JPH0963540A - 蛍光ランプ及び照明器具 - Google Patents
蛍光ランプ及び照明器具Info
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- JPH0963540A JPH0963540A JP22167395A JP22167395A JPH0963540A JP H0963540 A JPH0963540 A JP H0963540A JP 22167395 A JP22167395 A JP 22167395A JP 22167395 A JP22167395 A JP 22167395A JP H0963540 A JPH0963540 A JP H0963540A
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- Japan
- Prior art keywords
- emitting layer
- light emitting
- phosphor
- light
- fluorescent lamp
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガラスバルブの細径化によって蛍光ランプは
輝度が高くなり、ランプ効率も改善されるものの、それ
を直接照明の照明器具に適用すると、例えば室内空間が
広いオフィスなどではグレアが生じ、照明環境が損なわ
れる。 【解決手段】 ガラスバルブ1の内面に所定角度の開口
角を以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以
上の蛍光体よりなる第1の発光層2を形成し、かつ少な
くとも第1の発光層上に1種又は2種以上の通常の蛍光
体よりなる第2の発光層3を積層して形成し、特に、第
1の発光層における長残光性を有する蛍光体の付着量を
1cm2 当たり0.2mg以上に設定することにより、
残光特性を損なうことなくグレアを軽減する。
輝度が高くなり、ランプ効率も改善されるものの、それ
を直接照明の照明器具に適用すると、例えば室内空間が
広いオフィスなどではグレアが生じ、照明環境が損なわ
れる。 【解決手段】 ガラスバルブ1の内面に所定角度の開口
角を以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以
上の蛍光体よりなる第1の発光層2を形成し、かつ少な
くとも第1の発光層上に1種又は2種以上の通常の蛍光
体よりなる第2の発光層3を積層して形成し、特に、第
1の発光層における長残光性を有する蛍光体の付着量を
1cm2 当たり0.2mg以上に設定することにより、
残光特性を損なうことなくグレアを軽減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は蛍光ランプ及び照
明器具に関し、特にランプ消灯後10分以上を経過して
も物の識別が可能な残光を呈する蛍光ランプ並びにグレ
アを軽減できる器具構造の改良に関する。
明器具に関し、特にランプ消灯後10分以上を経過して
も物の識別が可能な残光を呈する蛍光ランプ並びにグレ
アを軽減できる器具構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、照明用の蛍光ランプは、例えば
ガラスバルブの内面にハロリン酸塩蛍光体,希土類蛍光
体などからなる発光層を形成して構成されている。
ガラスバルブの内面にハロリン酸塩蛍光体,希土類蛍光
体などからなる発光層を形成して構成されている。
【0003】例えばハロリン酸塩蛍光体を使用した直管
40ワットタイプの蛍光ランプでは、2700〜310
0(lm)の明るさが得られており、オフィスはもとよ
り大型店舗,劇場,浴場,地下街などのように広い分野
で使用されている。
40ワットタイプの蛍光ランプでは、2700〜310
0(lm)の明るさが得られており、オフィスはもとよ
り大型店舗,劇場,浴場,地下街などのように広い分野
で使用されている。
【0004】特に、人が多く集まる大型店舗,劇場,地
下街などにおいては、火災,地震などの災害によって停
電した場合でも、人命を第一に考えて安全かつ迅速に避
難させる必要がある。
下街などにおいては、火災,地震などの災害によって停
電した場合でも、人命を第一に考えて安全かつ迅速に避
難させる必要がある。
【0005】従って、消防法,建築基準法では、一定以
上のスペ−スを有し、かつ人が多く集まるなどの条件を
満たす大型店舗,劇場,地下街などには一般照明器具の
他に、誘導灯,非常灯などを設置することが義務付けら
れている。
上のスペ−スを有し、かつ人が多く集まるなどの条件を
満たす大型店舗,劇場,地下街などには一般照明器具の
他に、誘導灯,非常灯などを設置することが義務付けら
れている。
【0006】これらの誘導灯,非常灯は、例えば正常時
は蛍光ランプを商用電源によって点灯させ、非常時(停
電時)は内蔵バッテリ−を電源として蛍光ランプないし
電球などを照度が1(Lx)以上でかつ20〜30分以
上点灯するように構成されている。
は蛍光ランプを商用電源によって点灯させ、非常時(停
電時)は内蔵バッテリ−を電源として蛍光ランプないし
電球などを照度が1(Lx)以上でかつ20〜30分以
上点灯するように構成されている。
【0007】このために、地震,火災などの災害発生時
に、万一、商用電源が停電して一般照明器具などが消灯
したとしても、床面の照度は最低でも1(Lx)以上が
確保されるために、安全かつ迅速な避難が可能となるも
のである。
に、万一、商用電源が停電して一般照明器具などが消灯
したとしても、床面の照度は最低でも1(Lx)以上が
確保されるために、安全かつ迅速な避難が可能となるも
のである。
