JPH0967138A - 半導体製造用石英及びその製造装置並びに製造方法 - Google Patents

半導体製造用石英及びその製造装置並びに製造方法

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JPH0967138A
JPH0967138A JP15538096A JP15538096A JPH0967138A JP H0967138 A JPH0967138 A JP H0967138A JP 15538096 A JP15538096 A JP 15538096A JP 15538096 A JP15538096 A JP 15538096A JP H0967138 A JPH0967138 A JP H0967138A
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nitrogen
gas
chamber
powder
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JP15538096A
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Akito Yamamoto
明人 山本
Hideyuki Kobayashi
英行 小林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/045Silicon oxycarbide, oxynitride or oxycarbonitride glasses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/01Other methods of shaping glass by progressive fusion or sintering of powdered glass onto a shaping substrate, i.e. accretion, e.g. plasma oxidation deposition
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/09Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/10Forming beads
    • C03B19/1005Forming solid beads
    • C03B19/102Forming solid beads by blowing a gas onto a stream of molten glass or onto particulate materials, e.g. pulverising
    • C03B19/1025Bead furnaces or burners
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体製造用石英は、高温時に変形を起こしや
すい、金属を透過しやすい、不純物が付着しやすい、付
着物を洗浄する際にダメージを受けやすい、機械的強度
が低下しやすいという問題を有している。 【解決手段】外部チャンバ11と内部チャンバ12の間には
スペース11c が設けられる。内部チャンバ12内の水晶粉
CPはスペース11c に導入された酸素ガスとともにバーナ
部13に供給される。バーナ部13にはガス制御装置15から
NH3 ガスを含む可燃性ガスが導入される。この可燃性
ガスと酸素ガスとの燃焼反応の熱により、内部チャンバ
12からバーナ部13に供給された水晶粉CPが熔融され、窒
素の添加された石英22が形成される。この石英22に含ま
れる窒素の濃度はモル比で1〜10%の割合である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば半導体の
製造に使用されるチャンバや、サセプタなどの治具に適
用される石英、及びその製造装置、並びに製造方法に関
する。
【0002】
【従来技術】一般的に、石英製の治具を製造する場合、
熔融石英が用いられる。この熔融石英は、バーナや電気
炉を用いて水晶粉を熔融して形成される。バーナを用い
た製造方法の場合、原料となる水晶粉はH2 OやO2
雰囲気中で酸水素炎により熔融され、熔融石英が形成さ
れる。電気炉を用いた製造方法の場合、水晶粉は真空雰
囲気中でヒータの熱によって熔融され、熔融石英が形成
される。しかしながら、上記のようにして形成される熔
融石英には、次のような問題点があった。
【0003】すなわち、石英は軟化しにくい材料ではあ
るが、1100℃以上の熱で変形が起こる。このため、
