JPH0964065A - 電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタの製造方法

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JPH0964065A
JPH0964065A JP22030095A JP22030095A JPH0964065A JP H0964065 A JPH0964065 A JP H0964065A JP 22030095 A JP22030095 A JP 22030095A JP 22030095 A JP22030095 A JP 22030095A JP H0964065 A JPH0964065 A JP H0964065A
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recess
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JP22030095A
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Noriaki Kurita
典明 栗田
Kazuhiro Arai
一弘 新井
Hiroaki Okuda
広明 奥田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ドレイン電流領域において低歪で飽和出力
が大きく、信頼性の優れたマイクロ波電力用MESFE
Tの製造。 【解決手段】 GaAs半絶縁性基板10に選択的にイ
オン注入を施して、不純物層を形成しその一部を選択的
にエッチングし凹部17を形成する工程と、熱処理を施
す工程と、前記凹部17を含む不純物層表面に選択的に
イオン注入を施し不純物層を形成する工程と、前記凹部
を含むGaAs表面に絶縁膜19を形成し前記凹部底面
のゲート形成予定域に開口フォトレジストマスクを形成
しその開口部の絶縁膜を反応性イオンエッチングし除去
する工程と、不純物層を熱処理し前記凹部底部の絶縁膜
開口部18を介してゲート電極15を形成することを特
徴とする電界効果トランジスタの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果トランジス
タの製造方法に係り、特に低歪みで高周波特性及び信頼
性に優れたマイクロ波電力用電界効果トランジスタの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】砒化ガリウム(GaAs)を用いたマイ
クロ波電力用電界効果トランジスタ(MESFET)の
低ドレイン電流領域の歪特性を改善するには、ピンチオ
フ近傍のゲート電圧(Vg)−相互コンダクタンス(g
m)曲線を急峻にすることが有効である。イオン注入法
を用いて電力用MESFETに於て急峻なgm曲線を得
るには動作層の電子濃度分布を急峻にすれば良い。電子
濃度分布を急峻にする方法として動作層形成を低エネル
ギでイオン注入を行うことによって実現できる。
【0003】以下、イオン注入法により低ドレイン電流
領域での歪特性を改善するために動作層を低エネルギで
形成した電力用MESFETの従来例について図面を参
照して説明する。
【0004】まず、図6(a)に示すようにGaAs半
絶縁性基板20上にオーム性接触層(N+ 層)21形成
予定域に加速エネルギ120keVと250keV、ド
ーズ量各2×1013cm-2のシリコン(Si)イオンを
選択的に注入する。次に、チャネル(N層)22形成予
定域に加速エネルギ、例えば、100keV、ドーズ量
5×1012cm-2の低エネルギでSiイオンを選択的に
注入する。続いてアニールを施し、Si+ イオンを活性
化し、N+ 層21、動作層22を形成する。
【0005】次に、N+ 層21上に写真蝕刻法でソース
・ドレイン電極のパターニングを行い、ソース・ドレイ
ン金属として例えば、金ゲルマニウム(AuGe)を蒸
着する。続いて、リフトオフを行い、熱処理を施して図
6(b)のソース電極23、ドレイン電極24を形成す
る。次に、写真蝕刻法によりゲート電極形成のためのパ
ターニングを行い、動作層22を所望のドレイン電流が
得られるまで、リセスッチングする。最後にゲート金属
として例えばアルミニウム(Al)を蒸着し、リフトオ
フを行ってゲート電極25を形成し、図6(c)に示す
