JPH0971540A - 動脈硬化症予防および治療剤 - Google Patents

動脈硬化症予防および治療剤

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JPH0971540A
JPH0971540A JP17213796A JP17213796A JPH0971540A JP H0971540 A JPH0971540 A JP H0971540A JP 17213796 A JP17213796 A JP 17213796A JP 17213796 A JP17213796 A JP 17213796A JP H0971540 A JPH0971540 A JP H0971540A
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代史雄 辻田
Hiroyoshi Horikoshi
大能 掘越
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雅志 塩見
Takashi Ito
伊藤  隆
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動脈硬化症を予防および/または治療する手段
を提供する。 【解決手段】動脈硬化症および/または黄色腫の予防お
よび/または治療のための、HMG−CoA還元酵素阻
害性物質の1種または2種以上と、インスリン抵抗性改
善性物質の1種または2種以上との使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動脈硬化症およ
び/または黄色腫の予防および/または治療のために、
HMG−CoA還元酵素阻害性物質の1種または2種以
上と、インスリン抵抗性改善性物質の1種または2種以
上とを使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】冠状動脈疾患やアテロ−ム性動脈硬化症
は、食事の欧米化や人口の高齢化等に伴い増加の一途を
たどっており、これらは心筋梗塞などの突然死の原因と
しても恐れられている。 これらの疾患の発症に関与す
る危険因子としては、血漿中の脂質、とくにコレステロ
−ル値の高いことが挙げられており、したがってこれら
の疾患の予防及び治療の目的で血漿コレステロ−ル低下
剤を使用する試みが多くなされている。 たとえ
ば、血漿コレステロ−ル低下剤として公知の、コレステ
ロ−ル生合成律速段階の酵素である3−ヒロドキシ−3
−メチルグルタリル−コエンザイムA還元酵素の阻害物
質(以下、HMG−CoA還元酵素阻害性物質という)
の一種であるプラバスタチンをウサギに投与して、冠状
動脈硬化症と黄色腫を抑制する試みが報告されている
が、その効果はいまだ十分とは言えない[Biochimica e
t Biophysica Acta, 960 (1988) 294-302 ]。 そこ
で、プラバスタチンを、リポ蛋白低下剤として公知のコ
レスチラミンと組み合わせて動脈硬化症や黄色腫の抑制
をはかる試みもなされたが、それでもその効果は十分と
は言えない[Atherosclerosis, 83 (1990) 69-80]。
【0003】他方、ある種のインスリン抵抗性改善性物
質、たとえばトログリタゾンが動脈硬化症、とくにアテ
ロ−ム性動脈硬化症に有効であるとの報告があるが、そ
の効果もいまだ十分とは言えない[特開平 7-41423号公
報]。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、動脈硬
化症の治療の重要性にかんがみて種々研究を重ねた結
果、従来技術が内蔵する上述の問題点を解決し、緩徐で
はあるが確実な治療効果の得られる方法を見いだすに至
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、動
脈硬化症および/または黄色腫を予防および/または治
療するにあたり、HMG−CoA還元酵素阻害性物質の
1種または2種以上と、インスリン抵抗性改善性物質の
1種または2種以上とを併用することにあり、それぞれ
の物質単独使用とくらべて顕著な相乗的効果がもたらさ
れるとの知見に基づくものである。
【0006】即ち、本発明は、 [1] 動脈硬化症および/または黄色腫の予防および
/または治療のための、HMG−CoA還元酵素阻害性
物質の1種または2種以上と、インスリン抵抗性改善性
物質の1種または2種以上との使用、に関する。
【0007】本発明の一方の有効成分化合物であるHM
G−CoA還元酵素阻害性物質は、本来、抗高脂血症の
治療剤として使用され、それには微生物由来の天然物
質、それから誘導される半合成物質、および全合成化合
物のすべてが含まれる。そのようなHMG−CoA還元
酵素阻害性物質としては、例えば、(I)米国特許 4
346227、4448979(=特開昭57−224
0号=特公昭61−13699号)、(II)EP 2
2478(=特開昭56−8689号=特公昭58−1
6875号)、(III)EP 33538(=特開昭
56−122375号=特公昭64−1476号)、
(IV)米国特許 4739073(=特表平60−5
00015号=特公平2−46031号)、(V)米国
特許 5006530、5169857、540174
6(=特開平1−216974号)、(VI)米国特許
5273995(=特開平3−58967号)、等に
記載されている。
【0008】例えば、(I)米国特許 434622
7、4448979(=特開昭57−2240号=特公
昭61−13699号)には、(1) 式
【0009】
【化33】
【0010】(式中、R1
【0011】
【化34】
【0012】[式中、R2 は水素原子、C1 −C5 アル
キル基または薬理上許容される塩を示す。])で示され
る物質、(2) 特に、R2 が水素原子で示される
(1)記載の物質、(3) 特に、R2 が炭素数1乃至
5個を有するアルキル基で示される(1)記載の物質、
(4) 特に、R2 が薬理上許容される塩で示される
(1)記載の物質、(5) 特に、R2 がアルカリ金属
塩で示される(1)または(4)記載の物質、(6)
特に、ソジウム 1、2、6、7、8、8a−ヘキサヒ
ドロ−6、8−テトラヒドロキシ−2−メチル−1−ナ
フタレンヘプタノエ−ト(プラバスタチン)である
(1)、(4)または(5)記載の物質、が記載されて
いる。
【0013】(II)EP 22478(=特開昭56
−8689号=特公昭58−16875号)には、
(1) 式
【0014】
【化35】
【0015】(式中、R1
【0016】
【化36】
【0017】[式中、R2 は水素原子、C1 −C5 アル
キル基または薬理上許容される塩を示す。])で示され
る物質、(2) 特に、6−(2−(1、2、6、7、
8、8a−ヘキサヒドロ−8−(2−メチルブチリルオ
キシ)−2、6−ジメチル−1−ナフチル)エチル)テ
トラヒドロ−4−ヒドロキシ−2H−ピラン−2−オン
(ロバスタチン)である(1)記載の物質、(III)
EP 33538(=特開昭56−122375号=特
公昭64−1476号)には、(1) 式
【0018】
【化37】
【0019】(式中、R1
【0020】
【化38】
【0021】[式中、R2 は水素原子、C1 −C5 アル
キル基または薬理上許容される塩を示す。]を示し、R
3 はC1 −C10の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基
(但し、2−ブチルを除く)、C3 −C10シクロアルキ
ル基、C2 −C10アルケニル基、CF3 で置換されたC
1 −C10アルキル基、フェニル基、ハロフェニル基、フ
ェニルで置換されたC1 −C3 アルキル基、置換分がハ
ロ、C1 −C3 アルキルもしくはC1 −C3 アルコキシ
である置換フェニル−C1 −C3 アルキル基を示す。)
で示される物質、(2) 特に、R1
【0022】
【化39】
【0023】を示し、R3 がC1 −C10の直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキル基(但し、2−ブチルを除く)で
示される(1)記載の物質、(3) 特に、6−(2−
(1、2、6、7、8、8a−ヘキサヒドロ−8−
(2、2−ジメチルブチリルオキシ)−2、6−ジメチ
ル−1−ナフチル)エチル)テトラヒドロ−4−ヒドロ
キシ−2H−ピラン−2−オン(シンバスタチン)であ
る(1)または(2)記載の物質、が記載されている。
【0024】(IV)米国特許 4739073(=特
表平60−500015号=特公平2−46031号)
には、(1) 式
【0025】
【化40】
【0026】(式中、R及びR0 の一つは
【0027】
【化41】
【0028】であり、そして他は1級又は2級のC1
6 アルキル、C36 シクロアルキル或はフェニル−
(CH2m −であり、但し、R4 は水素、C14
ルキル、C14 アルコキシ(t−ブトキシは除く)、
トリフルオルメチル、フルオル、クロル、フェノキシ又
はベンジロキシであり、R5 は水素、C13 アルキ
ル、C13 アルコキシ、トリフルオルメチル、フルオ
ル、クロル、フェノキシ又はベンジロキシであり、R5a
は水素、C12 アルキル、C12 アルコキシ、フル
オル又はクロルであり、そしてmは1、2又は3であ
る、但し、R5 及びR5aの両方はR4 が水素のとき水素
でなければならず、R5aはR5 が水素のとき水素でなけ
ればならず、R4 及びR5 の高々1つがトリフルオルメ
チルであり、R4 及びR5 の高々1つがフェノキシであ
り、またR4 及びR5 の高々1つがベンジロキシであ
り、R2 は水素、C14 アルキル、C36 シクロア
ルキル、C14 アルコキシ(t−ブトキシを除く)、
トリフルオルメチル、フルオル、クロル、フェノキシ又
はベンジロキシであり、R3 は水素、C13 アルキ
ル、C13 アルコキシ、トリフルオルメチル、フルオ
ル、クロル、フェノキシ又はベンジロキシである、但
し、R3 はR2 が水素のとき水素でなければならず、R
2 及びR3 の高々1つがトリフルオルメチルであり、R
2 及びR3 の高々1つがフェノキシであり、またR2
びR3 の高々1つがベンジロキシであり、 Xは−(C
2n −又は−CH=CH−(n=0、1、2又は
3)であり、 Zは−CH(OH)−CH2 −C(O
H)(R6 )−CH2 −COOHであり、但しR6 は水
素又はC13 アルキルである、の、遊離の酸形又は生
理学的に加水分解しうる且つ許容しうるエステル形又は
そのδラクトン形又は塩形の化合物。)で示される物
質、(2) 特に、式
【0029】
【化42】
【0030】(式中、R及びR0 の一つは
【0031】
【化43】
【0032】であり、他がC16 アルキル、n−ブチ
ル又はi−ブチルであり、但し、R4 は水素、C13
アルキル、n−ブチル、i−ブチル、C13 アルコキ
シ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、トリフルオルメチ
ル、フルオル、クロル、フェノキシ又はベンジロキシで
あり、R5 は水素、C13 アルキル、C13 アルコ
キシ、トリフルオルメチル、フルオル、クロル、フェノ
キシ又はベンジロキシであり、但し、R4 及びR5 の高
々1つがトリフルオルメチルであり、R4 及びR5 の高
々1つがフェノキシであり、またR4 及びR5 の高々1
つがベンジロキシであり、R2 は水素、C13 アルキ
ル、n−ブチル、i−ブチル、C13 アルコキシ、n
−ブトキシ、i−ブトキシ、トリフルオルメチル、フル
オル、クロル、フェノキシ又はベンジロキシであり、R
3 は水素、C13 アルキル、C13 アルコキシ、ト
リフルオルメチル、フルオル、クロル、フェノキシ又は
ベンジロキシであり、但し、R2 及びR3 の高々1つが
トリフルオルメチルであり、R2 及びR3 の高々1つが
フェノキシであり、またR2 及びR3 の高々1つがベン
ジロキシであり、 Xは−(CH2n −又は−CH=
CH−(トランス形)であり、但しnは0、1、2又は
3であり、 そしてZは−CH(OH)−CH2 −C
(OH)(R6 )−CH2 −COOR7'で又は
【0033】
【化44】
【0034】であり、但しR6 は水素又はC13 アル
キルであり、又R7'はC13 アルキル、n−ブチル、
i−ブチル、t−ブチル、ベンジルまたはMであり、な
おMは製薬学的に許容しうるカチオンである。)で示さ
れる(1)記載の物質、(3) 特に、Rがp−フルオ
ルフェニルであり、R0 がイソプロピルであり、R2
びR3が水素であり、Xが(E)CH=CHであり、そ
してZが−CH(OH)−CH2 −CH(OH)−CH
2 −COOHである)で示される(1)または(2)記
載の物質、(4) 特に、遊離の酸、塩又はエステルで
ある(3)記載の物質、(5) 特に、遊離の酸、ナト
リウム塩又はメチルもしくはt−ブチルエステルである
(4)記載の物質、(6)ソジウム 7−(3−(4−
フルオロフェニル)−1−メチルエチル)−1H−イン
ド−ル−2−イル)−3、5−ジヒドロキシ−6−ヘプ
タノエ−ト(フルバスタチン)である(2)乃至(5)
記載の物質、が記載されている。
【0035】(V)米国特許 5006530、516
9857、5401746(=特開平1−216974
号)には、(1) 式
【0036】
【化45】
【0037】式中Aはヘテロアリール[前記ヘテロアリ
ールは同一もしくは異なるハロゲン、アルキル、アルコ
キシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、アリール、
アリールオキシ、アリールチオ、アリールスルホニル、
トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフル
オロメチルチオまたはアルコキシカルボニルによって、
あるいは式−NR12 (式中R1 およびR2 は同一も
しくは異なり、そしてアルキル、アリール、アラルキ
ル、アシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホ
ニルを意味する)の基によって一、二または三置換され
ることができる]を意味するか、あるいはアリール[前
記アリールは同一もしくは異なるアルキル(前記アルキ
ルはヒドロキシまたはアルコキシによって置換されてい
てもよい)によって、アルコキシ、アルキルチオ、アル
キルスルホニル、アリール、アリールオキシ、アリール
チオ、アリールスルホニル、アラルキル、アラルキルオ
キシ、アラルキルチオ、アラルキルスルホニル、ハロゲ
ン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオ
ロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アルコキシカル
ボニル、スルファモイル、ジアルキルスルファモイル、
カルバモイルまたはジアルキルカルバモイルによって、
あるいは式−NR12 (式中R1 およびR2 は前述の
意味を有する)の基によって一ないし五置換されていて
もよい]を意味するか、あるいは、直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルを意味し、Bはシクロアルキルを意味す
るか、あるいはアルキル[前記アルキルはハロゲン、シ
アノ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニ
ル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリ
フルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルホニル、
アルコキシカルボニルまたはアシルによって、あるいは
式−NR12 (式中R1 およびR2 は同一もしくは異
なり、そしてアルキル、アリール、アラルキル、アシ
ル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルを意
味する)の基によって、あるいはカルバモイル、ジアル
キルカルバモイル、スルファモイル、ジアルキルスルホ
ニル、ヘテロアリール、アリール、アリールオキシ、ア
リールチオ、アリールスルホニル、アラルコキシ、アラ
ルキルチオまたはアラルキルスルホニル(ここでヘテロ
アリールおよび後に述べた置換基のアリール基は同一も
しくは異なるハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、
トリフルオロメトキシ、アルキル、アルコキシ、アルキ
ルチオまたはアルキルスルホニルによって一、二または
三置換されることができる)によって置換されることが
できる]を意味し、DおよびEは同一もしくは異なり、
そして水素を意味するか、あるいはCNまたはNO2
意味するか、あるいはシクロアルキルを意味するか、あ
るいは直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル[前記アルキ
ルはアジド、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アルコ
キシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、トリフルオ
ロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル
チオ、トリフルオロメチルスルホニル、アルコキシカル
ボニルまたはアシルによって、あるいは式−NR12
(式中R1 およびR2 は前述の意味を有する)によっ
て、あるいはカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、
スルファモイル、ジアルキルスルファモイル、ヘテロア
リール、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ア
リールスルホニル、アラルキルオキシ、アラルキルチオ
またはアラルキルスルホニル(ここでヘテロアリールお
よびアリール基は同一もしくは異なるハロゲン、シア
ノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アル
キル、アルコキシ、アルキルチオまたはアルキルスルホ
ニルによって一、二または三置換されることができる)
によって置換されることができる]を意味するか、ある
いはヘテロアリール[前記ヘテロアリールは同一もしく
は異なるハロゲン、アルキル、アルコキシ、アルキルチ
オ、アルキルスルホニル、アリール、アリールオキシ、
アリールチオ、アリールスルホニル、トリフルオロメチ
ル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオま
たはアルコキシカルボニルによって、あるいは式−NR
12 (式中R1 およびR2 は前述の意味を有する)の
基によって一、二または三置換されることができる]を
意味するか、あるいはアリール[前記アリールは同一も
しくは異なるアルキル(前記アルキルはヒドロキシルま
たはアルコキシによって置換されていてもよい)によっ
て、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、
アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールス
ルホニル、アラルキル、アラルキルオキシ、アラルキル
チオ、アラルキルスルホニル、ハロゲン、シアノ、ニト
ロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリ
フルオロメチルチオ、アルコキシカルボニル、スルファ
モイル、ジアルキルスルファモイル、カルバモイルまた
はジアルキルカルバモイルによって、あるいは式−NR
12 (式中R1 およびR2 は前述の意味を有する)の
基によって一ないし五置換されることができる]を意味
するか、あるいは式−NR34 、−COR5 または−
CR1112−Yを意味し、ここで、R3 およびR4 は同
一もしくは異なり、そして水素を意味するか、あるいは
アルキル、アリールまたはアラルキルを意味するか、あ
るいは式−COR6 または−SO27 の基を意味する
か、あるいはR3 およびR4 は一緒になってアルキリデ
ン鎖を形成し、前記アルキリデン鎖はN、O、Sおよび
/またはN−アルキル、N−アリール、N−カルバモイ
ルまたはN−アルコキシカルボニルによって中断される
ことができ、R6 は水素を意味するか、あるいは基−N
HR8 を意味するか、あるいはアルコキシを意味する
か、あるいはアルキル、アリール、アリールオキシ、ア
ラルキル、アラルキルオキシまたはヘテロアリール(前
記基は同一もしくは異なるアルキル、アルコキシ、アル
キルチオ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ト
リフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アミ
ノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノによって
一、二または三置換されることができる)を意味し、R
7 はシクロアルキルを意味するか、あるいはアルキル
(前記アルキルはシアノ、ハロゲン、トリフルオロメチ
ル、トリフルオロメトキシまたはアルコキシカルボニル
によって置換されることができる)を意味するか、ある
いはアリール、アラルキルまたはヘテロアリール(前記
基は同一もしくは異なるアルキル、アルコキシ、アルキ
ルチオ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アミノ、
アルキルアミノまたはジアルキルアミノによって一、二
または三置換されることができる)を意味し、そしてR
8 は水素を意味するか、あるいはシクロアルキルを意味
するか、あるいはアルキル(前記アルキルはシアノ、ハ
ロゲン、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキ
シによって置換されていてもよい)を意味するか、ある
いはアリール、アラルキルまたはヘテロアリール(前記
基は同一もしくは異なるアルキル、アルコキシ、アルキ
ルチオ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アミノ、
アルキルアミノまたはジアルキルアミノによって一、二
または三置換されることができる)を意味し、R5 は水
素、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、トリ
メチルシリルアルコキシ、アリールオキシまたはアラル
コキシを意味するか、あるいは式−NR910(式中R
9 およびR10は同一もしくは異なり、そして水素、アル
キル、アリールまたはアラルキルを意味する)の基を意
味するか、あるいはピロリジン、ピペリジン、モルホリ
ン、チオモルホリンまたはピペラジンからなる系列から
の置換されていてもよい複素環式基(前記複素環式基は
窒素原子を介して結合している)を意味し、そしてR11
およびR12は同一もしくは異なり、そして水素を意味す
るか、あるいはアルキル(前記アルキルはヒドロキシ
ル、ハロゲン、アルコキシまたはアルコキシカルボニル
を意味するか、あるいはシクロアルキルを意味するか、
あるいはR11およびR12は一緒になって6個までの炭素
原子を有する飽和もしくは不飽和の炭素環式環または複
素環式環を形成し、そしてYは式−NR1314、−CO
15、−S−R16、−SO−R16、−SO2 −R16、−
OR17または−N3 を意味し、ここでR13およびR14
同一もしくは異なり、そして水素、アルキル、アリール
またはアラルキル(ここでアリール基はハロゲン、シア
ノ、アルキル、アルコキシまたはトリフルオロメチルで
置換されることができる)を意味するか、あるいは式−
COR15または−SO216の基を意味するか、あるい
はR13およびR14は一緒になってアルキレン鎖(前記ア
ルキレン鎖はN、O、Sおよび/またはN−アルキル、
N−アリール、Nーアラルキル、Nーカルバモイルまた
はNーアルコキシカルボニルによって中断されることが
できる)を形成し、R15は水素を意味するか、あるいは
基−NR1819を意味するか、あるいはアルキルまたは
アルコキシを意味するか、あるいはアリール、アリール
オキシ、アラルキル、アラルコキシまたはヘテロアリー
ル(ここで前記基は同一もしくは異なるアルキル、アル
コキシ、アルキルチオ、ハロゲン、シアノ、トリフルオ
ロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アミノ、アルキ
ルアミノまたはジアルキルアミノによって一、二または
三置換されることができる)を意味し、R16はシクロア
ルキルを意味するか、あるいは直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキル(前記アルキルはシアノ、ハロゲン、トリフ
ルオロメチル、トリフルオロメトキシまたはアルコキシ
カルボニルによって置換されることができる)を意味す
るか、あるいはアリール、アラルキルまたはヘテロアリ
ール(ここで前記基は同一もしくは異なるアルキル、ア
ルコキシ、アルキルチオ、ハロゲン、シアノ、トリフル
オロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチ
ルチオ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミ
ノによって一、二または三置換されることができる)を
意味するか、あるいはトリメチルシリルまたはジメチル
エチルシリルを意味するか、あるいは基−NR9
10(ここでR9 およびR10は前述の意味を有する)を意
味し、R17は水素を意味するか、あるいはシクロアルキ
ルを意味するか、あるいはアルキル[前記アルキルはハ
ロゲン、シアノ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキル
スルホニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキ
シ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスル
ホニル、アルコキシカルボニルまたはアシルによって、
あるいは式−NR12 (ここでR1 およびR2 は前述
の意味を有する)によって、あるいはカルバモイル、ジ
アルキルカルバモイル、スルファモイル、ジアルキルス
ルファモイル、ヘテロアリール、アリール、アリールオ
キシ、アリールチオ、アリールスルホニル、アラルコキ
シ、アラルキルチオまたはアラルキルスルホニル(ここ
でヘテロアリールおよびアリール基は同一もしくは異な
るハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオ
ロメトキシ、アルキル、アルコキシ、アルキルチオまた
はアルキルスルホニルによって一、二または三置換され
ることができる)によって置換されることができる]を
意味するか、あるいはヘテロアリール[前記ヘテロアリ
ールは同一もしくは異なるハロゲン、アルコキシ、アル
キルチオ、アルキルスルホニル、アリール、アリールオ
キシ、アリールチオ、アリールスルホニル、トリフルオ
ロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル
チオまたはアルコキシカルボニルによって、あるいは式
−NR12 (ここでR1 およびR2 は前述の意味を有
する)によって一、二または三置換されることができ
る]を意味するか、あるいはアリール[前記アリールは
同一もしくは異なるアルキル、アルコキシ、アルキルチ
オ、アルキルスルホニル、アリール、アリールオキシ、
アリールチオ、アリールスルホニル、アラルキル、アラ
ルコキシ、アラルキルチオ、アラルキルスルホニル、ハ
ロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフ
ルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アルコキシ
カルボニル、スルファモイル、ジアルキルスルファモイ
ル、カルバモイルまたはジアルキルカルバモイルによっ
て、あるいは式−NR12 (ここでR1 およびR2
前述の意味を有する)によって一ないし五置換されるこ
とができる]を意味するか、あるいは2、5−ジオキソ
−テトラヒドロピリルを意味するか、あるいはテトラヒ
ドロピラニルを意味するか、あるいはトリアルキルシリ
ルを意味するか、あるいは基−COR16(ここでR16
前述の意味を有する)を意味し、そしてR18およびR19
は同一もしくは異なり、そして水素を意味するか、ある
いはシクロアルキルを意味するか、あるいはアルキル
(前記アルキルはシアノ、ハロゲン、トリフルオロメチ
ルまたはトリフルオロメトキシによって置換されていて
もよい)を意味するか、あるいはアリール、アラルキル
またはヘテロアリール(ここで前記基は同一もしくは異
なるアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲン、
シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、
トリフルオロメチルチオ、アミノ、アルキルアミノまた
はジアルキルアミノによって一、二または三置換される
ことができる)を意味し、あるいはDおよびEは一緒に
なって式
【0038】
【化46】
【0039】の基を意味し、そして環を形成し、ここで
Wは式C=Oまたは−CHOHを意味し、mは数1、2
または3を意味し、ZはO、S、CH2 またはN−R20
を意味し、R13およびR14は前述の意味を有し、そして
20は水素、アルキル、アリール、アラルキル、カルバ
モイルまたはアルコキシカルボニルを意味し、そしてこ
こでこの場合、DおよびEは隣接し、Xは式−CH2
CH2 −または−CH=CH−を意味し、そしてRは式
【0040】
【化47】
【0041】を意味し、ここでR21は水素またはアルキ
ルを意味し、そしてR22は水素を意味するか、あるいは
アルキル、アリールまたはアラルキルを意味するか、あ
るいはカチオンを意味する、の置換ピリジン類およびそ
れらの酸化生成物、(2) 特に、ソジウム7−(4−
フルオロフェニル)−2、6−ジイソプロピル−5−メ
トキシメチルピリジン−3−イル)−3、5−ジヒドロ
キシ−6−ヘプテノエ−ト(リバスタチン)である
(1)記載の物質、が記載されている。
【0042】(VI)米国特許 5273995(=特
開平3−58967号)には、(1) 2−(4−フル
オロフェニル)−5−(1−メチルエチル)−N−3−
ジフェニル−1−((テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−
2−オキソ−2H−ピラン−6−イル)エチル)−1H
−ピロ−ル−4−カルボキサミド(アトルバスタチン)
である物質、が記載されている。
【0043】なかでも好適なものは、プラバスタチン、
ロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、リバ
スタチンおよびアトルバスタチンである。 プラバスタ
チンは、特公昭61−13699号に記載され、その化
学名(平面構造式、Na塩)は、ソジウム 1、2、
6、7、8、8a−ヘキサヒドロ−6、8−テトラヒド
ロキシ−2−メチル−1−ナフタレンヘプタノエ−トで
ある。 ロバスタチンは、特公昭58−16875号に
記載され、その化学名(平面構造式)は、6−(2−
(1、2、6、7、8、8a−ヘキサヒドロ−8−(2
−メチルブチリルオキシ)−2、6−ジメチル−1−ナ
フチル)エチル)テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−2H
−ピラン−2−オンである。 シンバスタチンは、特公
平64−1476号に記載され、その化学名(平面構造
式)は、6−(2−(1、2、6、7、8、8a−ヘキ
サヒドロ−8−(2、2−ジメチルブチリルオキシ)−
2、6−ジメチル−1−ナフチル)エチル)テトラヒド
ロ−4−ヒドロキシ−2H−ピラン−2−オンである。
フルバスタチンは、特公平2−46031号に記載さ
れ、その化学名(平面構造式、Na塩)は、ソジウム
7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチ
ル)−1H−インド−ル−2−イル)−3、5−ジヒド
ロキシ−6−ヘプタノエ−トである。 リバスタチン
は、特開平1−216974号に記載され、その化学名
(平面構造式、Na塩)は、ソジウム7−(4−フルオ
ロフェニル)−2、6−ジイソプロピル−5−メトキシ
メチルピリジン−3−イル)−3、5−ジヒドロキシ−
6−ヘプテノエ−トである。 アトルバスタチンは、特
開平3−58967号に記載され、その化学名(平面構
造式)は、2−(4−フルオロフェニル)−5−(1−
メチルエチル)−N−3−ジフェニル−1−((テトラ
ヒドロ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−2H−ピラン−
6−イル)エチル)−1H−ピロ−ル−4−カルボキサ
ミドである。
【0044】本発明の他方の有効成分化合物であるイン
スリン抵抗性改善性物質は、本来、糖尿病の予防および
/または治療に使用され、きわめて広範囲の化合物を包
含する。 代表的なものとしては、チアゾリジンジオン
化合物、オキサゾリジンジオン化合物およびオキサチア
ジアゾ−ル化合物があげられ、それらは、たとえば、
(I)WO 94/01433(=特開平6−8066
7号)、(II)特開平4−69383号、(III)
WO 92/02520(=特表平6−50053
8)、(IV)WO 91/07107(=特開平3−
170478号=特公平7−8862号)、(V)米国
特許5132317(=特開平3−90071号)、
(VI)米国特許 4897405(=特開平2−29
2272号)、(VII)WO 89/08651(=
特開平1−272574号)、(VIII)米国特許
5061717、5120754、5223522(=
特開平1−272573号) 、(IX)米国特許 50
02953、5194443、5232925、526
0445(=特開平1−131169号)、(X)米国
特許 4918091(=特開昭64−13076
号)、(XI)米国特許 4897393、49489
00(=特開昭64−56675号=特公平5−583
2号)、(XII)米国特許 4873255(=特開
昭64−38090号)、(XIII)米国特許 47
03052(=特開昭61−271287号=特公平5
−86953号)、(XIV)米国特許 468777
7(=特開昭61−267580号=特公平5−310
79号)、(XV)米国特許 4725610(=特開
昭61−85372号=特公平5−66956号)、
(XVI)米国特許 4572912(=特開昭60−
51189号=特公平2−31079号)、(XVI
I)米国特許 4461902(=特開昭58−118
577号=特公平2−57546号)、(XVIII)
米国特許 4287200、4340605、4438
141、4444779(=特開昭55−22636号
=特公昭62−42903号)、(XIX)EP 07
08098A、(XX)EP 0676398A(=特
開平7−330728号)、等に記載されている。
【0045】例えば、(I)WO 94/01433
(=特開平6−80667号)には、(1) 一般式
【0046】
【化48】
【0047】(式中、R1 及びR2 はそれぞれ独立して
水素原子、低級アルキル基又は低級アルキル基、アシル
基、低級アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、低級アル
コキシカルボニル基、スルホニル基で置換されていても
よいアリール基もしくは複素環基を示し、R4 は水素原
子、水酸基、低級アルキル基、アシル基、低級アルコキ
シ基、シアノ基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニル
基又はスルホニル基を示し、R5 は低級アルキル基を示
し、mは0又は1〜2の整数を示し、nは0又は1〜2
の整数を示す)で表されるチアゾリジンジオン誘導体又
はその医薬上許容し得る塩、(2) 特に、R1 及びR
2 がそれぞれ独立して水素原子、低級アルキル基又はア
リール基であり、R4 が水素原子であり、R5 がメチル
基であり、mが0であり、nが0である(1)記載のチ
アゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容し得る塩、
(3) 特に、一般式
【0048】
【化49】
【0049】(式中、R1 、R2 、m及びnが(1)記
載のとおりである)で表される化合物、(4) 特に、
1 、R2 、m及びnが(2)記載のとおりである
(3)記載の化合物、(5) 特に、一般式
【0050】
【化50】
【0051】(式中、R1 、R2 、R4 、R5 、m及び
nが(1)記載のとおりであり、Rは水素原子又は低
級アルキル基である)で表される化合物、(6) 特
に、R 、R2 、R4 、R5 、m及びnが(2)記載
のとおりであり、R3 は前記のとおりである(5)記載
の化合物、(7) 特に、一般式
【0052】
【化51】
【0053】(式中、R1 、R2 、R4 、R5 、m及び
nが(1)記載のとおりである)で表される化合物、
(8) 特に、R1 、R2 、R4 、R5 、m及びnが
(2)記載のとおりである(7)記載の化合物、(9)
特に、一般式
【0054】
【化52】
【0055】(式中、R1 、R2 、R4 、R5 、m及び
nが(1)記載のとおりであり、Xが脱離基である)で
表される化合物、(10) 特に、R1 、R2 、R4
5 、m及びnが(2)記載のとおりであり、Xは前記
のとおりである(9)記載の化合物、が記載されてい
る。
【0056】(II)特開平4−69383号には、
(1) 一般式
【0057】
【化53】
【0058】(式中、R1 は置換又は非置換のアリール
基を示し、Aはアルキレン基を示し、Bは低級アルキレ
ン基を示し、R2 及びR3 は水素原子又はハロゲン原子
を示し、Yは酸素原子又はイミノ基を示す。)で示され
る置換チアゾリジン誘導体又はその塩、が記載されてい
る。
【0059】(III)WO 92/02520(=特
表平6−500538)には、(1) 式
【0060】
【化54】
【0061】[式中、A1 は置換または非置換の芳香族
ヘテロサイクリル基:R1 は水素原子、アルキル基、ア
シル基、アラルキル基(ここでアリール基は置換されて
いても、または置換されていなくてもよく)、または置
換あるいは非置換アリール基:A2 は合計5個までの置
換基を有するベンゼン環であり:およびnは2〜6の範
囲にある整数を意味する]で示される化合物またはその
互変異性体形および/またはその医薬上許容し得る塩お
よび/またはその医薬上許容し得る溶媒和物、(2)
特に、A1 が各環において、酸素、硫黄または窒素から
選択される4個までのヘテロ原子を含有する置換または
非置換の単または縮合式芳香族ヘテロサイクリル基であ
る(1)記載の化合物、(3) 特に、A1 がチアゾリ
ル、オキサゾリル、ピリジルまたはピリミジニルである
(1)記載の化合物、(4) 特に、A1 が、式
(a)、(b)または(c):
【0062】
【化55】
【0063】[式中、R4 およびR5 は各々独立して水
素原子、アルキル基または置換または非置換アリール基
であるか、またはR4 およびR5 が各々隣接する炭素原
子に結合している場合、R4 およびR5 はそれらが結合
している炭素原子と一緒になってベンゼン環(ここで、
4 およびR5 が一緒になることによって表される炭素
原子は各々、置換されていても、または置換されていな
くてもよい)を形成し:式(a)の基中のXは酸素また
は硫黄を意味する]で示される基である(1)記載の化
合物、(5) 特に、A1 が前記の式(a)の基である
(1)記載の化合物、(6) 特に、R4 およびR5
一緒になって式(d):
【0064】
【化56】
【0065】[式中、R6 およびR7 は各々独立して、
水素、ハロゲン、置換または非置換アルキルまたはアル
コキシを意味する]で示される基を表す(1)記載の化
合物、(7) 特に、A2 が式(e):
【0066】
【化57】
【0067】[式中、R8 およびR9 は各々独立して、
水素、ハロゲン、置換または非置換アルキルまたはアル
コキシを意味する]で示される基を表す(1)記載の化
合物、(8) 特に、式(II):
【0068】
【化58】
【0069】[式中、A1 、R1 およびnは式(I)に
関する記載と同じ、R8 およびR9 は式(e)に関する
記載と同じ]で示される化合物またはその互変異性体形
および/またはその医薬上許容し得る溶媒和物、(9)
特に、nが整数2、3または4である(1)記載の化
合物、(10) 特に、5−(4−[2−(N−メチル
−N−(2−ベンズオキサゾリル)アミノ)エトキシ]
ベンジル)−2、4−オキサゾリジンジオン:またはそ
の互変異性体形および/またはその医薬上許容し得る塩
および/またはその医薬上許容し得る溶媒和物である
(1)記載の化合物、が記載されている。
【0070】(IV)WO 91/07107(=特開
平3−170478号=特公平7−8862号)には、
(1) 式
【0071】
【化59】
【0072】(式中、点線は結合または非結合を表し、
Rは炭素数3−7のシクロアルキル、ナフチル、チエニ
ル、フリル、フェニルまたは置換基が炭素原子数1−3
のアルキル、炭素原子数1−3のアルコキシ、トリフル
オロメチル、クロロ、フルオロまたはビス(トリフルオ
ロメチル)である置換フェニルであり;R1 は炭素原子
数1−3のアルキルであり;XはOまたはC=Oであ
り;AはOまたはSであり;RはNまたはCHである)
の化合物またはこれらの薬学的に許容される塩、(2)
特に、式I中、点線が非結合を表す(1)記載の化合
物、(3) 特に、R1 がメチルであり、XがOであ
り、そしてAがOである(2)記載の化合物、(4)
特に、Rがフェニルである(3)記載の化合物、(5)
特に、Rが2−ナフチルである(3)記載の化合物、
(6) 特に、Rが3、5−ビス(トリフルオロメチ
ル)フェニルである(3)記載の化合物、(7) 特
に、式II中、点線が非結合を表す(1)記載の化合
物、(8) 特に、R1 がメチルであり、そしてAがO
である(7)記載の化合物、(9) 特に、Rがフェニ
ルであり、そしてBがCHである(8)記載の化合物、
(10) 特に、Rがp−トリルであり、そしてBがC
Hである(8)記載の化合物、(11) 特に、Rがシ
クロヘキシルであり、そしてBがCHである(8)記載
の化合物、(12) 特に、Rがm−トリルであり、そ
してBがCHである(8)記載の化合物、(13) 特
に、Rがフェニルであり、そしてBがNである(8)記
載の化合物、(14) 特に、Rがβ−ナフチルであ
り、そしてBがCHである(8)記載の化合物、が記載
されている。
【0073】(V)米国特許5132317(=特開平
3−90071号)には、(1) 式(I):
【0074】
【化60】
【0075】の化合物、またはその互変異性体形、およ
び/もしくはその製薬上許容される塩、および/もしく
はその製薬上許容される溶媒和化合物において、A1
置換または非置換アリール基を表し、A2 が合計5個ま
での置換基を有するベンゼン環を表し、XはO、Sまた
はNR1 [R1 はハロゲン原子、アルキル基、アシル
基、アルアルキル基(このアリール基部分は置換または
非置換でもよい)]、または置換または非置換アリール
基を表し、YはOまたはSを表し、R2 は水素を表し、
3 は水素、またはアルキル、アルアルキル、またはア
リール基を表し、またはR2 はR3 と一緒になって結合
を表し、nは2〜6の範囲の整数を表すことを特徴とす
る化合物、またはその互変異性体形、および/もしくは
その製薬上許容される塩、および/もしくはその製薬上
許容される溶媒和化合物、(2) 特に、A1 がハロゲ
ン、アルキル、フェニル、アルコキシ、ハロアルキル、
ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、アルコキシ
カルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル
カルボニルオキシ、またはアルキルカルボニルから選択
された5個までの基で任意に置換されたフェニルまたは
ナフチルを表わす(1)記載の化合物、(3) 特に、
1 がフェニル基を表わす(1)または(2)記載の化
合物、(4) 特に、R2 が水素を表わし、R3 がアル
キル基を表わす(1)〜(3)のいずれか一つの項記載
の化合物、(5) 特に、R2 とR3 はそれぞれ独立し
て水素を表わす(1)〜(3)のいずれか一つの項記載
の化合物、(6) 特に、A1 が式(a):
【0076】
【化61】
【0077】(式中、R4 とR5 はそれぞれ独立して水
素、ハロゲン、置換または非置換アルキル、またはアル
コキシを表す)の部分を表す(1)〜(5)のいずれか
一つの項記載の化合物、(7) 特に、R4 とR5 はそ
れぞれ独立して水素、ハロゲン、アルキル、またはアル
コキシを表す(6)記載の化合物、(8) 特に、Xが
O、そしてYがOである(1)〜(7)のいずれか一つ
の項記載の化合物、(9) 特に式(II):
【0078】
【化62】
【0079】(式中、A1 、X、Y、R2 、R3 、nは
(1)で式(I)に関して定義したものであり、R4
5 はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、置換または非
置換アルキル、またはアルコキシを表す)(1)記載の
化合物、またはその互変異性体形、および/もしくはそ
の製薬上許容される塩、および/もしくはその製薬上許
容される溶媒和化合物、が記載されている。
【0080】(VI)米国特許 4897405(=特
開平2−292272号)には、(1) 式(I):
【0081】
【化63】
【0082】[式中、R1 およびR2 は独立して水素、
1個ないし6個の炭素原子を含有する低級アルキル、1
個ないし6個の炭素原子を含有する低級アルコキシ、ハ
ロゲン、エチニル、ニトリル、メチルチオ、トリフルオ
ロメチル、ビニル、ニトロまたはハロゲン置換ベンジル
オキシ:nは0ないし4を意味する]で示される化合物
またはその医薬上許容される塩、(2) 特に、式(I
I):
【0083】
【化64】
【0084】[式中、R1 およびR2 は独立して水素、
1個ないし6個の炭素原子を含有する低級アルキル、1
個ないし6個の炭素原子を含有する低級アルコキシ、ハ
ロゲン、エチニル、ニトリル、トリフルオロメチル、ビ
ニルまたはニトロ:nは1または2を意味する]で示さ
れる化合物またはその医薬上許容される塩である(1)
記載の化合物、が記載されている。
【0085】(VII)WO 89/08651(=特
開平1−272574号)には、(1) 式
【0086】
【化65】
【0087】(式中、点線は結合または結合なしを示
し、Vは−CH=CH−、−N=CH−、−CH=N−
もしくはSであり、WはCH2 、CHOH、CO、C=
NORもしくはCH=CHであり、XはS、O、NR
1 、−CH=N−もしくは−N=CH−であり、YはC
HもしくはNであり、Zは水素、C1 −C7 アルキル、
3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリ
ジル、フリル、チエニルまたは同一もしくは異なるC1
−C3 アルキル、トリフルオルメチル、C1 −C3 アル
コキシ、フルオロ、クロルもしくはブロモである基によ
り1置換もしくは2置換されたフェニルであり、Z1
水素もしくはC1 −C3 アルキルであり、R及びR1
それぞれ独立して水素もしくはメチルであり、かつnは
1、2もしくは3である)を有する化合物、その医薬上
許容し得るカチオン塩または化合物が塩基性窒素を有す
る場合にはその医薬上許容し得る酸付加塩、(2) 特
に、点線が結合なしを示し、かつWがCOもしくはCH
OHである(1)記載の化合物、(3) 特に、Vが−
CH=CH−、−CH=N−もしくはSであり、かつn
が2である(2)記載の化合物、(4) 特に、XがO
であり、Yがオキサゾール−4−イル基を形成するNで
あり、Zが2−チエニル、2−フリル、フェニル、置換
フェニルもしくはナフチルであり、かつZ1 が5−メチ
ルである(3)記載の化合物、(5) 特に、Vが−C
H=N−もしくはSであり、かつZが2−フェニルであ
る(4)記載の化合物、(6) 特に、Vが−CH=C
H−であり、WがCOであり、かつZが2−(2−フリ
ル)、2−フェニル、2−(4−メチルフェニル)もし
くは2−(2−ナフチル)である(3)記載の化合物、
(7) 特に、XがOもしくはSであり、かつYがオキ
サゾール−5−イル基、チアゾール−4−イルもしくは
チアゾール−5−イル基を形成するNである(3)記載
の化合物、(8) 特に、Xが−CH=N−であり、か
つYがピリド−2−イル基を形成するCHであるか、ま
たはXがOであり、かつYがフル−2−イル基を形成す
るCHである(3)記載の化合物、が記載されている。
【0088】(VIII)米国特許 5061717、
5120754、5223522(=特開平1−272
573号)には 、(1) 式:
【0089】
【化66】
【0090】[式中、点線は結合または結合のないこと
を示し;A及びBは各々独立してCHまたはNであり、
但し、A又はBがNであるときにはもう一方はCHであ
り;XはS、SO、SO2 、CH2 、CHOH又はCO
−であり;nは0又は1であり;YはCHR1 又はNR
2 であり、但し、nが1でYがNR2 のときにはXはS
2 又はCOであり; R、R1 、R2 及びR3 は各々独立して水素又はメチル
であり;そしてX1 およびX2 は各々独立して水素、メ
チル、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、ヒド
ロキシ、メトキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、ブロ
モ、クロロ又はフルオロである]を有する化合物、その
製薬上許容し得るカチオン塩;又はA又はBがNのとき
には製薬上許容し得る酸付加塩、(2) 特に、点線が
結合のないことを表し、A及びBの各々がCHであり、
XがCOであり、nが0であり、Rが水素である(1)
記載の化合物、(3) 特に、ZがCH2 CH2 であ
り、X2 が水素であり、X1 が水素、4−ベンジルオキ
シ又は4−フェニルである(2)記載の化合物、(4)
特に、X2 が水素であり、Zが二重結合についてトラ
ンスの幾何配置を有するCH=CHであり、X1 が水
素、2−メトキシ、4−ベンジルオキシ又は4−メトキ
シである(2)記載の化合物、(5) 特に、点線は結
合のないことを表し、A及びBの各々がCHであり、X
がSであり、nが0であり、ZがCH2 CH2 であり、
1 およびX2 が各々水素であり、Rがメチル又は水素
である(1)記載の化合物、(6) 特に、A及びBが
各々CHであり、XがSO2 であり、nが0であり、Z
がCH2 CH2 であり、R、X1 およびX2 が各々水素
である(1)記載の化合物、(7) 特に、点線が結合
のないことを表し、A及びBが各々CHであり、XがS
2 であり、nが0であり、ZがCH2 CH2 であり、
R及びX2 が各々水素であり、X1が4−クロロである
(1)記載の化合物、が記載されている。
【0091】(IX)米国特許 5002953、51
94443、5232925、5260445(=特開
平1−131169号)、(1) 式(I)
【0092】
【化67】
【0093】[式中、A1 は置換又は未置換の芳香族複
素環式基を表し;R1 は水素原子、アルキル基、アシル
基、アルアルキル基(式中、アリール部分は置換されて
いても又は未置換でもよい)又は置換又は未置換のアリ
ール基を表し;R2 及びR3 はそれぞれ水素を表すか又
はR2 及びR3 は一緒になって結合を表し;A2 は合計
で5個以内の置換基を有するベンゼン環を表し;そして
nは2〜6の範囲の整数を表す]の化合物又はその互変
異性体形、及び/又はその製薬上許容しうる塩、及び/
又はその製薬上許容しうる溶媒和化合物、(2) 特
に、A1 は酸素、硫黄又は窒素から選ばれる4個以内の
ヘテロ原子を環に含む置換又は未置換の単環又は縮合環
の芳香族複素環式基を表す(1)記載の化合物、(3)
特に、A1 は式(a)、(b)又は(c)
【0094】
【化68】
【0095】[式中、R4 及びR5 はそれぞれ独立して
水素原子、アルキル基又は置換又は非置換のアリール基
を表すか又はR4 及びR5 がそれぞれ炭素原子に結合し
ているときにはR4 及びR5 はそれらが結合している炭
素原子と一緒になってベンゼン環を形成し、しかも一緒
になってR4 及びR5 により示される各炭素原子は置換
されていても又は未置換でもよく;そして式(a)の部
分においてXは酸素又は硫黄を表す)の部分を表す
(1)又は(2)記載の化合物、(4) 特に、R4
びR5 はそれぞれ独立して水素、アルキル又は置換又は
非置換のフェニル基を表す(3)記載の化合物、(5)
特に、R4 及びR5 は一緒になって式(d)
【0096】
【化69】
【0097】(式中、R6 及びR7 はそれぞれ独立して
水素、ハロゲン、置換又は未置換のアルキル又はアルコ
キシを表す)の部分を表す(3)記載の化合物、(6)
特に、R6 及びR7 はともに水素を表す(5)記載の
化合物、(7) 特に、A2 は式(e)
【0098】
【化70】
【0099】(式中、R8 及びR9 はそれぞれ独立して
水素、ハロゲン、置換又は未置換のアルキルまたはアル
コキシを表す)の部分を表す(1)〜(6)の何れか一
つの項記載の化合物、(8) 特に、R8 及びR9 はそ
れぞれ水素を表す(7)記載の化合物、(9) 特に、
式(II)
【0100】
【化71】
【0101】[式中、A1 、R1 、R2 、R3 及びnは
(1)の式(I)に関して規定した通りであり、R8
よびR9 は(7)の式(e)に関して規定した通りであ
る)の(1)記載の化合物又はその互変異性体及び/又
はその製薬上許容しうる塩及び/又はその製薬上許容し
うる溶媒和物、(10) 特に、nは2又は3の整数を
表す(1)〜(9)の何れか一つの項記載の化合物、
(11) 特に、R1 はメチル基を表す(1)〜(1
0)の何れか一つの項記載の化合物、(12) 特に、
5−((4−(2−メチル−2−(ピリジン−2−イ
ル)アミノ)エトキシ)フェニル)メチル)−2、4−
チアゾリジンジオン:又はその互変異性体及び/又はそ
の製薬上許容しうる塩及び/又はその製薬上許容しうる
溶媒和物である(1)記載の化合物、が記載されてい
る。
【0102】(X)米国特許 4918091(=特開
昭64−13076号)には、(1) 式(I)
【0103】
【化72】
【0104】[式中、Rは水素又はアルキルであり、R
1 はアルキル基又は置換もしくは未置換アリール基を示
し、R2 及びR3 は各々水素を示し、又はR2 及びR3
は一緒に結合を示し、Aは合計で5個以下の置換基を有
するベンゼン環を示し、Xは酸素、硫黄又は部分NR4
(式中、R4 は水素又はアルキルを示す)を示し、そし
てnは2〜6の範囲の整数を示す]で表される化合物も
しくはその互変異性体、又はその医薬として適当な塩、
(2) 特に、R1 は式(a)
【0105】
【化73】
【0106】[式中、R5 、R6 及びR7 は各々独立し
て水素、ハロゲン、又は置換もしくは非置換アルキルも
しくはアルコキシを示す)で表される部分を示す(1)
記載の化合物、(3) 特に、Aは式(b)
【0107】
【化74】
【0108】[式中、R8 及びR9 は各々独立して、水
素、ハロゲン、又は置換もしくは非置換アルキルもしく
はアルコキシを示す]で示される(1)又は(2)記載
の化合物、(4) 特に、R5 、R6 及びR7 は各々独
立して水素を示す(2)又は(3)記載の化合物、
(5) 特に、R8 及びR9 は各々独立して水素を示す
(3)又は(4)記載の化合物、(6) 特に、Xは酸
素を示す(1)〜(5)の何れかに記載の化合物、
(7) 特に、nは2を示す(1)〜(5)の何れかに
記載の化合物、が記載されている。
【0109】(XI)米国特許 4897393、49
48900(=特開昭64−56675号=特公平5−
5832号)には、(1) 一般式
【0110】
【化75】
【0111】[但し、Rは置換基を有することもあるフ
ェニル基、ナフチル基、シクロアルキル基または複素環
式基、Alk は単結合手、低級アルケニレン基、低級アル
キニレン基又は置換基を有することもある低級アルキレ
ン基、点線は当該部位の結合が二重結合であってもよい
ことを表す。)で示されるベンゾオキサゾール誘導体又
はその塩、(2) 特に、Rが低級アルコキシ基、低
級アルキル基、トリハロゲノ低級アルキル基、低級アル
キルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキ
ルスルホニル基、フェニル基、ハロゲン原子、ニトロ
基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピロ
リル基及びジ(低級アルキル)アミノ基から選ばれる1
〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基;低級
アルコキシ基、低級アルキル基、ハロゲン原子又はニト
ロ基で置換されていてもよいナフチル基;低級アルキ
ル基で置換されていてもよいピリジル基又は低級アル
キル基、低級アルキルチオ基、シクロアルキル基及びフ
ェニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されている
1、3−チアゾール−4−イル基もしくは1、3−オキ
サゾール−4−イル基である(1)記載のベンゾオキサ
ゾール誘導体又はその塩、(3) 特に、Rが低級アル
コキシ基置換フェニル基、ジ(低級アルキル)アミノ基
置換フェニル基又はナフチル基であり、Alk が直鎖低級
アルキレン基であり、点線部で示される基がメチレン基
である(2)記載のベンゾオキサゾール誘導体又はその
塩、(4) 特に、2、4−ジオキソチアゾリジン−5
