JPH0963469A - 電界放出型素子の製造方法 - Google Patents

電界放出型素子の製造方法

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JPH0963469A
JPH0963469A JP24072395A JP24072395A JPH0963469A JP H0963469 A JPH0963469 A JP H0963469A JP 24072395 A JP24072395 A JP 24072395A JP 24072395 A JP24072395 A JP 24072395A JP H0963469 A JPH0963469 A JP H0963469A
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emitter
film
field emission
electrode material
gate electrode
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JP24072395A
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Atsuo Hattori
敦夫 服部
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Yamaha Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/022Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes
    • H01J9/025Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes of field emission cathodes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端の曲率半径及び頂角が小さい電界放出エ
ミッタを小さい径のゲート開口部に自己整合的に形成し
て、高性能特性を得ることを可能とした電界放出型素子
の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板11上に第1の多結晶シリコン膜1
2を堆積し、これを選択エッチングして垂直側壁を持つ
ゲート開口部13を形成する。次いで第2の多結晶シリ
コン膜14を堆積し、エッチバックしてゲート開口部1
3の側壁にサイドスペーサ15を形成する。第1の多結
晶シリコン膜12およびサイドスペーサ15の表面を酸
化してゲート開口部13上に先鋭な先端を持つ凹部17
が形成されたシリコン酸化膜16を形成する。その後凹
部17に電界放出エミッタ19が充填されるようにエミ
ッタ電極材料膜18を形成する。最後に電界放出エミッ
タ19の周囲のシリコン酸化膜15を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、ゲート電極付き
の電界放出型素子の製造方法に係り、特にゲート開口部
に電界放出エミッタを自己整合させて形成する電界放出
型素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の微細加工技術を
利用して微小な冷陰極電子源を作り、これを超微細な増
幅素子や集積回路、フラットパネルディスプレイ等に応
用する真空マイクロデバイス技術が注目されている。真
空マイクロデバイスの実用化には、低電圧で電子を安定
に放出できる冷陰極電子源の開発が不可欠である。冷陰
極電子源には大きく分けて、電界集中を利用して先鋭な
エミッタ先端から電子を放出させる電界放出型と、半導
体中でアバランシェ等により高エネルギー電子を生成し
てこれを外部に取り出す方式とがある。また電界放出エ
ミッタ構造には、針状の先鋭な突起を基板に垂直方向に
形成する縦型エミッタと、基板面に沿って平面的に形成
する横型エミッタとがある。
【0003】縦型の電界放出エミッタを作るには、先鋭
な先端をもつエミッタ形成型を作ることが必要になる。
この電界放出エミッタの形成型の作り方には、大別し
て、犠牲膜堆積を利用する方法、反応膜を利用する
方法、異方性エッチングを利用する方法、がある。
