
い、破断強度及び伸びを測定した。以上、クリームタイ
ムとライズタイムを表1に併記し、密度、膨潤性、模擬
洗濯試験及び引張試験の結果を表2に示す。
ネートの使用量を表1に示すようにやや変化させた以外
は、実施例1と同様にしてポリウレタンフォームを製造
した。また、同様にして各特性の評価を行った。結果を
表1及び表2に示す。
タイム及びライズタイムは、ポリオールの種類或いは触
媒、ポリイソシアネート等の若干の変量によっては、そ
れほど大きくは変化せず、いずれの例でも特に問題はな
かった。また、表2によれば、フォームの密度もやや高
低はあるものの、特に問題とならない範囲である。尚、
各実施例及び比較例は、いずれも脂肪族系ポリイソシア
ネートを使用しているため、模擬洗濯試験による変色は
ほとんど観察されなかった。
ン単位の含有量が0重量%、1級の水酸基末端の割合が
0%のポリオールを使用した実施例1及び2、並びにオ
キシエチレン単位の含有量が5重量%、1級の水酸基末
端の割合が2%のポリオールを使用した実施例3では、
湿潤時及び乾燥時いずれの膨潤率も非常に小さく、耐水
性に優れていることが分かる。尚、模擬洗濯試験の結果
においても、いずれの場合も、変色がないばかりでな
く、しわの発生、粉末化等も観察されず、外観は良好で
あり、引張試験の結果でも、その破断強度、伸びともに
模擬試験前とほとんど変化はなく、耐久性に優れたフォ
ームであることが分かる。
重量%と第1発明の上限に近く、1級の水酸基末端の割
合も22%とかなり高いポリオールを使用した実施例4
では、湿潤時の膨潤率が14%と第3発明の上限に近
く、乾燥時の膨潤率も7%と他の実施例に比べ高くなっ
ている。この実施例4の膨潤率は、本発明において、オ
キシエチレン単位の含有量と1級水酸基末端の割合が増
加すれば、膨潤率も大きくなることを示している。
重量%、1級の水酸基末端の割合が53%のポリオール
を使用した比較例1、及びオキシエチレン単位の含有量
が22重量%、1級の水酸基末端の割合が55%のポリ
オールを使用した比較例2では、湿潤時及び乾燥時いず
れの膨潤率も非常に大きく、耐水性に劣るものであるこ
とが分かる。そのため、模擬洗濯試験の結果では、変色
こそないものの、フォームの表面にはしわが目立ち、粉
末化のため試片の角部は削り取られて丸くなり、試片全
体の厚さも薄くなっていた。また、引張試験の結果で
も、破断強度、伸びともに大きく低下しており、耐久性
に劣るものであることが分かる。
び引張試験の結果を比較すれば、第1発明に特定したオ
キシエチレン単位の含有量、或いは第2発明に特定した
1級水酸基末端の割合を境にして、膨潤率が急激に大き
くなり、膨潤率が第3発明の上限である15%を超える
と、破断強度及び伸びも大きく低下し、実用上支障があ
ることが分かる。
ット、ブラカップ等の衣料用として好適であり、太陽光
等による変色がなく、また、耐水性にも優れ、水或いは
洗剤の水溶液へ浸漬しても膨潤し難く、安定剤等のフォ
ームからの流出も少ないため、強度等の低下が抑えられ
る。更に、繰り返し洗濯しても、膨潤によるしわの発生
もなく、粉末化等を生ずることもない。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリイソシアネートとポリオール成分と
を反応、硬化させて得られるポリウレタンフォームにお
いて、上記ポリイソシアネートは脂肪族系ポリイソシア
ネート(芳香族環に直接結合したイソシアネート基を有
さないポリイソシアネートを意味する。)であり、上記
ポリオール成分は、少なくともポリオキシアルキレンポ
リオールを含み、該ポリオキシアルキレンポリオールを
100重量%とした場合に、オキシエチレン単位の含有
量は18重量%以下であることを特徴とするポリウレタ
ンフォーム。 - 【請求項2】 ポリイソシアネートとポリオール成分と
を反応、硬化させて得られるポリウレタンフォームにお
いて、上記ポリイソシアネートは脂肪族系ポリイソシア
ネート(芳香族環に直接結合したイソシアネート基を有
さないポリイソシアネートを意味する。)であり、上記
ポリオール成分は、少なくともポリオキシアルキレンポ
リオールを含み、イソシアネート基と反応する該ポリオ
キシアルキレンポリオールの水酸基において、1級の水
酸基の割合が50%以下であることを特徴とするポリウ
レタンフォーム。 - 【請求項3】 アルカリ性洗剤の0.5重量%水溶液
に、25℃で24時間試片を浸漬した後、浸漬した状態
で測定した下記の式で表される膨潤率が15%以下であ
る請求項1又は2記載のポリウレタンフォーム。 膨潤率(%)={(浸漬後の試片の長さ−浸漬前の試片
の長さ)/浸漬前の試片の長さ}×100
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1995
- 1995-09-05 JP JP07254656A patent/JP3142230B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPWO2018181151A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2019-11-07 | 三井化学株式会社 | 軟質ポリウレタンフォーム、衣料材料、ブラジャーのパッド、ブラジャーのカップ、および、軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
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