−イル(もしくはイリデン)メチル基がベンゾオキサゾ
ール環の5位もしくは6位に結合している(1)、
(2)又は(3)記載のベンゾオキサゾール誘導体又は
その塩、が記載されている。
【0112】(XII)米国特許 4873255(=
特開昭64−38090号)には、(1) 一般式
【0113】
【化76】
【0114】[式中、R1 は水素原子、アルキル基、置
換基を有していてもよいアラルキル基または置換基を有
していてもよいシクロアルキル基を示し、R2 、R4
よびR5 は同一または異なって、水素原子、置換基を有
していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよ
いシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアリー
ル基、ハロゲン原子、保護されていてもよい水酸基、ホ
ルミル基、置換基を有していてもよいアルカノイル基、
置換基を有していてもよいアリールアルカノイル基、置
換基を有していてもよいシクロアルキルカルボニル基、
置換基を有していてもよいアリールカルボニル基、カル
ボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換基を有してい
てもよいアリールオキシカルボニル基、ニトロ基、式−
N(R7 )(R8 )基(式中、R7 およびR8 は同一又
は異なって水素原子、低級アルキル基、アラルキル基、
シクロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール
基、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルカノイ
ル基、置換基を有していてもよいアリールアルカノイル
基、置換基を有していてもよいアリールカルボニル基ま
たはアルコキシカルボニル基を示すが、該式中の窒素原
子をともなって5乃至7員環状アミノ基を形成してもよ
い。)または式−CON(R7')(R8')(式中、R7'
およびR8'はアシル置換基を除いてR7 及びR8 で示し
たものと同意義を示す。)を示し、R3 は保護されてい
てもよい水酸基を除いて、R2 、R4 およびR5 で示し
たものと同意義を示すが、R3 が保護されていてもよい
水酸基である場合においては、R2 、R4 及びR5 は少
なくともその一つが置換基を有しているアルキル基、ハ
ロゲン原子、水酸基、置換基を有しているアルコキシ
基、ホルミルオキシ基、置換基を有していてもよいアル
カノイルオキシ基、置換基を有していてもよいアリール
カルボニルオキシ基、スルホキシ基、ホルミル基、置換
基を有していてもよいアルカノイル基、置換基を有して
いてもよいアリールアルカノイル基、置換基を有してい
てもよいシクロアルキルカルボニル基、置換基を有して
いてもよいアリールカルボニル基、カルボキシ基、アル
コキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアリー
ルオキシカルボニル基、ニトロ基、式−N(R7 )(R
8 )で示される基(式中、R7 およびR8 は前述したも
のと同意義を示す。)、式 −CON(R7')(R8'
で示される基(式中、R7'及びR8'は前述したものと同
意義を示す。)を示す。
【0115】R6 は水素原子又は置換基を有していても
よいアルキル基を示し、Arは置換基を有していてもよ
い二価の芳香環基又は置換基を有していてもよい二価の
複素芳香環基を示し、Wはメチレン基、カルボニル基、
式=CH−OY基(式中、Yは水素原子又はアシル基を
示す。)または式=C=N−OV(式中、Vは水素原子
又は水酸基の保護基を示す。)を示すか、あるいは後述
するUと共に二重結合を形成してもよく、Uは単結合又
はメチレン基を示すかあるいはWと共に二重結合を形成
するか、Wがカルボニル基又は式=C=N−OV基(式
中、Vは前述したものと同意義を示す。)を示すときに
はR1 と共に二重結合を形成してもよく、nは1乃至1
0の整数を示す。]で表されるチアゾリジン化合物およ
びその塩、が記載されている。
【0116】(XIII)米国特許 4703052
(=特開昭61−271287号=特公平5−8695
3号)、(1) 式
【0117】
【化77】
【0118】の化合物またはその医薬として適当な陽イ
オン塩[式中、破線は単一結合又は非結合を表し、nは
0、1又は2で、XはO、S、S=O、S(=O)(=
O)で、 RはH、CH3 又はC25 であり、R1
別個にはH、C5 〜C7 シクロアルキル、C6 〜C8
チル置換シクロアルキル、ピリジル、チエニル、フリ
ル、ナフチル、p−ビフェニリル、テトラヒドロフラニ
ル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、C
642 [W2 はH、OH、F、Cl、Br、C1
4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ又はC1 〜C4
オアルキルである]又はalk−W1 [alkはC1
6 アルキレン、エチリデン又はイソプロピリデンであ
り、W1 はH、OH、C1 〜C4 アルコキシ、C1 〜C
4 チオアルキル、ピリジル、フリル、チエニル、テトラ
ヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、ナフチル、C5
〜C7 シクロアルキル又はC642 である]でR2
はH又はCH3 で、R3 はH、C1 〜C6 アルキル、C
642 又はベンジルで、R4 はHであり、R1 とR
2 が一緒になっている場合には、それらはC4 〜C6
ルキレンを形成し、R3 とR4 はそれぞれHであり、R
3 とR4 が一緒になっている場合には、それらはC4
6 アルキレンを形成し、R1 とR2 はそれぞれHであ
り、R2 とR3 が一緒になっている場合には、それらは
3 〜C4 アルキレンを形成し、R1 とR4 はそれぞれ
Hである]、(2) 特に、RがHで、破線が非結合
で、nが0又は1である(1)記載の化合物、(3)
特に、R2 、R3 びR4 がそれぞれHで、R1 がH、シ
クロヘキシル、C642 (W2 はH、F、Cl、B
r、CH3 、はCH3 Oである)又はalk−W1 [a
lkはC1 〜C4 アルキレン、エチリデン又はイソプロ
ピリデンで、W1 はH、OH、C1 〜C4 アルコキシ、
シクロヘキシル又はC642である]である(2)
記載の化合物、(4) 特に、XがOで、 R1 がシク
ロヘキシル、シクロヘキシルメチル、ベンジル、フルオ
ロベンジル、C1 〜C4 アルキル、ヒドロキシメチル、
メトキシメチル又はエトキシエチルである(3)記載の
化合物、(5) 特に、R1 がベンジルである(4)記
載の化合物、(6) 特に、5−((3、4−ジヒドロ
−2−(フェニルメチル)−2H−ベンゾピラン−6−
イル)メチル−2、4−チアゾリジンジオン又はそのナ
トリウム塩である(5)記載の化合物、(7) 特に、
2 とR3 が一緒に(CH24 を形成し、R1 とR4
がそれぞれHで、XがOである(2)記載の化合物、
(8) 特に、(a)R1 とR2 が一緒に(CH25
を形成し、R3 とR4 がそれぞれHで、XがOである
か、又は(b)R3 とR4 が一緒に(CH25 を形成
し、R1とR2 がそれぞれHで、XがOである(2)記
載の化合物、(9) 特に、nが0で、R1 がH、CH
3 又はベンジルで、XがS又はS(=O)(=O)であ
る(3)記載の化合物、が記載されている。
【0119】(XIV)米国特許 4687777(=
特開昭61−267580号=特公平5−31079
号)には、(1) 式
【0120】
【化78】
【0121】で表される化合物またはその薬理学的に許
容し得る塩、が記載されている。
【0122】(XV)米国特許 4725610(=特
開昭61−85372号=特公平5−66956号)に
は、(1) 一般式
【0123】
【化79】
【0124】[式中、R1 は水素またはそれぞれ置換さ
れていてもよい炭化水素残基もしくは複素環残基を、R
2 は水素または水酸基で置換されていてもよい低級アル
キル基を、Xは酸素原子または硫黄原子を、Zは水酸化
メチレンまたはカルボニルを、mは0または1を、nは
1〜3の整数を示す。L及びMはそれぞれ水素原子であ
るか、またはLとMが結合して両者で1個の結合手を形
成するものとする。]で表されるチアゾリジンジオン誘
導体またはその塩、が記載されている。
【0125】(XVI)米国特許 4572912(=
特開昭60−51189号=特公平2−31079号)
には、(1) 一般式
【0126】
【化80】
【0127】[式(I)中、R1 及びR2 は同一または
異なって水素原子または低級アルキル基を、R3 は水素
原子、脂肪族低級アシル基、脂環式アシル基、置換基を
有していてもよい芳香族アシル基、複素環アシル基、置
換基を有していてもよい芳香脂肪族アシル基、低級アル
コキシカルボニル基またはアラルキルオキシカルボニル
基を、R4 及びR5 は同一または異なって水素原子、低
級アルキル基または低級アルコキシ基を、nは1乃至3
の整数を、Yは酸素原子またはイミノ基を、Zは酸素原
子、硫黄原子またはイミノ基を示す。]で表されるチア
ゾリジン誘導体及びその薬理上許容される塩、(2)
特に、5−(4−((6−ヒドロキシ−2、5、7、8
−テトラメチルクロマン−2−イル)メトキシ)ベンジ
ル)−2、4−チアゾリジンジオン、が記載されてい
る。
【0128】(XVII)米国特許 4461902
(=特開昭58−118577号=特公平2−5754
6号)には、(1) 一般式
【0129】
【化81】
【0130】[式中、
【0131】
【化82】
【0132】は環を構成する任意のメチレンに置換基と
してオキソ基または水酸基を有するシクロヘキサン環
を、Rは水素または低級アルキル基を示す。]で表され
るチアゾリジン誘導体、が記載されている。
【0133】(XVIII)米国特許 428720
0、4340605、4438141、4444779
(=特開昭55−22636号=特公昭62−4290
3号)には、(1) 一般式
【0134】
【化83】
【0135】[式中、R1 はアルキル基、シクロアルキ
ル基、フェニルアルキル基、フェニル基、窒素原子、酸
素原子、イオウ原子から選ばれたヘテロ原子を1個また
は2個有する5または6員の異項環基または−N(R
3 )(R4 )(但し、R3 、R4は同一または異なって
低級アルキル基を示すか、またはR3 とR4 が直接もし
くは窒素原子、酸素原子、イオウ原子から選ばれたヘテ
ロ原子を介して結合し、R3 、R4 に隣接する窒素原子
と共に5または6員環を形成していてもよい)で表され
る基を示す。R2 は結合手または低級アルキレン基を示
す。R1 がアルキル基であるときL1 、L2 は同一また
は異なって低級アルキル基を示すか、またはL1 とL2
が結合してアルキレン基を形成していてもよい。またR
1 がアルキル基でないときはL1 、L2 は上記定義の他
に水素原子であってもよい]で表されるチアゾリジン誘
導体、(2) 特に、5−((4−(2−(5−エチル
−ピリジン−2−イル)エトキシ)フェニル)メチル)
−2、4−チアゾリジンジオン、が記載されている。
【0136】(XIX)EP 0708098Aには、 (1) 一般式
【0137】
【化84】
【0138】[式中、R1 は水素原子または炭素数1な
いし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基
を示す。
【0139】R2 は炭素数2ないし6個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキレン基を示す。
【0140】R3 は水素原子、炭素数1ないし6個を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭素数1な
いし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ
基、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ
基、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のモノアルキルアミノ基、同一もしくは異なって各ア
ルキルが炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のジアルキルアミノ基、炭素数6ないし10個を
有するアリール基または炭素数7ないし12個を有する
アラルキル基を示す。
【0141】Xは、1ないし3個の置換分を有していて
もよい炭素数6ないし10個を有するアリール基または
1ないし3個の置換分を有していてもよい複素芳香環基
を示す。
【0142】ここに、置換分としては 1)炭素数1な
いし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
基、 2)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のハロゲン化アルキル基、 3)ヒドロキシ
基、 4)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアシルオキシ基、 5)炭素数1ないし4個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ基、
6)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキレンジオキシ基、 7)炭素数7ないし12
個を有するアラルキルオキシ基、 8)炭素数1ないし
4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルチオ
基、 9)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルスルホニル基、 10)ハロゲン原
子、 11)ニトロ基、 12)アミノ基、 13)炭
素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のモ
ノアルキルアミノ基、 14)同一もしくは異なって各
アルキルが炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のジアルキルアミノ基、15)炭素数7ないし
12個を有するアラルキル基、 16)炭素数6ないし
10個を有するアリール基(該アリール基は炭素数1な
いし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
ハロゲン化アルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素
数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キレンジオキシで置換されていてもよい)、 17)炭
素数6ないし10個を有するアリールオキシ基(該アリ
ール基は炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキル、炭素数1ない
し4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、
ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を有する直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキレンジオキシで置換されていても
よい)、 18)炭素数6ないし10個を有するアリー
ルチオ基(該アリール基は炭素数1ないし6個を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキ
ル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキシで
置換されていてもよい)、 19)炭素数6ないし10
個を有するアリールスルホニル基(該アリール基は炭素
数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のハロゲン化アルキル、炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまた
は炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキレンジオキシで置換されていてもよい)、 2
0)炭素数6ないし10個を有するアリールスルホニル
アミノ基(該アリール基は炭素数1ないし6個を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキ
ル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキシで
置換されていてもよい。窒素原子は炭素数1ないし6個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで置換され
ていてもよい)、 21)複素芳香環基、22)複素芳
香環オキシ基、 23)複素芳香環チオ基、 24)複
素芳香環スルホニル基、並びに 25)複素芳香環スル
ホニルアミノ基(窒素原子は炭素数1ないし6個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで置換されていて
もよい)を示す。
【0143】Yは酸素原子、硫黄原子または基 >N−
4 を示す。
【0144】(式中、R4 は水素原子、炭素数1ないし
6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基また
は炭素数1ないし8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
のアシル基を示す) Zは基
【0145】
【化85】
【0146】を示す。]を有するオキシム誘導体または
その塩、 (2) 特に、R1 が水素原子または炭素数1ないし4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であ
り;R2 が炭素数2ないし5個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキレン基であり;R3 が水素原子、炭素
数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル基、炭素数1ないし2個を有するアルコキシ基、炭
素数1ないし2個を有するアルキルチオ基、ハロゲン原
子であり;Xが1ないし3個の置換分を有していてもよ
い炭素数6ないし10個を有するアリール基、または1
ないし3個の置換分を有していてもよい窒素原子、酸素
原子および/または硫黄原子を1ないし3個有する5員
ないし10員環(1環または2環からなる)の複素芳香
環基を示し、これらの基は該置換分として、 1)炭素
数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、 2)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のハロゲン化アルキル、 3)ヒドロキシ、
4)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアシルオキシ、 5)炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、 6)炭素数
1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
レンジオキシ、 7)炭素数7ないし12個を有するア
ラルキルオキシ、 8)炭素数1ないし4個を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルチオ、 9)炭素数1
ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
スルホニル、 10)ハロゲン原子、 11)炭素数7
ないし12個を有するアラルキル、 12)フェニル
(該フェニルは炭素数1ないし6個を有する直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4個を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキル、炭素数
1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキシで置換されて
いてもよい)、 13)フェノキシ(該フェニルは炭素
数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のハロゲン化アルキル、炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまた
は炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキレンジオキシで置換されていてもよい)、 1
4)フェニルチオ(該フェニルは炭素数1ないし6個を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1な
いし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化
アルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし
4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオ
キシで置換されていてもよい)、 15)フェニルスル
ホニル(該フェニルは炭素数1ないし6個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4個を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキル、
炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキシで置換
されていてもよい)、 16)フェニルスルホニルアミ
ノ(該フェニルは炭素数1ないし6個を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキル、炭素
数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
コキシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキシで置換され
ていてもよい。窒素原子は炭素数1ないし6個を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで置換されていても
よい)、 17)フリル、チエニル、オキサゾリル、イ
ソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリジルオキ
シ、ピリジルチオ、ピリジルスルホニル、 18)イミ
ダゾリル(窒素原子は炭素数1ないし6個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキルで置換されていてもよ
い)、および/または 19)ピリジルスルホニルアミ
ノ(窒素原子は炭素数1ないし6個を有する直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキルで置換されていてもよい)を有
していてもよく;Yが酸素原子、硫黄原子または基 >
N−R4(R4 は水素原子、炭素数1ないし3個を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基または炭素数2な
いし5個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルカノイ
ル基を示す)であり;Zが2、4−ジオキソチアゾリジ
ン−5−イルメチル基、2、4−ジオキソオキサゾリジ
ン−5−イルメチル基または3、5−ジオキソオキサジ
アゾリジン−2−イルメチル基である;オキシム誘導体
またはその塩である(1)記載の化合物、 (3) 特に、R1 が水素原子または炭素数1ないし4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であ
り;R2 が炭素数2ないし5個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキレン基であり;R3 が水素原子であ
り;Xが1ないし3個の置換分を有していてもよい炭素
数6ないし10個を有するアリール基、または1ないし
3個の置換分を有していてもよい窒素原子、酸素原子お
よび/または硫黄原子を1ないし3個有する5員ないし
10員環(1環または2環からなる)の複素芳香環基を
示し、これらの基は該置換分として、 1)炭素数1な
いし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
2)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のハロゲン化アルキル、 3)ヒドロキシ、 4)
炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルカノイルオキシ、 5)炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、 6)炭素数
1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
レンジオキシ、 7)炭素数7ないし12個を有するア
ラルキルオキシ、 8)炭素数1ないし4個を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルチオ、 9)炭素数1
ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
スルホニル、10)フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
11)炭素数7ないし12個を有するアラルキル、
12)フェニル(該フェニルは炭素数1ないし6個を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1ない
し4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化ア
ルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキ
シで置換されていてもよい)、 13)フェノキシ(該
フェニルは炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキル、炭素数1な
いし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキ
シ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキシで置換されてい
てもよい)、 14)フェニルチオ(該フェニルは炭素
数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のハロゲン化アルキル、炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまた
は炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキレンジオキシで置換されていてもよい)、1
5)フェニルスルホニル(該フェニルは炭素数1ないし
6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素
数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロ
ゲン化アルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1
ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレ
ンジオキシで置換されていてもよい)、 16)フェニ
ルスルホニルアミノ(該フェニルは炭素数1ないし6個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1
ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン
化アルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1ない
し4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジ
オキシで置換されていてもよい。窒素原子は炭素数1な
いし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで
置換されていてもよい)、 17)フリル、チエニル、
オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジ
ル、ピリジルオキシ、ピリジルチオ、ピリジルスルホニ
