JPH096834A

JPH096834A - Ｐｃ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表作成ｃａｄシステム

Info

Publication number: JPH096834A
Application number: JP7181084A
Authority: JP
Inventors: Masao Ooshita; 万佐雄大下
Original assignee: TOKYU KOKEN KK
Current assignee: TOKYU KOKEN KK
Priority date: 1995-06-23
Filing date: 1995-06-23
Publication date: 1997-01-10

Abstract

(57)【要約】【目的】データ入力が容易で、且つ短時間に正確な配筋
図及び鉄筋加工・積算表を作成することができるＰＣ板
の配筋図及び鉄筋加工・積算表作成ＣＡＤシステムを提
供する。【構成】ＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表作成ＣＡ
Ｄシステムは、ＰＣ板２０の形状・大きさ、主筋及び開
口部補強筋の径・種別・位置の各データを一体化した複
数の基本パターンを記憶した記憶手段３と、複数の基本
パターンのうちから所定の１つの基本パターンを選択し
て実数表示する選択手段Ａと、この選択された基本パタ
ーンの各データのうち変更すべきデータを入力により変
更するデータ変更手段Ｂと、選択された基本パターンに
ＰＣ板の壁筋・補助筋のデータ入力により追加するデー
タ追加手段Ｃと、選択された基本パターンの各データ、
変更データ及び追加データに基づきＰＣ板の配筋図及び
鉄筋加工・積算表を作成する作成手段Ｄと、この作成さ
れたＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表を出力する出
力手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ＰＣ板の配筋図及び
鉄筋加工・積算表作成ＣＡＤシステムに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピユータを用いたＣＡＤシス
テムが開発されており、ＣＡＤシステムにより数値デー
タ等を入力して図面データを作成し、この作成された図
面データより各種データ、例えば名称データ、長さ数値
データ、面積数値データ等を取り出して利用する技術は
以前より確立されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のＣＡ
Ｄシステムにより配筋図及び鉄筋加工・積算表を作成す
ると、データの入力に時間がかかると共に、作成した図
面データのままをデータ化するため、取り出す各種のデ
ータを正確にするには、図面から取り出すデータが正確
になるように図面を作成する必要があり、配筋図及び鉄
筋加工・積算表の作成に時間がかかる。

【０００４】また、図面から取り出すデータが正確にな
るように図面を作成すると、図面は図面としての見やす
さ、扱いやすさ等の完成度が落ちるし、逆に図面の見や
すさ、扱いやすさ等の完成度を上げると、図面から取り
出す各種データが不正確になるという欠点があった。

【０００５】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、請求項１に記載の発明は、データ入力が容易で、
且つ短時間に正確な配筋図及び鉄筋加工・積算表を作成
することができるＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表
作成ＣＡＤシステムを提供することを目的としている。
また、請求項２に記載の発明は、配筋図の見やすさ、扱
いやすさ等の完成度を上げるＰＣ板の配筋図及び鉄筋加
工・積算表作成ＣＡＤシステムを提供することを目的と
している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、請求項１記載の発明のＰＣ板の
配筋図及び鉄筋加工・積算表作成ＣＡＤシステムは、Ｐ
Ｃ板の形状・大きさ、主筋及び開口部補強筋の径・種別
・位置の各データを一体化した複数の基本パターンを記
憶した記憶手段と、前記複数の基本パターンのうちから
所定の１つの基本パターンを選択してＰＣ板の各データ
を実数表示する選択手段と、この選択された基本パター
ンにＰＣ板の各データのうち変更すべきデータを入力に
より変更するデータ変更手段と、前記選択された基本パ
ターンにＰＣ板の壁筋・補助筋のデータ入力により追加
するデータ追加手段と、前記選択された基本パターンの
各データ、変更データ及び追加データに基づきＰＣ板の
配筋図及び鉄筋加工・積算表を作成する作成手段と、こ
の作成されたＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表を出
力する出力手段とを備えることを特徴としている。

【０００７】また、請求項２記載の発明のＰＣ板の配筋
図及び鉄筋加工・積算表作成ＣＡＤシステムは、前記制
御手段が、ＰＣ板の近接する配筋同士の間に隙間を設け
て表示する配筋図を作成することを特徴としている。