【0008】しかしながら、これらの誘導灯,非常灯
は、高価であることもあって、一般照明器具に比較する
と、その設置数は少ない。例えば通路誘導灯のように壁
面の下方に配置される場合には、混雑していると、壁面
に近い人と遠い人では通路誘導灯の視認性に有意差が生
じて避難の迅速性にも影響が現われるものである。
は、高価であることもあって、一般照明器具に比較する
と、その設置数は少ない。例えば通路誘導灯のように壁
面の下方に配置される場合には、混雑していると、壁面
に近い人と遠い人では通路誘導灯の視認性に有意差が生
じて避難の迅速性にも影響が現われるものである。
【0009】一方、このような誘導灯,非常灯の設置義
務のない一般家庭などでは、災害によって停電した場
合、真っ暗な中で円滑かつ迅速に避難することは容易で
はなく、子供や老人の避難が遅れる可能性がある。
務のない一般家庭などでは、災害によって停電した場
合、真っ暗な中で円滑かつ迅速に避難することは容易で
はなく、子供や老人の避難が遅れる可能性がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本出願人は、
先に、ガラスバルブの内面に1種又は2種以上の蛍光体
よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおい
て、前記ガラスバルブに近い第1の発光層を長残光性を
有する蛍光体にて形成し、それの付着量を少なくとも1
cm2 当たり0.2mg以上に設定した蛍光ランプを提
案した。
先に、ガラスバルブの内面に1種又は2種以上の蛍光体
よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおい
て、前記ガラスバルブに近い第1の発光層を長残光性を
有する蛍光体にて形成し、それの付着量を少なくとも1
cm2 当たり0.2mg以上に設定した蛍光ランプを提
案した。
【0011】この提案によれば、この蛍光ランプを一般
の照明用蛍光ランプと同様に使用することによって、こ
の蛍光ランプの消灯後500秒を経過しても、物の識別
が可能な程度の残光照度が得られ、停電時における誘導
灯的な機能や常夜灯的な機能を奏するものである。
の照明用蛍光ランプと同様に使用することによって、こ
の蛍光ランプの消灯後500秒を経過しても、物の識別
が可能な程度の残光照度が得られ、停電時における誘導
灯的な機能や常夜灯的な機能を奏するものである。
【0012】ところで、近年、省エネルギ−,省資源の
目的で蛍光ランプのガラスバルブを細径化する傾向にあ
り、このような蛍光ランプは輝度が高く、ランプ効率も
改善されるものである。従って、上述の長残光性を呈す
る蛍光ランプに適用した場合にも同様な傾向となる。
目的で蛍光ランプのガラスバルブを細径化する傾向にあ
り、このような蛍光ランプは輝度が高く、ランプ効率も
改善されるものである。従って、上述の長残光性を呈す
る蛍光ランプに適用した場合にも同様な傾向となる。
【0013】しかしながら、このような蛍光ランプを直
接照明の照明器具に適用すると、例えば室内空間が広い
オフィスなどでは蛍光ランプからの直接光が目に入射さ
れるいわゆるグレアが生ずる。このために、照明環境が
損なわれるのみならず、作業能率にも少なからず影響を
及ぼすという問題がある。
接照明の照明器具に適用すると、例えば室内空間が広い
オフィスなどでは蛍光ランプからの直接光が目に入射さ
れるいわゆるグレアが生ずる。このために、照明環境が
損なわれるのみならず、作業能率にも少なからず影響を
及ぼすという問題がある。
【0014】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって消灯時の残光特性を損なうことなく、ノ
ングレア化を図ることのできる蛍光ランプ及び照明器具
を提供することにある。
な構成によって消灯時の残光特性を損なうことなく、ノ
ングレア化を図ることのできる蛍光ランプ及び照明器具
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、ガラスバルブの内面に所定角
度の開口角を以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又
は2種以上を混合した蛍光体よりなる第1の発光層を形
成し、かつ少なくとも第1の発光層上に1種又は2種以
上を混合した通常の蛍光体よりなる第2の発光層を積層
して形成したものであり、本発明の第2の発明は、前記
第1の発光層における長残光性を有する蛍光体の付着量
を1cm2 当たり0.2mg以上に設定したものであ
り、第3の発明は、前記第2の発光層を、第1の発光層
及び第1の発光層の開口部に積層して形成したものであ
り、第4の発明は、前記第2の発光層を1種又は2種以
上を混合した希土類蛍光体又はハロリン酸塩蛍光体にて
形成したことを特徴とする。
の目的を達成するために、ガラスバルブの内面に所定角
度の開口角を以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又
は2種以上を混合した蛍光体よりなる第1の発光層を形
成し、かつ少なくとも第1の発光層上に1種又は2種以
上を混合した通常の蛍光体よりなる第2の発光層を積層
して形成したものであり、本発明の第2の発明は、前記
第1の発光層における長残光性を有する蛍光体の付着量
を1cm2 当たり0.2mg以上に設定したものであ
り、第3の発明は、前記第2の発光層を、第1の発光層
及び第1の発光層の開口部に積層して形成したものであ
り、第4の発明は、前記第2の発光層を1種又は2種以
上を混合した希土類蛍光体又はハロリン酸塩蛍光体にて
形成したことを特徴とする。
【0016】又、本発明の第5の発明は、ガラスバルブ
