JP2010083880A - 1−ビアリールアゼチジノン誘導体 - Google Patents

1−ビアリールアゼチジノン誘導体 Download PDF

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Abstract

【課題】優れたコレステロール低下作用を有する化合物を提供すること、および脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療薬、発症予防薬、または進展予防薬を提供すること。
【解決手段】式(I)で表される化合物、もしくはその医学上許容される塩、またはそれらを有効成分として含有する医薬もしくは医薬組成物。
【化1】
Figure 2010083880

【選択図】なし

Description

本発明は、新規アゼチジノン化合物及びその製造方法、並びに該化合物を有効成分として含有するコレステロール低下剤に関する。特に、本発明は、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防に有益な化合物に関する。
アテローム性動脈硬化症による冠動脈疾患は、欧米において死亡および心臓血管の病的状態の主要な原因を示す。総コレステロール(TC)と低比重リポ蛋白−コレステロール(LDL−C)の濃度増大に関連した高脂血症症状は、心臓血管アテローム硬化性疾患に対する主要な危険因子となる。
全身のコレステロールホメオスタシスの制御はコレステロール代謝の内因性経路と外因性経路の総合的なバランスに依存する。内因性経路では肝臓においてコレステロールが生合成されリポ蛋白として循環血中に入り、外因性経路としては食事由来と胆汁由来のコレステロールが腸に吸収され、カイロミクロン成分として循環血中に入る。どちらかの経路に変化が起こると、コレステロールの血中濃度に影響を及ぼす。
高コレステロール血症治療剤としてはスタチン系薬剤が中心をなしている。スタチン系薬剤はコレステロール生合成の律速酵素であるβ−ヒドロキシ−β−メチルグルタリル−CoA(HMG−CoA)還元酵素を阻害することにより、LDL受容体発現のアップレギュレーションが生じ、血中からのコレステロール除去を促進することにより、強いコレステロール低下作用を示す。しかし冠動脈疾患ハイリスク患者を含めたLDL−C管理目標値達成率は必ずしも高くはなく、さらなるコレステロール低下が望まれる。また、血中トリグリセリド(TG)濃度を低減する活性および高比重リポ蛋白−コレステロール(HDL−C)を増大させる活性はそれほど大きくはない。
エゼチミブ(Ezetimibe)((3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン)は、腸管において、食事由来及び胆汁由来のコレステロール吸収を抑制し、スタチン系薬剤とは異なるメカニズムで血中コレステロールの低下をもたらす高脂血症治療剤であることが知られている(特許文献1、および非特許文献1)。腸管からのコレステロール吸収が減少すると、肝臓へのコレステロール供給が減少する。この結果、肝臓による超低比重リポ蛋白(VLDL)の産生が減少し、LDL低下作用を発揮すると考えられている。単剤でのコレステロール低下作用と共にスタチン系薬剤との併用薬としての有効性も示されている。なお、エゼチミブは、単剤処方でもスタチンとの併用処方でも、約15〜20%という限定的なLDL低下作用を示す(非特許文献2)。
高TG血症治療剤としてはフィブラート系薬剤が用いられている。フィブラート系薬剤は肝臓でのTG合成および分泌を抑制することにより、LDL−CおよびTGを低下させるとともにHDL−Cを上昇させる活性を有している。しかし血中の総コレステロール低減活性はそれほど大きくない。また副作用の問題からスタチン系薬剤との併用は注意を要する。
高コレステロール血症患者のかなりの割合が、目標とするコレステロールレベルに達することができず、あるいは薬物相互作用または薬物の安全性の点から、目標レベルに達す
るのに必要な長期にわたる使用ができない。したがって、より効力が高く且つより許容度の高い薬剤を開発することが依然として求められている。また現在のスタチン系薬剤が中心となっている高脂血症治療において、冠動脈疾患発症に対する阻止効果は30%程度である。その原因として冠動脈疾患の発症においてLDL−C以外の因子すなわち血中TGの上昇やHDL−C濃度の減少が関与していることがわかっており(非特許文献3、4)、これらの因子に対する治療効果も求められている。
最近、アゼチジノン誘導体が、コレステロール吸収低下作用を有することが報告されている(特許文献1〜15)。しかしながら、これらの化合物は、本発明の化合物とは構造が異なる。
また、特許文献8には、アゼチジノン環1位のフェニル基がさらにアリール基で置換されたアゼチジノン誘導体が、アゼチジノン環1位のフェニル基が無置換またはハロゲン原子で置換されたアゼチジノン誘導体に比べ、減弱したコレステロール吸収低下作用を示すデータが記載されている。
さらに、エゼチミブは、スタチン系薬剤、フィブラート系薬剤との併用による血中コレステロール低下作用についても報告されている。
スタチン系薬剤とエゼチミブとを併用することが、血中コレステロール低下及びアテローム性動脈硬化症の治療に有効であることが開示されている(特許文献16)。また、スタチン系薬剤とエゼチミブとの併用による血中コレステロール低下作用についても報告されている(非特許文献5)。
フィブラート系薬剤とエゼチミブとの併用による血中コレステロール低下作用についても報告されている(非特許文献6)。
しかしながら1−ビアリールアゼチジノン誘導体とスタチン系薬剤もしくはフィブラート系薬剤とを併用した場合に、脂質異常症に対してどのような併用効果があるかは知られていない。
特開2007−291004号公報 国際公開第1995/1961号パンフレット 国際公開第2004/803号パンフレット 国際公開第2004/81002号パンフレット 国際公開第2004/81003号パンフレット 国際公開第2004/81004号パンフレット 国際公開第2005/21495号パンフレット 国際公開第2005/047248号パンフレット 国際公開第2005/61451号パンフレット 国際公開第2005/61238号パンフレット 国際公開第2006/68990号パンフレット 国際公開第2007/59871号パンフレット 国際公開第2008/39829号パンフレット 国際公開第2008/61238号パンフレット 米国特許第5561227号明細書 国際公開第95/08532号パンフレット
Andre J. Tremblay, Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol. 26, 1101−1106, 2006 V.Charlton−Menys, Exp. Physiol. 93, 1,27−42,2007 H Iso, Am.J.Epidemiol.153,490−499,2001 T Gordon,Arch.Intern.Med.141,1128−1131,1981 Harry R.Davis Jr, Metabolism 50,10,1234−1241,2001 Michel Farnier, Euro.Heart J. 26,897−905,2005
本発明が解決しようとする課題は、優れたコレステロール低下作用を有する化合物を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防に有益な化合物を提供することである。
発明者らはコレステロール低下作用を有する化合物について鋭意研究を行った結果、下記式(I)
Figure 2010083880
で表される、アゼチジノンの1位のフェニレンに、ヘテロアリール(Ar)が結合することを化学構造上の特徴を有する化合物およびその塩が、予想外にも優れたコレステロール低下作用および/またはTG低下作用を有するものであることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下のものに関する。
(1) 下記式(I)で示される化合物、またはその医学上許容される塩。
Figure 2010083880
[式中、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SO
NR7a、−S(O)0〜2、Glucuronide、−O(CH0〜6CONRC(R7b7c、糖、多価アルコール、、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、および−ORからなる群から独立して選択される基を表し、
mは、0、1、2、3、または4を表し、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、および−S(O)0〜2からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレン基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
Xは、結合手、−CR4a−、または−NR4b−を表し、
およびR4aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、
4bは、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC
〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−NR7aで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、−COOR、−COR、−CONR7a、−SOを表し、
Yは、結合手、または−CR5a−を表し、
およびR5aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、または
とR5aは一緒になってオキソ基を形成することができ、
Zは、−CR6a−を表し、
およびR6aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、および−NRCONR7aからなる群より選択される基を表し、または
とR6aは一緒になってオキソ基を形成することができ、
およびR7aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよいC〜C12アラルキル基を表し、
7bは、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基を表し、
7cは、式Aで表される基を表し、
Figure 2010083880
は、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基で置換されたC〜Cアルキル基を表し、
10およびR11は、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基を表し、
ここでR10およびR11としてのC〜Cアルキル基は、ヒドロキシ基、アミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、カルボキシ基、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルキル)シリル基、N−(C〜Cアルキル)アミノ基、N,N−(C〜Cアルキル)アミノ基、C〜CアルキルS(O)0〜2基、C〜Cシクロアルキル基、および1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基からなる群から独立して選択される1〜6個の基で置換されてもよく、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ
基、アミノ基、カルボキシル基、−PO12a12b、糖、または多価アルコールを表し、
12aおよびR12bは、それぞれ独立して、水素原子、またはC〜Cアルキル基を表す。]
(2) Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、および−ORからなる群から独立して選択される基を表し、
mは、0、1、2、3、または4を表し、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、および−S(O)0〜2からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレン基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原
子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、
同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
Xは、結合手、または−CR4a−を表し、
およびR4aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、
Yは、結合手、または−CR5a−を表し、
およびR5aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、または
Zは、−CR6a−を表し、
およびR6aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、および−NRCONR7aからなる群より選択される基を表し、または
とR6aは一緒になってオキソ基を形成することができ、
およびR7aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよいC〜C12アラルキル基を表し、
は、それぞれ独立して、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、またはカルボキシル基を表す、(1)記載の化合物、またはその医学上許容される塩。
(3) Xが、−CR4a−を表す、(1)または(2)記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(4) Yが、−CR5a−を表す、(1)〜(3)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(5) Xが、−CH−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、(1)または(2)記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(6) Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基、またはピリダジニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−COOR、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(5)のいずれかに記載の化合物、また
はその医学上許容される塩。