【０００８】

【作用】請求項１記載の発明では、ＰＣ板の形状・大き
さ、主筋及び開口部補強筋の径・種別・位置の各データ
を一体化した複数の基本パターンのうちから所定の１つ
の基本パターンを選択し、ＰＣ板の各データを実数表示
する。そして、ＰＣ板の各データのうち変更すべきデー
を入力により変更し、さらにＰＣ板の壁筋・補助筋のデ
ータ入力により追加し、選択された基本パターンの各デ
ータ、変更データ及び追加データに基づきＰＣ板の配筋
図及び鉄筋加工・積算表を作成して出力し、基本パター
ンの各データに変更、追加を行うことで、データ入力の
省力化を図り、簡単な作業で、かつ短時間に正確なＰＣ
板の配筋図及び鉄筋加工・積算表を得ることができる。

【０００９】また、請求項２記載の発明では、ＰＣ板の
近接する配筋同士の間に隙間を設けて表示する配筋図を
作成するため、配筋図の見やすさ、扱いやすさ等の完成
度を上げることができる。

【００１０】

【実施例】以下、この発明のＰＣ板の配筋図及び鉄筋加
工・積算表作成ＣＡＤシステムについて説明する。

【００１１】図１はＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算
表作成ＣＡＤシステムの概略構成図である。

【００１２】ＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表作成
ＣＡＤシステムは、ＣＰＵ１を備え、ＣＰＵ１にはバス
２を介して記憶手段３が接続されている。記憶手段３
は、例えばデータベースで構成され、この記憶手段３に
は、ＰＣ板の形状・大きさ、主筋及び開口部補強筋の径
・種別・位置とを一体化した複数の基本パターンが記憶
されている。

【００１３】また、ＣＰＵ１にはバス２を介して入力イ
ンターフェース４、表示インターフェース５及びプロッ
ターインターフェース６が、それぞれ接続されている。
入力インターフェース４には、キーボード７及びマウス
８等が接続され、このキーボード７及びマウス８等の入
力手段は、ＰＣ板の形状・大きさ、主筋及び開口部補強
筋の径・種別・位置の各データ及び壁筋・補助筋の各デ
ータとを入力し、入力されたデータは、バス２を介して
ＣＰＵ１に取り込むようになっている。

【００１４】また、表示インターフェース５には、ＣＲ
Ｔディスプレイからなる表示装置９が接続され、ＣＰＵ
１から出力されるＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表
のデータを表示インターフェース５を介して表示装置９
に表示するようになっている。

【００１５】また、プロッターインターフェース６に
は、プロッター１０が接続され、ＣＰＵ１から出力され
るＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表のデータをプロ
ッター１０により印字するようになっている。

【００１６】ＣＰＵ１は、複数の基本パターンのうちか
ら所定の１つの基本パターンを選択してＰＣ板の各デー
タを実数表示する選択手段Ａと、この選択された基本パ
ターンにＰＣ板の各データのうち変更すべきデータを入
力により変更するデータ変更手段Ｂと、選択された基本
パターンにＰＣ板の壁筋・補助筋のデータ入力により追
加するデータ追加手段Ｃと、選択された基本パターンの
各データ、変更データ及び追加データに基づきＰＣ板の
配筋図及び鉄筋加工・積算表を作成する作成手段Ｄとを
備えている。

【００１７】さらに、ＣＰＵ１の作成手段Ｄは、ＰＣ板
の近接する配筋同士の間に隙間を設けて表示する配筋図
を作成する。

【００１８】次に、ＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算
表作成ＣＡＤシステムの作動について、図２乃至図６に
基づいて説明する。図２はＣＡＤシステムの作成フロー
チャート、図３及び図４は基本パターンの一例を示す
図、図５はＰＣ板の配筋図の一例を示す図、図６はＰＣ
板の鉄筋加工・積算表の一例を示す図である。

【００１９】図２のステップａにおいて、キーボード７
及びマウス８等の入力手段の操作で、データベースに記
憶されている複数の基本パターンのうちから所定の１つ
の基本パターンを選択し、ＰＣ板の形状・大きさ、主筋
及び開口部補強筋の径・種別・位置の各データを実数表
示する。

【００２０】複数の基本パターンには、例えば図３
（ａ），（ｂ）及び図４（ａ），（ｂ）に示すものがあ
り、ＰＣ板の形状・大きさ、主筋及び開口部補強筋の径
・種別・位置の各データを一体化したものであり、この
図３（ａ），（ｂ）及び図４（ａ），（ｂ）うちから適
切な１つが選択されて表示される。