電力用MESFETを完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によって得ら
れた電力用MESFETは、図7のVg−gm曲線に示
すように、ピンチオフ近傍で急峻なgm曲線が得られ、
低ドレイン電流領域で良好な歪特性が得られる。しか
し、この電力用MESFETは飽和出力が小さい欠点が
あった。これは、低エネルギで動作層を形成したため動
作層が薄く、わずかなリセスエッチング量で所望のドレ
イン電流となるために、リセスが浅くなり、この結果、
表面空乏層等の影響を受けやすくなり、ソース抵抗(R
s)等が増大し、飽和出力が低下する。
【0007】上記Rsを低減させるには、図8のように
動作層を厚くしてリセスを深くすれば良いが、そのため
に高エネルギ、例えば200keVで動作層を形成しな
ければならず、図9のVg−gm曲線に示すように、ピ
ンチオフ近傍で急峻なgm曲線が得られなくなり、今度
は歪特性が損なわれる。さらに、イオン注入法特有の問
題で動作層表面付近の電子濃度が下がるため、空乏層が
広がり易くなり、比較的低電圧でゲート空乏層端がドレ
イン電極にまで達し、ドレイン耐圧が低下し信頼性が損
なわれる。この現象はリセスが浅くなるに従って顕著に
なる。
【0008】上記問題を回避するため、低抵抗層をイオ
ン注入法で予め形成し、そこにエッチング等で凹部を形
成した後、続いてゲート領域となる凹部の底部に低エネ
ルギで第2の不純物層を形成し、アニールを施して第1
及び第2の不純物層を活性化して動作層を形成する。こ
の場合、低エネルギによりながらもリセスを深くするこ
とができ、さらにRsを極力小さくすることができ、ま
たドレイン耐圧の低下を防止することができることか
ら、低ドレイン電流領域の動作に於て、低歪で高周波特
性及び信頼性に優れた電力用MESFETを再現性良く
製造できる。
【0009】しかし、一般的に基板結晶へのダメージが
なく等方性にエッチングが進行するウェットエッチング
法でも凹部側壁が60°近く立つ(図10)ことにより
低エネルギでイオン注入された動作層と凹部周辺の低抵
抗部との電気的な接触が不完全となり(図11の26)
Rsの増大を招いたり、ときには電気的に導通しない場
合が生じる。この現象は、低抵抗化のため凹部段差を大
きくするに従い、また、高効率化のため動作層のイオン
注入条件を低エネルギにするに従い顕著になる。また、
反応性イオンエッチング法等を用いてもこの傾向があ
り、しかも表面へのプラズマダメージを伴う欠点があっ
た。
【0010】この発明は叙上の問題点に鑑みて、低ドレ
イン電流領域に於て低歪で飽和出力が大きく、信頼性に
優れたマイクロ波電力用MESFETを再現性良く製造
方法を提供することを目的の1とする。
【0011】従来のGaAs表面に凹部(リセス部)を
形成するためのエッチングには、フォトレジスト又は絶
縁膜等をマスクとしてハロゲン系のガスを用いた反応性
イオンエッチングを用いるか、HCl等の酸処理により
表面の酸化物を除去し、その後溶存酸素を含まない流水
で洗浄することにより均一に疎水化して密着性を高めた
表面にフォトレジスト又は絶縁膜を形成し、これらをマ
スクとしたウェットエッチング法を用いるのが一般的で
あった。
【0012】しかし、前者の反応性イオンエッチング法
は加工異方法があり、凹部(リセス部)側壁のテーパ角
は深くなる傾向が強かった。一方、後者のウェットエッ
チング法は等方性エッチングであるため、前者に比べる
とテーパ角は若干浅くなるが通常絶縁膜マスクで60°
程度であり、疎水化して密着性を高めたフォトレジスト
マスクでも30°以上のテーパ角となりテーパを浅く形
成することは困難であった。
【0013】本発明は、浅いテーパ角の凹部を形成する
方法として化合物半導体表面の均一な親水化前処理方法
を伴うウェットエッチング方法を提供することを目的の
2とする。
【0014】また、従来の化合物半導体の表面に凹部形
成後のテーパ角を浅くするための化合物半導体表面段差
部の平滑化方法を提供することを目的の3とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電界効果ト
ランジスタの製造方法は、化合物半導体基板上に形成さ
れたソース領域及びドレイン領域と、前記ソース領域及
びドレイン領域との間に形成されたチャネル領域と、前
記チャネル形成領域内に形成されたリセスと、前記リセ
ス内底部に形成されたゲート電極とを具備して構成され
