JPH0955191A - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

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JPH0955191A
JPH0955191A JP20576295A JP20576295A JPH0955191A JP H0955191 A JPH0955191 A JP H0955191A JP 20576295 A JP20576295 A JP 20576295A JP 20576295 A JP20576295 A JP 20576295A JP H0955191 A JPH0955191 A JP H0955191A
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JP
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light emitting
fluorescent lamp
glass bulb
emitting layer
phosphor
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Application number
JP20576295A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hata
均 畑
Yoshiaki Nagashima
由明 長島
Norimasa Mizobe
憲政 溝辺
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本出願人が先に提案した長残光特性を有する
蛍光ランプは正常時における明るさが、一般の照明用蛍
光ランプに比べると、40%程度しか得られないため
に、所定の床面照度を満たすには照明器具の設置数を増
加させなければならず、経済的な負担が増加する。 【解決手段】 ガラスバルブ1の内面に1種又は2種以
上の蛍光体よりなる第1,第2の発光層2,3を有する
蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光
層2は長残光性を有する蛍光体を1cm2 当たり0.2
mg以上付着して構成し、第2の発光層3はハロリン酸
塩蛍光体や希土類蛍光体などで構成した。尚、長残光性
を有する蛍光体としては、例えばユ−ロピウム付活アル
ミン酸ストロンチウム蛍光体などがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は蛍光ランプに関
し、特にランプ消灯後10分以上を経過しても物の識別
が可能な残光を呈する蛍光ランプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、照明用の蛍光ランプは、例えば
ガラスバルブの内面にハロリン酸塩蛍光体,希土類蛍光
体などからなる発光層を形成して構成されている。
【0003】例えばハロリン酸塩蛍光体を使用した直管
40ワットタイプの蛍光ランプでは、2700〜310
0(lm)の明るさが得られており、オフィスはもとよ
り大型店舗,劇場,浴場,地下街などのように広い分野
で使用されている。
【0004】特に、人が多く集まる大型店舗,劇場,地
下街などにおいては、火災,地震などの災害によって停
電した場合でも、人命を第一義に考えて安全かつ迅速に
避難させる必要がある。
【0005】従って、消防法,建築基準法では、一定以
上のスペ−スを有し、かつ人が多く集まるなどの条件を
満たす大型店舗,劇場,地下街などには一般照明器具の
他に、誘導灯,非常灯などを設置することが義務付けら
れている。
【0006】これらの誘導灯,非常灯は、例えば正常時
は蛍光ランプを商用電源によって点灯させ、非常時(停
電時)は内蔵バッテリ−を電源として蛍光ランプないし
電球などを照度が1(Lx)以上でかつ20〜30分以
上点灯するように構成されている。
【0007】このために、非常時に、万一、商用電源が
停電して一般照明器具などが消灯したとしても、床面の
照度は最低でも1(Lx)以上が確保されるために、安
全かつ迅速な避難が可能となるものである。
【0008】しかしながら、これらの誘導灯,非常灯
は、高価であることもあって、一般照明器具に比較する
と、その設置数は少ない。例えば通路誘導灯のように壁
面の下方に配置される場合には、混雑していると、壁面
に近い人と遠い人では通路誘導灯の視認性に有意差が生
じて避難の迅速性にも影響が現われるものである。
【0009】一方、このような誘導灯,非常灯の設置義
務のない一般家庭などでは、災害によって停電した場
合、真っ暗な中で円滑かつ迅速に避難することは容易で
はなく、子供や老人の避難が遅れる可能性がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本出願人は、
先に、ガラスバルブの内面に1種又は2種以上の蛍光体
よりなる発光層を有し、この発光層に長残光性を有する
蛍光体を少なくとも1cm2 当たり0.2mg以上混入