【００２１】図３（ａ）は無開口の壁板、図３（ｂ）は
門型の壁板、図４（ａ）は開口を有する型の壁板、図４
（ｂ）は切欠開口を有する型の壁板の基本パターンであ
る。各図の基本パターンにおいて、２０はＰＣ板、２１
は縦主筋、２２は横主筋、２３は梁主筋、２４は開口部
補強筋であり、Ｌ、３０ｄ及び３５ｄは各寸法である。

【００２２】次に、ステップｂにおいて、キーボード７
及びマウス８等の入力手段の操作で、選択された所定の
１つの基本パターンの形状・大きさ、主筋及び開口部補
強筋の径・種別・位置の各実数のうち変更すべき実数の
み変更する。その後、ステップｃにおいて、選択された
基本パターンにＰＣ板の壁筋・補助筋のデータ入力によ
り追加する。ステップｄでは、選択された基本パターン
の各データ、変更データ及び追加データに基づきＰＣ板
の配筋図及び鉄筋加工・積算表を作成する。ステップｅ
では、作成されたＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表
を表示装置９に表示し、またはプロッター１０で印字す
る。

【００２３】図４（ａ）の基本パターンが選択された場
合について、ＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表の一
例を、図５及び図６に示す。図５はＰＣ板の配筋図、図
６は鉄筋加工・積算表である。

【００２４】図５では、ＰＣ板の形状・寸法が表示さ
れ、また符号Ａ〜Ｑが鉄筋を示し、さらに壁筋の配筋表
示が行なわれている。

【００２５】また、図６（ａ）の鉄筋加工表には、図５
に示される鉄筋Ａ〜Ｑについてそれぞれのタイプ、曲げ
部寸法Ｌ１、直線部寸法Ｌ２、曲げ部寸法Ｌ３、本数、
径、全長／本、全重量及び全体の合計重量が表示されて
いる。また、図６（ｂ）の鉄筋積算表には、それぞれの
鉄筋径について、種別及び重量が表示されている。

【００２６】このＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表
の作図は、図面より取り出す各種データ処理・計算方式
を、図面として出力される図面データ処理方式から独立
させて、別々に計算し、図面データの入力から定められ
た計算式により図面作成者は取り出すデータを意識せず
図面を作成しても正確なデータが得られるようにした方
式と、図面データの作成そのものを、図面の主要要素を
変数とする基本パターンヘの変数入力による省力化、自
動化した図面作成方式と図面データから各種データを自
動的に作成する方式とを組合せている。

【００２７】ＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表は、
入力手段より入力されるデータに基づき記憶される制御
プログラムに従って配筋図を作成すると共に、作成され
る配筋図の鉄筋の鉄筋加工・積算表を作成するため、配
筋図の見やすさ、扱いやすさ等の完成度を上げることが
できる。

【００２８】次に、図７のＰＣ板の配筋図について説明
する。

【００２９】図７（ａ）において、組立形状６０の加工
鉄筋の鉄筋加工・積算表のデータは、鉄筋６１〜６３の
組合せであり、鉄筋６２，６３の芯〜芯寸法Ｌ１、鉄筋
６２の径ｄ１、鉄筋６３の径ｄ２、鉄筋６１の径ｄ３に
よって決定される。

【００３０】図７（ｂ）において、鉄筋６１の加工形状
は、鉄筋６１の径ｄ３及び加工寸法Ｌ１０、Ｌ１１、Ｌ
１２、半径ｒ１０、ｒ１１を指定してＣＡＤシステムで
作図をしなければ鉄筋６１の正確な鉄筋加工・積算表の
デ一タは得られない。また、鉄筋のような種々な太さを
持つ素材の加工図を正確に書くのは手間と時間のかかる
作業となる。

【００３１】仮に、手間と時間をかけて、図７（ｂ）の
図面をＣＡＤシステムで作成しても、配筋図としては、
精密過ぎて見やすいことが一番に要求される図面として
は、完成度の低いものとなる。

【００３２】この発明は、図７（ｃ）に見られるよう
に、鉄筋６１の加工形状は、鉄筋６１の径ｄ３と、鉄筋
６２，６３の芯〜芯寸法Ｌｌのみを入力すれば、予め登
録された鉄筋６１の加工特性により自動計算され、図７
（ｂ）に表される鉄筋６１の加工寸法・形状が定まり、
正確な鉄筋加工・積算表のデータが得られるようにし、
また配筋図として、見やすい、完成された配筋図が得ら
れるようにしたことにある。