るMES型電界効果トランジスタの製造方法において、
化合物半導体表面にチャネルを形成するにあたり、前記
化合物半導体表層に選択的に第1のイオン注入を施し第
1の不純物層を形成する工程と、前記第1の不純物層に
エッチングを施して浅いテーパ角の凹部を形成する工程
と、前記凹部を含む第1の不純物層に第2のイオン注入
を施し第2の不純物層を形成する工程と、前記凹部を含
む化合物半導体表層に絶縁膜を堆積させる工程と、前記
凹部の底面のゲート形成予定域にゲートパターンを開口
したフォトレジストマスクを形成する工程と、前記開口
部の絶縁膜を反応性イオンエッチングにより除去する工
程と、前記第2の不純物層を活性化すると同時に前記反
応性イオンエッチングの加工ダメージを緩和するための
熱処理を施す工程と、前記を凹部底部の絶縁膜開口部を
介してゲート電極を形成する工程を特徴とする。
【0016】また、上記不純物層の凹部のテーパ角が3
0°以下であることを特徴とする。
【0017】上記第1の不純物層に浅いテーパ角の凹部
の形成工程が、第1の不純物層を含む化合物半導体に予
め表面処理を施し、その後フォトレジストマスクを用い
たウェットエッチングであることを特徴とする。
【0018】上記化合物半導体の表面処理が、該化合物
半導体を溶存酸素または微量の酸化剤または過酸化水素
を含む20〜100℃の水又は水溶液に浸漬し該化合物
半導体表面を酸化後、引上げ乾燥し、親水化することを
特徴とする。
【0019】上記化合物半導体の表面処理後の引上げ乾
燥が、該温水又は水溶液表面張力を利用して該化合物半
導体に接する該温水又は水溶液面が一定になるような速
度で引き上げ均一に乾燥することを特徴とする。
【0020】上記第1の不純物層に浅いテーパ角の凹部
の形成工程が、化合物半導体表面段差部形成後の段差部
の上部の角の該化合物半導体元素の除去と下部の再結晶
化を伴う熱処理による化合物半導体表面段差部の平滑化
を特徴とする。
【0021】上記化合物半導体がIII-V 族を主成分とす
る元素で構成され、請求項6の熱処理が該化合物半導体
を構成するV族元素を含むガス圧雰囲気中で800〜
1,000℃のキャップレスアニールであることを特徴
とする。
【0022】上記化合物半導体の表面処理が、該化合物
半導体を加熱し350℃以下で加熱しながら紫外線で励
起した酸素(オゾン)中に放置することを特徴とする。
【0023】上記第1の不純物層に浅いテーパ角の凹部
の形成が、上記ウェットエッチング方法、上記化合物半
導体表面段差部の平滑化方法、またはそれぞれを組合わ
せることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、まずGaAs半絶縁性
基板表面に選択的に第1のイオン注入を行い、N層とな
る第2の不純物層より高濃度の第1の不純物層を予め設
け、表面空乏層の影響を極力小さくなるようにし、Rs
の低減を図る。
【0025】次に、第1の不純物層を選択的に所望の深
さまでエッチングして凹部(リセス)を形成する。この
リセス構造によりドレイン耐圧の向上が図れる。この
際、リセスエッチング前処理に微量の酸化剤を添加した
温水処理を施し親水化させたGaAs表面にフォトレジ
ストを用いてウェットエッチングを行い、リセステーパ
角を比較的浅く形成する。続いて凹部側壁の傾斜角をさ
らに小さくし凹部底辺の距離を短縮するための熱処理を
施す。
【0026】上記熱処理はAsH3 雰囲気等でAs圧を
かけ、800〜1,000℃の熱処理を施すことによ
り、エッチングで形成した凹部側壁の上部の結晶部が取
れると同時に、リセス側壁下部に再結晶化を促すこと
で、凹部側壁の傾斜角を小さくし、凹部底辺の距離の短
縮化を図る。この熱処理により同時に第1の不純物層を
活性化させる。
【0027】次に凹部を含む第1の不純物層に第2のイ
オン注入を施し、チャネル層(N層)となる第2の不純
物層を形成する。
【0028】次に、絶縁膜を形成し、ゲートパターン形
成後第2の不純物層に熱処理を施し活性化させる。最後
に凹部底部にゲート電極を形成する。この方法によれ
ば、高いドレイン耐圧がえられるリセス構造によりなが
らも表面空乏層の影響などによるRsの増大及び第2の
イオン注入層の凹部側壁での段切れによる不連続に伴う
Rsの増大を回避でき、しかもRIEのダメージをイオ
ン注入層活性化の熱処理で回復することができるため、
高ドレイン耐圧化、高ゲート耐圧化を図ることが可能と
なる。