【0004】一方、集積型の電界放出型素子への応用に
は、通常微小な電界放出エミッタをマトリクス配列する
と同時に、各電界放出エミッタを駆動するゲート電極を
一体形成することが必要である。この様なゲート電極付
きの電界放出型素子の製造方法として従来提案されてい
る代表的な方法の一つは、基板上にゲート電極材料膜を
堆積し、このゲート電極材料膜を選択エッチングして凹
部(ゲート開口部)を加工した後、ステップカバレージ
の良い膜堆積法で表面にエミッタ型となる先鋭な凹部を
持つ絶縁膜を堆積して、この上にエミッタ電極材料膜を
堆積する方法である(例えば、特表平5−507579
号公報参照)。その後、ゲート開口部およびエミッタ先
端部の絶縁膜を除去すれば、ゲート開口部に自己整合さ
れた電界放出エミッタを持つ素子が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】集積型の電界放出型素
子応用には、できるだけ低いゲート電圧で電子放出が可
能であることが望まれる。そのためには、ゲート開口部
が小さく、かつゲート電極とエミッタ間の距離が小さい
ことが必要である。しかし従来提案されている代表的な
ゲート電極付きの電界放出型素子では、ゲート開口部は
フォトリソグラフィ技術を利用して選択エッチングによ
り形成されるから、ゲート開口部の大きさはリソグラフ
ィの加工限界で決まり、それ以上小さくすることはでき
ない。また、異方性エッチングにより垂直側壁をもって
ゲート開口部が形成された基板上にステップカバレージ
の良い膜堆積法で絶縁膜を堆積して、先鋭な凹部をもつ
エミッタ形成型を作るには、比較的厚い絶縁膜を必要と
するので、その結果電界放出エミッタとゲート電極間の
距離を小さくすることが難しくなる。
【0006】この発明は、上記した点に鑑みなされたも
ので、先端の曲率半径及び頂角が小さい電界放出エミッ
タを小さい径のゲート開口部に自己整合的に形成して、
高性能特性を得ることを可能とした電界放出型素子の製
造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電界放出
型素子の製造方法は、基板上に第1のゲート電極材料膜
を形成する工程と、前記第1のゲート電極材料膜を選択
エッチングして垂直またはほぼ垂直の側壁を持つゲート
開口部を形成する工程と、前記ゲート開口部が形成され
た第1のゲート電極材料膜上に第2のゲート電極材料膜
を形成する工程と、前記第2のゲート電極材料膜をエッ
チングして前記ゲート開口部の側壁にサイドスペーサを
形成する工程と、前記第1および第2のゲート電極材料
膜の表面を酸化または窒化して前記ゲート開口部上に先
鋭な先端を持つ凹部が形成された酸化膜または窒化膜を
形成する工程と、前記酸化膜または窒化膜上に前記凹部
に電界放出エミッタが充填されるようにエミッタ電極材
料膜を形成する工程と、前記電界放出エミッタの周囲の
酸化膜または窒化膜を除去する工程とを有することを特
徴としている。
【0008】この発明の方法によると、第1のゲート電
極材料膜に加工したゲート開口部に更に第2のゲート電
極材料膜でサイドスペーサを形成することにより、ゲー
ト開口部側壁に滑らかな傾斜を与えることができる。そ
して、これらのゲート電極材料膜表面を酸化または窒化
してエミッタ形成型となる凹部をつくるので、その凹部
は順テーパ状でかつ頂角の小さいものとなる。しかも得
られる凹部形状は、膜堆積により形成する場合には膜堆
積条件に大きく左右されるのに対して、一定形状が再現
性よく得られる。従ってこの発明によれば、優れたプロ
セス制御性を持って、頂角が小さくかつ先端の曲率が小
さい電界放出エミッタを作ることができる。
【0009】またこの発明においては、サイドスペーサ
を含めて第1,第2のゲート電極材料膜によりゲート電
極が形成されるから、ゲート開口部の径は、リソグラフ
ィの加工限界より小さいものとすることが容易にでき
る。更に、エミッタ形成型の形状は第1のゲート電極材
料膜に形成した開口部と第2のゲート電極材料膜による
サイドスペーサとで決まるから、酸化膜または窒化膜等
の反応膜は薄いものとすることができる。以上により、
この発明によれば、低いゲート電圧で電子放出が可能な
電界放出型素子を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例の電