した蛍光ランプを提案した。
【0011】この提案によれば、この蛍光ランプを一般
の照明用蛍光ランプと同様に使用することによって、こ
の蛍光ランプの消灯後500秒を経過しても、物の識別
が可能な0.05(Lx)以上の照度が得られ、停電時
における誘導灯的な機能や常夜灯的な機能を奏するもの
である。
【0012】しかしながら、この蛍光ランプは正常時に
おける明るさが、一般の照明用蛍光ランプに比べると、
40%程度しか得られないために、所定の床面照度を満
たすには照明器具の設置数を増加させなければならず、
経済的な負担が増加するという問題がある。
【0013】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって長残光性を損なうことなく、明るさを実
用に供し得る程度に改善できる蛍光ランプを提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、ガラスバルブの内面に1種又
は2種以上の蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有す
る蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発
光層を長残光性を有する蛍光体にて形成したものであ
り、本発明の第2の発明は、前記長残光性を有する蛍光
体の付着量を、1cm2 当たり少なくとも0.2mg以
上に設定したものであり、第3の発明は、前記発光層に
長残光性を有する蛍光体を混入したものであり、第4の
発明は、前記第2の発光層を1種又は2種以上の希土類
蛍光体にて形成したものである。
【0015】又、本発明の第5の発明は、ガラスバルブ
の内面に1種又は2種以上の蛍光体よりなる第1,第2
の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバル
ブ側の第1の発光層を長残光性を有する蛍光体にて形成
し、かつガラスバルブと第1の発光層との間に紫外線反
射層を形成したことを特徴とし、第6の発明は、前記紫
外線反射層がアルミナ又はマグネシアにて構成されてい
ることを特徴とする。
【0016】又、本発明の第7の発明は、ガラスバルブ
の内面に1種又は2種以上の蛍光体よりなる第1,第2
の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバル
ブ側の第1の発光層を長残光性を有する蛍光体にて形成
し、かつガラスバルブと第1の発光層との間に透光性の
導電性被膜を形成したことを特徴とし、第8の発明は、
導電性被膜と第1の発光層との間に紫外線反射層を形成
したことを特徴とする。
【0017】さらに、本発明の第9の発明は、ガラスバ
ルブの内面に1種又は2種以上の蛍光体よりなる第1,
第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラス
バルブ側の第1の発光層を長残光性を有する蛍光体にて
形成し、かつガラスバルブの外周面を透光性の保護層に
て覆ったことを特徴とし、第10の発明は、前記保護層
を樹脂製のチュ−ブにて構成したことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の1実施例について
図1を参照して説明する。同図において、1はガラスバ
ルブであって、その内面には長残光性を有する1種又は
2種以上の蛍光体よりなる第1の発光層2が形成されて
いる。この第1の発光層2は1cm2当たり0.2mg
以上の付着量で形成されている。上述の長残光性を有す
る蛍光体としては、例えば一般式がMAl24 で表さ
れる化合物で、Mはカルシウム,ストロンチウム,バリ
ウムからなる群から選択された1つ以上の金属元素から
なる化合物を母結晶にした蓄光性蛍光体であり、付活剤
としてはユ−ロピウム(Eu)が用いられる他、共付活
剤としてジスプロシウム(Dy),ネオジム(Nd)な
どが使用される。この蛍光体の平均粒径は例えば2〜1
2μm(FSSS・・フィッシャ-・サフ゛・シ-フ゛・サイサ゛-)に設定
されている。
【0019】第1の発光層2には1種又は2種以上の蛍
光体よりなる第2の発光層3が積層されている。この第
2の発光層3は、例えばハロリン酸塩蛍光体(Ca
10(PO 46 FCl:Sb/Mnなど)や希土類蛍光
体(Y23 :Eu,LaPO4:Ce/Tb,(Sr
CaBaMg)5 (PO43 Cl:Euなど)などの
1種又は2種以上を混合して形成されている。これらの
発光層2,3を形成するに当たって、第2の発光層3を
形成する際の塗布方向を第1の発光層2を形成する際の
塗布方向とは逆に設定することにより、全体の膜厚を比
較的に均一化できる。尚、4はガラスバルブ1の両端に
配置された電極である。
【0020】この実施例によれば、ガラスバルブ1の内
面に積層状態で形成された少なくとも第1,第2の発光
層2,3のうち、放電路側の第2の発光層3は、希土類
蛍光体などのように、一般の照明用蛍光ランプに使用さ
れる蛍光体にて構成されているために、ランプ点灯時に
253.7nmなどの紫外線によって効率よく励起さ