【0029】以下、この発明の一実施例について第1図
を参照して説明する。
【0030】GaAs半絶縁性基板10上にN+ 層11
形成予定域に加速エネルギー120keVと250ke
V、ドーズ量各々2×1013cm-2のSiイオンを選択
的に注入する。次に表面空乏層などによる動作層のRs
を極力低下させるため、第1のイオン注入を加速エネル
ギー例えば150keV、ドーズ量6×1012cm-2
条件でSi+ イオンを選択的に注入し、第1の不純物層
16を形成する(図1(a))。
【0031】次に写真蝕刻法により第1の不純物層16
の消耗の領域に例えば幅2μmのフォトレジストパター
ンを形成する。ここで、この開口の幅でリセス幅が決定
される。続いて開口部のGaAs表面のリセスエッチン
グを基板と比較的密着性の弱いポジ型のフォトレジスト
例えば、THMR−ip1800(商品名、東京応化
製)をエッチングマスクに用い、例えばH3 PO4 系エ
ッチング液で深さ1,500オングストローム(以下、
Aと表記)のエッチングを施し、凹部(リセス)17を
形成する(図1(b))。
【0032】上記によりリセス近傍の不純物濃度は5×
1717cm-3と高くすることが可能になり、第1の不純
物層16によりRsを低減できる。さらに幅2μmのリ
セスによりドレイン耐圧の低下を防ぐことができる。
【0033】次に、このGaAs表面を例えばHCl処
理により自然酸化物を除去後、例えば酸素20mil/
秒で3分間バブリングした90℃の温水に4分間浸漬
し、300A程度の均一な酸化層を形成後、引上げる際
にこの温水の表面張力を利用し、GaAs表面に接する
該温水又は水溶液面203が一定に後退するような速度
でGaAs表面に水滴を残さずに引き上げて乾燥する
(図3(a),(b))。または、水銀灯303等の紫
外線307で酸素305を励起しオゾン化306した雰
囲気中で300℃で約15分間放置する(図4)。
【0034】上記いずれかの方法で、GaAs表面に酸
化層202,302を形成し親水化処理を施した後、レ
ジストマスクを用いた場合、燐酸系エッチャント(例え
ばH3 PO4 :H2 2 :H2 O=3:1:50)のウ
ェットエッチングによりリセス側面傾斜角は約20°の
浅い傾斜角で形成される。次に、AsH3 雰囲気中で例
えば850℃で15分熱処理による、リセス上部の除去
とリセス下部の再結晶効果により傾斜角を約8°に緩和
しリセス底辺d2は約1μm短縮化してd3となる(図
5)と同時に、再結晶部も含めイオン注入層とオーミッ
ク部のN+ 層を活性化することができる(図1
(c))。
【0035】リセス内の再結晶部はマイクロX線回折法
により基板と同じ結晶性を有しており、EDX法の分析
から周辺と同一のイオン注入不純物を有し、物理的に均
一に活性化されている。次にリセス17部にゲート領域
(N層)12となる第2のイオン注入として例えば加速
エネルギー100keV、ドーズ量3×1012cm-2
低エネルギーでSi+ イオンを注入し、第2の不純物層
12を形成する(図1(d))。
【0036】続いて、例えばCVD法により絶縁膜とし
て酸化膜(SiO2 )19を1,000A堆積する。次
に前記熱処理で約1μmに狭めたリセス部底部に写真蝕
刻法によりフォトレジスト膜に例えば幅1μmの開口部
18を形成し、エッチングの精密制御可能なRIEによ
りSiO2 19をエッチングする(図2(a))。
【0037】次にフォトレジスト膜を例えばプラズマ灰
化法により除去した後、例えばAsH3 雰囲気で温度8
50℃の熱処理を施し、第2の不純物層のSi+ イオン
を活性化させ、N+ 層11、Rs低減のための半導体層
(N- 層)16、N層12を形成する(図2(b))。
同時に、この熱処理でRIEのエッチングで生じたGa
As結晶のダメージ111を回復することができ、ゲー
ト耐圧の低下を防止できる。次にN- 層11上に写真蝕
刻法でソース、ドレイン電極のパターニングを行い、S
iO2 19を例えばNH4 F液でエッチングした後、
例えばソース、ドレイン電極金属としてAuGeを蒸着
し、リフトオフを行って、温度例えば450℃で熱処理
を施してソース電極13、ドレイン電極14を形成する
(図2(c))。
【0038】最後にSiO2 19の開口部上に写真蝕
刻法により、ゲート電極のパターニングを行い、ゲート
電極金属として例えばAlを厚さ6,000A蒸着し、
リフトオフを行ってゲート電極15を形成して図2