高温アニールなどの高熱処理に用いられる治具の製造に
は適さない。
【0004】石英は、CuやNiなどの石英中の拡散係
数が大きい金属を透過する性質がある。このため、石英
は、このような金属を用いた処理を行うチャンバには使
用できない。
【0005】石英にはBやAlが付着しやすいため、こ
のような不純物が付着するようなチャンバとして長く使
用した場合、石英から不純物が再放出され、半導体基板
を汚染する原因となる。
【0006】石英を化学気相成長法を用いて膜を形成す
るCVD装置のチャンバやサセプタに用いる場合、チャ
ンバの内壁やサセプタに付着した膜を定期的に除去しな
ければならない。しかし、その洗浄の際にエッチングに
より石英製のチャンバやサセプタがダメージを受ける。
【0007】気相成長法を用いてリンやホウ素を高濃度
に添加した膜をウエハ上に形成する際、ウエハを保持す
るための治具に石英を用いることがある。この場合、こ
の石英製の治具はリンやホウ素の拡散によりダメージを
受けやすく、昇降温時にクラックが発生することもあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
半導体製造用石英は、高温時に変形を起こしやすい、金
属を透過しやすい、不純物が付着しやすい、付着物を洗
浄する際にダメージを受けやすい、機械的強度が低下し
やすいなどの問題を有していた。
【0009】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、熱変形に
強く、金属を透過しにくく、洗浄時のダメージが小さい
とともに、機械的強度を向上できる半導体製造用石英及
びその製造装置並びに製造方法を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体製造用
石英は、石英中に窒素が添加され、窒素の濃度がモル比
で1〜10%の割合とされている。前記窒素は、水晶粉
を熔融して熔融された石英を形成するための酸水素炎に
窒素を含むガスを導入することで石英内に添加される。
【0011】前記窒素は、水晶粉を熔融して熔融された
石英を形成するための電気加熱炉内を窒素を含むガス雰
囲気とすることで石英内に添加される。前記窒素は、気
相成長により石英を形成する際の反応ガス中に窒素を含
むガスを混入させることで石英内に添加される。
【0012】前記窒素は、石英を窒素を含むガス内で熱
処理することにより添加される。また、この発明の半導
体製造用石英の製造装置は、水晶粉を熔融し、熔融され
た石英を生成する熔融手段と、この熔融手段内に窒素を
含むガスを供給する供給手段とを具備し、熔融された石
英内に窒素を導入する。
【0013】前記熔融された石英に含まれる窒素の濃度
は、モル比で1〜10%の割合である。前記熔融手段
は、酸水素炎を発生するバーナであり、このバーナに前
記供給手段から窒素を含むガスが導入される。
【0014】前記窒素を含むガスは、NH3 ガス、NF
3 ガス及びN2 Oガスのうちの1つである。前記熔融手
段は、電気ヒータである。
【0015】さらに、この発明の半導体製造用石英の製
造装置は、外部チャンバと、前記外部チャンバ内の上部
に外部チャンバとスペースを空けて設けられ、底部に開
口部を有し、内部に水晶粉が収容され、この水晶粉が前
記開口部から前記外部チャンバの下方へ落下される内部
チャンバと、前記スペースに酸素ガスを供給する第1の
供給手段と、前記外部チャンバの下方に設けられたバー
ナと、このバーナに水素ガス及び窒素を含む原料ガスを
供給する第2の供給手段とを具備し、前記バーナは前記
外部チャンバの下方に前記水晶粉とともに導かれた前記
酸素と前記第2の供給手段により供給された水素とから
酸水素炎を発生し、前記外部チャンバの下方に落下され
た前記水晶粉を熔融して熔融された石英を生成し、この
熔融された石英内に前記原料ガスに含まれる窒素が添加
されることを特徴とする。
【0016】また、この発明の半導体製造用石英の製造
装置は、チャンバと、前記チャンバ内に設けられ水晶粉
を収容する容器と、前記容器を加熱し、前記水晶粉を熔
融し熔融された石英を生成するヒータと、前記チャンバ
内に窒素を含む原料ガスを供給する供給手段とを具備
し、前記熔融された石英内には前記原料ガスに含まれる
窒素が添加されることを特徴とする。
【0017】前記両半導体製造用石英の製造装置におい
て、熔融された石英に含まれる窒素の濃度は、モル比で
1〜10%の割合である。前記容器はSiCによって形
成される。
【0018】さらに、この発明の半導体製造用石英の製
造方法は、窒素を含む酸水素炎を発生し、酸水素炎によ
り水晶粉を熔融して、窒素を含む石英を形成することを
特徴とする。