ル、 18)イミダゾリル(窒素原子は炭素数1ないし
6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで置換
されていてもよい)、および/または 19)ピリジル
スルホニルアミノ(窒素原子は炭素数1ないし6個を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで置換されてい
てもよい)を有していてもよく;Yが酸素原子であり;
Zが2、4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル基
または2、4−ジオキソオキサゾリジン−5−イルメチ
ル基である;オキシム誘導体またはその塩である(1)
記載の化合物、 (4) 特にR1 が水素原子または炭素数1ないし3個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であり;
2 が炭素数2ないし3個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキレン基であり;R3 が水素原子であり;X
が1ないし3個の置換分を有していてもよいフェニル
基、ナフチル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、ピ
リジル基、インドリル基、キノリル基またはイソキノリ
ル基であって、該基は置換分として、 1)炭素数1な
いし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
2)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のハロゲン化アルキル、 3)ヒドロキシ、 4)
炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルカノイルオキシ、 5)炭素数1ないし4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、 6)メチレ
ンジオキシ、 7)炭素数7ないし12個を有するアラ
ルキルオキシ、 8)炭素数1ないし4個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキルチオ、 9)炭素数1な
いし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルス
ルホニル、 10)フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
11)炭素数7ないし12個を有するアラルキル、
12)フェニル(該フェニルはメチル、トリフルオロメ
チル、メトキシ、フルオロまたはメチレンジオキシで置
換されていてもよい)、 13)フェノキシ(該フェニ
ルはメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、フルオロ
またはメチレンジオキシで置換されていてもよい)、
14)フェニルチオ(該フェニルはメチル、トリフルオ
ロメチル、メトキシ、フルオロまたはメチレンジオキシ
で置換されていてもよい)、 15)フェニルスルホニ
ル(該フェニルはメチル、トリフルオロメチル、メトキ
シ、フルオロまたはメチレンジオキシで置換されていて
もよい)、 16)フェニルスルホニルアミノ(該フェ
ニルはメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、フルオ
ロまたはメチレンジオキシで置換されていてもよい。窒
素原子は炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルで置換されていてもよい)、 17)
フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、
チアゾリル、ピリジル、ピリジルオキシ、ピリジルチ
オ、ピリジルスルホニル、 18)イミダゾリル(窒素
原子は炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルで置換されていてもよい)、および/ま
たは 19)ピリジルスルホニルアミノ(窒素原子は炭
素数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキルで置換されていてもよい)を有していてもよく;
Yが酸素原子であり;Zが2、4−ジオキソチアゾリ
ジン−5−イルメチル基である;オキシム誘導体または
その塩である(1)記載の化合物、 (5) 特にR1 が水素原子、メチル基またはエチル基
であり;R2 がエチレン基、トリメチレン基またはメチ
ルエチレン基であり;R3 が水素原子であり;Xが1な
いし3個の置換分を有していてもよいフェニル基、ナフ
チル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、ピリジル
基、インドリル基、キノリル基またはイソキノリル基で
あって、該基は置換分として、 1)炭素数1ないし6
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、 2)
炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
ハロゲン化アルキル、 3)ヒドロキシ、 4)炭素数
1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルカ
ノイルオキシ、 5)炭素数1ないし4個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、 6)メチレンジオ
キシ、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ、ナフチルメ
トキシ、 7)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキルチオ、 8)炭素数1ないし4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルスルホニ
ル、 9)フッ素原子、塩素原子、臭素原子、 10)
ベンジル、 11)フェニル(該フェニルはメチル、ト
リフルオロメチル、メトキシ、フルオロまたはメチレン
ジオキシで置換されていてもよい)、 12)フェノキ
シ(該フェニルはメチル、トリフルオロメチル、メトキ
シ、フルオロまたはメチレンジオキシで置換されていて
もよい)、 13)フェニルチオ、フェニルスルホニ
ル、フェニルスルホニルアミノ、N−メチルフェニルス
ルホニルアミノ、フリル、チエニル、オキサゾリル、イ
ソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリジルオキ
シ、ピリジルチオ、ピリジルスルホニル、ピリジルスル
ホニルアミノ、N−メチルピリジルスルホニルアミノ、
および/または 14)イミダゾリル(窒素原子は炭素
数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルで置換されていてもよい)、を有していてもよく;
Yが酸素原子であり;Zが2、4−ジオキソチアゾリジ
ン−5−イルメチル基である;オキシム誘導体またはそ
の塩である(1)記載の化合物、 (6) 特にR1 が水素原子、メチル基またはエチル基
であり;R2 がエチレン基、トリメチレン基またはメチ
ルエチレン基であり;R3 が水素原子であり;Xが1な
いし3個の置換分を有していてもよいフェニル基、ナフ
チル基、ピリジル基、インドリル基、キノリル基または
イソキノリル基であって、該基は置換分として、 1)
炭素数1ないし3個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル、 2)トリフルオロメチル、ジフルオロメチ
ル、フルオロメチル、ヒドロキシ、ホルミルオキシ、ア
セトキシ、 3)炭素数1ないし3個を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルコキシ、 4)メチレンジオキ
シ、ベンジルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル
スルホニル、エチルスルホニル、 5)フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、 6)ベンジル、フェニル、4−メ
チルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−
メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、3、4−メ
チレンジオキシフェニル、フェノキシ、フェニルチオ、
フェニルスルホニル、フェニルスルホニルアミノ、N−
メチルフェニルスルホニルアミノ、フリル、チエニル、
オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、N−メチル
イミダゾリル、ピリジル、ピリジルオキシ、ピリジルチ
オ、ピリジルスルホニル、ピリジルスルホニルアミノお
よび/またはN−メチルピリジルスルホニルアミノを有
していてもよく;Yが酸素原子であり;Zが2、4−ジ
オキソチアゾリジン−5−イルメチル基である;オキシ
ム誘導体またはその塩である(1)記載の化合物、 (7) 特にR1 が水素原子、メチル基またはエチル基
であり;R2 がエチレン基であり;R3 が水素原子であ
り;Xが1ないし3個の置換分を有していてもよいフェ
ニル基、ナフチル基、ピリジル基、キノリル基またはイ
ソキノリル基であって、該基は置換分として、メチル、
エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキ
シ、アセトキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキ
シ、メチレンジオキシ、ベンジルオキシ、メチルチオ、
エチルチオ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、塩
素原子、ベンジル、フェニル、フェノキシ、フェニルチ
オ、フェニルスルホニル、フェニルスルホニルアミノ、
N−メチルフェニルスルホニルアミノ、ピリジル、ピリ
ジルオキシ、ピリジルチオ、ピリジルスルホニル、ピリ
ジルスルホニルアミノおよび/またはN−メチルピリジ
ルスルホニルアミノを有していてもよく;Yが酸素原子
であり;Zが2、4−ジオキソチアゾリジン−5−イル
メチル基である;オキシム誘導体またはその塩である
(1)記載の化合物、 (8) 特にR1 がメチル基またはエチル基であり;R
2 がエチレン基であり;R3 が水素原子であり;Xが1
ないし3個の置換分を有していてもよいフェニル基であ
って、該基は置換分として、メチル、ヒドロキシ、アセ
トキシ、塩素原子、ベンジル、フェニル、フェノキシ、
フェニルチオ、フェニルスルホニル、フェニルスルホニ
ルアミノ、N−メチルフェニルスルホニルアミノ、ピリ
ジル、ピリジルオキシ、ピリジルチオおよび/またはピ
リジルスルホニルを有していてもよく;Yが酸素原子で
あり;Zが2、4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメ
チル基である;オキシム誘導体またはその塩である
(1)記載の化合物、 (9) 特にR1 がメチル基またはエチル基であり;R
2 がエチレン基であり;R3 が水素原子であり;Xが1
ないし3個の置換分を有していてもよいピリジル基であ
って、該基は置換分として、メトキシ、エトキシ、イソ
プロポキシ、ベンジルオキシ、メチルチオ、エチルチ
オ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、ベンジル、
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルスルホ
ニル、フェニルスルホニルアミノおよび/またはN−メ
チルフェニルスルホニルアミノを有していてもよく;Y
が酸素原子であり;Zが2、4−ジオキソチアゾリジン
−5−イルメチル基である;オキシム誘導体またはその
塩である(1)記載の化合物、 (9) 特に、 1)5−[4−[2−[[[1−(4−ビフェニリル)
エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジル]チ
アゾリジン−2、4−ジオン、 2)5−[4−[2−[[[1−(4−フェニルスルホ
ニルフェニル)エチリデン]アミノ]オキシ]エトキ
シ]ベンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン、 3)5−[4−[2−[[[1−[4−(2−ピリジ
ル)フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]エトキ
シ]ベンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン(以下、
「化合物A」と称する)、 4)5−[4−[2−[[[1−[4−(3−ピリジ
ル)フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]エトキ
シ]ベンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン、 5)5−[4−[2−[[[1−[4−(4−ピリジ
ル)フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]エトキ
シ]ベンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン、 6)5−[4−[2−[[[1−(2−フェニル−5−
ピリジル)エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベ
ンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン、 7)5−[4−[2−[[[1−(2−メトキシ−5−
ピリジル)エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベ
ンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン、 8)5−[4−[2−[[[1−(2−エトキシ−5−
ピリジル)エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベ
ンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン、 9)5−[4−[2−[[[1−(2−イソプロポキシ
−5−ピリジル)エチリデン]アミノ]オキシ]エトキ
シ]ベンジル]チアゾリジン−2、4−ジオンまたは 10)5−[4−[2−[[[1−(2−ベンジル−5
−ピリジル)エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン、 から選択されたオキシム誘導体またはその塩である
(1)記載の化合物、(XX)EP 0676398A
(=特開平7−330728号)には、5−(4−(5
−メトキシ−3−メチルイミダゾ[5、4−b]ピリジ
ン−2−イルメトキシ)ベンジル)アチアゾリジン−
2、4−ジオンであるアチアゾリジン誘導体またはその
塩、が記載されている。
【0147】(XXI)更には、 1)5−[4−(6−メトキシ−1−メチルベンズイミ
ダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン
−2、4−ジオン、 2)5−[4−(1−メチルベンズイミダゾール−2−
イルメトキシ)ベンジル]アチアゾリジン−2、4−ジ
オン、または 3)5−[4−(5−ヒドロキシ−1、4、6、7−テ
トラメチルベンズイミダゾール−2−イルメトキシ)ベ
ンジル]アチアゾリジン−2、4−ジオン から選択されたベンズイミダゾール誘導体またはその塩
も、有用である。
【0148】なかでも好適なものは、トログリタゾン、
ピオグリタゾン、エングリタゾンおよびBRL−496
53である。トログリタゾンは、特公平2−31079
号に記載され、その化学名(平面構造式)は、5−(4
−((6−ヒドロキシ−2、5、7、8−テトラメチル
クロマン−2−イル)メトキシ)ベンジル)−2、4−
チアゾリジンジオンである。 ピオグリタゾンは、特公
昭62−42903号および特公平5−66956号に
記載され、その化学名(平面構造式)は、5−((4−
(2−(5−エチル−ピリジン−2−イル)エトキシ)
フェニル)メチル)−2、4−チアゾリジンジオンであ
る。 エングリタゾンは、特公平5−86953号に記
載され、その化学名(平面構造式)は、5−((3、4
−ジヒドロ−2−(フェニルメチル)−2H−ベンゾピ
ラン−6−イル)メチル−2、4−チアゾリジンジオン
である。BRL−49653は、特開平1−13116
9号に記載され、その化学名(平面構造式)は、5−
((4−(2−メチル2−(ピリジン−2−イル)アミ
ノ)エトキシ)フェニル)メチル)−2、4−チアゾリ
ジンジオンである。化合物Aは EP 0708098
Aに記載され、その化学名(平面構造式)は、5−[4
−[2−[[[1−[4−(2−ピリジル)フェニル]
エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジル]チ
アゾリジン−2、4−ジオンである。
【0149】本発明において、好適には [2] HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、プラバ
スタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタ
チン、リバスタチンおよびアトルバスタチンから選ばれ
た[1]に記載の使用。
【0150】好適には、 [3] インスリン抵抗性改善性物質が、チアゾリジン
ジオン化合物、オキサゾリジンジオン化合物およびオキ
サチアジアゾ−ル化合物から選ばれた[1]に記載の使
用。
【0151】好適には、 [4] インスリン抵抗性改善性物質が、トログリタゾ
ン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、BRL−496
53および化合物Aから選ばれた[1]に記載の使用。
【0152】好適には、 [5] HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、プラバ
スタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタ
チン、リバスタチンおよびアトルバスタチンから選ば
れ、そしてインスリン抵抗性改善性物質が、トログリタ
ゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、BRL−49
653および化合物Aから選ばれた[1]に記載の使
用。
【0153】好適には、 [6] HMG−CoA還元酵素阻害性物質がプラバス
タチンであり、そしてインスリン抵抗性改善性物質がト
ログリタゾンである[1]に記載の使用。
【0154】好適には、 [7] HMG−CoA還元酵素阻害性物質とインスリ
ン抵抗性改善性物質とが、同時にまたは相前後して投与
される[1]に記載の使用。
【0155】好適には、 [8] HMG−CoA還元酵素阻害性物質とインスリ
ン抵抗性改善性物質とが、それらによる動脈硬化症およ
び/または黄色腫の予防および/または治療における相
乗的な作用が維持される範囲内において、それぞれ別々
に投与される[1]に記載の使用。
【0156】更に、 [9] HMG−CoA還元酵素阻害性物質とインスリ
ン抵抗性改善性物質とからなる動脈硬化症および/また
は黄色腫の予防剤および/または治療剤。
【0157】好適には、 [10] HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、プラ
バスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバス
タチン、リバスタチンおよびアトルバスタチンから選ば
れた[9]に記載の予防剤および/または治療剤。
【0158】好適には、 [11] インスリン抵抗性改善性物質が、チアゾリジ
ンジオン化合物、オキサゾリジンジオン化合物およびオ
キサチアジアゾ−ル化合物から選ばれた[9]に記載の
予防剤および/または治療剤。
【0159】好適には、 [12] インスリン抵抗性改善性物質が、トログリタ
ゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、BRL−49
653および化合物Aから選ばれた[9]に記載の予防
剤および/または治療剤。
【0160】好適には、 [13] HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、プラ
バスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバス
タチン、リバスタチンおよびアトルバスタチンから選ば
れ、そしてインスリン抵抗性改善性物質が、トログリタ
ゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、BRL−49
653および化合物Aから選ばれた[9]に記載の予防
剤および/または治療剤。
【0161】好適には、 [14] HMG−CoA還元酵素阻害性物質がプラバ
スタチンであり、そしてインスリン抵抗性改善性物質が
トログリタゾンである[9]に記載の予防剤および/ま
たは治療剤。
【0162】に関する。
【0163】
【発明の実施の形態】本発明において、HMG−CoA
還元酵素阻害性物質は、1種でまたは2種以上で使用さ
れる。 また、インスリン抵抗性改善性物質も、1種で
または2種以上で使用される。 本発明によれば、HM
G−CoA還元酵素阻害性物質とインスリン抵抗性改善
性物質とは、それらが併用されることにより各々の単剤
とくらべて以下に詳述するとおり相乗的な作用を示す。
興味あることに、かかる相乗的な効果は、必ずしも2
系統の物質が同時に体内に存在していなくてももたらさ
れる。 すなわち、2系統の物質が同時にある程度以上
の血中濃度を示さなくても相乗的な作用が示されるので
ある。 推測によれば、本発明に使用される2系統の物
質は、ともに、生体内にとりこまれて受容体に到達すれ
ば、生体内の「スイッチ」を入れる作用を果たし、した
がって、投与後の経過時間につれてもはやその血中濃度
では作用を示さないように見えても、実際は「スイッ
チ」はすでに入っており、一方の系統の物質が有する動
脈硬化の予防および/または治療効果が奏される。 こ
の状態において、他方の系統の物質が投与されると、そ
の物質が有する動脈硬化の予防および/または治療効果
に加えて、先に投与された物質の効果が合わさり、両者
の効果が相乗的に示される。 もちろん、臨床上は両系
統の物質が同時に投与されることが便宜であり、それゆ
え、HMG−CoA還元酵素阻害性物質とインスリン抵
抗性改善性物質とは、配合剤の形態で投与することがで
きる。 製剤技術上、両化合物を物理的に同時に混合す
ることが好ましくない場合は、それぞれの単剤を同時に
投与することもできる。 また、前述のとおり、2系統
の化合物は同時に投与しなくても相乗的な効果を奏する
ので、それぞれの単剤を適当な間隔を置いて相前後して
投与することもできる。 かかる2系統の物質によりも
たらされる相乗的な効果が達成されるのに許容される最
大限の2系統化合物の投与間隔は、臨床上または動物実
験により確認することができる。
【0164】本発明において使用されるHMG−CoA
還元酵素阻害性物質とインスリン抵抗性改善性物質の投
与ル−トは、一般的に経口ル−トである。 したがっ
て、2系統の化合物は、それぞれ単独で別々の単位投与
形態に、または混合して物理的に1個の単位投与形態に
調製することができる。 かかる単位投与形態は、たと
えば、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等でありえ、通
常の製剤技術により調製することができる。
【0165】これらの各種製剤は、常法に従って主薬に
賦形剤、結合剤、崩壊剤、潤沢剤、溶解剤、矯味矯臭、
コーティング剤等既知の医薬製剤分野において通常使用
しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
【0166】例えば、錠剤の形態に成形するに際して
は、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用で
き、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ぶどう糖、尿
素、澱粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロー
ス、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノー
ル、単シロップ、ぶどう糖液、澱粉液、ゼラチン溶液、
カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロ
ース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン糖の結合
剤、乾燥澱粉、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラ
ミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱
粉、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバタ
ー、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩
基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリ
ン、澱粉等の保湿剤、澱粉、乳糖、カオリン、ベントナ
イト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステ
アリン酸塩、硼酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢
剤等が例示できる。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を
施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被
錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠と
することができる。
【0167】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ぶどう糖、乳糖、澱粉、カカオ脂、硬化植物油、カオリ
ン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント
末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナランカン
テン等の崩壊剤等が例示できる。更に必要に応じて着色
剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含
有せしめてもよい。
【0168】上記医薬製剤中に含まれる有効成分化合物
の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通
常全組成物中1−70重量%、好ましくは1−30重量
%含まれる量とするのが適当である。
【0169】本発明において使用されるHMG−CoA
還元酵素阻害性物質とインスリン抵抗性改善性物質の投
与量と投与比率は、個々の物質の活性、患者の症状、年
齢、体重等の種々の条件により大幅に変化しうる。 た
とえば、インスリン抵抗性改善性物質を例に取ると、ト
ログリタゾンとBRL−49653とでは、糖尿病性モ
デル動物を用いたイン・ビボの活性は後者が前者よりも
約100倍強いので、これら2化合物の投与量は理論的
には2桁、実際的にも1桁かそれ以上異なりうる。 ま
た、HMG−CoA還元酵素阻害性物質とインスリン抵
抗性改善性物質の双方とも、それらの本来的な用途であ
る抗高脂血症剤および糖尿病治療剤としての用量より
も、本発明における動脈硬化症および黄色腫治療の用途
の場合はそれらの用量は若干低めであり、またこれら2
系統の物質の併用による相乗効果によって、それらの用
量はさらに若干低下する。 たとえば、プラバスタチン
とトログリタゾンとを本発明の目的で使用する場合は、
それらの本来的な用途である抗高脂血症剤および糖尿病
治療剤としての用量(mg薬量/日)である5−80m
gおよび約10−1000mgとくらべて低く、それぞ
れ約1−40mgおよび約1−500mgでありうる。
【0170】上述のとおり、本発明において使用される
HMG−CoA還元酵素阻害性物質とインスリン抵抗性
改善性物質の用量は大幅に変わりうるが、一般的に言っ
て、それらの用量(mg薬量/日)は、それぞれ約0.