(7) Arが、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されている、フェニル基を表す、(1)〜(5)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(8) Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表す、(1)〜(5)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(9) Rが、ハロゲン原子を表す、(1)〜(8)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(10) mが0を表す、(1)〜(8)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(11) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチエニル基、ベンズイミダゾリル基、またはベンズオキサゾリル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COOR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(10)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(12) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、チエニル基、またはイソオキサゾリル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COOR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(10)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(13) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(10)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(14) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基、2−ピラジル基、または5−ピリミジル基を表す、(1)〜(10)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(15) Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および
−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(10)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(16) Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基、フラニル基、チエニル基、チアゾリル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、またはベンゾチアゾリル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(15)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(17) Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表す、(1)〜(15)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(18) Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、ハロゲン原子を表す、(1)〜(15)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(19) Arが、無置換のベンゾフラニル基を表す、(1)〜(15)のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(20) Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表し、
Xが、−CH−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、(1)または(2)記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(21) Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、またはピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアル
キル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1個以上のハロゲン原子で置換されているフェニル基を表し、
Xが、−CH−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−を表す、(1)または(2)記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(22) Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表し、
mが、0を表し、
Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基、または5−ピリミジル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表し、
Xが、−CH−を表し、
Yが、−CH−を表し、
Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、(1)または(2)記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(23) (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(2−フリル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−チエニル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(1−オキシ−ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−シクロプロピルカルボニルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
[5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)(ピリジン−3−イル)]−N,N−ジメチルカルボキサミド、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボン酸エチル、またはその医学上許容される塩である、(1)または(2)記載の化合物またはその医学上許容される塩。
(24) (1)〜(23)のいずれかに記載の化合物、および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、医薬組成物。
(25) (1)〜(23)のいずれかに記載の化合物、および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、コレステロール低下剤。
(26) (1)〜(23)のいずれかに記載の化合物、および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、血中コレステロール濃度を減少させるための医薬。
(27) (1)〜(23)のいずれかに記載の化合物、および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防のための医薬。
(28) 以下を含有する、医薬組成物;
(a)少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体;ならびに
(b)(1)〜(23)のいずれかに記載の化合物および/またはその医学上許容される塩。
(29) 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチンからなる群から選ばれる、(28)記載の医薬組成物。
(30) 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチンおよびアトルバスタチンからなる群から選ばれる、(28)記載の医薬組成物。
(31) 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラレート、ベザフィブラート、クリノフィブラート、ビニフィブラレート、およびリフィブロールからなる群から選ばれる、請求項28記載の医薬組成物。
(32) 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラートである、(28)記載の医薬組成物。
(33) コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防のための(28)〜(32)のいずれかに記載の医薬組成物。
(34) コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防する薬剤の製造のための、
(a)少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体;ならびに
(b)(1)〜(23)のいずれかに記載の化合物および/またはその医学上許容される塩の使用。
(35) 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチンからなる群から選ばれる、(34)記載の使用。
(36) 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチンおよびアトロバスタチンからなる群から選ばれる、(34)記載の使用。
(37) 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラレート、ベザフィブラート、クリノフィブラート、ビニフィブラレート、およびリフィブロールからなる群から選ばれる、(34)記載の使用。
(38) 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラートである、(34)記載の使用。
(39) (a)第一量の、少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、または
フィブリン酸誘導体;ならびに
(b)第二量の、(1)〜(23)のいずれかに記載の化合物および/またはその医学上許容される塩を含む併用使用であって、第一量と第二量は、一緒になって、コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症を治療、発症予防、または進展予防するための有効量を構成する、併用使用。
(40) 前記少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体が、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩と同時に使用される、(39)記載の併用使用。
(41) 前記少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体と、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩とが、別々の薬剤中に存在している、(39)または(40)記載の併用使用。
(42) 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチンからなる群から選ばれる、(39)〜(41)のいずれかに記載の併用使用。
(43) 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチンおよびアトロバスタチンからなる群から選ばれる、(39)〜(41)のいずれかに記載の併用使用。
(44) 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラレート、ベザフィブラート、クリノフィブラート、ビニフィブラレート、およびリフィブロールからなる群から選ばれる、(39)〜(41)のいずれかに記載の併用使用。
(45) 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラートである、(39)〜(41)のいずれかに記載の併用使用。
(46) (a)少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体;ならびに
(b)(1)〜(23)のいずれかに記載の、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を含む、コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防するための薬剤キット。
(47) 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチンからなる群から選ばれる、(46)記載の薬剤キット。
(48) 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチンおよびアトルバスタチンからなる群から選ばれる、(46)記載の薬剤キット。
(49) 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラレート、ベザフィブラート、クリノフィブラート、ビニフィブラレート、およびリフィブロールからなる群から選ばれる、(46)記載の薬剤キット。
(50) 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラートである、(46)記載の薬剤キット。
本発明は、優れたコレステロール低下作用を有する新規な化合物を提供する。
さらに本発明は、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療薬、発症予防薬または進展予防薬を提供する。
本明細書で単独または組み合わせて用いられる用語を以下に説明する。特段の記載がない限り、各置換基の説明は、各部位において共通するものとする。なお、いずれかの変数(例えば、R、R7a、R等)が、任意の構成要素(R、R、R、R、R等)においてそれぞれ存在するとき、その定義はそれぞれの構成要素において独立している。また、置換基および変数の組み合わせは、そのような組み合わせが化学的に安定な化合物をもたらす場合にだけ許される。置換基自身が2つ以上の基で置換される場合、これらの多数の基は、安定な構造が生じる限り、同じ炭素または異なる炭素に存在し得る。
本発明において「C〜Cアルキレン基」とは、炭素数が1〜6個の飽和の直鎖または分岐状脂肪族炭化水素の異なる炭素原子2個から水素原子2個が失われて生ずる2価の基を意味し、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等が挙げられる。
本発明において「C〜Cアルキル基」とは、炭素数が1〜6個の飽和の直鎖または分岐状脂肪族炭化水素基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、t−ペンチル基、およびイソヘキシル基等が挙げられる。
本発明において「C〜Cアルケニル基」とは、二重結合をもつ炭素数が2〜6個の直鎖又は分枝状脂肪族炭化水素基を意味し、例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、4−ペンテニル基、5−ヘキセニル基、および4−メチル−3−ペンテニル基等が挙げられる。