の外面に所定角度の開口角を以て長残光性を有する蛍光
体を含む1種又は2種以上を混合した蛍光体よりなる第
1の発光層を形成し、かつガラスバルブの内面に1種又
は2種以上を混合した通常の蛍光体よりなる第2の発光
層を形成したことを特徴とする。
の外面に所定角度の開口角を以て長残光性を有する蛍光
体を含む1種又は2種以上を混合した蛍光体よりなる第
1の発光層を形成し、かつガラスバルブの内面に1種又
は2種以上を混合した通常の蛍光体よりなる第2の発光
層を形成したことを特徴とする。
【0017】又、本発明の第6の発明は、光反射面を有
する部材と、ガラスバルブの内面に所定角度の開口角を
以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以上を
混合した蛍光体よりなる第1の発光層を形成し、かつ少
なくとも第1の発光層上に1種又は2種以上を混合した
通常の蛍光体よりなる第2の発光層を積層して形成して
なる蛍光ランプとを具備し、前記蛍光ランプを、第1の
発光層の開口部が部材の光反射面に対向するように配置
したことを特徴とする。
する部材と、ガラスバルブの内面に所定角度の開口角を
以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以上を
混合した蛍光体よりなる第1の発光層を形成し、かつ少
なくとも第1の発光層上に1種又は2種以上を混合した
通常の蛍光体よりなる第2の発光層を積層して形成して
なる蛍光ランプとを具備し、前記蛍光ランプを、第1の
発光層の開口部が部材の光反射面に対向するように配置
したことを特徴とする。
【0018】さらには、本発明の第7の発明は、光反射
面を有する部材と、ガラスバルブの外面に所定角度の開
口角を以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種
以上を混合した蛍光体よりなる第1の発光層を形成し、
かつガラスバルブの内面に1種又は2種以上を混合した
通常の蛍光体よりなる第2の発光層を形成してなる蛍光
ランプとを具備し、前記蛍光ランプを、第1の発光層の
開口部が部材の光反射面に対向するように配置したこと
を特徴とする。
面を有する部材と、ガラスバルブの外面に所定角度の開
口角を以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種
以上を混合した蛍光体よりなる第1の発光層を形成し、
かつガラスバルブの内面に1種又は2種以上を混合した
通常の蛍光体よりなる第2の発光層を形成してなる蛍光
ランプとを具備し、前記蛍光ランプを、第1の発光層の
開口部が部材の光反射面に対向するように配置したこと
を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の1実施例について
図1〜図2を参照して説明する。同図において、1はガ
ラスバルブであって、その内面には所定角度の開口角θ
を以て第1の発光層2が形成されている。この発光層2
は長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以上の混
合蛍光体にて構成されており、長残光性を有する蛍光体
の付着量は1cm2 当たり0.2mg以上に設定されて
いる。尚、開口角θは例えば150度に設定されている
が、用途に応じて100度,70度など適宜の開口角に
設定できる。
図1〜図2を参照して説明する。同図において、1はガ
ラスバルブであって、その内面には所定角度の開口角θ
を以て第1の発光層2が形成されている。この発光層2
は長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以上の混
合蛍光体にて構成されており、長残光性を有する蛍光体
の付着量は1cm2 当たり0.2mg以上に設定されて
いる。尚、開口角θは例えば150度に設定されている
が、用途に応じて100度,70度など適宜の開口角に
設定できる。
【0020】上述の長残光性を有する蛍光体としては、
例えば一般式がMAl2 O4 で表される化合物で、Mは
カルシウム,ストロンチウム,バリウムからなる群から
選択された1つ以上の金属元素からなる化合物を母結晶
にした蓄光性蛍光体であり、付活剤としてはユ−ロピウ
ム(Eu)が用いられる他、共付活剤としてジスプロシ
ウム(Dy),ネオジム(Nd)などが使用される。こ
の蛍光体の平均粒径は例えば2〜12μm(FSSS:
フィッシャ-・サフ゛・シ-フ゛・サイサ゛-)に設定されている。
例えば一般式がMAl2 O4 で表される化合物で、Mは
カルシウム,ストロンチウム,バリウムからなる群から
選択された1つ以上の金属元素からなる化合物を母結晶
にした蓄光性蛍光体であり、付活剤としてはユ−ロピウ
ム(Eu)が用いられる他、共付活剤としてジスプロシ
ウム(Dy),ネオジム(Nd)などが使用される。こ
の蛍光体の平均粒径は例えば2〜12μm(FSSS:
フィッシャ-・サフ゛・シ-フ゛・サイサ゛-)に設定されている。
【0021】第1の発光層2及び第1の発光層2の開口
部2aには1種又は2種以上の蛍光体よりなる第2の発
光層3が積層されている。この第2の発光層4は、例え
ばハロリン酸塩蛍光体(Ca10(PO4 )6 FCl:S
b/Mnなど)や希土類蛍光体(Y2 O3 :Eu,La
PO4 :Ce/Tb,(SrCaBaMg)5 (PO
4 )3 Cl:Euなど)などの1種又は2種以上を混合
して形成されている。これらの発光層2,3を形成する
に当たって、第2の発光層3を形成する際の塗布方向を
第1の発光層2を形成する際の塗布方向とは逆に設定す
ることにより、全体の膜厚を比較的に均一化できる。