【0019】また、この発明の半導体製造用石英の製造
方法は、電気炉により水晶粉を熔融して熔融された石英
を形成するとともに、前記電気炉内に窒素を含むガスを
導入し、窒素を含む石英を形成することを特徴とする。
前記両半導体製造用石英の製造方法において、石英に含
まれる窒素の濃度は、モル比で1〜10%の割合であ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係わる酸
水素炎式の石英熔融装置を示すものである。この石英熔
融装置は、酸水素バーナを用いて水晶粉から熔融石英を
形成するための装置であり、例えば外部チャンバ11、
内部チャンバ12、バーナ部13、断熱室14、及びガ
ス制御装置15などから構成されている。
【0021】例えば金属製の外部チャンバ11は、上記
断熱室14の上方に上記バーナ部13を経て配置されて
いる。この外部チャンバ11の内部且つ上部には、例え
ば金属製の上記内部チャンバ12が設けられている。外
部チャンバ11と内部チャンバ12の間には、スペース
11cが設けられている。外部チャンバ11にはスペー
ス11cと連通し、酸素ガスをスペース11c内に導入
する酸素供給口11aが設けられている。酸素供給口1
1aにはパイプ16aの一端が接続されている。このパ
イプ16aの他端は前記ガス制御装置15に接続されて
いる。
【0022】前記内部チャンバ12の下部には網12a
が設けられ、内部チャンバ12の内部には水晶粉CPが
収納されている。外部チャンバ11の外部には振動装置
19が設けられ、この振動装置19は内部チャンバ12
に接続されている。内部チャンバ12はこの振動装置1
9により振動され、水晶粉CPは内部チャンバ12の振
動に伴い、網12aを通って前記バーナ部13に落下す
る。
【0023】バーナ部13は、外部チャンバ11の下部
且つ外周部に設けられている。外部チャンバ11とバー
ナ部13は、断熱室14において連通されている。この
バーナ部13には、可燃性ガスを導入するための可燃性
ガス供給口11bが設けられている。この可燃性ガス供
給口11bにはパイプ16dの一端が接続されている。
このパイプ16dの他端は前記ガス制御装置15に接続
されている。
【0024】前記ガス制御装置15には酸素ガス、水素
ガス、NH3 ガスのガス源15a、15b、15cが設
けられている。これらガス源15a、15b、15cに
は、ガスの流量を制御する流量(マスフロー)制御部1
7a、17b、17cがそれぞれ接続されている。これ
ら流量制御部17a、17b、17cには、バルブ18
a、18b、18cがそれぞれ接続されている。これら
バルブ18a、18b、18cには、前記パイプ16a
の他端、パイプ16b、16cの一端がそれぞれ接続さ
れている。これらパイプ16b、16cの他端はそれぞ
れ前記パイプ16dの他端に接続されている。前記ガス
源15aから供給される酸素ガスはマスフロー制御部1
7a、バルブ18a、パイプ16aを介して前記酸素供
給口11aに導入される。前記ガス源15b、15cか
ら供給される水素ガス、NH3 ガスはマスフロー制御部
17b、17c、バルブ18b、18c、パイプ16
b、16cを介してパイプ16dに供給され、このパイ
プ16dで混合されて前記可燃性ガス供給口11bに供
給される。
【0025】前記バーナ部13は、前記可燃性ガス供給
口11bを介して前記ガス制御装置15から供給される
可燃性ガスと、前記酸素供給口11aより導入される酸
素ガスとを混合して燃焼させ、その燃焼反応による酸水
素炎の熱で前記内部チャンバ12から供給される水晶粉
CPを熔融する。
【0026】前記断熱室14は、上記バーナ部13で熔
融されて石英化された熔融石英21を冷却する部分であ
る。なお、原料ガスとしては、前記NH3 ガスの他、N
3ガスやN2 Oガスを使用することも可能である。
【0027】上記構成の石英熔融装置において、ガス制
御装置15から可燃性ガスがバーナ部13に供給される
とともに、酸素ガスが外部チャンバ13を介してバーナ
部13に供給され、これらがバーナ部13で燃焼され
る。このとき、バーナ部13に内部チャンバ12から供
給された水晶粉CPは酸水素炎により熔融され、熔融石
英21が形成される。この熔融石英21は、断熱室14
内で冷えて固められ、窒素が添加された柱状の石英22
となる。
【0028】上記窒素が添加された石英22に含まれる
窒素の濃度は、前記ガス制御装置15から供給される可
燃性ガス中のNH3 ガスの流量を調整することにより制
御できる。
【0029】図2は、上記窒素添加石英22に含まれる
窒素の濃度とNH3 ガスの流量との関係を示している。
図2から明らかなように、窒素添加石英22中に含まれ