本発明において「C〜Cアルキニル基」とは、三重結合をもつ炭素数が2〜6個の直鎖又は分枝状脂肪族炭化水素基を意味し、例えば、エチニル基、プロパルギル基、3−メチルプロパルギル基、ブチニル基、2−ブチン−1−イル基、ペンチニル基、およびヘキシニル基等が挙げられる。
本発明において「C〜Cシクロアルキル基」とは、炭素原子3〜6個を有するシクロアルキル基を意味し、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、およびシクロヘキシル基等の環状のアルキル基が挙げられる。
本発明において「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を意味する。
本発明において「C〜Cアルコキシ基」とは、前記「C〜Cアルキル基」とオキシ基とからなる基を意味し、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、1−エチルプロポキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、n−ヘキシルオキシ基、4−メチルペントキシ基、3−メチルペントキシ基、2−メチルペントキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。
本発明における「C〜Cアルキレンオキシ基」とは、前記C〜Cアルキレン基のうち炭素数が1〜4個のアルキレンと、1個のオキシ基とからなる基を意味する。例えば、エチレンオキシ(−CHCHO−)、トリメチレンオキシ(−CHCHCHO−)、テトラメチレンオキシ(−CHCHCHCHO−)、1,1−ジメチルエチレンオキシ(−CHC(CHO−)基等が挙げられる。
本発明における「C〜Cアルキレンジオキシ基」とは、前記C〜Cアルキレン基のうち炭素数が1〜3個のアルキレンと、2個のオキシ基とからなる基を意味する。例えば、メチレンジオキシ(−OCHO−)、エチレンジオキシ(−OCHCHO−)、トリメチレンジオキシ(−OCHCHCHO−)、プロピレンジオキシ(−OCHCH(CH)O−)基等が挙げられる。
本発明において「炭素数6〜10のアリール基」とは、炭素数6〜10の芳香族炭化水素の環に結合する水素原子が1個離脱して生じる基を意味する。例えば、フェニル基、ナフチル基、インデニル基、テトラヒドロナフチル基、インダニル基、およびアズレニル基等が挙げられる。
本発明において「C〜C12アラルキル基」とは、炭素数7〜12の側鎖をもつ芳香族炭化水素の側鎖から水素原子が1個離脱して生じる基を意味し、例えば、ベンジル基、フェネチル基、1−ナフチルメチルおよび2−ナフチルメチル等が挙げられる。
本発明において「酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群より選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」とは、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群より選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリールから水素原子を除いて得られる1価の基をいう。また、二環状のヘテロアリールの場合、一方の環が芳香環または芳香族複素環であれば、他方の環は芳香族でない環構造であってもよい。かかるヘテロアリールにおける各へテロ原子の個数やそれらの組合せは、所定の員数の環を構成しうるものであり、かつ化学的に安定に存在しうるものであれば特に制限されない。かかるヘテロアリール基としては、例えばピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ピラニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアジニル基、トリアゾリル基、フラザニル基、チアジアゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロキノリル基、ジヒドロイソキノリル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、ジヒドロプテリジニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾジオキサゾリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾトリアゾリル基、プテリジニル基、プリニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、テトラゾリル基等が挙げられる。また、かかるヘテロアリール基に窒素原子が含まれる場合、該窒素原子が酸素で酸化されたものも、ヘテロアリール基として含まれる。
本発明において「Glucuronide」とは、グルクロン酸誘導体を意味する。前記式(I)中、Arとの結合に関与しないヒドロキシ基は当業者に周知の適切な置換基で修飾されていても良く、5位カルボキシル基は低級アルコールでエステル化されていてもよい。好ましいヒドロキシ基の置換基としてはアセトキシ基が挙げられ、好ましいエステルとしてはメチルエステルが挙げられる。
本発明において「糖」とは、Hawley’s Condensed Chemical Dictionary,12thEdition,Richard J.Lewis,Sr.;Van Nostrand Reinhold Co.New Yorkにおいて定義されるような標準的意味で使用される。それは1又は2個のサッカロース基からなるいずれの炭水化物をも包含する。単糖類の糖(しばしば単糖とよばれる)は2〜7個の炭素原子鎖からなる。炭素原子の一つはアルデヒド又はケトンの酸素を持っており、アセタール又はケタール形に結合していてもよい。残りの炭素原子は通常、水素原子とヒドロキシル基(又はアセテートのようなヒドロキシル基の保護基)を有する。本出願において意味するような「糖」という用語の範囲内とみなされる単糖類には、アラビノース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、デオキシリボース、ガラクトース、グルコース、マンノース、フルクトース、ソルボース、タガトース、フコース、キノボース、ラムノース、マンノヘプツロース及びセドヘプツロースがある。二糖類には、スクロース、ラクトース、マルトース、及びセロビオースがある。特に限定しない限り、「糖」という一般的用語は、D−糖とL−糖の両方を指す。糖はまた保護されてもよい。糖は(米国特許第5,756,470号明細書にあるように)酸素原子を介して又は(PCT WO2002066464にあるように)炭素原子を介して結合されてもよい。前記明細書の開示は両方とも参照することによりここに含まれる。
本発明において「多価アルコール」とは、複数の−OH基を有する化合物又は残基を指す。多価アルコールは、複数のC−H結合をC−OH結合で置き換えたアルキルと考えてもよい。普通の多価アルコール化合物は、例えばグリセロール、エリトリトール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール及びイノシトールを含む。直鎖状ポリオール残基は一般に、式−C2y+1で表されるものであり、環状多価アルコール残基は一般に、式−C2y−1で表されるものである。yが3、4、5及び6であるものが好ましい。環状多価アルコール基はまた、グルシトールのような還元糖を含む。
還元したC−結合糖又はC−グリコシル化合物はまた、本発明に包含される。還元した糖(例えばグルシトール)はまた、「多価アルコール」としてか、または「糖」としてかいずれかに分類され得るが、アルジトールとして知られている。アルジトールは、形式上アルドースからカルボニル基の還元により誘導できる、一般式HOCH[CH(OH)]CHOHを有する「多価アルコール」である。
本発明において「1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基」としては、中でも1〜3個のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基が好ましい。
本発明において「1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基」としては、中でも1〜6個の同一または異なる−ORで置換されたC〜Cアルキル基が好ましい。
本発明において「1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基」としては、中でも1〜6個の同一または異なるC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基が好ましい。
本発明において「1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基」とは、該アリール基が2〜5個のR基で置換される場合、該アリール基は、同一のR基で置換されていてもよいし、異なるR基で置換されていてもよいことを意味する。また、そのほか「1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい」等も同様に意味する。
本発明は、前記式(I)で示される化合物、またはその医学上許容される塩に関する。
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表す。「アリール基」および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、Arの好ましい「アリール基」または「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基およびピリダジニル基が挙げられ、特にフェニル基およびピリジル基が好ましい。
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい。Rは、 Rは、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、Glucuronide、−O(CH0〜6CONRC(R7b7c、糖、多価アルコール、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表す。
中でも好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、およびGlucuronideであり、さらに好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−COOR、およびGlucuronideであり、特にヒドロキシ基が好ましい。
およびR7aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよいC〜C12アラルキル基を表す。
7bは、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1
〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基を表す。
7cは、式Aで表される基を表す。
Figure 2010083880
式(A)中、Rは、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基で置換されたC〜Cアルキル基を表す。
式(A)中、R10およびR11は、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基を表す。R10およびR11のC〜Cアルキル基は、ヒドロキシ基、アミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、カルボキシ基、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルキル)シリル基、N−(C〜Cアルキル)アミノ基、N,N−(C〜Cアルキル)アミノ基、C〜CアルキルS(O)0〜2基、C〜Cシクロアルキル基、および1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基からなる群から独立して選択される1〜6個の基で置換されてもよい。
は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、−PO12a12b、糖、または多価アルコールを表す。また、R12aおよびR12bは、それぞれ独立して、水素原子、またはC〜Cアルキル基を表す。
また、同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは、R基中の一部の結合基とともに、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。Rとしての「3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造」は、1−ピペリジニル基、1−ピロリジニル基、4−モルホリニル基、1−ピペラジニル基、4−アルキルピペラジニル基、4−アシルピペリジニル基、2−オキソモルホリン−1−イル基を挙げることができる。
さらに、隣り合う2個の独立したR基は、結合して3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。具体例としては、C〜Cアルキレン基、C〜Cアルキレンオキシ基、C〜Cアルキレンジオキシ基を挙げることができる。
また、ArおよびRを組み合わせてなるArの好適例としては、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されているフェニル基、および少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されているピリジル基が挙げられ、中でも少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基がより好ましい。なお、その場合、該フェニル基またはピリジル基は、さらに1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい。特にArおよびR
を組み合わせてなるArの好適例としては、4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル基、4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル基、または2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基が挙げられる。
前記式(I)中、Rは、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、および−ORからなる群から独立して選択される基を表し、mは0、1、2、3、または4を表し、中でも0を表すことが好ましい。RにおけるRの定義は、前記R基におけるRの定義と同義である。
中でも好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子であり、特に、ハロゲン原子が好ましい。