尚、4はガラスバルブ1の両端に配置された電極であ
る。
部2aには1種又は2種以上の蛍光体よりなる第2の発
光層3が積層されている。この第2の発光層4は、例え
ばハロリン酸塩蛍光体(Ca10(PO4 )6 FCl:S
b/Mnなど)や希土類蛍光体(Y2 O3 :Eu,La
PO4 :Ce/Tb,(SrCaBaMg)5 (PO
4 )3 Cl:Euなど)などの1種又は2種以上を混合
して形成されている。これらの発光層2,3を形成する
に当たって、第2の発光層3を形成する際の塗布方向を
第1の発光層2を形成する際の塗布方向とは逆に設定す
ることにより、全体の膜厚を比較的に均一化できる。
尚、4はガラスバルブ1の両端に配置された電極であ
る。
【0022】この実施例によれば、ガラスバルブ1の全
周面からは第1,第2の発光層2,3からの光が放出さ
れるのであるが、第1の発光層2から放出される光は開
口部2aから放出される光に比べて少なくなる。即ち、
第1の発光層側から放出される光の量は、第1の発光層
2にて光吸収が生ずるために、開口部2aから放出され
る光量に比較して少なくなる。このために、直接照明の
照明器具に適用した場合、グレアを低減できる。
周面からは第1,第2の発光層2,3からの光が放出さ
れるのであるが、第1の発光層2から放出される光は開
口部2aから放出される光に比べて少なくなる。即ち、
第1の発光層側から放出される光の量は、第1の発光層
2にて光吸収が生ずるために、開口部2aから放出され
る光量に比較して少なくなる。このために、直接照明の
照明器具に適用した場合、グレアを低減できる。
【0023】又、ガラスバルブ1の内面に積層状態で形
成された第1,第2の発光層2,3のうち、放電路側の
第2の発光層3は、希土類蛍光体などのように、一般の
照明用蛍光ランプに使用される通常の蛍光体にて構成さ
れているために、ランプ点灯時に253.7nmなどの
紫外線によって効率よく励起され、明るさを大幅に増加
させることができる。
成された第1,第2の発光層2,3のうち、放電路側の
第2の発光層3は、希土類蛍光体などのように、一般の
照明用蛍光ランプに使用される通常の蛍光体にて構成さ
れているために、ランプ点灯時に253.7nmなどの
紫外線によって効率よく励起され、明るさを大幅に増加
させることができる。
【0024】特に、第1の発光層2はガラスバルブ側に
形成されている上、長残光性を有する蛍光体の付着量が
1cm2 当たり0.2mg以上に設定されている関係
で、蛍光ランプの消灯時における放射光はガラスバルブ
1を通して直接的に放出される。このために、明るい残
光が得られ、長時間に亘って物の識別が一層容易にな
る。従って、消防法や建築基準法で誘導灯,非常灯の設
置が義務付けられている場所の一般照明器具や一般家庭
の照明器具に適用すれば、災害などで万一停電しても、
円滑かつ迅速な避難が可能となる。
形成されている上、長残光性を有する蛍光体の付着量が
1cm2 当たり0.2mg以上に設定されている関係
で、蛍光ランプの消灯時における放射光はガラスバルブ
1を通して直接的に放出される。このために、明るい残
光が得られ、長時間に亘って物の識別が一層容易にな
る。従って、消防法や建築基準法で誘導灯,非常灯の設
置が義務付けられている場所の一般照明器具や一般家庭
の照明器具に適用すれば、災害などで万一停電しても、
円滑かつ迅速な避難が可能となる。
【0025】さらに、家庭用照明器具には、常夜灯用と
して5W程度の豆球が搭載されているが、本発明蛍光ラ
ンプを使用すれば、豆球を省略でき、器具のコストを低
減できるのみならず、省電力も可能となる。
して5W程度の豆球が搭載されているが、本発明蛍光ラ
ンプを使用すれば、豆球を省略でき、器具のコストを低
減できるのみならず、省電力も可能となる。
【0026】図3は、図1に示す蛍光ランプを適用した
直接照明の照明器具の実施例を示すものであって、光反
射面を有する部材例えば反射笠5の反射面5aに対して
一定の間隔を隔てて蛍光ランプが配置されている。具体
的には、蛍光ランプにおける第1の発光層2の開口部2
a側が反射面5aに対向するように配置されている。
尚、部材5は反射笠の他、反射面5aを有する器具本体
なども含まれるし、その形態は用途などに応じて適宜に
形成できる。
直接照明の照明器具の実施例を示すものであって、光反
射面を有する部材例えば反射笠5の反射面5aに対して
一定の間隔を隔てて蛍光ランプが配置されている。具体
的には、蛍光ランプにおける第1の発光層2の開口部2
a側が反射面5aに対向するように配置されている。
尚、部材5は反射笠の他、反射面5aを有する器具本体
なども含まれるし、その形態は用途などに応じて適宜に
形成できる。
【0027】この実施例によれば、ガラスバルブ1の全
周面からは第1,第2の発光層2,3からの光が放出さ
れるのであるが、特に、開口部2aから放出される高輝
度の光は反射笠5の反射面5aで反射され、第1の発光
層2側から放出される第1,第2の発光層2,3からの
光と共に床面を所定の照度となるように照明する。この
ために、一般の照明用蛍光ランプを使用した場合と同様
の照明が可能になる。
周面からは第1,第2の発光層2,3からの光が放出さ
れるのであるが、特に、開口部2aから放出される高輝
度の光は反射笠5の反射面5aで反射され、第1の発光
層2側から放出される第1,第2の発光層2,3からの
光と共に床面を所定の照度となるように照明する。この
ために、一般の照明用蛍光ランプを使用した場合と同様
の照明が可能になる。
【0028】その上、第1の発光層側から放出される光
の量は、第1の発光層2にて光吸収が生ずるために、開
口部2a側に比較すると輝度が若干低くなる。従って、
ガラスバルブの細径化によって開口部側の輝度が高くな