れ、明るさを大幅に増加させることができる。
【0021】又、第1の発光層2は、ガラスバルブ側に
形成されているために、第2の発光層3を透過してくる
紫外線によって励起されて発光することになる。一方、
消灯時においては、殆んどの放射光がガラスバルブ1か
ら直接的に外部に放射される。従って、第1の発光層2
からの放射光は殆んど減衰することなく外部に放射させ
ることができ、非常時などの誘導光として有効に利用で
きる。
【0022】特に、第1の発光層2は、長残光性を有す
る蛍光体の付着量が1cm2 当たり0.2mg以上に設
定されている関係で、蛍光ランプを消灯しても長時間に
亘って物の識別が可能な0.05(Lx)程度の照度を
維持できる。このために、消防法や建築基準法で誘導
灯,非常灯の設置が義務付けられている場所の一般照明
器具や一般家庭の照明器具に適用すれば、災害などで万
一停電しても、物を識別可能な明るさの残光が得られる
ために、円滑かつ迅速な避難が可能となる。
【0023】さらに、家庭用照明器具には、常夜灯用と
して5W程度の豆球が搭載されているが、本発明蛍光ラ
ンプを使用すれば、豆球を省略でき、器具のコストを低
減できるのみならず、省電力も可能となる。
【0024】図2は、本発明の他の実施例を示すもので
あって、ガラスバルブ1と第1の発光層2との間には透
光性を有する紫外線反射層5が形成されている。この紫
外線反射層5は、例えば平均粒径が0.1μm以下好ま
しくは30〜50mμmのアルミナ(Al23 ),マ
グネシア(MgO)などにて形成されている。
【0025】ところで、第1,第2の発光層2,3は電
極4間の放電によって生ずる253.7nmなどの紫外
線で励起されるのであるが、放電路側に位置する蛍光体
は効率よく励起されるものの、放電路から遠ざかるガラ
スバルブ側に位置する蛍光体の励起効率は低下する傾向
にある。しかしながら、この実施例によれば、第1,第
2の発光層2,3を透過した紫外線が紫外線反射層5で
反射されるために、ガラスバルブ側に位置する蛍光体は
透過時の紫外線及び反射した紫外線によって励起される
ことになる。従って、発光効率を高めることができる。
【0026】又、例えばアルミナによる紫外線反射層5
を形成することによって、水銀のガラスバルブ1への接
触を抑制できる関係で、ソ−ラリゼ−ションによる変色
を防止ないし低減できる。
【0027】図3は、本発明の異なった実施例を示すも
のであって、ガラスバルブ1と第1の発光層2との間に
は透光性を有する導電性被膜6が形成されている。この
導電性被膜6は、例えば加熱状態のガラスバルブの内面
に塩化錫を含む溶液を吹き付けることによって形成され
る。この被膜6は例えば1〜1000KΩ程度の抵抗値
を有する。
【0028】この実施例によれば、ラピッドスタ−ト式
の点灯回路装置を備えた照明器具に適用でき、大型店
舗,劇場,地下街などのように保守の手間を省きたい所
での使用に好適する。
【0029】特に、ガラスバルブ1と導電性被膜6との
間に図2に示す紫外線反射層5を形成すれば、明るさの
改善は勿論のこと、水銀が被膜6の錫などに接触するこ
とによって生ずる変色を防止ないし低減できる。従っ
て、蛍光ランプとしての外観状態を向上できる。
【0030】図4は、本発明のさらに異なった実施例を
示すものであって、ガラスバルブ1の外周面には保護層
7が形成されている。この保護層7は、例えばポリエチ
レンテレフタレ−ト(PET)などの樹脂材からなり、
厚みは例えば100〜150μmに設定されている。こ
の保護層7は、予めチュ−ブ状に構成されており、これ
の内部にガラスバルブ1を挿入した後、150〜200
℃で加熱して収縮させ、ガラスバルブ1の外周面に密着
させることによって形成される。特に、保護層7に酸化
チタン(TiO2 )などの紫外線吸収材を混入させれ
ば、保護層7の耐光性を改善できるのみならず、紫外線
防止層としても作用する。尚、この構成は図2や図3に
示す蛍光ランプにも適用できる。
【0031】この実施例によれば、ガラスバルブ1の外
周面には樹脂製などの保護層7が形成されているので、
非常時に、万一、ガラスバルブ1が破損しても飛散を防
止できるのみならず、破損した状態でも物を識別できる
程度の照度が得られる。従って、円滑かつ迅速な避難が
可能となる。
【0032】その上、この蛍光ランプを照明器具より取
り外せば、懐中電灯の代替品として利用することができ
るので、避難誘導のみならず色々な面で図り知れない威
力を発揮するものと推測される。
【0033】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば蛍光ランプは、40ワットタイ
プ以外の直管形蛍光ランプはもとより環形蛍光ランプ,
コンパクト蛍光ランプ,電球形蛍光ランプなどにも適用
できる。長残光性を有する蛍光体は、上記実施例に記載
したものの他、ユ−ロピウム,ネオジム,イットリウム
付活アルミン酸カルシウム蛍光体(CaAl24 :E
u/Nd/Y)などのように長残光特性を有するものは
すべて使用できる。又、三波長形蛍光ランプにおいて