【００３３】また、従来の配筋図データよりそのまま鉄
筋加工・積算表のデータを取り出す方式の一つの大きな
弱点は、正確な鉄筋加工・積算表のデータを得るために
は、正確な図面を書くことになるが、そのことが逆に配
筋図としての性能を低下させることになる。

【００３４】以下に、その実例を示す。

【００３５】図８は配筋図の一部を拡大したものであ
る。この場合、鉄筋７０と鉄筋７１は互いに接した状態
で組み立てられていることが目視確認できるが、実際の
運用上図面は、図９に見られるようにスケールを縮小さ
れて使用される。

【００３６】この場合、鉄筋７０、鉄筋７１，７４自体
も縮小され、図９に見られるように、鉄筋７０と鉄筋７
１，７４の接触部７２は重なって不鮮明となり、配筋図
として組立状態が目視確認できるという一番重要な使命
が失われる結果となる。

【００３７】この発明は、配筋図のデータと鉄筋加工・
積算表のデータとを分離し、関連しながらも独立して計
算することにより、図１０に示されるように、鉄筋加工
・積算表のデータは図８であっても配筋図のデータは、
図１０のようになることを可能にしたものである。図１
０は、鉄筋７０と鉄筋７１，７４を敢えて離すようにし
て隙間７３を設け、配筋図として組立状態が明らかに目
視確認できるようにしたものである。

【００３８】

【発明の効果】前記したように、請求項１記載の発明
は、ＰＣ板の形状・大きさ、主筋及び開口部補強筋の径
・種別・位置の各データを一体化した複数の基本パター
ンのうちから所定の１つの基本パターンを選択し実数表
示し、ＰＣ板の各データのうち変更すべきデータを入力
により変更し、さらにＰＣ板の壁筋・補助筋のデータ入
力により追加し、選択された基本パターンの各データ、
変更データ及び追加データに基づきＰＣ板の配筋図及び
鉄筋加工・積算表を作成して出力するから、基本パター
ンの各データに変更、追加を行うことで、データ入力の
省力化を図り、簡単な作業で、かつ短時間に正確なＰＣ
板の配筋図及び鉄筋加工・積算表を得ることができる。

【００３９】また、請求項２記載の発明は、ＰＣ板の近
接する配筋同士の間に隙間を設けて表示する配筋図を作
成するから、配筋図の見やすさ、扱いやすさ等の完成度
を上げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表作成ＣＡ
Ｄシステムの概略構成図である。

【図２】ＣＡＤシステムの作動フローチャートである。

【図３】基本パターンの一例を示す図である。

【図４】基本パターンの一例を示す図である。

【図５】ＰＣ板の一例を示す配筋図である。

【図６】ＰＣ板の鉄筋加工・積算表の一例を示す図であ
る。

【図７】ＰＣ板の配筋について説明する図である。

【図８】配筋図の一部を拡大したものである。

【図９】スケールが縮小されて使用される配筋図を示す
図である。

【図１０】鉄筋と鉄筋を敢えて離すようにして隙間を設
けた配筋を示す図である。

【符号の説明】

１ＣＰＵ３記憶手段７キーボード８マウス９表示装置１０プロッター

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ＰＣ板の形状・大きさ、主筋及び開口部補
強筋の径・種別・位置の各データを一体化した複数の基
本パターンを記憶した記憶手段と、前記複数の基本パタ
ーンのうちから所定の１つの基本パターンを選択して実
数表示する選択手段と、この選択された基本パターンの
前記各データのうち変更すべきデータを入力により変更
するデータ変更手段と、前記選択された基本パターンに
ＰＣ板の壁筋・補助筋のデータ入力により追加するデー
タ追加手段と、前記選択された基本パターンの各デー
タ、変更データ及び追加データに基づきＰＣ板の配筋図
及び鉄筋加工・積算表を作成する作成手段と、この作成
されたＰＣ板の配筋図及び鉄筋加工・積算表を出力する
出力手段とを備えることを特徴とするＰＣ板の配筋図及
び鉄筋加工・積算表作成ＣＡＤシステム。
【請求項２】前記制御手段は、ＰＣ板の近接する配筋同
士の間に隙間を設けて表示する配筋図を作成することを
特徴とする請求項１に記載のＰＣ板の配筋図及び鉄筋加
工・積算表作成ＣＡＤシステム。