01−40mgおよび約0.05−500mgでありう
る。
【0171】これら2系統の物質の投与量の比率も、ま
た、大幅に変わりうるが、一般的に言って、HMG−C
oA還元酵素阻害性物質とインスリン抵抗性改善性物質
の投与量比率は、重量比で、1:200ないし200:
1の範囲内でありうる。
【0172】本発明において、HMG−CoA還元酵素
阻害性物質とインスリン抵抗性改善性物質とは、それぞ
れ上記の投与量を1日1回、または数回に分割して、そ
れぞれを同時に、または時間を異にして別々に、投与さ
れる。
【0173】
【実施例】次に、本発明の効果を具体的に実施例で示
す。
【0174】[実施例1]2−3ケ月齢のWHHLウサ
ギ(ワタナベ遺伝性高脂血ウサギ、既出Biochim
ica et Biophysica acta
等)、薬剤無投与対照群(7匹、以下A群)、プラバス
タチン単独投与群(5匹、以下B群)、トログリタゾン
単独投与群(7匹、以下C群)および両薬剤併用群(6
匹、以下D群)の4群に分けた。投与量、投与方法は、
プラバスタチンが50mg/kg/日の強制経口投与
(1日1回)、トログリタゾンが100mg/kgの混
餌投与であり、投与期間は32週であった。摂食量は1
匹あたり1日120gに制限した。試験開始直前ならび
に試験開始後4、8、12、16、20、24、28お
よび32週の時点で採血し、総コレステロール値(mg
/dl)を測定し、その消長を調べ、試験開始直前値に
対する百分率(%)を求めた。
【0175】その結果を表1に示す。
【0176】また、32週目に被験動物を解剖し、
(i)全大動脈、胸部大動脈および腹部大動脈における
病変面積率(%)と、(ii)冠状動脈の狭窄率と、(ii
i) 指関節の黄色腫発生率(%)とを調べた。それらの
結果を、表2、表3および表4に示す。 なお、表1
および表2における実測値は、平均値±標準誤差で示さ
れている。
【0177】
【表1】 総 コ レ ス テ ロ ー ル 値
(%) ─────────────────────────────────── 週 A群 B群 C群 D群 ─────────────────────────────────── (981±25)* (988±19)(967±54)(988±47) 0 100 100 100 100 4 103 87 88 70 8 102 87 89 69 12 98 81 78 66 16 98 81 83 65 20 90 75 72 57 24 83 68 73 59 28 79 68 77 61 32 76 60 76 61 ─────────────────────────────────── *カッコ内は実測値(mg/dl)。
【0178】
【表2】 病 変 面 積 率 (%) ─────────────────────────────────── 全大動脈 胸部大動脈 腹部大動脈 ─────────────────────────────────── A群 65.7±3.9 79.3±5.4 29.9±4.4 B群 53.8±8.2 64.6±10.4 28.2±8.1 C群 51.7±7.7 57.9±9.9 27.6±7.0 D群 41.3±7.7* 44.0±9.5* 21.3±7.3 ─────────────────────────────────── *:Mann−Whitney U−test による対照群に対する 有意差(p<0.05)。
【0179】
【表3】 冠 状 動 脈 の 平 均 狭 窄
率(%) ─────────────────────────────────── n MLC MRC LAD LCX RCA LSP ─────────────────────────────────── A群 3 61 79 24 47 13 40 B群 2 71 81 16 34 18 9 C群 3 59 83 11 39 7 31 D群 3 39 81 3 23 1 27 ─────────────────────────────────── MLC:左主冠状動脈 MRC:右主冠状動脈 LAD:左前下行動脈 LCX:左回旋動脈 RCA:右冠状動脈 LSP:中隔動脈。
【0180】
【表4】 指 関 節 の 黄 色 腫 発 生 率
(%) ─────────────────────────────────── 前足 後足 合計 ─────────────────────────────────── A群 100(14/14) 100(14/14) 100(28/28) B群 80( 8/10) 80( 8/10) 80(16/20) C群 86(12/14) 29( 4/14) 57(16/28) D群 0( 0/12) 0( 0/12) 0( 0/24) ─────────────────────────────────── 注:カッコ内は発症足数/総足数。
【0181】上記の[実施例1]から明らかなとおり、
投与32週後の血清コレステロール値の変化は、併用群
Dとプラバスタチン単剤群Bとの間で明瞭な相違は認め
られなかった。これに対して、大動脈の病変面積率
(%、病変部面積/動脈全体の面積)は、上記のデータ
に示されるとおり、併用群Dは両単剤群BおよびCとく
らべて明瞭な相乗効果が認められた。また、冠状動脈の
狭窄率は左主冠状動脈(MLC)、左前下行動脈(LA
D)、左回旋動脈(LCX)および右冠状動脈(RC
A)で併用投与効果が認められた。四肢関節部に発症す
る黄色腫にあっては、併用群Dではまったく発症が認め
られず、明瞭な相乗効果が認められた。
【0182】このように、HMG−CoA還元酵素阻害
性物質とインスリン抵抗性改善性物質との併用により、
血清コレステロ−ル値が各単剤群とくらべて顕著な差異
が認められなかったにもかかわらず、動脈硬化、ことに
胸部大動脈における動脈硬化の進展を相乗的に抑制しえ
たことは全く意外であり、従来の技術水準からは予測し
えなかったことである。
【0183】[実施例2]動脈病変をほとんど発症して
いない2−3ケ月齢の雄性WHHLウサギ(1群6−7
匹)に、プラバスタチン50mg/kg、チアゾリジン
ジオン骨格を持ったピオグリタゾン20mg/kgと化
合物A 10mg/kgを、単独またはプラバスタチン
とピオグリタゾン、プラバスタチンと化合物Aの併用
で、8ケ月間にわたって経口投与した。検体は0.5%
カルボキシメチルセルロース(CMC)に懸濁し、対照
群には0.5%CMCのみを投与した。
【0184】血清コレステロールは投与開始1ケ月後よ
りプラバスタチン単独投与群およびプラバスタチンと他
剤との併用群で対照群に比べて低い値を維持し、投与開
始32週後(8ケ月後)では22−34%低下してい
た。しかし、ピオグリタゾンおよび化合物A 単独投与
群では低下は認められなかった。
【0185】表5に大動脈弓部と大動脈全体の病変面積
を示す。
【0186】
【表5】
【0187】カッコ中の数値はコントロールに対する%
を示す。
【0188】*:p<0.05、**:p<0.01、
コントロール群に対する有意差が認められる(Mann
−Whitney U−test)。
【0189】#:p<0.05、二群間の有意差が認め
られる(Mann−WhitneyU−test)。
【0190】単独投与群の病変面積率は対照群に比べ7
0−108%であり、プラバスタチン投与群の大動脈全
体でのみ病変の有意の進展抑制が認められたが、その他
では有意差は見られなかった。それに対して、プラバス
タチンとピオグリタゾン併用投与群、プラバスタチンと
化合物A併用投与群では、大動脈弓部および全体で病変
面積率が対照群に比べ40−62%であり、いずれも有
意差が認められた。
【0191】次に、表6に大動脈弓部と全体での病変の
平均内膜肥厚度を示す。
【0192】
【表6】 実測値は平均値±標準誤差(μm)で示す。
【0193】カッコ中の数値はコントロールに対する%
を示す。
【0194】#:p<0.05、二群間の有意差が認め
られる(Mann−WhitneyU−test)。
【0195】平均内膜肥厚度は弓部1箇所、胸部及び腹
部各2箇所の横断面の血管表面内膜面積を中膜の長さで
割った値で示した。単独投与群では、プラバスタチン投
与群で平均肥厚度が対照群に比べ82%と抑制傾向を示
したが、ピオグリタゾンと化合物A投与群では肥厚度の
抑制は認められなかった。それに対して併用投与群で
は、対照群と有意差は認められなかったものの、いずれ
の群でも単独投与群よりも肥厚度の抑制が認められた。
【0196】次に、大動脈のコレステロール含量を測定
した。
【0197】測定方法は大動脈の弓部と胸部+腹部大動
脈を中膜と内膜部分をピンセットではぎ採りハサミで細
断後、クロロホルム−メタノール(2:1)を加えて脂
質を抽出し、クロロホルム層を乾固し、残さをイソプロ
パノールに溶解し、市販の酵素法による測定キットで総
コレステロールと遊離コレステロールを測定した。
【0198】表7に結果を示す。
【0199】
【表7】
【0200】表7から、特に胸部+腹部大動脈の総コレ
ステロールは、プラバスタチンとピオグリタゾンおよび
プラバスタチンと化合物Aの併用投与群で、単独投与群
に比べ明らかに低値を示した。また、遊離コレステロー
ルとエステル型コレステロールに対しては、特に一定方
向の結果は得られなかった。この結果は、ほぼ病変面積
率と類似していた。
【0201】次に、四肢に発症する黄色腫の発症頻度と
その程度を測定した。
【0202】結果を表8に示す。
【0203】
【表8】
【0204】表8から、まず発症頻度では、前、後足の
合計で見ると、対照群が100%であったのに対して単
独投与群が88−93%であった。一方、プラバスタチ
ンとピオグリタゾン併用投与群、およびプラバスタチン
と化合物Aでは、それぞれ63%、29%と有意に低い
値であった。さらに、黄色腫の発症の程度が++と++
+の頻度で見ると、プラバスタチン群で42%、ピオグ
リタゾン群で68%であったのに対して、両薬剤の併用
群では25%(対照群と比べて有意)であり、化合物A
群が21%に対して、プラバスタチンとの併用群ではま
ったく認められなかった。
【0205】これらの結果は、HMG−CoA還元酵素
阻害剤のプラバスタチンとチアゾリジンジオン骨格を有
するピオグリタゾンおよび化合物Aとの併用投与によ
り、大動脈病変および黄色腫の発症頻度に対して、相乗
効果のあることを示した。
【0206】[実施例3]正常ウサギにコレステロール
食を投与し動脈病変を惹起させ、正常食に戻すのと同時
に薬物を投与して、動脈病変の回復に対する薬物の効果
を調べる系(退縮試験)で、HMG−CoA還元酵素阻
害剤とチアゾリジンジオン骨格を有する物質の併用効果
を検討した。
【0207】ニュージーランド白色ウサギ(5ケ月齢、
♂)に2%コレステロール食を2ケ月間投与をしたとこ
ろ、血清コレステロールは1100−4100mg/d
lへ上昇した。これらのウサギを1群3−9匹に分け、
正常食に戻すのと同時に薬物の経口投与を開始し、2ケ
月間投与した。すなわち、単独投与群はプラバスタチン
3mg/kgと5mg/kg、フルバスタチン0.8m
g/kgと1.5mg/kg、トログリタゾン10mg
/kg、化合物A 2.5mg/kgで、併用投与群
は、プラバスタチン3mg/kgとトログリタゾン10
mg/kg、プラバスタチン5mg/kgと化合物A
2.5mg/kg、フルバスタチン0.8mg/kgと
トログリタゾン10mg/kg、フルバスタチン1.5
mg/kgと化合物A 2.5mg/kgである。
【0208】胸部大動脈の病変面積率を表9に示す。
【0209】なお、血清コレステロールはバラツキが大
きく群間での差は認められなかった。
【0210】
【表9】 ─────────────────────────────────── コレステロール負荷NZWウサギの大動脈の動脈硬化病変に対する HMG−CoA還元酵素阻害剤とチアゾリジンジオン誘導体の併用 投与の効果 ─────────────────────────────────── 化合物 用量 動物数 胸部大動脈病変面積率 (mg/kg) (%) ─────────────────────────────────── コントロール 0 3 29(100) ±20 プラバスタチン 3 5 30(103) ±12 プラバスタチン 5 5 23(79) ±9 フルバスタチン 0.8 5 27(93) ±9 フルバスタチン 1.5 5 39(134) ±16 トログリタゾン 10 6 23(79) ±7 化合物A 2.5 3 27(93) ±7 プラバスタチン 3 9 19(66) +トログリタゾン 10 ±5 プラバスタチン 5 5 9(31) +化合物A 2.5 ±5 フルバスタチン 0.8 7 18(62) +トログリタゾン 10 ±11 フルバスタチン 1.5 5 18(62) +化合物A 2.5 ±9 ─────────────────────────────────── 実測値は平均値±標準誤差で示す。
【0211】カッコ中の数値はコントロールに対する%
を示す。
【0212】対照群と比べ単独投与群では、病変面積率
が全く抑制されないか、抑制されても20%程度にすぎ
なかったが、併用投与群では、プラバスタチンとトログ
リタゾン投与群で34%、プラバスタチンと化合物A投
与群で69%、フルバスタチンとトログリタゾン投与群
で37%、フルバスタチンと化合物A投与群で37%抑
制され、明らかな相乗効果が認められた。
【0213】[実施例4]いったん形成された動脈硬化
に対する退縮効果をFlbハムスターを用いて検討し
た。すなわち、F1bハムスター(体重約130g、
♂)に0.05%コレステロール食を13週間にわたっ
て投与後、1群2−7匹に群分けし、正常食に換え同時
に薬物を4週間投与した。すなわち、プラバスタチンと
フルバスタチンはそれぞれ3mg/kg、1.5mg/
kgになるように飲水に混ぜ、トログリタゾンは30m
g/kg、100mg/kgになるように餌に混ぜて投
与した。プラバスタチンとトログリタゾンの併用群は、
プラバスタチン3mg/kgにトログリタゾンを30m
g/kgと100mg/kgの2群とし、フルバスタチ
ンとトログリタゾンの併用投与群ではそれぞれ1.5m
g/kgと30mg/kg投与した。 動脈病変の評価
法としてORO染色面積率を求めた(American Journal
of Pathology、 113巻、 341-358 頁 (1983年) ; J.Ott
o et al、 Lovastatin inhibits diet induced atherosc
lerosis in FIB Golden Syrian hamsters、"Atheroscler
osis"、114 巻、19-28頁(1995 年) )。即ち、弓部大動脈
にOilred O(ORO)染色を施し、en fa
ce標本を作製し、ORO染色陽性面積の総面積に対す
る百分率としてORO染色面積率を算出した。
【0214】結果を表10に示す。
【0215】なお、血清コレステロールおよびトリグリ
セリドは対照群と比べて有意差は認められなかった。
【0216】
【表10】 実測値は平均値±標準誤差で示した。
【0217】*:p<0.05、二群間の有意差が認め
られる(Mann−WhitneyU−test)。
【0218】表10から、プラバスタチン、フルバスタ
チンおよびトログリタゾン 30mg/kgの単独投与
群では、対照群に対してORO染色面積率の抑制はまっ
たく認められなかったが、トログリタゾン 100mg
/kg群では42%の抑制を示した。一方、プラバスタ
チンとトログリタゾン 30mg/kg、プラバスタチ
ンとトログリタゾン 100mg/kg、の併用投与で
は、対照群に比べそれぞれ30%、65%抑制し、トロ
グリタゾンに関して用量相関性も認められた。また、フ
ルバスタチンとトログリタゾン 30mg/kgの併用
投与では60%抑制された。
【0219】以上から、HMG−CoA還元酵素阻害性
物質とインスリン抵抗性改善性物質の併用投与は動脈病
変の退縮に対し、明らかな相乗効果を示した。
【0220】
【参考例】次に、本発明で用いられる新規なインスリン
抵抗性改善性物質について、以下に述べる。
【0221】[参考例1]5−[4−(1−メチルベンズイミダゾール−2−イル
メトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン (a) 4−ニトロフェノキシ酢酸メチル 4−ニトロフェノール 56g、ブロモ酢酸メチル 9
0g、炭酸カリウム100gおよびジメチルホルムアミ
ド 500mlの混合物を室温で2日間撹拌した。反応
終了後、反応混合物よりジメチルホルムアミドを減圧下
で留去し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上
で乾燥した。抽出液より溶剤を留去した後、ヘキサンを
用いて結晶化すると、融点98℃ないし99℃を有する
目的化合物 63.3gが得られた。
【0222】(b) 4−アミノフェノキシ酢酸メチル 4−ニトロフェノキシ酢酸メチル 30.8g、10%
パラジウム−炭素 5.0gおよびメタノール 500
mlの混合物中へ水素ガスを6時間導入した。反応終了
後、反応混合物より不溶物をろ別し、ろ液を減圧留去す
ると、Rf値=0.79(シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー;酢酸エチル)を有する目的化合物 25.8g
が得られた。
【0223】(c) 4−(2−ブロモ−2−ブトキシ
カルボニルエチル−1−イル)フェノキシ酢酸メチル 4−アミノフェノキシ酢酸メチル 25.8gを含むメ
タノール−アセトン(2:5) 263mlの溶液に氷
冷下で47%臭化水素酸 98gを滴下し、続いて亜硝
酸ナトリウム 12.8gを含む水溶液 33mlを滴
下した。氷冷下、30分間撹拌した後、反応混合物にア
クリル酸ブチル 18.2gを加え、氷冷下で30分間
撹拌し、臭化銅(I) 3.2gを加え、室温で一夜撹
拌した。反応終了後、反応混合物より溶剤を留去し、得
られた残渣に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾
燥した。抽出液より溶剤を留去すると、Rf値=0.4
6(シリカゲル薄層クロマトグラフィー;ヘキサン:酢
酸エチル=5:1)を有する目的化合物を含む粗生成物
51.7gが得られた。
【0224】(d) 5−[4−(エトキシカルボニル
メトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン 4−(2−ブロモ−2−ブトキシカルボニルエチル−1
−イル)フェノキシ酢酸メチル 100g、チオ尿素
22gおよびエタノール 200mlの混合物を2.5
時間加熱還流した。次いで、反応混合物に2N塩酸を加
え、5時間加熱還流した。反応終了後、反応混合物より
溶剤を留去し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。
抽出液より溶剤を留去し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5)に付して精
製すると、融点105℃ないし106℃を有する目的化
合物 19.4gが得られた。
【0225】(e) 5−[4−(1−メチルベンズイ
ミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジ
ン−2,4−ジオン N−メチル−1,2−フェニレンジアミン 1.0g、
5−[4−(エトキシカルボニルメトキシ)ベンジル]
チアゾリジン−2,4−ジオン 3.8g、濃塩酸 2
0ml、 1,4−ジオキサン 10mlおよび水 1
0mlの混合物を5時間、加熱還流した。反応混合物よ
り析出した不溶物をろ取し、テトラヒドロフランに溶解
した後、これに水を加え、炭酸水素ナトリウムで中和し
た。得られた溶液に酢酸エチルを加えて抽出した。抽出
液を食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥
した。抽出液より溶剤を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル→エタノー
ル)に付し、得られた生成物を更にテトラヒドロフラン
および酢酸エチルを用いて2回再結晶に付すと、融点2
30℃ないし231℃を有する目的化合物 1.3gが
得られた。
【0226】[参考例2]5−[4−(6−メトキシ−1−メチルベンズイミダゾ
ール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−