界放出型素子の製造工程を示す図である。図1(a)に
示すように、アノード電極11aの表面にシリコン酸化
膜11bが形成された基板11を用意し、この基板11
上に第1のゲート電極材料膜として第1の多結晶シリコ
ン膜12を減圧CVD法により堆積形成する。アノード
電極11aは例えばシリコン基板である。第1の多結晶
シリコン膜12にはリンを拡散する。
【0011】次に、第1の多結晶シリコン膜12上に通
常のリソグラフィ工程により図示しないレジストパター
ンを形成し、RIEにより多結晶シリコン膜12を選択
エッチングして、図1(b)に示すように垂直またはほ
ぼ垂直の側壁をもつゲート開口部13を形成する。次い
で、図1(c)に示すように、第2のゲート電極材料膜
である第2の多結晶シリコン膜14を減圧CVD法によ
り堆積形成する。この第2の多結晶シリコン膜14にも
リンを拡散する。
【0012】そして、第2の多結晶シリコン膜14をド
ライエッチング法により全面エッチング(エッチバッ
ク)して、図1(d)に示すようにゲート開口部13の
側壁のみにサイドスペーサ15として残す。このサイド
スペーサ15を形成することによって、ゲート開口部1
3の側壁に滑らな傾斜を与えかつ、ゲート開口部13の
径および容積を小さくする。
【0013】次に、図1(e)に示すように、第1の多
結晶シリコン膜12および、第2の多結晶シリコン膜1
4からなるサイドスペーサ15の表面を酸化して、シリ
コン酸化膜16を形成する。この多結晶シリコン膜の酸
化には、ウェット酸化法、ドライ酸化法、プラズマ酸化
法等を利用することができる。このシリコン酸化膜16
がエミッタ形成型となるもので、その表面にはゲート開
口部13上に先鋭な先端をもつ凹部17が形成される。
【0014】シリコン酸化膜16に代わって、シリコン
窒化膜を形成してもよい。シリコン窒化膜の形成には、
熱窒化法、窒素窒化法、アンモニア窒化法等を利用する
ことができる。
【0015】次に図1(f)に示すように、シリコン酸
化膜16上にエミッタ電極材料膜18を堆積形成する。
エミッタ電極材料膜18は例えば、TiN膜であり、T
iターゲットを用い、N 2+Arガスを用いた反応性ス
パッタにより形成することができる。これにより、シリ
コン酸化膜16の表面に形成されている凹部17に充填
される形で、ゲート開口部13と自己整合された電界放
出エミッタ19が形成される。
【0016】この後、エミッタ電極材料膜18をパター
ニングしてスリット開口部20を形成し、この開口部2
0を通して電界放出エミッタ19の下のシリコン酸化膜
15をエッチングし、更にゲート電極材料膜12,15
をマスクとしてその下のシリコン酸化膜11bをエッチ
ングする。このエッチングには等方性のウェットエッチ
ングを利用する。これにより、電界放出エミッタ19が
露出し、更にゲート開口部13の間を含むエミッタ・ア
ノード間に空間が形成される。
【0017】図2は、この実施例により得られる電界放
出型素子1の斜視図を示している。この様にして得られ
た3極素子を真空封入することにより、微小な3極真空
管が得られる。以上のようにこの実施例によると、微小
な電界放出エミッタがゲート電極とセルフアラインされ
て一体に形成された電界放出型素子が得られる。
【0018】この実施例によると、ゲート開口部の径を
リソグラフィによる加工限界より小さいものとすること
が可能である。即ち図2に示すように、ゲート開口部1
3の径は、第1のゲート電極材料膜12に加工された段
階でD1であり、続いて形成された第2のゲート電極材
料膜14によるサイドスペーサ15により狭められて、
D2となる。従ってD1がリソグラフィの加工限界によ
り制限されても、最終的にこれより小さい径D2をもつ
ゲート開口部13を得ることができる。これにより、比
較的低いゲート電圧で駆動することができる、超小型の
電界放出型素子を得ることができる。
【0019】またこの実施例によれば、第2のゲート電
極材料膜によるサイドスペーサを形成することによって
ゲート開口部の側壁に傾斜をつけ、かつその開口部の容
積を小さくしており、更にその後ゲート電極材料膜自体
を酸化または窒化して得られる絶縁膜をエミッタ形成型
としている。これにより、先端が先鋭な凹部をもつエミ
ッタ形成型が得られ、頂角および先端の曲率半径が小さ
い電界放出エミッタが得られる。更にこの実施例では、