は、第2の発光層における3種類以上の蛍光体のうち、
1種類以上を長残光性を有する蛍光体にて置換したりす
ることもできる。
【0034】
【実施例】次に、本発明者らは、544nmに発光ピ−
クを有するセリウム,テルビウム付活リン酸ランタン蛍
光体(LaPO4 :Ce/Tb・・・A蛍光体)と、長
残光性を有しかつ510nmに発光ピ−クを有するユ−
ロピウム,ジスプロシウム付活アルミン酸ストロンチウ
ム蛍光体(SrAl24 :Eu/Dy・・・B蛍光
体)とを用いてFL40蛍光ランプを製造し、全光束を
測定したところ、表1に示す結果が得られた。尚、第
1,第2の発光層の蛍光体付着量はそれぞれ4.0mg
/cm2 一定とした。
【0035】
【表1】
【0036】同表より明らかなように、第2の発光層に
A蛍光体,第1の発光層にB蛍光体を使用した組合せの
場合の全光束を100とすると、その逆の組合せの場合
には90%に減少している。これは、放電路側に発光効
率のよい蛍光体を配置することによって全体の効率改善
が可能であるこを示している。前者の組合せの蛍光ラン
プにおいて、ガラスバルブと第1の発光層との間にアル
ミナよりなる紫外線反射層を形成したところ、全光束が
3%程度増加した。
【0037】又、第2の発光層にA蛍光体,第1の発光
層にB蛍光体を使用した組合せのFL40蛍光ランプに
おいて、A蛍光体の付着量を4mg/cm2 一定とし、
B蛍光体の付着量を0〜8.0mg/cm2 の範囲で変
化させた時の全光束及び消灯後300秒における照度を
測定したところ、表2に示す結果が得られた。尚、照度
は、蛍光ランプの中央部分から10mm離隔したところ
に照度計を配置して測定した。
【0038】
【表2】
【0039】同表から明らかなように、B蛍光体の付着
量が増加すると、全光束は低下するものの、残光照度は
増加している。例えば停電時に物の識別が可能な照度
は、ほぼ0.05(Lx)であることが実験的に確認さ
れていることから、そのような照度を得るにはB蛍光体
の付着量は少なくとも0.2mg/cm2 が必要である
ことが理解できる。又、全光束は、通常の蛍光ランプの
50%以上あれば、一応実用に供し得るものの経済性を
加味すれば、8.0mg/cm2 が限度と考えられる。
【0040】又、本発明者らは、第1の発光層として4
90nmに発光ピ−クを有するユ−ロピウム,ジスプロ
シウム付活アルミン酸ストロンチウム蛍光体(Sr4
1425:Eu/Dy・・・C蛍光体)を使用し、第2
の発光層として622nmに発光ピ−クを有するユ−ロ
ピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y23 :Eu・
・・D蛍光体)と、A蛍光体と、453nmに発光ピ−
クを有するユ−ロピウム付活リン酸ストロンチウム・カ
ルシウム・バリウム・マグネシウム蛍光体((SrCa
BaMg)5 (PO43 Cl:Eu・・・E蛍光体)
とを表3に示す配合比で混合し、ガラスバルブ内面に塗
布したFL40蛍光ランプを製造した。尚、第1及び第
2の発光層の付着量は、それぞれ5.3及び3.4mg
/cm2であった。
【0041】
【表3】
【0042】この蛍光ランプの各種特性を測定したとこ
ろ、全光束は2842(Lm)であった。尚、第1の発
光層を設けない従来の蛍光ランプの全光束は3200
(Lm)であった。又、消灯後の経過時間に対する照度
(残光特性)は、図5〜図6に示す。尚、図6は図5と
ほぼ同一であり、縦軸の照度スケ−ルを拡大した点のみ
が異なるものである。図5〜図6から明らかなように、
消灯後500秒を経過しても、残光照度は0.2(L
x)あり、物の識別も十分にでき、円滑な避難が可能と
推測される。尚、この蛍光ランプは2時間経過しても、
0.05(Lx)以上の照度を維持していた。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ガラス
バルブの内面に積層状態で形成された少なくとも第1,
第2の発光層のうち、放電路側の第2の発光層は、希土
類蛍光体などのように、一般の照明用蛍光ランプに使用
される蛍光体にて構成されているために、ランプ点灯時
に253.7nmなどの紫外線によって効率よく励起さ
れ、明るさを大幅に増加させることができる。
【0044】一方、第1の発光層は、ガラスバルブ側に
1cm2 当たり0.2mg以上の付着量となるように形
成されているために、第2の発光層を透過してくる紫外
線によって励起されて発光することになる。消灯時にお
ける殆んどの放射光は、ガラスバルブから直接的に外部
に放射される。従って、第1の発光層からの放射光は殆
んど減衰することなく、外部に放射させることができ、
非常時などの誘導光として或いは常夜灯の光として有効
に利用できる。
【0045】特に、ガラスバルブと第1の発光層との間
に紫外線反射層を形成すれば、本来、ガラスバルブを透
過してしまう紫外線が反射層で反射され蛍光体の励起に
作用するために、明るさの改善に寄与する。
【0046】又、ガラスバルブと第1の発光層との間に
透光性の導電性被膜を形成すれば、蛍光ランプの始動特
性を改善できる。
【0047】さらには、ガラスバルブの外周面に樹脂製