2,4−ジオン (a) 5−メトキシ−2−ニトロアニリン 5−クロロ−2−ニトロアニリン 25gの1,4−ジ
オキサン溶液 500mlにナトリウムメトキシドの2
8%メタノール溶液 70mlを室温で加え、4時間加
熱還流した。反応混合物より、溶剤を留去し、得られた
残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽
出液より溶剤を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4→1:2)
に付して精製すると融点124℃ないし128℃を有す
る目的化合物 16.3gが得られた。
【0227】(b) N−tert−ブトキシカルボニ
ル−5−メトキシ−2−ニトロアニリン 5−メトキシ−2−ニトロアニリン 16gの無水テト
ラヒドロフラン溶液500mlにジーtert−ブチル
ジカーボネート 25g、ピリジン15ml、4−ジメ
チルアミノピリジン 0.6gを室温で加え、2時間攪
拌した。反応混合物より溶剤を留去し、得られた残渣に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液よ
り溶剤を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10)に付して精製
すると、融点112℃ないし114℃を有する目的化合
物 12.5gが得られた。
【0228】(c) N−tert−ブトキシカルボニ
ル−N−メチル−5−メトキシ−2−ニトロアニリン 水素化ナトリウム(55%以上含有)12.0gを無水
N,N−ジメチルホルムアミド 300mlに懸濁し、
この懸濁液に氷冷下、N−tert−ブトキシカルボニ
ル−5−メトキシ−2−ニトロアニリン 49.6gの
無水N,N−ジメチルホルムアミド溶液 300mlを
加え、室温で30分間攪拌した。この混合物にヨウ化メ
チル 17.2mlを室温で加え、1時間攪拌した後、
室温で一夜放置した。反応混合物を約1/5 容量まで
濃縮した後、氷水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
上で乾燥した。抽出液より溶剤を留去すると、融点12
2℃ないし124℃を有する目的化合物 52.1gが
得られた。
【0229】(d) N−メチル−5−メトキシ−2−
ニトロアニリン N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−5−
メトキシ−2−ニトロアニリン 52gに4規定塩化水
素−1,4−ジオキサン溶液 750mlを室温で加
え、2時間攪拌した。反応混合物より溶剤を留去した
後、水および酢酸エチルを加え、炭酸水素ナトリウムで
中和した。この混合物に、更に酢酸エチルを加えて抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
上で乾燥した。抽出液より溶剤を留去すると、融点10
7℃ないし110℃を有する目的化合物 35.3gが
得られた。
【0230】(e) 5−メトキシ−N−メチル−1,
2−フェニレンジアミン N−メチル−5−メトキシ−2−ニトロアニリン 35
gのtert−ブタノール溶液 900mlと酢酸エチ
ル 100mlの混合液に塩化スズ(II)二水和物
346gを室温で加え、60℃で2時間攪拌した。この
混合物に水素化ホウ素ナトリウム 11gを少量ずつ、
60℃で約1時間かけて加え、60℃で3時間攪拌した
後、室温で2日間放置した。反応混合物を氷水中に加え
た後、炭酸水素ナトリウムで中和した。この混合物に酢
酸エチルを加えて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より溶剤
を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル:n−ヘキサン=3:2)に付して精製すると、
Rf値=0.18(シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)を有する目的
化合物 21.9gが得られた。
【0231】(f) 5−(4−メトキシカルボニルメ
トキシベンジル)−3−トリフェニルメチルチアゾリジ
ン−2,4−ジオン 5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェニルメ
チルチアゾリジン−2,4−ジオン 120gのアセト
ン溶液 2.5リットルに炭酸セシウム 126gを加
え、更にブロモ酢酸メチル 36mlを室温で加え、1
時間攪拌した。反応混合物より溶剤を留去した後、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。抽
出液から溶剤を留去し、油状残渣にジエチルエーテル
1リットルを加え、10分間超音波振動を与えた。析出
してくる固体をろ取すると、融点158℃ないし162
℃を有する目的化合物 126.3gが得られた。
【0232】(g) 5−(4−メトキシカルボニルメ
トキシベンジル)チアゾリジン−2,4−ジオン 5−(4−メトキシカルボニルメトキシベンジル)−3
−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン
344gを1,4−ジオキサン 400mlに懸濁させ
た懸濁液に、酢酸 1700ml、次いで水400ml
を室温で加え、80℃で5時間攪拌した。反応混合物か
ら溶剤を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2→2:1→
酢酸エチルのみ)に付して精製すると、融点100℃な
いし106℃を有する目的化合物161.7gが得られ
た。
【0233】(h) 5−[4−(6−メトキシ−1−
メチルベンズイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン 5−メトキシ−N−メチル−1,2−フェニレンジアミ
ン 21.8g、5−(4−メトキシカルボニルメトキ
シベンジル)チアゾリジン−2,4−ジオン63.4
g、1,4−ジオキサン 250mgおよび濃塩酸 7
50mlの混合液を60時間、加熱還流した。反応混合
物を氷冷した後、析出物をろ取した。この析出物に5%
炭酸水素ナトリウム水溶液 800mlを加え、室温で
2時間攪拌した。不溶物をろ取して、N,N−ジメチル
ホルムアミド 1000mlおよびメタノール 200
mlの混合液に溶解し、更に活性炭を加えて脱色した。
活性炭をろ去した後、溶剤を約50mlまで濃縮した。
これにジエチルエーテル750mlを加えて室温で2日
間放置した後、析出物をろ取すると、融点267℃ない
し271℃、Rf値=0.68(シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー;5%エタノール−塩化メチレン溶液)を
有する目的化合物 20.1gが得られた。
【0234】[参考例3] 5−[4−(5−ヒドロキ
シ−1,4,6,7−テトラメチルベンズイミダゾール
−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4
−ジオン [a] トリメチルベンゾキノン トリメチルハイドロキノン 20gのアセトン 150
ml溶液に、塩化鉄(III) 25.6gを水 50
mlに懸濁させた懸濁液を室温で加えて1時間攪拌し、
2日間放置した。溶剤を約半分まで濃縮した後、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出液より
溶剤を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:6)に付して精製
すると、Rf値=0.48(シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:6)を有す
る目的化合物 16.9gが得られた。
【0235】[b] 2,3,6−トリメチルベンゾキ
ノン−4−オキシム トリメチルベンゾキノン 16.9gのメタノール溶液
150mlに、ヒドロキシルアミン塩酸塩(7.04
g)の水溶液 30mlを室温で加えて2時間攪拌し、
2日間放置した。反応混合物に水 1000mlを加え
た後、析出物をろ取した。この析出物を酢酸エチル−n
−ヘキサン混合液で再結晶して精製すると、融点188
℃ないし190℃を有する目的化合物 11.2gが得
られた。
【0236】[c] 4−ヒドロキシ−2,3,5−ト
リメチルアニリン 2,3,6−トリメチルベンゾキノン−4−オキシム
36.15gと1規定水酸化ナトリウム水溶液 880
mlの混合物にハイドロサルファイトナトリウム 15
2gを氷冷下で加えた後、室温で1時間攪拌し、1夜放
置した。反応混合物を氷中に加えて、5規定塩酸水溶液
でpHを4乃至5に調整した後、炭酸水素ナトリウムで
中和した。これを酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽出
液より溶剤を留去して得られた結晶にイソプロピルエー
テルを加えてろ取し、イソプロピルエーテルで洗浄する
と、融点131℃ないし134℃を有する目的化合物
30.1gが得られた。
【0237】[d] N−tert−ブトキシカルボニ
ル−4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメチルアニリン 4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメチルアニリン 2
0gのテトラヒドロフラン 500ml溶液に、室温で
トリエチルアミン 22.0mlを加え、更にジ−te
rt−ブチルジカーボネート 34.6gを加えて6時
間攪拌した後、1夜放置した。反応混合物より溶剤を留
去した後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥
した。抽出液より溶剤を留去して得られた結晶にn−ヘ
キサンを加えて結晶をろ取し、n−ヘキサンで洗浄する
と、融点158℃ないし161℃を有する目的化合物3
1.9gが得られた。
【0238】[e] N−メチル−4−ヒドロキシ−
2,3,5−トリメチルアニリン 無水テトラヒドロフラン 300mlに水素化アルミニ
ウムリチウム 6.8gを懸濁させた懸濁液に、N−t
ert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシ−2,
3,5−トリメチルアニリン 15gの無水テトラヒド
ロフラン溶液200mlを氷冷下で加えた後、室温で3
時間攪拌し、2時間加熱還流した。反応混合物に水 1
0mlとテトラヒドロフラン 30mlの混合液を氷冷
下で滴下し、過剰の水素化アルミニウムリチウムを分解
した。反応混合物を室温で1.5時間攪拌した後、不溶
物をセライトを用いてろ去した。この不溶物を酢酸エチ
ルで洗浄し、洗液とろ液とをあわせ、無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥した。この溶液より溶剤を留去した後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:3)に付して精製すると、融点120℃な
いし122℃を有する目的化合物 5.1gが得られ
た。
【0239】[f] N−tert−ブトキシカルボニ
ル−N−メチル−4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメ
チルアニリン N−メチル−4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメチル
アニリン 5.0gのテトラヒドロフラン溶液 70m
lにトリエチルアミン 5.0mlおよびジ−tert
−ブチルジカーボネート 7.92gのテトラヒドロフ
ラン溶液30mlを室温で加え、1時間攪拌した後、1
夜放置した。反応混合物より溶剤を留去した後、水を加
えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。抽出
液より溶剤を留去して得られた結晶にn−ヘキサンを加
えて結晶をろ取し、n−ヘキサンで洗浄すると、融点1
63℃ないし166℃を有する目的化合物 7.35g
が得られた。
【0240】[g] N−tert−ブトキシカルボニ
ル−N−メチル−4−アセトキシ−2,3,5−トリメ
チルアニリン N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−4−
ヒドロキシ−2,3,5−トリメチルアニリン 7.2
gの無水テトラヒドロフラン溶液 100mlに、無水
トリエチルアミン 5.64mlおよび塩化アセチル
2.9mlを室温で加え、1時間攪拌した後、1夜放置
した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウム上で乾燥した。抽出液より溶剤を留去した後、残
渣に氷冷したn−ヘキサンを加えて結晶化した。氷冷し
たn−ヘキサンを加えて結晶をろ取し、氷冷したn−ヘ
キサンで洗浄すると、融点103℃ないし104℃を有
する目的化合物6.25gが得られた。
【0241】[h] N−メチル−4−アセトキシ−
2,3,5−トリメチルアニリン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−4−
アセトキシ−2,3,5−トリメチルアニリン 5.4
5gに、4規定塩化水素−1,4−ジオキサン溶液 1
00mlを室温で加え、3時間攪拌した。反応混合物よ
り溶剤を留去して得られた結晶にイソプロピルエーテル
を加えて結晶をろ取し、イソプロピルエーテルで洗浄す
ると、融点172℃ないし176℃を有する目的化合物
4.36gが得られた。
【0242】[i] N−メチル−4−アセトキシ−
2,3,5−トリメチル−6−ニトロアニリン N−メチル−4−アセトキシ−2,3,5−トリメチル
アニリン塩酸塩 4.3gを氷冷した濃硝酸に加え、氷
冷下で10分間攪拌した後、さらに室温で10分間攪拌
した。反応混合物を氷水に加え、炭酸水素ナトリウムで
中和した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。抽
出液より溶剤を留去した後、残渣にイソプロピルエーテ
ル 50mlおよびn−ヘキサン 50mlを加えて、
5分間超音波振動を与えた。不溶の結晶にイソプロピル
エーテル:n−ヘキサン(=1:1)混合液加え、結晶
をろ取し、更にイソプロピルエーテル:n−ヘキサン
(=1:1)混合液で洗浄すると、融点143℃ないし
146℃を有する目的化合物 2.76gが得られた。
【0243】[j] 4−アセトキシ−N−メチル−
3,5,6−トリメチル−1,2−フェニレンジアミン N−メチル−4−アセトキシ−2,3,5−トリメチル
−6−ニトロアニリン2.65gのエタノール 20m
l溶液に、酢酸エチル 20mlおよび酸化白金 0.
2gを加え、室温でこの混合物に水素ガスを3.5時間
導入し、更に40℃で3時間導入した。次いで、反応混
合物より酸化白金をろ去し、ろ液より溶剤を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:1)に付して精製すると、融点
113℃ないし116℃を有する目的化合物 1.3g
が得られた。
【0244】[k] 5−(4−メトキシカルボニルメ
トキシベンジル)−3−トリフェニルメチルチアゾリジ
ン−2,4−ジオン 5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェニルメ
チルチアゾリジン−2,4−ジオン 120gのアセト
ン溶液 2.5リットルに炭酸セシウム 126gを加
え、更にブロモ酢酸メチル 36mlを室温で加え、1
時間攪拌した。反応混合物より溶剤を留去した後、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。抽
出液から溶剤を留去し、油状残渣にジエチルエーテル
1リットルを加え、10分間超音波振動を与えた。析出
してくる固体をろ取すると、融点158℃ないし162
℃を有する目的化合物 126.3gが得られた。
【0245】[l] 5−(4−メトキシカルボニルメ
トキシベンジル)チアゾリジン−2,4−ジオン 5−(4−メトキシカルボニルメトキシベンジル)−3
−トリフェニルメチルチアゾリジン−2,4−ジオン
344gを1,4−ジオキサン 400mlに懸濁させ
た懸濁液に、酢酸 1700ml、次いで水400ml
を室温で加え、80℃で5時間攪拌した。反応混合物か
ら溶剤を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2→2:1→
酢酸エチルのみ)に付して精製すると、融点100℃な
いし106℃を有する目的化合物161.7gが得られ
た。
【0246】[m] 5−[4−(5−ヒドロキシ−
1,4,6,7−テトラメチルベンズイミダゾール−2
−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジ
オン 4−アセトキシ−N−メチル−3,5,6−トリメチル
−1,2−フェニレンジアミン 1.0g、5−(4−
メトキシカルボニルメトキシベンジル)チアゾリジン−
2,4−ジオン 2.7g、1,4−ジオキサン 5m
lおよび濃塩酸25mlの混合物を2日間加熱還流し
た。反応混合物を氷水に加えた後、炭酸水素ナトリウム
で中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。抽
出液より溶剤を留去した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル)に付して精製し、目的
化合物を含むフラクションを分取した。このフラクショ
ンより溶剤を留去し、紅色油状物を得た。この油状物に
ジエチルエーテル 150mlを加え、5分間超音波振
動を与え、析出物をろ取した。この析出物をテトラヒド
ロフラン 300mlに溶解し、溶剤を約10ないし2
0mlまで濃縮した。これに酢酸エチル200mlを加
えた後、20分間超音波振動を与えると、析出物が生じ
た。この析出物をろ取すると、融点240℃ないし24
4℃、Rf値=0.44(シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー;酢酸エチル)を有する目的化合物 0.52g
が得られた。
【0247】
【製剤例】次に、本発明の製剤について、以下に述べ
る。
【0248】[製剤例1]プラバスタチンナトリウム
0.5g、トログリタゾン 20g、乳糖 7.8g、
クロスポビドン 1.5g、ラウリル硫酸ナトリウム
0.2gを混合し、1号カプセルに 300mgづつ充
填する。このとき、1カプセル当りのプラバスタチンナ
トリウムおよびトログリタゾンの含量は各々5mgおよ
び200mgである。
【0249】[製剤例2]トログリタゾン 10gおよ
びポリビニルピロリドン 10gをアセトン 50gお
よびエタノール 50gの混合溶剤に溶解し、次いでロ
ータリーエバポレーターで減圧下で有機溶剤を留去し、
固形物を得る。得られる固形物を粉砕し、細粒を得る。
得られる細粒 10gにプラバスタチンナトリウム
0.25g、結晶セルロース 2.5g、低置換度ヒド
ロキシプロピルセルロース 2.5g、乳糖 40gお
よびステアリン酸マグネシウム 0.25gを混合す
る。次いで、錠剤機を使用し、直径 10mm、重量
350mgの錠剤を得る。得られる錠剤にコーティング
パンを使用し、5%ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス水溶液を固形分として 10mg相当分の量をスプレ
ーし、コーティング錠を得る。このとき、1錠当りのプ
ラバスタチンナトリウムおよびトログリタゾンの含量は
各々5mgおよび100mgである。
【0250】[製剤例3]プラバスタチンナトリウム
5g、化合物A 2g、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース 24gおよび乳糖 86.9gの混合物に5
%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液 40gを加
え、練合物を得る。得られる練合物を10メッシュ篩で
製顆、乾燥し、15メッシュ篩で篩過により整粒物を得
る。得られる整粒物 11.9gにステアリン酸マグネ
シウム 0.1gを混合し、錠剤機を用いて直径 6.