る窒素の濃度は、NH3 ガスの流量の増加にともなって
高くなり、NH3 ガスの流量を制御することで、石英2
2に含まれる窒素の濃度を調整できる。窒素添加石英2
2中に含まれる窒素の濃度は、例えばNH3 ガスの流量
が5リットル/min の時、Nのモル比=[N]/([S
i]+[O]+[N])×100%で表した場合、7%
である。石英22に含まれる窒素の濃度が高いほど、優
れた効果を得ることができる。図1に示す装置によれ
ば、バーナ部13への水晶粉の供給量を調整し、酸水素
炎に対する水晶粉の接触状態を密接とすることにより、
石英22中に含まれる窒素の濃度をモル比で1〜10%
に制御することができる。
【0030】図3は、前記窒素添加石英22に含まれる
窒素の濃度と弗酸(HF)によるエッチングレートとの
関係を示している。図3から明らかなように、窒素添加
石英22中の窒素の濃度が増加するに従ってエッチング
レートが低下する。すなわち、石英22中の窒素濃度が
高いほど、HFによるエッチングに対して強くなる。図
3において、石英22に含まれる窒素の濃度が、例えば
前述した7%である場合、エッチングレートは、0.2
μm/min である。
【0031】したがって、このような窒素添加石英22
を使用して、例えば化学気相成長法を用いて膜を形成す
るCVD装置のチャンバやサセプタなどの治具を製造す
れば、チャンバやサセプタをHFなどにより洗浄した際
にも、エッチングによるこれらへのダメージを少なくす
ることが可能となる。
【0032】図4は、試料中のホウ素の濃度、及び試料
中のホウ素の深さ方向の分布を示している。すなわち、
図4は試料の表面にBSG (Boron Silicate Glass) 膜
を堆積させ、その後、例えば温度1000℃で約10時
間、アニールした場合における試料中のホウ素の濃度、
及び試料中のホウ素の深さ方向の分布を示している。図
4に(a)で示す特性は、試料として従来の熔融石英を
用いた場合であり、図4に(b)示す特性は、上記窒素
添加石英22を用いた場合である。図4から明らかなよ
うに、窒素添加石英22は、従来の熔融石英に比べて、
石英中のホウ素の濃度に殆ど拘らず、ホウ素の侵入を大
きく抑制できる。
【0033】前述したように、ホウ素は石英の機械的強
度を低下させる。しかし、窒素添加石英22は不純物の
侵入を抑制できるため、この窒素添加石英22を例えば
CVD装置の治具として用いた場合、この治具はリンや
ホウ素の拡散によるダメージを受けにくい。したがっ
て、昇降温時に治具にクラックが発生することを防止で
き特に有用である。
【0034】図5は、シリコン基板上に石英を介してC
uをコーティングし、その後、熱処理を行ってシリコン
基板に拡散したCuの濃度を示すものである。なお、図
5に(a)で示す特性は、石英として従来の熔融石英を
用いた場合であり、3つの試料の特性を示している。図
5に(b)で示す特性は、上記窒素添加石英22を用い
た場合であり、3つの試料の特性を示している。図5か
ら明らかなように、窒素添加石英22中のCuの濃度
は、従来の熔融石英に比べて非常に低い。これは石英へ
窒素を添加することにより、Cuの拡散が抑えられるた
めである。
【0035】この窒素添加石英22はCu等の金属の拡
散を抑制できる。このため、窒素添加石英22を例えば
CuやNiなどのように石英中の拡散係数が大きい金属
を用いる処理に適用されるチャンバや治具に使用するこ
とにより、金属の透過を防ぐことが可能となる。
【0036】また、石英に窒素を添加することにより軟
化する温度が高くなり、軟化しにくくできる。さらに、
窒素添加石英22はホウ素(B)やアルミニウム(A
l)などの不純物が付着しにくく高清浄である。このた
め、窒素添加石英22をBやAl等の不純物を用いるチ
ャンバとして長く使用した場合にも、石英からの不純物
の再放出による半導体基板の汚染を軽減できる。
【0037】なお、上記実施例においては、酸水素炎式
の石英熔融装置を例に説明したが、これに限らず、たと
えば電気炉式の石英熔融装置にも同様に適用できる。図
6は、この発明の第2の実施例に係る電気炉式の石英熔
融装置の構成を概略的に示している。この石英熔融装置
は、減圧電気炉によって水晶粉から熔融石英を形成する
ための装置である。チャンバ31内には、水晶粉CPを
収納するケース32と、このケース32の周囲に配設さ
れたヒータ33とが設けられている。前記チャンバ31
には、ガス供給口31a及び排気口31bがそれぞれ設
けられている。ケース32は、試料台34により上記チ
ャンバ31の底部に固定されている。ヒータ33は前記
試料台34の周囲に配置された受け台35により上記チ
ャンバ31の底部に固定されている。