などの保護層を形成すれば、非常時に、万一、ガラスバ
ルブが破損しても飛散を防止できるのみならず、破損し
た状態でも物を識別できる程度の照度が得られるし、照
明器具より取り外して懐中電灯の代替品として利用する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部断面図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す要部断面図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す要部断面図。
【図4】本発明の第4の実施例を示す要部断面図。
【図5】消灯後の経過時間に対する残光照度を示す図。
【図6】図5の照度スケ−ルの拡大図。
【符号の説明】
1 ガラスバルブ 2 第1の発光層 3 第2の発光層 5 紫外線反射層 6 導電性被膜 7 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝辺 憲政 大阪府大阪市中央区城見1丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスバルブの内面に1種又は2種以上
    の蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ラン
    プにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を長残
    光性を有する蛍光体にて形成したことを特徴とする蛍光
    ランプ。
  2. 【請求項2】 前記長残光性を有する蛍光体の付着量
    は、1cm2 当たり少なくとも0.2mg以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記第2の発光層に長残光性を有する蛍
    光体を混入したことを特徴とする請求項1記載の蛍光ラ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 前記第2の発光層を1種又は2種以上の
    希土類蛍光体にて形成したことを特徴とする請求項1記
    載の蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 ガラスバルブの内面に1種又は2種以上
    の蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ラン
    プにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を長残
    光性を有する蛍光体にて形成し、かつガラスバルブと第
    1の発光層との間に紫外線反射層を形成したことを特徴
    とする蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 前記紫外線反射層がアルミナ又はマグネ
    シアにて構成されていることを特徴とする請求項5記載
    の蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 ガラスバルブの内面に1種又は2種以上
    の蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ラン
    プにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を長残
    光性を有する蛍光体にて形成し、かつガラスバルブと第
    1の発光層との間に透光性の導電性被膜を形成したこと
    を特徴とする蛍光ランプ。
  8. 【請求項8】 前記導電性被膜と第1の発光層との間に
    紫外線反射層を形成したことを特徴とする請求項7記載
    の蛍光ランプ。
  9. 【請求項9】 ガラスバルブの内面に1種又は2種以上
    の蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ラン
    プにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を長残
    光性を有する蛍光体にて形成し、かつガラスバルブの外
    周面を透光性の保護層にて覆ったことを特徴とする蛍光
    ランプ。
  10. 【請求項10】 前記保護層は、樹脂製のチュ−ブにて
    構成されていることを特徴とする請求項9記載の蛍光ラ
    ンプ。
JP20576295A 1995-08-11 1995-08-11 蛍光ランプ Pending JPH0955191A (ja)

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KR100430755B1 (ko) * 2001-12-24 2004-05-10 한국화학연구원 장파장 자외선용 청색 형광체 및 그의 제조방법
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