5mm、重量 120mgの錠剤を得る。このとき、1
錠当りのプラバスタチンナトリウムおよび化合物Aの含
量は各々5mgおよび2mgである。
【0251】[製剤例4]プラバスタチンナトリウム
5g、化合物A 1g、乳糖 133gおよびクロスカ
ルメロースナトリウム 10gおよびラウリル硫酸ナト
リウム 1gを混合し、3号カプセルに 150mgづ
つ充填する。このとき、1カプセル当りのプラバスタチ
ンナトリウムおよび化合物Aの含量は各々5mgおよび
1mgである。
【0252】
【発明の効果】本発明は、HMG−CoA還元酵素阻害
性物質の1種または2種以上と、インスリン抵抗性改善
性物質の1種または2種以上とを併用することにより、
それぞれの物質の単独使用と比べて顕著な動脈硬化症お
よび/または黄色腫を予防および/または治療する相乗
効果を奏した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/425 A61K 31/425 31/44 31/44 //(A61K 45/06 31:22 31:425) (A61K 45/06 31:365 31:425) (A61K 45/06 31:22 31:42) (A61K 45/06 31:365 31:42) (A61K 45/06 31:22 31:44) (A61K 45/06 31:365 31:44) (A61K 45/06 31:22 31:41) (A61K 45/06 31:365 31:41)

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動脈硬化症および/または黄色腫の予防お
    よび/または治療のための、HMG−CoA還元酵素阻
    害性物質の1種または2種以上と、インスリン抵抗性改
    善性物質の1種または2種以上との使用。
  2. 【請求項2】[請求項1]において、HMG−CoA還
    元酵素阻害性物質が、式 【化1】 (式中、R1 は 【化2】 [式中、R2 は水素原子、C1 −C5 アルキル基または
    薬理上許容される塩を示す。])で示される物質である
    [請求項1]記載の使用。
  3. 【請求項3】[請求項1]または[請求項2]におい
    て、HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、 ソジウム 1、2、6、7、8、8a−ヘキサヒドロ−
    6、8−テトラヒドロキシ−2−メチル−1−ナフタレ
    ンヘプタノエ−ト(プラバスタチン)である[請求項
    1]または[請求項2]記載の使用。
  4. 【請求項4】[請求項1]において、HMG−CoA還
    元酵素阻害性物質が、式 【化3】 (式中、R1 は 【化4】 [式中、R2 は水素原子、C1 −C5 アルキル基または
    薬理上許容される塩を示す。])で示される物質である
    [請求項1]記載の使用。
  5. 【請求項5】[請求項1]または[請求項4]におい
    て、HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、 6−(2−(1、2、6、7、8、8a−ヘキサヒドロ
    −8−(2−メチルブチリルオキシ)−2、6−ジメチ
    ル−1−ナフチル)エチル)テトラヒドロ−4−ヒドロ
    キシ−2H−ピラン−2−オン(ロバスタチン)である
    [請求項1]または[請求項4]記載の使用。
  6. 【請求項6】[請求項1]において、HMG−CoA還
    元酵素阻害性物質が、式 【化5】 (式中、R1 は 【化6】 [式中、R2 は水素原子、C1 −C5 アルキル基または
    薬理上許容される塩を示す。]を示し、R3 はC1 −C
    10の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基(但し、2−
    ブチルを除く)、C3 −C10シクロアルキル基、C2
    10アルケニル基、CF3 で置換されたC1 −C10アル
    キル基、フェニル基、ハロフェニル基、フェニルで置換
    されたC1 −C3 アルキル基、置換分がハロ、C1 −C
    3 アルキルもしくはC1 −C3 アルコキシである置換フ
    ェニル−C1 −C3 アルキル基を示す。)で示される物
    質である[請求項1]記載の使用。
  7. 【請求項7】[請求項1]または[請求項6]におい
    て、HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、 6−(2−(1、2、6、7、8、8a−ヘキサヒドロ
    −8−(2、2−ジメチルブチリルオキシ)−2、6−
    ジメチル−1−ナフチル)エチル)テトラヒドロ−4−
    ヒドロキシ−2H−ピラン−2−オン(シンバスタチ
    ン)である[請求項1]または[請求項6]記載の使
    用。
  8. 【請求項8】[請求項1]において、HMG−CoA還
    元酵素阻害性物質が、式 【化7】 (式中、R及びR0 の一つは 【化8】 であり、そして他は1級又は2級のC16 アルキル、
    36 シクロアルキル或はフェニル−(CH2m
    であり、但し、 R4 は水素、C14 アルキル、C14 アルコキシ
    (t−ブトキシは除く)、トリフルオルメチル、フルオ
    ル、クロル、フェノキシ又はベンジロキシであり、R5
    は水素、C13 アルキル、C13 アルコキシ、トリ
    フルオルメチル、フルオル、クロル、フェノキシ又はベ
    ンジロキシであり、R5aは水素、C12 アルキル、C
    12 アルコキシ、フルオル又はクロルであり、そして
    mは1、2又は3である、但し、R5 及びR5aの両方は
    4 が水素のとき水素でなければならず、R5aはR5
    水素のとき水素でなければならず、R4 及びR5 の高々
    1つがトリフルオルメチルであり、R4 及びR5 の高々
    1つがフェノキシであり、またR4 及びR5 の高々1つ
    がベンジロキシであり、 R2 は水素、C14 アルキル、C36 シクロアルキ
    ル、C14 アルコキシ(t−ブトキシを除く)、トリ
    フルオルメチル、フルオル、クロル、フェノキシ又はベ
    ンジロキシであり、R3 は水素、C13 アルキル、C
    13 アルコキシ、トリフルオルメチル、フルオル、ク
    ロル、フェノキシ又はベンジロキシである、但し、R3
    はR2 が水素のとき水素でなければならず、R2 及びR
    3 の高々1つがトリフルオルメチルであり、R2 及びR
    3 の高々1つがフェノキシであり、またR2 及びR3
    高々1つがベンジロキシであり、 Xは−(CH2n
    −又は−CH=CH−(n=0、1、2又は3)であ
    り、 Zは−CH(OH)−CH2 −C(OH)(R
    6 )−CH2 −COOHであり、但しR6 は水素又はC
    13 アルキルである、の、遊離の酸形又は生理学的に
    加水分解しうる且つ許容しうるエステル形又はそのδラ
    クトン形又は塩形の化合物。)で示される物質である
    [請求項1]記載の使用。
  9. 【請求項9】[請求項1]または[請求項8]におい
    て、HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、 ソジウム 7−(3−(4−フルオロフェニル)−1−
    メチルエチル)−1H−インド−ル−2−イル)−3、
    5−ジヒドロキシ−6−ヘプタノエ−ト(フルバスタチ
    ン)である[請求項1]または[請求項8]記載の使
    用。
  10. 【請求項10】[請求項1]において、HMG−CoA
    還元酵素阻害性物質が、式 【化9】 式中Aはヘテロアリール[前記ヘテロアリールは同一も
    しくは異なるハロゲン、アルキル、アルコキシ、アルキ
    ルチオ、アルキルスルホニル、アリール、アリールオキ
    シ、アリールチオ、アリールスルホニル、トリフルオロ
    メチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチ
    オまたはアルコキシカルボニルによって、あるいは式−
    NR12 (式中、R1 およびR2 は同一もしくは異な
    り、そしてアルキル、アリール、アラルキル、アシル、
    アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルを意味す
    る)の基によって一、二または三置換されることができ
    る]を意味するか、あるいはアリール[前記アリールは
    同一もしくは異なるアルキル(前記アルキルはヒドロキ
    シまたはアルコキシによって置換されていてもよい)に
    よって、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニ
    ル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリー
    ルスルホニル、アラルキル、アラルキルオキシ、アラル
    キルチオ、アラルキルスルホニル、ハロゲン、シアノ、
    ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、
    トリフルオロメチルチオ、アルコキシカルボニル、スル
    ファモイル、ジアルキルスルファモイル、カルバモイル
    またはジアルキルカルバモイルによって、あるいは式−
    NR12 (式中R1 およびR2 は前述の意味を有す
    る)の基によって一ないし五置換されていてもよい]を
    意味するか、あるいは、 直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを意味し、 Bはシクロアルキルを意味するか、あるいはアルキル
    [前記アルキルはハロゲン、シアノ、アルコキシ、アル
    キルチオ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、
    トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリ
    フルオロメチルスルホニル、アルコキシカルボニルまた
    はアシルによって、あるいは式−NR12 (式中、R
    1 およびR2 は同一もしくは異なり、そしてアルキル、
    アリール、アラルキル、アシル、アルキルスルホニルま
    たはアリールスルホニルを意味する)の基によって、あ
    るいはカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、スルフ
    ァモイル、ジアルキルスルホニル、ヘテロアリール、ア
    リール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールスル
    ホニル、アラルコキシ、アラルキルチオまたはアラルキ
    ルスルホニル(ここでヘテロアリールおよび後に述べた
    置換基のアリール基は同一もしくは異なるハロゲン、シ
    アノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ア
    ルキル、アルコキシ、アルキルチオまたはアルキルスル
    ホニルによって一、二または三置換されることができ
    る)によって置換されることができる]を意味し、 DおよびEは同一もしくは異なり、そして水素を意味す
    るか、あるいはCNまたはNO2 を意味するか、あるい
    はシクロアルキルを意味するか、あるいは直鎖状もしく
    は分枝鎖状のアルキル[前記アルキルはアジド、ハロゲ
    ン、ヒドロキシル、シアノ、アルコキシ、アルキルチ
    オ、アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、トリフ
    ルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオ
    ロメチルスルホニル、アルコキシカルボニルまたはアシ
    ルによって、あるいは式−NR12 (式中、R1 およ
    びR2 は前述の意味を有する)によって、あるいはカル
    バモイル、ジアルキルカルバモイル、スルファモイル、
    ジアルキルスルファモイル、ヘテロアリール、アリー
    ル、アリールオキシ、アリールチオ、アリールスルホニ
    ル、アラルキルオキシ、アラルキルチオまたはアラルキ
    ルスルホニル(ここでヘテロアリールおよびアリール基
    は同一もしくは異なるハロゲン、シアノ、トリフルオロ
    メチル、トリフルオロメトキシ、アルキル、アルコキ
    シ、アルキルチオまたはアルキルスルホニルによって
    一、二または三置換されることができる)によって置換
    されることができる]を意味するか、あるいはヘテロア
    リール[前記ヘテロアリールは同一もしくは異なるハロ
    ゲン、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキル
    スルホニル、アリール、アリールオキシ、アリールチ
    オ、アリールスルホニル、トリフルオロメチル、トリフ
    ルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオまたはアルコ
    キシカルボニルによって、あるいは式−NR12 (式
    中、R1 およびR2 は前述の意味を有する)の基によっ
    て一、二または三置換されることができる]を意味する
    か、あるいはアリール[前記アリールは同一もしくは異
    なるアルキル(前記アルキルはヒドロキシルまたはアル
    コキシによって置換されていてもよい)によって、アル
    コキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、アリー
    ル、アリールオキシ、アリールチオ、アリールスルホニ
    ル、アラルキル、アラルキルオキシ、アラルキルチオ、
    アラルキルスルホニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ト
    リフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオ
    ロメチルチオ、アルコキシカルボニル、スルファモイ
    ル、ジアルキルスルファモイル、カルバモイルまたはジ
    アルキルカルバモイルによって、あるいは式−NR1
    2 (式中、R1 およびR2 は前述の意味を有する)の基
    によって一ないし五置換されることができる]を意味す
    るか、あるいは 式−NR34 、−COR5 または−
    CR1112−Yを意味し、ここで、 R3 およびR4 は同一もしくは異なり、そして水素を意
    味するか、あるいはアルキル、アリールまたはアラルキ
    ルを意味するか、あるいは式−COR6 または−SO2
    7 の基を意味するか、あるいはR3 およびR4 は一緒
    になってアルキリデン鎖を形成し、前記アルキリデン鎖
    はN、O、Sおよび/またはN−アルキル、N−アリー
    ル、N−カルバモイルまたはN−アルコキシカルボニル
    によって中断されることができ、 R6 は水素を意味するか、あるいは基−NHR8 を意味
    するか、あるいはアルコキシを意味するか、あるいはア
    ルキル、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラ
    ルキルオキシまたはヘテロアリール(前記基は同一もし
    くは異なるアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロ
    ゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメト
    キシ、トリフルオロメチルチオ、アミノ、アルキルアミ
    ノまたはジアルキルアミノによって一、二または三置換
    されることができる)を意味し、 R7 はシクロアルキルを意味するか、あるいはアルキル
    (前記アルキルはシアノ、ハロゲン、トリフルオロメチ
    ル、トリフルオロメトキシまたはアルコキシカルボニル
    によって置換されることができる)を意味するか、ある
    いはアリール、アラルキルまたはヘテロアリール(前記
    基は同一もしくは異なるアルキル、アルコキシ、アルキ
    ルチオ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリ
    フルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アミノ、
    アルキルアミノまたはジアルキルアミノによって一、二
    または三置換されることができる)を意味し、そしてR
    8 は水素を意味するか、あるいはシクロアルキルを意味
    するか、あるいはアルキル(前記アルキルはシアノ、ハ
    ロゲン、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキ
    シによって置換されていてもよい)を意味するか、ある
    いはアリール、アラルキルまたはヘテロアリール(前記
    基は同一もしくは異なるアルキル、アルコキシ、アルキ
    ルチオ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリ
    フルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アミノ、
    アルキルアミノまたはジアルキルアミノによって一、二
    または三置換されることができる)を意味し、 R5 は水素、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキ
    シ、トリメチルシリルアルコキシ、アリールオキシまた
    はアラルコキシを意味するか、あるいは式−NR910
    (式中、R9 およびR10は同一もしくは異なり、そして
    水素、アルキル、アリールまたはアラルキルを意味す
    る)の基を意味するか、あるいはピロリジン、ピペリジ
    ン、モルホリン、チオモルホリンまたはピペラジンから
    なる系列からの置換されていてもよい複素環式基(前記
    複素環式基は窒素原子を介して結合している)を意味
    し、そしてR11およびR12は同一もしくは異なり、そし
    て水素を意味するか、あるいはアルキル(前記アルキル
    はヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシまたはアルコキ
    シカルボニルを意味するか、あるいはシクロアルキルを
    意味するか、あるいはR11およびR12は一緒になって6
    個までの炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の炭素環
    式環または複素環式環を形成し、そしてYは式−NR13
    14、−COR15、−S−R16、−SO−R16、−SO
    2 −R16、−OR17または−N3 を意味し、ここでR13
    およびR14は同一もしくは異なり、そして水素、アルキ
    ル、アリールまたはアラルキル(ここでアリール基はハ
    ロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシまたはトリフル
    オロメチルで置換されることができる)を意味するか、
    あるいは式−COR15または−SO216の基を意味す
    るか、あるいはR13およびR14は一緒になってアルキレ
    ン鎖(前記アルキレン鎖はN、O、Sおよび/またはN
    −アルキル、N−アリール、Nーアラルキル、Nーカル
    バモイルまたはNーアルコキシカルボニルによって中断
    されることができる)を形成し、 R15は水素を意味するか、あるいは基−NR1819を意
    味するか、あるいはアルキルまたはアルコキシを意味す
    るか、あるいはアリール、アリールオキシ、アラルキ
    ル、アラルコキシまたはヘテロアリール(ここで前記基
    は同一もしくは異なるアルキル、アルコキシ、アルキル
    チオ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリ
    フルオロメチルチオ、アミノ、アルキルアミノまたはジ
    アルキルアミノによって一、二または三置換されること
    ができる)を意味し、 R16はシクロアルキルを意味するか、あるいは直鎖状も
    しくは分枝鎖状のアルキル(前記アルキルはシアノ、ハ
    ロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシま
    たはアルコキシカルボニルによって置換されることがで
    きる)を意味するか、あるいはアリール、アラルキルま
    たはヘテロアリール(ここで前記基は同一もしくは異な
    るアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲン、シ
    アノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ト
    リフルオロメチルチオ、アミノ、アルキルアミノまたは
    ジアルキルアミノによって一、二または三置換されるこ
    とができる)を意味するか、あるいはトリメチルシリル
    またはジメチルエチルシリルを意味するか、あるいは基
    −NR910(ここでR9 およびR10は前述の意味を有
    する)を意味し、 R17は水素を意味するか、あるいはシクロアルキルを意
    味するか、あるいはアルキル[前記アルキルはハロゲ
    ン、シアノ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスル
    ホニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、
    トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルホニ
    ル、アルコキシカルボニルまたはアシルによって、ある
    いは式−NR12 (ここでR1 およびR2 は前述の意
    味を有する)によって、あるいはカルバモイル、ジアル
    キルカルバモイル、スルファモイル、ジアルキルスルフ
    ァモイル、ヘテロアリール、アリール、アリールオキ
    シ、アリールチオ、アリールスルホニル、アラルコキ
    シ、アラルキルチオまたはアラルキルスルホニル(ここ
    でヘテロアリールおよびアリール基は同一もしくは異な
    るハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオ
    ロメトキシ、アルキル、アルコキシ、アルキルチオまた
    はアルキルスルホニルによって一、二または三置換され
    ることができる)によって置換されることができる]を
    意味するか、あるいはヘテロアリール[前記ヘテロアリ
    ールは同一もしくは異なるハロゲン、アルコキシ、アル
    キルチオ、アルキルスルホニル、アリール、アリールオ
    キシ、アリールチオ、アリールスルホニル、トリフルオ
    ロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル
    チオまたはアルコキシカルボニルによって、あるいは式
    −NR12 (ここでR1 およびR2 は前述の意味を有
    する)によって一、二または三置換されることができ
    る]を意味するか、あるいはアリール[前記アリールは
    同一もしくは異なるアルキル、アルコキシ、アルキルチ
    オ、アルキルスルホニル、アリール、アリールオキシ、
    アリールチオ、アリールスルホニル、アラルキル、アラ
    ルコキシ、アラルキルチオ、アラルキルスルホニル、ハ
    ロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフ
    ルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、アルコキシ
    カルボニル、スルファモイル、ジアルキルスルファモイ
    ル、カルバモイルまたはジアルキルカルバモイルによっ
    て、あるいは式−NR12 (ここでR1 およびR2
    前述の意味を有する)によって一ないし五置換されるこ
    とができる]を意味するか、あるいは2、5−ジオキソ
    −テトラヒドロピリルを意味するか、あるいはテトラヒ
    ドロピラニルを意味するか、あるいはトリアルキルシリ
    ルを意味するか、あるいは基−COR16(ここでR16
    前述の意味を有する)を意味し、そしてR18およびR19
    は同一もしくは異なり、そして水素を意味するか、ある
    いはシクロアルキルを意味するか、あるいはアルキル
    (前記アルキルはシアノ、ハロゲン、トリフルオロメチ
    ルまたはトリフルオロメトキシによって置換されていて
    もよい)を意味するか、あるいはアリール、アラルキル
    またはヘテロアリール(ここで前記基は同一もしくは異
    なるアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲン、
    シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、
    トリフルオロメチルチオ、アミノ、アルキルアミノまた
    はジアルキルアミノによって一、二または三置換される
    ことができる)を意味し、あるいはDおよびEは一緒に
    なって式 【化10】 の基を意味し、そして環を形成し、ここでWは式C=O
    または−CHOHを意味し、 mは数1、2または3を意味し、 ZはO、S、CH2 またはN−R20を意味し、 R13およびR14は前述の意味を有し、そしてR20は水
    素、アルキル、アリール、アラルキル、カルバモイルま
    たはアルコキシカルボニルを意味し、そしてここでこの
    場合、DおよびEは隣接し、 Xは式−CH2 −CH2 −または−CH=CH−を意味
    し、そしてRは式 【化11】 を意味し、ここでR21は水素またはアルキルを意味し、
    そしてR22は水素を意味するか、あるいはアルキル、ア
    リールまたはアラルキルを意味するか、あるいはカチオ
    ンを意味する、の置換ピリジン類およびそれらの酸化生
    成物である[請求項1]記載の使用。
  11. 【請求項11】[請求項1]または[請求項10]にお
    いて、HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、 ソジウム 7−(4−フルオロフェニル)−2、6−ジ
    イソプロピル−5−メトキシメチルピリジン−3−イ
    ル)−3、5−ジヒドロキシ−6−ヘプテノエ−ト(リ
    バスタチン)である[請求項1]または[請求項10]
    記載の使用。
  12. 【請求項12】[請求項1]において、HMG−CoA
    還元酵素阻害性物質が、 2−(4−フルオロフェニル)−5−(1−メチルエチ
    ル)−N−3−ジフェニル−1−((テトラヒドロ−4
    −ヒドロキシ−2−オキソ−2H−ピラン−6−イル)
    エチル)−1H−ピロ−ル−4−カルボキサミド(アト
    ルバスタチン)である[請求項1]記載の使用。
  13. 【請求項13】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化12】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ独立して水素原子、低
    級アルキル基又は低級アルキル基、アシル基、低級アル
    コキシ基、シアノ基、ニトロ基、低級アルコキシカルボ
    ニル基、スルホニル基で置換されていてもよいアリール
    基もしくは複素環基を示し、R4 は水素原子、水酸基、
    低級アルキル基、アシル基、低級アルコキシ基、シアノ
    基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニル基又はスルホ
    ニル基を示し、R5 は低級アルキル基を示し、mは0又
    は1〜2の整数を示し、nは0又は1〜2の整数を示
    す)で表されるチアゾリジンジオン誘導体又はその医薬
    上許容し得る塩である[請求項1]記載の使用。
  14. 【請求項14】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化13】 (式中、 R1 は置換又は非置換のアリール基を示し、 Aはアルキレン基を示し、 Bは低級アルキレン基を示し、 R2 及びR3 は水素原子又はハロゲン原子を示し、 Yは酸素原子又はイミノ基を示す。)で示される置換チ
    アゾリジン誘導体又はその塩である[請求項1]記載の
    使用。
  15. 【請求項15】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化14】 [式中、A1 は置換または非置換の芳香族ヘテロサイク
    リル基:R1 は水素原子、アルキル基、アシル基、アラ
    ルキル基(ここでアリール基は置換されていても、また
    は置換されていなくてもよく)、または置換あるいは非
    置換アリール基:A2 は合計5個までの置換基を有する
    ベンゼン環であり:およびnは2〜6の範囲にある整数
    を意味する]で示される化合物またはその互変異性体形
    および/またはその医薬上許容し得る塩および/または
    その医薬上許容し得る溶媒和物である[請求項1]記載
    の使用。
  16. 【請求項16】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化15】 (式中、点線は結合または非結合を表し、Rは炭素数3
    −7のシクロアルキル、ナフチル、チエニル、フリル、
    フェニルまたは置換基が炭素原子数1−3のアルキル、
    炭素原子数1−3のアルコキシ、トリフルオロメチル、
    クロロ、フルオロまたはビス(トリフルオロメチル)で
    ある置換フェニルであり;R1 は炭素原子数1−3のア
    ルキルであり;XはOまたはC=Oであり;AはOまた
    はSであり;RはNまたはCHである)の化合物または
    これらの薬学的に許容される塩である[請求項1]記載
    の使用。
  17. 【請求項17】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化16】 の化合物、またはその互変異性体形、および/もしくは
    その製薬上許容される塩、および/もしくはその製薬上
    許容される溶媒和化合物において、 A1 が置換または非置換アリール基を表し、 A2 が合計5個までの置換基を有するベンゼン環を表
    し、 XはO、SまたはNR1 [R1 はハロゲン原子、アルキ
    ル基、アシル基、アルアルキル基(このアリール基部分
    は置換または非置換でもよい)]、または置換または非
    置換アリール基を表し、 YはOまたはSを表し、 R2 は水素を表し、 R3 は水素、またはアルキル、アルアルキル、またはア
    リール基を表し、またはR2 はR3 と一緒になって結合
    を表し、 nは2〜6の範囲の整数を表すことを特徴とする化合
    物、またはその互変異性体形、および/もしくはその製