【0038】上記構成の石英熔融装置において、真空排
気口31bよりチャンバ31内を所定の圧力まで減圧す
る。この減圧下にてガス供給口31aよりNH3 又はN
2 Oなどの窒素を含むガスを供給する。これとともに、
ヒータ33を加熱してケース32を所定の温度に加温す
ることにより、ケース32内の水晶粉CPを熔融する。
この装置によっても、上述した酸水素炎式の石英熔融装
置の場合と同様に、窒素を含むガスの流量に応じて窒素
の濃度が制御された窒素添加石英を得ることができる。
【0039】尚、通常の真空雰囲気中での処理の場合、
ケース32の材料としてカーボン材を使用できる。しか
し、この実施例の場合、NH3 ガス雰囲気中での処理で
あるため、NH3 ガスとカーボン材との反応を避ける必
要がある。このため、この実施例では、ケース32は例
えばSiC(炭化珪素)などの材料で形成する必要があ
る。
【0040】また、本発明は、気相成長法により半導体
ウエハ上に石英を形成する場合にも適用できる。この場
合、石英を生成する際の反応ガス、例えばジクロルシラ
ン(SiH2 CL2 )中にNH3 やN2 Oなどの窒素系
ガスを添加すれば良い。すなわち、例えば温度800
℃、圧力1 Torr 、NH3 =2リットル/min 、SiH
2 CL2 =0.2リットル/min 、N2 O=3リットル
/min の条件で、半導体ウエハ上に気相成長させると、
窒素含有量がモル比=[N]/([Si]+[O]+
[N])で約30%のオキシナイトライドを形成でき
る。N2 OとNH3 の流量を変えることにより、窒素濃
度を変えることができる。窒素濃度が高すぎると、膜の
応力が大きくなり、剥がれやすくなるため、窒素濃度を
適切に制御する必要がある。また、気相成長により形成
した直後の膜は結晶構造が疎な膜であるため、この膜を
1000℃以上の温度で熱処理し、結晶構造を緻密化す
ることが望ましい。
【0041】さらに、基材としては半導体ウエハに限定
されるものではなく、例えば石英を用い、この石英上に
窒素が添加された石英を成長させることにより、半導体
製造装置に好適な石英を製造できる。
【0042】また、窒素は水晶粉の熔融時に添加する場
合に限定されるものではなく。例えば、先ず窒素を添加
せずに熔融石英を形成し、この熔融石英をNH3 又はN
2 Oガスの雰囲気中にて、900℃以上の温度で熱処理
することによっても窒素添加石英を得ることができ、こ
の窒素添加石英も上記第1、第2の実施例で製造した窒
素添加石英と同様の効果を期待できる。その他、この発
明の要旨を変えない範囲において、種々変形実施可能な
ことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、熱変形に強く、金属を透過しにくく、洗浄時のダメ
ージが小さいとともに、機械的強度を向上できる半導体
製造用石英及びその製造装置並びに製造方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係わり、バーナを用
いた装置の概略的に示す構成図。
【図2】この発明に係わる窒素が添加された石英の特性
を示す図。
【図3】この発明に係わる窒素が添加された石英の特性
を示すものであり、窒素濃度とエッチングレートとの関
係を説明するために示す図。
【図4】この発明に係わる窒素が添加された石英のホウ
素に対する特性を、従来の熔融石英と比較して示す図。
【図5】この発明に係わる窒素が添加された石英のCu
に対する特性を、従来の熔融石英と比較して示す図。
【図6】この発明の第2の実施例に係わり、電気炉を用
いた装置の概略構成図。
【符号の説明】
11…外部チャンバ、 11c…スペース、 12…内部チャンバ、 13…バーナ部、 14…断熱室、 15…ガス制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 H01L 21/68 T

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英中に窒素が添加され、前記窒素の濃
    度がモル比で1〜10%の割合であることを特徴とする
    半導体製造用石英。
  2. 【請求項2】 前記窒素は、水晶粉を熔融して熔融され
    た石英を形成するための酸水素炎に窒素を含むガスを導
    入することで前記石英内に添加されることを特徴とする
    請求項1記載の半導体製造用石英。
  3. 【請求項3】 前記窒素は、水晶粉を熔融して熔融され
    た石英を形成するための電気加熱炉内を窒素を含むガス
    雰囲気とすることで前記石英内に添加されることを特徴
    とする請求項1記載の半導体製造用石英。