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基を表す。「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、Arの好ましい「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、またはベンズオキサゾリル基が挙げられる。さらに、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、チエニル基、またはイソオキサゾリル基が好ましく、特にピリジル基、ピラジル基、およびピリミジル基が好ましく、3−ピリジル基、2−ピラジル基、および5−ピリミジル基がより好ましく、3−ピリジル基が最も好ましい。
また、Arは、Arが結合するフェニレン基の4位に結合することが好ましい。
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい。Rは、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、および−S(O)0〜2からなる群から独立して選択される基を表す。RにおけるRおよびR7aの定義は、前記R基におけるRおよびR7aの定義と同義である。
また、同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは、R基中の一部の結合基とともに、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。Rとしての「3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造」は、1−ピペリジニル基、1−ピロリジニル基、4−モルホリニル基、1−ピペラジニル基、4−アルキルピペラジニル基、4−アシルピペリジニル基、2−オキソモルホリン−1−イル基を挙げることができる。
さらに、隣り合う2個の独立したR基は、結合して3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。具体例としては、C〜Cアルキレン基、C〜Cアルキレンオキシ基、C〜Cアルキレンジオキシ基を挙げることができる。
中でも好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COOR、−
COR、−CONR7a、および−NR7aであり、特に、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aが好ましい。
また、ArおよびRを組み合わせてなるArの好適例としては、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aから独立して選ばれる1〜4個の同一または異なる基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基が挙げられる。特に、無置換のピリジル基、無置換のピラジル基、無置換のピリミジル基、または4位、5位、および/もしくは6位が、前記好ましいR基[C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7a]で置換され、3位でフェニレン基と結合するピリジル基が好ましい。より特に、無置換の3−ピリジル基、無置換の2−ピラジル基、無置換の5−ピリミジル基、または5位および/もしくは6位が、前記好ましいR基[C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7a]で置換され、3位でフェニレン基と結合するピリジル基が好ましい。また、Arは、Arが結合するフェニレン基の4位に結合することが好ましい。
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表す。「アリール基」および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、Arの好ましい「アリール基」または「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、フェニル基、ピリジル基、フラニル基、チエニル基、チアゾリル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、およびベンゾチアゾリル基が挙げられ、特にフェニル基が好ましい。
前記式(I)中、Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい。Rは、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレン基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、および1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、RにおけるR、R7aおよびR基の定義は、前記R基におけるR、R7aおよびR基の定義と同義である。また、Rにおいて、「アリール基」および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」の具体例は、前述の定義の通りであるが、好ましい「アリール基」、および「単環状もしくは二環状のヘテロアリール基」としては、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基およびピリダジニル基が挙げられ、特にフェニル基およびピリジル基が好ましい。
また、同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは、R基中の一部の結合基とともに、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。Rとしての「3個以下の酸素原子または窒素原子を
含んでも良い員数3〜8の環構造」は、1−ピペリジニル基、1−ピロリジニル基、4−モルホリニル基、1−ピペラジニル基、4−アルキルピペラジニル基、4−アシルピペリジニル基、2−オキソモルホリン−1−イル基を挙げることができる。
さらに、隣り合う2個の独立したR基は、結合して3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができる。具体例としては、C〜Cアルキレン基、C〜Cアルキレンオキシ基、C〜Cアルキレンジオキシ基を挙げることができる。
中でも好ましいRの具体例は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基であり、特に、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基が好ましい。
また、ArおよびRを組み合わせてなるArの好適例としては、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選ばれる1〜5個の同一または異なる基で置換されたフェニル基、無置換のピリジル基、および無置換のベンゾフラニル基が挙げられ、特に、1〜2個のハロゲン原子で置換されているフェニル基が好ましい。
前記式(I)中、Xは、結合手、−CR4a−、または−NR4b−を表す。
およびR4aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表す。
4bは、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−NR7aで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、−COOR、−COR、−CONR7a、−SOを表す。なお、R4bにおけるR、R7aおよびR基の定義は、前記R基におけるR、R7aおよびR基の定義と同義である。
中でも好ましいXの具体例は、結合手、または−CR4a−であり、さらに−CR4a−が好ましく、特に−CH−が好ましい。
前記式(I)中、Yは、結合手または−CR5a−を表し、RおよびR5aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表す。中でも好ましいYの具体例は、−CH−である。
なお、RとR5aは一緒になってオキソ基を形成することができる。
前記式(I)中、Zは、−CR6a−を表し、RおよびR6aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、および−NRCONR7aからなる群より選択される基を表す。
また、RとR6aは一緒になってオキソ基を形成することができる。
中でも好ましいZの具体例は、−CH(OH)−、−CO−、および−CH(OCOR)−であり、特に−CH(OH)−が好ましい。
前記式(I)中、X、Y、Z、Ar、Ar、Ar、m、R、R、R、R、R、R4a、R、R5a、R、R6a、R、R7a、R7b、R7c、Rの組合せとしては、それぞれについて上記した好ましい基同士を組み合わせたものが好ましく、特に好ましいとした基を組み合わせたものがより好ましい。
以下、前記式(I)で表される化合物のうち、好ましい化合物およびそのその医学上許容される塩(以下、「好適化合物」という。)を列挙する。
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(2−フリル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−チエニル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(1−オキシ−ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−シクロプロピルカルボニルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
[5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)(ピリジン−3−イル)]−N,N−ジメチルカルボキサミド、
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボン酸エチル、またはその医学上許容される塩である、請求項1記載の化合物またはその医学上許容される塩。
<一般的合成法>
式(I)の化合物および中間体は、例えば、以下に記載されるような合成法のいずれかに従って合成することができる。式(I)の化合物の上記に定義された置換基R、R、R、R、R、R4a、R4b、R、R5a、R、R6a、R、R7a、R7b、R7c、R、R、R10、R11、R12a、及びR12bについて、使用される条件下でヒドロキシ基やアミノ基のような反応性置換基を含む場合、この反応性置換基は当業者に周知の適切な保護基により保護される。またこの保護基は、保護基の性質に応じて当業者に周知の方法により順次または同時に除去されうる。
(1)合成法1
Figure 2010083880
[式中、X、Y、Z、Ar、Ar、Ar、R、およびmは、式(I)におけるそれぞれの定義と同じである。Lは、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を表す。Phはフェニル基を表す。]
式(II)の化合物のカルボキシル基を、例えば塩化ピバロイルなどを用いて活性エステルに変換した後、光学活性な式(III)化合物と反応させて、式(IV)の化合物を合成
する。得られた式(IV)の化合物をN−エチルジイソプロピルアミンのような塩基および四塩化チタンのようなルイス酸存在下で、式(V)のイミンと反応させて、式(VI)
の化合物を得る。ただし、式(V)のイミン化合物の置換基としてヒドロキシ基が存在する場合は、tert−ブチルジメチルシリル基のようなシリル系保護基で保護しておく。得られた式(VI)の化合物を、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミドのよう
なシリル化剤およびフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)のようなフッ化物触媒との反応によって環化し、式(VII)の化合物を得る。次いで環化生成物の式(VII)の化合物に、例えばボロン酸誘導体(Ar−B(OR);ここでRは水素原子または低級アルキル基あるいは二つのRが一緒になり形成されるピナコリル基を表す。)と、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムのような遷移金属触媒存在下で反応させる。また、ヒドロキシ基やアミノ基のような反応性置換基が当業者に周知の適切な保護基により保護されていた場合は、保護基の性質に応じて当業者に周知の方法により除去して、式(I)の化合物を得る。式(VII)や式(I)のような化合物はさらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーのような従来の精製技術を用いて、それぞれ式(Ia)のようなトランス異性体および式(Ib)のようなシス異性体の化合物に分離することもできる。
(2)合成法2
Figure 2010083880
[式中、X、Y、Z、Ar、Ar、Ar、R、m、およびLは、前述したものと同意義である。Rは、水素原子または低級アルキル基、あるいは二つのRが一緒になり形成されるピナコリル基を表す。]
上述の合成法1のような方法により合成した式(VII)の化合物は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のような遷移金属触媒存在下、ビス(ピナコラート)ジボロンのようなボロン試薬と反応させることにより、式(VIII)の化合物に変換することができる。次いで式(VIII)の化合物をテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムのような遷移金属触媒存在下、Ar−Lと反応させ、ヒドロキシ基やアミノ基のような反応性置換基が当業者に周知の適切な保護基により保護されていた場合は、保護基の性質に応じて当業者に周知の方法により除去して、式(I)の化合物を合成する。式(VII)や式(VIII)、式(I)のような化合物はさらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーのような従来の精製技術を用いて、それぞれ式(Ia)のようなトランス異性体および式(Ib)のようなシス異性体の化合物に分離することもできる。
本発明は、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体の医学上許容される塩にも関する。かかる塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩などの無機酸塩;マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、蟻酸塩などの有機酸塩;グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルチニン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩などのアミノ酸塩;ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩、鉄塩などの金属塩、アンモニウム塩などのような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシルアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェニルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩などの有機塩などのアミン塩が挙げられる。
式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体の医学上許容される前記各種の塩は、当技術分野の通常の知識に基づいて適宜製造することができる。