っても、第1の発光層側の輝度を抑えることができるた
めに、グレアも効果的に抑制でき、質の高い照明環境を
得ることができる。
の量は、第1の発光層2にて光吸収が生ずるために、開
口部2a側に比較すると輝度が若干低くなる。従って、
ガラスバルブの細径化によって開口部側の輝度が高くな
っても、第1の発光層側の輝度を抑えることができるた
めに、グレアも効果的に抑制でき、質の高い照明環境を
得ることができる。
【0029】図4は、本発明の他の実施例を示すもので
あって、ガラスバルブ1の外面には所定角度の開口角θ
を以て第1の発光層2が形成されている。この発光層2
は長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以上の混
合蛍光体にて構成されており、長残光性を有する蛍光体
の付着量は1cm2 当たり0.2mg以上に設定されて
いる。尚、開口角θは例えば150度に設定されている
が、用途に応じて100度,70度など適宜の開口角に
設定できる。この発光層2は、例えばメラミン樹脂,ラ
ッカ−,分散剤,硬化剤を含む母液に長残光性を有する
蛍光体を例えば10〜50重量%の割合で混入・分散さ
せた後、吹き付け又は塗布によって被着することによっ
て形成される。
あって、ガラスバルブ1の外面には所定角度の開口角θ
を以て第1の発光層2が形成されている。この発光層2
は長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以上の混
合蛍光体にて構成されており、長残光性を有する蛍光体
の付着量は1cm2 当たり0.2mg以上に設定されて
いる。尚、開口角θは例えば150度に設定されている
が、用途に応じて100度,70度など適宜の開口角に
設定できる。この発光層2は、例えばメラミン樹脂,ラ
ッカ−,分散剤,硬化剤を含む母液に長残光性を有する
蛍光体を例えば10〜50重量%の割合で混入・分散さ
せた後、吹き付け又は塗布によって被着することによっ
て形成される。
【0030】図5は、本発明の異なった実施例を示すも
のであって、ガラスバルブ1の内面には透光性を有する
紫外線反射層6が形成されている。この紫外線反射層6
は、例えば平均粒径が0.1μm以下好ましくは30〜
50mμmのアルミナ(Al 2 O3 ),マグネシア(M
gO)などにて形成されている。この紫外線反射層6の
上には第1,第2の発光層2,3が積層されており、こ
の構成は図1と同じである。
のであって、ガラスバルブ1の内面には透光性を有する
紫外線反射層6が形成されている。この紫外線反射層6
は、例えば平均粒径が0.1μm以下好ましくは30〜
50mμmのアルミナ(Al 2 O3 ),マグネシア(M
gO)などにて形成されている。この紫外線反射層6の
上には第1,第2の発光層2,3が積層されており、こ
の構成は図1と同じである。
【0031】ところで、第1,第2の発光層2,3は電
極間の放電によって生ずる253.7nmなどの紫外線
で励起されるのであるが、放電路側に位置する蛍光体は
効率よく励起されるものの、放電路から遠ざかるガラス
バルブ側に位置する蛍光体の励起効率は低下する傾向に
ある。しかしながら、この実施例によれば、第1,第2
の発光層2,3を透過した紫外線が紫外線反射層6で反
射されるために、ガラスバルブ側に位置する蛍光体は透
過時の紫外線及び反射した紫外線によって励起されるこ
とになる。従って、発光効率を高めることができる。
極間の放電によって生ずる253.7nmなどの紫外線
で励起されるのであるが、放電路側に位置する蛍光体は
効率よく励起されるものの、放電路から遠ざかるガラス
バルブ側に位置する蛍光体の励起効率は低下する傾向に
ある。しかしながら、この実施例によれば、第1,第2
の発光層2,3を透過した紫外線が紫外線反射層6で反
射されるために、ガラスバルブ側に位置する蛍光体は透
過時の紫外線及び反射した紫外線によって励起されるこ
とになる。従って、発光効率を高めることができる。
【0032】図6は、本発明の異なった実施例を示すも
のであって、ガラスバルブ1の内面には透光性を有する
導電性被膜7が形成されている。この導電性被膜7は、
例えば加熱状態のガラスバルブの内面に塩化錫を含む溶
液を吹き付けることによって形成される。この被膜7は
例えば1〜1000KΩの抵抗値を有する。
のであって、ガラスバルブ1の内面には透光性を有する
導電性被膜7が形成されている。この導電性被膜7は、
例えば加熱状態のガラスバルブの内面に塩化錫を含む溶
液を吹き付けることによって形成される。この被膜7は
例えば1〜1000KΩの抵抗値を有する。
【0033】この実施例によれば、ラピッドスタ−ト式
の点灯回路装置を備えた照明器具に適用でき、大型店
舗,劇場,地下街などのように保守の手間を省きたい所
での使用に好適する。
の点灯回路装置を備えた照明器具に適用でき、大型店
舗,劇場,地下街などのように保守の手間を省きたい所
での使用に好適する。
【0034】特に、図5に示す例えばアルミナによる紫
外線反射層6を、発光層と導電性被膜7との間に形成す
れば、水銀のガラスバルブ1への接触を抑制できる関係
で、ソ−ラリゼ−ションによる変色を防止ないし低減で
きるし、水銀が被膜7の錫などに接触することによって
生ずる変色をも防止ないし低減でき、蛍光ランプとして
の外観状態を向上できる。
外線反射層6を、発光層と導電性被膜7との間に形成す
れば、水銀のガラスバルブ1への接触を抑制できる関係
で、ソ−ラリゼ−ションによる変色を防止ないし低減で
きるし、水銀が被膜7の錫などに接触することによって
生ずる変色をも防止ないし低減でき、蛍光ランプとして
の外観状態を向上できる。
【0035】図7は、本発明のさらに異なった実施例を