  4. 【請求項4】 前記窒素は、気相成長により石英を形成
    する際の反応ガス中に窒素を含むガスを混入させること
    で前記石英内に添加されることを特徴とする請求項1記
    載の半導体製造用石英。
  5. 【請求項5】 前記窒素は、石英を窒素を含むガス内で
    熱処理することにより添加されることを特徴とする請求
    項1記載の半導体製造用石英。
  6. 【請求項6】 水晶粉を熔融し、熔融された石英を生成
    する熔融手段と、 この熔融手段内に窒素を含むガスを供給する供給手段と
    を具備し、 前記熔融された石英内に窒素を導入することを特徴とす
    る半導体製造用石英の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記熔融された石英に含まれる窒素の濃
    度は、モル比で1〜10%の割合であることを特徴とす
    る請求項6記載の半導体製造用石英の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記熔融手段は、酸水素炎を発生するバ
    ーナであり、このバーナに前記供給手段から前記窒素を
    含むガスが導入されることを特徴とする請求項6記載の
    半導体製造用石英の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記窒素を含むガスは、NH3 ガス、N
    3 ガス及びN2 Oガスのうちの1つであることを特徴
    とする請求項8記載の半導体製造用石英の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記熔融手段は、電気ヒータであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の半導体製造用石英の製造
    装置。
  11. 【請求項11】 外部チャンバと、 前記外部チャンバ内の上部に外部チャンバとスペースを
    空けて設けられ、底部に開口部を有し、内部に水晶粉が
    収容され、この水晶粉が前記開口部から前記外部チャン
    バの下方へ落下される内部チャンバと、 前記スペースに酸素ガスを供給する第1の供給手段と、 前記外部チャンバの下方に設けられたバーナと、 このバーナに水素ガス及び窒素を含む原料ガスを供給す
    る第2の供給手段とを具備し、 前記バーナは前記外部チャンバの下方に前記水晶粉とと
    もに導かれた前記酸素と前記第2の供給手段により供給
    された水素とから酸水素炎を発生し、前記外部チャンバ
    の下方に落下された前記水晶粉を熔融して熔融された石
    英を生成し、この熔融された石英内に前記原料ガスに含
    まれる窒素が添加されることを特徴とする半導体製造用
    石英の製造装置。
  12. 【請求項12】 チャンバと、 前記チャンバ内に設けられ水晶粉を収容する容器と、 前記容器を加熱し、前記水晶粉を熔融し熔融された石英
    を生成するヒータと、 前記チャンバ内に窒素を含む原料ガスを供給する供給手
    段とを具備し、 前記熔融された石英内には前記原料ガスに含まれる窒素
    が添加されることを特徴とする半導体製造用石英の製造
    装置。
  13. 【請求項13】 前記熔融された石英に含まれる窒素の
    濃度は、モル比で1〜10%の割合であることを特徴と
    する請求項11又は12記載の半導体製造用石英の製造
    装置。
  14. 【請求項14】 前記容器はSiCによって形成される
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体製造用石英の
    製造装置。
  15. 【請求項15】 窒素を含む酸水素炎を発生し、 前記酸水素炎により水晶粉を熔融して、窒素を含む石英
    を形成することを特徴とする半導体製造用石英の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 電気炉により水晶粉を熔融して熔融さ
    れた石英を形成するとともに、前記電気炉内に窒素を含
    むガスを導入し、窒素を含む石英を形成することを特徴
    とする半導体製造用石英の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記石英に含まれる窒素の濃度は、モ
    ル比で1〜10%の割合であることを特徴とする請求項
    15又は16記載の半導体製造用石英の製造方法。
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