(d)に示す電力用MESFETを完成する。
【0039】上記のようにして得られた電力用MESF
ETは、ドレイン耐圧の低下を防ぐリセス構造ながらも
リセス近傍に形成した第1の不純物層16によりRsの
増大を極力小さくすることができ、第2の不純物層のリ
セス側壁段差での連続性が保たれることでRsの増大を
回避することができ、さらにRIEで生じたGaAs結
晶のダメージ111をイオン注入層活性化の熱処理で同
時に回復することができる。
【0040】なお、上記実施例ではリセス17幅を決定
するフォトレジスト膜の開口幅を2μm、ゲート電極の
フォトレジスト膜の開口幅を1μmとしたが何等これら
の値に限定されることはないが、リセス幅についてはゲ
ート長より広いことが条件となる。また、リセス深さを
1,500Aとしたが、この値に限定されることはない
が、リセス底部の表面電子濃度が1×1017cm-3以上
を保つリセス深さが望ましい。さらに絶縁膜にSiO2
19を用いたが、この種類に限定されることははく、
例えばシリコン窒化膜(Si3 4 )、酸化窒化シリコ
ン(SiON)等を用いても良い。
【0041】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、ド
レイン耐圧の向上を図れるリセス構造ながらも表面空乏
層などによるRsの増大を極力小さくすることができ、
リセス構造の段差不連続部によるRs増加もないことか
ら、低ドレイン領域に於いてドレイン耐圧及びゲート耐
圧が高く、しかも低歪で高効率な電力用MESFETを
高歩留りで再現性良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ないし(d)は本発明に係る電力用ME
SFETの製造方法の一実施例を工程順に一部を示すい
ずれも断面図、
【図2】(a)ないし(d)は本発明に係る電力用ME
SFETの製造方法の一実施例を工程順に図1に引続き
一部を示すいずれも断面図、
【図3】(a)および(d)は本発明に係る電力用ME
SFETの製造方法の一実施例を工程順に図2に引続き
一部を示すいずれも断面図、
【図4】本発明に係る一実施例のオゾン雰囲気中でGa
As表層酸化層形成を説明するための図、
【図5】本発明に係るリセス形状を示すウェーハ断面
図、
【図6】(a)ないし(c)は従来例の電力用MESF
ETの製造方法の一部を工程順に示すいずれも断面図、
【図7】Vg−gm曲線図、
【図8】従来例の電力用MESFETの製造方法の一部
を示す断面図、
【図9】Vg−gm曲線図、
【図10】従来例のリセス形状を示すウェーハ断面図、
【図11】従来例の電力用MESFETの製造方法の一
部を示す断面図。
【符号の説明】
10,20,201,301…GaAs半絶縁性基板 11,21…オーム性接触層(N- 層) 16…第1の不純物層(N- 層) 12,22…第2の不純物層(N層) 19…絶縁膜(SiO2 ) 26…イオン注入層段切れ箇所 13,23…ソース電極 14,24…ドレイン電極 15,25…ゲート電極 18…開口部(幅1μm) 17…凹部(リセス) 111…RIEダメージ部 112…熱処理によるリセス上部の除去部 113…熱処理によるリセス下部の再結晶部 202,302…表面酸化層 203…温水 204,304…温水表面 205…加熱台 206…O2 バブリング 207…引上げ方向 303…水銀灯 305…酸素 306…オゾン 307…紫外線
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】(a)および(b)は本発明に係る電力用ME
SFETの製造方法の一実施例を工程順に図2に引続き
一部を示すいずれも断面図、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体基板上に形成されたソース
    領域及びドレイン領域と、前記ソース領域及びドレイン
    領域との間に形成されたチャネル領域と、前記チャネル
    形成領域内に形成されたリセスと、前記リセス内底部に
    形成されたゲート電極とを具備して構成されるMES型
    電界効果トランジスタの製造方法において、 化合物半
    導体表面にチャネルを形成するにあたり、前記化合物半
    導体表層に選択的に第1のイオン注入を施し第1の不純
    物層を形成する工程と、前記第1の不純物層にエッチン
    グを施して浅いテーパ角の凹部を形成する工程と、前記