膜堆積法でエミッタ形成型を作る方法に比べて、酸化ま
たは窒化による絶縁膜を薄いものとすることができ、こ
の結果ゲート・エミッタ間距離が小さい素子が得られ
る。これも低いゲート電圧での電子放出を可能とする上
で有効である。また、膜堆積法によりエミッタ形成型を
作る方法では、膜堆積条件によりエミッタ形成型の凹部
形状が大きく変化するのに対して、この実施例の場合、
サイドスペーサが形成されたゲート開口部の形状により
ほぼ形状が決まるエミッタ形成型が得られるから、プロ
セス制御性の点でも優れている。
【0020】上記実施例において、アノード電極11a
にはシリコンの他、他の半導体や金属等の導電材を用い
ることができる。第1,第2のゲート電極材料膜として
も、多結晶シリコンの他、アモルファスシリコンや金属
シリサイド等、酸化または窒化により絶縁膜を形成でき
るものを用いることができる。エミッタ電極材料膜18
についても、他の各種金属を用いることが可能であり、
特にTiN/W/Alの積層金属構造は有効である。
【0021】図3は、この発明の他の実施例の電界放出
型素子の製造工程を示す。この実施例では、図3(a)
に示すように絶縁性基板21を用いて先ずこの上に第1
のゲート電極材料膜として第1の多結晶シリコン膜22
を堆積形成する。絶縁性基板21としては実際には、例
えば先の実施例と同様にシリコン基板にシリコン酸化膜
を形成したものを用いることができる。多結晶シリコン
膜22にはリン等の不純物をドープする。
【0022】この後、図示しないレジストパターンを形
成して、図3(b)に示すように第1の多結晶シリコン
膜22を選択エッチングしてゲート開口部23を形成す
る。先の実施例と同様に、このエッチングには異方性ド
ライエッチングを利用して、ゲート開口部23は垂直ま
たはほぼ垂直の側壁をもったものとする。
【0023】続いて、図3(c)に示すように、ゲート
開口部23が形成された第1の多結晶シリコン膜22に
重ねて第2のゲート電極材料膜として第2の多結晶シリ
コン膜24を堆積形成する。この第2の多結晶シリコン
膜24にもリン等の不純物をドープする。そして第2の
多結晶シリコン膜24を全面ドライエッチングして、図
3(d)に示すようにこれをゲート開口部23の側壁の
みにサイドスペーサ25として残す。
【0024】続いて、第1の多結晶シリコン膜22およ
び第2の多結晶シリコン膜24からなるサイドスペーサ
25の表面を酸化して、図3(e)に示すようにシリコ
ン酸化膜26を形成する。このシリコン酸化膜26がエ
ミッタ形成型であって、表面にゲート開口部23の形状
を反映した先鋭な先端をもつ凹部27が形成される。な
おシリコン酸化膜26に代わって窒化によるシリコン窒
化膜とすることもできる。
【0025】次に、図3(f)に示すように、シリコン
酸化膜26上にエミッタ電極材料膜28を形成する。こ
れにより、凹部27に充填されて先鋭な先端をもつ電界
放出エミッタ29が得られる。最後に、基板21をエッ
チング除去し、更に多結晶シリコン膜22およびサイド
スペーサ25をマスクとしてゲート開口部23に露出す
るシリコン酸化膜26を等方性エッチングによりエッチ
ングして、電界放出エミッタ29の先端部を露出させ
る。
【0026】この実施例によると、アノードを持たない
ゲート電極付き電界放出型素子が得られる。この実施例
によっても先の実施例と同様の理由で、超小型で高性能
の電界放出型素子を作ることができる。
【0027】上記実施例において、電界放出エミッタに
十分な機械的強度を付与するためには、不要部分をエッ
チング除去する前に、例えば図4に示すように、エミッ
タ電極材料膜28の上にエポキシ樹脂、低融点ガラス等
の接着材31を用いて支持基板32を貼り合わせること
が好ましい。その際、エミッタ電極背面部の凹部に接着
材が充填されずにボイドが残る可能性がある。これを防
止するには、図5に示すように、予めSOG等の塗布膜
33を形成し、CMP処理やエッチバックすることで平
坦化しておくことも有効である。
【0028】また、エミッタ背面を平坦化した場合に
は、図6に示すように接着材を用いることなく、静電接
着等により支持基板32を直接貼り合わせることも可能
である。エポキシ樹脂を用いると、樹脂に含まれるガス
が発生してデバイスの真空度が低下するおそれがあり、
低融点ガラスを用いるとそのなかのPb成分等の拡散に