示すものであって、ガラスバルブ1の外周面には保護層
8が形成されている。この保護層8は、例えばポリエチ
レンテレフタレ−ト(PET)などの樹脂材からなり、
厚みは例えば100〜150μmに設定されている。こ
の保護層8は、予めチュ−ブ状に構成されており、これ
の内部にガラスバルブ1を挿入した後、150〜200
℃で加熱して収縮させ、ガラスバルブ1の外周面に密着
させることによって形成される。特に、保護層8に酸化
チタン(TiO2 )などの紫外線吸収材を混入させれ
ば、保護層8の耐光性を改善できるのみならず、紫外線
防止層としても作用する。尚、この実施例の構成は図4
〜図6に示す蛍光ランプなどにも適用できる。
示すものであって、ガラスバルブ1の外周面には保護層
8が形成されている。この保護層8は、例えばポリエチ
レンテレフタレ−ト(PET)などの樹脂材からなり、
厚みは例えば100〜150μmに設定されている。こ
の保護層8は、予めチュ−ブ状に構成されており、これ
の内部にガラスバルブ1を挿入した後、150〜200
℃で加熱して収縮させ、ガラスバルブ1の外周面に密着
させることによって形成される。特に、保護層8に酸化
チタン(TiO2 )などの紫外線吸収材を混入させれ
ば、保護層8の耐光性を改善できるのみならず、紫外線
防止層としても作用する。尚、この実施例の構成は図4
〜図6に示す蛍光ランプなどにも適用できる。
【0036】この実施例によれば、ガラスバルブ1の外
周面には樹脂製などの保護層8が形成されているので、
非常時に、万一、ガラスバルブ1が破損しても飛散を防
止できるのみならず、破損した状態でも物を識別できる
程度の照度が得られる。従って、円滑かつ迅速な避難が
可能となる。
周面には樹脂製などの保護層8が形成されているので、
非常時に、万一、ガラスバルブ1が破損しても飛散を防
止できるのみならず、破損した状態でも物を識別できる
程度の照度が得られる。従って、円滑かつ迅速な避難が
可能となる。
【0037】その上、この蛍光ランプを照明器具より取
り外せば、懐中電灯の代替品として利用することができ
るので、避難誘導のみならず色々な面で図り知れない威
力を発揮するものと推測される。
り外せば、懐中電灯の代替品として利用することができ
るので、避難誘導のみならず色々な面で図り知れない威
力を発揮するものと推測される。
【0038】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば蛍光ランプは、40ワットタイ
プ以外の直管形蛍光ランプはもとより環形蛍光ランプ,
コンパクト蛍光ランプ,電球形蛍光ランプなどにも適用
できる。長残光性を有する蛍光体は、上記実施例に記載
したものの他、ユ−ロピウム,ネオジム,イットリウム
付活アルミン酸カルシウム蛍光体(CaAl2 O4 :E
u/Nd/Y)などのように長残光特性を有するものは
すべて使用できる。又、三波長形蛍光ランプにおいて
は、第2の発光層における3種類以上の蛍光体のうち、
1種類以上を長残光性を有する蛍光体にて置換したりす
ることもできる。又、第1の発光層を、長残光性を有す
る複数の蛍光体で構成したり、長残光性を有する蛍光体
以外の蛍光体を適宜に混入して構成したりすることもで
きる。さらには開口部2aには第2の発光層が形成され
ているが、第1の発光層の上にのみ積層して開口部には
第2の発光層を形成しないように構成することもでき
る。
されることなく、例えば蛍光ランプは、40ワットタイ
プ以外の直管形蛍光ランプはもとより環形蛍光ランプ,
コンパクト蛍光ランプ,電球形蛍光ランプなどにも適用
できる。長残光性を有する蛍光体は、上記実施例に記載
したものの他、ユ−ロピウム,ネオジム,イットリウム
付活アルミン酸カルシウム蛍光体(CaAl2 O4 :E
u/Nd/Y)などのように長残光特性を有するものは
すべて使用できる。又、三波長形蛍光ランプにおいて
は、第2の発光層における3種類以上の蛍光体のうち、
1種類以上を長残光性を有する蛍光体にて置換したりす
ることもできる。又、第1の発光層を、長残光性を有す
る複数の蛍光体で構成したり、長残光性を有する蛍光体
以外の蛍光体を適宜に混入して構成したりすることもで
きる。さらには開口部2aには第2の発光層が形成され
ているが、第1の発光層の上にのみ積層して開口部には
第2の発光層を形成しないように構成することもでき
る。
【0039】
【実施例】次に、実験例について説明する。第1の発光
層の開口角θを160度に設定した図1に示す構造のF
L40S蛍光ランプにおいて、第1の発光層2として4
90nmに発光ピ−クを有するユ−ロピウム,ジスプロ
シウム付活アルミン酸ストロンチウム蛍光体(Sr4 A
l14O25:Eu/Dy)を使用し、第2の発光層3とし
て453nmに発光ピ−クを有するユ−ロピウム付活リ
ン酸ストロンチウム・カルシウム・バリウム・マグネシ
ウム蛍光体((SrCaBaMg)5 (PO 4 )3 C
l:Eu)と、544nmに発光ピ−クを有するセリウ
ム,テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体(LaPO
4 :Ce/Tb)と、622nmに発光ピ−クを有する
ユ−ロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y2 O3 :
Eu)とを重量比で43.9%,23.9%,32.2
%の割合で混合したものを使用した。尚、第1及び第2
の発光層の付着量は、それぞれ3.2及び2.7mg/
cm 2 であった。
層の開口角θを160度に設定した図1に示す構造のF
L40S蛍光ランプにおいて、第1の発光層2として4
90nmに発光ピ−クを有するユ−ロピウム,ジスプロ
シウム付活アルミン酸ストロンチウム蛍光体(Sr4 A