    薬上許容される塩、および/もしくはその製薬上許容さ
    れる溶媒和化合物である[請求項1]記載の使用。
  18. 【請求項18】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式(I) 【化17】 [式中、R1 およびR2 は独立して水素、1個ないし6
    個の炭素原子を含有する低級アルキル、1個ないし6個
    の炭素原子を含有する低級アルコキシ、ハロゲン、エチ
    ニル、ニトリル、メチルチオ、トリフルオロメチル、ビ
    ニル、ニトロまたはハロゲン置換ベンジルオキシ:nは
    0ないし4を意味する]で示される化合物またはその医
    薬上許容される塩である[請求項1]記載の使用。
  19. 【請求項19】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化18】 (式中、点線は結合または結合なしを示し、 Vは−CH=CH−、−N=CH−、−CH=N−もし
    くはSであり、 WはCH2 、CHOH、CO、C=NORもしくはCH
    =CHであり、 XはS、O、NR1 、−CH=N−もしくは−N=CH
    −であり、 YはCHもしくはNであり、 Zは水素、C1 −C7 アルキル、C3 −C7 シクロアル
    キル、フェニル、ナフチル、ピリジル、フリル、チエニ
    ルまたは同一もしくは異なるC1 −C3 アルキル、トリ
    フルオルメチル、C1 −C3 アルコキシ、フルオロ、ク
    ロルもしくはブロモである基により1置換もしくは2置
    換されたフェニルであり、 Z1 は水素もしくはC1 −C3 アルキルであり、 R及びR1 はそれぞれ独立して水素もしくはメチルであ
    り、かつnは1、2もしくは3である)を有する化合
    物、その医薬上許容し得るカチオン塩または化合物が塩
    基性窒素を有する場合にはその医薬上許容し得る酸付加
    塩である[請求項1]記載の使用。
  20. 【請求項20】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化19】 [式中、点線は結合または結合のないことを示し;A及
    びBは各々独立してCHまたはNであり、但し、A又は
    BがNであるときにはもう一方はCHであり;XはS、
    SO、SO2 、CH2 、CHOH又はCO−であり;n
    は0又は1であり;YはCHR1 又はNR2 であり、但
    し、nが1でYがNR2 のときにはXはSO2 又はCO
    であり; R、R1 、R2 及びR3 は各々独立して水素又はメチル
    であり;そしてX1 およびX2 は各々独立して水素、メ
    チル、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、ヒド
    ロキシ、メトキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、ブロ
    モ、クロロ又はフルオロである]を有する化合物、その
    製薬上許容し得るカチオン塩;又はA又はBがNのとき
    には製薬上許容し得る酸付加塩である[請求項1]記載
    の使用。
  21. 【請求項21】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式(I) 【化20】 [式中、A1 は置換又は未置換の芳香族複素環式基を表
    し;R1 は水素原子、アルキル基、アシル基、アルアル
    キル基(式中、アリール部分は置換されていても又は未
    置換でもよい)又は置換又は未置換のアリール基を表
    し;R2 及びR3 はそれぞれ水素を表すか又はR2 及び
    3 は一緒になって結合を表し;A2 は合計で5個以内
    の置換基を有するベンゼン環を表し;そしてnは2〜6
    の範囲の整数を表す]の化合物又はその互変異性体形、
    及び/又はその製薬上許容しうる塩、及び/又はその製
    薬上許容しうる溶媒和化合物である[請求項1]記載の
    使用。
  22. 【請求項22】[請求項1]または[請求項21]にお
    いて、インスリン抵抗性改善性物質が、5−((4−
    (2−メチル2−(ピリジン−2−イル)アミノ)エト
    キシ)フェニル)メチル)−2、4−チアゾリジンジオ
    ン(BRL−49653)である[請求項1]または
    [請求項21]記載の使用。
  23. 【請求項23】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式(I) 【化21】 [式中、Rは水素又はアルキルであり、R1 はアルキル
    基又は置換もしくは未置換アリール基を示し、R2 及び
    3 は各々水素を示し、又はR2 及びR3 は一緒に結合
    を示し、Aは合計で5個以下の置換基を有するベンゼン
    環を示し、Xは酸素、硫黄又は部分NR4 (式中、R4
    は水素又はアルキルを示す)を示し、そしてnは2〜6
    の範囲の整数を示す]で表される化合物もしくはその互
    変異性体、又はその医薬として適当な塩である[請求項
    1]記載の使用。
  24. 【請求項24】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化22】 [但し、Rは置換基を有することもあるフェニル基、ナ
    フチル基、シクロアルキル基または複素環式基、Alk は
    単結合手、低級アルケニレン基、低級アルキニレン基又
    は置換基を有することもある低級アルキレン基、点線は
    当該部位の結合が二重結合であってもよいことを表
    す。)で示されるベンゾオキサゾール誘導体又はその塩
    である[請求項1]記載の使用。
  25. 【請求項25】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化23】 [式中、R1 は水素原子、アルキル基、置換基を有して
    いてもよいアラルキル基または置換基を有していてもよ
    いシクロアルキル基を示し、R2 、R4 およびR5 は同
    一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよ
    いアラルキル基、置換基を有していてもよいシクロアル
    キル基、置換基を有していてもよいアリール基、ハロゲ
    ン原子、保護されていてもよい水酸基、ホルミル基、置
    換基を有していてもよいアルカノイル基、置換基を有し
    ていてもよいアリールアルカノイル基、置換基を有して
    いてもよいシクロアルキルカルボニル基、置換基を有し
    ていてもよいアリールカルボニル基、カルボキシ基、ア
    ルコキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアリ
    ールオキシカルボニル基、ニトロ基、式−N(R7
    (R8 )基(式中、R7 およびR8 は同一又は異なって
    水素原子、低級アルキル基、アラルキル基、シクロアル
    キル基、置換基を有していてもよいアリール基、ホルミ
    ル基、置換基を有していてもよいアルカノイル基、置換
    基を有していてもよいアリールアルカノイル基、置換基
    を有していてもよいアリールカルボニル基またはアルコ
    キシカルボニル基を示すが、該式中の窒素原子をともな
    って5乃至7員環状アミノ基を形成してもよい。)また
    は式−CON(R7')(R8')(式中、R7'およびR8'
    はアシル置換基を除いてR7 及びR8 で示したものと同
    意義を示す。)を示し、R3 は保護されていてもよい水
    酸基を除いて、R2 、R4 およびR5 で示したものと同
    意義を示すが、R3 が保護されていてもよい水酸基であ
    る場合においては、R2 、R4 及びR5 は少なくともそ
    の一つが置換基を有しているアルキル基、ハロゲン原
    子、水酸基、置換基を有しているアルコキシ基、ホルミ
    ルオキシ基、置換基を有していてもよいアルカノイルオ
    キシ基、置換基を有していてもよいアリールカルボニル
    オキシ基、スルホキシ基、ホルミル基、置換基を有して
    いてもよいアルカノイル基、置換基を有していてもよい
    アリールアルカノイル基、置換基を有していてもよいシ
    クロアルキルカルボニル基、置換基を有していてもよい
    アリールカルボニル基、カルボキシ基、アルコキシカル
    ボニル基、置換基を有していてもよいアリールオキシカ
    ルボニル基、ニトロ基、式−N(R7 )(R8 )で示さ
    れる基(式中、R7 およびR8 は前述したものと同意義
    を示す。)、式 −CON(R7')(R8')で示される
    基(式中、R7'及びR8'は前述したものと同意義を示
    す。)を示す。R6 は水素原子又は置換基を有していて
    もよいアルキル基を示し、Arは置換基を有していても
    よい二価の芳香環基又は置換基を有していてもよい二価
    の複素芳香環基を示し、Wはメチレン基、カルボニル
    基、式=CH−OY基(式中、Yは水素原子又はアシル
    基を示す。)または式=C=N−OV(式中、Vは水素
    原子又は水酸基の保護基を示す。)を示すか、あるいは
    後述するUと共に二重結合を形成してもよく、Uは単結
    合又はメチレン基を示すかあるいはWと共に二重結合を
    形成するか、Wがカルボニル基又は式=C=N−OV基
    (式中、Vは前述したものと同意義を示す。)を示すと
    きにはR1 と共に二重結合を形成してもよく、nは1乃
    至10の整数を示す。]で表されるチアゾリジン化合物
    およびその塩である[請求項1]記載の使用。
  26. 【請求項26】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化24】 の化合物またはその医薬として適当な陽イオン塩[式
    中、破線は単一結合又は非結合を表し、nは0、1又は
    2で、XはO、S、S=O、S(=O)(=O)で、
    RはH、CH3 又はC25 であり、R1 は別個には
    H、C5 〜C7 シクロアルキル、C6 〜C8 メチル置換
    シクロアルキル、ピリジル、チエニル、フリル、ナフチ
    ル、p−ビフェニリル、テトラヒドロフラニル、テトラ
    ヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、C642
    [W2 はH、OH、F、Cl、Br、C1 〜C4 アルキ
    ル、C1 〜C4 アルコキシ又はC1 〜C4 チオアルキル
    である]又はalk−W1 [alkはC1 〜C6 アルキ
    レン、エチリデン又はイソプロピリデンであり、W1
    H、OH、C1 〜C4 アルコキシ、C1 〜C4 チオアル
    キル、ピリジル、フリル、チエニル、テトラヒドロフリ
    ル、テトラヒドロチエニル、ナフチル、C5 〜C7 シク
    ロアルキル又はC642 である]でR2 はH又はC
    3 で、R3 はH、C1 〜C6 アルキル、C642
    又はベンジルで、R4 はHであり、R1 とR2 が一緒に
    なっている場合には、それらはC4 〜C6 アルキレンを
    形成し、R3 とR4 はそれぞれHであり、R3 とR4
    一緒になっている場合には、それらはC4 〜C6 アルキ
    レンを形成し、R1 とR2 はそれぞれHであり、R2
    3 が一緒になっている場合には、それらはC3 〜C4
    アルキレンを形成し、R1 とR4 はそれぞれHである]
    である[請求項1]記載の使用。
  27. 【請求項27】[請求項1]または[請求項26]にお
    いて、インスリン抵抗性改善性物質が、5−((3、4
    −ジヒドロ−2−(フェニルメチル)−2H−ベンゾピ
    ラン−6−イル)メチル−2、4−チアゾリジンジオン
    (エングリタゾン)である[請求項1]または[請求項
    26]記載の使用。
  28. 【請求項28】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化25】 で表される化合物またはその薬理学的に許容し得る塩で
    ある[請求項1]記載の使用。
  29. 【請求項29】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化26】 [式中、R1 は水素またはそれぞれ置換されていてもよ
    い炭化水素残基もしくは複素環残基を、R2 は水素また
    は水酸基で置換されていてもよい低級アルキル基を、X
    は酸素原子または硫黄原子を、Zは水酸化メチレンまた
    はカルボニルを、mは0または1を、nは1〜3の整数
    を示す。L及びMはそれぞれ水素原子であるか、または
    LとMが結合して両者で1個の結合手を形成するものと
    する。]で表されるチアゾリジンジオン誘導体またはそ
    の塩である[請求項1]記載の使用。
  30. 【請求項30】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化27】 [式(I)中、R1 及びR2 は同一または異なって水素
    原子または低級アルキル基を、R3 は水素原子、脂肪族
    低級アシル基、脂環式アシル基、置換基を有していても
    よい芳香族アシル基、複素環アシル基、置換基を有して
    いてもよい芳香脂肪族アシル基、低級アルコキシカルボ
    ニル基またはアラルキルオキシカルボニル基を、R4
    びR5 は同一または異なって水素原子、低級アルキル基
    または低級アルコキシ基を、nは1乃至3の整数を、Y
    は酸素原子またはイミノ基を、Zは酸素原子、硫黄原子
    またはイミノ基を示す。]で表されるチアゾリジン誘導
    体及びその薬理上許容される塩である[請求項1]記載
    の使用。
  31. 【請求項31】[請求項1]または[請求項30]にお
    いて、インスリン抵抗性改善性物質が、5−(4−
    ((6−ヒドロキシ−2、5、7、8−テトラメチルク
    ロマン−2−イル)メトキシ)ベンジル)−2、4−チ
    アゾリジンジオン(トログリタゾン)である[請求項
    1]または[請求項30]記載の使用。
  32. 【請求項32】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化28】 [式中、 【化29】 は環を構成する任意のメチレンに置換基としてオキソ基
    または水酸基を有するシクロヘキサン環を、Rは水素ま
    たは低級アルキル基を示す。]で表されるチアゾリジン
    誘導体である[請求項1]記載の使用。
  33. 【請求項33】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化30】 [式中、R1 はアルキル基、シクロアルキル基、フェニ
    ルアルキル基、フェニル基、窒素原子、酸素原子、イオ
    ウ原子から選ばれたヘテロ原子を1個または2個有する
    5または6員の異項環基または−N(R3 )(R4
    (但し、R3 、R4は同一または異なって低級アルキル
    基を示すか、またはR3 とR4 が直接もしくは窒素原
    子、酸素原子、イオウ原子から選ばれたヘテロ原子を介
    して結合し、R3 、R4 に隣接する窒素原子と共に5ま
    たは6員環を形成していてもよい)で表される基を示
    す。R2 は結合手または低級アルキレン基を示す。R1
    がアルキル基であるときL1 、L2 は同一または異なっ
    て低級アルキル基を示すか、またはL1 とL2 が結合し
    てアルキレン基を形成していてもよい。またR1 がアル
    キル基でないときはL1 、L2 は上記定義の他に水素原
    子であってもよい]で表されるチアゾリジン誘導体であ
    る[請求項1]記載の使用。
  34. 【請求項34】[請求項1]または[請求項33]にお
    いて、インスリン抵抗性改善性物質が、5−((4−
    (2−(5−エチル−ピリジン−2−イル)エトキシ)
    フェニル)メチル)−2、4−チアゾリジンジオン(ピ
    オグリタゾン)である[請求項1]または[請求項3
    3]記載の使用。
  35. 【請求項35】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、一般式 【化31】 [式中、 R1 は水素原子または炭素数1ないし6個を有する直鎖
    状もしくは分枝鎖状のアルキル基を示す。R2 は炭素数
    2ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
    レン基を示す。R3 は水素原子、炭素数1ないし6個を
    有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、炭素数1
    ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキ
    シ基、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
    鎖状のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミ
    ノ基、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
    鎖状のモノアルキルアミノ基、同一もしくは異なって各
    アルキルが炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは
    分枝鎖状のジアルキルアミノ基、炭素数6ないし10個
    を有するアリール基または炭素数7ないし12個を有す
    るアラルキル基を示す。Xは、1ないし3個の置換分を
    有していてもよい炭素数6ないし10個を有するアリー
    ル基または1ないし3個の置換分を有していてもよい複
    素芳香環基を示す。ここに、置換分としては 1)炭素
    数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
    キル基、 2)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もし
    くは分枝鎖状のハロゲン化アルキル基、 3)ヒドロキ
    シ基、 4)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしく
    は分枝鎖状のアシルオキシ基、 5)炭素数1ないし4
    個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ基、
    6)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
    状のアルキレンジオキシ基、 7)炭素数7ないし12
    個を有するアラルキルオキシ基、 8)炭素数1ないし
    4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルチオ
    基、 9)炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは
    分枝鎖状のアルキルスルホニル基、 10)ハロゲン原
    子、 11)ニトロ基、 12)アミノ基、 13)炭
    素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のモ
    ノアルキルアミノ基、 14)同一もしくは異なって各
    アルキルが炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは
    分枝鎖状のジアルキルアミノ基、15)炭素数7ないし
    12個を有するアラルキル基、 16)炭素数6ないし
    10個を有するアリール基(該アリール基は炭素数1な
    いし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
    炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
    ハロゲン化アルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖
    状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素
    数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
    キレンジオキシで置換されていてもよい)、 17)炭
    素数6ないし10個を有するアリールオキシ基(該アリ
    ール基は炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分
    枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状
    もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキル、炭素数1ない
    し4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、
    ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を有する直鎖状もし
    くは分枝鎖状のアルキレンジオキシで置換されていても
    よい)、 18)炭素数6ないし10個を有するアリー
    ルチオ基(該アリール基は炭素数1ないし6個を有する
    直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4
    個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキ
    ル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
    状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を
    有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキシで
    置換されていてもよい)、 19)炭素数6ないし10
    個を有するアリールスルホニル基(該アリール基は炭素
    数1ないし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
    キル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝
    鎖状のハロゲン化アルキル、炭素数1ないし4個を有す
    る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、ハロゲンまた
    は炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
    のアルキレンジオキシで置換されていてもよい)、 2
    0)炭素数6ないし10個を有するアリールスルホニル
    アミノ基(該アリール基は炭素数1ないし6個を有する
    直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素数1ないし4
    個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲン化アルキ
    ル、炭素数1ないし4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
    状のアルコキシ、ハロゲンまたは炭素数1ないし4個を
    有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレンジオキシで
    置換されていてもよい。窒素原子は炭素数1ないし6個
    を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで置換され
    ていてもよい)、 21)複素芳香環基、22)複素芳
    香環オキシ基、 23)複素芳香環チオ基、 24)複
    素芳香環スルホニル基、並びに 25)複素芳香環スル
    ホニルアミノ基(窒素原子は炭素数1ないし6個を有す
    る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで置換されていて
    もよい)を示す。Yは酸素原子、硫黄原子または基 >
    N−R4 を示す。(式中、R4 は水素原子、炭素数1な
    いし6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基
    または炭素数1ないし8個を有する直鎖状もしくは分枝
    鎖状のアシル基を示す)Zは基 【化32】 を示す。]を有するオキシム誘導体またはその塩である
    [請求項1]記載の使用。
  36. 【請求項36】[請求項1]または[請求項35]にお
    いて、インスリン抵抗性改善性物質が 1)5−[4−[2−[[[1−(4−ビフェニリル)
    エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジル]チ
    アゾリジン−2、4−ジオン、または 2)5−[4−[2−[[[1−[4−(2−ピリジ
    ル)フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]エトキ
    シ]ベンジル]チアゾリジン−2、4−ジオン(化合物
    A)、から選択されたオキシム誘導体またはその塩であ
    る[請求項1]または[請求項35]記載の使用。
  37. 【請求項37】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、 5−(4−(5−メトキシ−3−メチルイミダゾ[5、
    4−b]ピリジン−2−イルメトキシ)ベンジル)アチ
    アゾリジン−2、4−ジオンであるアチアゾリジン誘導
    体またはその塩である[請求項1]記載の使用。
  38. 【請求項38】[請求項1]において、インスリン抵抗
    性改善性物質が、 1)5−[4−(6−メトキシ−1−メチルベンズイミ
    ダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン
    −2、4−ジオン、 2)5−[4−(1−メチルベンズイミダゾール−2−
    イルメトキシ)ベンジル]アチアゾリジン−2、4−ジ
    オン、または 3)5−[4−(5−ヒドロキシ−1、4、6、7−テ
    トラメチルベンズイミダゾール−2−イルメトキシ)ベ
    ンジル]アチアゾリジン−2、4−ジオン から選択されたベンズイミダゾール誘導体またはその塩
    である[請求項1]記載の使用。
  39. 【請求項39】HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、
    プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フル
    バスタチン、リバスタチンおよびアトルバスタチンから
    選ばれた[請求項1]に記載の使用。
  40. 【請求項40】インスリン抵抗性改善性物質が、チアゾ
    リジンジオン化合物、オキサゾリジンジオン化合物およ
    びオキサチアジアゾ−ル化合物から選ばれた[請求項
    1]に記載の使用。
  41. 【請求項41】インスリン抵抗性改善性物質が、トログ
    リタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、BRL−
    49653および化合物Aから選ばれた[請求項1]に
    記載の使用。
  42. 【請求項42】HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、
    プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フル
    バスタチン、リバスタチンおよびアトルバスタチンから
    選ばれ、そしてインスリン抵抗性改善性物質が、トログ
    リタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、BRL−
    49653および化合物Aから選ばれた[請求項1]に
    記載の使用。
  43. 【請求項43】HMG−CoA還元酵素阻害性物質がプ
    ラバスタチンであり、そしてインスリン抵抗性改善性物
    質がトログリタゾンである[請求項1]に記載の使用。
  44. 【請求項44】HMG−CoA還元酵素阻害性物質とイ
    ンスリン抵抗性改善性物質とが、同時にまたは相前後し
    て投与される[請求項1]に記載の使用。
  45. 【請求項45】HMG−CoA還元酵素阻害性物質とイ
    ンスリン抵抗性改善性物質とが、それらによる動脈硬化
    症および/または黄色腫の予防および/または治療にお
    ける相乗的な作用が維持される範囲内において、それぞ
    れ別々に投与される[請求項1]に記載の使用。
  46. 【請求項46】HMG−CoA還元酵素阻害性物質とイ
    ンスリン抵抗性改善性物質とからなる動脈硬化症および
    /または黄色腫の予防剤および/または治療剤。
  47. 【請求項47】HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、
    プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フル
    バスタチン、リバスタチンおよびアトルバスタチンから
    選ばれた[請求項46]に記載の予防剤および/または
    治療剤。
  48. 【請求項48】インスリン抵抗性改善性物質が、チアゾ
    リジンジオン化合物、オキサゾリジンジオン化合物およ
    びオキサチアジアゾ−ル化合物から選ばれた[請求項4
    6]に記載の予防剤および/または治療剤。
  49. 【請求項49】インスリン抵抗性改善性物質が、トログ
    リタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、BRL−
    49653および化合物Aから選ばれた[請求項46]
    に記載の予防剤および/または治療剤。
  50. 【請求項50】HMG−CoA還元酵素阻害性物質が、
    プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フル
    バスタチン、リバスタチンおよびアトルバスタチンから
    選ばれ、そしてインスリン抵抗性改善性物質が、トログ
    リタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、BRL−
    49653および化合物Aから選ばれた[請求項46]
    に記載の予防剤および/または治療剤。
  51. 【請求項51】HMG−CoA還元酵素阻害性物質がプ
    ラバスタチンであり、そしてインスリン抵抗性改善性物
    質がトログリタゾンである[請求項46]に記載の予防
    剤および/または治療剤。
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