    凹部を含む第1の不純物層に第2のイオン注入を施し第
    2の不純物層を形成する工程と、前記凹部を含む化合物
    半導体表層に絶縁膜を堆積させる工程と、前記凹部の底
    面のゲート形成予定域にゲートパターンを開口したフォ
    トレジストマスクを形成する工程と、前記開口部の絶縁
    膜を反応性イオンエッチングにより除去する工程と、前
    記第2の不純物層を活性化すると同時に前記反応性イオ
    ンエッチングの加工ダメージを緩和するための熱処理を
    施す工程と、前記を凹部底部の絶縁膜開口部を介してゲ
    ート電極を形成する工程を特徴とする電界効果トランジ
    スタの製造方法。
  2. 【請求項2】 不純物層の凹部のテーパ角が30°以下
    であることを特徴とする請求項1記載の電界効果トラン
    ジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の不純物層に浅いテーパ角の凹部の
    形成工程が、第1の不純物層を含む化合物半導体に予め
    表面処理を施し、その後フォトレジストマスクを用いた
    ウェットエッチングであることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2のいずれかに記載の電界効果トランジスタ
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 化合物半導体の表面処理が、該化合物半
    導体を溶存酸素または微量の酸化剤または過酸化水素を
    含む20〜100℃の水又は水溶液に浸漬し該化合物半
    導体表面を酸化後、引上げ乾燥し、親水化することを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電
    界効果トランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 化合物半導体の表面処理後の引上げ乾燥
    が、該温水又は水溶液表面張力を利用して該化合物半導
    体に接する該温水又は水溶液面が一定になるような速度
    で引き上げ均一に乾燥することを特徴とする請求項4記
    載の電界効果トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 第1の不純物層に浅いテーパ角の凹部の
    形成工程が、化合物半導体表面段差部形成後の段差部の
    上部の角の該化合物半導体元素の除去と下部の再結晶化
    を伴う熱処理による化合物半導体表面段差部の平滑化を
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    電界効果トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 化合物半導体がIII-V 族を主成分とする
    元素で構成され、請求項6の熱処理が該化合物半導体を
    構成するV族元素を含むガス圧雰囲気中で800〜1,
    000℃のキャップレスアニールであることを特徴とす
    る請求項1記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 化合物半導体の表面処理が、該化合物半
    導体を加熱し350℃以下で加熱しながら紫外線で励起
    した酸素(オゾン)中に放置することを特徴とする請求
    項3記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 第1の不純物層に浅いテーパ角の凹部の
    形成が、請求項4に記載のウェットエッチング方法か、
    請求項6に記載の化合物半導体表面段差部の平滑化方法
    か、またはそれぞれを組合わせることを特徴とする請求
    項3記載の電界効果トランジスタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007150170A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Sharp Corp 半導体装置の製造方法、半導体レーザ装置、光伝送モジュールおよび光ディスク装置

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