より配線の短絡等が生じるおそれがあるが、直接接着を
行えばこの様な問題は回避できる。図7は、エミッタ電
極材料膜28を電界放出エミッタ29の部分のみ残して
除去し、改めて抵抗体層41を形成し、更にバリア層4
2を介してエミッタ配線層43を形成して、この上に支
持基板32を貼り合わせた例を示している。
【0029】以上の実施例では、一つの電界放出エミッ
タのみを持つ電界放出型素子を説明したが、基板上にエ
ミッタ形成型となるゲート開口部を多数形成すれば、多
数のエミッタを配列した電界放出型素子(FEA:Fiel
d Emitter Array)を製造することができる。ゲート開
口部の平面形状を円とするポイント型のエミッタの他、
長方形とするウェッジ型のエミッタを製造することもで
きる。
【0030】
【発明の効果】この発明によると、第1のゲート電極材
料膜にゲート開口部を加工し更に第2のゲート電極材料
膜でサイドスペーサを形成することにより、ゲート開口
部側壁に滑らかな傾斜を与え、これらのゲート電極材料
膜表面を酸化または窒化してエミッタ形成型となる凹部
をつくるので、その凹部は順テーパ状でかつ頂角の小さ
いものとなる。しかも凹部形状は、膜堆積によりエミッ
タ形成型を作る方法と異なり、膜堆積条件に左右される
ことなく、頂角が小さくかつ先端の曲率が小さい電界放
出エミッタが得られる。また、サイドスペーサを含めて
第1,第2のゲート電極材料膜によりゲート電極が形成
され、ゲート開口部の径は、リソグラフィの加工限界よ
り小さいものとすることができる。更に、エミッタ形成
型の形状は第1のゲート電極材料膜に形成したゲート開
口部と第2のゲート電極材料膜によるサイドスペーサと
で決まるから、酸化膜または窒化膜等の反応膜は薄いも
のとすることができる。以上により、低いゲート電圧で
電子放出が可能な電界放出型素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の電界放出型素子の製造
工程を示す。
【図2】 同実施例の電界放出型素子の斜視図を示す。
【図3】 他の実施例の電界放出型素子の製造工程を示
す。
【図4】 他の実施例の電界放出型素子構造を示す。
【図5】 他の実施例の電界放出型素子構造を示す。
【図6】 他の実施例の電界放出型素子構造を示す。
【図7】 他の実施例の電界放出型素子構造を示す。
【符号の説明】
1…電解放出型素子、11…基板、12…第1の多結晶
シリコン膜、13…ゲート開口部、14…第2の多結晶
シリコン膜、15…サイドスペーサ、16…シリコン酸
化膜、17…凹部、18…エミッタ電極材料膜、19…
電界放出エミッタ、21…基板、22…第1の多結晶シ
リコン膜、23…ゲート開口部、24…第2の多結晶シ
リコン膜、25…サイドスペーサ、26…シリコン酸化
膜、27…凹部、28…エミッタ電極材料膜、29…電
界放出エミッタ、31…接着剤、32…支持基板、33
…塗布膜、41…抵抗体層、42…バッファ層、43…
エミッタ配線層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1のゲート電極材料膜を形成
    する工程と、 前記第1のゲート電極材料膜を選択エッチングして垂直
    またはほぼ垂直の側壁を持つゲート開口部を形成する工
    程と、 前記ゲート開口部が形成された第1のゲート電極材料膜
    上に第2のゲート電極材料膜を形成する工程と、 前記第2のゲート電極材料膜をエッチングして前記ゲー
    ト開口部の側壁にサイドスペーサを形成する工程と、 前記第1および第2のゲート電極材料膜の表面を酸化ま
    たは窒化して前記ゲート開口部上に先鋭な先端を持つ凹
    部が形成された酸化膜または窒化膜を形成する工程と、 前記酸化膜または窒化膜上に前記凹部に電界放出エミッ
    タが充填されるようにエミッタ電極材料膜を形成する工
    程と、 前記電界放出エミッタの周囲の酸化膜または窒化膜を除
    去する工程とを有することを特徴とする電界放出型素子
    の製造方法。
JP24072395A 1995-08-25 1995-08-25 電界放出型素子の製造方法 Pending JPH0963469A (ja)

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