l14O25:Eu/Dy)を使用し、第2の発光層3とし
て453nmに発光ピ−クを有するユ−ロピウム付活リ
ン酸ストロンチウム・カルシウム・バリウム・マグネシ
ウム蛍光体((SrCaBaMg)5 (PO 4 )3 C
l:Eu)と、544nmに発光ピ−クを有するセリウ
ム,テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体(LaPO
4 :Ce/Tb)と、622nmに発光ピ−クを有する
ユ−ロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y2 O3 :
Eu)とを重量比で43.9%,23.9%,32.2
%の割合で混合したものを使用した。尚、第1及び第2
の発光層の付着量は、それぞれ3.2及び2.7mg/
cm 2 であった。
【0040】この蛍光ランプの各種特性を測定したとこ
ろ、第1の発光層2側の輝度は開口部2a側に比べると
若干低かった。この蛍光ランプを図3に示す照明器具に
組み合わせたが、グレアは全く感じなかった。又、消灯
後の経過時間に対する照度(残光特性)は、図8〜図9
に示す。尚、図9は図8とほぼ同一であり、縦軸の照度
スケ−ルを拡大した点のみが異なるものである。図8〜
図9から明らかなように、消灯後500秒を経過して
も、残光照度は0.2(Lx)あり、物の識別も十分に
でき、円滑な避難が可能と推測される。
ろ、第1の発光層2側の輝度は開口部2a側に比べると
若干低かった。この蛍光ランプを図3に示す照明器具に
組み合わせたが、グレアは全く感じなかった。又、消灯
後の経過時間に対する照度(残光特性)は、図8〜図9
に示す。尚、図9は図8とほぼ同一であり、縦軸の照度
スケ−ルを拡大した点のみが異なるものである。図8〜
図9から明らかなように、消灯後500秒を経過して
も、残光照度は0.2(Lx)あり、物の識別も十分に
でき、円滑な避難が可能と推測される。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ガラス
バルブの全周面からは第1,第2の発光層からの光が放
出されるのであるが、第1の発光層から放出される光は
開口部から放出される光に比べて少なくなる。即ち、第
1の発光層側から放出される光の量は、第1の発光層に
て光吸収が生ずるために、開口部から放出される光量に
比較して少なくなる。このために、直接照明の照明器具
に適用した場合、グレアを低減できる。
バルブの全周面からは第1,第2の発光層からの光が放
出されるのであるが、第1の発光層から放出される光は
開口部から放出される光に比べて少なくなる。即ち、第
1の発光層側から放出される光の量は、第1の発光層に
て光吸収が生ずるために、開口部から放出される光量に
比較して少なくなる。このために、直接照明の照明器具
に適用した場合、グレアを低減できる。
【0042】又、ガラスバルブの内面に積層状態で形成
された少なくとも第1,第2の発光層のうち、放電路側
の第2の発光層は、希土類蛍光体などのように、一般の
照明用蛍光ランプに使用される蛍光体にて構成されてい
るために、ランプ点灯時に253.7nmなどの紫外線
によって効率よく励起され、明るさを大幅に増加させる
ことができる。
された少なくとも第1,第2の発光層のうち、放電路側
の第2の発光層は、希土類蛍光体などのように、一般の
照明用蛍光ランプに使用される蛍光体にて構成されてい
るために、ランプ点灯時に253.7nmなどの紫外線
によって効率よく励起され、明るさを大幅に増加させる
ことができる。
【0043】特に、第1の発光層はガラスバルブ側に形
成されている上、長残光性を有する蛍光体の付着量が1
cm2 当たり0.2mg以上に設定されている関係で、
蛍光ランプの消灯時における放射光はガラスバルブから
直接的に放出される。このために、明るい残光が得ら
れ、長時間に亘って物の識別が一層容易になる。従っ
て、消防法や建築基準法で誘導灯,非常灯の設置が義務
付けられている場所の一般照明器具や一般家庭の照明器
具に適用すれば、災害などで万一停電しても、円滑かつ
迅速な避難が可能となる。
成されている上、長残光性を有する蛍光体の付着量が1
cm2 当たり0.2mg以上に設定されている関係で、
蛍光ランプの消灯時における放射光はガラスバルブから
直接的に放出される。このために、明るい残光が得ら
れ、長時間に亘って物の識別が一層容易になる。従っ
て、消防法や建築基準法で誘導灯,非常灯の設置が義務
付けられている場所の一般照明器具や一般家庭の照明器
具に適用すれば、災害などで万一停電しても、円滑かつ
迅速な避難が可能となる。
【0044】さらには、ガラスバルブの外周面に樹脂製
などの保護層を形成すれば、非常時に、万一、ガラスバ
ルブが破損しても飛散を防止できるのみならず、破損し
た状態でも物を識別できる程度の照度が得られるし、照
明器具より取り外して懐中電灯の代替品として利用する
こともできる。
などの保護層を形成すれば、非常時に、万一、ガラスバ
ルブが破損しても飛散を防止できるのみならず、破損し
た状態でも物を識別できる程度の照度が得られるし、照
明器具より取り外して懐中電灯の代替品として利用する
こともできる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の側断面図。
【図3】照明器具への適用例を示す縦断面図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す縦断面図。
【図5】本発明の第3の実施例を示す縦断面図。
【図6】本発明の第4の実施例を示す縦断面図。
【図7】本発明の第5の実施例を示す縦断面図。
【図8】消灯後の経過時間に対する残光照度を示す図。