本発明においては、式(I)で表される化合物の立体異性体、ラセミ体、及び可能なすべての光学活性体も用いることができる。また、発明の化合物は、各置換基の組み合わせによって互変異性体を生じる場合があり、このような互変異性体も本発明の化合物に含ま
れる。
本発明の式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、コレステロール低下作用および/またはTG低下作用を有する。本件明細書において、「コレステロール低下作用」とは、血中(特に、血清中)コレステロール濃度および/または肝臓中コレステロール濃度の低下作用を意味する。なお、本件明細書において言う「コレステロール低下作用」は、総コレステロール(TC)低下作用、およびLDL−C低下作用を含む概念である。
本発明の式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、コレステロール低下剤として臨床で応用可能な、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療薬、発症予防薬、または進展予防薬として使用することができる。高脂血症としては、詳細には、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症、ホモ接合体性シトステロール血症、高LDL−C血症、高TG血症、低HDL−C血症などが挙げられる。
前記式(I)で表される化合物、その製薬学的に許容される塩は、製薬学的に許容される担体および/または希釈剤とともに、医薬組成物とすることができる。この医薬組成物は種々の剤形に成形して、経口的または非経口的に投与することができる。非経口投与としては、例えば、静脈、皮下、筋肉、経皮、または直腸内への投与が挙げられる。
本発明化合物又はその塩の1種又は2種以上を有効成分として含有する製剤は、通常製剤化に用いられる担体や賦形剤、その他の添加剤を用いて調製される。製剤用の担体や賦形剤としては、固体又は液体いずれでも良く、例えば乳糖、ステアリン酸マグネシウム、スターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、オリーブ油、ゴマ油、カカオバター、エチレングリコール等やその他常用のものが挙げられる。投与は錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等による経口投与、あるいは静注、筋注等の注射剤、坐剤、経皮等による非経口投与のいずれの形態であってもよい。
本発明の式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、医薬品として、安全性、安定性、薬効、作用持続性、物性、体内動態、保存性、製造性などにおいて良好な性質を有する。
本発明の式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、またはその製薬学的に許容される塩は、疾患の種類、投与経路、患者の症状、年齢、性別、体重等により異なるが、通常成人1日あたり、1回につき0.5〜1000mgの範囲で、好ましくは5〜500mgの範囲で投与することができる。しかし、投与量は種々の条件により変動するため、上記投与量よりも少ない量で十分な場合もあり、また上記の範囲を超える投与量が必要な場合もある。
本発明の式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体とともに使用する、医薬組成物、薬剤、及び併用使用とすることもできる。かかるHMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体とともに使用する、医薬組成物、薬剤、及び併用使用は、特に、コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防に関する。
本件明細書において「HMG−CoA還元酵素阻害剤」とは、コレステロール生合成の律速酵素であるβ−ヒドロキシ−β−メチルグルタリル−CoA(HMG−CoA)還元酵素を阻害する活性を有する物質をいう。かかる物質としては、シンバスタチン(例えば
、Merck & Co.から市販されているZOCOR(登録商標))、アトルバスタチン(例えば、Pfizer Inc.から市販されているLIPITOR(登録商標))、ロバスタチン(例えば、Merck &Co.から入手できるMEVACOR(登録商標))、フルバスタチン(例えば、Novartisから入手できるLESCHOL(登録商標))、プラバスタチン(例えば、Bristol−Myers Squibbから市販されているPRAVACHOL(登録商標))、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチン(例えば、AstraZenecaから市販されているCRESTOR(登録商標))等のスタチン系薬剤が挙げられる。中でも、本発明においては、シンバスタチンおよびアトルバスタチンが好ましい。
本件明細書において「フィブリン酸誘導体」とは、核内受容体のペルオキシソーム増殖因子活性化レセプターアルファ(PPAR−α)に作用して、脂質合成に関わるタンパク質の合成を制御し、LDL−CおよびTGを低下させるとともにHDL−Cを上昇させる活性を有する物質をいう。かかる物質としては、フェノフィブラート(例えば、TRICOR(登録商標)カプセル(微粉化フェノフィブラート、2−[4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ]−2−メチル−プロピオン酸イソプロピル(Abbott Laboratoriesから市販されている)))、クロフィブレート(2−(p−クロロフェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸エチル、例えば、ATROMID−S(登録商標)カプセル(これは、Wyeth−Ayerstから市販されている))、ゲムフィブロジル(5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタン酸、例えば、LOPID(登録商標)錠剤(これは、Parke Davisから市販されている))、シプロフィブラレート(C.A.S.Registry No.52214−84−3、米国特許第3,948,973号参照)、ベザフィブラート((C.A.S.Registry No.41859−67−0、米国特許第3,781,328号参照)、クリノフィブラート(C.A.S.Registry No.30299−08−2、米国特許第3,716,583号参照)、ビニフィブラレート(C.A.S.Registry No.69047−39−8、BE 884722)、およびリフィブロール(C.A.S.Registry No.96609−16−4)等が挙げられる。中でも、本発明においては、フェノフィブラートが好ましい。
本発明の医薬組成物、薬剤、及び併用使用において、HMG−CoA還元酵素阻害剤は、HMG−CoA還元酵素阻害剤の種類、疾患の種類、投与経路、患者の症状、年齢、性別、体重等により異なるが、通常成人1日あたり、単一用量か2〜3回に分割した用量で、0.1〜160mgの範囲、好ましくは0.2〜80mgの範囲であり得る。
本発明の医薬組成物、薬剤、及び併用使用において、フィブリン酸誘導体は、フィブリン酸誘導体の種類、疾患の種類、投与経路、患者の症状、年齢、性別、体重等により異なるが、通常成人1日あたり、単一用量か2〜4回に分割した用量で、0.05〜10gの範囲、好ましくは0.1〜1.5gの範囲であり得る。
本発明の医薬組成物、薬剤、及び併用使用において、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体および/またはその医学上許容される塩は、疾患の種類、投与経路、患者の症状、年齢、性別、体重等により異なるが、通常成人1日あたり、1回につき0.5〜1000mgの範囲で、好ましくは1〜500mgの範囲であり得る。
しかし、投与量は種々の条件により変動するため、上記投与量よりも少ない量で十分な場合もあり、また上記の範囲を超える投与量が必要な場合もある。また、前記種々の医薬組成物、薬剤及び併用使用の1日投薬量は、望ましいように、単一用量または複数のサブ用量で、患者に投与できる。サブ用量は、例えば、1日あたり、2〜6回で投与できる持続放出投薬量が使用できる。また、各有効成分(例えば、HMG−CoA還元酵素阻害剤
と、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体および/またはその医学上許容される塩)が別々の投薬量で投与される場合、1日あたり与えられる各成分の用量の数は、必ずしも同一ではあり得ず、例えば、1つの成分は、より高い活性持続時間を有し得、従って、それ程頻繁には投与する必要はない。また、各有効成分(例えば、HMG−CoA還元酵素阻害剤と、式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体および/またはその医学上許容される塩)が別々の投薬量で投与される場合、その投与回数は、同じ回数としても良いし、異なった回数とすることもできる。
本件明細書において、「併用使用」とは、コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症を治療、発症予防、または進展予防するために、2種またはそれ以上の有効成分(例えば、HMG−CoA還元酵素阻害剤、ならびに前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩)を投与することを意味する。
このような投与には、実質的に同時の様式(例えば、一定割合で有効成分を含有する単一の錠剤もしくはカプセル剤、または各有効成分について複数の別々の錠剤もしくはカプセル剤)で、有効成分を含有する薬剤を同時投与することを含む。また、このような投与には、各種の有効成分を含有する薬剤を連続様式で使用することも含まれる。
本明細書において、「有効量」とは、有効成分(例えば、HMG−CoA還元酵素阻害剤、ならびに前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩)が、投与者(例えば、研究者、医師または獣医師)が求める組織、系、動物または哺乳動物の生物学的または医学的応答を誘発する量を意味し、これには、治療する病気または疾患の症状の緩和、コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症を治療、発症予防、または進展予防することが挙げられる。
本発明の医薬組成物、薬剤、及び併用使用において、2種またはそれ以上の有効成分(例えば、(a)HMG−CoA還元酵素阻害剤、ならびに(b)前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩)は、(a)および(b)の両有効成分を含む合剤を構成してもよいし、単剤として構成してもよい。ここで合剤とは、1つの製剤に2つ以上の有効成分を配合したものを意味し、単剤とは1つの製剤に1つの有効成分を含むものを意味する。両有効成分が単剤の場合は、両剤を一式として揃えた状態である、キットの形態にしてもよい。代表的なキットの形態としては、一連の投与スケジュールに従って特定の期間(例えば1週間あるいはそれ以上の期間)に相当する両剤を1つのシートにまとめて包装したブリスターパッケージなどが挙げられる。他にも、剤の製造終了段階でPTP等で同一のパッケージがされたり、病院や薬局等で処方されるときに同一の袋に入れられたりしてもよく、特に限定されない。また、キットの形態とすると、(a)(b)それぞれの単剤について異なった投与回数を選択した場合に、利便性の向上が期待される。
合剤としては、例えば、両有効成分のそれぞれの効果が発揮できる適当量を合わせて、錠剤、カプセル剤、液剤などの剤形を製造することが挙げられる。このとき両有効成分を合わせて配合剤とするタイミングは、合剤として剤型の製造段階で行ってもよいし、投与する直前に配合するものであってもよい。製造段階で行う場合には、例えば各有効成分を適当量混合して、成型したり、詰め合わせたりすればよい。成型する方法としては、例えば、それぞれの剤を混合してもよいし、層状に積み重ねてもよく、特に限定されない。投与する直前に配合剤とする場合は、例えば投与直前までは、各有効成分はそれぞれ独立の状態で保存され、投与する時に、液体状の剤を混合したり、液体状の剤に錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、又はカプセル剤等の固体の剤を溶かしたり、顆粒剤又は散剤等の固体の剤同士を混合したりする方法がある。直前に混合するための方法としては、手作業で行っても
よいし、切断したり、引いたり、裂いたり、引き抜く等して、簡単に両剤が混ざるようなパッケージのものを使用してもよい。配合剤の形態としては、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、又はカプセル剤等の剤型がある。また、合剤の製剤化に関しても、前述の通り、通常製剤化に用いられる担体や賦形剤、その他の添加剤を用いて調製される。
本発明を以下、具体的な実施例に基づいて説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
単離された化合物の構造を、H−NMRにより確認した。H−NMRスペクトル(400MHz、DMSO−d、CDCl、またはCDOD)については、その化学シフト(δ:ppm)およびカップリング定数(J:Hz)を示す。なお、以下の略号はそれぞれ次のものを表す。s=singlet、d=doublet、t=triplet、q=quartet、brs=broad singlet、m=multiplet。
[参考例1]
5−((4S)−2−オキソ−4−フェニル(1,3−オキサゾリジン−3−イル))−1−(4−フルオロフェニル)ペンタン−1,5−ジオンの合成
Figure 2010083880
5−(4−フルオロフェニル)−5−オキソペンタン酸(5.08g)のジクロロメタン(25ml)溶液に、トリエチルアミン(6.11ml)を加えて室温で10分撹拌した。塩化ピバロイル(2.91ml)をゆっくりと滴下して加えて、室温で1時間撹拌した。反応溶液に(S)−4−フェニル−2−オキサゾリジノン(3.94g)とN,N−ジメチルアミノピリジン(0.443g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2.5ml)を加えてから50℃で終夜撹拌した。反応溶液を室温まで冷却後、1N塩酸(30ml)を加えて反応を停止した。層を分離して水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣にメタノールを加えた。析出した固体を濾取した。濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3→1/1)で精製した。得られた油状化合物をメタノールで結晶化させて固体を濾取した。先の固体と合わせて、白色固体として標題化合物(6.82g、収率79%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=2.02−2.09(m,
2H),2.96(t,J=7.1Hz,2H),3.04−3.08(m,2H),4.28−4.30(m,1H),4.68−4.72(m,1H),5.43(dd,J=8.8,3.7Hz,1H),7.09−7.11(m,2H),7.29−7.40(m,5H),7.91−7.94(m,2H).
[参考例2]
(4S)−3−[(5S)−5−(4−フルオロフェニル)−5−(1,1,2,2−テ
トラメチル−1−シラプロポキシ)ペンタノイル]−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オンの合成
Figure 2010083880
窒素雰囲気下、ジメチルスルフィドボラン(2.15ml)のジクロロメタン(15ml)溶液を0℃に冷却し、(R)−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−1,3,2−オキサザボロリジン(0.314g)を加えて15分撹拌した。この溶液に5−((4S)−2−オキソ−4−フェニル(1,3−オキサゾリジン−3−イル))−1−(4−フルオロフェニル)ペンタン−1,5−ジオン(8.05g)のジクロロメタン(20ml)溶液を1時間かけて滴下し、0℃で2時間撹拌した。メタノール(4ml)を加えて反応を停止し、10%過酸化水素水(10ml)を加えてから室温で30分撹拌した。層を分離して水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/2→1/1)で精製して、反応生成物(7.55g、収率93%)を得た。得られた反応生成物(7.51g)のN,N−ジメチルホルムアミド(60ml)溶液にイミダゾール(2.15g)、塩化tert−ブチルジメチルシリル(3.80g)を加えて室温で終夜撹拌した。反応溶液を酢酸エチル/ヘキサン(1/1)で希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムにて乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/8→1/6→1/4)で精製して、無色油状化合物として標題化合物(8.78g、収率89%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl):δ(ppm)=−0.18(s,3H),
−0.01(s,3H),0.85(s,9H),1.51−1.72(m,4H),2
.90−2.94(m,2H),4.25(dd,J=8.8,3.7Hz,1H),4.57−4.71(m,2H),5.39(dd,J=8.7,3.5Hz,1H),6.93−6.99(m,2H),7.18−7.39(m,7H).
[参考例3]
1−{4−[2−(4−ブロモフェニル)−2−アザビニル]フェノキシ}−1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロパンの合成
Figure 2010083880
4−ヒドロキシベンズアルデヒド(11.6g)および4−ブロモアニリン(14.8
g)のトルエン(110mL)溶液を50℃で終夜撹拌した後、反応溶液を室温まで冷却した。固体を濾取し、トルエンとヘキサンで順次洗浄して、薄緑色固体として反応生成物(23.3g、収率98%)を得た。得られた固体をN,N−ジメチルホルムアミド(84ml)に溶解させ、イミダゾール(8.61g)、塩化tert−ブチルジメチルシリル(15.2g)を加えて室温で終夜撹拌した。反応溶液に水とヘキサンを加えて激しく撹拌した後、層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムにて乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮して標題化合物の粗体を得た。この標題化合物の粗体は更に精製することなく、そのまま次の反応に使用した。以下にこの粗体のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=0.22(s,6H)
,0.95(s,9H),6.96−6.98(m,2H),7.17−7.18(m,2H),7.55−7.58(m,2H),7.82−7.85(m,2H),8.51(s,1H).
[参考例4]
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)プロピル]−1−(4−ブロモフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
Figure 2010083880
窒素雰囲気下、(4S)−3−[(5S)−5−(4−フルオロフェニル)−5−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)ペンタノイル]−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(3.55g)と1−{4−[2−(4−ブロモフェニル)−2−アザビニル]フェノキシ}−1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロパン(3.53g)のジクロロメタン(40ml)溶液を−5℃に冷却し、N−エチルジイソプロピルアミン(3.28ml)を加えた。この溶液に四塩化チタン(0.993ml)を30分かけて滴下した後、0℃で30分撹拌した。7%酒石酸水溶液(20ml)をゆっくりと加えて室温で30分撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液の層を分離し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/8→1/7)にて精製した。得られた油状化合物をメタノールで結晶化させて固体を濾取し、ジアスレテオ混合物の反応生成物(4.10g、収率63%)を得た。この反応生成物(2.58g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液にN,O−ビストリメチルシリルアセトアミド(2.22ml)を室温で加え1時間撹拌した。フッ化テトラブチルアンモニウムの1Mテトラヒドロフラン溶液(0.03ml)を添加して室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止した後、酢酸エチルで希釈した。反応溶液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/18→1/15)にて精製して無色油状化合物と
して標題化合物(1.36g、収率65%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=−0.21(s,3H
),−0.04(s,3H),0.16−0.16(m,6H),0.80(s,9H),0.92(s,9H),1.69−1.80(m,4H),3.06−3.13(m,1H),4.67−4.70(m,1H),4.86(d,J=2.4Hz,1H),6.83−6.85(m,2H),7.11−7.13(m,4H),7.26−7.28(m,4H),7.44−7.46(m,2H).
[実施例1]
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
Figure 2010083880
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)プロピル]−1−(4−ブロモフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(308mg)、3−ピリジルボロン酸(108mg)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(51mg)のトルエン/エタノール(5/2)溶液(4.5ml)に、2M炭酸カリウム水溶液(0.440ml)を加えた。反応溶液を脱気した後、80℃で3時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4→1/3)にて精製して薄黄色油状の反応生成物を得た。この反応生成物のアセトン(4.5ml)溶液に6N塩酸(0.440ml)を加えて室温で5時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくり加えて中和した。層を分離し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/1→3/1)にて精製して標題化合物(177mg、2工程収率86%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=1.64−1.92(
m,4H),3.08−3.11(m,1H),4.48−4.53(m,1H),4.85(d,J=2.2Hz,1H),5.27(d,J=4.4Hz,1H),6.75−6.77(m,2H),7.10−7.12(m,2H),7.23−7.25(m,2H),7.30−7.31(m,4H),7.39−7.43(m,1H),7.64−7.66(m,2H),7.96−7.98(m,1H),8.49−8.51(m,1H),8.80(d,J=2.4Hz,1H),9.50(s,1H).
[参考例5]
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)プロピル]−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル(1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル))フェニル]−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
Figure 2010083880
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)プロピル]−1−(4−ブロモフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(3.03g)の1,4−ジオキサン(65ml)溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン(2.21g)、酢酸カリウム(1.28g)および[1,1‘−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン(1:1)錯体(355mg)を加えた。反応溶液を脱気した後、75℃で16時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した後、セライトで濾過した。濾液を水および飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/15→1/12→1/10)にて精製して白色固体として標題化合物(2.97g、収率92%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
H−NMR(400MHz,CDCl3):δ(ppm)=−0.17(s,3H),0.00(s,3H),0.18(s,6H),0.86(s,9H),0.97(s,9H),1.26(s,6H),1.30(s,6H),1.79−1.96(m,4H),2.99−3.03(m,1H),4.54(d,J=2.4Hz,1H),4.64−4.65(m,1H),6.77−6.81(m,2H),6.95−7.00(m,2H),7.13−7.15(m,2H),7.21−7.23(m,4H),7.65−7.67(m,2H).
[実施例2]
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オンの合成
Figure 2010083880
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)プロピル]−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル(1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル))フェニル]−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(406mg)、3−ブロモ−5−フルオロピリジン(192mg)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(63mg)のトルエン/エタノール(5/2)の溶液(8mL)に、2M炭酸カリウム水溶液(0.544ml)を加えた。反応溶液を脱気した後、80℃で6時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。水および飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/10→1/8→1/6)にて精製して、無色油状化合物として反応生成物(329mg、収率85%)を得た。得られた反応生成物のアセトン(5ml)溶液に6N塩酸(0.460ml)を加えて、室温で4時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくり加えて中和した。層を分離し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1→2/1)にて精製して標題化合物(205mg、収率92%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=1.64−1.93(m,4H),3.10−3.12(m,1H),4.48−4.51(m,1H),4.87(d,J=2.2Hz,1H),5.28(brs,1H),6.73−6.78(m,2H),7.08−7.14(m,2H),7.21−7.34(m,6H),7.69−7.75(m,2H),7.94−8.01(m,1H),8.50−8.50(m,1H),8.72−8.72(m,1H),9.52(s,1H).
[実施例3]
((3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(1−オキシ−ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オンの合成
Figure 2010083880
(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)プロピル]−1−(4−ヨードフェニル)−4−[4−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(812mg)、と3−ピリジルボロン酸(201mg)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(126mg)のトルエン/エタノール(5/2)溶液(10ml)に、2M炭酸カリウム水溶液(1.09ml)を加えた。反応溶液を脱気した後、80℃で2時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。水および飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3→1/2)にて精製して、薄黄色油状の反応生成物(562mg、収率74%)を得た。この反応生成物(218mg)とメタクロロ過安息香酸(81mg)のジクロロメタン(8ml)溶液を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=3/1→1/0)にて精製して、反応生成物(218mg)を得た。この反応生成物のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に2N硫酸(1ml)を加えて室温で終夜撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくり加えて中和した。層を分離し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣を逆相の分取HPLCで精製した。目的物を含むフラクションを酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した。溶媒を減圧下濃縮して、標題化合物(86mg、2工程収率57%)を得た。以下にこの化合物のNMRデータを示す。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)=1.68−1.90(
m,4H),3.10−3.11(m,1H),4.48−4.50(m,1H),4.86(d,J=2.0Hz,1H),5.28(d,J=4.6Hz,1H),6.74−6.77(m,2H),7.10−7.12(m,2H),7.23−7.29(m,6H),7.42−7.44(m,1H),7.55−7.57(m,1H),7.66−7.68(m,2H),8.14−8.15(m,1H),8.48−8.51(m,1H),9.53(s,1H).
[実施例4〜20]
以下に示す実施例番号4〜20の化合物を、それぞれ対応する出発原料および反応剤を使用して、上記の実施例1および2の合成法に準じて合成した。各化合物の実施例番号、構造およびH−NMRスペクトル(400MHz)を表にまとめた。なお、各化合物のH−NMRスペクトルデータの冒頭に、測定に使用した重溶媒の種類を記載した。
Figure 2010083880
Figure 2010083880
Figure 2010083880
Figure 2010083880
式Iの化合物のインビボ活性は以下の方法によって測定される。
[実施例21]
高コレステロール食負荷ハムスターにおける脂質低下作用の測定:
雄のゴールデン・シリアン(Golden Syrian)ハムスター(日本エスエルシー)を6匹ずつの群に分け、制御された高コレステロール食餌(0.5%コレステロールを含むCE−2;日本クレア)を最大28日間与える。高コレステロール食負荷開始と共に、被験化合物を1日1回強制経口投与する。投与は、100g当たり0.2mLのコーンオイルのみ(対照群)又はコーンオイル中の被験化合物の溶液(または懸濁液)を、0.1−10mg/kgとして行う。一方、同一試験期間内に通常食を負荷した群を正常群とする。最終投与から4時間後にエーテル軽麻酔下に腹部大動脈より全血採血を行い、血液から血清を分離する。さらに、肝臓を摘出し、肝臓湿重量を秤量し、一部(約0.5g)を切り出し秤量する。切り出した肝湿重量の4倍量の2−プロパノールを加え、ホモジナイズ後遠心し上清を回収し、肝臓由来検体とする。血清中TC及び肝臓中TCの濃度は、LタイプワコーCHO・H(和光純薬工業)もしくはコレステストCHO(第一化学薬品)を用いた酵素法により決定する。血清TG濃度は、LタイプワコーTG・H(和光純薬工業)もしくはオートセラS TG−N(第一化学薬品)を用いた酵素法、遊離グリセリン消去法により決定する。LDL−C濃度は、LタイプワコーLDL−C・M(和光純薬工業)もしくはコレステストLDL(第一化学薬品)を用いた直接法により決定する。血清中TC及び肝臓中TCの濃度、血清中TG濃度、血清中LDL−C濃度の決定のためのそれぞれの測定に共通して、ヒト血清を検量用試料として用いる。被験化合物の効果は、下記式に基づいて算出される、高コレステロール食負荷による血清中TCの上昇分に対する抑制率(%)、血清中TGに対する低下率(%)、血清中LDL−Cの上昇分に対する抑制率(%)、肝臓中TCの上昇分に対する抑制率(%)で示す。
Figure 2010083880
Figure 2010083880
Figure 2010083880
Figure 2010083880
この方法で、被験化合物を7日間与えた高コレステロール食負荷ハムスターにおける、血清中のTC、LDL−C、およびTG、ならびに肝臓中TCの低下作用を検討した結果、以下の結果が認められた。
<試験例1>血清中TC低下作用(投与量:0.1mg/kg)
0.1mg/kgにおいて50%以上の血清中TC低下作用が認められた化合物:
実施例1、2、8、9、10、11、13、14、15、16、18の化合物
このうち80%以上の血清中TC低下作用が認められた化合物:
実施例11の化合物
<試験例2>血清中LDL−C低下作用(投与量:0.1mg/kg)
0.1mg/kgにおいて50%以上の血清中LDL−C低下作用が認められた化合物:実施例2、8、9、10、11、13、14、15、18の化合物
このうち80%以上の血清中LDL−C低下作用が認められた化合物:
実施例11の化合物
<試験例3>肝臓中TC低下作用(投与量:0.1mg/kg)
0.1mg/kgにおいて50%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物:
実施例2、8、17、18の化合物
このうち80%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物:
実施例2、8の化合物
更に110%以上の肝臓中TC低下作用が認められた化合物:
実施例2、8の化合物
<試験例4>血清中TG低下作用の測定(投与量:0.1mg/kg)
0.1mg/kgにおいて20%以上の血清中TG低下作用が認められた化合物:
実施例8、10、15の化合物
このうち25%以上の血清中TG低下作用が認められた化合物:
実施例15の化合物
本発明の前記式(I)で表される1−ビアリールアゼチジノン誘導体、およびその医学上許容される塩は、コレステロール低下作用および/またはTG低下作用を有し、コレステロール低下剤として臨床で応用可能な、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療薬、発症予防薬、または進展予防薬として使用することができる。

Claims (50)

  1. 下記式(I)で示される化合物、またはその医学上許容される塩。
    Figure 2010083880
    [式中、
    Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、Glucuronide、−O(CH0〜6CONRC(R7b7c、糖、多価アルコール、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、
    同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、および−ORからなる群から独立して選択される基を表し、
    mは、0、1、2、3、または4を表し、
    Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基を表し、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、および−S(O)0〜2からなる群から独立して選択される基を表し、
    同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレン基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、
    同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    Xは、結合手、−CR4a−、または−NR4b−を表し、
    およびR4aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、
    4bは、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−NR7aで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、−COOR、−COR、−CONR7a、−SOを表し、
    Yは、結合手、または−CR5a−を表し、
    およびR5aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、または
    とR5aは一緒になってオキソ基を形成することができ、
    Zは、−CR6a−を表し、
    およびR6aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、および−NRCONR7aからなる群より選択される基を表し、または
    とR6aは一緒になってオキソ基を形成することができ、
    およびR7aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよいC〜C12アラルキル基を表し、
    7bは、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基を表し、
    7cは、式Aで表される基を表し、
    Figure 2010083880
    は、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基で置換されたC〜Cアルキル基を表し、
    10およびR11は、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基を表し、
    ここでR10およびR11としてのC〜Cアルキル基は、ヒドロキシ基、アミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、カルボキシ基、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルキル)シリル基、N−(C〜Cアルキル)アミノ基、N,N−(C〜Cアルキル)アミノ基、C〜CアルキルS(O)0〜2基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基からなる群から独立して選択される1〜6個の基で置換されてもよく、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、−PO12a12b、糖、または多価アルコールを表し、
    12aおよびR12bは、それぞれ独立して、水素原子、またはC〜Cアルキル基を表す。]
  2. Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表し、
    同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、および−ORからなる群から独立して選択される基を表し、
    mは、0、1、2、3、または4を表し、
    Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基を表し、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアル
    キル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、および−S(O)0〜2からなる群から独立して選択される基を表し、
    同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    Arは、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、炭素数6〜10のアリール基、または酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基を表し、
    は、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上の−ORで置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレン基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−COOR、−COR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、−NRCONR7a、−NRSO7a、−SONR7a、−S(O)0〜2、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、ならびに1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状または二環状のヘテロアリール基からなる群から独立して選択される基を表し、
    同一のR基における独立した2個のR同士またはRとR7aは結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    隣り合う2個の独立したR基は結合して、3個以下の酸素原子または窒素原子を含んでも良い員数3〜8の環構造を形成することができ、
    Xは、結合手、または−CR4a−を表し、
    およびR4aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、
    Yは、結合手、または−CR5a−を表し、
    およびR5aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、およびハロゲン原子からなる群より選択される基を表し、
    Zは、−CR6a−を表し、
    およびR6aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−OCOR、−OCOOR、−OCONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、および−NRCONR7aからなる群より選択される基を表し、または
    とR6aは一緒になってオキソ基を形成することができ、
    およびR7aは、それぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよい、酸素原子、硫黄原子、および窒素原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する、炭素数1〜9の単環状もしくは二環状のヘテロアリール基、または1〜5個の同一もしくは異なるR基で置換されていてもよいC〜C12アラルキル基を表し、
    は、それぞれ独立して、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、1個以上のC〜Cアルコキシ基で置換されたC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、またはカルボキシル基を表す、請求項1記載の化合物、またはその医学上許容される塩。
  3. Xが、−CR4a−を表す、請求項1または2記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  4. Yが、−CR5a−を表す、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  5. Xが、−CH−を表し、
    Yが、−CH−を表し、
    Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、請求項1または2記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  6. Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基、ピリミジル基、またはピリダジニル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、−OR、−COOR、およびGlucuronideからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物、またはその医学上許容される塩。
  7. Arが、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されている、フェニル基を表す、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  8. Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表す、
    請求項1〜5のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  9. が、ハロゲン原子を表す、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  10. mが0を表す、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  11. Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、フラニル基、チエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾチエニル基、ベンズイミダゾリル基、またはベンズオキサゾリル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COOR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  12. Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、チエニル基、またはイソオキサゾリル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COOR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  13. Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、ピラジル基、またはピリミジル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  14. Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基、2−ピラジル基、または5−ピリミジル基を表す、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  15. Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  16. Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基、フラニル基、チエニル基、チアゾリル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、またはベンゾチアゾリル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−OR、−CONR7a、−NR7a、−NRCOR7a、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  17. Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表す、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  18. Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
    が、ハロゲン原子を表す、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  19. Arが、無置換のベンゾフラニル基を表す、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  20. Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表し、
    mが、0を表し、
    Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または
    異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、またはピリミジル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
    Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表し、
    Xが、−CH−を表し、
    Yが、−CH−を表し、
    Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、請求項1または2記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  21. Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表し、
    mが、0を表し、
    Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、ピリジル基、またはピリミジル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
    Arが、1個以上のハロゲン原子で置換されているフェニル基を表し、
    Xが、−CH−を表し、
    Yが、−CH−を表し、
    Zが、−CH(OH)−を表す、請求項1または2記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  22. Arが、少なくとも4位がヒドロキシ基で置換されているフェニル基を表し、
    mが、0を表し、
    Arが、Arが結合するフェニレン基の4位に結合し、かつ1〜4個の同一または異なるR基で置換されていてもよい、3−ピリジル基、または5−ピリミジル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR、−COR、−CONR7a、および−NR7aからなる群から独立して選択される基を表し、
    Arが、1〜5個の同一または異なるR基で置換されているフェニル基を表し、
    が、C〜Cアルキル基、1個以上のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C〜Cアルキレンオキシ基、およびC〜Cアルキレンジオキシ基からなる群から独立して選択される基を表し、
    Xが、−CH−を表し、
    Yが、−CH−を表し、
    Zが、−CH(OH)−、または−CO−を表す、請求項1または2記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  23. (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロ
    ピル]−1−[4−(2−フリル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(2−チエニル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(1−オキシ−ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−アセチルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(6−メチルピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボニトリル、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−クロロピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(5−シクロプロピルカルボニルピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(5−メトキシピリジン−3−イル)フェニル]アゼチジン−2−オン、
    [5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)(ピリジン−3−イル)]−N,N−ジメチルカルボキサミド、
    (3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−[4−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)フェニル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン、
    5−(4−{(3R,4S)−3−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソアゼチジニル}フェニル)ピリジン−3−カルボン酸エチル、またはその医学上許容される塩である、請求項1または2記載の化合物またはその医学上許容される塩。
  24. 請求項1〜23のいずれかに記載の化合物、および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、医薬組成物。
  25. 請求項1〜23のいずれかに記載の化合物、および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、コレステロール低下剤。
  26. 請求項1〜23のいずれかに記載の化合物、および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、血中コレステロール濃度を減少させるための医薬。
  27. 請求項1〜23のいずれかに記載の化合物、および/またはその医学上許容される塩を有効成分として含有する、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防のための医薬。
  28. 以下を含有する、医薬組成物;
    (a)少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体;ならびに
    (b)請求項1〜23のいずれかに記載の化合物および/またはその医学上許容される塩。
  29. 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチンからなる群から選ばれる、請求項28記載の医薬組成物。
  30. 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチンおよびアトルバスタチンからなる群から選ばれる、請求項28記載の医薬組成物。
  31. 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラレート、ベザフィブラート、クリノフィブラート、ビニフィブラレート、およびリフィブロールからなる群から選ばれる、請求項28記載の医薬組成物。
  32. 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラートである、請求項28記載の医薬組成物。
  33. コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防のための請求項28〜32のいずれかに記載の医薬組成物。
  34. コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防する薬剤の製造のための、
    (a)少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体;ならびに
    (b)請求項1〜23のいずれかに記載の化合物および/またはその医学上許容される塩の使用。
  35. 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチンからなる群から選ばれる、請求項34記載の使用。
  36. 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチンおよびアトロバスタチンからなる群から選ばれる、請求項34記載の使用。
  37. 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラレート、ベザフィブラート、クリノフィブラート、ビニフィブラレート、およびリフィブロールからなる群から選ばれる、請求項34記載の使用。
  38. 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラートである、請求項34記載の使用。
  39. (a)第一量の、少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体;ならびに
    (b)第二量の、請求項1〜23のいずれかに記載の化合物および/またはその医学上許容される塩を含む併用使用であって、第一量と第二量は、一緒になって、コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂血症、もしくはアテローム性動脈硬化症を治療、発症予防、または進展予防するための有効量を構成する、併用使用。
  40. 前記少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体が、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩と同時に使用される、請求項39記載の併用使用。
  41. 前記少なくとも1種の、HMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体と、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩とが、別々の薬剤中に存在している、請求項39または40記載の併用使用。
  42. 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチンからなる群から選ばれる、請求項39〜41のいずれかに記載の併用使用。
  43. 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチンおよびアトロバスタチンからなる群から選ばれる、請求項39〜41のいずれかに記載の併用使用。
  44. 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラレート、ベザフィブラート、クリノフィブラート、ビニフィブラレート、およびリフィブロールからなる群から選ばれる、請求項39〜41のいずれかに記載の併用使用。
  45. 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラートである、請求項39〜41のいずれかに記載の併用使用。
  46. (a)少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤、またはフィブリン酸誘導体;ならびに
    (b)請求項1〜23のいずれかに記載の、前記式(I)で示される化合物および/またはその医学上許容される塩を含む、コレステロールを低下させるか、脂質代謝障害、高脂
    血症、もしくはアテローム性動脈硬化症の治療、発症予防、または進展予防するための薬剤キット。
  47. 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ピタバスタチン、およびロスバスタチンからなる群から選ばれる、請求項46記載の薬剤キット。
  48. 前記少なくとも1種のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、シンバスタチンおよびアトルバスタチンからなる群から選ばれる、請求項46記載の薬剤キット。
  49. 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラレート、ベザフィブラート、クリノフィブラート、ビニフィブラレート、およびリフィブロールからなる群から選ばれる、請求項46記載の薬剤キット。
  50. 前記少なくとも1種のフィブリン酸誘導体が、フェノフィブラートである、請求項46記載の薬剤キット。
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