【図9】図8の照度スケ−ルの拡大図。
1 ガラスバルブ 2 第1の発光層 2a 開口部 3 第2の発光層 4 電極 5 部材(反射笠) 5a 反射面 6 紫外線反射層 7 導電性被膜 8 保護層
Claims (7)
- 【請求項1】 ガラスバルブの内面に所定角度の開口角
を以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以上
を混合した蛍光体よりなる第1の発光層を形成し、かつ
少なくとも第1の発光層上に1種又は2種以上を混合し
た通常の蛍光体よりなる第2の発光層を積層して形成し
たことを特徴とする蛍光ランプ。 - 【請求項2】 前記第1の発光層における長残光性を有
する蛍光体の付着量を1cm2 当たり0.2mg以上に
設定したことを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。 - 【請求項3】 前記第2の発光層を、第1の発光層及び
第1の発光層の開口部に積層して形成したことを特徴と
する請求項1記載の蛍光ランプ。 - 【請求項4】 前記第2の発光層を1種又は2種以上を
混合した希土類蛍光体又はハロリン酸塩蛍光体にて形成
したことを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。 - 【請求項5】 ガラスバルブの外面に所定角度の開口角
を以て長残光性を有する蛍光体を含む1種又は2種以上
を混合した蛍光体よりなる第1の発光層を形成し、かつ
ガラスバルブの内面に1種又は2種以上を混合した通常
の蛍光体よりなる第2の発光層を形成したことを特徴と
する蛍光ランプ。 - 【請求項6】 光反射面を有する部材と、ガラスバルブ
の内面に所定角度の開口角を以て長残光性を有する蛍光
体を含む1種又は2種以上を混合した蛍光体よりなる第
1の発光層を形成し、かつ少なくとも第1の発光層上に
1種又は2種以上を混合した通常の蛍光体よりなる第2
の発光層を積層して形成してなる蛍光ランプとを具備
し、前記蛍光ランプを、第1の発光層の開口部が部材の
光反射面に対向するように配置したことを特徴とする照
明器具。 - 【請求項7】 光反射面を有する部材と、ガラスバルブ
の外面に所定角度の開口角を以て長残光性を有する蛍光
体を含む1種又は2種以上を混合した蛍光体よりなる第
1の発光層を形成し、かつガラスバルブの内面に1種又
は2種以上を混合した通常の蛍光体よりなる第2の発光
層を形成してなる蛍光ランプとを具備し、前記蛍光ラン
プを、第1の発光層の開口部が部材の光反射面に対向す
るように配置したことを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22167395A JPH0963540A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 蛍光ランプ及び照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22167395A JPH0963540A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 蛍光ランプ及び照明器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0963540A true JPH0963540A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16770484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22167395A Withdrawn JPH0963540A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 蛍光ランプ及び照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0963540A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10269820A (ja) * | 1997-03-25 | 1998-10-09 | Nec Home Electron Ltd | 照明器具 |
JP2006344576A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Nanoforce Technologies Corp | 紫外線濾過および防爆機能を有するナイトランプ膜 |
JP2021139242A (ja) * | 2020-03-09 | 2021-09-16 | 積水ハウス株式会社 | 建物 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP22167395A patent/JPH0963540A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10269820A (ja) * | 1997-03-25 | 1998-10-09 | Nec Home Electron Ltd | 照明器具 |
JP2006344576A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Nanoforce Technologies Corp | 紫外線濾過および防爆機能を有するナイトランプ膜 |
JP2021139242A (ja) * | 2020-03-09 | 2021-09-16 | 積水ハウス株式会社 | 建物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |